説明

遊技場用表示システム

【課題】ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプを備えたスロットマシンに対応する遊技場用表示システムであって、遊技の興趣を向上するために有用な遊技情報を提示可能な遊技場用表示システムを提供すること。
【解決手段】遊技場用表示システム1は、ボーナス役の内部当選が検知されることなくボーナス入賞検知手段107がボーナス役の入賞を検知した場合と、ボーナス役の内部当選が検知されてからボーナス入賞検知手段107がボーナス役の入賞を検知した場合と、で区別して、ボーナス役が入賞した後のゲームに関する遊技情報を生成する遊技情報生成手段101と、遊技情報生成手段101が生成した遊技情報を遊技者に向けて表示する表示手段15と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプを備えたスロットマシンが導入された遊技場向けの遊技場用表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、スロットマシンを設置する多くの遊技場では、大当たり状態であるボーナス状態の発生回数や、ボーナス状態が連続的に発生した連チャン回数などの各種の遊技情報を表示する遊技場用表示システムが利用されている。このような遊技場用表示システムの多くは、スロットマシンが外部出力する各種の信号に基づいて遊技機の動作状態等を判定している。さらに、近年では、動作状態の判定に必要な信号を外部出力しないスロットマシンに対応可能な遊技場用表示システムも提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような遊技場用表示システムとしては、ボーナス役の内部当選を告知する発光ランプを備えたスロットマシンに対応する表示システムがある。この表示システムでは、発光ランプの近傍に配置された光センサによる発光検知に応じてボーナス役の内部当選が検知される。このような光センサを採用した遊技場用表示システムであれば、ボーナス役の内部当選を表す信号を外部出力しないスロットマシンにも対応でき、外部出力される信号に拠らずにボーナス役の内部当選を検知できるようになる。
【0004】
一方、上記のような発光ランプを備えたスロットマシンの遊技では、発光ランプによる告知後にボーナス役が入賞する場合や、発光ランプによる告知なしにボーナス役が入賞する場合等が発生する可能性がある。このようなスロットマシンの場合、前者の場合の方が連チャン状態が誘発され易く有利であるとか、後者の場合の方が有利である等、オカルト的な楽しみを持って遊技する遊技者が少なくないことが知られている。
【0005】
しかしながら、前記従来の遊技場用表示システムでは、次のような問題がある。すなわち、上記のようにボーナス役の内部当選を告知するスロットマシンの遊技に関する遊技情報の提示が十分ではないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−49332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプを備えたスロットマシンに対応する遊技場用表示システムであって、遊技の興趣を向上するために有用な遊技情報を提示可能な遊技場用表示システムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技価値が賭けられた状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、小役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により小役が入賞したと判定されたときに、当該小役に対応する遊技価値を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記入賞判定手段によりボーナス役が入賞したと判定されたときに、予め定められた終了条件が成立するまで少なくともいずれかの小役の内部当選確率を高めたボーナス状態を発生するボーナス状態発生手段と、
ゲームが実行されたときに、その旨を示すゲーム信号を出力すると共に、前記ボーナス状態が発生しているときに、その旨を示すボーナス状態信号を外部出力する信号出力手段と、
ボーナス役が内部当選役として決定されたゲームで発光することによってボーナス役が内部当選している旨を遊技者に告知する発光手段と、を備えたスロットマシンの遊技情報を表示可能な遊技場用表示システムにおいて、
前記発光手段の発光を検知可能なように配置されると共に、当該発光を検知したときに発光検知信号を出力する発光検知手段と、
前記発光検知手段から出力される発光検知信号に基づいてボーナス役が内部当選したことを検知するボーナス当選検知手段と、
前記信号出力手段から出力されるゲーム信号に基づいてゲームが実行されたことを検知するゲーム検知手段と、
前記信号出力手段から出力されるボーナス状態信号に基づいてボーナス役が入賞したことを検知するボーナス入賞検知手段と、
前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知してから前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、で区別して、当該ボーナス役が入賞した後のゲームに関する遊技情報を生成する遊技情報生成手段と、
該遊技情報生成手段が生成した遊技情報を遊技者に向けて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用表示システムにある。
【0009】
