説明

車両用冷却システム

【課題】従来の電気機器冷却システムよりも運転効率を向上させる。
【解決手段】
インバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2に循環路16が接続される。循環路16には、複数の分岐路18、20が形成され、また、各々の分岐路18、20に流れる冷却液の流量を制御する制御弁28、30が設けられている。制御弁18、20によって循環路を種々の冷却経路に切り替えることが可能となり、冷却を要する機器のみに冷却液を送液することができる。この結果、冷却液の送液量が軽減され、冷却液を送液するウォーターポンプ36やラジエータ14に設けられたクーリングファン38等の消費電力を低減でき、効率の良い冷却システムを提供することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の冷却システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、駆動源としてエンジンとモータジェネレータを用いるハイブリッド車両が知られている。エンジンとモータジェネレータ、および一部の周辺機器は駆動に伴って発熱することから、車両にはこれらの機器を冷却する冷却システムが搭載されている。冷却システムは、エンジンとその周辺機器を冷却するエンジン系の冷却システムと、モータジェネレータとその周辺の電気機器を冷却するための電気機器系の冷却システムとに分かれて構成されている。
【0003】
電気機器系の冷却システムにおいては、駆動用のモータジェネレータの他に、エンジンを動力として発電する発電用のモータジェネレータと、車両に搭載された直流電源の電力を変換して駆動用のモータジェネレータに交流電力を供給するインバータも冷却対象としている。
【0004】
従来技術における電気機器系の冷却システムにおいては、効率的な運転を行うために冷却経路を切り替え可能に構成している。例えば特許文献1においては、インバータと、駆動用および発電用のモータジェネレータとに冷却液が流通する冷却経路と、インバータと発電用のモータジェネレータに冷却液が流通する冷却経路と、これらの冷却経路を切り替える制御弁を備えた冷却システムが開示されている。この冷却システムでは、駆動用のモータジェネレータの冷却が必要な時と不要な時とに応じて冷却経路を切り替えている。また、特許文献2においては、インバータと、駆動用および発電用のモータジェネレータに冷却液が流通する冷却経路と、インバータのみに冷却液が流通する冷却経路と、これらの冷却経路を切り替える制御弁を備えた冷却システムが開示されている。この冷却システムでは、電動用及び発電用のモータジェネレータの冷却が必要な時と不要な時とに応じて冷却経路を切り替えている。
【0005】
冷却経路を切り替えることにより、冷却システム全体の冷却液の送液量を低減できる。その結果、冷却液の送液を行うウォーターポンプや、ラジエータにおいて冷却液の放熱を促進する冷却ファンの消費電力を軽減でき、運転効率の良い冷却を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−219083号公報
【特許文献2】特開2006−42441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、車両の運転状態によっては、発電用のモータジェネレータの冷却は不要であり、インバータと駆動用のモータジェネレータのみを冷却対象とすれば足りる場合がある。しかし、従来技術においてはインバータと駆動用のモータジェネレータのみに冷却液を供給する冷却経路は形成されておらず、駆動用のモータジェネレータを冷却する際には必ず発電用のモータジェネレータにも冷却液が供給される。本来冷却液を流す必要のない機器にまで冷却液が供給される分、冷却システムの運転効率は下がる。このように、従来の冷却システムにおいては運転効率をさらに向上させる余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、エンジンと、エンジンの動力により発電する第1のモータジェネレータと、エンジンの駆動を補助する第2のモータジェネレータと、第2のモータジェネレータに交流電力を供給するインバータと、を備えた車両に搭載され、インバータと、第1および第2のモータジェネレータとを冷却する、車両用冷却システムに関するものである。冷却システムは、インバータと、第1および第2のモータジェネレータとに接続され、冷却液が循環する循環路を備えている。また、循環路には、冷却液の流量を制御する制御弁が設けられている。制御弁によって、循環路の状態は、インバータに冷却液を供給するとともに、第1および第2のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第1の冷却状態と、インバータ及びインバータを経由して第1のモータジェネレータに冷却液を供給するとともに、第2のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第2の冷却状態と、インバータ及びインバータを経由して第2のモータジェネレータに冷却液を供給するとともに、第1のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第3の冷却状態と、インバータ及びインバータを経由して第1と第2のモータジェネレータに冷却液を供給する、第4の冷却状態と、のいずれか一つに切り替えられる。
【発明の効果】
【0009】
