説明

警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体

【課題】第三者への漏洩が防止可能な警備装置用の暗証番号の管理方法を用いた警備システムを提供する。
【解決手段】監視領域を警備する警備装置100が、センサ110により警備装置100近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲120に警備装置100を操作する操作者が進入したことを検知した際に、暗証番号の生成要求通知を監視センタ140にネットワーク130を介して送信することにより、監視センタ140にて生成した暗証番号を警備装置100と当該操作者が所持する携帯端末150とに通知する。警備装置100は、通知された暗証番号を保存し、操作者から暗証番号が入力されてきた際に、保存していた暗証番号と照合し、一致していた場合は警備状態を解除する。また、照合結果の如何によらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合、または、暗証番号の保存後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合、保存していた暗証番号を削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
監視領域を警備する機能を備えた警備装置については、通常、当該警備装置の動作モードとして監視領域を監視する動作を行う警備モードと監視領域の監視を停止する警備解除モードとを有しており、動作モードの切り替えを行う場合の安全性を確保するために、あらかじめ定めた暗証番号(パスワード)を入力するか、あるいは、当該警備装置用としてあらかじめ制作された操作キーを操作するかのいずれかの方法が用いられている。例えば、特許文献1に示す特開2005−32006号公報「警備装置および軽微方法」においては、暗証番号を入力して警備装置の動作モードの切り替えを行うようにしている。
【特許文献1】特開2005−32006号公報(第10−11頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の警備装置においては、当該警備装置を操作する際に、前述のように、暗証番号(パスワード)を警備装置に入力するか、警備装置を操作するための操作キーをあらかじめ所持して操作しなければならない。暗証番号(パスワード)を入力する方法の場合は、暗証番号(パスワード)が第三者に漏洩してしまうと、監視領域のセキュリティ上の危険が高まる。また、操作キーを用いる方法の場合は、操作キーを所持していない場合、当該操作キーの保管場所へ赴かなければならなく時間を要してしまうし、操作キーを紛失したり盗難されたりする危険性もある。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、警備装置近傍のあらかじめ定めた領域に操作者が進入したことを検知した場合、警備装置の操作を行う可能性が高い状態にあるものと判断して、警備装置を操作するための暗証番号(パスワード)を生成し、警備装置および操作者に通知することとし、かつ、生成された暗証番号(パスワード)はあらかじめ定めた一定時間のみ有効であり、該一定時間経過後は無効にする仕組みを備えた警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述の課題を解決するため、本発明による警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体は、次のような特徴的な構成を採用している。
【0006】
(1)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記警備装置は、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に前記携帯端末を所持した操作者が進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して前記警備装置から受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えている警備システム。
(2)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と該操作者を特定する個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグと、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記警備装置は、当該警備装置近傍の範囲に進入した操作者が所持する前記RFIDタグの個人情報を読み取り、読み取った当該操作者の個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えている警備システム。
(3)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記携帯端末は、現在所在する位置情報を通知する手段を備え、前記警備装置は、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えている警備システム。
(4)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記携帯端末は、現在所在する位置情報を通知する手段を備え、前記監視センタは、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該携帯端末からあらかじめ定めた距離以内に前記警備装置が存在していることを検知した場合、当該警備装置または当該携帯端末に対して、当該警備装置の警備状態を解除して操作可能とするために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求するか否かを問い合わせ、当該警備装置または当該携帯端末から暗証番号生成を要求する旨の返送を、前記ネットワークを介して、受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えている警備システム。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかの警備システムにおいて、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存し、前記携帯端末を所持した操作者から、前記ネットワークを介して、暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除する警備システム。
(6)上記(5)の警備システムにおいて、前記警備装置は、操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除する警備システム。
