説明

貸出管理システム、および、その方法

【課題】 本発明の課題は、貸出品を所持している利用者の行動を容易に把握できる貸出管理システムおよび方法を提供することである。
【解決手段】 貸出品を特定する情報を含む貸出データを作成して、送信する貸出品保管庫と、受信した貸出データを記録して、送信するICカードと、受信した貸出データを用いて、入退場門を通過した時刻と貸出品を特定する情報とを含む通過管理データを作成して、送信する入退場門管理装置と、カメラを特定する情報を含む映像データを作成して、送信するネットワークカメラと、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データを選択して、入退場門を特定する情報とカメラを特定する情報とを対応付けた対応表を参照して、所望の貸出品が通過した入退場門の映像データを、抽出して、入退場門の通過時刻から、次の入退場門を通過する時刻までを、再生する管理サーバ装置と、から構成される映像を用いる貸出管理システムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貸出品を所持している利用者の行動を撮影した映像を用いる貸出管理システム、および、その方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、ICカードを用いて、貸出品(たとえば、重要文書)の管理が行われている。
【0003】
たとえば、特許文献1では、ICカードを用いて認証を行ったときに、認証を受けた利用者の映像を画像サーバ装置に記録する技術が開示されている。(従来技術1)特許文献2では、ICカードを用いて装置利用の認証を行ったときに、ICカードに記録された利用者の映像と、端末装置を利用しているときの利用者の映像を比較して、本人確認をする技術が開示されている。(従来技術2)
【特許文献1】特開2001−101359号公報(3〜4ページ、図3、4)
【特許文献2】特開平10−222470号公報(4〜5ページ、図5、6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術1では、認証以降の行動を映像で把握できないという欠点があった。また、従来技術2では、認証された正当な利用者が不正行為を行っても、これを把握できないという問題点があった。たとえば、図書室で、禁帯出の重要文書を貸し出した利用者が、複写機で、禁止された複写行為を行っても、これを発見することはきないという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術を考慮してなされたものであって、本発明の課題は、貸出品を所持している利用者の行動を容易に把握できる貸出管理システム、および、その方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求項1の発明は、入退場門管理装置とネットワークカメラと管理サーバ装置とがネットワーク接続されて、接触型、または、非接触型ICカードと、貸出品保管庫と、から構成される映像を用いる貸出管理システムにおいて、前記貸出品保管庫は、貸出品を特定する情報を含む貸出データを作成する貸出データ作成手段と、ICカードに、作成した貸出データを送信するICカード書込手段と、を備える保管庫であって、前記ICカードは、貸出品保管庫から、貸出データを受信して、記録する貸出データ記録手段と、前記記録された貸出データを入退場門管理装置に送信する貸出データ送信手段と、を備えるカードであって、前記入退場門管理装置は、貸出データ送信要求を発行して、ICカードから、貸出データを受信するICカード読取手段と、受信した貸出データを用いて、入退場門を特定する情報と通過時刻と貸出品を特定する情報とを含む通過管理データを作成する通過管理データ作成手段と、通過管理データを、管理サーバ装置に送信する通過管理データ送信手段と、を備える管理装置であって、前記ネットワークカメラは、所定位置における画像を撮像して、画像データを画像メモリに記録する撮像手段と、画像メモリの画像データを取り出して、カメラを特定する情報を含む映像データを、作成する映像データ作成手段と、映像データを、管理サーバ装置に送信する映像データ作成送信手段と、を備えるカメラであって、前記管理サーバ装置は、入退場門を特定する情報とカメラを特定する情報とを対応付けた対応表を記憶する記憶手段と、カメラを特定する情報を含む映像データを、ネットワークカメラから受信して、記録する映像データ受信手段と、通過管理データを、入退場門管理装置から受信して、記録する通過管理データ受信手段と、所望の貸出品を特定する情報の入力を受け付けて、通過管理データを参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データを選択する通過管理データ選択手段と、対応表を参照して、前記選択された通過管理データの入退場門を特定する情報に対応するカメラを特定する情報を選択して、これを持つ映像データを、記録された映像データから、抽出する映像データ抽出手段と、前記抽出された映像データを、前記選択された通過管理データの通過時刻から、直後の通過管理データの通過時刻までを、再生する映像データ再生手段と、を備えるサーバ装置であることを特徴とする映像を用いる貸出管理システムである。
【0007】
ここで、所望の貸出品が、ある入退場門を通過して、次の入退場門を通過するまでの映像を再生することで、貸出品の利用状況を、映像で確認することが可能である。
