説明

通信端末および位置監視方法

【課題】 より長時間の位置検索を可能とする低電力な位置測位動作モードを提供することができ、さらにその動作モードの設定を簡便に行い、ユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】 ユーザが電源キー14を押下すると、設定保存部16から位置測位設定情報を読み込む。位置測位設定情報には、当該電源オフイベント発生時の位置測位動作の継続最大時間や動作タイミング等の設定情報が含まれる。制御部17は、位置測位や測位結果を送信する通信機能以外の表示部18、スピーカ19、マイク20等の電源をオフにする。この状態で、位置測位部13は、通信端末1の位置情報を取得する。そして、無線通信部12は、測位した通信端末1の位置測位情報を、当該通信端末1の位置情報を管理する所定の監視サーバに送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信端末および位置監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話には、所持している者の安全確保あるいは、携帯端末の所在地確認するため、別端末より携帯端末の位置検索ができるといった機能を搭載している。例えば、端末が監視センタからのコマンドに応じて位置情報を監視センタに送信するか、または所定時間ごとに位置情報を監視センタに送信して、親端末から子端末の位置が確認できる監視システムがある(例えば特許文献1参照)。さらに、前述の機能を搭載した携帯端末において、携帯端末所有者が非常時に自分の位置を知らせたい場合、非常ボタンが操作されていると、電源スイッチをオフ操作しても、監視センタ装置に現在位置を送信できるようにする方法も考えられている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2003−18635
【特許文献2】特開2002−209248
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した位置検索を長時間継続するためには、端末の低消費電力化が重要である。しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、位置情報の送信タイミングについての提案であり、より低消費電力化するための位置検索モードについては言及がなされていない。また、特許文献2に記載の技術は、電源オフ押下後に位置検索を強制的に継続するための提案であり、その際、電源オン時の動作と比較して、より低消費電力化するための位置検索モードについては言及がなされていない。特に、位置検索機能が携帯電話の付加機能として設けられる時に、位置検索を主体に使用するモードを想定した場合での、低消費電力化を考慮された提案がなされていない。
【0004】
そこで本発明は、位置検索機能を付加した通信端末において、低電力とすることでより長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができる通信端末および位置監視方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的達成のため、請求項1記載の発明による通信端末は、音声通信やデータ通信を行う通信端末であって、動作状態を表示する表示手段と、電源オフを操作する電源キーを備え、ユーザからの入力を受け付ける操作手段と、音声通信やデータ通信を行う通信手段と、現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとする電源制御手段と、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記位置情報取得手段により取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0006】
また、好ましい態様として、例えば請求項2記載のように、請求項1記載の通信端末において、前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動して待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、前記位置情報取得手段により取得した位置情報を前記通信手段により送信するようにしてもよい。
【0007】
また、好ましい態様として、例えば請求項3記載のように、請求項2記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしてもよい。
【0008】
また、好ましい態様として、例えば請求項4記載のように、請求項2記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴う位置登録動作が要求される場合には、要求された位置登録動作を省略するようにしてもよい。
【0009】
また、上記目的達成のため、請求項5記載の発明による通信端末は、音声通信やデータ通信を行う通信端末であって、動作状態を表示する表示手段と、電源オフを操作する電源キーを備え、ユーザからの入力を受け付ける操作手段と、音声通信やデータ通信を行う通信手段と、現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとする電源制御手段と、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0010】
また、好ましい態様として、例えば請求項6記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしてもよい。
【0011】
また、好ましい態様として、例えば請求項7記載のように、請求項5記載の通信端末において、位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶する記憶手段を具備し、前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0012】
また、好ましい態様として、例えば請求項8記載のように、請求項7に記載の通信端末において、前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0013】
また、好ましい態様として、例えば請求項9記載のように、請求項7記載の通信端末において、前記操作手段は、設定キーを備え、前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、前記設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0014】
また、好ましい態様として、例えば請求項10記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記制御手段は、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して前記位置情報取得手段により位置情報を取得取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0015】
また、好ましい態様として、例えば請求項11記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記操作手段は、設定キーを備え、前記電源制御手段は、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとするようにしてもよい。
【0016】
また、好ましい態様として、例えば請求項12記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記操作手段は、緊急設定キーを備え、前記電源制御手段は、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0017】
また、好ましい態様として、例えば請求項13記載のように、請求項12記載の通信端末において、前記表示手段は、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示するようにしてもよい。