(7)上記(5)または(6)の警備システムにおいて、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除する警備システム。
(8)警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存する警備装置。
(9)警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が当該操作者の個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグを所持している場合、当該操作者が当該警備装置近傍の範囲に進入した際に、前記RFIDタグの個人情報を読み取り、読み取った当該操作者の個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存する警備装置。
(10)警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末が、現在所在する位置情報を通知する手段を備えている場合、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存する警備装置。
(11)警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置の警備状態を解除するために操作者が入力する暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタから、前記ネットワークを介して、暗証番号の生成を要求するか否かの問い合わせを受け取った際に、当該警備装置から暗証番号生成を要求する旨を、前記ネットワークを介して返送することにより、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存する警備装置。
(12)上記(8)ないし(11)のいずれかの警備装置において、前記操作者から、前記ネットワークを介して、暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除する警備装置。
(13)上記(12)の警備装置において前記操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除する警備装置。
(14)上記(12)または(13)の警備システムにおいて、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除する警備装置。
(15)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に前記携帯端末を所持した操作者が進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する暗証番号管理方法。
(16)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と該操作者を特定する個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグと、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、操作者が所持する前記RFIDタグの個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する暗証番号管理方法。
(17)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する暗証番号管理方法。
(18)監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記監視センタが、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を取得して、当該携帯端末からあらかじめ定めた距離以内に前記警備装置が存在していることを検知した場合、当該警備装置または当該携帯端末に対して、当該警備装置の警備状態を解除して操作可能とするために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求するか否かを問い合わせ、当該警備装置または当該携帯端末から暗証番号生成を要求する旨の返送を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する暗証番号管理方法。
(19)上記(15)ないし(18)のいずれかの暗証番号管理方法において、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存し、前記携帯端末を所持した操作者から暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除する暗証番号管理方法。
(20)上記(19)の暗証番号管理方法において、前記警備装置は、操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除する暗証番号管理方法。
(21)上記(19)または(20)の暗証番号管理方法において、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除する暗証番号管理方法。
(22)上記(15)ないし(21)の暗証番号管理方法の少なくとも一部を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施している暗証番号管理プログラム。
(23)上記(22)の暗証番号管理プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録しているプログラム記録媒体。
【発明の効果】
【0007】
本発明の警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体によれば、以下のような効果を奏することができる。
【0008】
第1の効果は、操作者は特定の操作キーを使用することなく、警備装置の警備状態を解除することができることにある。その理由は、操作者は警備状態の解除が必要になった場合、警備装置近傍の領域としてあらかじめ定めた検知範囲内に進入することによって、逐次、解除するために必要とする暗証番号を生成させて受け取ることができるためである。
【0009】
第2の効果は、警備装置のセキュリティ性の向上を図ることができることにある。その理由は、暗証番号が生成されて通知されてきてから一定時間の間に限って有効であり、該一定時間の経過後は無効となるためである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明による警備システム、警備装置、暗証番号管理方法、暗証番号管理プログラムおよびプログラム記録媒体の好適実施形態例について添付図を参照して説明する。
【0011】