【0008】
請求項2の発明は、ICカードと、入退場門を特定する情報とカメラを特定する情報とを対応付けた対応表と、を利用する、映像を用いた貸出管理方法であって、貸出品を特定する情報を含む貸出データを作成して、ICカードに記録する貸出データ作成記録ステップと、ICカードの貸出データを用いて、入退場門を特定する情報と通過時刻と貸出品を特定する情報とを含む通過管理データを作成する通過管理データ作成ステップと、カメラを特定する情報を含む映像データを、作成して、記録する映像データ作成記録ステップと、通過管理データを参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データを選択する通過管理データ選択ステップと、対応表を参照して、前記選択された通過管理データの入退場門を特定する情報に対応するカメラを特定する情報を選択して、これを持つ映像データを、記録された映像データから、抽出する映像データ抽出ステップと、前記抽出された映像データを、前記選択された通過管理データの通過時刻から、直後の通過管理データの通過時刻までを、再生する映像データ再生ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴とする映像を用いる貸出管理方法である。
【0009】
請求項3の発明は、コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1に記載の映像を用いる貸出管理システムとして動作させるコンピュータプログラムである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0011】
本願発明によれば、貸出品の利用の様子を、映像で追跡確認して、行動を把握することができるので、貸出品の不正な利用を、発見することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(実施例)
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、映像を用いる貸出管理システム1の概要を説明する図である。映像を用いる貸出管理システム1は、入退場門管理装置900とネットワークカメラ500と管理サーバ装置700とがネットワーク接続されて、ICカード100と、貸出品保管庫300と、から構成される。
【0013】
ICカード100は、接触型、または、非接触型のICカードである。ICカード100は、貸出品保管庫300から貸出した貸出品の貸出データ399を記憶する。貸出品保管庫300は、貸出データ399を記憶する。ネットワークカメラ500は、設置された位置において常時撮影を行っており、撮影により得られた映像データ599を記憶するとともに、映像データ599を管理サーバ装置700に送信する。入退場門管理装置900は、通過管理データ999を記憶する。管理サーバ装置700は、対応表791と、映像データ599と、通過管理データ999を記憶する。
【0014】
貸出データ399は、“貸出品を特定する情報”を含むデータである。映像データ599は、ネットワークカメラ500を特定するための“カメラを特定する情報599a”を含むデータである。対応表791は、“入退場門を特定する情報”と”カメラを特定する情報”とを対応付けた表データである。“入退場門を特定する情報”は、ネットワークカメラ500を設置した部屋の入退場門を特定する情報である。通過管理データ999は、”入退場門を特定する情報”と”貸出品を特定する情報”と”通過時刻情報”とを含むデータである。
【0015】
図2は、システム1の処理の流れを説明する図である。貸出品保管庫300は、貸出品が貸し出されたら、貸出品を特定する情報を含む貸出データ399を作成して、ICカード100に送信する(図2(1))。ICカード100は、貸出品保管庫300から、貸出データ399を受信して、記憶手段190に記録する(同(2))。
【0016】
貸出品保管庫300は、貸出品が返却された場合には、貸出品を特定する情報を含む削除データを作成して、ICカード100に送信する(同(3))。ICカード100は、貸出品保管庫300から、削除データを受信して、削除データが指定する貸出データ399を、削除する(同(4))。したがって、貸出品保管庫300から削除データを受信しない限りは、ICカード100は、貸出データ399を削除しない。
【0017】
入退場門管理装置900は、ICカード100に貸出データ送信要求を発行する(同(11))。ICカード100は、入退場門管理装置900から貸出データ送信要求を受信して、貸出データ399を返信する(12)。
【0018】
入退場門管理装置900は、ICカード100から貸出データ399を受信して、これを用いて、入退場門を特定する情報と貸出品を特定する情報と通過時刻情報とを含む通過管理データ999を作成して、管理サーバ装置700に送信する(同(13))。
【0019】
管理サーバ装置700は、通過管理データ999を、入退場門管理装置900から受信して、記録する(同(14))。
【0020】
ネットワークカメラ500は、常時撮影を行っており、撮影した映像から映像データ599を作成して、管理サーバ装置700に送信する(同(21))。例えば、入退場門に設置されたネットワークカメラ500は、入退場門を通過する人物を常時撮影し、この映像を送信することになる。管理サーバ装置700は、ネットワークカメラ500から、映像データ599を受信して記録する(同(22))。
