説明

車両探索装置および車両探索方法

【課題】装置構成を簡略化し、かつ、発信源の方向の検知精度を向上させる。
【解決手段】車両探索装置10は、トリガー信号を発信可能な携帯端末11と、トリガー信号に対する応答信号を所定時間に亘って所定パターンで発信する車載装置12とを備え、携帯端末11は、応答信号の所定反射体(操作者の人体)での反射波を所定相対位置(操作者の所定正面位置)で受信するアンテナ21aと、反射波の受信強度および受信パターンを検出する受信強度検出部23と、応答信号の車両側識別情報と所定の端末側識別情報とを比較する識別情報比較部25と、車両側識別情報が端末側識別情報と一致した場合に、所定反射体の異なる配置方向毎での受信強度を操作者に報知する報知制御部28とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両探索装置および車両探索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば携帯用受信機に互いに異なる方向に向かうようにして配置された1対の指向性アンテナを備え、各アンテナ毎での受信信号の受信強度を比較し、受信信号の発信源の方向を検知して表示部に表示する車両探索システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−232999号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記従来技術の一例に係る車両探索システムにおいては、受信信号の発信源の方向を検知するために要する解析処理が複雑となり、処理演算に要する装置を構成するために要する費用が増大してしまうという問題が生じる。しかも、小型の携帯用受信機に搭載可能な指向性アンテナによれば、受信信号の発信源の方向の検知精度を向上させることが困難であって、装置構成の簡略化かつ検知精度の向上が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、装置構成を簡略化し、かつ、発信源の方向の検知精度を向上させることが可能な車両探索装置および車両探索方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る車両探索装置は、トリガー信号を発信可能な携帯端末(例えば、実施の形態での携帯端末11)と、前記携帯端末から発信される前記トリガー信号を受信して識別情報を有する応答信号を所定時間に亘って発信する車載装置(例えば、実施の形態での車載装置12)とを備える車両探索装置であって、前記携帯端末は、前記応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で受信するアンテナ(例えば、実施の形態でのアンテナ21a)と、前記反射波の受信強度を検出する受信強度検出手段(例えば、実施の形態での受信強度検出部23)と、前記受信強度を報知可能な報知装置(例えば、実施の形態でのスピーカ29、表示部30)と、前記応答信号が有する前記識別情報と所定識別情報とを比較する比較手段(例えば、実施の形態での識別情報比較部25)と、前記比較手段による比較結果において前記識別情報が前記所定識別情報と一致した場合に、前記所定反射体の異なる配置方向毎での前記受信強度を前記報知装置により報知する報知制御手段(例えば、実施の形態での報知制御部28)とを備える。
【0005】
また、本発明の第2態様に係る車両探索装置は、トリガー信号を発信可能な携帯端末(例えば、実施の形態での携帯端末11)と、前記携帯端末から発信される前記トリガー信号を受信して識別情報を有する応答信号を所定パターンで発信する車載装置(例えば、実施の形態での車載装置12)とを備える車両探索装置であって、前記携帯端末は、前記応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で受信するアンテナ(例えば、実施の形態でのアンテナ21a)と、前記反射波の受信強度および受信パターンを検出する受信状態検出手段(例えば、実施の形態での受信強度検出部23、受信パターン検知部26)と、前記受信強度を報知可能な報知装置(例えば、実施の形態でのスピーカ29、表示部30)と、前記応答信号が有する前記識別情報と所定識別情報とを比較すると共に、前記応答信号の前記受信パターンと所定受信パターンとを比較する比較手段(例えば、実施の形態での識別情報比較部25、受信パターン比較部27)と、前記比較手段による比較結果において前記識別情報が前記所定識別情報と一致し、かつ、前記受信パターンが前記所定受信パターンと一致した場合に、前記所定反射体の異なる配置方向毎での前記受信強度を前記報知装置に報知する報知制御手段(例えば、実施の形態での報知制御部28)とを備える。
