説明

車両の前部構造

【課題】 車両との衝突時に、該車両のフロントバンパのスカート部によって歩行者の受ける衝撃を効果的に軽減する。
【解決手段】 シュラウドパネル1には、その下壁部11bから車両前方に突出するように延出部11eが形成されている。該延出部11eには、フロントプレート20の平板部20aがボルト25によって締結固定されている。フロントプレート20は、平板部20aから車両前方且つ上方に延びる傾斜部20bと、該傾斜部20bから車両前方且つ下方に湾曲する湾曲部20cとを備えていて、全体として上方に略フの字状に屈曲するように形成されている。フロントプレート20の湾曲部20cは、フロントバンパBのスカート部Sの裏面に近接して配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の前部構造に関し、特に、歩行者との衝突の際の衝撃を緩衝するための緩衝構造の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両が歩行者と衝突した際の衝撃を吸収する衝撃吸収構造として、例えば特許文献1に示すように、フロントバンパ下側のスカート部を衝突時の衝撃によって変形させることで、歩行者の脚部への衝撃を軽減するようにしたものが知られている。具体的には、車体のフレームに連結された支持部材とフロントバンパのスカート部との間にクッション部を設けて、該フロントバンパのスカート部から伝達される衝撃をクッション部の圧縮方向の変形によって吸収し、軽減するようにしている。
【特許文献1】特開2001−146140号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述のようにクッション部の圧縮方向の変形によって衝撃を吸収する構造では、該クッション部の変形量が比較的、小さいため、その変形によって衝突時の衝撃エネルギを十分に吸収することができず、歩行者の脚部に大きな衝撃が加わる可能性があった。
【0004】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両の前部構造において、フロントバンパ下側のスカート部によって歩行者の受ける衝撃に着目して、これを効果的に軽減することのできる構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両の前部構造では、フロントバンパ下側のスカート部と車体側に一体的に取り付けられたシュラウドパネルとの間に、衝突時の衝撃によって上方に容易に変形するような可撓性の部材(フロントプレート)を設けた。
【0006】
すなわち、請求項1の発明では、開口部に熱交換器の配置されるシュラウドパネルがフロントバンパ後方で車体に一体的に取り付けられた車両の前部構造を対象とする。そして、上記シュラウドパネルの下枠部には、車両前方に延びるようにシュラウド延出部が形成され、上記シュラウド延出部とフロントバンパとの間には可撓性のフロントプレートが配設されていて、上記フロントプレートは、車幅方向に長く、上記シュラウド延出部の前縁部に固定される平板部と、該平板部から車両前方側に向かって上方へ延びる傾斜部と、該傾斜部から車両前方側に向かって下方へ湾曲する湾曲部とからなり、該湾曲部がフロントバンパのスカート部裏面に近接して配置されているものとする。
【0007】
請求項2の発明では、請求項1において、フロントプレートは、シュラウドパネルより低剛性に構成されているものとする。
【0008】
そして、請求項3の発明では、シュラウドパネルのシュラウド延出部の下面には、車両前後方向に延びる縦リブが車幅方向に離間して複数、突設され、フロントプレートの平板部には、該フロントプレートのシュラウド延出部への取付状態で上記縦リブが嵌入するように切欠部が形成されているものとする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明に係る車両の前部構造によれば、車体に一体的に取り付けられたシュラウドパネルとフロントバンパのスカート部との間に配設されたフロントプレートは、その後端の平板部でシュラウドパネルのシュラウド延出部に固定されるとともに、該平板部から車両前方側に向かって上方へ延びる傾斜部と該傾斜部の前端側から下方に向かって湾曲する湾曲部とによって全体として上方に略フの字状に屈曲した形状になるため、車両が歩行者と衝突してフロントバンパ下側のスカート部に衝撃が加わった場合、上記フロントプレートは、スカート部に加わる力を湾曲部で受けて、シュラウドパネルに固定される平板部を中心として上方へ回動するように変形する。このように、フロントプレートを容易に上方に変形できるように構成することで、該フロントプレートの車両前方に位置するフロントバンパのスカート部は衝突時に車両後方側に大きく変形することができるようになる。
【0010】
これにより、衝突の際にフロントバンパのスカート部に生じる衝撃が吸収されるため、歩行者の受ける衝撃を効果的に軽減することができるとともに、フロントバンパの車両後方側に配設される熱交換器等に対する衝撃も軽減することができる。
【0011】
