遠隔制御システムおよびその処理方法
【課題】クライアント端末操作者やオペレータが使いやすく、また各遠隔操作、遠隔監視、授業などをスムーズに進めることができる遠隔制御システムを提供する。
【解決手段】遠隔制御サーバ1が端末2からアクセス要求を受付け、また端末2から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける。そして、遠隔制御サーバ1は自装置の所定の表示部に、受付けた画面データの画面を、表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する。ここで、各クライアント端末から音声入力と映像を取得し、各クライアント端末に、取得した音声と映像を配信する。
【解決手段】遠隔制御サーバ1が端末2からアクセス要求を受付け、また端末2から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける。そして、遠隔制御サーバ1は自装置の所定の表示部に、受付けた画面データの画面を、表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する。ここで、各クライアント端末から音声入力と映像を取得し、各クライアント端末に、取得した音声と映像を配信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して接続されたクライアント端末と遠隔制御サーバとを利用して、各遠隔操作、遠隔監視、授業などを行なう遠隔制御システムおよびその処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを介したコンピュータ間で、映像や音声やコンピュータの画面情報を送受信することにより、遠隔のオペレータとユーザとの間で各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう遠隔制御システムのサービスが実施または提案されている。なお通信ネットワークを介して授業を行なうシステムにおいて遠隔制御を行なう技術として、特許文献1が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−116684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、この遠隔制御システムを利用して、各遠隔操作、遠隔監視、授業などのサービスを行なう、企業、学校、塾などが増えることが予想されるが、クライアント端末操作者やオペレータが使いやすく、多機能な遠隔制御システムを構築することで、より高度なサービスを提供することが求められている。
【0005】
そこでこの発明は、クライアント端末操作者やオペレータが使いやすく、また、各遠隔操作、遠隔監視、授業などをスムーズに進めることができる遠隔制御システムおよびその処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、(1)遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムであって、前記遠隔制御サーバが、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶する表示可能数記憶手段と、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付けるアクセス要求受付手段と、前記クライアント端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける画面データ受付手段と、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する表示処理手段と、を備え、前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバが、音声の入力を受付ける音声入力受付け手段と、映像を取得する映像取得手段と、前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知する音声入力検知情報通知手段とを備え、前記遠隔制御サーバが、前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
(2)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備え、前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする。
【0008】
(3)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶する画面固定・非固定情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
(4)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶する画面並び情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0010】
(5)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶する画面優先出力情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示することを特徴とする。
【0011】
(6)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバは、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させる表示可能数変更手段、を備えることを特徴とする。
【0012】
(7)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信するリモート操作開始要求手段と、リモート操作終了通知情報を送信するリモート操作終了通知手段とを備え、前記クライアント端末が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄する入力操作ロック手段と、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止するロック解除手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
(8)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知する接続許諾情報通知手段を備え、前記遠隔制御サーバが、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶するリモート対象端末記憶手段と、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう接続判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
(9)また本発明は、前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする。
【0015】
(10)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信するアプリケーション識別情報送信手段を備え、前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
(11)また本発明は、前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする。
【0017】
(12)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、手書き文字の入力を受付ける手書き文字入力受付け手段と、前記手書き文字を文字データに変換する文字データ変換手段と、前記変換した文字データを順次前記クライアント端末に送信する文字データ送信手段とを備え、前記クライアント端末が、受信した前記文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する文字データ表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
(13)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、自装置に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、自装置に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取って、操作ログ記憶手段に順次記録する操作コマンド記録手段と、自装置の所定の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔でキャプチャ画像記憶手段に順次記録するキャプチャ画像記録手段と、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置の各処理部の負荷情報を負荷情報記憶手段に順次記録する負荷情報記録手段と、前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
(14)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、自端末に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取る操作コマンド特定情報読み取り手段と、自端末の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔で取得するキャプチャ画像取得手段と、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や自装置の各処理部の負荷情報を取得する負荷情報取得手段と、前記読み取った操作コマンド特定情報と前記取得したキャプチャ画像および前記負荷情報を、前記遠隔制御サーバに送信するクライアント端末操作ログ情報送信手段とを備え、前記遠隔制御サーバが、前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】
(15)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を前記遠隔制御サーバに送信する画面内座標送信手段を備え、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末毎の画面の前記所定の表示部における表示位置を記憶する表示位置記憶手段と、前記画面内座標を送信したクライアント端末の画面を表示している前記所定の表示部と、その表示位置を前記表示範囲記憶手段から読み取り、当該所定の表示部の表示位置と前記画面内座標とに基づいて、前記所定の表示部の前記表示位置に表示されているマウスポインタを基準とする所定の範囲を拡大表示処理する拡大表示処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
(16)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末の各種プログラム動作設定を示す環境設定情報を記憶部から読み取り、前記遠隔制御サーバに送信する環境設定情報送信手段を備え、前記遠隔制御サーバが、前記環境設定情報に対応するサポート担当端末のアクセス先を記録するサポート担当アクセス先記録手段と、前記クライアント端末から送信された環境設定情報に基づいて、前記サポート担当アクセス先記録手段から前記サポート担当のアクセス先を読み取り、当該読み取ったアクセス先と前記環境設定情報を送信したクライアント端末との通信を接続する通信接続手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
(17)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、管理サーバが前記通信ネットワークに接続されており、前記管理サーバが、クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の識別情報と、遠隔制御サーバを操作する操作者の識別情報との組み合わせに応じて、前記遠隔制御サーバから前記クライアント端末をリモート操作する際の制限項目情報を記憶する制限項目記憶手段を備えており、前記遠隔制御サーバは、前記クライアント端末のリモート操作の指示を受付けると、当該リモート操作対象のクライアント端末の識別情報と自装置を操作する操作者の識別情報との組み合わせに対応付けられて、前記制限項目記憶手段に記録されている前記制限項目情報を取得する制限項目取得手段と、前記取得した制限項目情報に基づいて、前記リモート操作対象のクライアント端末へ送信できる操作コマンドを特定する操作コマンド特定手段と、を備えることを特徴とする。
【0023】
(18)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末にキーボード画像の表示を促すキーボード画像表示指示情報を送信するキーボード画像表示指示手段と、前記キーボード画像のキーの識別情報と、そのキーに加える識別表示の情報を含む、キー識別表示指示情報を送信するキー識別表示指示情報通知手段と、を備え、前記端末は、キーボード画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、前記キーボード画像表示指示情報の受信に基づいて前記キーボード画像記憶手段から前記キーボード画像を読み取り、表示部に表示するキーボード画像表示手段と、前記キー識別表示指示情報に含まれる前記キーの識別情報に基づいて前記表示したキーボード画像におけるキーを特定し、当該特定したキーを前記キーに加える識別表示の情報に基づいて変更表示するキー画像変更表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
(19)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、リモート操作対象または音声の送信先のクライアント端末の識別情報に対応付けて、当該クライアント端末に対してリモート操作を行なった時間または前記音声を送信した時間を対応時間記憶手段に記録する対応時間記録手段と、前記対応時間記憶手段に記録された総時間を前記クライアント端末の識別情報ごとに前記所定の表示部に表示する対応時間表示手段と、予め設定された基準対応時間より前記総時間を超えた場合に警告情報の出力を行なう警告情報出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
(20)また本発明は、遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムにおける処理方法であって、前記遠隔制御サーバの表示可能数記憶手段が、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶し、前記遠隔制御サーバのアクセス要求受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付け、前記遠隔制御サーバの画面データ受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末の備えた表示部に表示されている画面データを受付け、前記遠隔制御サーバの表示処理手段が、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示し、前記遠隔制御サーバのクライアント端末操作者属性記憶手段が、クライアント端末操作者のユーザ名とそのクライアント端末の識別情報とそのクライアント端末のアクセス先とを対応付けて記憶し、前記遠隔制御サーバの画面共有許可受付け手段が、クライアント端末から自端末の識別情報を含む画面共有許可情報を受付け、前記遠隔制御サーバのユーザ名読み取り手段が、前記画面共有許可情報を送信したクライアント端末のユーザ名を、前記識別情報に基づいて前記クライアント端末操作者属性記憶手段から読み取り、前記遠隔制御サーバのアクセス先読み取り手段が、画面共有を行なう他のクライアント端末の識別情報を取得して、それらクライアント端末のアクセス先を前記クライアント端末操作者属性記憶手段から読み取り、前記遠隔制御サーバの画面データ配信手段が、前記画面共有許可情報を送信したクライアント端末の前記画面データに前記読み取ったユーザ名を合成して、前記読み取ったアクセス先に配信することを特徴とする。
【0026】
(21)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備えており、前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする。
【0027】
(22)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面固定・非固定情報記憶手段が、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶し、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0028】
(23)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面並び情報記憶手段が、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶し、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0029】
(24)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面優先出力情報記憶手段が、優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶し、前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示することを特徴とする。
【0030】
(25)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの表示可能数変更手段が、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させることを特徴とする。
【0031】
(26)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバのリモート操作開始要求手段が、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信し、前記クライアント端末の入力操作ロック手段が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、前記遠隔制御サーバのリモート操作終了通知手段が、リモート操作終了通知情報を送信し、前記クライアント端末のロック解除手段が、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止することを特徴とする。
【0032】
(27)また本発明は、上述の処理方法において、前記クライアント端末の接続許諾情報通知手段が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知し、前記遠隔制御サーバのリモート対象端末記憶手段が、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶し、前記遠隔制御サーバの接続判定手段が、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なうことを特徴とする。
【0033】
(28)また本発明は、上述の処理方法において、前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする請求項27に記載の遠隔制御システム。
【0034】
(29)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバのアプリケーション識別情報送信手段が、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末のアプリケーション実行手段が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行することを特徴とする。
【0035】
(30)また、本発明は、上述の処理方法において、前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、遠隔制御サーバがクライアント端末からアクセス要求を受付け、またクライアント端末操作者者端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける。そして、所定の表示部に、受付けた画面データの画面を、表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する。これにより、複数のクライアント端末の画面を遠隔制御サーバを利用する操作者が一度に見れるので、各遠隔操作、遠隔監視、授業形式のサービスを行うことができる。ここで、音声が入力されたクライアント端末または遠隔制御サーバで音声が入力された場合に、映像とともに音声を、各クライアント端末に配信することが可能となる。これにより、遠隔制御システムを利用している各端末は、他の端末の画面を見ることができ、さらにその音声、及び映像が出力されるので、他のクライアント端末操作者の様子を把握することができる。
【0037】
また本発明によれば、遠隔制御サーバの表示処理部が所定の画面に色々なルールに基づいて端末の画面を表示するので、これにより遠隔制御システムによる講義等をスムーズに行うことができる。
【0038】
また、本発明によれば、クライアント端末が、遠隔制御サーバからリモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、また遠隔制御サーバからリモート操作終了通知情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報の破棄を中止する。これにより、遠隔制御サーバを用いてクライアント端末をリモート操作している際に、勝手にクライアント端末操作者がクライアント端末を操作して、各遠隔操作、遠隔監視、授業の進行等を遅れさせてしまうことを防ぐことができる。
【0039】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバが、クライアント端末から接続許諾情報を受け、その接続許諾情報に含まれるクライアント端末の識別情報が、リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう。これにより、遠隔制御サーバから許可されていないクライアント端末へのリモート操作を禁止することができる。
【0040】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバがアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、クライアント端末が、アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行する。これにより、遠隔制御サーバに指定されたアプリケーションのプログラムを遠隔制御システムを利用している端末で同時に実行することができる。
【0041】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバが、手書き文字の入力を受付け、その手書き文字を文字データに変換し、変換した文字データを順次クライアント端末に送信する。そしてクライアント端末が、受信した文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する。これにより、遠隔制御サーバに入力した手書き文字を端末側でテキストエディタに表示することができるので、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を後で編集することなどができる。
【0042】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバにおいて入力された操作コマンドや画面や負荷情報を記録する。これによりオペレータによる不正な操作を防止することができる。また、本発明によれば、クライアント端末において入力された操作コマンドや画面や負荷情報を記録する。これによりクライアント端末操作者による不正な操作を防止することができる。また、記録した画面を再生することができるので、後日再生することによりオペレータやクライアント端末操作者の操作状況を容易に把握することができる。
