説明

遊技機のトップランプカバー

【課題】機枠の前面上部に設けたトップランプカバーにおいて、第1インサート部分と第2インサート部分と事後成形部分との結合部分の光の屈折低減、および裏面形状の連続性を確保する。
【解決手段】トップランプカバー1が機枠に取り付けられた場合における上面側に配置される光透過性を有する合成樹脂により予め形成された第1インサート部分2と、トップランプカバー1が機枠に取り付けられた場合における下面側に配置される光透過性を有する合成樹脂により予め形成された第2インサート部分3と、第1インサート部分2と第2インサート部分3とを成形型の内部に配置して光透過性を有する合成樹脂により事後成形された事後成形部分4とからなる合成樹脂成形品として構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、機枠の前面上部に光源の配置される内部空間を囲むように機枠の前面上部の左右側から中央に行くに従って前側に膨出する遊技機のトップランプカバーであって、第1インサート部分と第2インサート部分と事後成形部分との結合を突き合わせ状態に形成して、光の屈折を低減すると共に裏側面形状の連続性を確保し、適切な結合強度を得て、品質信頼性を向上することができる遊技機のトップランプカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
遊技球を使用するパチンコ機、メダルを使用するスロットマシーンなどのような遊技機では、例えば、遊技機の前面上部に光透過性の有る複数色からなるトップランプカバーを装着し、そのトップランプカバーの内部空間に配置した電球又は発光ダイオードなどの光源から照射された光をトップランプカバーに透過して照明表示することで視覚に訴える遊技性を高めることが知られている。
【0003】
図8は従来のパチンコ機の外観を示し、100は機枠で、店の島に取り付けられる外枠101と、これにヒンジ102で取り付けられた前枠103とを備えており、機枠100の内部には図外のセンタ役物、一般入賞口、大入賞口、風車及び多数の遊技釘などの遊技機能部品を機枠100の前面から視認可能な状態に備えたゲージ盤が組み込まれる。前枠103はその前面下部に玉発射装置のグリップ104を有する下皿セット105を固定して区画された方形の図外の窓を備えていると共に、その窓を覆う状態で下方より順に上皿セット106と閉環状の飾枠107とを図外のヒンジで取り付けてある。飾枠107はその前面上部にトップランプカバー108を有すると共に、前面側部に前枠103及び飾枠107を開閉するための施錠装置109を備えている。飾枠107の裏面側にはその内側の開口部を覆う透明のガラス110を嵌め殺しに装着してある。
【0004】
図9〜図11は上記トップランプカバー108を示し、これは複数の成形部分からなる立体的な合成樹脂成形品で、その一つの成形部分はトップランプカバー108が機枠100に取り付けられた状態において上面側の半月形を呈する第1インサート部分111で、別の一つの成形部分はトップランプカバー108が機枠100に取り付けられた状態において下面側の楕円形を有する第2インサート部分112で、残りの成形部分は第1・第2インサート部分111,112を一体に結合した事後成形部分113であり、トップランプカバー108として機枠100への取付機能及びデザイン性に富む膨出形状を備えている。これらの第1・第2インサート部分111,112及び事後成形部分113相互は、異なる色彩で光透過性を有すると共に、立体的に膨出形成された裏面に縦縞模様を表すローレット114を形成してある。
【0005】
このトップランプカバー108は、半月形及び楕円形の二つの成形部分を第1・第2インサート部分111,112として予め形成しておき、それらの第1・第2インサート部分111,112を図外の型開きされた成形型に配置した後に、その成形型を型閉めして第1・第2インサート部分111,112を含む成形用空間に事後成形部分113の成形材料を注入して固化させることにより、その固化された事後成形部分113を第1・第2インサート部分111,112に一体に結合した状態で立体的に形成されている。第1・第2インサート部分111,112と事後成形部分113との結合強度を確保する必要から、図11に示すように第1・第2インサート部分111,112の結合面の裏側面にリブ111a,112aを形成すると共に、それらのリブ111a,112aを覆う状態に事後成形部分113にもリブ113a,113bを形成して結合面積を増加している。
