説明

調光機能付スイッチ

【課題】手元で調光操作を行えるようにした調光機能付スイッチを提供する。
【解決手段】調光機能付スイッチはスイッチ本体とワイヤレスリモコン3とを備える。スイッチ本体の前面にはピアノハンドル2が取着され、ピアノハンドル2を押操作すると内部に収納した押釦スイッチがオン/オフされ、負荷であるランプを点灯又は消灯させる。ワイヤレスリモコン3は、ピアノハンドル2の前面に着脱自在に装着され、背面に調光レベルを増減するための操作凸部32b,32cを含む複数の操作部が設けられ、操作凸部32a,32bの操作に応じて調光信号をワイヤレス信号で送信させる。一方、スイッチ本体には、ピアノハンドル2前面の受光カバー24を透してワイヤレス信号を受信する信号受信部が設けられており、ワイヤレス信号で送信された調光信号を受信すると、ランプの調光レベルを変化させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調光機能付スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、図18に示すように取付枠4を用いて壁材に埋込配設される器体81の前面に回転ダイヤル82を備え、回転ダイヤル82の回転操作に応じて白熱灯(図示せず)に供給する交流電圧の位相角を変化させて、白熱灯を調光点灯させる調光機能付スイッチ80が提供されている(例えば特許文献1参照)。尚、図18中の83は調光機能付スイッチ80とともに取付枠4に並設されたスイッチであり、このスイッチ83のオン/オフ操作に応じて白熱灯への電源供給がオン/オフされる。
【特許文献1】特開2002−75711号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記構成の調光機能付スイッチ80は壁材に埋込配設されているため、調光レベルを変化させる場合は、調光機能付スイッチ80の配設されている壁まで行って、調光操作を行わねばならなかった。しかしながら、一般的に調光機能付スイッチ80はテレビの鑑賞時や就寝時に部屋を暗くするというような使われ方をするので、ユーザが今いる場所(テレビの前やベッドなど)で調光操作を行いたいという要望があり、従来の調光機能付スイッチ80では使い勝手が悪いという問題があった。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、手元で調光操作を行えるようにした調光機能付スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、押操作に応じて操作信号を発生する押釦スイッチの押釦、および、外部から送信された赤外線のような光信号よりなるワイヤレス信号を受信する信号受信部が前面側に設けられ、少なくとも前面を室内側に露出させた状態で造営材に固定されるスイッチ本体と、該スイッチ本体の内部に収納され、操作信号および信号受信部の受信信号をもとにランプの点灯出力を制御する制御回路部と、スイッチ本体の前面に揺動自在に取り付けられてピアノタッチ操作で押釦を押圧するピアノハンドルと、手で把持可能な大きさに形成されてピアノハンドルの前面に着脱自在に取り付けられるリモコン本体とを備え、リモコン本体は、ピアノハンドルとの対向面に設けられた調光操作釦と、該調光操作釦の操作に応じた調光信号をワイヤレス信号で送信する信号送信部とを有し、信号受信部がリモコン本体からワイヤレス信号で送信された調光信号を受信すると、制御回路部が調光信号をもとにランプの調光レベルを変化させることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、造営材に固定されたスイッチ本体の押釦スイッチをピアノハンドルを介して押操作することで、ランプの点灯出力を切り替えることができ、且つ、ピアノハンドルから取り外したリモコン本体を用い、リモコン本体の調光操作釦を操作することで、リモコン本体の信号送信部からワイヤレス信号で調光信号を送信させ、この調光信号をもとに制御回路部がランプの調光レベルを変化させているので、ランプの調光操作を手元で行うことができ、調光操作を行うために造営材に固定されたスイッチ本体の設置位置まで行かなくても済むから、使い勝手が向上するという効果がある。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、リモコン本体におけるピアノハンドルとの対向面にランプをオン/オフさせるオン/オフ操作釦を設け、該オン/オフ操作釦が操作されると、信号送信部がオン/オフ信号をワイヤレス信号で送信しており、制御回路部は、押釦スイッチからの操作信号が消灯時に入力されるとランプを全点灯させ、点灯時に入力されるとランプを消灯させるとともに、信号受信部にオン/オフ信号が消灯時において入力されると前回調光信号で調整された調光レベルでランプを点灯させ、点灯時において入力されるとランプを消灯させることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、例えば夜間に入室する場合は先ず造営材に固定されたスイッチ本体のピアノハンドルを操作すると想定されるので、ピアノハンドルを介して押釦スイッチを押操作した場合にはランプを全点灯させることで、室内を明るく照明することができる。また、就寝前にリモコン本体の調光操作釦を操作してランプを減光させた状態で、ランプを消灯させて就寝した後、深夜にトイレなどで起きた場合にリモコン本体のオン/オフ操作釦を用いてランプを点灯させると、前回調光操作釦で調整された調光レベルでランプが点灯するので、ランプが全点灯する場合に比べて使用者が眩しく感じるのを防止でき、使い勝手がさらに向上する。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、制御回路部は、信号受信部にオン/オフ信号が入力された場合はランプの光出力を目標値まで所定のフェード時間内で徐々に変化させ、押釦スイッチから操作信号が入力された場合はランプの光出力を目標値まで瞬時に変化させることを特徴とする。
【0010】
リモコン本体を用いてランプのオン/オフ操作を行う場面は、テレビなどを鑑賞したり、就寝している場合なので、リモコン本体のオン/オフ操作釦を押操作した場合は制御回路部がランプの光出力を目標値までフェード時間内で徐々に変化させることで、使用者に違和感を与えたり、目が眩んだりするのを防止できる。一方、造営材に固定されたスイッチ本体の押釦スイッチをピアノハンドルを介して押操作する場面は、部屋に入室したり、部屋から退室する場合なので、ランプの光出力を徐々に変化させる必要はなく、押釦スイッチから操作信号が入力された場合はランプの光出力を目標値まで瞬時に変化させることで、ランプの光出力を短時間に変化させることができる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、スイッチ本体に、リモコン本体がピアノハンドルに取り付けられているか否かを検知するリモコン装着検知手段を設け、リモコン装着検知手段がリモコン本体の取付状態を検知している場合、制御回路部は、押釦スイッチから操作信号が入力されると、ランプを全点灯させるか又は消灯させ、リモコン装着検知手段がリモコン本体の取外し状態を検知している場合、制御回路部は、押釦スイッチから操作信号が入力されると、ランプを前回調光信号で調整された調光レベルで点灯させるか又は消灯させることを特徴とする。
【0012】
ここで、就寝前やテレビ鑑賞の場面ではオン/オフ操作に応じてランプを調光レベルで点灯又は消灯させ、それ以外の場面ではオン/オフ操作に応じてランプを全点灯又は消灯させることが望ましいが、請求項4の発明によれば、リモコン装着検知手段がリモコン本体の取付状態を検知している場合、すなわちリモコン本体が外されておらず、就寝前やテレビの鑑賞中ではないと予想される場合は、ピアノハンドルを介して押釦スイッチの押釦を押操作すると、ランプを全点灯又は消灯させることができ、またリモコン装着検知手段がリモコン本体の取外し状態を検知している場合、すなわち就寝前やテレビの鑑賞中でリモコン本体を外して使用していると予想される場合は、ピアノハンドルを介して押釦スイッチの押釦を押操作すると、ランプを調光点灯又は消灯させることができるから、使い勝手が向上する。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、制御回路部に押釦スイッチの操作信号が所定時間内に複数回入力されると、制御回路部は、前回調光信号で調整された調光レベルでランプを調光点灯させることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、ピアノハンドルを介して押釦スイッチの押釦を所定時間内に複数回押操作すると、制御回路部が、前回調光信号で調整された調光レベルでランプを調光点灯させているので、リモコン本体が見当たらない場合でも、最後に調整された調光レベルでランプを調光点灯させることができるという効果がある。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1〜5の何れか1つの発明において、スイッチ本体の前面に、調光操作のための調光釦を設け、制御回路部が、調光釦の操作に応じてランプの調光レベルを変化させることを特徴とする。
【0016】
この発明によれば、造営材に固定されたスイッチ本体にも調光釦が設けられ、この調光釦を操作することによっても、ランプの調光レベルを変化させることができるので、スイッチ本体とリモコン本体の両方で調光操作を行うことができ、リモコン本体が見当たらない場合でもスイッチ本体の調光釦を用いて調光操作が行えるという効果がある。
【0017】
請求項7の発明は、請求項1〜5の何れか1つの発明において、押釦スイッチの操作信号が制御回路部に所定の連続押し時間以上連続して入力されると、制御回路部は、操作信号が入力されている間、ランプの調光レベルを上限値と下限値の間で繰り返し増減させることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、ピアノハンドルを介して押釦スイッチの押釦を所定の連続押し時間以上連続して押し操作すると、制御回路部は、操作信号が入力されている間、ランプの調光レベルを上限値と下限値の間で繰り返し増減させるので、所望の調光レベルになった時にピアノハンドルを離すことで所望の調光レベルで点灯させることができ、リモコン本体が見当たらない場合でもランプの調光レベルを調整できるという効果がある。
