説明

電子機器

【課題】アイコンに関連付けられた詳細データを表示させる際の使い勝手の向上を図る上で有利な電子機器を提供する。
【解決手段】ディスプレイパネル22に、道路2、施設を示すアイコン4A、4B、自車位置を示す自車位置アイコン6が表示されている。2つのアイコン4A、4Bのうち、一方のアイコン4Aには営業時間などの詳細データが関連付けられており、他方のアイコン4Bにはそのような詳細データが関連付けられていないものとする。詳細データが関連付けられているアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所を触った際には可動パネルユニット16が振動され、触覚によるフィードバックが発生されるが、詳細データが関連付けられていないアイコン4Bに対応するパネル面1602の箇所を触った際には可動パネルユニット16が振動されず、触覚によるフィードバックが発生されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
入力装置ないし入出力装置として用いられるタッチパネルディスプレイ装置は、ソフトウェアによって入力画面を自由に構成できるため、機械的スイッチを用いて構成した入力装置では得られないフレキシビリティを備えており、また、軽量且つコンパクトに構成でき、機械的故障の発生頻度が低いなどの数々の利点を有することから、現在では、比較的大きな各種機械の操作パネルから、非常に小さな携帯機器の入出力装置に至るまで、広く利用されている。
【0003】
多くのタッチパネルディスプレイ装置は、それを操作するユーザの指先が、平坦で滑らかなパネル面に触れるだけであるため、機械的スイッチを用いて構成した入力装置を操作するときに指先に感じるクリック感のような、指先の触覚によるユーザへのフィードバックが存在せず、そのことが装置の操作感を頼りないものにしていた。この点を改善するために、操作するユーザの指先に触覚をフィードバックするようにしたタッチパネルディスプレイ装置が開示されている(特許文献1参照)。
このタッチパネルディスプレイ装置は、ユーザの指先が接触するタッチパネルを振動させることによって、ユーザの指先に触覚を発生させるようにしたものである。
このようなタッチパネルディスプレイ装置を例えばナビゲーション装置に組み込むことが考えられる。
ナビゲーション装置は、表示画面上に電子地図を表示し、その電子地図上にガソリンスタンドや店舗などの施設がアイコンで表示される。
そして、アイコンとそのアイコンが示す施設の詳細データとを関連付けた記憶部を用意しておき、タッチパネル上においてアイコンの箇所を指先で触れると、タッチパネルを振動させて操作感を指先にフィードバックさせるとともに、アイコンに関連付けられた詳細データを前記記憶部から読み出して表示画面上に表示することが考えられる。
【特許文献1】特開2003−288158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、施設の一部には詳細データが無い場合がある。
そのため、詳細データが用意されていない施設のアイコンを指先で触った場合には、タッチパネルの振動による操作感が指先にフィードバックされるにも拘わらず、表示画面上には詳細データが表示されず、ユーザにとっては、使い勝手がよいものとはいえないことになる。
本発明は上述した事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、アイコンに関連付けられた詳細データを表示させる際の使い勝手の向上を図る上で有利な電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明は、タッチパネルを有し変位可能に支持された平板形状の可動パネルユニットと、前記タッチパネルの下方に設けられたディスプレイパネルと、駆動信号が供給されることで前記可動パネルユニットを振動させるアクチュエータと、前記駆動信号を生成して前記アクチュエータに供給するアクチュエータ駆動制御部と、前記ディスプレイパネルに表示すべきアイコンと、前記アイコンに関連付けられた詳細データとを格納する記憶部と、前記ディスプレイパネルに前記アイコンを表示させる第1の表示制御部と、前記ディスプレイパネルに前記詳細データを表示させる第2の表示制御部と、前記アイコンに対応する位置の前記タッチパネル箇所に手が接触されたことを検出する検出部とを備える電子機器であって、前記検出部が前記アイコンに対応する位置の前記タッチパネル箇所に対する手の接触を検出したときに、前記記憶部を検索して前記アイコンに関連付けられた前記詳細データの有無を判断し、前記詳細データが有ると判定された場合に前記アクチュエータ駆動制御部を制御して前記アクチュエータを駆動させ、前記タッチパネルに接触している手に触覚を与える振動制御部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、検出部によってアイコンに対応する位置のタッチパネル箇所に対する手の接触を検出したときに、記憶部を検索してアイコンに関連付けられた詳細データの有無を判断し、詳細データが有ると判定された場合にタッチパネルに接触している手に触覚を与えるようにした。
