説明

選択歯車式変速機の潤滑装置

【課題】選択歯車式変速機の潤滑装置において、変速軸の軸線方向に複数箇所に形成された径方向の分配孔から供給される潤滑油の量がそれぞれ適切な値となるようにする。
【解決手段】底部に潤滑油を収容したケーシング10内に回転可能かつ水平に支持された変速軸20は、軸線方向の複数箇所にそれぞれ変速歯車等30A〜30Cを相対回転可能に支持し、少なくとも軸線方向の一端側の端面に潤滑油を導入する導入口25aを有する軸穴25を備えている。変速軸20の各変速歯車等30A〜30Cを設ける位置には外周面と軸穴とを連通する複数の分配孔26a〜26cを形成し、軸穴25の内径を導入口から各分配孔の中間部において段階的に太くした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、選択歯車式変速機において、変速軸とその外周面に相対回転可能に支持された変速歯車との間の潤滑を行うための潤滑装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の選択歯車式変速機の潤滑装置としては、特許文献1に記載されたものがある。これは、底部に潤滑油を収容したケースと、ケース内に回転可能かつ水平に支持されたシャフトと、このシャフトにその軸線方向に沿って相対回転可能に支持された3つの変速ギヤと、このシャフトに同軸的に形成されて軸線方向の一端側の端面に潤滑油を導入する導入口を有する軸方向穴と、このシャフトの軸線方向複数箇所に径方向に形成されて複数の変速歯車を相対回転可能に支持するシャフトの外周面と軸穴とを連通する複数の径方向孔とを備えている。この選択歯車式変速機の潤滑装置においては、変速歯車の回転により連れ廻された潤滑油が案内壁と案内部に導かれて軸方向穴に導入され、導入口から導入された軸方向穴内の潤滑油はシャフトの回転による遠心力によってシャフトの軸方向穴の内周面に層状となって導入口の反対側に拡がり、各径方向孔からシャフトと各変速歯車との間の相対回転部分に供給されて、潤滑を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−181168号公報(段落〔0013〕〜〔0018〕、図1、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような特許文献1に記載の選択歯車式変速機の潤滑装置においては、導入口から導入された軸方向穴の潤滑油はシャフトの回転による遠心力によってシャフトの軸方向穴の内面の全周に層状に拡がり、導入口の反対側に流れて、各径方向孔からシャフトと各変速歯車との間の相対回転部分に供給されている。各径方向孔からシャフトと各変速歯車との間に供給される潤滑油の油量は軸方向穴の各径方向孔のある部分の層状の潤滑油の厚さに比例すると考えられる。軸方向穴の層状の潤滑油の厚さは、シャフトの導入口に近い径方向孔のある部分では最も厚くなっているのに対し、潤滑油が導入口の反対側に流れるときの軸方向穴の内壁との流体摩擦や、軸方向穴の潤滑油がシャフトの導入口に近い径方向孔から導出されることによる油量の減少により、シャフトの導入口から離れた径方向孔のある部分では薄くなっていた。そのために、各径方向孔からシャフトと各変速歯車との間に供給される潤滑油の油量はシャフトの導入口から離れるに従って少なくなっていた。各径方向孔からシャフトと各変速歯車との間に供給される潤滑油の油量をシャフトの導入口からの距離に関わらず均一にするには、例えば、各径方向孔の直径をシャフトの導入口から離れるに従って太くしたり、各径方向孔の周方向に形成する数をシャフトの導入口から離れるに従って多くする必要がある。各径方向孔の直径を変更するには、径方向孔を穿設するときにシャフトの軸線方向の位置を変える度にドリル等の工具を付け替える必要があり、作業性が悪くなる問題があった。また、径方向孔の周方向に形成する数を変更したときには、径方向孔から供給される潤滑油の油量を段階的にしか変更できないので、各径方向孔から供給される潤滑油の油量が必ずしも均一あるいは適切な量とならないことがあった。本発明は、選択歯車式変速機の潤滑装置において、変速軸の軸線方向の複数箇所に形成された径方向の分配孔から供給される潤滑油の量がそれぞれ適切な値となるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このために、本発明による選択歯車式変速機の潤滑装置は、底部に潤滑油を収容したケーシングと、ケーシング内に水平にかつ回転可能に支持された変速軸と、この変速軸に相対回転可能に支持された複数の変速歯車と、この変速軸に同軸的に形成されて少なくとも軸線方向の一端側の端面に潤滑油を導入する導入口を有する軸穴と、変速軸の軸線方向複数位置に径方向に形成されて複数の変速歯車を相対回転可能に支持する変速軸の外周面と軸穴とを連通する複数の分配孔とを備え、導入口から軸穴内に導入された潤滑油を複数の分配孔から変速軸と複数の変速歯車の相対回転部分に供給するようにした選択歯車式変速機の潤滑装置において、軸穴の内径は、導入口から少なくともこれに最も近い分配孔を超える位置までの部分を、それより先の部分よりも細くしたことを特徴とする。
