遠隔通信装置および携帯端末
【課題】光回線を使った検針システムにおいて、工事担当者がセキュリティを保持しつつ、屋内に立ち入らないでホームゲートウェイの設定を行なうための遠隔通信装置を提供する。
【解決手段】ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、ホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、インターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、ホームゲートウェイに、設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、携帯端末に設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有する遠隔通信装置により、達成できる。
【解決手段】ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、ホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、インターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、ホームゲートウェイに、設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、携帯端末に設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有する遠隔通信装置により、達成できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線により電力メータまたはガスメータの情報を取得または制御するシステムにおける遠隔通信装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔検針を行なうシステムとして電話網を介して各家庭の電気の電力量メータやガスの流量メータ(以下メータ)を検針するシステムがある。このシステムは、メータの検針データを取得する検針子機と検針子機から検針データを受信して、電話網のケーブルに直接ブランチ接続されている網制御装置(NCU:Network Control Unit)を介して検針センターに送信する検針親機とから構成され、検針親機と検針子機の通信には、無線方式を用いることが主流となっている。
【0003】
特許文献1には、検針親機と検針子機の親子関係を設定する技術が開示されている。具体的には、工事者が検針親機と検針子機の双方に検針子機のIDの一部(短縮ID)を設定しておき、検針子機は電源ONすると、検針親機と一定時間間欠受信可能な状態となる。検針親機の所定のボタンを押下すると短縮IDが含まれるペアリング要求電文を当該検針子機に送信し、検針子機は短縮IDが一致した場合にペアリングを成立させ正式なIDを交換して記憶する。
【0004】
ところで、今後、電話網は光回線に移行され、光回線を収容するホームゲートウェイが各家庭に設置されるに伴い、検針システムの検針親機として動作するホームゲートウェイの実現が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−303942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、一般にホームゲートウェイが設置される場所は屋内なので、屋内に設置されたホームゲートウェイに検針親機機能の設定や検針子機の親子関係の設定を行なう場合、家主の承諾を得て、屋内に立ち入って各種設定を行わなければならず煩雑である。
【0007】
本発明の目的は、光回線を使った検針システムにおいて、工事担当者がセキュリティを保持しつつ、屋内に立ち入らないで円滑かつ安全にホームゲートウェイの設定を行なうための遠隔通信装置および携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題は、ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、予めホームゲートウェイが設置された家の電話番号と当該ホームゲートウェイのアクセス情報を対応付けて記憶するホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、アクセスを許可した携帯端末から特定の電話番号の情報を受信すると、ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段から特定の電話番号に対応するホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、所定の通信機器がホームゲートウェイを介してインターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、ホームゲートウェイアクセス手段でアクセスしたホームゲートウェイに、設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、電話番号の情報を送信した携帯端末に設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有する遠隔通信装置により、達成できる。
【0009】
また、上述した遠隔通信装置にアクセスする携帯端末であって、遠隔通信装置から設定データ情報送信手段によって設定データを取得すると、所定の通信機器に接続し取得した設定データに応じて当該通信機器を設定する通信機器設定手段を有する携帯端末により、達成できる。
【発明の効果】
【0010】
光回線を使った検針システムにおいて、屋内に立ち入らないで、ホームゲートウェイに検針親機機能の設定および検針子機との親子関係の設定を円滑かつ安全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】検針システムのハードウェアブロック図である。
【図2】ホームゲートウェイ(HGW)の機能ブロック図である。
【図3】検針子機の機能ブロック図である。
【図4】情報収集制御装置のブロック図である。
【図5】携帯端末のブロック図である。
【図6】携帯端末、検針子機、ホームゲートウェイ、情報収集処理装置の間のシーケンス図である。
【図7】ホームゲートウェイのアプリケーションソフトウェアを受信・起動するフローチャートである。
【図8】ホームゲートウェイのアプリケーションソフトウェアのフローチャートである。
【図9】検針子機の無線LANの設定に係わるフローチャートである。
【図10】検針子機のメータからのデータを送信する処理およびメータを制御する処理のフローチャートである。
【図11】情報収集制御装置の無線IDとセキュリティ情報を生成して配布する処理のフローチャートである。
【図12】情報収集制御装置のメータの検針および制御を行なう動作のフローチャートである。
【図13】携帯端末の情報収集制御装置と検針子機にアクセスする処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
【0013】
まず、図1を参照して、検針システム500の構成を説明する。図1において、検針システム500は、ホームゲートウェイ(HGW)1と、検針子機2と、情報収集制御装置3と、携帯端末4と、ONU(Optical Network Unit)8と、NGN(Next Generation Network)9と、携帯網10とから構成されている。
【0014】
NGN9は、信頼性が高く、セキュアなサービスを提供する。NGNでは、電話番号がIP回線に紐付けられている。建屋11の屋内にONU8、ホームゲートウェイ1が設置され、屋外に検針子機2と電力メータまたはガスメータ(以下メータ5)が設置されている。ホームゲートウェイ1は、ONU8を介してNGN9に接続されている。ホームゲートウェイ1は、IPサービスを中継するためのルータ機能、VoIP機能、各種アプリケーションを動作させる機能を有している。ホームゲートウェイ1は無線LANのインターフェースを有し、家庭内の無線LAN6を構成してもよい。
【0015】
ホームゲートウェイ1は、無線LAN6とは無線IDが異なる検針用の無線LAN7を、無線LANインターフェースで構成する機能を有している。一般的に無線IDは、SSID(Service Set Identification)と称され、複数のSSIDを構成する方式をマルチSSIDという。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3とメータ5との間で行なわれる情報収集および制御を仲介する。