【0018】
また、好ましい態様として、例えば請求項14記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するようにしてもよい。
【0019】
また、好ましい態様として、例えば請求項15記載のように、請求項5記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴う位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしてもよい。
【0020】
また、上記目的達成のため、請求項16記載の発明による位置監視方法は、音声通信やデータ通信を行う通信端末の位置監視方法であって、電源オフ操作されると、現在位置を示す位置情報を取得した後、少なくとも、動作状態を表示する表示手段と電源オフの操作を含むユーザからの入力を受け付ける操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、前記取得した位置情報をネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする。
【0021】
また、好ましい態様として、例えば請求項17記載のように、請求項16記載の位置監視方法において、前記電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、前記取得した位置情報を送信するようにしてもよい。
【0022】
また、好ましい態様として、例えば請求項18記載のように、請求項17記載の位置監視方法において、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしてもよい。
【0023】
また、好ましい態様として、例えば請求項19記載のように、請求項17記載の位置監視方法において、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしてもよい。
【0024】
また、上記目的達成のため、請求項20記載の発明による位置監視方法は、音声通信やデータ通信を行う通信端末の位置監視方法であって、電源オフ操作されると、少なくとも、動作状態を表示する表示手段と電源オフの操作を含むユーザからの入力を受け付ける操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、現在位置を示す位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする。
【0025】
また、好ましい態様として、例えば請求項21記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしてもよい。
【0026】
また、好ましい態様として、例えば請求項22記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶し、電源供給オフ後、前記位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0027】
また、好ましい態様として、例えば請求項23記載のように、請求項22に記載の位置監視方法において、前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で位置情報を取得するようにしてもよい。
【0028】
また、好ましい態様として、例えば請求項24記載のように、請求項22記載の位置監視方法において、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0029】
また、好ましい態様として、例えば請求項25記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0030】
また、好ましい態様として、例えば請求項26記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、設定キーと電源キーとが同時に操作されると、全ての電源供給をオフとするようにしてもよい。
【0031】
また、好ましい態様として、例えば請求項27記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、緊急設定キーと電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0032】
また、好ましい態様として、例えば請求項28記載のように、請求項27記載の位置監視方法において、電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示するようにしてもよい。
【0033】
また、好ましい態様として、例えば請求項29記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作とを継続するようにしてもよい。
【0034】
また、好ましい態様として、例えば請求項30記載のように、請求項20記載の位置監視方法において、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしてもよい。
【0035】
また、好ましい態様として、例えば請求項31記載のように、請求項1記載の通信端末において、位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶する記憶手段を具備し、前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0036】
また、好ましい態様として、例えば請求項32記載のように、請求項31記載の通信端末において、前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0037】
また、好ましい態様として、例えば請求項33記載のように、請求項31記載の通信端末において、前記操作手段は、設定キーを備え、前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、前記設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0038】
また、好ましい態様として、例えば請求項34記載のように、請求項1記載の通信端末において、前記制御手段は、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0039】
また、好ましい態様として、例えば請求項35記載のように、請求項1記載の通信端末において、前記操作手段は、設定キーを備え、前記電源制御手段は、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとするようにしてもよい。
【0040】
また、好ましい態様として、例えば請求項36記載のように、請求項1記載の通信端末において、前記操作手段は、緊急設定キーを備え、前記電源制御手段は、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしてもよい。
【0041】
また、好ましい態様として、例えば請求項37記載のように、請求項36記載の通信端末において、前記表示手段は、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示するようにしてもよい。
【0042】
また、好ましい態様として、例えば請求項38記載のように、請求項1記載の通信端末において、前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するように制御するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0043】
請求項1記載の発明によれば、前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、電源制御手段により、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとし、前記電源制御手段による電源供給オフ後、制御手段により、前記位置情報取得手段により取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0044】