【0019】
請求項8の発明は、請求項1〜7の何れか1つの発明において、スイッチ本体に調光レベルの下限値を設定する下限値設定手段を設け、制御回路部は、下限値設定手段で設定された下限値よりも明るい範囲で調光レベルを変化させることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、スイッチ本体の下限値設定手段により調光レベルの下限値を設定でき、例えばカラオケボックスや喫茶室や高齢化住宅のように暗くなりすぎると困るような使用場所では、下限値設定手段で設定された下限値よりも暗くなることがないので、安全に使用することができる。
【0021】
請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか1つの発明において、スイッチ本体に調光レベルを記憶する記憶手段を設けるとともに、リモコン本体におけるピアノハンドルとの対向面に所望の調光レベルの登録/再生用の調光レベル録再釦を設け、信号送信部は、調光レベル録再釦が押されるとレベル録再信号をワイヤレス信号で送信しており、制御回路部は、信号受信部がレベル録再信号を一定時間以上連続して受信すると、現在の調光レベルを記憶手段に記憶させるとともに、信号受信部がレベル録再信号を一定時間よりも短い時間だけ受信すると、記憶手段に記憶された調光レベルでランプを調光点灯させることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、調光レベル録再釦を長押しして、信号受信部がレベル録再信号を一定時間以上連続して受信すると、制御回路部が記憶手段に現在の調光レベルを記憶させるので、例えば就寝前やテレビの鑑賞時などに調光操作釦を用いて設定した所望の調光レベルを記憶手段に記憶させることができる。そして、記憶手段に所望の調光レベルを記憶させておけば、調光レベル録再釦を一定時間よりも短い時間だけ押操作すると、信号受信部がレベル録再信号を一定時間よりも短い時間だけ受信し、制御回路部が記憶手段に記憶された調光レベルでランプを点灯させるので、毎回調光レベルの設定を行う必要が無く、調光レベル録再釦を押操作するだけで、所望の調光レベルでランプを点灯させることができる。
【0023】
請求項10の発明は、請求項1〜9の何れか1つの発明において、ランプの調光制御に関わる設定を行う外部設定器よりワイヤレス信号で送信された設定信号を信号受信部が受信すると、制御回路部は、信号受信部の受信した設定信号を記憶手段に記憶させるとともに、記憶手段に記憶された設定信号にしたがって調光制御を行うことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、外部設定器を用いて調光制御に関わる設定を行うことができ、使用者の要求に合わせた動作を行わせることができる。また、外部設定器を使用すれば、スイッチ本体の設置位置まで行かなくても、手元で調光制御に関わる設定を行うことができ、使い勝手が向上するという効果がある。
【0025】
請求項11の発明は、請求項1〜10の何れか1つの発明において、リモコン本体に、ピアノハンドルから取り外されると検知信号を発生する取外し検知手段、及び、検知手段から検知信号が所定の検知時間以上連続して出力されると報知音又は光の少なくとも何れか一方を発する報知手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
この発明によれば、リモコン本体をピアノハンドルから外して所定の検知時間が経過すると、リモコン本体の報知手段から報知音又は光の少なくとも何れか一方が発せられるので、報知手段から発せられた報知音又は光でリモコン本体の位置を探しやすくなるという効果がある。
【0027】
請求項12の発明は、請求項1〜10の何れか1つの発明において、リモコン本体に、外部からワイヤレス信号により送信された報知命令を受信する報知命令受信部と、該報知命令受信部が報知命令を受信すると報知音又は光の少なくとも何れか一方を発する報知手段とを設けるとともに、スイッチ本体にワイヤレス信号により報知命令を送信する報知命令送信部を設け、ピアノハンドルが所定の操作時間以上連続して押し続けられ、押釦スイッチからの操作信号が制御回路部に操作時間以上連続して入力されると、制御回路部が報知命令送信部から報知命令を送信させることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、スイッチ本体のピアノハンドルを所定の操作時間以上連続して押し続けると、報知命令送信部から報知命令が送信され、リモコン本体では、報知命令受信部が報知命令を受信すると、報知手段から報知音又は光の少なくとも何れか一方が発せられるので、報知手段から発せられた報知音又は光でリモコン本体の位置を探しやすくなるという効果がある。
【0029】
請求項13の発明は、請求項2又は3の発明において、リモコン本体は、扁平な直方体状に形成され、ピアノハンドルとの対向面に調光操作釦とオン/オフ操作釦とを含む複数の操作釦が設けられており、リモコン本体の長手方向一端部に信号送信手段を配置するとともに、複数の操作釦の内でオン/オフ操作釦を一端部に最も近い位置に配置したことを特徴とする。
【0030】
リモコン本体を手に把持する場合は、信号送信手段が配置された長手方向一端部を前方に向けて手に把持するのであるが、複数の操作釦の内でオン/オフ操作釦を一端部に最も近い位置に配置しているので、利き手が左右何れの場合でも操作頻度の比較的高いオン/オフ操作釦がリモコン本体を把持する手の親指の位置に近くなり、リモコン本体を把持する手でオン/オフ操作釦を操作しやすいという効果がある。
【0031】
請求項14の発明は、請求項1〜13の何れか1つの発明において、リモコン本体におけるピアノハンドルとの対向面と、この対向面と反対側の面とに、蓄光材料により形成された発光表示部を設けたことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、リモコン本体がピアノハンドルとの対向面を上にしておかれた場合でも、ピアノハンドルとの対向面を下にして置かれた場合でも、上記対向面およびこの対向面と反対側の面にそれぞれ形成された発光表示部が夜間に発光するので、リモコン本体の位置が容易に判るという効果がある。
【0033】
請求項15の発明は、請求項1〜14の何れか1つの発明において、リモコン本体におけるピアノハンドルとの対向面には、調光操作釦を少なくとも含む1乃至複数の操作釦が設けられ、該操作釦の押操作部分に蓄光材料により形成された発光表示部を設けたことを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、操作釦の押操作部分に形成された発光表示部が夜間に発光するので、押操作部分の位置が容易に判り、操作し易いという効果がある。
【0035】
請求項16の発明は、請求項1〜15の何れか1つの発明において、スイッチ本体に、電力伝達用の1次コイルを具備した電力供給部を設けるとともに、リモコン本体に、信号送信部を含む回路部の動作電源を供給する二次電池と、リモコン本体をピアノハンドルに取り付けた状態で1次コイルに磁気結合される2次コイルと、電力供給部から1次コイルおよび2次コイルを介して電磁誘導により電力供給されて、2次電池を充電する充電回路とを設けたことを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、スイッチ本体をピアノハンドルに取り付けておけば、スイッチ本体の1次コイルとリモコン本体の2次コイルとが磁気結合され、電力供給部から1次コイルおよび2次コイルを介してリモコン本体の充電回路に電力が供給され、この充電回路によって二次電池が充電されるので、リモコン本体の電池を交換する必要が無く、またリモコンン本体をピアノハンドルに戻すと二次電池の充電が行われるので、別途充電器を用意する必要がないから、使い勝手が良い。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、造営材に固定されたスイッチ本体の押釦スイッチをピアノハンドルを介して押操作することで、ランプの点灯出力を切り替えることができ、且つ、ピアノハンドルから取り外したリモコン本体を用い、リモコン本体の調光操作釦を操作することで、リモコン本体の信号送信部からワイヤレス信号で調光信号を送信させ、この調光信号をもとに制御回路部がランプの調光レベルを変化させているので、ランプの調光操作を手元で行うことができ、調光操作を行うために造営材に固定されたスイッチ本体の設置位置まで行かなくても済むから、使い勝手が向上するという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0039】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態の調光機能付スイッチは、図1〜図3に示すように、縦長の略直方体状のスイッチ本体1と、スイッチ本体1に枢着されるピアノハンドル2と、ピアノハンドル2に着脱自在に取り付けられるワイヤレスリモコン(リモコン本体)3とを主要な構成として有する。
【0040】
スイッチ本体1の内部には、図4(a)の回路を構成する押釦スイッチSW1、切替スイッチSW2、発光ダイオードLD1、受光素子41などの回路部品を実装したプリント配線板よりなる回路基板(図示せず)と、電源線および負荷線を回路基板に接続するための従来周知の速結端子構造の接続端子(図示せず)とが収納されている。そして、スイッチ本体1の前面には、上下方向における中間部の右側寄りの部位に、周囲にスリットを形成することでスイッチ本体1に片持ち支持され、その自由端で押釦スイッチSW1の押釦(図示せず)を押圧駆動する撓み片15が形成されており、この撓み片15の下側に設けた開口部から切替スイッチSW2の操作子61が露出している。またスイッチ本体1の前面には、上下方向における中央部の左側に発光ダイオードLD1の発光面を外部に臨ませる丸孔16が形成されており、この丸孔16の下側に形成された開口を通して受光素子41の受光面が外部に露出している。またスイッチ本体1の背面には、電源線および負荷線を本体内部の接続端子に接続するための電線挿通孔(図示せず)が開口しており、被覆が剥かれた電線を電線挿通孔に挿入することで、電源線および負荷線を接続端子に容易に接続できるようになっている。