【0016】
検針子機2は、メータ5のデータを取得し、無線LAN7を介してホームゲートウェイ1に送信する。また、検針子機2は、ホームゲートウェイ1から受信した制御情報をメータ5に送信する。さらに、検針子機2は、無線LANのアドホック通信機能により、携帯端末4と接続し、ホームゲートウェイ1と通信を行なうための無線IDと暗号鍵などのセキュリティ情報を取得する。
【0017】
情報収集制御装置3は、NGN9、ONU8を介してホームゲートウェイ1に接続し、メータ5の検針データを収集し、メータ5を制御する。ここで、情報収集制御装置3は、中間サービス事業者を経由しても良い。中間サービス事業者は、検針サービス以外のサービスも含めセキュアにホームゲートウェイ1に一括してサービスを提供する事業者である。
【0018】
また、情報収集制御装置3は、NGN9と携帯網10を介して携帯端末4と接続する。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1が検針子機2と通信を行い情報収集制御装置3との間を仲介するためのアプリケーションソフトウェア(以下アプリ)をホームゲートウェイ1に配布して当該アプリを起動させる。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1が検針子機2と通信を行なうために設定データとして無線IDと暗号鍵などのセキュリティ情報を生成し、ホームゲートウェイ1と携帯端末4に配布する。
【0019】
尚、ここで、配布される設定データにはホームゲートウェイの名称や接続可能台数、利用状態、利用可能プロトコルなどのホームゲートウェイのプロファイルを追加してもよい。
【0020】
携帯端末4は、携帯網10とNGN9を介して情報収集制御装置3に接続し、ホームゲートウェイ1と検針子機2が通信を行なうための無線IDとセキュリティ情報を取得する。また、携帯端末4は、無線LANのアドホック通信機能により検針子機2と接続し、ホームゲートウェイ1と検針子機2が通信を行なうための無線IDとセキュリティ情報を検針子機2に送信する。
【0021】
図2を参照して、ホームゲートウェイ1の機能ブロックを説明する。図2において、ホームゲートウェイ1は、WAN−IF部100と、HGW主機能部101と、アプリケーションフレームワーク部103と、無線LAN設定部104と、無線LAN−IF部105と、認証部106とから構成されている。
【0022】
WAN−IF部100は、ONU8を経由してNGN9を含むWANとの通信を行なう物理的インターフェースおよび各種通信プロトコルを実現する。
【0023】
ホームゲートウェイ主機能部101は、WANからのサービスをLANに接続された端末に提供するためのルータ機能およびVoIP機能を実現する。
【0024】
アプリケーションフレームワーク103は、アプリケーションソフトウェアをバンドルするフレームワークである。アプリケーションフレームワーク103は、外部からのインストール、アンインストール、起動、停止を制御する。
【0025】
無線LAN設定部104は、無線LAN−IF部105に対して、無線IDおよびセキュリティ機能などを設定する。本実施例では、アプリケーションフレームワーク部103を使い、アプリケーションソフトウェアから設定を実施する。認証部106は、検針子機2、情報収集制御装置3の認証を行なう。
【0026】
無線LAN−IF部105は、無線LAN6および無線LAN7を構成する。
【0027】
図3を参照して、検針子機2の機能ブロックを説明する。図3において、検針子機2は、無線LAN−IF部200と、外部機器−IF部201と、無線LAN設定部202と、HGWとの情報送受信部203と、外部機器との情報送受信部204と、認証処理部205とから構成されている。
【0028】
無線LAN−IF部200は、ホームゲートウェイ1と無線通信を行なう。また、無線LAN−IF部200は、携帯端末4と無線通信を行なう。無線LAN−IF部200は、ホームゲートウェイ1との無線通信について、インフラストラクチャーモードで接続し、携帯端末4について、アドホックモードで接続する。
【0029】
外部機器−IF部201は、メータ5と接続され、メータ5との通信を実現する。認証処理部205は、携帯端末4を認証する。無線LAN設定部202は、携帯端末4から無線LAN−IF部200を介して受信したホームゲートウェイ1と通信を行なうための無線ID、セキュリティ情報をもとに無線LAN−IF部200の設定を行なう。
【0030】
HGWとの情報送受信部203は、ホームゲートウェイ1に対して検針データを送信し、ホームゲートウェイ1からメータ5の制御情報を受信する。
【0031】
外部機器との情報送受信部204は、メータ5から検針データを取得し、メータ5を制御する。
【0032】
図4を参照して、情報収集制御装置3の機能ブロックを説明する。図4において、情報収集制御装置3は、通信IF部300と、携帯端末通信部301と、HGW通信部302と、情報収集制御部303と、携帯端末認証処理部305と、HGW認証処理部306と、無線ID・セキュリティ情報決定部307と、お客様情報保存部308と、アプリ配布部309とから構成されている。
【0033】
通信IF部300は、NGN9を含むWANとの通信を行なう物理的インターフェースおよび各種通信プロトコルを実現する。
【0034】
携帯端末通信部301は、携帯端末4のアクセスを受け付ける。携帯端末通信部301は、携帯端末認証処理部305で認証OKになった携帯端末4に対する通信を行なう。
【0035】
HGW通信部302は、携帯端末通信部301が取得したお客様電話番号をもとにホームゲートウェイ1を特定し通信を行なう。
【0036】
情報収集制御部303は、ホームゲートウェイ1を経由してメータ5から検針データを収集し、メータ5の制御を実行する。また、外部機器(図示せず)に対して収集した検針データを送信し、外部機器からメータ5の制御指示を受ける。
【0037】
携帯端末認証処理部305は、自装置3にアクセスした携帯端末4の電話番号や証明書、パスワードをもとに認証を行なう。
【0038】
ホームゲートウェイ認証処理部306は、ホームゲートウェイ1が自情報収集制御装置3を認証する処理に対して応答する。
【0039】
無線ID・セキュリティ情報決定部307は、無線LAN7の無線IDと、セキュリティ情報を生成する。具体的には、携帯端末4から受信したお客様電話番号からユニークな無線IDとセキュリティ情報を生成する。但し、無線IDからお客様電話番号やセキュリティ情報を解読できないようにする。生成した無線IDについて、無線ID・セキュリティ情報決定部307は、お客様情報保存部308に保存する。
【0040】
お客様情報保存部308は、お客様名、電話番号、検針システムの工事有無などの情報が予め保存される他、無線ID・セキュリティ情報決定部307で決定された情報を保存する。
【0041】
アプリ配布部309は、ホームゲートウェイ1に、メータ5の情報収集およびメータ5を制御するためのアプリケーションソフトウェアをホームゲートウェイ1に配布する。
【0042】
図5を参照して、携帯端末4の機能ブロックを説明する。図5において、携帯端末4は、携帯網IF部400と、マンマシンIF部401と、携帯端末主機能部402と、無線LAN−IF部403と、情報収集制御装置通信部404と、認証処理部405と、無線ID・セキュリティ情報取得部406と、無線ID・セキュリティ情報通知部407とから構成されている。
【0043】
携帯網IF部400は、携帯網10との通信を行なう。
【0044】
マンマシンIF部401および携帯端末主機能部402は、一般的な携帯端末4の機能を実現する。
【0045】
無線LAN−IF部403は、一般的な無線LANサービスを受けるが、ここでは、検針子機2とアドホック通信を行なう。
【0046】
情報収集制御装置通信部404は、携帯網10、NGN9を介して情報収集制御装置3と通信を行なう。
【0047】
認証処理部405は、情報収集制御装置3が携帯端末4を認証する処理に対し応答する。
【0048】
無線ID・セキュリティ情報取得部406は、情報収集制御装置3から、検針子機2がホームゲートウェイ1と通信するための無線IDとセキュリティ情報を取得する。
【0049】
無線ID・セキュリティ情報通知部407は、無線ID・セキュリティ情報取得部406が取得した情報を、無線LAN−IF部403を介して検針子機2に通知する。
【0050】