また、請求項2記載の発明によれば、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記制御手段により、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動して待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、取得した位置情報を送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0045】
また、請求項3記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0046】
また、請求項4記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時にハンドオフ動作を継続する一方、位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0047】
また、請求項5記載によれば、前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、電源制御手段により、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとし、前記電源制御手段による電源供給オフ後、制御手段により、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0048】
また、請求項6記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0049】
また、請求項7記載の発明によれば、位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを記憶手段に記憶しておき、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記制御手段により、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0050】
また、請求項8記載の発明によれば、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0051】
また、請求項9記載の発明によれば、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、設定キーが操作されると、前記制御手段により、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0052】
また、請求項10記載によれば、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、前記制御手段により、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0053】
また、請求項11記載の発明によれば、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記電源制御手段により、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとするようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0054】
また、請求項12記載によれば、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記電源制御手段により、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記制御手段により、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0055】
また、請求項13記載の発明によれば、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示手段に表示するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、位置検索機能を含む通信端末1の電源が切断されたことをユーザに通知されるので、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0056】
また、請求項14記載によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時にハンドオフ動作と、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0057】
また、請求項15記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時にハンドオフ動作を継続する一方、位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0058】
また、請求項16記載の発明によれば、電源オフ操作されると、現在位置を示す位置情報を取得した後、少なくとも、表示手段と操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、取得した位置情報をネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0059】
また、請求項17記載の発明によれば、前記電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、前記取得した位置情報を送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0060】
また、請求項18記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0061】
また、請求項19記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時にハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0062】
また、請求項20記載によれば、電源オフ操作されると、少なくとも、表示手段と操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、現在位置を示す位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0063】
また、請求項21記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0064】
また、請求項22記載の発明によれば、位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを記憶しておき、電源供給オフ後、前記位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0065】
また、請求項23記載の発明によれば、位置測位を実施する時間間隔を含み、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報に含まれる時間間隔で位置情報を取得するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0066】
また、請求項24記載の発明によれば、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0067】
また、請求項25記載によれば、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0068】