【0041】
またスイッチ本体1を既製の埋込型配線器具を埋設する場合に用いる取付枠4に着脱自在に取付可能とするために、スイッチ本体1の左側面には上下両側に各一対の取付爪(図示せず)が突設され、右側面には上下方向における中央部に一対の取付爪11が突設されている。右側面に設けた一対の取付爪11の上下両側にはスリット(図示せず)が形成され、一対の取付爪11が突設された部位を内側へ弾性的に撓むようにしてある。
【0042】
而して、取付枠4にスイッチ本体1を取り付ける際には、スイッチ本体1の左側面に形成された取付爪を、取付枠4の左側片に形成された器具取付孔4aに斜め後方から係止させた後、スイッチ本体1の右側部を前方に押し込むと、スイッチ本体1の右側面に形成された取付爪11が取付枠4の右側片で押されて内側に撓み、この取付爪11が右側片に形成された器具取付孔4aと係止することで、スイッチ本体1が取付枠4に取着されるようになっている。一方、スイッチ本体1を取付枠4から取り外す際には、右側の取付爪11を内側に後退させることで、取付爪11と器具取付孔4aとの係止状態が解除されるので、スイッチ本体1を取付枠4から容易に取り外すことができる。なお、取付枠4の上下の枠片にはボックスねじ7を挿通するための長孔4bが形成されており、長孔4bに通したボックスねじ7を用いて取付枠4を埋込ボックス(図示せず)にねじ固定することができる。また取付枠4の上下の枠片には、プレート枠5を固定するためのプレートねじ用のねじ孔4cが設けられており、プレートねじ(図示せず)を用いて取付枠4の前面にプレート枠5が取着され、さらにプレート枠5の前面に化粧プレート6が重ねて取着されるようになっている。
【0043】
またスイッチ本体1の前面には、上下方向における中央部の左端に、横向となった軸部12が間隔を開けて2つ突設してあり、これらの軸部12は上部が横向きの略円柱形状をしている。スイッチ本体1前面の右側には、後述するピアノハンドル2の係止脚片21,21がそれぞれ挿入される係止孔13,13が形成されている。またスイッチ本体1の前面には上下両側部に横長の透孔がそれぞれ形成され、これらの透孔内に一端部がスイッチ本体1に片持ち支持された矩形板状の弾性ばね片14,14がスイッチ本体1と連続一体に形成されており、各弾性ばね片14,14の自由端側は前方に突出して、ピアノハンドル2の裏面の上下にそれぞれ当接し、ピアノハンドル2の右側部を前方に押圧している。
【0044】
一方、ピアノハンドル2は合成樹脂により前面視の形状が略矩形状に形成されており、上述の化粧プレート6の窓孔6aと略同じ大きさに形成されている。ピアノハンドル2の裏面の左端には一対の軸部12と枢支する枢支部(図示せず)が設けられ、右端にはスイッチ本体1の係止孔13,13に挿入される一対の係止脚片21,21が形成されている。またピアノハンドル2の前面の左端部には、上下方向に沿って細幅の突台22が前方に向かって突設されており、突台22以外の部位は突台22よりも薄肉であって、ワイヤレスリモコン3が着脱自在に取り付けられる取付部23を構成している。
【0045】
ピアノハンドル2の突台22の前面側には受光カバー24が取着されている。受光カバー24は、赤外光に対して透光性を有するとともに可視光に対して遮光性を有するような合成樹脂により帯板状に形成されており、かしめなどの方法でピアノハンドル2に固定される。なおピアノハンドル2には、発光ダイオードLD1の発光面及び受光素子41の受光部に対向する部位に透孔(図示せず)が形成されている。発光ダイオードLD1の発光面に対向させて形成した透孔には発光ダイオードLD1の発光を外部に導くプリズムのような導光部材25が取着されおり、この導光部材25は受光カバー24に設けた切欠を通して受光カバー24の前面に露出している。また受光素子41の受光部に対向させて形成した透孔は受光カバー24によって塞がれており、この透孔に臨む受光カバー24の部位にはワイヤレスリモコン3から送信される光信号を受光素子41の受光部に集光させるレンズ部(図示せず)が形成されている。
【0046】
そして、ピアノハンドル2は枢支部をスイッチ本体1の軸部12,12に軸支させるとともに、係止脚片21,21をスイッチ本体1の係止孔13,13に挿入することによって、スイッチ本体1に対して回動自在に軸支され、弾性ばね片14などによって操作方向と反対側に付勢されて、復帰位置まで移動する。この時、係止脚片21の先端の爪が係止孔13の孔縁と係止することで、ピアノハンドル2の抜け止めが為される。また発光ダイオードLD1の発光部に導光部材25が対向するとともに、受光素子41の受光面に受光カバー24のレンズ部が対向しており、発光ダイオードLD1の発光が導光部材25を通して外部に導かれ、ワイヤレスリモコン3から送信された光信号が受光カバー24のレンズ部により受光素子41に集光されるのである。この状態からピアノハンドル2の操作側を押操作すると、ピアノハンドル2が軸部12を中心に回転し、ピアノハンドル2の裏面の押圧突起(図示せず)によって撓み片15が内側に押圧され、撓み片15によってスイッチ本体1内部の押釦スイッチSW1の押釦(図示せず)が押操作される。その後ピアノハンドル2の操作側を押す力が無くなると、押釦スイッチSW1の押釦に発生する復帰力や弾性ばね片14に発生する復帰力などを受けてピアノハンドル2が復帰位置まで移動する。すなわち、押釦スイッチSW1の押釦はピアノハンドル2を押操作する間だけ押動される。なお、ピアノハンドル2前面の右端部には、操作位置を表示するための突起26が突設されており、突起26に触れることで暗闇でも操作位置が容易に判別でき、また視覚障害者や高齢者なども操作位置を容易に判別できるようにしている。
【0047】
次にワイヤレスリモコン3の構造について説明する。ワイヤレスリモコン3のケース30は合成樹脂により背面および下面が開口した扁平な直方体状に形成されており、ケース30の前面は幅方向における中間部が両側部よりも前方に突出するような曲面に形成されている。そして、ケース30の左右および上下の寸法はピアノハンドル2の取付部23の左右および上下の寸法と略等しい寸法に設定され、ケース30の厚み寸法はケース30を取付部23に取り付けた際にケース30の前面と受光カバー24の前面とが略面一になるような寸法に設定されている。このケース30の内部には図4(b)の回路を形成した回路基板(図示せず)と、電池B1とが収納されている。そして、ケース30の背面には、合成樹脂により板状に形成された可撓性を有するメンブレンシート31が貼り付けられ、このメンブレンシート31によって背面の開口が閉塞される。メンブレンシート31の表面にはドーム状に突出する複数個(例えば5個)の操作凸部32a〜32eが上下に並べて形成されており、各操作凸部32a〜32eには操作内容を示す文字や記号が蓄光材料で印刷されている。これらの操作凸部32a〜32eは後述するスイッチSW11〜SW15の操作部を構成し、操作凸部32a〜32eを押圧するとスイッチSW11〜SW15がオンになる。またケース30の上側面に設けた開口33に臨んで発光ダイオードLD2の発光面が配置されるとともに、ケース30の左側面に設けた開口(図示せず)内に臨んで切替スイッチSW16の操作子(図示せず)が配置されている。またケース30の下面の開口からは、ボタン形の電池B1を保持した電池ホルダが挿入されるようになっており、この電池ホルダによって下面の開口が閉塞されている。
【0048】
このワイヤレスリモコン3のケース30はピアノハンドル2の取付部23に取り付けられる。すなわちワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2の向きに合わせて、ワイヤレスリモコン3を取付部23に前面側から取り付けると、ワイヤレスリモコン3のケース30内部に納装された鉄片(図示せず)がピアノハンドル2の背面に取着された永久磁石(図示せず)によって吸着され、ワイヤレスリモコン3がピアノハンドル2に保持される。この時、ケース30の左側面の上下に設けた係止凹部34が、受光カバー24の上下に設けた係止突起27に係止するとともに、ケース30の背面に設けた係止溝35がピアノハンドル2の突起26と係止することで、ケース30が取付部23に位置決めされ、ケース30の位置ずれが起こりにくくなっている。そして、この状態でワイヤレスリモコン3の前面の右側を押圧すると、ワイヤレスリモコン3の押力をピアノハンドル2が受けて、軸部12を中心に回転し、ピアノハンドル2によって押釦スイッチSW1の押釦が押操作される。その後ワイヤレスリモコン3の操作側を押す力が無くなると、押釦スイッチSW1の押釦に発生する復帰力や弾性ばね片14に発生する復帰力などを受けてピアノハンドル2が復帰位置まで移動する。なお、ワイヤレスリモコン3の前面の右端部にも操作位置を表示するための突起36が突設されている。
【0049】
一方、ワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2から外してリモコン操作を行う場合は、ワイヤレスリモコン3のケース30の右側面に突設された突条37に手を掛けて、ケース30を前方に引っ張ると、ケース30を容易に取り外すことができ、ケース30を持ち運んでリモコン操作が行えるのである。
【0050】
次に本実施形態の回路構成を図4に基づいて説明する。スイッチ本体1は図4(a)に示すような回路を有し、白熱灯のようなランプLを介して商用電源ACに接続される接続端子T1,T2と、接続端子T1,T2間に接続されてランプLへの電源供給をオン/オフするトライアックのようなスイッチ素子Q1と、例えばフォトダイオードからなり赤外線のような光信号からなるワイヤレス信号を受信する受光素子41(信号受信部)と、モーメンタリ形の押釦スイッチSW1と、マイクロコンピュータからなり、受光素子41の受信信号あるいは押釦スイッチSW1の操作信号に基づいてランプLの点灯出力を制御する制御信号aを出力する制御回路部40と、制御信号aに応じてスイッチ素子Q1の導通角を制御することで、ランプLの点灯出力を変化させる駆動回路42と、接続端子T1,T2間に入力端子間が接続されて商用電源ACの電源電圧を整流する整流回路43と、整流回路43の整流出力を平滑して制御回路部40などの動作電源を生成する電源回路部44とを備えている。尚、図中のLD1はランプLの消灯時に点灯して位置表示を行ったり、点滅周期を変化させることで動作状態を表示するための発光ダイオードであり、SW2はチャンネル切替のための切替スイッチである。
