説明

迅速熱循環のために低い熱不均一性を提供する熱ブロックアセンブリおよび機器

本教示は、熱ブロックアセンブリ全体にわたって低い熱不均一性を有する熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を開示する。したがって、かかる低い熱不均一性を有する熱ブロックアセンブリの種々の実施形態は、かかる熱ブロックアセンブリを利用する生物分析機器類の所望の性能を提供する。一実施形態において、熱循環のための熱ブロックアセンブリは、第1の表面と、第2の表面とを有するサンプルブロックであって、第1の表面は、サンプル支持デバイスを受け取るように適合されている、サンプルブロックと、第1の表面と、第2の表面と、第2の表面から垂下する複数のフィンとを有する基部を備えたヒートシンクであって、各フィン間の空隙は、複数のフィンの入口側から複数のフィンの出口側に通過する空気のための流路を提供する、ヒートシンクと、サンプルブロックとヒートシンクとの間に位置付けられた複数の熱電気デバイスとを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本教示の分野は、熱循環装置のための熱ブロックアセンブリのためのものである。
【背景技術】
【0002】
熱不均一性(TNU)の分析は、熱ブロックアセンブリの性能を特性化するための当該技術分野の確立された属性であり、熱ブロックアセンブリは、種々の生物分析機器類において使用され得る。TNUは、典型的に、サンプルブロックが、サンプル支持デバイスに係合し得る、熱ブロックアセンブリのサンプルブロック部分において測定される。TNUは、サンプルブロックにおける、最も熱い場所と最も冷たい場所との間の相違または平均相違のいずれかで表され得る。例えば、TNUは、サンプルブロックにおける、最も熱いサンプル温度または位置と、最も冷たいサンプル温度または位置との間の相違または平均相違として決定され得る。ゲルデータと比較して設定される、業界標準は、そのように定義されたTNUを、約1.0℃の相違、または0.5℃の平均相違として表し得る。歴史的に、TNUを低減することに対する焦点は、サンプルブロックに向けられている。例えば、サンプルブロックの周縁は、典型的に、中心よりも冷たいということが観察されている。かかる周縁効果に対抗するために採られている一手法は、観察される中心から周縁への熱勾配を相殺するように、サンプルブロックの周囲に種々の周辺および周縁加熱器を提供することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本教示において、モデル化は、実験データを使用して、種々の熱ブロックアセンブリ設計における傾向を比較するために有効であった。かかるモデル化は、熱ブロックアセンブリの再設計につながり、本教示による実施形態は、当該技術分野の種々の確立された教示と対照的である。
【0004】
迅速な熱循環のための低い熱不均一性を提供する熱ブロックアセンブリ、ならびにその種々の実施形態、およびかかる熱ブロックアセンブリを組み込む装置の種々の実施形態は、添付の請求項において定義される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1A】図1Aおよび図1Bは、種々の従来技術の熱ブロックアセンブリの図である。
【図1B】図1Aおよび図1Bは、種々の従来技術の熱ブロックアセンブリの図である。
【図2】図2は、種々の熱ブロックアセンブリのためのサンプルブロックおよびヒートシンクに関する、理想化された熱プロファイルを描写する略図である。
【図3】図3は、種々の熱ブロックアセンブリによる、ヒートシンクの熱モデル化を描写する。
【図4】図4は、種々の熱ブロックアセンブリによる、サンプルブロックの熱モデル化を描写する。
【図5】図5は、低い熱不均一性(TNU)を提供する、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、ヒートシンクの熱モデル化を描写する。
【図6】図6は、低い熱不均一性(TNU)を提供する、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、サンプルブロックの熱モデル化を描写する。
【図7】図7は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、2つのヒートシンクを比較する、斜視図である。
【図8】図8は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、その上に載置される熱制御サブアセンブリを各々有する、2つのヒートシンクを比較する、上部斜視図である。
【図9】図9は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、熱ブロックアセンブリの分解図である。
【図10】図10は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、ファンマウントを伴うヒートシンクサブアセンブリの底部斜視図である。
【図11】図11は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、熱ブロックアセンブリの側部表面図である。
【図12】図12Aは、ヒートシンクサブアセンブリの底面図である。図12Bは、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、ヒートシンクサブアセンブリの側部表面図である。
【図13】図13は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態による、熱ブロックアセンブリの側部表面図である。
【図14A】図14Aは、60℃のセットポイント温度に近付く、およびその保持期間中の熱ブロックアセンブリのブロック温度および熱不均一性を描写するグラフである。
【図14B】図14Bは、種々の実施形態による、60℃のセットポイント温度に近付く、およびその保持期間中の熱ブロックアセンブリのブロック温度および熱不均一性を描写するグラフである。
【図15A】図15Aは、種々の実施形態による、95℃のセットポイント温度に近付く、およびその保持期間中の熱ブロックアセンブリのブロック温度および熱不均一性を描写するグラフである。
【図15B】図15Bは、95℃のセットポイント温度に近付く、およびその保持期間中の熱ブロックアセンブリのブロック温度および熱不均一性を描写するグラフである。
【図16】図16は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を利用することができる、機器のブロック図である。
【図17】図17は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を利用することができる、機器のブロック図である。
【図18】図18は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を備える機器類の制御およびインターフェースにおいて利用され得る、例示的なコンピュータシステムの構成要素を例解するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本教示は、アセンブリ全体に低い熱不均一性を有する、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を開示する。以降でより詳細に述べられるように、かかる低い熱不均一性を有する熱ブロックアセンブリの種々の実施形態は、かかる熱ブロックアセンブリを利用する、生物分析機器類の所望の性能を提供する。
【0007】
