説明

通信装置

【課題】身長の低い看護師でも確実に操作可能とする場合は当然壁の低い位置に取付けなければならない。この場合、身長の高い看護師にとって、特に個別表示操作部の下段は操作性、視認性が悪くなる。本発明は上述の問題を鑑み、親機が低い位置に取付けられていても、身長の高い看護師が難なく操作、視認可能な通信システムの提供を課題とする。
【解決手段】身長の高い看護師にとって低い位置に取付けられた親機の視認性、操作性が悪化するのは、高い位置から見下ろす視線になるからである。すなわち表示面に対する視角が大きく、表示面が実際のものより小さく見えるからである。そこで本発明は個別表示操作部の各枡の上端より下端が前方に突き出すように傾斜され形成することにより、視角の増大を抑え、問題を解決するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
インターフォンやナースコール装置のように複数の子機と親機との間で通信を行う通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、上述の通信システムの親機は板形状で壁等に取付けられ使用されることが多い。 これら親機はm段、n列で分割された個別表示操作部を有し、分割された各枡には氏名、部屋番号等を表示する表示手段や看護師等が操作する操作手段が配されている。 各枡は子機の夫々に対応し、接続する子機の数により増設可能なようになっているものが多い。 開示する特許文献はその一例である。ところで、上述したようにこれら親機は壁等に取付けられ使用される。 身長の低い看護師でも確実に操作可能とする場合は当然壁の低い位置に取付けなければならない。 この場合、身長の高い看護師にとって、特に個別表示操作部の下段は操作性、視認性が悪くなる。
【特許文献1】特開平11−290402号 公開公報
【特許文献2】特開2002−290530号 公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上述の問題を鑑み、親機が低い位置に取付けられていても、身長の高い看護師が難なく操作、視認可能な通信システムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
身長の高い看護師にとって低い位置に取付けられた親機の視認性、操作性が悪化するのは、高い位置から見下ろす視線になるからである。 すなわち表示面に対する視角が大きく、表示面が実際のものより小さく見えるからである。そこで本発明は個別表示操作部の各枡の上端より下端が前方に突き出すように傾斜され形成することにより、視角の増大を抑え、問題を解決するものである。
【発明の効果】
【0005】
高い位置から見ても表示面が傾斜しているので操作性、視認性は確保される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、図を用いて説明する。図1は本発明、及び従来の通信システムの構成である。複数の子機が廊下灯を介して親機に接続されている。
【0007】
図2は本発明の親機である。この親機は20段、3列の個別表示操作部を有している。20段の1列、2列、3列の各枡は、上端より下端が前方に突き出すように傾斜され形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】・・・本発明に係る通信システム
【図2】・・・本発明の親機
【図3】・・・従来の親機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
子機と親機を有する通信ステムであり、前記親機はm段、n列で分割された個別表示操作部を有し、前記個別表示操作部の分割された各枡は上端より下端が前方に突き出すように傾斜され形成されていることを特徴とする通信システム。
【請求項2】
子機と親機を有する通信ステムであり、前記親機はm段、n列で分割された個別表示操作部を有し、前記個別表示操作部の分割された最下段の各枡は上端より下端が前方に突き出すように傾斜され形成されていることを特徴とする通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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