説明

車体の前部構造

【課題】車体の外装部材を、ラジエータパネルに接続された一対の腕部に、位置精度よく容易に固定することができるとともに、一対の腕部が接続されたラジエータパネルを、運搬用のコンテナ等へ効率良く積載することができる車体の前部構造を提供する。
【解決手段】ラジエータを保持するラジエータパネル10の両側が、車体の前後方向へ延出する左右一対のサイドフレーム5に固設されている車体の前部構造において、ラジエータパネルアッパ10uの車幅方向の両端部10ur、10ulに、上記車体の車両用灯具20を保持する一対の腕部15、16の各一端15s、16sが、回動自在に各々取り付けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラジエータを保持するラジエータパネルを備える車体の前部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両、例えば自動車車両のエンジンルームに、車体の前後方向に延在する左右一対のサイドフレームが配設されており、該両サイドフレームの先端に、ラジエータを支持し、車幅方向に延在するラジエータパネルが固設されている。
【0003】
ラジエータの上部が接続された、車幅方向に延在する上側のラジエータパネル(以下、ラジエータパネルアッパと称す)には、一般に、車体のフロントフードを閉位置に固定するフードロックがボルト等で固設されており、また、ラジエータパネルアッパには、車体の外装部材、例えば車体のバンパフェースが固定される場合がある。
【0004】
さらに、最近では、ラジエータパネルアッパを、該ラジエータパネルアッパに対向配置される、ラジエータの下部が接続された下側のラジエータパネル(以下、ラジエータパネルロアと称す)よりも車幅方向または後方に大きく延出するよう形成し、該延出した左右一対の部位(以下、腕部と称す)に、車体の外装部材、例えば車両用灯具をそれぞれ固定することにより、外観及び組み立て性の向上を図る技術も知られており、例えば特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2003−81135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ラジエータパネルの両側から後方へ腕部が大きく延出している場合、このラジエータパネルを運搬するに際し、腕部が邪魔になりやすい。例えば複数のラジエータパネルを運搬用のコンテナ等に積載すると、隣接するラジエータパネル同士の腕部が干渉しやすく、コンテナに積載するラジエータパネル個数を制限しなければならず、積載効率が悪い。
【0006】
このような問題に鑑み、左右一対の腕部をラジエータパネルアッパとは別個に形成した後、各腕部の一端をラジエータパネルアッパの車幅方向の両端部に着脱自在とし、運搬の際には、腕部の各一端をラジエータパネルアッパの車幅方向の両端部から脱却することにより、腕部の互いの干渉を防止してコンテナへの積載効率の向上を実現する手法も知られている。
【0007】
しかしながら、左右一対の腕部は、外方に露見される外装部材である車両用灯具やバンパフェース等を保持するための部材であるため、外観上の問題から、ラジエータパネルアッパへ位置精度を確保して装着する必要があり、運搬の度に一対の腕部の着脱を行うと、取り付け位置の精度管理が難しくなるといった問題があった。
【0008】
本発明の目的は、上記問題に鑑みてなされたものであり、車体の外装部材を、ラジエータパネルに接続された一対の腕部に、位置精度よく容易に固定することができるとともに、一対の腕部が接続されたラジエータパネルを、運搬用のコンテナ等へ効率良く積載することができる車体の前部構造を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明による車体の前部構造は、ラジエータを保持するラジエータパネルの両側が、車体の前後方向へ延出する左右一対のサイドフレームに固設されている車体の前部構造において、上記ラジエータパネルの上部の車幅方向の両端部に、上記車体の外装部材を保持する腕部が、回動自在に各々取り付けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の車体の前部構造によれば、車体の外装部材を、ラジエータパネルに接続された一対の腕部に、位置精度よく容易に固定することができるとともに、一対の腕部が接続されたラジエータパネルを、運搬用のコンテナ等へ効率良く積載することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す車体の前部構造を示す斜視図である。