本教示の態様を理解するために、生物分析のための熱ブロックアセンブリの技術の代表的な本教示のうちの一部の検討により、全体像を提供することができる。図1Aにおいて、描写される熱ブロックアセンブリは、基部プレート上に配置される反応ウェル(12)を伴う、サンプルブロックサブアセンブリ(13)と、複数の熱電気デバイスを含む、熱制御サブアセンブリ(14)と、フィン(16)を伴うヒートシンクサブアセンブリ(15)と、ファン(17)とを含む(Chu、他、米国特許第6,962,821号を参照されたい)。本教示の目的上、ヒートシンクサブアセンブリの真下のファンの位置、および熱制御サブアセンブリにおける熱電気デバイスの配置、最も具体的には、熱電気デバイス間の間隙が明らかである配置は、特筆に価する。図1Bにおいて、描写される熱ブロックアセンブリは、抵抗加熱器(5)が、スルーホール(4)の中への挿入によって、サンプルブロック(2)の中へ装備された状態のサンプルブロック(2)を含み、サンプルブロック(2)は、反応容器を保持するためのウェル(3)を含む。任意に、図1Bの熱ブロックアセンブリはまた、ファン(9)とともに動作されるヒートシンク(7)、ならびに抵抗加熱器(8)および(10)を含む(Danssaert、他、米国特許第6,962,821号を参照されたい)。サンプルブロック(3)にわたって勾配を生成するために具体的に設計された、この熱ブロックアセンブリにおいて、サンプルブロックにわたって勾配を創出するための抵抗加熱の使用、ならびにヒートシンクの任意の使用は、特筆に価する。特に、ファン(9)は、ヒートシンクの底部に方向付けられるファンを有する、図1Aにおいて示されるものと同様のヒートシンクサブアセンブリ等の種々のヒートシンクサブアセンブリと併せて当該技術分野において一般的に使用される種類の軸流ファンである。以降でより詳細に述べられるように、ヒートシンクサブアセンブリの設計、ならびにファンの種類および位置は、本教示による、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態において慎重に検討されている。
【0008】
生物分析のための迅速な熱循環の課題は、Atwood、米国特許第6,703,236号(第4欄、第3〜19行)より抜粋される、以下において伝えられる。
「当然のことながら、9ミリメートルのセンタ上の8×12ウェルアレイにおける96個のサンプルを加熱および冷却することが必要である、金属ブロックのサイズは、極めて大きい。この大きな面積のブロックは、サンプル間の温度変動に対する非常に小さな許容誤差で、一般的に0から100℃までの温度範囲内で、非常に迅速に、かかるブロックを加熱および冷却することが可能である、PCR機器の設計に関して、複数の困難な工学的問題をもたらす。・・・」
さらに、生物分析機器類のための熱ブロックアセンブリの設計および機能の技術分野の教示の別の態様は、残りの熱ブロックアセンブリに対する、ヒートシンクサブアセンブリのサイズに関するということに留意されたい。大まかな経験則として、当該技術分野においてヒートシンクは、効果的な熱緩衝となるようにサイズ決定可能であること、および熱電気デバイスの仕様に従う、それらの性能を維持するために、熱電気デバイスから効果的に熱を引き出すことが必要であろうということが考えられている。これは、Atwood、米国特許第7,133,726号(第7欄、第49〜55行)より抜粋される、以下において伝えられる。
「・・・ヒートシンクの熱質量は、サンプルブロックおよび組み合わされたサンプルの熱質量よりも大幅に大きい。サンプルブロックおよびサンプルはともに、約100ジュール/°Kの熱質量を有し、ヒートシンクの熱質量は、約900ジュール/°Kである。・・・」
したがって、種々の商業的に利用可能な熱循環機器の慎重な研究は、残りの熱ブロックアセンブリに関連して、サイズ決定可能なヒートシンクを明らかにするであろう。
【0009】
本教示に関して、本発明者は、最初に、モデル化研究が、Atwoodによって記載される、「サンプル間の温度変動に対する非常に小さな許容誤差」を提供するという課題の予想外の理解につながる問題を提起した観察に遭遇した。例えば、図2において描写されるように、行われた観察のうちの1つは、グラフIIにおいて示されるヒートシンクの実施形態の熱平衡に対して、グラフIにおいて示されるサンプルブロックの実施形態の熱平衡に関連した。図1Aにおいて示されるように、熱電気デバイスを利用する、熱ブロックアセンブリの実施形態に関して、複数の熱電気デバイスは、ヒートシンクと、サンプルブロックとの間に位置付けられ得る。したがって、同様の要因が、サンプルブロックおよびヒートシンクの熱プロファイルの相対的な特性に影響し得る(例えば、中心においてより熱い、および周縁でより冷たいという両方の傾向がある、観察に影響を及ぼす要因)が、サンプルブロックおよびヒートシンクは、当該技術分野において物理的に分離していると見なされ得る。したがって、ヒートシンクの熱平衡が、サンプルブロックの熱平衡を追行した理由は、明らかではなかった。
【0010】
熱ブロックアセンブリの種々のサブアセンブリの熱特性の図2において描写されるもののような観察のさらなる理解のために、ヒートシンクおよびサンプルブロックの実施形態の熱プロファイルのモデル化研究に着手した。種々の熱ブロックアセンブリ設計の性能における傾向の評価に関する、モデルの予測可能性の妥当性は、測定値が採られた動作条件に一致した、境界条件下で、モデルによって生成された熱プロファイルと比較して、ヒートシンクの実施形態に対して採られた測定値の比較によって検証された。一度傾向を検討するためのモデルの妥当性が確立されると、モデル化は、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態の熱特性の複雑性をさらに理解するためのツールとして使用された。図3〜図6において、モデルは、一定な熱流束が、サンプルブロックおよびヒートシンクサブアセンブリの種々の実施形態に適用されたと仮定した。その点で、種々のサブアセンブリは、それらの熱プロファイルにおける傾向を分析するために、仮説的条件下で評価されることが可能であった。
【0011】
図3において、ヒートシンク10の実施形態のモデルによって生成される、仮説的表面熱プロファイルの上部斜視図を描写する。ヒートシンク10は、上表面22および下表面24を有する、基部20を含む。上表面22は、上表面22の一部として載置される、ペデスタル40を含む。示されるペデスタル40は、第1のペデスタルブロック42を有し、その上に、第2のペデスタルブロック44が載置される(図7も参照されたい)。基部下表面24から垂下しているのは、一連のヒートシンクフィン(30)である。一連の熱等高線で示される温度によって分かるように、第2のペデスタルブロック44の中心部分から、基部上表面22の外側部分までは、約20℃の相違である。さらに、第2のペデスタルブロック44の中心から、その周縁までは、約4℃の相違がある。ペデスタル40の上には、複数の熱電気デバイス(図示せず)を含む、熱制御サブアセンブリが載置され得る。熱制御サブアセンブリの上には、サンプルブロックが載置され得る。
【0012】
図4において、図3において示されるようなヒートシンクの実施形態を含む、熱ブロックアセンブリの実施形態において利用され得る、サンプルブロックの1/4部分の底部斜視図を描写する。図4のサンプルブロック50の実施形態に関して、モデルによって生成される、仮説的表面熱プロファイルが表示されている。サンプルブロック50は、上表面60、および下表面70を含む。サンプルブロックの種々の実施形態に関して、陥凹またはウェル65は、上表面60において形成され得る。フランジ80は、対向する第2のフランジリム(図示せず)を伴う第1のフランジリム62、および対向する第4のフランジリム(図示せず)を伴う隣接する第3のフランジリム66を有して、サンプルブロック50の周辺の周囲に形成され得る。図4において分かるように、定義された境界条件下のモデル化に関して、サンプルブロック50の中心の周囲から第1のフランジリム62に向かう下表面70上では、示される約10℃の相違がある。モデルに対して設定される境界条件下でのモデル化研究において示される傾向は、図4において描写されるようなサンプルブロック50の種々の実施形態に関して、熱プロファイルにおける約5℃の最大相違が、第3のフランジリム66に近い中心周縁位置から、第1のフランジリム62に近接して位置する外側ウェルの真下の周縁位置までの間で生じ得る。
