説明

記憶媒体の誤挿入防止部材、記憶媒体の誤挿入防止システム及び記憶媒体の誤挿入防止部材の固定方向

【課題】簡易な構造であり製造コストも抑制された、記憶媒体の誤挿入防止部材、記憶媒体の誤挿入防止システム及び記憶媒体の誤挿入防止部材の固定方向を提供する。
【解決手段】短辺15a1、15a2と長辺15b1、15b2とを有し、正規の挿抜面が長辺15b2側であるCFカード10に重ねて固定され、CFカード10の挿入方向の誤りを防止するガイドプレート20において、カード状に形成されたベース部21と、CFカード10にベース部21が固定されたときに、CFカード10の短辺15a1、15a2に沿う方向でのCFカード10及びベース部21の合計の長さは、CFカード10が挿抜されるコネクタ30の挿抜口Sの幅Wよりも長くなるように、CFカード10に対するベース部21の固定位置を規定する位置決め部22とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶媒体の誤挿入防止部材、記憶媒体の誤挿入防止システム及び記憶媒体の誤挿入防止部材の固定方向に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カード状の記憶媒体の誤挿入を防止するための技術が知られている(特許文献1乃至6参照)。記憶媒体が誤挿入されると、コネクタ側の端子部などが破損する恐れがあるからである。
【0003】
【特許文献1】特開2005‐116240号公報
【特許文献2】特開平7‐089282号公報
【特許文献3】特開2002‐216905号公報
【特許文献4】特開2004‐055318号公報
【特許文献5】特開2005‐285687号公報
【特許文献6】特開2006‐313677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような記憶媒体の誤挿入を防止する技術としては、できるだけ簡易であり、かつ製造コストが低いものが望ましい。
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造であり製造コストも抑制された、記憶媒体の誤挿入防止部材、記憶媒体の誤挿入防止システム及び記憶媒体の誤挿入防止部材の固定方向を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、短辺と長辺とを有し、正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体に重ねて固定され、前記記憶媒体の挿入方向の誤りを防止する記憶媒体の誤挿入防止部材において、カード状に形成されたベース部と、前記記憶媒体に前記ベース部が固定されたときに、前記記憶媒体の短辺に沿う方向での前記記憶媒体及びベース部の合計の長さは、前記記憶媒体が挿抜されるコネクタの挿抜口の幅よりも長くなるように、前記記憶媒体に対する前記ベース部の固定位置を規定する位置決め部とを備えている、ことを特徴とする記憶媒体の誤挿入防止部材によって達成できる。
【0007】
これにより、カード状の部材を記憶媒体に貼り付けるだけで、記憶媒体の挿入方向の誤りを防止することができるので、簡易な構造であり製造コストも抑制できる。
【0008】
上記構成において、前記記憶媒体に前記ベース部を固定したときの合計の厚みは、前記挿抜口の高さよりも小さい、構成を採用できる。これにより、記憶媒体と誤挿入防止部材とを一体に挿抜され得る。
【0009】
上記構成において、前記記憶媒体に前記ベース部を固定したときの、前記記憶媒体の長辺に沿う方向での前記ベース部の長さは、前記記憶媒体の長辺の長さよりも短い、構成を採用できる。これにより、記憶媒体と誤挿入防止部材とを一体に挿抜され得る。
【0010】
上記構成において、前記記憶媒体に固定されたときに前記記憶媒体の外側へ突出した突出部を備えている、構成を採用できる。ユーザは、突出部を掴むことにより、記憶媒体の取り扱いが容易となり、挿抜も容易となる。
【0011】
上記構成において、前記突出部は、前記挿抜口への挿入時に前記挿抜口から露出される、構成を採用できる。挿入時に突出部が挿抜口から露出されることにより、挿抜口から記憶媒体を抜き出す作業が容易になる。また、突出部にラベル又は文字などを記載することにより、記憶媒体が挿入された状態で、その種類の判別をすることができる。
【0012】
上記構成において、適正な装着位置で該誤挿入防止部材をロックするロック機構と係合する係止部を備えている、構成を採用できる。これにより、適切な位置で記憶媒体をロックすることができる。従って、記憶媒体の読み取りエラーを防止できる。
【0013】
上記構成において、導光性を有している、構成を採用できる。
【0014】
また、上記目的は、上記に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、短辺と長辺とを有し正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システムによっても達成できる。
【0015】
また、上記に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、適正な装着位置で前記誤挿入防止部材をロックするロック機構を有した外部機器とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システムによって、記憶媒体を適切な位置でロックできる。
