説明

電子カメラ

【構成】イメージセンサ16および56は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する。LCDドライバ36,LCDモニタ38,画像合成回路,およびCPU26は、イメージセンサ16および56から出力された画像を表示する。グラフィックジェネレータ46およびCPU26は、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示された画像に多重する。CPU26は、多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更し、位置変更処理に関連して合焦設定を変更する。
【効果】合焦設定における操作性の向上。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子カメラに関し、特に、所定の情報を示す指標を表示画像に多重する、電子カメラに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のカメラの一例が、特許文献1に開示されている。この背景技術によれば、ブラウザビュー画面の表示によって画面上に擬似立体空間が表現され、その擬似立体空間の所定の領域を示す空間カーソルが表示される。空間カーソルの表示と共に、擬似立体空間内の所定の位置に配置された各種の情報がアイコンによって表示される。シャッタボタンが半押し操作されると、アイコンによって表示された各情報のうち、空間カーソル内に配置された情報が選択される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−60338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、背景技術では、撮影画像を再生する際に撮影時の撮像条件をアイコンが表すことは記載されているものの、撮影を行う際に現時点の撮像条件を表示することについては記載されていない。したがって、合焦設定などの撮像条件の調整操作を行っているときに、無関係な過去の撮像条件などが表示される可能性があり、操作性が低下する恐れがある。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、合焦設定における操作性を高めることができる、電子カメラを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に従う電子カメラ(10:実施例で相当する参照符号。以下同じ)は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16, 56)、撮像手段から出力された画像を表示する表示手段(36, 38, 48, S3)、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示手段によって表示された画像に多重する多重手段(46, S9)、多重手段によって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更手段(S19, S29, S31)、および位置変更手段の処理に関連して合焦設定を変更する設定変更手段(S17, S51)を備える。
【0007】
好ましくは、表示手段は、撮像手段から出力された画像に基づいて3次元画像を作成する作成手段(48)、および作成手段によって作成された3次元画像を表示する3次元表示手段(36, 38, S3)を含む。
【0008】
好ましくは、設定変更手段は位置変更手段の位置変更処理が実行される毎に設定変更処理を実行する。
【0009】
好ましくは、位置変更手段の処理に関連して合焦決定操作を受け付ける受け付け手段(28sh)をさらに備え、設定変更手段は受け付け手段によって合焦決定操作が受け付けられた後に設定変更処理を実行する。
【0010】
好ましくは、多重手段によって多重される指標の形状を絞り量調整操作に従って変更する形状変更手段(S25)、および形状変更手段の処理に関連して絞り設定を変更する絞り設定変更手段(S23)をさらに備える。
【0011】
好ましくは、上述の電子カメラは双眼鏡に設けられる。
【0012】
この発明に従う撮像制御プログラムは、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16, 56)を備える電子カメラ(10)のプロセッサ(26)に、撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ(36, 38, 48, S3)、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ(46, S9)、多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ(S19, S29, S31)、および位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップ(S17, S51)を実行させるための、撮像制御プログラムである。
【0013】