本願発明によれば、従来よりも運転効率の高い車両の冷却システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態に係る車両の冷却システムを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に本実施形態に係る車両の冷却システム10を示す。この冷却システム10はいわゆるハイブリッド車両に搭載されている。この車両には、内燃機関であるエンジン(図示せず)と、エンジンの駆動を補助するモータジェネレータとが駆動源として搭載されている。
【0012】
さらに、この車両には、エンジンの動力により発電するモータジェネレータが設けられている。本実施形態においては、発電用のモータジェネレータを第1のモータジェネレータMG1で示し、駆動用のモータジェネレータを第2のモータジェネレータMG2で表す。
【0013】
また、この車両にはインバータ12が設けられている。インバータ12は、車両に搭載された2次電池等の直流電源(図示せず)からの直流電力を交流電力に変換してこの交流電力を第2のモータジェネレータMG2に供給する。また、インバータ12は、第1のモータジェネレータMG1が発電した交流電力を直流電力に変換してこの直流電力を直流電源に供給する。
【0014】
冷却システム10は、上記したインバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2を冷却対象としている。冷却システム10は、放熱器であるラジエータ14と、ラジエータ14に接続され、冷却液が循環する循環路16を備えている。循環路16には、インバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2が接続されている。
【0015】
循環路16には複数の分岐路が形成されている。図1においては、循環路16の経路上に設けられ、流路が二股に分かれた後に再び合流する分岐路18が構成されている。さらに循環路16には、分岐路18を回避する別の分岐路としてバイパス路20が形成されている。
【0016】
分岐路18の各々には第1のモータジェネレータMG1と第2のモータジェネレータMG2の各々が接続されている。また、分岐路18およびバイパス路20よりもラジエータ14側の循環路16の区間22にはインバータ12が接続されている。
【0017】
なお、第1のモータジェネレータMG1と第2のモータジェネレータMG2、および分岐路18と循環路16の一部は、トランスミッションハウジング24に内蔵されている。トランスミッションハウジング24内には、エンジン動力を第1のモータジェネレータMG1と車両の出力軸に分割する動力分割ギヤ、第2のモータジェネレータMG2の動力を増幅して車両の出力軸に伝達するモーターリダクションギヤ等の図示しないトランスミッション(変速機)が内蔵され、トランスミッションの周囲に第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2が配置されている。
【0018】
また本実施形態では、バイパス路20は、循環路16の、トランスミッションハウジング24に内蔵された区間よりもラジエータ14側に設けられている。このようにバイパス路20を配置することで、トランスミッションハウジング24を経由せずに冷却液を循環させることができる。トランスミッションや第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2の駆動によってトランスミッションハウジング24全体が加熱される場合がある。トランスミッションハウジング24を回避するようにバイパス路20を形成し、バイパス路20を経由して冷却液を循環させることで、後述するように、暖機運転時等トランスミッションを昇温する必要がある場合において、冷却液がトランスミッションハウジング24から熱を奪うことを防ぐことができる。
【0019】
また、循環路16とバイパス路20との接続点には、第1の制御弁28が設けられている。第1の制御弁28は循環路16からバイパス路20に流入する冷却液の流量を制御するとともに、バイパス路20より分岐路18側の循環路16に流入する冷却液の流量を制御している。第1の制御弁28は例えば3方弁から構成され、この開閉動作により冷却液の流通状態は、下記3つの状態のいずれかとなる。すなわち、
(1)バイパス側:開、分岐路側:閉
循環路16に流れる冷却液がすべてバイパス路20に流れ、分岐路18側には冷却液が流れない
(2)バイパス側:開、分岐路側:開
冷却液の一部がバイパス路20に流れ、残りの一部が分岐路18側に流れる。
(3)バイパス側:閉、分岐路側:開
バイパス路20には冷却液が流れずに、すべての冷却液が分岐路18側に流れる。
の3つの状態のいずれかとなる。
【0020】
また、分岐路18の分岐点には第2の制御弁30が設けられている。第2の制御弁30は分岐路18のMG1側分岐路32およびMG2側分岐路34の各々に流入する冷却液の流量を制御している。第2の制御弁30は例えば3方弁から構成され、この開閉動作により冷却液の流通状態は、下記3つの状態のいずれかとなる。すなわち、
(1)MG1側:開、MG2側:閉
すべての冷却液がMG1側分岐路32に流れ、MG2側分岐路34には冷却液が流れない。
(2)MG1側:開、MG2側:開
冷却液の一部がMG1側分岐路32に流れ、残りの一部がMG2側分岐路34に流れる。
(3)MG1側:閉、MG2側:開
MG1側分岐路32には冷却液が流れずに、すべての冷却液がMG2側分岐路34に流れる。

の3つの状態のいずれかとなる。
【0021】
また、分岐路18およびバイパス路20よりもラジエータ14側にはウォーターポンプ36が接続されている。ウォーターポンプ36は例えば電動駆動式であり、電力の供給を受けて駆動し、冷却システム10内に冷却液を循環させる。
【0022】
また、ラジエータ14にはクーリングファン38が設けられている。クーリングファン38は例えば電動駆動式であり、電力の供給を受けて駆動してラジエータ14に風を送る。これにより、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2からラジエータ14に戻った冷却水の冷却が促進される。
