説明

警備装置および状態判定方法

【課題】センサが異常を検知した場合にセンサの誤作動やセンサの故障を判定することができる警備装置および状態判定方法を提供する。
【解決手段】検知情報受信部101が検知領域での変化を検知するセンサ200から検知情報を受信し、状態情報生成部102が受信された検知情報に基づいて警備領域内の検知状態を示す状態情報を生成し、状態判定部103が生成された状態情報と、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と判定結果を判定するための所定領域での検知状態を示す判定状態情報とを対応付けて記憶する判定データベース130に記憶された判定状態情報とが一致する場合に、警備領域の状態を判定データベース130における判定状態情報に対応する判定結果であると判定し、送受信部104が判定された警備領域の状態をネットワーク400で接続された監視センタ300に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警備装置および状態判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、センサが検知領域で異常を検知した場合には、監視センタに警報が送信される警備装置が一般に知られている。このような警備装置では、センサが人体以外の例えば動物等を検知した場合や、センサが故障して異常を検知した場合であっても警報が送信され、確認のために警備員が現場に出動しなければならないという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するものとして、センサの作動が不審者の侵入か否かを判定する侵入監視装置が開示されている(特許文献1参照)。かかる侵入監視装置では、ドア等の開閉を検知する開閉センサと、検知領域の温度を検出する感熱センサとが一定時間内に検出信号を出力した場合に、不審者の侵入であると判断し、警報を出力する。
【0004】
【特許文献1】特開平10−74291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、部屋ごとに開閉センサと感熱センサとを組み合わせて設置する必要があるため、センサの設置位置に制限が多くなり、例えばはめ殺し窓等開閉状態にならない窓にはセンサの設置が困難であり、不審者の侵入を判断することができないという問題があった。また、開閉センサのみや感熱センサのみが検出信号を出力した場合であっても、センサの誤作動やセンサの故障であるとの判断はできないため、警備員が警備領域を確認する必要があり、警備員の出動を削減することはできないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、センサが異常を検知した場合にセンサの誤作動やセンサの故障を判定することができる警備装置および状態判定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段と、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された前記警備領域の状態をネットワークで接続された監視センタに送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2にかかる発明は、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段と、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された前記警備領域の状態を出力する出力手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2に記載の警備装置において、前記生成手段によって生成された前記状態情報を所定の更新規則に従って更新する更新手段、をさらに備え、前記判定手段は、前記更新手段によって更新された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定すること、を特徴とする。
【0010】
また、請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の警備装置において、前記判定手段による判定を開始した時から経過した時間を計測する計時手段、をさらに備え、前記判定手段は、前記状態情報と前記判定情報とが一致しない場合で、かつ、前記計時手段によって予め定められた時間が経過した場合に、不審者が侵入した可能性がある旨を判定結果とすること、を特徴とする。
【0011】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の警備装置において、前記判定手段は、前記状態情報と前記判定情報とが一致し、かつ、前記状態情報に示す状態が所定時間継続した場合に、前記警備領域の状態を前記判定結果であると判定すること、を特徴とする。
【0012】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の警備装置において、前記センサを識別するセンサ識別情報と、前記センサの検知領域に侵入者が侵入する危険度を示す危険度情報とを対応付けて記憶する侵入危険度情報記憶手段、をさらに備え、前記状態判定記憶手段は、前記危険度情報を含む前記判定情報を記憶し、前記受信手段は、前記センサ識別情報を含む前記検知情報を受信し、前記生成手段は、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報に対応する前記危険度情報を前記侵入危険度情報記憶手段から取得し、取得した前記危険度情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0013】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の警備装置において、前記受信手段によって受信された前記センサ識別情報を含む検知情報を受信順に記憶する検知情報記憶手段と、第1のセンサを識別する第1センサ識別情報と、前記第1のセンサと異なる第2のセンサを識別する第2センサ識別情報と、前記第1のセンサの検知領域と前記第2のセンサの検知領域の位置関係を示す位置関係情報とを対応付けて記憶する位置関係情報記憶手段と、をさらに備え、前記状態判定記憶手段は、前記位置関係情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前回の前記検知情報に含まれる前記センサ識別情報と、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報とに対応する前記位置関係情報を前記位置関係情報記憶手段から取得し、取得した前記位置関係情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0014】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の警備装置において、前記センサを識別するセンサ識別情報と、前記センサの種別を示す検知要因情報とを対応付けて記憶する検知要因情報記憶手段、をさらに備え、前記状態判定記憶手段は、第1のセンサに対応する前記検知要因情報と、前記第1のセンサと異なる第2のセンサに対応する前記検知要因情報との相関関係を示す検知要因相関情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前回の前記検知情報に含まれる前記センサ識別情報に対応する前記検知要因情報と、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報に対応する前記検知要因情報を前記検知要因情報記憶手段から取得し、取得した前記検知要因情報を対比して判断した前記検知要因相関情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0015】
また、請求項9にかかる発明は、請求項7または請求項8に記載の警備装置において、前記検知情報記憶手段は、さらに前記検知情報を検知した検知時刻を記憶し、前記状態判定記憶手段は、最も早い前記検知時刻と、最も遅い前記検知時刻と時間差が一定時間内か否かを示す検知時間差情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知時刻のうち、最も早く記憶された前記検知時刻と前記受信手段によって前記検知情報を受信した検知時刻との時間差から判断する前記検知時間差情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0016】
また、請求項10にかかる発明は、請求項7〜9のいずれか一つに記載の警備装置において、前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、前記検知情報記憶手段は、前記受信手段によって受信した前記信号種別を含む前記検知情報を記憶し、前記状態判定記憶手段は、前記検知領域ごとの前記信号種別が変化を検知している状態である検知情報の数に応じた情報であるセンサ検知状態情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知情報のうち、前記信号種別が変化を検知している状態である前記検知情報から判断する前記センサ検知状態情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0017】
また、請求項11にかかる発明は、請求項7〜10のいずれか一つに記載の警備装置において、前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、前記状態判定記憶手段は、前記信号種別が変化を検知している状態である検知情報を送出した前記センサ識別情報の数に応じた情報である反応数情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知情報のうち、前記信号種別が変化を検知している状態である前記検知情報から判断する前記反応数情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0018】