図6を参照して、携帯端末4、検針子機2、ホームゲートウェイ1、情報収集制御装置3間の動作シーケンスを説明する。
【0051】
工事担当者の操作により、携帯端末4は、携帯網10、NGN9を介して情報収集制御装置3にアクセスする(S100)。情報収集制御装置3は、携帯端末4を携帯端末4の電話番号、証明書、パスワードにより認証する(S101)。ここでは、携帯端末4の認証がOKなので、情報収集制御装置3は、携帯端末4から、今回検針子機2の設置工事を行なうお客様の電話番号を受け付ける(S102)。
【0052】
情報収集制御装置3は、携帯端末4から受け付けたお客様の電話番号からお客様宅のホームゲートウェイ1を特定し、アクセスする(S103)。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3のアクセスに対して、情報収集制御装置3の電話番号、証明書、パスワードで認証を行なう(S104)。ここでは、情報収集制御装置3の認証がOKなので、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からメータの検針や制御を行なうためのアプリの配布を受け取る(S105)。ホームゲートウェイ1は、アプリをインストールして起動する(S106)。
【0053】
情報収集制御装置3は、お客様電話番号を元に無線IDを生成し、暗号鍵などのセキュリティ情報を生成する(S107)。情報収集制御装置3は、生成した無線ID、セキュリティ情報をホームゲートウェイ1に送信する(S108)。ホームゲートウェイ1は、無線IDとセキュリティ情報を受信すると、メータの検針および制御を行なうための無線LAN7の設定を行なう(S109)。この際、ホームゲートウェイ1のユーザが利用する無線LAN6には一切影響を与えない。
【0054】
情報収集制御装置3は、ステップ108でホームゲートウェイ1に送信した無線ID、セキュリティ情報と同じものを、NGN9、携帯網10を介して携帯端末4に送信する(S110)。携帯端末4は、無線IDとセキュリティ情報を受信すると、検針子機2にアドホック無線機能を使ってアクセスする(S111)。
【0055】
検針子機2は、携帯端末4を証明書およびパスワードで認証する(S112)。ここでは、認証OKなので、検針子機2は、無線端末4から無線IDとセキュリティ情報を受信する(S113)。検針子機2は、無線LANの設定に反映させる(S114)。検針子機2は、ホームゲートウェイ1の無線LAN7に帰属する(S115)。
【0056】
ホームゲートウェイ1は、ステップ108で情報収集制御装置3から受信したセキュリティ情報をもとに検針子機2の認証を行なう(S116)。ここでは、認証OKなので、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3に設置完了を通知する(S117)。
【0057】
この状態で、ホームゲートウェイ1を検針親機とした、検針システムの設定が完了し、情報収集制御装置3とメータ5のルートが確立する。ここまで、工事者は、一切建屋11の中に立ち入らなくても良い。さらに、情報収集制御装置3が任意に生成した無線IDとセキュリティ情報を使うため、ホームゲートウェイ1のユーザが利用する無線LAN6や、隣家が使用する無線LANと分離ができ、かつセキュリティを確保できる。また、工事者が使用する携帯端末4も、検針子機4、情報収集制御装置3それぞれで認証を行なうため、予め認証情報を知り得る携帯端末4でしか設定を変えることができないためセキュリティ上安全である。
【0058】
メータ5の情報収集と、メータ5の制御を引き続いて説明する。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1にデータ送信要求を送信する(S118)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2にデータ送信要求を送信する(S119)。検針子機2は、メータ5にデータ送信要求を送信する(S120)。メータ5は、検針子機2に検針データを送信する(S121)。検針子機2は、ホームゲートウェイ1に検針データを送信する(S122)。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3に検針データを送信する(S123)。
【0059】
一方、メータを制御するとき、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1に制御データを送信する(S124)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2に制御データを送信する(S125)。検針子機2は、メータ5に制御データを送信する(S126)。ここで、制御データは、電力供給またはガス供給の停止、ガス供給の再開等である。
【0060】
図7のフローチャートを参照して、ホームゲートウェイ1が情報収集制御装置3からのアクセスを受け、アプリケーションソフトウェアを受信し、起動する処理を説明する。この処理は、電源投入などホームゲートウェイ1の起動後に開始される。
【0061】
図7において、ホームゲートウェイ1は、特定電話番号からの着信を待つ(S200)。ホームゲートウェイ1は、特定電話番号からの着信を受け付けると(S200:YES)、証明書およびパスワードの送受信で、情報収集制御装置3の、認証処理を行なう(S201)。ホームゲートウェイ1は、認証OKか判定する(S203)。認証NGの場合(NO)、ホームゲートウェイ1は、着信呼を切断し(S202)、ステップ200に戻って次の着信を待つ。
【0062】
ステップ203で認証OKの場合(YES)、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からのアプリケーションソフトウェアの受信を待つ(S204)。情報収集制御装置3からアプリケーションソフトウェアを受信すると(YES)、ホームゲートウェイ1は、アプリケーションソフトウェアをインストールして起動し(S205)、ステップ200に戻って次の着信を待つ。
上述した処理は、検針サービスに限らず、複数のサービスで実行され、ホームゲートウェイ1の基本機能として初期搭載されている。
【0063】
図8のフローチャートを参照して、図7で説明したアプリケーションソフトウェアによるホームゲートウェイ1の処理を説明する。この処理は、アプリケーションソフトウェア起動後に開始される。図8において、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からの、無線ID・セキュリティ情報の受信(S300)、データ送信要求の受信(S301)または制御情報の受信(S302)のいずれかを待つ。
【0064】
無線ID・セキュリティ情報を受信すると(S300:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線LANを設定する(S304)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2から帰属要求を受付けると認証し、帰属を許可する。検針子機2が帰属すると(S311)、情報収集制御装置3に設定完了を送信する(S312)。そして、ステップ300に戻る。
データ送信要求を受信すると(S301:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線IDを特定する(S305)。ホームゲートウェイ1は、特定した無線IDに基づいて、検針子機2にデータの送信要求を転送する(S306)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2からのデータ受信を待つ(S307)。検針子機2からデータを受信したならば(YES)、データ収集制御装置3にデータを転送して(S308)、ステップ300に戻る。
【0065】
制御情報を受信すると(S302:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線IDを特定する(S309)。ホームゲートウェイ1は、特定した無線IDにより検針子機2に制御情報を転送して(S310)、ステップ300に戻る。
【0066】
図9を参照して、検針子機2の無線LANの設定に係わる処理を説明する。この処理は、電源投入など検針子機2が起動後に開始される。図9において、検針子機2は、携帯端末4からのアクセスを待つ(S400)。携帯端末4からのアクセスを受け付けると(YES)、検針子機2は、証明書、パスワードの送受信により、携帯端末4の認証を行なう(S401)。検針子機2は、認証OKか判定する(S402)。認証NGの場合(NO)、検針子機2は、携帯端末4にNGを通知し(S403)、ステップ400に戻る。