【0013】
生物分析の技術分野において既知であるように、ウェル65を有する、図4において描写されるようなサンプルブロックの種々の実施形態は、マイクロタイタプレート等の種々のサンプルを含むデバイスを受け取るように適合され得る。さらに、サンプルブロックの種々の実施形態は、マイクロカード等の実質的に平面のサンプルを含むデバイスを受け取るように適合される、実質的に平坦な表面を有し得る。図4において描写されるようなウェルを有するサンプルブロックにおいて、マイクロタイタプレートのウェルに堆積される生物学的サンプルは、例えば、図2のグラフIにおいて示されるような熱循環プロファイルによる熱循環を受け得る。図2におけるグラフIの熱循環プロファイルは、ヒートシンクの熱平衡に関連する、サンプルブロックの熱平衡に関して行われる観察を説明する目的で理想化されているということに留意されたい。
【0014】
2つのセットポイント熱サイクルは、図2におけるグラフIの理想化された熱循環プロファイルにおいて示されるように、変性ステップのためのセットポイント温度、およびアニーリング/延伸ステップのためのセットポイント温度を含み得る。変性ステップのためのセットポイント温度は、約94〜98℃であり得、一方で、アニーリング/延伸ステップのためのセットポイント温度は、約50〜65℃であり得る。図2において、AおよびEで指定される曲線の部分は、約60℃の熱サイクルにおけるアニーリング/延伸ステップを示し、一方で、Cで指定される領域は、熱サイクルにおける約95℃の変性ステップである。さらに、曲線の2つの温度傾斜部分は、領域BおよびDによって示される。代替的に、一部のプロトコルは、アニーリングおよび延伸ステップが、別個のステップである、3つのセットポイント温度プロトコルを使用する。種々のプロトコルにより、延伸ステップのためのセットポイント温度は、約75〜80℃であり得る。熱サイクルの定義されたステップの間、そのステップにおける化学プロセスのための時間を可能にするために、セットポイント温度に対する指定された保持時間が、定義され得る。図2の理想化されたグラフIにおいて分かるように、セットポイント温度での保持時間は、セットポイント温度が、そのステップで効果的に一定である。図2の理想化されたグラフIにおいて、変性セットポイント温度、およびアニーリング/延伸セットポイント温度での保持時間は、ほぼ同じであると思われるが、当業者が知るように、熱サイクルにおける種々のステップに対する保持時間は、異なり得る。例えば、熱サイクルの間、変性ステップのための変性セットポイント温度での保持時間は、約5秒から約15秒の間であり得、一方で、アニーリング/延伸ステップのためのアニーリング/延伸セットポイント温度での保持時間は、約35秒から約1分の間であり得る。種々の熱サイクルプロトコルは、機器、化学的性質、およびサンプルの特性により変化し得る。
【0015】
機器に統合されるサンプルブロックにわたる、および実際の動作条件下での熱的変動の実際の測定は、エンドユーザによって実行され得る。サンプルにわたる熱的変動をもたらし得る、サンプルブロックにわたるかかる熱的変動は、サンプルブロックの熱不均一性(TNU)として、熱循環生物学的サンプルの技術分野において既知である。したがって、Atwoodによって説明される、「サンプル間の温度変動に対する非常に小さな許容誤差」をもたらす目標条件下では、依然として、何らかの測定可能なTNUが存在する。したがって、サンプルを含むデバイスを受け取るように適合される、サンプルブロックの部分にわたる、熱プロファイルの評価は、特に興味深い。その点で、図4の仮説的底部表面熱プロファイルは、第3のフランジリム66に近い中心周縁位置から、第1のフランジリム62に近接して位置する、外側ウェルの真下の周縁位置までが、特に興味深い。さらに、種々の生物分析機器類において利用される、熱ブロックアセンブリの物理学および工学の分野において、定義された間隔でのTNUの値、ならびに目標熱均一性までの時間は、機器機能を評価するために使用される測定規準であり得る。
【0016】
生物分析機器類において使用される、熱ブロックアセンブリに対して、許容可能に目標TNUを定義することは、かかる機器類上で実行される、バイオアッセイの目標精度に従って行われる。例えば、これに限定されないが、PCR反応に基づく種々のバイオアッセイに関して、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を利用する機器類に対して許容可能に決定されたTNUを有することは、サイクル閾値に対する許容可能な精度を、かかる機器類に対して生成し得ることを確実にするために有用であり得る。したがって、エンドユーザに、TNUを評価するために手段を提供することは、種々のデータセットにおける、許容可能な精度を生成するための機器内および機器間性能の評価を提供し得る。既に言及されたように、TNUは、サンプルブロックにわたる、例えば、これに限定されないが、マイクロタイタプレート等のサンプルを含むデバイスを受け取るように適合されるサンプルブロックサブアセンブリにおけるサンプルウェルにわたる、または、陥凹を伴わない、サンプルブロックの平坦な表面にわたる、サンプルブロックの温度の変動の実際の測定によって決定され得る。熱循環機器におけるサンプルブロックのTNUを決定するための手順は、例えば、「Thermal Cycler Temperature Verification System」;Part Number 4319092 Rev. D; Chapter 4,Applied Biosystemsのようなマニュアルにおいて見出すことができる。
【0017】
かかるプロトコルにおいて、温度が、試験されるべき既定の数およびパターンのウェルに対して記録され、ウェルにわたる変動が決定され、次いで、標準値と比較される。当該技術分野における、TNUの種々の定義に従って、TNUは、試験される既定の数のウェルに対する、記録される最高温度値と、記録される最低温度との間の相違として、定義され得る。当該技術分野におけるTNUの種々の定義に関して、TNUは、記録される最高温度値と、記録される最低温度との間の平均相違として、定義され得る。熱循環機器の物理学および工学の分野においてサンプルブロックにわたる温度範囲の相違として表される1.0℃のTNU、またはサンプルブロックにわたる温度範囲の平均相違として表される0.5℃のTNUは、しばしば、TNUの標準目標値として、当該技術分野において挙げられていることが見出される。
【0018】
したがって、両方の定義は、サンプルウェルにわたる温度の範囲を表す相違が約1.0℃以内になることに基づく。かかる定義は、熱循環機器類が利用可能となる前の当該技術分野のツールであった、ゲルデータとの必要な比較から進化した可能性がある。かかるプロトコルの目的が装置性能の評価のための基礎を提供することであり得る場合には、種々の試験プロトコルに基づくTNUの種々の定義が可能である。例えば、上で言及されたマニュアルにおいて説明される試験プロトコルは、サンプルブロックにわたる複数のウェルの温度を記録する。種々の試験プロトコルは、サンプルブロック上に設定されるサンプルを含むデバイスにおける、複数のサンプルの温度を記録するように、設計され得る。種々の他の試験プロトコルは、サンプルブロック内の種々の位置の温度を記録するように、設計され得る。種々の他の試験プロトコルは、TNUの評価のための手法の組み合わせを含み得る。さらに、サンプルブロックに対して記録される温度の範囲の相違を表す値以外の別の値が可能であり得る。当業者は、TNUの決定のための任意のかかるプロトコルの目的、およびTNU決定を評価するために使用される値は、機器内および機器間性能の評価を提供することに基づくであろうということを理解するであろう。機器内および機器間性能の評価は、データセットに関する許容可能な精度が、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態を利用する機器類上で生成され得るということの確証を提供するために、有用であり得る。
【0019】
