説明

配線基板及び半導体装置

【課題】本発明は、配線基板及び半導体装置に関し、半導体素子がフリップチップ接続される配線パターンの信頼性を向上させることのできる配線基板及び半導体装置を提供することを課題とする。
【解決手段】半導体素子搭載領域Aを有した配線基板本体31と、半導体素子搭載領域Aに対応する部分の配線基板本体31の上面31Aに設けられ、半導体素子12がフリップチップ接続される接続部41を有した配線パターン33と、配線基板本体31の上面31Aに設けられ、平面視した状態において、半導体素子搭載領域Aと略等しい大きさとされた開口部43を有したソルダーレジスト35と、ソルダーレジスト35上に設けられ、半導体素子12と配線基板本体31との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂13を堰き止めるダム37とを備えた配線基板11であって、開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離を異ならせた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配線基板及び半導体装置に係り、特に、配線基板本体と、半導体素子がフリップチップ接続される接続部を有した配線パターンと、接続部を露出するソルダーレジストと、ソルダーレジスト上に設けられ、半導体素子と配線基板本体との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂を堰き止めるダムと、を備えた配線基板及び半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の半導体装置には、配線基板本体と、半導体素子がフリップチップ接続される接続部を有した配線パターンと、接続部を露出するソルダーレジストと、半導体素子と配線基板本体との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂と、ソルダーレジスト上に設けられ、アンダーフィル樹脂を堰き止めるダムと、を備えた半導体装置(図1参照)がある。
【0003】
図1は、従来の半導体装置の平面図であり、図2は、図1に示す半導体装置の断面図である。
【0004】
図1及び図2を参照するに、従来の半導体装置200は、配線基板201と、半導体素子202と、アンダーフィル樹脂203と、外部接続端子204とを有する。
【0005】
配線基板201は、半導体素子202が搭載される半導体素子搭載領域Jを備えた配線基板本体211と、配線パターン212と、内部接続用パッド214と、ソルダーレジスト216と、ダム217と、外部接続用パッド219とを有する。
【0006】
配線基板本体211は、複数の絶縁層と、複数の絶縁層に形成されたビア及び配線等から構成されている。配線基板本体211に設けられたビア及び配線は、配線パターン212、内部接続用パッド214、及び外部接続用パッド219を電気的に接続している。
【0007】
配線パターン212は、半導体素子搭載領域Jに対応する部分の配線基板本体211の上面211Aに設けられている。配線パターン212は、バンプ209が接続される接続部222を有する。
【0008】
内部接続用パッド214は、半導体素子搭載領域Jよりも外側に位置する配線基板本体211の上面211Aに設けられている。内部接続用パッド214は、内部接続端子208を介して、電子部品207が搭載された配線基板206と電気的に接続されるパッドである。
【0009】
ソルダーレジスト216は、配線基板本体211の上面211Aに設けられている。ソルダーレジスト216は、内部接続端子214の上面を露出する開口部224と、平面視した状態において、半導体素子搭載領域Jと略等しい大きさとされた開口部225とを有する。開口部225は、半導体素子搭載領域Jに対応する部分のソルダーレジスト216を貫通するように設けられている。これにより、開口部225は、半導体素子搭載領域Jに配置された部分の配線パターン212を露出している。
【0010】
ダム217は、半導体素子搭載領域Jを囲むように、ソルダーレジスト216上に設けられている。ダム217は、枠形状とされた部材である。ダム217は、配線基板201と半導体素子202との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂203を形成する際、アンダーフィル樹脂203が内部接続端子214上に流れ出ないように、アンダーフィル樹脂203を堰き止めるための部材である。開口部225の側面に対応する部分のソルダーレジスト216の側壁又は半導体素子202の端部からダム217の内壁までの距離Mは、ダム217の全周において一定とされている。距離Mは、例えば、1.1mm〜1.5mmとすることができる。また、ダム217の高さは、例えば、20μmとすることができる。
【0011】
外部接続用パッド219は、配線基板本体211の下面211Bに設けられている。外部接続用パッド219は、マザーボード等の実装基板(図示せず)と接続される外部接続端子204を配設するためのパッドである。
【0012】
半導体素子202は、接続部222にフリップチップ接続されている。具体的には、半導体素子202は、半導体素子202の電極パッド226に設けられたバンプ209を介して、接続部222と電気的に接続されている。バンプ209の下端は、接続部222と接続されている。
【0013】
アンダーフィル樹脂203は、バンプ209と接続部222との接続部分の接続強度を向上させると共に、配線パターン212の腐食やエレクトロマイグレーションの発生を抑制して、配線パターン212の信頼性の低下を防ぐための樹脂である。アンダーフィル樹脂203は、半導体素子202を配線基板201に搭載後、アンダーフィル樹脂供給領域Kに対応する半導体素子202の外周端とダム217の内壁との間に形成される溝部231と対向するようにアンダーフィル樹脂供給用ノズル(図示せず)を配置し、アンダーフィル樹脂供給用ノズルをN方向に移動させながら、樹脂を供給することで形成する。