【0021】
管理サーバ装置700は、通過管理データ999を参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データ999を選択する。
【0022】
次に、管理サーバ装置700は、記憶手段の中から、所望の貸出品が通過した入退場門を撮影した映像データ599を抽出する。つまり、管理サーバ装置700は、対応表791を参照して、通過管理データ999の“入退場門を特定する情報”に対応する“カメラを特定する情報”を選択して、選択された“カメラを特定する情報599a”を持つ映像データ599を抽出する(同(31))。
【0023】
管理サーバ装置700は、抽出した映像データ599のうち、通過管理データ999に記録されている通過時刻から、同一貸出品についての直後の通過時刻までの映像データを再生する(同(32))。
【0024】
図3は、映像を用いる貸出管理システム1の詳細な構成図である。映像を用いる貸出管理システム1は、入退場門管理装置900とネットワークカメラ500と管理サーバ装置700とがネットワーク接続されて、接触型、または、非接触型ICカード100と、貸出品保管庫300から構成される。
【0025】
ICカード100は、貸出データ記録手段110と、貸出データ削除手段120と、貸出データ送信手段130と、記憶手段190を備える。記憶手段190は、貸出データ399を記憶する。
【0026】
貸出データ399は、貸出品保管庫300から貸出された貸出品を特定する情報を含むデータである。
【0027】
貸出データ記録手段110は、貸出品保管庫300から貸出データ399を受信して、記憶手段190に記録する。貸出データ削除手段120は、貸出品保管庫300から削除データを受信して、削除データの“貸出品を特定する情報”をキーにして、記録された貸出データ399の“貸出品を特定する情報”を参照して、前記キーと一致する貸出品を含む貸出データ399を選択して削除する。貸出データ送信手段130は、貸出データ送信要求を受け付けて、前記記録された貸出データを、入退場門管理装置900に送信する。
【0028】
管理サーバ装置700は、映像データ受信手段710と、通過管理データ受信手段720と、通過管理データ選択手段730と、映像データ抽出手段740と、映像データ再生手段750と、記憶手段790を備える。記憶手段790は、映像データ599と、通過管理データ999と、対応表791を記憶する。
【0029】
映像データ599は、“カメラを特定する情報599a”を含むデータである。通過管理データ999は、“入退場門を特定する情報”と“貸出品を特定する情報”と“通過時刻情報”とを含むデータである。対応表791は、“入退場門を特定する情報”と“カメラを特定する情報”とを対応付けた表データである。
【0030】
映像データ受信手段710は、“カメラを特定する情報599a”を含む映像データ599を、ネットワークカメラ500から受信して記録する。通過管理データ受信手段720は、通過管理データ999を、入退場門管理装置900から受信して、管理サーバ装置700の記憶手段に記録する。
【0031】
通過管理データ選択手段730は、所望の貸出品を特定する情報の入力を受け付けて、通過管理データ999を参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データ999を選択する。
【0032】
映像データ抽出手段740は、対応表791を参照して、前記選択された通過管理データ999の“入退場門を特定する情報”に対応する“カメラを特定する情報”を選択して、この“カメラを特定する情報”を持つ映像データ599を記憶手段から抽出する。
【0033】
映像データ再生手段750は、前記抽出された映像データ599を、前記選択された通過管理データ999の通過時刻から、同一貸出品についての直後の通過管理データ999の通過時刻までを再生する。
【0034】
ネットワークカメラ500は、撮像手段510と、映像データ作成手段520と、映像データ送信手段530を備える。
【0035】
撮像手段510は、設置された位置における画像を撮像して、画像データを画像メモリに記録する。映像データ作成手段520は、画像メモリの画像データを取り出して、“カメラを特定する情報599a”を含む映像データ599を作成する。映像データ送信手段530は、映像データ599を、管理サーバ装置700に送信する。
【0036】
入退場門管理装置900は、ICカード読取手段910と、通過管理データ作成手段920と、通過管理データ送信手段930を備える。
【0037】
ICカード読取手段910は、貸出データ送信要求を発行して、ICカード100から、貸出データ399を受信する。通過管理データ作成手段920は、受信した貸出データ399を用いて、“入退場門を特定する情報”と“貸出品を特定する情報”と“通過時刻情報”を含む通過管理データ999を作成する。通過管理データ送信手段930は、通過管理データ999を、管理サーバ装置700に送信する。
【0038】
貸出品保管庫300は、貸出データ作成手段310と、削除データ作成手段320と、ICカード書込手段330を備える。
【0039】
貸出データ作成手段310は、利用者が貸出品保管庫300から借りた貸出品を特定する情報を含む貸出データ399を作成する。削除データ作成手段320は、利用者が貸出品保管庫300に返却した貸出品を特定する情報を含む削除データを作成する。ICカード書込手段330は、ICカード100に、作成した貸出データ399を送信する。
