説明

超音波モータを用いたステージ及びその組立方法

【課題】ステージをコンパクトに構成できると共に、所望の精度を確保でき、更にスケールの防塵を行うことができるようにする。
【解決手段】ベース部2と、テーブル3と、ベース部2とテーブル3との間に配置される案内部材1a、1bと、テーブル3に摺動板固定部材9と一体的に固定される摺動板8と、超音波モータ10と、テーブル3にスケール固定部材6と一体的に固定されるスケール4と、センサ5とを含むステージにおいて、治具部材21を用いて案内部材1a、1bに予圧を与えた状態で案内部材1a、1bを固定した後に治具部材21を取り外し、治具部材21を取り外した位置に摺動板固定部材9と一体的に固定した摺動板8をテーブル3に固定し、及び又は、治具部材21を取り外した位置にスケール固定部材6と一体的に固定したスケール4をテーブル3に固定する、ように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超音波モータを用いたステージに関する。
【背景技術】
【0002】
超音波モータは、小型性、高い応答性、微小送り可能などの特徴があり、駆動部として利用され、ステージの駆動部としても応用されるようになっている。また、超音波モータの性能を充分に発揮できるように、超音波モータの応用技術において各々工夫されている。例えば、特許文献1には、図9に示すように、移動台101の位置を検出するためのスケール102を移動台101の駆動面と一体にして配置することによって、駆動部103の近傍で移動台101の位置を検出できるようにし、移動台101の移動量を精度よく検出できるようにしたステージが提案されている。また、例えば、特許文献2には、超音波モータを用いた駆動部の摩擦部材と接し、超音波モータによる駆動時に生じた磨耗粉を掻き取る部材を設けることによって、磨耗粉が摩擦部材に付着することを防止し、超音波モータによる駆動を安定させる超音波モータ駆動装置が提案されている。
【特許文献1】特開平11−352265号公報
【特許文献2】特開2004−236389号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
通常、リニアガイドのような案内部材をステージに利用する場合、案内精度を確保するため、ステージを組み立てる時に案内部材に予圧をかける必要がある。一方、ステージをコンパクトに構成しようとする場合、ステージの案内機構部を含めて寸法をなるべく抑えることが望ましい。この場合、図10に示すように、案内部材111aに矢印112の方向の予圧をかけると、案内部材111bと接するステージの予圧力量受け部113a(移動台113の一部)が変形してしまう可能性がある。従って、上記特許文献1による提案のように、ステージの壁に直接に駆動面を設けると、駆動面の面精度を確保できなくなり、駆動安定性を損なう可能性がある。また、これによって、駆動面に固定されたスケールの面精度も確保できなくなり、位置検出精度に影響を及ぼす可能性もある。
【0004】
一方、ステージは様々な環境で利用されるので、環境によってスケールに埃が付着してしまう可能性がある。これによって、ステージの位置を正確に検出できなくなってしまう。上記特許文献2による提案では、駆動部の磨耗粉対策を施しているが、スケールの防塵対策については施されていない。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑み、ステージをコンパクトに構成することができると共に、所望の精度を確保することができ、更にスケールの防塵を行うこともできる、超音波モータを用いたステージを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る、超音波モータを用いたステージは、ベース部と、前記ベース部に対し平行移動可能に配置されるテーブルと、前記ベース部と前記テーブルとの間に配置される案内部材と、前記テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動する摺動板と、前記摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記摺動板との摩擦力によって前記テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる超音波モータと、前記テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動するスケールと、前記スケールに対向するように前記ベース部に固定されるセンサと、からなる位置検出手段と、を備え、前記案内部材に予圧を付与するために使用される治具部材を用いて前記案内部材に予圧を与えた状態で前記案内部材を固定した後に前記治具部材を取り外し、前記治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記摺動板を前記テーブルに固定し、及び又は、前記治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記スケールを前記テーブルに固定する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の第2の態様に係る、超音波モータを用いたステージは、上記第1の態様において、前記スケールに接するように前記ベース部に固定されるブラシを更に備える、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明の第3の態様に係る、超音波モータを用いたステージは、上記第1又は2の態様において、前記スケールは、前記摺動板よりも上側に配置される、ことを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第4の態様に係る、超音波モータを用いたXYステージは、ベース部と、前記ベース部に対し平行移動可能に配置される中間テーブルと、前記中間テーブルに対し、前記中間テーブルの平行移動方向に対して直角方向に、平行移動可能に配置されるトップテーブルと、前記ベース部と前記中間テーブルとの間に配置される第1の案内部材と、前記中間テーブルと前記トップテーブルとの間に配置される第2の案内部材と、前記中間テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記中間テーブルと共に平行移動する第1の摺動板と、前記第1の摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記第1の摺動板との摩擦力によって前記中間テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる第1の超音波モータと、前記中間テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記中間テーブルと共に平行移動する第1のスケールと、前記第1のスケールに対向するように前記ベース部に固定される第1のセンサと、からなる第1の位置検出手段と、前記トップテーブルに第3の固定部材と一体的に固定され、前記トップテーブルと共に平行移動する第2の摺動板と、前記第2の摺動板に接するように前記中間テーブルに固定され、前記第2の摺動板との摩擦力によって前記トップテーブルを前記中間テーブルに対し平行移動させる第2の超音波モータと、前記トップテーブルに第4の固定部材と一体的に固定され、前記トップテーブルと共に平行移動する第2のスケールと、前記第2のスケールに対向するように前記中間テーブルに固定される第2のセンサと、からなる第2の位置検出手段と、を備え、前記第1の案内部材に予圧を付与するために使用される第1の治具部材を用いて前記第1の案内部材に予圧を与えた状態で前記第1の案内部材を固定した後に前記第1の治具部材を取り外し、前記第1の治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記第1の摺動板を前記中間テーブルに固定し、及び又は、前記第1の治具部材を用いて前記第1の案内部材に予圧を与えた状態で前記第1の案内部材を固定した後に前記第1の治具部材を取り外し、前記第1の治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記第1のスケールを前記中間テーブルに固定すると共に、前記第2の案内部材に予圧を付与するために使用される第2の治具部材を用いて前記第2の案内部材に予圧を与えた状態で前記第2の案内部材を固定した後に前記第2の治具部材を取り外し、前記第2の治具部材を取り外した位置に前記第3の固定部材と一体的に固定した前記第2の摺動板を前記トップテーブルに固定し、及び又は、前記第2の治具部材を用いて前記第2の案内部材に予圧を与えた状態で前記第2の案内部材を固定した後に前記第2の治具部材を取り外し、前記第2の治具部材を取り外した位置に前記第4の固定部材と一体的に固定した前記第2のスケールを前記トップテーブルに固定する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の第5の態様に係る、超音波モータを用いたXYステージは、上記第4の態様において、前記第1のスケールに接するように前記ベース部に固定される第1のブラシと、前記第2のスケールに接するように前記中間テーブルに固定される第2のブラシと、を更に備える、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の第6の態様に係る、超音波モータを用いたXYステージは、上記第4又は5の態様において、前記第2のスケールは、前記第2の摺動板よりも上側に配置される、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の第7の態様に係る、超音波モータを用いたXYステージは、上記第4乃至6の何れか一つの態様において、前記第1のスケールは、前記中間テーブルを挟んで、前記第1の摺動板の反対側に配置される、ことを特徴とする。