説明

電圧・相回転チェッカ及び検知子用クリップ

【課題】 電路の導体露出部分に検知子となるクリップを接続させて使用する電圧・相回転チェッカにおいて、クリップ同士が接触しても短絡事故が発生しないようになされた電圧・相回転チェッカを提供する。
【解決手段】 電路を挟持してこの電路に接続される検知子となる複数のクリップ3a,3b,3cと、各クリップ3a,3b,3cを介してこれらクリップ3a,3b,3cが接続されている電路間の線間電圧を検出する検出回路9とを備え、各クリップ3a,3b,3cは、半導電性材料により形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三相電路の線間電圧及び相回転を検出する電圧・相回転チェッカ及びこのような電圧・相回転チェッカにおいて検知子として使用されるクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、検知子を介して三相電路に検出回路を接続させることによって、この検出回路により、三相電路の線間電圧及び相回転を検出する電圧・相回転チェッカが提案されている。このような電圧・相回転チェッカにおける検知子としては、クリップとして構成され、電路を挟持してこの電路に接続されるようになされたものが使用されている。このように検知子として使用されるクリップは、従来、金属の如き導電性材料により形成されており、電路を挟持して、この電路に接続されるように構成されている。この電圧・相回転チェッカにおいては、複数の電路の導体露出部分(絶縁性材料により被覆されていない部分)に複数のクリップを対応させて接続させることにより、検出回路による線間電圧の検出を行うことができる。そして、相回転を検出する場合には、複数の電路の導体露出部分(絶縁性材料により被覆されていない部分)に複数のクリップを対応させて接続させる。そして、このようなクリップとしては、特許文献1及び特許文献2に記載されているように、互いに対向して電路を挟持する内側部分に、導電性ゴム、あるいは、導電性ゴムマグネットを取り付けたものが提案されている。このようなクリップは、導電性ゴム、あるいは、導電性ゴムマグネットを介して電路を挟持することとなる。このようなクリップを用いた場合には、各電路に接触する部分が導電性を有しているため、所定の検出を行うことができるとともに、クリップが電路に対して滑りにくくなり、電路から外れにくい。
【特許文献1】実開昭62−091374号公報
【特許文献2】実開昭62―173176号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述のような従来の電圧・相回転チェッカのクリップにおいては、使用する際のクリップ同士の短絡事故を防止するため、絶縁カバーが取り付けられている。しかし、こうしたクリップを持って電路に接続させるときに、絶縁カバーが移動してしまい、金属部分が露出し、この金属部分同士が接触して短絡事故が生ずる虞れがある。また、絶縁カバーに代えて、外側表面に絶縁コーティングを施したクリップも提案されているが、電路を挟持する内側部分にはコーティングがなされていないため、内側部分が誤って端子間の導体露出部分に接触した場合などに短絡事故が生ずることがある。なお、電路の導体露出部分ではなく、絶縁電線の被覆上のみにクリップを接続させるように構成された相回転チェッカにおいては、クリップは、全体を絶縁被覆で覆ってしまうことができ、クリップ同士が短絡する虞れはない。しかしながら、このような相回転チェッカにおいては、相回転の検出は可能であるが、線間電圧の検出は困難であり、線間電圧の検出のために、別途電圧チェッカを用意しなければならず、極めて不便である。
【0004】
そこで、本発明は、上述した従来の電圧・相回転チェッカが有する実情に鑑みて提案されたものであって、電路の導体露出部分に検知子となるクリップを接続させて使用する電圧・相回転チェッカにおいて、クリップ同士が接触しても短絡事故が発生しないようになされた電圧・相回転チェッカを提供することを目的とするものである。また、本発明は、電圧・相回転チェッカの検知子として使用された場合に、クリップ同士が接触することによる短絡事故を発生させない検知子用クリップを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、三相電路の線間電圧及び相回転を検出する電圧・相回転チェッカにおいて、電路を挟持してこの電路に接続される検知子となる複数のクリップと、上記各クリップを介して、これらクリップが接続されている電路間の線間電圧を検出する検出回路と、を備え、上記各クリップは、半導電性材料により成形されていることを特徴とするものである。