【0043】
また、本発明によれば、クライアント端末が、自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を遠隔制御サーバに送信し、遠隔制御サーバが、そのクライアント端末の画面におけるマウスポインタの位置の周辺を拡大して所定の表示部に表示する。これにより、通常はクライアント端末の画面は遠隔制御サーバのモニタに小さく表示されているので見にくいが、この処理により、クライアント端末操作者がマウスポインタで指定している箇所を容易に把握することができる。
【0044】
また、本発明によれば、音声が入力されたクライアント端末または遠隔制御サーバで音声が入力された場合にのみ、その端末や遠隔制御サーバで取得した映像を他の端末に配信する。これにより、発言者の映像のみを他の端末に配信することができるので、遠隔制御サーバに接続している他の端末すべての映像を表示部に表示しなくてすむ。
【0045】
また、本発明によれば、環境設定情報に基づいて、端末2と接続するサポート担当端末を決定する。これにより、障害時などに適切なサポート担当者に対応させることができる。またサポートできる環境が構築されているのでクライアント端末操作者はサポート担当者に簡単に連絡することができる。
【0046】
また、本発明によれば、クライアント端末操作者と遠隔制御サーバの操作者の組み合わせごとに、リモート操作ができるクライアント端末や機能を指定する。これにより、リモート操作の制限を行うことができる。
【0047】
また、本発明によれば、オペレータ側で入力したキーを端末側で表示できるので、クライアント端末操作者が適切な順番でキーを押すことができるようになり、複数キーを押す場合などに適切に説明することが出来るようになる。
【0048】
また、クライアント端末操作者ごとの対応時間を計測するので、各クライアント端末操作者に対する指導に関して、時間を適切に配分することが出来るようになる。
【0049】
また、遠隔制御サーバや端末は配信する画面データのデータ量を制御できるので、負荷が分されてストレス無くシステムを運営することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】データ記憶部の記憶する接続管理テーブルの例を示す図である。
【図3】データ記憶部の記憶するユーザ属性テーブルの例を示す図である。
【図4】データ記憶部の記憶するオペレータ側モニタ設定テーブルの例を示す図である。
【図5】遠隔制御システムにおける画面表示処理のフローを示す図である。
【図6】端末の画面を他の端末に配信する際の処理フローを示す図である。
【図7】端末における入力操作ロックの処理フローを示す図である。
【図8】端末の記憶部が記憶するハードウェア管理情報テーブルの例を示す図である。
【図9】端末の記憶部が記憶する外部メディア管理情報テーブルの例を示す図である。
【図10】遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート許可ユーザ個別情報テーブルの例を示す図である。
【図11】遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート操作管理情報テーブルの例を示す図である。
【図12】端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローを示す図である。
【図13】端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理フローを示す図である。
【図14】オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理のフローを示す図である。
【図15】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作定義ファイルの例を示す図である。
【図16】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作ログファイルの例を示す図である。
【図17】オペレータによるリモート操作を監視する際の処理フローを示す図である。
【図18】遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する際の処理フローを示す図である。
【図19】管理サーバがデータ記憶部に保持しているリモート操作制限項目テーブルの例を示す図である。
【図20】オペレータによる端末のリモート操作の制限をする際の処理フローを示す図である。
【図21】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している表示拡大設定情報テーブルの例を示す図である。
【図22】端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理フローを示す図である。
【図23】端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理フローを示す図である。
【図24】端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理のフローを示す図である。
【図25】キーボード操作説明の際の処理フローを示す図である。
【図26】オペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する際の処理フローを示す図である。
【図27】自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明の一実施形態による遠隔制御システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態による遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1は遠隔制御サーバ、2はクライアント端末操作者の端末、3は遠隔制御サーバ1を管理する管理サーバである。そして遠隔制御サーバ1と端末2と管理サーバ3は通信ネットワークを介して接続されている。
【0052】
また遠隔制御サーバ1において、符号101は通信ネットワークを介して端末2と各情報の送受信を行なう通信処理部である。また102は遠隔制御サーバ1の各処理部を制御する制御部である。また103はクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データに基づいて、各端末2の画面を遠隔制御サーバ1に備えられた所定のモニタに表示する処理を行なう画面処理部である。また105は端末2にアプリケーションプログラムの実行指示を行なうアプリケーション制御処理部である。また106は、遠隔制御サーバ1に入力された手入力文字を文字データに変換して端末2に送信する文字データ送信処理部である。
【0053】
また107は端末2の遠隔制御サーバ1からのリモート操作の処理を行なうリモート操作処理部である。また108は遠隔制御サーバ1における各種操作のログを取得するログ取得処理部である。また109は遠隔制御サーバ1に備えられたマイクやカメラからの音声や映像の情報や、端末2から送信された音声や映像の情報を、他の端末2に配信したり、自装置のモニタやスピーカに出力する映像音声処理部である。また110は、端末2からのサポート要求に基づいて、サポート担当者の端末に接続させる処理を行なう、サポート処理部である。また111は各種データが記録されるデータ記憶部である。
【0054】
また端末2において、符号201は遠隔制御サーバ1と各情報の送受信を行なう通信処理部である。また202は端末2の各処理部を制御する制御部である。また203は端末2における入力操作のロックとその解除の処理を行なう操作ロック処理部である。また204は各アプリケーションに対応する処理を行なうアプリケーション処理部である。また205は端末2のモニタに表示されるマウスポインタの、当該モニタ内における座標を遠隔制御サーバ1に通知するマウス座標通知処理部である。また206は端末2における各種操作のログを取得するログ取得処理部である。また207はクライアント端末操作者の指示に基づいて、自端末の各種プログラムの動作設定を示す環境設定情報などを遠隔制御サーバ1に送信する環境設定情報通知処理部である。また208は遠隔制御サーバ1に自装置のリモート操作を許可する処理を行なうリモート操作許可部である。また209は遠隔制御サーバ1から送られてきた文字データをテキストエディタを用いて順次表示するテキスト表示処理部である。また210は端末2に備えられたマイクやカメラから入力された映像や音声の情報を遠隔制御サーバ1に送信する映像音声処理部である。また211は各種情報を記憶する記憶部である。
【0055】
そして、本実施形態においては、遠隔制御システムを用いて、通信ネットワークを介して遠隔にいるクライアント端末操作者とオペレータが、各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、当該遠隔制御システムにおける遠隔制御サーバ1と端末2の処理について説明する。なお、図1においては、遠隔制御サーバ1と端末2が1つずつであるが、実際には複数の端末2が遠隔制御サーバ1に接続されている。また遠隔制御サーバ1も複数台存在する場合もある。また遠隔制御サーバ1はモニタを1つ以上備えている。そして、通信ネットワークを介した遠隔制御サーバ1と端末2の間で、画面を通した、各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、後述する各処理がおこなわれる。
【0056】
図2はデータ記憶部の記憶する接続管理テーブルの例を示す図である。
図3はデータ記憶部の記憶するユーザ属性テーブルの例を示す図である。
図4はデータ記憶部の記憶するオペレータ側モニタ設定テーブルの例を示す図である。
図2が示すように、接続管理テーブルaには、クライアント端末操作者IDに対応付けられて、クライアント端末操作者が端末2を遠隔制御サーバ1に接続しているか否かを示す接続ステータスの符号(接続:1、未接続:0)、端末2が備えているモニタの解像度(縦×横[ピクセル])、クライアント端末操作者が利用している通信ネットワークの回線速度、クライアント端末操作者IDのクライアント端末操作者が利用している端末2のIPアドレス、端末2の画面が表示された遠隔制御サーバ1のモニタのID、そのモニタにおける画面の表示位置を示す画面番号などが記録されている。
また図3が示すように、ユーザ属性テーブルbには、クライアント端末操作者IDに対応付けられて、氏名、居住地域、電子決済手段情報(クレジットカード名、カード番号)、EC利用履歴などの情報が記録されている。
また図4が示すように、オペレータ側モニタ設定テーブルcには、遠隔制御サーバ1が備えるモニタの数、各モニタに表示できる画面の上限数、表示サイズの固定・非固定の情報、並び順の有・無の情報(有の場合:接続順、ID順、名前順、クレジットカード番号順、居住地域順、EC利用履歴順・・・)、優先クライアント端末操作者ID、表示個別設定の有・無(有の場合:クライアント端末操作者ID/画面左上座標)の情報などが記録されている。
【0057】
図5は、遠隔制御システムにおける画面表示処理のフローを示す図である。
次に、図2〜図5を用いて、遠隔制御システムの遠隔制御サーバにおける画面表示処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2に遠隔制御サーバ1へのアクセスを指示する。すると、制御部202は通信ネットワークを介して、遠隔制御サーバ1にクライアント端末操作者IDを含むアクセス要求を送信する(ステップS101)。また端末2の制御部202はアクセス要求と共に、自端末のモニタに出力している画面データを遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS102)。遠隔制御サーバ1では制御部(アクセス要求受付手段、画面データ受付手段)102がアクセス要求を受付けると、制御部102が画面処理部103にクライアント端末操作者IDを通知し、画面処理の指示を行なう(ステップS103)。次に画面処理部103は、データベース111の接続管理テーブルに記録されている接続ステータスの「接続」・「未接続」の情報から、接続している端末2の数をカウントする(ステップS104)。また各端末2の解像度、回線速度、端末2のIPアドレスなどを接続管理テーブルaから読み取る(ステップS105)。また接続したクライアント端末操作者のIDに基づいて、ユーザ属性テーブルbから、そのクライアント端末操作者の属性(氏名、居住地域)などを読み取る(ステップS106)。
【0058】
また、画面処理部(表示処理手段)103は、オペレータ側モニタ設定テーブルc(表示可能数記憶手段)から、「遠隔制御サーバ1が備えるモニタ数」、「1つのモニタに表示できる画面の上限数」、「表示サイズ(固定,非固定)」、「並び順(有、無)」、「優先クライアント端末操作者ID」、アクセスしてきたクライアント端末操作者IDに対応する「表示個別設定の有無」の各種情報を読み取る(ステップS107)。そして接続管理テーブルa、ユーザ属性テーブルb、オペレータ側モニタ設定テーブルcから読み取った各情報に基づいて、後述する処理により、アクセスしてきた端末2の画面を表示させる、遠隔制御サーバ1のモニタと、その表示位置を決定する(ステップS108)。
【0059】
<画面表示処理A>
まず、表示できる画面の上限数がm、遠隔制御サーバ1の備えているモニタの数がn、接続数がxである場合、接続数xが、1≦x≦mまでは1番目のモニタ、m<x≦2mまでは2番目のモニタ・・・というように端末2の画面を表示するモニタを決定し、またモニタにおける表示位置をx÷mの剰余が「0」の場合は1番目の位置(例えばモニタの1番左上)、x÷mの剰余が「1」の場合は2番目の位置(1番目の位置の左)・・・というように決定する。また、nとmを乗じた値がxの値を以下となった場合には、画面処理部103は、オペレータ側モニタ設定テーブルc(表示可能数変更手段)に記録されている「1つのモニタに表示できる画面の上限数m」を1増加させる。これにより、端末2の画面を表示するモニタとその位置が決定できる。またモニタの数が足りなくなった場合には、1つのモニタに表示できる画面の数を増加させることにより、アクセスしてきた端末の画面を漏れなく表示することができる。
【0060】
<画面表示処理B>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面固定・非固定情報記憶手段)から読み取った「表示サイズ」が「固定」である場合には、全て同じ所定の大きさで、「1つのモニタに表示できる画面の上限数」まで順にモニタに画面を表示する。また「表示サイズ」が「非固定」である場合には、「1つのモニタにおいて画面を表示する領域が余った際、その余った領域の大きさに従って、既に表示している画面を拡大する」という画面表示ルールのプログラムに基づいて表示する。なお、画面表示ルールの処理はこの処理に限らない。
【0061】
<画面表示処理C>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面並び情報記憶手段)から読み取った「並び順」の設定が「有」を示す符号である場合、例えば、接続順、ID順、名前順、居住地域順などの並び順自動設定ルールの何れかの処理を用いて、順に画面を表示する。
【0062】
<画面表示処理D>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルcから読み取った「表示サイズ」が「固定」を示す情報で、かつ、読み取った「表示個別設定」の設定情報が「有」を示す場合、クライアント端末操作者IDに対応付けられてオペレータ側モニタ設定テーブルcに記録されている「画面左上座標」を読み取り、当該座標に基づいて、そのクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データによる画面を表示する。
【0063】
<画面表示処理E>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面優先出力情報記憶手段)から読み取った「優先クライアント端末操作者ID」の中に、アクセスしたクライアント端末操作者のIDが含まれている場合、そのクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データの画面を、左上から優先的に表示する。
【0064】
<画面表示処理F>
また、画面処理部103は、モニタに表示する画面には、ユーザ属性テーブルbから読み取った氏名の情報を画面の所定の位置に表示する。
【0065】
<画面表示処理G>
また、画面処理部103は、モニタを複数備えており、モニタに表示されている画面においていずれかの画面の指定を受け付けた場合に、その画面のみを全画面表示用の特定のモニタの全領域に拡大して表示する。
【0066】
図6は、端末の画面を他の端末に配信する際の処理フローを示す図である。次に、図6を用いて、端末の画面を他のクライアント端末操作者の端末に配信する処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2に画面共有開始を指示(ステップS201)すると、端末2は、クライアント端末操作者IDを含んだ画面共有許可を示す情報を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS202)。遠隔制御サーバ1の制御部102(画面共有許可受付け手段)がその画面共有許可の情報を受信すると、画面処理部(ユーザ名読み取り手段、アクセス先読み取り手段、画面データ配信手段、ユーザ名表示手段)103が画面共有許可の情報に含まれるクライアント端末操作者IDに基づいて、データ記憶部111のユーザ属性テーブルb(クライアント端末操作者属性記憶手段)からクライアント端末操作者の氏名を読み取る(ステップS203)。また画面処理部103は、画面共有を行なう他の端末2のIPアドレスを取得する(ステップS204)。このIPアドレスは、遠隔制御サーバ1の備えたモニタに表示されている画面に対応する各端末2のIPアドレス(つまり、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっているクライアント端末操作者IDに対応するIPアドレス)全てまたはそのうちの複数でも良いし、端末2から送信された画面共有許可の情報に予め含まれているようにしても良い。そして、画面共有許可の情報を送信した端末2の画面に、前記読み取った氏名を合成した画面データを生成し(ステップS205)、他の端末2のIPアドレス宛に配信する(ステップS206)。そして、配信された他の端末2は、画面共有許可の情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の名前が付された当該端末2の画面をモニタに表示する。これにより、各端末2において表示されることとなる他端末の画面がどのクライアント端末操作者の画面かを把握することができる。
【0067】
図7は、端末における入力操作ロックの処理フローを示す図である。
次に図7を用いて、端末における入力操作をロックする処理について説明する。
まず、遠隔制御サーバ1を利用するオペレータは、遠隔制御サーバ1を用いて端末2をリモート操作することができる。このリモート操作の最初の過程において、オペレータが遠隔制御サーバ1にリモート操作の開始を指示する(ステップS301)と、リモート操作処理部(リモート操作開始要求手段、リモート操作終了通知手段)107が端末2にリモート操作の接続を行なう(ステップS302)。そして、端末2は遠隔制御サーバ1からのリモート操作の接続(リモート操作許可)を行なう(ステップS303)。次に、リモート操作の接続を行なった端末2のリモート操作許可部208は、操作ロック処理部(入力操作ロック手段、ロック解除手段)203に、その後の、入力手段(マウスやキーボード)から入力される指示情報は破棄するよう指示し、それが設定される(ステップS304)。そして、入力操作ロック処理部203は、入力操作ロックをすると、遠隔制御サーバ1に入力操作ロック完了を通知する(ステップS305)。そして、リモート操作処理部107が動作することにより、オペレータの指示に基づいてリモート操作が開始される(ステップS306)。
【0068】
また、リモート操作が終了した場合、オペレータがその旨を遠隔制御サーバ1に指示する(ステップS307)と、リモート操作処理部107は、端末2にリモート操作終了を示す情報を送信する(ステップS308)。端末2がリモート操作終了を示す情報を受信すると、操作ロック処理部203は、その後、入力操作のロックを解除する(ステップS309)。以上の処理により、遠隔制御サーバ1から端末2のリモート操作を行なう場合に、クライアント端末操作者による端末2への入力操作をロックすることが出来るので、例えば、遠隔制御システムを利用した各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、画面を通した説明などにおいて、クライアント端末操作者が勝手に画面を操作してしまい、各遠隔操作、遠隔監視、授業がスムーズに進行しなくなることを防ぐことが出来る。
【0069】
図8は端末の記憶部が記憶するハードウェア管理情報テーブルの例を示す図である。
図9は端末の記憶部が記憶する外部メディア管理情報テーブルの例を示す図である。
図8が示すように、ハードウェア管理情報テーブルAは、CD−ROMドライブのIDやDVD−ROMドライブのIDに対応付けて、CD−ROMやDVD−ROMが挿入されたか否かを示す符号(0,1により表される)を保持している。
また図9が示すように、外部メディア管理情報テーブルBは、USBメモリフラッシュなどの取り外しできるデバイスのIDに対応付けて、それらデバイスが端末2に接続されたか否かを示す符号(0,1により表される)を保持している。
【0070】
図10は遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート許可ユーザ個別情報テーブルの例を示す図である。
図11は遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート操作管理情報テーブルの例を示す図である。
図10が示すように、リモート許可ユーザ個別情報テーブルdは、クライアント端末操作者IDに対応付けてリモート操作許可かリモート操作不許可かを示す符号を記憶している。また図11が示すように、リモート操作管理情報テーブルeは、リモート操作が行なわれている端末2を操作するクライアント端末操作者のIDを記憶する。
【0071】
図12は、端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローを示す図である。次に図8〜図12を用いて、端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローについて説明する。
まず、オペレータは遠隔制御サーバ1にリモート操作の指示を行なう(ステップS401)。この時、オペレータは遠隔制御サーバ1に端末2を指定(例えば端末IDを入力)し、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107が、受付けた端末IDに対応付けられてデータ記憶部111の接続管理テーブルaに記録されているIPアドレスを読み取る。そして、そのIPアドレスの端末2に宛てて、リモート操作許諾要求の情報を送信する(ステップS402)。
【0072】
端末2においてはリモート操作許諾要求の情報を受信すると、リモート操作許可部(接続許諾情報通知手段)208が、記憶部211に保持するハードウェア管理情報テーブルにおいて、「挿入された」を示す符号に対応付けられて記録されているCD−ROMドライブやDVDドライブのIDを読み取る(ステップS403)。また、リモート操作許可部208は、外部メディア管理情報テーブルにおいて、「接続された」を示す符号に対応付けられて記録されているデバイスのIDを読み取る(ステップS404)。そして、読み取ったIDのハードウェアにアクセスして、リモート操作許諾キーが記録されているか否かを判断し、そのリモート操作許諾キーを読み取る(ステップS405)。
【0073】
ここで、遠隔制御システムを利用するクライアント端末操作者は、予め遠隔制御システムを利用するにあたり、遠隔制御システムを運営する業者からリモート操作許諾キーを格納したソフトウェアをCD−ROMなどの媒体に格納した形で配布を受けている。そして、これを利用することにより、遠隔制御システムを利用することが出来る。
