説明

車両のエンジンの始動方法

【課題】 停止中の車両が始動過程において意に反して動き出すことがないことを保証する、車両のエンジンの始動方法を提供する。
【解決手段】 車両(1)のエンジン(5)の始動方法において、始動希望がある場合、車両(1)が停止しているかどうかが検査され、車両(1)が停止している場合、少なくとも1つの車両ブレーキ(10)が作動される。車両ブレーキ(10)の作動後に、エンジン(5)の始動が開始される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のエンジンの始動方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
広く使用されている大抵の乗用車においては、ドライバが点火始動錠のキーを始動位置にもたらし且つエンジンがかかるまでの間その位置に保持することによりエンジンが始動される。ドライバがキーを抜いた場合、起動装置(スタータ)は直ちに非作動とされる。この場合、エンジンが自力で回転上昇するかまたは始動過程が中止されるまで点火キーを始動位置に固定しておくことはドライバの自由である。
【0003】
快適性の理由から、ある車両においてはいわゆる自動始動機能が組み込まれ、この自動始動においては、ドライバが始動ボタンまたは点火錠の始動位置を短時間操作し、エンジンが自力で回転上昇するまでの間、自動制御が起動装置を作動させる。この場合、このような自動始動過程において、例えば車両の前に人が急に現われ、且つ変速機がアイドリング状態にないか、ないしはクラッチが切り離されていないときに、この始動過程がもはや中断可能ではないことが問題である。
〔発明の利点〕
本発明による車両のエンジンの始動方法は、従来に比較して、始動希望がある場合、車両が停止しているかどうかが検査され、車両が停止している場合、少なくとも1つの車両ブレーキが作動され、車両ブレーキの作動後に、エンジンの始動が開始されるという利点を有している。このようにして、自動始動過程において車両が意に反して動き出すことが阻止される。このようにして、特に自動始動過程において車両の前に人が急に現われたときの走行安全性が高められる。
【0004】
従属請求項に記載の手段により、主請求項に記載の方法の有利な改良および改善が可能である。
エンジンの起動後に、少なくとも1つの車両ブレーキが再び解放されるとき、それは特に有利である。このようにして、車両は、前記始動後に、ドライバにより希望どおりに運動可能である。
【0005】
エンジンの始動の開始後に、エンジンが自動的に始動されるときもまた有利である。このようにして、意に反した車両の転がり発進の危険が発生することなく、自動エンジン始動が可能である。
【0006】
さらに、始動希望またはそれと関連する始動開始要求の存在から所定の時間後に、始動開始が存在しなかった場合、エンジンの自動始動が解除されるとき、それは有利である。このようにして、例えば少なくとも1つの車両ブレーキのエラー作動またはエラー開始信号に基づいて、所定の時間が経過した後のかなり長時間にわたり始動開始が行われなかったときもまた、エンジンの自動始動が阻止される。したがって、さらに走行安全性を高めることが可能である。
【0007】
さらに、車両の駆動装置がエンジンから切り離されていることが特定されたときにのみ前記始動が開始されるとき、それは有利である。このようにして、始動において車両が意に反して動き出すことが同様に阻止され、この場合、さらに、車両はいずれにせよ例えばアイドリング状態にあるので、少なくとも1つの車両ブレーキは使用されずにすむ。
【0008】
車両のクラッチの操作が特定されたときにのみ前記始動が開始されるとき、対応する利点が得られる。この場合もまた、始動において車両が意に反して動き出すことが阻止され、この場合、さらに、少なくとも1つの車両ブレーキは使用されずにすむ。
【0009】
車両が停止していない場合に対して、エンジンの始動が開始されるときもまた利点が得られる。このようにして、車両がいずれにせよ既に転がり走行をしている場合に対して、自動始動過程は阻止されず、その理由は、この場合、車両の転がり走行にもかかわらずドライバは自動始動を希望し、即ち転がり走行は意に反するものではなく、ドライバは、この転がり運動が走行安全性を危険にさせるものではないことを評価可能であり且つこれを考慮しているからである。
【0010】
