説明

金属ケイ化物の形成後の金属または金属合金の選択的な除去のための組成物および方法

相補型金属酸化物半導体(CMOS)トランジスタの製造の間、急速な熱アニールによって金属ケイ化物の形成後、ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、およびそれらの合金などの金属を除去するために有用な水性金属エッチング組成物。また、水性金属エッチング組成物は、ウエハ再加工のために金属ケイ化物および/または金属窒化物を選択的に除去するために有用である。1つの調合において、水性金属エッチング組成物は、シュウ酸と、塩化物含有化合物とを含有し、他の調合において、組成物は、過酸化水素などの酸化剤と、フッ化物供給源、例えば、フルオロホウ酸とを含有する。別の特定の調合において組成物は、誘電体および基板を攻撃せずにニッケル、コバルト、チタン、タングステン、金属合金、金属ケイ化物および金属窒化物を有効にエッチングするためにフルオロホウ酸およびホウ酸を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、マイクロ電子デバイス製造プロセスの間に金属ケイ化物の形成後に未反応金属または金属合金を除去するための組成物および方法に関する。さらに、本発明は、ウエハ再加工のためにマイクロ電子デバイス製造において使用された金属、金属化合物および/または金属合金を選択的に除去するための組成物および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
この数十年にわたって、半導体産業は、小型高集積電子デバイスを製造するためのシリコンベースの技術の使用の変革を遂げた。シリコンベースのマイクロ電子デバイスの1つは金属酸化物半導体(MOS)トランジスタであり、それはモデムパソコンの基本構成要素の1つである。
【0003】
MOSトランジスタのゲート電極およびソース/ドレイン領域に対するコンタクトを形成するプロセスは、概して、「金属化」と称される。金属以外の導電性材料が金属化のために通常は用いられるので、金属化という用語はその適用において一般的である。金属化は典型的に、保護マスクを誘電体材料層上に形成する工程と、コンタクト領域がマスクされないようにこのような保護マスクをパターン化する工程と、このようなマスクされない領域に誘電体材料層をエッチングして、コンタクトが上に形成されるゲート電極およびソース/ドレイン領域の上に直接に開口部またはウインドウを形成する工程とを含む。次に、このような開口部またはウインドウは、コンタクトを形成するために導電性材料を充填される。この金属化プロセスに伴う問題は、コンタクトがゲート電極およびソース/ドレイン領域と整列されず、境界面での抵抗の増加をもたらす場合があることである。さらに、単独のマスキング工程でコンタクトウインドウを整列することは、ソース/ドレイン領域のサイズをさらに最小化するのを難しくする。
【0004】
性能の改良は、所望の領域に自己整列される低抵抗コンタクトを製造するために有効である、ケイ化物プロセスの使用によって抵抗の増加および不整列の問題を解決することによって得られた。
【0005】
ケイ化物プロセスは、ニッケル、コバルト、チタン、タングステンおよびそれらの合金などの耐火金属または金属合金を含有する金属層をゲート電極およびソース/ドレイン領域の上に堆積する工程と、耐火金属がシリコンを高濃縮された領域と接触しているこのような金属層の特定の領域においてケイ化物反応を行うために十分に高い温度にまでこのような金属層を加熱する工程とを含む。このようにして、導電性金属ケイ化物をソース/ドレイン領域上のみにおよびこのようなソース/ドレイン領域の間に挟まれた多結晶性シリコンゲート電極の上面に形成することができ、次に、金属ケイ化物の形成後に一切の未反応金属を選択的に除去することができる。
【0006】
ニッケル、コバルト、チタン、タングステンまたは同金属を含有する金属合金などの様々な耐火金属が金属ケイ化物コンタクトを形成するために一般に使用される。ケイ化ニッケル(NiSi)がいくつかの理由のために特に好ましいケイ化物材料である。ケイ化ニッケルの主な利点は、比較的低温において急速に形成されうることであり、低温MOS製造のために適している。ケイ化ニッケルの他の利点には、線幅の非依存性、「クリープアップ」現象の低減、低い抵抗率、大きなプロセスウインドウ、および低いシリコン消費などがある。
【0007】
ニッケル層は、約300℃〜約750℃の範囲の温度で行われる、単一工程の急速熱アニール(RTA)プロセスによってケイ化ニッケルに有効に変化されうる。典型的なRTAプロセスは、窒素雰囲気内で約40秒間、約550℃において行われる。ケイ化ニッケルの形成は、ニッケル層の一部が多結晶性シリコンゲート電極およびソース/ドレイン領域内に含有されるシリコンと反応してNiSiを形成するとき、約250℃において始まる。300℃超まで温度を上げることによって、NiSiはシリコンとさらに反応してNiSiを形成する。
【0008】
ゲート電極およびソース/ドレイン領域にNiSiを形成した後、ニッケル層の未反応ニッケルは選択的に除去されなければならない。未反応ニッケルの除去は、プラズマエッチングまたは化学エッチングのどちらを用いて行われてもよい。プラズマエッチングはしばしば、基板表面に損傷を与え、残留した微量のイオン汚染をもたらす。他方、化学エッチングは基板の損傷を減らすが、通常の化学エッチング剤を用いるニッケルエッチング速度は、非常に緩慢であるかまたはMOSデバイス製造プロセスと両立できない。
【0009】
従って、RTAプロセスによってケイ化ニッケルの形成後に未反応ニッケルの有効かつ迅速な除去のために改良されたエッチング組成物を提供することは本技術分野において著しい前進であり、そしてそれは、MOSデバイス製造プロセスの間に金属ケイ化物の形成後、ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、チタンタングステン合金、窒化チタンおよび窒化チタンアルミニウムなどの様々な未反応耐火金属および/またはそれらの合金をより一般に除去する。さらに、必要な場合、このようなエッチング組成物は望ましくは、ウエハ再加工のためにケイ化ニッケル、ケイ化コバルトおよび窒化チタンなどの金属ケイ化物および/または金属窒化物の効率的な除去をもたらし、MOSゲート構造物に与えられた他の材料の上の1種の金属または金属合金を選択的に除去するためのエッチング組成物を提供し、下にある基板表面に損傷を与えたりまたはその中に含有された誘電体酸化物を攻撃したりせずに未反応金属、金属合金、金属ケイ化物および/または金属窒化物を有効に除去する。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明の概要
本発明は、MOSデバイスの製造のために金属ケイ化物の形成後に未反応金属または金属合金を有効に除去するための組成物および方法、ウエハ再加工のために金属ケイ化物および/または金属窒化物を有効に除去するための組成物および方法、およびMOSゲート構造物に存在する他の材料の上の金属または金属合金を選択的に除去するための組成物および方法に関する。
【0011】
一の態様において、本発明は、
a)組成物の全重量の約1%〜約20%の範囲の濃度の1種以上の有機酸と、
b)組成物の全重量の約0.05%〜約15%の範囲の濃度の1種以上の塩化物含有化合物と、
c)任意に、組成物の全重量の約0%〜約50%の範囲の濃度の1種以上の酸化剤と、
d)任意に、組成物の全重量の約0%〜約10%の範囲の濃度の1種以上のフッ化物含有化合物と、