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、まず、本発明の特徴について、その概要を説明する。本発明においては、携帯端末を所持する操作者が警備装置近傍の領域としてあらかじめ定めた範囲に移動したことが検知された場合に、当該警備装置の警備情報を管理する監視センタにおいて、その都度、あらかじめ定めた一定時間のみ有効な、暗証番号(パスワード)を生成して、当該警備装置と操作者とに通知することにより、操作者が通知された暗証番号を該一定時間内に入力した場合に限って、当該警備装置の警備状態を解除して、当該警備装置を操作することを可能とする点にある。
【0012】
ここで、本発明における暗証番号は、前記一定時間のみならず、1回の使用のみに関して有効とするものである。1回の使用のみ有効とする暗証番号(パスワード)としては、いわゆる「ワンタイムパスワード」が一般的であり、広く普及しているが、本発明は、1回の使用のみ有効とする暗証番号(パスワード)でありながら、携帯端末(携帯電話、GPSやPHSなど)を所持する操作者が警備装置の近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に進入したことを検知した場合、あるいは、携帯端末の所在位置があらかじめ定めた範囲内に移動していることを検知した場合に、あらかじめ定めた一定時間に限って有効な暗証番号を生成して、警備装置と操作者が所持する携帯端末とに送信する点に、その特徴がある。
【0013】
(実施例の構成)
次に、本発明の一実施例における警備システムの構成について、図1を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の警備システムのシステム構成の一例を説明するためのシステム構成図である。
【0014】
図1に示す警備システム10は、警備装置100、センサ110、ネットワーク130、監視センタ140、操作者が所持する携帯端末150を少なくとも含んで構成されている。監視領域を警備する警備装置100は、携帯端末150を所持する操作者が移動して、携帯端末150の所在位置があらかじめ定めた検知範囲120に進入してきたか否かを検知するセンサ110と接続されており、また、警備装置100からの警備情報を収集して管理する監視センタ140と電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク130を介して接続される。操作者が所持する携帯電話、PHS等の携帯端末150は、ネットワーク130を介して、警備装置100や監視センタ140と接続される。監視センタ140は、各警備装置100の警備情報を管理しているものであるが、操作者が警備装置100の警備状態を解除する際に用いる暗証番号を生成し、生成した該暗証番号を、警備装置100と操作者が所持する携帯端末150とに通知する機能も備えている。
【0015】
(実施例の動作の説明)
次に、図1の警備システム10の動作の一例について、図2のフローチャートおよび図3のフローチャートを参照して、詳細に説明する。ここに、図2は、本発明の警備システムにおける暗証番号の通知手順の一例を説明するフローチャートであり、監視センタ140における暗証番号の生成・通知に関する動作を中心に説明している。また、図3は、本発明の警備システムにおける暗証番号入力による警備装置の操作手順の一例を説明するフローチャートであり、警備装置100における暗証番号の管理方法の一例を示している。また、図4は、本発明の警備システムにおける警備装置100側の暗証番号の保存手順および削除手順の一例を説明するフローチャートであり、有効な暗証番号が警備装置100に保存される手順の一例を示している。なお、警備装置100には、前述のように、センサ110が接続されており、携帯端末150を所持した操作者の検知範囲120への進入を検知することが可能である。
【0016】
まず、図2のフローチャートを用いて、監視センタ140における暗証番号の作成手順と警備装置100および操作者の携帯端末150への暗証番号の通知手順について説明する。センサ110は、携帯端末150を所持した操作者が、警備装置100の近傍の領域としてあらかじめ定めた検知範囲120へ進入してきたか否かを常時監視しており、警備装置100は、携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120へ進入した旨を示すセンサ110からの通知の有無を監視している(ステップS01)。
【0017】
携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120へ進入すると、センサ110は、その旨を警備装置100へ通知してくるので(ステップS01のYES)、携帯端末150を所持した操作者の進入を示すセンサ110からの通知を受け取った警備装置100は、まず、当該警備装置100の動作モードをチェックして、現在の警備状態を確認する(ステップS02)。動作モードが警備解除モードであって、警備装置100が警備状態にない場合は(ステップS02のNO)、当該操作者は警備対象の領域に立ち入って、警備装置100の操作が可能な状態にあるので、センサ110からの進入通知を無視して、ステップS01に復帰して、警備装置100の動作モードが警備状態のモードに移行するまで、携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120へ進入した旨を示すセンサ110からの通知の有無を監視する状態を継続する。
【0018】
一方、当該警備装置100の動作モードが警備モードであって、警備装置100が警備状態にある場合は(ステップS02のYES)、警備装置100は、ネットワーク130を介して、携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120へ進入したので、警備装置100の警備状態を解除するための暗証番号の生成を要求する旨の通知を監視センタ140へ送信する(ステップS03)。
【0019】
携帯端末150を所持した操作者の検知範囲120への進入による暗証番号の生成要求の通知を警備装置100から受け取った監視センタ140は、当該操作者が使用する暗証番号を、1回の使用に限り、かつ、あらかじめ定めた一定時間だけ有効とするという条件付きの暗証番号として、乱数表等を用いて生成する(ステップS04)。しかる後、監視センタ140は、生成した暗証番号を、ネットワーク130を介して、警備装置100と操作者が所持する携帯端末150とに通知する。
【0020】
警備装置100は、監視センタ140からの暗証番号を、1回の使用に限り、かつ、あらかじめ定めた前記一定時間の間に限って有効という条件付きで、その間に当該操作者から入力されてきた暗証番号と照合することができるように保存する(ステップS05)。なお、警備装置100の暗証番号の保存動作の詳細については、後述する図4のフローチャートにおいてさらに説明する。同様に、監視センタ140は、作成した暗証番号を、ネットワーク130を介して、当該操作者が所持する携帯端末150にも通知してくるので、携帯端末150は、監視センタ140からの暗証番号を、当該操作者が参照可能な状態にして保存する(ステップS06)。