【0014】
外部接続端子204は、外部接続用パッド219の下面に設けられている。外部接続端子204は、マザーボード等の実装基板(図示せず)と接続される端子である(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2006−351559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
図3は、従来の半導体装置の問題点を説明するための平面図であり、図4は、図3に示す半導体装置の断面図である。図3及び図4において、図1及び図2に示す従来の半導体装置200と同一構成部分には同一符号を付す。
【0016】
しかしながら、従来の半導体装置200では、半導体素子202の面方向のサイズが大きくなった場合(具体的には、例えば、平面視した半導体素子202のサイズが10mm□以上の場合)、アンダーフィル樹脂供給領域Kにより囲まれた半導体素子202の角部202Aの反対側に位置する半導体素子202の角部202Bと配線基板201との隙間に、アンダーフィル樹脂203が充填されない領域Pが形成されてしまう。この領域Pに対応する部分に設けられた配線パターン212は、アンダーフィル樹脂203に覆われていないため、腐食やエレクトロマイグレーション等が発生して、配線パターン212の信頼性が低下してしまうという問題があった。
【0017】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、半導体素子がフリップチップ接続される配線パターンの信頼性を向上させることのできる配線基板及び半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一観点によれば、半導体素子が搭載される半導体素子搭載領域を有した配線基板本体と、前記半導体素子搭載領域に対応する部分の前記配線基板本体の第1の面に設けられ、前記半導体素子がフリップチップ接続される接続部を有した配線パターンと、前記配線基板本体の前記第1の面に設けられ、平面視した状態において、前記半導体素子搭載領域と略等しい大きさとされた開口部を有したソルダーレジストと、前記半導体素子搭載領域を囲むように、前記ソルダーレジストの上面に設けられ、前記半導体素子と前記配線基板本体との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂を堰き止めるダムと、を備えた配線基板であって、前記開口部の側面に対応する部分の前記ソルダーレジストの側壁から前記ダムの内壁までの距離を部分的に異ならせたことを特徴とする配線基板が提供される。
【0019】
本発明によれば、ソルダーレジストに設けられ、平面視した状態において、半導体素子搭載領域と略等しい大きさとされた開口部の側面に対応する部分のソルダーレジストの側壁からダムの内壁までの距離を部分的に異ならせることにより、半導体素子と配線基板本体との隙間にアンダーフィル樹脂を形成する際、ダムの内壁でアンダーフィル樹脂の流動方向を制御することが可能となるため、アンダーフィル樹脂が形成されにくい領域に配置された配線パターンをアンダーフィル樹脂で精度良く覆うことが可能となるので、半導体素子がフリップチップ接続される配線パターンの信頼性を向上させることができる。
【0020】
本発明の他の観点によれば、請求項1ないし5のうち、いずれか一項記載の配線基板と、前記接続部にフリップチップ接続された前記半導体素子と、前記半導体素子と前記配線基板との隙間に配設されたアンダーフィル樹脂と、を備えたことを特徴とする半導体装置が提供される。
【0021】
本発明によれば、半導体素子と配線基板本体との隙間にアンダーフィル樹脂を形成する際、ダムの内壁でアンダーフィル樹脂の流動方向を制御することが可能となるため、アンダーフィル樹脂が形成されにくい領域に配置された配線パターンをアンダーフィル樹脂で精度良く覆うことが可能となるので、半導体素子がフリップチップ接続される配線パターンの信頼性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、半導体素子がフリップチップ接続される配線パターンの信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0024】
(第1の実施の形態)
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図であり、図6は、図5に示す半導体装置の断面図である。
【0025】
図5及び図6を参照するに、第1の実施の形態の半導体装置10は、配線基板11と、半導体素子12と、アンダーフィル樹脂13と、外部接続端子14とを有する。
【0026】
配線基板11は、半導体素子12が搭載される半導体素子搭載領域Aを備えた配線基板本体31と、配線パターン33と、内部接続用パッド34と、ソルダーレジスト35と、ダム37と、外部接続用パッド38とを有する。
【0027】
配線基板本体31は、複数の絶縁層(例えば、樹脂層)と、複数の絶縁層に形成されたビア及び配線等から構成されている。配線基板本体31に設けられたビア及び配線は、配線パターン31、内部接続用パッド34、及び外部接続用パッド38を電気的に接続している。配線基板本体31としては、例えば、コアレス基板や、コア基板を備えたコア付きビルドアップ基板等を用いることができる。
【0028】
配線パターン33は、半導体素子搭載領域Aに対応する部分の配線基板本体31の上面31A(第1の面)に設けられている。配線パターン33は、半導体素子12の電極パッド56に設けられたバンプ16が接続される接続部41を有する。配線パターン33は、配線基板本体31に設けられたビア及び配線(図示せず)により、内部接続用パッド34及び外部接続用パッド38と電気的に接続されている。配線パターン33は、アンダーフィル樹脂13が形成される前の状態において、後述するソルダーレジスト35の開口部43から露出されている。配線パターン33としては、例えば、パターニングされた金属膜(具体的には、例えば、Cu膜)を用いることができる。