また、請求項26記載の発明によれば、設定キーと電源キーとが同時に操作されると、全ての電源供給をオフとするようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0069】
また、請求項27記載によれば、緊急設定キーと電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0070】
また、請求項28記載の発明によれば、電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、位置検索機能を含む通信端末の電源が切断されたことをユーザに通知されるので、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0071】
また、請求項29記載によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作とを継続するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0072】
また、請求項30記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0073】
また、請求項31記載の発明によれば、位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを記憶手段に記憶しておき、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記制御手段により、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0074】
また、請求項32記載の発明によれば、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0075】
また、請求項33記載の発明によれば、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、設定キーが操作されると、前記制御手段により、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0076】
また、請求項34記載の発明によれば、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、前記制御手段により、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0077】
また、請求項35記載の発明によれば、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記電源制御手段により、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとするようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0078】
また、請求項36記載の発明によれば、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記電源制御手段により、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記制御手段により、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0079】
また、請求項37記載の発明によれば、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示手段に表示するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、位置検索機能を含む通信端末1の電源が切断されたことをユーザに通知されるので、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【0080】
また、請求項38記載の発明によれば、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記制御手段により、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時にハンドオフ動作と、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するようにしたので、低電力とすることができることから、より長時間の位置検索動作を簡便な操作で行うことができ、また、ユーザの利便性を向上させることができるという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0081】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0082】
A.第1実施形態
A−1.第1実施形態の構成
図1は、本発明の第1実施形態によるの全体システムの構成を示すブロック図である。図において、通信端末1は、探索対象となる端末である。基地局2は、通信端末1との情報通信を行う通信先であり、通信端末1に対して位置測定要求を送信し、通信端末1からの位置測位情報を受信する。GPS用衛星3(複数)は、GPS信号を送信する衛星である。通信端末1は、GPS用衛星3からのGPS信号を受信して位置情報を取得する。なお、位置情報に関しては、GPS用衛星3からのGPS信号の誤差情報や基地局2の位置情報等を受信して、これらに基づいて精度の高い位置情報を算出するようにしてもよい。
【0083】
監視サーバ4は、探索対象の監視及び探索を行うものであって、契約ユーザの要求や緊急時には緊急対策機関や警察などからの要請を受付け、特定の端末を探索する位置測位要求を発行する。また、監視サーバ4は、インターネット、公衆回線網、専用網などの通信網5に接続され、契約ユーザからの位置測位要求を受付け、基地局2を介して特定の端末(この場合、通信端末1)に位置測位要求を送信し、通信端末1から位置測位結果を基地局2を介して受信して、通信端末1の位置情報を管理する。
【0084】
次に、図2は、本第1実施形態に係る通信端末の構成を示すブロック図である。図において、通信端末1は、アンテナ11、無線通信部12、位置測位部13、電源キー14、ユーザインターフェース部15、設定保存部16、制御部17、表示部18、スピーカ19、マイク20、電池21を備えている。
【0085】
アンテナ11は、各種データを送受信する。無線通信部12は、アンテナ11を介して通信先との情報の送受信を制御する。位置測位部13は、GPSなどを利用して、通信端末1の現在位置を測位する。電源キー14は、通信端末1の電源のオン、オフ機能を操作することができる電源スイッチであり、押下されることで、本発明の位置測位シーケンスが起動する(後述)。
【0086】
ユーザインターフェース部15は、ユーザからの入力を受け付ける。設定保存部16は、位置測位実施プログラムで用いる位置測位設定情報を記憶している。制御部17は、本発明の位置測位シーケンスを実行すべく各部を制御する。表示部18は、LCD等から構成されており、ユーザに文字や画像を表示する。スピーカ19は、ユーザに音声を出力し、マイク20は、ユーザからの音声を取り込む。電池21は、各部に電源を供給する。なお、通信機能以外の電源オフ時には、表示部18、スピーカ19、マイク20には電力を供給しないようになっている。
【0087】
A−2.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。ここで、図3は、本第1実施形態において、電源オフ操作時の位置測位動作シーケンスを説明するためのフローチャートである。なお、本位置測位動作シーケンスは、位置検索主体な低電力な動作モードを設定した場合に動作する。
【0088】
ユーザがキーパッド等のユーザインターフェースを介して電源キー14を押下すると(ステップS100)、該イベントを契機に、位置測位設定情報を読み込む(ステップS102)。位置測位設定情報の詳細については後述するが、通信端末1の位置測位実施方法を指定し、当該電源オフイベント発生時の位置測位実施の継続最大時間やタイミング等の設定情報を含むものとする。そして、タイマの計時を開始する(ステップS104)。このタイマは、ステップS102で読み込んだ位置測位設定情報に従った動作をするために使用され、位置測位動作の継続最大時間や動作タイミングを監視する。