e)任意に、組成物の全重量の約0%〜約10%の範囲の濃度の1種以上の誘電体不動態化剤とを含む水性金属エッチング組成物に関し、前記組成物は、前記材料を表面に有するマイクロ電子デバイスから未反応金属または金属合金を除去するために適している。
【0012】
別の態様において、本発明は、ケイ化ニッケルおよび/またはケイ化コバルトの形成後に未反応ニッケル、コバルト、および/またはそれらの合金を除去するために有効である、シュウ酸、塩化物含有化合物、および任意に過酸化水素を含む水性金属エッチング組成物に関する。
【0013】
さらに別の態様において、本発明は、誘電体材料および/または半導体基板を攻撃せずに、ケイ化物の形成後にニッケル、コバルト、チタン、タングステンおよび/またはそれらの合金を除去するために特に有用である、シュウ酸、塩化物含有化合物、過酸化水素、フルオロホウ酸、およびホウ酸を含有する水性金属エッチング組成物に関する。
【0014】
さらに別の態様において、本発明は、誘電体材料および/または半導体基板を攻撃せずに、ケイ化ニッケル、ケイ化コバルト、および窒化チタンを除去するために特に有用である、シュウ酸、塩化物含有化合物、フルオロホウ酸、任意に過酸化水素、および任意にホウ酸を含有する水性金属エッチング組成物に関する。
【0015】
本発明の別の態様は、組成物の全重量の約3%〜約9%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、組成物の全重量の約7%〜約23%の範囲の濃度の過酸化水素、および任意に、組成物の全重量の5%以下の濃度の塩化アンモニウムを含む水性金属エッチング組成物に関し、前記組成物は、前記材料を表面に有するマイクロ電子デバイスから未反応金属または金属合金を除去するために適している。
【0016】
本発明のさらなる態様は、上述の水性金属エッチング組成物を、除去される金属、金属合金、金属ケイ化物および/または金属窒化物と接触させることによって、未反応金属、金属合金または金属ケイ化物を除去するための方法に関する。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、ニッケル、コバルト、およびそれらの混合物または合金からなる群から選択された未反応金属または金属合金を少なくとも部分的に除去するための方法に関し、前記方法は、前記未反応金属または金属合金を水性金属エッチング組成物と、それらの少なくとも部分的な除去を行うために十分な温度においておよび十分な時間にわたり、接触させる工程を含み、前記水性金属エッチング組成物は、
a.前記組成物の全重量の約1%〜約20%の範囲の濃度の1種以上の有機酸と、
b.前記組成物の全重量の約0.05%〜約15%の範囲の濃度の1種以上の塩化物含有化合物と、
c.任意に、前記組成物の全重量の約0.1%〜約50%の範囲の濃度の1種以上の酸化剤と、
d.任意に、前記組成物の全重量の約0.05%〜約10%の範囲の濃度の1種以上のフッ化物含有化合物と、
e.任意に、前記組成物の全重量の約0.03%〜約10%の範囲の濃度の1種以上の誘電体不動態化剤とを含む。
【0018】
本発明のさらに別の態様は様々に、本発明の金属エッチング組成物、本発明の試薬組成物のための複数部分(multi−part)金属エッチング試薬キット、このような試薬組成物のための前駆調合物の使用、およびこのような試薬組成物をそれらの前駆調合物から製造する方法など、半導体製品を製造する方法に関する。
【0019】
本発明の他の態様、特徴および実施形態は、次の開示および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
発明およびその好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は、半導体デバイスの製造中に金属ケイ化物の形成後、未反応金属または金属合金、特にニッケル、コバルト、チタン、タングステン、チタンタングステン合金、窒化チタンおよび/または窒化チタンアルミニウムを有効に除去するための水性金属エッチング組成物を提供する。
【0021】
また、本発明は、ウエハ再加工のために金属ケイ化物および/または金属窒化物を有効に除去するための水性金属エッチング組成物を提供する。金属、金属合金および金属ケイ化物は、エッチング化学の組成および加工パラメータ(例えば温度および時間)を良好に調整することによって選択的にエッチングにより除去可能であり、シリコン、窒化シリコン、二酸化シリコンなどの基板または誘電体材料に対する損傷を与えないかまたは最小限に抑える。
【0022】
本明細書において定義されるとき、金属ケイ化物には、ニッケル、コバルト、チタン、タングステンおよび/またはそれらの合金のケイ化物を含める。ニッケルおよびケイ化ニッケルに対する特定の言及は、以下、決して限定されるものではなく、ここに開示された他の金属および金属ケイ化物を包含することを意図する。
【0023】
参照を容易にするために、「マイクロ電子デバイス」は、マイクロ電子、集積回路、またはコンピュータチップ用途において使用するために製造された、半導体基板、フラットパネルディスプレイ、およびマイクロ電子機械システム(MEMS)に相当する。用語「マイクロ電子デバイス」は決して限定されるものではなく、最終的にマイクロ電子デバイスまたはマイクロ電子組立体になるいかなる基板も含めると理解されなければならない。
【0024】
本明細書中で用いられるとき、「約」は、記載された値の±5%に相当することが意図される。
【0025】
本明細書中で用いられるとき、材料を表面に有するマイクロ電子デバイスからの未反応金属または金属合金の「適性」は、マイクロ電子デバイスからの前記未反応金属または金属合金の少なくとも部分的な除去に相当する。好ましくは、材料の少なくとも約90%、より好ましくは材料の少なくとも95%、最も好ましくは材料の少なくとも99%が、本発明の組成物を用いてマイクロ電子デバイスから除去される。
【0026】
本発明の組成物は、以下により詳細に記載されるように、多種多様な特定の調合物において具体化されてもよい。
【0027】
組成物の特定の成分がゼロの下限を含む重量パーセンテージの範囲に関して記載される全てのこのような組成物において、組成物の様々な特定の実施形態においてこのような成分が存在するかまたは存在しない場合があること、このような成分が存在する場合、それらは、このような成分が使用される組成物の全重量を基準にして、0.01重量パーセントの低さの濃度においても存在しうることは理解されよう。
【0028】
ニッケルは、MOSデバイスの金属ケイ化物のコンタクトを形成するために使用可能な金属種のなかでも除去するのが特に難しい。最も一般的な金属エッチング剤は、約30℃〜約50℃の範囲のエッチング温度において100Å/分未満であるエッチング速度しか達成できない。
【0029】
本発明の水性金属エッチング組成物は、下にある基板表面または構造物に損傷を与えることなく、通常の金属エッチング剤よりもかなり速い速度でニッケルを除去する。具体的に、本発明の水性金属エッチング組成物は、1種以上の有機酸、1種以上の塩化物供給源、および任意に1種以上の酸化剤を含有する。
【0030】
本発明の広い実施において、水性金属エッチング組成物は、1種以上の有機酸、1種以上の塩化物供給源、および任意に1種以上の酸化剤を含む、それらからなる、また、それらから本質的になってもよい。概して、有機酸、塩化物供給源、および任意の酸化剤の、互いに対する特定の比率および量は、金属、金属合金、金属ケイ化物および/または加工装置にエッチング組成物の所望の除去作用を提供するために好適に変化させられてもよく、必要以上の労力を要せずに本技術分野の技術の範囲内で容易に定量可能である。