既に言及されたように、目標熱均一性までの時間も、TNUまでの時間が、総循環時間に関連し得るので、機器機能の評価に有用な測定規準を提供し得る。一般的に、TNUまでの時間は、保持時間が目標セットポイント温度に対して開始された後に、目標TNUが達成され得る時間として説明され得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、目標セットポイント温度に対する値は、サンプル支持デバイスにおける複数のサンプルにおいて測定される温度に基づき得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態において目標セットポイント温度に対する値は、サンプルブロックにおける複数の位置において測定される温度に基づき得る。当業者が理解するように、TNUまでの時間が速ければ速いほど、サイクル時間は短くなるように、TNUまでの時間と、サイクル時間との間には、直接関係がある。より短いサイクル時間の影響は、単位期間あたり、より大きな数のサイクルを提供することである。したがって、より速いTNUまでの時間は、より速い循環速度を提供し得る。
【0020】
図2の理想化されたグラフIにおいて示される、理想化された熱サイクルプロファイルを参照すると、TNUは、t後に時間間隔で採られる、サンプルブロックに対する測定値で決定され得、本教示によるtは、クロックスタートと称される。一般的に、クロックスタートは、セットポイント温度に近付く温度に関連付けられる時間として、定義され得る。例えば、これに限定されないが、クロックスタートは、セットポイント温度の約1℃以内の温度で開始され得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、クロックスタートが開始される温度の値は、サンプル支持デバイスにおける複数のサンプルにおいて測定される温度に基づき得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態においてクロックスタートが開始される温度の値は、サンプルブロックにおける複数の位置において測定される温度に基づき得る。
【0021】
以降でより詳細に述べられるように、TNUは、例えば、クロックスタート(t)の10、20、および30秒後に決定され得、これは、既に述べられたように、サイクルの本質的に一定な温度部分、または目標セットポイント温度に対するサイクルの保持時間部分の間に行われるTNU決定であり得る。本教示の目的上、クロックスタート(t)の指定された時間後に、保持時間間隔中に行われるTNU決定は、静的TNU決定と称され、一方で、クロックスタート(t)に行われるTNU決定は、動的TNU決定と称される。ブロックが、例えば、任意の特定の一定温度に完全に平衡化される場合には、一定に変化する温度の場合に比べ、熱均一性を達成することは明らかにより容易であるため、かかる小さな時間間隔にわたって採られるかかる測定値は、最悪の場合の測定値を表し得る。その理由で、当業者が理解し得るように、静的TNU決定に対する目標値が、例えば、サンプルブロックにわたって約1.0℃の相違であり得る場合、動的TNUは、さらにより大きな不均一性を反映することが予想され得る。
【0022】
工学分野における当業者が知るように、複雑な機能を有する、多構成要素アセンブリおよび機器のためのプロトタイプを設計、構築、および試験することは、骨の折れる、かつ時間のかかるプロセスである。実証されたモデル化ツールは、かかるプロセスに取って代わることはできないが、それは、構築/試験/改正サイクルに対して、多数のプロトタイプの選択肢において、どのプロトタイプを目標とすべきかに関する、有用な情報を与えることに有益であり得る。図2において描写されるような観察の検討において、本発明者は、当該技術分野の教示、特に、熱ブロックアセンブリを成すサブアセンブリ間の熱移動効果の潜在的結合について、疑問視し始めた。ヒートシンクおよびサンプルブロックに対して検討された、いくつかのプロトタイプ設計の一実施形態に関する仮説的モデル化の結果を、図5および図6にそれぞれ提示する。
【0023】
潜在的なプロトタイプヒートシンク100の実施形態は、図5の上部斜視図において描写されるように、上表面122と、基部より下に第2の表面124から垂下する複数のフィン130とを有する基部120を含む。フィン130間に交互にあるのは、複数の流路132である。図3のヒートシンク10の実施形態と比較して、ヒートシンク10の上表面22の一部である、ペデスタル40はない。その点で、以降で明らかとなるように、サンプルブロックの種々の実施形態は、図5のヒートシンク100の実施形態と、本質的に同じフットプリントを有し得る。対照的に、図4のサンプルブロック50の種々の実施形態は、図3のヒートシンク10の上表面22のペデスタル部分40のフットプリントのみに一致する。モデル化研究による傾向によると、図5のヒートシンク100のようなヒートシンクの種々の実施形態は、図3のヒートシンク10の実施形態に関する、第2のペデスタル表面44にわたる約4℃と対照的に、約1.0℃のヒートシンクにわたる温度相違を有し得る。モデル研究は、図3のヒートシンク10のようなヒートシンクの種々の実施形態と比較して、図5のヒートシンク100のようなヒートシンクの種々の実施形態に対して、実質的に減少した熱不均一性を示す傾向の評価を提供した。
【0024】
潜在的なプロトタイプサンプルブロック150の実施形態は、図6の底部斜視図において描写されるように、複数の陥凹またはウェル165を有する上表面160と、下表面170とを含む。さらに、サンプルブロック150は、対向する第2の側部164を有する、第1の側部162を有する。第1の側部162に隣接するのは、対向する第4の側部168を有する、第3の側部166である。フランジ180は、図4において描写されるサンプルブロック50のフランジ80と比較して、実質的に低減されているということに留意されたい。図6において示されるように、サンプルブロック150の種々の実施形態に関して、フランジ180は、第3の側部166および第4の側部168に関連付けられ、フランジ180は、仮説的モデル化を介して、サンプルブロックTNUに対するその要因の潜在的な影響を評価するために、水平熱流を低減するように最適化されている。図6において分かるように、下表面170上で、サンプルブロック150のほぼ中心から、第3のフランジリム166に向かって、約0.2℃の相違が示される。これは、下表面70上でサンプルブロック50のほぼ中心から第3のフランジリム66に向かって、約2.0℃の相違が示される図4とは対照的である。さらに、図6において、下表面170上で、サンプルブロック150のほぼ中心から、第1のフランジリム162に向かって、目立つ相違は示されていない。これは、サンプルブロック50に関して、下表面70で、サンプルブロック50のほぼ中心から、第1のフランジリム62に向かって、約10.0℃の相違が示されている、図4とは対照的である。既に述べられたように、潜在的なプロトタイプヒートシンク100の実施形態のフットプリントは、潜在的なプロトタイプサンプルブロック150のフットプリントと本質的にほぼ同じであるということに留意されたい。驚くべきことに、提唱されたプロトタイプのモデル化は、当該技術分野の確立された教示とは対照的に、実質的により大きなヒートシンクが、サンプルブロックのTNUの増加に影響を及ぼし得るということを示唆する。これらの所見に基づき、図5および図6にそれぞれ示唆されるように、ヒートシンクおよびサンプルブロックのプロトタイプ設計の実施形態を作製および試験した。
【0025】