この発明に従う撮像制御方法は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16, 56)を備える電子カメラ(10)によって実行される撮像制御方法であって、撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ(36, 38, 48, S3)、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ(46, S9)、多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ(S19, S29, S31)、および位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップ(S17, S51)を備える。
【0014】
この発明に従う外部制御プログラムは、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16, 56)、およびメモリ(44)に保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサ(26)を備える電子カメラ(10)に供給される外部制御プログラムであって、撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ(36, 38, 48, S3)、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ(46, S9)、多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ(S19, S29, S31)、および位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップ(S17, S51)を内部制御プログラムと協働してプロセッサに実行させるための、外部制御プログラムである。
【0015】
この発明に従う電子カメラ(10)は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段(16, 56)、外部制御プログラムを受信する受信手段(60)、および受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリ(44)に保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサ(26)を備える電子カメラ(10)であって、外部制御プログラムは、撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ(36, 38, 48, S3)、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ(46, S9)、多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ(S19, S29, S31)、および位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップ(S17, S51)を内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する。
【発明の効果】
【0016】
撮像面で捉えられた空間を表す画像に合焦点の位置を示す指標が多重して表示される。この指標の位置は、合焦調整操作に従って変更される。また、指標の位置の変更に関連して、合焦設定が変更される。
【0017】
このように、指標の位置の変更を通じて、合焦設定の変更を視覚的に捉えることができる。したがって、合焦設定における操作性を高めることができる。
【0018】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の一実施例の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】図2実施例のカメラの外観の一部を示す図解図である。
【図4】図2実施例によって捉えられるシーンの一例を示す図解図である。
【図5】図2実施例によって作成される画像の一例を示す図解図である。
【図6】スルー画像の表示の一例を示す図解図である。
【図7】フォーカスマーカの表示の一例を示す図解図である。
【図8】図2実施例によって作成される画像の他の一例を示す図解図である。
【図9】図2実施例のカメラと撮影予定場所との水平方向の位置関係を示した図解図である。
【図10】図2実施例のカメラと撮影予定場所との垂直方向の位置関係を示した図解図である。
【図11】図2実施例によって作成される画像のその他の一例を示す図解図である。
【図12】図2実施例のカメラと他の撮影予定場所との垂直方向の位置関係を示した図解図である。
【図13】図2実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図14】図2実施例に適用されるCPUの動作の他の一部を示すフロー図である。
【図15】図2実施例に適用されるCPUの動作のその他の一部を示すフロー図である。
【図16】この発明の他の実施例に適用されるCPUの動作の一部を示すフロー図である。
【図17】この発明のその他の実施例の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
[基本的構成]
【0021】
図1を参照して、この実施例の電子カメラは、基本的に次のように構成される。撮像手段1は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する。表示手段2は、撮像手段1から出力された画像を表示する。多重手段3は、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示手段2によって表示された画像に多重する。位置変更手段4は、多重手段3によって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する。設定変更手段5は、位置変更手段4の処理に関連して合焦設定を変更する。