【0089】
次に、位置測位や測位結果を送信する通信機能以外の表示部18、スピーカ19、マイク20等の電源をオフにする(ステップS106)。表示部18、スピーカ19、マイク20の電源が絶たれるため、ユーザからは通信端末1の電源がオフされた状態に見えることになる。このように、位置測位、通信機能以外の電源をオフすることで、本シーケンス動作時の消費電力を最小限に抑えられる効果がある。
【0090】
この状態で、例えばGPS測位アプリケーションを起動し、位置測位部13により通信端末1の位置情報を取得する(ステップS108)。そして、測位した通信端末1の位置測位情報を、無線通信部22により当該通信端末1の位置情報を管理する所定の監視サーバ4に送信する(ステップS110)。これにより、ユーザにより電源キー14が押下され、電源がオフされた場所の位置情報を監視サーバ4に通知することができる。監視サーバ4では、通信端末1から位置測位情報を受信して、通信端末1の位置を管理する。監視サーバ4は、必要に応じて、通信端末1に対して位置測位要求をすることが可能であり、位置測位要求を受信した通信端末1は、位置情報を監視サーバ4に送信してもよい。
【0091】
その後、位置測位要求の受信の有無や、読み込んだ位置測位設定情報に従って正しく位置情報が送信されたか否かを判断する(ステップS112)。当該判定処理の詳細については、図4を参照して後述する。上記判定において、位置測位を実施すると判断された場合には、ステップS108に戻り、位置測位、位置情報の送信を繰り返す。一方、上記判定において、位置情報の送信が正しく行われたと判断された場合には、タイマを停止し(ステップS114)、通信機能の電源をオフにする(ステップS116)。
【0092】
次に、図4は、本第1実施携帯に係る位置測位送信判定処理における状態遷移を説明するための概念図である。まず、通信端末1は、待受け状態Sa200にある。待受け状態とは、基地局を介して通信先との通信がすぐに始められる状態、通信先からの位置測位要求の受信が可能な状態、あるいは位置測位情報を送信することができる状態である。この待受け状態Sa200において、発生するイベントによって、前述したステップS112における判定結果がYESになるかNOになるかを決定する。
【0093】
待受け状態Sa200において、上述したステップS104で計時を開始したタイマ(経過時間T)を監視する(Sa201)。経過時間Tが、上述したステップS102で読み込んだ位置測位設定情報の位置測位継続最大時間Tmax未満である場合には、待受け状態Sa200を維持する。一方、タイマ監視状態Sa201において、経過時間Tが、位置測位設定情報の位置測位継続最大時間Tmax以上である場合には、待受け状態Sa200の継続を中止し、ステップS112の判定結果はNOの状態Sa203になる。また、待受け状態Sa200において、通信先から位置測位要求を受信した場合には、ステップS112の判定結果はYESの状態Sa202になる。
【0094】
これにより、位置測位継続最大時間Tmaxになるまでは、通信先の位置測位要求を受信し、通信端末1の位置情報を送信することができ、監視サーバ4は、通信端末1の位置を確認することができることとなる。
【0095】
本シーケンス動作時には、既にステップS106において、通信端末1の表示部18やスピーカ19、マイク20などはオフとなっており、ユーザは、通信端末1が電源オフの状態であると認識しているため、音声やデータ、位置測位要求メッセージ以外のメッセージサービス等の発着信動作を不能にすることが望ましい。
【0096】
メッセージサービスとは、通信先から特定のメッセージを受信した際に、アプリケーションを起動して動作するサービスである。音声やデータ、メッセージサービス等の発着信を不能にする方法としては、図3の電源オフシーケンス動作時には、音声やデータ発着信、メッセージサービスなどに関しての動作を無視、またはメッセージの拒否を示す通知を通信先に対して送信すればよい。すなわち、発着信処理やメッセージ受信に関して、それぞれのアプリケーションの起動を防止し、必要な位置検索機能のみ有効とする。なお、着信に関する動作を無視するとは、着信にかかわるメッセージを受信して検出しても、その応答を送信せず、該当着信メッセージを検出しなかったものとして受信処理を継続することとする。
【0097】
本第1実施形態においては、位置測位要求のメッセージを受信したときに限り、測位に必要なアプリケーションを起動して測位処理を実行するが、その場合であってもユーザに対して、その測位の実施を通知する表示部18およびスピーカ19等のインターフェース機能をオフしたままとし、より省電力効果を高めるようにする。
【0098】
さらに、待受け状態Sa200においては、消費電力を低減すべく、規定時間毎に通信先からの位置検索のための通知メッセージを受信するために間欠受信を実行する。間欠受信は、連続かつ継続的に受信機能をオンするのでなく、通信端末1に割り当てられた基地局(例えば基地局2)からの送信スロットタイミングに同期して必要時のみ受信機能を有効とするものである。この際、待受け先の基地局やセクタを切替えるハンドオフ動作と、呼出しのための位置登録ゾーンを移動した場合の位置登録動作とを継続することが望ましい。
【0099】
ハンドオフとは、通信端末1が、現在通信をしている基地局よりも隣接の基地局の電波が強く受信できる場合に、隣接の基地局に通信を切替えることであり、これにより、通信端末1は、通信を継続しながら基地局間を移動できることになる。ハンドオフは、さらに基地局内に配置された電波の指向性によって区分されるセクタ間でも行われる。また、通信システム内では、複数の基地局のカバーするやや広域な単位の呼出しゾーンを管理している。通信システムは、通信端末1が送信する位置登録メッセージによって、通信端末1が存在するゾーンを登録し、該当ゾーン内の基地局から呼出しを行うことで、移動環境での着信を可能としている。
【0100】
したがって、通信端末1がこの呼出しゾーンを跨って移動した場合には、新規に位置登録が必要な状況が発生する場合がある。通常、上記ハンドオフ処理に伴い、基地局から通知されるゾーンを識別するシステムパラメータにより、位置登録の必要性が通信端末1によって判定される。
【0101】
位置登録処理では、通信端末1からの送信が必要なため、電力消費が大きい。よって待受け状態Sa200においては、メッセージ着信をより確実するために位置登録を実行する設定と、省電力効果をさらに高めるために、受信継続のためにハンドオフを継続するが、送信を伴う位置登録を省略する設定とが考えられる。
【0102】
また、前述した位置測位設定情報に、位置測位継続最大時間Tmaxと位置測位送信タイミングとに関する情報がある場合には、タイマ監視状態Sa201にて、タイマによる経過時間Tが位置測位送信タイミングを示す関数f()の値と一致したとき(T=f())に、ステップS112の判定結果がYESとなる状態Sa202に移行してもよい。例えば、待受け状態Sa200で実行する間欠受信の時間間隔T1で、YES状態Sa202に移行する場合、経過時間Tが時間間隔T1の整数倍になった時にYES状態Sa202に移行するような判定プログラムを適用させることができる。
【0103】
また、f()にユーザインターフェース部15からのキー操作を判定に使用することも考えられる。この場合、待受け状態Sa200において、ユーザが設定した特定のキー(図示略)が操作された場合に、位置測位動作や緊急信号を送信するために使用するようにしてもよい。
【0104】
前述した位置測位設定情報に、位置測位送信タイミングに関する情報がない場合には、位置測位継続最大時間Tmaxの間、通信先からの位置測位要求に従った動作となる。
【0105】
