説明

通信端末

【課題】 ナビゲーション装置と連携して、リアルタイムにアラーム報知時刻を制御する。
【解決手段】 現在時刻を把握するタイマ部3と、現在位置情報を取得する位置情報取得部5と、現在位置から目的地までの経路探索及び所要時間の算出を行うナビゲーション部6と、前記現在時刻及び前記所要時間に基づいて設定されたアラーム報知時刻にアラーム報知を行うアラーム報知部2と、前記所要時間を変更させ得る変更要因情報を取得する機能と、取得した変更要因情報に基づいて更新した前記アラーム報知時刻に前記アラーム報知を行わせる機能とを有するアラーム報知制御部4とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め設定したアラーム報知時刻にアラーム報知を行う通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的地が設定されると、現在位置から目的地までの経路を探索し、目的地までの所要時間を算出するナビゲーション装置が実用化されている。ナビゲーション装置の普及に伴い、ナビゲーション装置に新たな機能を付加することが求められている。そこで、発明者は、目的地への到着予定時刻が算出されることを利用してアラーム報知機能を付加することを検討した。例えば、車載用ナビゲーション装置にアラーム報知機能を付加することによって、目的地に到着する5分前に、車を降りる準備を開始するといった利用が可能となる。
【0003】
アラーム報知に関する技術として、従来、予め設定したアラーム報知時刻における目的地の気象状況などを判定して、報知時刻を変更することができるアラーム報知システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図10は、特許文献1に開示された従来のアラーム報知システムの構成例を示す図である。アラーム報知システムは、報知を受信する携帯端末と、設定並びに報知の変更要因となる情報に基づいて報知を行うサーバとで構成される。
【0005】
携帯端末は、アラーム報知条件などを登録するアラーム報知登録設定部11と、端末のユーザにアラーム報知を行うアラーム報知部12と、で構成され、また、サーバは、現在時刻に関する時刻データを出力するタイマ部13と、個別のアラーム報知条件やアラーム報知の変更要因となる情報などを格納するデータベース部14と、データベース部14に格納された情報を更新するためのデータベース格納更新部15と、携帯端末にアラーム報知指示情報の送信などを行うアラーム報知制御部16、とで構成される。
【0006】
上記従来のアラーム報知システムでは、データベース格納更新部15がインターネット等を介して外部の配信用サーバに接続し、アラーム報知時刻の変更要因となる情報を周期的に取得することにより、例えば、目覚まし用のアラーム設定において、目的地の天候が良好である場合とそうでない場合について柔軟に起床時刻を設定することができた。
【特許文献1】特開2004−117122号公報(第7−13頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来のアラーム報知システムは、固定されたアラーム報知時刻に対して変更を行うものである為、基準となるアラーム報知時刻自体が変化するナビゲーション装置におけるアラーム報知機能に、この技術をそのまま適用することはできない。
【0008】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、ナビゲーション装置と連携して、リアルタイムにアラーム報知時刻を制御することができる通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の通信端末は、現在時刻を把握するタイマ手段と、現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、現在位置から目的地までの経路探索及び所要時間の算出を行うナビゲーション手段と、前記所要時間を変更させ得る変更要因情報を取得する変更要因情報取得手段と、前記現在時刻及び前記所要時間に基づいて設定されたアラーム報知時刻にアラーム報知を行うアラーム報知手段と、取得した変更要因情報に基づいて更新した前記アラーム報知時刻に前記アラーム報知を行わせるアラーム報知制御手段と、を備える。
【0010】
上記構成によれば、取得した変更要因情報に基づいて更新したアラーム報知時刻にアラーム報知を行わせることにより、変更要因情報を取得する毎にアラーム報知時刻を制御することができる為、目的地までの所要時間に変更が生じた場合にも、変更した所要時間に基づいて設定した時刻に、正確にアラーム報知を行わせることができる。したがって、ナビゲーション装置と連携して、リアルタイムにアラーム報知時刻を制御することができる。
【0011】