【0022】
撮像面で捉えられた空間を表す画像に合焦点の位置を示す指標が多重して表示される。この指標の位置は、合焦調整操作に従って変更される。また、指標の位置の変更に関連して、合焦設定が変更される。
【0023】
このように、指標の位置の変更を通じて、合焦設定の変更を視覚的に捉えることができる。したがって、合焦設定における操作性を高めることができる。
[実施例]
【0024】
図2を参照して、この実施例のディジタルカメラ10は、ドライバ18aおよび18bによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ12および絞りユニット14を含む。これらの部材を経たシーンの光学像は、ドライバ18cによって駆動されるイメージセンサ16の撮像面に照射され、光電変換を施される。また、フォーカスレンズ12,絞りユニット14,イメージセンサ16,およびドライバ18a〜18cは、第1撮像ブロック100を構成する。
【0025】
ディジタルカメラ10にはまた、イメージセンサ16によって捉えられたシーンと共通のシーンを捉えるために、ドライバ58a,58b,および58cによってそれぞれ駆動されるフォーカスレンズ52,絞りユニット54,およびイメージセンサ56が設けられている。フォーカスレンズ52および絞りユニット54を経たシーンの光学像は、イメージセンサ56の撮像面に照射され、光電変換を施される。また、フォーカスレンズ52,絞りユニット54,イメージセンサ56,およびドライバ58a〜58cは、第2撮像ブロック500を構成する。
【0026】
これらの部材によって、イメージセンサ16によって捉えられたシーンに対応した電荷およびイメージセンサ56によって捉えられたシーンに対応した電荷が生成される。
【0027】
図3を参照して、第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500は、ディジタルカメラ10の筐体CB1の前面に固定的に設けられる。第1撮像ブロック100は筐体CB1の前方に向かって左側に位置し、第2撮像ブロック500は筐体CB1の前方に向かって右側に位置する。
【0028】
第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500はそれぞれ光軸AX_LおよびAX_Rを有し、筐体CB1の底面から光軸AX_Lまでの距離(=H_L)は筐体CB1の底面から光軸AX_Rまでの距離(=H_R)と一致する。また、水平方向における光軸AX_LおよびAX_Rの間隔(=B)は、人間の両目の間隔を考慮して6cm程度に設定される。さらに、第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500は、共通の倍率を有する。このような第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500の各々を経た光学像を用いて、以下に述べる要領で3D(three dimensional)動画像が表示される。
【0029】
電源が投入されると、CPU26は、動画取り込み処理を実行するべく、撮像タスクの下で露光動作および電荷読み出し動作の繰り返しをドライバ18cおよび58cの各々に命令する。ドライバ18cおよび58cは、図示しないSG(Signal Generator)から周期的に発生する垂直同期信号Vsyncに応答して、イメージセンサ16および56の撮像面をそれぞれ露光し、かつイメージセンサ16および56の撮像面で生成された電荷をラスタ走査態様でそれぞれ読み出す。イメージセンサ16および56の各々からは、シーンを表す生画像データが繰り返し出力される。以下では、イメージセンサ16から出力される生画像データを“第1生画像データ”と定義し、イメージセンサ56から出力される生画像データを“第2生画像データ”と定義する。
【0030】
複合カメラ装置100の前方に図4に示すシーンが広がっているとき、イメージセンサ16は左側視野VF_Lを捉える一方、イメージセンサ56は右側視野VF_Rを捉える。距離H_Lおよび距離H_Rは一致するので、左側視野VF_Lおよび右側視野VF_Rの水平位置は僅かにずれるものの、左側視野VF_Lおよび右側視野VF_Rの垂直位置は互いに一致する。この結果、イメージセンサ16および56の両方で捉えられる共通視野VF_Cが、左側視野VF_Lおよび右側視野VF_Rの各々に部分的に出現する。
【0031】
図2に戻って、前処理回路20は、イメージセンサ16から出力された第1生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された第1生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の第1生画像エリア32aに書き込まれる。
【0032】
前処理回路20はまた、イメージセンサ56から出力された第2生画像データにディジタルクランプ,画素欠陥補正,ゲイン制御などの処理を施す。これらの処理を施された第2生画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の第2生画像エリア32bに書き込まれる。
【0033】