【0074】
次に、リモート操作許可部208は、リモート操作許諾キーが読み取れた場合には、遠隔制御サーバ1にリモート操作を許諾する旨を示す情報とクライアント端末操作者IDとを含むリモート操作許諾情報を送信する(ステップS406)。リモート操作許諾情報を受信した遠隔制御サーバ1では、リモート操作処理部(接続判定手段)107が、リモート操作許諾情報に含まれるクライアント端末操作者IDに基づいて、データ記憶部111のリモート許可ユーザ個別情報テーブルd(リモート対象端末記憶手段)に記録されている「リモート操作許可」または「リモート操作不許可」の情報を読み取る(ステップS407)。そして、「リモート操作不許可」である場合には、リモート操作の処理を終了する。また「リモート操作許可」である場合には、そのクライアント端末操作者IDをデータ記憶部111のリモート操作管理情報テーブルeに記録する(ステップS408)。そして、リモート操作処理部107は、リモート操作を開始する為に、クライアント端末操作者IDの端末2にリモート操作の接続を行なう(ステップS409)。
【0075】
図13は、端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理フローを示す図である。
次に図13を用いて、端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2が利用するアプリケーションの起動指示を行なう(ステップS501)。これにより、遠隔制御サーバ1のアプリケーション制御処理部(アプリケーション識別情報送信手段)105は、端末2で利用するアプリケーションの識別情報(例えば実行ファイルの名称)などを特定し、当該アプリケーションの識別情報と、そのアプリケーションのプログラムを起動する際の引数の情報などを含む、アプリケーション起動指示の情報を端末2に送信する(ステップS502)。ここでアプリケーション起動指示の情報を送信する端末2は、例えば、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっている端末2であってもよいし、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力したクライアント端末操作者IDの端末2であっても良い。
【0076】
次に、端末2はアプリケーション起動指示の情報を受信すると(ステップS503)、アプリケーション処理部(アプリケーション実行手段)204が、当該アプリケーション起動指示の情報に含まれるアプリケーションの識別情報に基づいて、自装置内に保持されているアプリケーションのプログラムを検索する(ステップS504)。そして、検索の結果、アプリケーションプログラムが検索できた場合、アプリケーション起動指示に含まれる引数などをそのアプリケーションプログラムに読み込ませて、アプリケーションプログラムを実行する(ステップS505)。なお、アプリケーション処理部204は、アプリケーションプログラムが実行できなかったり、その他のエラーが発生した場合には、遠隔制御サーバ1にエラー情報を送信する(ステップS506)。
これにより、遠隔制御サーバ1からオペレータがアプリケーションを指定すれば、遠隔制御サーバ1に接続されている端末2において、一斉に同一のアプリケーションを起動させる処理ができる。従って、遠隔制御システムを利用して各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際に、各クライアント端末操作者に対して口頭でアプリケーションの起動を依頼せずとも、端末でのアプリケーションの起動を操作することができるので、より円滑に各遠隔操作、遠隔監視、授業を進めることが出来るようになる。
【0077】
図14は、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理のフローを示す図である。次に図14を用いて、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に備えられて電子ペンやタブレットを用いて手書きの文字入力を行なう(ステップS601)。この電子ペンやタブレットによる文字入力は、例えば、既存のPDAなどで用いられている方式と同様のものであってもよいし、タブレットを使用しないで電子ペンのみで文字入力を行うことの出来る他の方式によるものであっても良い。すると、文字データ送信処理部(手書き文字入力受付け手段、文字データ変換手段、文字データ送信手段)106は、入力された手書き文字を文字データに変換する(ステップS602)。
【0078】
文字データ送信処理部106は、変換後の文字データを例えば、テキストエディタのアプリケーションプログラム処理部に通知して、これにより、遠隔制御サーバ1のモニタに変換後の文字データによる文章が表示される。次に、文字データ送信処理部106は、変換した文字データを順次、端末2に送信する(ステップS603)。なお送信先の端末2は、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっている端末2であってもよいし、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力したクライアント端末操作者IDの端末2であっても良い。
【0079】
次に、端末2は文字データを受信(ステップS604)すると、テキスト表示処理部(文字データ表示手段)209が、テキストエディタのアプリケーションプログラムを起動(ステップS605)し、そのプログラムに順次文字データを通知する(ステップS606)。するとテキストエディタのアプリケーションプログラムが文字を順次表示する(ステップS607)。
以上の処理により、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力した手書き文字が、文字データに変換されて、変換後の文字データの文字がクライアント端末操作者の端末2に順次表示される。したがって、各遠隔操作、遠隔監視、授業における黒板の機能を通信ネットワークを介した端末2と遠隔制御サーバ1との間で実現することが出来る。また、オペレータによる手書き文字が文字データとして変換されて、端末2側ではテキストエディタに表示されるので、その後のテキストの加工を容易に行うことが出来る。
【0080】
図15は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作定義ファイルの例を示す図である。
図16は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作ログファイルの例を示す図である。
図15が示すように、操作定義ファイルf(操作コマンド特定情報記憶手段)は遠隔制御サーバ1が端末2をリモート操作する際に実行した操作コマンドと、その操作コマンドのコマンド識別符号が記録されており、遠隔制御サーバ1はこの操作定義ファイルfをデータ記憶部111に保持する。また図15が示すように、操作ログファイルgは、操作コマンドを実行して端末2をリモート操作した「操作時間」、その操作を行なった「操作対象ユーザのID(つまり操作対象の端末2を利用するクライアント端末操作者のID)」、リモート操作対象の端末2の「IPアドレス」、実行した操作コマンドの「コマンド識別符号」、実行した操作コマンドにより動作する「アプリケーションプログラムの識別情報」、実行した操作コマンドによってアプリケーションプログラムが処理を加える「ファイルの名称」、モニタのキャプチャ画像が記録される。
【0081】
図17は、オペレータによるリモート操作を監視する際の処理フローを示す図である。次に図15〜図17を用いて、遠隔制御サーバを利用するオペレータのリモート操作を監視する処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1を利用して端末2のリモート操作を行なっている際には、リモート操作処理部107は、ログ取得処理部(操作コマンド記録手段、キャプチャ画像記録手段、負荷情報記録手段)108に、リモート操作をしている端末2のIPアドレス、その端末2を操作するクライアント端末操作者のID、操作しているアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムが処理を加えるファイル名などの各ログ情報をログ取得処理部108に通知する。またリモート操作処理部107は、オペレータが入力した操作コマンドを端末2に通知するとともに、その操作コマンドのコマンド識別符号をデータベース111に保持する操作定義ファイルfから読み取って、ログ取得処理部108に通知する。これにより各種ログ情報を取得する(ステップS701)。また、ログ取得処理部108は、オペレータが遠隔制御サーバ1によりリモート操作を行なっている際のモニタ画面をキャプチャする(ステップS702)。また、ログ取得処理部108は、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置のハードウェアの負荷情報(例えばCPU負荷率など)を取得する(ステップS703)。そして、それらリモート操作処理部107から通知を受けた情報や、取得した負荷情報やキャプチャ画像を操作ログとして、操作ログファイルgに記録する(ステップS704)。
【0082】
また、遠隔制御サーバ1はオペレータによる操作に基づいて、操作ログファイルに記録されたキャプチャ画像を再生する。まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に記録された操作ログファイルの選択(ステップS705)と、当該操作ログの再生処理の指示を行なう(ステップS706)。すると遠隔制御サーバ1のログ再生処理部112は、選択された操作ログファイルに記録されているキャプチャ画像を操作時間の経過の順でモニタ上に再生する(ステップS707)。
以上の処理により、オペレータがリモート操作を行なう際に遠隔制御サーバ1を用いて端末2を操作した状況をログとして残しておく。これにより、オペレータによる不正な端末2の操作などを防止することが出来る。またキャプチャ画像を記録して、それを再生できるので、テキスト形式で残るログ情報に比べて、オペレータの遠隔制御サーバ1によるリモート操作を容易に確認することが出来る。
【0083】
図18は、遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する際の処理フローを示す図である。次に、図18を用いて、遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する処理について説明する。なお、端末2は上述の図15や図16で示した操作定義ファイルfや操作ログファイルgを記憶部211に保持しているものとする。
まず、端末2のログ取得処理部(操作コマンド特定情報読み取り手段、キャプチャ画像取得手段、負荷情報取得手段、クライアント端末操作ログ情報送信手段)206は、自端末が遠隔制御サーバ1に接続していることを検出すると、自端末のIPアドレス、自端末を操作するクライアント端末操作者のID、自端末上でクライアント端末操作者が操作しているアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムが処理を加えるファイル名、の各ログ情報を取得する(ステップS801)。
【0084】
またログ取得処理部208は、クライアント端末操作者が入力した操作コマンドを取得して、当該操作コマンドのコマンド識別符号を記憶部211の保持する操作定義ファイルから読み取る(ステップS802)。またログ取得処理部208は、クライアント端末操作者が端末2の操作を行なっている際のモニタ画面をキャプチャする(ステップS803)。また、ログ取得処理部208は、自端末に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自端末のハードウェアの負荷情報(例えばCPU負荷率など)を取得する(ステップS804)。そして、ログ取得処理部208は、それら取得した各情報を遠隔制御サーバ1に送信する処理を行なう(ステップS805)。また、遠隔制御サーバ1は、端末2から各ログの情報を受信すると、それらの情報を端末2ごとの操作ログファイルに記録する(ステップS806)。
【0085】
また、遠隔制御サーバ1のログ再生処理部(再生手段)112はオペレータによる操作に基づいて、操作ログファイルに記録された端末2のキャプチャ画像を再生する。まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に記録された操作ログファイルの選択と(ステップS807)、端末2の選択と(ステップS808)、操作ログの再生処理の指示を行なう(ステップS809)。すると遠隔制御サーバ1のログ再生処理部112は、選択された端末2の操作ログファイルに記録されているキャプチャ画像を操作時間の経過の順で再生する(ステップS810)。
以上の処理により、クライアント端末操作者が端末を操作した状況をログとして残しておく。これにより、クライアント端末操作者による不正な端末2の操作などを防止することが出来る。例えば、各遠隔操作、遠隔監視、授業で呈示された情報などを不正にファイルとして保存するなどの行為を防止することが出来る。またキャプチャ画像を記録して、それを再生できるので、テキスト形式で残るログ情報に比べて、クライアント端末操作者の端末2の操作を容易に確認することが出来る。
【0086】
図19は、管理サーバがデータ記憶部に保持しているリモート操作制限項目テーブルの例を示す図である。図19が示すようにリモート操作制限項目テーブルhは、端末2を利用するクライアント端末操作者のIDと、遠隔制御サーバ1を利用するオペレータのIDの組み合わせ毎に、オペレータが利用できる端末2のアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムにおける機能(例えば、操作コマンドなど)の識別情報などが記録されている。
【0087】
図20は、オペレータによる端末のリモート操作の制限をする際の処理フローを示す図である。次に、図19、図20を用いて、オペレータによる端末のリモート操作の制限をする処理について説明する。
まず、管理サーバ3においてはデータ記憶部(制限項目記憶手段)にリモート操作制限項目テーブルhを保持している。このリモート操作制限項目テーブルhの各情報の登録は、管理サーバ3を操作する遠隔制御システムの管理者が行なっても良いし、クライアント端末操作者が端末2を用いて管理サーバ3にアクセスすることにより登録を行なっても良い。
そして、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2のリモート操作開始を指示した場合には、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107は、管理サーバ3に、リモート操作対象の端末2を操作するクライアント端末操作者のIDと、遠隔制御サーバ1を操作するオペレータのIDを含む制限項目取得要求の情報を送信する(ステップS901)。すると、管理サーバ3は、オペレータIDとクライアント端末操作者IDの組み合わせに対応付けられてリモート操作制限項目テーブルhに登録されている「アプリケーションプログラムの識別情報」や「アプリケーションプログラムにおける機能(操作コマンドなど)の識別情報」の制限項目情報を遠隔制御サーバ1に送信する。これにより遠隔制御サーバ1はリモート操作制限項目の情報を取得する(ステップS902)
【0088】
遠隔制御サーバ1が管理サーバ3からリモート操作制限項目の情報を受信すると、リモート操作処理部(制限項目取得手段、操作コマンド特定手段)107が、「アプリケーションプログラムの識別情報」や「アプリケーションプログラムにおける機能(操作コマンドなど)の識別情報」の制限項目情報に基づいて、リモート操作対象の端末2へ送信できる操作コマンドを特定する(ステップS903)。つまり、オペレータから入力された操作コマンドと、端末2のリモート操作において操作しているアプリケーションプログラムの識別情報とを、制限項目情報に含まれるか否かを判断し、これにより、そのオペレータから入力されあ操作コマンドを破棄するか、または端末2に送信するかを決定する。
以上の処理により、管理者やクライアント端末操作者が許可していないリモート操作をオペレータが遠隔制御サーバ1を用いて行うことが出来なくなるので、遠隔制御システムの管理上便利である。
【0089】
図21は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している表示拡大設定情報テーブルの例を示す図である。図21が示すように表示拡大設定情報テーブルiは、端末IDごとに、その端末におけるモニタの解像度や、拡大倍率の情報を保持している。
【0090】
図22は、端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理フローを示す図である。
次に、図21、図22を用いて、端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理について説明する。
まず、端末2のマウス座標通知処理部(画面内座標送信手段)205は、クライアント端末操作者が端末2に備えられたマウスを用いて画面上のマウスポインタを動かすと、そのモニタ上での座標を検出する。そして、マウス座標通知処理部205はその検出した座標を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS1001)。
遠隔制御サーバ1では座標の情報を受信すると、当該座標を送信した端末2のIPアドレスに対応付けられて、データ記憶部111の接続管理テーブルa(表示位置記憶手段)に記録されているモニタIDと画面番号とを読み取る。そしてこの読み取ったモニタIDと画面番号によって、遠隔制御サーバ1が備えているどのモニタのどの位置に、座標を送信した端末2の画面が表示されているかを判断する(ステップS1002)。
【0091】
次に、遠隔制御サーバ1の画面処理部(拡大表示処理手段)103は、端末2より受付けた座標から、その端末2の画面の領域におけるマウスポインタの位置を算出する(ステップS1003)。例えば、端末2のモニタ(遠隔制御サーバ1が備えるモニタ)における画面の領域(例えば、四隅の座標)を検出し、前記受付けた座標の、当該画面の領域における相対座標を算出する。これにより、端末2のモニタの画面においてマウスポインタが位置する座標が算出される。また画面処理部103は表示拡大設定テーブルiから、端末2の解像度を読み取る。そして、遠隔制御サーバ1のモニタにおいて、小さく表示されている端末2の画面における前記算出したマウスポインタの位置を基準とした所定の範囲を、端末2の解像度と同じ比率で拡大表示する(ステップS1004)。なお、この拡大表示において、画面処理部103は、表示拡大設定情報テーブルiから拡大倍率の情報を取得して、その拡大倍率の比率でマウスポインタの位置を拡大表示するようにしても良い。
これにより、遠隔制御サーバ1のモニタにおいては小さく表示されている端末2の画面において、クライアント端末操作者がマウスポインタを指定している位置を拡大表示することができるので、例えば、クライアント端末操作者が各遠隔操作、遠隔監視、授業において質問を受けたい画面上の箇所をマウスポインタで指定したときに、オペレータ側では、どの部分の説明を受けたいのかの把握を容易にすることができる。
【0092】
図23は端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理フローを示す図である。
次に図23を用いて、端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理について説明する。
まず、端末2や遠隔制御サーバ1にはマイク(音声入力受付け手段)とカメラ(映像取得手段)が両方備えられている場合があり、遠隔制御サーバ1のデータ記憶部111には、端末2のIDとカメラを備えているかを示すフラグを対応付けたカメラ管理テーブルを保持することにより、どの端末2がカメラを備えているかを管理している。そして端末2のマイクとカメラは、入力された情報を映像音声処理部(音声入力検知情報通知手段)210に通知し、当該映像音声処理部210が遠隔制御サーバ1にそれら映像や音声の情報を送信している。
【0093】
ここで端末2においてマイクにより音声が入力されると(ステップS1101)、映像音声処理部210はサーバ1に音声入力検知情報を送信する(ステップS1102)。すると遠隔制御サーバ1において映像音声処理部(配信手段、音声入力検知情報通知手段)109が音声入力検知情報を送信した端末2のIDを検出し、その端末IDに対応付けられてカメラ管理テーブルに記録されている、カメラを備えているかを示すフラグを読み取り、それによって、音声入力検知情報を送信した端末2がカメラを備えているか否かを判断する(ステップS1103)。そして、カメラを備えている場合には、その端末2から送信されている映像の情報と音声の情報を、他の端末2に配信するとともに、自装置に備えられたモニタとスピーカを用いて当該端末2から送信されている映像と音声を出力する(ステップS1104)。また遠隔制御サーバ1は、自サーバにマイクとカメラを備えており、当該マイクに音声が入力されると、映像音声処理部109が、自サーバのカメラで取得した映像を端末2に配信する。
以上の処理により、発言を行なったクライアント端末操作者の画面のみをモニタに出力できるようになるので、クライアント端末操作者が多い場合に全てのクライアント端末操作者の映像を表示しなくて済み、これによりモニタの表示領域を効率よく利用することができる。
【0094】
図24は、端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理のフローを示す図である。
次に図24を用いて、遠隔制御サーバが端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2にユーザサポートへの問合せを指示した場合(ステップS1201)、環境設定情報通知処理部(環境設定情報送信手段)207が、端末2で記憶する環境設定情報(例えば、所定のプログラムの動作設定を示す情報や、ドライバの識別情報など)を、自装置の記憶部211から読み取る(ステップS1202)。そして、クライアント端末操作者からの環境設定情報を通知するか否かの指示を受付けた後(ステップS1203)、送信する場合には、その環境設定情報を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS1204)。
【0095】
遠隔制御サーバ1において、環境設定情報の受信を受けると、サポート処理部(サポート担当アクセス先記録手段、通信接続手段)110が端末2に質問データをWebページなどにより送信し、その結果返信された情報に基づいてユーザ対応のレベルを判断する(ステップS1205)。次に受信した環境設定情報に基づいて、障害の分析を行ない(ステップs1206)、環境設定情報と分析結果とをデータ記憶部111に記録する(ステップS1207)。
【0096】
次に、サポート処理部110は環境設定情報や分析結果や環境設定情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の属性情報などを用いて、サポート担当者の端末を決定する(ステップS1208)。そしてサポート担当者の端末のアクセス先のIPアドレスを、データ記憶部111から読み取って、そのIPアドレスと、端末2のIPアドレスとに基づいて、端末2とサポート担当者の端末との接続を行なう(ステップS1209)。また、サポート処理部110は、環境設定情報や分析結果や環境設定情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の属性情報などをサポート担当者の端末に通知する(ステップS1208)。
これにより、端末2の環境設定情報やその分析結果に基づいて、適切なサポート担当者の端末にサポート要求を行なった端末2を接続することができ、これにより適切なアドバイスをクライアント端末操作者に与えることが出来る。
【0097】
図25は、キーボード操作説明の際の処理フローを示す図である。
次に、図25を用いて遠隔制御サーバを利用してオペレータがキーボード操作の説明を行なう際の処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2のIDとキーボード画像を入力してキーボード画像表示指示を行なう(ステップS1301)と、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部(キーボード画像表示指示手段、キー識別表示指示情報通知手段)107は、入力を受付けたIDの端末2宛てに、キーボード画像の表示を促す、キーボード画像表示指示情報を送信する。次に、端末2がキーボード画像表示指示情報を受信すると、キーボード表示処理部(キーボード画像表示手段、キー画像変更表示手段)212が、予め記憶部(キーボード画像記憶手段)211に記録されいてるキーボード画像を読み取って、モニタに表示する(ステップS1302)。