【0012】
同図に示すように、エンジンルーム100の下部には、車体前後方向に延出する左右一対のサイドフレーム5が配設されており、該両サイドフレーム5の各先端部に、車幅方向に延在するラジエータパネル10が固設されている。
【0013】
ラジエータパネル10は、車幅方向に延在するラジエータパネルロア10dと、該ラジエータパネルロア10dの上方に離間して平行配置されるラジエータパネルアッパ10uと、ラジエータパネルアッパ10uとラジエータパネルロア10dとを、車幅方向の各端部において連結する一対の保持部材10r、10lと、該一対の保持部材10r、10lにそれぞれ固設された一対の耳部13、14とにより主要部が構成されている。
【0014】
ラジエータパネル10は、相応の車体剛性を有する部材、例えば板金やパイプ等の部材から形成されている。また、ラジエータパネル10は、ラジエータ等の図示しないラジエータを保持する。
【0015】
具体的には、ラジエータパネル10の一対の保持部材10r、10lは、ラジエータの高さ方向の1辺、言い換えればラジエータの車幅方向の両端側に沿って延在されており、保持部材10rは、ラジエータの一端側(以下、右端部側と称す)が接続されることにより、ラジエータの右端部側を保持し、保持部材10lは、ラジエータの他端側(以下、左端部側と称す)が接続されることにより、ラジエータの左端部側を保持する。
【0016】
さらに、ラジエータパネル10のラジエータパネルロア10d及びラジエータパネルアッパ10uは、ラジエータの上端及び下端側に車幅方向に沿って延在されており、ラジエータパネルロア10dは、ラジエータの下端側が接続されることにより、ラジエータの下端側を保持し、ラジエータパネルアッパ10uは、ラジエータの上端側が接続されることにより、ラジエータの上端側を保持する。
【0017】
保持部材10rのラジエータを保持している側と反対側の面(図中右側面)に、例えば保持部材10rと同程度の強度を有する板金やパイプ等の部材から形成された耳部13が固設されており、該耳部13の図示しない後端面に、図中右側のサイドフレーム5の先端部が、耳部13にボルト等で締結されることにより、組み付け強度が確保されて固定されている。
【0018】
尚、耳部13は、保持部材10rと一体的に形成されていても良い。また、保持部材10r及び耳部13は、相応の車体剛性を有する部材であれば、板金やパイプに限定されない。
【0019】
保持部材10lのラジエータを保持している側と反対側の面(図中左側面)に、例えば保持部材10lと同程度の強度を有する板金やパイプ等の部材から形成された耳部14が固設されており、該耳部14の図示しない後端面に、図中左側のサイドフレーム5の先端部が、耳部14にボルト等で締結されることにより、組み付け強度が確保されて固定されている。
【0020】
尚、耳部14は、保持部材10lと一体的に形成されていても良い。また、保持部材10l及び耳部14は、相応の車体剛性を有する部材であれば、板金やパイプに限定されない。
【0021】
ラジエータパネルアッパ10uの先端側の面10usに、車体の図示しない外装部材であるバンパフェースが固定される固定ユニット28が車幅方向に沿って固設されており、該固定ユニット28の先端側の面28sの車幅方向略中央に、車体の図示しないフロントフードを閉位置に固定する外装部材であるフードロック40が、位置精度良く固設されている。
【0022】
また、ラジエータパネルアッパ10uの上端部である上面10ujの一方の端部(以下、右側端部と称す)10urに、ラジエータパネル10の後方に延出し、延出した部位が図1中車幅方向右側に湾曲する形状を有する腕部15の一端15sが、ピン71により回動自在となるように、規定の位置に位置精度良く取り付けられている。尚、腕部15の形状は、上述した形状に限定されない。
【0023】
腕部15は、外装部材である車両用灯具20の外周縁の一部が固定されることにより、車両用灯具20を保持するものである。尚、腕部15に固定される外装部材は、車両用灯具に限定されず、例えばバンパフェースが固定されても良く、車体の外装部材であれば、どのようなものであっても構わない。
【0024】