【0051】
ワイヤレスリモコン3は図4(b)に示すような回路を有しており、後述のスイッチSW11〜SW15および切替スイッチSW16の操作入力を監視する入力部51と、赤外線のような光信号からなるワイヤレス信号を送信する発光ダイオードLD2と、マイクロコンピュータからなり入力部51を介して入力される操作入力に基づいて発光ダイオードLD2の駆動信号を発生する制御回路部50と、制御回路部50などの動作電源を供給する電池B1と、電池B1の両端間に抵抗R1を介して直列接続された発光ダイオードLD2およびスイッチ素子Q2を具備し、駆動信号に応じてスイッチ素子Q2をオン/オフし、発光ダイオードLD2への通電を制御することでワイヤレス信号を送信させる信号送信部52とを備える。ここで、スイッチSW11は、操作に応じてランプLのオン/オフを反転させる操作信号を出力する。また、スイッチSW12は操作に応じて調光レベルを明るくさせる操作信号を出力し、スイッチSW13は操作に応じて調光レベルを暗くさせる操作信号を出力する。スイッチSW14は、操作に応じて調光レベルを登録又は再生させる操作信号を出力し、スイッチSW15は、操作に応じてタイマ動作を行わせるための操作信号を出力する。
【0052】
本実施形態の調光機能付スイッチの動作について以下に説明する。
【0053】
先ずスイッチ本体1側でランプLのオン/オフを制御する操作について説明する。ワイヤレスリモコン3の取付時にワイヤレスリモコン3のケース30の操作側を押操作するか、又は、ワイヤレスリモコン3の取外し時にピアノハンドル2の操作側を押操作すると、押圧力を受けてピアノハンドル2が軸部12を中心に回転し、ピアノハンドル2が撓み片15を介して押釦スイッチSW1の押釦を押操作する。制御回路部40は押釦スイッチSW1の操作入力および受光素子41からの信号入力を常時監視しており、押釦スイッチSW1が押操作されると、ランプLのオン/オフを反転させる制御信号aを駆動回路42に出力する。そして、駆動回路42が制御信号aに基づいてスイッチ素子Q1のオン/オフを制御することで、ランプLのオン/オフを反転させ、ランプLを全点灯または消灯させる。このように、スイッチ本体1側でピアノハンドル2、或いは、ピアノハンドル2に装着されたワイヤレススイッチ3のケース30を押操作すると、この押操作に応じてランプLのオン/オフが反転し、点灯時に押操作されるとランプLを消灯させ、消灯時に押操作されるとランプLを全点灯させる。
【0054】
次に就寝前やテレビ鑑賞時にワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2から取り外し、ワイヤレスリモコン3を用いてリモコン操作を行う場合の動作について説明する。ワイヤレスリモコン3では、操作凸部32a〜32eが押操作されると、対応するスイッチSW11〜SW15の操作信号が入力部51を介して制御回路部50に入力される。制御回路部50は、入力部51を介して操作信号が与えられると、この操作信号に基づいて所定のワイヤレス信号を送信させるための制御信号を発生する。そして、信号送信部52が制御回路部40の制御信号に応じて発光ダイオードLD2を駆動し、赤外線のような光信号からなるワイヤレス信号でランプLの制御信号を送信する。このワイヤレス信号のフォーマットは例えば家電製品協会の自主規格に準拠したフォーマットを使用している。
【0055】
ここに、オン/オフ操作釦を構成する操作凸部32aが押操作(スイッチSW11がオン)された場合はランプLのオン/オフを反転させる制御信号(オン/オフ信号)が送信される。また調光操作釦を構成する操作凸部32b,32cの内、操作凸部32bが押操作(スイッチSW12がオン)された場合はランプLの調光レベルを明るくする制御信号(明調光信号)が送信され、操作凸部32cが押操作(スイッチSW13がオン)された場合はランプLの調光レベルを暗くする制御信号(暗調光信号)が送信される。さらに、調光レベル録再釦を構成する操作凸部32dが押操作(スイッチSW14がオン)された場合は調光レベルを登録/再生させる制御信号(レベル録再信号)が送信される。また更に、操作凸部32eが押操作(スイッチSW15がオン)された場合はタイマ動作を行わせる制御信号(タイマ制御信号)が送信される。
【0056】
一方、スイッチ本体1では、制御回路部40が押釦スイッチSW1の操作入力および受光素子41からの信号入力を常時監視しており、受光素子41が制御信号を受信すると、受信した制御信号に基づいて駆動回路42の動作を制御し、ランプLの点灯出力を制御する。
【0057】
ここで、受光素子41が調光レベルを増加或いは減少させる調光信号を受信した場合、制御回路部40は、調光信号が入力される間中、スイッチ素子Q2の導通角を増加或いは減少させて、ランプLの調光レベルを明るくする方向或いは暗くする方向に変化させており、その後調光信号の入力が停止すると、現在の調光レベルを制御回路部40に内蔵されたフラッシュメモリ(図示せず)に記憶させる。また受光素子41がオン/オフ信号を受信した場合、制御回路部40は、消灯中であればフラッシュメモリに記憶された調光レベルでランプLを調光点灯させ、点灯中であればランプLを消灯させており、調光レベルでの点灯と消灯を交互に繰り返させる。さらに受光素子41がレベル録再信号を一定時間(例えば2秒)以上連続して受信すると、制御回路部40は、現在の調光レベルを内蔵のフラッシュメモリ(記憶手段)に登録させる。その後受光素子41がレベル録再信号を上記一定時間よりも短い時間だけ受信すると、制御回路部40は、フラッシュメモリに登録された調光レベルでランプLを調光点灯させる。また更に、受光素子41がタイマ制御信号を受信すると、制御回路部40は、ランプLを点灯させるとともに、所定のタイマ時間(例えば60分)が経過した後にランプLを消灯させる。
【0058】
次に本実施形態の動作を図5に基づいて具体的に説明する。初期状態において消灯中の時刻t1にワイヤレスリモコン3の操作凸部32aが押操作されて、ワイヤレスリモコン3からスイッチ本体1にオン/オフ信号が送信されると、スイッチ本体1の制御回路部40は内蔵するフラッシュメモリに記憶された前回調整時の調光レベルでランプLを調光点灯させる。なお初期状態では調光レベルの初期値が100%となっているので、制御回路部40はランプLを全点灯状態で点灯させる。その後、時刻t3においてワイヤレスリモコン3の操作凸部32cが押操作され、ワイヤレスリモコン3からスイッチ本体1に暗調光信号が送信されると、スイッチ本体1の制御回路部40はランプLの調光レベルを100%(全点灯状態)から徐々に低下させる。そして、時刻t4において操作凸部32cが離され、ワイヤレスリモコン3から暗調光信号が送信されなくなると、制御回路部40は調光レベルの変化を停止し、現在の調光レベルでランプLを調光点灯させるとともに、現在の調光レベルを内蔵するフラッシュメモリに記憶させる。その後、時刻t5において、操作凸部32aが再び押操作されると、ワイヤレスリモコン3からスイッチ本体1にオン/オフ信号が送信され、スイッチ本体1の制御回路部40はランプLを調光点灯状態から消灯状態に切り替える。
【0059】
そして、消灯中の時刻t7において、スイッチ本体1のピアノハンドル2が押操作されて、押釦スイッチSW1がオンになると、制御回路部40は押釦スイッチSW1からの操作入力に基づいてランプLを全点灯させる。また時刻t8においてピアノハンドル2が再び押操作されて、押釦スイッチSW1がオンになると、制御回路部40は押釦スイッチSW1からの操作入力に基づいてランプLを消灯させる。
【0060】
次に、消灯中の時刻t9において、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32aが押操作されて、ワイヤレスリモコン3からスイッチ本体1にオン/オフ信号が送信されると、制御回路部40はオン/オフ信号に応じてフラッシュメモリに記憶された前回調整時の調光レベルA1でランプLを点灯させる。また、調光点灯中の時刻t11において、操作凸部32aが再び押操作されると、ワイヤレスリモコン3からスイッチ本体1にオン/オフ信号が再び送信され、制御回路部40はオン/オフ信号に応じてランプLを調光点灯状態から消灯状態に切り替える。
【0061】
このように、本実施形態ではワイヤレスリモコン3の調光操作釦(操作凸部32b,32c)を押操作することで、スイッチ本体1と離れた場所からランプLの調光レベルを変化させることが可能になり、就寝時やテレビ鑑賞時においてスイッチ本体1の設置場所まで行かなくても手元で調光操作を行えるから、使い勝手が向上する。
【0062】
またスイッチ本体1のピアノハンドル2を押操作した場合は、制御回路部40がランプLを全点灯又は消灯させるが、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32aを押操作した場合は、制御回路部40が、ランプLを前回調整された調光レベルで調光点灯させるか又は消灯させている。ここで、部屋に入室したり退室する際にはランプLを全点灯又は消灯させる場合が多く、一般に壁に固定されたスイッチ本体1のピアノハンドル2を操作する場合が多いので、ピアノハンドル2の操作に応じてランプLを全点灯又は消灯させるのが好ましい。また例えば就寝前にランプLを減光させた状態で、ランプLを消灯させて就寝した後、深夜にトイレなどで起きた場合、ランプLを全点灯させると目が眩んでしまうが、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32aを押操作してランプLを点灯させると、制御回路部40は前回調整された調光レベルでランプLを調光点灯させるので、使用者が眩しく感じるのを防止でき、使い勝手が更に向上する。
【0063】