本発明の遊技場用表示システムは、ボーナス役が内部当選している旨を遊技者に告知する前記発光手段を備えたスロットマシンに対応する表示システムである。この遊技場用表示システムは、ボーナス役の内部当選を検知する前記ボーナス当選検知手段と、ボーナス役の入賞を検知するボーナス入賞検知手段と、を備えている。
【0010】
この遊技場用表示システムは、ボーナス役の内部当選が検知されることなくボーナス役の入賞が検知された場合と、ボーナス役の内部当選が検知されてからボーナス役の入賞が検知された場合と、で区別して前記遊技情報を生成する前記遊技情報生成手段を備え、前記表示手段によりその遊技情報を遊技者に向けて表示する。遊技者は、前者の場合の遊技情報と、後者の場合の遊技情報と、を区別して把握でき、各場合の有利度合いを比較して楽しむことができる。
【0011】
特に、前者の場合には、ボーナス役が内部当選したゲームが終了したときにボーナス役が入賞しなかった場合にはボーナス役の内部当選が告知される、いわゆる後告知が確定する。この場合の遊技情報は、後告知の場合の遊技情報となる。一方、後者の場合には、先告知であるか後告知であるかが不定の遊技情報となる。例えば、前者の場合の遊技情報が後者の場合よりも良好な場合には、後告知が行われた場合の方が有利ではないかという遊技者の期待感を煽ることができる。
【0012】
以上のように、本発明の遊技場用表示システムは、ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプを備えたスロットマシンに対応する遊技場用表示システムであって、遊技の興趣を向上するために有用な遊技情報を提示可能である。
【0013】
本発明のスロットマシンとしては、前記遊技価値としてメダルやコイン等の遊技媒体を使用するスロットマシンだけでなく、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。さらに、遊技価値として遊技媒体を使用するスロットマシンのみならず、遊技媒体を使用しない完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。
また、ゲームの実行を示す前記ゲーム信号としては、前記ゲーム開始操作手段の操作信号や、前記図柄変動表示手段の変動開始を示す信号や、遊技価値が賭けられた旨を示す信号等を利用することができる。
【0014】
また、前記遊技情報生成手段は、前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知した場合において、前記ゲーム検知手段がゲームの実行を検知してから前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、前記ゲーム検知手段がゲームの実行を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、で区別して、当該ボーナス役が入賞した後のゲームに関する遊技情報を生成することが好ましい。
【0015】
この場合には、ボーナス役の内部当選が検知されてからボーナス役の入賞が検知された場合に関する前記遊技情報を次の2種類に分類できる。第1の遊技情報は、前記ゲーム検知手段によりゲームの実行が検知されてからボーナス役の入賞が検知された場合の遊技情報である。第2の遊技情報は、前記ゲーム検知手段によりゲームの実行が検知されることなくボーナス役の入賞が検知された場合の遊技情報である。後者の場合については、ボーナス役が内部当選したゲームの開始時にボーナス役の内部当選が告知される、いわゆる先告知が確定する。一方、前者の場合については、先告知か後告知かが不定となる。前記第2の遊技情報が良好な場合には、先告知が行われた場合には有利になるのではないかという遊技者の期待感を高揚できる。
【0016】
また、前記遊技情報生成手段は、ボーナス状態が終了した後の所定の連チャン期間内に再度ボーナス役が入賞する連チャン状態に関する遊技情報を生成することが好ましい。
この場合には、先告知、後告知などボーナス役が内部当選した旨の告知パターンに対して、連チャン状態に対する期待度を結びつけて考えるように遊技者を動機付けできる。
【0017】
また、前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した回数が所定の許容範囲を超えたときに異常と判定する異常判定手段を備えていることが好ましい。
ボーナス役の内部当選が検知されることなくボーナス役の入賞が頻発する場合には、前記発光検知手段による検知不良が発生している可能性がある。上記のように異常を判定できれば、遊技場側に報知し前記発光検知手段の調整等を促すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例における、遊技場用表示システムの構成を示すブロック図。
【図2】実施例における、スロットマシンの外観を示す正面図。
【図3】実施例における、入賞ラインが設定された図柄表示窓の正面図。
【図4】実施例における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。
【図5】実施例における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。
【図6】実施例における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。
【図7】実施例における、遊技情報表示装置を示す正面図。
【図8】実施例における、遊技情報表示装置の電気的な構成を示すブロック図。
【図9】実施例における、通常画面を示す正面図。
【図10】実施例における、ボーナス当選画面を示す正面図。
【図11】実施例における、告知パターン別連チャンデータ表示画面を示す正面図。
【図12】実施例における、告知パターン判定処理の流れを示すフロー図。