次に、オペレータがキーボード操作を指示する際に、例えば、遠隔制御サーバ1に、リモート操作処理部107の押下キー通知機能が動作するよう設定する指示を入力する。すると、リモート操作処理部107の押下キー通知機能が動作する。ここで、オペレータが、キーボードのあるキーを押下すると(ステップS1303)、リモート操作処理部107は、押下されたキーの識別情報と、識別表示の情報(例えば、番号や色の情報)を含むキー識別表示指示情報を端末2に送信する(ステップS1304)。
【0098】
次に、キー識別表示指示情報を受付けた端末2において、キーボード表示処理部212はキー識別表示指示情報に含まれるキーの識別情報と識別表示の情報とを読み取る。そして、モニタ上のキーボード画像の各キーのうち、キー識別情報で特定されるキーを、識別表示の情報(番号や色の情報)に基づいて、変更表示する。例えば、識別表示の情報が番号を示す場合には、特定したキーに番号を表示する。また識別表示の情報が色を示す情報の場合には、特定したキーに色を付けて表示する。そして、オペレータが押下したキーの順に、対応するキーに数字の番号が表示されたり、色がつけられる。
これにより、操作の分からないクライアント端末操作者に対して、キーボードのどのキー押下すれば良いのかを視覚的に教えることができる。
【0099】
図26はオペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する際の処理フローを示す図である。
次に、図26を用いて、オペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する処理について説明する。
まず、リモート操作処理部107は、端末2のリモート操作の対応時間を端末2ごとに計測しており(ステップS1401)、その計測した時間をデータ記憶部111の対応時間テーブルに記録する。また映像音声処理部109も、端末2への音声の送信による対応時間を、端末2ごとに計測しており、その計測した時間をデータ記憶部111の対応時間テーブルに記録する(ステップS1402)。つまりこの対応時間テーブルは、端末2のIDとオペレータのIDの組み合わせの情報に対応付けられてリモート操作の時間と音声の送信を行なった時間とが記録され、さらにその総時間も記録されている。また操作種類も記録される。ここで、リモート操作処理部107は、上記総時間を監視しており、その総時間が予め記憶している基準対応時間を超えた場合には、警告情報を遠隔制御サーバ1のモニタに表示する(ステップS1403)。なお、対応時間テーブルは管理サーバ3のデータ記憶部に保持されるようにしても良い。
これにより、遠隔制御システムにおいて、複数人のクライアント端末操作者を同時に指導する場合において、公平なサービスを行うことができる。また、基準対応時間の設定により、クライアント端末操作者に応じた適切な時間配分を行うことができる。
【0100】
図27は、自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理フローを示す図である。
次に、図27を用いて、自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理について説明する。
まず、端末2を操作するクライアント端末操作者が端末2に自習室への入室を指示すると、端末2の制御部202は、自習室を担当する遠隔制御サーバ1にアクセスする。すると、自習室を担当する遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107は、自習室にアクセスしてきた時刻から自習室の滞在時間を計測する(ステップS1501)。そして、リモート操作処理部107は計測した滞在時間と、アクセスしてきた端末2を操作するクライアント端末操作者のIDと、自装置(つまり遠隔制御サーバ1)のIDとをデータ記憶部111の自習室管理テーブルに記録する(ステップS1502)。
またリモート操作処理部107は、滞在時間を監視して、当該滞在時間が自装置で予め記憶している自習室利用可能時間を超えていないか否かを判断する(ステップS1503)。そして、滞在時間が自修室利用時間を超えている場合には、時間超過のメッセージを端末2に通知して、モニタに表示させる(ステップS1504)。これにより、時間制限を設定することにより、自習室の利用に制限をかけることができる。
【0101】
また、上述した、画面データの送信において、遠隔制御サーバ1や端末2は、画面データのデータ量や配信間隔を制御できる。例えば、遠隔制御サーバ1の画面処理部103や、端末2の制御部202は、自装置におけるシステムリソース負荷情報<例えば、ネットワーク負荷情報(例えば、bps:bitpersecond)、メモリ使用率、CPU使用率など>を検出(オペレーティングシステムで常時監視している)する。そして、システムリソース負荷情報の各項目の負荷情報と使用率の組み合わせごとに決められた画面データ量や配信間隔で画面データを配信する処理を行なう。これにより、ネットワーク負荷や自装置の負荷が高い場合に、ストレス無くシステムの運営をすることができる。また、遠隔制御サーバ1の画面処理部103や、端末2の制御部202は、通信ネットワークの負荷情報、CPU使用率、メモリ使用率が高い場合には、一部もしくは全部のデータ通信を停止するようにしても良い。このデータ通信を停止する対象の情報は、例えば、予めテーブルに記録しておく。
【0102】
なお上述の端末や遠隔制御サーバや管理サーバは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0103】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0104】
1・・・遠隔制御サーバ、2・・・端末、3・・・管理サーバ
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して接続されたクライアント端末と遠隔制御サーバとを利用して、各遠隔操作、遠隔監視、授業などを行なう遠隔制御システムおよびその処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信ネットワークを介したコンピュータ間で、映像や音声やコンピュータの画面情報を送受信することにより、遠隔のオペレータとユーザとの間で各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう遠隔制御システムのサービスが実施または提案されている。なお通信ネットワークを介して授業を行なうシステムにおいて遠隔制御を行なう技術として、特許文献1が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−116684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、この遠隔制御システムを利用して、各遠隔操作、遠隔監視、授業などのサービスを行なう、企業、学校、塾などが増えることが予想されるが、クライアント端末操作者やオペレータが使いやすく、多機能な遠隔制御システムを構築することで、より高度なサービスを提供することが求められている。
【0005】
そこでこの発明は、クライアント端末操作者やオペレータが使いやすく、また、各遠隔操作、遠隔監視、授業などをスムーズに進めることができる遠隔制御システムおよびその処理方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたもので、(1)遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムであって、前記遠隔制御サーバが、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶する表示可能数記憶手段と、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付けるアクセス要求受付手段と、前記クライアント端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける画面データ受付手段と、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する表示処理手段と、を備え、前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバが、音声の入力を受付ける音声入力受付け手段と、映像を取得する映像取得手段と、前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知する音声入力検知情報通知手段とを備え、前記遠隔制御サーバが、前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
(2)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備え、前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする。
【0008】
(3)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶する画面固定・非固定情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
(4)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶する画面並び情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0010】
(5)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶する画面優先出力情報記憶手段を備え、前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示することを特徴とする。
【0011】
(6)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバは、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させる表示可能数変更手段、を備えることを特徴とする。
【0012】
(7)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信するリモート操作開始要求手段と、リモート操作終了通知情報を送信するリモート操作終了通知手段とを備え、前記クライアント端末が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄する入力操作ロック手段と、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止するロック解除手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
(8)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知する接続許諾情報通知手段を備え、前記遠隔制御サーバが、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶するリモート対象端末記憶手段と、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう接続判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
(9)また本発明は、前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする。
【0015】
(10)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信するアプリケーション識別情報送信手段を備え、前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、を備えることを特徴とする。
【0016】
(11)また本発明は、前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする。
【0017】
(12)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、手書き文字の入力を受付ける手書き文字入力受付け手段と、前記手書き文字を文字データに変換する文字データ変換手段と、前記変換した文字データを順次前記クライアント端末に送信する文字データ送信手段とを備え、前記クライアント端末が、受信した前記文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する文字データ表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
(13)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、自装置に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、自装置に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取って、操作ログ記憶手段に順次記録する操作コマンド記録手段と、自装置の所定の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔でキャプチャ画像記憶手段に順次記録するキャプチャ画像記録手段と、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置の各処理部の負荷情報を負荷情報記憶手段に順次記録する負荷情報記録手段と、前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
(14)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、自端末に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取る操作コマンド特定情報読み取り手段と、自端末の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔で取得するキャプチャ画像取得手段と、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や自装置の各処理部の負荷情報を取得する負荷情報取得手段と、前記読み取った操作コマンド特定情報と前記取得したキャプチャ画像および前記負荷情報を、前記遠隔制御サーバに送信するクライアント端末操作ログ情報送信手段とを備え、前記遠隔制御サーバが、前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】
(15)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を前記遠隔制御サーバに送信する画面内座標送信手段を備え、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末毎の画面の前記所定の表示部における表示位置を記憶する表示位置記憶手段と、前記画面内座標を送信したクライアント端末の画面を表示している前記所定の表示部と、その表示位置を前記表示範囲記憶手段から読み取り、当該所定の表示部の表示位置と前記画面内座標とに基づいて、前記所定の表示部の前記表示位置に表示されているマウスポインタを基準とする所定の範囲を拡大表示処理する拡大表示処理手段と、を備えることを特徴とする。
【0021】
(16)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記クライアント端末が、自端末の各種プログラム動作設定を示す環境設定情報を記憶部から読み取り、前記遠隔制御サーバに送信する環境設定情報送信手段を備え、前記遠隔制御サーバが、前記環境設定情報に対応するサポート担当端末のアクセス先を記録するサポート担当アクセス先記録手段と、前記クライアント端末から送信された環境設定情報に基づいて、前記サポート担当アクセス先記録手段から前記サポート担当のアクセス先を読み取り、当該読み取ったアクセス先と前記環境設定情報を送信したクライアント端末との通信を接続する通信接続手段と、を備えることを特徴とする。
【0022】
(17)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、管理サーバが前記通信ネットワークに接続されており、前記管理サーバが、クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の識別情報と、遠隔制御サーバを操作する操作者の識別情報との組み合わせに応じて、前記遠隔制御サーバから前記クライアント端末をリモート操作する際の制限項目情報を記憶する制限項目記憶手段を備えており、前記遠隔制御サーバは、前記クライアント端末のリモート操作の指示を受付けると、当該リモート操作対象のクライアント端末の識別情報と自装置を操作する操作者の識別情報との組み合わせに対応付けられて、前記制限項目記憶手段に記録されている前記制限項目情報を取得する制限項目取得手段と、前記取得した制限項目情報に基づいて、前記リモート操作対象のクライアント端末へ送信できる操作コマンドを特定する操作コマンド特定手段と、を備えることを特徴とする。
【0023】
(18)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、前記クライアント端末にキーボード画像の表示を促すキーボード画像表示指示情報を送信するキーボード画像表示指示手段と、前記キーボード画像のキーの識別情報と、そのキーに加える識別表示の情報を含む、キー識別表示指示情報を送信するキー識別表示指示情報通知手段と、を備え、前記端末は、キーボード画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、前記キーボード画像表示指示情報の受信に基づいて前記キーボード画像記憶手段から前記キーボード画像を読み取り、表示部に表示するキーボード画像表示手段と、前記キー識別表示指示情報に含まれる前記キーの識別情報に基づいて前記表示したキーボード画像におけるキーを特定し、当該特定したキーを前記キーに加える識別表示の情報に基づいて変更表示するキー画像変更表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0024】
(19)また本発明は、上述の遠隔制御システムにおいて、前記遠隔制御サーバが、リモート操作対象または音声の送信先のクライアント端末の識別情報に対応付けて、当該クライアント端末に対してリモート操作を行なった時間または前記音声を送信した時間を対応時間記憶手段に記録する対応時間記録手段と、前記対応時間記憶手段に記録された総時間を前記クライアント端末の識別情報ごとに前記所定の表示部に表示する対応時間表示手段と、予め設定された基準対応時間より前記総時間を超えた場合に警告情報の出力を行なう警告情報出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
(20)また本発明は、遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムにおける処理方法であって、前記遠隔制御サーバの表示可能数記憶手段が、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶し、前記遠隔制御サーバのアクセス要求受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付け、前記遠隔制御サーバの画面データ受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末の備えた表示部に表示されている画面データを受付け、前記遠隔制御サーバの表示処理手段が、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示し、前記遠隔制御サーバのクライアント端末操作者属性記憶手段が、クライアント端末操作者のユーザ名とそのクライアント端末の識別情報とそのクライアント端末のアクセス先とを対応付けて記憶し、前記遠隔制御サーバの画面共有許可受付け手段が、クライアント端末から自端末の識別情報を含む画面共有許可情報を受付け、前記遠隔制御サーバのユーザ名読み取り手段が、前記画面共有許可情報を送信したクライアント端末のユーザ名を、前記識別情報に基づいて前記クライアント端末操作者属性記憶手段から読み取り、前記遠隔制御サーバのアクセス先読み取り手段が、画面共有を行なう他のクライアント端末の識別情報を取得して、それらクライアント端末のアクセス先を前記クライアント端末操作者属性記憶手段から読み取り、前記遠隔制御サーバの画面データ配信手段が、前記画面共有許可情報を送信したクライアント端末の前記画面データに前記読み取ったユーザ名を合成して、前記読み取ったアクセス先に配信することを特徴とする。
【0026】
(21)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備えており、前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする。
【0027】
(22)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面固定・非固定情報記憶手段が、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶し、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0028】
(23)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面並び情報記憶手段が、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶し、前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする。
【0029】
(24)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの画面優先出力情報記憶手段が、優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶し、前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示することを特徴とする。
【0030】
(25)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバの表示可能数変更手段が、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させることを特徴とする。
【0031】
(26)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバのリモート操作開始要求手段が、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信し、前記クライアント端末の入力操作ロック手段が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、前記遠隔制御サーバのリモート操作終了通知手段が、リモート操作終了通知情報を送信し、前記クライアント端末のロック解除手段が、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止することを特徴とする。
【0032】
(27)また本発明は、上述の処理方法において、前記クライアント端末の接続許諾情報通知手段が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知し、前記遠隔制御サーバのリモート対象端末記憶手段が、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶し、前記遠隔制御サーバの接続判定手段が、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なうことを特徴とする。
【0033】
