説明

隠蔽式平板状アンテナ

【課題】サイズを低減させかつインピーダンス整合を最適化させた効率のよい隠蔽式アンテナを提供する。
【解決手段】本発明は、サイズを低減させかつある波長レンジにわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させた無線周波数(RF)アンテナに関するものである。本発明はさらに、アンテナ・サイズを低減させること並びにアンテナにより送受信されるある波長レンジにわたる電磁波に対して透明な物体の後ろまたは内部にアンテナを隠蔽することによってアンテナを隠すため方法に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はRFアンテナの分野にあり、より具体的にはサイズを低減したRFアンテナに関する。本発明はさらに、この種のアンテナを隠蔽するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線周波数(RF)通信テクノロジーはより一層広く普及しつつある。可搬式ワイヤレス電話や広く利用可能な衛星支援通信などの発達は多くの用途を刺激しつつある。成果の1つはRFアンテナの普及である。RF送受信の物理要件では多くの場合、人間の尺度の基準からしてRFアンテナをかなり大きくする必要があり、送受信される波長に匹敵する大きさである場合が多い。したがってこの種のアンテナは極めて目立つものであると共に、邪魔であると考えられることもある。このことが、この種のアンテナを隠蔽するすなわち外観を擬装するための方法の探求に対して動機付けを与えている。アンテナの隠蔽に対する別の動機付けは破壊行為からの保護である。さらに別の動機付けは隠した監視システムの全体的なセキュリティの改善である。
【0003】
アンテナを隠して見えなくさせる一方法は、別の物体の後ろや内部にアンテナを隠すことである。この物体自体はそれ自身の役割を有する場合や、単にアンテナを隠すように(恐らく、通常の物体に似せさせながら)設計されることがある。例えば、Forbesらに対する米国特許第5,349,362号は、屋根上のベントパイプ内に隠したアンテナについて開示している。Kellyらの国際公開WO第01/35116 A1号は、移動車両に取り付けたマーカー灯ハウジングの内部に隠したアンテナについて開示している。Gietemaらに対する米国特許第6,222,503号は別の通常の物体のように見せかけたものによって隠されたアンテナに関するものである。アンテナを隠すための物体が中実またはこれに類するものである場合、この物体はアンテナにより送受信される電磁波に対してほとんど透明な材料から製作しなければならない。
【0004】
アンテナの隠蔽をさらに助けるためには、アンテナ・サイズを低減することができる。しかしこれは直接的ではない。上で言及したように、驚異的な方策は存在しないため、RFエネルギーの損失を最小限にしてRFアンテナを効率よく動作させようとすると、RFアンテナは取り扱うように設計された波長の寸法に匹敵するような寸法にする必要がある。物理学上要求されると共に無線周波数の技術分野でよく知られている関連する別の点は、効率よい動作のためにはアンテナの「特性インピーダンス」(単に「インピーダンス」とも云う)をそのアンテナが放出する先の媒質あるいはアンテナが受信する元の媒質(多くの場合、空中すなわち「自由空間」)のインピーダンスと「整合」させる必要があることである。アンテナのインピーダンスは、そのサイズ、形状、材料、RF発生器または受信器に対する接続方法を含め多くの材料や幾何学的因子によって影響を受ける。
【0005】
アンテナの動作波長が長くなると、必要となるアンテナのサイズが大きくなり、これによってアンテナを隠すことがさらに困難となることがある。この問題の例示となる一例は、物資の運送に使用される商用トラクター・トレーラーなどの移動車両上に装着して使用される衛星アンテナである。これらのアンテナは、トラックやその荷物の位置特定若しくはその状態の監視に使用される信号を送受信するために使用されることがある。こうしたアンテナを破壊行為から保護し、その位置特定/監視システムの全体的な完全性及びセキュリティを維持するためには、アンテナを隠蔽することが極めて望ましい。こうしたアンテナのうちの幾つかは、約10メートルと約1メートルの間の波長にそれぞれ対応する約30MHzと約300MHzの間の周波数であると当技術分野で一般に定義されるVery High Frequency(極めて高い周波数)のレンジすなわちVHFレンジのRFスペクトルで動作する。対応するサイズをもつアンテナをトラックに取り付けて隠蔽することは容易ではない。したがって、隠蔽すなわち外観の擬装が可能でありながらその設計波長レンジ内において依然として効率よく動作できる小型サイズのアンテナに対する要求が存在する。
【0006】