【0067】
ステップ402で認証OKの場合(YES)、検針子機2は、携帯端末4からの無線IDとセキュリティ情報の受信を待つ(S404)。無線IDとセキュリティ情報を受信すると(YES)、検針子機2は、無線LANの設定を実行する(S405)。
【0068】
検針子機2は、ホームゲートウェイ1への帰属処理を実行する(S406)。検針子機2は、帰属が成功したか判定する(S407)。ホームゲートウェイ1への帰属に成功すると(YES)、検針子機2は、携帯端末4に成功を通知して(S408)、ステップ400に戻る。ステップ407で、ホームゲートウェイ1への帰属に失敗すると(NO)、携帯端末4に失敗を通知して(S409)、ステップ400に戻る。
【0069】
図10を参照して、検針子機2が、メータ5からのデータを送信する処理およびメータ5を制御する処理を説明する。この処理は、図10の検針子機2の帰属成功した後、開始される。図10において、検針子機2は、ホームゲートウェイ1からのデータ送信要求受信(S500)または制御情報受信(S503)を待つ。
【0070】
ホームゲートウェイ1からデータ送信要求を受信すると(S500:YES)、検針子機2は、メータ5からデータを取得する(S501)。検針子機2は、データをホームゲートウェイ1に送信して(S502)、ステップ500に戻る。
【0071】
ホームゲートウェイ1から制御情報を受信すると(S503:YES)、検針子機2は、制御情報に従ってメータ5を制御して(S504)、ステップ500に戻る。
【0072】
図11を参照して、情報収集制御装置3が、携帯端末からのアクセスを受け付け、無線IDとセキュリティ情報を生成して配布する処理を説明する。この処理は、情報収集制御装置3の電源投入など起動後に開始される。図11において、情報収集制御装置3は、携帯端末4からのアクセスを待つ(S600)。携帯端末4からアクセスを受け付けると(YES)、情報収集制御装置3は、証明書、パスワードの送受信で、携帯端末4の認証を行なう(S601)。情報収集制御装置3は、認証OKか判定する(S602)。認証NGの場合(NO)、情報収集制御装置3は、携帯端末4に認証NGを通知し(S603)、ステップ600に戻る。ステップ602で認証OKの場合(YES)、情報収集制御装置3は、携帯端末4から、お客様電話番号を取得する(S604)。情報収集制御装置3は、お客様電話番号によりホームゲートウェイ1にアクセスする(S605)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1に、検針・制御を実行させるためのアプリケーションソフトウェアを配布する(S606)。
【0073】
情報収集制御装置3は、お客様電話番号をもとに無線IDとセキュリティ情報を生成する(S607)。このとき、何れの情報もお客様電話番号を解読できない計算にて行なう。情報収集制御装置3は、無線IDとセキュリティ情報をホームゲートウェイ1と携帯端末4に送信する(S608)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1からの設置完了通知を待つ(S609)。ホームゲートウェイ1から設置完了通知を受信すると(YES)、情報収集制御装置3は、お客様情報登録部に無線IDとセキュリティ情報を保存して(S610)、ステップ600に戻る。
上述した処理は、複数のホームゲートウェイ1(お客様)に対して実行する。
【0074】
図12を参照して、情報収集制御部3のメータ5の検針および制御を行なう動作を説明する。この処理は、情報収集制御装置の電源投入など起動後に開始される。図12において、情報収集制御装置3は、外部装置(図示せず)からの指示による、メータ5のデータ取得イベント(S700)またはメータ制御イベント(S705)を待つ。データ取得イベントを検出すると(S700:YES)、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1を特定し、ホームゲートウェイ1にデータ送信要求を送信する(S702)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1からのデータ受信を待つ(S703)。ホームゲートウェイ1からデータを受信すると(YES)、情報収集制御装置3は、外部装置に送信し(S704)、ステップ700に戻る。
【0075】
制御イベントを検出すると(S705:YES)、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1を特定し、ホームゲートウェイ1に制御情報を送信して(S706)、ステップ700に戻る。
【0076】
図13を参照して、携帯端末4の情報収集制御装置3と検針子機2にアクセスする処理を説明する。この処理は、工事者が携帯端末4の検針システム設定機能を起動することにより開始する。図13において、工事者の操作により、携帯端末4は、情報収集制御装置3にアクセスする(S800)。携帯端末4は、情報収集制御装置3の認証処理に応答して、自身の認証OKか判定する(S801)。情報収集制御装置3による被認証がOKの場合(YES)、携帯端末4は、工事者が入力したお客様電話番号を、情報収集制御装置3に送信する(S802)。
【0077】
携帯端末4は、情報収集制御装置3からの無線IDとセキュリティ情報の受信を待つ(S803)。携帯端末4は、情報収集制御装置3からの無線IDとセキュリティ情報を受信すると(YES)、携帯端末4は、検針子機2にアクセスする(S804)。
【0078】
携帯端末4は、検針子機2の認証に対して応答し、自身の認証がOKか判定する(S805)。被認証OKの場合(YES)、携帯端末4は、検針子機2に無線IDとセキュリティ情報を送信し(S806)、本処理を終了する。
【0079】
携帯端末4は、ステップ801またはステップ805で認証NGの場合(何れもNO)、マンマシンIF部401の表示部(図示せず)にNGを表示し(S807)、終了する。
【0080】
上述した実施例によれば、検針システムにおいて、屋内に立ち入らないで、ホームゲートウェイに検針親機機能の設定および検針子機との親子関係の設定を行なうことができる。
【符号の説明】
【0081】
1…ホームゲートウェイ(HGW)、2…検針子機、3…情報収集制御装置、4…携帯端末、5…メータ、6…無線LAN、7…無線LAN、8…ONU、9…NGN、10…携帯網、100…WAN−IF部、101…HGW主機能部、103…アプリケーションフレームワーク部、104…無線LAN設定部、105…無線LAN−IF部、106…認証部、200…無線LAN−IF部、201…外部機器−IF部、202…無線LAN設定部、203…HGWとの情報送受信部、204…外部機器との情報送受信部、205…認証処理部、300…通信IF部、301…携帯端末通信部、302…HGW通信部、303…情報収集制御部、305…携帯端末認証処理部、306…HGW認証処理部、307…無線ID・セキュリティ情報決定部、308…お客様情報保存部、309…アポリ配布部、400…携帯網IF部、401…マンマシンIF部、402…携帯端末主機能部、403…無線LAN−IF部、404…情報収集制御装置通信部、405…認証処理部、406…無線ID・セキュリティ情報取得部、407…無線ID・セキュリティ情報通知部、500…検針システム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線により電力メータまたはガスメータの情報を取得または制御するシステムにおける遠隔通信装置および携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔検針を行なうシステムとして電話網を介して各家庭の電気の電力量メータやガスの流量メータ(以下メータ)を検針するシステムがある。このシステムは、メータの検針データを取得する検針子機と検針子機から検針データを受信して、電話網のケーブルに直接ブランチ接続されている網制御装置(NCU:Network Control Unit)を介して検針センターに送信する検針親機とから構成され、検針親機と検針子機の通信には、無線方式を用いることが主流となっている。
【0003】