【0006】
前項に記載の選択歯車式変速機の潤滑装置において、軸穴の内径は導入口から離れるにつれて各分配孔の軸線方向位置の中間部において段階的に太くするのが好ましい。
【0007】
前各項に記載の選択歯車式変速機の潤滑装置において、変速軸は軸本体と、この軸本体に同軸的に形成された軸方向孔内に嵌合されて軸穴の少なくとも最も大径の部分を除く一部が同軸的に形成されたスリーブとを備えるのが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
前述したように、この種の選択歯車式変速機の潤滑装置では、導入口から軸穴内に導入された潤滑油は変速軸の回転による遠心力によって軸穴の内周面に層状となって円周方向に拡がり、導入口から軸線方向との反対側に流れるが、導入口から離れた分配孔のある部分の軸穴内の潤滑油の層の厚さは導入口に近い分配孔のある部分より薄くなるので、導入口から離れた分配孔から供給される潤滑油の油量が導入口に近い分配孔より少なくなって、各分配孔から供給される潤滑油の供給量のバランスが必ずしも適切なものにならないというおそれがある。しかしながら、軸穴の内径は、導入口から少なくともこれに最も近い分配孔を超える位置までの部分を、それより先の部分よりも細くした請求項1の発明によれば、軸穴の導入口に最も近い分配孔のある部分の内周面に層状に拡がる潤滑油に生じる遠心力に比して、それより先の分配孔のある部分の内周面に層状に拡がる潤滑油に生じる遠心力が大きくなるので、軸穴の導入口側から軸線方向の反対側部分に潤滑油が多く送られるようになり、また、導入口から離れるにつれて潤滑油の層の厚さが薄くなることによる分配孔から供給される潤滑油の供給量の減少は、潤滑油に生じる遠心力の増大により補償されるので、軸線方向の複数箇所に配置された各分配孔から供給される潤滑油の量を適切なものとすることができる。
【0009】
導軸穴の内径は導入口から離れるにつれて各分配孔の軸線方向位置の中間部において段階的に太くした請求項2の発明によれば、変速軸の軸線方向に配置された各分配孔から供給される潤滑油の量を一層適切なものとすることができるようになる。
【0010】
変速軸は軸本体と、この軸本体に同軸的に形成された軸方向孔内に嵌合されて軸穴の少なくとも最も大径の部分を除く一部が同軸的に形成されたスリーブとを備えた請求項3の発明によれば、変速軸の軸穴の内径を変える加工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による選択歯車式変速機の潤滑装置の一実施形態の要部を示す長手方向の断面図である。
【図2】本発明による選択歯車式変速機の潤滑装置の他の実施形態の変速軸を示す長手方向の断面図である。
【図3】本発明による選択歯車式変速機の潤滑装置のさらに他の実施形態の変速軸を示す長手方向の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、図1により、本発明による選択歯車式変速機の潤滑装置を実施するための最良の形態の説明をする。図1は、本発明を選択歯車式変速機の中間軸20に適用した場合の例を示す。この潤滑装置が適用される選択歯車式変速機は、底部に潤滑油を収容したケーシング10内に回転可能かつ水平に中間軸(変速軸)20がころがり軸受11を介して支持されている。中間軸20の中央部分から左側部分の外周面にはニードル軸受を介して相対回転可能に3つの変速歯車30A〜30C(30Cは後進歯車である)が支持され、中間軸20の右側部分には出力側となる減速小歯車30Dが一体的に設けられている。各歯車30A〜30Dは他の変速軸(図示しない)に支持された各歯車31A〜31D(いずれも一部を二点鎖線で示す)と常時噛合されている。
【0013】
変速歯車30A,30Bの間にはイナーシャロック型シンクロメッシュ機構が設けられており、変速歯車30A,30Bはその間の中間軸20の外周にスプライン係合により一体的に固定されたクラッチハブ32に係合されてシフトフォーク33により軸方向に移動するハブスリーブ34により中間軸20に選択的に連結されて変速を行うようになっている。変速歯車30Cの左側にはレバー型シンクロメッシュ機構が設けられており、変速歯車30Cはその左側の中間軸20の外周にスプライン係合により一体的に固定されたクラッチハブ35に係合されてシフトフォーク36により軸方向に移動するハブスリーブ37により中間軸20に選択的に連結されて変速を行うようになっている。なお、本実施形態における選択歯車式変速機は、シンクロメッシュタイプのものであるが、シンクロナイザリング等の同期装置は公知であるのでその説明は省略する。
【0014】