【0031】
組成物の有機酸成分は、例えば、シュウ酸、ギ酸、コハク酸、リンゴ酸、マロン酸、クエン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)、グリコール酸、ニトリロトリス(メチレン)三リン酸(NTMTP)、酢酸、乳酸、サリチル酸、グリシン、アスコルビン酸、没食子酸、フタル酸、酒石酸、安息香酸、フマル酸、マンデル酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、アスパラギン酸、グルタル酸、グルコン酸の1種以上、およびそれらの組合せを含有することができる。好ましくは、有機酸は、組成物の全重量を基準にして、約1重量%〜約20重量%、より好ましくは約1重量%〜約10重量%、最も好ましくは約3重量%〜約9重量%の範囲の濃度において水性金属エッチング組成物中に存在する。シュウ酸は、ニッケルおよび/またはコバルトなどの未反応金属または金属合金の有効なおよび制御されたエッチングのために本発明の実施において特に好ましい有機酸種である。
【0032】
硝酸は貴金属を溶解するために有効であるが、それは、金属および金属ケイ化物をエッチングする時に低いエッチ速度および低い選択率を有する。一の態様において、本発明は、その中に硝酸を含有しない水性金属エッチング組成物を考察する。
【0033】
本発明の金属エッチング組成物において有用な酸化剤種には、フッ化水素(HF)、過酸化水素(H)、オゾン(O)、過塩素酸(HClO)、亜塩素酸アンモニウム(NHClO)、塩素酸アンモニウム(NHClO)、ヨウ素酸アンモニウム(NHIO)、過ホウ酸アンモニウム(NHBO)、過塩素酸アンモニウム(NHClO)、過ヨウ素酸アンモニウム(NHIO)、過硫酸アンモニウム((NH)、亜塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、ヨウ素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)IO)、過ホウ酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)BO)、過塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、過ヨウ素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)IO)、過硫酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)S)、次亜塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、尿素過酸化水素((CO(NH)H)の1種以上、およびそれらの組合せがあるがそれらに限定されない、目標金属または金属合金を酸化するために適したいずれかの酸化化合物が挙げられる。過酸化水素は、ニッケルなどの貴金属を酸化するための特に好ましい酸化剤種である。好ましくは、酸化剤は、組成物の全重量を基準にして約0.1重量%〜約50重量%の範囲、より好ましくは約1重量%〜約30重量%の範囲、最も好ましくは約7重量%〜約23重量%までの範囲の濃度において水性金属エッチング組成物中に存在する。また、フッ化水素(HF)は、金属ケイ化物の形成後に未反応金属または金属合金を除去する時に、酸化剤としてのその多機能性質、SiOをエッチングするためのその有効性、および金属塩の溶解度を増加させるのに非常に有効であるハロゲンのその導入のために、酸化剤種として非常に有利である。
【0034】
本発明の組成物に有用な塩化物供給源は、エッチングプロセスの間に形成された金属塩の溶解度を増加させる働きをすると共に金属エッチング境界面上の固体堆積物の形成を防ぐいずれの塩化物含有化合物であってもよい。適した塩化物供給源には、塩化アンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム(TMACI)、塩酸、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、いずれかの他の塩化アルキルおよび/またはアリール第三級アンモニウム塩、任意のアミン塩化水素塩の1種以上、およびそれらの組合せがあるがそれらに限定されない。塩酸は、堆積物の形成を防ぐその有効性および水への高い溶解性のために、特に好ましい。好ましくは、塩化物供給源は、組成物の全重量を基準にして約0.05重量%〜約15重量%の範囲、より好ましくは約0.5重量%〜約10重量%の範囲、最も好ましくは約0.5重量%〜約7重量%の範囲の濃度において水性金属エッチング組成物中に存在する。
【0035】
水性金属エッチング組成物のpHは、得られた組成物が有効であるどんな適したpHレベルであってもよく、最も好ましくは中程度ないし強酸性である。様々な実施形態において、水性金属エッチング組成物のpHは好ましくは約0.1〜約7の範囲、より好ましくは約0.2〜約4の範囲、最も好ましくは約0.2〜約2の範囲である。より低いpH値、例えば、約4未満のエッチング組成物は、ニッケルおよびニッケル合金を溶解するために特に有効である。
【0036】
チタンまたはチタン合金のエッチングの間、二酸化チタンの不溶性堆積物は、チタンエッチング境界面上に形成する傾向がある。酸化チタンの形成を低減するために、フッ化物イオンを金属エッチング組成物にさらに添加することができる。このような目的のための適したフッ化物供給源は、フルオロホウ酸、ホウフッ化アンモニウム、フッ化水素酸、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラアルキルアンモニウム、いずれかのフッ化アルキルおよび/またはアリール第三級アンモニウム塩、いずれかの他のフッ化アミン塩、およびそれらの組合せなどがあるがそれらに限定されないいずれのフッ化物含有化合物であってもよい。金属エッチング組成物中で使用される時にフッ化物供給源は、組成物の全重量を基準にして好ましくは10重量%以下の濃度、より好ましくは約0.05%〜約5重量%の範囲、最も好ましくは約0.05%〜約2重量%の範囲において組成物中に存在する。
【0037】
フッ化物イオンは、用途によっては、下にある誘電体酸化物構造物に対して有害な損傷を与える場合があるので、フッ化物イオンが組成物中に存在する時に誘電体不動態化剤が使用されてもよい。適した誘電体不動態化剤には、ホウ酸、ケイ酸テトラメチルアンモニウム、任意のシリコンまたはシリケート供給源、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、(1,2−シクロヘキシレンジニトリロ)四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸および1,3−ジアミノプロパン四酢酸、それらの塩または付加化合物の1種以上、およびそれらの組合せが挙げられるが限定されない。誘電体不動態化剤を金属エッチング組成物に添加して誘電体酸化物構造物を保護し、このような誘電体酸化物のフッ化物攻撃によって生じた損傷を最小限に抑える。誘電体不動態化剤は、いずれかの適した濃度、例えば、金属エッチング組成物の全重量を基準にして10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは2重量%以下の濃度において、金属エッチング組成物中に存在することができる。
【0038】