またワイヤレスリモコン3を用いてランプLのオン/オフ操作を行う場面は、テレビなどを鑑賞したり、就寝している場合なので、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32aを操作してランプLを調光点灯又は消灯させる場合には、制御回路部40が所定のフェード時間(時刻t1〜t2、時刻t5〜t6、時刻t9〜t10、時刻t11〜t12)内に調光レベルを目標値まで徐々に変化させることで、使用者に違和感を与えたり、目が眩んだりするのを防止できる。さらに造営材に固定されたスイッチ本体1の押釦スイッチSW1をピアノハンドル2を介して押操作する場面は、部屋に入室したり、部屋から退室する場合なので、ランプLの光出力を徐々に変化させる必要はなく、押釦スイッチSW1からの操作信号が入力された場合はランプLの光出力を目標値まで瞬時に変化させることで、ランプLの光出力を短時間に変化させることができる。
【0064】
またワイヤレスリモコン3の操作凸部32dを押操作すると、ワイヤレスリモコン3からレベル録再信号がスイッチ本体1に送信されるのであるが、操作凸部32dを長押しして、レベル録再信号が一定時間(例えば2秒間)以上送信されると(つまり受光素子41がレベル録再信号を一定時間以上受信すると)、制御回路部40は現在の調光レベルの設定値をシーン再生用の調光レベルとして内蔵するフラッシュメモリに登録させる。その後、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32dが一定時間よりも短い時間だけ押操作されると、ワイヤレスリモコン3からレベル録再信号がスイッチ本体1に短時間送信される。この時、受光素子41では一定時間よりも短い時間だけレベル録再信号を受信するので、このレベル録再信号に応じて制御回路部40がフラッシュメモリからシーン再生用の調光レベルを読み込み、読み込んだ調光レベルでランプLを調光点灯させる。このように、ワイヤレスリモコン3の操作凸部32b,32cを操作してランプLの調光レベルを所望のレベルに調整した後に、操作凸部32dを長押しして現在の調光レベルを記憶させておけば、その後操作凸部32dを短時間押操作するだけで、ランプLを好みの調光レベルで点灯させることが可能になり、使い勝手が向上する。なお本実施形態では現在の調光レベルやシーン再生用の調光レベルを制御回路部40が内蔵するフラッシュメモリに記憶させているが、EEPROMのような不揮発性のメモリに記憶させても良い。
【0065】
またワイヤレスリモコン3のケース30は扁平な直方体状に形成され、長手方向の一端部に信号送信部52の発光ダイオードLD2が配置されており、ケース30の裏面には、発光ダイオードLD2が配置された一端部に近い側から、オン/オフ操作用の操作凸部32a、調光操作用の操作凸部32b,32c、調光レベルの登録/再生用の操作凸部32d、タイマ制御用の操作凸部32eを順番に配置してある。ここで、ケース30を手で把持する際には発光ダイオードLD2が配置された長手方向一端部を前方(身体と反対側)に向けて手で把持するのであるが、長手方向一端部に近い側にオン/オフ操作用の操作凸部32dを配置しているので、利き手が左右何れの場合でも操作頻度の比較的高いオン/オフ操作用の操作凸部32dがケース30を把持する手の親指の位置に近くなり、ケース30を把持する手でオン/オフ操作用の操作凸部32dを操作しやすいという利点がある。尚、本実施形態では長手方向の一端部から、オン/オフ操作用の操作凸部32a、調光操作用の操作凸部32b,32c、調光レベルの登録/再生用の操作凸部32d、タイマ制御用の操作凸部32eを順番に配置してあるが、オン/オフ操作用の操作凸部32aを長手方向の一端部に最も近付けて配置すれば、他の操作凸部32b〜32eの配置は上記以外の順番で配置しても良く、例えば長手方向の一端部から、オン/オフ操作用の操作凸部32a、調光レベルの登録/再生用の操作凸部32d、調光操作用の操作凸部32b,32c、タイマ制御用の操作凸部32eの順番で配置しても良い。
【0066】
またワイヤレスリモコン3のケース30には、前面の一部又は略全体に蓄光材料を印刷することで発光表示部38aを形成するとともに、背面の一部に蓄光材料を印刷することで発光表示部38bを形成してあり、これらの発光表示部38a,38bが暗所で発光することで、何れの面を上にして置かれた場合でもワイヤレスリモコン3の位置を容易に見つけることができる。また、ケース30の裏面に設けた操作凸部32a〜32eには、操作内容を示す文字や記号が蓄光材料で印刷されているので、暗所でこれらの文字や記号が発光することにより、操作部位を容易に判別できる。
【0067】
尚、ワイヤレスリモコン3からワイヤレス信号で送信される制御信号には、切替スイッチSW16で切替設定されたチャンネルのデータが含まれており、制御回路部40では、切替スイッチSW2によって設定された自己のチャンネルと、ワイヤレス信号で送信された制御信号に含まれるチャンネルとが一致する場合のみ、ワイヤレスリモコン3からの制御信号を受け付けるようにしている。
【0068】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図6に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1において、ワイヤレスリモコン3のケース30における受光カバー24側の側面に、受光カバー24側へ突出する突起39を設けてある。またスイッチ本体1に、突起39の有無を検知することによって、ワイヤレスリモコン3が装着されているか否かを検知するリモコン装着検知スイッチSW4を設けている。尚、突起39およびリモコン装着検知スイッチSW4以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0069】
リモコン装着検知スイッチSW4はモーメンタリ形のスイッチからなり、ワイヤレスリモコン3がピアノハンドル2に装着されると、ワイヤレスリモコン3の突起39でリモコン装着検知スイッチSW4の操作子(図示せず)が押されて、リモコン装着検知スイッチSW4はオンになる。一方、ワイヤレスリモコン3がピアノハンドル2から外されると、リモコン装着検知スイッチSW4がオフになる。
【0070】
制御回路部40では、リモコン装着検知スイッチSW4からのスイッチ入力を常時監視しており、リモコン装着検知スイッチSW4がオンの場合、つまりワイヤレスリモコン3の取付状態を検知している場合は、ピアノハンドル2が押操作されて押釦スイッチSW1から操作信号が入力されると、ランプLの点灯/消灯を反転させて全点灯させるか又は消灯させている。一方、リモコン装着検知スイッチSW4がオフの場合、つまりワイヤレスリモコン3の取り外し状態を検知している場合、制御回路部40は、ピアノハンドル2が押操作されて押釦スイッチSW1から操作信号が入力されると、ランプLの点灯/消灯を反転させて、調光信号で調整された調光レベルで点灯させるか又は消灯させている。
【0071】
ここで、就寝前やテレビ鑑賞の場面ではランプLを調光レベルで点灯又は消灯させ、それ以外の場面ではランプLを全点灯又は消灯させることが望ましいが、本実施形態では就寝前やテレビの鑑賞中ではないと予想される場合、すなわちワイヤレスリモコン3の取付状態を検知している場合、ピアノハンドル2を介して押釦スイッチSW1の押釦を押操作すると、制御回路部40がランプLを全点灯又は消灯させている。一方、就寝前やテレビの鑑賞中と予想される場合、すなわちワイヤレスリモコン3の取り外し状態を検知している場合、ピアノハンドル2を介して押釦スイッチSW1の押釦を押操作すると、制御回路部40はランプLを調光点灯又は消灯させている。このように、ワイヤレスリモコン3が外されているか否かで、オン操作時にランプLを全点灯させるか調光点灯させるかを切り替えているので、使い勝手を向上させることができる。
【0072】
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図7に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1において、ピアノハンドル2を所定時間内(例えば2秒間)に複数回押操作することで、制御回路部40に押釦スイッチSW1の操作信号が所定時間内に複数回入力されると、制御回路部40が、前回調光信号で調整された調光レベルでランプLを調光点灯させている。尚、制御回路部40の制御動作以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0073】
上述のように制御回路部40は、押釦スイッチSW1からの操作入力を常時監視しており、ピアノハンドル2を1回押操作して、押釦スイッチSW1から操作信号が与えられる毎に、ランプLの点灯/消灯を反転させて、ランプLを全点灯させるか又は消灯させているが、押釦スイッチSW1からの操作信号が所定時間内(例えば2秒間)に複数回入力されると、前回調光信号で調整された調光レベルでランプLを調光点灯させている。
【0074】
ここで、本実施形態の動作を図7に基づいて説明する。ランプLが全点灯している時刻t31においてピアノハンドル2が押操作されて、押釦スイッチSW1の操作信号が制御回路部40に入力されると、押釦スイッチSW1の操作信号が停止した時刻t32において制御回路部40はランプLを消灯させる。その後、時刻t32から所定時間DTが経過するまでの間にピアノハンドル2が再度押操作されて、押釦スイッチSW1の操作信号が制御回路部40に入力されると(時刻t33)、制御回路部40では所定時間DT内に操作信号が複数回入力されたと判断し、前回調整された調光レベルA1でランプLを調光点灯させる。このように、ピアノハンドル2を所定時間DT内に複数回押操作することで、ワイヤレスリモコン3を用いて前回調整された調光レベルでランプLを調光点灯させることができるので、スイッチ本体1とワイヤレスリモコン3の両方でランプLを調光点灯させることができ、ワイヤレスリモコン3が見当たらない場合でもスイッチ本体1側でランプLを調光点灯させることができる。
【0075】