また、請求項12にかかる発明は、請求項7〜11のいずれか一つに記載の警備装置において、前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、前記状態判定記憶手段は、前記検知情報の前記信号種別に応じた情報である復帰監視情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報受信手段によって受信された前記検知情報に含まれる前記信号種別から判断する前記復帰監視情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0019】
また、請求項13にかかる発明は、請求項6〜12のいずれか一つに記載の警備装置において、前記警備領域に対する警備契約情報を記憶する警備契約情報記憶手段、をさらに備え、前記状態判定記憶手段は、前記警備契約情報を含む前記判定情報を記憶し、前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記警備契約情報記憶手段から前記警備契約情報を取得し、取得した前記警備契約情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0020】
また、請求項14にかかる発明は、請求項13に記載の警備装置において、前記状態判定記憶手段は、前記警備契約情報を含む警備レベル情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記警備契約情報記憶手段に記憶された前記警備契約情報に応じて、予め定められたセンサの検知領域に対する警備レベルを示す警備レベル情報を取得し、取得した前記警備レベル情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする。
【0021】
また、請求項15にかかる発明は、警備装置で実行される状態判定方法において、受信手段が、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信ステップと、生成手段が、前記受信ステップによって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、判定手段が、前記生成ステップによって生成された前記状態情報と、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定ステップと、送信手段が、前記判定ステップによって判定された前記警備領域の状態をネットワークで接続された監視センタに送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
【0022】
また、請求項16にかかる発明は、警備装置で実行される状態判定方法において、受信手段が、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信ステップと、生成手段が、前記受信ステップによって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、判定手段が、前記生成ステップによって生成された前記状態情報と、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定ステップと、表示手段が、前記判定ステップによって判定された前記警備領域の状態を出力する出力ステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、センサの検知情報に基づいて、現在の警備領域の状態を的確に判定することができるため、センサの誤作動やセンサの故障による誤報を防止することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる警備装置および状態判定方法の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0025】
本実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、本発明が適用される警備装置の構成例について説明する。図1は、本実施の形態にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。警備装置100は、監視センタ300と電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどのネットワーク400を介して接続されている。また、警備装置100は、警備領域に設置されているセンサ200と無線または有線の通信線によって接続されている。なお、警備装置100は、監視センタ300と接続せず、警備装置100単独で設置されていてもよい。また、監視センタ300内に警備装置100の機能を内蔵してもよい。
【0026】
まず、センサ200について説明する。センサ200は、警備領域に設置され、検知領域での変化を検知することにより、異常を検知する。センサ200は、例えば赤外線の受光量の変化をもとに人を検知する赤外線センサ、赤外線などが遮られることで人を検知する遮断センサ、電磁波の乱れで人を検知する気配センサ、マグネットにより扉の開閉を検知するマグネットセンサなどの検知領域での変化を異常として検知する各種センサである。
【0027】
また、センサ200は、検知領域で何らかの変化を検知した場合に検知情報を送出する。検知情報は、検知情報を送出しているセンサを識別するためのセンサIDと、検知領域での変化を検知している状態を示す変化検知信号または検知領域での変化を検知しない状態を示す定常状態復帰信号のいずれかを含む。
【0028】
次に、警備装置100について説明する。本実施の形態にかかる警備装置100は、検知情報受信部101と、状態情報生成部102と、状態判定部103と、送受信部104と、検知情報記憶部105と、状態情報記憶部106と、タイマ部107と、警備契約記憶部108と、操作表示部109と、センサ情報データベース110と、位置関係データベース120と、判定データベース130とを備えている。
【0029】
警備装置100が備える各部について説明する。まず、検知情報受信部101は、センサ200それぞれが定常状態から変化を検知した場合や、センサ200それぞれがさらに変化を検知した場合、変化を検知している状態から定常状態となった場合に送出される検知情報を受信する。
【0030】
また、検知情報記憶部105は、検知情報受信部101によって受信された検知情報を検知順に記憶する。図2は、検知情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。図2に示すように、検知情報記憶部105は、検知情報を受信するごとに、センサIDと、信号種別と、検知時刻とを対応付けて格納していく。なお、センサIDと信号種別は、上述したようにセンサ200からの検知情報に含まれている。検知時刻は、検知情報受信部101が検知情報を受信した時刻としても、センサ200から送出された検知情報に含むようにしてもよい。
【0031】
センサ情報データベース110は、センサ200の各種情報を格納する。図3は、センサ情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。センサ情報データベース110は、センサを識別するセンサIDと、侵入危険度情報と、検知要因情報と、警備レベル情報とが対応付けて記憶されている。
【0032】
ここで、侵入危険度情報とは、センサ200が設置されている領域に不審者が侵入する可能性を示す情報である。センサ200ごとの侵入危険度情報には、センサ200それぞれの検知領域の条件に応じた値が予め設定される。また、検知要因情報とは、センサ200が変化を検知するための技術を示す情報である。検知要因情報は、センサ200の種類に応じて設定される。警備レベル情報とは、センサの検知領域に対する警備の重要度を示す情報である。図3では、例えばセンサID“1”に対して侵入危険度情報“侵入容易な開口部”、検知要因情報“赤外線”、警備レベル情報“1”が格納されている。なお、侵入危険度情報、検知要因情報、および警備レベル情報は、センサ情報データベース110に格納することに代えて、センサ200それぞれに侵入危険度情報、検知要因情報、および警備レベル情報を設定し、検知情報受信部101で受信するようにしてもよい。
【0033】
位置関係データベース120は、2つのセンサ200の検知領域の相対的な位置関係を格納する。図4は、位置関係データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。位置関係データベース120は、2つのセンサIDとそのセンサIDが示すセンサ200の検知領域の相対的な位置関係とを対応付けて記憶する。図4では、例えばセンサID“1”とセンサID“2”の検知領域の位置関係として“隣接”が設定されている。
【0034】
状態情報生成部102は、検知情報受信部101によって受信された検知情報に基づいて状態情報を生成する。ここで、状態情報とは、センサ200それぞれから送出された検知情報を受信するごとに生成される警備領域の状態を判定するための警備領域の検知状態を示す情報である。また、警備領域とは、警備装置100によって警備される領域であり、例えば警備契約がなされている一般住宅の屋内や、テナントビルのビル内等である。
【0035】
また、状態情報記憶部106は、状態情報生成部102によって生成された状態情報を記憶する。図5は、状態情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。図5に示すように、状態情報はさらに初期検知領域危険度情報と、警備領域内検知領域反応数と、検知時間差情報と、検知領域配置相関情報と、センサ検知状態情報と、センサの定常状態への復帰監視情報と、検知要因相関情報と、警備契約情報と、警備レベル情報とから構成される。各情報は、センサ200が送出した検知情報およびセンサ情報データベース110または位置関係データベース120等によって判断された値が格納されていく。なお、ここに示した情報のすべてを状態情報としてもよいし、その一部を状態情報としてもよい。
【0036】
次に、各情報について説明する。初期検知領域危険度情報は、定常状態の警備領域において最初に変化を検知したセンサ200の検知領域の侵入危険度情報である。センサ200が送出した定常状態から最初に変化を検知した検知情報によって、センサ情報データベース110からセンサIDに対応した侵入危険度情報を取得し、取得した侵入危険度情報を初期検知領域危険度情報の値として格納する。
【0037】