図7は、図5において描写されるモデルの後に作製されたヒートシンク100の実施形態と比較して、図3においてモデル化されるようなヒートシンク10の実施形態を比較する、斜視図である。以降でより詳細に述べられるように、ヒートシンク100に関して、フィン130は、ヒートシンク100の基部120の近傍で最長である流路132を有するということに留意されたい。図8は、ヒートシンクサブアセンブリ100と、熱制御サブアセンブリ110とを含む、熱ブロックサブアセンブリ250と比較して、ヒートシンクサブアセンブリ10と、熱制御サブアセンブリ110とを含む、熱ブロックサブアセンブリ200の実施形態の斜視図である。熱ブロックサブアセンブリ250において、熱電気デバイス92、94、96、および98は、それによって、ヒートシンク120の上表面122のフットプリントに本質的に一致する、組み合わされたフットプリントを提供するように、X−Y平面において隣接するということに留意されたい。対照的に、例えば、熱ブロックサブアセンブリ200において、熱電気デバイス92、および98、ならびに94、および96は隣接するが、熱電気デバイス92と94との間、および熱電気デバイス96と98との間には、間隙が存在する。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、熱電気デバイスは、例えば、かかる熱電気デバイスにおける材料の熱膨張のための余裕を可能にする、組み合わされたフットプリントを提供するように、指定された公差に対して、隣接され得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態に関して、熱制御サブアセンブリは、最大約1mm以下の隣接する熱電気デバイスへの介在空隙を考慮した組み合わされたフットプリントを提供するように隣接する熱電気デバイスを有し得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態に関して、熱制御サブアセンブリは、実質的に約8mm未満の隣接する熱電気デバイスへの介在空隙を考慮した組み合わされたフットプリントを提供するように隣接する熱電気デバイスを有し得る。
【0026】
図9において、本教示による、熱ブロックアセンブリ300の実施形態の分解図を示す。熱ブロックアセンブリの種々の実施形態300は、ヒートシンクサブアセンブリ100と、熱制御サブアセンブリ110と、サンプルブロックサブアセンブリ150とを含む。図8において描写されるように、熱制御サブアセンブリは、X−Y平面において隣接し、サンプルブロック150とヒートシンク100との間に位置付けられる、熱電気デバイスを含む。隣接した熱電気デバイス92、94、96、および98のアクティブなフットプリントは、サンプルブロック150の第2の表面170、およびヒートシンク110の上表面122のフットプリントに本質的に一致するということに留意されたい。この点で、熱制御サブアセンブリの均一な接触が、熱ブロックアセンブリ300全体にわたって提供され得る。
【0027】
図9において描写されるように、サンプルブロック150の種々の実施形態は、ブロックにわたって均一な熱質量を提供するように、第1の側部162、および対向する第2の側部164から、ならびに第3の側部166、および対向する第4の側部168から再分配される熱質量を有し得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、サンプルブロックの側部上の質量の再分配は、サンプルブロックの種々の領域において熱質量を減少させるための質量の除去、または種々の領域において熱質量を増加させるための質量の追加、または領域における質量の追加および除去の組み合わせのいずれであり得る。したがって、熱ブロックアセンブリにおいて使用される、サンプルブロックサブアセンブリの種々の実施形態に関して、サンプルブロックの側部からの質量の選択的な再分配は、サンプルブロックTNUをさらに低減し得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態に関して、そのように設計される、サンプルブロックサブアセンブリは、当該技術分野において典型的に使用される、種々の周縁および周辺加熱器の使用を除外し得る。さらに、ヒートシンク基部120の側部部分からの材料は、除去され得、それによって、下表面124を創出する(図7を参照されたい)。本教示による熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、かかるヒートシンクサブアセンブリからの材料の除去は、ヒートシンクサブアセンブリの強化された熱均一性を提供し得る。
【0028】
図10は、横方向クロスフローファン190と、ダクト195とを含む、ファンサブアセンブリの実施形態に接合される、ヒートシンクサブアセンブリ100を含む、熱ブロックアセンブリ400を描写する。フィン16でヒートシンクサブアセンブリ15の下に送風される空気を描写する、図1Aにおいて示される熱ブロックアセンブリの実施形態とは対照的に、熱ブロックアセンブリ400の実施形態は、流路132を通って、複数のフィンの入口側から複数のフィンの出口側まで空気を送風する、横方向ファン190を有する。既に言及されたように、図1Aのフィンに対する、ファンの位置に加えて、図1Bにおいて描写されるファンのような軸流ファンは、当該技術分野において頻繁に使用される。かかる軸流ファンは、さらに、気流が生じないファンの中心において、かなりのデッドスポットに見舞われ、これは、かかる軸流ファンが使用される時のヒートシンクにわたる熱勾配に影響し得る。したがって、熱ブロックアセンブリ400の種々の実施形態は、ヒートシンクサブアセンブリにおける熱勾配形成に影響し得る、これらの追加の源を含まない。サブアセンブリ400の種々の実施形態に関して、ダクト195は、ファンから複数のフィンの入口側までの均一な流路を提供する。サブアセンブリ400の種々の実施形態において、ダクト195は、図10において示されるように、複数のフィンの入口側にしっかりと嵌まるように適合される。サブアセンブリ400の種々の実施形態によると、筐体が、複数のフィンの入口側に近接して嵌まるように適合され得る。かかる実施形態に関して、筐体と入口側との間の間隙の幅は、気流が、間隙ではなく、複数のフィンを効果的に通過するように、流路によって提供される幅を上回らないことがある。
【0029】
さらに、入口側からヒートシンク100を通って強制される空気は、徐々に温められ、それによって、熱勾配を創出し得る。このように形成される熱勾配を補償するために、ヒートシンクの種々の実施形態に関して、図9において示されるように、入口端部から出口端部まで、高さが変化するフィン130を、ヒートシンク100に組み込み、ヒートシンクの基部の近傍で最長である流路を提供し得る。当業者が理解し得るように、ヒートシンクの流路を通過する空気の温まりを補償するための種々の方法がある。例えば、図11において、出口端部に向かって除去され得る熱質量が、ヒートシンクの流路を通過する空気の温まりを補償することができるように、基部120の厚さを変化させることができる。図12Aは、ダクト195およびフィン130の底面図である。ヒートシンク100の種々の実施形態に関して、図12Aにおいて描写されるように、フィン130は、一連のフィンが、複数のフィンの入口側において長さを短縮され、それによって、可変長の流路を創出するように、交互パターンに配置され得る。図12Aにおいて示される、かかる設計に関して、基部の厚さは、図12Bにおいて示されるように、一定のままであり得る。ヒートシンク100の種々の実施形態は、入口端部から出口端部まで、高さにおいてテーパーのついたフィン130を有し、図13の断面図において描写されるように、斜線によって示される、台形の形状の断面図を形成し得る。このように、高さにおいてテーパーのついたフィンを有するヒートシンクの実施形態は、図9において示される、ヒートシンク100の実施形態によって提供されるものと同様に、ヒートシンクの基部の近傍で最長になる流路を提供する。
【0030】
