説明

車両制御装置及び方法

【課題】
やむを得ぬ事情でエンジン停止が出来ない状況で一時的に運輸機器から離れる所用がある場合、ドアロック等で盗難防止をしていてもピッキング等で解除され盗難される可能性があった。
【解決手段】
生体認証装置を組み合わせ確実に正規使用者と判断し、さらに一時的に運輸機器から離れることを検知もしくは宣言する手段を設けることで課題を解決する。
【効果】
生体認証装置を有する車両制御装置において、一時的に運輸機器から離れる際の盗難を防ぐことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運輸機器の車両制御装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車等の運輸機器の盗難が頻発してきていることにより盗難防止の気運が高まっている。無線キーを持っている人が運輸機器の正規使用者とし、前記無線キーと前記運輸機器と通信を行い、お互いのIDコードが一致すれば開錠、エンジンスタートなど操作を可能とするキーレスエントリーシステムが搭載されつつある。
【0003】
一方、無線キーの盗難,強奪など他人に奪われてしまうと本機能は盗難防止に無力である。そこで、個々が持ちなおかつ唯一無二である生体情報を用いて個人を認証するようなキーレスエントリーシステムが考案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−250181号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、始動時には有効であるこの機能は、荷役等でエンジンを掛けたままで一時的に運輸機器を離れる際に有効でない場合があった。冷凍機などを搭載した運輸機器などは、外部電源等の準備がないところでの荷役ではエンジンを掛けたまま離れざるを得ない。
【0006】
すなわち、荷役等で一時的に運輸機器から離れた際、従来ではドアロックをしていても何らかの手で乗り込まれてしまえば略取される可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、運輸機器の正規使用者が運輸機器を離れたことを宣言もしくは検出する手段と運輸機器の正規使用者が運輸機器に戻ったことを宣言もしくは検出する手段とを設ける。
【発明の効果】
【0008】
本発明によって運輸機器から一時的に離れる際でも他人に略取される可能性が減少する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明では、運輸機器の正規使用者が携帯する無線キーのような携帯無線機器と、前記運輸機器に搭載された前記携帯無線機器との交信を行う通信手段と、エンジン等の起動・ドアロック等の制御を行う制御手段と、生体情報を取り込み前記運輸機器の正規使用者と判断する認証手段とで構成する。
【実施例1】
【0010】
図1,図2を用いて本発明の実施例を説明する。図1において、1が運輸機器の一例として自動車、10が携帯無線機器の一例として無線キー、11が通信手段、12が認証手段、13が制御手段、14がエンジン、15がドアロック、16がエンジンスイッチである。図1は本実施例の構成、図2は図1の動作フローチャートである。以下説明をする。
【0011】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図2の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図2の21に示す次のステップへと移行する。
【0012】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0013】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図2のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0014】
図1の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図2の22のプロセスへと移行する。一方、図1の認証手段12により、前記無線キーを所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図2の21のプロセス以降へは移行しない。
【0015】
図2の22のプロセスに移行したらこの時点でエンジン始動がなされ、23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図2の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図2の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであればエンジン停止とし、図2のスタート30へと戻る。一方、前記無線キー10は有限距離での通信しかできないので図2の21で正規利用者と判断した人が前記無線キー10を持ったまま自動車から離れて通信不能状態となれば、図2の25のプロセスに移行しエンジンは起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図2の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図2の
25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば前記制御手段
13により、前記エンジン14を停止とし、図2のスタート30へと戻る。図2の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図2の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0016】
一方、前記無線キー10を持ったまま自動車に戻ってきた正規利用者は、前記無線キー10と通信手段11とが交信ができるようになったことから図2の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図2の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0017】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例2】
【0018】
次に本発明の他の実施例を示す。
【0019】
図1の構成でさらに高いセキュリティとする要求されるところでの動作を図3を使って説明をする。
【0020】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し、入力された識別符号を判断する。この様子を図3の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図3の21に示す次のステップへと移行する。
【0021】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0022】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図3のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0023】
図1の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図3の22のプロセスへと移行する。一方、図1の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図3の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。
【0024】
図3の22のプロセスに移行したらこの時点で前記制御手段13によりエンジン14の始動がなされ、次に23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり、運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図3の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図3の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図2のスタート30へと戻る。この図3の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、前記認証手段12により再度認証動作を行う。この動作を検出した前記制御手段13は、図3の23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図3の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図3の