【0006】
また、本発明の第3態様に係る車両探索方法は、携帯端末から発信されるトリガー信号を受信した車載装置から所定時間に亘って発信される識別情報を有する応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で無指向性のアンテナ(例えば、実施の形態でのアンテナ21a)により受信し、前記識別情報が所定識別情報と一致した場合での前記所定反射体の異なる配置方向毎で受信した前記反射波の受信強度の方向分布から前記車載装置の存在方向を検知する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の第1態様に係る車両探索装置によれば、車載装置から発信される応答信号が所定反射体で反射された反射波を、所定反射体に対する所定相対位置でアンテナにより受信することから、指向性のアンテナを用いる必要無しに、装置構成が複雑となることを防止しつつ、応答信号の伝播方向を把握することができ、所定反射体の異なる配置方向毎での反射波の受信強度を報知装置により報知(例えば、表示装置に表示、あるいは、受信強度に応じた音量の音をスピーカから出力など)することによって、受信強度が最大となる方向を応答信号の発信源である車載装置の存在方向として容易かつ精度よく検知することができる。しかも、応答信号が有する識別情報と所定識別情報とが一致するか否かを判定することから、他の信号と応答信号とを誤認識してしまうことを防止することができる。
【0008】
本発明の第2態様に係る車両探索装置によれば、車載装置から発信される応答信号が所定反射体で反射された反射波を、所定反射体に対する所定相対位置でアンテナにより受信することから、指向性のアンテナを用いる必要無しに、装置構成が複雑となることを防止しつつ、応答信号の伝播方向を把握することができ、所定反射体の異なる配置方向毎での反射波の受信強度を報知装置により報知(例えば、表示装置に表示、あるいは、受信強度に応じた音量の音をスピーカから出力など)することによって、受信強度が最大となる方向を応答信号の発信源である車載装置の存在方向として容易かつ精度よく検知することができる。しかも、応答信号が有する識別情報と所定識別情報とが一致するか否かに加えて、受信パターンが所定受信パターンと一致するか否かを判定することから、他の信号と応答信号とを誤認識してしまうことを防止すると共に、例えば応答信号が他の反射体で反射されることで遅延や方向変化などが生じた信号によって検知精度が低下してしまうことを防止することができる。
【0009】
本発明の第3態様に係る車両探索方法によれば、車載装置から発信される応答信号が所定反射体で反射された反射波を、所定反射体に対する所定相対位置でアンテナにより受信することから、指向性のアンテナを用いる必要無しに、装置構成が複雑となることを防止しつつ、応答信号の伝播方向を把握することができ、所定反射体の異なる配置方向毎での反射波の受信強度に基づく受信強度の方向分布から、受信強度が最大となる方向を応答信号の発信源である車載装置の存在方向として容易かつ精度よく検知することができる。しかも、応答信号が有する識別情報と所定識別情報とが一致するか否かを判定することから、他の信号と応答信号とを誤認識してしまうことを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態に係る車両探索装置および車両探索方法について添付図面を参照しながら説明する。
【0011】
本実施形態に係る車両探索装置10は、例えば図1に示すように、携帯端末11と、携帯端末11から発信されるトリガー信号を受信して応答信号を発信する車載装置12とを備えている。
そして、携帯端末11は、例えば通信部21と、発信制御部22と、受信強度検出部23と、識別情報抽出部24と、識別情報比較部25と、報知制御部28と、スピーカ29と、表示部30とを備えて構成されている。
【0012】
携帯端末11は、操作者の人体の所定正面位置に配置された状態で操作され、車載装置12と無線通信可能であって、操作者の入力操作に応じて所定の端末側識別情報を有するトリガー信号を発信すると共に、このトリガー信号に応じて車載装置12から発信された所定の車両側識別情報を含む応答信号のうち、特に操作者の人体で反射された反射波からなる応答信号を受信した場合には、この所定の車両側識別情報が端末側識別情報と一致するか否かを判定し、一致することを認識した場合には、この応答信号に応じた各種動作、例えば表示部30において車載装置12の存在方向(つまり、車両の存在方向)および車両の状態の表示などをおこなう。