本発明の一実施例が図面に示され且つ以下にこれを詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1において、符号1はエンジン5により駆動される車両を示す。エンジンは、例えば内燃機関であっても、電動機であっても、または代替駆動設計に基づくエンジンであってもよい。内燃機関の場合、それは、例えばオットー・サイクル・エンジンであっても、またはディーゼル・エンジンであってもよい。車両1は、エンジン制御装置20および少なくとも1つの車両ブレーキ10を操作するための制御装置30を含む。制御装置30は、例えばアンチロック装置および/または車両安定性装置のための制御装置であってもよい。さらに、場合により変速機制御装置25が設けられている。エンジン制御装置20、制御装置30、および変速機制御装置25は、例えばCANバスとして形成されていてもよい通信系統60を介して、相互に情報および/または命令を交換可能である。代替態様として、エンジン制御装置20、制御装置30、および変速機制御装置25は、それらの機能性が、共通の制御装置内においてソフトウェアによりおよび/またはハードウェアにより実行され且つ対応の通信ラインを介して相互に情報および/または命令を交換可能であってもよい。さらに、車両1は始動スイッチ50を含み、始動スイッチ50は、エンジン制御装置20と結合され且つ操作されたときに、エンジン制御装置20に始動要求を出力する。始動スイッチ50は、例えば点火始動錠または始動ボタンとして形成されていてもよい。さらに、エンジン制御装置20は、起動装置(スタータ)45と結合されている。エンジン制御装置20の制御信号の関数として、起動装置45は、車両1のエンジン5を始動させる。エンジン5にエンジン回転速度センサ40が配置され、エンジン回転速度センサ40は、エンジン5のエンジン回転速度を測定し且つそれをエンジン制御装置20に伝送する。さらに検出ユニット15が設けられ、検出ユニット15は、自動変速機の場合には自動変速機の投入走行段を検出し、手動変速機の場合にはクラッチの操作を検出する。車両1はさらに車輪回転速度センサ装置35を含み、車輪回転速度センサ装置35は、制御装置30と結合され且つ車両1が停止しているかまたは転がり走行をしているかを制御装置30に通知する。制御装置30は少なくとも1つの車両ブレーキ10を操作する。
【0012】
ここで、本発明により、始動ボタンを操作したとき、ないし点火始動錠内において点火キーを始動位置に回したとき、エンジン制御装置20から始動開始要求が発生され且つそれが通信系統60を介して制御装置30に伝送されるように設計されている。それに続いて、制御装置30は、車輪回転速度センサ装置35の評価により、車両が停止しているかどうかを検査する。車両が停止している場合、制御装置30は、車両1をロックするために少なくとも1つの車両ブレーキ10を作動させ且つエンジン制御装置20に始動開始を通知する。これに対して、制御装置30が、回転速度センサ装置35の評価により、車両が転がり走行していることを特定した場合、制御装置30は、ブレーキ作動なしに、始動開始をエンジン制御装置20に直接与える。始動開始前に、さらに、エンジン制御装置20が、変速機制御装置25における問い合わせにより、車両の駆動装置がエンジン5から切り離されているかどうかを検査するように設計されていてもよい。このために、変速機制御装置25は検出ユニット15を評価する。これは、自動変速機の場合には、走行段″P″または″N″が投入されているかどうか、即ち車両1が駐車位置またはアイドリング状態にあるかどうか、したがって、車両1の駆動装置がエンジン5から切り離されているかどうかを検査することにより行われる。上記走行段とは異なる走行段が投入されている場合、検出ユニット15は、車両1の駆動装置がエンジン5と結合されていることを検出する。手動変速機の場合、検出ユニット15は、クラッチ・スイッチまたはクラッチ・センサとして形成されていてもよく、クラッチが操作されているかどうかを検出する。これが肯定の場合、エンジン5は車両の駆動装置から切り離され、否定の場合、エンジン5は車両の駆動装置と結合されている。制御装置30からの始動開始が存在し且つオプションとしてさらにエンジン5が車両1の駆動装置から切り離されている場合、始動ボタンを最初に操作した後、ないし点火キーを最初に操作した後に、ドライバの他の操作なしに自動的に車両1のエンジン5の始動が継続されることを特徴とする自動始動過程を実行させるために、エンジン制御装置20は起動装置45を操作させる。エンジン回転速度センサ40により所定の回転速度しきい値を超えた後にエンジン起動が検出された後に、起動装置45は非作動とされ且つ制御装置30に対するエンジン制御装置20の始動開始要求は解除され、これにより、制御装置30は少なくとも1つの車両ブレーキ10を解放し且つ正常運転に移行可能である。