図9の熱ブロックアセンブリの種々の実施形態300に関して、静的および動的TNUの両方は、サンプルブロック100における、最も熱いウェルと最も冷たいウェルとの間の相違の平均に基づくTNU決定に対して、約0.05℃から約0.25℃の間であり得る。これは、約1.0℃の当該技術分野における現在の標準よりも、約2から10倍低い、約0.10℃から約0.50℃の間の最も熱いウェルと最も冷たいウェルとの間の相違に転換される。さらに、図8の熱ブロックサブアセンブリ200を含む、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態、および図4において描写される、サンプルブロックの実施形態に対する、静的および動的TNUとは対照的に、静的および動的TNUは、ほぼ同じである傾向がある。熱ブロックアセンブリのかかる実施形態に関して、サンプルブロックにおける、最も熱いウェルと最も冷たいウェルとの間の相違の平均として測定される静的TNUは、約0.25℃から約0.50℃の間であり得、一方で、動的TNUは、約0.70℃から約1.0℃の間であり得る。
【0031】
図9の熱ブロックアセンブリの種々の実施形態300の評価に関して、かかるデータを、図14Aおよび図14B、ならびに図15Aおよび図15Bに提供する。図14Aおよび図15Aにおいて、グラフは、サンプルブロックが周縁加熱器も有する、図4の384ウェルサンプルブロックの実施形態を利用する、図8の熱ブロックサブアセンブリ200の実施形態に対する、ブロック温度およびTNUを描写する。図14Bおよび図15Bにおいて、グラフは、384ウェルサンプルブロックと併せて、周縁加熱器が使用されない、図9の熱ブロックアセンブリ300の実施形態に対する、ブロック温度およびTNUを描写する。図14Aおよび14Bにおいて示されるグラフは、約60℃のセットポイント温度前に開始し、それを継続する持続時間を表す。図15Aおよび図15Bにおいて示されるグラフは、約95℃のセットポイント温度前に開始し、それを継続する持続時間を表す。TNUの値は、サンプルブロックにおける、最も熱いウェルと最も冷たいウェルとの間の平均相違として表される。9つの白金抵抗プローブを具備し、かつサンプルブロックの継続的な監視のために適合される、温度較正および均一性を実証するための9チャネル固定具が、サンプルブロックのTNUに対する値を記録するために使用された。
【0032】
図14Aおよび図15Aに関するTNUデータの検討において、60℃および95℃のデータセットに関して、tとt10との間のほぼ中間の点で、またはほぼtで採られたデータに対する、TNUの範囲は、約0.28℃から約0.45℃の間である。比較すると、図14Bおよび図15Bに関して、60℃および95℃データセットに関して、ほぼtで採られたデータに対する、TNUの範囲は、約0.08℃から約0.15℃の間である。これは、平均相違の代わりに、相違として表される、約0.16℃から約0.30℃のTNU範囲と同等である。したがって、本教示による熱ブロックアセンブリおよび機器の実施形態に関して、これは、約1.0℃の相違としてしばしば挙げられる、当該技術分野における、現在の標準よりも約3から6倍低い。図14Aおよび図15Aにおいて示されるTNUと比較すると、図14Bおよび図15Bにおいて示されるように、本教示による熱ブロックアセンブリおよび機器の実施形態によって実証される、TNUの本質的に安定した、かつ一定な特性が理解され得る。クロックスタート+約5秒(t)と、クロックスタート+10秒(t10)との間の時間の範囲にわたり、図14Bおよび図15BのTNUは、本教示による熱ブロックアセンブリおよび機器の実施形態に対して、本質的に安定した、かつ一定であると思われる一方で、図14Aおよび図15AのTNUは、傾斜を表示する。
【0033】
さらに、本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態に関して、動的および静的TNUが、本質的に同じ値である傾向があるということが、95℃データに関する図15Aおよび図15Bの比較において理解され得る。熱循環機器類の物理学および工学の当業者が知るように、サンプルブロックにおいて、瞬間的に一定なセットポイント温度を維持することは、セットポイント温度が、動作機器の周辺温度から著しく逸脱するため、より困難となる。その点で、約95℃のセットポイントで、本質的に安定した、かつ一定なTNUを達成することは、約60℃のセットポイントで安定したTNUを達成することよりも困難であることを表し得る。図15Aの熱ブロックアセンブリに関して、tで測定される動的TNUは、約0.75℃であり、これは、ほぼtで約0.45℃の静的TNUへと変化し、t30で約0.08℃の静的TNUに到達する。対照的に、図15Bの本教示による、熱ブロックアセンブリの実施形態に関して、tで測定される動的TNUは、約0.16℃であり、約tで約0.14℃の静的TNUに対して極めて一定なままであり、t30で安定した、かつ一定なままであり続ける。さらに、本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態は、目標セットポイントで、安定した、かつ一定なTNUを達成するために、周縁または周辺加熱器の使用を必要としない場合がある。
【0034】
さらに、静的および動的TNUが、ほぼ同じ低い値であることは、保持時間の短縮の結果としてのサイクル時間の短縮に影響を及ぼし得る。TNUまでの時間が速ければ速いほど、サイクル時間が短いように、TNUまでの時間は、サイクル時間に関係するということを想起されたい。例えば、PCR反応を使用するバイオアッセイに関して、典型的に、分析ごとに、サンプルあたり、約40サイクルが実行される。現在、エンドポイントプロトコルに対して、標準形式を利用する熱循環に関して、約40サイクルが、約15分で、またはサイクルあたり約23秒で完了され得る。したがって、例えば、サイクル時間を15秒にさらに低減することによって、これは、1時間に4回ではなく、6回の実行となる、約10分の実行時間に変換されるであろう。データの質、ならびにスループットの両方への影響は、多様なエンドユーザにとって重要であり得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態によると、TNUまでの時間は、最大約5秒であり得る。本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態において、TNUまでの時間は、最大約7秒であり得る。
【0035】
既に記載されたように、本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態を参照すると、複数の熱電気デバイスの組み合わされたフットプリントは、熱ブロックアセンブリ全体にわたって実質的に均一な熱伝達を提供するように、サンプルブロックの第2の表面、およびヒートシンクの第1の表面のフットプリントに、本質的にまたは十分に一致する。熱電気デバイスの組み合わされたフットプリントのサンプルブロックの第2の表面、およびヒートシンクの第1の表面のフットプリントへの十分な一致は、本教示の熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態の効果的な性能において、裏付けられ得る。
【0036】
本教示による、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態は、図16および図17において示される、ブロック図において描写されるように、熱サイクラ機器の種々の実施形態において使用され得る。
【0037】
熱サイクラ機器500の種々の実施形態によると、図16において示されるように、熱循環機器は、サンプル支持デバイスに含まれる、複数のサンプル512の上に配置される加熱カバー510を含み得る。種々の実施形態において、サンプル支持デバイスは、複数のサンプル領域を伴う、ガラスまたはプラスチックスライドであり得、サンプル領域は、サンプル領域と、加熱蓋512との間にカバーを有する。サンプル支持デバイスの一部の例は、管、バイアル、標準マイクロタイタ96ウェル、384ウェルプレートといった多ウェルプレート、もしくはマイクロカード、またはガラスもしくはプラスチックスライドのような実質的に平面の支持体を含み得るが、これらに限定されない。サンプル支持デバイスの種々の実施形態における、サンプル領域は、基板の表面上に形成される、規則的または不規則的なアレイにパターン化される、スルーホール、陥凹、押込、リッジ、およびこれらの組み合わせを含み得る。熱サイクラ機器の種々の実施形態は、サンプルブロック514と、加熱および冷却のための要素(1つまたは複数)516と、熱交換器518とを含む。本教示による、熱ブロックアセンブリの種々の実施形態は、図16の熱サイクラシステム500の構成要素514〜518を備える。