本出願の金属エッチング組成物は様々な他の適した成分をさらに含有してもよい。例えば、1種以上の金属キレート化化合物、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、シクロヘキサンジアミン四酢酸(CDTA)、酢酸、アセトンオキシム、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、安息香酸、ベタイン、クエン酸、ジメチルグリオキシム、フマル酸、グルタミン酸、グルタミン、グルタル酸、グリセロール、グリシン、グリコール酸、グリオキシル酸、ヒスタジン、イミノ二酢酸、イソフタル酸、イタコン酸、乳酸、ロイシン、リシン、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、シュウ酸、2,4−ペンタンジオン、フェニル酢酸、フェニルアラニン、フタル酸、プロリン、ピロメリット酸、キナ酸、セリン、ソルビトール、コハク酸、テレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、チロシン、バリン、キシリトール、前述のアミノ酸の誘導体、およびそれらの組合せを組成物に添加して、溶解された金属イオンとの錯体を形成し、エッチ表面上の金属の再堆積を防ぐことができる。
【0039】
表面張力を低下および表面湿潤を改良することができる1種以上の湿潤剤または界面活性剤、例えばアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、双性イオン界面活性剤、または溶媒、例えばジエチレングリコールブチルエーテルまたは他のグリコールエーテルもまた、添加して金属エッチング速度を加速することができる。界面活性剤は好ましくは、金属エッチング組成物の全重量を基準にして、35重量%を超えない濃度において提供される。
【0040】
シュウ酸、塩化物供給源、および過酸化水素を含有する本発明の水性金属エッチング組成物は、ニッケルエッチングのために特におよび予想外に有効である。具体的に、このような組成物は、約30℃〜約50℃の範囲のエッチング温度において約2,000Å/分〜約6,000Å/分の範囲のニッケルエッチング速度、ならびに約10,000Å/分〜約30,000Å/分の範囲のコバルトエッチング速度を達成することができる。
【0041】
さらに、シュウ酸、塩化物供給源、過酸化水素、フルオロホウ酸、およびホウ酸を含有する水性金属エッチング組成物は、下にある誘電体酸化物構造物を損傷せずに、ニッケル、コバルト、チタンおよびタングステンをエッチングするのに非常に有効であることが見出された。具体的に、このような組成物は、約30℃〜約50℃の範囲のエッチング温度において、約35Å/分〜200Å/分の範囲のチタンエッチング速度、および約200Å/分の付近のタングステンエッチング速度を達成することができる。
【0042】
本発明の特に好ましい実施形態において、金属エッチング組成物は、約2重量%〜約8重量%のシュウ酸、約2重量%〜約8重量%の塩化アンモニウム、および約7重量%〜約23重量%の過酸化水素を含有し、残余は脱イオン水である。このような金属エッチング組成物はアンモニアをさらに含有してもよく、本発明の特定の実施形態において、アンモニアは、第1の実施形態において約0.5〜約2重量%、第2の実施形態において約0.7〜約2.1重量%、および第3の実施形態において約0.9〜約2.9重量%の各実施形態の範囲にある濃度において存在し、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。
【0043】
本発明の別の好ましい実施形態において、金属エッチング組成物は、約2重量%〜約8重量%の濃度のシュウ酸、約2重量%〜約8重量%の濃度の塩化アンモニウム、約0.4重量%〜約2重量%の濃度のフルオロホウ酸、任意に5重量%以下の濃度のホウ酸、約7重量%〜約23重量%の濃度の過酸化水素を含有し、残余は脱イオン水であり、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。
【0044】
本発明の別の好ましい実施形態において、金属エッチング組成物は、約3重量%〜約9重量%のシュウ酸、任意に5重量%以下の塩化アンモニウム、約0.4重量%〜約2重量%のフルオロホウ酸、および約7重量%〜約23重量%の過酸化水素を含有し、残余は脱イオン水であり、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。
【0045】
本発明のさらなる好ましい実施形態において、金属エッチング組成物は、約3重量%〜約9重量%のシュウ酸、約0.8重量%〜約3重量%の塩化アンモニウム、約0.4重量%〜約2重量%のフルオロホウ酸、任意に2重量%以下のホウ酸、および約7重量%〜約23重量%の過酸化水素を含有し、残余は脱イオン水であり、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。
【0046】
本発明のさらに別の実施形態において、金属エッチング組成物は、約2重量%〜約8重量%のシュウ酸、約0.3重量%〜約2重量%の塩酸、および約6重量%〜約18重量%の過酸化水素を含有し、残余は脱イオン水であり、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。このような金属エッチング組成物は、組成物の全重量を基準にして、約0.2〜1重量%または0.4〜2重量%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、および約0.03〜3重量%、好ましくは約0.03〜1重量%の範囲の濃度のホウ酸をさらに含有してもよい。
【0047】
本発明のさらに別の実施形態は、約2重量%〜約8重量%のフルオロホウ酸、および約7重量%〜約22重量%の過酸化水素を含有する金属エッチング組成物を必要とし、残余は脱イオン水であり、全ての重量パーセンテージは組成物の全重量を基準にしている。
【0048】
総合して考えると、シュウ酸の、塩化物含有化合物に対するモル比の範囲は約1:10〜約250:1、好ましくは約1:3〜約170:1、最も好ましくは約1:1〜約5:1の範囲であり、シュウ酸の、過酸化水素(存在する場合)に対するモル比の範囲は約1:20〜約1:1、好ましくは約1:10〜約1:1であり、シュウ酸の、フルオロホウ酸(存在する場合)に対するモル比の範囲は約1:2〜約60:1、好ましくは約1:1〜約40:1、最も好ましくは約5:1〜約15:1であり、シュウ酸の、ホウ酸(存在する場合)に対するモル比の範囲は約1:2〜約300:1、好ましくは約1:1〜約250:1、最も好ましくは約2:1〜約70:1である。
【0049】
以下の表1は、識別(ID)記号A〜ZおよびBA〜BCを有する特定の具体的な金属エッチング組成物の調合物を示す。
【0050】
【表1】

【0051】
表1に記載された金属エッチング組成物の全ては、組成物の残余として脱イオン水を含有し、それによって組成物の全ての成分は合計100重量パーセントになる。
【0052】
また、本発明の水性金属エッチング溶液は、高温においておよび/または長時間にわたり加工されるときに金属ケイ化物および/または金属窒化物を除去するためにウエハ再加工に有用に使用され、下にある誘電体材料に対して損傷を与えないかまたは最小限に抑える。
【0053】
本発明の特に好ましい実施形態において、エッチング組成物は、約3重量%〜約9重量%のシュウ酸、約0.2重量%〜約2重量%の塩酸、約0.2重量%〜約2重量%のフルオロホウ酸、任意に過酸化水素約0重量%〜約23重量%、および任意に2重量%以下のホウ酸を含有し、残余は脱イオン水であり、全ての成分の重量パーセントは組成物の全重量を基準にしており、合計100重量パーセントになる。具体的に、このような組成物は、約40℃〜約50℃の範囲のエッチング温度において約17Å/分程度のケイ化ニッケルエッチング速度、約9Å/分程度のケイ化コバルトエッチング速度、および約9Å/分程度の窒化チタンエッチング速度を達成することができる。
【0054】
好ましくは、本発明の水性金属エッチング組成物は、シリカおよび/またはアルミナ、ポリマー粒子などの研磨材料、およびピロール、ピラゾール、イミダゾール、およびベンゾトリアゾールなどのトリアゾールなどの複素環化合物を実質的に含有しない。本明細書において定義された「実質的に含有しない(substantially devoid)」は、組成物の全重量を基準にして組成物の約0.5重量%未満、より好ましくは0.05重量%未満、最も好ましくは0.005重量%未満に相当する。
【0055】
さらに別の実施形態において、水性金属エッチング組成物は、1種以上の有機酸、1種以上の塩化物供給源、残余材料、任意に1種以上の酸化剤、任意に1種以上のフッ化物供給源、および任意に1種以上の誘電体不動態化剤を含有し、残余材料は、ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、それらの合金、ケイ化ニッケル、ケイ化コバルト、窒化チタン、およびそれらの組合せを含有する。重要なことには、残余材料は、本発明の水性金属エッチング組成物に溶解され、および/または懸濁されてもよい。
【0056】
本発明の水性金属エッチング組成物は、各成分を単に添加して均質な条件に混合することによって容易に調合される。さらに、水性金属エッチング組成物は、単一パッケージ調合物または使用時にもしくは使用前に混合される複数部分調合物として容易に調合することができ、例えば、複数部分調合物の個々の部分を器具においてまたは器具の上流の貯蔵タンク内で混合することができる。各成分の濃度は水性金属エッチング組成物の特定の倍数において広範囲に変化されてもよく、すなわち、本発明の広い実施においてさらに希釈されるかまたはさらに濃縮されてもよく、本発明の水性金属エッチング組成物は本明細書の開示と一致した成分のいずれかの組合せを様々におよびもう1つの選択肢として含む、からなるまたはから本質的になりうることは理解されよう。
【0057】
したがって、本発明の別の態様は、本発明の組成物を形成するようになっている1種以上の成分を1つ以上の容器内に含有するキットに関する。例えば、前記キットは、1つ以上の容器内に、少なくとも1種の有機酸および少なくとも1種の塩化物含有化合物、任意に少なくとも1種のフッ化物供給源、および任意に少なくとも1種の不動態化剤を例えば濃厚物として含有し、製造または使用時にそれぞれ、約1:10〜約10:1、より好ましくは約1:2〜約4:1、最も好ましくは約1:1〜約2:1の比において酸化剤を配合/希釈してもよい。キットの容器は、前記液体除去組成物を貯蔵および出荷するために適していなければならず、例えば、ナウパク(NOWPak)(登録商標)容器(アドバンスト・テクノロジー・マテリアルズ社(Advanced Technology Materials,Inc., Danbury,Coun.,USA))が挙げられる。
【0058】
エッチングの適用において、水性金属エッチング組成物は、いずれかの適した方法で、例えば、マイクロ電子デバイスの表面上にエッチング組成物を吹付けることによって、エッチング組成物の容積内にマイクロ電子デバイスを浸すことによって、清浄にされるマイクロ電子デバイスを別の材料、例えば、エッチング組成物で含浸される、パッド、または繊維収着剤塗布要素と接触させることによって、マイクロ電子デバイスを循環エッチング組成物と接触させることによって、または清浄にされるマイクロ電子デバイスと接触してエッチング組成物を除去するいずれかの他の適した手段、方法または技術によって、清浄にされるマイクロ電子デバイスに適用される。
【0059】
半導体製造作業に適用されるとき、本発明の水性金属エッチング組成物は、未反応ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、それらの合金、ケイ化ニッケル、ケイ化コバルト、窒化チタン、およびそれらの組合せを、このような材料を表面に有するマイクロ電子デバイス構造物から除去するために有用に使用される。
【0060】
本発明の組成物は、誘電体層など、マイクロ電子デバイス上に存在してエッチング組成物に暴露されうる他の材料に対する、このような金属、金属合金および/または金属ケイ化物のそれらの選択率によって、高効率で金属、金属合金および/または金属ケイ化物の少なくとも部分的な除去を達成する。
【0061】
金属、金属合金、および/または金属ケイ化物を、同材料を表面に有するマイクロ電子デバイス基板から除去するために本発明の組成物を使用するときに、エッチング組成物は典型的に、約1〜約60分間、好ましくは約15〜約30分間、約20℃〜約80℃、好ましくは約40℃〜約60℃の範囲の温度においてデバイス基板と接触される。このような接触時間および温度は例示目的であり、本発明の広い実施の範囲内で、金属、金属合金および/または金属ケイ化物をデバイス基板から少なくとも部分的に除去するために有効であるいずれかの他の適した時間および温度条件が使用されてもよい。本明細書において定義された「少なくとも部分的な除去」は、金属、金属合金および/または金属ケイ化物の少なくとも50%の除去、好ましくは、金属、金属合金および/または金属ケイ化物の少なくとも80%の除去に相当する。最も好ましくは、金属、金属合金および/または金属ケイ化物の少なくとも90%が本発明の組成物を用いて除去される。
【0062】
所望の清浄化作用を達成した後、エッチング組成物は、例えば、リンス、洗浄、または本発明の組成物の所与の最終用途において望ましくかつ有効でありうるような、他の除去工程によって、以前に適用されているデバイスから容易に除去される。例えば、デバイスは脱イオン水でリンスされてもよい。
【0063】
本発明のさらに別の実施形態は、マイクロ電子デバイスを含む物品を製造する方法に関し、前記方法は、金属、金属合金および/または金属ケイ化物を、前記材料を表面に有するマイクロ電子デバイスから除去するために十分な時間、マイクロ電子デバイスを水性金属エッチング組成物と接触させる工程と、前記マイクロ電子デバイスを前記物品中に組み込む工程とを含み、前記水性金属エッチング組成物は、1種以上の有機酸、1種以上の塩化物供給源、任意に1種以上の酸化剤、任意に1種以上のフッ化物供給源、および任意に1種以上の誘電体不動態化剤を含有する。
【0064】
さらに、ここに記載された組成物は、約1:1〜約100:1の比で水などの溶媒で希釈され、研磨スラリーからの粒子、炭素豊富粒子、研磨パッド粒子、ブラシ脱負荷粒子、構造粒子の装置材料、銅、酸化銅、および化学機械研磨(CMP)プロセスの副生成物であるいずれかの他の材料が挙げられるがそれらに限定されない後CMP残留物を除去するための後CMP組成物として使用されてもよいことはここで予想される。
【0065】
本発明の特徴、態様および利点は、金属、金属ケイ化物および/または金属窒化物エッチング組成物の以下の特定の実施例によって、より完全に示される。
【実施例】
【0066】
実施例1
組成物1〜15は、以下の表2の調合物によって構成され、各成分のパーセンテージは、組成物の全重量に基づいた重量パーセンテージであり、全ての成分の重量パーセンテージは合計100重量パーセントになる。
【0067】
【表2】

【0068】