(28)また本発明は、上述の処理方法において、前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする請求項27に記載の遠隔制御システム。
【0034】
(29)また本発明は、上述の処理方法において、前記遠隔制御サーバのアプリケーション識別情報送信手段が、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末のアプリケーション実行手段が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行することを特徴とする。
【0035】
(30)また、本発明は、上述の処理方法において、前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、遠隔制御サーバがクライアント端末からアクセス要求を受付け、またクライアント端末操作者者端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける。そして、所定の表示部に、受付けた画面データの画面を、表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する。これにより、複数のクライアント端末の画面を遠隔制御サーバを利用する操作者が一度に見れるので、各遠隔操作、遠隔監視、授業形式のサービスを行うことができる。ここで、音声が入力されたクライアント端末または遠隔制御サーバで音声が入力された場合に、映像とともに音声を、各クライアント端末に配信することが可能となる。これにより、遠隔制御システムを利用している各端末は、他の端末の画面を見ることができ、さらにその音声、及び映像が出力されるので、他のクライアント端末操作者の様子を把握することができる。
【0037】
また本発明によれば、遠隔制御サーバの表示処理部が所定の画面に色々なルールに基づいて端末の画面を表示するので、これにより遠隔制御システムによる講義等をスムーズに行うことができる。
【0038】
また、本発明によれば、クライアント端末が、遠隔制御サーバからリモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、また遠隔制御サーバからリモート操作終了通知情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報の破棄を中止する。これにより、遠隔制御サーバを用いてクライアント端末をリモート操作している際に、勝手にクライアント端末操作者がクライアント端末を操作して、各遠隔操作、遠隔監視、授業の進行等を遅れさせてしまうことを防ぐことができる。
【0039】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバが、クライアント端末から接続許諾情報を受け、その接続許諾情報に含まれるクライアント端末の識別情報が、リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう。これにより、遠隔制御サーバから許可されていないクライアント端末へのリモート操作を禁止することができる。
【0040】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバがアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、クライアント端末が、アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行する。これにより、遠隔制御サーバに指定されたアプリケーションのプログラムを遠隔制御システムを利用している端末で同時に実行することができる。
【0041】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバが、手書き文字の入力を受付け、その手書き文字を文字データに変換し、変換した文字データを順次クライアント端末に送信する。そしてクライアント端末が、受信した文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する。これにより、遠隔制御サーバに入力した手書き文字を端末側でテキストエディタに表示することができるので、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を後で編集することなどができる。
【0042】
また、本発明によれば、遠隔制御サーバにおいて入力された操作コマンドや画面や負荷情報を記録する。これによりオペレータによる不正な操作を防止することができる。また、本発明によれば、クライアント端末において入力された操作コマンドや画面や負荷情報を記録する。これによりクライアント端末操作者による不正な操作を防止することができる。また、記録した画面を再生することができるので、後日再生することによりオペレータやクライアント端末操作者の操作状況を容易に把握することができる。
【0043】
また、本発明によれば、クライアント端末が、自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を遠隔制御サーバに送信し、遠隔制御サーバが、そのクライアント端末の画面におけるマウスポインタの位置の周辺を拡大して所定の表示部に表示する。これにより、通常はクライアント端末の画面は遠隔制御サーバのモニタに小さく表示されているので見にくいが、この処理により、クライアント端末操作者がマウスポインタで指定している箇所を容易に把握することができる。
【0044】
また、本発明によれば、音声が入力されたクライアント端末または遠隔制御サーバで音声が入力された場合にのみ、その端末や遠隔制御サーバで取得した映像を他の端末に配信する。これにより、発言者の映像のみを他の端末に配信することができるので、遠隔制御サーバに接続している他の端末すべての映像を表示部に表示しなくてすむ。
【0045】
また、本発明によれば、環境設定情報に基づいて、端末2と接続するサポート担当端末を決定する。これにより、障害時などに適切なサポート担当者に対応させることができる。またサポートできる環境が構築されているのでクライアント端末操作者はサポート担当者に簡単に連絡することができる。
【0046】
また、本発明によれば、クライアント端末操作者と遠隔制御サーバの操作者の組み合わせごとに、リモート操作ができるクライアント端末や機能を指定する。これにより、リモート操作の制限を行うことができる。
【0047】
また、本発明によれば、オペレータ側で入力したキーを端末側で表示できるので、クライアント端末操作者が適切な順番でキーを押すことができるようになり、複数キーを押す場合などに適切に説明することが出来るようになる。
【0048】
また、クライアント端末操作者ごとの対応時間を計測するので、各クライアント端末操作者に対する指導に関して、時間を適切に配分することが出来るようになる。
【0049】
また、遠隔制御サーバや端末は配信する画面データのデータ量を制御できるので、負荷が分されてストレス無くシステムを運営することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】データ記憶部の記憶する接続管理テーブルの例を示す図である。
【図3】データ記憶部の記憶するユーザ属性テーブルの例を示す図である。
【図4】データ記憶部の記憶するオペレータ側モニタ設定テーブルの例を示す図である。
【図5】遠隔制御システムにおける画面表示処理のフローを示す図である。
【図6】端末の画面を他の端末に配信する際の処理フローを示す図である。
【図7】端末における入力操作ロックの処理フローを示す図である。
【図8】端末の記憶部が記憶するハードウェア管理情報テーブルの例を示す図である。
【図9】端末の記憶部が記憶する外部メディア管理情報テーブルの例を示す図である。
【図10】遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート許可ユーザ個別情報テーブルの例を示す図である。
【図11】遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート操作管理情報テーブルの例を示す図である。
【図12】端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローを示す図である。
【図13】端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理フローを示す図である。
【図14】オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理のフローを示す図である。
【図15】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作定義ファイルの例を示す図である。
【図16】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作ログファイルの例を示す図である。
【図17】オペレータによるリモート操作を監視する際の処理フローを示す図である。
【図18】遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する際の処理フローを示す図である。
【図19】管理サーバがデータ記憶部に保持しているリモート操作制限項目テーブルの例を示す図である。
【図20】オペレータによる端末のリモート操作の制限をする際の処理フローを示す図である。
【図21】遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している表示拡大設定情報テーブルの例を示す図である。
【図22】端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理フローを示す図である。
【図23】端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理フローを示す図である。
【図24】端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理のフローを示す図である。
【図25】キーボード操作説明の際の処理フローを示す図である。
【図26】オペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する際の処理フローを示す図である。
【図27】自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、本発明の一実施形態による遠隔制御システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態による遠隔制御システムの構成を示すブロック図である。
この図において、符号1は遠隔制御サーバ、2はクライアント端末操作者の端末、3は遠隔制御サーバ1を管理する管理サーバである。そして遠隔制御サーバ1と端末2と管理サーバ3は通信ネットワークを介して接続されている。
【0052】
また遠隔制御サーバ1において、符号101は通信ネットワークを介して端末2と各情報の送受信を行なう通信処理部である。また102は遠隔制御サーバ1の各処理部を制御する制御部である。また103はクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データに基づいて、各端末2の画面を遠隔制御サーバ1に備えられた所定のモニタに表示する処理を行なう画面処理部である。また105は端末2にアプリケーションプログラムの実行指示を行なうアプリケーション制御処理部である。また106は、遠隔制御サーバ1に入力された手入力文字を文字データに変換して端末2に送信する文字データ送信処理部である。
【0053】
また107は端末2の遠隔制御サーバ1からのリモート操作の処理を行なうリモート操作処理部である。また108は遠隔制御サーバ1における各種操作のログを取得するログ取得処理部である。また109は遠隔制御サーバ1に備えられたマイクやカメラからの音声や映像の情報や、端末2から送信された音声や映像の情報を、他の端末2に配信したり、自装置のモニタやスピーカに出力する映像音声処理部である。また110は、端末2からのサポート要求に基づいて、サポート担当者の端末に接続させる処理を行なう、サポート処理部である。また111は各種データが記録されるデータ記憶部である。
【0054】
また端末2において、符号201は遠隔制御サーバ1と各情報の送受信を行なう通信処理部である。また202は端末2の各処理部を制御する制御部である。また203は端末2における入力操作のロックとその解除の処理を行なう操作ロック処理部である。また204は各アプリケーションに対応する処理を行なうアプリケーション処理部である。また205は端末2のモニタに表示されるマウスポインタの、当該モニタ内における座標を遠隔制御サーバ1に通知するマウス座標通知処理部である。また206は端末2における各種操作のログを取得するログ取得処理部である。また207はクライアント端末操作者の指示に基づいて、自端末の各種プログラムの動作設定を示す環境設定情報などを遠隔制御サーバ1に送信する環境設定情報通知処理部である。また208は遠隔制御サーバ1に自装置のリモート操作を許可する処理を行なうリモート操作許可部である。また209は遠隔制御サーバ1から送られてきた文字データをテキストエディタを用いて順次表示するテキスト表示処理部である。また210は端末2に備えられたマイクやカメラから入力された映像や音声の情報を遠隔制御サーバ1に送信する映像音声処理部である。また211は各種情報を記憶する記憶部である。
【0055】
そして、本実施形態においては、遠隔制御システムを用いて、通信ネットワークを介して遠隔にいるクライアント端末操作者とオペレータが、各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、当該遠隔制御システムにおける遠隔制御サーバ1と端末2の処理について説明する。なお、図1においては、遠隔制御サーバ1と端末2が1つずつであるが、実際には複数の端末2が遠隔制御サーバ1に接続されている。また遠隔制御サーバ1も複数台存在する場合もある。また遠隔制御サーバ1はモニタを1つ以上備えている。そして、通信ネットワークを介した遠隔制御サーバ1と端末2の間で、画面を通した、各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、後述する各処理がおこなわれる。
【0056】
図2はデータ記憶部の記憶する接続管理テーブルの例を示す図である。
図3はデータ記憶部の記憶するユーザ属性テーブルの例を示す図である。
図4はデータ記憶部の記憶するオペレータ側モニタ設定テーブルの例を示す図である。
図2が示すように、接続管理テーブルaには、クライアント端末操作者IDに対応付けられて、クライアント端末操作者が端末2を遠隔制御サーバ1に接続しているか否かを示す接続ステータスの符号(接続:1、未接続:0)、端末2が備えているモニタの解像度(縦×横[ピクセル])、クライアント端末操作者が利用している通信ネットワークの回線速度、クライアント端末操作者IDのクライアント端末操作者が利用している端末2のIPアドレス、端末2の画面が表示された遠隔制御サーバ1のモニタのID、そのモニタにおける画面の表示位置を示す画面番号などが記録されている。
また図3が示すように、ユーザ属性テーブルbには、クライアント端末操作者IDに対応付けられて、氏名、居住地域、電子決済手段情報(クレジットカード名、カード番号)、EC利用履歴などの情報が記録されている。
また図4が示すように、オペレータ側モニタ設定テーブルcには、遠隔制御サーバ1が備えるモニタの数、各モニタに表示できる画面の上限数、表示サイズの固定・非固定の情報、並び順の有・無の情報(有の場合:接続順、ID順、名前順、クレジットカード番号順、居住地域順、EC利用履歴順・・・)、優先クライアント端末操作者ID、表示個別設定の有・無(有の場合:クライアント端末操作者ID/画面左上座標)の情報などが記録されている。
【0057】
図5は、遠隔制御システムにおける画面表示処理のフローを示す図である。
次に、図2〜図5を用いて、遠隔制御システムの遠隔制御サーバにおける画面表示処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2に遠隔制御サーバ1へのアクセスを指示する。すると、制御部202は通信ネットワークを介して、遠隔制御サーバ1にクライアント端末操作者IDを含むアクセス要求を送信する(ステップS101)。また端末2の制御部202はアクセス要求と共に、自端末のモニタに出力している画面データを遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS102)。遠隔制御サーバ1では制御部(アクセス要求受付手段、画面データ受付手段)102がアクセス要求を受付けると、制御部102が画面処理部103にクライアント端末操作者IDを通知し、画面処理の指示を行なう(ステップS103)。次に画面処理部103は、データベース111の接続管理テーブルに記録されている接続ステータスの「接続」・「未接続」の情報から、接続している端末2の数をカウントする(ステップS104)。また各端末2の解像度、回線速度、端末2のIPアドレスなどを接続管理テーブルaから読み取る(ステップS105)。また接続したクライアント端末操作者のIDに基づいて、ユーザ属性テーブルbから、そのクライアント端末操作者の属性(氏名、居住地域)などを読み取る(ステップS106)。
【0058】
また、画面処理部(表示処理手段)103は、オペレータ側モニタ設定テーブルc(表示可能数記憶手段)から、「遠隔制御サーバ1が備えるモニタ数」、「1つのモニタに表示できる画面の上限数」、「表示サイズ(固定,非固定)」、「並び順(有、無)」、「優先クライアント端末操作者ID」、アクセスしてきたクライアント端末操作者IDに対応する「表示個別設定の有無」の各種情報を読み取る(ステップS107)。そして接続管理テーブルa、ユーザ属性テーブルb、オペレータ側モニタ設定テーブルcから読み取った各情報に基づいて、後述する処理により、アクセスしてきた端末2の画面を表示させる、遠隔制御サーバ1のモニタと、その表示位置を決定する(ステップS108)。
【0059】
<画面表示処理A>
まず、表示できる画面の上限数がm、遠隔制御サーバ1の備えているモニタの数がn、接続数がxである場合、接続数xが、1≦x≦mまでは1番目のモニタ、m<x≦2mまでは2番目のモニタ・・・というように端末2の画面を表示するモニタを決定し、またモニタにおける表示位置をx÷mの剰余が「0」の場合は1番目の位置(例えばモニタの1番左上)、x÷mの剰余が「1」の場合は2番目の位置(1番目の位置の左)・・・というように決定する。また、nとmを乗じた値がxの値を以下となった場合には、画面処理部103は、オペレータ側モニタ設定テーブルc(表示可能数変更手段)に記録されている「1つのモニタに表示できる画面の上限数m」を1増加させる。これにより、端末2の画面を表示するモニタとその位置が決定できる。またモニタの数が足りなくなった場合には、1つのモニタに表示できる画面の数を増加させることにより、アクセスしてきた端末の画面を漏れなく表示することができる。
【0060】
<画面表示処理B>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面固定・非固定情報記憶手段)から読み取った「表示サイズ」が「固定」である場合には、全て同じ所定の大きさで、「1つのモニタに表示できる画面の上限数」まで順にモニタに画面を表示する。また「表示サイズ」が「非固定」である場合には、「1つのモニタにおいて画面を表示する領域が余った際、その余った領域の大きさに従って、既に表示している画面を拡大する」という画面表示ルールのプログラムに基づいて表示する。なお、画面表示ルールの処理はこの処理に限らない。
【0061】
<画面表示処理C>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面並び情報記憶手段)から読み取った「並び順」の設定が「有」を示す符号である場合、例えば、接続順、ID順、名前順、居住地域順などの並び順自動設定ルールの何れかの処理を用いて、順に画面を表示する。
【0062】
<画面表示処理D>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルcから読み取った「表示サイズ」が「固定」を示す情報で、かつ、読み取った「表示個別設定」の設定情報が「有」を示す場合、クライアント端末操作者IDに対応付けられてオペレータ側モニタ設定テーブルcに記録されている「画面左上座標」を読み取り、当該座標に基づいて、そのクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データによる画面を表示する。
【0063】
<画面表示処理E>
また画面処理部103がオペレータ側モニタ設定テーブルc(画面優先出力情報記憶手段)から読み取った「優先クライアント端末操作者ID」の中に、アクセスしたクライアント端末操作者のIDが含まれている場合、そのクライアント端末操作者の端末2から送信された画面データの画面を、左上から優先的に表示する。
【0064】
<画面表示処理F>
また、画面処理部103は、モニタに表示する画面には、ユーザ属性テーブルbから読み取った氏名の情報を画面の所定の位置に表示する。
【0065】
<画面表示処理G>
また、画面処理部103は、モニタを複数備えており、モニタに表示されている画面においていずれかの画面の指定を受け付けた場合に、その画面のみを全画面表示用の特定のモニタの全領域に拡大して表示する。
【0066】
図6は、端末の画面を他の端末に配信する際の処理フローを示す図である。次に、図6を用いて、端末の画面を他のクライアント端末操作者の端末に配信する処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2に画面共有開始を指示(ステップS201)すると、端末2は、クライアント端末操作者IDを含んだ画面共有許可を示す情報を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS202)。遠隔制御サーバ1の制御部102(画面共有許可受付け手段)がその画面共有許可の情報を受信すると、画面処理部(ユーザ名読み取り手段、アクセス先読み取り手段、画面データ配信手段、ユーザ名表示手段)103が画面共有許可の情報に含まれるクライアント端末操作者IDに基づいて、データ記憶部111のユーザ属性テーブルb(クライアント端末操作者属性記憶手段)からクライアント端末操作者の氏名を読み取る(ステップS203)。また画面処理部103は、画面共有を行なう他の端末2のIPアドレスを取得する(ステップS204)。このIPアドレスは、遠隔制御サーバ1の備えたモニタに表示されている画面に対応する各端末2のIPアドレス(つまり、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっているクライアント端末操作者IDに対応するIPアドレス)全てまたはそのうちの複数でも良いし、端末2から送信された画面共有許可の情報に予め含まれているようにしても良い。そして、画面共有許可の情報を送信した端末2の画面に、前記読み取った氏名を合成した画面データを生成し(ステップS205)、他の端末2のIPアドレス宛に配信する(ステップS206)。そして、配信された他の端末2は、画面共有許可の情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の名前が付された当該端末2の画面をモニタに表示する。これにより、各端末2において表示されることとなる他端末の画面がどのクライアント端末操作者の画面かを把握することができる。
【0067】
図7は、端末における入力操作ロックの処理フローを示す図である。
次に図7を用いて、端末における入力操作をロックする処理について説明する。
まず、遠隔制御サーバ1を利用するオペレータは、遠隔制御サーバ1を用いて端末2をリモート操作することができる。このリモート操作の最初の過程において、オペレータが遠隔制御サーバ1にリモート操作の開始を指示する(ステップS301)と、リモート操作処理部(リモート操作開始要求手段、リモート操作終了通知手段)107が端末2にリモート操作の接続を行なう(ステップS302)。そして、端末2は遠隔制御サーバ1からのリモート操作の接続(リモート操作許可)を行なう(ステップS303)。次に、リモート操作の接続を行なった端末2のリモート操作許可部208は、操作ロック処理部(入力操作ロック手段、ロック解除手段)203に、その後の、入力手段(マウスやキーボード)から入力される指示情報は破棄するよう指示し、それが設定される(ステップS304)。そして、入力操作ロック処理部203は、入力操作ロックをすると、遠隔制御サーバ1に入力操作ロック完了を通知する(ステップS305)。そして、リモート操作処理部107が動作することにより、オペレータの指示に基づいてリモート操作が開始される(ステップS306)。