【図13】実施例における、告知パターンの判定マップを示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例)
本例は、ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプ(発光手段)637を備えたスロットマシン5に対応する遊技場用表示システム1に関する例である。この内容について、図1〜図13を用いて説明する。
【0020】
本例の遊技場用表示システム1(以下、表示システム1という。)は、表示装置10と管理装置30との組合せにより構成されている。本例の表示システム1は、告知ランプ637の発光を検知したときにボーナス役の内部当選を祝福する演出を実行すると共に、告知ランプ637の検知不良を報知できるように構成されたシステムである。
【0021】
管理装置30は、遊技場に設置された各スロットマシン5の遊技データや稼動状況や売上等を管理する装置である。この管理装置30は、液晶ディスプレイ350や図示しないプリンタ等を含む出力部35と、各種の演算処理を実行する装置本体31と、キーボード360や図示しないマウスを含む入力部36とを備えている。出力部35は、告知ランプ637の検知不良を報知する報知手段としての機能を備えている。
【0022】
表示装置10は、貸出用のメダル(遊技価値をなす遊技媒体)を払い出す貸出装置38と共に各スロットマシン5に対応して個別に設けられている。遊技場では、表示装置10、貸出装置38、及びスロットマシン5の組合せが、管理装置30により管理され、全体として遊技場管理システム3が形成されている。この遊技場管理システム3では、管理装置30のほか、中継端末としての機能を備えた表示装置10が通信ネットワーク300に接続されている。スロットマシン5及び貸出装置38は、表示装置10を介して通信可能な状態で通信ネットワーク300に接続されている。本例の表示システム1は、この遊技場管理システム3の一部を構成している。
【0023】
まず、本例のスロットマシン5について説明する。スロットマシン5は、図2のごとく外観的な構成を有している。スロットマシン5の前面部分は、図柄表示窓51を略中央に設けた前面枠体50によって形成されている。前面枠体50は、向かって左側に設けられた図示しないヒンジを介して回動可能な状態で台枠(図示略)に固定されている。
【0024】
前面枠体50では、図柄表示窓51の上側に、液晶表示部638、左右一対のスピーカ59及び装飾ランプ部636が配置されている。図柄表示窓51の下側には、スロットマシン5の基部をなすベース部500が形成されている。図柄表示窓51の右側には、メダルの付与数を表示する付与数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置され、左側には、ボーナス当選(ボーナス役の内部当選)を告知する告知ランプ637が配置されている。
【0025】
ベース部500は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓51に相対して張り出すように形成されている。ベース部500は、図柄表示窓51に隣り合う上端部に棚面状の操作面54を有し、下端部にメダルの受け皿55を有し、操作面54の下側に隣接して操作パネル53を有している。
【0026】
操作面54には、クレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630と、が配置されている。操作パネル53には、リール52の図柄変動を開始させるためのスタートレバー(ゲーム開始操作手段)62、図柄変動を停止させるためのストップボタン(停止操作手段)61が配置されている。
【0027】
図柄表示窓51は、図2及び図3のごとく、図柄表示領域510L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域510L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓51全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。2次元マトリクス状に9個の図柄525が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン511〜515が設定されている。
【0028】
各図柄表示領域510L、C、Rの裏側には、リール52L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール52L、C、Rは、図4のごとく、円柱形状の外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄525が配置された回転式のリールである。リール52L、C、Rにそれぞれ個別に対応するストップボタン61として、左ストップボタン61L、中ストップボタン61C、右ストップボタン61Rが設けられている。
液晶表示部638は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部638は、遊技を演出するための各種の演出画面等を表示可能である。
【0029】
告知ランプ637は、ボーナス役が内部当選した旨を発光することにより告知するランプである。前面枠体50の回動に応じて開放されるスロットマシン5の内部では、前面枠体50の告知ランプ637に対応する位置に図示しないLED灯が配設されている。本例の表示システム1では、このLED灯の発光を検知可能なように前面枠体50の内側に光センサ18(図7を参照して後述する。)が取り付けられている。
【0030】