警備領域内検知領域反応数は、最初に変化を検知した検知情報を受信してから、警備領域での状態を判定するまでの間に、変化を検知した検知領域がいくつあるかを示す情報である。検知時間差情報は、複数のセンサが変化を検知した場合に、最も早く変化を検知した時間と最も遅く変化を検知した時間との時間差を示す情報である。
【0038】
検知領域配置相関情報は、複数のセンサ200が変化を検知した検知情報を受信した場合、変化を検知したセンサ200の検知領域と前回に変化を検知したセンサ200の検知領域の相対的な位置関係を示す情報である。検知領域配置相関情報は、検知情報を受信するごとに、検知情報記憶部105に格納されている前回の検知情報のセンサIDと、今回受信した検知情報に含まれるセンサIDとに対応する位置情報を位置関係データベース120から取得し、取得した位置情報を検知領域配置相関情報に格納する。この情報により、検知対象である動体の動作を判断することができる。
【0039】
センサ検知状態情報は、センサ200が送出する検知情報の回数と検知領域との関係を示す情報である。センサの定常状態への復帰監視情報は、警備領域内に設置されているセンサ200の検知領域において変化を検知しているか否かを示す情報である。検知要因相関情報は、今回変化を検知したセンサ200と前回変化を検知したセンサ200の検知要因との相関関係を示す情報である。
【0040】
警備契約情報は、警備対象に対する警備契約内容を示す情報である。予め設定された警備契約内容を警備契約記憶部108に格納しておく。また、警備レベル情報は、センサの検知領域に対する警備レベルを示す情報である。警備契約情報に応じて、異常を検知したセンサ200に対応した警備レベル情報を設定する。
【0041】
警備契約記憶部108は、警備対象に対する警備契約の内容を格納する。操作表示部109から入力された情報を警備契約記憶部108に格納してもよく、また、監視センタ300からネットワークを介して送信された情報を警備契約記憶部108に格納してもよい。操作表示部109は、警備装置100に関する情報を表示または音声出力し、ユーザによる情報の入力を受付ける。
【0042】
判定データベース130は、状態情報生成部102によって生成された状態情報に基づいて、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、判定結果を判定するための所定領域での検知状態を示す判定状態情報を格納する。図6は、判定データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。判定データベース130は、判定結果と、警備領域の状態を判定するための判定状態情報とを対応付けて記憶している。ここで、判定結果の値は、“不審者の侵入”、“センサ誤作動”、“センサ故障”のいずれかである。ここで、“不審者の侵入”とは、警備領域で人体を検知した状態である。“センサ誤作動”とは、人体以外を検知した状態である。“センサ故障”とは、センサが故障したために検知領域で変化を検知した状態である。
【0043】
図6では、一例として初期検知領域危険度情報が“侵入容易な開口部”、警備領域内検知領域反応数が“複数”、検知時間差情報が“連続”、検知領域配置相関情報が“隣接”、センサ検知状態情報が“−”、センサの定常状態への復帰監視情報が“−”等である状態情報は、判定結果として“不審者の侵入”が格納されている。なお、“−”で示された情報については、一致するか否かを判定しないため、どのような値であってもよい。
【0044】
状態判定部103は、状態情報生成部102によって生成された状態情報と、判定データベース130に格納されている判定状態情報とを対比し、一致する場合には、一致した判定状態情報に対応する判定結果を警備領域の状態と判定する。なお、判定データベース130に格納されている判定状態情報と完全に一致しない場合であっても、予め決められた所定の詳細情報が一致する場合には、“不審者の侵入”または“センサ誤作動”、“センサ故障”である可能性が高い旨を判定してもよい。また、状態情報が判定データベース130の判定状態情報と一致し、“センサ誤作動”または“センサ故障”と判定された場合であっても、さらに所定の時間が経過するまで、その状態が継続するか否かを判断し、継続した場合に“センサ誤作動”または“センサ故障”を判定するようにしてもよい。また、状態判定部103は、制限時間内に警備領域の状態が判定できなかった場合には“不審者の侵入”の可能性がある旨を判定してもよい。
【0045】
送受信部104は、状態判定部103によって判定された警備領域の状態を、ネットワーク400を介して監視センタ300に送信する。
【0046】
タイマ部107は、検知情報を検知した検知時刻または検知情報を受信した受信時刻を計時する。タイマ部107は、“センサ誤作動”または“センサ故障”が判定されてからの一定時間を計時する。また、タイマ部107は、検知時間差情報で用いる所定時間を計時する。タイマ部107は、状態判定部103によって判定が開始されてからの時間を計時する。
【0047】
次に、以上のように構成されている警備装置100による警備領域状態判定処理について説明する。図7は、検知情報受信部、状態情報生成部、状態判定部、送受信部が行う警備領域状態判定処理手順を示すフローチャートである。
【0048】
まず、検知情報受信部101は、センサ200から送出される検知情報を受信したか否かを判断する(ステップS701)。センサ200から送出される検知情報を受信していないと判断した場合は(ステップS701:No)、ステップS709に進む。
【0049】
センサ200から送出される検知情報を受信したと判断した場合は(ステップS701:Yes)、検知情報受信部101は検知情報記憶部105に検知情報と検知時刻を格納する(ステップS702)。なお、検知情報には、検知情報を送出したセンサを識別するセンサIDと、信号種別とが含まれる。状態情報生成部102は、検知情報に対応する状態情報を生成する(ステップS703)。状態情報生成処理の詳細は、後述する。次に、状態情報生成部102は、状態情報を更新する(ステップS704)。状態情報更新処理の詳細は、後述する。
【0050】
状態判定部103は、判定データベース130から判定状態情報を取得する(ステップS705)。状態判定部103は、状態情報生成部102によって生成された状態情報と判定データベース130から取得した判定状態情報とが一致するか否かを判断する(ステップS706)。状態情報と判定状態情報が一致しないと判断した場合は(ステップS706:No)、ステップS709に進む。
【0051】
状態情報が一致すると判断した場合は(ステップS706:Yes)、状態判定部103は判定データベース130から一致した判定状態情報に対応する判定結果を取得する(ステップS707)。状態判定部103は、判定結果が不審者の侵入であるか否かを判断する(ステップS708)。判定結果が不審者の侵入でないと判断した場合、すなわちセンサ誤作動またはセンサ故障であると判断した場合は(ステップS708:No)、センサ誤作動またはセンサ故障であると判断してから一定時間が経過したか否かを判断する(ステップS709)。ここで、一定時間が経過したか否かの判断とは、センサ誤作動またはセンサ故障と判断した状態が一定時間続いたか否かによって判断する。これは、警備領域内に不審者が侵入している場合であっても、不審者の侵入のしかたによって警備領域の状態が一時的にセンサ誤作動やセンサ故障と判定される状態情報となる場合があるため、一定時間をセンサ誤作動やセンサ故障の状態が継続するか否かを待って警備領域の状態を判定する。一定時間が経過していないと判断した場合は(ステップS709:No)、状態判定部103は判定開始してからの経過時間が制限時間を経過したか否かを判断する(ステップS710)。
【0052】
判定開始してからの経過時間が制限時間を経過したと判断した場合は(ステップS710:Yes)、状態判定部103は警備領域の状態を“不審者侵入の可能性あり”と判定し(ステップS711)、ステップS713に進む。判定開始してからの経過時間が制限時間を経過していないと判断した場合は(ステップS710:No)、ステップS701に戻る。
【0053】
ステップS708において、判定結果が不審者の侵入であると判断した場合(ステップS708:Yes)、または、一定時間が経過したと判断した場合は(ステップS709:Yes)、判定結果を警備領域の状態と判定する(ステップS712)。送受信部104は、警備領域の状態を監視センタ300に送信する(ステップS713)。さらに、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106に記憶された状態情報および検知情報記憶部105に記憶された検知情報を初期化し、これらに加えて、タイマ部107も初期化する(ステップS714)。
【0054】
なお、ステップS708において、判定結果がセンサ誤作動またはセンサ故障である場合でも、当該状態が継続して一定時間経過することを待つことなく、警備領域の状態がセンサ誤作動またはセンサ故障であると判定してもよい。また、ステップS707において、判定結果が不審者の侵入である場合でも、当該状態が継続して一定時間経過することを待って警備領域の状態を不審者の侵入と判定してもよい。
【0055】
また、ステップS713において、送受信部104によって警備領域の状態を監視センタ300に送信することに加え、または送受信部104によって警備領域の状態を監視センタ300に送信することに代えて、操作表示部109によって警備領域の状態をモニタに表示または音声出力してもよい。また、警備装置100が監視センタ300に接続されていない場合は、操作表示部109によって警備領域の状態をモニタに表示または音声出力のみを行う。
【0056】
次に、状態情報生成処理について説明する。図8は、状態情報生成部が行う状態情報生成処理手順を示すフローチャートである。
【0057】
まず、状態情報生成部102は、検知情報の信号種別が変化検知であるか否かを判断する(ステップS801)。検知情報の信号種別が変化検知でないと判断した場合は(ステップS801:No)、ステップS812に進む。検知情報の信号種別が変化検知であると判断した場合は(ステップS801:Yes)、状態情報生成部102は状態情報記憶部106から状態情報を取得する(ステップS802)。
【0058】
