車両用カウルトップカバー
【課題】車体形状への追従性を持たせ且つエネルギー吸収構造とする。
【解決手段】車室内に外気を導入する吸気口9が開口された前壁8bと、前壁8bに連設された後壁8cとによりほぼ山形に形成された突出部8aが車幅方向に突設されたカウルトップカバー本体8を、エンジン室2の後部上方に設置した場合、突出部8aの両端部開口8eと端板10との連設部10dにスリット状の隙間による分離状態部10cを設けることによって、突出部8aを底開き変形可能に構成した。
【解決手段】車室内に外気を導入する吸気口9が開口された前壁8bと、前壁8bに連設された後壁8cとによりほぼ山形に形成された突出部8aが車幅方向に突設されたカウルトップカバー本体8を、エンジン室2の後部上方に設置した場合、突出部8aの両端部開口8eと端板10との連設部10dにスリット状の隙間による分離状態部10cを設けることによって、突出部8aを底開き変形可能に構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体への取り付けが容易で、かつ衝撃吸収効果の高い車両用カウルトップカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に乗用車等の車両には、動力用エンジンが搭載されたエンジン室が車体前部に設置されていて、このエンジン室は、左右側面がフェンダパネルにより、また上面開口部が開閉自在なフードにより覆われた構造となっており、エンジン室の後部上方のカウルトップパネルには、外気を導入するための吸気口を有するカウルトップカバーが設けられている。
【0003】
そして、カウルトップカバーは、車幅方向に長尺な箱型構造となっていて、その両端開口部から飛散してきた葉っぱ等の異物が侵入しないように、前記両端開口部を端板により閉塞して構成しており、それ自体剛体構造となっていた。
【0004】
しかし、カウルトップカバーが剛体構造に形成した場合、カウルトップパネル付近の形状は組付誤差が比較的大きい部位であることから、カウルトップカバーはカウルトップパネルに取付ける際、カウルトップパネル付近の形状に対して追従性が乏しく、取付け困難な場合が発生するおそれがあり、また、障害物が衝突した場合などに対処するため衝撃吸収構造になっていることが求められている。
【0005】
そこで、従来のカウルトップカバーは、両端開口部を閉塞する端板を他の部位より薄肉形状とすることにより圧潰変形可能に構成して、カウルトップパネル付近の車体形状への追従性を確保すると共に、エネルギー吸収構造になしていた(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−268838号公報(段落0030,0031)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし前記従来のカウルトップカバーは、車体形状の追従性を持たせると共にエネルギー吸収構造となるように構成するために、両端開口部を閉塞する端板を他の部位より薄肉形状とした結果、たとえば、カウルトップパネルに取付ける際に圧潰変形させた場合、端板が破れてしまうおそれがあり、端板が破れたままの状態で装着してしまうと、内部に飛散してきた葉っぱ等の異物が侵入し、吸気口等を塞いでしまうおそれがある。
【0007】
そこで本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、車体形状への追従性を持たせ且つエネルギー吸収構造とした車両用カウルトップカバーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車両用カウルトップカバーは、車室内に外気を導入する吸気口が開口された前壁と、前記前壁に連設された後壁とにより車幅方向に延在突出する突出部を形成し、且つ、前記突出部の端部開口を端板により閉塞することによりカウルトップカバー本体を構成する車両用カウルトップカバーであって、前記突出部の端部開口と前記端板との間に分離状態部を設けて、前記突出部を底開き変形可能に構成したことを特徴とするものである。
【0009】
前記構成により、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の端部開口と端板との間に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、スリット状の隙間部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになる。
【0010】
これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行えるため、組み立て時の作業性が大幅に向上する。
【0011】
本発明の車両用カウルトップカバーは、請求項1に記載の発明における突出部に対して、前記端板を別体構成として、前記端板と前記突出部と間を結合手段により結合したことを特徴とするものである。
【0012】
前記構成により、結合手段がカウルトップカバー本体の弾性変形を許容するように構成することにより、カウルトップカバーの車体形状への追従性或いはエネルギー吸収機能を更に、高め、しかも、端板の保護機能をも果たすことになる。