したがって、ユーザは、パネル面を指先で大まかに触るだけで、詳細データが関連付けられたアイコンを簡単かつ確実に特定でき、アイコンに関連付けられた詳細データを表示させる際の使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(第1の実施の形態)
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本実施の形態のナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。
本実施の形態において電子機器はナビゲーション装置10であり、このナビゲーション装置10にタッチパネルディスプレイ装置12が組み込まれている。
まず、ナビゲーション装置10の構成について説明する。
ナビゲーション装置10は、マイクロコンピュータ102と、後述するタッチパネルディスプレイ装置12などを含んで構成されている。
【0008】
マイクロコンピュータ102はナビゲーション装置10を制御するための制御回路であり、各種のプログラムを実行するCPU104と、それらのプログラムの書き込まれたROM106と、ワークエリア用のRAM108と、各種のデータを保存しておくための不揮発性のメモリ110とを有し、これらがシステムバス112を通じて互いに接続されている。
本実施の形態では、ナビゲーション装置102は、後述するディスプレイパネル22にナビゲーションに必要な電子地図を表示するための地図データを格納する記憶部としてディスク状記録媒体であるDVD−ROM114を使用する。なお、このような記憶部として、CD−ROM、ハードディスク装置、メモリカード、フラッシュメモリーなど従来公知のさまざまな記憶媒体が採用可能である。
本実施の形態では、前記地図データは、地図を表示するためのデータ、マップマッチングのための道路のデータ、施設を示すアイコンのデータ、アイコンに関連付けられた詳細データなどを含んでいる。
前記アイコンに関連付けられた詳細データとは、アイコンが示す施設にまつわる種々の情報であって、例えば、営業時間や電話番号などを含むものである。
そして、このDVD−ROM114からのデータを読み出すためのDVDドライブ装置116が設けられ、このドライブ装置116がシステムバス112に接続されている。
ナビゲーション装置10には、自律航法ユニット、例えばジャイロ118が設けられ、このジャイロ118からは、自分の移動する速度などのデータが取り出され、このデータがマイクロコンピュータ102に供給される。また、車の走行速度を検出する車速センサ120が設けられ、その出力信号がマイクロコンピュータ10に供給される。
さらに、航法衛星、例えばGPS衛星からの電波が、GPSアンテナ122により受信され、その受信信号がGPSユニット(受信回路)124に供給され、GPSユニット124からは、自分の位置などのデータが取り出され、このデータがマイクロコンピュータ10に供給される。
このような構成において、ジャイロ118、車速センサ120およびGPSユニット124の出力信号がCPU104により処理されて自車位置が判別され、DVD−ROM104からは自車位置を含む地図の地図データが読み出される。
そして、この読み出された地図データにしたがって、タッチパネルディスプレイ装置12のディスプレイパネル22には、自車位置付近を中心とする電子地図が表示されるとともに、その自車位置に自車を示すアイコン(マーク)が表示される。
【0009】
次にタッチパネルディスプレイ装置12について説明する。
図2はタッチパネルディスプレイ装置12の構成を示す斜視図、図3はタッチパネルディスプレイ装置12の構成要素である制御部及び電子回路を示すブロック図である。
図2に示すように、タッチパネルディスプレイ装置12は、筐体14、可動パネルユニット16、支持機構18、アクチュエータ20、アクチュエータ駆動制御部34(図1参照)などを含んで構成されている。
【0010】
筐体14は矩形の箱状を呈しており、図2では、可動パネルユニット16などとの関係を明瞭にするため、筐体14の一部のみが表示されている。