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第8の態様に係る方法は、ベース部と、前記ベース部に対し平行移動可能に配置されるテーブルと、前記ベース部と前記テーブルとの間に配置される案内部材と、前記テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動する摺動板と、前記摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記摺動板との摩擦力によって前記テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる超音波モータと、前記テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動するスケールと、前記スケールに対向するように前記ベース部に固定されるセンサと、からなる位置検出手段と、を備えたステージの組立方法であって、治具部材を用いて前記案内部材に予圧を与えた状態で前記案内部材を固定し、前記案内部材の固定の後に前記治具部材を取り外し、前記治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記摺動板を前記テーブルに固定し、及び又は、前記治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記スケールを前記テーブルに固定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、超音波モータを用いたステージにおいて、当該ステージをコンパクトに構成することができると共に、所望の精度を確保することができ、更にスケールの防塵を行うこともできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施形態>
図1(a),(b) は、本発明の第1の実施形態に係る、超音波モータを用いたステージの構成例を示す図である。同図(a) は、そのステージの上面図であり、同図(b) は、同図(a) のA−A´断面図である。但し、同図(a)は、一部に断面図及び透視図を含み、同図(b) は、一部に透視図を含んでいる。
【0016】
同図(a),(b) において、案内部材1a、1bは、ベース部2とテーブル3の間に配置されるリニアガイドのような案内部材である。案内部材1a、1bの各々において、一方の部分はベース部2に固定され、他方の部分はテーブル3に固定されている。これによって、ベース部2に対してテーブル3が平行移動できるようになっている。スケール4とセンサ5は、テーブル3の位置を検出するための位置検出手段である。スケール4は、スケール固定部材6と一体化され、スケール固定部材6を介してテーブル3に、テーブル3の平行移動方向に沿って固定されている。なお、スケール固定部材6は、ビス11a、11bによってテーブル3に固定される。センサ5は、スケール4と対面(対向)するようにベース部2に固定されており、センサ5とスケール4とでテーブル3の位置を検出できるようになっている。ブラシ7a、7bは、ベース部2に固定され、各々の先端がスケール4と接するように配置されている。
【0017】
摺動板8は、摺動板固定部材9と一体化されている。また、摺動板8は、摺動板固定部材9を介してテーブル3に固定され、テーブル3に対して、摺動板8の表面(超音波モータ10と対向する面)がスケール4の表面(センサ5と対向する面)より奥側に配置されるようになっている。なお、摺動板固定部材9は、図示しないビスによってテーブル3に固定される。超音波モータ10は、摺動板8と接するようにベース部2に固定されており、超音波モータ10と摺動板8との間の摩擦力によって、案内部材1a、1bの案内方向にテーブル3を平行移動させることができるようになっている。
【0018】
なお、上記の構成において、ビス11a、11bを用いてスケール固定部材6をテーブル3に固定する際に用いられるビス穴(テーブル3に設けられているビス穴)3a、3bは、ステージ組立作業の際に、ビスを用いて治具部材をテーブル3に固定する際に用いられるビス穴を兼ねている。このような構成により、ステージ組立作業の際には、スケール固定部材6と摺動板固定部材9とが配置される位置に、剛性の高い治具部材を取り外し可能に配置することができるようになっている。
【0019】
図2は、治具部材がテーブル3に固定されたときの組立作業中のステージの状態を示す図である。なお、同図は、図1(a) のA−A´断面に対応する図であり、一部に透視図を含んでいる。また、同図に示した組立作業中の時点の状態は、スケール固定部材6、スケール4、摺動板固定部材9、摺動板8、超音波モータ10、ブラシ7a、7b、及びセンサ5が、取り付けられる前の時点の状態である。
【0020】
図2に示したように、組立作業中において、治具部材21は、ビス22a、22b(但しビス22bは不図示)によってテーブル3に固定される。なお、ビス22a、22bの代わりに、ビス11a、11bを用いることも勿論可能である。
【0021】
ステージを組み立てる際は、このように治具部材21をテーブル3に固定した後に、ステージに用いる案内部材1a、1bの案内精度を確保するために、矢印23の方向から予圧力量を与え、仮締め(仮固定)されている案内部材1a、1bに予圧を与える。そして、必要な予圧力量を与えた後、案内部材1a、1bの各々をテーブル3とベース部2に本締め(本固定)する。これにより、予圧が案内部材1a、1bに保持されるようになるので、案内部材1a、1bの摺動性能を確保することができるようになる。
【0022】
その後は、治具部材21を取り外し、図1(a),(b) に示したように、スケール4と一体化されたスケール固定部材6をビス11a、11bを用いてテーブル3に固定すると共に、摺動板8と一体化された摺動板固定部材9を図示しないビスを用いてテーブル3に固定する。これにより、予圧力量による変形等が生じることなく、スケール4や摺動板8を配置できるようになる。
【0023】