【0006】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、検知子用クリップに係るものであって、半導電性材料により成形され、検知子として検出回路に接続されてなるとともに、電路を挟持してこの電路に接続されることにより、該電路と前記検出回路とを接続し、該検出回路による前記電路の電圧検出を可能とすることを特徴とするものである。
【0007】
すなわち、電圧・相回転チェッカの検知部であるクリップを通してチェッカ本体内の検出回路に流れる電流は微少であるため、このクリップは、金属材料のような高い導電性を必要としないので、高い抵抗値を有する半導電性材料で構成することができる。そして、クリップ自体が高い抵抗値を有することにより、クリップ同士が接触しても、また、端子間の導体露出部分に接触しても、金属材料からなるクリップのように大電流が流れることがないため、短絡事故は発生しない。そして、相回転検出の動作感度を、クリップを電路の導体露出部分に接続させた場合のみならず、絶縁電線の被覆上に接続させた場合にも検出できるように設定することにより、相回転の検出においては、端子間の狭い導体露出部分にクリップを接続させることなく、絶縁電線の被覆上のどこにおいても検出することができ、操作性も良くなる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、検知子となるクリップが半導電性樹脂によって形成されていることにより、クリップ同士が接触しても短絡事故が発生しない電圧・相回転チェッカを提供することができる。また、本発明により、半導電性樹脂によって形成され、電圧・相回転チェッカの検知子として使用された場合に、クリップ同士が接触することによる短絡事故を発生させない検知子用クリップを提供することができる。
【0009】
すなわち、第1の発明(請求項1記載の発明)に係る電圧・相回転チェッカにおいては、電路を挟持してこの電路に接続される検知子となる複数のクリップと、各クリップを介してこれらクリップが接続されている電路間の線間電圧を検出する検出回路とを備え、各クリップは、半導電性材料により形成されているので、クリップ同士が接触しても短絡事故が発生しない。
【0010】
また、第2の発明(請求項2記載の本明)に係る検知子用クリップにおいては、半導電性材料により形成され、検知子として検出回路に接続されて使用され、電路を挟持してこの電路に接続されることにより、該電路と検出回路とを接続させ、該検出回路による電路の電圧検出を可能とするので、クリップ同士が接触することによる短絡事故を発生させない。
【0011】
すなわち、本発明は、電路の導体露出部分に検知子となるクリップを接続させて使用する電圧・相回転チェッカにおいて、クリップ同士が接触しても短絡事故が発生しないようになされた電圧・相回転チェッカを提供することができるものであり、電圧・相回転チェッカの検知子として使用された場合に、クリップ同士が接触することによる短絡事故を発生させない検知子用クリップを提供することができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る電圧・相回転チェッカ及び検知子用クリップの最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0013】
この電圧・相回転チェッカは、三相電路の工事等を行う際に、三相電路における線間電圧及び相回転方向を検出する装置であって、導体が露出された線(裸線)を、検知子用クリップにより挟持させることによって、各検知子用クリップを通じて生ずる電圧の大きさ及び電圧位相を比較し、電圧表示部により線間電圧を表示するとともに、相回転表示部により相回転の方向の表示を行うものである。図1Aは、本発明に係る電圧・相回転チェッカの外観を示す平面図である。この電圧・相回転チェッカは、図1Aに示すように、本体1と、この本体1の外筐体内に収納された検出回路に接続された3本のリード線2a,2b,2cと、これらリード線2a,2b,2cの先端側に対応して接続された3つの検知子用クリップ3a,3b,3cを有して構成されている。本体1の外筐体上には、電圧表示部となる3つの線間電圧表示灯4a,4b,4c及び相回転表示部5が設けられている。また、本体1の外筐体上には、この電圧・相回転チェッカの動作電源の投入及び遮断を切替える電源スイッチ6が設けられている。3つの線間電圧表示灯4a,4b,4cは、三相電路の3線に各検知子用クリップ3a,3b,3cを対応して接続させたときに、三相電路における各線間電圧を表示するためのものである。