説明

車両用クリップ

【課題】 厚み方向に誤差を有するおそれがある被締結部材を重ね合わせて締結するときに、それらを密着状態で、かつ容易に締結できるクリップを提供することである。
【解決手段】 クリップ101を、クリップ本体201と受け部301とから成るものとする。そして、クリップ本体201の軸部3を、重なり状態の補強部材1とフェンダーライナ2の各貫通孔1a,2aにそれらの一方側から挿入し、他方側に突出した軸部3の溝部7に、受け部301に設けられた爪部6の引掛け部6aを入り込ませてクリップ本体201と受け部301とを係合する。このとき、クリップ本体201の抜止め部4に設けられたスタビライザ5がフェンダーライナ2を押圧するため、補強部材1又はフェンダーライナ2の厚み方向の誤差が吸収される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば車両のフェンダーライナに補強部材に取り付けたり、フェンダーライナどうしを連結したりするための車両用クリップ(以下、単にクリップと記載する)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両(例えば、自動車)のタイヤの上部を覆うフェンダーの内側には、走行中にタイヤが跳ね上げる小石や水からフェンダーを保護するために、フェンダーライナが取り付けられている。このフェンダーライナに補強部材を締結するためのクリップとして、特許文献1に開示される技術が存している。
【0003】
フェンダーライナに補強部材を締結したとき、それらの厚み方向に隙間があると、走行中に異音が発生したり、フェンダーライナが損傷して落下したりするおそれがある。このため、フェンダーライナに補強部材を密着状態で締結することが望ましい。ここで、フェンダーライナと補強部材は、例えば樹脂材を真空成形することによって製造されるため、厚み方向に誤差を生じる場合がある。この誤差を吸収するため、例えば「ニフロック(登録商標)」と称されるクリップによってフェンダーライナに補強部材を締結している。
【0004】
このクリップは、軸部と、軸部に同軸に取り付けられた締結片とを備えている。このクリップを使用して、フェンダーライナに補強部材を取り付ける場合、以下のように作業する。フェンダーライナと補強部材とを重ね合わせ、それらの貫通孔を合致させる。フェンダーライナの側からそれらの貫通孔にクリップの軸部を通し、専用の工具を使用して軸部に取り付けられている締結片を引き抜く。これにより、軸部において補強部材から突出した部分が拡開するため、フェンダーライナに補強部材を密着状態で締結することができる。
【0005】
しかし、このクリップを使用してフェンダーライナに補強部材を締結する場合、締結片を引き抜くための専用の工具を必要とする。また、引き抜かれた締結片を廃棄する必要がある。更に、引き抜かれた締結片によって工具が目詰まりしたり、クリップが正常に送られなかったりすると、締結ミスが発生してしまう。
【特許文献1】特開2002−308150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑み、厚み方向に誤差を有するおそれがある被締結部材を重ね合わせて締結するときに、それらを密着状態で、かつ容易に締結できるクリップを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0007】
上記した課題を解決するための本発明は、
複数枚の被締結部材の貫通孔に挿通され、それらを重ねて締結するための車両用クリップであって、
前記被締結部材の貫通孔に挿通可能な軸部の一端部に、前記貫通孔の内径よりも大径の抜止め部が設けられ、同じく他端部の外周面に、その周方向に溝部が形成されたクリップ本体と、
前記クリップ本体とは別体で、前記被締結部材の貫通孔の内径よりも大きな外径を有する円筒状で、その内周面に、弾性変形しながら前記クリップ本体の軸部を受け入れてその溝部と係合する爪部が設けられた受け部と、を備え、
重なり状態の前記被締結部材の貫通孔に一方から挿通され、前記クリップ本体の抜止め部が前記被締結部材に当接して、前記被締結部材の他方から突出した前記クリップ本体の軸部が前記受け部に受け入れられたとき、前記溝部と前記爪部とが係合することを特徴としている。
【0008】
本発明に係る車両用クリップは、上記したように構成されていて、一方側から被締結部材の貫通孔に挿入されるクリップ本体と、クリップ本体とは別体で、被締結部材から他方側に突出したクリップ本体の軸部を受け入れて係合する受け部とを備えている。即ち、クリップ本体の軸部が、受け部の爪部を弾性変形させながら挿入され、クリップ本体の溝部と受け部の爪部とが係合する。このため、従来のクリップのように、専用の工具を使用しなくても人力で被締結部材を締結させることができ、締結作業が容易になるとともに、廃棄片も生じない。
【0009】
そして、前記クリップ本体において、前記抜止め部における前記被締結部材との当接面から前記溝部における他端部側の内側面までの距離を、前記重なり状態の被締結部材の厚みと前記受け部における前記被締結部材との当接面から前記爪部までの高さとの和よりも短くすることができる。