前記組成物を窒化チタン(TiN)、ポリシリコン(ポリSi)、熱酸化物誘電体材料(TOX)、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)、窒化シリコン(SiN)およびケイ化ニッケル(NiSi)などの様々な基板のためのエッチング剤として測定した。基板の各々を40℃において15分間加工し、およびエッチ速度をオングストローム/分(Å/分)で測定した。全ての組成物1〜15のエッチ速度はコバルト金属上で>5000Å/分であり、ニッケル金属上で>4000Å/分であった。以下の表3はエッチ速度のデータを示す。
【0069】
【表3】

【0070】
データは、組成物1〜15がポリシリコン、熱酸化物、TEOSおよび窒化シリコンなどの誘電体材料についてよりも窒化チタンおよびケイ化ニッケルについて、より高いエッチ速度を達成したことを示す。さらに、CoおよびNiのエッチ速度はそれぞれ、>5000Å min−1および>4000Å min−1であったので、窒化チタン、ケイ化物材料、および誘電体材料の最小のエッチングでマイクロ電子デバイスの表面からCoおよびNiを選択的に除去することが可能である。
【0071】
実施例2
エネルギー分散型X線分光分析の検査を約255オングストロームの厚さのケイ化ニッケルの薄膜を表面に有するシリコン基板で行った。
【0072】
図1は、NiSi薄膜を表面に有するシリコン基板の対照用試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。著しいニッケルピークがグラフに存在する。
【0073】
図2は15分間、40℃において実施例1の組成物7で加工された時の、シリコン基板試料上のNiSi薄膜のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。図1のグラフと比較して、ニッケルピークは図2のグラフにおいて実質的に存在せず、NiSi薄膜(約255オングストローム)がエッチングにより除去されたことを示す。走査電子顕微鏡法(SEM)を試料で行ない、NiSi層がエッチング組成物によって除去されたことを同様に裏づける断面画像を提供した。
【0074】
実施例3
エネルギー分散型X線分光分析の検査を約1,000オングストロームの厚さの窒化チタンの薄膜を表面に有するシリコン基板で行った。
【0075】
図3は、TiN薄膜を表面に有するシリコン基板の対照用試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。著しいチタンピークが観察された。
【0076】
図4は15分間、60℃において実施例1の組成物14で加工された時の、シリコン基板試料上のTiN薄膜のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。図3のグラフと比較して、チタンピークは図4のグラフにおいて実質的に存在せず、TiN薄膜(約1000オングストローム)がエッチングにより除去されたことを示す。走査電子顕微鏡法(SEM)を試料で行ない、TiN層がエッチング組成物によって除去されたことを同様に裏づける断面画像を提供した。
【0077】
実施例4
組成物16〜18は以下の表4の調合物によって構成され、各成分のパーセンテージは、組成物の全重量に基づいた重量パーセンテージであり、全ての成分の重量パーセンテージは合計100重量パーセントになる。
【0078】
【表4】

【0079】
前記組成物をケイ化コバルト(CoSi)およびケイ化ニッケル(NiSi)のエッチング剤として測定した。基板の各々を以下の表5に示されるように加工し、エッチ速度をオングストローム/分(Å/分)で測定した。以下の表5は、エッチ速度データを示す。
【0080】
【表5】

【0081】
表5の結果が示すように、組成物16〜18はケイ化コバルト上の良いエッチング性能を明白に示し、組成物18はケイ化物上の良いエッチング性能を明白に示す。
【0082】
本発明は、様々な特定の態様、特徴および実施形態に関してここに記載されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、本明細書の開示に基づいて当業者に示唆されるような他の変型、改良および実施形態にまで及び、それらを包含することは理解されよう。したがって、本発明は、冒頭で特許請求される本発明の趣旨および範囲内で、全てのかかる他の変型、改良および実施形態を含めるとして広く解され、解釈されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】シリコン基板上にNiSi薄膜を含有する対照用試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。
【図2】15分間40℃において本発明の組成物で加工された試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。
【図3】シリコン基板上にTiN薄膜を有する対照用試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。
【図4】15分間60℃において本発明の別の組成物で加工された試料のエネルギー分散型X線分光分析のグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)組成物の全重量の約1%〜約20%の範囲の濃度の1種以上の有機酸と、
b)組成物の全重量の約0.05%〜約15%の範囲の濃度の1種以上の塩化物含有化合物と、
c)任意に、組成物の全重量の約0%〜約50%の範囲の濃度の1種以上の酸化剤と、
d)任意に、組成物の全重量の約0%〜約10%の範囲の濃度の1種以上のフッ化物含有化合物と、
e)任意に、組成物の全重量の約0%〜約10%の範囲の濃度の1種以上の誘電体不動態化剤とを含み、
前記材料を表面に有するマイクロ電子デバイスから未反応金属または金属合金を除去するために適している、水性金属エッチング組成物。
【請求項2】
前記1種以上の有機酸が、シュウ酸、ギ酸、コハク酸、リンゴ酸、マロン酸、クエン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)、グリコール酸、ニトリロトリス(メチレン)三リン酸(NTMTP)、酢酸、乳酸、サリチル酸、グリシン、アスコルビン酸、没食子酸、フタル酸、酒石酸、安息香酸、フマル酸、マンデル酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、グルコン酸、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の有機酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記1種以上の塩化物含有化合物が、塩酸、塩化テトラメチルアンモニウム、塩化アンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化テトラアルキルアンモニウム、塩化アリールアンモニウム塩、任意のアミン塩化水素塩、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の塩化物含有組成物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