本例のスロットマシン5では、図5のごとく、ボーナス役(BB役、RB役)、4種類の小役のほか、リプレイ役が設定されている。同図では、各役の名称を左列に、各役に対応する図柄の組合せである入賞図柄を中列に、入賞に応じて遊技者に付与される利益を右列に、それぞれ示してある。利益としては、同図中「利益」欄の左側に示す通常状態下の利益と、同右側に示すボーナス状態下の利益と、がある。
【0031】
スロットマシン5の電気的な構成は、図6に示す通りである。スロットマシン5の全体動作を制御する制御部58に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630(図2)から投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール52と共に図柄変動表示手段520を構成するリール駆動部521、リール52の回転位置を検知する基準位置検知部632、メダルを受け皿55に払い出すメダル払出部633、付与数表示部551やクレジット表示部552(図2)を含む各種表示部634、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、スピーカ59を制御する音声出力部639、各種の信号を出力する信号出力部(信号出力手段)635等が電気的に接続されている。
【0032】
リール駆動部521は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール52を回転駆動する駆動部である。
基準位置検知部632は、各リール52L、C、Rについて基準位置片の通過を検知する毎に検知信号を出力する検知部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役及び小役の内部当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
【0033】
制御部58は、図6のごとく、CPU581と、メモリ手段であるROM583・RAM584と、入出力インターフェースとしてのI/O部582と、内部当選役抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部585と、乱数を発生する乱数発生部586と、を有している。 ROM583は、ソフトウェアプログラムを記憶しているほか、内部当選役の抽選に用いる内部当選役抽選テーブル(図示略)、リール52の停止制御に用いるリール制御テーブル(図示略)を記憶している。
【0034】
リール制御テーブルは、入賞ライン上に停止可能な停止位置が規定されたデータテーブルである。
内部当選役抽選テーブルは、0〜65535の内部当選役抽選用の乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部当選役抽選テーブルとしては、通常状態に適用されるテーブル、ボーナス状態に適用されるテーブルがある。通常状態用の内部当選役抽選テーブルは、1〜6の設定値毎に用意されている。また、ボーナス状態用の内部当選役抽選テーブルでは、いずれかの小役が内部当選する確率が100%近くになるように当選乱数が規定されている。一方、ボーナス役、リプレイ役の当選乱数が存在しない。
【0035】
CPU581は、ROM583から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより様々な機能を実現可能である。これにより、制御部58は、内部当選役を抽選する内部抽選手段71、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段710、リール52を制御する表示制御手段72、入賞図柄を判定する入賞判定手段73、入賞に応じてメダルを付与する利益付与手段74、ボーナス状態発生手段75としての各機能を実現する。
【0036】
制御部58は、ベットボタン64の操作あるいはメダル投入口630へのメダル投入に応じて規定数のメダルがゲームに賭けられたときにゲームの開始を許可する。ゲーム開始が許可された状態でスタートレバー62が操作されたとき、乱数発生部586による発生乱数(0〜65535)の中から乱数抽出部585が内部当選役抽選用の乱数を抽出する。
【0037】
制御部58は、このように抽出された内部当選役抽選用の乱数を内部当選役抽選テーブルと照合することにより内部抽選を実行し、内部当選役を決定する。いずれかの役を内部当選役として決定した場合には、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる。なお、内部抽選に当たっては、前記内部当選役抽選テーブルのうちのいずれかが遊技状態及び設定値に応じて選択的に利用される。
【0038】
制御部58は、内部抽選を実行した後、リール52に図柄変動を開始させる。制御部58は、リール駆動部521を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。制御部58は、ステッピングモータが回転している間、リール駆動部521に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。このステップ数のカウンタ値は、各リール52の基準位置片の検知信号の取り込み毎にゼロリセットされる。したがって、このカウンタ値は、直近の検知信号の後に生じたステップ数を示すことになる。
【0039】
制御部58は、ストップボタン61が操作されたとき、対応するリール52の回転を停止し図柄変動を停止させる。制御部58は、リール52を停止させるに当たって、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する。本例では、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。引込制御では、前記リール制御テーブルに対してストップボタン61が操作された時のステップ数が照合され、停止位置が決定される。引込範囲内に内部当選フラグに対応する図柄があれば、その図柄が停止位置として決定される。