また、ランプLが調光点灯中の時刻t34において、ピアノハンドル2が押操作されて、押釦スイッチSW1の操作信号が制御回路部40に入力されると、押釦スイッチSW1の操作信号が停止した時刻t35において制御回路部40はランプLを消灯させる。さらに、時刻t35から所定時間DTが経過するまでの間にピアノハンドル2が再度押操作されて、押釦スイッチSW1の操作信号が制御回路部40に入力されると(時刻t36)、制御回路部40では所定時間DT内に操作信号が複数回入力されたと判断し、ランプLを全点灯させる。
【0076】
(実施形態4)
本発明の実施形態4を図面を参照して説明する。本実施形態では、図8に示すように実施形態1〜3の何れかの調光機能付スイッチにおいて、スイッチ本体1の前面に調光釦17a,17bを設け、スイッチ本体1側でも調光操作を行えるようにしている。なお、調光釦17a,17b以外の構成は実施形態1〜3と同様であるので共通する構成要素には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0077】
スイッチ本体1の前面には、調光レベルを明るくするための調光釦17aと、調光レベルを暗くするための調光釦17bとが上下両側に配置されており、スイッチ本体1の内部には調光釦17a,17bの押操作に応じてオン/オフされるスイッチ(図示せず)が収納されている。またスイッチ本体1の前面に取り付けられるピアノハンドル2には、調光釦17a,17bにそれぞれ対向する部位に窓孔23a,23bが貫設されており、これらの窓孔23a,23bを通して調光釦17a,17bを押操作することができる。なお、調光釦17a,17bはピアノハンドル2の取付部23の表面よりも約1mm程度凹んでいる。
【0078】
而して、ワイヤレスリモコン3が取り外されている状態で、ランプLの点灯時においてスイッチ本体1の調光釦17a又は17bを押操作すると、調光釦17a,17bの押操作に応じて対応するスイッチの操作信号が制御回路部40に与えられ、制御回路部40では、この操作信号に基づいてスイッチ素子Q1の導通角を変化させることで、ランプLの調光レベルを増加または減少させる。このようにスイッチ本体1側でも調光操作が可能になるので、スイッチ本体1とワイヤレスリモコン3の両方で調光操作を行うことができる。したがって、ワイヤレスリモコン3が見当たらない場合でも、スイッチ本体1側で調光操作を行うことができる。
【0079】
なお、本実施形態ではスイッチ本体1に調光釦17a,17bを設けることで、スイッチ本体1側でも調光操作を行えるようにしているが、調光釦17a,17bを設ける代わりに、ピアノハンドル2を長押しすると、ピアノハンドル2を押操作している間、ランプLの調光レベルを上限値と下限値の間で繰り返し増減させ、ピアノハンドル2を離すと、その時の調光レベルでランプLが点灯するようにしても良い。
【0080】
すなわち、図9に示すように、ランプLが消灯中の時刻t21において、ピアノハンドル2(すなわち押釦スイッチSW1の押釦)を押操作すると、押釦スイッチSW1からの操作入力に応じて制御回路部40が駆動回路42の動作を制御し、ランプLを全点灯させる。そして、ピアノハンドル2が時刻t21から所定の連続押し時間(例えば1秒)以上連続して押し続けられると、制御回路部40に押釦スイッチSW1からの操作入力が連続して与えられ、制御回路部40では、時刻t21から上記連続押し時間が経過した時刻t22よりランプLの調光レベルを上限値(100%)と下限値(例えば10%)との間で繰り返し増減させる。なお制御回路部40は、ランプLの調光レベルが上限値または下限値に達すると、例えば1秒間その調光レベルを維持した後、調光レベルを逆向きに変化させており、時刻t24においてピアノハンドル2を離して押釦スイッチSW1をオフすると、この時の調光レベルでランプLを点灯させる。その後、調光点灯中の時刻t25において、ピアノハンドル2を押操作すると、押釦スイッチSW1からの操作入力が制御回路部40に与えられるのであるが、ピアノハンドル2が押し続けられ、押釦スイッチSW1からの操作信号が入力され続けている場合、制御回路部40はランプLを消灯させず、押釦スイッチSW1からの操作入力を監視する。そして、ピアノハンドル2が時刻t25から上記連続押し時間以上連続して押し続けられると、制御回路部40では、上記連続押し時間が経過した時点よりランプLの調光レベルを上限値(100%)と下限値(例えば10%)との間で繰り返し増減させ、ピアノハンドル2を離した時の調光レベルで点灯させる。なお、時刻t23,t26においてピアノハンドル2を離してから例えば1秒以内に再び押操作すると、制御回路部40はピアノハンドル2を離す前と同じ方向に調光レベルを変化させており、調光レベルの微調整が行えるようになっている。
【0081】
(実施形態5)
本発明の実施形態5を図10に基づいて説明する。本実施形態では、実施形態1においてスイッチ本体1の前面に調光レベルの最小値を設定するための下限設定スイッチSW3の操作子62を配置している。尚、下限値設定スイッチ以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0082】
下限設定スイッチSW3は2ポジションタイプのスライドスイッチからなり、操作子62を右端にスライドさせると、この時の調光レベルを調光範囲の最小値として、最小値よりも大きい範囲で調光レベルを変化させるようにしている。
【0083】
而して、下限設定スイッチSW3を用いて調光レベルの下限値が設定可能なので、調光レベルが暗くなりすぎて困るような使用場所(例えばカラオケボックスや喫茶室や高齢化住宅など)では、設定された下限値よりも暗くできなくなって、安全に使用することができる。ここで、下限設定スイッチSW3は通常ピアノハンドル2によって隠されているので、下限値が悪戯などで変更されるのを防止できる。尚、現在の調光レベルが0%の時(すなわちランプLが消灯中)に下限設定スイッチSW3の操作子62が右側に切り替えられた場合は、前回設定された下限値をそのまま使用する。
【0084】
また下限設定スイッチSW3を左端にスライドさせると、調光レベルの最小値が0%に設定され、0%〜100%の任意の範囲で調光レベルを設定することが可能になる。
【0085】
尚、本実施形態の構成を上述の他の実施形態に適用しても良いことは言うまでもない。
【0086】
(実施形態6)
本発明の実施形態6を図11および図12に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1〜5において、外部設定器70からワイヤレス信号を用いて送信された設定信号により、スイッチ本体1の動作設定を行えるようにしている。なお、スイッチ本体1の動作設定を行う点以外は実施形態1〜5と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0087】
外部設定器70は図12(b)に示すような回路を有しており、送信スイッチ72と、各種の設定を行う設定スイッチSW21〜SW24の入力を監視する入力部73と、赤外線のような光信号からなるワイヤレス信号を送信する発光ダイオードLD3と、マイクロコンピュータからなり入力部73を介して入力される設定内容に基づいて駆動信号を作成する制御回路部71と、制御回路部71などの動作電源を供給する電池B2と、電池B2と並列に抵抗R2および発光ダイオードLD3の直列回路を介して接続されたスイッチ素子Q3を有し、駆動信号に応じてスイッチ素子Q3をオン/オフし、発光ダイオードLD3への通電を制御することでワイヤレス信号を送信させる信号送信部74とを備える。
【0088】
ここで、入力部73は、調光レベルの最大値(初期値は100%)を設定する設定スイッチSW21、調光レベルの最小値(初期値は1%)を設定する設定スイッチSW22、フェード時間を0秒、3秒、5秒、10秒の内の何れか(初期値は3秒)に切替設定する設定スイッチSW23、スイッチ本体1側のオン操作で全点灯させるか或いは調光点灯させるかを設定する設定スイッチSW24からの入力信号を監視する。
【0089】
また図11は外部設定器70の外観斜視図であり、扁平な直方体状であって手で把持可能な大きさに形成された外殻75の内部に、上述した図9(b)の回路を形成した回路基板(図示せず)を収納してある。そして、外殻75の長手方向における一端部には赤外光を透過する透過部76が設けられ、この透過部76の内側に発光ダイオードLD3を収納してある。また、外殻75の主平面には、長手方向の一端部から各設定スイッチSW21〜SW24のスライド摘み73a〜73dと、送信スイッチ72の操作釦(送信釦)72aとが順番に配置してある。
【0090】
一方、スイッチ本体1には動作条件を記憶するEEPROM45が設けられており、外部設定器70から送信された設定信号を受光素子41が受信すると、制御回路部40は受信した設定信号をEEPROM45に記憶させる。以後、制御回路部40はEEPROM45に記憶させた設定内容に応じたスイッチ動作を行うのである。なお、記憶手段としてEEPROM45を用いているが、記憶手段をEEPROMに限定する趣旨のものではなく、不揮発性のメモリであればどのようなメモリを使用しても良い。
【0091】
而して、外部設定器70を用いて動作設定を行う際には、先ず各設定スイッチSW21〜SW24のスライド摘み73a〜73dを操作して、調光レベルの最大値および最小値と、フェード時間と、スイッチ本体1でオン操作を行った時の動作(全点灯または調光点灯)とを設定した後、送信釦72aを押操作すると、制御回路部71が入力部73を介して各設定スイッチSW21〜SW24の設定内容を読み込んで、その設定内容に応じた設定信号を作成して、信号送信部74に出力する。信号送信部74は、入力された設定信号に応じてスイッチ素子Q3をオン/オフさせて、発光ダイオードLD3を点滅させ、発光ダイオードLD3からワイヤレス信号で設定信号を送信させる。この時、スイッチ本体1では、受光素子41が外部設定器70から送信された設定信号を受信し、制御回路部40が受光素子41の受信した設定信号から設定内容を読み取り、その設定内容をEEPROM45に記憶させる。そして、これ以後の通常使用状態には、制御回路部40がEEPROM45から動作条件の設定内容を読み取り、設定内容にしたがって制御動作を行っているので、ユーザが希望するスイッチ動作を行わせることが可能になる。また、同じ種類のスイッチ本体1を用い、外部設定器70によりスイッチ動作に関わる動作設定を行うことで、スイッチ動作の異なる複数種類のスイッチ本体1を用意する必要が無く、設計費などの削減を図ることができる。なお、通常使用する場合には上述のような複雑な設定項目をユーザ自身が知っておく必要はないので、スイッチ本体1の動作設定は施工者が行えば良い。