【0016】
また、上記に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、前記誤挿入防止部材を装着した状態で前記誤挿入防止部材に向けて発光する発光部を備えた外部機器とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システムによって、発光部からの光が誤挿入防止部材によって導光され、装着状態における誤挿入防止部材の位置の把握が容易となる。
【0017】
また、上記目的は、短辺と長辺とを有し正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体に、前記記憶媒体の挿入方向の誤りを防止する記憶媒体の誤挿入防止部材を固定する固定方法であって、前記記憶媒体の短辺に沿う方向での前記記憶媒体及び誤挿入防止部材の合計の長さは、前記記憶媒体が挿抜されるコネクタの挿抜口の幅よりも長くなるように、前記記憶媒体に前記誤挿入防止部材を固定する、ことを特徴とする記憶媒体の誤挿入防止部材を固定する固定方法によっても達成できる。
【発明の効果】
【0018】
簡易な構造であり製造コストも抑制された、記憶媒体の誤挿入防止部材、記憶媒体の誤挿入防止システム及び記憶媒体の誤挿入防止部材の固定方向を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
図1は、記憶媒体の誤挿入防止部材が記憶媒体に固定された状態での両者の斜視図である。誤挿入防止部材であるガイドプレート20は、カード状の記憶媒体であるコンパクトフラッシュ(登録商標)カード(以下、CFカードと称する)10の所定面に固定されている。ガイドプレート20について説明する前に、CFカード10について簡単に説明する。
【0021】
CFカードには、タイプ1とタイプ2の2種類が存在する。これらは長辺及び短辺の長さは一致する(36.4mm×42.8mm)であるが、厚みが異なる。タイプ1の厚さは3.3mmであり、タイプ2の厚さは5mmである。一般的にCFカードとして採用される形状はタイプ1であり、タイプ2はあまり使用されないのが現状である。現在のところタイプ2の形状で採用されているメモリーカードの代表として、マイクロドライブ(コンパクトフラッシュ(登録商標)形状のHDD(Hard Disk Drive))がある。
【0022】
また、CFカードの利用される状況として、CFカード自体が完全に機器に収納されるという状況は減少しつつある。その理由として、CFカードのコネクタの挿抜口自体を汎用インターフェースとして利用することが一般的となり、無線LANや通信機器などの通信カードが市場に多く流通され一般化されているからである。これらの通信カードは、一般的にカードの規格より長さが大きくなっている場合が多い。従って、CFカードを実装する機器がCFカードを完全に収納してしまうと、通信カードのようなカードは一切使用できなくなる。
【0023】
以上の理由からCFカードの主流はタイプ1の形状であること、一般的にはCFカードの挿抜方向が自由に設定できることを利用して、CFカードの誤挿入防止するためのガイドプレート20が創出された。
【0024】
CFカード10は、タイプ1である。CFカード10は、短辺15a1、15a2、長辺15b1、15b2を有した矩形状(カード状)に形成されている。短辺15a1、15a2には、それぞれ溝部13が形成されている。また、CFカード10は、表面11a、裏面11bを有し、裏面11bには長辺15b1に沿うように突出した突起部12が形成されている。長辺15b2には、図示しないが端子部が形成されている。
【0025】
ガイドプレート20は、CFカード10の表面11aに粘着テープにより固定されている。ガイドプレート20は、ベース部21と、位置決め部22と、突出部23と、切欠部24とを有している。また、ガイドプレート20は、側面25a1、25a2、25b1、25b2を有した矩形状(カード状)に形成されている。側面25a1、25a2は平行であり、側面25b1、25b2も同様に平行である。また、ベース部21は、表面21a、裏面21bを有し、位置決め部22は、側面25b1、25b2と平行に裏面21b側に形成されている。裏面21bと裏面11bとが対向するようにして、ガイドプレート20はCFカード10に固定されている。また、突出部23は、CFカード10に対してガイドプレート20が固定されたときにCFカード10の引き抜く側に突出している。突出部23の角部は、縁取りされている。切欠部24は、側面25a2に形成されている。
【0026】
ガイドプレート20は、位置決め部22と、突起部12が形成されている長辺15b1とが接触するようにしてCFカード10に固定されている。即ち、位置決め部22は、CFカード10に対するガイドプレート20の固定位置及び方向を規定する位置決め部として機能する。尚、ユーザは、CFカード10とは別体に形成されたガイドプレート20を、位置決め部22と突起部12とを基準にして、CFカード10に対して所定の位置にガイドプレート20を固定する。また、位置決め部22は、CFカード10の接続端子が設けられていない側となる長辺15b1に接触している。このため、CFカード10を外部機器へ挿入する際には、ガイドプレート20からの挿入力を確実にCFカード10へ伝達することができ、CFカード10とガイドプレート20とを固定している粘着テープへの負荷を軽減できる。