さらに、ブラシ7a、7bを、各々の先端がスケール4に接するように、ベース部2に固定する。これにより、スケール4にゴミや埃が付着した場合であっても、テーブル3が平行移動すれば、ブラシ7a、7bによって、そのゴミや埃をスケール4から掻き落とすことが可能となる。また、スケール4は、摺動板8よりも上側に配置されているので、摺動板8と超音波モータ10との間で発生し摺動板8に付着した磨耗粉がスケール4に付着するのを防止することができる。さらに、摺動板8は、スケール4よりもテーブル3の奥側に配置されているので、仮にステージが逆さに置かれたとしても、摺動板固定部材9の一部の面9aが壁となり、摺動板8と超音波モータ10との間で発生し摺動板8に付着した磨耗粉が直接にスケール4に落下するのを防止することができる。
【0024】
以上、本実施形態に係るステージによれば、案内部材1a、1bに予圧をかけた後にスケール4や摺動板8をテーブル3に配置することができるので、予圧力量による変形等の影響を受けることなくスケール4や摺動板8を配置することができる。これによって、所望の精度を確保できると共に、ステージを組み立てる際にスケール4や摺動板8にキズが付けられるのを防止することもできる。また、このような構成を有すると共に、駆動部として超音波モータを用いるようにしたので、ステージをコンパクトに構成することもできる。さらに、ブラシ7a、7bを設けることによって、スケール4に付着した埃等を掻き落すことができ、テーブル3の位置検出精度を確保することもできる。
【0025】
なお、本実施形態に係るステージにおいては、図3乃至5に示すように、各種の変形が可能である。なお、図3乃至5の各々は、図1(a) のA−A´断面に対応する図であり、一部に透視図を含んでいる。
【0026】
例えば、図3に示すように、治具部材21を、図2に示した位置の反対側に取り付けるように構成することも可能である。但し、この場合には、予圧力量も、図2に示した矢印23の方向とは反対の方向、すなわち矢印24の方向から与えられるようになる。
【0027】
また、例えば、図4に示すように、テーブル3の厚さを薄くするために、テーブル3の両側に、スケール4と摺動板8をそれぞれ配置するように構成することも可能である。この場合は、一方の側に、摺動板8、摺動板固定部材9、及び超音波モータ10が配置され、他方の側に、スケール4、スケール固定部材6、センサ5、及びブラシ7a、7bが配置される。なお、この場合は、治具部材21をテーブル3に固定する際に使用されるビス穴として、ビス22a、22b(但し、ビス22aは不図示)を用いてスケール固定部材6をテーブル3に固定する際に使用されるビス穴(テーブル3に設けられたビス穴)を利用することもできるし、ビス23a、23b(但し、ビス23bは不図示)を用いて摺動板固定部材9をテーブル3に固定する際に使用されるビス穴(テーブル3に設けられたビス穴)を利用することも可能である。また、この場合、予圧力量は、図2や図3に示したように、治具部材21が取り付けられた側とは反対の方向から与えられることになる。この例によれば、テーブル3の厚さを薄くすることができることは勿論のこと、摺動板8とスケール4との位置が離れることから、摺動板8と超音波モータ10との間で発生し摺動板8に付着した磨耗粉がスケール4に付着するのを防止することができる。
【0028】
また、例えば、図5に示すように、ブラシ7a、7bの各々の先端が、スケール4及び摺動板8の両方に接するように構成することも可能である。この場合は、スケール4に付着したゴミや埃を掻き落とすことができると共に、摺動板8と超音波モータ10との間で発生し摺動板8に付着した磨耗粉も掻き落とすことができるので、超音波モータ10による駆動性能を確保することもできる。
【0029】
また、本実施形態に係るステージにおいては、スケール4とスケール固定部材6、及び、摺動板8と摺動板固定部材9、を各々一つの部材として構成することも可能である。
また、この他にも、上述の構成を組み合わせて、更に別の構成のステージに変形することも可能である。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る、超音波モータを用いたXYステージは、基本的に、その下半分の部分の構成として図4に示した構成を採用し、その上半分の部分の構成として図1(a),(b) に示した構成を採用したものである。
【0030】
図6(a),(b) は、本実施形態に係る、超音波モータを用いたXYステージの構成例を示す図である。同図(a) は、そのXYステージの正面図であり、同図(b) は、そのXYステージの左側面図である。但し、同図(a) では、XYステージの下半分の部分を、断面(図1(a) のA−A´断面に対応する)として示し、図6(b) では、XYステージの上半分の部分を、断面(図1(a) のA−A´断面に対応する)として示している。
【0031】
図6(a),(b) に示したように、本実施形態に係るXYステージは、ベース部31と、中間テーブル32と、トップテーブル33とを有する。ベース部31と中間テーブル32との間には、Y案内部材34a、34bが配置され、中間テーブル32とトップテーブル33との間には、X案内部材35a、35bが配置されている。これによって、中間テーブル32とトップテーブル33とがベース部31に対して互いに直角方向に平行移動できるようになっている。
【0032】