また、本発明の通信端末は、前記変更要因情報取得手段は、前記ナビゲーション手段が経路探索を行う都度前記変更要因情報を取得するものである。上記構成によれば、変更要因情報取得手段が、前記ナビゲーション手段が経路探索を行う都度前記変更要因情報を取得することにより、目的地までの経路自体が変更になり所要時間が大きく変化する場合にもアラーム報知時刻が更新される為、常に、正確にアラーム報知を行わせることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、取得した変更要因情報に基づいて更新したアラーム報知時刻にアラーム報知を行わせることにより、変更要因情報を取得する毎にアラーム報知時刻を制御することができる為、目的地までの所要時間に変更が生じた場合にも、変更した所要時間に基づいて設定した時刻に、正確にアラーム報知を行わせることができる。したがって、ナビゲーション装置と連携して、リアルタイムにアラーム報知時刻を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態に係るアラーム報知システム用携帯端末について詳細に説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1を説明するためのアラーム報知システム用携帯端末の構成を示す図である。アラーム報知システムは、アラーム報知設定登録部1、アラーム報知部2、タイマ部3、アラーム報知制御部4、位置情報取得部5、ナビゲーション部6、表示部7、で構成され、現在時刻及び目的地までの所要時間に基づいて設定されたアラーム報知時刻にアラーム報知を行う。
【0015】
アラーム報知設定登録部1は、アラーム報知要求を受け、表示部7に登録フォーマットを通知する。また、登録情報をアラーム報知制御部4に通知する。
【0016】
アラーム報知部2は、現在時刻及び目的地までの所要時間に基づいて設定されたアラーム報知時刻に、アラーム報知指示に従ってアラーム報知を行う。また、アラーム報知部2は、アラーム報知設定情報を表示部7に通知する。
【0017】
タイマ部3は、現在時刻を把握するものであり、アラーム報知制御部6に現在の時刻を通知する。
【0018】
アラーム報知制御部4は、ユーザが入力する登録情報からアラーム報知設定情報を作成して記憶する。また、アラーム報知制御部4は、所要時間を変更させ得る変更要因情報を取得するものであり、所定の周期でアラーム報知設定情報を更新し、アラーム報知部2にアラーム報知指示を通知する。
【0019】
位置情報取得部5は、現在位置情報を取得するものであり、公知の位置情報取得手段で構成され、アラーム報知制御部4に現在の位置情報を通知する。
【0020】
ナビゲーション部6は、現在位置から目的地までの経路探索及び所要時間の算出を行うものであり、公知のナビゲーション手段で構成される。また、経路探索で取得した経路情報や所要時間情報をアラーム報知制御部4に通知する。
【0021】
表示部7は、通知された情報を表示する。
【0022】
ところで、登録情報は、行先到着希望時刻情報、行先位置情報、準備時間情報、更新時間情報、で構成される。また、アラーム報知設定情報は、行先到着希望時刻情報、行先位置情報、現在位置情報、準備時間情報、経路情報、アラーム報知時刻情報、更新時間情報、最終更新時刻情報、などで構成される。
【0023】
次に、上記構成のアラーム報知システム用携帯端末における動作について説明する。はじめに、アラーム報知情報の登録動作について説明する。
【0024】
図2は、本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の登録動作を示すフローチャートである。また、図3は、登録動作における情報の流れを模式的に示す図である。まず、アラーム報知設定登録部1は、アラーム報知要求を受け、表示部7に行先到着希望時刻情報、行先位置情報、準備時間情報、更新時間情報、を設定する登録フォーマットを通知する(ステップS101)。尚、行先到着希望時刻情報、行先位置情報、準備時間情報、更新時間情報のうち、必要な情報のみで構成した登録フォーマットとしても構わない。
【0025】
次に、表示部7は、通知された登録フォーマットを表示する(ステップS102)。アラーム報知設定登録部1は、図示されない外部の入力手段にて設定された「行先到着希望時刻情報」、「行先位置情報」、「準備時間情報」、「更新時間情報」を取得し、登録情報としてアラーム報知制御部4に通知する(ステップS103)。尚、行先到着希望時刻情報、行先位置情報、準備時間情報、更新時間情報は、アラーム報知要求毎に設定から取得しても構わないし、システム情報として設定しておき、毎回その値を使用しても構わない。また、更新時間情報は、更新開始時刻情報と更新周期情報から構成される。
【0026】
次に、アラーム報知制御部4は、位置情報取得部5から「現在位置情報」を取得し、通知された「行先到着希望時刻情報」と「行先位置情報」と合わせてナビゲーション部6に通知する(ステップS104)。尚、現在位置情報の取得は、GPS(Global Positioning System)機能を利用しても、また位置情報管理サーバを利用しても構わない。更に、システム情報として設定され、毎回その値を使用しても構わない。
【0027】