【0010】
クリップ本体の溝部と受け部の爪部とが係合したとき、クリップ本体の抜止め部が被締結部材を押圧する。これにより、複数舞の被締結部材を密着状態で締結することができる。
【0011】
前記クリップ本体の溝部における他端部側の内側面は、前記軸部の軸線と直交して形成され、
同じく一端部側の内側面は、前記軸部の軸線と交差し、かつその軸径が軸部の他端部から一端部にかけて連続的に大きくなるテーパ形状で形成されている。
【0012】
これにより、クリップ本体の溝部と受け部の爪部とが係合したとき、それらの係合状態が解除しにくくなる。
【0013】
そして、前記クリップ本体又は前記受け部には、前記被締結部材をそれらの軸方向に押圧する押圧部材を設けてもよい。また、前記押圧部材は薄板より成り、前記クリップ本体の軸部の一端部から他端部の側に向かうにつれて連続的に外径が大きくなる傘状となっていて、前記被締結部材に押圧されて弾性変形可能とされるものとすることができる。
【0014】
押圧部材により、被締結部材が押圧されるため、複数枚の被締結部材を確実に密着させて締結することができる。また、押圧部材により、被締結部材の厚みの誤差を吸収することができる。
【0015】
また、前記溝部は、前記クリップ本体の軸部の軸方向に複数本設けてもよい。
【0016】
これによっても、被締結部材の厚みの誤差を吸収することができる。
【0017】
更に、前記クリップ本体を、前記受け部よりも硬質の材料より成るようにできる。
【0018】
これにより、車両の走行中にクリップ本体に飛び石等が当たっても、クリップ本体を損傷させにくい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の実施例について説明する。図1は第1実施例のクリップ101の使用状態における正面図、図2の(a)は図1の断面図、同じく(b)は要部の拡大図、図3はクリップ101の分解斜視図、図4は同じく下方からの分解斜視図、図5は受け部301の底面図である。本明細書では、被締結部材の一例として、自動車の補強部材1をフェンダーライナ2を取り付けるためのクリップ101について説明する。
【実施例1】
【0020】
図1ないし図4に示されるように、本発明の第1実施例のクリップ101は樹脂材(例えば、ABS樹脂,PBT(ポリブチレンテレフタレート))より成るクリップ本体201と、同じく受け部301とを備えている。クリップ本体201は、円柱形状の軸部3と、軸部3の外径よりも大径のスタビライザ5とを備えている。本実施例のクリップ101は、クリップ本体201の軸部3がフェンダーライナ2の貫通孔2aに挿通され、補強部材1の貫通孔1aから突出し、受け部301の爪部6(後述)に係合されることにより、フェンダーライナ2と補強部材1とを締結するものである。
【0021】
クリップ本体201について説明する。図2ないし図4に示されるように、クリップ本体201の上端部には、軸部3よりも大径の抜止め部4が設けられ、抜止め部4の外周面からスタビライザ5が延設されている。このスタビライザ5は薄板より成り、軸部3の上端部から下端部の側に向けて傘状(逆皿状)に設けられている。スタビライザ5は、クリップ本体201の軸部3が補強部材1及びフェンダーライナ2の各貫通孔1a,2aを通過して受け部301に受け入れられたとき、補強部材1又はフェンダーライナ2に押圧される。これにより、クリップ本体201の抜止めが図られるとともに、補強部材1とフェンダーライナ2との密着性が良好になる。
【0022】
クリップ本体201の軸部3の下端部(先端部)の外周面は、フェンダーライナ2の貫通孔2aに挿通させ易くするために先細のテーパ面となっている。そして、軸部3の下端部の外周面には、その周方向に形成された溝部7,8が軸方向に所定の間隔をおいて二段に設けられている。各溝部7,8は同一形状なので、ここでは下側(軸部3の先端部側)の溝部7についてのみ説明する。溝部7は、軸部3の外径よりも小さい外径を有する溝底面9と、軸部3の軸線(図示せず)に対して直交して形成される下側溝側面10と、軸部3の軸線に対して斜め上方に傾斜して形成される上側溝側面11とを備えている。上側溝側面11は、軸部3の下端部から上端部にかけて連続的に大きくなるようなテーパ形状で形成されている。
【0023】
クリップ本体201の軸部3の外周面で、上側の溝部7よりも少し上方の部分からスタビライザ5の直下の部分に6以外の部分には、軸方向に沿って複数本(本実施例のクリップ本体201の場合、4本)の肉抜き部12が設けられている。
【0024】
次に、受け部301について説明する。図1ないし図4に示されるように、受け部301は、段付き円筒状の受け部本体(大径の上側受け部本体13と小径の下側受け部本体14)を備えている。上側受け部本体13の軸心部分には、クリップ本体201の軸部3よりも少し大きな内径を有する挿通孔15が設けられている。上側受け部本体13の挿通孔15の上端周縁部には、クリップ本体201の軸部3を受け入れ易くするためにテーパ面15aが形成されている。また、下側受け部本体14の軸心部分には、クリップ本体201の軸部3よりも遥かに大きな内径を有する挿通孔16が設けられている。