Yスケール36とYセンサ37は、中間テーブル32の位置を検出するための位置検出手段である。Yスケール36は、Yスケール固定部材38と一体化され、Yスケール固定部材38を介して中間テーブル32に、中間テーブル32の平行移動方向に沿って固定されている。なお、Yスケール固定部材38は、図4を用いて説明した構成と同様に、図示しないビスによって中間テーブル32に固定される。Yセンサ37は、Yスケール36と対面(対向)するようにベース部31に固定されており、Yセンサ37とYスケール36とで中間テーブル32の位置を検出できるようになっている。Yブラシ39a、39b(但し、39aは不図示)は、ベース部31に固定され、各々の先端がYスケール36と接するように配置されている。
【0033】
Y摺動板40は、Y摺動板固定部材41と一体化され、このY摺動板固定部材41を介して中間テーブル32に固定されている。なお、Y摺動板固定部材41は、図4を用いて説明した構成と同様に、図示しないビスによって中間テーブル32に固定される。Y超音波モータ42は、Y摺動板40と接するようにベース部31に固定されており、Y超音波モータ42とY摺動板40との間の摩擦力によって、案内部材34a、34bの案内方向に中間テーブル32を平行移動させることができるようになっている。
【0034】
Xスケール43とXセンサ44は、トップテーブル33の位置を検出するための位置検出手段である。Xスケール43は、Xスケール固定部材45と一体化され、Xスケール固定部材45を介してトップテーブル33に、トップテーブル33の平行移動方向に沿って固定されている。なお、Xスケール固定部材45は、図1(a),(b) を用いて説明したものと同様に、図示しないビスによってトップテーブル33に固定される。Xセンサ44は、Xスケール43と対面(対向)するように中間テーブル32に固定されており、Xセンサ44とXスケール43とでトップテーブル33の位置を検出できるようになっている。Xブラシ46a、46b(但し、46aは不図示)は、中間テーブル32に固定され、各々の先端がXスケール43と接するように配置されている。
【0035】
X摺動板47は、X摺動板固定部材48と一体化されている。また、X摺動板47は、X摺動板固定部材48を介してトップテーブル33に固定され、トップテーブル33に対して、X摺動板47の表面(X超音波モータ49と対向する面)がXスケール43の表面(Xセンサ44と対向する面)より奥側に配置されるようになっている。なお、X摺動板固定部材48は、図1(a),(b) を用いて説明したものと同様に、図示しないビスによってトップテーブル33に固定される。X超音波モータ49は、X摺動板47と接するように中間テーブル32に固定されており、X超音波モータ49とX摺動板47との間の摩擦力によって、案内部材35a、35bの案内方向にトップテーブル33を平行移動させることができるようになっている。
【0036】
上記の構成において、X超音波モータ49とX摺動板47とによる駆動では、トップテーブル33を図6(b) の紙面に対して垂直方向に平行移動させることができ、Y超音波モータ42とY摺動板40とによる駆動では、トップテーブル33と中間テーブル32とを同図(b) の紙面に対して平行方向に平行移動させることができるようになっている。
【0037】
なお、上記の構成において、ビスを用いてXスケール固定部材45をトップテーブル33に固定する際に用いられるビス穴(トップテーブル33に設けられているビス穴)は、図1(a),(b) を用いて説明した構成と同様に、ステージ組立作業の際に、ビスを用いて治具部材をトップテーブル33に固定する際に用いられるビス穴を兼ねている。また、ビスを用いてY摺動板固定部材41を中間テーブル32に固定する際に用いられるビス穴(中間テーブル32に設けられているビス穴)、又は、ビスを用いてYスケール固定部材38を中間テーブル32に固定する際に用いられるビス穴(中間テーブル32に設けられているビス穴)は、図4を用いて説明した構成と同様に、ステージ組立作業の際に、ビスを用いて治具部材を中間テーブル32に固定する際に用いられるビス穴を兼ねている。このような構成により、ステージ組立作業の際には、Xスケール固定部材45とX摺動板固定部材48とが配置される位置と、Y摺動板固定部材41又はYスケール固定部材38が配置される位置とに、剛性の高い治具部材を取り外し可能に配置することができるようになっている。
【0038】
図7は、治具部材が中間テーブル32に固定されたときの組立作業中のXYステージの状態を示す図である。図8は、治具部材がトップテーブル33に固定されたときの組立作業中のXYステージの状態を示す図である。なお、図7は、図6(a) に示した図に対応し、図8は、図6(b) に示した図に対応する。また、図7及び図8に示した組立作業中の時点は、Xスケール固定部材45、Xスケール43、X摺動板固定部材48、X摺動板47、X超音波モータ49、Xブラシ46a、46b、及びXセンサ44と、Yスケール固定部材38、Yスケール36、Y摺動板固定部材41、Y摺動板40、Y超音波モータ42、Yブラシ39a、39b、及びYセンサ37が、取り付けられる前の時点の状態である。
【0039】
図7及び図8に示したように、組立作業中において、治具部材50は、図示しないビスによって中間テーブル32に固定され、治具部材51は、図示しないビスによってトップテーブル33に固定される。
【0040】