【0029】
内部接続用パッド34は、半導体素子搭載領域Aの外側に位置する部分の配線基板本体31の上面31Aに設けられている。内部接続用パッド34の上面は、後述するソルダーレジスト35の開口部44から露出されている。内部接続用パッド34は、内部接続端子18(例えば、導電性ボール(例えば、はんだボールやコアボールを内設したはんだ等)や導電性ポスト(例えば、Cuポスト)等)が配設されるパッドである。内部接続用パッド34は、内部接続端子18を介して、半導体装置10上に載置される半導体装置20と半導体装置10とを電気的に接続するためのパッドである。内部接続用パッド34としては、例えば、パターニングされた金属膜(例えば、Cu膜)を用いることができる。内部接続用パッド34としてCu膜を用いる場合、例えば、内部接続用パッド34上に、Ni層、Au層の順で積層されたNi/Au積層膜を設けてもよい。
【0030】
ここで、半導体装置10上に載置される半導体装置20の構成について説明する。半導体装置20は、パッド22,23及び内部接続用パッド25を有する配線基板21(他の配線基板)と、電子部品27,28とを有する。パッド22,23は、配線基板21の上面側に設けられている。パッド22は、電子部品27と接続されるパッドである。パッド23は、電子部品28と接続されるパッドである。パッド22,23は、内部接続用パッド25と電気的に接続されている。
【0031】
内部接続用パッド25は、配線基板21の下面(半導体装置10と対向する配線基板21の面)側に設けられている。内部接続用パッド25は、内部接続端子18を介して、半導体装置10と電気的に接続されるパッドである。上記構成とされた配線基板21としては、例えば、コアレス基板や、コア付きビルドアップ基板等を用いることができる。電子部品27は、パッド22に実装されている。電子部品27としては、例えば、半導体素子を用いることができる。電子部品28は、パッド23に実装されている。電子部品28としては、例えば、チップ抵抗、チップキャパシタ、チップインダクタ等を用いることができる。なお、半導体装置10上に、半導体装置10と同一構成とされた半導体装置を積み重ねてもよい。
【0032】
ソルダーレジスト35は、配線基板本体31の上面31Aに設けられており、平面視した状態において、半導体素子搭載領域Aと略等しい大きさ(面積)とされた開口部43と、内部接続用パッド34の上面を露出する開口部44とを有する。開口部43は、アンダーフィル樹脂13が形成される前の状態において、半導体素子搭載領域Aに対応する部分の配線パターン33を露出している。配線パターン33及び内部接続用パッド34の厚さが15μmの場合、配線パターン33及び内部接続用パッド34上におけるソルダーレジスト35の厚さは、例えば、10μmとすることができる。ソルダーレジスト35は、例えば、印刷法により形成することができる。
【0033】
ダム37は、半導体素子搭載領域Aを囲むように、ソルダーレジスト35の上面35Aに設けられている。ダム37は、配線基板11と半導体素子12との隙間にアンダーフィル樹脂13を形成する際、アンダーフィル樹脂13が内部接続用パッド34上に流れ出ることを防止する(アンダーフィル樹脂13を堰き止める)ための部材である。
【0034】
平面視四角形とされた半導体素子12の側面12−1と、半導体素子12の側面12−1と対向する部分のダム37の内壁とで構成される溝部45は、その一部がアンダーフィル樹脂13を供給するためのアンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する溝部である。半導体素子12の側面12−1と対向する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁までの距離D(第1の距離)は、アンダーフィル樹脂13を形成する際、アンダーフィル樹脂供給用ノズル(図示せず)が溝部45にアンダーフィル樹脂13を供給可能な値とされている。具体的には、距離Dは、例えば、0.7mm〜2.5mmとすることができる。
【0035】
平面視四角形とされた半導体素子12の側面12−2と、半導体素子12の側面12−2と対向する部分のダム37の内壁とで構成される溝部46は、その一部がアンダーフィル樹脂13を供給するためのアンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する溝部である。半導体素子12の側面12−2と対向する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁までの距離D(第1の距離)は、アンダーフィル樹脂13を形成する際、アンダーフィル樹脂供給用ノズル(図示せず)が溝部46にアンダーフィル樹脂13を供給可能な値とされている。距離Dは、距離Dと略等しい値とされている。具体的には、距離Dは、例えば、0.7mm〜2.5mmとすることができる。
【0036】
平面視四角形とされた半導体素子12の側面12−3と、半導体素子12の側面12−3と対向する部分のダム37の内壁とで構成される溝部47は、第1の溝部48と、第2の溝部49とを有する。
【0037】
第1の溝部48は、半導体素子12の角12B(半導体素子12の側面12−2と半導体素子12の側面12−3とで構成される角)から半導体素子12の角12C(半導体素子12の側面12−3と半導体素子12の側面12−4とで構成される角)に向かうにつれて、連続的に第1の溝部48の幅が狭くなるように構成されている。言い換えれば、第1の溝部48を構成する部分のダム37の内壁は、角部12Bから角部12Cに向かうにつれて、半導体素子12の側面12−3に近づくような平面視テーパー形状とされている。第1の溝部48を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離(第2の距離)の値は、連続的に小さくなるように構成されている。具体的には、第1の溝部48を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離のうち、最も値の大きい部分の距離D、例えば、0.7mm〜2.5mmとすることができ、最も値の小さい部分の距離Dは、例えば、0.2mmとすることができる。