【0092】
(実施形態7)
本発明の実施形態7を図13および図14に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1において、ピアノハンドル2から取り外されると検知信号を発生する取外し検知スイッチSW17と、報知音を発生するブザーBzと、ブザーBzを鳴動させる増幅回路53とをワイヤレスリモコン3に設けている。尚、取外し検知スイッチSW17、ブザーBz、および増幅回路53以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0093】
取外し検知スイッチSW17は例えばモーメンタリ形のスイッチからなり、ケース30における取付部23との対向面に配設されている。また、ピアノハンドル2の取付部23には、取外し検知スイッチSW17の操作子(図示せず)に対向する部位に、前方(ワイヤレスリモコン3側)へ突出する突起23cが突設されている。而して、ワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2に取り付けると、取外し検知スイッチSW17の操作子が突起23cに押されて取外し検知スイッチSW17がオンになり、ワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2から取り外すと、取外し検知スイッチSW17がオフになる(つまり検知信号を出力する)。
【0094】
制御回路部50は、取外し検知スイッチSW17からの入力信号を常時監視しており、取外し検知スイッチSW17から検知信号が入力されると(つまり取外し検知スイッチSW17がオフになると)、内蔵するタイマ(図示せず)の計時動作を開始させ、計時時間が所定の検知時間以上になると、報知音発生信号を増幅回路53に出力する。そして、増幅回路53は、制御回路部50から報知音発生信号が入力されるとブザーBzを鳴動させる。その後、ワイヤレスリモコン3がピアノハンドル2に取り付けられて、検知信号の入力が停止すると(つまり取外し検知スイッチSW17がオンになると)、タイマの計時時間をリセットするとともに、報知音発生信号の出力を停止して、ブザーBzの鳴動を停止させる。
【0095】
而して、ワイヤレスリモコン3を外してから所定の検知時間が経過すると、ワイヤレスリモコン3に設けたブザーBzが鳴動して、ワイヤレスリモコン3の位置を知らせるので、ワイヤレスリモコン3の置き場所を忘れた場合でも報知音をたよりにワイヤレスリモコン3の場所を探しやすいという利点がある。なお、本実施形態ではワイヤレスリモコン3にブザーBzのような音出力手段を設けて、ワイヤレスリモコン3が長時間外されると音出力手段により報知音を発生させているが、音出力手段の代わりに発光ダイオードのような発光手段を設け、ワイヤレスリモコン3が長時間外されると、発光手段を点灯させたり点滅させることで、ワイヤレスリモコン3の位置を知らせるようにしても良い。また、ワイヤレスリモコン3に音出力手段と発光手段とを設け、音と光の両方でワイヤレスリモコン3の位置を知らせても良い。
【0096】
尚、上述の他の実施形態2〜6においても本実施形態の構成を付加して、ワイヤレスリモコン3が長時間外されると、ワイヤレスリモコン3の報知手段から音や光を出力させるようにしても良い。
【0097】
(実施形態8)
本発明の実施形態8を図15に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1において、電波信号のようなワイヤレス信号で報知音発生信号を送信する電波発信回路46をスイッチ本体1に設けるとともに、電波信号のようなワイヤレス信号で送信された報知音発生信号を受信する電波受信回路54と、報知音を発生するブザーBzと、ブザーBzを鳴動させる増幅回路53とをワイヤレスリモコン3に設け、電波受信回路54が報知音発生信号を受信すると制御回路部50が増幅回路53に報知音発生信号を出力して、ブザーBzを鳴動させている。尚、電波発信回路46、ブザーBz、増幅回路53、および電波受信回路54以外の構成は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0098】
スイッチ本体1の制御回路部40は、押釦スイッチSW1の操作入力を常時監視しており、ピアノハンドル2が押されて押釦スイッチSW1がオンすると、内蔵するタイマ(図示せず)の計時動作を開始させる。そして、タイマの計時時間が所定の操作時間(例えば2秒)以上になると、つまりピアノハンドルが所定の操作時間以上押し続けられると、制御回路部40は制御信号を電波発信回路46に出力して、電波発信回路46から報知音発生信号をワイヤレス信号により発信させる。この時、ワイヤレスリモコン3では電波受信回路54がワイヤレス信号で送信された報知音発生信号を受信し、この報知音発生信号を受けて制御回路部50が制御信号を増幅回路53に出力して、増幅回路53によりブザーBzを鳴動させる。
【0099】
而して、ワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2から外して使用した後に、ワイヤレスリモコン3の位置が判らなくなった場合などに、使用者がピアノハンドル2を所定の操作時間以上長押しすると、スイッチ本体1から報知音発生信号がワイヤレス信号で送信され、ワイヤレスリモコン3では、ワイヤレス信号で送信された報知音発生信号を受信するとブザーBzを鳴動させて、位置を知らせるので、ブザーBzの報知音をたよりにワイヤレスリモコン3の場所を探しやすいという利点がある。ここで、制御回路部50ではブザーBzを一定時間(例えば30秒)だけ鳴動させるので、ブザーBzが鳴りっぱなしになることはない。なお、本実施形態ではワイヤレスリモコン3にブザーBzのような音出力手段を設けて、ピアノハンドル2を長押しするとワイヤレスリモコン3の音出力手段から報知音を発生させているが、音出力手段の代わりに発光ダイオードのような発光手段を設け、この発光手段を点灯させたり点滅させることで、ワイヤレスリモコン3の位置を知らせるようにしても良い。また、ワイヤレスリモコン3に音出力手段と発光手段とを設け、音と光の両方でワイヤレスリモコン3の位置を知らせても良い。
【0100】
尚、上述の他の実施形態2〜6においても本実施形態の構成を付加して、リモコン本体1からの報知命令に応じて、ワイヤレスリモコン3の報知手段から音や光を出力させるようにしても良い。
【0101】
(実施形態9)
本発明の実施形態9を図16に基づいて説明する。本実施形態では、上述の実施形態1において、スイッチ本体1に電力伝達用の1次コイルL1、および、1次コイルL1を励磁するインバータ回路47を具備した電力供給部48を設けるとともに、ワイヤレスリモコン3に、制御回路部50などに動作電源を供給する二次電池B3と、ケース30をピアノハンドル2に取り付けた状態で1次コイルL1に磁気結合される2次コイルL2と、2次コイルL2の両端間に発生する交流電圧を整流して得た直流電圧により二次電池B3を充電する充電回路55とを設けてある。尚、インバータ回路47、1次コイルL1、2次コイルL2、充電回路55、および二次電池B3以外は実施形態1と同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0102】
本実施形態では、ワイヤレスリモコン3のケース30をピアノハンドル2の取付部23に取り付けておけば、スイッチ本体1の備える1次コイルL1と、ワイヤレスリモコン3の備える2次コイルL2とが磁気結合されて、電力供給部48から1次コイルL1および2次コイルL2を介して充電回路55に電力が供給され、充電回路55によって二次電池B3が充電されるので、ワイヤレスリモコン3の電源に一次電池を用いる場合のようにワイヤレスリモコン3の電池を交換する必要が無い。またワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2に戻すと充電が行われるので、充電器を別途用意する必要が無く、またワイヤレスリモコン3を充電器に取り付ける手間も不要なので、使い勝手が良い。
【0103】
尚、上述の他の実施形態2〜8において本実施形態の構成を付加し、ワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2に装着した際に、リモコン本体1から電源供給を受けてワイヤレスリモコン3の二次電池B3を充電するようにしても良い。
【0104】
また、本実施形態では調光操作に関わるスイッチSW12,SW13,SW14をワイヤレスリモコン3に設けており、ワイヤレスリモコン3を用いて調光レベルの調整など調光に関わる操作が可能であるが、図17(a)(b)に示すように、調光操作のためのスイッチSW12,SW13,SW14を備えておらず、スイッチSW12,SW13のための操作凸部32b,32cが無いワイヤレスリモコン3においても、制御回路部50などに動作電源を供給する二次電池B3と、ケース30をピアノハンドル2に取り付けた状態で1次コイルL1に磁気結合される2次コイルL2と、2次コイルL2の両端間に発生する交流電圧を整流して得た直流電圧により二次電池B3を充電する充電回路55とを設ければ、電池交換の必要が無くなり、またワイヤレスリモコン3をピアノハンドル2に戻せば充電が行われるので、充電器を別途用意する必要が無く、ワイヤレスリモコン3を充電器に取り付ける手間も不要なので、使い勝手が良いという作用効果が得られる。
【0105】
なお、本発明の精神と範囲に反することなしに、広範に異なる実施形態を構成することができることは明白なので、この発明は、特定の実施形態に制約されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0106】
【図1】実施形態1の調光機能付スイッチを示し、(a)は正面図、(b)はワイヤレスリモコンの背面図である。
【図2】同上の分解斜視図である。
【図3】同上のピアノハンドルとプレートを外した状態の正面図である。
【図4】(a)はスイッチ本体の回路ブロック図、(b)はワイヤレスリモコンの回路ブロック図である。