メモリ制御回路30は、共通視野VF_Cに対応する切り出しエリアを第1生画像エリア32aおよび第2生画像エリア32b上で指定する。画像合成回路48は、切り出しエリアに属する一部の第1生画像データをメモリ制御回路30を通して第1生画像エリア32aから繰り返し読み出し、切り出しエリアに属する一部の第2生画像データをメモリ制御回路30を通して第2生画像エリア32bから繰り返し読み出す。
【0034】
第1生画像エリア32aからの読み出し処理および第2生画像エリア32bからの読み出し処理は並列的に実行され、これによって共通するフレームの第1生画像データおよび第2生画像データが同時に画像合成回路48に入力される。画像合成回路48は、こうして入力された第1生画像データおよび第2生画像データを合成し、3D画像データを作成する(図5参照)。作成された各フレームの3D画像データは、メモリ制御回路30を通してSDRAM32の3D画像エリア32cに書き込まれる。
【0035】
LCDドライバ36は、3D画像エリア32cに格納された3D画像データをメモリ制御回路30を通して繰り返し読み出し、読み出された3D画像データに基づいてLCDモニタ38を駆動する。この結果、共通視野VF_Cを表すリアルタイム動画像(スルー画像)がLCDモニタ38に3D表示される。
【0036】
シャッタボタン28shが非操作状態のとき、撮像タスクの下でCPU26は、AE評価回路22からの出力に基づく簡易AE処理を動画取り込み処理と並列して実行する。簡易AE処理は絞り量優先で実行され、絞りユニット14に設定された絞り量と協働して適正EV値を定義する露光時間が、簡易的に算出される。算出された露光時間は、ドライバ18cおよび58cの各々に設定される。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。なお、電源投入時には、デフォルト値に設定された絞り量を参照して簡易AE処理が実行される。
【0037】
ディジタルカメラ10の操作者は、オートフォーカス機能によるフォーカス調整を試みるとシャッターチャンスを逃すと想定される場合は、以下の要領でマニュアル操作によるフォーカス調整を行う。シャッターチャンスを逃す場合として、例えば、走行中の列車を待ち構えて撮影する場合や、動きの素早い野生動物が現れるのを待ち構えて撮影する場合などが想定される。
【0038】
スルー画像の3D表示が開始されると、撮像タスクの下でCPU26は、現在のフォーカスレンズ12および52の各々の位置と絞り量とを参照して、フォーカスマーカMKの表示をグラフィックジェネレータ46に要求する。グラフィックジェネレータ46は、フォーカスマーカMKを表すグラフィック情報をLCDドライバ36に向けて出力する。この結果、スルー画像上にフォーカスマーカMKが多重して表示される。
【0039】
図6を参照して、フォーカスマーカMKは、直方体によって表され、電源投入時はスルー画像中央に表示される。一方、参照されたフォーカスレンズ12および52の各々の位置と絞り量とに基づいて、フォーカス位置および被写界深度がそれぞれ算出される。この算出結果に基づいてフォーカスマーカMKが表示され、フォーカスマーカMKの表示位置および奥行きは、現在のフォーカス位置および被写界深度をそれぞれ示す。
【0040】
図7を参照して、フォーカスマーカMKは、操作者によるフォーカス位置の変更操作に従って、3D表示されたスルー画像の中を移動する。また、操作者による被写界深度の変更操作に従って、フォーカスマーカMKの奥行きのサイズが変化する。
【0041】
操作者によるフォーカス位置の変更操作によってフォーカスレンズ12および52の各々の位置が変更されると、フォーカスマーカMKはスルー画像の奥行き方向に移動する。したがって、フォーカス位置が遠方に設定されると、フォーカスマーカMKの表示位置はスルー画像の奥に変更され、またフォーカスマーカMKの表示サイズは小さくなる。逆に、フォーカス位置が近傍に設定されると、フォーカスマーカMKの表示位置はスルー画像の手前に変更され、またフォーカスマーカMKの表示サイズは大きくなる。
【0042】
キー入力装置28を通じて被写界深度の変更操作が行われると、CPU26は、絞りユニット14の絞り量の調整をドライバ18bに命令する。絞り量の変更に従って被写界深度が変更されると、フォーカスマーカMKの形状は奥行き方向に伸縮する。これによって、フォーカスマーカMKが占める範囲は合焦範囲を示す。したがって、被写界深度が浅く設定されるとフォーカスマーカMKの奥行きは短くなる。逆に、被写界深度が深く設定されるとフォーカスマーカMKの奥行きは長くなる。
【0043】
このようなフォーカスマーカMKの表示位置または奥行きを参照しながら、操作者はフォーカス位置または被写界深度をそれぞれ調整する。また、操作者によるキー入力装置28の操作によって、フォーカスマーカMKは水平方向または垂直方向にも移動する。したがって、操作者は、被写体を捉えたい位置にフォーカスマーカMKを移動し、移動後にフォーカス位置または被写界深度の変更操作を行えばよい。なお、フォーカスマーカMKは、3D表示されたスルー画像に多重されるので、移動後の表示位置に従って向きを変えて表示される。
【0044】
図8に示す画像のように走行中の列車を待ち構えて撮影する場合は、操作者は以下の要領でフォーカス調整を行う。
【0045】
図9は、ディジタルカメラ10と列車が通過する予定の線路RTとの水平方向の位置関係を示した図解図である。図8に示すように列車の進行方向に対して斜めにフォーカスレンズ12を向け、列車正面を画角の左側で捉えようとする場合、図9を参照して、操作者は、切り出しエリアの画角中央を示す直線LC1と画角左端を示す直線LLとの間にフォーカスマーカMKを移動した上で、フォーカス位置の調整を行う。