【0038】
第2の溝部49は、第1の溝部48と一体的に構成されている。第2の溝部49の幅は、溝部45,46の幅よりも狭く、かつ第2の溝部49の溝幅は略一定とされている。第2の溝部49を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D(第2の距離)は、例えば、0.2mmとすることができる。
【0039】
平面視四角形とされた半導体素子12の側面12−4と、半導体素子12の側面12−4と対向する部分のダム37の内壁とで構成される溝部51は、第1の溝部52と、第2の溝部53とを有する。
【0040】
第1の溝部52は、半導体素子12の角12D(半導体素子12の側面12−1と半導体素子12の側面12−4とで構成される角)から半導体素子12の角12C(半導体素子12の側面12−3と半導体素子12の側面12−4とで構成される角)に向かうにつれて、第1の溝部52の溝幅が連続的に狭くなるように構成されている。言い換えれば、第1の溝部52を構成する部分のダム37の内壁は、角部12Dから角部12Cに向かうにつれて、半導体素子12の側面12−4に近づくような平面視テーパー形状とされている。第1の溝部52を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁までの距離(第2の距離)の値は、連続的に小さくなるように構成されている。具体的には、第1の溝部52を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離のうち、最も値の大きい部分の距離Dは、例えば、0.7mm〜2.5mmとすることができ、最も値の小さい部分の距離Dは、例えば、0.2mmとすることができる。
【0041】
第2の溝部53は、第1の溝部52と一体的に構成されている。第2の溝部53の幅は、溝部45,46の幅よりも狭く、かつ略一定の値とされている。第2の溝部53を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D(第2の距離)は、例えば、0.2mmとすることができる。
【0042】
上記構成とされたダム37は、開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離が異なるような形状とされている。ダム37の高さは、例えば、20μmとすることができる。また、ダム37の材料としては、例えば、ソルダーレジストを用いることができる。ダム37の材料としてソルダーレジストを用いた場合、ダム37は、例えば、スクリーン印刷法により形成することができる。
【0043】
このように、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第1の距離)の値よりも、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応しない部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第2の距離)の値を小さくする(開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離を異ならせる)ことにより、配線基板11にフリップチップ接続された半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13を形成する際、半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13が向かうように、ダム37の内壁でアンダーフィル樹脂13の流動方向を制御することが可能となる。これにより、開口部43に露出された部分の配線パターン33をアンダーフィル樹脂13で精度良く覆うことが可能となるため、半導体素子12がフリップチップ接続される配線パターン33の信頼性を向上させることができる。
【0044】
また、第1の溝部48,52を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離(第2の距離)の値を連続的に小さくなるように構成することにより、従来、アンダーフィル樹脂13を形成することが困難であった半導体素子12の角12C(半導体素子12の側面12−1と半導体素子12の側面12−2とで構成される角12Aの反対側に位置する角)近傍に位置する配線パターン33に向かうように、アンダーフィル樹脂13の流動方向を制御することが可能となるため、配線パターン33の信頼性をさらに向上させることができる。
【0045】
外部接続用パッド38は、配線基板本体31の下面31Bに設けられている。外部接続用パッド38は、配線基板本体31に設けられたビア及び配線(図示せず)により、配線パターン33及び内部接続用パッド34と電気的に接続されている。外部接続用パッド38は、外部接続端子14を配設するためのパッドである。外部接続用パッド38としては、例えば、パターニングされた金属膜(例えば、Cu膜)を用いることができる。
【0046】