RFアンテナのサイズを低減するための一方法は、アンテナを誘電材料層を伴う面構成で製作することであり、こうしたアンテナはパッチ(patch)アンテナまたは平板状アンテナと呼ばれることが多い。この誘電材料は1.0を超える誘電率εを有することがある(ここでεは、εで表現されることが多い自由空間の誘電率に対する当該材料の誘電率εの比である)。当該材料内を伝播する電磁波の波長は自由空間の場合の値から1/√εの比率だけ短くなっている。この現象を利用すると、アンテナの面を規定する2つの寸法方向の両方について平板状アンテナのサイズを本質的に同じ比率だけ低減することができる。しかし、アンテナの効率を維持するためには、インピーダンス整合の最適化のための追加的な措置を講じなければならない。
【0007】
上で引用したNalbandianに対する米国特許第6,677,901号は、サイズを低減しインピーダンス整合させた平板状アンテナについて開示しているが、該特許はインピーダンス整合を達成するために比較的狭い等級の誘電材料(すなわち約1:1と約1:3の間の誘電率対透磁率比を有する誘電材料)に限定される。上で引用したForbesらに対する米国特許第5,349,362号、及びHelmsらに対する米国特許第5,757,324号は、本質的に1次元的(すなわち、平板状ではなく本質的に直線状)であると共に本質的に当該の1つの寸法方向だけでサイズを低減した隠蔽式アンテナについて開示している。より長い波長で動作する移動式アンテナなどの幾つかの用途では、こうした直線状アンテナは、1つの次元方向でサイズを低減してはいるものの、隠蔽が容易でないことがある。いずれも上で引用した国際公開WO第01/35116 A1号及び米国特許第6,222,503号は、隠蔽に向けた一手段としてアンテナのサイズ低減に対処していない。さらに、後者の参考文献は主に固定の基地局にあるアンテナ列を扱ったものである。
【特許文献1】米国特許第5,349,362号
【特許文献2】国際公開WO第01/35116 A1号
【特許文献3】米国特許第6,222,503号
【特許文献4】米国特許第6,677,901号
【特許文献5】米国特許第5,757,324号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、サイズを低減させかつその動作波長レンジ全体にわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させたある種の効率のよい隠蔽式アンテナであって、比較的広い範囲の材料を使用することによって製作するのが比較的容易である隠蔽式アンテナに対する要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、少なくとも1つの接地面と、少なくとも1つの能動素子と、少なくとも1つの誘電材料層と、を備えた隠蔽式無線周波数(RF)アンテナに関するものである。本発明はさらに、アンテナ・サイズを低減させること並びにアンテナにより送受信されるある波長レンジにわたる電磁波に対して透明な物体の後ろまたは内部にアンテナを隠蔽することによってアンテナを隠すことに関するものである。
【0010】
このアンテナは全体的に面構成を有する。その全体の直線的寸法は、同じ波長レンジで動作する他のアンテナと比較して大幅に低減されている。このことは、その一部として、1.0を超える誘電率ε(上で説明)を有すると共に1:1を超える誘電率対透磁率比を有する誘電材料を使用することによって達成される。後者の比はε/μで定義される(ここで、εは上で定義したものでありまたμはμで表現することが多い自由空間の透磁率に対する当該材料の透磁率μの比である)。
【0011】
同時に、その動作波長範囲にわたるアンテナの自由空間に対するインピーダンス整合は、形状細部、同軸フィードケーブルの取り付け位置、ケーブルの終端(ケーブルを能動送信/受信素子と電気的に接続させた点における終端を含む)などの変数を慎重に選択することによって最適化される。インピーダンス整合は、これらなどの変数を変更し電圧定在波比(VSWR)を計測することによって達成される。
【0012】
サイズ低減したアンテナは、アンテナの動作波長に対して透明あるいはほとんど透明な物体の後ろまたは内部にアンテナを隠すことによって擬装することができる。本発明の趣旨を限定するものと見なすべきでない一実施形態では、この物体はよく見掛ける別の物体のもつ形状とすることができる。後者の一例としては、ルーバーベント、ノーズレール、バンパー、ボディパッチ、コーナープロテクタ、コーナーベント、あるいはマーカー灯など移動車両の不可分の一部であると通常見なされる物体がある。別の実施形態では、そのアンテナは輸送コンテナの一部に似せた物体の後ろまたは内部に隠すことが可能である。こうしたアンテナを用いると、一例としてそのコンテナの位置、内容物及びセキュリティ状態に関する情報を遠隔の箇所まで伝達することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に示したのは本発明による隠蔽式アンテナの具体的な実施形態に関する詳細な説明であり、限定と見なすべきものではない。
【0014】