【0046】
例えば、フォーカスマーカMKが直線LC1と切り出しエリアの画角右端を示す直線LRとの間の「1」で示す位置にあったとき、操作者はキー入力装置28の操作によってフォーカスマーカMKを左方向に移動する。この操作に従って、フォーカスマーカMKは、「1」で示す位置およびフォーカスレンズ12の距離と等距離の位置を示す曲線CP1上を移動する。
【0047】
このようにしてフォーカスマーカMKが「2」で示す位置に移動すると、操作者はフォーカス位置の変更操作を行う。この操作に従って、フォーカスマーカMKは、「2」で示す位置およびフォーカスレンズ12を結ぶ直線LP1上を移動する。
【0048】
「2」で示す位置は線路RTよりも至近側なので、操作者は、フォーカスマーカMKの表示位置を参照しながら、フォーカス位置の変更操作によってフォーカスレンズ12を無限側に移動する。操作者はまた、フォーカスマーカMKが線路RT中央の「3」で示す位置に到達したとき、フォーカス位置が目標位置に変更されたものと判断して、フォーカス位置の変更操作を終了する。
【0049】
図10は、ディジタルカメラ10と列車が通過する予定の線路RTとの垂直方向の位置関係を示した図解図である。図8に示すように列車正面を画角の上側で捉えようとする場合、図10を参照して、操作者は、切り出しエリアの画角中央を示す直線LC2と画角上端を示す直線LTとの間にフォーカスマーカMKを移動した上で、フォーカス位置の調整を行う。
【0050】
フォーカスマーカMKが直線LC2と切り出しエリアの画角下端を示す直線LBとの間の「1」で示す位置にあったとき、操作者はキー入力装置28の操作によってフォーカスマーカMKを上方向に移動する。この操作に従って、フォーカスマーカMKは、「1」で示す位置およびフォーカスレンズ12の距離と等距離の位置を示す曲線CP2上を移動する。
【0051】
このようにしてフォーカスマーカMKが「2」で示す位置に移動すると、操作者はフォーカス位置の変更操作を行う。この操作に従って、フォーカスマーカMKは、「2」で示す位置およびフォーカスレンズ12を結ぶ直線LP2上を移動する。
【0052】
「2」で示す位置は線路RTよりも至近側なので、操作者は、フォーカスマーカMKの表示位置を参照しながら、フォーカス位置の変更操作によってフォーカスレンズ12を無限側に移動する。操作者はまた、フォーカスマーカMKが線路RT中央の「3」で示す位置に到達したとき、フォーカス位置が目標位置に変更されたものと判断して、フォーカス位置の変更操作を終了する。
【0053】
図11に示す画像のように木の枝に止まった鳥を待ち構えて撮影する場合は、操作者は以下の要領でフォーカス調整を行う。
【0054】
図12は、ディジタルカメラ10と木の枝BWとの垂直方向の位置関係を示した図解図である。木の枝BWに止まった鳥に合焦しようとする場合、図12を参照して、操作者は、被写界深度の変更操作を行い、鳥の大きさに基づいて被写界深度を調整する。また、鳥を画角中央で捉えようとする場合、図12を参照して、操作者は、切り出しエリアの画角中央を示す直線LC3上にフォーカスマーカMKを移動した上で、フォーカス位置の調整を行う。
【0055】
例えば、フォーカスマーカMKの奥行きが被写界深度DF1を示すとき、操作者は、絞り量の変更操作を行い、鳥の大きさに基づく被写界深度DF2に被写界深度を変更する。
【0056】
また、操作者はフォーカス位置の変更操作を行う。この操作に従って、直線LC3上を移動する。「1」で示す位置は木の枝BWよりも至近側なので、操作者は、フォーカスマーカMKの表示位置を参照しながら、フォーカス位置の変更操作によってフォーカスレンズ12を無限側に移動する。操作者はまた、フォーカスマーカMKが木の枝BW上の「2」で示す位置に到達したとき、フォーカス位置が目標位置に変更されたものと判断して、フォーカス位置の変更操作を終了する。
【0057】
このようにしてフォーカス位置または被写界深度の変更操作を行った後にシャッタボタン28shが半押しされると、CPU26は、AE評価回路22の出力に基づいて厳格AE処理を実行する。厳格AE処理は絞り量優先で実行され、絞りユニット14に設定された絞り量に従って、適正EV値を定義する露光時間が厳格に算出される。算出された露光時間は、ドライバ18cおよび58cの各々に設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整される。
【0058】
シャッタボタン28shが全押しされると、CPU26は、撮像タスクの下で第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500の各々の静止画取り込み処理と3D記録処理とを実行する。シャッタボタン28shが全押しされた時点の1フレームの第1生画像データおよび第2生画像データは、静止画取り込み処理によってSDRAM32の第1静止画エリア32dおよびSDRAM32の第2静止画エリア32eにそれぞれ取り込まれる。
【0059】
また、3D記録処理によって、3D静止画の記録に対応した形式の1つの静止画ファイルが記録媒体42に作成される。取り込まれた第1生画像データおよび第2生画像データは、3D映像の格納を示す識別コード,2つの画像の配置方法,およびフォーカスレンズ12とフォーカスレンズ52との距離などとともに、新規作成された静止画ファイルに記録処理によって記録される。
【0060】