本実施の形態の配線基板によれば、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第1の距離)の値よりも、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応しない部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第2の距離)の値を小さくする(ソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離を部分的に異ならせる)ことにより、配線基板11にフリップチップ接続された半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13を形成する際、半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13が向かうように、ダム37の内壁でアンダーフィル樹脂13の流動方向を制御して、開口部43に露出された部分の配線パターン33をアンダーフィル樹脂13で精度良く覆うことが可能となるため、半導体素子12がフリップチップ接続される配線パターン33の信頼性を向上させることができる。
【0047】
また、第1の溝部48,52を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離(第2の距離)の値を連続的に小さくなるように構成することにより、従来、アンダーフィル樹脂13を形成することが困難であった半導体素子12の角12C(半導体素子12の側面12−1と半導体素子12の側面12−2とで構成される角12Aの反対側に位置する角)近傍に位置する配線パターン33に向かうように、アンダーフィル樹脂13の流動方向を制御することが可能となるため、配線パターン33の信頼性をさらに向上させることができる。特に、平面視した半導体素子12の外形サイズが大きい場合(平面視した半導体素子12の外形サイズが10mm□以上の場合)に有効である。
【0048】
半導体素子12は、バンプ16が配設される電極パッド56を有している。半導体素子12は、配線パターン33の接続部41にフリップチップ接続されている。半導体素子12は、バンプ16を介して、配線基板11と電気的に接続されている。平面視した半導体素子12の外形サイズは、例えば、10mm□とすることができる。バンプ16は、はんだにより接続部41に固定されている。バンプ16としては、例えば、はんだバンプやAuバンプ等を用いることができる。
【0049】
アンダーフィル樹脂13は、配線基板11にフリップチップ接続された半導体素子12と配線基板11との隙間を充填するように設けられている。アンダーフィル樹脂13は、開口部43に露出された部分の配線パターン33を覆うと共に、バンプ16を封止している。アンダーフィル樹脂13は、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する部分の溝部45,46を介して、半導体素子12と配線基板11との隙間に供給される。この際、アンダーフィル樹脂13は、アンダーフィル樹脂供給ノズル(図示せず)をアンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する部分の溝部45,46に対向配置させ、その後、アンダーフィル樹脂供給ノズル(図示せず)をC方向に移動させることで、アンダーフィル樹脂13となる樹脂を供給する。アンダーフィル樹脂13の材料としては、例えば、エポキシ樹脂を用いることができる。
【0050】
外部接続端子14は、外部接続用パッド38の下面に設けられている。外部接続端子14は、半導体装置10をマザーボード等の実装基板のパッド(図示せず)に接続(実装)するための端子である。外部接続端子14としては、例えば、はんだボールを用いることができる。
【0051】
本実施の形態の半導体装置によれば、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応する部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第1の距離)の値よりも、アンダーフィル樹脂供給領域Bに対応しない部分のソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離D,D(第2の距離)の値を小さくする(ソルダーレジスト35の側壁からダム37の内壁までの距離を部分的に異ならせる)ことにより、配線基板11にフリップチップ接続された半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13を形成する際、半導体素子12と配線基板11と隙間にアンダーフィル樹脂13が向かうように、ダム37の内壁でアンダーフィル樹脂13の流動方向を制御して、開口部43に露出された部分の配線パターン33をアンダーフィル樹脂13で精度良く覆うことが可能となるため、半導体素子12がフリップチップ接続される配線パターン33の信頼性を向上させることができる。
【0052】
また、第1の溝部48,52を構成する部分のダム37の内壁から開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離(第2の距離)の値を連続的に小さくなるように構成することにより、従来、アンダーフィル樹脂13を形成することが困難であった半導体素子12の角12C(半導体素子12の側面12−1と半導体素子12の側面12−2とで構成される角12Aの反対側に位置する角)近傍に位置する配線パターン33に向かうように、アンダーフィル樹脂13の流動方向を制御することが可能となるため、配線パターン33の信頼性をさらに向上させることができる。特に、平面視した半導体素子12の外形サイズが大きい場合(平面視した半導体素子12の外形サイズが10mm□以上の場合)に有効である。
【0053】
図7は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置の平面図である。図7において、第1の実施の形態の半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0054】
図7を参照するに、第1の実施の形態の変形例の半導体装置60は、第1の実施の形態の半導体装置10に設けられたダム37に切り欠き部61を設けた以外は、半導体装置10と同様に構成される。
【0055】
