説明

遮音材料とその製造方法

本発明は、ゴム及びPURプラスチックから製造されるマット、モールディング又はコーティングの形の、特に自動車用の遮音材料、加えてそのような材料の製造方法に関する。騒音減衰効果を実質的に変えずに又は更に改良して遮音材料を軽量化するために、本発明により、ゴム(12)とPURプラスチック(13)が混合され、そこでそのゴムが多数のガス充填弾性中空体(14)のはめ込まれたマトリックスを形成することが提供される。
本発明による遮音材料の製造方法は、熱可塑性ゴム粒子とPURプラスチック粒子が発泡剤と共にフォーム状混合材料に押出され、そこでは熱の作用で膨張するポリマー混合物の外殻を有する発泡剤含有微小中空体の形でその発泡剤が添加される。好ましくは、ゴム粒子及びPURプラスチック粒子として、再循環されるEPDMゴム又はPURペレットが用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音材料、特に自動車用の遮音材料で、熱可塑性ゴム及びポリウレタン(PUR)プラスチックから製造される遮音材料、加えてそのような材料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の技術において、特にエンジン及び運転の騒音に対する車室における遮音のために、重質層成形品又は重質層マットが採用される。更に、重質層成形品及び重質層マットは、振動する車体の消音(車体騒音の減衰)のために使用される。重質充填材に加えて、その重質材料層は通常エチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴムを含有する。とりわけ重晶石(BaSO)が有効であることが判明している。
【0003】
自動車における音の減衰のため、特に車体部分の音を吸収するために採用される通常の重質層材料は、比較的高い重量を有する。これは、車の重量を低下させることによって自動車の燃料使用量を低減しようとする努力に対して不利である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、良好な防音作用と比較的低い重量を有する、特に自動車の構造のための、最初に述べたようなタイプの遮音材料を生み出すことである。更に、そのような材料を製造するためのコスト的に有利な方法が、提供されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その材料に関してこの課題に対する解決は、本発明に従って、そこにはめ込まれた多数のガス充填弾性中空体と共に、ゴムがマトリックスを形成するように、ゴム及びPURプラスチックを互いに混合することから成る。
【0006】
本発明による方法は、基本的には、発泡したプラスチックタイプの混合材料に発泡剤が添加されると共に、熱可塑性ゴム粒子とPURプラスチック粒子が押し出されることを特徴としている。そこでは、発泡剤を含有する微小中空体の形でその発泡剤が添加され、その微小中空体は熱の作用で膨張する混合ポリマーの外殻(shell)を有する。
【0007】
発泡された重質層材料が本発明によって創り出され、そして実際にゴムマトリックスを備えた重質層材料が、拡張された弾性中空体を含有する。本発明によるその材料は、良好な防音に加えて良好な音減衰特性並びに比較的低い重量を有するものである。
【0008】
本発明の有利な展開は、PURプラスチック粒子を含有する古い及び/又は廃棄の材料の粉砕によって得られた再循環材料を、そのゴム粒子として使用することで構成される。好ましくは、PUR発泡材料を有する古い及び/又は廃棄の材料がペレット、フレーク又は類似物に粉砕されると同時に、再循環材料がPURプラスチック粒子としても使用され得る。そのようにすることによって、原料の資源が倹約され、そして重質層材料の製造のための原料コストが低減される。
【0009】
本発明の他の好ましく且つ有利な展開が、従属する請求項に示されている。
【0010】
以下に、添付の図面に関連した実施態様例に基づいて、更に本発明が説明される。
【0011】
本発明に従った遮音材料は、異なる形態を取り得る。それは、例えばマット、モールディング、又は噴霧キャスト、特にバックインジェクションにより製造されたコーティングの形で使用され得る。
【0012】
図2において1として一般的に示される本発明の材料を製造するために、押出装置2が活用される。その押出装置は、本質的に図1に示される構造を有する。それ自体で知られているように、押出装置2は、充填用ロート4を備えた充填ゾーン3、移行及び圧縮のゾーン5、排出ゾーン6、並びに押出ツールとしてのノズル7を有する。そのスプリットノズル7並びにそれぞれ異なるゾーン3,5及び6は、互いに独立して制御され得る加熱装置8,9,10及び11を備えている。
【0013】
熱可塑性ゴム粒子、ポリウレタン(PUR)プラスチック粒子及び発泡剤は、充填用ロート4を介して押出装置2に供給される。
【0014】