【0021】
次に、図3のフローチャートを用いて、警備装置100における暗証番号入力による操作手順について説明する。操作者が暗証番号の入力によって、警備装置100の警備状態を解除して警備装置100の操作を可能にするためには、図2に示す暗証番号の通知手順が前もって実施されていることが必要である。
【0022】
まず、携帯端末150を所持する操作者は、警備装置100の警備状態を解除させるために、図2のステップS06において監視センタ140から通知されてきて携帯端末150に保存されている暗証番号を読み出して、携帯端末150からネットワーク130を経由して警備装置100に対して入力する(ステップS11)。ネットワーク130を経由して操作者からの暗証番号が入力された警備装置100は、監視センタ140から通知された暗証番号が保存されているか否かを確認する(ステップS12)。暗証番号が保存されていなかった場合は(ステップS12のNO)、警備装置100の警備状態をそのまま維持する。
【0023】
一方、監視センタ140から通知された暗証番号が保存されていた場合は(ステップS12のYES)、警備装置100は、操作者から入力された暗証番号と保存されている暗証番号とが一致しているか否かを照合する(ステップS13)。照合した結果が一致していなかった場合は(ステップS13のNO)、1回の使用に限って有効という条件付きで保存している暗証番号を削除するとともに、警備装置100の警備状態をそのまま維持する(ステップS16)。
【0024】
一方、操作者から入力された暗証番号と保存されている暗証番号とが一致していた場合(ステップS13のYES)、暗証番号の利用を1回限りに制限するために、保存している暗証番号を削除した後(ステップS14)、携帯端末150を所持する操作者を入館させるために警備装置100の警備状態を解除する(ステップS15)。
【0025】
次に、図4のフローチャートを用いて、警備装置100における有効な暗証番号が警備装置100に保存される手順について説明する。図4にて有効な暗証番号を警備装置100側に保存するためには、図2に示す暗証番号の通知手順が実施されていることが必要であるとともに、1回しか使用することができず、かつ、監視センタ140から通知されてからあらかじめ定めた一定時間以内でしか利用することができない仕組みとされている。なお、図4は、警備装置100が監視センタ140からの暗証番号を保存する図2のステップS05の手順に関する詳細動作も含めて説明している。
【0026】
図4において、図2のステップS05に示すように、警備装置100は、監視センタ140から暗証番号が通知されてくると(ステップS21)、まず、当該警備装置100内に既に暗証番号が保存されているか否かを確認する(ステップS22)。暗証番号が保存されていない場合は(ステップS22のNO)、ステップS24に移行するが、既に保存されていた場合は(ステップS22のYES)、現在保存されている暗証番号を削除する(ステップS23)。
【0027】
しかる後、監視センタ140から新たに通知されてきた暗証番号を保存し、新たな当該暗証番号が有効な有効時間(すなわち予め定めた一定時間)を計数するために、タイマを起動する(ステップS24)。すなわち、暗証番号は、あらかじめ定めた前記一定時間の間に限って有効という条件付きで、保存される。
【0028】
タイマが前記一定時間経過するまで待ち合わせて(ステップS25のNO)、一定時間経過した場合には(ステップS25のYES)、警備装置100は、当該暗証番号が保存されているか否かを確認する(ステップS26)。当該暗証番号が保存されていた場合は(ステップS26のYES)、有効時間としてあらかじめ定めた一定時間が経過してしまったので、当該暗証番号を削除し(ステップS27)、しかる後は、たとえ、当該暗証番号の通知を受け取った携帯端末150を所持する操作者が、当該暗証番号を入力してきたとしても無効として、警備装置100は、警備状態をそのまま維持することとする。
【0029】
(本実施例の効果の説明)
第1の効果は、特定の操作キーを使用することなく、暗証番号によって警備装置100の警備を解除することができることにある。その理由は、携帯端末150を所持する操作者が警備装置100近傍の領域としてあらかじめ定めた検知範囲120内に進入することによって、逐次、必要とする暗証番号が監視センタ140にて作成されて通知されてくるためである。
【0030】
第2の効果は、警備装置100のセキュリティ性の向上を図ることができることにある。その理由は、検知範囲120内に進入することによって生成された暗証番号は、通知されてきてから一定時間の間に限って有効な暗証番号として作成されるためである。
【0031】
(発明の他の実施例)
前述した実施例においては、携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120に進入したことをセンサ110によって検知することによって、監視センタ140にて、当該操作者用に暗証番号を作成して通知する場合について説明したが、本発明は、かかる場合のみに限るものではない。
【0032】
例えば、センサ110は、検知範囲120へ進入した操作者の個別認識を行うことができるように構成しても良い。すなわち、操作者自身の個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグを操作者が所持するようにして、RFIDタグからあらかじめ定めた固有の個人情報をIDとしてセンサ110が受信することにより、センサ110が接続された警備装置100において、操作可能な操作者としてあらかじめ登録された固有の個人情報が通知されてきた場合に限って、監視センタ140へ暗証番号の作成とその通知を依頼するようにしても良い。ここで、RFIDタグは、前述した携帯端末150内に装着するようにしても良い。
【0033】
また、携帯端末150を所持した操作者が検知範囲120へ進入したことをセンサ110が検知するのではなく、操作者が所持している携帯端末150の位置情報そのものを通知する手段として、例えば、携帯端末150内に現在位置を示すGPS機器を搭載して利用しても良いし、携帯電話やPHSのように携帯端末150と基地局との間の無線信号の送受信による位置情報検知登録機構を利用するようにしても良い。
【0034】
さらには、操作者が所持する携帯端末150から通知されてくる位置情報を検知する手段が、警備装置100に接続したセンサ110ではなく、警備装置100そのものに内蔵しても良いし、あるいは、暗証番号を作成する監視センタ140に付与されるようにしても良い。
【0035】
携帯端末150の位置情報を検知する手段が、センサ110または警備装置100そのものに内蔵している場合は、当該警備装置100と携帯端末150を所持する操作者との間の距離が、あらかじめ定めた一定距離以内になったことを検出した場合に、監視センタ140に対して暗証番号の作成と通知を依頼するようになる。