25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図3のスタート30へと戻る。図3の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図3の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0025】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記認証手段12によりさらに再度認証動作を行う。この動作が認証されることにより図3の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図3の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり、運転が可能となる。
【0026】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例3】
【0027】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0028】
図4が構成であり、図1と同様の構成要素には、同符号を付してある。
【0029】
本実施例では、無線キー10に認証手段12を搭載している。動作フローチャートとしては、図2,図3のものいずれでもよくセキュリティ度により選択すればよい。
【0030】
図4の構成要素を図2の動作フローチャートで動作説明をする。
【0031】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図2の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図2の21に示す次のステップへと移行する。
【0032】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0033】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図2のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0034】
前記無線キー10に搭載されている認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図2の22のプロセスへと移行する。一方、図1の認証手段12により、前記無線キーを所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図2の21のプロセス以降へは移行しない。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。
【0035】
図2の22のプロセスに移行したら、この時点で前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図2の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図2の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図2のスタート30へと戻る。一方、前記無線キー10は有限距離での通信しかできないので図2の21で正規利用者と判断した人が前記無線キー10を持ったまま自動車から離れて通信不能状態となれば、図2の25のプロセスに移行し前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図2の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図2の
25のプロセスに戻るが、前記エンジンスイッチ16がオフのままであればエンジン停止とし、図2のスタート30へと戻る。図2の25のプロセスにおいて、一定時間を経過したら図2の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0036】
一方、無線キーを持ったまま自動車に戻ってきた正規利用者は、前記無線キー10と通信手段11とが交信ができるようになったことから図2の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図2の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0037】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例4】
【0038】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0039】
図4の構成要素で図3の動作フローチャートでの動作を説明する。
【0040】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図3の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図3の21に示す次のステップへと移行する。
【0041】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0042】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図3のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0043】
前記無線キー10に搭載された認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図3の22のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図3の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。図3の22のプロセスに移行したらこの時点で、前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり、運転が可能となる。この23の時点で、エンジンスイッチ16をオフとすれば図3の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図3の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図3のスタート30へと戻る。この図3の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、前記認証手段12により再度認証動作を行う。この動作を検出した前記制御手段13は、図3の23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図3の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図3の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであればエンジン停止とし、図3のスタート30へと戻る。図3の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図3の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0044】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記認証手段12によりさらに再度認証動作を行う。この動作が認証されることにより図3の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図3の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0045】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例5】
【0046】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0047】
図4の構成要素を図5の動作フローチャートで動作説明をする。
【0048】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、図5のプロセス22のように無線キー10を持ち前記無線キー10に搭載している認証手段12で、生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図5の21のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図5の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。次に、図5のプロセス21において前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。
【0049】
前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図5の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー
10と判断されるならば、図5の22のステップへと移行する。
【0050】
図5の22のプロセスに移行したらこの時点で前記制御手段13により前記エンジン
14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図5の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば、図5の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図5のスタート30へと戻る。一方、前記無線キー10は有限距離での通信しかできないので、図5の21で正規利用者と判断した人が前記無線キー10を持ったまま自動車から離れて通信不能状態となれば、図5の25のプロセスに移行し、前記エンジン
14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図5の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図5の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図5のスタート30へと戻る。図5の
25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図5の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0051】
一方、前記無線キー10を持ったまま自動車に戻ってきた正規利用者は前記無線キー
10と通信手段11とが交信ができるようになったことから、図5の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図5の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0052】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例6】
【0053】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0054】
図4の構成要素を図6の動作フローチャートで動作説明をする。
【0055】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、図6のプロセス22のように無線キー10を持ち前記無線キー10に搭載している認証手段12で、生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図6の21のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図6の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。次に、図6のプロセス20において自動車1の正規使用者は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。
【0056】
前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、正規使用者として、図6の22のプロセスへと移行する。一方、図4の前記無線キー10の識別符号が登録されているデータと比較照合をして認証されなければ元のスタート30へと戻ってしまう。図6の22のプロセスに移行したらこの時点で前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図6の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図6の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン
14を停止とし、図6のスタート30へと戻る。この図6の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、前記認証手段12により再度認証動作を行う。この動作を検出した前記制御手段13は、図6の23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図6の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図6の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図6のスタート30へと戻る。図6の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図6の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0057】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記認証手段12によりさらに再度認証動作を行う。この動作が認証されることにより図6の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図6の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0058】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例7】
【0059】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0060】
図4の構成要素で図7の動作フローチャートでの動作を説明する。
【0061】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図7の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図7の21に示す次のステップへと移行する。
【0062】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0063】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図7のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0064】
前記無線キー10に搭載された認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図7の22のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図7の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。図7の22のプロセスに移行したらこの時点で、前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり、運転が可能となる。この23の時点で、エンジンスイッチ16をオフとすれば図7の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図7の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図7のスタート30へと戻る。この図7の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、図4の離席スイッチ17を押下する。この動作を検出した前記制御手段13は、図7の
23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図7の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図7の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであればエンジン停止とし、図7のスタート30へと戻る。図7の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図7の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0065】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記認証手段12により再度認証動作を行う。この動作が認証されることにより、前記制御手段13にて図7の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図7の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0066】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例8】
【0067】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0068】
図4の構成要素を図8の動作フローチャートで動作説明をする。