ドライバの始動希望ないし始動スイッチ50の操作の存在から、またはドライバの始動希望の存在と関連するエンジン制御装置20による始動開始要求の発生から、所定の時間後においてもなお、制御装置30が故障しているか、または通信系統60を介してのエンジン制御装置20と制御装置30との間の通信が遮断されていることにより、制御装置30による始動開始が行われなかった場合、エンジン制御装置20は通常始動に切り換わる。この場合、起動装置45は、ドライバが始動ボタンを押しているかまたは点火キーを始動位置に保持している間のみ作動される。即ち、車両が意に反して動き出したとき、ドライバは始動過程を直ちに中断することができる。
【0013】
以下に、本発明による方法を、例として図2の流れ図により説明する。プログラムがスタートした後、プログラム点100において、始動スイッチ50がドライバにより操作される。それに続いて、プログラムはプログラム点105に移行される。
【0014】
プログラム点105において、エンジン制御装置20は、始動スイッチ50の操作したがって始動希望の存在を検出し、始動開始要求を発生し、これを通信系統60を介して制御装置30に伝送する。図2において、通信系統60は、エンジン制御装置20と制御装置30との間のインタフェースとして示され、この場合、インタフェース60の左側に示されている流れ図の部分はエンジン制御装置20内において実行され、インタフェース60の右側に示されている流れ図の部分は制御装置30内において実行される。この場合、プログラムは、エンジン制御装置20内のプログラム点105から制御装置30内のプログラム点150に移行される。
【0015】
プログラム点150において、制御装置30は、車輪回転速度センサ装置35に車両1の車輪の車輪回転速度に関して問い合わせる。それに続いて、プログラムはプログラム点155に移行される。
【0016】
プログラム点155において、制御装置30は、車輪回転速度センサ装置35から受け取られた車輪回転速度信号により、車両1が停止しているかどうかを検査する。これが肯定(yes)の場合、プログラムはプログラム点160に分岐され、否定(no)の場合、プログラム点165に分岐される。
【0017】
プログラム点160において、制御装置30は、車両1ないし車両1の1つまたは複数の車輪をロックするために、少なくとも1つの車両ブレーキ10が作動される。それに続いて、プログラムはプログラム点165に移行される。
【0018】
プログラム点165において、制御装置30は、始動開始信号を形成させ且つこれをエンジン制御装置20に伝送する。この場合、プログラムは、エンジン制御装置20内のプログラム点135に移行される。さらに、プログラムは、プログラム点165から制御装置30内のプログラム点170にも分岐される。プログラム点170において、制御装置30は、エンジン制御装置20の始動開始要求がなお存在するかどうかを検査する。これが肯定の場合、プログラムはプログラム点150に戻され、否定の場合、プログラム点175に分岐される。
【0019】
プログラム点175において、制御装置30は、少なくとも1つの車両ブレーキ10を解放させ、したがって正常運転へ移行させる。それに続いて、制御装置30の側のプログラムは終了される。
【0020】
プログラム点135において、エンジン制御装置20は、制御装置30から始動開始信号が通信系統60を介して受け取られたかどうかを検査する。これが肯定の場合、プログラムはプログラム点140に分岐され、否定の場合、プログラム点105に戻され、エンジン制御装置20により新たな始動開始要求が発生され且つ制御装置30に伝送される。
【0021】
プログラム点140において、エンジン制御装置20は、ドライバが始動スイッチ50をさらに操作することなく行われる自動エンジン始動を実行するために、起動装置45を作動させる。それに続いて、プログラムはプログラム点145に移行される。
【0022】
プログラム点145において、エンジン制御装置20は、エンジン回転速度センサ40から供給されたエンジン回転速度信号により、エンジン回転速度が所定の回転速度しきい値を超えているかどうか、即ちエンジン起動が終了され且つエンジン5が自力で回転するかどうかを検査する。この場合、所定の回転速度しきい値は、それへの到達が安定なエンジン回転、したがってエンジン起動の終了を表わすように選択される。測定された回転速度が所定の回転速度値を超えている場合、プログラムはプログラム点125に分岐され、否定の場合、プログラム点140に戻され且つ自動始動過程が継続される。