【0023】
また、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2にはそれぞれ温度センサ40、42、44が設けられており、それぞれの温度を計測可能になっている。
【0024】
第1の制御弁28、第2の制御弁30、ウォーターポンプ36、クーリングファン38はそれぞれ制御部46に接続されている。制御部46はこの他にインバータ12の温度センサ40と、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2の温度センサ42、44にも接続されている。また、制御部46は図示しないエンジン温度センサにも接続されており、エンジン温度から、車両が暖機運転中であるか否かを判断する。制御部46はインバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2の温度や車両の運転状態に応じてインバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2の中から冷却対象を特定する。さらに制御部46は特定された冷却対象に基づいて第1の制御弁28および第2の制御弁30の開度を制御するとともに、ウォーターポンプ36およびクーリングファン38の運転状態を制御する。
【0025】
次に、本実施形態に係る冷却システムの冷却動作について説明する。冷却システム10は、第1の制御弁28および第2の制御弁30の開度調整により、以下の4つの冷却経路に切り替え可能となっている。
冷却経路1:ラジエータ14→インバータ12→バイパス路20→ラジエータ14
冷却経路2:ラジエータ14→インバータ12→第1のモータジェネレータMG1→ラジエータ14
冷却経路3:ラジエータ14→インバータ12→第2のモータジェネレータMG2→ラジエータ14
冷却経路4:ラジエータ14→インバータ12→第1のモータジェネレータMG1および第2のモータジェネレータMG2→ラジエータ14
【0026】
まず、冷却経路1について説明する。制御部46は、第1の制御弁28について、バイパス側を開放状態にするとともに分岐路側を閉止状態にする。さらに、第2の制御弁30について、MG1側、MG2側とも閉止状態にする。これにより冷却システム10の冷却経路が上記冷却経路1に切り替わる。冷却経路1においては、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2のうち、インバータ12のみが冷却対象となり、第1、第2のモータジェネレータMG1、MG2の冷却は省略される。
【0027】
冷却経路1は、車両の始動時等、車両の暖機運転中に切り替えられる。暖機運転は冷間時のエンジンやトランスミッションを適温まで昇温するために行われる。トランスミッションの昇温に当たり、トランスミッションハウジング24に収容された第2のモータジェネレータMG2が駆動する。さらに、第2のモータジェネレータMG2に交流電力を供給するためにインバータ12が駆動する。冷却経路1においてはインバータ12には冷却液は供給されるものの、トランスミッションハウジング24への冷却液の供給は停止される。
【0028】
暖機運転中に冷却液がトランスミッションハウジング24内を循環するとその分トランスミッションの昇温が妨げられる。そこで、冷却システム10を冷却経路1に切り替えてトランスミッションハウジング24への冷却液の送液を停止させる。これにより、トランスミッションハウジング24は冷却液に熱を奪われずに済む。他方、冷却液はトランスミッションハウジング24からの受熱を免れるため、その分冷却液の温度上昇は抑制される。したがって、ラジエータ14において冷却液の放熱を促進するクーリングファン38の駆動量を軽減することができ、省電力化に寄与する。また、トランスミッションハウジング24への送液を行わなくて済む分、ウォーターポンプ36の駆動量を軽減することができ、省電力化に寄与する。
【0029】
次に、冷却経路2について説明する。制御部46は、第1の制御弁28について、バイパス側を閉止状態にするとともに分岐路側を開放状態にする。また、第2の制御弁30について、MG1側を開放状態にするとともに、MG2側は閉止状態にする。これにより冷却システム10の冷却経路が上記冷却経路2に切り替わる。冷却経路2においては、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2のうち、インバータ12と第1のモータジェネレータMG1が冷却対象となり、第2のモータジェネレータMG2の冷却は省略される。
【0030】
冷却経路2は、車両の定常運転時などに切り替えられる。車両の加速時にはエンジンの出力を補助するべく第2のモータジェネレータMG2が駆動するが、加速が終了すると第2のモータジェネレータMG2が停止してエンジンのみで車両は走行する。第2のモータジェネレータMG2が停止することから、冷却の必要はなくなる。その一方で、エンジンの動力により第1のモータジェネレータMG1は駆動して発電を行う。この駆動に伴い第1のモータジェネレータMG1が発熱する。また、第1のモータジェネレータMG1が発電した交流電力はインバータ12によって直流電力に変換され直流電源に供給される。この電力変換に伴いインバータ12が発熱する。冷却システム10を冷却経路2に切り替えることにより、冷却の必要なインバータ12および第1のモータジェネレータMG1には冷却液が供給され、また冷却の不要な第2のモータジェネレータMG2には冷却液の供給が停止される。
【0031】