図1はサイズを低減したアンテナの一実施形態の前面図である。単一の能動素子10が導電性材料の層から作成されており、凸型多角形の形状を有している(多角形の内部で計測したときにその角度のすべてが180度未満である場合(かつその場合にのみ)その多角形を凸型であるという)。この能動素子10は誘電層15と一体化されている。この誘電層15の反対側には別の導電材料層から作成した接地面20がある。この能動素子10には同軸ケーブル25の中心導体の端部が接続されており、該端部により素子へのRFエネルギーの伝達及び素子からのRFエネルギーの伝達を行っている。ケーブル導体25は小さい穴27の中に下側から入っていると共に、能動素子10に対してはんだ付けされている。能動素子10上のケーブル端部25の位置は、RFエネルギー発生源に対する、自由空間に対する、あるいはこれら両者に対するアンテナのインピーダンス整合が最適化されるように選択される。別法として、これらケーブル端部25と能動素子10の間にインダクタやコンデンサなどの追加的な回路素子を配置させ、インピーダンス整合をさらに向上させることが可能である。
【0015】
誘電層15は1.0を超える実効比誘電率ε、並びに1:1を超える誘電率対透磁率比ε/μを有する。上で説明したように、εの値が大きいほどアンテナ・サイズをより大幅に低減させることができる。この用途に有用な材料の種類の1つは、いわゆる強誘電性材料であり、これらのうちのあるものは100以上の高いεを有する。この種類には、二酸化チタン、酸化チタン、チタニア、チタン酸バリウム及びルチル(ただし、これらに限らない)が含まれる。
【0016】
図2は、図1と同じ番号を付与して接地面20をより明瞭に示している同じ実施形態の背面像である。
【0017】
図3は、図1及び2に示したアンテナと同じ実施形態のアンテナに関する断面図を表しており、図1及び2と同じ番号を付与して表している。この図は、アンテナへのRFエネルギー伝達あるいはアンテナからのRFエネルギー伝達に使用されるフィード回路の一部分の一実施形態を表している。同軸ケーブルの外側導体30は接地面20に接続されており、一方同じケーブルの内側導体25は能動素子10に接続されている。上で説明したように、これらの接続の位置はアンテナのその環境に対する最適化インピーダンス整合が達成されるように選択される。この具体的な実施形態では、素子間に電磁波エネルギーの開口カップリング(aperture coupling)は存在しない。
【0018】
図4はアンテナを隠すために使用できる物体40の一実施形態を表している。この物体は、商用トレーラー上のベント開口部を覆うために通常使用される格子(grill)の形状をしている。物体40はアンテナの動作波長に対して透明な材料から製作される。こうした材料のうちの幾つかは「レドーム(radome)」材料と呼ばれることがあり、当技術分野において周知である。
【0019】
図5は、サイズ低減され隠された実装アンテナの一実施形態を表している。この実施形態では、平板状アンテナ50が移動車両55に取り付けられており、衛星65を介して遠隔の箇所とで車両やその内容物に関する情報を交換するために使用される。アンテナ50は車両の不可分の一部であるベントカバーの形状をした物体40の後ろに隠されている。さらに、車両55の別の部分には本物のベントカバー70も図示している。これら両物体は普通の観察者には同じに見えるため、かつこうしたベントカバーは通常ベントカバーに見えかつ理解されるため、観察者がこれらのうちの一方の後ろにアンテナが隠されていると推察する可能性は低い。
【0020】
上に記載した説明及び実施形態は例示であり、本発明の趣旨を限定するために取り上げたものでないことを理解すべきである。本発明の精神及び趣旨を逸脱しない代替形態、修正形態及び変形形態は、当業者には明らかであろう。本発明の趣旨は添付の特許請求の範囲によって規定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】サイズ低減したアンテナの一実施形態の前面(能動素子のある面)の図である。
【図2】図1に表したのと同じ実施形態の背面(接地面を表した側)の図である。
【図3】図1に示した切断線に沿って切り取った当該実施形態の断面図である。
【図4】アンテナを隠すために使用できる物体の一実施形態の図である。
【図5】移動車両上にサイズ低減して隠したアンテナを配置させた一実施形態の図である。
【符号の説明】
【0022】
10 能動素子
15 誘電層
20 接地面
25 同軸ケーブル
27 穴
30 外側導体
40 物体
50 平板状アンテナ
55 移動車両
65 衛星
70 ベントカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイズを低減させかつある波長レンジにわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させた平板状無線周波数(RF)アンテナであって、
少なくとも1つの接地面と、
少なくとも1つの能動素子と、
1.0を超える誘電率及び1:1を超える誘電率対透磁率比を有する誘電材料からなる少なくとも1つの層と、
を備えたアンテナを備える隠蔽式アンテナ。
【請求項2】
前記波長レンジの電磁波に対して透明な物体であって、前記平板状RFアンテナは該物体の後ろまたは内部に該アンテナを配置させることによって隠蔽されている物体をさらに備える請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項3】