【0069】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、図8のプロセス22のように無線キー10を持ち、前記無線キー10に搭載している認証手段12で、生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図8の21のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図8の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。次に、図8のプロセス20において自動車1の正規使用者は、前記無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。
【0070】
前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、正規使用者として、図8の22のプロセスへと移行する。一方、図4の前記無線キー10の識別符号が登録されているデータと比較照合をして認証されなければ元のスタート30へと戻ってしまう。図8の22のプロセスに移行したらこの時点で前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図8の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図8の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図8のスタート30へと戻る。この図8の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、離席スイッチ17を押下する。この動作を検出した前記制御手段13は、図8の23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図8の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図8の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図8のスタート30へと戻る。図8の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図8の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0071】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記認証手段12により再度認証動作を行う。この動作が認証されることにより図8の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図8の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0072】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例9】
【0073】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0074】
図4の構成要素で図9の動作フローチャートでの動作を説明する。
【0075】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段
11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。この様子を図9の20で表す。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、図9の21に示す次のステップへと移行する。
【0076】
この時点では、前記無線キー10は、前記自動車1に登録されたものであると判断されたが、前記無線キー10を持っている人は前記自動車1の正規使用者か否か、前記自動車1側からでは判別ついていない。
【0077】
この時点で、制御手段13はドアロック15を解除し、前記無線キー10を持った人は、前記自動車1内に設置した認証手段12を操作できるようにしても良いし、前記自動車1の外部から操作できるように設置した前記認証手段12で、図9のプロセス21での認証後、前記制御手段13は、前記ドアロック15を解除してもよい。
【0078】
前記無線キー10に搭載された認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図9の22のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図9の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段13内でも本発明の意図からはずれない。図9の22のプロセスに移行したらこの時点で、前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、次の23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり、運転が可能となる。この23の時点で、エンジンスイッチ16をオフとすれば図9の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図9の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図9のスタート30へと戻る。この図9の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、図4の離席スイッチ17を押下する。この動作を検出した前記制御手段13は、図9の
23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図9の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図9の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであればエンジン停止とし、図9のスタート30へと戻る。図9の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図9の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0079】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記離席スイッチ17を再度押下する。この動作を認識した前記制御手段13にて図9の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図9の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0080】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例10】
【0081】
次に本発明のさらに他の実施例を示す。
【0082】
図4の構成要素を図10の動作フローチャートで動作説明をする。
【0083】
自動車1の正規使用者(図示せず)は、図10のプロセス22のように無線キー10を持ち、前記無線キー10に搭載している認証手段12で、生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されれば正規使用者として、図10の21のプロセスへと移行する。一方、図4の認証手段12により、前記無線キー10を所持している人の生体情報を取得し、登録されているデータと比較照合をして認証されなければ前記無線キー10は所持していても正規使用者として認証されず図10の21のプロセス以降へは移行せず元のスタート30へと戻ってしまう。ここで、前記認証手段12において、登録データとの比較照合をする部分は、前記無線キー10と同一筐体内でも良いし前記制御手段
13内でも本発明の意図からはずれない。次に、図10のプロセス20において自動車1の正規使用者は、前記無線キー10を持ち前記無線キー10と通信可能である通信手段
11と通信を行う。前記無線キー10の電波の届く距離は有限距離であり、前記正規使用者は、前記通信手段11に近づくことにより通信が可能となる。前記無線キー10は、識別符号を持ち送信信号に重畳させて送信を行う。一方、前記通信手段11は、前記無線キー10から受信した信号を復号し入力された識別符号を判断する。このステップであらかじめ登録された前記無線キー10と判断されるならば、正規使用者として、図10の22のプロセスへと移行する。一方、図4の前記無線キー10の識別符号が登録されているデータと比較照合をして認証されなければ元のスタート30へと戻ってしまう。図10の