筐体14の不図示の前面にはタッチパネル24およびディスプレイパネル22を露出するための開口が設けられており、筐体14はこの開口に対向する矩形板状の底壁14Aを有している。
可動パネルユニット16は、画像を表示するための制御信号が供給されることにより画像を表示するディスプレイパネル22と、ディスプレイパネル22の表示面2202に重ね合わされて一体的に設けられたタッチパネル24とを備え、矩形板状(平板形状)を呈している。
可動パネルユニット16は4つの端面16Aを有している。
本実施の形態では、ディスプレイパネル22は透過型の液晶ディスプレイ装置で構成されている。
詳細に説明すると、ディスプレイパネル22は、液晶層と該液晶層を挟む2枚のガラス基板からなるディスプレイ本体と、ディスプレイ本体の表示面2202と反対側に位置する背面に取着されディスプレイ本体を背面から表示面2202に向けて照明するバックライトとを含んで構成され、バックライトは前記ディスプレイ本体に一体的に取着されている。
ディスプレイパネル22は、バックライトが不要な反射型の液晶ディスプレイ装置や有機ELディスプレイ装置であってもよい。
【0011】
タッチパネル24は、例えば2枚の透明なPETフィルムと、その2枚のフィルム間に透明電極フィルムを形成した、いわゆるフィルム−フィルムタイプのタッチパネルで構成されており、可動パネルユニット16の薄型化が図られている。
タッチパネル24の構造はフィルム−フィルムタイプに限定されるものではなく、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
タッチパネル24は、表示面2202の全域を覆う大きさを有し、表示面2202に重ね合わされて接着剤などによって接着されてディスプレイパネル22と一体的に設けられている。
したがって、本実施の形態では、可動パネルユニット16の表面1602、すなわちパネル面1602はタッチパネル24の表面で構成され、可動パネルユニット16の背面1604は前記バックライトの背面で構成されている。
【0012】
支持機構18は、可動パネルユニット16を底壁14Aと平行させ、表面1602を底壁14Aと反対側に臨ませた状態で、可動パネルユニット16をタッチパネル24の表面(ディスプレイパネル22の表示面2202)と平行な面に沿って変位可能に底壁14A上に支持するものである。
また、可動パネルユニット16は、4つの端面16Aのうち1つの端面16Aを底壁14Aの一辺から起立された側壁14Bに臨ませ平行させた状態で支持機構18を介して底壁14Aに配設されている。
本実施の形態では、支持機構18は、可動パネルユニット16の背面1604の四隅に配置された弾性部材17で構成されている。
弾性部材17は、可動パネルユニット16と20Aとの間に設けられ、弾性部材17により可動パネルユニット16は、タッチパネル24が所定位置(初期位置)に復帰するように付勢されている。
弾性部材17を構成する弾性材料は、可動パネルユニット16をできるだけ容易に変位させることができるようなものとすることが望ましく、それには、弾性材料として超低硬度の高分子ゲル材料から成るものとするとよい。
例えば、北川工業株式会社が「KGゲル(商標)」という製品名で市場に提供している、シート状の超低硬度の高分子ゲル材料は、弾性部材17の材料として特に適したものである。その具体例について述べると、例えば、厚さが1mmの「KGゲル(商標)」のシートを2mm角に切断することによって、高さが1mmの弾性体ブロックを形成し、その弾性体ブロックの上下両面を、両面接着シートなどを用いて底壁14Aと可動パネルユニット16の背面1604の四隅とに接着することにより弾性部材17は配置される。
弾性材料として高分子ゲル材料以外の適当な材料としては、例えば、種々のラバー材料、軟質ポリエチレン、それにシリコン樹脂などがある。
【0013】
アクチュエータ20は、互いに対向した可動パネルユニット16の4つの端面16Aのうちの1つの端面16Aと、この端面16Aに対向する側壁14Bとの間に配設されている。
アクチュエータ20は、その長手方向両端部がスペーサーブロック26を介して側壁14Bに連結されており、各スペーサーブロック26とアクチュエータ20の各端部との間、並びに、各スペーサーブロック26と側壁14Bとの間は、両面接着テープを用いて接着されている。
また、アクチュエータ20は、その長手方向中央部がスペーサーブロック28を介して可動パネルユニット16の端面16Aに連結されており、スペーサーブロック28とアクチュエータ20との間、並びに、スペーサーブロック28と可動パネルユニット16の端面16Aとの間は、両面接着テープを用いて接着されている。