特許文献1には、検針親機と検針子機の親子関係を設定する技術が開示されている。具体的には、工事者が検針親機と検針子機の双方に検針子機のIDの一部(短縮ID)を設定しておき、検針子機は電源ONすると、検針親機と一定時間間欠受信可能な状態となる。検針親機の所定のボタンを押下すると短縮IDが含まれるペアリング要求電文を当該検針子機に送信し、検針子機は短縮IDが一致した場合にペアリングを成立させ正式なIDを交換して記憶する。
【0004】
ところで、今後、電話網は光回線に移行され、光回線を収容するホームゲートウェイが各家庭に設置されるに伴い、検針システムの検針親機として動作するホームゲートウェイの実現が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−303942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、一般にホームゲートウェイが設置される場所は屋内なので、屋内に設置されたホームゲートウェイに検針親機機能の設定や検針子機の親子関係の設定を行なう場合、家主の承諾を得て、屋内に立ち入って各種設定を行わなければならず煩雑である。
【0007】
本発明の目的は、光回線を使った検針システムにおいて、工事担当者がセキュリティを保持しつつ、屋内に立ち入らないで円滑かつ安全にホームゲートウェイの設定を行なうための遠隔通信装置および携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題は、ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、予めホームゲートウェイが設置された家の電話番号と当該ホームゲートウェイのアクセス情報を対応付けて記憶するホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、アクセスを許可した携帯端末から特定の電話番号の情報を受信すると、ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段から特定の電話番号に対応するホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、所定の通信機器がホームゲートウェイを介してインターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、ホームゲートウェイアクセス手段でアクセスしたホームゲートウェイに、設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、電話番号の情報を送信した携帯端末に設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有する遠隔通信装置により、達成できる。
【0009】
また、上述した遠隔通信装置にアクセスする携帯端末であって、遠隔通信装置から設定データ情報送信手段によって設定データを取得すると、所定の通信機器に接続し取得した設定データに応じて当該通信機器を設定する通信機器設定手段を有する携帯端末により、達成できる。
【発明の効果】
【0010】
光回線を使った検針システムにおいて、屋内に立ち入らないで、ホームゲートウェイに検針親機機能の設定および検針子機との親子関係の設定を円滑かつ安全に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】検針システムのハードウェアブロック図である。
【図2】ホームゲートウェイ(HGW)の機能ブロック図である。
【図3】検針子機の機能ブロック図である。
【図4】情報収集制御装置のブロック図である。
【図5】携帯端末のブロック図である。
【図6】携帯端末、検針子機、ホームゲートウェイ、情報収集処理装置の間のシーケンス図である。
【図7】ホームゲートウェイのアプリケーションソフトウェアを受信・起動するフローチャートである。
【図8】ホームゲートウェイのアプリケーションソフトウェアのフローチャートである。
【図9】検針子機の無線LANの設定に係わるフローチャートである。
【図10】検針子機のメータからのデータを送信する処理およびメータを制御する処理のフローチャートである。
【図11】情報収集制御装置の無線IDとセキュリティ情報を生成して配布する処理のフローチャートである。
【図12】情報収集制御装置のメータの検針および制御を行なう動作のフローチャートである。
【図13】携帯端末の情報収集制御装置と検針子機にアクセスする処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、実施例を用い図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、実質同一部位には同じ参照番号を振り、説明は繰り返さない。
【0013】
まず、図1を参照して、検針システム500の構成を説明する。図1において、検針システム500は、ホームゲートウェイ(HGW)1と、検針子機2と、情報収集制御装置3と、携帯端末4と、ONU(Optical Network Unit)8と、NGN(Next Generation Network)9と、携帯網10とから構成されている。
【0014】
NGN9は、信頼性が高く、セキュアなサービスを提供する。NGNでは、電話番号がIP回線に紐付けられている。建屋11の屋内にONU8、ホームゲートウェイ1が設置され、屋外に検針子機2と電力メータまたはガスメータ(以下メータ5)が設置されている。ホームゲートウェイ1は、ONU8を介してNGN9に接続されている。ホームゲートウェイ1は、IPサービスを中継するためのルータ機能、VoIP機能、各種アプリケーションを動作させる機能を有している。ホームゲートウェイ1は無線LANのインターフェースを有し、家庭内の無線LAN6を構成してもよい。
【0015】
ホームゲートウェイ1は、無線LAN6とは無線IDが異なる検針用の無線LAN7を、無線LANインターフェースで構成する機能を有している。一般的に無線IDは、SSID(Service Set Identification)と称され、複数のSSIDを構成する方式をマルチSSIDという。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3とメータ5との間で行なわれる情報収集および制御を仲介する。
【0016】
検針子機2は、メータ5のデータを取得し、無線LAN7を介してホームゲートウェイ1に送信する。また、検針子機2は、ホームゲートウェイ1から受信した制御情報をメータ5に送信する。さらに、検針子機2は、無線LANのアドホック通信機能により、携帯端末4と接続し、ホームゲートウェイ1と通信を行なうための無線IDと暗号鍵などのセキュリティ情報を取得する。
【0017】
情報収集制御装置3は、NGN9、ONU8を介してホームゲートウェイ1に接続し、メータ5の検針データを収集し、メータ5を制御する。ここで、情報収集制御装置3は、中間サービス事業者を経由しても良い。中間サービス事業者は、検針サービス以外のサービスも含めセキュアにホームゲートウェイ1に一括してサービスを提供する事業者である。
【0018】
また、情報収集制御装置3は、NGN9と携帯網10を介して携帯端末4と接続する。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1が検針子機2と通信を行い情報収集制御装置3との間を仲介するためのアプリケーションソフトウェア(以下アプリ)をホームゲートウェイ1に配布して当該アプリを起動させる。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1が検針子機2と通信を行なうために設定データとして無線IDと暗号鍵などのセキュリティ情報を生成し、ホームゲートウェイ1と携帯端末4に配布する。
【0019】
尚、ここで、配布される設定データにはホームゲートウェイの名称や接続可能台数、利用状態、利用可能プロトコルなどのホームゲートウェイのプロファイルを追加してもよい。
【0020】
携帯端末4は、携帯網10とNGN9を介して情報収集制御装置3に接続し、ホームゲートウェイ1と検針子機2が通信を行なうための無線IDとセキュリティ情報を取得する。また、携帯端末4は、無線LANのアドホック通信機能により検針子機2と接続し、ホームゲートウェイ1と検針子機2が通信を行なうための無線IDとセキュリティ情報を検針子機2に送信する。
【0021】
図2を参照して、ホームゲートウェイ1の機能ブロックを説明する。図2において、ホームゲートウェイ1は、WAN−IF部100と、HGW主機能部101と、アプリケーションフレームワーク部103と、無線LAN設定部104と、無線LAN−IF部105と、認証部106とから構成されている。