【0013】
本発明の車両用カウルトップカバーは、請求項2に記載の発明における結合手段を、前記突出部の端部開口および前記端板側の一方に突設された複数の係止突部と、他方に設けられて前記係止突部が嵌合する突部受け部とで構成し、前記係止突部の基部に破断部を形成してなるものである。
【0014】
前記構成により、係止突部を突部受け部に嵌挿するだけで端板を組み立てることができるため、組み立て作業が短時間で容易に行えると共に、車両衝突時の衝撃を、係止突部の基部に形成した破断部が破断することにより吸収するため、より高い衝撃吸収効果が得られる。
【0015】
本発明は、請求項3に記載の発明における別体の端板が、車体と当接する当接片を有していることを特徴とするものである。
【0016】
前記構成により、カウルトップカバーが車体へ取付け固定されているときに、所定値の荷重がカウルトップカバーの上方より加えられても、当接片により剛性が向上しているので、変形を抑制し、所定値以上の荷重が加えられると当接片により係止突部の基部の破断を更に確実に行うことができる。
【0017】
本発明は、請求項2ないし4のいずれか一に記載の発明における端板を、前記カウルトップカバー本体より軟質な材料により形成してなるものである。
【0018】
前記構成により、カウルトップカバー内部への落ち葉等の異物の侵入を防止して吸気口より車室内へ常時外気を円滑に取り入れることができ、しかも、端板がフレキシブルに撓むことにより、カウルトップカバーの取付け時における車体形状の追従性に富み、しかも、優れた衝撃吸収機能を発揮することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の車両用カウルトップカバーによれば、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の端部開口と端板との間に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、スリット状の隙間部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになり、これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行え、組み立て時の作業性が大幅に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0021】
図1はカウルトップカバーが設けられた自動車の斜視図、図2はカウルトップカバーの斜視図、図3はカウルトップカバーを車両に取り付けた状態の斜視図、図4はカウルトップカバー本体と端板との分解斜視図、図5は端板の斜視図、図6はカウルトップカバー本体と端板との関係における一例を描画した断面図、図7はカウルトップカバー本体と端板との関係における他の例を描画した断面図、図8は図1のA−A線に沿う拡大断面図、図9は衝突時の作用説明図である。
【0022】
図1に示す自動車は例えば乗用車であって、車体1の前部にエンジン室2が設けられており、エンジン室2内には、動力用のエンジン(図示せず)が搭載されている。
【0023】
エンジン室2の上面開口は、上下方向へ開閉自在なフード3により覆われており、エンジン室2の両側には、前輪4が収容されたタイヤハウス5が設けられている。
【0024】
タイヤハウス5内外面は、車体パネル1aに固着されたフェンダパネル6により覆われており、フェンダパネル6の内面には、図3に示すように、前輪4の上方に位置し、かつ車体パネル1aとフェンダパネル6の間に横架されて車体パネルとしてのエスカッションカウルトップ7がほぼ水平に設けられている。
【0025】
エンジン室2の後部上方には、カウルトップカバー本体8が設けられていて、このカウルトップカバー本体8の前端側上面に設けられたシール(図示せず)がフード3の後端部下面に当接することにより、エンジン室2内へ雨水等が浸入するのを防止している。
【0026】
図2に示すカウルトップカバー本体8は、エンジン室2の幅とほぼ同じ長さに形成されおり、長手方向にほぼ山形の突出部8aが突設されている。
【0027】
カウルトップカバー本体8の突出部8aは、前壁8bおよび後壁8cの頂上部を連結形成されていて、突出部8aの前後縁にフランジ状の板状部8dが延設されており、全体が樹脂により一体成形されていると共に、突出部8aの前壁8bには、一端側からほぼ中央付近にまでスリット状の吸気口9が開口されていて、車両の走行時この吸気口9より車室内へ外気が導入できるようになっており、後壁8cの後縁より延設された板状部8dがフロントガラス12の下部前面に図8に示すように当接されている。
【0028】
また突出部8aの両端面は、図4に示すようにほぼ三角形状に開口されていて、両端部開口8eとなっている。突出部8aの形状は、ほぼ三角状に限定されるものではなく、長方形、台形などの四角形や五角形などでもよく、適宜の形状を選択することができる。
【0029】
両端部開口8eには、側方からほぼ三角形状の端板10が嵌合自在に嵌合しており、端板10はその下端縁から外側へほぼ直角に延設されたフランジ10bと突出部8aの両端部と端板10の間を結合する結合手段11とを有している。
【0030】