【0040】
貸出データ記録手段110と、貸出データ削除手段120と、貸出データ送信手段130と、貸出データ作成手段310と、削除データ作成手段320と、ICカード書込手段330と、撮像手段510と、映像データ作成手段520と、映像データ送信手段530と、映像データ受信手段710と、通過管理データ受信手段720と、通過管理データ選択手段730と、映像データ抽出手段740と、映像データ再生手段750と、ICカード読取手段910と、通過管理データ作成手段920と、通過管理データ送信手段930は、コンピュータプログラムにより実現される。貸出データ399と、映像データ599と、通過管理データ999と、対応表791は、コンピュータが可読なデータである。記憶手段190と、記憶手段790は、メモリである。
【0041】
図4は、貸出データ399の形式を説明する図である。貸出データ399の項目は、貸出品を特定する情報と、貸出日時情報から構成される。貸出品を特定する情報は、文字列である。貸出日時情報は、日時である。
【0042】
図5は、映像データ599の形式を説明する図である。映像データ599の項目は、カメラを特定する情報599aと、フレーム情報599bと、フレーム画像データ599cから構成される。カメラを特定する情報599aは、文字列である。フレーム情報599bは、撮影時刻情報を含む文字列である。フレーム画像データ599cは、ビットマップデータである。
【0043】
図6は、対応表データ791の形式を説明する図である。対応表データ791の項目は、入退場門を特定する情報と、カメラを特定する情報から構成される。入退場門を特定する情報は、文字列である。カメラを特定する情報は、図5のカメラを特定する情報599aと同じである。
【0044】
図7は、通過管理データ999の形式を説明する図である。通過管理データ999は、利用者が貸出品を持って入退場門を通過したときの記録である。通過管理データ999の項目は、入退場門を特定する情報と、貸出品を特定する情報と、通過時刻情報から構成される。入退場門を特定する情報は、図6の入退場門を特定する情報と同じである。貸出品を特定する情報は、図4の貸出品を特定する情報と同じである。通過時刻情報は、日時である。
【0045】
図8は、特定の貸出品について撮影された映像データ599を抽出する手順を説明する図である。所望の貸出品を特定する情報が「DocumentS674」である貸出品が、入退場門900「GATE003」と入退場門900「GATE006」との間にあるときの映像を再生する場合の映像を再生する手順を例示する。
【0046】
映像データ抽出手段740は、貸出品を特定する情報が「DocumentS674」で選択された所望の貸出品の通過管理データ999の中から、入退場門を特定する情報が「GATE003」を選択して、これをキーにして、対応表データ791の入退場門を特定する情報を参照する(図8(1))。
【0047】
映像データ抽出手段740は、キー(「GATE003」)と一致する対応表データ791の入退場門を特定する情報「GATE003」に対応するカメラを特定する情報「C7675」を読み取って、これをキーにして、映像データ599のカメラを特定する情報599aを参照して、キー(「C7675」)と一致する映像データ599のカメラを特定する情報599a「C7675」を持つ映像データ599を抽出する(同(2))。
【0048】
映像データ抽出手段740は、入退場門を特定する情報が「GATE003」である通過管理データ999の通過時刻情報「200.05.18.12:01」を読み取って、これをキーにして、画像データ599のフレーム情報(=撮影時刻)599bを参照して、キー(「200.05.18.12:01」)と一致する撮影時刻599b「200.05.18.12:01」のフレーム画像データを、再生開始用フレーム画像データとして選択する(同(3))。
【0049】
映像データ抽出手段740は、入退場門を特定する情報が「GATE003」の直後の通過管理データ999の通過時刻情報「200.05.18.12:31」を選択して読み取って、これをキーにして、画像データ599のフレーム情報(=撮影時刻)599bを参照して、キー(「200.05.18.12:31」)と一致する撮影時刻599b「200.05.18.12:31」のフレーム画像データを、再生終了用フレーム画像データとして選択する(同(4))。
【0050】
映像データ再生手段750は、再生開始用フレーム画像データと、再生終了用フレーム画像データの間の各フレーム画像データを用いて、映像を再生する。
【0051】
以上詳しく説明したように、本願発明によれば、貸出品の利用の様子を、映像で追跡確認して、行動を把握することができるので、貸出品の不正な利用を、発見することができた。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】映像を用いる貸出管理システム1の概要を説明する図である。
【図2】映像を用いる貸出管理システム1の処理の流れを説明する図である。
【図3】映像を用いる貸出管理システム1の詳細な構成図である。
【図4】貸出データ399の形式を説明する図である。
【図5】映像データ599の形式を説明する図である。
【図6】対応表データ791の形式を説明する図である。
【図7】通過管理データ999の形式を説明する図である。