前記物体は移動車両の不可分の一部である、請求項2に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項4】
前記物体は輸送コンテナの不可分の一部である、請求項2に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項5】
前記物体は、ルーバーベント、ノーズレール、バンパー、ボディパッチ、コーナープロテクタ、コーナーベント、あるいはマーカー灯の形状を有する、請求項2に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項6】
前記波長レンジはVHFレンジである、請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項7】
前記誘電材料は強誘電性材料である、請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項8】
前記誘電材料は、チタニア、酸化チタン、二酸化チタン、チタン酸バリウム及びルチルからなる群より選択される、請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項9】
前記誘電材料は約2を超える誘電率及び約2:1を超える誘電率対透磁率比を有する、請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項10】
前記最適化インピーダンス整合を達成させるような方式でその端部が前記少なくとも1つの能動素子と電気的に接続されかつ該素子上に位置決めされた少なくとも1つの導電性ケーブルを備えたフィード回路をさらに備える請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項11】
開口カップリングがない請求項1に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項12】
サイズを低減させかつある波長レンジにわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させた平板状無線周波数(RF)アンテナであって、
接地面の役割をする第1の導電層と、
該第1の導電層の反対側にある能動素子の役割をする第2の導電層と、
該第1の導電層と該第2の導電層の間に配置させた1.0を超える誘電率及び1:1を超える誘電率対透磁率比を有する誘電材料からなる層と、
を備えたアンテナを備える隠蔽式アンテナ。
【請求項13】
前記波長レンジの電磁波に対して透明な物体であって、前記平板状RFアンテナは該物体の後ろまたは内部に該アンテナを配置させることによって隠蔽されている物体をさらに備える請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項14】
前記物体は移動車両の不可分の一部である、請求項13に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項15】
前記物体は輸送コンテナの不可分の一部である、請求項13に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項16】
前記物体は、ルーバーベント、ノーズレール、バンパー、ボディパッチ、コーナープロテクタ、コーナーベント、あるいはマーカー灯の形状を有する、請求項13に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項17】
前記波長レンジはVHFレンジである、請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項18】
前記誘電材料は強誘電性材料である、請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項19】
前記誘電材料は、チタニア、酸化チタン、二酸化チタン、チタン酸バリウム及びルチルからなる群より選択される、請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項20】
前記誘電材料は約2を超える誘電率及び約2:1を超える誘電率対透磁率比を有する、請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項21】
前記最適化インピーダンス整合を達成させるような方式でその端部が前記少なくとも1つの能動素子と電気的に接続されかつ該素子上に位置決めされた少なくとも1つの導電性ケーブルを備えたフィード回路をさらに備える請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項22】
開口カップリングがない請求項12に記載の隠蔽式アンテナ。
【請求項23】
サイズを低減させかつある波長レンジにわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させた平板状無線周波数(RF)アンテナを作成する工程であって、該平板状RFアンテナは、
少なくとも1つの接地面と、
少なくとも1つの能動素子と、