XYステージを組み立てる際は、図7に示したように、治具部材50を中間テーブル32に固定した後に、Y案内部材34a、34bの案内精度を確保するために、矢印52の方向から予圧力量を与え、仮締め(仮固定)されているY案内部材34a、34bに予圧を与える。そして、必要な予圧力量を与えた後、Y案内部材34a、34bの各々を中間テーブル32とベース部31に本締め(本固定)する。同様に、図8に示したように、治具部材51をトップテーブル33に固定した後に、X案内部材35a、35bの案内精度を確保するために、矢印53の方向から予圧力量を与え、仮締め(仮固定)されているX案内部材35a、35bに予圧を与える。そして、必要な予圧力量を与えた後、X案内部材35a、35bの各々をトップテーブル33と中間テーブル32に本締め(本固定)する。これにより、予圧がY案内部材34a、34bとX案内部材35a、35bに保持されるようになるので、Y案内部材34a、34bとX案内部材35a、35bの摺動性能を確保することができるようになる。
【0041】
その後は、治具部材50、51を取り外し、図6(a),(b) に示したように、Yスケール36と一体化されたYスケール固定部材38を中間テーブル32に固定し、Y摺動板40と一体化されたY摺動板固定部材41を中間テーブル32に固定すると共に、Xスケール43と一体化されたXスケール固定部材45をトップテーブル33に固定し、X摺動板47と一体化されたX摺動板固定部材48をトップテーブル33に固定する。これにより、予圧力量による変形等が生じることなく、Xスケール43、X摺動板47、Yスケール36、及びY摺動板40を配置でき、所望の精度を確保することができるようになる。
【0042】
さらに、Yブラシ39a、39bを、各々の先端がYスケール36に接するようにベース部31に固定すると共に、Xブラシ46a、46bを、各々の先端がXスケール43に接するように中間テーブル32に固定する。これにより、Xスケール43やYスケール36にゴミや埃が付着した場合であっても、中間テーブル32やトップテーブル33が移動すれば、Xブラシ46a、46b及びYブラシ39a、39bによって、そのゴミや埃をXスケール43やYスケール36から掻き落とすことが可能となり、位置検出精度を確保できるようになる。また、Xスケール43は、X摺動板47よりも上側に配置されているので、X摺動板47とX超音波モータ49との間で発生しX摺動板47に付着した磨耗粉がXスケール43に付着するのを防止することができる。さらに、X摺動板47は、Xスケール43よりもトップテーブル33の奥側に配置されているので、仮にXYステージが逆さに置かれたとしても、X摺動板固定部材48の一部の面48aが壁となり、X摺動板47とX超音波モータ49との間で発生しX摺動板47に付着した磨耗粉が直接にXスケール43に落下するのを防止することができる。また、Yスケール36とY摺動板40との位置は離れているので、Y摺動板40とY超音波モータ42との間で発生しY摺動板40に付着した磨耗粉がYスケール36に付着するのを防止することができる。
【0043】
以上、本実施形態に係るXYステージによれば、X案内部材35a、35b及びY案内部材34a、34bに予圧をかけた後に、Xスケール43及びX摺動板47をトップテーブル33に配置することができると共に、Yスケール36及びY摺動板40を中間テーブル32に配置することができるので、予圧力量による変形等の影響を受けることなく、Xスケール43、X摺動板47、Yスケール36、及びY摺動板40を配置することができる。これによって、所望の精度を確保できると共に、XYステージを組み立てる際にXスケール43、X摺動板47、Yスケール36、及びY摺動板40にキズが付けられるのを防止することもできる。また、Yスケール36とY摺動板40とを中間テーブル32の両側に配置する等といった構成を有すると共に、駆動部として超音波モータを用いるようにしたので、XYステージをコンパクトに構成することもできる。さらに、Xブラシ46a、46b及びYブラシ39a、39bを設けることによって、Xスケール43やYスケール36に付着した埃等を掻き落すことができ、トップテーブル33や中間テーブル32の位置検出精度を確保することもできる。
【0044】
なお、本実施形態に係るXYステージにおいて、治具部材50を中間テーブル32に固定する際に、図7に示した位置とは反対の位置に、治具部材50を固定することも可能である。すなわち、治具部材50を、Yスケール固定部材38が配置される位置にて、中間テーブル32に固定するようにすることも可能である。但し、この場合には、同図の紙面右側の方向からY案内部材34bに予圧力量が与えられるようになる。
【0045】
また、本実施形態に係るXYステージにおいても各種の変形が可能である。
例えば、図8に示した治具部材51を、図3に示した構成と同様に、トップテーブル33を挟んで、反対側に配置するように構成することもできる。但し、この場合には、図8の紙面左側の方向からX案内部材35bに予圧力量が与えられるようになる。
【0046】
また、例えば、Yスケール36、Yスケール固定部材38、Yセンサ37、及びYブラシ39a、39bと、Y摺動板40、Y摺動板固定部材41、及びY超音波モータ42とを、当該XYステージの上半分の部分の構成と同様に、中間テーブルの片側に配置するようにすることも可能である。この場合、Y超音波モータ42の近傍で中間テーブル32の位置を検出できるようになるので、中間テーブル32の位置検出精度がより高くなる。
【0047】