組成物の全重量の約0.1%〜約50%の範囲の濃度の1種以上の酸化剤をさらに含み、前記1種以上の酸化剤が、フッ化水素(HF)、過酸化水素(H)、オゾン(O)、過塩素酸(HClO)、亜塩素酸アンモニウム(NHClO)、塩素酸アンモニウム(NHClO)、ヨウ素酸アンモニウム(NHIO)、過ホウ酸アンモニウム(NHBO)、過塩素酸アンモニウム(NHClO)、過ヨウ素酸アンモニウム(NHIO)、過硫酸アンモニウム((NH)、亜塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、ヨウ素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)IO)、次亜塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、過ホウ酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)BO)、過塩素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)ClO)、過ヨウ素酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)IO)、過硫酸テトラメチルアンモニウム((N(CH)S)、尿素過酸化水素((CO(NH)H)、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の酸化剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
組成物の全重量の約0.05%〜約10%の範囲の濃度の前記フッ化物含有化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記フッ化物含有化合物が、フルオロホウ酸、ホウフッ化アンモニウム、フッ化水素酸、フッ化アンモニウム、フッ化水素アンモニウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラアルキルアンモニウム、フッ化アルキル第三級アンモニウム、フッ化アリール第三級アンモニウム塩、フッ化アミン塩、およびそれらの組合せからなる群から選択された化合物を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
組成物の全重量の約0.03%〜約10%の範囲の濃度の前記誘電体不動態化剤を含み、前記誘電体不動態化剤が、ホウ酸、ケイ酸テトラメチルアンモニウム、任意のシリコンまたはシリケート供給源、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、(1,2−シクロヘキシレンジニトリロ)四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパンテトラアセテート、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の薬剤を含む、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、シクロヘキサンジアミン四酢酸(CDTA)、酢酸、アセトンオキシム、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、安息香酸、ベタイン、クエン酸、ジメチルグリオキシム、フマル酸、グルタミン酸、グルタミン、グルタル酸、グリセロール、グリシン、グリコール酸、グリオキシル酸、ヒスタジン、イミノ二酢酸、イソフタル酸、イタコン酸、乳酸、ロイシン、リシン、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、シュウ酸、2,4−ペンタンジオン、フェニル酢酸、フェニルアラニン、フタル酸、プロリン、ピロメリット酸、キナ酸、セリン、ソルビトール、コハク酸、テレフタル酸、トリメリト酸、トリメシン酸、チロシン、バリン、キシリトール、前述のアミノ酸の誘導体、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む金属キレート化化合物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、双性イオン界面活性剤、溶媒、ジエチレングリコールブチルエーテル、グリコールエーテル、およびそれらの組合せからなる群から選択された少なくとも1種の表面活性剤を含む界面活性剤をさらに含み、前記少なくとも1種の表面活性剤が表面張力を低下させ、表面湿潤を改良する、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
シュウ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
組成物の全重量の約2%〜約9%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約1%〜約8%の範囲の濃度の塩化アンモニウム、および組成物の全重量の約0.1%〜約30%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
組成物の全重量の約0.5%〜約3%の範囲の濃度のアンモニアをさらに含み、約0.2〜約4の範囲のpHを有する、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
組成物の全重量の約2%〜約9%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約1%〜約8%の範囲の濃度の塩化アンモニウム、組成物の全重量の約0.2%〜約4%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、任意に、組成物の全重量の約0%〜約30%の範囲の濃度の過酸化水素、および任意に、組成物の全重量の約0%〜約5%の範囲の濃度のホウ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
組成物の全重量の約7%〜約23%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
組成物の全重量の約2%〜約8%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度の塩酸、任意に、組成物の全重量の約0%〜約2.0%の範囲の濃度のホウ酸、および任意に、組成物の全重量の約0%〜約18%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
組成物の全重量の約6%〜約18%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
組成物の全重量の約0.03%〜約2.0%の範囲の濃度のホウ酸を含む、請求項15に記載の組成物。
【請求項18】
組成物の全重量の約2%〜約8%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度の塩酸、組成物の全重量の約0.03%〜約2.0%の範囲の濃度のホウ酸、および組成物の全重量の約6%〜約18%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
組成物の全重量の約2%〜約8%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度の塩酸、および組成物の全重量の約6%〜約18%の範囲の濃度の過酸化水素を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項20】
pHが約0.2〜約4の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項21】
硝酸を含有しない、請求項1に記載の組成物。
【請求項22】
研磨剤、ポリマー粒子、ピロール、ピラゾール、イミダゾール、およびトリアゾールを実質的に含有しない、請求項1に記載の組成物。
【請求項23】