1.0を超える誘電率及び1:1を超える誘電率対透磁率比を有する誘電材料からなる少なくとも1つの層と、
を備えているアンテナ作成工程と、
前記波長レンジの電磁波に対して透明な物体の後ろまたは内部に前記平板状アンテナを隠蔽する工程と、
を含むRFアンテナ隠蔽方法。
【請求項24】
前記物体は移動車両の不可分の一部である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記物体は輸送コンテナの不可分の一部である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記物体は、ルーバーベント、ノーズレール、バンパー、ボディパッチ、コーナープロテクタ、コーナーベント、あるいはマーカー灯の形状を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記波長レンジはVHFレンジである、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記誘電材料は強誘電性材料である、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記誘電材料は、チタニア、酸化チタン、二酸化チタン、チタン酸バリウム及びルチルからなる群より選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記誘電材料は約2を超える誘電率及び約2:1を超える誘電率対透磁率比を有する、請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記平板状RFアンテナはさらに、前記最適化インピーダンス整合を達成させるような方式でその端部が前記少なくとも1つの能動素子と電気的に接続されかつ該素子上に位置決めされた少なくとも1つの導電性ケーブルを備えたフィード回路を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記平板状RFアンテナは開口カップリングがない、請求項23に記載の方法。
【請求項33】
サイズを低減させかつある波長レンジにわたって自由空間に対するインピーダンス整合を最適化させた平板状無線周波数(RF)アンテナを作成する工程であって、該平板状RFアンテナは、
接地面の役割をする第1の導電層と、
該第1の導電層の反対側にある能動素子の役割をする第2の導電層と、
該第1の導電層と該第2の導電層の間に配置させた1.0を超える誘電率及び1:1を超える誘電率対透磁率比を有する誘電材料からなる層と、
を備えているアンテナ作成工程と、
前記波長レンジの電磁波に対して透明な物体の後ろまたは内部に前記平板状アンテナを隠蔽する工程と、
を含むRFアンテナ隠蔽方法。
【請求項34】
前記物体は移動車両の不可分の一部である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記物体は輸送コンテナの不可分の一部である、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記物体は、ルーバーベント、ノーズレール、バンパー、ボディパッチ、コーナープロテクタ、コーナーベント、あるいはマーカー灯の形状を有する、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記波長レンジはVHFレンジである、請求項33に記載の方法。
【請求項38】
前記誘電材料は強誘電性材料である、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
前記誘電材料は、チタニア、酸化チタン、二酸化チタン、チタン酸バリウム及びルチルからなる群より選択される、請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記誘電材料は約2を超える誘電率及び約2:1を超える誘電率対透磁率比を有する、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記平板状RFアンテナはさらに、前記最適化インピーダンス整合を達成させるような方式でその端部が前記少なくとも1つの能動素子と電気的に接続されかつ該素子上に位置決めされた少なくとも1つの導電性ケーブルを備えたフィード回路を備える、請求項33に記載の方法。
【請求項42】
前記平板状RFアンテナは開口カップリングがない、請求項33に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2008−512948(P2008−512948A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531218(P2007−531218)
【出願日】平成17年8月31日(2005.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2005/030895
【国際公開番号】WO2006/031438
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】