【0022】
WAN−IF部100は、ONU8を経由してNGN9を含むWANとの通信を行なう物理的インターフェースおよび各種通信プロトコルを実現する。
【0023】
ホームゲートウェイ主機能部101は、WANからのサービスをLANに接続された端末に提供するためのルータ機能およびVoIP機能を実現する。
【0024】
アプリケーションフレームワーク103は、アプリケーションソフトウェアをバンドルするフレームワークである。アプリケーションフレームワーク103は、外部からのインストール、アンインストール、起動、停止を制御する。
【0025】
無線LAN設定部104は、無線LAN−IF部105に対して、無線IDおよびセキュリティ機能などを設定する。本実施例では、アプリケーションフレームワーク部103を使い、アプリケーションソフトウェアから設定を実施する。認証部106は、検針子機2、情報収集制御装置3の認証を行なう。
【0026】
無線LAN−IF部105は、無線LAN6および無線LAN7を構成する。
【0027】
図3を参照して、検針子機2の機能ブロックを説明する。図3において、検針子機2は、無線LAN−IF部200と、外部機器−IF部201と、無線LAN設定部202と、HGWとの情報送受信部203と、外部機器との情報送受信部204と、認証処理部205とから構成されている。
【0028】
無線LAN−IF部200は、ホームゲートウェイ1と無線通信を行なう。また、無線LAN−IF部200は、携帯端末4と無線通信を行なう。無線LAN−IF部200は、ホームゲートウェイ1との無線通信について、インフラストラクチャーモードで接続し、携帯端末4について、アドホックモードで接続する。
【0029】
外部機器−IF部201は、メータ5と接続され、メータ5との通信を実現する。認証処理部205は、携帯端末4を認証する。無線LAN設定部202は、携帯端末4から無線LAN−IF部200を介して受信したホームゲートウェイ1と通信を行なうための無線ID、セキュリティ情報をもとに無線LAN−IF部200の設定を行なう。
【0030】
HGWとの情報送受信部203は、ホームゲートウェイ1に対して検針データを送信し、ホームゲートウェイ1からメータ5の制御情報を受信する。
【0031】
外部機器との情報送受信部204は、メータ5から検針データを取得し、メータ5を制御する。
【0032】
図4を参照して、情報収集制御装置3の機能ブロックを説明する。図4において、情報収集制御装置3は、通信IF部300と、携帯端末通信部301と、HGW通信部302と、情報収集制御部303と、携帯端末認証処理部305と、HGW認証処理部306と、無線ID・セキュリティ情報決定部307と、お客様情報保存部308と、アプリ配布部309とから構成されている。
【0033】
通信IF部300は、NGN9を含むWANとの通信を行なう物理的インターフェースおよび各種通信プロトコルを実現する。
【0034】
携帯端末通信部301は、携帯端末4のアクセスを受け付ける。携帯端末通信部301は、携帯端末認証処理部305で認証OKになった携帯端末4に対する通信を行なう。
【0035】
HGW通信部302は、携帯端末通信部301が取得したお客様電話番号をもとにホームゲートウェイ1を特定し通信を行なう。
【0036】
情報収集制御部303は、ホームゲートウェイ1を経由してメータ5から検針データを収集し、メータ5の制御を実行する。また、外部機器(図示せず)に対して収集した検針データを送信し、外部機器からメータ5の制御指示を受ける。
【0037】
携帯端末認証処理部305は、自装置3にアクセスした携帯端末4の電話番号や証明書、パスワードをもとに認証を行なう。
【0038】
ホームゲートウェイ認証処理部306は、ホームゲートウェイ1が自情報収集制御装置3を認証する処理に対して応答する。
【0039】
無線ID・セキュリティ情報決定部307は、無線LAN7の無線IDと、セキュリティ情報を生成する。具体的には、携帯端末4から受信したお客様電話番号からユニークな無線IDとセキュリティ情報を生成する。但し、無線IDからお客様電話番号やセキュリティ情報を解読できないようにする。生成した無線IDについて、無線ID・セキュリティ情報決定部307は、お客様情報保存部308に保存する。
【0040】
お客様情報保存部308は、お客様名、電話番号、検針システムの工事有無などの情報が予め保存される他、無線ID・セキュリティ情報決定部307で決定された情報を保存する。
【0041】
アプリ配布部309は、ホームゲートウェイ1に、メータ5の情報収集およびメータ5を制御するためのアプリケーションソフトウェアをホームゲートウェイ1に配布する。
【0042】
図5を参照して、携帯端末4の機能ブロックを説明する。図5において、携帯端末4は、携帯網IF部400と、マンマシンIF部401と、携帯端末主機能部402と、無線LAN−IF部403と、情報収集制御装置通信部404と、認証処理部405と、無線ID・セキュリティ情報取得部406と、無線ID・セキュリティ情報通知部407とから構成されている。
【0043】
携帯網IF部400は、携帯網10との通信を行なう。
【0044】
マンマシンIF部401および携帯端末主機能部402は、一般的な携帯端末4の機能を実現する。
【0045】
無線LAN−IF部403は、一般的な無線LANサービスを受けるが、ここでは、検針子機2とアドホック通信を行なう。
【0046】
情報収集制御装置通信部404は、携帯網10、NGN9を介して情報収集制御装置3と通信を行なう。
【0047】
認証処理部405は、情報収集制御装置3が携帯端末4を認証する処理に対し応答する。
【0048】
無線ID・セキュリティ情報取得部406は、情報収集制御装置3から、検針子機2がホームゲートウェイ1と通信するための無線IDとセキュリティ情報を取得する。
【0049】
無線ID・セキュリティ情報通知部407は、無線ID・セキュリティ情報取得部406が取得した情報を、無線LAN−IF部403を介して検針子機2に通知する。
【0050】
図6を参照して、携帯端末4、検針子機2、ホームゲートウェイ1、情報収集制御装置3間の動作シーケンスを説明する。
【0051】
工事担当者の操作により、携帯端末4は、携帯網10、NGN9を介して情報収集制御装置3にアクセスする(S100)。情報収集制御装置3は、携帯端末4を携帯端末4の電話番号、証明書、パスワードにより認証する(S101)。ここでは、携帯端末4の認証がOKなので、情報収集制御装置3は、携帯端末4から、今回検針子機2の設置工事を行なうお客様の電話番号を受け付ける(S102)。
【0052】
情報収集制御装置3は、携帯端末4から受け付けたお客様の電話番号からお客様宅のホームゲートウェイ1を特定し、アクセスする(S103)。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3のアクセスに対して、情報収集制御装置3の電話番号、証明書、パスワードで認証を行なう(S104)。ここでは、情報収集制御装置3の認証がOKなので、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からメータの検針や制御を行なうためのアプリの配布を受け取る(S105)。ホームゲートウェイ1は、アプリをインストールして起動する(S106)。
【0053】
情報収集制御装置3は、お客様電話番号を元に無線IDを生成し、暗号鍵などのセキュリティ情報を生成する(S107)。情報収集制御装置3は、生成した無線ID、セキュリティ情報をホームゲートウェイ1に送信する(S108)。ホームゲートウェイ1は、無線IDとセキュリティ情報を受信すると、メータの検針および制御を行なうための無線LAN7の設定を行なう(S109)。この際、ホームゲートウェイ1のユーザが利用する無線LAN6には一切影響を与えない。
【0054】
情報収集制御装置3は、ステップ108でホームゲートウェイ1に送信した無線ID、セキュリティ情報と同じものを、NGN9、携帯網10を介して携帯端末4に送信する(S110)。携帯端末4は、無線IDとセキュリティ情報を受信すると、検針子機2にアドホック無線機能を使ってアクセスする(S111)。
【0055】
検針子機2は、携帯端末4を証明書およびパスワードで認証する(S112)。ここでは、認証OKなので、検針子機2は、無線端末4から無線IDとセキュリティ情報を受信する(S113)。検針子機2は、無線LANの設定に反映させる(S114)。検針子機2は、ホームゲートウェイ1の無線LAN7に帰属する(S115)。
【0056】