次に、冷却経路3について説明する。制御部46は、第1の制御弁28について、バイパス側を閉止状態にするとともに分岐路側を開放状態にする。また第2の制御弁30について、MG1側を閉止状態にするとともに、MG2側は開放状態にする。また、これにより冷却システム10の冷却経路が上記冷却経路3に切り替わる。冷却経路3においては、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2のうち、インバータ12と第2のモータジェネレータMG2が冷却対象となり、第1のモータジェネレータMG1の冷却は省略される。
【0032】
冷却経路3は、車両が坂道を下っている時や低速走行時などに切り替えられる。これらの運転状態においては、エンジンは停止して第2のモータジェネレータMG2が車両を駆動する。エンジンが停止しているから第1のモータジェネレータMG1は駆動されず、冷却を省略し得る。一方、第2のモータジェネレータMG2および直流電源から第2のモータジェネレータMG2に電力を供給するインバータ12は駆動に伴い発熱する。冷却システム10を冷却経路3に切り替えることにより、冷却の必要なインバータ12および第2のモータジェネレータMG2には冷却液が供給され、また冷却の不要な第1のモータジェネレータMG1には冷却液の供給が停止される。
【0033】
次に、冷却経路4について説明する。制御部46は、第1の制御弁28について、バイパス側を閉止状態にするとともに分岐路側を開放状態にする。また、第2の制御弁30について、MG1側とMG2側をともに開放状態にする。これにより冷却システム10の冷却経路が上記冷却経路4に切り替わる。冷却経路4においては、インバータ12、第1のモータジェネレータMG1、第2のモータジェネレータMG2のすべてが冷却対象となる。
【0034】
冷却経路4は、車両の加速時等の高出力時に切り替えられる。この場合においてはエンジンの出力を補助するために第2のモータジェネレータMG2が駆動する。またエンジンにより第1のモータジェネレータMG1も駆動する。第1のモータジェネレータMG1が発電した交流電力を第2のモータジェネレータMG2に供給するとともに、直流電源の直流電力を交流電力に変換して第2のモータジェネレータMG2に供給するためにインバータ12も駆動する。つまりインバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2の3者を冷却する必要がある。冷却システム10を冷却経路4に切り替えることにより、インバータ12、第1および第2のモータジェネレータMG1、MG2のすべてに冷却液が供給される。
【0035】
以上説明したように、本実施形態における電気機器冷却システムにおいては、車両の運転状態に応じて冷却経路を変更し、冷却すべき電気機器に冷却液を供給し、冷却の不要な電気機器に対しては冷却液の供給を停止している。冷却経路2、3は冷却経路4に比べて冷却液の供給量が少ないから、ウォーターポンプ36およびクーリングファン38の消費電力を冷却経路4の時と比較して軽減できる。さらに、冷却経路4は冷却経路2、3に比べてさらに冷却液の供給量が少ないから、ウォーターポンプ36およびクーリングファン38の消費電力を冷却経路2、3の時と比較してさらに軽減できる。このように、冷却経路を切り替えることによって冷却システム内の消費電力を抑制することができ、運転効率の良い冷却システムを提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0036】
10 冷却システム、12 インバータ、14 ラジエータ、16 循環路、18 分岐路、20 バイパス路、24 トランスミッションハウジング、28 第1の制御弁、30 第2の制御弁、36 ウォーターポンプ、38 クーリングファン、46 制御部、MG1 第1のモータジェネレータ、MG2 第2のモータジェネレータ。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの動力により発電する第1のモータジェネレータと、
前記エンジンの駆動を補助する第2のモータジェネレータと、
前記第2のモータジェネレータに交流電力を供給するインバータと、
を備えた車両に搭載され、
前記インバータと、前記第1および第2のモータジェネレータとを冷却する、車両用冷却システムであって、
前記インバータと、前記第1および第2のモータジェネレータとに接続され、冷却液が循環する循環路を備え、
前記循環路には、冷却液の流量を制御する制御弁が設けられ、
前記制御弁によって、前記循環路の状態は、
前記インバータに冷却液を供給するとともに、前記第1および第2のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第1の冷却状態と、
前記インバータ及び前記インバータを経由して前記第1のモータジェネレータに冷却液を供給するとともに、前記第2のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第2の冷却状態と、
前記インバータ及び前記インバータを経由して前記第2のモータジェネレータに冷却液を供給するとともに、前記第1のモータジェネレータへの冷却液の供給を停止する、第3の冷却状態と、
前記インバータ及び前記インバータを経由して前記第1と第2のモータジェネレータに冷却液を供給する、第4の冷却状態と、
のいずれか一つに切り替えられることを特徴とする、車両用冷却システム。




【図1】
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【公開番号】特開2011−225134(P2011−225134A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−97654(P2010−97654)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】