【0040】
制御部58は、リール52が停止した後、対応するステッピングモータ(リール駆動部521)のステップ数に基づいて入賞ライン511〜515上に停止した図柄525の種類を求める。全てのリール52が停止した後、制御部58は、3基のリール52L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン511〜515(図3参照。)上に停止した図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かに応じて入賞役を判定する。
【0041】
なお、ボーナス役以外の役の内部当選フラグについては、その内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットされる。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、そのボーナス役が入賞するまで順次、次回のゲームに持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
【0042】
制御部58は、入賞役に対応する利益を付与する。例えば、15枚役が入賞役である場合には15枚のメダルを付与する(図5参照。)。ボーナス役が入賞役である場合には、ボーナス状態を発生させる。本例のボーナス状態では、全ての小役についてメダルの付与枚数が15枚となっている。ボーナス状態としては、BB役の入賞に応じたBB状態と、RB役の入賞に応じたRB状態がある。BB状態は、付与メダルが360枚を超過するまで継続し、RB状態は、付与メダルが120枚を超過するまで継続する。制御部58は、ボーナス状態の終了に応じて通常状態に復帰させる。
【0043】
以上のように構成されたスロットマシン5が、信号出力部635(図6)を介して表示装置10、管理装置30に向けて外部出力する信号としては、少なくとも以下の各信号がある。
(1)セーフ信号:入賞に応じてメダルが1枚付与される毎に出力される信号。
(2)アウト信号(ゲーム信号):ゲームに使用されたメダル数分、ゲームの開始に応じて連続的に出力される信号。
(3)RB信号(ボーナス信号):RB状態の発生中に出力される信号。
(4)BB信号(ボーナス信号):BB状態の発生中に出力される信号。
【0044】
なお、ボーナス役の内部当選は、上記のごとく告知ランプ637の発光により告知され、表示装置10側で検知可能になっている。本例では、告知ランプ637の発光タイミングとして、次の2種類のタイミングが設定されている。第1のタイミングは、ボーナス役の内部当選に応じて直ちに告知ランプ637が発光する「先告知」のタイミングである。この先告知のタイミングでは、スタートレバー62の操作に応じて直ちに告知ランプ637が発光する。第2のタイミングは、ボーナス役が内部当選したゲームの終了、すなわち全てのリール52が停止されたときに告知ランプ637が発光する「後告知」のタイミングである。この後告知のタイミングでは、ボーナス役が内部当選したゲームでそのボーナス役が入賞しなかったとき、すなわち内部当選したボーナス役の次のゲームへの持ち越しが確定したときに告知ランプ637が発光する。この後告知の場合、ボーナス役が内部当選したゲームでボーナス役が直ちに入賞すれば告知ランプ637が発光することなくボーナス状態が発生する。
【0045】
次に、表示装置10について説明する。表示装置10は、図1及び図7のごとく、スロットマシン5の上側のスペースに配設される横長の装置である。表示装置10の正面では、液晶ディスプレイよりなる情報表示部15を中心として、左右両側にランプ部165が配置されている。情報表示部15の下側には、向かって左側から順番に、表示データを切り換えるためのデータ切換ボタン161、及び呼出ボタン162が配置されている。なお、表示装置10は、スロットマシン5に対応して個別に設置されていれば良く、その設置場所は本例に限定されない。例えば、スロットマシン5の側方や前方であっても良い。
【0046】
ランプ部165は、呼出ボタン162の操作に応じて点灯する呼出ランプ165A、及びボーナス状態の発生中に点灯するボーナスランプ165Bにより構成されている。
データ切換ボタン161は、情報表示部15に表示させる遊技データを切り換えるための操作ボタンである。
情報表示部15は、対応するスロットマシン5の各種の遊技データを表示する表示手段としての機能を備えている。
【0047】
表示装置10の内部には、図8のごとく、各種の演算処理を実行するCPU11、ROM121・RAM122を含む記憶部12、各種信号あるいは情報の入出力を行うI/O部13を含む制御部100が収容されている。
【0048】
表示装置10は、I/O部13の外部端子である信号入力端子130等を介してスロットマシン5に接続されている。なお、信号入力端子130を介してスロットマシン5側から取り込む信号としては、上記のごとく、セーフ信号、アウト信号、BB信号、RB信号等がある。さらに、信号入力端子130には、告知ランプ637の発光を検知するようにスロットマシン5の内部に取り付けられた光センサ(発光検知手段)18から延設された信号線180が接続されている。
【0049】
記憶部12は、スロットマシン5の遊技データ(遊技情報)を記憶する遊技データ記憶手段102としての機能を備えており、下記の(1)〜(8)の各遊技データを記憶する。
(1)只今ゲーム数:直近のボーナス状態が終了してからの消化ゲーム数。
(2)累計ゲーム数:通常状態下で実行された累計ゲーム数。
(3)本日BB回数:BB状態の発生回数。
(4)本日RB回数:RB状態の発生回数。