【特許文献1】実開平5−82474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、前記トップランプカバー108では図9及び図10に示すように第1・第2インサート部分111,112と事後成形部分113との結合部分にリブ111a,112a,113a,113b相互で厚さの厚くなった重ね合わせ部分115が第1・第2インサート部分111,112の周縁に沿って形成されるため、トップランプカバー108の裏面で図外の光源から照射された光が前記重ね合わせ部分115で大きく屈折すると共に、当該重ね合わせ部分115がローレット114を寸断して、視覚に訴える遊技性が悪くなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る遊技機のトップランプカバーは、機枠の前面上部に光源の配置される内部空間を囲むように機枠の前面上部の左右側から中央に行くに従って前側に膨出する遊技機のトップランプカバーにおいて、トップランプカバーが機枠に取り付けられた場合における下面側に配置される光透過性を有する合成樹脂により予め形成された第2インサート部分と、第2インサート部分を成形型の内部に配置して光透過性を有する合成樹脂により事後成形された事後成形部分とからなる合成樹脂成形品として構成され、第2インサート部分の全周を囲む事後成形部分がトップランプカバーが機枠に取り付けられた場合に下側に配置されるトップランプカバーの下開口縁を構成し、第2インサート部分における事後成形部分に対する結合面と事後成形部分における第2インサート部分に対する結合面とが互いに突き合わせられ、結合面周りにおける第2インサート部分の厚さと結合面周りにおける事後成形部分の厚さとが同一であって、結合面周りにおける第2インサート部分の表側と内部空間側との面と結合面周りにおける事後成形部分の表側と内部空間側との面とが互いに平坦に連続し、それらの結合面には互いに嵌まり合う凸状の係合部と凹状の係合部とが第2インサート部分の厚さと結合面周りにおける事後成形部分の厚さ方向両側に結合面を残した格好に設けられ、それらの係合部と結合面とが事後成形部分の事後成形に伴い互いに結合されており、第2インサート部分および事後成形部分からなるトップランプカバーにおける内部空間側の面の全面には縦縞模様を表わすローレットが形成され、第2インサート部分におけるローレットの凸部分における少なくとも1個が他の凸部分より内部空間の側に突出して第2インサート部分を成形型に配置する場合の位置決め突起として形成されたことを最も主要な特徴とする。第2インサート部分と事後成形部分とが互いに異なる色の有色合成樹脂からなるものであってもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る遊技機のトップランプカバーは、第2インサート部分と事後成形部分とが互いに結合されてトップランプカバーとなった場合において、第2インサート部分または事後成形部分にそれらの表側の面または内部空間側の面に垂直方向からの外力(押し力)が加わったとしても、互いに嵌まり合う凸状の係合部と凹状の係合部との結合が解除されて互いに離れることはなく、その結合強度を適切な状態に確保できる。また、結合面周りにおける第2インサート部分の厚さと結合面周りにおける事後成形部分の厚さとが同一であって、結合面周りにおける第2インサート部分の表側と内部空間側との面と事後成形部分の表側と内部空間側との面とが互いに平坦に連続しているので、トップランプカバーの内部空間側に配置した光源からの照射光が第2インサート部分と事後成形部分との結合部分で屈折することを低減することができ、視覚に訴える遊技性を向上することができる。また、トップランプカバーの内部空間側の面の全面に縦縞模様を表わすローレットの凸部分における少なくとも1個が他の凸部分より内部空間の側に突出して第2インサート部分を成形型に配置する場合の位置決め突起として形成されているので、トップランプカバーをその表面より見た場合に、位置決め突起を縦縞模様に同化させることができるという利点がある。また、第2インサート部分と事後成形部分とが互いに異なる色の有色合成樹脂から形成されれば、三色による視覚に訴える遊技性も向上するという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1〜図7は実施形態としてのパチンコ機のトップランプカバー及びその製造方法を示している。
【0010】
図2〜図3において、トップランプカバー1は、複数の成形部分からなる光透過性を有して立体的に形成された合成樹脂成形品で、その一つの成形部分はトップランプカバー1が機枠100(図8参照)に取り付けられた状態での上面側の半月形の例えば緑色を呈する第1インサート部分2を形成し、別の一つの成形部分はトップランプカバー1の機枠100に取り付けられた状態での下面側の楕円形の例えば赤色を呈する第2インサート部分3を形成し、残りの成形部分は上記二つの成形部分を一体に結合してトップランプカバー1としての機枠100への取付機能及びデザイン性に富む膨出形状を備えた例えば黄色を呈する事後成形部分4を構成しており、立体的に膨出形成された裏面の全面に縦縞模様を表すローレット5を形成してあるが、図を簡明にすることから、ローレット5が表面に形成された如くその一部を実線で描いてある。