そして、両端部開口8eに端板10を嵌合する際に、突出部8aの前壁8bと端板10およびフランジ部10bの連設部10d、或いは突出部8aの後壁8cと端板10およびフランジ部10bの連設部11dには、スリット状の隙間部を設けることによって分離状態部10cが形成されている。
【0031】
また、フランジ10bの幅は、突出部8aの前後縁に延設された板状部8dとほぼ同幅となっている。
【0032】
端板10は、カウルトップカバー本体8に使用されている樹脂より軟質の例えばオレフィン系熱可塑性エラストマーやゴム等の軟質材料により形成されていて、端板10の内面には図5に示すように、結合手段11を形成する複数、例えば5個の突部受け部11aが斜辺に沿って突設されている。
【0033】
これら突部受け部11aは、ほぼコ字形に形成されていて、両端部が端板10の内面に連設されており、突部受け部11aと端板10の内面との間に形成された係止孔11b内に、カウルトップカバー本体8の裏面側に突設された複数、例えば5本の係止突部11cが上方より嵌合できるようになっている。
【0034】
係止突部11cは、図4に示すようにカウルトップカバー本体8の突出部8aの両端部より下方へ向けて突出されていて、突部受け部11aの各係止孔11b内にそれぞれ嵌合又は係止できるように配置されている。
【0035】
また各係止突部11cの長さはほぼ同一となっていて、突部受け部11aの係止孔11bに多少の隙間を存して嵌合できるようになっていると共に、各係止突部11cの基部には、図6および図7に示すように、過大な衝撃により破断する破断部11dが形成されている。
【0036】
破断部11dは、例えば図6に示すように係止突部11cの基部に薄肉部11eを形成するか、図7に示すように係止突部11cの基部に透孔11fを穿設することにより形成されている。
【0037】
次に前記構成された車両用カウルトップカバーの作用を説明する。
【0038】
カウルトップカバー本体8と端板10は、別体に成形されており、車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付ける前に、カウルトップカバー本体8の突出部8aの両端に軟質樹脂製の端板10を結合手段11により取り付ける。
【0039】
端板10の取り付けに当っては、突出部8aの両端に突設された複数の係止突部11cを、端板10の突部受け部11aの係止孔11bに挿入している。図2に示すように突出部8a両端の開口部8eが端板10によりスリット状の隙間部による分離状態部10cを形成した状態で閉鎖されているので、飛散した葉っぱ等の異物をカウルトップカバー本体8内に侵入させないようになっている。
【0040】
次に車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付けるが、多数の金属板を組み付けられた車体パネル1aの取り付け寸法誤差にバラツキがある。
【0041】
しかし突出部8aの両端面を閉鎖する端板10は、カウルトップカバー本体8と別部材となっていて、しかも、突出部8aとの間には分離状態部10cが存在し、また、突出部8aの裏面より突設された係止突部11cと端板10の突部受け部11aとの間には多少隙間がある。
【0042】
このためカウルトップカバー本体8が箱形形状に形成されていても、カウルトップカバー本体8は突出部8aが底開き変形することによって、車体パネル1aとカウルトップカバー本体8の間に多少の取り付け寸法誤差があっても、カウルトップカバー本体8を弾性変形させることにより車体パネル1aに追従させて取り付けることができる。
【0043】
これによって車体パネル1aへと取り付けが短時間で容易に行えるため、作業性が大幅に向上する。
【0044】
一方車両の衝突事故等により図9に示すように、エンジン室2の上面を覆うフード3に上方より過大な衝撃力Fが作用すると、その衝撃力Fはフード3よりカウルトップカバー本体8の突出部8aへと伝えられて、突出部8aが端板10との間に分離状態部10cが存在するために、突出部8aが底開き変形を開始する。
【0045】
突出部8aの変形により突出部8aの両端部に設けられた係止突部11cに過大な力が作用するため、各係止突部11cの破断部11dが破断して、突出部8aの変形を許容すると同時に、突出部8aに作用した衝撃力Fを吸収するため、車両が衝突した際の衝撃を緩和することができるようになる。
【0046】
なお、図10は上記実施の形態に係る第1変形例を示すもので、この第1変形例ではカウルトップカバー本体8の突出部8aが前後方向に幅広な2段山形に形成されていて、この2段山形に合せて端板10が形成されているため、結合手段11の係止突部11cの数も例えば7個と多くなっている。
【0047】
第1変形例では、車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付ける際、カウルトップカバー本体8が弾性変形しにくくなる可能性があるので、端板10の前縁と突出部8aの前壁8bの間、或いは端板10の後縁と突出部8aの後壁8cの間にやはり分離状態部10cを形成しておく。
【0048】