【0038】
図17において、熱循環システム600の種々の実施形態は、熱循環機器500の実施形態の構成要素と、さらに、検出システムとを有する。検出システムは、電磁エネルギーを放出する照明源と、サンプル支持デバイスにおけるサンプル616からの電磁エネルギーを受け取るための検出器または撮像器610とを有し得る。熱サイクラ機器類500および600の実施形態に関して、制御システム530および624は、それぞれ、検出、加熱カバー、および熱ブロックアセンブリの機能を制御するために使用され得る。制御システムは、熱サイクラ機器500のユーザインターフェース522、および熱サイクラ機器600の626を通して、エンドユーザにアクセス可能であり得る。コンピュータシステム700は、図18において描写されるように、熱サイクラ機器の機能、ならびにユーザインターフェース機能に、制御を提供するように作用し得る。さらに、コンピュータシステム700は、データ処理および報告作成機能を提供し得る。全てのかかる機器制御機能は、熱サイクラ機器に局所的に設けられてもよく、または、コンピュータシステム700は、以降でより詳細に述べられるように、制御、分析、および報告機能のうちの一部または全ての遠隔制御を提供し得る。
【0039】
図18は、図16の熱サイクラシステム500、または図17の熱サイクラシステム600の実施形態が利用し得る、種々の実施形態による、コンピュータシステム700を例解する、ブロック図である。コンピュータシステム700は、バス702または情報を通信するための他の通信機構と、情報を処理するためのバス702に結合されるプロセッサ704とを含む。コンピュータシステム700はまた、メモリ706を含み、これは、命令をプロセッサ704によって実行するために、バス702に結合される、ランダムアクセスメモリ(RAM)または他の動的記憶デバイスとすることができる。メモリ706はまた、命令の実行が、プロセッサ704によって実行される間、一時的な変数または他の中間情報を記憶するために使用され得る。コンピュータシステム700は、さらに、プロセッサ704のための静的情報および命令を記憶するために、バス702に結合される、読取専用メモリ(ROM)708、または他の静的記憶デバイスを含む。磁気ディスクまたは光学ディスクのような記憶デバイス710は、情報および命令を記憶するために、バス702に提供および結合される。
【0040】
コンピュータシステム700は、情報をコンピュータユーザに向けて表示するために、陰極線管(CRT)または液晶表示器(LCD)といった表示器712に、バス702を介して結合され得る。英数字および他のキーを含む、入力デバイス714は、情報およびコマンド選択を、プロセッサ704に向けて通信するために、バス702に結合される。別の種類のユーザ入力デバイスは、方向情報およびコマンド選択を、プロセッサ704に向けて通信するため、および表示器712上のカーソル移動を制御するためのマウス、トラックボール、またはカーソル方向キーのようなカーソル制御716である。この入力デバイスは、典型的に、デバイスが、平面において位置を特定することを可能にする、2つの軸、第1の軸(例えば、x)および第2の軸(例えば、y)において、2自由度を有する。コンピュータシステム700は、データ処理を提供し、かかるデータに対するあるレベルの信頼を提供する。本発明のある実装と一致して、データ処理および信頼値は、メモリ706に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ704に応答して、コンピュータシステム700によって提供される。かかる命令は、記憶デバイス710のような別のコンピュータ可読媒体から、メモリ706に読み込まれてもよい。メモリ706に含まれる命令のシーケンスの実行は、プロセッサ704に、本明細書において説明されるプロセス状態を実施させる。代替的に、本発明を実装するように、ソフトウェア命令の代わりに、またはそれと組み合わせて、ハード配線回路が使用され得る。このため、本発明の実装は、ハードウェア回路およびソフトウェアの任意の特定の組み合わせに制限されない。
【0041】
本明細書において使用される場合、「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行のために、命令をプロセッサ704に提供することに関与する、任意の媒体を指す。かかる媒体は、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含むが、これらに限定されない、多くの形態を採り得る。不揮発性媒体は、例えば、記憶デバイス710のような光学または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、メモリ706のような動的メモリを含む。伝送媒体は、バス702を成すワイヤを含む、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバを含む。伝送媒体はまた、電波および赤外線データ通信の間に生成されるもののような音波または光波の形態を採ることができる。
【0042】
一般的な形態のコンピュータ可読媒体は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、または任意の他の磁気媒体、CD−ROM、任意の他の光学媒体、パンチカード、紙テープ、孔パターンを伴う任意の他の物理的媒体、RAM、PROM、およびEPROM、FLASH−EPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、以降に本明細書において説明される搬送波、またはコンピュータが読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0043】
種々の形態のコンピュータ可読媒体は、1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを、実行のためにプロセッサ704に伝えることに関与し得る。例えば、命令は、最初、リモートコンピュータの磁気ディスク上に保持され得る。リモートコンピュータは、命令をその動的メモリにロードし、命令をモデムを使用して電話線上に送信することができる。コンピュータシステム700にローカルなモデムは、電話線上でデータを受信し、赤外線伝送器を使用して、データを赤外線信号に変換することができる。バス702に結合される赤外線検出器は、赤外線信号において搬送されるデータを受信し、データをバス702上に配置することができる。バス702は、データをメモリ706に伝え、そこから、プロセッサ704が、命令を読出し、実行する。メモリ706によって受信される命令は、任意に、プロセッサ704による実行の前または後のいずれかで、記憶デバイス710上に記憶され得る。
【0044】
さらに、図18のコンピュータ700は、ラックマウント式コンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはタブレットコンピュータのような多くの形態のうちのいずれにおいても具現化され得ることを理解されたい。図18のコンピュータ700の種々の実施形態によると、コンピュータは、一般的にはコンピュータとして見なされないが、好適な処理能力を伴う、任意の数の携帯およびウェブベースのデバイスに組み込まれ得る。かかるデバイスの例は、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、およびノートパッドまたは任意の他の好適な電子デバイスを含み得るが、これらに限定されない。さらに、コンピュータシステムは、クライアント/サーバ環境および1つ以上のデータベースサーバを含む、従来のネットワークシステムを含むことができる。ローカルエリアネットワーク(LAN)もしくは広域ネットワーク(WAN)等、無線および/もしくは有線構成要素等の多くの従来のネットワークシステムが、当該技術分野において既知である。さらに、クライアント/サーバ環境、データベースサーバ、およびネットワークは、当該技術分野において十分に文書化されている。