【0068】
また、リモート操作が終了した場合、オペレータがその旨を遠隔制御サーバ1に指示する(ステップS307)と、リモート操作処理部107は、端末2にリモート操作終了を示す情報を送信する(ステップS308)。端末2がリモート操作終了を示す情報を受信すると、操作ロック処理部203は、その後、入力操作のロックを解除する(ステップS309)。以上の処理により、遠隔制御サーバ1から端末2のリモート操作を行なう場合に、クライアント端末操作者による端末2への入力操作をロックすることが出来るので、例えば、遠隔制御システムを利用した各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際の、画面を通した説明などにおいて、クライアント端末操作者が勝手に画面を操作してしまい、各遠隔操作、遠隔監視、授業がスムーズに進行しなくなることを防ぐことが出来る。
【0069】
図8は端末の記憶部が記憶するハードウェア管理情報テーブルの例を示す図である。
図9は端末の記憶部が記憶する外部メディア管理情報テーブルの例を示す図である。
図8が示すように、ハードウェア管理情報テーブルAは、CD−ROMドライブのIDやDVD−ROMドライブのIDに対応付けて、CD−ROMやDVD−ROMが挿入されたか否かを示す符号(0,1により表される)を保持している。
また図9が示すように、外部メディア管理情報テーブルBは、USBメモリフラッシュなどの取り外しできるデバイスのIDに対応付けて、それらデバイスが端末2に接続されたか否かを示す符号(0,1により表される)を保持している。
【0070】
図10は遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート許可ユーザ個別情報テーブルの例を示す図である。
図11は遠隔制御サーバのデータ記憶部が記憶するリモート操作管理情報テーブルの例を示す図である。
図10が示すように、リモート許可ユーザ個別情報テーブルdは、クライアント端末操作者IDに対応付けてリモート操作許可かリモート操作不許可かを示す符号を記憶している。また図11が示すように、リモート操作管理情報テーブルeは、リモート操作が行なわれている端末2を操作するクライアント端末操作者のIDを記憶する。
【0071】
図12は、端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローを示す図である。次に図8〜図12を用いて、端末のリモート操作が許可となるまでの処理フローについて説明する。
まず、オペレータは遠隔制御サーバ1にリモート操作の指示を行なう(ステップS401)。この時、オペレータは遠隔制御サーバ1に端末2を指定(例えば端末IDを入力)し、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107が、受付けた端末IDに対応付けられてデータ記憶部111の接続管理テーブルaに記録されているIPアドレスを読み取る。そして、そのIPアドレスの端末2に宛てて、リモート操作許諾要求の情報を送信する(ステップS402)。
【0072】
端末2においてはリモート操作許諾要求の情報を受信すると、リモート操作許可部(接続許諾情報通知手段)208が、記憶部211に保持するハードウェア管理情報テーブルにおいて、「挿入された」を示す符号に対応付けられて記録されているCD−ROMドライブやDVDドライブのIDを読み取る(ステップS403)。また、リモート操作許可部208は、外部メディア管理情報テーブルにおいて、「接続された」を示す符号に対応付けられて記録されているデバイスのIDを読み取る(ステップS404)。そして、読み取ったIDのハードウェアにアクセスして、リモート操作許諾キーが記録されているか否かを判断し、そのリモート操作許諾キーを読み取る(ステップS405)。
【0073】
ここで、遠隔制御システムを利用するクライアント端末操作者は、予め遠隔制御システムを利用するにあたり、遠隔制御システムを運営する業者からリモート操作許諾キーを格納したソフトウェアをCD−ROMなどの媒体に格納した形で配布を受けている。そして、これを利用することにより、遠隔制御システムを利用することが出来る。
【0074】
次に、リモート操作許可部208は、リモート操作許諾キーが読み取れた場合には、遠隔制御サーバ1にリモート操作を許諾する旨を示す情報とクライアント端末操作者IDとを含むリモート操作許諾情報を送信する(ステップS406)。リモート操作許諾情報を受信した遠隔制御サーバ1では、リモート操作処理部(接続判定手段)107が、リモート操作許諾情報に含まれるクライアント端末操作者IDに基づいて、データ記憶部111のリモート許可ユーザ個別情報テーブルd(リモート対象端末記憶手段)に記録されている「リモート操作許可」または「リモート操作不許可」の情報を読み取る(ステップS407)。そして、「リモート操作不許可」である場合には、リモート操作の処理を終了する。また「リモート操作許可」である場合には、そのクライアント端末操作者IDをデータ記憶部111のリモート操作管理情報テーブルeに記録する(ステップS408)。そして、リモート操作処理部107は、リモート操作を開始する為に、クライアント端末操作者IDの端末2にリモート操作の接続を行なう(ステップS409)。
【0075】
図13は、端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理フローを示す図である。
次に図13を用いて、端末の利用するアプリケーションを同期させる際の処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2が利用するアプリケーションの起動指示を行なう(ステップS501)。これにより、遠隔制御サーバ1のアプリケーション制御処理部(アプリケーション識別情報送信手段)105は、端末2で利用するアプリケーションの識別情報(例えば実行ファイルの名称)などを特定し、当該アプリケーションの識別情報と、そのアプリケーションのプログラムを起動する際の引数の情報などを含む、アプリケーション起動指示の情報を端末2に送信する(ステップS502)。ここでアプリケーション起動指示の情報を送信する端末2は、例えば、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっている端末2であってもよいし、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力したクライアント端末操作者IDの端末2であっても良い。
【0076】
次に、端末2はアプリケーション起動指示の情報を受信すると(ステップS503)、アプリケーション処理部(アプリケーション実行手段)204が、当該アプリケーション起動指示の情報に含まれるアプリケーションの識別情報に基づいて、自装置内に保持されているアプリケーションのプログラムを検索する(ステップS504)。そして、検索の結果、アプリケーションプログラムが検索できた場合、アプリケーション起動指示に含まれる引数などをそのアプリケーションプログラムに読み込ませて、アプリケーションプログラムを実行する(ステップS505)。なお、アプリケーション処理部204は、アプリケーションプログラムが実行できなかったり、その他のエラーが発生した場合には、遠隔制御サーバ1にエラー情報を送信する(ステップS506)。
これにより、遠隔制御サーバ1からオペレータがアプリケーションを指定すれば、遠隔制御サーバ1に接続されている端末2において、一斉に同一のアプリケーションを起動させる処理ができる。従って、遠隔制御システムを利用して各遠隔操作、遠隔監視、授業を行なう際に、各クライアント端末操作者に対して口頭でアプリケーションの起動を依頼せずとも、端末でのアプリケーションの起動を操作することができるので、より円滑に各遠隔操作、遠隔監視、授業を進めることが出来るようになる。
【0077】
図14は、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理のフローを示す図である。次に図14を用いて、オペレータが遠隔制御サーバに入力した文字を端末に表示させる処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に備えられて電子ペンやタブレットを用いて手書きの文字入力を行なう(ステップS601)。この電子ペンやタブレットによる文字入力は、例えば、既存のPDAなどで用いられている方式と同様のものであってもよいし、タブレットを使用しないで電子ペンのみで文字入力を行うことの出来る他の方式によるものであっても良い。すると、文字データ送信処理部(手書き文字入力受付け手段、文字データ変換手段、文字データ送信手段)106は、入力された手書き文字を文字データに変換する(ステップS602)。
【0078】
文字データ送信処理部106は、変換後の文字データを例えば、テキストエディタのアプリケーションプログラム処理部に通知して、これにより、遠隔制御サーバ1のモニタに変換後の文字データによる文章が表示される。次に、文字データ送信処理部106は、変換した文字データを順次、端末2に送信する(ステップS603)。なお送信先の端末2は、接続管理テーブルaにおいて「接続ステータス」が「接続」となっている端末2であってもよいし、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力したクライアント端末操作者IDの端末2であっても良い。
【0079】
次に、端末2は文字データを受信(ステップS604)すると、テキスト表示処理部(文字データ表示手段)209が、テキストエディタのアプリケーションプログラムを起動(ステップS605)し、そのプログラムに順次文字データを通知する(ステップS606)。するとテキストエディタのアプリケーションプログラムが文字を順次表示する(ステップS607)。
以上の処理により、オペレータが遠隔制御サーバ1に入力した手書き文字が、文字データに変換されて、変換後の文字データの文字がクライアント端末操作者の端末2に順次表示される。したがって、各遠隔操作、遠隔監視、授業における黒板の機能を通信ネットワークを介した端末2と遠隔制御サーバ1との間で実現することが出来る。また、オペレータによる手書き文字が文字データとして変換されて、端末2側ではテキストエディタに表示されるので、その後のテキストの加工を容易に行うことが出来る。
【0080】
図15は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作定義ファイルの例を示す図である。
図16は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している操作ログファイルの例を示す図である。
図15が示すように、操作定義ファイルf(操作コマンド特定情報記憶手段)は遠隔制御サーバ1が端末2をリモート操作する際に実行した操作コマンドと、その操作コマンドのコマンド識別符号が記録されており、遠隔制御サーバ1はこの操作定義ファイルfをデータ記憶部111に保持する。また図15が示すように、操作ログファイルgは、操作コマンドを実行して端末2をリモート操作した「操作時間」、その操作を行なった「操作対象ユーザのID(つまり操作対象の端末2を利用するクライアント端末操作者のID)」、リモート操作対象の端末2の「IPアドレス」、実行した操作コマンドの「コマンド識別符号」、実行した操作コマンドにより動作する「アプリケーションプログラムの識別情報」、実行した操作コマンドによってアプリケーションプログラムが処理を加える「ファイルの名称」、モニタのキャプチャ画像が記録される。
【0081】
図17は、オペレータによるリモート操作を監視する際の処理フローを示す図である。次に図15〜図17を用いて、遠隔制御サーバを利用するオペレータのリモート操作を監視する処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1を利用して端末2のリモート操作を行なっている際には、リモート操作処理部107は、ログ取得処理部(操作コマンド記録手段、キャプチャ画像記録手段、負荷情報記録手段)108に、リモート操作をしている端末2のIPアドレス、その端末2を操作するクライアント端末操作者のID、操作しているアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムが処理を加えるファイル名などの各ログ情報をログ取得処理部108に通知する。またリモート操作処理部107は、オペレータが入力した操作コマンドを端末2に通知するとともに、その操作コマンドのコマンド識別符号をデータベース111に保持する操作定義ファイルfから読み取って、ログ取得処理部108に通知する。これにより各種ログ情報を取得する(ステップS701)。また、ログ取得処理部108は、オペレータが遠隔制御サーバ1によりリモート操作を行なっている際のモニタ画面をキャプチャする(ステップS702)。また、ログ取得処理部108は、自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置のハードウェアの負荷情報(例えばCPU負荷率など)を取得する(ステップS703)。そして、それらリモート操作処理部107から通知を受けた情報や、取得した負荷情報やキャプチャ画像を操作ログとして、操作ログファイルgに記録する(ステップS704)。
【0082】
また、遠隔制御サーバ1はオペレータによる操作に基づいて、操作ログファイルに記録されたキャプチャ画像を再生する。まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に記録された操作ログファイルの選択(ステップS705)と、当該操作ログの再生処理の指示を行なう(ステップS706)。すると遠隔制御サーバ1のログ再生処理部112は、選択された操作ログファイルに記録されているキャプチャ画像を操作時間の経過の順でモニタ上に再生する(ステップS707)。
以上の処理により、オペレータがリモート操作を行なう際に遠隔制御サーバ1を用いて端末2を操作した状況をログとして残しておく。これにより、オペレータによる不正な端末2の操作などを防止することが出来る。またキャプチャ画像を記録して、それを再生できるので、テキスト形式で残るログ情報に比べて、オペレータの遠隔制御サーバ1によるリモート操作を容易に確認することが出来る。
【0083】
図18は、遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する際の処理フローを示す図である。次に、図18を用いて、遠隔制御システム接続時のクライアント端末操作者による端末の操作を監視する処理について説明する。なお、端末2は上述の図15や図16で示した操作定義ファイルfや操作ログファイルgを記憶部211に保持しているものとする。
まず、端末2のログ取得処理部(操作コマンド特定情報読み取り手段、キャプチャ画像取得手段、負荷情報取得手段、クライアント端末操作ログ情報送信手段)206は、自端末が遠隔制御サーバ1に接続していることを検出すると、自端末のIPアドレス、自端末を操作するクライアント端末操作者のID、自端末上でクライアント端末操作者が操作しているアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムが処理を加えるファイル名、の各ログ情報を取得する(ステップS801)。
【0084】
またログ取得処理部208は、クライアント端末操作者が入力した操作コマンドを取得して、当該操作コマンドのコマンド識別符号を記憶部211の保持する操作定義ファイルから読み取る(ステップS802)。またログ取得処理部208は、クライアント端末操作者が端末2の操作を行なっている際のモニタ画面をキャプチャする(ステップS803)。また、ログ取得処理部208は、自端末に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自端末のハードウェアの負荷情報(例えばCPU負荷率など)を取得する(ステップS804)。そして、ログ取得処理部208は、それら取得した各情報を遠隔制御サーバ1に送信する処理を行なう(ステップS805)。また、遠隔制御サーバ1は、端末2から各ログの情報を受信すると、それらの情報を端末2ごとの操作ログファイルに記録する(ステップS806)。
【0085】
また、遠隔制御サーバ1のログ再生処理部(再生手段)112はオペレータによる操作に基づいて、操作ログファイルに記録された端末2のキャプチャ画像を再生する。まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に記録された操作ログファイルの選択と(ステップS807)、端末2の選択と(ステップS808)、操作ログの再生処理の指示を行なう(ステップS809)。すると遠隔制御サーバ1のログ再生処理部112は、選択された端末2の操作ログファイルに記録されているキャプチャ画像を操作時間の経過の順で再生する(ステップS810)。
以上の処理により、クライアント端末操作者が端末を操作した状況をログとして残しておく。これにより、クライアント端末操作者による不正な端末2の操作などを防止することが出来る。例えば、各遠隔操作、遠隔監視、授業で呈示された情報などを不正にファイルとして保存するなどの行為を防止することが出来る。またキャプチャ画像を記録して、それを再生できるので、テキスト形式で残るログ情報に比べて、クライアント端末操作者の端末2の操作を容易に確認することが出来る。
【0086】
図19は、管理サーバがデータ記憶部に保持しているリモート操作制限項目テーブルの例を示す図である。図19が示すようにリモート操作制限項目テーブルhは、端末2を利用するクライアント端末操作者のIDと、遠隔制御サーバ1を利用するオペレータのIDの組み合わせ毎に、オペレータが利用できる端末2のアプリケーションプログラムの識別情報、そのアプリケーションプログラムにおける機能(例えば、操作コマンドなど)の識別情報などが記録されている。
【0087】
図20は、オペレータによる端末のリモート操作の制限をする際の処理フローを示す図である。次に、図19、図20を用いて、オペレータによる端末のリモート操作の制限をする処理について説明する。
まず、管理サーバ3においてはデータ記憶部(制限項目記憶手段)にリモート操作制限項目テーブルhを保持している。このリモート操作制限項目テーブルhの各情報の登録は、管理サーバ3を操作する遠隔制御システムの管理者が行なっても良いし、クライアント端末操作者が端末2を用いて管理サーバ3にアクセスすることにより登録を行なっても良い。
そして、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2のリモート操作開始を指示した場合には、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107は、管理サーバ3に、リモート操作対象の端末2を操作するクライアント端末操作者のIDと、遠隔制御サーバ1を操作するオペレータのIDを含む制限項目取得要求の情報を送信する(ステップS901)。すると、管理サーバ3は、オペレータIDとクライアント端末操作者IDの組み合わせに対応付けられてリモート操作制限項目テーブルhに登録されている「アプリケーションプログラムの識別情報」や「アプリケーションプログラムにおける機能(操作コマンドなど)の識別情報」の制限項目情報を遠隔制御サーバ1に送信する。これにより遠隔制御サーバ1はリモート操作制限項目の情報を取得する(ステップS902)
【0088】
遠隔制御サーバ1が管理サーバ3からリモート操作制限項目の情報を受信すると、リモート操作処理部(制限項目取得手段、操作コマンド特定手段)107が、「アプリケーションプログラムの識別情報」や「アプリケーションプログラムにおける機能(操作コマンドなど)の識別情報」の制限項目情報に基づいて、リモート操作対象の端末2へ送信できる操作コマンドを特定する(ステップS903)。つまり、オペレータから入力された操作コマンドと、端末2のリモート操作において操作しているアプリケーションプログラムの識別情報とを、制限項目情報に含まれるか否かを判断し、これにより、そのオペレータから入力されあ操作コマンドを破棄するか、または端末2に送信するかを決定する。
以上の処理により、管理者やクライアント端末操作者が許可していないリモート操作をオペレータが遠隔制御サーバ1を用いて行うことが出来なくなるので、遠隔制御システムの管理上便利である。
【0089】
図21は、遠隔制御サーバがデータ記憶部に保持している表示拡大設定情報テーブルの例を示す図である。図21が示すように表示拡大設定情報テーブルiは、端末IDごとに、その端末におけるモニタの解像度や、拡大倍率の情報を保持している。
【0090】
図22は、端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理フローを示す図である。
次に、図21、図22を用いて、端末でクライアント端末操作者が指定したマウスポイントの位置に対応する部分を遠隔制御サーバのモニタにおいて拡大表示する際の処理について説明する。
まず、端末2のマウス座標通知処理部(画面内座標送信手段)205は、クライアント端末操作者が端末2に備えられたマウスを用いて画面上のマウスポインタを動かすと、そのモニタ上での座標を検出する。そして、マウス座標通知処理部205はその検出した座標を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS1001)。
遠隔制御サーバ1では座標の情報を受信すると、当該座標を送信した端末2のIPアドレスに対応付けられて、データ記憶部111の接続管理テーブルa(表示位置記憶手段)に記録されているモニタIDと画面番号とを読み取る。そしてこの読み取ったモニタIDと画面番号によって、遠隔制御サーバ1が備えているどのモニタのどの位置に、座標を送信した端末2の画面が表示されているかを判断する(ステップS1002)。
【0091】
次に、遠隔制御サーバ1の画面処理部(拡大表示処理手段)103は、端末2より受付けた座標から、その端末2の画面の領域におけるマウスポインタの位置を算出する(ステップS1003)。例えば、端末2のモニタ(遠隔制御サーバ1が備えるモニタ)における画面の領域(例えば、四隅の座標)を検出し、前記受付けた座標の、当該画面の領域における相対座標を算出する。これにより、端末2のモニタの画面においてマウスポインタが位置する座標が算出される。また画面処理部103は表示拡大設定テーブルiから、端末2の解像度を読み取る。そして、遠隔制御サーバ1のモニタにおいて、小さく表示されている端末2の画面における前記算出したマウスポインタの位置を基準とした所定の範囲を、端末2の解像度と同じ比率で拡大表示する(ステップS1004)。なお、この拡大表示において、画面処理部103は、表示拡大設定情報テーブルiから拡大倍率の情報を取得して、その拡大倍率の比率でマウスポインタの位置を拡大表示するようにしても良い。
これにより、遠隔制御サーバ1のモニタにおいては小さく表示されている端末2の画面において、クライアント端末操作者がマウスポインタを指定している位置を拡大表示することができるので、例えば、クライアント端末操作者が各遠隔操作、遠隔監視、授業において質問を受けたい画面上の箇所をマウスポインタで指定したときに、オペレータ側では、どの部分の説明を受けたいのかの把握を容易にすることができる。
【0092】
図23は端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理フローを示す図である。
次に図23を用いて、端末で取得した音声と映像を他の端末や遠隔制御サーバで出力する際の処理について説明する。
まず、端末2や遠隔制御サーバ1にはマイク(音声入力受付け手段)とカメラ(映像取得手段)が両方備えられている場合があり、遠隔制御サーバ1のデータ記憶部111には、端末2のIDとカメラを備えているかを示すフラグを対応付けたカメラ管理テーブルを保持することにより、どの端末2がカメラを備えているかを管理している。そして端末2のマイクとカメラは、入力された情報を映像音声処理部(音声入力検知情報通知手段)210に通知し、当該映像音声処理部210が遠隔制御サーバ1にそれら映像や音声の情報を送信している。
【0093】