腕部15は、例えば車両用灯具20を保持出来る程度の強度及び可撓性を有する樹脂から形成されている。尚、腕部15は、車両用灯具20を保持出来る程度の強度を有し、可撓性を有する材料であれば、樹脂に限定されない。
【0025】
さらに、ラジエータパネルアッパ10uの上端部である上面10ujの他方の端部(以下、左側端部と称す)10ulに、ラジエータパネル10の後方に延出し、延出した部位が図1中車幅方向左側に湾曲する形状を有する腕部16の一端16sが、ピン72により回動自在となるように、規定の位置に位置精度良く取り付けられている。尚、腕部16の形状は、上述した形状に限定されない。
【0026】
腕部16は、外装部材である車両用灯具20の外周縁の一部が固定されることにより、車両用灯具20を保持するものである。尚、腕部16に固定される外装部材は、車両用灯具に限定されず、例えばバンパフェースが固定されても良く、車体の外装部材であれば、どのようなものであっても構わない。
【0027】
腕部16は、例えば車両用灯具20を保持出来る程度の強度及び可撓性を有する樹脂から形成されている。尚、腕部16は、車両用灯具20を保持出来る程度の強度を有し、可撓性を有する材料であれば、樹脂に限定されない。
【0028】
尚、一対の腕部15、16に取り付け位置の精度が要求されるのは、一対の腕部15、16に固定される車両用灯具20は、エンジンルーム100において上部に配置される部品の性格上、外部に露呈するため、外観上の見栄えに影響するからである。バンパフェース等外装部材が取り付く場合も同様である。
【0029】
次にこのように構成された車体の前部構造の作用を、図1、図2を用いて説明する。図2は、図1のラジエータパネル及び一対の腕部を抽出して示した斜視図である。
【0030】
ラジエータパネル10を、車体の製造工程においてコンテナ等で運搬するに際し、先ず、ラジエータパネルアッパの右側端部10urに、一端16sがピン72により回動自在に接続された腕部16を、図中時計周りに回転させる。このことにより、腕部16は、ピン72により、一端16sを支点として時計周りに回転し、図1に示す開位置から図2に示す閉位置に折りたたまれる。
【0031】
次に、ラジエータパネルアッパの左側端部10ulに、一端15sがピン71により回動自在に接続された腕部15を、図中時計周りと反対の方向(以下、反時計周りと称す)に回転させる。このことにより、腕部15は、ピン71により、一端15sを支点として時計周りと反対の方向に回転し、図1に示す開位置から図2に示す閉位置に折りたたまれる。
【0032】
この際、腕部15の他端15kと腕部16の他端16kとは、一端15s、16sが同じ高さに接続されていると、折りたたんだ閉位置において互いの側面が接触してしまう場合がある。
【0033】
しかしながら、一対の腕部15、16は、上述したように可撓性を有する樹脂から形成されていることから、例えば閉位置において腕部15を撓ませることにより発生する他端15k、16kの高低差により、他端15k、16kの互いの側面が接触することがない。
【0034】
尚、折りたたんだ閉位置での一対の腕部15、16の他端15k、16kの互いの側面の接触防止は、例えばラジエータパネルアッパ10uの後端面であって腕部15の一端15sの近傍に設けられた、腕部15の高さを調整する調整装置90を用いて、腕部15と、腕部16とに高低差を生じさせることにより行っても良い。尚、調整装置90は、腕部16側に設けても良い。
【0035】
また、例えば一対の腕部15、16の一端が接続される各端部10ur、10ulに高低差を生じさせることにより、即ち、例えば腕部15を、腕部16よりも高さ方向において高い位置に接続することにより、折りたたんだ閉位置での一対の腕部15、16の他端15k、16kの互いの側面の接触を防止しても良い。
【0036】
さらには、一対の腕部15、16の内、例えば腕部15の一端15sのみを右側端部10urにピン71にて緩く取り付けることにより、他端15k、16kに高低差を生じさせ、折りたたんだ閉位置での一対の腕部15、16の他端15k、16kの互いの側面の接触を防止しても良い。尚、腕部16の一端16sのみを右側端部10urにピン72にて緩く取り付けても良い。
【0037】
次いで、コンテナ等からラジエータパネル10を取り出し、該ラジエータパネル10をエンジンルーム100(図1参照)に配置する際には、先ず、折りたたまれた腕部16を、図中反時計周りに回転させる。このことにより、腕部16は、ピン72により、一端16sを支点として反時計周りに回転し、図2に示す閉位置から図1に示す開位置に戻る。