【0027】
ガイドプレート20は、短辺15a1、15a2と、側面25a1、25a2とが沿うようにし、長辺15b1、15b2と、側面25b1、25b2とが沿うようにして、CFカード10に対してガイドプレート20が固定されている。CFカード10に対してガイドプレート20を固定したときの、両者の合計の厚みは、タイプ2のCFカードと同等である。尚、両者の合計の厚みを、タイプ2のCFカードの厚みよりも薄くなるようにガイドプレート20を成形してもよい。また、ベース部21が、CFカード10の全体を覆うように固定されているのは、接着面積を確保するためである。
【0028】
次に、ガイドプレート20が固定されたCFカード10を、外部機器へ挿入する際の状態について説明する。図2乃至図4は、ガイドプレート20が固定されたCFカード10を外部機器へ挿入する際の様子を示した説明図である。尚、図2乃至図4には、外部機器が内蔵するコネクタ30と、コネクタ30が実装された基板40のみを示している。図5は、外部機器に形成された挿抜口の説明図である。図5には、コネクタ30の挿抜口Sを破線で示している。尚、図2乃至図4においては、挿抜口Sについては省略してある。挿抜口Sは、外部機器50の筐体に形成され、幅Wと、幅Wよりも長さの短い高さHとを有した矩形状に形成されている。尚、コネクタ30は、一般的に流通している機器に搭載されているものであり、CFカードのタイプ1及びタイプ2の両者を挿抜可能なものである。
【0029】
コネクタ30は、図2乃至図4に示すように、本体部31と、本体部31の両端部から本体部31に対して垂直方向に伸びた一対のガイドレール32とを有しており、コ字状に形成されている。本体部31には、図示していないが、CFカード10の端子部と電気的に接続される端子部が配置されている。また、コネクタ30は、上面に切欠部33が形成されている。この切欠部33は、タイプ1のみならずタイプ2のCFカードの挿抜をも可能にするために設けられたものである。また、挿抜口Sの高さHも、タイプ2のCFカードの挿抜を可能な高さに設定されている。図2に示すように、長辺15b2、側面25b2が挿抜口Sに先に挿入される挿抜面となるようにして、CFカード10及びガイドプレート20をコネクタ30へと挿入する。図3に示すように、CFカード10及びガイドプレート20がコネクタ30へ挿入されると、一対のガイドレール32は、それぞれ短辺15a1、15a2と摺接して、CFカード10の挿入を案内する。また、この際に、ガイドプレート20は、切欠部33によってコネクタ30との干渉が防止される。長辺15b2、側面25b2側が、CFカード10及びガイドプレート20の正規な挿抜面となる。
【0030】
図4に示すように、CFカード10及びガイドプレート20を、コネクタ30の奥まで挿入すると、長辺15b2、本体部31のそれぞれに形成された端子部が電気的に接続される。一方、コネクタ30からCFカード10及びガイドプレート20を抜くときは、ユーザは、突出部23を手で掴んで、外部機器50の手前側に引くことにより、図4に示した状態から、図3、図2に示した状態へと移行して、コネクタ30から、CFカード10及びガイドプレート20を抜くことができる。このようにして、CFカード10の挿抜が可能となる。
【0031】
図6は、短辺15a1を挿抜面としてコネクタ30に挿入しようとする際の説明図である。図5に示すように、CFカード10にガイドプレート20が固定されたときの、短辺15a1、15a2に沿う方向での、CFカード10及びガイドプレート20全体の長さLaが、一対のガイドレール32間の距離Mよりも、長い。このため、短辺15a1、側面25a1を挿抜面として、挿入しようとした場合には、ガイドレール32に、CFカード10又はガイドプレート20が接触して、挿入することができない。換言すれば、CFカード10及びガイドプレート20の全体の長さLaは、挿抜口Sの幅Wよりも長いので、挿入できない。これにより、CFカード10の挿入方向の誤りが防止される。このように、簡易な構造であるガイドプレート20をCFカード10に対して所定の位置で固定するだけで、CFカード10の誤挿入を防止できる。またガイドプレート20の製造コストも抑制される。また、外部機器側の構造を変更することなく、CFカード10の誤挿入を防止できる。
【0032】
また、上述したように、CFカード10の誤挿入が防止されるように、ベース部21の寸法、形状、ベース部21に対する位置決め部22の位置などが設定されている。
【0033】
尚、側面25a1、25a2の長さL2は、短辺15a1、15a2の長さL1よりも長く形成されているが、ガイドプレート20はこのような形状に限定されず、例えば、長さL2の長さが、長さL1よりも短い場合であっても、全体の長さLaが、挿抜口Sの幅Wよりも長ければよい。
【0034】