なお、携帯端末11から出力されるトリガー信号は、車両探索用の信号を車両から発信させるための信号であって、例えば携帯端末11に設けられた、車両ドアの解錠および施錠を指示するための釦(図示略)とスライドドアおよびテールゲートなどの自動開閉扉の開閉を指示するための釦(図示略)とが所定の組み合わせで操作されたことによって、携帯端末11から発信される。また、トリガー信号を発信するための釦(図示略)を独立して設けてもよい。
【0013】
携帯端末11の通信部21は、所定の最低受信感度を有する単一のアンテナ21aを備え、トリガー信号を発信すると共に、車載装置12から発信される応答信号のうち、特に所定反射体(例えば、操作者の人体など)で反射された反射波をなす応答信号を受信する。
なお、携帯端末11には複数のアンテナが備えられてもよい。
発信制御部22は、アンテナ21aからのトリガー信号の発信を制御する。
【0014】
携帯端末11の受信強度検出部23は、例えばRSSI(Received Signal Strength Indicator)回路などを備え、車載装置12から発信されて通信部21により受信された応答信号の受信強度を、応答信号に係る電流および電圧の測定により検出する。
【0015】
携帯端末11の識別情報抽出部24は、車載装置12から発信されて通信部21により受信された応答信号に含まれる所定の車両側識別情報を抽出する。
携帯端末11の識別情報比較部25は、識別情報抽出部24により抽出された車両側識別情報と、予め記憶している所定の端末側識別情報とを比較し、車両側識別情報と端末側識別情報とが一致するか否かを判定する。
【0016】
報知制御部28は、識別情報比較部25での比較結果において車両側識別情報と端末側識別情報とが一致した場合に、受信強度検出部23により検出された応答信号の受信強度に応じた報知を、少なくともスピーカ29または表示部30により操作者におこなう。
【0017】
車載装置12は、携帯端末11から発信されるトリガー信号を受信して、このトリガー信号に含まれる端末側識別情報と、予め記憶している車両側識別情報とが一致した場合に、車両側識別情報を含む所定の応答信号を発信する。
【0018】
本実施の形態による車両探索装置10は上記構成を備えており、次に、この車両探索装置10の動作、つまり車両探索方向について添付図面を参照しながら説明する。
【0019】
先ず、図2に示すステップS11において、携帯端末11は操作者による所定入力操作に応じてトリガー信号を発信する。
次に、ステップS12においては、操作者の人体の所定正面位置に配置された状態で、車載装置12から発信された所定の車両側識別情報を含む応答信号のうち、特に操作者の人体で反射された反射波からなる応答信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS13に進む。
【0020】
そして、ステップS13においては、受信した応答信号に含まれる車両側識別情報を抽出する。
そして、ステップS14においては、抽出した車両側識別情報が所定の端末側識別情報と一致するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS15に進む。
【0021】
そして、ステップS15においては、携帯端末11を操作する操作者が体の向きを変更することに伴う反射体の異なる配置方向毎に対して反射波の受信強度を検出する。
そして、ステップS16においては、反射体の異なる配置方向毎で検出された反射波の受信強度を報知することで、受信強度の方向分布を報知する。
そして、ステップS17においては、反射波の受信強度の方向分布から応答信号の発信源の存在方向が検知され、エンドに進み、処理を終了する。
【0022】
上述したように、本実施の形態による車両探索装置10および車両探索方法によれば、車載装置12から発信される応答信号が所定反射体、特に操作者の人体で反射された反射波を、所定反射体に対する所定相対位置(つまり、操作者の所定正面位置)でアンテナ21aにより受信することから、複数の指向性のアンテナを用いる必要無しに、装置構成が複雑となることを防止しつつ、応答信号の伝播方向を把握することができ、所定反射体の異なる配置方向毎での反射波の受信強度を報知(例えば、表示部30に表示、あるいは、受信強度に応じた音量の音をスピーカ29から出力など)することによって、受信強度が最大となる方向を応答信号の発信源である車載装置12の存在方向として容易かつ精度よく検知することができる。しかも、応答信号が有する車両側識別情報と所定の端末側識別情報とが一致するか否かを判定することから、他の信号と応答信号とを誤認識してしまうことを防止することができる。
【0023】