特に、請求項2の発明のように、フロントプレートの構造や材質等をシュラウドパネルよりも低剛性にすることで、衝突時の衝撃によってフロントプレートを容易に変形させることができ、衝撃を効果的に吸収することができる。
【0012】
請求項3の発明によれば、シュラウドパネルの延出部に車両前後方向に延びるように縦リブを設けるとともに、フロントプレートに該リブが嵌入するための切り欠き部を設けたため、熱交換器等が配設されるシュラウドパネルの延出部の剛性を縦リブによって確保しつつ、該延出部にフロントプレートを取り付けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る車両の前部構造が適用された自動車のフロントエンドモジュールMを分解した状態で示す。このモジュールMは、主として、概略矩形枠状をなす樹脂製シュラウドパネル1と、図示しないエンジンの冷却水を走行風によって冷却する熱交換器としてのラジエータ2と、該ラジエータ2の前方に配置される空調装置の熱交換器としてのコンデンサ3と、上記ラジエータ2の後側に取り付けられる冷却用ファン(図示せず)とによって構成されている。
【0015】
そして、上記モジュールMは、図2に一例を示すような自動車V(車両)の前部においてラジエータグリルGやフロントバンパーB等の後方に、図1及び図4に示すように、シュラウドパネル1が左右フロントサイドフレーム4,4(図には先端側のみ示す)の前端部を連結するようにして配置される。
【0016】
上記シュラウドパネル1は、例えばガラス繊維で強化したポリプロピレン等の樹脂からなり、図3にも示すように、上記ラジエータ2(及びコンデンサ3)を保持するラジエータ保持部11と、該ラジエータ保持部11の左右(車幅方向)両側にそれぞれ設けられ、車体の左右フロントサイドフレーム4,4の前端フランジ部4a,4aにそれぞれ締結される車体締結部12,12とを有している。
【0017】
上記ラジエータ保持部11は、上下に相対向して車幅方向に延びる上壁部11a及び下壁部11bと、該上壁部11a及び下壁部11bの左側端部同士及び右側端部同士をそれぞれ連結する左右側壁部11c,11cとを有していて、上記ラジエータ2の外形形状に対応して略矩形枠状をなしている。そして、それらの各壁部11a〜11cにより囲まれた開口部11dにコアの前面を臨ませて、コンデンサ3及びラジエータ2が配置されるようになっている。
【0018】
また、上記左右の車体締結部12,12は、それぞれ、上記ラジエータ保持部11の左右側壁部11c,11cから車幅方向外側に向かって延出した板状のものであり、図4にのみ示すが、バンパーレインフォースメント7の左右両端部に配設されたクラッシュ部材5,5の後端部にそれぞれ設けられたフランジ部5a,5aと、上記左右フロントサイドフレーム4,4のフランジ部4a,4aとの間にそれぞれ介装されて、該バンパーレインフォースメントの左右フランジ部5a,5aと共に左右フロントサイドフレーム4,4のフランジ部4a,4aにボルトにより締結されるようになっている。
【0019】
さらに、上記左右の車体締結部12,12の車幅方向外側には、図1及び図3に示すように、それぞれ、該車体締結部12,12に近接させて液体貯留用タンク及び吸気レゾネータのケーシング15,16を配設するためのケーシング配設部15a,16aが一体成形されている。これらのケーシング配設部15a,16aの後側には、それぞれ、車体前方に向かって開口する概略矩形断面の容器状に形成された樹脂製のケーシング本体部15b,16bが組み合わされることで、液体貯留用タンク及び吸気レゾネータのケーシング15,16が構成される。
【0020】
そして、本発明の特徴部分であるが、図4及び図5に示すように、上記シュラウドパネル1の下壁部11b(下枠部)には、車両前方側に延びるように板状の延出部11e(シュラウド延出部)が形成されていて、その下面には、車幅方向に所定間隔で並ぶ複数(本実施形態では3つ)のリブ11g,11g,…(縦リブ)が前後方向に延びるように形成されている。このリブ11g,11g,…は、その前方側の高さ寸法が小さくなるように車幅方向から見て略三角形状に形成されている。
【0021】
また、上記延出部11eの車幅方向両端(図中では左右)には、それぞれ、上方に延びるように延出縦壁部11f,11fが形成されていて、該延出部11e及び延出縦壁部11fの車両前方側(前縁部)には、その下側から重ねられるようにフロントプレート20が配設され、複数のボルト25,25,…によって該延出部11e及び延出縦壁部11fに締結固定されている。
【0022】
より詳しくは、フロントプレート20は、シュラウドパネル1よりも低剛性の材料(例えばポリプロピレン等の樹脂)からなる車幅方向に長い板状部材であり、図5及び図7に示すように、シュラウドパネル1に取り付けられた状態でその車両前方側が上面視で略円弧状になるように形成されている。また、上記フロントプレート20は、シュラウドパネル1への取付部である平板部20aと、該平板部20aから車両前方且つ上方に向かって延びる傾斜部20bと、該傾斜部20bから車両前方且つ下方に向かって湾曲する湾曲部20cとを備え、全体として略フの字状に屈曲した形状になっている。そして、上記平板部20a及び傾斜部20bの車幅方向両端には、上方に延びるように取付縦壁部20d,20dが形成されていて、該各取付縦壁部20d,20dが上記シュラウドパネル1の延出縦壁部11f,11fにそれぞれ重ねられた状態でボルト25によって締結固定される。図7において20jは上記ボルト25の貫通孔である。