【図8】映像データ599を抽出する手順を説明する図である。
【符号の説明】
【0053】
1 映像を用いる貸出管理システム
100 ICカード
110 貸出データ記録手段
120 貸出データ削除手段
130 貸出データ送信手段
190 記憶手段
300 貸出品保管庫
310 貸出データ作成手段
320 削除データ作成手段
330 ICカード書込手段
399 貸出データ
500 ネットワークカメラ
510 撮像手段
520 映像データ作成手段
530 映像データ送信手段
590 記憶手段
599 映像データ
599a カメラを特定する情報
599b フレーム情報
599c フレーム画像データ
700 管理サーバ装置
710 映像データ受信手段
720 通過管理データ受信手段
730 通過管理データ選択手段
740 映像データ抽出手段
750 映像データ再生手段
790 記憶手段
791 対応表
900 入退場門管理装置
910 ICカード読取手段
920 通過管理データ作成手段
930 通過管理データ送信手段
999 通過管理データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入退場門管理装置とネットワークカメラと管理サーバ装置とがネットワーク接続されて、接触型、または、非接触型ICカードと、貸出品保管庫と、から構成される映像を用いる貸出管理システムにおいて、
前記貸出品保管庫は、貸出品を特定する情報を含む貸出データを作成する貸出データ作成手段と、ICカードに、作成した貸出データを送信するICカード書込手段と、を備える保管庫であって、
前記ICカードは、貸出品保管庫から、貸出データを受信して、記録する貸出データ記録手段と、前記記録された貸出データを入退場門管理装置に送信する貸出データ送信手段と、を備えるカードであって、
前記入退場門管理装置は、貸出データ送信要求を発行して、ICカードから、貸出データを受信するICカード読取手段と、受信した貸出データを用いて、入退場門を特定する情報と通過時刻と貸出品を特定する情報とを含む通過管理データを作成する通過管理データ作成手段と、通過管理データを、管理サーバ装置に送信する通過管理データ送信手段と、を備える管理装置であって、
前記ネットワークカメラは、所定位置における画像を撮像して、画像データを画像メモリに記録する撮像手段と、画像メモリの画像データを取り出して、カメラを特定する情報を含む映像データを、作成する映像データ作成手段と、映像データを、管理サーバ装置に送信する映像データ作成送信手段と、を備えるカメラであって、
前記管理サーバ装置は、入退場門を特定する情報とカメラを特定する情報とを対応付けた対応表を記憶する記憶手段と、カメラを特定する情報を含む映像データを、ネットワークカメラから受信して、記録する映像データ受信手段と、通過管理データを、入退場門管理装置から受信して、記録する通過管理データ受信手段と、所望の貸出品を特定する情報の入力を受け付けて、通過管理データを参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データを選択する通過管理データ選択手段と、対応表を参照して、前記選択された通過管理データの入退場門を特定する情報に対応するカメラを特定する情報を選択して、これを持つ映像データを、記録された映像データから、抽出する映像データ抽出手段と、前記抽出された映像データを、前記選択された通過管理データの通過時刻から、直後の通過管理データの通過時刻までを、再生する映像データ再生手段と、を備えるサーバ装置であることを特徴とする映像を用いる貸出管理システム。
【請求項2】
ICカードと、入退場門を特定する情報とカメラを特定する情報とを対応付けた対応表と、を利用する、映像を用いた貸出管理方法であって、
貸出品を特定する情報を含む貸出データを作成して、ICカードに記録する貸出データ作成記録ステップと、
ICカードの貸出データを用いて、入退場門を特定する情報と通過時刻と貸出品を特定する情報とを含む通過管理データを作成する通過管理データ作成ステップと、
カメラを特定する情報を含む映像データを、作成して、記録する映像データ作成記録ステップと、
通過管理データを参照して、所望の貸出品を特定する情報を持つ通過管理データを選択する通過管理データ選択ステップと、
対応表を参照して、前記選択された通過管理データの入退場門を特定する情報に対応するカメラを特定する情報を選択して、これを持つ映像データを、記録された映像データから、抽出する映像データ抽出ステップと、
前記抽出された映像データを、前記選択された通過管理データの通過時刻から、直後の通過管理データの通過時刻までを、再生する映像データ再生ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴とする映像を用いる貸出管理方法。
【請求項3】
コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1に記載の映像を用いる貸出管理システムとして動作させるコンピュータプログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−9974(P2008−9974A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−144054(P2007−144054)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】