また、側面25b1、25b2の長さD2は、長辺15b1、15b2の長さD1よりも短く形成されている。また、長辺15b1、15b2に沿う方向での、CFカード10及びガイドプレート20全体の長さは、長さD1に一致する。換言すれば、ガイドプレート20は、長辺15b1、15b2に沿う方向での幅内に固定されている。従って、長辺15b2、側面25b2を挿抜面として挿入する際には、挿抜口Sの幅W内に、長辺15b1、15b2に沿う方向での、CFカード10及びガイドプレート20全体の長さが収まるので、挿入が可能となる。
【0035】
次に、裏面11bを上面側として、挿抜口Sに挿入しようとした場合について説明する。図7は、裏面11bを上面側として挿抜口Sに挿入しようとする際の説明図である。図7に示すように、裏面11bを上面側として挿入しようとすると、ガイドプレート20が基板40に接触するため、CFカード10の挿入は防止される。又は、挿抜口Sに図7に示した状態でCFカード10及びガイドプレート20を挿入しようとすると、CFカード10は、ガイドレール32と接触して、挿入することはできない。このようにして、裏面11bを上面側とした誤挿入についても防止される。
【0036】
次に、突出部23について説明する。図8は、突出部23の説明図である。図8に示すように、ユーザは、突出部23を掴むことにより、小型であるCFカード10の取り扱いが容易となる。これにより、CFカード10の挿抜が容易となる。また、外部機器50に、ガイドプレート20が固定されたCFカード10を装着させると、突出部23が外部機器50の挿抜口Sから露出されるため、この部分にユーザが、CFカード10の種類を判別するための文字又はラベルなどを貼り付けることにより、CFカード10が装着された状態で、CFカード10の種類を判別することが可能となる。
【0037】
次に、切欠部24について説明する。図9及び図10は、切欠部24の説明図である。外部機器50aは、前述したコネクタ30と共に、ロック機構60を有している。ロック機構60は、適切な装着位置でガイドプレート20をロックするための機構である。ロック機構60は、操作部61と、ストッパ64とを有している。操作部61及びストッパ64は一体に形成されている。ストッパ64の先端は円弧状に形成され、図9に示すように、ガイドプレート20の挿入時には、側面25a2と摺接する。また、ロック機構60は、不図示のばねによって、ガイドプレート20の挿入時に、ストッパ64が側面25a2を押圧するように付勢されている。図9に示した状態から、CFカード10及びガイドプレート20が更に挿入されて、CFカード10と外部機器との電気的な接続が確保される適正な装着位置まで挿入されると、図10に示すように、切欠部24は、ストッパ64と対向する位置にまで移動し、ストッパ64は、ばねの付勢力によって、切欠部24と係合する。これにより、ガイドプレート20は、適正な装着位置でロックされる。これにより、CFカード10の読み取りエラーなどを防止できる。従って、切欠部24は、係止部に相当する。
【0038】
尚、図10に示した状態から、CFカード10及びガイドプレート20を抜く際には、ユーザは、ばねの付勢力に反するように操作部61を操作することにより、切欠部24からストッパ64を脱離させ、そして突出部23を引き抜くことにより、CFカード10及びガイドプレート20を抜くことができる。
【0039】
次に、ガイドプレート20が導光性について説明する。ガイドプレート20は、透明であって導光性を有したポリカーボネート樹脂によって成形されている。このような導光性を有したガイドプレート20に対して、ガイドプレート20に向けて発光する発光部を備えた外部機器について説明する。図11は、LED(Light Emitting Diode)70を備えた外部機器の説明図である。尚、図11は、CFカード10を装着した状態での外部機器を一部切り欠いた図である。
【0040】
図11に示すように、外部機器50bは、裏面11bを上面側として装着可能に構成されている。LED70は、基板40aに実装されている。LED70は、発光部に相当する。LED70は、コネクタ30に囲まれた部分に実装されている。CFカード10及びガイドプレート20が挿入された状態では、LED70は、ガイドプレート20と対向する。LED70は、バッテリ71から電力の供給を受けて発光する。ガイドプレート20と対向した状態でLED70が発光することにより、その光はガイドプレート20によって導光される。これにより、ガイドプレート20全体が発光し、ユーザは、挿抜口から露出したガイドプレート20の部分の発光を視認できる。これにより、例えば暗闇でもガイドプレート20の位置を容易に把握することができ、CFカード10が固定されたガイドプレート20を挿抜口から抜くことを容易に行うことができる。従って、外部機器50bは、暗闇での環境下での使用に適している。
【0041】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】ガイドプレートが記憶媒体に固定された状態での両者の斜視図である。
【図2】ガイドプレートが固定された記憶媒体を外部機器へ挿入する際の様子を示した説明図である。
【図3】ガイドプレートが固定された記憶媒体を外部機器へ挿入する際の様子を示した説明図である。
【図4】ガイドプレートが固定された記憶媒体を外部機器へ挿入する際の様子を示した説明図である。
【図5】外部機器に形成された挿抜口の説明図である。
【図6】短辺を挿抜面としてコネクタに挿入しようとする際の説明図である。