【0023】
上記平板部20aは、シュラウドパネル1の延出部11eに比べて肉厚に形成されているとともに、図7に示すように、車幅方向に所定間隔で並ぶ複数(本実施形態では3箇所)のボルト貫通孔20e,20e,…が設けられていて、この貫通孔20eに上記ボルト25が挿通するようになっている。また、このボルト貫通孔20e,20e,…の周囲には、それぞれ、上面視で略矩形状の凹部20f,20f,…が設けられていて、図5及び図6に示すように、この凹部20fは、車幅方向から見て略U字状に形成された座金26が上記シュラウドパネル1の前端を挟みこんだ状態で位置するように構成されている。
【0024】
さらに、上記平板部20aには、各凹部20f,20f,…に近接して車両前後方向に延びるスリット状の切欠部20g,20g,…が形成されていて、該平板部20aがシュラウドパネル1に取り付けられた状態で、上記切欠部20g,20g,…にシュラウドパネル1の延出部11eに形成された上記リブ11g,11g,…がそれぞれ嵌入するようになっている。
【0025】
上記傾斜部20b及び湾曲部20cは、シュラウドパネル1の延出部11eとほぼ同じ肉厚で形成されており、それらの下面には、上述の切欠部20g,20g,…に対応する車幅方向の位置に前後方向に延びるようにリブ20h,20h,…が形成されていて、上述のシュラウドパネル1の延出部11eに取り付けられた状態で、該延出部11eのリブ11g,11g,…の前方に位置するようになっている。
【0026】
このように構成されたフロントプレート20は、図4に示すように、その後端側である平板部20aがシュラウドパネル1の延出部11e等に連結固定された状態で、前端側の湾曲部20cがフロントバンパBの下側のスカート部Sの裏面に近接するように配置される。すなわち、フロントバンパBのスカート部Sは、その上部が車両後方側に屈曲するように形成されていて、この屈曲部分に沿うように上記フロントプレート20の湾曲部20cがスカート部Sに対して非締結状態で配置されている。
【0027】
上述のような車両の前部構造において、車両Vが歩行者と衝突すると、その衝撃によりフロントバンパBが車両後方側に変形するとともに、歩行者のほぼ脚部の高さに位置するスカート部Sにも変形が生じる。その際、スカート部Sの車両後方側には、車体(フロントサイドフレーム4,4)に取付固定されたシュラウドパネル1の延出部11eから車両前方に向かって延びるフロントプレート20が配設されているため、衝突時にスカート部Sに加わる力はフロントプレート20に伝達される。
【0028】
上記フロントプレート20は、上述の如く、上方に略フの字状に屈曲するように形成され且つその後端側の平板部20aでシュラウドパネル1の延出部11eに固定されているため、車両前方側から力を受ける(図4の白抜き矢印)と、その固定部分(平板部20a)を中心として上記傾斜部20b及び湾曲部20cが上方に回動するように変形する(図4の二点鎖線)。これにより、衝突の際、上記フロントバンパBのスカート部Sはフロントプレート20とともに車両後方側に大きく変形することになり、衝突時の衝撃を十分吸収することができる。なお、上述のようにフロントプレート20が上方に変形する際には、その湾曲部20cがフロントバンパBのスカート部Sに対して非締結状態で配置されているため、上記フロントプレート20及びスカート部Sの変形が妨げられることはない。
【0029】
しかも、上述のように、上記フロントプレート20の材質(例えばポリプロピレン)をシュラウドパネル1の材質(例えばガラス繊維入りのポリプロピレン)よりも低剛性のものを用いることで、衝突時の衝撃を効果的にフロントプレート20で吸収することができる。
【0030】
以上より、本実施形態では、シュラウドパネル1の延出部11eから前方に延びて上方に略フの字状に屈曲したフロントプレート20を設けて、該フロントプレート20を、その前端部である湾曲部20cがフロントバンパBのスカート部Sの裏面に近接するように配置したため、歩行者との衝突時に車両前方側から受ける衝撃によって上記フロントプレート20がシュラウドパネル1との固定部分である後端側を支点として上方へ回動するように容易に変形し、この変形により衝突時の衝撃を十分に吸収することができる。
【0031】
したがって、フロントバンパBのスカート部Sによって歩行者の脚部が受ける衝撃を軽減することができるとともに、上記シュラウドパネル1には衝撃がほとんど伝わらないため、該シュラウドパネル1に配設されるラジエータ2やコンデンサ3等を衝突時の衝撃から保護することもできる。
【0032】
また、上記シュラウドパネル1の延出部11eに前後方向に延びるようにリブ11gを複数、突設するとともに、該延出部11eにボルト締結されるフロントプレート20の平板部20aに、上記リブ11gに対応する位置に切欠部20gを設けることで、延出部11eの前後方向の剛性を確保しつつ、フロントプレート20をシュラウドパネル1の延出部11eに取り付けることが容易に可能となる。