次に、ナビゲーション部6は、通知された「行先到着希望時刻情報」、「行先位置情報」、「現在位置情報」に基づいて経路探索を行い、「経路情報」並びに「所要時間情報」を取得する(ステップS105)。このとき、時間経過と共に所要時間が変更し得る経路については、変更要因サーバから現時点でのその時刻における所要時間に影響を与える情報を取得し、所要時間を補正する。尚、所要時間に影響を与える情報とは、電車等を使用するときの公共交通機関等の運行状況情報や、車を使用するときのVICS情報等の交通情報や、歩行するときの気象庁等の気象情報などである。経路情報と所要時間情報の組は、複数あっても構わない。
【0028】
ナビゲーション部6は、取得した「経路情報」と補正した「所要時間情報」の組をアラーム報知制御部4に通知する(ステップS106)。アラーム報知制御部4は、通知された「経路情報」と「所要時間情報」の組を表示部7に通知する(ステップS107)。表示部7は、通知された「経路情報」と「所要時間情報」の組を表示する(ステップS108)。
【0029】
次に、アラーム報知制御部4は、選択された所要時間と「行先到着希望時刻情報」、「準備時間情報」から「アラーム報知時刻」を算出する(ステップS109)。更に、アラーム報知制御部4は、「最終更新時刻情報」にタイマ部3から通知された現在時刻を設定する(ステップS110)。
【0030】
アラーム報知制御部4は、アラーム報知設定登録部1から通知された「行先到着希望時刻情報」、「行先位置情報」、「準備時間情報」、「更新時間情報」と、選択された「経路情報」と、算出した「アラーム報知時刻情報」と、設定した「最終更新時刻情報」をアラーム報知設定情報として記憶する(ステップS111)。
【0031】
次に、アラーム報知設定情報の更新動作について説明する。
【0032】
図4は、本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の更新動作手順を示すフローチャートである。また、図5は、更新動作における情報の流れを模式的に示す図である。まず、アラーム報知制御部4は、記憶されているアラーム報知設定情報のうち、「更新時間情報」、「最終更新時刻情報」が更新条件に合致するものを抽出する(ステップS201)。ここで、「更新時間情報」、「最終更新時刻情報」が更新条件に合致するとは、タイマ部3から通知された現在時刻が、更新開始時刻以降であり、且つ、最終更新時刻から更新周期以上の時間が経過したものである。
【0033】
次に、抽出されたアラーム報知設定情報に対して、以下の処理を行う。まず、アラーム報知制御部4は、位置情報取得部5から「現在位置情報」を取得し、通知された「行先到着希望時刻情報」と「行先位置情報」と合わせてナビゲーション部6に通知する(ステップS202)。尚、現在位置情報の取得は、GPS(Global Positioning System)機能を利用しても、また位置情報管理サーバを利用しても構わない。更に、システム情報として設定され、毎回その値を使用しても構わない。
【0034】
次に、ナビゲーション部6は、通知された「行先到着希望時刻情報」、「行先位置情報」、「現在位置情報」に基づいて経路探索を行い、「経路情報」並びに「所要時間情報」を取得する(ステップS203)。このとき、時間経過と共に所要時間が変更し得る経路については、変更要因サーバから現時点でのその時刻における所要時間に影響を与える情報を取得し、所要時間を補正する。尚、所要時間に影響を与える情報とは、電車等を使用するときの公共交通機関等の運行状況情報や、車を使用するときのVICS情報等の交通情報や、歩行するときの気象庁等の気象情報などである。経路情報と所要時間情報の組は、複数あっても構わない。
【0035】
ナビゲーション部6は、取得した「経路情報」と補正した「所要時間情報」の組をアラーム報知制御部4に通知する(ステップS204)。アラーム報知制御部4は、通知された「経路情報」のうち、記憶されている「経路情報」と同じ経路のものを抽出する(ステップS205)。
【0036】
同じ経路がある場合、通知された所要時間と記憶されている「行先到着希望時刻情報」、「準備時間情報」から新しい「アラーム報知時刻情報」を算出する(ステップS206)。そして、新しい「アラーム報知時刻情報」と記憶されている「アラーム報知時刻情報」とを比較し、新しい「アラーム報知時刻情報」の方が早い時刻である場合、記憶されている「アラーム報知時刻情報」を新しい「アラーム報知時刻情報」に置換する(ステップS207)。アラーム報知制御部4は、記憶されている「最終更新時刻情報」をタイマ部3から通知された現在時刻に置換する(ステップS208)。
【0037】
一方、上記のステップS205の抽出において、同じ経路がない場合、ステップS206、ステップS207の処理を行わず、ステップS208へ移行する。
【0038】
次に、アラーム報知動作について説明する。
【0039】