その熱可塑性ゴム粒子は、材料を含有するEPDMゴムの粉砕によって得られるペレット状の再循環材料である。押出装置2に供給されるEPDMゴム粒子は、好ましくは2〜8mmの範囲にある平均粒子サイズを有する。そのEPDMゴム粒子は、重晶石(BaSO)又は他の重質充填材を含有する。
【0015】
そのPURプラスチック粒子は、同様に好ましくは再循環材料である。それは、PUR発泡材料の粉砕により得られるものであって、好ましくは1〜6mmの範囲にある平均粒子サイズを有するペレット又はフレーク状である。
【0016】
その熱可塑性ゴム粒子及びポリウレタンプラスチック粒子は、例えば古い自動車の防音複合構造要素を粉砕することによって入手され得る。それは、通常多層の音響バネ質量系で出来ており、音響バネとしてのポリウレタン発泡層及び音響質量としてのEPDMゴムの重質層を有する。
【0017】
発泡剤として、混合されたポリマーの気密性で高弾性の外殻を有し、熱の作用で膨張する、発泡剤含有の微小中空体が添加される。その微小中空体は、実質的に球状であって、未膨張の状態で8〜20μmの範囲にある平均粒子サイズ、及び1000〜1300kg/m(1.0〜1.3g/cm)範囲にある密度を有する。
【0018】
その発泡剤は、例えばイソブタンで、液状又はガス状の炭化水素である。微小中空体は、熱の作用で膨張し、そこではそれらの実際の体積が例えばそれらの元の体積の40倍よりも大きくなり得る。微小中空体の膨張は、特定の温度で開始される。通常の膨張温度は、例えば80〜200℃の範囲にある。膨張した微小中空体は、容易に圧縮されることが可能であり、それらの外殻が破裂することなく、いくつかの荷重又は圧力の変化に耐え得るような弾性を有する。
【0019】
押出装置2における加熱装置8,9,10及び11は、押出中において、入口ゾーン3の領域において40〜50℃の温度、移行及び圧縮のゾーン5の領域において110〜130℃の温度、出口ゾーン6の領域において120〜150℃の温度、そしてノズルゾーン7の領域において120〜150℃の温度になるように制御される。
【0020】
熱可塑性ゴム粒子、PURプラスチック粒子及び微小中空体は、混合物として共に押出装置2へ供給され得る。未混合を避けるために、又は場合によっては出来るだけ均質な押出質量の形成のために、必要であり又有利であれば、その熱可塑性ゴム粒子、PURプラスチック粒子及び発泡剤含有微小中空体が、押出装置へ順次に供給される。
【0021】
押出装置2に供給された混合物、又は場合によっては押出された材料は、好ましくは以下の
70〜99重量%の熱可塑性ゴム粒子、
1〜20重量%のPURプラスチック粒子、及び
0.5〜10重量%の発泡剤含有微小中空体、
なる組成を有する。
【0022】
図2において、押出された材料1の部分の断面図が模式的に示される。熱可塑性EPDMゴム12及びPURプラスチック13がそこで互いに実質上均質に混合されており、そこではゴム12がマトリックスを形成し、その中に多数の膨張した弾性微小中空体14がはめ込まれている。それ故、本発明に従って、材料1が主として独立気泡を有する発泡した重質層材料から成る。その密度は、0.2〜1.5kg/cmの範囲にある。好ましくは、材料1の密度が1.0kg/cm未満、特に好ましくは0.5kg/cm未満である。他方、従来の発泡していない重質層材料は、通常約1.8kg/cmの密度を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】押出装置の縦方向の模式図を示したものである。
【0024】
【図2】本発明に従って材料から製造された重質層マットの部分の断面図を示したものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音材料、特に自動車用の遮音材料で、熱可塑性ゴム及びポリウレタン(PUR)プラスチックから製造される遮音材料、加えてそのような材料の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の技術において、特にエンジン及び運転の騒音に対する車室における遮音のために、重質層成形品又は重質層マットが採用される。更に、重質層成形品及び重質層マットは、振動する車体の消音(車体騒音の減衰)のために使用される。重質充填材に加えて、その重質材料層は通常エチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴムを含有する。とりわけ重晶石(BaSO)が有効であることが判明している。
【0003】
自動車における音の減衰のため、特に車体部分の音を吸収するために採用される通常の重質層材料は、比較的高い重量を有する。これは、車の重量を低下させることによって自動車の燃料使用量を低減しようとする努力に対して不利である。
【0004】