この実施形態の中間軸20は、軸本体21と、この軸本体21に同軸的に形成されてその両端を貫通する軸方向孔21a内に嵌合された略円筒状のスリーブ22とからなる。この中間軸20においては、スリーブ22の内周面を潤滑油を流入させる軸穴25としており、この軸穴25は右側の開口を潤滑油の導入口25aとしている。スリーブ22には導入口25a側の端部に周方向の少なくとも1箇所に径方向外側に突出する突部22aが形成されており、この突部22aは軸本体21の導入口25a側の端部の周方向の少なくとも1箇所に形成された凹部21bにかしめて係合されている。スリーブ22は突部22aが軸本体21の凹部21bにかしめて係合されて、軸本体21に対する軸方向移動及び相対回転が阻止されている。なお、スリーブ22は突部22aを軸本体21の凹部21bにかしめて係合させて、軸本体21に対する軸方向移動及び相対回転が阻止されているが、スリーブ22を軸本体21の軸方向孔21aに軸移動とともに相対回転しないように圧入嵌合させてもよい。
【0015】
中間軸20には、軸穴25と各変速歯車30A〜30Cを回転自在に支持する位置の外周面とを連通する半径方向の複数の分配孔26a〜26cが形成されている。各分配孔26a〜26cは、軸本体21に形成された径方向孔26a1〜26c1と、この軸本体21の各径方向孔26a1〜26c1と同軸的に形成されてこれらに連通するスリーブ22の径方向孔26a2〜26c2とからなる。各分配孔26a〜26cは軸方向孔21aにスリーブ22を嵌合させた軸本体21の外周面からドリル等の工具により穿設されている。
【0016】
中間軸20の軸穴25は、導入口25aからこれに最も近い分配孔26aと次の分配孔26bとの間の軸線方向の中間部までを最も細い内径の小径部25bとし、これから分配孔26bと分配孔26cとの間の軸線方向の中間部までを小径部25bより太い内径の中径部25cとし、これより導入口25aの反対側部分を中径部25cより太い内径の大径部25dとしている。
【0017】
ケーシング10の右側の端部10aの内側には、ころがり軸受11を介して支持される中間軸20の一端部の端面と対向する位置に凹部10bが形成されており。凹部10bには筒部12aとこの筒部12aの一端縁から半径方向外向きに延びるフランジ部12bよりなる案内部材12が設けられている。案内部材12は、フランジ部12bと凹部10bとの間に空隙Sを空けるようにして、フランジ部12bの外周部がケーシング10の端部10aの内側ところがり軸受11との間に嵌合固着されており、筒部12aが中間軸20の軸穴25の小径部25bの一端の導入口25a内に多少の隙間をおいて回転自在に挿入されている。
【0018】
ケーシング10内には各歯車等30A〜30Dの半径方向外側に中間軸20の軸方向に延びる上側が開放された樋状のオイルレシーバ13が設けられている。このオイルレシーバ13は中間軸20の軸穴25の導入口25a側が下方となるように傾斜してケーシング10に支持されている。このオイルレシーバ13の下側となる右端部は空隙S内に連通している。
【0019】
上記のように構成した選択歯車式変速機の潤滑構造における作用及び効果について説明する。この選択歯車式変速機を作動させると、ケーシング10の底部に収容された潤滑油は各歯車(例えば歯車30A〜30D)により飛散されてケーシング10の側壁上部に向けて放出され、ケーシング10の側壁上部に付着した潤滑油の一部はオイルレシーバ13内に流れ落ちる。オイルレシーバ13に流れ落ちた潤滑油はその傾斜によって空隙Sに流入し、空隙S内に流入した潤滑油は案内部材12の筒部12aを通って導入口25aから軸穴25の小径部25b内に入る。軸穴25の小径部25b内に導入された潤滑油は、中間軸20の回転による遠心力により軸穴25の内面に円周方向に層状となって円周方向に拡がり、軸穴25の導入口25aと軸線方向の反対側に流れる。軸穴25内の潤滑油は各分配孔26a〜26cを通って各変速歯車30A〜30Cを回転自在に支持する中間軸20の外周面に供給され、各変速歯車30A〜30Cの支持部を潤滑する。
【0020】
上述した実施形態では、軸穴25内に導入した潤滑油は各分配孔26a〜26cを通って中間軸20の外周面に供給される。このとき、導入口25aから軸穴25の小径部25b内に導入された潤滑油は、中間軸20の回転による遠心力により軸穴25の内面に円周方向に層状となって拡がり、小径部25bから導入口25aの軸線方向の反対側となる中径部25cを経て大径部25dに拡がっていく。中間軸20の軸穴25の内径は、導入口25aからの距離が増大するにつれて、各分配孔26a〜26cの軸線方向位置の中間部において段階的に太くなっている。そのために、軸穴25内の潤滑油に中間軸20の回転によって生じる遠心力は、導入口25a側から各分配孔26a〜26cの軸線方向位置の中間部を超えて内径が太くなるにつれて大きくなる。これにより、導入口25aから軸穴25内に導入された潤滑油は、軸線方向の反対側部分に流れやすくなり、軸穴25の導入口25aから軸線方向の反対側部分に潤滑油が多く送られるようになり、また導入口25aから離れるにつれて潤滑油の層の厚さが薄くなることによる分配孔26a〜26cから中間軸20の外周面に供給される潤滑油の供給量の減少は軸穴25内の潤滑油に生じる遠心力の増大により補償される。よって、各分配孔26a〜26cから各変速歯車30A〜30Cを回転自在に支持する中間軸20の外周面に供給される潤滑油の量は略同量あるいは、それぞれの要求量に応じた値とすることができ、各変速歯車30A〜30Cの支持部は一部が潤滑油不足となることなく潤滑される。