CPU26は、図13〜15に示す撮像タスクを含む複数のタスクを並列的に実行する。なお、これらのタスクに対応する制御プログラムは、フラッシュメモリ44に記憶される。
【0061】
図13を参照して、ステップS1では動画取り込み処理を実行する。この結果、第1撮像ブロック100から第1生画像データが取り込まれ、第2撮像ブロック500から第2生画像データが取り込まれる。ステップS3では、取り込まれた2つの画像の合成を画像合成回路48に命令し、作成された3D画像データに基づく画像表示をLCDドライバ36に命令する。この結果、3Dスルー画像の表示が開始される。
【0062】
ステップS5では、フォーカスレンズ12および52のデフォルト位置への移動をドライバ18aおよび58aにそれぞれ命令する。この結果、フォーカス位置がデフォルト位置に設定される。ステップS7では、絞りユニット14の絞り量のデフォルト値への調整をドライバ18bに命令する。この結果、被写界深度がデフォルト値に設定される。
【0063】
ステップS9では、現在のフォーカスレンズ12および52の各々の位置と絞り量とを参照して、フォーカスマーカMKの表示をグラフィックジェネレータ46に要求する。この結果、スルー画像上にフォーカスマーカMKが多重して表示される。
【0064】
ステップS11ではシャッタボタン28shが半押しされたか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS33に進む一方、判別結果がNOであればステップS13に進む。
【0065】
ステップS13では簡易AE処理を実行する。簡易AE処理によって算出された適正EV値を定義する絞り量は、ドライバ18bおよび58bの各々に設定される。また、簡易AE処理によって算出された適正EV値を定義する露光時間は、ドライバ18cおよび58cの各々に設定される。この結果、スルー画像の明るさが適度に調整される。
【0066】
ステップS15ではフォーカス位置の変更操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS21に進む一方、判別結果がYESであればフォーカスレンズ12および52の各々の位置の変更によってステップS17でフォーカス位置が変更される。
【0067】
ステップS19では、フォーカス位置の変更に従って、フォーカスマーカMKをスルー画像の奥行き方向に移動する。フォーカス位置が遠方に設定されると、フォーカスマーカMKの表示位置はスルー画像の奥に変更され、またフォーカスマーカMKの表示サイズは小さくなる。逆に、フォーカス位置が近傍に設定されると、フォーカスマーカMKの表示位置はスルー画像の手前に変更され、またフォーカスマーカMKの表示サイズは大きくなる。ステップS19の処理が完了するとステップS11に戻る。
【0068】
ステップS21では被写界深度の変更操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS27に進む一方、判別結果がYESであれば絞りユニット14の絞り量の調整をステップS23でドライバ18bに命令する。この結果、絞り量の変更に従って被写界深度が変更される。
【0069】
ステップS25では、被写界深度の変更に従って、フォーカスマーカMKの形状を奥行き方向に伸縮する。絞り量を小さくすることによって被写界深度が浅く設定されると、フォーカスマーカMKの奥行きは短くなる。逆に、絞り量を大きくすることによって被写界深度が深く設定されると、フォーカスマーカMKの奥行きは長くなる。ステップS25の処理が完了するとステップS11に戻る。
【0070】
ステップS27では、フォーカスマーカMKの移動操作が行われたか否かを判別し、判別結果がNOであればステップS11に戻る一方、判別結果がYESであればステップS29に進む。ステップS29では、フォーカスマーカMKの移動操作に従って、フォーカスマーカMKの表示位置を水平方向または垂直方向に変更する。ステップS31では、移動後の表示位置に従ってフォーカスマーカMKの向きを変更する。ステップS31の処理が完了すると、ステップS11に戻る。
【0071】
ステップS33では厳格AE処理を実行する。厳格AE処理によって算出された最適EV値を定義する絞り量は、ドライバ18bおよび58bの各々に設定される。また、算出された最適EV値を定義する露光時間は、ドライバ18cおよび58cの各々に設定される。この結果、スルー画像の明るさが厳格に調整される。
【0072】
ステップS35ではシャッタボタン28shが全押しされたか否かを判別し、判別結果がYESであればステップS39に進む一方、判別結果がNOであればシャッタボタン28shが解除されたか否かをステップS37で判別する。ステップS37の判別結果がNOであればステップS35に戻る一方、ステップS37の判別結果がYESであればステップS11に戻る。
【0073】
ステップS39では、第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500の各々の静止画取り込み処理を実行する。この結果、シャッタボタン28shが全押しされた時点の1フレームの第1生画像データおよび第2生画像データは、静止画取り込み処理によって第1静止画エリア32dおよび第2静止画エリア32eにそれぞれ取り込まれる。
【0074】
ステップS41では、3D記録処理を実行する。この結果、3D静止画の記録に対応した形式の1つの静止画ファイルが記録媒体42に作成される。取り込まれた第1生画像データおよび第2生画像データは、3D映像の格納を示す識別コード,2つの画像の配置方法,およびフォーカスレンズ12とフォーカスレンズ52との距離などとともに、新規作成された静止画ファイルに記録処理によって記録される。ステップS41の処理が完了するとステップS11に戻る。