これによって突出部8aが容易に底開きができるので、車体パネル1aとカウルトップカバー本体8の間に多少の取付け寸法誤差があっても、カウルトップカバー本体8を弾性変形させることにより、車体パネル1aへの取り付けが容易となる。
【0049】
また車両が衝突した際の衝撃を、多くの係止突部11cが破断部11dより破断することにより吸収するため、衝撃吸収能力も増大する。
【0050】
また前記実施の形態及び第1変形例では、端板10を、カウルトップカバー本体8と別部材により形成したが、図11に示す第2変形例のようにカウルトップカバー本体8の突出部8a両端に端板10を一体形成し、カウルトップカバー本体8が弾性変形しやすいように、突出部8aの端部と端板10の連設部10dに、カウルトップカバー本体8の弾性変形を許容するスリットを設けて、分離状態部10cを構成している。
【0051】
分離状態部10cの位置としては、図10に示すように突出部8aの前壁8bと端板10の連設部10dの一部及び突出部8aの後壁8cと端板10の連設部10dの一部に設ければよく、突出部8aに過大な衝撃が加わった場合、突出部8aの前後壁8b,8cと端板10の連設部10dが破断して衝撃を吸収するため、前記実施の形態と同様な衝撃吸収効果が得られる。
【0052】
なお、上記実施の形態においては、分離状態部10cは、端板10と突出部8aの端部との間にスリット状の隙間或いはスリットを形成することにより構成したが、これに限定されることなく、端版10と突出部8aとが切り離されていれば、突出部8aの底開き変形を可能に構成できることから、端板10と突出部の端部とが互いに切り離された状態で当接していても良いことになる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の車両用カウルトップカバーは、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の両端部開口と端板との連接部に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、分離状態部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになり、これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行え、組み立て時の作業性が大幅に向上するので、車両用カウルトップカバー等に最適である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーが設けられた車両の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーを車両に取り付けた状態の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおける端板の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との関係における一例を描画した断面図である。
【図7】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との関係における他の例を描画した断面図である。
【図8】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーの作用説明図である。
【図10】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体および端板の第1変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体および端板の第2変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0055】
2 エンジン室
8 カウルトップカバー本体
8a 突出部
8b 前壁
8c 後壁
9 吸気口
10 端板
10d 連設部
10c 分離状態部
11 連結手段
11a 突部受け部
11c 係止突部
11d 破断部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体への取り付けが容易で、かつ衝撃吸収効果の高い車両用カウルトップカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に乗用車等の車両には、動力用エンジンが搭載されたエンジン室が車体前部に設置されていて、このエンジン室は、左右側面がフェンダパネルにより、また上面開口部が開閉自在なフードにより覆われた構造となっており、エンジン室の後部上方のカウルトップパネルには、外気を導入するための吸気口を有するカウルトップカバーが設けられている。
【0003】
そして、カウルトップカバーは、車幅方向に長尺な箱型構造となっていて、その両端開口部から飛散してきた葉っぱ等の異物が侵入しないように、前記両端開口部を端板により閉塞して構成しており、それ自体剛体構造となっていた。
【0004】
しかし、カウルトップカバーが剛体構造に形成した場合、カウルトップパネル付近の形状は組付誤差が比較的大きい部位であることから、カウルトップカバーはカウルトップパネルに取付ける際、カウルトップパネル付近の形状に対して追従性が乏しく、取付け困難な場合が発生するおそれがあり、また、障害物が衝突した場合などに対処するため衝撃吸収構造になっていることが求められている。