ホームゲートウェイ1は、ステップ108で情報収集制御装置3から受信したセキュリティ情報をもとに検針子機2の認証を行なう(S116)。ここでは、認証OKなので、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3に設置完了を通知する(S117)。
【0057】
この状態で、ホームゲートウェイ1を検針親機とした、検針システムの設定が完了し、情報収集制御装置3とメータ5のルートが確立する。ここまで、工事者は、一切建屋11の中に立ち入らなくても良い。さらに、情報収集制御装置3が任意に生成した無線IDとセキュリティ情報を使うため、ホームゲートウェイ1のユーザが利用する無線LAN6や、隣家が使用する無線LANと分離ができ、かつセキュリティを確保できる。また、工事者が使用する携帯端末4も、検針子機4、情報収集制御装置3それぞれで認証を行なうため、予め認証情報を知り得る携帯端末4でしか設定を変えることができないためセキュリティ上安全である。
【0058】
メータ5の情報収集と、メータ5の制御を引き続いて説明する。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1にデータ送信要求を送信する(S118)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2にデータ送信要求を送信する(S119)。検針子機2は、メータ5にデータ送信要求を送信する(S120)。メータ5は、検針子機2に検針データを送信する(S121)。検針子機2は、ホームゲートウェイ1に検針データを送信する(S122)。ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3に検針データを送信する(S123)。
【0059】
一方、メータを制御するとき、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1に制御データを送信する(S124)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2に制御データを送信する(S125)。検針子機2は、メータ5に制御データを送信する(S126)。ここで、制御データは、電力供給またはガス供給の停止、ガス供給の再開等である。
【0060】
図7のフローチャートを参照して、ホームゲートウェイ1が情報収集制御装置3からのアクセスを受け、アプリケーションソフトウェアを受信し、起動する処理を説明する。この処理は、電源投入などホームゲートウェイ1の起動後に開始される。
【0061】
図7において、ホームゲートウェイ1は、特定電話番号からの着信を待つ(S200)。ホームゲートウェイ1は、特定電話番号からの着信を受け付けると(S200:YES)、証明書およびパスワードの送受信で、情報収集制御装置3の、認証処理を行なう(S201)。ホームゲートウェイ1は、認証OKか判定する(S203)。認証NGの場合(NO)、ホームゲートウェイ1は、着信呼を切断し(S202)、ステップ200に戻って次の着信を待つ。
【0062】
ステップ203で認証OKの場合(YES)、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からのアプリケーションソフトウェアの受信を待つ(S204)。情報収集制御装置3からアプリケーションソフトウェアを受信すると(YES)、ホームゲートウェイ1は、アプリケーションソフトウェアをインストールして起動し(S205)、ステップ200に戻って次の着信を待つ。
上述した処理は、検針サービスに限らず、複数のサービスで実行され、ホームゲートウェイ1の基本機能として初期搭載されている。
【0063】
図8のフローチャートを参照して、図7で説明したアプリケーションソフトウェアによるホームゲートウェイ1の処理を説明する。この処理は、アプリケーションソフトウェア起動後に開始される。図8において、ホームゲートウェイ1は、情報収集制御装置3からの、無線ID・セキュリティ情報の受信(S300)、データ送信要求の受信(S301)または制御情報の受信(S302)のいずれかを待つ。
【0064】
無線ID・セキュリティ情報を受信すると(S300:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線LANを設定する(S304)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2から帰属要求を受付けると認証し、帰属を許可する。検針子機2が帰属すると(S311)、情報収集制御装置3に設定完了を送信する(S312)。そして、ステップ300に戻る。
データ送信要求を受信すると(S301:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線IDを特定する(S305)。ホームゲートウェイ1は、特定した無線IDに基づいて、検針子機2にデータの送信要求を転送する(S306)。ホームゲートウェイ1は、検針子機2からのデータ受信を待つ(S307)。検針子機2からデータを受信したならば(YES)、データ収集制御装置3にデータを転送して(S308)、ステップ300に戻る。
【0065】
制御情報を受信すると(S302:YES)、ホームゲートウェイ1は、無線IDを特定する(S309)。ホームゲートウェイ1は、特定した無線IDにより検針子機2に制御情報を転送して(S310)、ステップ300に戻る。
【0066】
図9を参照して、検針子機2の無線LANの設定に係わる処理を説明する。この処理は、電源投入など検針子機2が起動後に開始される。図9において、検針子機2は、携帯端末4からのアクセスを待つ(S400)。携帯端末4からのアクセスを受け付けると(YES)、検針子機2は、証明書、パスワードの送受信により、携帯端末4の認証を行なう(S401)。検針子機2は、認証OKか判定する(S402)。認証NGの場合(NO)、検針子機2は、携帯端末4にNGを通知し(S403)、ステップ400に戻る。
【0067】
ステップ402で認証OKの場合(YES)、検針子機2は、携帯端末4からの無線IDとセキュリティ情報の受信を待つ(S404)。無線IDとセキュリティ情報を受信すると(YES)、検針子機2は、無線LANの設定を実行する(S405)。
【0068】
検針子機2は、ホームゲートウェイ1への帰属処理を実行する(S406)。検針子機2は、帰属が成功したか判定する(S407)。ホームゲートウェイ1への帰属に成功すると(YES)、検針子機2は、携帯端末4に成功を通知して(S408)、ステップ400に戻る。ステップ407で、ホームゲートウェイ1への帰属に失敗すると(NO)、携帯端末4に失敗を通知して(S409)、ステップ400に戻る。
【0069】
図10を参照して、検針子機2が、メータ5からのデータを送信する処理およびメータ5を制御する処理を説明する。この処理は、図10の検針子機2の帰属成功した後、開始される。図10において、検針子機2は、ホームゲートウェイ1からのデータ送信要求受信(S500)または制御情報受信(S503)を待つ。
【0070】
ホームゲートウェイ1からデータ送信要求を受信すると(S500:YES)、検針子機2は、メータ5からデータを取得する(S501)。検針子機2は、データをホームゲートウェイ1に送信して(S502)、ステップ500に戻る。
【0071】
ホームゲートウェイ1から制御情報を受信すると(S503:YES)、検針子機2は、制御情報に従ってメータ5を制御して(S504)、ステップ500に戻る。
【0072】
図11を参照して、情報収集制御装置3が、携帯端末からのアクセスを受け付け、無線IDとセキュリティ情報を生成して配布する処理を説明する。この処理は、情報収集制御装置3の電源投入など起動後に開始される。図11において、情報収集制御装置3は、携帯端末4からのアクセスを待つ(S600)。携帯端末4からアクセスを受け付けると(YES)、情報収集制御装置3は、証明書、パスワードの送受信で、携帯端末4の認証を行なう(S601)。情報収集制御装置3は、認証OKか判定する(S602)。認証NGの場合(NO)、情報収集制御装置3は、携帯端末4に認証NGを通知し(S603)、ステップ600に戻る。ステップ602で認証OKの場合(YES)、情報収集制御装置3は、携帯端末4から、お客様電話番号を取得する(S604)。情報収集制御装置3は、お客様電話番号によりホームゲートウェイ1にアクセスする(S605)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1に、検針・制御を実行させるためのアプリケーションソフトウェアを配布する(S606)。