次に、図6は、本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知動作手順を示すフローチャートである。また、図7は、アラーム報知動作における情報の流れを模式的に示す図である。まず、アラーム報知制御部4は、記憶されているアラーム報知設定情報のうち、「アラーム報知時刻情報」がアラーム報知条件に合致するものを抽出する(ステップS301)。ここで、アラーム報知時刻情報のアラーム報知条件に合致するとは、タイマ部3から通知された現在時刻がアラーム報知時刻以降であるものである。
【0040】
アラーム報知制御部4は、抽出されたアラーム報知設定情報に従い、アラーム報知部2にアラーム報知指示情報を通知する(ステップS302)。アラーム報知部2は、通知されたアラーム報知指示情報に従い、アラーム報知を行う(ステップS303)。このとき、アラーム報知設定情報の「経路情報」を表示部7に通知する。尚、表示するアラーム報知設定情報は上記のいずれの情報でもよく、また場合によっては表示しなくてもよい。表示部7は、通知された「経路情報」を表示する(ステップS304)。最後に、アラーム報知制御部4は抽出されたアラーム報知設定情報を削除する(ステップS305)。
【0041】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2におけるアラーム報知システム用携帯端末について説明する。アラーム報知システム用携帯端末の構成、及びアラーム報知設定情報の登録動作は、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
【0042】
次に、図8は、本発明の実施の形態2を説明するためのアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の更新動作手順を示すフローチャートである。また、図9は、更新動作における情報の流れを模式的に示す図である。まず、アラーム報知制御部4は、記憶されているアラーム報知設定情報のうち、「更新時間情報」、「最終更新時刻情報」が更新条件に合致するものを抽出する(ステップS401)。ここで、「更新時間情報」、「最終更新時刻情報」が更新条件に合致するとは、タイマ部3から通知された現在時刻が、更新開始時刻以降であり、且つ、最終更新時刻から更新周期以上の時間が経過したものである。
【0043】
次に、抽出されたアラーム報知設定情報に対して、以下の処理を行う。まず、アラーム報知制御部4は、位置情報取得部5から「現在位置情報」を取得し、通知された「行先到着希望時刻情報」と「行先位置情報」と合わせてナビゲーション部6に通知する(ステップS402)。尚、現在位置情報の取得は、GPS(Global Positioning System)機能を利用しても、また位置情報管理サーバを利用しても構わない。更に、システム情報として設定され、毎回その値を使用しても構わない。
【0044】
次に、ナビゲーション部6は、通知された「行先到着希望時刻情報」、「行先位置情報」、「現在位置情報」に基づいて経路探索を行い、「経路情報」並びに「所要時間情報」を取得する(ステップS403)。このとき、時間経過と共に所要時間が変更し得る経路については、変更要因サーバから現時点でのその時刻における所要時間に影響を与える情報を取得し、所要時間を補正する。尚、所要時間に影響を与える情報とは、電車等を使用するときの公共交通機関等の運行状況情報や、車を使用するときのVICS情報等の交通情報や、歩行するときの気象庁等の気象情報などである。経路情報と所要時間情報の組は、複数あっても構わない。
【0045】
ナビゲーション部6は、取得した「経路情報」と補正した「所要時間情報」の組をアラーム報知制御部4に通知する(ステップS404)。アラーム報知制御部4は、通知された「経路情報」のうち、記憶されている「経路情報」と同じ経路のものを抽出する(ステップS405)。
【0046】
同じ経路がある場合、通知された所要時間と記憶されている「行先到着希望時刻情報」、「準備時間情報」から新しい「アラーム報知時刻情報」を算出する(ステップS406)。新しい「アラーム報知時刻情報」と記憶されている「アラーム報知時刻情報」とを比較し、新しい「アラーム報知時刻情報」の方が早い時刻である場合、記憶されている「アラーム報知時刻情報」を新しい「アラーム報知時刻情報」に置換する(ステップS407)。このとき、新しい「アラーム報知時刻情報」の「経路情報」が記憶されている「経路情報」と異なるとき、記憶されている「経路情報」を新しい「経路情報」に置換する。そして、アラーム報知制御部4は、記憶されている「最終更新時刻情報」をタイマ部3から通知された現在時刻に置換する(ステップS408)。
【0047】
一方、上記のステップS405の抽出において、同じ経路がない場合、同じ手段の経路を抽出し(ステップS409)、その経路の所要時間と記憶されている「行先到着希望時刻情報」、「準備時間情報」から新しい「アラーム報知時刻情報」を算出する(ステップS410)。ここで、同じ手段の経路とは、異なった手段を用いない経路を意味する。そして、ステップS407以降の手順に合流する。また、同じ手段の経路も存在しない場合は、ステップS406、ステップS407の処理を行わず、ステップS408の処理へと移行する。