【0045】
本発明の原理を、熱ブロックアセンブリおよび機器の種々の実施形態と併せて説明してきたが、これらの説明は、一例として成されるに過ぎず、本発明の範囲を制限することは意図されないことを明確に理解されたい。本明細書において開示されているものは、例解および説明の目的で提供されている。網羅的であること、または、開示されるものを、説明される正確な形態に制限することは意図されない。多くの修正および改変が、当業者には明らかであろう。開示されるものは、説明される当該技術分野の説明された実施形態の原理および実践的応用を最良に説明するために、選択および説明され、それによって、当業者が、種々の実施形態、および企図される特定の使用に適応される、種々の修正を理解することを可能にする。開示されるものの範囲は、以下の請求項およびその同等物によって、定義されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱循環のための熱ブロックアセンブリであって、
第1の表面と、第2の表面とを有するサンプルブロックであって、該第1の表面は、サンプル支持デバイスを受け取るように適合されている、サンプルブロックと、
第1の表面と、第2の表面と、該第2の表面から垂下する複数のフィンとを有する基部を備えたヒートシンクであって、各フィン間の空隙は、該複数のフィンの入口側から該複数のフィンの出口側に通過する空気のための流路を提供する、ヒートシンクと、
該サンプルブロックと該ヒートシンクとの間に位置付けられた複数の熱電気デバイスと
を備え、
該複数の熱電気デバイスのフットプリントが、該サンプルブロックの第2の表面および該ヒートシンクの第1の表面のフットプリントに効果的に一致していることにより、該熱ブロックアセンブリ全体にわたり実質的に均一な熱伝達を提供する、
熱ブロックアセンブリ。
【請求項2】
前記サンプルブロックの動的熱不均一性は、約0.05℃から約0.25℃の間の平均値である、請求項1に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項3】
前記サンプルブロックの静的熱不均一性は、約0.05℃から約0.25℃の間の平均値である、請求項1または2に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項4】
目標セットポイント温度に到達した後の前記サンプルブロックの本質的に安定した熱不均一性に到達する時間は、最大約5秒である、請求項1、2、または3に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項5】
前記セットポイント温度は、前記サンプル支持デバイスにおける複数のサンプルにおいて測定される温度に基づく値である、請求項4に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項6】
前記セットポイント温度は、前記サンプルブロックにおける複数の位置において測定される温度に基づく値である、請求項4に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項7】
前記サンプルブロックの前記本質的に安定した熱不均一性は、約0.05℃から約0.25℃の間の平均値である、請求項4、5、または6に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項8】
前記サンプルブロックの静的熱不均一性および動的熱不均一性は、本質的に同じである、請求項1から7のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項9】
前記サンプルブロックの前記静的熱不均一性および前記動的熱不均一性は、熱サイクル中の定義された時において本質的に同じである、請求項8に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項10】
前記熱サイクル中の定義された時は、定義されたクロックスタートである、請求項9に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項11】
前記定義されたクロックスタートは、熱サイクルの目標セットポイント温度の約1℃以内で開始される、請求項10に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項12】
前記セットポイント温度は、前記サンプル支持デバイスにおける複数のサンプルにおいて測定される温度に基づく値である、請求項11に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項13】
前記セットポイント温度は、前記サンプルブロックにおける複数の位置において測定される温度に基づく値である、請求項11に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項14】
ファンとダクトとを備えたファンサブアセンブリをさらに備え、該ファンサブアセンブリは、前記複数のフィンの入口側から、前記複数のフィンの出口側への前記フィンの流路を通る気流を提供するために位置付けられている、請求項1から13のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項15】
前記ダクトは、前記ファンから前記複数のフィンの入口側までの均一な流路を提供する、請求項14に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項16】
前記ダクトは、前記複数のフィンの入口側にしっかりと嵌まるように適合されている、請求項14または15に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項17】
前記複数のフィンの高さは、該複数のフィンの長さにわたって変化し、前記ヒートシンクの基部の近傍で最長である流路を提供する、請求項1から16のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項18】
前記サンプルブロックは、水平熱流を低減するように最適化されたフランジを備え、それによって、該サンプルブロックの熱不均一性を低減する、請求項1から17のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項19】
前記サンプルブロックは、第1の側部表面と、第2の側部表面と、第3の側部表面と、第4の側部表面とを備え、熱質量が、該表面の各々から選択的に再分配され、それによって、該サンプルブロックの熱不均一性を低減する、請求項1から18のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリ。
【請求項20】
制御システムと、
請求項1から19のうちのいずれか一項に記載の熱ブロックアセンブリと
を備えている、装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2013−504181(P2013−504181A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527116(P2012−527116)
【出願日】平成22年9月1日(2010.9.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/047573
【国際公開番号】WO2011/028834
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(502221282)ライフ テクノロジーズ コーポレーション (113)
【Fターム(参考)】