【0011】
このトップランプカバー1の裏側の第1インサート部分2と事後成形部分4とからなる上開口縁(トップランプカバー1を機枠に取り付けた状態で上側に配置される開口縁)6はほぼ直線状に形成され、その中央と両側に機枠100への取り付けのための複数のフック7,8,9と、各フック7〜9間の2等分位置に横幅の広い突起10,11と、両側のフック8,9より外側の等間隔位置に突起10,11よりも横幅の狭い突起12,13を備えている。トップランプカバー1の裏側の事後成形部分4の下開口縁14は曲線状に形成され、その中央と両側とに突起15,16,17を有し、各突起15〜17間の2等分位置にフック18,19を備えている。また、第2インサート部分3を内包する事後成形部分4は前傾状の平坦面とその周縁の2次曲線面とを有し、その2次曲線面の正面両側にねじ用下穴を有する支柱20,21を突設してある。突起16,17は事後成形部分4の後述する成形材料の注入を行う部分と定めてある。
【0012】
図1において、第1インサート部分2は事後成形部分4との結合面の中央に係合部として四角形断面の凸部25を当該第1インサート部分2の周方向に連続した帯形状に形成してあると共に、事後成形部分4との結合面での厚さを同一に設定してある。また、第2インサート部分3は事後成形部分4との結合面の中央に係合部として三角形断面の凸部26を当該第2インサート部分3の周方向に連続した帯形状に形成してあると共に、事後成形部分4との稜線27側の結合面での厚さを同一に設定してある一方、事後成形部分4との下開口縁14側の結合面では事後成形部分4よりも裏側に寸法t1だけ厚く形成してあり、その肉厚部分28よりさらに裏側に寸法t2だけ突出した部分は後述する位置決め突起29である。
【0013】
この実施形態ではトップランプカバー1は、機枠100の前面よりの最大突出量としての立体成形品の絞り深さHと稜線27での曲率半径Rとが、二色以上配色した場合に最も有効である立体成形品のサーモジェクトラミネート(射出成形の金型内又は場合により別工程で化粧シートを予備成形してラミネートする化粧方法)で許容される絞り深さよりも深く、かつ曲率半径よりも小さい寸法に形成してある。
【0014】
図5〜図6において、第2インサート部分3の肉厚部分28はその左右方向中央P1が最大の厚さを有し、その左右方向中央P1から左右両端P2,P3まで徐々に減少する状態に徐変して、当該左右両端P2,P3では事後成形部分4と同じ厚さを有しているので、肉厚部分28から事後成形部分4と同じ厚さとなる通常の厚さへの変化が緩やかな変化となり、第2インサート部分3を事後成形部分4と一体に結合した状態での光透過性を適切な形態にできる。
【0015】
また、肉厚部分28はトップランプカバー1が機枠100に取り付けられた場合に機枠100に位置して遊技者から視認しずらい状態となり、当該第2インサート部分3と事後成形部分4との厚さの違いによる裏面側段差はトップランプカバー1の使用形態での支障とはならい。
【0016】
位置決め突起29は、第2インサート部分3の左右方向中央P1から左右方向に等間隔で概ね下開口縁14の中央の突起15(図2参照)の両側端と対応する位置でローレット5の凸部分上に配置されているので、第2インサート部分3の固定型への位置決めが正確となると共に、トップランプカバー1をその表面より見た場合に、位置決め突起29がローレット5の模様に同化して見栄えが良くなる。この位置決め突起29はその突出量を第2インサート部分3の前後方向中央P4から厚い部分側に行くに従って徐々に増加した形状に形成している。
【0017】
第2インサート部分3の係合部が凸部26に形成されていることから、第2インサート部分3を樹脂成形する場合に成形型として凸部26の頂点を境として上下に図5に仮想線で示す分割面Lで分割された型を使用することで、係合部を中子を必要とする凹部に形成した場合に比べて、第2インサート部分3用の成形型の構造を簡素に構成することができる。
【0018】
また、第1・第2インサート部分2,3の凸部25,26が三角形断面や四角形断面に形成されているので、第1・第2インサート部分2,3を成形するための成形型の分割面Lに凸部25,26を形成するための切欠を形成する場合に、当該凸部25,26を円弧断面や鍵穴断面に形成する場合よりも容易に形成できると共に、市販のバイトやカッタ等のような工具、エンドミル等のような機械を使用できるので、コストダウンを図ることができる。