【0036】
また、監視センタ140に付与されている場合は、携帯端末150を所持する操作者との間の距離として、あらかじめ定めた一定距離以内に警備装置100が存在しているか否かを監視センタ140は常に監視し、該一定距離以内に警備装置100が存在していることを検知した場合に、当該警備装置100に対して、暗証番号の作成が必要か否かを問い合わせて、当該警備装置100から暗証番号の作成の要求があった場合に、監視センタ140にて暗証番号を作成して当該警備装置100と操作者が所持する携帯端末150に通知するようになる。
【0037】
あるいは、携帯端末150を所持する操作者との間の距離が、あらかじめ定めた一定距離以内に存在する警備装置100が存在している場合には、監視センタ140は、当該警備装置100に対してではなく、携帯端末150を介して操作者に対して、暗証番号の作成が必要か否かを問い合わせるようにしても良いし、さらには、場合によっては、携帯端末150を所持する操作者との間の距離が、あらかじめ定めた一定距離以内に存在する警備装置100が存在している場合、監視センタ140は、警備装置100や携帯端末150を所持する操作者に暗証番号の作成の要否を問い合わせることなく、自動的に、暗証番号を作成して、当該警備装置100と操作者が所持する携帯端末150に通知するようにしても良い。
【0038】
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることは、当業者には容易に理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の警備システムのシステム構成の一例を説明するためのシステム構成図である。
【図2】本発明の警備システムにおける暗証番号の通知手順の一例を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の警備システムにおける暗証番号入力による警備装置の操作手順の一例を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の警備システムにおける警備装置側の暗証番号の保存手順および削除手順の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0040】
10 警備システム
100 警備装置
110 センサ
120 検知範囲
130 ネットワーク
140 監視センタ
150 携帯端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記警備装置は、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に前記携帯端末を所持した操作者が進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して前記警備装置から受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えていることを特徴とする警備システム。
【請求項2】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と該操作者を特定する個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグと、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記警備装置は、当該警備装置近傍の範囲に進入した操作者が所持する前記RFIDタグの個人情報を読み取り、読み取った当該操作者の個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えていることを特徴とする警備システム。
【請求項3】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記携帯端末は、現在所在する位置情報を通知する手段を備え、前記警備装置は、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、前記監視センタに対して送信し、前記監視センタは、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えていることを特徴とする警備システム。
【請求項4】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、ネットワークを介して、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて、前記携帯端末は、現在所在する位置情報を通知する手段を備え、前記監視センタは、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該携帯端末からあらかじめ定めた距離以内に前記警備装置が存在していることを検知した場合、当該警備装置または当該携帯端末に対して、当該警備装置の警備状態を解除して操作可能とするために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求するか否かを問い合わせ、当該警備装置または当該携帯端末から暗証番号生成を要求する旨の返送を、前記ネットワークを介して、受信した際に、暗証番号を生成して、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知する手段を備えていることを特徴とする警備システム。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の警備システムにおいて、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存し、前記携帯端末を所持した操作者から、前記ネットワークを介して、暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除することを特徴とする警備システム。
【請求項6】
請求項5に記載の警備システムにおいて、前記警備装置は、操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする警備システム。
【請求項7】
請求項5または6に記載の警備システムにおいて、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする警備システム。
【請求項8】
警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存することを特徴とする警備装置。
【請求項9】
警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が当該操作者の個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグを所持している場合、当該操作者が当該警備装置近傍の範囲に進入した際に、前記RFIDタグの個人情報を読み取り、読み取った当該操作者の個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存することを特徴とする警備装置。