状態情報生成部102は、最初に受信した検知情報であるか否かを判断する(ステップS803)。具体的には、状態情報記憶部106から取得した状態情報が初期状態であるか否かによって判断する。最初に受信した検知情報であると判断した場合は(ステップS803:Yes)、状態情報生成部102は初期検知領域危険度情報設定処理を行う(ステップS804)。処理の詳細は後述する。次に、状態情報生成部102は、警備契約情報設定処理を行う(ステップS805)。処理の詳細は後述する。
【0059】
最初に受信した検知情報でないと判断した場合(ステップS803:No)、すなわち検知対象が警備領域内で連続して検知されている場合は、状態情報生成部102は検知領域配置相関情報設定処理を行う(ステップS806)。処理の詳細は後述する。次に、状態情報生成部102は、検知要因相関情報設定処理を行い(ステップS807)、検知時間差情報設定処理を行う(ステップS808)。処理の詳細は後述する。
【0060】
状態情報生成部102は、センサ検知状態情報設定処理を行い(ステップS809)、警備領域内検知領域反応数情報設定処理を行う(ステップS810)。処理の詳細は後述する。次に、警備レベル情報設定処理を行う(ステップS811)。処理の詳細は後述する。次に、状態情報生成部102は、センサの定常状態への復帰監視情報設定処理を行う(ステップS812)。処理の詳細は後述する。
【0061】
次に、各情報設定処理について説明する。図9は、状態情報生成部が行う初期検知領域危険度情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0062】
まず、状態情報生成部102は、センサ情報データベース110から検知情報に含まれるセンサIDに対応する侵入危険度情報を取得する(ステップS901)。状態情報生成部102は、初期検知領域危険度情報に、取得した侵入危険度情報を設定する(ステップS902)。
【0063】
次に、警備契約情報設定処理について説明する。図10は、状態情報生成部が行う警備契約情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0064】
まず、状態情報生成部102は、警備契約記憶部108から警備契約情報を取得する(ステップS1001)。状態情報生成部102は、警備契約情報に取得した警備契約情報を設定する(ステップS1002)。
【0065】
検知領域配置相関情報設定処理について説明する。図11は、状態情報生成部が行う検知領域配置相関情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0066】
まず、状態情報生成部102は、位置関係データベース120から今回と前回の検知情報に含まれるセンサIDに対応する位置情報を取得する(ステップS1101)。状態情報生成部102は、検知領域配置相関情報に、取得した位置情報を設定する(ステップS1102)。
【0067】
検知要因相関情報設定処理について説明する。図12は、状態情報生成部が行う検知要因相関情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0068】
まず、状態情報生成部102は、センサ情報データベース110から今回と前回の検知情報に含まれるセンサIDに対応する検知要因情報を取得する(ステップS1201)。状態情報生成部102は、取得した検知要因情報が一致するか否かを判断する(ステップS1202)。取得した検知要因情報が一致すると判断した場合は(ステップS1202:Yes)、検知要因相関情報に“同”を設定する(ステップS1203)。取得した検知要因情報が一致しないと判断した場合は(ステップS1202:No)、検知要因相関情報に“異”を設定する(ステップS1204)。
【0069】
検知時間差情報設定処理について説明する。図13は、状態情報生成部が行う検知時間差情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0070】
状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から信号種別が“変化検知”で、かつ、検知時刻が最も早い検知時刻を取得する(ステップS1301)。状態情報生成部102は、今回の検知時刻と取得した検知時刻との検知時間差がt秒以下であるか否かを判断する(ステップS1302)。今回の検知時刻と取得した検知時刻との検知時間差がt秒以下であると判断した場合は(ステップS1302:Yes)、状態情報生成部102は検知時間差情報に“同時”を設定する(ステップS1303)。今回の検知時刻と取得した検知時刻との検知時間差がt秒以下でないと判断した場合は(ステップS1302:No)、状態情報生成部102は検知時間差情報に“連続”を設定する(ステップS1304)。
【0071】
センサ検知状態情報設定処理について説明する。図14は、状態情報生成部が行うセンサ検知状態情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0072】
まず、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1401)。なお、取得する検知情報は、検知対象が初めて警備領域内で検知されてから今回までの検知情報である。状態情報生成部102は、取得した検知情報のうち、信号種別が変化検知である検知情報の検知領域ごと、すなわちセンサIDごとの検知情報数をカウントする(ステップS1402)。状態情報生成部102は、1つの検知領域で検知情報数が1で、かつ、これを除く他の領域の検知情報数が全て0であるか否かを判断する(ステップS1403)。1つの検知領域で検知情報数が1で、かつ、これを除く他の領域の検知情報数が全て0であると判断した場合は(ステップS1403:Yes)、状態情報生成部102はセンサ検知状態情報に“単発”を設定する(ステップS1404)。
【0073】
検知領域のうちのいずれも検知情報数が1でない、または、1つの検知領域で検知情報数が1であるがこれを除く他の領域のうちの少なくとも1つの検知情報数が0でないと判断した場合は(ステップS1403:No)、状態情報生成部102は2以上の検知領域で検知情報数が各1であるか否かを判断する(ステップS1405)。2以上の検知領域で検知情報数が各1であると判断した場合は(ステップS1405:Yes)、状態情報生成部102はセンサ検知状態情報に“各単発”を設定する(ステップS1406)。
【0074】
2以上の検知領域で検知情報数が各1でないと判断した場合は(ステップS1405:No)、状態情報生成部102はいずれか1つの検知領域で検知情報数が2以上であるか否かを判断する(ステップS1407)。いずれか1つの検知領域で検知情報数が2以上であると判断した場合は(ステップS1407:Yes)、状態情報生成部102はセンサ検知状態情報に“連発”を設定する(ステップS1408)。どの検知領域も検知情報数が2以上でないと判断した場合は(ステップS1407:No)、処理を終了する。
【0075】
警備領域内検知領域反応数情報設定処理について説明する。図15は、状態情報生成部が行う警備領域内検知領域反応数情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0076】
まず、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1501)。なお、取得する検知情報は、検知対象が初めて警備領域内で検知されてから今回までの検知情報である。状態情報生成部102は、取得した検知情報から信号種別が変化検知であるセンサID数をカウントする(ステップS1502)。状態情報生成部102は、センサID数が1であるか否かを判断する(ステップS1503)。センサID数が1であると判断した場合は(ステップS1503:Yes)、状態情報生成部102は警備領域内検知領域反応数情報に“単数”を設定する(ステップS1504)。
【0077】
センサID数が1でないと判断した場合は(ステップS1503:No)、状態情報生成部102はセンサID数が2以上であるか否かを判断する(ステップS1505)。センサID数が2以上であると判断した場合は(ステップS1505:Yes)、状態情報生成部102は警備領域内検知領域反応数情報に“複数”を設定する(ステップS1506)。センサID数が2以上でないと判断した場合は(ステップS1505:No)、処理を終了する。
【0078】
警備レベル情報設定処理について説明する。図16は、状態情報生成部が行う警備レベル情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0079】
まず、状態情報生成部102は、警備契約記憶部108から警備契約情報を取得する(ステップS1601)。状態情報生成部102は、取得した警備契約情報が特定区域警備であるか全域警備であるかを判断する(ステップS1602)。警備契約情報が特定区域警備であると判断した場合は(ステップS1602:特定区域警備)、センサ情報データベース110からセンサIDに対応する警備レベル情報を取得する(ステップS1603)。警備契約情報が全域警備であると判断した場合は(ステップS1602:全域警備)、警備レベル情報として標準レベル(=1)を設定する(ステップS1604)。状態情報生成部102は、警備レベル情報に警備レベル情報の値を設定する(ステップS1605)。
【0080】
センサの定常状態への復帰監視情報設定処理について説明する。図17は、状態情報生成部が行うセンサの定常状態への復帰監視情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【0081】
まず、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1701)。状態情報生成部102は、前回まで検知状態(変化検知)であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰したか否かを判断する(ステップS1702)。前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰していないと判断した場合は(ステップS1702:No)、状態情報生成部102はセンサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”を設定する(ステップS1703)。前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰したと判断した場合は(ステップS1702:Yes)、状態情報生成部102はセンサの定常状態への復帰監視情報に“定常状態復帰”を設定する(ステップS1704)。