【0075】
以上の説明から分かるように、イメージセンサ16および56は、撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する。LCDドライバ36,LCDモニタ38,画像合成回路,およびCPU26は、イメージセンサ16および56から出力された画像を表示する。グラフィックジェネレータ46およびCPU26は、少なくとも合焦点の位置を示す指標を表示された画像に多重する。CPU26は、多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更し、位置変更処理に関連して合焦設定を変更する。
【0076】
撮像面で捉えられた空間を表す画像に合焦点の位置を示す指標が多重して表示される。この指標の位置は、合焦調整操作に従って変更される。また、指標の位置の変更に関連して、合焦設定が変更される。
【0077】
このように、指標の位置の変更を通じて、合焦設定の変更を視覚的に捉えることができる。したがって、合焦設定における操作性を高めることができる。
【0078】
なお、この実施例では、ディジタルカメラ10を用いて、フォーカスマーカMKをLCDモニタ38に表示するようにした。しかし、撮影装置付きの双眼鏡を用いるようにしてもよい。この場合、双眼鏡の各々の筒の中にハーフミラーおよび映写装置を設けて、各々の映写装置からハーフミラーに向けてフォーカスマーカMKを映写する。この結果、各々の筒で捉えられてハーフミラーを透過した光学像および各々のハーフミラーに反射したフォーカスマーカMKが、多重して操作者に視認されるようにすればよい。
【0079】
また、この実施例では、フォーカス位置の変更操作が行われる毎に、フォーカスレンズ12および52の各々の位置を変更し、フォーカスマーカMKの表示位置を変更するようにした。また、被写界深度の変更操作が行われる毎に、絞りユニット14の絞り量を変更し、フォーカスマーカMKの奥行きを変更するようにした。
【0080】
しかし、フォーカス位置の変更操作が行われたときにフォーカスマーカMKの表示位置を変更するようにし、その後にフォーカス決定操作が行われたときにフォーカスレンズ12および52の各々の位置を変更し、フォーカス位置が変化するようにしてもよい。また、被写界深度の変更操作が行われたときにフォーカスマーカMKの奥行きを変更するようにし、その後にフォーカス決定操作が行われたときに絞りユニット14の絞り量を変更し、被写界深度が変化するようにしてもよい。これらの場合、シャッタボタン28shの半押し操作をフォーカス決定操作とみなしてもよい。
【0081】
またこれらの場合、図14のステップS17およびステップS23に代えて図16のステップS51を、ステップS11の判別結果がYESの場合にステップS33の前に実行するようにすればよい。ステップS51では、ステップS15で判別されたフォーカス位置の変更操作またはステップS21で判別された被写界深度の変更操作に従って、フォーカスレンズ12および52の位置または絞りユニット14の絞り量をそれぞれ変更する。この結果、フォーカス位置または被写界深度が変更される。
【0082】
また、この実施例では、マルチタスクOSおよびこれによって実行される複数のタスクに相当する制御プログラムは、フラッシュメモリ44に予め記憶される。しかし、外部サーバに接続するための通信I/F60を図17に示す要領でディジタルカメラ10に設け、一部の制御プログラムを内部制御プログラムとしてフラッシュメモリ44に当初から準備する一方、他の一部の制御プログラムを外部制御プログラムとして外部サーバから取得するようにしてもよい。この場合、上述の動作は、内部制御プログラムおよび外部制御プログラムの協働によって実現される。
【0083】
また、この実施例では、CPU26によって実行される処理を、図13〜図15に示す撮像タスクを含む複数のタスクに区分するようにしている。しかし、これらのタスクをさらに複数の小タスクに区分してもよく、さらには区分された複数の小タスクの一部を他のタスクに統合するようにしてもよい。また、転送タスクを複数の小タスクに区分する場合、その全部または一部を外部サーバから取得するようにしてもよい。
【0084】
また、この実施例では、第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500の各々で取り込まれた画像を用いて、3D静止画を記録するようにした。しかし、第1撮像ブロック100および第2撮像ブロック500のいずれか一方で取り込まれた画像を用いて、2D静止画を記録するようにしてもよい。
【0085】
また、この実施例では、ディジタルスチルカメラを用いて説明したが、本発明は、ディジタルビデオカメラ,携帯電話端末またはスマートフォンなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0086】
10 …ディジタルカメラ
12 …フォーカスレンズ
14 …絞りユニット
16 …イメージセンサ
26 …CPU
36 …LCDドライバ
38 …LCDモニタ
46 …グラフィックジェネレータ
48 …画像合成回路
52 …フォーカスレンズ
54 …絞りユニット
56 …イメージセンサ
100 …第1撮像ブロック
500 …第2撮像ブロック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段、