【0048】
実施の形態2のアラーム報知システム用携帯端末により、登録した経路が使用できないような大きな変更があった場合も対応することができる。
【0049】
尚、上記の実施の形態において、登録情報としてすべての項目をユーザが登録する必要はない。また、システム情報としてもよい。また、ナビゲーション機能連動型アラーム報知システムの装置構成は上記に限定されるものではない。
【0050】
以上説明したナビゲーション機能連動型アラーム報知システムによれば、取得した変更要因情報に基づいて更新したアラーム報知時刻にアラーム報知を行わせることにより、変更要因情報を取得する毎にアラーム報知時刻を制御することができる為、目的地までの所要時間に変更が生じた場合にも、所要時間に基づいて設定した時刻に、正確にアラーム報知を行わせることができる。例えば、到着予定時刻の5分前にアラームを設定しておけば、目的地に到着する5分前に準備を開始することができる。
【0051】
また、取得した変更要因情報に基づいてアラーム報知時刻を更新することにより、従来のように、変更要因情報自体を蓄積したり、アラーム報知時刻の変更要因となる情報を個別に想定してアラーム報知時刻を設定する必要がなくなる。さらに、予め設定したアラーム報知時刻にだけアラーム報知を行うか否かを判定する従来の技術とは異なり、変更要因情報を取得する毎にアラーム報知時刻を制御することができる為、目的地までの所要時間が短くなる場合にも対応できる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、取得した変更要因情報に基づいて更新したアラーム報知時刻にアラーム報知を行わせることにより、変更要因情報を取得する毎にアラーム報知時刻を制御することができる為、目的地までの所要時間に変更が生じた場合にも、変更した所要時間に基づいて設定した時刻に、正確にアラーム報知を行わせることができる為、ナビゲーション装置と連携して、リアルタイムにアラーム報知時刻を制御することができる効果を有し、予め設定したアラーム報知時刻にアラーム報知を行う通信端末等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施の形態1を説明するためのアラーム報知システム用携帯端末の構成を示す図
【図2】本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の登録動作を示すフローチャート
【図3】登録動作における情報の流れを模式的に示す図
【図4】本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の更新動作手順を示すフローチャート
【図5】更新動作における情報の流れを模式的に示す図
【図6】本発明の実施の形態1におけるアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知動作手順を示すフローチャート
【図7】アラーム報知動作における情報の流れを模式的に示す図
【図8】本発明の実施の形態2を説明するためのアラーム報知システム用携帯端末の、アラーム報知設定情報の更新動作手順を示すフローチャート
【図9】更新動作における情報の流れを模式的に示す図
【図10】従来のアラーム報知システムの構成例を示す図
【符号の説明】
【0054】
1 アラーム報知設定登録部
2 アラーム報知部
3 タイマ部
4 アラーム報知制御部
5 位置情報取得部
6 ナビゲーション部
7 表示部
11 アラーム報知設定登録部
12 アラーム報知部
13 タイマ部
14 データベース部
15 データベース格納更新部
16 アラーム報知制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在時刻を把握するタイマ手段と、
現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
現在位置から目的地までの経路探索及び所要時間の算出を行うナビゲーション手段と、
前記所要時間を変更させ得る変更要因情報を取得する変更要因情報取得手段と、
前記現在時刻及び前記所要時間に基づいて設定されたアラーム報知時刻にアラーム報知を行うアラーム報知手段と、
取得した変更要因情報に基づいて更新した前記アラーム報知時刻に前記アラーム報知を行わせるアラーム報知制御手段と、
を備える通信端末。
【請求項2】
前記変更要因情報取得手段は、前記ナビゲーション手段が経路探索を行う都度前記変更要因情報を取得する請求項1記載の通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−170807(P2006−170807A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−363843(P2004−363843)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】