説明

道路映像連続再生

【課題】利用者が逐次指定する経路に従って道路映像を再生する際、交差点位置で停止することなく、交差点間で分割された道路映像を連続して再生可能にする。
【解決手段】道路映像を交差点間で分割し、かつ、道路間接続情報をあらかじめ用意し、現在選択された道路映像を再生すると同時に、道路接続情報により次の交差点におけるすべての選択可能な道路映像の読込みを開始し、再生中の映像が終了すると同時に次の映像の再生を開始する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逐次経路選択可能な道路映像の連続再生に関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路映像をインターネット等のネットワークを利用して配信し、携帯電話やパーソナルコンピューターでそれを受信・再生することは、周辺の景観の把握、目的地までの誘導、災害時避難路の事前確認など広範囲の用途に利用可能である。
【特許文献1】特願2005−098880
【0003】
図1に示すように、交差点間で分割した単位道路映像を用意し、利用者に交差点ごとに進行方向を逐次選択させることで、利用者の意図に従った経路の道路映像を再生することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする問題点は、交差点間で分割された道路映像を再生する際、利用者に交差点ごとに進行方向を選択させた場合、交差点に到達してから再生開始までに、映像を読込むために必要な時間だけ待たなければならないことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、その時点で再生中の道路映像が直近の交差点に到達し終了する前に、選択される可能性のある映像をすべて再生装置に読込んでおくことである。
【発明の効果】
【0006】
映像が当該交差点に到達し終了すると同時に、利用者の選択した方向の映像の再生を開始できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
非ストリーミングの場合
(単位時間あたりの映像受信・再生装置の再生許容量若しくは通信回線許容量の小さい方)≧(単位道路映像の大きさ)×(分岐数)のとき、待ち時間が0になる
(単位時間あたりの映像受信・再生装置の再生許容量若しくは通信回線許容量の小さい方)<(単位道路映像の大きさ)×(分岐数)のとき、待ち時間は0にはならないが、本発明を利用しない場合と比べて待ち時間は短くなる。
【0008】
ストリーミングの場合
(単位時間あたりの映像受信・再生装置の再生許容量若しくは通信回線許容量の小さい方)≧(単位道路映像が再生可能になるまでの時間)×(分岐数)のとき、待ち時間が0になる
(単位時間あたりの映像受信・再生装置の再生許容量若しくは通信回線許容量の小さい方)<(単位道路映像が再生可能になるまでの時間)×(分岐数)のとき、待ち時間は0にはならないが、本発明を利用しない場合と比べて待ち時間は短くなる。
【実施例1】
【0009】
現在利用者が地図上で、図2左下部の道路上を交差点1に向かって進行中であり、映像受信・再生装置では単位道路映像0の再生中であるとする。
直近の交差点1では進行方向に対して左90度方向および0度方向の道路に進行可能であるとする。
交差点1に到達し単位道路映像0の再生が終了した時点で若しくは事前に、利用者が左90度方向を選択した場合は単位道路映像1−1が、0度方向を選択した場合は単位道路映像1−2が再生される。
【0010】
このとき、単位道路映像0の再生中に、受信・再生装置が交差点1を起点とするすべての道路映像すなわち単位道路映像1−1、および、単位道路映像1−2をあらかじめ受信しておくことで、単位道路映像0の再生終了と同時に選択映像の再生が開始される。
【実施例2】
【0011】
現在利用者が地図上で、図2中央部の道路上を交差点1から交差点2に向かって進行中であり、映像受信・再生装置では単位道路映像1−2の再生中であるとする。
直近の交差点2では進行方向に対して左90度方向、0度方向、および、右90度方向の道路に進行可能であるとする。
交差点2に到達し単位道路映像1−2の再生が終了した時点で若しくは事前に、利用者が左90度方向を選択した場合は単位道路映像2−1が、0度方向を選択した場合は単位道路映像2−2が、右90度方向を選択した場合は単位道路映像2−3がそれぞれ再生される。
【0012】
このとき、単位道路映像1−2の再生中に、受信・再生装置が交差点2を起点とするすべての道路映像すなわち単位道路映像2−1、単位道路映像2−2、および、単位道路映像2−3をあらかじめ受信しておくことで、単位道路映像1−2の再生終了と同時に選択映像の再生が開始される。
【産業上の利用可能性】
【0013】
道路映像以外においても、分割された映像を利用者の意図に従って連結して受信・再生する場合、分岐点における選択可能なすべての映像をあらかじめ受信しておくことで、分岐点で途切れることなく連続して再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】交差点間での単位道路への分割を示した説明図である(背景技術)
【図2】実施方法を示した説明図である。(実施例1)(実施例2)
【図3】実施のアルゴリズムを示した説明図である。(実施例1)(実施例2)
【符号の説明】
【0015】
1 交差点 道路の分岐点をいう
2 単位道路 2つの交差点により分割された道路をいう
3 映像受信・再生装置 パーソナルコンピューターや携帯電話などの、インターネット等のネットワークを利用して映像を受信し同時に再生する装置をいう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路映像をインターネット等を利用して配信しパーソナルコンピューターもしくは携帯電話もしくはそれに類する映像受信再生装置を用いて再生する際、経路を逐次指定指定したとき映像を連続して再生する機構。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−58489(P2009−58489A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228457(P2007−228457)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(507181235)ジオバンク株式会社 (1)
【Fターム(参考)】