米国特許第5,422,385号明細書には、2未満の比重を有する充填材を30〜90重量%含有するイソシアネート系のエラストマーが開示されている。このエラストマーを製造する方法は、触媒及びその触媒で濡らされた充填材を含有する第1の混合物、並びにイソシアネート及び水素を含有した活性な組成物を含有する第2の混合物が製造されることを実質上特徴としている。その二つの混合物は互いに混ぜ合わされて、最終的に反応してそのイソシアネート系のエラストマーを生成する反応混合物を提供する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、良好な防音作用と比較的低い重量を有する、特に自動車のための、最初に述べたようなタイプの遮音材料を生み出すことである。更に、そのような材料を製造するための安価な方法が特定されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その材料に関する課題は、請求項1に特定される特徴を備える材料によって解決される。本発明に従って、PURプラスチックと混合されている熱可塑性ゴム粒子からその材料が製造される。そこでは、そのゴムが、そこに多数のガス充填中空体のはめ込まれたマトリックスを形成する。
本発明による方法は、基本的には、発泡したプラスチックタイプの混合材料に発泡剤が添加されると共に、熱可塑性ゴム粒子とPURプラスチック粒子が押し出されることを特徴としている。そこでは、発泡剤を含有する微小中空体の形でその発泡剤が添加され、その微小中空体は熱の作用で膨張する混合ポリマーの外殻(shell)を有する。
【0007】
発泡された重質層材料が本発明によって創り出され、そして実際にゴムマトリックスを備えた重質層材料が、拡張された弾性中空体を含有する。本発明によるその材料は、良好な防音に加えて良好な音減衰特性並びに比較的低い重量を有するものである。
【0008】
本発明の有利な展開は、PURプラスチック粒子を含有する古い及び/又は廃棄の材料の粉砕によって得られた再循環材料を、そのゴム粒子として使用することで構成される。好ましくは、PUR発泡材料を有する古い及び/又は廃棄の材料がペレット、フレーク又は類似物に粉砕されると同時に、再循環材料がPURプラスチック粒子としても使用され得る。そのようにすることによって、原料の資源が倹約され、そして重質層材料の製造のための原料コストが低減される。
【0009】
本発明の他の好ましく且つ有利な展開が、従属する請求項に示されている。
【0010】
以下に、添付の図面に関連した実施態様例に基づいて、更に本発明が説明される。
【0011】
本発明に従った遮音材料は、異なる形態を取り得る。それは、例えばマット、モールディング、又は噴霧キャスト、特にバックインジェクションにより製造されたコーティングの形で使用され得る。
【0012】
図2において1として一般的に示される本発明の材料を製造するために、押出装置2が活用される。その押出装置は、本質的に図1に示される構造を有する。それ自体で知られているように、押出装置2は、充填用ロート4を備えた充填ゾーン3、移行及び圧縮のゾーン5、排出ゾーン6、並びに押出ツールとしてのノズル7を有する。そのスプリットノズル7並びにそれぞれ異なるゾーン3,5及び6は、互いに独立して制御され得る加熱装置8,9,10及び11を備えている。
【0013】
熱可塑性ゴム粒子、ポリウレタン(PUR)プラスチック粒子及び発泡剤は、充填用ロート4を介して押出装置2に供給される。
【0014】
その熱可塑性ゴム粒子は、材料を含有するEPDMゴムの粉砕によって得られるペレット状の再循環材料である。押出装置2に供給されるEPDMゴム粒子は、好ましくは2〜8mmの範囲にある平均粒子サイズを有する。そのEPDMゴム粒子は、重晶石(BaSO)又は他の重質充填材を含有する。
【0015】
そのPURプラスチック粒子は、同様に好ましくは再循環材料である。それは、PUR発泡材料の粉砕により得られるものであって、好ましくは1〜6mmの範囲にある平均粒子サイズを有するペレット又はフレーク状である。
【0016】
その熱可塑性ゴム粒子及びポリウレタンプラスチック粒子は、例えば古い自動車の防音複合構造要素を粉砕することによって入手され得る。それは、通常多層の音響バネ質量系で出来ており、音響バネとしてのポリウレタン発泡層及び音響質量としてのEPDMゴムの重質層を有する。
【0017】
発泡剤として、混合されたポリマーの気密性で高弾性の外殻を有し、熱の作用で膨張する、発泡剤含有の微小中空体が添加される。その微小中空体は、実質的に球状であって、未膨張の状態で8〜20μmの範囲にある平均粒子サイズ、及び1000〜1300kg/m(1.0〜1.3g/cm)範囲にある密度を有する。
【0018】
その発泡剤は、例えばイソブタンで、液状又はガス状の炭化水素である。微小中空体は、熱の作用で膨張し、そこではそれらの実際の体積が例えばそれらの元の体積の40倍よりも大きくなり得る。微小中空体の膨張は、特定の温度で開始される。通常の膨張温度は、例えば80〜200℃の範囲にある。膨張した微小中空体は、容易に圧縮されることが可能であり、それらの外殻が破裂することなく、いくつかの荷重又は圧力の変化に耐え得るような弾性を有する。
【0019】