【0023】
プログラム点125において、エンジン制御装置20は起動装置45を停止させ、したがって始動開始要求を中止させ、また対応の解除情報を制御装置30に伝送させ、制御装置30は、それに続いてプログラム点170において″否定(no)″を決定し、且つプログラムはプログラム点175に分岐される。プログラム点125の後、プログラムはプログラム点130に移行される。
【0024】
プログラム点130において、車両1はエンジン制御装置20により正常運転で運転され、即ち始動過程が終了されるかまたは中断される。それに続いて、エンジン制御装置20の側のプログラムは終了される。
【0025】
プログラム点105から、エンジン制御装置20の側において、さらにプログラムはプログラム点110に分岐される。
プログラム点110において、エンジン制御装置20は、例えば制御装置30が故障しているかまたは通信系統60を介してのエンジン制御装置20と制御装置30との間の通信が遮断されていることにより、制御装置30から始動開始信号が受け取られることなく、始動希望の存在ないし始動開始要求の発生から所定の時間が経過したかどうかを検査する。これが肯定の場合、プログラムはプログラム点115に分岐され、否定の場合、プログラム点105に戻され且つ始動開始要求が新たに制御装置30に伝送される。この場合、所定の時間は、始動開始要求を制御装置30に伝送し、制御装置30において始動開始信号を発生し、始動開始信号をエンジン制御装置20に所定の時間内に少なくとも1回および多くとも、例えば2または3回伝送するために必要な時間が含まれているように選択されていてもよい。前記必要な時間は、所定の時間内に、より多い回数で含まれていてもよいことは当然である。しかしながら、前記必要な時間が、所定の時間内に、より多い回数で含まれていればいるほど、始動過程はそれだけより長く延長されることになる。即ち、所定の時間は、それがドライバによりできるだけ許容可能なように選択されるべきである。
【0026】
プログラム点115において、エンジン制御装置20は、エンジン5を始動させるために起動装置45を作動させる。それに続いて、プログラムはプログラム点120に移行される。
【0027】
プログラム点120において、エンジン制御装置20は、始動スイッチ50がまだ操作されているかどうかを検査する。これが肯定の場合、プログラムはプログラム点115に戻され、且つエンジン制御装置20は、継続してエンジン5を始動させるために起動装置45を作動させる。否定の場合、プログラムはプログラム点125に分岐され、且つエンジン制御装置20は始動過程を中断するために起動装置45を停止させる。このようにして、通常の始動過程が実行され、この通常の始動過程において、エンジンの始動を成功させるために、全始動過程の間、ドライバは始動スイッチ50を操作しなければならない。
【0028】
プログラム点140における自動始動過程の作動前に、エンジン制御装置20が、インタフェース60ないし通信系統60を介して、変速機制御装置25に、検出ユニット15が車両1の駆動装置とエンジン5との間の分離を、例えば車両のクラッチの操作に基づいて特定したかどうかを問い合わせてもよい。この場合、肯定の場合においてのみ、エンジン5と車両1の駆動装置との間の分離がエンジン制御装置20の側において自動始動過程を開始させ、否定の場合には、自動始動過程を阻止するように設計されていてもよい。少なくとも1つの車両ブレーキ10が作動されたときにのみ始動開始信号が制御装置30から発生されるので、エンジン5と車両1の駆動装置との間の分離に関するこの追加の問い合わせは、安全上の理由からは確かに必ずしも必要ではない。それにもかかわらず、エンジン5と車両1の駆動装置との間の分離により、少なくとも1つの車両ブレーキ10の要求が出されずにすむ。
【0029】
自動始動過程の開始前に、エンジン制御装置20による始動過程に対して、当業者に既知のさらに1つまたは複数の他の前提が検査され、且つ検査されるべき全ての始動前提が満たされているときにのみ、自動始動過程が開始されてもよいことは当然である。さらに、エンジン制御装置20は、起動装置45の作動のほかに、エンジン始動のための当業者に既知のさらに他の手段、例えばエンジン5が内燃機関として形成されている場合には、燃料圧力の上昇を行い、または実際クランク角度位置の決定を行ってもよい。
【0030】