なお、上述した実施の形態において、報知制御部28は、車両側識別情報と端末側識別情報とが一致した場合に、応答信号の受信強度に応じた報知をおこなうとしたが、これに限定されず、例えば図3に示す変形例のように、車両側識別情報と端末側識別情報とが一致し、かつ、受信パターンと信号パターンとが一致した場合に、応答信号の受信強度に応じた報知をおこなってもよい。
【0024】
この変形例では、携帯端末11は、上述した実施の形態での構成、つまり通信部21と、発信制御部22と、受信強度検出部23と、識別情報抽出部24と、識別情報比較部25と、報知制御部28と、スピーカ29と、表示部30とに加えて、さらに、受信パターン検知部26と、受信パターン比較部27とを備えて構成される。
【0025】
この変形例において、携帯端末11の受信パターン検知部26は、車載装置12から発信されて通信部21により受信された応答信号の受信パターンを検知する。
携帯端末11の受信パターン比較部27は、受信パターン検知部26により検知された応答信号の受信パターンと、予め記憶している所定の信号パターンとを比較し、受信パターンと信号パターンとが一致するか否かを判定する。
【0026】
そして、報知制御部28は、識別情報比較部25での比較結果において車両側識別情報と端末側識別情報とが一致し、かつ、受信パターン比較部27での比較結果において受信パターンと信号パターンとが一致した場合に、受信強度検出部23により検出された応答信号の受信強度に応じた報知を、少なくともスピーカ29または表示部30により操作者におこなう。
【0027】
また、車載装置12は、携帯端末11から発信されるトリガー信号を受信して、このトリガー信号に含まれる端末側識別情報と、予め記憶している車両側識別情報とが一致した場合に、所定時間に亘って、車両側識別情報を含む所定の信号パターンの応答信号を発信する。
【0028】
なお、所定の信号パターンの応答信号とは、例えば図4(a)に示すような車両側識別情報を含む所定ビット列の信号Sが、例えば図4(b)に示すように、一定の時間間隔Taで繰り返し発信される信号列、あるいは、例えば図4(c)に示すように、所定の変則的な時間間隔Ta,Tb,Tc,…で発信される信号列などである。
【0029】
この変形例では、先ず図3に示すステップS21において、携帯端末11は操作者による所定入力操作に応じてトリガー信号を発信する。
次に、ステップS22においては、操作者の人体の所定正面位置に配置された状態で、車載装置12から発信された所定の車両側識別情報を含む応答信号のうち、特に操作者の人体で反射された反射波からなる応答信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS23に進む。
【0030】
そして、ステップS23においては、受信した応答信号に含まれる車両側識別情報を抽出する。
そして、ステップS24においては、受信した応答信号の受信パターンを検知する。
そして、ステップS25においては、抽出した車両側識別情報が所定の端末側識別情報と一致するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS26に進む。
そして、ステップS26においては、検知した受信パターンが所定の信号パターンと一致するか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、エンドに進み、処理を終了する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS27に進む。
【0031】
そして、ステップS27においては、携帯端末11を操作する操作者が体の向きを変更することに伴う反射体の異なる配置方向毎に対して反射波の受信強度を検出する。
そして、ステップS28においては、反射体の異なる配置方向毎で検出された反射波の受信強度を報知することで、受信強度の方向分布を報知する。
そして、ステップS29においては、反射波の受信強度の方向分布から応答信号の発信源の存在方向が検知され、エンドに進み、処理を終了する。
【0032】
この変形例に係る車両探索装置10および車両探索方法によれば、応答信号が有する車両側識別情報と所定の端末側識別情報とが一致するか否かに加えて、受信パターンが所定の信号パターンと一致するか否かを判定することから、他の信号と応答信号とを誤認識してしまうことを防止すると共に、例えば応答信号が他の反射体で反射されることで遅延や方向変化などが生じた信号によって検知精度が低下してしまうことを防止することができる。
【0033】