【0019】
前記トップランプカバー1を製造するには、図7のa図に示すように、下方の固定型30と上方の可動型40とを有する縦形成形機を使用する。固定型30は成形しようとするトップランプカバー1の内部空間を形成するための膨出部31を有する雄型に構成されており、その膨出部31の一方の根元位置で定面32に第1インサート部分2のフック7〜9や突起10,11を入れるために形成された収容部33と、他方の根元位置で定面32に事後成形部分4の突起15〜17やフック18,19を形成するための副成形用空間35を開閉可能に形成する入れ子36と、膨出部31の入れ子36側面の中間に形成された第2インサート部分3の受容凹部37とを有している。この固定型30の膨出部31の全表面には図示を省略したが第1インサート部分2のローレット5と第2インサート部分3のローレット5及び位置決め突起29とを重ね合わせ状態で収容する凹凸を備えている。この固定型30より上方に離隔した状態で上昇限度位置に停止した可動型40は、型閉めされたときに固定型30の膨出部31とで第1インサート部分2と第2インサート部分3と共に事後成形部分4用のc図に示す主成形用空間42を形成する凹部41を有する雌型に構成されている。
【0020】
そして、b図に示すように、可動型40を上昇限度位置に停止した型開き状態において、固定型30の収容部33に第1インサート部分2のフック7〜9や突起10〜13を上方より挿入すると共に、第1インサート部分2のローレット5の形成された内側面を固定型30の膨出部31の一方の外側面に重ね合わせると、第1インサート部分2がフック7〜9や突起10〜13の収容部33への収容で正確に位置決めされた状態で固定型30に配置される。
【0021】
また、第2インサート部分3の位置決め突起29と肉厚部分28とを固定型30の受容凹部37に収容すると共に、第2インサート部分3のローレット5の形成された内側面を固定型30の膨出部31の他方の外側面に重ね合わせ配置することにより、第2インサート部分3が位置決め突起29の作用で正確に位置決めされた状態で固定型30に配置される。
【0022】
その後、c図に示すように、可動型40を下降限度位置へと下降して型閉めする。この型閉めの途中において、第1インサート部分2及び第2インサート部分3が下降する可動型40から下向きの外力を受けるが、第1インサート部分2はその上開口縁6としての下縁が固定型30の定面32に当接して下方への位置ずれを規制されて固定型30の膨出部31側に押圧される一方、第2インサート部分3はその位置決め突起29及び肉厚部分28が受容凹部37の下段面に当接して下方への位置ずれを規制されて固定型30の膨出部31側に押圧される。
【0023】
そして、可動型40の型閉め終期において、可動型40が固定型30に型合わせされた状態となり、可動型40と固定型30との間に第1インサート部分2と第2インサート部分3とを挟んだ状態となって主成形用空間42と従成形用空間35とを形成する。
【0024】
この可動型40が下降限度位置に停止して型閉めの完了した状態において、図2に示す第2インサート部分3の左右両側に位置した突起16,17より溶融した成形材料43を注入すると、成形材料が主成形用空間42から副成形用空間35へと全体に一様に円滑に流れ込んで、湯流れ斑などが発生する不都合が解消される。
【0025】
この成形材料が固化すると、第1インサート部分2と第2インサート部分3と事後成形部分4とが一体となった立体的な合成樹脂成形品としてのトップランプカバー1が形成される。
【0026】
この固化時間が経過したら、可動型40を上昇限度位置へと上昇して型開きすると共に、入れ子36を型開きして、d図に示すように、トップランプカバー1を離型して取り出す。このトップランプカバー1を取り出した後に、入れ子36を初期位置に閉じることにより、固定型30及び可動型40がa図に示す初期状態となり、再び成形を繰り返すことができる。
【0027】
以上の実施形態のトップランプカバー1によれば、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4とが凸部25,26に形成された係合部を介在させた状態で突き合わせ結合されているから、当該凸部25,26が第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4相互の結合面積を増加すると共に事後成形部分4に食い込んで、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4相互の結合強度を適切な状態に確保できる。
【0028】