即ち、本発明により、車輪回転速度情報に基づいて、制御装置30により、車両1が停止したままであるかどうかが検査される。エンジン始動の前に車両1が動いていないこと、したがって始動過程における車両1の意に反した転がり発進が阻止されていることが保証されているとき、制御装置30は少なくとも1つの車両ブレーキ10を作動させる。ここで、非常の場合、変速機がアイドリング状態にないとき、エンジン5はロックされる。摩耗を回避するためにエンジン5のロックが阻止されるべき場合、上記のように、エンジン制御装置20により、制御装置30からの始動開始信号の存在に追加して、エンジン5が車両1の駆動装置から切り離されているかどうか、即ち例えばアイドリングが存在するかどうかが検査されてもよい。自動始動過程は、制御装置30からの開始信号のみならず、エンジン5と車両1の駆動装置との間の分離が検出されたときにのみ開始される。しかしながら、ドライバの始動希望の時点、即ち始動スイッチ50の操作の時点、したがってエンジン制御装置20の始動開始要求の時点において、車両1が既に転がり走行している場合、自動始動過程はブレーキ係合なしに制御装置30により開始される。したがって、既に転がり走行している車両は、予め停止させることなく始動されてもよい。
【0031】
上記の自動始動機能は、自動変速機を有する車両においてのみならず、手動変速機を有する車両においても使用可能である。意に反して動き出した車両による事故は、クラッチ・ペダルとクラッチとの間の機械伝達が故障した場合においても確実に回避可能である。
【0032】
ドライバとの関係が切り離された自動始動過程は、エンジン制御装置20により最適に制御可能であり、したがって、より快適性が得られるのみならず、排気ガス・エミッションにおける最も高い要求の保持をも可能にする機能もまた提供する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は車両のブロック系統図を示す。
【図2】図2は本発明による方法の例示フローの流れ図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両(1)のエンジン(5)の始動方法において、
始動希望がある場合、車両(1)が停止しているかどうかが検査されること、
車両(1)が停止している場合、少なくとも1つの車両ブレーキ(10)が作動されること、および
車両ブレーキ(10)の作動後に、エンジン(5)の始動が開始されること、
を特徴とする車両のエンジンの始動方法。
【請求項2】
エンジンの起動後に、前記少なくとも1つの車両ブレーキ(10)が再び解放されることを特徴とする請求項1に記載の始動方法。
【請求項3】
エンジン(5)の始動の開始後に、エンジン(5)が自動的に始動されることを特徴とする請求項1または2に記載の始動方法。
【請求項4】
始動希望またはそれと関連する始動開始要求の存在から所定の時間後に、始動開始が存在しなかった場合、エンジン(5)の自動始動が解除されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の始動方法。
【請求項5】
車両(1)の駆動装置がエンジン(5)から切り離されていることが特定されたときにのみ、前記始動が開始されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の始動方法。
【請求項6】
車両(1)のクラッチ(15)の操作が特定されたときにのみ、前記始動が開始されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の始動方法。
【請求項7】
車両(1)が停止していない場合に対して、エンジン(5)の始動が開始されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の始動方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−500300(P2007−500300A)
【公表日】平成19年1月11日(2007.1.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521379(P2006−521379)
【出願日】平成16年6月4日(2004.6.4)
【国際出願番号】PCT/DE2004/001161
【国際公開番号】WO2005/015006
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(591245473)ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (591)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【Fターム(参考)】