【請求項10】
警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末が、現在所在する位置情報を通知する手段を備えている場合、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を、前記ネットワークを介して、取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を、前記ネットワークを介して、暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタに対して送信し、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存することを特徴とする警備装置。
【請求項11】
警備情報を管理する監視センタとネットワークを介して接続され、監視領域を警備する警備装置において、当該警備装置の警備状態を解除するために操作者が入力する暗証番号を生成する機能を備えた前記監視センタから、前記ネットワークを介して、暗証番号の生成を要求するか否かの問い合わせを受け取った際に、当該警備装置から暗証番号生成を要求する旨を、前記ネットワークを介して返送することにより、前記監視センタから、前記ネットワークを介して、生成した暗証番号を受け取って保存することを特徴とする警備装置。
【請求項12】
請求項8ないし11のいずれかに記載の警備装置において、前記操作者から、前記ネットワークを介して、暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除することを特徴とする警備装置。
【請求項13】
請求項12に記載の警備装置において前記操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする警備装置。
【請求項14】
請求項12または13に記載の警備システムにおいて、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする警備装置。
【請求項15】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた検知範囲に前記携帯端末を所持した操作者が進入したことを検知した際に、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項16】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と該操作者を特定する個人情報を記録したRFID(Radio Frequency Identification)タグと、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、操作者が所持する前記RFIDタグの個人情報が操作可能な操作者として登録済みであった場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項17】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記警備装置が、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を取得して、当該警備装置近傍の範囲としてあらかじめ定めた距離以内に存在していることを検知した場合、当該警備装置の警備状態を解除するために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求する通知を前記監視センタに対して送信し、前記監視センタが、前記警備装置より暗証番号の生成を要求する通知を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項18】
監視領域を警備する警備装置と、該警備装置を操作する操作者が所持する携帯端末と、該警備装置の警備情報を管理する監視センタとを少なくとも備え、それぞれの間で情報を送受信する警備システムにおいて前記警備装置の警備状態を解除するための暗証番号を管理する暗証番号管理方法であって、前記監視センタが、操作者が所持する前記携帯端末の現在の位置情報を取得して、当該携帯端末からあらかじめ定めた距離以内に前記警備装置が存在していることを検知した場合、当該警備装置または当該携帯端末に対して、当該警備装置の警備状態を解除して操作可能とするために当該操作者が入力する暗証番号の生成を要求するか否かを問い合わせ、当該警備装置または当該携帯端末から暗証番号生成を要求する旨の返送を受信することにより、暗証番号を生成して、生成した暗証番号を前記警備装置と前記携帯端末とに通知することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項19】
請求項15ないし18のいずれかに記載の暗証番号管理方法において、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存し、前記携帯端末を所持した操作者から暗証番号が入力されてきた際に、保存していた前記暗証番号と照合し、一致していた場合に、警備状態を解除することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項20】
請求項19に記載の暗証番号管理方法において、前記警備装置は、操作者から入力された暗証番号と保存していた暗証番号との一致、不一致の如何に係わらず、暗証番号の照合動作が1回でも実施された場合は、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項21】
請求項19または20に記載の暗証番号管理方法において、前記警備装置は、前記監視センタから通知された暗証番号を保存した後、あらかじめ定めた一定時間経過した場合に、保存していた暗証番号を削除することを特徴とする暗証番号管理方法。
【請求項22】
請求項15ないし21に記載の暗証番号管理方法の少なくとも一部を、コンピュータにより実行可能なプログラムとして実施していることを特徴とする暗証番号管理プログラム。
【請求項23】
請求項22に記載の暗証番号管理プログラムを、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録していることを特徴とするプログラム記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−112241(P2008−112241A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293621(P2006−293621)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】