切り欠き部61は、アンダーフィル樹脂供給領域Bと対向する半導体素子12の角12Aとは反対側に位置する半導体素子12の角12Cと対向する部分のダム37の内壁に形成されている。
【0056】
このように、アンダーフィル樹脂供給領域Bと対向する半導体素子12の角12Aとは反対側に位置する半導体素子12の角12Cと対向する部分のダム37の内壁に切り欠き部61を設けることにより、半導体素子12と配線基板11との隙間にアンダーフィル樹脂13を形成する際、余分なアンダーフィル樹脂13を切り欠き部61に溜めておくことが可能となるため、余分なアンダーフィル樹脂13がダム37を越えて、内部接続用パッド34上に流れ出すことを防止できる。
【0057】
なお、上記構成とされた第1の実施の形態の変形例の半導体装置60は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様な効果を得ることができる。
【0058】
(第2の実施の形態)
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。図8において、第1の実施の形態の半導体装置10と同一構成部分には同一符号をふす。
【0059】
図8を参照するに、第2の実施の形態の半導体装置70は、第1の実施の形態の半導体装置10に設けられたダム37の代わりに、ダム71を設けた以外は、半導体装置10と同様に構成される。
【0060】
ダム71は、第1の溝部48,52を構成する部分のダム37(図5参照)の形状を第1の実施の形態で説明した第2の溝部49,53を構成するような形状に変更した以外は、ダム71と同様に構成される。つまり、半導体装置70は、連続的に溝幅が狭くなる第1の溝部48,52を備えていない構成とされている。
【0061】
このような構成とされた第2の実施の形態の半導体装置70は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様な効果を得ることができる。
【0062】
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。図9において、第2の実施の形態の半導体装置70と同一構成部分には同一符号を付す。
【0063】
図9を参照するに、第3の実施の形態の半導体装置80は、第2の実施の形態の半導体装置70に設けられたダム71の代わりに、ダム81を設けた以外は、半導体装置70と同様に構成される。
【0064】
ダム81は、角12Bの近傍に位置する半導体素子12の側面と対向する部分に設けられた突出部83と、角12Dの近傍に位置する半導体素子12の側面と対向する部分に設けられた突出部84とを有する以外は、ダム71(図8参照)と同様に構成される。
【0065】
突出部83は、第1の突出部86と、第2の突出部87とを有する。第1の突出部86は、第2の突出部87よりも半導体素子12の角12A側に設けられている。第1の突出部86の側面86Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D(第2の距離)の値は、距離D(第1の距離)の値よりも小さくなるように構成されている。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離Dは、例えば、0.5mmとすることができる。
【0066】
第2の突出部87は、第1の突出部86よりも半導体素子12の角12D側に設けられている。第2の突出部87は、第1の突出部86と一体的に構成されている。第2の突出部87の側面87Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D10(第2の距離)の値は、距離D(第1の距離)の値よりも小さくなるように構成されている。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離D10は、例えば、0.2mmとすることができる。
【0067】
上記構成とされた突出部83は、突出部83の側面86A,87Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D,D10(第2の距離)の値を段階的に小さくするためのものである。
【0068】
突出部84は、第1の突出部88と、第2の突出部89とを有する。第1の突出部88は、第2の突出部89よりも半導体素子12の角12A側に設けられている。第1の突出部88の側面88Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D11(第2の距離)の値は、距離D(第1の距離)の値よりも小さくなるように構成されている。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離D11は、例えば、0.5mmとすることができる。
【0069】
第2の突出部89は、第1の突出部88よりも半導体素子12の角12B側に設けられている。第2の突出部89は、第1の突出部88と一体的に構成されている。第2の突出部89の側面89Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D12(第2の距離)の値は、距離D(第1の距離)の値よりも小さくなるように構成されている。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離D12は、例えば、0.2mmとすることができる。
【0070】
上記構成とされた突出部84は、突出部84の側面88A,89Aと開口部43の側面に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁との距離D11,D12(第2の距離)の値を段階的に小さくするためのものである。
【0071】
本実施の形態の半導体装置によれば、ダム81に突出部83,84を設けることにより、アンダーフィル樹脂13の流動方向の制御性能が向上するため、高精度に配線パターン33をアンダーフィル樹脂13で覆うことが可能となるため、配線パターン33の信頼性をさらに向上させることができる。