【0005】
そこで、従来のカウルトップカバーは、両端開口部を閉塞する端板を他の部位より薄肉形状とすることにより圧潰変形可能に構成して、カウルトップパネル付近の車体形状への追従性を確保すると共に、エネルギー吸収構造になしていた(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−268838号公報(段落0030,0031)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし前記従来のカウルトップカバーは、車体形状の追従性を持たせると共にエネルギー吸収構造となるように構成するために、両端開口部を閉塞する端板を他の部位より薄肉形状とした結果、たとえば、カウルトップパネルに取付ける際に圧潰変形させた場合、端板が破れてしまうおそれがあり、端板が破れたままの状態で装着してしまうと、内部に飛散してきた葉っぱ等の異物が侵入し、吸気口等を塞いでしまうおそれがある。
【0007】
そこで本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、車体形状への追従性を持たせ且つエネルギー吸収構造とした車両用カウルトップカバーを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車両用カウルトップカバーは、車室内に外気を導入する吸気口が開口された前壁と、前記前壁に連設された後壁とにより車幅方向に延在突出する突出部を形成し、且つ、前記突出部の端部開口を端板により閉塞することによりカウルトップカバー本体を構成する車両用カウルトップカバーであって、前記突出部の端部開口と前記端板との間に分離状態部を設けて、前記突出部を底開き変形可能に構成したことを特徴とするものである。
【0009】
前記構成により、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の端部開口と端板との間に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、スリット状の隙間部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになる。
【0010】
これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行えるため、組み立て時の作業性が大幅に向上する。
【0011】
本発明の車両用カウルトップカバーは、請求項1に記載の発明における突出部に対して、前記端板を別体構成として、前記端板と前記突出部と間を結合手段により結合したことを特徴とするものである。
【0012】
前記構成により、結合手段がカウルトップカバー本体の弾性変形を許容するように構成することにより、カウルトップカバーの車体形状への追従性或いはエネルギー吸収機能を更に、高め、しかも、端板の保護機能をも果たすことになる。
【0013】
本発明の車両用カウルトップカバーは、請求項2に記載の発明における結合手段を、前記突出部の端部開口および前記端板側の一方に突設された複数の係止突部と、他方に設けられて前記係止突部が嵌合する突部受け部とで構成し、前記係止突部の基部に破断部を形成してなるものである。
【0014】
前記構成により、係止突部を突部受け部に嵌挿するだけで端板を組み立てることができるため、組み立て作業が短時間で容易に行えると共に、車両衝突時の衝撃を、係止突部の基部に形成した破断部が破断することにより吸収するため、より高い衝撃吸収効果が得られる。
【0015】
本発明は、請求項3に記載の発明における別体の端板が、車体と当接する当接片を有していることを特徴とするものである。
【0016】
前記構成により、カウルトップカバーが車体へ取付け固定されているときに、所定値の荷重がカウルトップカバーの上方より加えられても、当接片により剛性が向上しているので、変形を抑制し、所定値以上の荷重が加えられると当接片により係止突部の基部の破断を更に確実に行うことができる。
【0017】
本発明は、請求項2ないし4のいずれか一に記載の発明における端板を、前記カウルトップカバー本体より軟質な材料により形成してなるものである。
【0018】
前記構成により、カウルトップカバー内部への落ち葉等の異物の侵入を防止して吸気口より車室内へ常時外気を円滑に取り入れることができ、しかも、端板がフレキシブルに撓むことにより、カウルトップカバーの取付け時における車体形状の追従性に富み、しかも、優れた衝撃吸収機能を発揮することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の車両用カウルトップカバーによれば、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の端部開口と端板との間に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、スリット状の隙間部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになり、これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行え、組み立て時の作業性が大幅に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