前記撮像手段から出力された画像を表示する表示手段、
少なくとも合焦点の位置を示す指標を前記表示手段によって表示された画像に多重する多重手段、
前記多重手段によって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更手段、および
前記位置変更手段の処理に関連して合焦設定を変更する設定変更手段を備える、電子カメラ。
【請求項2】
前記表示手段は、前記撮像手段から出力された画像に基づいて3次元画像を作成する作成手段、および前記作成手段によって作成された3次元画像を表示する3次元表示手段を含む、請求項1記載の電子カメラ。
【請求項3】
前記設定変更手段は前記位置変更手段の位置変更処理が実行される毎に設定変更処理を実行する、請求項1または2記載の電子カメラ。
【請求項4】
前記位置変更手段の処理に関連して合焦決定操作を受け付ける受け付け手段をさらに備え、
前記設定変更手段は前記受け付け手段によって前記合焦決定操作が受け付けられた後に設定変更処理を実行する、請求項1または2記載の電子カメラ。
【請求項5】
前記多重手段によって多重される指標の形状を絞り量調整操作に従って変更する形状変更手段、および
前記形状変更手段の処理に関連して絞り設定を変更する絞り設定変更手段をさらに備える、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子カメラ。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の電子カメラを備える、双眼鏡。
【請求項7】
撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段を備える電子カメラのプロセッサに、
前記撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ、
少なくとも合焦点の位置を示す指標を前記表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ、
前記多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ、および
前記位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップを実行させるための、撮像制御プログラム。
【請求項8】
撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段を備える電子カメラによって実行される撮像制御方法であって、
前記撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ、
少なくとも合焦点の位置を示す指標を前記表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ、
前記多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ、および
前記位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップを備える、撮像制御方法。
【請求項9】
撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段、および
メモリに保存された内部制御プログラムに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラに供給される外部制御プログラムであって、
前記撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ、
少なくとも合焦点の位置を示す指標を前記表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ、
前記多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ、および
前記位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップを前記内部制御プログラムと協働して前記プロセッサに実行させるための、外部制御プログラム。
【請求項10】
撮像面で捉えられた空間を表す画像を繰り返し出力する撮像手段、
外部制御プログラムを受信する受信手段、および
前記受信手段によって受信された外部制御プログラムとメモリに保存された内部制御プログラムとに従う処理を実行するプロセッサを備える電子カメラであって、
前記外部制御プログラムは、
前記撮像手段から出力された画像を表示する表示ステップ、
少なくとも合焦点の位置を示す指標を前記表示ステップによって表示された画像に多重する多重ステップ、
前記多重ステップによって多重される指標の位置を合焦調整操作に従って変更する位置変更ステップ、および
前記位置変更ステップの処理に関連して合焦設定を変更する設定変更ステップを前記内部制御プログラムと協働して実行するプログラムに相当する、電子カメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−26744(P2013−26744A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−158303(P2011−158303)
【出願日】平成23年7月19日(2011.7.19)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】