【0072】
また、本実施の形態の半導体装置80は、第2の実施の形態の半導体装置70と同様な効果を得ることができる。
【0073】
(第4の実施の形態)
図10は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。図10において、Eは、半導体素子12と配線基板11との間に配設されるアンダーフィル樹脂13が供給される領域(以下、「アンダーフィル樹脂供給領域E」とする)を示している。また、図10において、第2の実施の形態の半導体装置70と同一構成部分には同一符号を付す。
【0074】
図10を参照するに、第4の実施の形態の半導体装置95は、第2の実施の形態の半導体装置70に設けられたダム71の代わりに、ダム96を設けた以外は、半導体装置70と同様に構成される。
【0075】
ダム96は、ダム71(図8参照)に設けられた溝部46の代わりにダム71に設けられた溝部53が形成されるように、半導体素子12の側面12−2に対向する部分のダム96の内壁を半導体素子12の側面12−2に近接させると共に、角12Aの近傍に位置する半導体素子12の側面12−4と対向する部分に突出部97を設け、角12Dの近傍に位置する半導体素子12の側面12−4と対向する部分に突出部98を設けた以外は、ダム71と同様に構成される。
【0076】
突出部97は、アンダーフィル樹脂供給領域E以外の領域に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁と突出部97の内壁97Aとの距離D13(第2の距離)の値を距離D(第1の距離)の値よりも小さくするための部材である。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離D13は、例えば、0.2mmとすることができる。突出部98と対向する部分の突出部97の側壁は、半導体素子12と配線基板11との間にアンダーフィル樹脂13を導くような平面視テーパー形状とされている。
【0077】
突出部98は、開口部43の側面のうち、アンダーフィル樹脂供給領域E以外の領域に対応する部分のソルダーレジスト35の側壁と突出部98の内壁98Aとの距離D14(第2の距離)の値を距離D(第1の距離)の値よりも小さくするための部材である。具体的には、距離Dが1mmの場合、距離D14は、例えば、0.2mmとすることができる。突出部97と対向する部分の突出部98の側壁は、半導体素子12と配線基板11との間にアンダーフィル樹脂13を導くような平面視テーパー形状とされている。
【0078】
このような構成とされた第4の実施の形態の半導体装置95は、第2の実施の形態の半導体装置70と同様な効果を得ることができる。
【0079】
(第5の実施の形態)
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。図11において、第4の実施の形態の半導体装置95と同一構成部分には同一符号を付す。
【0080】
図11を参照するに、第5の実施の形態の半導体装置105は、第4の実施の形態の半導体装置95に設けられたダム96の代わりに、ダム106を設けた以外は、半導体装置95と同様に構成される。
【0081】
ダム106は、ダム96(図10参照)に設けられた突出部97,98を構成要素から除いた以外は、ダム96と同様に構成される。
【0082】
このような構成とされた第5の実施の形態の半導体装置105は、第4の実施の形態の半導体装置95と同様な効果を得ることができる。
【0083】
(第6の実施の形態)
図12は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。図12において、第1の実施の形態の半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0084】
図12を参照するに、第6の実施の形態の半導体装置110は、第1の実施の形態の半導体装置10の構成に、さらに、半導体素子搭載領域Aに対応する配線パターン33のうち、接続部41を除いた部分の配線パターン33を覆うようにソルダーレジスト35を設けた以外は、半導体装置10と同様に構成される。
【0085】
このように、半導体素子搭載領域Aに対応する配線パターン33のうち、接続部41を除いた部分の配線パターン33を覆うソルダーレジスト35を設けることにより、半導体素子12と配線基板11との隙間を流れるアンダーフィル樹脂13の流速を向上させることができる。
【0086】
なお、第6の実施の形態の半導体装置110は、第1の実施の形態の半導体装置10と同様な効果を得ることができる。
【0087】
また、半導体装置110に設けられたダム37の代わりに、第2〜第5の実施の形態で説明したダム71,81,96,106を設けてもよい。また、半導体装置110に設けられたダム37,71,81,96,106に、図7に示す切り欠き部61を設けてもよい。
【0088】
(第7の実施の形態)
図13は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。図13において、第1の実施の形態の半導体装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
【0089】
図13を参照するに、第7の実施の形態の半導体装置120は、第1の実施の形態の半導体装置10に設けられた半導体素子12及び配線基板11の代わりに、電極パッド56がペリフェラル電極配置とされた半導体素子121と、配線基板122とを設けた以外は半導体装置10と同様に構成される。
【0090】
配線基板122は、半導体素子121に設けられた電極パッド56と対向する部分の配線基板本体31の上面31Aに接続部41を配置した以外は、配線基板11(図6参照)と同様に構成される。
【0091】
このように、電極パッド56がペリフェラル電極配置とされた半導体素子121を備えた半導体装置120に、第1の実施の形態で説明したダム37を設けた場合も第1の実施の形態の半導体装置10と同様な効果を得ることができる。