(5)連チャン突入回数(連チャンデータ):100ゲーム(所定の連チャン期間に当たる所定ゲーム数)以内の通常状態を挟んでボーナス状態が連続的に発生する連チャン状態へ突入した回数。なお、本例では、先告知されたボーナス役を契機としたボーナス状態の終了後に連チャン状態に突入した連チャン突入回数である先告知連チャン突入回数と、後告知されたボーナス役を契機としたボーナス状態の終了後に連チャン状態に突入した連チャン突入回数である後告知連チャン突入回数と、が区別して記憶される。
(6)連チャン回数(連チャンデータ):前回のボーナス状態の終了後、100ゲーム以内で再度ボーナス状態が発生した回数。なお、先告知されたボーナス役を契機として連チャン状態に突入したときの連チャン回数である先告知連チャン回数と、後告知されたボーナス役を契機として連チャン状態に突入したときの連チャン回数である後告知連チャン回数と、が区別して記憶される。
(7)差枚数:遊技者が獲得したメダル数(付与数−賭け数)の当日の累計。
(8)非検知回数:光センサ18による検知なしにボーナス状態(BB状態、RB状態)が発生した回数。
【0050】
制御部100は、図8のごとく、上記(1)〜(8)の各遊技データを生成する遊技情報生成手段101、情報表示部15の表示を制御する表示制御手段103、ボーナス役の内部当選を検知するボーナス当選検知手段105、ゲームの実行を検知するゲーム検知手段106、ボーナス役の入賞を検知するボーナス入賞検知手段107、ボーナス役の当選検知を経由しないボーナス役入賞を判定する非検知判定手段108、光センサ18の検知不良を判定する異常判定手段109としての機能を備えている。
【0051】
制御部100は、アウト信号を3回連続的に受信したときにスロットマシン5のゲームスタートを検知する。なお、本例の表示装置10では、ゲームスタートが検知されたときにオン状態に設定される次ゲームフラグが規定されている。
【0052】
また、制御部100は、光センサ18の発光検知信号を入力したときに、ボーナス役が内部当選したことを検知する。本例の表示装置10では、光センサ18が告知ランプ637の発光を検知したときにオン状態に設定される告知フラグが規定されている。さらに、スロットマシン5の前記先告知に対応する先告知フラグ、及び前記後告知に対応する後告知フラグが規定されている。告知フラグは、その後、先告知あるいは後告知の確定に応じた先告知フラグあるいは後告知フラグのオン状態への切換に伴ってオフ状態にリセットされる。
【0053】
制御部100は、スロットマシン5が外部出力するボーナス信号(BB信号又はRB信号)を受信したとき、BB役又はRB役の入賞を検知する。制御部100は、BB役又はRB役の入賞を検知した後、BB信号又はRB信号の受信が終了するまでの間、対応するスロットマシン5の遊技状態をBB状態又はRB状態と判定する。なお、制御部100は、ボーナス役の内部当選を検知することなく(告知フラグ、先告知フラグ、後告知フラグが全てオフ状態)、BB役又はRB役の入賞を検知したとき非検知判定を行う。
【0054】
制御部100は、以下に説明する方法で上記(1)〜(8)の各遊技データを生成する。
(1)只今ゲーム数:直近のボーナス状態が終了したときにゼロスタートで計数開始し、スロットマシン5のゲームスタートが検知される毎に1ゲームずつ加算する。
(2)累計ゲーム数:ゲームスタートが検知される毎に1ゲームずつ加算する。
(3)本日BB回数:BB役の入賞を検知する毎に1回ずつ加算する。
(4)本日RB回数:RB役の入賞を検知する毎に1回ずつ加算する。
(5)連チャン突入回数:前回のボーナス状態が終了してから100ゲームを超えて発生した先のボーナス状態の終了後、100ゲーム以内で新たなボーナス状態が発生して連チャン状態に突入したときに1回ずつ加算する。先のボーナス状態の契機となったボーナス役の内部当選について、先告知パターンと判定された場合には、先告知連チャン突入回数を1回加算し、後告知パターンと判定された場合には、後告知連チャン突入回数を1回加算する。
(6)連チャン回数:前回のボーナス状態の終了後、100ゲーム以内で再度ボーナス状態が発生する毎に1回ずつ加算する。なお、連チャン状態に突入したときの前記先のボーナス状態の契機となったボーナス役の内部当選について、先告知パターンと判定された場合には、上記のように再度ボーナス状態が発生する毎に先告知連チャン回数を1回加算し、後告知パターンと判定された場合には、後告知連チャン回数を1回加算する。
(7)差枚数:セーフ信号の受信に応じて1枚ずつ加算し、アウト信号の受信に応じて1枚ずつ減算する。
(8)非検知回数:前記非検知判定が発生する毎に1回ずつ加算する。なお、この非検知回数は、光センサ18により告知ランプ637の発光が検知されたときゼロリセットされる。
【0055】
制御部100は、上記(8)非検知回数が許容範囲である3回を超えたときに検知異常と判定し、検知異常の可能性がある旨を管理装置30に通知する。検知異常の可能性の通知を受けた管理装置30は、スロットマシン5の台番と共にその旨を遊技場の管理者に報知し注意を促す。遊技場側は、管理装置30による報知に応じて検知異常の可能性を認識でき、光センサ18の取付調整など適切な対処を行うことができる。
【0056】
表示手段である情報表示部15には、スロットマシン5が非ボーナス状態のときに表示される図9の通常画面21、ボーナス役の内部当選が検知されたときに表示される図10のボーナス当選画面23、告知パターン別の連チャンデータ(遊技情報)を表示する図11の告知パターン別連チャンデータ表示画面24等が表示される。
【0057】