ここで端末2においてマイクにより音声が入力されると(ステップS1101)、映像音声処理部210はサーバ1に音声入力検知情報を送信する(ステップS1102)。すると遠隔制御サーバ1において映像音声処理部(配信手段、音声入力検知情報通知手段)109が音声入力検知情報を送信した端末2のIDを検出し、その端末IDに対応付けられてカメラ管理テーブルに記録されている、カメラを備えているかを示すフラグを読み取り、それによって、音声入力検知情報を送信した端末2がカメラを備えているか否かを判断する(ステップS1103)。そして、カメラを備えている場合には、その端末2から送信されている映像の情報と音声の情報を、他の端末2に配信するとともに、自装置に備えられたモニタとスピーカを用いて当該端末2から送信されている映像と音声を出力する(ステップS1104)。また遠隔制御サーバ1は、自サーバにマイクとカメラを備えており、当該マイクに音声が入力されると、映像音声処理部109が、自サーバのカメラで取得した映像を端末2に配信する。
以上の処理により、発言を行なったクライアント端末操作者の画面のみをモニタに出力できるようになるので、クライアント端末操作者が多い場合に全てのクライアント端末操作者の映像を表示しなくて済み、これによりモニタの表示領域を効率よく利用することができる。
【0094】
図24は、端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理のフローを示す図である。
次に図24を用いて、遠隔制御サーバが端末から通知を受けたサポート要求をサポートの内容ごとに振り分ける処理について説明する。
まず、クライアント端末操作者が端末2にユーザサポートへの問合せを指示した場合(ステップS1201)、環境設定情報通知処理部(環境設定情報送信手段)207が、端末2で記憶する環境設定情報(例えば、所定のプログラムの動作設定を示す情報や、ドライバの識別情報など)を、自装置の記憶部211から読み取る(ステップS1202)。そして、クライアント端末操作者からの環境設定情報を通知するか否かの指示を受付けた後(ステップS1203)、送信する場合には、その環境設定情報を遠隔制御サーバ1に送信する(ステップS1204)。
【0095】
遠隔制御サーバ1において、環境設定情報の受信を受けると、サポート処理部(サポート担当アクセス先記録手段、通信接続手段)110が端末2に質問データをWebページなどにより送信し、その結果返信された情報に基づいてユーザ対応のレベルを判断する(ステップS1205)。次に受信した環境設定情報に基づいて、障害の分析を行ない(ステップs1206)、環境設定情報と分析結果とをデータ記憶部111に記録する(ステップS1207)。
【0096】
次に、サポート処理部110は環境設定情報や分析結果や環境設定情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の属性情報などを用いて、サポート担当者の端末を決定する(ステップS1208)。そしてサポート担当者の端末のアクセス先のIPアドレスを、データ記憶部111から読み取って、そのIPアドレスと、端末2のIPアドレスとに基づいて、端末2とサポート担当者の端末との接続を行なう(ステップS1209)。また、サポート処理部110は、環境設定情報や分析結果や環境設定情報を送信した端末2を操作するクライアント端末操作者の属性情報などをサポート担当者の端末に通知する(ステップS1208)。
これにより、端末2の環境設定情報やその分析結果に基づいて、適切なサポート担当者の端末にサポート要求を行なった端末2を接続することができ、これにより適切なアドバイスをクライアント端末操作者に与えることが出来る。
【0097】
図25は、キーボード操作説明の際の処理フローを示す図である。
次に、図25を用いて遠隔制御サーバを利用してオペレータがキーボード操作の説明を行なう際の処理について説明する。
まず、オペレータが遠隔制御サーバ1に端末2のIDとキーボード画像を入力してキーボード画像表示指示を行なう(ステップS1301)と、遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部(キーボード画像表示指示手段、キー識別表示指示情報通知手段)107は、入力を受付けたIDの端末2宛てに、キーボード画像の表示を促す、キーボード画像表示指示情報を送信する。次に、端末2がキーボード画像表示指示情報を受信すると、キーボード表示処理部(キーボード画像表示手段、キー画像変更表示手段)212が、予め記憶部(キーボード画像記憶手段)211に記録されいてるキーボード画像を読み取って、モニタに表示する(ステップS1302)。
次に、オペレータがキーボード操作を指示する際に、例えば、遠隔制御サーバ1に、リモート操作処理部107の押下キー通知機能が動作するよう設定する指示を入力する。すると、リモート操作処理部107の押下キー通知機能が動作する。ここで、オペレータが、キーボードのあるキーを押下すると(ステップS1303)、リモート操作処理部107は、押下されたキーの識別情報と、識別表示の情報(例えば、番号や色の情報)を含むキー識別表示指示情報を端末2に送信する(ステップS1304)。
【0098】
次に、キー識別表示指示情報を受付けた端末2において、キーボード表示処理部212はキー識別表示指示情報に含まれるキーの識別情報と識別表示の情報とを読み取る。そして、モニタ上のキーボード画像の各キーのうち、キー識別情報で特定されるキーを、識別表示の情報(番号や色の情報)に基づいて、変更表示する。例えば、識別表示の情報が番号を示す場合には、特定したキーに番号を表示する。また識別表示の情報が色を示す情報の場合には、特定したキーに色を付けて表示する。そして、オペレータが押下したキーの順に、対応するキーに数字の番号が表示されたり、色がつけられる。
これにより、操作の分からないクライアント端末操作者に対して、キーボードのどのキー押下すれば良いのかを視覚的に教えることができる。
【0099】
図26はオペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する際の処理フローを示す図である。
次に、図26を用いて、オペレータのクライアント端末操作者対応時間を管理する処理について説明する。
まず、リモート操作処理部107は、端末2のリモート操作の対応時間を端末2ごとに計測しており(ステップS1401)、その計測した時間をデータ記憶部111の対応時間テーブルに記録する。また映像音声処理部109も、端末2への音声の送信による対応時間を、端末2ごとに計測しており、その計測した時間をデータ記憶部111の対応時間テーブルに記録する(ステップS1402)。つまりこの対応時間テーブルは、端末2のIDとオペレータのIDの組み合わせの情報に対応付けられてリモート操作の時間と音声の送信を行なった時間とが記録され、さらにその総時間も記録されている。また操作種類も記録される。ここで、リモート操作処理部107は、上記総時間を監視しており、その総時間が予め記憶している基準対応時間を超えた場合には、警告情報を遠隔制御サーバ1のモニタに表示する(ステップS1403)。なお、対応時間テーブルは管理サーバ3のデータ記憶部に保持されるようにしても良い。
これにより、遠隔制御システムにおいて、複数人のクライアント端末操作者を同時に指導する場合において、公平なサービスを行うことができる。また、基準対応時間の設定により、クライアント端末操作者に応じた適切な時間配分を行うことができる。
【0100】
図27は、自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理フローを示す図である。
次に、図27を用いて、自習室を担当する遠隔制御サーバと端末の処理について説明する。
まず、端末2を操作するクライアント端末操作者が端末2に自習室への入室を指示すると、端末2の制御部202は、自習室を担当する遠隔制御サーバ1にアクセスする。すると、自習室を担当する遠隔制御サーバ1のリモート操作処理部107は、自習室にアクセスしてきた時刻から自習室の滞在時間を計測する(ステップS1501)。そして、リモート操作処理部107は計測した滞在時間と、アクセスしてきた端末2を操作するクライアント端末操作者のIDと、自装置(つまり遠隔制御サーバ1)のIDとをデータ記憶部111の自習室管理テーブルに記録する(ステップS1502)。
またリモート操作処理部107は、滞在時間を監視して、当該滞在時間が自装置で予め記憶している自習室利用可能時間を超えていないか否かを判断する(ステップS1503)。そして、滞在時間が自修室利用時間を超えている場合には、時間超過のメッセージを端末2に通知して、モニタに表示させる(ステップS1504)。これにより、時間制限を設定することにより、自習室の利用に制限をかけることができる。
【0101】
また、上述した、画面データの送信において、遠隔制御サーバ1や端末2は、画面データのデータ量や配信間隔を制御できる。例えば、遠隔制御サーバ1の画面処理部103や、端末2の制御部202は、自装置におけるシステムリソース負荷情報<例えば、ネットワーク負荷情報(例えば、bps:bitpersecond)、メモリ使用率、CPU使用率など>を検出(オペレーティングシステムで常時監視している)する。そして、システムリソース負荷情報の各項目の負荷情報と使用率の組み合わせごとに決められた画面データ量や配信間隔で画面データを配信する処理を行なう。これにより、ネットワーク負荷や自装置の負荷が高い場合に、ストレス無くシステムの運営をすることができる。また、遠隔制御サーバ1の画面処理部103や、端末2の制御部202は、通信ネットワークの負荷情報、CPU使用率、メモリ使用率が高い場合には、一部もしくは全部のデータ通信を停止するようにしても良い。このデータ通信を停止する対象の情報は、例えば、予めテーブルに記録しておく。
【0102】
なお上述の端末や遠隔制御サーバや管理サーバは内部に、コンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0103】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【符号の説明】
【0104】
1・・・遠隔制御サーバ、2・・・端末、3・・・管理サーバ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムであって、
前記遠隔制御サーバが、
所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶する表示可能数記憶手段と、
前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付けるアクセス要求受付手段と、
前記クライアント端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける画面データ受付手段と、
前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する表示処理手段と、を備え、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバが、
音声の入力を受付ける音声入力受付け手段と、
映像を取得する映像取得手段と、
前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知する音声入力検知情報通知手段とを備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信する配信手段と、
を備えることを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項2】
前記遠隔制御サーバが、
前記所定の表示部を複数備え、
前記表示処理手段は、
前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶する画面固定・非固定情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔制御システム。
【請求項4】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶する画面並び情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項5】
前記遠隔制御サーバが、
優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶する画面優先出力情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示する
尚、属性情報には、クライアント端末の操作情報、アプリケーション、ファイル使用情報、ファイル内キーワードなども含まれることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項6】
前記遠隔制御サーバは、
前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させる表示可能数変更手段、を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項7】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信するリモート操作開始要求手段と、
リモート操作終了通知情報を送信するリモート操作終了通知手段と、を備え、
前記クライアント端末が、
前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄する入力操作ロック手段と、
前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止するロック解除手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項8】
前記クライアント端末が、
自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知する接続許諾情報通知手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶するリモート対象端末記憶手段と、
前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう接続判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項9】
前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒
体に記録されることを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項10】
前記遠隔制御サーバが、
アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信するアプリケーション識別情報送信手段を備え、
前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項11】
前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、
前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする請求項10に記載の遠隔制御システム。
【請求項12】
前記遠隔制御サーバが、
手書き文字の入力を受付ける手書き文字入力受付け手段と、
前記手書き文字を文字データに変換する文字データ変換手段と、
前記変換した文字データを順次前記クライアント端末に送信する文字データ送信手段とを備え、
前記クライアント端末が、
受信した前記文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する文字データ表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項13】
前記遠隔制御サーバが、
自装置に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、
自装置に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取って、操作ログ記憶手段に順次記録する操作コマンド記録手段と、
自装置の所定の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔でキャプチャ画像記憶手段に順次記録するキャプチャ画像記録手段と、
自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置の各処理部の負荷情報を負荷情報記憶手段に順次記録する負荷情報記録手段と、
前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項12の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項14】
前記クライアント端末が、
自端末に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、
自端末に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取る操作コマンド特定情報読み取り手段と、
自端末の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔で取得するキャプチャ画像取得手段と、
自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や自装置の各処理部の負荷情報を取得する負荷情報取得手段と、
前記読み取った操作コマンド特定情報と前記取得したキャプチャ画像および前記負荷情報を、前記遠隔制御サーバに送信するクライアント端末操作ログ情報送信手段とを備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項15】
前記クライアント端末が、
自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を前記遠隔制御サーバに送信する画面内座標送信手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末毎の画面の前記所定の表示部における表示位置を記憶する表示位置記憶手段と、
前記画面内座標を送信したクライアント端末の画面を表示している前記所定の表示部と、その表示位置を前記表示範囲記憶手段から読み取り、当該所定の表示部の表示位置と前記画面内座標とに基づいて、前記所定の表示部の前記表示位置に表示されているマウスポインタを基準とする所定の範囲を拡大表示処理する拡大表示処理手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項14の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項16】
前記クライアント端末が、
自端末の各種プログラム動作設定を示す環境設定情報を記憶部から読み取り、前記遠隔制御サーバに送信する環境設定情報送信手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記環境設定情報に対応するサポート担当端末のアクセス先を記録するサポート担当アクセス先記録手段と、
前記クライアント端末から送信された環境設定情報に基づいて、前記サポート担当アクセス先記録手段から前記サポート担当のアクセス先を読み取り、当該読み取ったアクセス先と前記環境設定情報を送信したクライアント端末との通信を接続する通信接続手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項15の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項17】
管理サーバが前記通信ネットワークに接続されており、
前記管理サーバが、
クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の識別情報と、遠隔制御サーバを操作する操作者の識別情報との組み合わせに応じて、前記遠隔制御サーバから前記クライアント端末をリモート操作する際の制限項目情報を記憶する制限項目記憶手段を備えており、
前記遠隔制御サーバは、前記クライアント端末のリモート操作の指示を受付けると、当該リモート操作対象のクライアント端末の識別情報と自装置を操作する操作者の識別情報との組み合わせに対応付けられて、前記制限項目記憶手段に記録されている前記制限項目情報を取得する制限項目取得手段と、
前記取得した制限項目情報に基づいて、前記リモート操作対象のクライアント端末へ送信できる操作コマンドを特定する操作コマンド特定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項16の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項18】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末にキーボード画像の表示を促すキーボード画像表示指示情報を送信するキーボード画像表示指示手段と、
前記キーボード画像のキーの識別情報と、そのキーに加える識別表示の情報を含む、キー識別表示指示情報を送信するキー識別表示指示情報通知手段と、を備え、
前記端末は、
キーボード画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、
前記キーボード画像表示指示情報の受信に基づいて前記キーボード画像記憶手段から前記キーボード画像を読み取り、表示部に表示するキーボード画像表示手段と、
前記キー識別表示指示情報に含まれる前記キーの識別情報に基づいて前記表示したキーボード画像におけるキーを特定し、当該特定したキーを前記キーに加える識別表示の情報に基づいて変更表示するキー画像変更表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項17の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項19】
前記遠隔制御サーバが、
リモート操作対象または音声の送信先のクライアント端末の識別情報に対応付けて、当該クライアント端末に対してリモート操作を行なった時間または前記音声を送信した時間を対応時間記憶手段に記録する対応時間記録手段と、
前記対応時間記憶手段に記録された総時間を前記クライアント端末の識別情報ごとに前記所定の表示部に表示する対応時間表示手段と、
予め設定された基準対応時間より前記総時間を超えた場合に警告情報の出力を行なう警告情報出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項18の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項20】
遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムにおける処理方法であって、
前記遠隔制御サーバの表示可能数記憶手段が、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶し、
前記遠隔制御サーバのアクセス要求受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付け、
前記遠隔制御サーバの画面データ受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末の備えた表示部に表示されている画面データを受付け、
前記遠隔制御サーバの表示処理手段が、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示し、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの音声入力受付け手段が、音声の入力を受付け、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの映像取得手段が、映像を取得し、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの音声入力検知情報通知手段が、前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知し、
前記遠隔制御サーバの配信手段が、前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信することを特徴とする処理方法。
【請求項21】
前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備えており、
前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示する
ことを特徴とする請求項20記載の処理方法。
【請求項22】