すなわち、第1の線間電圧表示灯4aは、三相電路における第1及び第2の相の線間電圧を示し、第2の線間電圧表示灯4bは、三相電路における第2及び第3の相の線間電圧を示し、第3の線間電圧表示灯4cは、三相電路における第3及び第1の相の線間電圧を示すものである。これら各線間電圧表示灯4a,4b,4cは、それぞれ対応する線間電圧が100Vであるときは点滅し、200Vであるとき連続点灯することにより、対応する線間電圧が100Vであるのか200Vであるのかを表示する。また、相回転表示部5は、三相電路における位相の回転方向を表示する。
【0014】
図1Bは、本発明に係る電圧・相回転チェッカの外観の他の形態を示す平面図である。この電圧・相回転チェッカは、図1Bに示すように、前述の各線間電圧表示灯4a,4b,4cに代えて、100V表示灯7a、200V表示灯7b及び電源表示灯6aを備えるものとして構成してもよい。この場合には、動作モードを線間電圧の検出モード及び相回転の検出モードのいずれかに切替えるための切替スイッチ8を設ける。この電圧・相回転チェッカにおいては、三相電路のうちの2線に検知子用クリップを接続したときに、接続した線間の電圧が、100V表示灯7a及び200V表示灯7bのいずれかが点灯することによって表示される。電源表示灯6aは、この電圧・相回転チェッカの動作電源が投入されているときに点灯するようになっている。図2Aは、本発明に係る電圧・相回転チェッカの構成を示すブロック図である。この電圧・相回転チェッカは、前記図1Aに示したように、電圧検出時に三相電路の3線にそれぞれ検知子用クリップを接続し、各線間電圧表示灯4a,4b,4cにより、三相電路の3つの線間電圧を同時に表示するようにした場合には、図2Aに示すように、本体1の外筐体内に収納された検出回路9においては、第1の検知子用クリップ3aは、この検出回路9の相回転検出回路9aを構成する第1の合成回路10a及び第2の合成回路10bに接続されている。また、第2の検知子用クリップ3bは、相回転検出回路9aを構成する第2の合成回路10b及び第3の合成回路10cに接続されている。そして、第3の検知子用クリップ3cは、相回転検出回路9aを構成する第3の合成回路10c及び第1の合成回路10aに接続されている。第1の合成回路10aは、第1の検知子用クリップ3a及び第3の検知子用クリップ3cから伝達される電圧波形を合成して、第1の合成回路10aに送る。また、第2の合成回路10bは、第1の検知子用クリップ3a及び第2の検知子用クリップ3bから伝達される電圧波形を合成して、第2の合成回路10bに送る。そして、第3の合成回路10cは、第2の検知子用クリップ3b及び第3の検知子用クリップ3cから伝達される電圧波形を合成して、第3の合成回路10cに送る。これら各波形整形回路11a,11b,11cからの出力は、相回転判定回路12に送られる。相回転判定回路12は、各波形整形回路11a,11b,11cから送られた電圧波形に基づいて、相回転を判定して、判定結果に基づいて、相回転表示部5を構成する正相表示灯5a、または、逆相表示灯5bを点灯させる。
【0015】
一方、この検出回路9の電圧検出回路9bは、第1の合成回路10aからの出力が送られる第1の電圧判定回路13a、第2の合成回路10bからの出力が送られる第2の電圧判定回路13b及び第3の合成回路10cからの出力が送られる第3の合成回路10cを有している。これら各電圧判定回路13a,13b,13cは、それぞれ、電圧を判定した結果に応じて、対応する線間電圧表示灯4a,4b,4cを点灯、または、点滅させる。図2Bは、本発明に係る電圧・相回転チェッカの構成の他の形態を示すブロック図である。また、この電圧・相回転チェッカは、前記図1Bに示したように、三相電路のうちの2線に検知子用クリップを接続し、接続した線間の電圧を100V表示灯7a及び200V表示灯7bのいずれかの点灯により表示するようにした場合には、図2Bに示すように、本体1の外筐体内に収納された検出回路9においては、相回転検出回路9aは、図2Aにより前述した相回転検出回路9aと同様に構成されている。すなわち、この相回転検出回路9aにおいては、第1の検知子用クリップ3aは、第1の合成回路10a及び第2の合成回路10bに接続されている。また、第2の検知子用クリップ3bは、第2の合成回路10b及び第3の合成回路10cに接続されている。そして、第3の検知子用クリップ3cは、第3の合成回路10c及び第1の合成回路10aに接続されている。