【0038】
尚、この際、ラジエータパネルアッパ10uの左側端部10ulに規制部材110を設け、腕部16が規定の位置よりも反時計周りに周りすぎないようにしてもよい。尚、ラジエータパネル10をエンジンルーム100に取り付けた後は、規定の位置において、ピン72により、腕部16が回転しないように左側端部10ulに固定してもよい。
【0039】
次いで、折りたたまれた腕部15を、図中時計周りに回転させる。このことにより、腕部15は、ピン71により、一端15sを支点として時計周りに回転し、図2に示す閉位置から図1に示す開位置に戻る。
【0040】
尚、この際、ラジエータパネルアッパ10uの右側端部10urに規制部材110を設け、腕部15が規定の位置よりも時計周りに周りすぎないようにしてもよい。尚、ラジエータパネル10をエンジンルーム100に取り付けた後は、規定の位置において、ピン71により、腕部15が回転しないように右側端部10urに固定してもよい。
【0041】
このように、本発明の一実施の形態を示す車体の前部構造においては、ラジエータパネル10のラジエータパネルアッパ10uの両端部10ur、10ulに、一対の腕部15、16の各一端15s、16sを、ピン71、72により、それぞれ位置精度良く回動自在に接続した。
【0042】
このことにより、ラジエータパネル10を、車体の製造工程においてコンテナ等で運搬するに際し、一対の腕部15、16を折りたたむことができるため、コンテナ内において、一方のラジエータパネル10の一対の腕部15、16が、他方のラジエータパネル10に干渉することがないため、一対の腕部15、16が接続された複数のラジエータパネル10をコンテナ等で同時に効率良く運搬することができる。
【0043】
尚、一対の腕部15、16を折りたたんだ際、一対の腕部15、16は可撓性部材から構成されているため、例えば腕部15を撓ませることにより、一対の腕部15、16の他端15k、16kに高低差が生じる。よって、他端15kと16kとの側面が互いに接触することがない。
【0044】
また、従来のように、コンテナに積載するに際し、ラジエータパネル10に位置精度良く接続されている一対の腕部15、16を、ラジエータパネル10から取り外す必要もないため、一対の腕部15、16の位置が、コンテナへの積み卸しによりずれてしまうことがない。よって、車両用灯具20を一対の腕部15、16に位置精度良く固定することができる。
【0045】
尚、以下変形例を示す。図3は、図1のラジエータパネルの変形例を示す斜視図である。
本実施の形態においては、ラジエータパネル10は、ラジエータパネルアッパ10uと、ラジエータパネルロア10dと、一対の保持部材10r、10lと、一対の耳部13、14とにより構成されていると示した。また、ラジエータパネル10は、相応の車体剛性を有する部材、例えば板金やパイプ等の部材から形成されていると示した。
【0046】
これに限らず、ラジエータパネル10は、ラジエータパネル10の軽量化及び低コスト化を図る目的で、ラジエータパネルアッパ10u及びラジエータパネルロア10dを設けない構成であっても良い。
【0047】
詳しくは、図3に示すように、一対の保持部材10r、10lの先端側の面に、左右一対のサイドフレーム5の各先端部を連結する、具体的には、各先端部がそれぞれ接続された一対の耳部13,14を連結する、一対の保持部材10r、10lとは別体の補強部材1を固設しても良い。
【0048】
補強部材1は、ラジエータパネル10が、エンジンルーム100に配置された後、後付けにより、一対の保持部材10r、10lに固定される。また、補強部材1は、ラジエータ30の先端側の面に固定されていても良い。
【0049】
補強部材1は、一対の保持部材10r、10lの先端面に対し、左右一対のサイドフレーム5の各先端部が当接する高さよりも上側において、補強部材1の両端部側に形成された傾斜部が、例えば溶着されることにより位置精度良く固定される。
【0050】
さらに、補強部材1の両端部側の図3中後方にそれぞれ延出する各延出部の両端部1kは、一対の耳部13、14の先端面13s、14sに、例えば溶接により位置精度良く固定される。尚、この際、フードロック40及びバンパフェースの固定点は、補強部材1に配設される。
【0051】
補強部材1は、相応の車体剛性を有する部材、例えば板金やパイプ等の部材から形成されており、両端部1kが、それぞれ左右一対のサイドフレーム5が固定された一対の耳部13、14に接続されていることにより、荷重や衝撃を左右一対のサイドフレーム5に伝達する。