前記遠隔制御サーバの画面固定・非固定情報記憶手段が、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶し、
前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項20または請求項21に記載の処理方法。
【請求項23】
前記遠隔制御サーバの画面並び情報記憶手段が、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶し、
前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項20から請求項22の何れかに記載の処理方法。
【請求項24】
前記遠隔制御サーバの画面優先出力情報記憶手段が、優先となる前記クライアント端末操作者のクライアント端末の操作情報、アプリケーション、ファイル使用情報、ファイル内キーワードなども含む属性情報、と表示座標とを対応付けて記憶し、
前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示する
ことを特徴とする請求項20から請求項23の何れかに記載の処理方法。
【請求項25】
前記遠隔制御サーバの表示可能数変更手段が、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させることを特徴とする請求項20から請求項24の何れかに記載の処理方法。
【請求項26】
前記遠隔制御サーバのリモート操作開始要求手段が、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信し、
前記クライアント端末の入力操作ロック手段が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、
前記遠隔制御サーバのリモート操作終了通知手段が、リモート操作終了通知情報を送信し、
前記クライアント端末のロック解除手段が、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止することを特徴とする請求項20から請求項25の何れかに記載の処理方法。
【請求項27】
前記クライアント端末の接続許諾情報通知手段が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知し、
前記遠隔制御サーバのリモート対象端末記憶手段が、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶し、
前記遠隔制御サーバの接続判定手段が、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なうことを特徴とする請求項20から請求項26の何れかに記載の処理方法。
【請求項28】
前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする請求項27に記載の処理方法。
【請求項29】
前記遠隔制御サーバのアプリケーション識別情報送信手段が、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、
前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末のアプリケーション実行手段が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行することを特徴とする請求項20から請求項28の何れかに記載の処理方法。
【請求項30】
前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、
前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする請求項29に記載の処理方法。
【請求項1】
遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムであって、
前記遠隔制御サーバが、
所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶する表示可能数記憶手段と、
前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付けるアクセス要求受付手段と、
前記クライアント端末から自端末に備えられた表示部に表示されている画面データを受付ける画面データ受付手段と、
前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示する表示処理手段と、を備え、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバが、
音声の入力を受付ける音声入力受付け手段と、
映像を取得する映像取得手段と、
前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知する音声入力検知情報通知手段とを備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信する配信手段と、
を備えることを特徴とする遠隔制御システム。
【請求項2】
前記遠隔制御サーバが、
前記所定の表示部を複数備え、
前記表示処理手段は、
前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示することを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶する画面固定・非固定情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔制御システム。
【請求項4】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶する画面並び情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項5】
前記遠隔制御サーバが、
優先となる前記クライアント端末操作者の属性情報と表示座標とを対応付けて記憶する画面優先出力情報記憶手段を備え、
前記表示処理手段は、
前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示する
尚、属性情報には、クライアント端末の操作情報、アプリケーション、ファイル使用情報、ファイル内キーワードなども含まれることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項6】
前記遠隔制御サーバは、
前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させる表示可能数変更手段、を備えることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項7】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信するリモート操作開始要求手段と、
リモート操作終了通知情報を送信するリモート操作終了通知手段と、を備え、
前記クライアント端末が、
前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄する入力操作ロック手段と、
前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止するロック解除手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項8】
前記クライアント端末が、
自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知する接続許諾情報通知手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶するリモート対象端末記憶手段と、
前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なう接続判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項9】
前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒
体に記録されることを特徴とする請求項8に記載の遠隔制御システム。
【請求項10】
前記遠隔制御サーバが、
アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信するアプリケーション識別情報送信手段を備え、
前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行するアプリケーション実行手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項11】
前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、
前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする請求項10に記載の遠隔制御システム。
【請求項12】
前記遠隔制御サーバが、
手書き文字の入力を受付ける手書き文字入力受付け手段と、
前記手書き文字を文字データに変換する文字データ変換手段と、
前記変換した文字データを順次前記クライアント端末に送信する文字データ送信手段とを備え、
前記クライアント端末が、
受信した前記文字データを順次、自端末の表示部に表示したテキストエディタに表示する文字データ表示手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項13】
前記遠隔制御サーバが、
自装置に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、
自装置に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取って、操作ログ記憶手段に順次記録する操作コマンド記録手段と、
自装置の所定の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔でキャプチャ画像記憶手段に順次記録するキャプチャ画像記録手段と、
自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や、自装置の各処理部の負荷情報を負荷情報記憶手段に順次記録する負荷情報記録手段と、
前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項12の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項14】
前記クライアント端末が、
自端末に入力された各操作コマンドを特定する操作コマンド特定情報の一覧を記憶する操作コマンド特定情報記憶手段と、
自端末に入力された操作コマンドに対応する前記操作コマンド特定情報を、前記操作コマンド特定情報記憶手段から読み取る操作コマンド特定情報読み取り手段と、
自端末の表示部に表示された画面のキャプチャ画像を、所定の間隔で取得するキャプチャ画像取得手段と、
自装置に接続された通信ネットワークの負荷情報や自装置の各処理部の負荷情報を取得する負荷情報取得手段と、
前記読み取った操作コマンド特定情報と前記取得したキャプチャ画像および前記負荷情報を、前記遠隔制御サーバに送信するクライアント端末操作ログ情報送信手段とを備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記キャプチャ画像を再生する再生手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項13の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項15】
前記クライアント端末が、
自端末の表示部に表示されているマウスポインタの画面内座標を前記遠隔制御サーバに送信する画面内座標送信手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末毎の画面の前記所定の表示部における表示位置を記憶する表示位置記憶手段と、
前記画面内座標を送信したクライアント端末の画面を表示している前記所定の表示部と、その表示位置を前記表示範囲記憶手段から読み取り、当該所定の表示部の表示位置と前記画面内座標とに基づいて、前記所定の表示部の前記表示位置に表示されているマウスポインタを基準とする所定の範囲を拡大表示処理する拡大表示処理手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項14の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項16】
前記クライアント端末が、
自端末の各種プログラム動作設定を示す環境設定情報を記憶部から読み取り、前記遠隔制御サーバに送信する環境設定情報送信手段を備え、
前記遠隔制御サーバが、
前記環境設定情報に対応するサポート担当端末のアクセス先を記録するサポート担当アクセス先記録手段と、
前記クライアント端末から送信された環境設定情報に基づいて、前記サポート担当アクセス先記録手段から前記サポート担当のアクセス先を読み取り、当該読み取ったアクセス先と前記環境設定情報を送信したクライアント端末との通信を接続する通信接続手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項15の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項17】
管理サーバが前記通信ネットワークに接続されており、
前記管理サーバが、
クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の識別情報と、遠隔制御サーバを操作する操作者の識別情報との組み合わせに応じて、前記遠隔制御サーバから前記クライアント端末をリモート操作する際の制限項目情報を記憶する制限項目記憶手段を備えており、
前記遠隔制御サーバは、前記クライアント端末のリモート操作の指示を受付けると、当該リモート操作対象のクライアント端末の識別情報と自装置を操作する操作者の識別情報との組み合わせに対応付けられて、前記制限項目記憶手段に記録されている前記制限項目情報を取得する制限項目取得手段と、
前記取得した制限項目情報に基づいて、前記リモート操作対象のクライアント端末へ送信できる操作コマンドを特定する操作コマンド特定手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項16の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項18】
前記遠隔制御サーバが、
前記クライアント端末にキーボード画像の表示を促すキーボード画像表示指示情報を送信するキーボード画像表示指示手段と、
前記キーボード画像のキーの識別情報と、そのキーに加える識別表示の情報を含む、キー識別表示指示情報を送信するキー識別表示指示情報通知手段と、を備え、
前記端末は、
キーボード画像を記憶するキーボード画像記憶手段と、
前記キーボード画像表示指示情報の受信に基づいて前記キーボード画像記憶手段から前記キーボード画像を読み取り、表示部に表示するキーボード画像表示手段と、
前記キー識別表示指示情報に含まれる前記キーの識別情報に基づいて前記表示したキーボード画像におけるキーを特定し、当該特定したキーを前記キーに加える識別表示の情報に基づいて変更表示するキー画像変更表示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項17の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項19】
前記遠隔制御サーバが、
リモート操作対象または音声の送信先のクライアント端末の識別情報に対応付けて、当該クライアント端末に対してリモート操作を行なった時間または前記音声を送信した時間を対応時間記憶手段に記録する対応時間記録手段と、
前記対応時間記憶手段に記録された総時間を前記クライアント端末の識別情報ごとに前記所定の表示部に表示する対応時間表示手段と、
予め設定された基準対応時間より前記総時間を超えた場合に警告情報の出力を行なう警告情報出力手段と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項18の何れかに記載の遠隔制御システム。
【請求項20】
遠隔制御サーバとクライアント端末とが通信ネットワークを介して接続された遠隔制御システムにおける処理方法であって、
前記遠隔制御サーバの表示可能数記憶手段が、所定の表示部に表示できる前記クライアント端末の画面の数を記憶し、
前記遠隔制御サーバのアクセス要求受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末を操作するクライアント端末操作者の属性情報を少なくとも含むアクセス要求を受付け、
前記遠隔制御サーバの画面データ受付手段が、前記クライアント端末から当該クライアント端末の備えた表示部に表示されている画面データを受付け、
前記遠隔制御サーバの表示処理手段が、前記所定の表示部に、前記受付けた画面データの画面を、前記表示可能数記憶手段で記憶する数まで順次表示し、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの音声入力受付け手段が、音声の入力を受付け、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの映像取得手段が、映像を取得し、
前記クライアント端末または前記遠隔制御サーバの音声入力検知情報通知手段が、前記音声の入力を受付けた際に、音声入力検知情報を通知し、
前記遠隔制御サーバの配信手段が、前記音声入力検知情報を受付けた際に、前記入力された音声と前記取得した映像を、所定のクライアント端末に配信することを特徴とする処理方法。
【請求項21】
前記遠隔制御サーバが、前記所定の表示部を複数備えており、
前記表示処理手段は、前記クライアント端末の画面の指定を受付けることにより、当該指定された画面のみを前記複数の表示部のうちのいずれか1つの全領域に表示する
ことを特徴とする請求項20記載の処理方法。
【請求項22】
前記遠隔制御サーバの画面固定・非固定情報記憶手段が、前記クライアント端末の画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を記憶し、
前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面固定・非固定情報記憶手段から前記画面の大きさの固定・非固定の何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面の大きさを固定して前記表示可能数記憶手段で記憶する数だけ前記所定の表示部に表示し、読み取った符号が非固定を示す符号である場合には、前記クライアント端末の画面のそれぞれを画面表示ルールに基づいて前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項20または請求項21に記載の処理方法。
【請求項23】
前記遠隔制御サーバの画面並び情報記憶手段が、前記クライアント端末操作者の画面の前記所定の表示部における並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を記憶し、
前記表示処理手段は、受付けた指示に基づいて、前記画面並び情報記憶手段から前記並び順の設定の有りまたは無しの何れかを示す符号を読み取って、読み取った符号が有りを示す場合には、並び順自動設定ルールに基づいて前記クライアント端末の画面を前記所定の表示部に表示することを特徴とする請求項20から請求項22の何れかに記載の処理方法。
【請求項24】
前記遠隔制御サーバの画面優先出力情報記憶手段が、優先となる前記クライアント端末操作者のクライアント端末の操作情報、アプリケーション、ファイル使用情報、ファイル内キーワードなども含む属性情報、と表示座標とを対応付けて記憶し、
前記表示処理手段は、前記アクセス要求に含まれるクライアント端末操作者の属性情報が前記画面優先出力情報記憶手段に記録されている場合には、前記アクセス要求を行なった前記クライアント端末から送信された画面データの画面を左上から優先的に表示する
ことを特徴とする請求項20から請求項23の何れかに記載の処理方法。
【請求項25】
前記遠隔制御サーバの表示可能数変更手段が、前記所定の表示部の数に、前記所定の表示部1つに表示できる前記クライアント端末の画面の数を乗じて得られた数が、前記受付けたアクセス要求の数未満である場合、前記表示可能数記憶手段で記憶している数を書き換えて増加させることを特徴とする請求項20から請求項24の何れかに記載の処理方法。
【請求項26】
前記遠隔制御サーバのリモート操作開始要求手段が、前記クライアント端末にリモート操作開始要求情報を送信し、
前記クライアント端末の入力操作ロック手段が、前記リモート操作開始要求情報を受付けた後は、入力手段から入力される指示情報を破棄し、
前記遠隔制御サーバのリモート操作終了通知手段が、リモート操作終了通知情報を送信し、
前記クライアント端末のロック解除手段が、前記リモート操作終了通知情報を受付けた後は、前記入力手段から入力される指示情報の破棄を中止することを特徴とする請求項20から請求項25の何れかに記載の処理方法。
【請求項27】
前記クライアント端末の接続許諾情報通知手段が、自端末内に備えられたハードウェアへの接続の許諾を示す情報と自端末の識別情報とを含む接続許諾情報を通知し、
前記遠隔制御サーバのリモート対象端末記憶手段が、リモート操作を許可するクライアント端末の識別情報を記憶し、
前記遠隔制御サーバの接続判定手段が、前記接続許諾情報に含まれる前記クライアント端末の識別情報が、前記リモート対象端末記憶手段に記録されているか否かを判断し、記録されている場合には、その接続許諾情報を送信したクライアント端末への接続を行なうことを特徴とする請求項20から請求項26の何れかに記載の処理方法。
【請求項28】
前記ハードウェアへの接続の許諾を示す情報は、前記端末からの取り外し可能な記録媒体に記録されることを特徴とする請求項27に記載の処理方法。
【請求項29】
前記遠隔制御サーバのアプリケーション識別情報送信手段が、アプリケーション識別情報を含むアプリケーション起動指示をクライアント端末に送信し、
前記アプリケーション起動指示を受信した前記クライアント端末のアプリケーション実行手段が、一斉に、前記アプリケーション起動指示に含まれるアプリケーション識別情報で特定されるアプリケーションのプログラムを実行することを特徴とする請求項20から請求項28の何れかに記載の処理方法。
【請求項30】
前記アプリケーション起動指示がファイル名と引数とを含んでおり、
前記クライアント端末のアプリケーション実行手段は、前記ファイル名のデータを自端末の記憶部から検索し、前記アプリケーションのプログラムに、前記引数と前記ファイル名のデータとを読み込ませて、当該アプリケーションプログラムを実行することを特徴とする請求項29に記載の処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
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【図18】
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【図20】
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【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2011−18333(P2011−18333A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−155351(P2010−155351)
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【分割の表示】特願2004−290772(P2004−290772)の分割
【原出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【分割の表示】特願2004−290772(P2004−290772)の分割
【原出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【出願人】(500521522)株式会社オプティム (73)
【Fターム(参考)】
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