このようにして側壁14Bと可動パネルユニット16との間に取付けたアクチュエータ20に電圧を印加すると、このアクチュエータ20が屈曲変位を発生するため、その長手方向中央部が図2に矢印Aで示した方向(タッチパネル24の面方向)に変位して、可動パネルユニット16を矢印Bで示した方向(タッチパネル24の面方向)に変位させる。
この変位の向き及び大きさは、印加する電圧の極性及び大きさに対応したものとなる。また、こうして発生する可動パネルユニット16の変位の方向は、この可動パネルユニット16のパネル面1602に平行な平面に沿った方向である。従って、アクチュエータ20は、可動パネルユニット16を、そのパネル面1602に平行な平面に沿った方向に駆動するものである。
【0014】
アクチュエータ20として、細長い板状の屈曲変位型圧電アクチュエータを使用することができる。この種の圧電アクチュエータとしては、バイモルフ型圧電アクチュエータや、モノモルフ型圧電アクチュエータが知られており、それらのうちではバイモルフ型の方が、より強力な駆動力を発揮できることから好ましく、また、単層バイモルフ型圧電アクチュエータと積層バイモルフ型圧電アクチュエータとでは、後者の方が低い電圧で駆動できることから、モバイル電子機器に用いるのにより適しているといえる。
そのため、本実施の形態では、アクチュエータ20として積層バイモルフ型圧電アクチュエータを使用している。
【0015】
図3はタッチパネルディスプレイ装置12の構成要素である制御部及び電子回路を示すブロック図である。
タッチパネルディスプレイ装置12は、前述したナビゲーション装置10のマイクロコンピュータ102によって制御される。
タッチパネルディスプレイ装置12の制御部及び電子回路には、可動パネルユニット16の一方の構成要素であるタッチパネル24に接続したタッチパネル回路30と、可動パネルユニット16の他方の構成要素であるディスプレイパネル22に接続したLCD駆動回路32と、アクチュエータ20を駆動制御するアクチュエータ駆動制御部34とが含まれている。
【0016】
タッチパネル回路30は、一般的なタッチパネルに付随している回路であり、タッチパネル24から得られる信号を処理することによって、タッチパネル24のパネル面1602(可動パネルユニット16の表面1602)のユーザの指先が接触している位置を表す信号(検出信号)を発生させる。
また、このタッチパネル回路30は、タッチパネル24が接触圧を検出できるものである場合には、その接触圧を表す信号も発生するものであり、また、必要とあらば、パネル面1602の接触位置を表す信号に更に処理を施して、パネル面1602に接触している指先の移動速度や加速度を表す信号を発生させるものである。
タッチパネル回路30が発生する信号は、タッチパネル入力信号として、マイクロコンピュータ102へ供給されている。
LCD駆動回路32は、一般的な液晶ディスプレイパネルに付随している回路であり、マイクロコンピュータ102から受取る制御信号に従って、ディスプレイパネル22を駆動して視覚表示を行う。
【0017】
アクチュエータ駆動制御部34は、中央処理装置及びメモリを備えたワンチップコンピュータと電子回路とで構成されており、マイクロコンピュータ102から制御信号を受取るためのインターフェース36を含んでいる。マイクロコンピュータ102から受取る制御信号は、出力タイミング信号と波形選択信号とを含むものである。アクチュエータ駆動制御部34はメモリ38を備えており、このメモリ38には、複数の波形の夫々に対応した、波形生成に必要なデータ(波形データ)が格納されている。アクチュエータ駆動制御部34は更に、波形生成機構40と、出力信号送出回路42と、パワーアンプ44とを備えている。
【0018】
波形生成機構40は、ソフトウェアにより構成された機構であって、波形選択信号により指定された波形に対応したデータをメモリ38から読出し、その読出した波形データに従って波形を生成する。出力信号送出回路42は、波形生成機構40が生成した波形を有する出力信号を、出力タイミング信号により指定された期間に亘って送出するものである。
また、パワーアンプ44は、出力信号送出回路42の出力信号を増幅して、アクチュエータ20へ駆動信号Sとして供給するものである。
【0019】
図4の(A)〜(D)に、波形生成機構40で生成される波形の具体例を示した。図から明らかなように、それらは振動波形であり、その振幅、周期、及び波形は、一定のものもあれば変化するものもある。メモリ38に格納されている波形データには、振幅及び周期に関するデータも含まれている。そして、メモリ38に格納されている複数の波形に対応した波形データのうちから、波形選択信号により指定された波形の波形データが読出され、その波形を有する駆動信号Sがアクチュエータ20へ供給されるため、可動パネルユニット16は、その駆動信号Sの波形に従って、タッチパネル24のパネル面1602の面方向に沿って振動することになる。