通常画面21は、図9のごとく、遊技データを表示するデータ表示エリア211とグラフ表示エリア212とが配置された画面である。データ表示エリア211には、只今ゲーム数及び累計ゲーム数を表示するゲーム数表示欄211A、本日BB回数及び本日RB回数を表示するボーナス回数表示欄211B、連チャン回数及び連チャン突入回数を表示する連チャン表示欄211Cが配置されている。グラフ表示エリア212には、投入枚数(横軸)に対する差枚数(縦軸)の変動が折れ線グラフで表示される。同図の通常画面21は、連チャン状態へ6回突入し、連チャン状態下でボーナス状態が20回発生している状況での表示例である。
【0058】
ボーナス当選画面23は、図10のごとく、通常画面21に対して、ボーナス役の内部当選を報知する当選報知表示欄230がポップアップ表示された画面である。このボーナス当選画面23は、その後、BB信号あるいはRB信号の入力開始に応じてボーナス状態である旨が判定されたときに表示終了される。
【0059】
告知パターン別連チャンデータ表示画面24は、図11のごとく、遊技データを表示するデータ表示エリア241とグラフ表示エリア242とが配置された画面である。グラフ表示エリア242については図9の通常画面21と同様である。データ表示エリア241には、連チャン回数及び連チャン突入回数を表示する連チャンデータ表示欄241A、先告知連チャン回数及び先告知連チャン突入回数を表示する先告知連チャンデータ表示欄241B、後告知連チャン回数及び後告知連チャン突入回数を表示する後告知連チャンデータ表示欄241C、が配置されている。
【0060】
以上のように構成された本例の表示装置10の動作について、図12及び図13を参照して説明する。図12は、告知パターン判定処理の流れを示すフロー図である。図13は、告知パターン判定処理による判定マップを示している。
告知パターン判定処理では、まず、光センサ18の発光検知信号が入力開始されたか否かが判断される(S101)。発光検知信号の入力が開始された場合には(S101:YES)、告知が有った旨を表す告知フラグがオン状態に設定され(S102)、ボーナス信号の入力が開始されたか否かが判断される(S103)。
【0061】
ボーナス信号の入力が開始されていない場合には(S103:NO)、アウト信号の入力が開始されたか否かが判断される(S134)。アウト信号の入力が開始された場合には(S134:YES)、ゲームスタートが検知され、次ゲームフラグがオン状態に設定される(S135)。
【0062】
ボーナス信号の入力が開始された場合には(S103:YES)、告知フラグのフラグ状態(S104)、次ゲームフラグのフラグ状態が判断される(S105)。告知フラグがオフ状態である場合には(S104:NO)、図13の判定マップの中のパターン3の後告知が確定し、後告知フラグがオン状態に設定される(S125)。告知フラグがオン状態であって(S104:YES)、次ゲームフラグがオフ状態である場合には(S105:NO)、判定マップ中のパターン2の先告知が確定し、先告知フラグがオン状態に設定され(S106)、告知フラグがリセットされる(S107)。一方、告知フラグ及び次ゲームフラグが共にオン状態である場合には(S104:YES、S105:YES)、判定マップ中のパターン1となり、次ゲームフラグ、告知フラグがリセットされる(S116、S107)。
【0063】
以上のように構成された本例の遊技場用表示システム1は、ボーナス当選を複数パターンで告知する告知ランプ637を備えたスロットマシン5に対応する表示システムである。この遊技場用表示システム1は、告知ランプ637による告知パターン毎に連チャンデータを生成して表示する。遊技者にあっては、この連チャンデータに基づき、先告知パターンが有利か、後告知パターンが有利か、を比較して楽しむことができる。両者の有利度合いに優位な差が設けられていない場合であっても、どちらが連チャン状態の「引き」が強く縁起が良いかを楽しんで遊技する遊技者も存在している。このような遊技者にとって、上記の連チャンデータは遊技を楽しむための極めて有用な遊技情報である。
【0064】
以上のように、本発明の遊技場用表示システム1は、ボーナス役の内部当選を告知する告知ランプ637を備えたスロットマシン5に対応する表示システムであって、遊技の興趣を向上するために有用な遊技データを提示可能である。
【0065】
なお、本例の構成に代えて、以下の構成を採用することもできる。
告知パターン別の連チャンデータは、本例に限定されない。例えば、連チャン突入1回当たりの平均連チャン数(=連チャン回数/連チャン突入回数)や、連チャン終了回数等を告知パターン毎に表示しても良い。
【0066】
ボーナス役の入賞を検知したときに、告知パターンを示すメッセージを表示するようにしても良い。
本例では、告知パターンが判別不能の場合は連チャンデータの集計対象から除外するようにしている。これに代えて、判別不能の場合の連チャンデータを独立して集計しても良い。あるいは、遊技者自身が告知パターンの種別情報を入力する手段を設け、その入力手段により入力された情報によって告知パターンを判別することも良い。
【0067】
本例では、表示装置10側で非検知回数を計数したが、管理装置30側で非検知回数を計数しても良い。この場合は、表示装置10から管理装置30に対して非検知判定が発生する毎にその旨を通知する必要がある。
非検知回数を表示する非検知回数表示手段を表示装置10や管理装置30に設けることも良い。表示装置10に非検知回数表示手段を設ける場合には、従業員等による特定の操作に応じて非検知回数が表示されるように構成することが良い。
【0068】
非検知回数が所定回数に達した旨を表示装置10の情報表示部15に表示することも良い。この場合には、管理装置30だけでなく、表示装置10によっても検知不良を報知できるようになる。表示装置10が非検知回数を表示する際の所定回数は、管理装置30に通知するときと同じ3回であっても良いが、異なる回数であっても良い。