【0021】
なお、上述した実施形態においては、中間軸20は軸本体21とスリーブ22よりなるものとし、スリーブ22に形成した軸穴25の内径を導入口25aの距離が増大するにつれて各分配孔26a〜26cの軸線方向の中間部において段階的に太くしている。しかし、本発明はこれに限られるものでなく、例えば図2に示す他の実施形態のように、スリーブ22Aの長さを導入口25aから2つ目の分配孔26bと3つ目の分配孔26cとの軸線方向の中間部までの長さとしてもよい。このようにしたときにも、軸穴25をスリーブ22Aによって上述した小径部25bと中径部25cとなるようにし、また、軸本体21の軸方向孔21aの中径部25cより導入口25aの反対側部分をスリーブ22Aの肉厚との差によって中径部25cより太い内径の大径部25dとすることができる。このように、スリーブ22Aと軸本体21の軸方向孔21aの一部により内径が段階的に変わるようにした軸穴25としてもよく、そのようにしても、上述したのと同様の作用効果を得ることができる。
【0022】
また、例えば図3に示す他の実施形態のように、中間軸20のスリーブ22を廃して、中間軸20に軸穴25を直接形成してもよく、そのようにしても同様の作用効果を得ることができる。
【0023】
本実施形態においては、選択歯車式変速機の中間軸20に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものでなく、例えば入力軸または出力軸に適用することも可能であり、そのようにした場合でも同様の作用効果を得ることができる。
【0024】
本実施形態においては、中間軸20の軸穴25は両端を貫通したものであるが、本発明はこれに限られるものでなく、変速軸20の軸穴25を一端側の導入口25aから他端部までで貫通させてないものであってもよく、そのようにしても同様の作用効果を得ることができる。
【0025】
本実施形態においては、中間軸20の分配孔26a〜26cは中間軸20の周方向に沿って2つ形成したものとしたが、本発明はこれに限られるものでなく、各分配孔を変速軸の周方向に1つまたは3つ以上形成したものに適用してもよく、そのようにしても同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0026】
10…ケーシング、20…変速軸、21…軸本体、21a…軸方向孔、22…スリーブ、25…軸穴、20a…導入口、26a〜26c…分配孔、30A〜30C…変速歯車。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部に潤滑油を収容したケーシングと、前記ケーシング内に水平にかつ回転可能に支持された変速軸と、この変速軸に相対回転可能に支持された複数の変速歯車と、この変速軸に同軸的に形成されて少なくとも軸線方向の一端側の端面に潤滑油を導入する導入口を有する軸穴と、前記変速軸の軸線方向複数位置に径方向に形成されて前記複数の変速歯車を相対回転可能に支持する前記変速軸の外周面と前記軸穴とを連通する複数の分配孔とを備え、前記導入口から前記軸穴内に導入された潤滑油を前記複数の分配孔から前記変速軸と前記複数の変速歯車の相対回転部分に供給するようにした選択歯車式変速機の潤滑装置において、
前記軸穴の内径は、前記導入口から少なくともこれに最も近い前記分配孔を超える位置までの部分を、それより先の部分よりも細くしたことを特徴とする選択歯車式変速機の潤滑装置。
【請求項2】
請求項1に記載の選択歯車式変速機の潤滑装置において、前記軸穴の内径は前記導入口から離れるにつれて前記各分配孔の軸線方向位置の中間部において段階的に太くしたことを特徴とする選択歯車式変速機の潤滑装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の選択歯車式変速機の潤滑装置において、前記変速軸は軸本体と、この軸本体に同軸的に形成された軸方向孔内に嵌合されて前記軸穴の少なくとも最も大径の部分を除く一部が同軸的に形成されたスリーブとを備えたことを特徴とする選択歯車式変速機の潤滑装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−24289(P2013−24289A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157958(P2011−157958)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(592058315)アイシン・エーアイ株式会社 (490)
【Fターム(参考)】