駆動信号Sの周波数は例えば100Hzから300Hzであり、触覚フィードバックを与えるためには、1周期以上の駆動信号Sを与えればよい。
そして、この可動パネルユニット16の振動が、可動パネルユニット16の表面1602(パネル面1602)に触れているユーザの指先に、その駆動信号Sの波形に応じた触覚を発生させる。従って、換言するならば、アクチュエータ駆動制御部34は、可動パネルユニット16を駆動して複数の所定の振動パターンのうちから選択した振動パターンで振動させるものであり、また、それら複数の所定の振動パターンは、可動パネルユニット16のパネル面1602に接触しているユーザの指先に互いに異なった触覚を発生させるものであり、言い換えると、アクチュエータ駆動制御部34はアクチュエータ20に駆動信号Sを供給することでアクチュエータ20を駆動制御するものである。
【0020】
可動パネルユニット16の振動振幅が10μm〜50μm程度になるようにして、指先にどのような触覚が発生するかを実際に試してみたところ、可動パネルユニット16のパネル面1602に触れている指先は、可動パネルユニット16が振動していることは鋭敏に知覚するが、可動パネルユニット16の振動方向を識別することはできなかった。一方、出力信号の波形の違いによって、明瞭に異なる触覚が発生することが判明した。また、可動パネルユニット16の振動パターン次第で、指先に擬似的な凹凸感や素材感を知覚させることが可能であることも判明した。
【0021】
次に、本発明の要旨である触覚フィードバックの動作について詳細に説明する。
図5、図6はナビゲーション装置10の動作説明図、図7はナビゲーション装置10の動作フローチャートである。
図5に示すように、ディスプレイパネル22の表示面2202に、地図データに基づいて、道路2、施設を示すアイコン4A、4B、自車位置を示す自車位置アイコン6が表示されているものとする。なお、本例では、施設を示すアイコン4A、4Bは何れもガソリンスタンドを示すものである。
この場合、2つのアイコン4A、4Bのうち、一方のアイコン4Aには営業時間などの詳細データが関連付けられており、他方のアイコン4Bにはそのような詳細データが関連付けられていないものとする。
図7に示すように、CPU104は、タッチパネル回路30からの検出信号の有無を監視している(ステップS10)。
ここで、ユーザが指先でパネル面1602を触ると、タッチパネル回路30から検出信号がCPU104に供給される。
CPU104は、アイコン4A、4Bに対応する位置のパネル面1602の箇所が触られたか否かを供給された検出信号に基づいて判定し、アイコン4A、4Bに対応する位置のパネル面1602の箇所が触られたと判定されたならば、タイマーをスタートさせる(ステップS12)。
そして、触られたパネル面1602の箇所に対応するアイコン4A、4Bに関連付けられた詳細データが有るか否かを、DVD−ROM114の地図データを検索して判定する(ステップS14)。
詳細データが有ると判定されたならば、CPU104はアクチュエータ駆動制御部34に制御指令を与えることによりアクチュエータ20を駆動させる(ステップS16)。詳細データが無しと判定されたならば、ステップS22に移行する。
したがって、図5に示すように、詳細データが関連付けられているアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所を触った際には可動パネルユニット16が振動され、触覚によるフィードバックが発生されるが、詳細データが関連付けられていないアイコン4Bに対応するパネル面1602の箇所を触った際には可動パネルユニット16が振動されず、触覚によるフィードバックが発生されない。
これにより、ユーザは、アイコン4A、4Bを含むパネル面1602を指先で大まかに触ることで、詳細データが関連付けられたアイコン4Aを特定できる。
【0022】
さらに、このアイコン4Aの詳細データを表示させようとする場合には、ユーザが再度アイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所を触ればよい。
すなわち、CPU104は、ステップS12でスタートさせたタイマーに基づいて1回目に接触されたアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所が所定時間以内に再び接触されたか否かを監視している(ステップS18)。