【図5】同上の動作説明図である。
【図6】実施形態2の調光機能付スイッチを示し、ワイヤレスリモコンを外した状態の説明図である。
【図7】実施形態3の調光機能付スイッチの動作説明図である。
【図8】実施形態4の調光機能付スイッチを示し、(a)はワイヤレスリモコンを外した状態の正面図、(b)はピアノハンドルを外した状態の正面図、(c)はピアノハンドルの正面図である。
【図9】同上の他の調光機能付スイッチの動作説明図である。
【図10】実施形態5の調光機能付スイッチを示し、ピアノハンドルを外した状態の正面図である。
【図11】実施形態6の調光機能付スイッチを示し、(a)はスイッチ本体の回路ブロック図、(b)は外部設定器の回路ブロック図である。
【図12】同上に用いる外部設定器の外観斜視図である。
【図13】実施形態7の調光機能付スイッチを示し、ワイヤレスリモコンを外した状態の正面図である。
【図14】(a)はスイッチ本体の回路ブロック図、(b)はワイヤレスリモコンの回路ブロック図である。
【図15】実施形態8の調光機能付スイッチを示し、(a)はスイッチ本体の回路ブロック図、(b)はワイヤレスリモコンの回路ブロック図である。
【図16】実施形態9の調光機能付スイッチを示し、(a)はスイッチ本体の回路ブロック図、(b)はワイヤレスリモコンの回路ブロック図である。
【図17】同上に用いるワイヤレスリモコンの他の構成を示し、(a)は背面図、(b)は回路ブロック図である。
【図18】従来の調光機能付スイッチの説明図である。
【符号の説明】
【0107】
1 スイッチ本体
2 ピアノハンドル
24 受光カバー
3 ワイヤレスリモコン
32a〜32e 操作凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押操作に応じて操作信号を発生する押釦スイッチの押釦、および、外部から送信された赤外線のような光信号よりなるワイヤレス信号を受信する信号受信部が前面側に設けられ、少なくとも前面を室内側に露出させた状態で造営材に固定されるスイッチ本体と、
該スイッチ本体の内部に収納され、前記操作信号および前記信号受信部の受信信号をもとにランプの点灯出力を制御する制御回路部と、
前記スイッチ本体の前面に揺動自在に取り付けられてピアノタッチ操作で前記押釦を押圧するピアノハンドルと、
手で把持可能な大きさに形成されて前記ピアノハンドルの前面に着脱自在に取り付けられるリモコン本体とを備え、
前記リモコン本体は、前記ピアノハンドルとの対向面に設けられた調光操作釦と、該調光操作釦の操作に応じた調光信号をワイヤレス信号で送信する信号送信部とを有し、
前記信号受信部が前記リモコン本体からワイヤレス信号で送信された調光信号を受信すると、前記制御回路部が前記調光信号をもとにランプの調光レベルを変化させることを特徴とする調光機能付スイッチ。
【請求項2】
前記リモコン本体における前記ピアノハンドルとの対向面にランプをオン/オフさせるオン/オフ操作釦を設け、該オン/オフ操作釦が操作されると、前記信号送信部がオン/オフ信号をワイヤレス信号で送信しており、前記制御回路部は、前記押釦スイッチからの前記操作信号が消灯時に入力されると前記ランプを全点灯させ、点灯時に入力されると前記ランプを消灯させるとともに、前記信号受信部に前記オン/オフ信号が消灯時において入力されると前回調光信号で調整された調光レベルで前記ランプを点灯させ、点灯時において入力されると前記ランプを消灯させることを特徴とする請求項1記載の調光機能付スイッチ。
【請求項3】
前記制御回路部は、前記信号受信部に前記オン/オフ信号が入力された場合は前記ランプの光出力を目標値まで所定のフェード時間内で徐々に変化させ、前記押釦スイッチから前記操作信号が入力された場合は前記ランプの光出力を目標値まで瞬時に変化させることを特徴とする請求項2記載の調光機能付スイッチ。
【請求項4】
前記スイッチ本体に、前記リモコン本体が前記ピアノハンドルに取り付けられているか否かを検知するリモコン装着検知手段を設け、前記リモコン装着検知手段がリモコン本体の取付状態を検知している場合、前記制御回路部は、前記押釦スイッチから前記操作信号が入力されると、前記ランプを全点灯させるか又は消灯させ、前記リモコン装着検知手段がリモコン本体の取外し状態を検知している場合、前記制御回路部は、前記押釦スイッチから前記操作信号が入力されると、前記ランプを前回調光信号で調整された調光レベルで点灯させるか又は消灯させることを特徴とする請求項1記載の調光機能付スイッチ。
【請求項5】
前記制御回路部に前記押釦スイッチの操作信号が所定時間内に複数回入力されると、前記制御回路部は、前回調光信号で調整された調光レベルで前記ランプを調光点灯させることを特徴とする請求項1記載の調光機能付スイッチ。
【請求項6】
前記スイッチ本体の前面に、調光操作のための調光釦を設け、前記制御回路部が、前記調光釦の操作に応じて前記ランプの調光レベルを変化させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項7】
前記押釦スイッチの操作信号が前記制御回路部に所定の連続押し時間以上連続して入力されると、前記制御回路部は、操作信号が入力されている間、前記ランプの調光レベルを上限値と下限値の間で繰り返し増減させることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項8】
前記スイッチ本体に調光レベルの下限値を設定する下限値設定手段を設け、前記制御回路部は、前記下限値設定手段で設定された下限値よりも明るい範囲で調光レベルを変化させることを特徴とする請求項1〜7の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項9】
前記スイッチ本体に調光レベルを記憶する記憶手段を設けるとともに、前記リモコン本体における前記ピアノハンドルとの対向面に所望の調光レベルの登録/再生用の調光レベル録再釦を設け、前記信号送信部は、前記調光レベル録再釦が押されるとレベル録再信号をワイヤレス信号で送信しており、
前記制御回路部は、前記信号受信部が前記レベル録再信号を一定時間以上連続して受信すると、現在の調光レベルを前記記憶手段に記憶させるとともに、前記信号受信部が前記レベル録再信号を一定時間よりも短い時間だけ受信すると、前記記憶手段に記憶された調光レベルで前記ランプを調光点灯させることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項10】
前記ランプの調光制御に関わる設定を行う外部設定器よりワイヤレス信号で送信された設定信号を前記信号受信部が受信すると、前記制御回路部は、前記信号受信部の受信した設定信号を記憶手段に記憶させるとともに、前記記憶手段に記憶された設定信号にしたがって調光制御を行うことを特徴とする請求項1〜9の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項11】
前記リモコン本体に、前記ピアノハンドルから取り外されると検知信号を発生する取外し検知手段、及び、前記検知手段から前記検知信号が所定の検知時間以上連続して出力されると報知音又は光の少なくとも何れか一方を発する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜10の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項12】
前記リモコン本体に、外部からワイヤレス信号により送信された報知命令を受信する報知命令受信部と、該報知命令受信部が報知命令を受信すると報知音又は光の少なくとも何れか一方を発する報知手段とを設けるとともに、前記スイッチ本体にワイヤレス信号により報知命令を送信する報知命令送信部を設け、前記ピアノハンドルが所定の操作時間以上連続して押し続けられ、前記押釦スイッチからの操作信号が前記制御回路部に前記操作時間以上連続して入力されると、前記制御回路部が前記報知命令送信部から報知命令を送信させることを特徴とする請求項1〜10の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項13】
前記リモコン本体は、扁平な直方体状に形成され、前記ピアノハンドルとの対向面に前記調光操作釦と前記オン/オフ操作釦とを含む複数の操作釦が設けられており、前記リモコン本体の長手方向一端部に前記信号送信手段を配置するとともに、前記複数の操作釦の内で前記オン/オフ操作釦を前記一端部に最も近い位置に配置したことを特徴とする請求項2又は3記載の調光機能付スイッチ。
【請求項14】
前記リモコン本体における前記ピアノハンドルとの対向面と、この対向面と反対側の面とに、蓄光材料により形成された発光表示部を設けたことを特徴とする請求項1〜13の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項15】
前記リモコン本体における前記ピアノハンドルとの対向面には、前記調光操作釦を少なくとも含む1乃至複数の操作釦が設けられ、該操作釦の押操作部分に蓄光材料により形成された発光表示部を設けたことを特徴とする請求項1〜14の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。
【請求項16】
前記スイッチ本体に、電力伝達用の1次コイルを具備した電力供給部を設けるとともに、前記リモコン本体に、前記信号送信部を含む回路部の動作電源を供給する二次電池と、前記リモコン本体を前記ピアノハンドルに取り付けた状態で前記1次コイルに磁気結合される2次コイルと、前記電力供給部から前記1次コイルおよび前記2次コイルを介して電磁誘導により電力供給されて、前記2次電池を充電する充電回路とを設けたことを特徴とする請求項1〜15の何れか1つに記載の調光機能付スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−179350(P2006−179350A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−372200(P2004−372200)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】