次に、図5は、本第1実施形態に係る位置測位設定情報の一例を示す概念図である。位置測位設定情報では、本シーケンスにおける位置測位を継続する時間を示す測位継続最大時間Tmaxや、位置測位送信タイミングT1などを指定することができる。測位継続最大時間Tmaxは、前述したステップS104で開始したタイマの最大時間であり、電源オフ操作後、待受け状態Sa200を継続し、位置測位要求に応答できる時間を指定する。最大時間を設けることにより、指定した時間だけ本位置測位シーケンスを動作させることが可能になる。
【0106】
位置測位送信タイミングT1は、待受け状態Sa200時に、測位継続最大時間Tmax未満の間に端末主導で位置測位を実行する場合の位置測位実施タイミングの時間間隔を指定する。例えば、計時を開始したタイマが、位置測位送信タイミングに指定した時間間隔の整数倍に一致する場合に位置測位を実行する。
【0107】
但し、端末主導での位置測位動作と通信先からの位置測位要求とが同時に発生した場合には、通信先からの位置測位動作を優先的に動作させることが望ましい。これは、通信先から位置測位要求以外に、他のメッセージが埋め込まれる可能性も考えられ、優先的に動作させることで緊急時など柔軟に対応できると考えられる。端末主導での位置測位を実施しない場合には、位置測位送信タイミングの設定はなくてもよい。
【0108】
図5(a)では、通信端末1の電源オフ操作後、最大1時間、通信先からの位置測位要求を受け付けることを表している。図5(b)では、通信端末1の電源オフ操作後、10分間、通信先からの位置測位要求を受付け、さらに間欠受信を5回実行する毎に位置測位を行うことを表している。
【0109】
位置測位設定情報は、図1の設定保存部16に保存され、前述したステップS104で読み込むが、通信先からの位置測位要求メッセージに位置測位設定が含まれてもよい。この場合には、通信先から指定された位置測位要求メッセージに含まれる測位継続最大時間Tmaxや、位置測位送信タイミングT1に従って動作すればよい。例えば、測位継続最大時間Tmaxを無限大に設定すると、本シーケンスによる位置測位情報送信を実施することになり、通信端末1の電源限界まで、監視サーバ4は通信端末1の位置を監視できる。この場合、読み込んだ位置測位設定情報よりも、通信先から受信した位置測位設定情報を優先することが望ましい。このように、位置登録要求者の要求に合った位置測位方法が可能になる。
【0110】
次に、図6は、本第1実施形態に係る電源オフのシーケンスを説明するためのフローチャートである。図6(a)に示すように、通信端末1の電源が投入されている状態で、ユーザが設定した設定キー(図示略)と電源キー14を同時に押下すると(ステップS200)、電源オフ処理を実行し、通信端末1の通信機能と表示機能への電源供給を停止する(S202)。
【0111】
これは、位置検索主体モードにおいても、ユーザが電池の消耗を抑えたいときに、位置測位のための通信機能にも電源供給を停止させる動作である。設定キーは、予め設定されている場合や、ユーザが設定する場合が考えられる。ユーザが設定する場合には、設定キーを知られない限り、第三者によって位置測位機能や通信機能の電源をオフにすることを抑止する効果がある。
【0112】
さらに、設定キーを複数設定し、通信機能と表示機能への電源供給をオフにするための設定キー(図示略)に加え、緊急設定キー(図示略)を準備することが考えられる。設定キーと電源キー14との同時押下時には、図6(a)に示す動作を実行する。一方、緊急時には、図6(b)に示すように、緊急設定キー(図示略)と電源キー14を同時に押下すると(ステップS300)、通信端末1の位置情報を監視サーバ4で管理すべく、測位継続最大時間Tmaxを無限大にした電源オフ操作時の位置測位動作シーケンスを実行する(ステップS302)。すなわち、この場合には、位置測位設定に関わらず、測位継続最大時間Tmaxが無限大になり、通信端末1の電源限界まで位置検索を実行できるモードとし、より位置検索主体の動作を実行することも可能となる。
【0113】
上述したように、設定キーもしくは緊急設定キー(いずれも図示略)と電源キー14とを同時に押下することにより、通信端末1の通信機能と表示機能への電源供給を停止する場合には、図7に示すように、通信端末1の表示部18に電源が切れることを表示する。これにより、位置検索機能を含む通信端末1の電源が切断されたことをユーザに通知でき、利便性を向上させることができるという効果がある。
【0114】
なお、上述した本第1実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲を実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施できる。例えば位置情報の通知先や、位置測位要求メッセージの発信元は監視サーバ4でなくネットワークを介して対向する他の通信端末であってもよい。
【0115】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本第2実施形態による通信端末の構成を示すブロック図である。なお、図2に対応する部分には同じ符号を付けて説明を省略する。図において、時計IC41は、制御部17に接続され、カレンダ機能を備えており、バックアップ電池42により駆動される。
【0116】
次に、本第2実施形態の動作について説明する。ここで、図9は、本第2実施形態での電源オフシーケンスを説明するためのフローチャートである。電源キー14による電源オフ操作が検出されると(ステップS400)、表示部18に電源オフのアニメーションを表示するとともに、設定保存部16から位置測位設定情報を読み込む処理およびデータバックアップ処理を含む電源オフ処理を実行する(ステップS402)。次に、制御部17を除く、無線通信部12〜マイク20の各部への電源供給をオフにする(ステップS404)。
【0117】
ここでの位置測位設定情報は、少なくとも時刻あるいは時間指定を含む。そのパターンは、1日の特定の時間帯を示す場合、あるいは電源オフ操作が実行された時刻から所定の経過時間を示す場合のいずれかとする。制御部17を除く各部の電源供給をオフした後、制御部17は、電源オンの起動要求を待つか、位置測位設定情報により指定される時刻もしくは経過時間を待つ、スリープ状態に移行する(ステップS406)。
【0118】
スリープ状態においては、定期的に時計IC41の時刻データを読み込むことによって指定時刻を検知するようにしてもよいし、あるいは時計IC41に対して、指定時刻となった場合に割込みをかけるように設定してもよい。また、電源オンの起動要求は、図示しない電源オン回路によって生成されるものとし、同回路により、あわせて制御部17の初期化に必要な電源供給を開始、保持するものとする。制御部17は、電源オン時の起動要求により初期化され、位置測位設定情報に従う動作についても、これを解除する。
【0119】
次に、スリープ状態における位置測位設定情報に基づく動作について説明する。制御部17は、時計IC41のカレンダ機能により通知される時刻データに基づいて、設定された時間帯の期間あるいは所定時間経過後に、さらにタイマ処理に管理される継続時間の間、位置測位要求のメッセージを待受ける状態を継続するように、無線通信部12、位置測位部13の電源をオン状態とし、その動作を制御する。
【0120】
この待受け状態において位置測位要求を受信した際には、位置測位アプリケーションを起動し、自動的に測位処理を行い、位置情報を要求先に送信する。このとき、通常の電源オン時とは異なり、測位状況を含む通信端末1の状態表示あるいは音響による通知を行わない。そのために表示部18、スピーカ19への電源供給は行わないものとする。
【0121】
本第2実施形態において、位置測位要求のメッセージを待受ける状態における、ハンドオフおよび位置登録処理に関する対応、および位置測位要求を除く着信メッセージに対する対応については、前述した第1実施形態における待受け状態Sa200と同等としてよい。この待受け状態Sa200における、着信に対する確実性と省電力効果については第1実施形態とほぼ同等である。時計IC41による増分はあるが、これは汎用的なICで数μAと予想される。
【0122】