【0021】
図1はカウルトップカバーが設けられた自動車の斜視図、図2はカウルトップカバーの斜視図、図3はカウルトップカバーを車両に取り付けた状態の斜視図、図4はカウルトップカバー本体と端板との分解斜視図、図5は端板の斜視図、図6はカウルトップカバー本体と端板との関係における一例を描画した断面図、図7はカウルトップカバー本体と端板との関係における他の例を描画した断面図、図8は図1のA−A線に沿う拡大断面図、図9は衝突時の作用説明図である。
【0022】
図1に示す自動車は例えば乗用車であって、車体1の前部にエンジン室2が設けられており、エンジン室2内には、動力用のエンジン(図示せず)が搭載されている。
【0023】
エンジン室2の上面開口は、上下方向へ開閉自在なフード3により覆われており、エンジン室2の両側には、前輪4が収容されたタイヤハウス5が設けられている。
【0024】
タイヤハウス5内外面は、車体パネル1aに固着されたフェンダパネル6により覆われており、フェンダパネル6の内面には、図3に示すように、前輪4の上方に位置し、かつ車体パネル1aとフェンダパネル6の間に横架されて車体パネルとしてのエスカッションカウルトップ7がほぼ水平に設けられている。
【0025】
エンジン室2の後部上方には、カウルトップカバー本体8が設けられていて、このカウルトップカバー本体8の前端側上面に設けられたシール(図示せず)がフード3の後端部下面に当接することにより、エンジン室2内へ雨水等が浸入するのを防止している。
【0026】
図2に示すカウルトップカバー本体8は、エンジン室2の幅とほぼ同じ長さに形成されおり、長手方向にほぼ山形の突出部8aが突設されている。
【0027】
カウルトップカバー本体8の突出部8aは、前壁8bおよび後壁8cの頂上部を連結形成されていて、突出部8aの前後縁にフランジ状の板状部8dが延設されており、全体が樹脂により一体成形されていると共に、突出部8aの前壁8bには、一端側からほぼ中央付近にまでスリット状の吸気口9が開口されていて、車両の走行時この吸気口9より車室内へ外気が導入できるようになっており、後壁8cの後縁より延設された板状部8dがフロントガラス12の下部前面に図8に示すように当接されている。
【0028】
また突出部8aの両端面は、図4に示すようにほぼ三角形状に開口されていて、両端部開口8eとなっている。突出部8aの形状は、ほぼ三角状に限定されるものではなく、長方形、台形などの四角形や五角形などでもよく、適宜の形状を選択することができる。
【0029】
両端部開口8eには、側方からほぼ三角形状の端板10が嵌合自在に嵌合しており、端板10はその下端縁から外側へほぼ直角に延設されたフランジ10bと突出部8aの両端部と端板10の間を結合する結合手段11とを有している。
【0030】
そして、両端部開口8eに端板10を嵌合する際に、突出部8aの前壁8bと端板10およびフランジ部10bの連設部10d、或いは突出部8aの後壁8cと端板10およびフランジ部10bの連設部11dには、スリット状の隙間部を設けることによって分離状態部10cが形成されている。
【0031】
また、フランジ10bの幅は、突出部8aの前後縁に延設された板状部8dとほぼ同幅となっている。
【0032】
端板10は、カウルトップカバー本体8に使用されている樹脂より軟質の例えばオレフィン系熱可塑性エラストマーやゴム等の軟質材料により形成されていて、端板10の内面には図5に示すように、結合手段11を形成する複数、例えば5個の突部受け部11aが斜辺に沿って突設されている。
【0033】
これら突部受け部11aは、ほぼコ字形に形成されていて、両端部が端板10の内面に連設されており、突部受け部11aと端板10の内面との間に形成された係止孔11b内に、カウルトップカバー本体8の裏面側に突設された複数、例えば5本の係止突部11cが上方より嵌合できるようになっている。
【0034】
係止突部11cは、図4に示すようにカウルトップカバー本体8の突出部8aの両端部より下方へ向けて突出されていて、突部受け部11aの各係止孔11b内にそれぞれ嵌合又は係止できるように配置されている。
【0035】
また各係止突部11cの長さはほぼ同一となっていて、突部受け部11aの係止孔11bに多少の隙間を存して嵌合できるようになっていると共に、各係止突部11cの基部には、図6および図7に示すように、過大な衝撃により破断する破断部11dが形成されている。
【0036】
破断部11dは、例えば図6に示すように係止突部11cの基部に薄肉部11eを形成するか、図7に示すように係止突部11cの基部に透孔11fを穿設することにより形成されている。
【0037】
次に前記構成された車両用カウルトップカバーの作用を説明する。
【0038】
カウルトップカバー本体8と端板10は、別体に成形されており、車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付ける前に、カウルトップカバー本体8の突出部8aの両端に軟質樹脂製の端板10を結合手段11により取り付ける。