押出装置2における加熱装置8,9,10及び11は、押出中において、入口ゾーン3の領域において40〜50℃の温度、移行及び圧縮のゾーン5の領域において110〜130℃の温度、出口ゾーン6の領域において120〜150℃の温度、そしてノズルゾーン7の領域において120〜150℃の温度になるように制御される。
【0020】
熱可塑性ゴム粒子、PURプラスチック粒子及び微小中空体は、混合物として共に押出装置2へ供給され得る。未混合を避けるために、又は場合によっては出来るだけ均質な押出質量の形成のために、必要であり又有利であれば、その熱可塑性ゴム粒子、PURプラスチック粒子及び発泡剤含有微小中空体が、押出装置へ順次に供給される。
【0021】
押出装置2に供給された混合物、又は場合によっては押出された材料は、好ましくは以下の
70〜99重量%の熱可塑性ゴム粒子、
1〜20重量%のPURプラスチック粒子、及び
0.5〜10重量%の発泡剤含有微小中空体、
なる組成を有する。
【0022】
図2において、押出された材料1の部分の断面図が模式的に示される。熱可塑性EPDMゴム12及びPURプラスチック13がそこで互いに実質上均質に混合されており、そこではゴム12がマトリックスを形成し、その中に多数の膨張した弾性微小中空体14がはめ込まれている。それ故、本発明に従って、材料1が主として独立気泡を有する発泡した重質層材料から成る。その密度は、0.2〜1.5kg/cmの範囲にある。好ましくは、材料1の密度が1.0kg/cm未満、特に好ましくは0.5kg/cm未満である。他方、従来の発泡していない重質層材料は、通常約1.8kg/cmの密度を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】押出装置の縦方向の模式図を示したものである。
【0024】
【図2】本発明に従って材料から製造された重質層マットの部分の断面図を示したものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴムとポリウレタン(PUR)プラスチックから製造された、遮音材料(1)、特に自動車用の遮音材料(1)であって、該ゴム(12)及び該PURプラスチック(13)が互いに混合されており、そこでは該ゴム(12)が、多数のガス充填弾性中空体(14)がそこにはめ込まれているマトリックスを形成していることを特徴とする、遮音材料。
【請求項2】
該ゴム(12)及び/又は該PURプラスチック(13)が再循環材料であることを特徴とする、請求項1に記載の遮音材料。
【請求項3】
70〜99重量%のゴム(12)、
1〜20重量%のPURプラスチック(13)、及び
0.5〜10重量%のガス充填弾性中空体(14)
から成るものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遮音材料。
【請求項4】
該ゴム(12)がエチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴムであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項5】
該ガス充填弾性中空体(14)が混合されたポリマーの外殻を有することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項6】
1.5kg/cm未満、好ましくは1.0kg/cm未満の密度を有することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項7】
遮音材料(1)、特に自動車用の遮音材料(1)を製造する方法であって、発泡剤がフォーム状の混合材料に添加されながら、熱可塑性ゴム粒子及びPURプラスチック粒子が押し出され、そこでは、ポリマー混合物の外殻を有し且つ熱処理中に膨張する微小中空体(14)を含有する発泡剤の形で、該発泡剤が添加されることを特徴とする、方法。
【請求項8】
熱可塑性ゴム粒子として、EPDMゴムを含有する材料の粉砕によって得られる再循環材料が使用されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
PURプラスチック粒子として、PURの発泡した材料を含有する材料の粉砕によって得られる再循環材料が使用されることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の方法。
【請求項10】
製造されるべき遮音材料(1)に関して、
70〜99重量%の熱可塑性ゴム粒子、
1〜20重量%のPURプラスチック粒子、及び
0.5〜10重量%の発泡剤含有微小中空体
が、押出装置(2)へ供給されることを特徴とする、請求項7〜請求項9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
発泡剤を含有する微小中空体(14)が球状であることを特徴とする、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
該熱可塑性ゴム粒子、該PURプラスチック粒子及び該発泡剤含有微小中空体が別々の装填で該押出装置へ供給されることを特徴とする、請求項7〜請求項11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