前記マイクロ電子デバイスが、半導体基板、フラットパネルディスプレイ、およびマイクロ電子機械システム(MEMS)からなる群から選択された物品を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項24】
前記未反応金属および金属合金が、ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、およびそれらの組合せからなる群から選択された種を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項25】
組成物の全重量の約3%〜約9%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度のフルオロホウ酸、組成物の全重量の約7%〜約23%の範囲の濃度の過酸化水素、および任意に、組成物の全重量の5%以下の濃度の塩化アンモニウムを含み、前記材料を表面に有するマイクロ電子デバイスから未反応金属または金属合金を除去するために適している、水性金属エッチング組成物。
【請求項26】
ニッケル、コバルト、チタン、タングステンおよびそれらの混合物および合金からなる群から選択された金属または金属合金のエッチングのために、シュウ酸、塩化物含有化合物、過酸化水素、フルオロホウ酸、およびホウ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
ケイ化ニッケル、ケイ化コバルト、窒化チタン、およびそれらの組合せからなる群から選択されたケイ化物および/または窒化物のエッチングのために、シュウ酸、塩化物含有化合物、フルオロホウ酸、任意に過酸化水素、および任意にホウ酸を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項28】
前記塩化物含有化合物が塩酸を含む、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
ニッケル、コバルト、およびそれらの混合物または合金からなる群から選択された未反応金属または金属合金を少なくとも部分的に除去するための方法であって、前記未反応金属または金属合金を水性金属エッチング組成物と、それらの少なくとも部分的な除去を行うために十分な温度においておよび十分な時間にわたり、接触させる工程を含み、前記水性金属エッチング組成物が、
a.前記組成物の全重量の約1%〜約20%の範囲の濃度の1種以上の有機酸と、
b.前記組成物の全重量の約0.05%〜約15%の範囲の濃度の1種以上の塩化物含有化合物と、
c.任意に、前記組成物の全重量の約0.1%〜約50%の範囲の濃度の1種以上の酸化剤と、
d.任意に、前記組成物の全重量の約0.05%〜約10%の範囲の濃度の1種以上のフッ化物含有化合物と、
e.任意に、前記組成物の全重量の約0.03%〜約10%の範囲の濃度の1種以上の誘電体不動態化剤と、を含む、方法。
【請求項30】
前記未反応金属または金属合金がニッケルから本質的になり、前記水性金属エッチング組成物が約30℃〜約50℃の範囲の温度において前記未反応金属または金属合金と接触され、前記未反応金属または金属合金が約2,000Å/分〜約6,000Å/分の範囲の速度において前記エッチング組成物によって除去される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記未反応金属または金属合金がコバルトから本質的になり、前記水性金属エッチング組成物が約30℃〜約50℃の範囲の温度において前記未反応金属または金属合金と接触され、前記未反応金属または金属合金が約10,000Å/分〜約30,000Å/分の範囲の速度において、前記エッチング組成物によって除去される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記未反応金属または金属合金がチタンおよびタングステンの少なくとも1種を含み、前記水性金属エッチング組成物がフッ化物含有化合物をさらに含む、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記フッ化物含有化合物が、フルオロホウ酸、ホウフッ化アンモニウム、フッ化水素酸、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウム、フッ化テトラメチルアンモニウム、フッ化テトラアルキルアンモニウム、フッ化アルキルおよび/またはアリール第三級アンモニウム塩、およびフッ化アミン塩からなる群から選択された少なくとも1種の化合物を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
ケイ化ニッケル、ケイ化コバルト、窒化チタン、およびそれらの組合せからなる群から選択された金属ケイ化物または金属窒化物を少なくとも部分的に除去するための方法であって、前記金属ケイ化物または金属窒化物を請求項15に記載の水性金属エッチング組成物と、それらの少なくとも部分的な除去を行うために十分な温度においておよび十分な時間にわたり、接触させる工程を含む、方法。
【請求項35】
ニッケル、コバルト、チタン、タングステンおよびそれらの混合物または合金からなる群から選択された未反応金属または金属合金を少なくとも部分的に除去するための方法であって、前記未反応金属または金属合金を請求項18に記載の水性金属エッチング組成物と、前記金属または金属合金の少なくとも部分的な除去を行うために十分な温度においておよび十分な時間にわたり、接触させる工程を含む、方法。
【請求項36】
請求項1に記載の水性金属エッチング組成物を使用することを含む、半導体製品を製造する方法。
【請求項37】
請求項1に記載の組成物を含む複数部分金属エッチング試薬キットであって、各部分が組成物の全ての成分未満含まれ、全ての部分を合わせて組成物を提供する、複数部分金属エッチング試薬キット。
【請求項38】
請求項1に記載の組成物を製造するための前駆調合物であって、水の全量以外の前記組成物のためのその成分を含む、前駆調合物。
【請求項39】
金属エッチング組成物を製造する方法であって、請求項35に記載の前駆調合物を提供する工程と、水をそれに添加して前記組成物を製造する工程とを含む、方法。
【請求項40】
組成物の全重量の約2%〜約9%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約1%〜約8%の範囲の濃度の塩化アンモニウム、および組成物の全重量の約0.1%〜約30%の範囲の濃度の過酸化水素からなる、請求項1に記載の組成物。
【請求項41】
組成物の全重量の約2%〜約8%の範囲の濃度のシュウ酸、組成物の全重量の約0.2%〜約2%の範囲の濃度の塩酸、および組成物の全重量の約6%〜約18%の範囲の濃度の過酸化水素からなる、請求項1に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−547202(P2008−547202A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−516987(P2008−516987)
【出願日】平成18年6月13日(2006.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2006/022859
【国際公開番号】WO2006/138235
【国際公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(599006351)アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】