【0025】
図2及び図5に示されるように、下側受け部本体14の挿通孔16の部分には、挿通孔15の下端周縁部から下方に向かって延設された複数本の爪部6が設けられている。本実施例の受け部301の場合、3本の爪部6が、周方向に等角度間隔で延設されている。各爪部6の先端部(下端部)は、受け部301の軸線に向かって屈曲されていて、クリップ本体201のいずれかの溝部7,8に引っ掛かる引掛け部6aが形成されている。そして、各爪部6は、爪部6と下側受け部本体14との接続部17を支点として回動(弾性変形)自在である。なお、本実施例の受け部301の場合、各爪部6の下端面は、受け部301の下端面(下側受け部本体14の下端面)と同一となっている。
【0026】
ここで、図6に示されるように、補強部材1の厚みをt1、フェンダーライナ2の厚みをt2、受け部301の全高をHとする。クリップ本体201において、スタビライザ5の下端縁5aから下側の溝部7の下側溝側面10までの長さLは、補強部材1の厚みt1とフェンダーライナ2の厚みt2と受け部301の全高さHとの和(t1+t2+H)よりも少し短い。
【0027】
本実施例のクリップ101の作用について説明する。図6に示されるように、クリップ101の受け部301を補強部材1の背面部に宛がい、補強部材1の貫通孔1aと上側受け部本体13の挿通孔15とを合致させる。補強部材1と受け部301とがずれないように、治具で受け部301を保持することが望ましい。次に、フェンダーライナ2を補強部材1に宛がい、補強部材1の貫通孔1aとフェンダーライナの貫通孔2aとを合致させる。この状態で、フェンダーライナ2の手前側(図6においては上側)からクリップ本体201の軸部3を、補強部材1及びフェンダーライナ2の各貫通孔1a,2aに挿入させる。各貫通孔1a,2aを通過したクリップ本体201の軸部3は、受け部301の上側受け部本体13の挿通孔15に受け入れられる。軸部3の下端部及び上側受け部本体13の挿通孔15の上端周縁部がテーパ形状となっているため、軸部3が確実に受け部301に受け入れられる。更にクリップ本体201の軸部3を挿入させると、軸部3の下端部が各爪部6の引掛け部6aに当接し、各爪部6を押し拡げる。
【0028】
ここで、スタビライザ5の下端縁5aから下側の溝部7の下側溝側面10までの長さLは、補強部材1の厚みt1とフェンダーライナ2の厚みt2と受け部301の全高さHとの和(t1+t2+H)よりも少し短い。このため、クリップ本体201の軸部3によって各爪部6が押し拡げられる動作(弾性変形)を開始したとき、クリップ本体201のスタビライザ5の下端縁5aがフェンダーライナ2に押圧されて拡開(弾性変形)する。そして、各爪部6を押し拡げながら、下側受け部本体14の下端面から突出する。クリップ本体201の軸部3が更に挿入され、各爪部6の引掛け部6aが溝部7の下側溝側面10を通過すると、各爪部6が弾性復元して溝部7に入り込み、それらの引掛け部6aが溝部7に係合する。しかも、この状態で、クリップ本体201のスタビライザ5の下端縁5aがフェンダーライナ2を押圧する。これにより、補強部材1とフェンダーライナ2とは、クリップ本体201と受け部301とに挟み込まれた状態で密着する。そして、クリップ本体201のスタビライザ5がフェンダーライナ2を押圧することにより、補強部材1及びフェンダーライナ2の厚み方向の誤差が吸収される。
【0029】
そして、図2の(b)に示されるように、スタビライザ5の押圧力(弾性復元力)は、クリップ本体201を補強部材1及びフェンダーライナ2の貫通孔1a,2aから引き抜こうとする方向(矢印18の方向)に作用する。ここで、クリップ本体201の溝部7の下側溝側面10は、軸部3の軸線に対して直交する形で設けられている。これにより、車両の走行中の振動等により、溝部7と各爪部6の引掛け部6aとの係合が解除されにくくなっている。
【0030】
もし、図7に示されるように、フェンダーライナ2の厚みt2’が前述したフェンダーライナ2の厚みt2よりも薄くなり、しかも、スタビライザ5を最大に押圧させても補強部材1とフェンダーライナ2とが密着しない場合について説明する。この場合、受け部301の各爪部6の引掛け部6aを、クリップ本体201の下側の溝部7と係合させた後、更にクリップ本体201の軸部3を押し込む。すると、各爪部6の引掛け部6aが下側の溝部7の上側溝側面11をなぞることにより、各爪部6が再び弾性変形し、上側の溝部7の溝底面9に入り込んで上側の溝部7と係合する。下側の溝部7の上側溝側面11が軸部3の軸線に対して斜めに設けられているため、クリップ本体201の軸部3を押し込む作業が容易である。この状態で、クリップ本体201のスタビライザ5の下端縁がフェンダーライナ2を押圧する。この結果、補強部材1とフェンダーライナ2とは、クリップ本体201と受け部301とに挟み込まれた状態で密着する。
【実施例2】
【0031】