上述した第2実施形態によれば、通信端末1は、電源オフが実行されると、予め設定保存部16に保存されている位置測位設定情報に設定された時刻条件で位置測位要求の受信動作を行い、指定時刻以外は上記スリープ状態となる。これにより、低消費電力な、測位主体の動作モードを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の第1実施形態によるの全体システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本第1実施形態に係る通信端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本第1実施形態において、電源オフ操作時の位置測位動作シーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図4】本第1実施携帯に係る位置測位送信判定処理における状態遷移を説明するための概念図である。
【図5】本第1実施形態に係る位置測位設定情報の一例を示す概念図である。
【図6】本第1実施形態に係る電源オフのシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【図7】通信端末1の通信機能と表示機能への電源供給停止時の表示部による通知例を示す模式図である。
【図8】本第2実施形態による通信端末の構成を示すブロック図である。
【図9】本第2実施形態での電源オフシーケンスを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0124】
1 通信端末
2 基地局
3 GPS用衛星
4 監視サーバ
5 通信網
21 アンテナ
22 無線通信部(通信手段)
23 位置測位部(位置情報取得手段)
24 電源キー(操作手段)
25 ユーザインターフェース部
26 設定保存部(記憶手段)
27 制御部(電源制御手段、制御手段)
28 表示部(表示手段)
29 スピーカ
30 マイク
31 電池
41 時計IC
42 バックアップ電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声通信やデータ通信を行う通信端末であって、
動作状態を表示する表示手段と、
電源オフを操作する電源キーを備え、ユーザからの入力を受け付ける操作手段と、
音声通信やデータ通信を行う通信手段と、
現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとする電源制御手段と、
前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記位置情報取得手段により取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信する制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動して待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、前記位置情報取得手段により取得した位置情報を前記通信手段により送信することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項3】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否することを特徴とする請求項2記載の通信端末。
【請求項4】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴う位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作を省略することを特徴とする請求項2記載の通信端末。
【請求項5】
音声通信やデータ通信を行う通信端末であって、
動作状態を表示する表示手段と、
電源オフを操作する電源キーを備え、ユーザからの入力を受け付ける操作手段と、
音声通信やデータ通信を行う通信手段と、
現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記操作手段の電源キーにより電源オフ操作されると、少なくとも前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとする電源制御手段と、
前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信する制御手段と
を具備することを特徴とする通信端末。
【請求項6】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否することを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項7】
位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶する記憶手段を具備し、
前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項8】
前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、
前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とした請求項7に記載の通信端末。
【請求項9】
前記操作手段は、設定キーを備え、
前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、前記設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項7記載の通信端末。
【請求項10】
前記制御手段は、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項11】
前記操作手段は、設定キーを備え、
前記電源制御手段は、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとすることを特徴とした請求項5記載の通信端末。
【請求項12】
前記操作手段は、緊急設定キーを備え、
前記電源制御手段は、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、
前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とした請求項5記載の通信端末。
【請求項13】
前記表示手段は、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示することを特徴とした請求項12記載の通信端末。
【請求項14】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するように制御することを特徴とした請求項5記載の通信端末。
【請求項15】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴う位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略することを特徴とする請求項5記載の通信端末。
【請求項16】
音声通信やデータ通信を行う通信端末の位置監視方法であって、
電源オフ操作されると、現在位置を示す位置情報を取得した後、少なくとも、動作状態を表示する表示手段と電源オフの操作を含むユーザからの入力を受け付ける操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、前記取得した位置情報をネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする位置監視方法。
【請求項17】
前記電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで待受け状態とし、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは監視装置からの位置測位要求メッセージを受信した場合、前記取得した位置情報を送信することを特徴とする請求項16記載の位置監視方法。
【請求項18】