また、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4とを突き合わせ結合したから、トップランプカバー1の表側及び裏側の面形状の平坦状態の連続性が確保されて、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4とが突き合わせ結合された状態でもローレット5が連続し、トップランプカバー1の裏面側に光源を配置した使用形態の場合に、光源からの照射光が第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4との結合部分で屈折することを低減することができて、視覚に訴える遊技性を向上することができる。
【0029】
また、実施形成の製造方法によれば、固定型30と可動型40を上下に型開きする縦型合成樹脂成形機を使用したから、第1・第2インサート部分2,3を固定型30に置くだけで、第1・第2インサート部分2,3が固定型30に位置決め配置され、その作業性を向上することがきるうえ、第1・第2インサート部分2,3と事後成形部分4との結合強度、表面形状の平坦面状態での連続性、光の屈折低減性の有る深さHの深いかつ稜線27の曲率半径Rの小さい立体的なトップランプカバー1を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図4のA−A線断面図(最良の形態)。
【図2】トップランプカバーを示す上面図(最良の形態)。
【図3】トップランプカバーを示す正面図(最良の形態)。
【図4】トップランプカバーを示す下面図(最良の形態)。
【図5】第2インサート部分を示す斜視図(最良の形態)。
【図6】第2インサート部分を示す側面図(最良の形態)。
【図7】製造方法を示す工程図(最良の形態)。
【図8】パチンコ機を示す斜視図(従来)。
【図9】トップランプカバーを示す上面図(従来)。
【図10】トップランプカバーを示す下面図(従来)。
【図11】図10のB−B線断面図(従来)。
【符号の説明】
【0031】
1 トップランプカバー
2 第1インサート部分
3 第2インサート部分
4 事後成形部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機枠の前面上部に光源の配置される内部空間を囲むように機枠の前面上部の左右側から中央に行くに従って前側に膨出する遊技機のトップランプカバーにおいて、トップランプカバーが機枠に取り付けられた場合における下面側に配置される光透過性を有する合成樹脂により予め形成された第2インサート部分と、第2インサート部分を成形型の内部に配置して光透過性を有する合成樹脂により事後成形された事後成形部分とからなる合成樹脂成形品として構成され、第2インサート部分の全周を囲む事後成形部分がトップランプカバーが機枠に取り付けられた場合に下側に配置されるトップランプカバーの下開口縁を構成し、第2インサート部分における事後成形部分に対する結合面と事後成形部分における第2インサート部分に対する結合面とが互いに突き合わせられ、結合面周りにおける第2インサート部分の厚さと結合面周りにおける事後成形部分の厚さとが同一であって、結合面周りにおける第2インサート部分の表側と内部空間側との面と結合面周りにおける事後成形部分の表側と内部空間側との面とが互いに平坦に連続し、それらの結合面には互いに嵌まり合う凸状の係合部と凹状の係合部とが第2インサート部分の厚さと結合面周りにおける事後成形部分の厚さ方向両側に結合面を残した格好に設けられ、それらの係合部と結合面とが事後成形部分の事後成形に伴い互いに結合されており、第2インサート部分および事後成形部分からなるトップランプカバーにおける内部空間側の面の全面には縦縞模様を表わすローレットが形成され、第2インサート部分におけるローレットの凸部分における少なくとも1個が他の凸部分より内部空間の側に突出して第2インサート部分を成形型に配置する場合の位置決め突起として形成されたことを特徴とする遊技機のトップランプカバー。
【請求項2】
第2インサート部分と事後成形部分とが互いに異なる色の有色合成樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の遊技機のトップランプカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−21050(P2006−21050A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−208510(P2005−208510)
【出願日】平成17年7月19日(2005.7.19)
【分割の表示】特願平7−277365の分割
【原出願日】平成7年10月25日(1995.10.25)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】