また、例えば、Xスケール43、Xスケール固定部材45、Xセンサ44、及びXブラシ46a、46bと、X摺動板47、X摺動板固定部材48、及びX超音波モータ49とを、当該XYステージの下半分の部分の構成と同様に、トップテーブル33を挟んで両側に配置するようにすることも可能である。
【0048】
また、例えば、Xブラシ46、46bを、図5を用いて説明したブラシ7a、7bと同様に、各々のブラシの先端が、Xスケール43及びX摺動板47の両方に接するように構成することも可能である。
【0049】
また、例えば、Xスケール43とXスケール固定部材45、Yスケール36とYスケール固定部材38、X摺動板47とX摺動板固定部材48、及び、Y摺動板40とY摺動板固定部材41、を各々一つの部材として構成することも可能である。
【0050】
また、この他にも、上述の構成を組み合わせて、更に別の構成のXYステージに変形することも可能である。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良及び変更を行っても良いのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】(a),(b) は、第1の実施形態に係る、超音波モータを用いたステージの構成例を示す図である。
【図2】治具部材がテーブルに固定されたときの組立作業中のステージの状態を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る、超音波モータを用いたステージの変形例を示す第1の図である。
【図4】第1の実施形態に係る、超音波モータを用いたステージの変形例を示す第2の図である。
【図5】第1の実施形態に係る、超音波モータを用いたステージの変形例を示す第3の図である。
【図6】(a),(b) は、第2の実施形態に係る、超音波モータを用いたXYステージの構成例を示す図である。
【図7】治具部材が中間テーブルに固定されたときの組立作業中のXYステージの状態を示す図である。
【図8】治具部材がトップテーブルに固定されたときの組立作業中のXYステージの状態を示す図である。
【図9】従来のステージの構成例を示す図である。
【図10】組立作業中の従来のステージの状態を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1a、1b 案内部材
2 ベース部
3 テーブル
4 スケール
5 センサ
6 スケール固定部材
7a、7b ブラシ
8 摺動板
9 摺動板固定部材
10 超音波モータ
11a、11b ビス
21 治具部材21
22a、22b ビス
23、24 矢印
31 ベース部
32 中間テーブル
33 トップテーブル
34a、34b Y案内部材
35a、35b X案内部材
36 Yスケール
37 Yセンサ
38 Yスケール固定部材
39a、39b Yブラシ
40 Y摺動板
41 Y摺動板固定部材
42 Y超音波モータ
43 Xスケール
44 Xセンサ
45 Xスケール固定部材
46a、46b Xブラシ
47 X摺動板
48 X摺動板固定部材
49 X超音波モータ
50、51 治具部材
52、53 矢印
101 移動台
102 スケール
103 駆動部
111a、111b 案内部材
112矢印
113 移動台
113a 予圧力量受け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部と、
前記ベース部に対し平行移動可能に配置されるテーブルと、
前記ベース部と前記テーブルとの間に配置される案内部材と、
前記テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動する摺動板と、
前記摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記摺動板との摩擦力によって前記テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる超音波モータと、
前記テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動するスケールと、前記スケールに対向するように前記ベース部に固定されるセンサと、からなる位置検出手段と、
を備え、
前記案内部材に予圧を付与するために使用される治具部材を用いて前記案内部材に予圧を与えた状態で前記案内部材を固定した後に前記治具部材を取り外し、前記治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記摺動板を前記テーブルに固定し、及び又は、前記治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記スケールを前記テーブルに固定する、
ことを特徴とする超音波モータを用いたステージ。
【請求項2】
前記スケールに接するように前記ベース部に固定されるブラシを更に備える、
ことを特徴とする請求項1記載の超音波モータを用いたステージ。
【請求項3】
前記スケールは、前記摺動板よりも上側に配置される、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の超音波モータを用いたステージ。
【請求項4】
ベース部と、
前記ベース部に対し平行移動可能に配置される中間テーブルと、