22のプロセスに移行したらこの時点で前記制御手段13により前記エンジン14の始動がなされ、23のプロセスで変速機のD,Rで表されるドライブレンジ,バックレンジに移行が可能となり運転が可能となる。この23の時点でエンジンスイッチ16をオフとすれば図10の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図10の23のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図10のスタート30へと戻る。この図10の23の状態で正規使用者が荷役等で車から離れる場合、離席スイッチ17を押下する。この動作を検出した前記制御手段13は、図10の23のプロセスから25のプロセスへと移行し、前記エンジン14は起動したままドライブレンジ,バックレンジに移行が出来ないようにし運転を不能にする。このとき、前記エンジンスイッチ16をオフとすれば図10の24のプロセスで瞬時を含む一定時間、時間待ちを行い、その間に前記エンジンスイッチ16がオンとなれば図10の25のプロセスに戻るが前記エンジンスイッチ16がオフのままであれば、前記制御手段13により前記エンジン14を停止とし、図10のスタート30へと戻る。図10の25のプロセスにおいて一定時間を経過したら図10の26のエンジン停止のプロセスへ移行しても良い。
【0084】
一方、自動車に戻ってきた正規利用者は、自動車に乗り込んだら前記離席スイッチ17を再度押下する。この動作を認識した前記制御手段13により図10の25のD,Rレンジ選択不可のプロセスから図10の23のD,Rレンジ選択可のプロセスへと移行し変速機のドライブレンジ,バックレンジへの移行が可能となり運転が可能となる。
【0085】
以上のような構成要素と動作フローチャートにより、個人認証装置を用いた高セキュリティの自動車で、一時的に車を離れたときでも高セキュリティを維持することが可能である。
【実施例11】
【0086】
以上説明した実施例1〜実施例10は、無線キー10を必要としていたが、前記無線キー10無しで図11のような構成で、実施例1〜実施例10の前記無線キー10のプロセスを省いた動作でも高セキュリティは保たれる。
【実施例12】
【0087】
以上説明した実施例1〜実施例11では、自動車1の変速機を自動変速機として説明をしたが、マニュアル変速機でも図12に示すよう、19のシフトロックを設け、シフト動作を不能とすることで実施例1〜実施例11と同様の高セキュリティを保てる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、認証装置を設けた運輸機器において有効な防盗手段である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本車両制御装置の構成例。
【図2】本車両制御装置の動作フローチャート。
【図3】本車両制御装置の他の動作フローチャート。
【図4】本車両制御装置の他の構成例。
【図5】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図6】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図7】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図8】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図9】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図10】本車両制御装置のさらに他の動作フローチャート。
【図11】本車両制御装置のさらに他の構成例。
【図12】本車両制御装置のさらに他の構成例。
【符号の説明】
【0090】
1…自動車、10…無線キー、11…通信手段、12…認証手段、13…制御手段、
14…エンジン、15…ドアロック、16…エンジンスイッチ、17…離席スイッチ、
19…シフトロック、20…無線キー認証プロセス、21…生体認証による認証動作プロセス、22…エンジン始動プロセス、23…D,Rレンジ選択可プロセス、24,26…エンジン停止プロセス、25…D,Rレンジ選択不可プロセス、27…エンジン再始動プロセス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人を認識する生体認証機器と、携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器と、エンジンの始動・停止,ドアの鍵を開閉するドアロック,変速機の変速動作を中立,駐車モードから移動させないシフトロックのうちいずれかもしくは複数機能を制御する制御手段を持ち、該携帯用無線通信機器と、該車載用無線通信機器との通信状態で該制御手段が運輸機器の走行を不可とする車両制御装置。
【請求項2】
個人を認識する生体認証機器と、携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器と、エンジンの始動・停止,ドアの鍵を開閉するドアロック、変速機の変速動作を中立,駐車モードから移動させないシフトロックのうちいずれかもしくは複数機能を制御する制御手段を持ち、該生体認証機器で個人認証をすることで運輸機器の走行を不可とする車両制御装置。
【請求項3】
請求項1において、携帯用無線通信機器に個人を認識する生体認証機器を搭載したことを特徴とする車両制御装置。
【請求項4】
請求項2において、携帯用無線通信機器に個人を認識する生体認証機器を搭載したことを特徴とする車両制御装置。
【請求項5】
請求項3において、携帯用無線通信機器に搭載された生体認証機器で個人認証がなされると該携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器の通信が開始されることを特徴とする車両制御装置。
【請求項6】
請求項4において、携帯用無線通信機器に搭載された生体認証機器で個人認証がなされると該携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器の通信が開始されることを特徴とする車両制御装置。
【請求項7】
個人を認識する生体認証機器と、携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器と、エンジンの始動・停止,ドアの鍵を開閉鍵するドアロック,変速機の変速動作を中立,駐車モードから移動させないシフトロックのうちいずれかもしくは複数機能を制御する制御手段と、正規運転者が車から離れることを宣言するスイッチ手段を持ち、該スイッチ手段を押下されたら該制御手段が運輸機器の走行を不可とし、再度、該生体認証機器で個人認証されて該運輸機器の走行の不可を解除する車両制御装置。
【請求項8】
請求項7おいて、生体認証機器で個人認証がなされると該携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器の通信が開始されることを特徴とした車両制御装置。
【請求項9】
個人を認識する生体認証機器と、携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器と、エンジンの始動・停止,ドアの鍵を開閉鍵するドアロック、変速機の変速動作を中立,駐車モードから移動させないシフトロックのうちいずれかもしくは複数機能を制御する制御手段と、正規運転者が車から離れることを宣言するスイッチ手段を持ち、該スイッチ手段を押下されたら該制御手段が運輸機器の走行を不可とし、再度、該スイッチ手段を押下されたら該運輸機器の走行の不可を解除する車両制御装置。
【請求項10】
請求項9において、生体認証機器で個人認証がなされると該携帯用無線通信機器と、車載用無線通信機器の通信が開始されることを特徴とした車両制御装置。
【請求項11】
個人を認識する生体認証機器と、エンジンの始動・停止,ドアの鍵を開閉鍵するドアロック,自動変速機の変速動作を中立,駐車モードから移動させないシフトロックのうちいずれかもしくは複数機能を制御する制御手段を持ち、該生体認証機器で個人認証をすることで運輸機器の走行を不可とする車両制御装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかにおいて、前記制御手段は、機械的にシフトを固定する手段を持つことが特徴の車両制御装置。
【請求項13】
車両のエンジンを始動不可状態にする状態変更ステップと、
無線を受信し、前記無線の認証を行う無線認証ステップと、
生体情報に基づいて個人を認証する静脈認証ステップと、
前記無線認証ステップと前記静脈認証ステップとでの認証に合格した場合に、
始動不可状態にある車両のエンジンを始動可能状態へ変更する車両制御方法。
【請求項14】
請求項13において、
前記状態変更ステップは、既に認証が済んでいる無線が受信不可となった場合に、車両のエンジンを始動不可状態することを特徴とする車両制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−232189(P2006−232189A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−52238(P2005−52238)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】