【0073】
情報収集制御装置3は、お客様電話番号をもとに無線IDとセキュリティ情報を生成する(S607)。このとき、何れの情報もお客様電話番号を解読できない計算にて行なう。情報収集制御装置3は、無線IDとセキュリティ情報をホームゲートウェイ1と携帯端末4に送信する(S608)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1からの設置完了通知を待つ(S609)。ホームゲートウェイ1から設置完了通知を受信すると(YES)、情報収集制御装置3は、お客様情報登録部に無線IDとセキュリティ情報を保存して(S610)、ステップ600に戻る。
上述した処理は、複数のホームゲートウェイ1(お客様)に対して実行する。
【0074】
図12を参照して、情報収集制御部3のメータ5の検針および制御を行なう動作を説明する。この処理は、情報収集制御装置の電源投入など起動後に開始される。図12において、情報収集制御装置3は、外部装置(図示せず)からの指示による、メータ5のデータ取得イベント(S700)またはメータ制御イベント(S705)を待つ。データ取得イベントを検出すると(S700:YES)、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1を特定し、ホームゲートウェイ1にデータ送信要求を送信する(S702)。情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1からのデータ受信を待つ(S703)。ホームゲートウェイ1からデータを受信すると(YES)、情報収集制御装置3は、外部装置に送信し(S704)、ステップ700に戻る。
【0075】
制御イベントを検出すると(S705:YES)、情報収集制御装置3は、ホームゲートウェイ1を特定し、ホームゲートウェイ1に制御情報を送信して(S706)、ステップ700に戻る。
【0076】
図13を参照して、携帯端末4の情報収集制御装置3と検針子機2にアクセスする処理を説明する。この処理は、工事者が携帯端末4の検針システム設定機能を起動することにより開始する。図13において、工事者の操作により、携帯端末4は、情報収集制御装置3にアクセスする(S800)。携帯端末4は、情報収集制御装置3の認証処理に応答して、自身の認証OKか判定する(S801)。情報収集制御装置3による被認証がOKの場合(YES)、携帯端末4は、工事者が入力したお客様電話番号を、情報収集制御装置3に送信する(S802)。
【0077】
携帯端末4は、情報収集制御装置3からの無線IDとセキュリティ情報の受信を待つ(S803)。携帯端末4は、情報収集制御装置3からの無線IDとセキュリティ情報を受信すると(YES)、携帯端末4は、検針子機2にアクセスする(S804)。
【0078】
携帯端末4は、検針子機2の認証に対して応答し、自身の認証がOKか判定する(S805)。被認証OKの場合(YES)、携帯端末4は、検針子機2に無線IDとセキュリティ情報を送信し(S806)、本処理を終了する。
【0079】
携帯端末4は、ステップ801またはステップ805で認証NGの場合(何れもNO)、マンマシンIF部401の表示部(図示せず)にNGを表示し(S807)、終了する。
【0080】
上述した実施例によれば、検針システムにおいて、屋内に立ち入らないで、ホームゲートウェイに検針親機機能の設定および検針子機との親子関係の設定を行なうことができる。
【符号の説明】
【0081】
1…ホームゲートウェイ(HGW)、2…検針子機、3…情報収集制御装置、4…携帯端末、5…メータ、6…無線LAN、7…無線LAN、8…ONU、9…NGN、10…携帯網、100…WAN−IF部、101…HGW主機能部、103…アプリケーションフレームワーク部、104…無線LAN設定部、105…無線LAN−IF部、106…認証部、200…無線LAN−IF部、201…外部機器−IF部、202…無線LAN設定部、203…HGWとの情報送受信部、204…外部機器との情報送受信部、205…認証処理部、300…通信IF部、301…携帯端末通信部、302…HGW通信部、303…情報収集制御部、305…携帯端末認証処理部、306…HGW認証処理部、307…無線ID・セキュリティ情報決定部、308…お客様情報保存部、309…アポリ配布部、400…携帯網IF部、401…マンマシンIF部、402…携帯端末主機能部、403…無線LAN−IF部、404…情報収集制御装置通信部、405…認証処理部、406…無線ID・セキュリティ情報取得部、407…無線ID・セキュリティ情報通知部、500…検針システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、
予め前記ホームゲートウェイが設置された家の電話番号と当該ホームゲートウェイのアクセス情報を対応付けて記憶するホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、
自装置へのアクセスを許可した携帯端末から特定の電話番号の情報を受信すると、前記ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段から前記特定の電話番号に対応するホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、
所定の通信機器がホームゲートウェイを介してインターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、
前記ホームゲートウェイアクセス手段でアクセスしたホームゲートウェイに、前記設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、
電話番号の情報を送信した前記携帯端末に前記設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有することを特徴とする遠隔通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔通信装置にアクセスする携帯端末であって、
遠隔通信装置から前記設定データ情報送信手段によって設定データを取得すると、所定の通信機器に接続し取得した設定データに応じて当該通信機器を設定する通信機器設定手段を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項1】
ネットワークを介して所定の家の屋内に設置されたホームゲートウェイにアクセスする遠隔通信装置であって、
予め前記ホームゲートウェイが設置された家の電話番号と当該ホームゲートウェイのアクセス情報を対応付けて記憶するホームゲートウェイアクセス情報記憶手段と、
自装置へのアクセスを許可した携帯端末から特定の電話番号の情報を受信すると、前記ホームゲートウェイアクセス情報記憶手段から前記特定の電話番号に対応するホームゲートウェイのアクセス情報を取得し、当該ホームゲートウェイにアクセスするホームゲートウェイアクセス手段と、
所定の通信機器がホームゲートウェイを介してインターネットに接続するための設定データを生成する設定データ生成手段と、
前記ホームゲートウェイアクセス手段でアクセスしたホームゲートウェイに、前記設定データ生成手段で生成した設定データを設定する設定データ設定手段と、
電話番号の情報を送信した前記携帯端末に前記設定データ生成手段で生成した設定データを送信する設定データ情報送信手段とを有することを特徴とする遠隔通信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の遠隔通信装置にアクセスする携帯端末であって、
遠隔通信装置から前記設定データ情報送信手段によって設定データを取得すると、所定の通信機器に接続し取得した設定データに応じて当該通信機器を設定する通信機器設定手段を有することを特徴とする携帯端末。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−165059(P2012−165059A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21874(P2011−21874)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(000134707)株式会社ナカヨ通信機 (522)
【Fターム(参考)】
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