【図7】裏面を上面側として挿抜口に挿入しようとする際の説明図である。
【図8】突出部の説明図である。
【図9】切欠部の説明図である。
【図10】切欠部の説明図である。
【図11】記憶媒体を装着した状態での外部機器を一部切り欠いた図である。
【符号の説明】
【0043】
10 CFカード(記憶媒体)
11a (記憶媒体の)表面
11b (記憶媒体の)裏面
12 突起部
13 溝部
15a1、15a2 (記憶媒体の)短辺
15b1、15b2 (記憶媒体の)長辺
20 ガイドプレート(誤挿入防止部材)
21 ベース部
21a (ガイドプレートの)表面
21b (ガイドプレートの)裏面
22 位置決め部
23 突出部
24 切欠部
25a1、25a2、25b1、25b2 側面
30 コネクタ
31 本体部
32 ガイドレール
33 切欠部
40、40a 基板
50、50a、50b 外部機器
60 ロック機構
61 操作部
64 ストッパ
70 LED(発光部)
71 バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
短辺と長辺とを有し、正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体に重ねて固定され、前記記憶媒体の挿入方向の誤りを防止する記憶媒体の誤挿入防止部材において、
カード状に形成されたベース部と、
前記記憶媒体に前記ベース部が固定されたときに、前記記憶媒体の短辺に沿う方向での前記記憶媒体及びベース部の合計の長さは、前記記憶媒体が挿抜されるコネクタの挿抜口の幅よりも長くなるように、前記記憶媒体に対する前記ベース部の固定位置を規定する位置決め部とを備えている、ことを特徴とする記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項2】
前記記憶媒体に前記ベース部を固定したときの合計の厚みは、前記挿抜口の高さよりも小さい、ことを特徴とする請求項1に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項3】
前記記憶媒体に前記ベース部を固定したときの、前記記憶媒体の長辺に沿う方向での前記ベース部の長さは、前記記憶媒体の長辺の長さよりも短い、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項4】
前記記憶媒体に固定されたときに前記記憶媒体の外側へ突出した突出部を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項5】
前記突出部は、前記挿抜口への挿入時に前記挿抜口から露出される、ことを特徴とする請求項4に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項6】
適正な装着位置で該誤挿入防止部材をロックするロック機構と係合する係止部を備えている、ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項7】
導光性を有している、ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の記憶媒体の誤挿入防止部材。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れかに記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、
短辺と長辺とを有し正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システム。
【請求項9】
請求項6に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、
適正な装着位置で前記誤挿入防止部材をロックするロック機構を有した外部機器とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システム。
【請求項10】
請求項7に記載の記憶媒体の誤挿入防止部材と、
前記誤挿入防止部材を装着した状態で前記誤挿入防止部材に向けて発光する発光部を備えた外部機器とを備えた、記憶媒体の誤挿入防止システム。
【請求項11】
短辺と長辺とを有し正規の挿抜面が長辺側であるカード状の記憶媒体に、前記記憶媒体の挿入方向の誤りを防止する記憶媒体の誤挿入防止部材を固定する固定方法であって、
前記記憶媒体の短辺に沿う方向での前記記憶媒体及び誤挿入防止部材の合計の長さは、前記記憶媒体が挿抜されるコネクタの挿抜口の幅よりも長くなるように、前記記憶媒体に前記誤挿入防止部材を固定する、ことを特徴とする記憶媒体の誤挿入防止部材を固定する固定方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−205993(P2009−205993A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−48838(P2008−48838)
【出願日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【出願人】(000106944)シナノケンシ株式会社 (316)
【Fターム(参考)】