【0052】
よって、ラジエータパネル10全体を、重量の重い車体剛性を有する部材、例えば板金やパイプ等の部材から形成しなくとも、必要な車体剛性は、補強部材1により確保することができるため、ラジエータパネル10全体で剛性を確保する必要がない。
【0053】
このことから、ラジエータパネル10を構成する一対の保持部材10r、10l、及び一対の耳部13、14を重量の軽い、ラジエータ30を保持出来る程度の強度を有する樹脂から形成することができるため、ラジエータパネル10を軽量化することができる。
【0054】
また、ラジエータパネル10を構成する部材に、ラジエータパネルアッパ10u及びラジエータパネルロア10dが不要となるため、ラジエータパネル10の軽量化に加え、低コスト化を実現することができる。
【0055】
さらにこの場合であっても、本実施の形態で上述した一対の腕部15、16の各一端15s、16sは、一対の保持部材10r、10lの上端部に、ピン71、72を介して回動自在に接続されている。
【0056】
よって、一対の腕部15、16は閉位置に折りたたむことができるので、ラジエータパネル10をコンテナ等で運搬する際、コンテナ内において、一方のラジエータパネル10の一対の腕部15、16が、他方のラジエータパネル10に干渉することがないため、一対の腕部15、16が接続された複数のラジエータパネル10をコンテナ等で同時に効率良く運搬することができる。
【0057】
また、この場合であっても一対の腕部15、16の位置が、コンテナへの積み卸しによりずれてしまうことがないため、車両用灯具20を一対の腕部15、16に位置精度良く固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施の形態を示す車体の前部構造を示す斜視図。
【図2】図1のラジエータパネル及び一対の腕部を抽出して示した斜視図。
【図3】図1のラジエータパネルの変形例を示す斜視図。
【符号の説明】
【0059】
5…サイドフレーム
10…ラジエータパネル
10u…ラジエータパネルアッパ
10ur…ラジエータパネルアッパの右側端部
10ul…ラジエータパネルアッパの左側端部
15…腕部
16…腕部
15s…腕部の一端
16s…腕部の一端
20…車両用灯具
90…高さ調整装置
代理人 弁理士 伊藤 進

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラジエータを保持するラジエータパネルの両側が、車体の前後方向へ延出する左右一対のサイドフレームに固設されている車体の前部構造において、
上記ラジエータパネルの上部の車幅方向の両端部に、上記車体の外装部材を保持する腕部が、回動自在に各々取り付けられていることを特徴とする車体の前部構造。
【請求項2】
上記一対の腕部の内、一方の腕部の一端は、他方の腕部の一端よりも、上記ラジエータパネル上部の車幅方向の上記各端部に対し、上記車体の高さ方向において高い位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体の前部構造。
【請求項3】
上記一対の腕部の内、一方の腕部の一端は、他方の腕部の一端よりも、上記ラジエータパネルの上部の車幅方向の各端部に対し、緩く取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車体の前部構造。
【請求項4】
上記一対の腕部は、可撓性部材から構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車体の前部構造。
【請求項5】
上記ラジエータパネルには、上記一対の腕部の内、一方の腕部の高さを調整する手段が配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車体の前部構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−192984(P2006−192984A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−4554(P2005−4554)
【出願日】平成17年1月11日(2005.1.11)
【出願人】(000005348)富士重工業株式会社 (3,010)
【Fターム(参考)】