該押出装置(2)が入口ゾーン(3)、移行及び圧縮のゾーン(5)、及びそれに続くノズル(7)を備えた出口ゾーン(6)を有し、押出中に
該入口ゾーンの領域で40〜50℃、
該移行及び圧縮のゾーンの領域で110〜130℃、
該出口ゾーンの領域で120〜150℃、及び
該ノズルの領域で120〜150℃
の温度になるように加熱されることを特徴とする、請求項7〜請求項12のいずれかに記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム(12)がポリウレタン(PUR)プラスチック(13)と混合されており、そこでは該ゴムが多数のガス充填中空体(14)がそこにはめ込まれているマトリックスを形成している、該ゴムから製造された遮音材料(1)、特に自動車用の遮音材料であって、該ゴム(12)が熱可塑性ゴム粒子から形成されていることを特徴とする、遮音材料。
【請求項2】
該ゴム(12)及び/又は該PURプラスチック(13)が再循環材料であることを特徴とする、請求項1に記載の遮音材料。
【請求項3】
70〜99重量%のゴム(12)、
1〜20重量%のPURプラスチック(13)、及び
0.5〜10重量%のガス充填中空体(14)
から成るものであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遮音材料。
【請求項4】
該ゴム(12)がエチレンプロピレンジエン(EPDM)ゴムであることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項5】
該ガス充填中空体(14)が混合されたポリマーの外殻を有することを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項6】
1.5kg/cm未満、好ましくは1.0kg/cm未満の密度を有することを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遮音材料。
【請求項7】
遮音材料(1)、特に自動車用の遮音材料(1)を製造する方法であって、発泡剤がフォーム状の混合材料に添加されながら、熱可塑性ゴム粒子及びPURプラスチック粒子が押し出され、そこでは、ポリマー混合物の外殻を有し且つ熱処理中に膨張する微小中空体(14)を含有する発泡剤の形で、該発泡剤が添加されることを特徴とする、方法。
【請求項8】
熱可塑性ゴム粒子として、EPDMゴムを含有する材料の粉砕によって得られる再循環材料が使用されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
PURプラスチック粒子として、PURの発泡した材料を含有する材料の粉砕によって得られる再循環材料が使用されることを特徴とする、請求項7又は請求項8に記載の方法。
【請求項10】
製造されるべき遮音材料(1)に関して、
70〜99重量%の熱可塑性ゴム粒子、
1〜20重量%のPURプラスチック粒子、及び
0.5〜10重量%の発泡剤含有微小中空体
が、押出装置(2)へ供給されることを特徴とする、請求項7〜請求項9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
発泡剤を含有する微小中空体(14)が球状であることを特徴とする、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
該熱可塑性ゴム粒子、該PURプラスチック粒子及び該発泡剤含有微小中空体が別々の装填で該押出装置へ供給されることを特徴とする、請求項7〜請求項11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
該押出装置(2)が入口ゾーン(3)、移行及び圧縮のゾーン(5)、及びそれに続くノズル(7)を備えた出口ゾーン(6)を有し、押出中に
該入口ゾーンの領域で40〜50℃、
該移行及び圧縮のゾーンの領域で110〜130℃、
該出口ゾーンの領域で120〜150℃、及び
該ノズルの領域で120〜150℃
の温度になるように加熱されることを特徴とする、請求項7〜請求項12のいずれかに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−501323(P2006−501323A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−533363(P2004−533363)
【出願日】平成15年8月11日(2003.8.11)
【国際出願番号】PCT/EP2003/008905
【国際公開番号】WO2004/022298
【国際公開日】平成16年3月18日(2004.3.18)
【出願人】(504210628)カーコースティクス テック センター ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (20)
【Fターム(参考)】