上記した第1実施例のクリップ101の場合、クリップ本体201にスタビライザ5が設けられている。しかし、図8に示される第2実施例のクリップ102のように、クリップ本体202は軸部3と抜止め部4とから構成されていて、受け部302にスタビライザ19を設けてもよい。
【0032】
上記したクリップ本体201,202と受け部301,302はいずれも樹脂材より成る。ここで、クリップ本体201,202を、受け部301,302よりも硬質の樹脂材より成るものとしてもよい。そして、クリップ本体201,202を、車体の外部に露出させて取り付ける。このとき、クリップ本体201,202に車両の走行中に飛び石等が当たっても、クリップ本体201,202を損傷させないで済む。
【0033】
本明細書の実施例では、クリップ101によってフェンダーライナ2に補強部材1を取り付ける場合について説明した。しかし、フェンダーライナ2どうしを連結する場合であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】第1実施例のクリップ101の使用状態における正面図である。
【図2】(a)は図1の断面図、(b)は要部の拡大図である。
【図3】クリップ101の分解斜視図である。
【図4】同じく下方からの分解斜視図である。
【図5】受け部301の底面図である。
【図6】クリップ本体201を受け部301に挿入させる状態の作用説明図である。
【図7】フェンダーライナ2の厚みt2’が薄い場合の作用説明図である。
【図8】第2実施例のクリップ102の正面断面図である。
【符号の説明】
【0035】
101,102 クリップ
201,202 クリップ本体
301,302 受け部
1 補強部材(被締結部材)
1a,2a 貫通孔
2 フェンダーライナ(被締結部材)
3 軸部
4 抜止め部
5,19 スタビライザ
5a 下端面(当接面)
6 爪部
7,8 溝部
10 下側溝側面(溝部の他端部側の内側面)
11 上側溝側面(溝部の一端部側の内側面)
H 高さ
L 長さ(距離)
t1,t2 厚み

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚の被締結部材の貫通孔に挿通され、それらを重ねて締結するための車両用クリップであって、
前記被締結部材の貫通孔に挿通可能な軸部の一端部に、前記貫通孔の内径よりも大径の抜止め部が設けられ、同じく他端部の外周面に、その周方向に溝部が形成されたクリップ本体と、
前記クリップ本体とは別体で、前記被締結部材の貫通孔の内径よりも大きな外径を有する円筒状で、その内周面に、弾性変形しながら前記クリップ本体の軸部を受け入れてその溝部と係合する爪部が設けられた受け部と、を備え、
重なり状態の前記被締結部材の貫通孔に一方から挿通され、前記クリップ本体の抜止め部が前記被締結部材に当接して、前記被締結部材の他方から突出した前記クリップ本体の軸部が前記受け部に受け入れられたとき、前記溝部と前記爪部とが係合することを特徴とする車両用クリップ。
【請求項2】
前記クリップ本体において、前記抜止め部における前記被締結部材との当接面から前記溝部における他端部側の内側面までの距離は、前記重なり状態の被締結部材の厚みと前記受け部における前記被締結部材との当接面から前記爪部までの高さとの和よりも短くなっていることを特徴とする請求項1に記載の車両用クリップ。
【請求項3】
前記クリップ本体の溝部における他端部側の内側面は、前記軸部の軸線と直交して形成され、
同じく一端部側の内側面は、前記軸部の軸線と交差し、かつその軸径が軸部の他端部から一端部にかけて連続的に大きくなるテーパ形状で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用クリップ。
【請求項4】
前記クリップ本体又は前記受け部には、前記被締結部材をそれらの軸方向に押圧する押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用クリップ。
【請求項5】
前記押圧部材は薄板より成り、前記クリップ本体の軸部の一端部から他端部の側に向かうにつれて連続的に外径が大きくなる傘状となっていて、
前記被締結部材に押圧されて弾性変形可能とされることを特徴とする請求項4に記載の車両用クリップ。
【請求項6】
前記溝部は、前記クリップ本体の軸部の軸方向に複数本設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の車両用クリップ。
【請求項7】
前記クリップ本体は、前記受け部よりも硬質の材料より成ることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の車両用クリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−281394(P2009−281394A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130771(P2008−130771)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【出願人】(000208293)大和化成工業株式会社 (174)
【Fターム(参考)】