【0033】
さらに、上述のように、前記シュラウドパネル1のリブ11g,11g,…の下面形状が、車両後方へいくに従い車両下方へ延びるように形成されているため、例えば歩行者以外の障害物との衝突時に車両前部に強い衝撃荷重が加わった場合、前記フロントプレート20と前記シュラウドパネル1の延出部11eとのボルト25の締結が外れて、該フロントプレート20が車両後方側へ押されても、該フロントプレート20は、前記リブ11g,11g,…により車両下方へガイドされるため、シュラウドパネル1の内面と干渉若しくは衝突することがなく、軽衝突時等におけるシュラウドパネル1の補修及び交換を避けることができる。
【0034】
(その他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、フロントプレート20の傾斜部20b及び湾曲部20cの厚みをシュラウドパネル1の延出部11eの厚みと同じにしているが、これに限らず、該延出部11cの厚みより薄くなるようにしてもよい。また、フロントプレート20のリブ20hの板厚を薄くしたり、そのリブ高さを低くしたり、あるいはそのリブ20hを削除したりしてもよい。こうすれば、フロントプレート20はシュラウドパネル1に比べて剛性が低くなり、フロントプレート20が衝突時の衝撃を受ける際には、その衝撃を効果的に吸収することができる。
【0035】
また、上記実施形態では、シュラウドパネル1の延出部11eの下面にリブ11gを設けているが、この限りではなく、該延出部11eの上面に設けるようにしてもよい。
【0036】
また、フロントバンパBのスカート部Sは、フロントバンパの一部を構成するフロントエアダムであってもよい。
【0037】
さらに、シュラウドパネル1の車体締結部12,12の車幅方向外側に液体貯留用タンク及び吸気レゾネータのケーシング15,16を設けているが、この限りではなく、これらのケーシング15,16をシュラウドパネル1とは別に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の前部構造が適用された自動車のフロントエンドモジュールを示す分解斜視図である。
【図2】自動車の前部の一例を示す図である。
【図3】シュラウドパネルの正面図である。
【図4】車両前部の概略構成を示す図2のI−I線断面図である。
【図5】フロントプレートとシュラウドパネルの延出部との取付部分を拡大して示す斜視図である。
【図6】図5のII−II線断面図である。
【図7】フロントプレートの構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
B フロントバンパ
S スカート部
M フロントエンドモジュール
1 シュラウドパネル
2 ラジエータ(熱交換器)
3 コンデンサ(熱交換器)
7 バンパーレインフォースメント
11 ラジエータ保持部
11a 上壁部
11b 下壁部(下枠部)
11d 開口部
11e 延出部(シュラウド延出部)
11g リブ(縦リブ)
20 フロントプレート
20a 平板部
20b 傾斜部
20c 湾曲部
20g 切欠部
20h リブ
25 ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部に熱交換器の配置されるシュラウドパネルがフロントバンパ後方で車体に一体的に取り付けられた車両の前部構造であって、
上記シュラウドパネルの下枠部には、車両前方に延びるようにシュラウド延出部が形成され、
上記シュラウド延出部とフロントバンパとの間には可撓性のフロントプレートが配設されていて、
上記フロントプレートは、車幅方向に長く、上記シュラウド延出部の前縁部に固定される平板部と、該平板部から車両前方側に向かって上方へ延びる傾斜部と、該傾斜部から車両前方側に向かって下方へ湾曲する湾曲部とからなり、該湾曲部がフロントバンパのスカート部裏面に近接して配置されていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項2】
請求項1において、
フロントプレートは、シュラウドパネルより低剛性に構成されていることを特徴とする車両の前部構造。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか一つにおいて、
シュラウドパネルのシュラウド延出部の下面には、車両前後方向に延びる縦リブが車幅方向に離間して複数、突設され、
フロントプレートの平板部には、該フロントプレートのシュラウド延出部への取付状態で上記縦リブが嵌入するように切欠部が形成されていることを特徴とする車両の前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−1358(P2006−1358A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−178265(P2004−178265)
【出願日】平成16年6月16日(2004.6.16)
【出願人】(300084421)ジー・ピー・ダイキョー株式会社 (50)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】