前記中間テーブルに対し、前記中間テーブルの平行移動方向に対して直角方向に、平行移動可能に配置されるトップテーブルと、
前記ベース部と前記中間テーブルとの間に配置される第1の案内部材と、
前記中間テーブルと前記トップテーブルとの間に配置される第2の案内部材と、
前記中間テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記中間テーブルと共に平行移動する第1の摺動板と、
前記第1の摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記第1の摺動板との摩擦力によって前記中間テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる第1の超音波モータと、
前記中間テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記中間テーブルと共に平行移動する第1のスケールと、前記第1のスケールに対向するように前記ベース部に固定される第1のセンサと、からなる第1の位置検出手段と、
前記トップテーブルに第3の固定部材と一体的に固定され、前記トップテーブルと共に平行移動する第2の摺動板と、
前記第2の摺動板に接するように前記中間テーブルに固定され、前記第2の摺動板との摩擦力によって前記トップテーブルを前記中間テーブルに対し平行移動させる第2の超音波モータと、
前記トップテーブルに第4の固定部材と一体的に固定され、前記トップテーブルと共に平行移動する第2のスケールと、前記第2のスケールに対向するように前記中間テーブルに固定される第2のセンサと、からなる第2の位置検出手段と、
を備え、
前記第1の案内部材に予圧を付与するために使用される第1の治具部材を用いて前記第1の案内部材に予圧を与えた状態で前記第1の案内部材を固定した後に前記第1の治具部材を取り外し、前記第1の治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記第1の摺動板を前記中間テーブルに固定し、及び又は、前記第1の治具部材を用いて前記第1の案内部材に予圧を与えた状態で前記第1の案内部材を固定した後に前記第1の治具部材を取り外し、前記第1の治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記第1のスケールを前記中間テーブルに固定すると共に、
前記第2の案内部材に予圧を付与するために使用される第2の治具部材を用いて前記第2の案内部材に予圧を与えた状態で前記第2の案内部材を固定した後に前記第2の治具部材を取り外し、前記第2の治具部材を取り外した位置に前記第3の固定部材と一体的に固定した前記第2の摺動板を前記トップテーブルに固定し、及び又は、前記第2の治具部材を用いて前記第2の案内部材に予圧を与えた状態で前記第2の案内部材を固定した後に前記第2の治具部材を取り外し、前記第2の治具部材を取り外した位置に前記第4の固定部材と一体的に固定した前記第2のスケールを前記トップテーブルに固定する、
ことを特徴とする超音波モータを用いたXYステージ。
【請求項5】
前記第1のスケールに接するように前記ベース部に固定される第1のブラシと、
前記第2のスケールに接するように前記中間テーブルに固定される第2のブラシと、
を更に備える、
ことを特徴とする請求項4記載の超音波モータを用いたXYステージ。
【請求項6】
前記第2のスケールは、前記第2の摺動板よりも上側に配置される、
ことを特徴とする請求項4又は5記載の超音波モータを用いたXYステージ。
【請求項7】
前記第1のスケールは、前記中間テーブルを挟んで、前記第1の摺動板の反対側に配置される、
ことを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の超音波モータを用いたXYステージ。
【請求項8】
ベース部と、前記ベース部に対し平行移動可能に配置されるテーブルと、前記ベース部と前記テーブルとの間に配置される案内部材と、前記テーブルに第1の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動する摺動板と、前記摺動板に接するように前記ベース部に固定され、前記摺動板との摩擦力によって前記テーブルを前記ベース部に対し平行移動させる超音波モータと、前記テーブルに第2の固定部材と一体的に固定され、前記テーブルと共に平行移動するスケールと、前記スケールに対向するように前記ベース部に固定されるセンサと、からなる位置検出手段と、を備えたステージの組立方法であって、
治具部材を用いて前記案内部材に予圧を与えた状態で前記案内部材を固定し、
前記案内部材の固定の後に前記治具部材を取り外し、
前記治具部材を取り外した位置に前記第1の固定部材と一体的に固定した前記摺動板を前記テーブルに固定し、及び又は、前記治具部材を取り外した位置に前記第2の固定部材と一体的に固定した前記スケールを前記テーブルに固定する、
ことを特徴とするステージの組立方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−32247(P2010−32247A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−192174(P2008−192174)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】