【0039】
端板10の取り付けに当っては、突出部8aの両端に突設された複数の係止突部11cを、端板10の突部受け部11aの係止孔11bに挿入している。図2に示すように突出部8a両端の開口部8eが端板10によりスリット状の隙間部による分離状態部10cを形成した状態で閉鎖されているので、飛散した葉っぱ等の異物をカウルトップカバー本体8内に侵入させないようになっている。
【0040】
次に車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付けるが、多数の金属板を組み付けられた車体パネル1aの取り付け寸法誤差にバラツキがある。
【0041】
しかし突出部8aの両端面を閉鎖する端板10は、カウルトップカバー本体8と別部材となっていて、しかも、突出部8aとの間には分離状態部10cが存在し、また、突出部8aの裏面より突設された係止突部11cと端板10の突部受け部11aとの間には多少隙間がある。
【0042】
このためカウルトップカバー本体8が箱形形状に形成されていても、カウルトップカバー本体8は突出部8aが底開き変形することによって、車体パネル1aとカウルトップカバー本体8の間に多少の取り付け寸法誤差があっても、カウルトップカバー本体8を弾性変形させることにより車体パネル1aに追従させて取り付けることができる。
【0043】
これによって車体パネル1aへと取り付けが短時間で容易に行えるため、作業性が大幅に向上する。
【0044】
一方車両の衝突事故等により図9に示すように、エンジン室2の上面を覆うフード3に上方より過大な衝撃力Fが作用すると、その衝撃力Fはフード3よりカウルトップカバー本体8の突出部8aへと伝えられて、突出部8aが端板10との間に分離状態部10cが存在するために、突出部8aが底開き変形を開始する。
【0045】
突出部8aの変形により突出部8aの両端部に設けられた係止突部11cに過大な力が作用するため、各係止突部11cの破断部11dが破断して、突出部8aの変形を許容すると同時に、突出部8aに作用した衝撃力Fを吸収するため、車両が衝突した際の衝撃を緩和することができるようになる。
【0046】
なお、図10は上記実施の形態に係る第1変形例を示すもので、この第1変形例ではカウルトップカバー本体8の突出部8aが前後方向に幅広な2段山形に形成されていて、この2段山形に合せて端板10が形成されているため、結合手段11の係止突部11cの数も例えば7個と多くなっている。
【0047】
第1変形例では、車体パネル1aにカウルトップカバー本体8を取り付ける際、カウルトップカバー本体8が弾性変形しにくくなる可能性があるので、端板10の前縁と突出部8aの前壁8bの間、或いは端板10の後縁と突出部8aの後壁8cの間にやはり分離状態部10cを形成しておく。
【0048】
これによって突出部8aが容易に底開きができるので、車体パネル1aとカウルトップカバー本体8の間に多少の取付け寸法誤差があっても、カウルトップカバー本体8を弾性変形させることにより、車体パネル1aへの取り付けが容易となる。
【0049】
また車両が衝突した際の衝撃を、多くの係止突部11cが破断部11dより破断することにより吸収するため、衝撃吸収能力も増大する。
【0050】
また前記実施の形態及び第1変形例では、端板10を、カウルトップカバー本体8と別部材により形成したが、図11に示す第2変形例のようにカウルトップカバー本体8の突出部8a両端に端板10を一体形成し、カウルトップカバー本体8が弾性変形しやすいように、突出部8aの端部と端板10の連設部10dに、カウルトップカバー本体8の弾性変形を許容するスリットを設けて、分離状態部10cを構成している。
【0051】
分離状態部10cの位置としては、図10に示すように突出部8aの前壁8bと端板10の連設部10dの一部及び突出部8aの後壁8cと端板10の連設部10dの一部に設ければよく、突出部8aに過大な衝撃が加わった場合、突出部8aの前後壁8b,8cと端板10の連設部10dが破断して衝撃を吸収するため、前記実施の形態と同様な衝撃吸収効果が得られる。
【0052】
なお、上記実施の形態においては、分離状態部10cは、端板10と突出部8aの端部との間にスリット状の隙間或いはスリットを形成することにより構成したが、これに限定されることなく、端版10と突出部8aとが切り離されていれば、突出部8aの底開き変形を可能に構成できることから、端板10と突出部の端部とが互いに切り離された状態で当接していても良いことになる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の車両用カウルトップカバーは、カウルトップカバー本体が箱形形状に形成されていても、突出部の両端部開口と端板との連接部に分離状態部を設けることによって突出部が底開き変形可能に構成したために、突出部は、分離状態部によって圧潰変形することになって、カウルトップパネルへの装着の際の車体形状への追従性に富むと共に障害物の衝突に対してエネルギー吸収機能を果たすばかりでなく、端板を従来のように薄肉に形成する必要がないことから堅牢性にも富んでいることになり、これによって車体パネルへと取り付けが短時間で容易に行え、組み立て時の作業性が大幅に向上するので、車両用カウルトップカバー等に最適である。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーが設けられた車両の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーを車両に取り付けた状態の斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおける端板の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との関係における一例を描画した断面図である。