第1の合成回路10aは、第1の検知子用クリップ3a及び第3の検知子用クリップ3cから伝達される電圧波形を合成して、第1の合成回路10aに送る。また、第2の合成回路10bは、第1の検知子用クリップ3a及び第2の検知子用クリップ3bから伝達される電圧波形を合成して、第2の合成回路10bに送る。そして、第3の合成回路10cは、第2の検知子用クリップ3b及び第3の検知子用クリップ3cから伝達される電圧波形を合成して、第3の合成回路10cに送る。これら各波形整形回路11a,11b,11cからの出力は、相回転判定回路12に送られる。相回転判定回路12は、各波形整形回路11a,11b,11cから送られた電圧波形に基づいて、相回転を判定して、判定結果に基づいて、相回転表示部5を構成する正相表示灯5a、または、逆相表示灯5bを点灯させる。
【0016】
そして、この検出回路9における電圧検出回路9bは、切替スイッチ8を介して、第1の検知子用クリップ3a及び第3の検知子用クリップ3cから電圧波形を伝達される合成回路14を有している。この合成回路14の出力信号は、電圧判定回路15に送られる。この電圧判定回路15は、電圧を判定した結果に応じて、100V表示灯7a及び200V表示灯7bのいずれかを点灯させる。
【0017】
図3A乃至図3Dは、本発明に係る検知子用クリップの構成を示す平面図である。この電圧・相回転チェッカにおける検知子用クリップは、図3Aに示すように、高い抵抗値を有する半導電性材料で形成された一対の挟持子17a,17bが、支軸18を介して、互いに回動可能に連結されて構成されている。そして、これら一対の挟持子17a,17bは、支軸18の回りに配設された図示しない捻りコイルバネにより、先端側を互いに接近させる方向に互いに回動付勢されている。そして、これら挟持子17a,17bは、後端側を握ることによって、捻りコイルバネの付勢力に抗して、先端側が互いに離間するようになっている。
この検知子用クリップの挟持子17a,17bには、リード線が接続されており、このリード線を介して、前述した電圧・相回転チェッカの本体1の外筐体内の検出回路に接続されて使用される。検出回路に接続されたときには、この検知子用クリップにおいて検知された電圧が検出回路に伝達される。図3Bに示す検知子用クリップは、各挟持子17a,17bの先端側の互いに対向する側に窪み17cを設けたものである。この検知子用クリップにおいては、各挟持子17a,17bの先端側に窪み17cが設けられていることにより、先端側において、端子ネジの頭部や絶縁電線を挟持したときに、脱落し難いようになっている。また、図3Cに示す検知子用クリップは、各挟持子17a,17bの先端部に突起17dを設けたものである。この検知子用クリップにおいては、各挟持子17a,17bの先端部に突起17dが設けられていることにより、端子ネジの頭部等の細かい部分に挟持子17a,17bを接触させることが容易となっている。さらに、図3Dに示す検知子用クリップは、各挟持子17a,17bの後端側の握り部分を、絶縁カバー17eによって覆ったものである。この検知子用クリップは、半導電性の材料により形成されているため、クリップ同士が接触しても短絡事故にはならないが、クリップ同士が接触することにより、クリップを介して検出される電圧が混触して電圧や相回転の検出が正常にできなくなる虞れがある。各挟持子17a,17bの後端側が絶縁カバー17eによって覆われていることにより、このようなクリップ同士の接触も防止することができる。
【0018】
図4は、本発明に係る電圧・相回転チェッカの等価回路を示す回路図である。この電圧・相回転チェッカの使用時において、線間電圧を検出している状態においては、図4に示すように、三相電路の各相における電圧19a,19b,19cよりそれぞれ所定の抵抗値RA1,RA2,RA3を有する検知子用クリップ3a,3b,3cを経てリード線2a,2b,2cを介して本体内部抵抗RB1,RB2,RB3を経て回路アースに接続される閉回路である。すなわち、本体1内の検出回路9に対する入力電圧は、検知子用クリップクリップ3a,3b,3cの所定の抵抗値RA1,RA2,RA3と本体内部抵抗RB1,RB2,RB3により分圧した電圧となる。検出回路9においては、リード線2a,2b,2cを介して入力された各相の電圧を合成回路14で線間電圧に変換し、この線間電圧波形を電圧判定回路15及び相回転判定回路12によって判定し、この結果を得る。電圧判定回路は、線間電圧の大きさにより、この線間電圧が100Vであるか200Vであるかを判定する。また、相回転判定回路は、それぞれの線間電圧の位相の順序に基づいて、回転方向を判定する。
【0019】