【0082】
次に、状態情報更新処理について説明する。図18は、状態情報生成部が行う状態情報更新処理手順を示すフローチャートである。
【0083】
まず、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106から前回の状態情報を取得する(ステップS1801)。状態情報生成部102は、前回と今回の状態情報と比較し、更新規則に従って状態情報を更新する(ステップS1802)。具体的には、状態情報生成部102は、生成された状態情報に含まれる情報ごとに予め定められた更新規則に従って各情報を更新するか否かを判断し、更新する。ここで、更新規則とは、原則として状態情報記憶部106に格納されている前回の状態情報と、今回新たに生成された状態情報とを比較し、不審者が侵入する可能性が高い情報を更新するものである。状態情報生成部102は、更新された状態情報を状態情報記憶部106に格納する(ステップS1803)。
【0084】
このように、センサ200から送出される検知情報を受信するごとに、変化を検知した検知領域やこれまでに検知した検知情報等に基づいて状態情報を生成し、生成された状態情報によって警備領域の状態を判定することにより、警備領域に不審者が侵入したのかセンサが誤作動したのかセンサが故障しているのかを適切に判定できる。これにより、誤報を削減することができる。
【0085】
また、センサ200の検知領域ごとの侵入に対する危険度や複数のセンサの検知領域についての相対的な位置関係を予め定めておき、予め定められた検知領域の危険度や相対的な位置関係等が反映された状態情報を生成し、生成された状態情報によって現在の警備領域の状態を判定することにより、警備領域の状態を適切に判定することができる。
【0086】
また、警備領域に設置されているセンサからの検知情報や予め設定された情報によって、総合的に警備領域の状態を判定することができるため、センサの設置位置に制限を加えることなく、センサを設置することができる。
【0087】
次に、本実施の形態にかかる警備装置100の処理を具体例で説明する。図19は、警備領域に設置されたセンサの一例を示す説明図である。図19に示すように、警備領域75は、部屋Aと部屋Bの2つに区切られている。部屋Aと部屋Bの間にはドア76が設置され、センサ200−4(センサID=4)が設置されている。また、部屋Aと警備領域外の間には、ドア74が設置され、部屋Aには、センサ200−1(センサID=1)とセンサ200−2(センサID=2)が設置されている。部屋Bには、センサ200−3(センサID=3)が設置されている。
【0088】
図19に示すような警備領域において、侵入者がドア74から進入し、センサ200−1の検知領域71を通過し、センサ200−2の検知領域72を通過した場合の警備領域の状態の判定処理を、図7〜図18を用いて説明する。
【0089】
まず、侵入者がセンサ200−1の検知領域71で検知された場合の処理について説明する。図7のフローチャートにおいて、センサ200−1から送出される検知情報を受信したと判断し(ステップS701:Yes)、検知情報受信部101は検知情報記憶部105に検知情報と検知時刻を格納する(ステップS702)。検知情報は、センサ200−1から送出された変化検知信号であるから、検知情報記憶部105のセンサIDに“1”、信号種別に“変化検知”、検知時刻“×××”を格納する。例えば、図2の2番目に示すように各情報が格納される。状態情報生成部102は、検知情報に対応する状態情報を生成する(ステップS703)。具体的には、図8のフローチャートの処理を実行する。
【0090】
図8のフローチャートにおいて、状態情報生成部102は検知信号の信号種別が変化検知であると判断し(ステップS801:Yes)、状態情報記憶部106から状態情報を取得する(ステップS802)。
【0091】
状態情報生成部102は、状態情報が初期状態であることから、最初に受信した検知情報であると判断し(ステップS803:Yes)、状態情報生成部102は初期検知領域危険度情報設定処理を行う(ステップS804)。具体的には、図9のフローチャートの処理を実行する。すなわち、センサ情報データベース110からセンサID“1”に対応する危険度情報“侵入容易な開口部”を取得し(ステップS901)、初期検知領域危険度情報に侵入危険度情報“侵入容易な開口部”を設定する(ステップS902)。
【0092】
次に、状態情報生成部102は、警備契約情報設定処理を行う(ステップS805)。具体的には、図10のフローチャートの処理を実行する。すなわち、警備契約記憶部108から警備契約情報を取得し(ステップS1001)、警備契約情報に設定する(ステップS1002)。
【0093】
状態情報生成部102は、センサ検知状態情報設定処理を行う(ステップS809)。具体的には、図14のフローチャートの処理を実行する。すなわち、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1401)。取得した検知情報のうちの信号種別が変化検知である検知情報を検知領域ごとにカウントし(ステップS1402)、1つの検知領域で検知情報数が1で、かつ、これを除く他の領域の検知情報数が全て0であると判断し(ステップS1403:Yes)、センサ検知状態情報に“単発”を設定する(ステップS1404)。
【0094】
次に、状態情報生成部102は、警備領域内検知領域反応数情報設定処理を行う(ステップS810)。具体的には、図15のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1501)。取得した検知情報のうち信号種別が変化検知であるセンサID数をカウントし(ステップS1502)、センサID数が1であると判断する(ステップS1503:Yes)。状態情報生成部102は、警備領域内検知領域反応数情報に“単数”を設定する(ステップS1504)。
【0095】
次に、状態情報生成部102は、警備レベル情報設定処理を行う(ステップS811)。具体的には、図16のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、警備契約記憶部108から警備契約情報“全域警備”を取得し(ステップS1601)、取得した警備契約情報が全域警備であると判断した場合は(ステップS1602:全域警備)、警備レベル情報として標準レベル(=1)を設定する(ステップS1604)。状態情報生成部102は、警備レベル情報に警備レベル情報“1”を設定する(ステップS1605)。
【0096】
次に、状態情報生成部102は、センサの定常状態への復帰監視情報設定処理を行う(ステップS812)。具体的には、図17のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1701)、前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰していないと判断し(ステップS1702:No)、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”を設定する(ステップS1703)。
【0097】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、状態情報を更新する(ステップS704)。具体的には、図18のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106から前回の状態情報を取得し(ステップS1801)。前回と今回の状態情報と比較し、更新規則に従って状態情報を更新する(ステップS1802)。状態情報生成部102は、更新された状態情報を状態情報記憶部106に格納する(ステップS1803)。
【0098】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、判定データベース130から判定状態情報を取得する(ステップS705)。例えば、図6に示す判定状態情報を取得する。ここで、状態情報記憶部106には、初期検知領域危険度情報に“侵入容易な開口部”、警備領域内検知情報反応数情報に“単数”、検知時間差情報に値なし、検知領域配置相関情報に値なし、センサ検知状態情報に“単発”、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”等が格納されている。よって、状態判定部103は、状態情報が一致しないと判断する(ステップS706:No)。状態判定部103は、一定時間が経過していないと判断し(ステップS709:No)、さらに制限時間を経過していないと判断し(ステップS710:No)、ステップS701に戻る。
【0099】
次に、侵入者がセンサ200−2の検知領域で検知された場合の処理について説明する。センサ200−2から送出される検知情報を受信したと判断し(ステップS701:Yes)、検知情報受信部101は検知情報記憶部105に検知情報と検知時刻を格納する(ステップS702)。検知情報は、センサ200−2から送出された変化検知信号であるから、検知情報記憶部105のセンサIDに“2”、信号種別に“変化検知”、検知時刻“×××”を格納する。状態情報生成部102は、検知情報に対応する状態情報を生成する(ステップS703)。具体的には、図8のフローチャートの処理を実行する。
【0100】
図8のフローチャートにおいて、状態情報生成部102は、検知情報の信号種別が変化検知であると判断し(ステップS801:Yes)、状態情報生成部102は状態情報記憶部106から状態情報を取得する(ステップS802)。
【0101】
状態情報生成部102は、取得した状態情報が初期状態でないことから、最初に受信した検知情報でないと判断し(ステップS803:No)、状態情報生成部102は検知領域配置相関情報設定処理を行う(ステップS806)。具体的には、図11のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は位置関係データベース120からセンサID“1”とセンサID“2”に対応する位置情報“隣接”を取得し(ステップS1101)、検知領域配置関連情報に“隣接”を設定する(ステップS1102)。