【図7】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体と端板との関係における他の例を描画した断面図である。
【図8】図1のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーの作用説明図である。
【図10】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体および端板の第1変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の実施の形態になる車両用カウルトップカバーにおけるカウルトップカバー本体および端板の第2変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0055】
2 エンジン室
8 カウルトップカバー本体
8a 突出部
8b 前壁
8c 後壁
9 吸気口
10 端板
10d 連設部
10c 分離状態部
11 連結手段
11a 突部受け部
11c 係止突部
11d 破断部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内に外気を導入する吸気口が開口された前壁と、前記前壁に連設された後壁とにより車幅方向に延在突出する突出部を形成し、且つ、前記突出部の端部開口を端板により閉塞することによりカウルトップカバー本体を構成する車両用カウルトップカバーであって、前記突出部の端部開口と前記端板との間に分離状態部を設けて、前記突出部を底開き変形可能に構成したことを特徴とする車両用カウルトップカバー。
【請求項2】
前記突出部に対して、前記端板を別体構成として、前記端板と前記突出部と間を結合手段により結合したことを特徴とする請求項1に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項3】
前記結合手段を、前記突出部の端部開口および前記端板側の一方に突設された係止突部と、他方に設けられて前記係止突部が嵌合する突部受け部とで構成し、前記係止突部の基部に破断部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項4】
前記別体の端板は、車体と当接する当接片を有していることを特徴とする請求項3に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項5】
前記端板を、前記カウルトップカバー本体より軟質な材料により形成してなる請求項2ないし4の何れかに記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項1】
車室内に外気を導入する吸気口が開口された前壁と、前記前壁に連設された後壁とにより車幅方向に延在突出する突出部を形成し、且つ、前記突出部の端部開口を端板により閉塞することによりカウルトップカバー本体を構成する車両用カウルトップカバーであって、前記突出部の端部開口と前記端板との間に分離状態部を設けて、前記突出部を底開き変形可能に構成したことを特徴とする車両用カウルトップカバー。
【請求項2】
前記突出部に対して、前記端板を別体構成として、前記端板と前記突出部と間を結合手段により結合したことを特徴とする請求項1に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項3】
前記結合手段を、前記突出部の端部開口および前記端板側の一方に突設された係止突部と、他方に設けられて前記係止突部が嵌合する突部受け部とで構成し、前記係止突部の基部に破断部を形成したことを特徴とする請求項2に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項4】
前記別体の端板は、車体と当接する当接片を有していることを特徴とする請求項3に記載の車両用カウルトップカバー。
【請求項5】
前記端板を、前記カウルトップカバー本体より軟質な材料により形成してなる請求項2ないし4の何れかに記載の車両用カウルトップカバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2007−152991(P2007−152991A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−347155(P2005−347155)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]