本例の表示装置10は、スロットマシン5とは別体で構成されているが、スロットマシンに組み込まれ外観的に一体的に見える装置であっても良い。
【0069】
以上のごとく本発明の実施例を詳細に説明したが、これらの実施例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、実施例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して実施例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
【符号の説明】
【0070】
1…遊技場用表示システム(表示システム)、10…表示装置、101…遊技情報生成手段、102…遊技データ記憶手段、103…表示制御手段、105…ボーナス当選検知手段、106…ゲーム検知手段、107…ボーナス入賞検知手段、108…非検知判定手段、109…異常判定手段、15…情報表示部(表示手段)、18…光センサ(発光検知手段)、21…通常画面、23…ボーナス当選画面、24…告知パターン別連チャンデータ表示画面、3…遊技場管理システム、30…管理装置、38…貸出装置、5…スロットマシン、520…図柄変動表示手段、61…ストップボタン(停止操作手段)、62…スタートレバー(ゲーム開始操作手段)、635…信号出力部(信号出力手段)、637…告知ランプ(発光手段)、71…内部抽選手段、72…表示制御手段、73…入賞判定手段、74…利益付与手段、75…ボーナス状態発生手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技価値が賭けられた状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに、小役及びボーナス役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに、内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により小役が入賞したと判定されたときに、当該小役に対応する遊技価値を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記入賞判定手段によりボーナス役が入賞したと判定されたときに、予め定められた終了条件が成立するまで少なくともいずれかの小役の内部当選確率を高めたボーナス状態を発生するボーナス状態発生手段と、
ゲームが実行されたときに、その旨を示すゲーム信号を出力すると共に、前記ボーナス状態が発生しているときに、その旨を示すボーナス状態信号を外部出力する信号出力手段と、
ボーナス役が内部当選役として決定されたゲームで発光することによってボーナス役が内部当選している旨を遊技者に告知する発光手段と、を備えたスロットマシンの遊技情報を表示可能な遊技場用表示システムにおいて、
前記発光手段の発光を検知可能なように配置されると共に、当該発光を検知したときに発光検知信号を出力する発光検知手段と、
前記発光検知手段から出力される発光検知信号に基づいてボーナス役が内部当選したことを検知するボーナス当選検知手段と、
前記信号出力手段から出力されるゲーム信号に基づいてゲームが実行されたことを検知するゲーム検知手段と、
前記信号出力手段から出力されるボーナス状態信号に基づいてボーナス役が入賞したことを検知するボーナス入賞検知手段と、
前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知してから前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、で区別して、当該ボーナス役が入賞した後のゲームに関する遊技情報を生成する遊技情報生成手段と、
該遊技情報生成手段が生成した遊技情報を遊技者に向けて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技場用表示システム。
【請求項2】
前記遊技情報生成手段は、前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知した場合において、前記ゲーム検知手段がゲームの実行を検知してから前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、前記ゲーム検知手段がゲームの実行を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した場合と、で区別して、当該ボーナス役が入賞した後のゲームに関する遊技情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用表示システム。
【請求項3】
前記遊技情報生成手段は、ボーナス状態が終了した後の所定の連チャン期間内に再度ボーナス役が入賞する連チャン状態に関する遊技情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用表示システム。
【請求項4】
前記ボーナス当選検知手段がボーナス役の内部当選を検知することなく前記ボーナス入賞検知手段がボーナス役の入賞を検知した回数が所定の許容範囲を超えたときに異常と判定する異常判定手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技場用表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−249820(P2012−249820A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124710(P2011−124710)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】