【0102】
次に、状態情報生成部102は、検知要因相関情報設定処理を行う(ステップS807)。具体的には、図12のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102はセンサ情報データベース110からセンサID“1”の検知要因情報“赤外線”と、センサID“2”の検知要因情報“赤外線”を取得し(ステップS1201)、検知要因情報が一致と判断し(ステップS1202:Yes)、検知要因関連情報に“同”を設定する(ステップS1203)。
【0103】
状態情報生成部102は、検知時間差情報設定処理を行う(ステップS808)。具体的には、図13のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から信号種別が“変化検知”で、かつ、検知時刻が最も早い検知時刻を取得する(ステップS1301)。状態情報生成部102は、今回の検知時刻と取得した検知時刻との検知時間差がt秒以下でないと判断し(ステップS1302:No)、状態情報生成部102は検知時間差情報に“連続”を設定する(ステップS1304)。
【0104】
次に、状態情報生成部102は、センサ検知状態情報設定処理を行う(ステップS809)。具体的には、図14のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1401)、取得した検知情報のうちの信号種別が変化検知である検知情報の検知領域ごとに検知情報数をカウントする(ステップS1402)。状態情報生成部102は、検知領域のうちのいずれも検知情報数が1でない、または、1つの検知領域で検知情報数が1であるがこれを除く他の領域のうちの少なくとも1つの検知情報数が0でないと判断する(ステップS1403:No)。次に、2つの検知領域で検知情報数が各1であると判断し(ステップS1405:Yes)、センサ検知状態情報に“各単発”を設定する(ステップS1406)。
【0105】
状態情報生成部102は、警備領域内検知領域反応数情報設定処理を行う(ステップS810)。具体的には、図15のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1501)、取得した検知情報のうち信号種別が変化検知であるセンサID数をカウントする(ステップS1502)。状態情報生成部102は、センサID数が2以上であると判断し(ステップS1505:Yes)、警備領域内検知領域反応数情報に“複数”を設定する(ステップS1506)。
【0106】
次に、状態情報生成部102は、警備レベル情報設定処理を行う(ステップS811)。具体的には、図16のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、警備契約記憶部108から警備契約情報“全域警備”を取得し(ステップS1601)、取得した警備契約情報が全域警備であると判断した場合は(ステップS1602:全域警備)、警備レベル情報として標準レベル(=1)を設定する(ステップS1604)。状態情報生成部102は、警備レベル情報に警備レベル情報“1”を設定する(ステップS1605)。
【0107】
次に、状態情報生成部102は、センサの定常状態への復帰監視情報設定処理を行う(ステップS812)。具体的には、図17のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1701)、前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰していないと判断し(ステップS1702:No)、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”を設定する(ステップS1703)。
【0108】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、状態情報を更新する(ステップS704)。具体的には、図18のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106から前回の状態情報を取得し(ステップS1801)。前回と今回の状態情報と比較し、更新規則に従って状態情報を更新する(ステップS1802)。状態情報生成部102は、更新された状態情報を状態情報記憶部106に格納する(ステップS1803)。
【0109】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、判定データベース130から判定状態情報を取得する(ステップS705)。状態情報記憶部106には、状態情報として、初期検知領域危険度情報に“侵入容易な開口部”、警備領域内検知情報反応数情報に“複数”、検知時間差情報に“連続”、検知領域配置相関情報に“隣接”、センサ検知状態情報に“各単発”、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”等が格納されている。よって、状態判定部103は、判定データベース130の判定状態情報と状態情報記憶部106の状態情報が一致すると判断する(ステップS706:Yes)。状態判定部103は、判定データベース130から一致した判定状態情報に対応する判定結果“不審者の侵入”を取得する(ステップS707)。さらに、状態判定部103は判定結果が不審者の侵入であると判断し(ステップS708:Yes)、判定結果を警備領域の状態と判定する(ステップS712)。送受信部104は、警備領域の状態を監視センタ300に送信する(ステップS713)。状態情報生成部102は、状態情報記憶部106に記憶された状態情報および検知情報記憶部105に記憶された検知情報を初期化し、これらに加えて、タイマ部107も初期化する(ステップS714)。
【0110】
このように、侵入者が侵入容易な開口部であるドア74から進入し、センサ200−1の検知領域71からセンサ200−2の検知領域72に移動した場合、隣接した検知領域でセンサが変化を連続して検知した旨を示す状態情報が生成され、判定データベース130の“不審者の侵入”の判定状態情報と一致するため、現在の警備領域の状態を“不審者の侵入”と判定することができる。
【0111】
他の例として、センサ誤動作およびセンサ故障の場合の警備領域の状態の判定処理を、図7〜図18を用いて説明する。
【0112】
まず、センサ200−3の検知領域73で変化が検知された場合の処理について説明する。図7のフローチャートにおいて、センサ200−3から送出される検知情報を受信したと判断し(ステップS701:Yes)、検知情報受信部101は検知情報記憶部105に検知情報と検知時刻を格納する(ステップS702)。検知情報は、センサ200−3から送出された変化検知信号であるから、検知情報記憶部105のセンサIDに“3”、信号種別に“変化検知”、検知時刻“×××”を格納する。状態情報生成部102は、検知情報に対応する状態情報を生成する(ステップS703)。具体的には、図8のフローチャートの処理を実行する。
【0113】
図8のフローチャートにおいて、状態情報生成部102は検知信号の信号種別が変化検知であると判断し(ステップS801:Yes)、状態情報記憶部106から状態情報を取得する(ステップS802)。
【0114】
状態情報生成部102は、状態情報が初期状態であることから、最初に受信した検知情報であると判断し(ステップS803:Yes)、状態情報生成部102は初期検知領域危険度情報設定処理を行う(ステップS804)。具体的には、図9のフローチャートの処理を実行する。すなわち、センサ情報データベース110からセンサID“3”に対応する侵入危険度情報“非開口部”を取得し(ステップS901)、初期検知領域危険度情報に危険度情報“非開口部”を設定する(ステップS902)。
【0115】
次に、状態情報生成部102は、警備契約情報設定処理を行う(ステップS805)。具体的には、図10のフローチャートの処理を実行する。すなわち、警備契約記憶部108から警備契約情報を取得し(ステップS1001)、警備契約情報に設定する(ステップS1002)。
【0116】
状態情報生成部102は、センサ検知状態情報設定処理を行う(ステップS809)。具体的には、図14のフローチャートの処理を実行する。すなわち、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1401)。取得した検知情報のうちの信号種別が変化検知である検知情報を検知領域ごとにカウントし(ステップS1402)、1つの検知領域で検知情報数が1で、かつ、これを除く他の領域の検知情報数は全て0であると判断し(ステップS1403:Yes)、センサ検知状態情報に“単発”を設定する(ステップS1404)。
【0117】
次に、状態情報生成部102は、警備領域内検知領域反応数情報設定処理を行う(ステップS810)。具体的には、図15のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得する(ステップS1501)。取得した検知情報のうち信号種別が変化検知であるセンサID数をカウントし(ステップS1502)、センサID数が1であると判断する(ステップS1503:Yes)。状態情報生成部102は、警備領域内検知領域反応数情報に“単数”を設定する(ステップS1504)。
【0118】
次に、状態情報生成部102は、警備レベル情報設定処理を行う(ステップS811)。具体的には、図16のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、警備契約記憶部108から警備契約情報“全域警備”を取得し(ステップS1601)、取得した警備契約情報が全域警備であると判断した場合は(ステップS1602:全域警備)、警備レベル情報として標準レベル(=1)を設定する(ステップS1604)。状態情報生成部102は、警備レベル情報に警備レベル情報“1”を設定する(ステップS1605)。
【0119】
次に、状態情報生成部102は、センサの定常状態への復帰監視情報設定処理を行う(ステップS812)。具体的には、図17のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1701)、前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰していないと判断し(ステップS1702:No)、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”を設定する(ステップS1703)。