前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否することを特徴とする請求項17記載の位置監視方法。
【請求項19】
前記所定の継続時間が満了するまでの間、位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略することを特徴とする請求項17記載の位置監視方法。
【請求項20】
音声通信やデータ通信を行う通信端末の位置監視方法であって、
電源オフ操作されると、少なくとも、動作状態を表示する表示手段と電源オフの操作を含むユーザからの入力を受け付ける操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、現在位置を示す位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする位置監視方法。
【請求項21】
前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に音声着信メッセージを受信した場合には、応答メッセージの送信を行わないか、あるいは拒否することを特徴とする請求項20記載の位置監視方法。
【請求項22】
位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶し、
電源供給オフ後、前記位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項20記載の位置監視方法。
【請求項23】
前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、
前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で位置情報を取得することを特徴とした請求項22に記載の位置監視方法。
【請求項24】
前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項22記載の位置監視方法。
【請求項25】
前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項20記載の位置監視方法。
【請求項26】
設定キーと電源キーとが同時に操作されると、全ての電源供給をオフとすることを特徴とした請求項20記載の位置監視方法。
【請求項27】
緊急設定キーと電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記表示手段と前記操作手段への電源供給をオフとし、電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージの受信有無を監視し、該位置測位要求メッセージを受信すると、位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とした請求項20記載の位置監視方法。
【請求項28】
電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示することを特徴とした請求項27記載の位置監視方法。
【請求項29】
前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作とを継続するように制御することを特徴とした請求項20記載の位置監視方法。
【請求項30】
前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作を継続する一方、呼出しゾーンの移動に伴った位置登録動作が要求される場合には、該位置登録動作を省略することを特徴とする請求項20記載の位置監視方法。
【請求項31】
位置情報を取得する時間を規定する位置測位継続時間情報と位置情報を取得するタイミングを規定する位置測位タイミング情報とを記憶する記憶手段を具備し、
前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、前記記憶手段から位置測位継続時間情報と位置測位タイミング情報とを読み込み、前記位置測位継続時間情報で示される位置測位継続時間が満了するまでの間、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミング内で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項32】
前記位置測位タイミング情報は、位置測位を実施する時間間隔を含み、
前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間、前記時間間隔で前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とした請求項31記載の通信端末。
【請求項33】
前記操作手段は、設定キーを備え、
前記制御手段は、前記位置測位継続時間が満了するまでの間に、前記設定キーが操作されると、前記位置測位タイミング情報で示されるタイミングで前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段による位置情報の取得を実行し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項31記載の通信端末。
【請求項34】
前記制御手段は、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージに位置測位継続時間情報が含まれる場合、該位置測位要求メッセージに含まれる位置測位継続時間情報を優先して前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とする請求項1記載の通信端末。
【請求項35】
前記操作手段は、設定キーを備え、
前記電源制御手段は、前記設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、少なくとも、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記表示手段への電源供給をオフとすることを特徴とした請求項1記載の通信端末。
【請求項36】
前記操作手段は、緊急設定キーを備え、
前記電源制御手段は、前記緊急設定キーと前記電源キーとが同時に操作されると、前記位置情報取得手段、前記通信手段、前記制御手段以外への電源供給をオフとし、
前記制御手段は、前記電源制御手段による電源供給オフ後、所定の継続時間の間に、所定のタイミングで前記通信手段を起動し、前記所定の継続時間内に前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信すると、前記位置情報取得手段により位置情報を取得し、取得された位置情報を前記通信手段によりネットワークを介して他の端末もしくは監視装置へ送信することを特徴とした請求項1記載の通信端末。
【請求項37】
前記表示手段は、前記電源制御手段により電源供給をオフとする前に、電源が切断されることを表示することを特徴とした請求項36記載の通信端末。
【請求項38】
前記制御手段は、前記所定の継続時間が満了するまでの間、前記他の端末もしくは前記監視装置からの位置測位要求メッセージを受信する待受け状態においては間欠受信を行い、該間欠受信時に待受け先の変更を行うハンドオフ動作と、呼出しゾーンの移動に伴って位置登録動作が要求される場合には、前記位置登録動作とを継続するように制御することを特徴とした請求項1記載の通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−245930(P2006−245930A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−57828(P2005−57828)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000208891)KDDI株式会社 (2,700)
【出願人】(504149100)株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ (893)
【Fターム(参考)】