【0092】
なお、半導体装置120に設けられたダム37の代わりに、第2〜第5の実施の形態で説明したダム71,81,96,106を設けてもよい。また、半導体装置120に設けられたダム37,71,81,96,106に、図7に示す切り欠き部61を設けてもよい。
【0093】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0094】
例えば、内部接続用パッド34を有していない配線基板を備えた半導体装置に、第1〜第5の実施の形態で説明したダム37,71,81,96,106を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、配線基板本体と、半導体素子がフリップチップ接続される接続部を有した配線パターンと、接続部を露出するソルダーレジストと、ソルダーレジスト上に設けられ、半導体素子と配線基板本体との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂を堰き止めるダムと、を備えた配線基板及び半導体装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】従来の半導体装置の平面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の断面図である。
【図3】従来の半導体装置の問題点を説明するための平面図である。
【図4】図3に示す半導体装置の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図6】図5に示す半導体装置の断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態の変形例に係る半導体装置の平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の平面図である。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
【0097】
10,20,60,70,80,95,105,110,120 半導体装置
11,21,122 配線基板
12,121 半導体素子
12−1,12−2,12−3,12−4 側面
12A〜12D 角
13 アンダーフィル樹脂
14 外部接続端子
16 バンプ
18 内部接続端子
22,23 パッド
25,34 内部接続用パッド
27,28 電子部品
31 配線基板本体
31A,35A 上面
31B 下面
33 配線パターン
34 内部接続用パッド
35 ソルダーレジスト
37,71,81,96,106 ダム
38 外部接続用パッド
41 接続部
43,44 開口部
45,46,47,51 溝部
48,52 第1の溝部
49,53 第2の溝部
56 電極パッド
61 切り欠き部
83,84,97,98 突出部
86,88 第1の突出部
86A,87A,88A,89A 側面
87,89 第2の突出部
97A,98A 内壁
A 半導体素子搭載領域
B,E アンダーフィル樹脂供給領域
C,F 方向
,D,D,D,D,D,D,D,D,D10,D11,D12,D13,D14 距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体素子が搭載される半導体素子搭載領域を有した配線基板本体と、
前記半導体素子搭載領域に対応する部分の前記配線基板本体の第1の面に設けられ、前記半導体素子がフリップチップ接続される接続部を有した配線パターンと、
前記配線基板本体の前記第1の面に設けられ、平面視した状態において、前記半導体素子搭載領域と略等しい大きさとされた開口部を有したソルダーレジストと、
前記半導体素子搭載領域を囲むように、前記ソルダーレジストの上面に設けられ、前記半導体素子と前記配線基板本体との隙間に配設されるアンダーフィル樹脂を堰き止めるダムと、を備えた配線基板であって、
前記開口部の側面に対応する部分の前記ソルダーレジストの側壁から前記ダムの内壁までの距離を部分的に異ならせたことを特徴とする配線基板。
【請求項2】
前記配線基板と前記半導体素子との隙間に、前記アンダーフィル樹脂を供給するためのアンダーフィル樹脂供給領域に対応する部分の前記ソルダーレジストの側壁から前記ダムの内壁までの第1の距離の値よりも、前記アンダーフィル樹脂供給領域に対応しない部分の前記ソルダーレジストの側壁から前記ダムの内壁までの第2の距離の値を小さくしたことを特徴とする請求項1記載の配線基板。
【請求項3】
前記第2の距離の値を段階的又は連続的に小さくしたことを特徴とする請求項2記載の配線基板。
【請求項4】
前記ダムよりも外側に位置する部分の前記配線基板本体に、他の配線基板を搭載するためのパッドを設けたことを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか一項記載の配線基板。
【請求項5】
前記第1の面とは反対側に位置する前記配線基板本体の第2の面に、前記配線パターン及び前記パッドと電気的に接続された外部接続用パッドを設けたことを特徴とする請求項4記載の配線基板。
【請求項6】
請求項1ないし5のうち、いずれか一項記載の配線基板と、
前記接続部にフリップチップ接続された前記半導体素子と、
前記半導体素子と前記配線基板との隙間に配設されたアンダーフィル樹脂と、を備えたことを特徴とする半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−147007(P2009−147007A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321081(P2007−321081)
【出願日】平成19年12月12日(2007.12.12)
【出願人】(000190688)新光電気工業株式会社 (1,516)
【Fターム(参考)】