【0120】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、状態情報を更新する(ステップS704)。具体的には、図18のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106から前回の状態情報を取得し(ステップS1801)。前回と今回の状態情報と比較し、更新規則に従って状態情報を更新する(ステップS1802)。状態情報生成部102は、更新された状態情報を状態情報記憶部106に格納する(ステップS1803)。
【0121】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、判定データベース130から判定状態情報を取得する(ステップS705)。例えば、図6に示す判定状態情報を取得する。ここで、状態情報記憶部106には、初期検知領域危険度情報に“非開口部”、警備領域内検知情報反応数情報に“単数”、検知時間差情報に値なし、検知領域配置相関情報に値なし、センサ検知状態情報に“単発”、センサの定常状態への復帰監視情報に“変化検知”等が格納されている。よって、状態判定部103は、状態情報が一致すると判断し(ステップS706:Yes)、状態判定部103は判定データベース130から一致した判定状態情報に対応する判定結果“センサ故障”を取得する(ステップS707)。状態判定部103は、判定結果が不審者の侵入でないと判断し(ステップS708:No)、センサ故障であると判断してから一定時間が経過していないと判断し(ステップS709:No)、制限時間を経過していないと判断した場合は(ステップS710:No)、ステップS701に戻る。
【0122】
さらに、同様にステップS701〜ステップS709の処理を繰り返し、センサ故障であると判断してから一定時間が経過したと判断した場合は(ステップS709:Yes)、判定結果“センサ故障”を警備領域の状態と判定する(ステップS712)。送受信部104は、警備領域の状態“センサ故障”を監視センタ300に送信し(ステップS713)、状態情報記憶部106に記憶された状態情報および検知情報記憶部105に記憶された検知情報を初期化し、これらに加えて、タイマ部107も初期化する(ステップS714)。
【0123】
このように、人の侵入が困難な開口部のない検知領域73でセンサ200−3が1回変化を検知し、その反応が収束しない場合は、上述したような状態情報が生成され、判定データベース130の“センサ故障”の判定状態情報と一致するため、現在の警備領域の状態を“センサ故障”と判定することができる。
【0124】
次に、センサ200−3から定常状態復帰信号を含む検知情報が出力された場合の処理について説明する。センサ200−3から送出される検知情報を受信したと判断し(ステップS701:Yes)、検知情報受信部101は検知情報記憶部105に検知情報と検知時刻を格納する(ステップS702)。検知情報は、センサ200−3から送出された定常状態復帰信号であるから、検知情報記憶部105のセンサIDに“3”、信号種別に“定常状態復帰”、検知時刻“×××”を格納する。状態情報生成部102は、検知情報に対応する状態情報を生成する(ステップS703)。具体的には、図8のフローチャートの処理を実行する。
【0125】
図8のフローチャートにおいて、状態情報生成部102は、検知情報の信号種別が変化検知でないと判断し(ステップS801:No)、センサの定常状態への復帰監視情報設定処理を行う(ステップS812)。具体的には、図17のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、検知情報記憶部105から検知情報を取得し(ステップS1701)、前回まで検知状態であったすべてのセンサ200が定常状態に復帰したと判断し(ステップS1702:Yes)、センサの定常状態への復帰監視情報に“定常状態復帰”を設定する(ステップS1704)。
【0126】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、状態情報を更新する(ステップS704)。具体的には、図18のフローチャートの処理を実行する。すなわち、状態情報生成部102は、状態情報記憶部106から前回の状態情報を取得し(ステップS1801)。前回と今回の状態情報と比較し、更新規則に従って状態情報を更新する(ステップS1802)。状態情報生成部102は、更新された状態情報を状態情報記憶部106に格納する(ステップS1803)。
【0127】
図7のフローチャートに戻り、状態判定部103は、判定データベース130から判定状態情報を取得する(ステップS705)。状態情報記憶部106には、状態情報として、初期検知領域危険度情報に“非開口部”、警備領域内検知情報反応数情報に“単数”、検知時間差情報に値なし、検知領域配置相関情報に値なし、センサ検知状態情報に“単発”、センサの定常状態への復帰監視情報に“定常状態復帰”等が格納されている。よって、状態判定部103は、判定データベース130の判定状態情報と状態情報記憶部106の状態情報が一致すると判断する(ステップS706:Yes)。状態判定部103は、判定データベース130から一致した判定状態情報に対応する判定結果“センサ誤動作”を取得する(ステップS707)。さらに、状態判定部103は判定結果が不審者の侵入でないと判断し(ステップS708:No)、センサ誤動作であると判断してから一定時間が経過していないと判断し(ステップS709:No)、制限時間を経過していないと判断した場合は(ステップS710:No)、ステップS701に戻る。
【0128】
さらに、同様にステップS701〜ステップS709の処理を繰り返し、センサ誤動作の状態が継続して一定時間が経過をしたと判断し(ステップS709)、判定結果“センサ誤動作”を警備領域の状態と判定する(ステップS712)。送受信部104は、警備領域の状態“センサ誤動作”を監視センタ300に送信し(ステップS713)、状態情報記憶部106に記憶された状態情報および検知情報記憶部105に記憶された検知情報を初期化し、これらに加えて、タイマ部107も初期化する(ステップS714)。
【0129】
このように、人の侵入困難な検知領域73を検知するセンサ200−3が1回変化を検知し、その後すぐに収束した場合、上述したような状態情報が生成され、判定データベース130の“センサ誤作動”の判定状態情報と一致するため、現在の警備領域の状態を“センサ誤作動”と判定することができる。
【0130】
なお、本実施の形態で説明した判定状態情報に限らず、現在の警備領域の状態を判定するための様々な判定状態情報を判定データベース130に格納し、生成された状態情報と対比することにより、現在の警備領域の状態を的確に判定することができる。
【0131】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明してきたが、上述した実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。なお、上述した実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本実施の形態にかかる警備装置の構成を示すブロック図である。
【図2】検知情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図3】センサ情報データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図4】位置関係データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図5】状態情報記憶部のデータ構成の一例を示す説明図である。
【図6】判定データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。
【図7】検知情報受信部、状態情報生成部、状態判定部、送受信部が行う警備領域状態判定処理手順を示すフローチャートである。
【図8】状態情報生成部が行う状態情報生成処理手順を示すフローチャートである。
【図9】状態情報生成部が行う初期検知領域危険度情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図10】状態情報生成部が行う警備契約情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図11】状態情報生成部が行う検知領域配置相関情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図12】状態情報生成部が行う検知要因相関情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図13】状態情報生成部が行う検知時間差情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図14】状態情報生成部が行うセンサ検知状態情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図15】状態情報生成部が行う警備領域内検知領域反応数情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図16】状態情報生成部が行う警備レベル情報設定処理手順を示すフローチャートである。
【図17】状態情報生成部が行うセンサの定常状態への復帰監視情報格納処理手順を示すフローチャートである。
【図18】図18は、状態情報生成部が行う状態情報更新処理手順を示すフローチャートである。
【図19】警備領域に設置されたセンサの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0133】
100 警備装置
101 検知情報受信部
102 状態情報生成部
103 状態判定部
104 送受信部
105 検知情報記憶部
106 状態情報記憶部
107 タイマ部
108 警備契約記憶部
109 操作表示部
110 センサ情報データベース
120 位置関係データベース
130 判定データベース
200 センサ
300 監視センタ