ここで、検知子用クリップ3a,3b,3c同士が接触すると、三相電路の各線が短絡してしまう短絡事故が発生する。このような短絡事故を防止するためには、各検知子用クリップ3a,3b,3cを、短絡電流が流れないような抵抗値を有する半導電性材料で形成することが必要である。図5Aは、本発明に係る検知子用クリップが端子ネジと外筐体とに同時に接触した状態を示す側面図である。そして、各検知子用クリップ3a,3b,3cをこのような半導電性材料で形成することにより、図5Aに示すように、各検知子用クリップ3a,3b,3cが高電位の端子20に取付けられている端子ネジ20aと、この端子20を収納しているアース接続された外筐体21とに同時に接触しても、これら検知子用クリップ3a,3b,3cが有する内部抵抗により、短絡事故が発生することがない。図5Bは、本発明に係る検知子用クリップが一の端子ネジと他の端子ネジとに同時に接触した状態を示す側面図である。図5Bに示すように、各検知子用クリップ3a,3b,3cが一の端子20の端子ネジ20aと、他の端子22の端子ネジ22aとに同時に接触しても、これら検知子用クリップ3a,3b,3cが有する内部抵抗により、短絡事故が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1A】本発明の実施の形態に係る電圧・相回転チェッカの外観を示す平面図である。
【図1B】本発明の実施の形態に係る電圧・相回転チェッカの外観の他の形態を示す平面図である。
【図2A】本発明の実施の形態に係る電圧・相回転チェッカの構成を示すブロック図である。
【図2B】本発明の実施の形態に係る電圧・相回転チェッカの構成の他の形態を示すブロック図である。
【図3A】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップの構成を示す平面図である。
【図3B】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップであって、先端側に窪みを設けたものの構成を示す平面図である。
【図3C】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップであって、先端部に突起を設けたものの構成を示す平面図である。
【図3D】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップであって、後端側の握り部分を絶縁カバーによって覆ったものの構成を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電圧・相回転チェッカの等価回路を示す回路図である。
【図5A】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップが端子ネジと外筐体とに同時に接触した状態を示す側面図である。
【図5B】本発明の実施の形態に係る検知子用クリップが一の端子ネジと他の端子ネジとに同時に接触した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 本体
2a,2b,2c リード線
3a,3b,3c 検知子用クリップ
9 検出回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
三相電路の線間電圧及び相回転を検出する電圧・相回転チェッカにおいて、
電路を挟持してこの電路に接続される検知子となる複数のクリップと、
上記各クリップを介して、これらクリップが接続されている電路間の線間電圧を検出する検出回路と、を備え、
上記各クリップは、半導電性材料により成形されていることを特徴とする電圧・相回転チェッカ。
【請求項2】
半導電性材料により成形され、検知子として検出回路に接続されてなるとともに、電路を挟持してこの電路に接続されることにより、該電路と前記検出回路とを接続し、該検出回路による前記電路の電圧検出を可能とすることを特徴とする検知子用クリップ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2006−258722(P2006−258722A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−79449(P2005−79449)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(591080678)株式会社中電工 (64)
【出願人】(591147719)中部精機株式会社 (9)
【Fターム(参考)】