なお、上述した実施の形態の変形例においては、車載装置12から所定の信号パターンの応答信号が発信され、携帯端末11が予め記憶している所定の信号パターンと携帯端末11による受信パターンとが一致するか否か判定されるとしたが、これに限定されず、例えば車載装置12から所定の信号パターンの応答信号が発信されている状態で、携帯端末11が予め記憶している所定の信号パターンのタイミングのみで受信を行い、上述した変形例でのステップS26の処理(つまり、携帯端末11が検知した受信パターンが所定の信号パターンと一致するか否かを判定する処理)を省略して、単に、携帯端末11が受信した信号から抽出した車両側識別情報が所定の端末側識別情報と一致するか否かを判定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施形態に係る車両探索装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る車両探索装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態の変形例に係る車両探索装置の構成図である。
【図4】本発明の実施形態の変形例に係る所定の信号パターンの応答信号の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態の変形例に係る車両探索装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0035】
10 車両探索装置
11 携帯端末
12 車載装置
21a アンテナ
23 受信強度検出部(受信強度検出手段)
25 識別情報比較部(比較手段)
26 受信パターン検知部(受信強度検出手段)
27 受信パターン比較部(比較手段)
28 報知制御部(報知制御手段)
29 スピーカ(報知装置)
30 表示部(報知装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリガー信号を発信可能な携帯端末と、前記携帯端末から発信される前記トリガー信号を受信して識別情報を有する応答信号を所定時間に亘って発信する車載装置とを備える車両探索装置であって、
前記携帯端末は、
前記応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で受信するアンテナと、
前記反射波の受信強度を検出する受信強度検出手段と、
前記受信強度を報知可能な報知装置と、
前記応答信号が有する前記識別情報と所定識別情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果において前記識別情報が前記所定識別情報と一致した場合に、前記所定反射体の異なる配置方向毎での前記受信強度を前記報知装置により報知する報知制御手段と
を備えることを特徴とする車両探索装置。
【請求項2】
トリガー信号を発信可能な携帯端末と、前記携帯端末から発信される前記トリガー信号を受信して識別情報を有する応答信号を所定パターンで発信する車載装置とを備える車両探索装置であって、
前記携帯端末は、
前記応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で受信するアンテナと、
前記反射波の受信強度および受信パターンを検出する受信状態検出手段と、
前記受信強度を報知可能な報知装置と、
前記応答信号が有する前記識別情報と所定識別情報とを比較すると共に、前記応答信号の前記受信パターンと所定受信パターンとを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果において前記識別情報が前記所定識別情報と一致し、かつ、前記受信パターンが前記所定受信パターンと一致した場合に、前記所定反射体の異なる配置方向毎での前記受信強度を前記報知装置に報知する報知制御手段と
を備えることを特徴とする車両探索装置。
【請求項3】
携帯端末から発信されるトリガー信号を受信した車載装置から所定時間に亘って発信される識別情報を有する応答信号の所定反射体での反射波を、前記所定反射体に対する所定相対位置で無指向性のアンテナにより受信し、
前記識別情報が所定識別情報と一致した場合での前記所定反射体の異なる配置方向毎で受信した前記反射波の受信強度の方向分布から前記車載装置の存在方向を検知することを特徴とする車両探索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−33511(P2010−33511A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197778(P2008−197778)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】