400 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段と、
前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記警備領域の状態をネットワークで接続された監視センタに送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする警備装置。
【請求項2】
所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段と、
前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記警備領域の状態を出力する出力手段と、
をさらに備えることを特徴とする警備装置。
【請求項3】
前記生成手段によって生成された前記状態情報を所定の更新規則に従って更新する更新手段、をさらに備え、
前記判定手段は、前記更新手段によって更新された前記状態情報と、前記状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定すること、を特徴とする請求項1または請求項2に記載の警備装置。
【請求項4】
前記判定手段による判定を開始した時から経過した時間を計測する計時手段、をさらに備え、
前記判定手段は、前記状態情報と前記判定情報とが一致しない場合で、かつ、前記計時手段によって予め定められた時間が経過した場合に、不審者が侵入した可能性がある旨を判定結果とすること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記状態情報と前記判定情報とが一致し、かつ、前記状態情報に示す状態が所定時間継続した場合に、前記警備領域の状態を前記判定結果であると判定すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項6】
前記センサを識別するセンサ識別情報と、前記センサの検知領域に侵入者が侵入する危険度を示す危険度情報とを対応付けて記憶する侵入危険度情報記憶手段、をさらに備え、
前記状態判定記憶手段は、前記危険度情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記受信手段は、前記センサ識別情報を含む前記検知情報を受信し、
前記生成手段は、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報に対応する前記危険度情報を前記侵入危険度情報記憶手段から取得し、取得した前記危険度情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項7】
前記受信手段によって受信された前記センサ識別情報を含む検知情報を受信順に記憶する検知情報記憶手段と、
第1のセンサを識別する第1センサ識別情報と、前記第1のセンサと異なる第2のセンサを識別する第2センサ識別情報と、前記第1のセンサの検知領域と前記第2のセンサの検知領域の位置関係を示す位置関係情報とを対応付けて記憶する位置関係情報記憶手段と、をさらに備え、
前記状態判定記憶手段は、前記位置関係情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前回の前記検知情報に含まれる前記センサ識別情報と、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報とに対応する前記位置関係情報を前記位置関係情報記憶手段から取得し、取得した前記位置関係情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項6に記載の警備装置。
【請求項8】
前記センサを識別するセンサ識別情報と、前記センサの種別を示す検知要因情報とを対応付けて記憶する検知要因情報記憶手段、をさらに備え、
前記状態判定記憶手段は、第1のセンサに対応する前記検知要因情報と、前記第1のセンサと異なる第2のセンサに対応する前記検知要因情報との相関関係を示す検知要因相関情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前回の前記検知情報に含まれる前記センサ識別情報に対応する前記検知要因情報と、前記受信手段によって受信した前記センサ識別情報に対応する前記検知要因情報を前記検知要因情報記憶手段から取得し、取得した前記検知要因情報を対比して判断した前記検知要因相関情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項7に記載の警備装置。
【請求項9】
前記検知情報記憶手段は、さらに前記検知情報を検知した検知時刻を記憶し、
前記状態判定記憶手段は、最も早い前記検知時刻と、最も遅い前記検知時刻と時間差が一定時間内か否かを示す検知時間差情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知時刻のうち、最も早く記憶された前記検知時刻と前記受信手段によって前記検知情報を受信した検知時刻との時間差から判断する前記検知時間差情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項7または請求項8に記載の警備装置。
【請求項10】
前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、
前記検知情報記憶手段は、前記受信手段によって受信した前記信号種別を含む前記検知情報を記憶し、
前記状態判定記憶手段は、前記検知領域ごとの前記信号種別が変化を検知している状態である検知情報の数に応じた情報であるセンサ検知状態情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知情報のうち、前記信号種別が変化を検知している状態である前記検知情報から判断する前記センサ検知状態情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項11】
前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、
前記状態判定記憶手段は、前記信号種別が変化を検知している状態である検知情報を送出した前記センサ識別情報の数に応じた情報である反応数情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報記憶手段に記憶された前記検知情報のうち、前記信号種別が変化を検知している状態である前記検知情報から判断する前記反応数情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項12】
前記受信手段は、前記センサが変化を検知している状態か定常状態へ復帰している状態かを示す信号種別を含む前記検知情報を受信し、
前記状態判定記憶手段は、前記検知情報の前記信号種別に応じた情報である復帰監視情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記検知情報受信手段によって受信された前記検知情報に含まれる前記信号種別から判断する前記復帰監視情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項13】
前記警備領域に対する警備契約情報を記憶する警備契約情報記憶手段、をさらに備え、
前記状態判定記憶手段は、前記警備契約情報を含む前記判定情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記警備契約情報記憶手段から前記警備契約情報を取得し、取得した前記警備契約情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項6〜12のいずれか一つに記載の警備装置。
【請求項14】
前記状態判定記憶手段は、前記警備契約情報を含む警備レベル情報を記憶し、
前記生成手段は、前記検知情報受信手段によって前記検知情報を受信した場合に、前記警備契約情報記憶手段に記憶された前記警備契約情報に応じて、予め定められたセンサの検知領域に対する警備レベルを示す警備レベル情報を取得し、取得した前記警備レベル情報を含んだ前記状態情報を生成すること、を特徴とする請求項13に記載の警備装置。
【請求項15】
警備装置で実行される状態判定方法において、
受信手段が、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信ステップと、
生成手段が、前記受信ステップによって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、
判定手段が、前記生成ステップによって生成された前記状態情報と、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定ステップと、
送信手段が、前記判定ステップによって判定された前記警備領域の状態をネットワークで接続された監視センタに送信する送信ステップと、
を有することを特徴とする状態判定方法。
【請求項16】
警備装置で実行される状態判定方法において、
受信手段が、前記警備領域に設置されたセンサから検知情報を受信する受信ステップと、
生成手段が、前記受信ステップによって受信された前記検知情報に基づいて、前記警備領域での検知状態を示す状態情報を生成する生成ステップと、
判定手段が、前記生成ステップによって生成された前記状態情報と、所定領域で生じた異常の種別を示す判定結果と、前記判定結果を判定するための前記所定領域での検知状態を示す判定情報とを対応付けて記憶する状態判定記憶手段に記憶された前記判定情報とが一致する場合に、前記警備領域の状態を前記状態判定記憶手段での前記判定情報に対応する前記判定結果であると判定する判定ステップと、
表示手段が、前記判定ステップによって判定された前記警備領域の状態を出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする状態判定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−93329(P2009−93329A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261888(P2007−261888)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】