所定時間以内にアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所が接触され検出信号がタッチパネル回路30から出力されたならば、図6に示すように、アイコン4Aに関連付けられた詳細データをDVD−ROM114から読み出し、表示面2202に表示させる(ステップS20)。
そして、CPU104はタイマーをオフして一連の処理を終了する(ステップS22)。
【0023】
本実施の形態では、ディスプレイパネル22に表示すべきアイコンと、アイコンに関連付けられた詳細データとを格納する記憶部が、DVD−ROM114によって構成されている。
また、ディスプレイパネル22にアイコンを表示させる第1の表示制御部と、ディスプレイパネル22にアイコンに関連付けられた詳細データを表示させる第2の表示制御部とが、CPU104とディスプレイ駆動回路32によって構成されている。
また、アイコンに対応する位置のタッチパネル22箇所に手が接触されたことを検出する検出部が、CPU104とタッチパネル回路30によって構成されている。
また、検出部がアイコンに対応する位置のタッチパネル22箇所に対する手の接触を検出したときに、記憶部を検索してアイコンに関連付けられた詳細データの有無を判断し、詳細データが有ると判定された場合にアクチュエータ駆動制御部34を制御してアクチュエータを駆動させ、タッチパネル22に接触している手に触覚を与える振動制御部が、CPU104によって構成されている。
【0024】
また、本実施の形態では、ディスプレイパネル22に表示される詳細データが文字データである場合について説明したが、ディスプレイパネル22に表示される詳細データの形態は文字に限定されるものではなく、例えば、文字、記号、絵文字、画像の少なくとも1つを含むものであってもよい。
また、詳細データを音声出力として出力する音声出力部を設けることは任意である。
【0025】
本実施の形態によれば、CPU104がタッチパネル22に対する手の接触を検出したときに、DVD−ROM114を検索してアイコンに関連付けられた詳細データの有無を判断し、詳細データが有ると判定された場合にアクチュエータ駆動制御部34を制御してアクチュエータ20を駆動させ、タッチパネル24に接触している手に触覚を与えるようにした。
したがって、ユーザは、パネル面1602を指先で大まかに触るだけで、詳細データが関連付けられたアイコン4Aを簡単かつ確実に特定でき、アイコンに関連付けられた詳細データを表示させる際の使い勝手の向上を図る上で有利となる。特に、表示面2202を注意深く視認しつつ個々のアイコンを1つ1つ指先で触りながら、個々のアイコンに対応して詳細データが表示されるか否かを調べるといった無駄な操作をする必要が無いため、ユーザの負担を低減することができ有利となる。
また本実施の形態によれば、CPU104が手のディスプレイパネル22箇所に対する接触を検出したのち、所定時間内に再度タッチパネル24箇所に対する手の接触を検出したときに、アイコンに関連付けられた詳細データをディスプレイパネル22に表示させるようにした。
したがって、アイコンに対応するタッチパネル24の箇所をいったん触れたのち、所定時間以内に再び触るという簡単な操作によって詳細データを表示させることができるので、アイコンに関連付けられた詳細データを表示させる際の使い勝手の向上を図る上でより有利となる。
言い換えると、パーソナルコンピュータにおけるポインティングデバイスであるマウスやタッチパッドの操作と同様の操作によって詳細データを表示させることができ操作の容易化を図る上で有利となる。
【0026】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、アイコンの絵柄の種類と、タッチパネル24によって指先に与える触覚の種類とを対応付けたものであり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
図8は第2の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図であり、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材には同一の符号を付して簡単に説明する。
図8に示すように、表示面2202には、互いに種類が異なる施設を示すアイコン4A、4C、4Dが表示されている。
本例では、アイコン4Aがガソリンスタンドを示し、アイコン4Cがレストランを示し、アイコン4Dが郵便局を示しており、各アイコン4A、4C、4Dはそれぞれの絵柄が異なっている。
そして、第2の実施の形態では、CPU104がアクチュエータ駆動制御部34に制御指令を与えることで、アクチュエータ駆動制御部34からアクチュエータ20に供給する駆動信号の種類を異ならせることによりタッチパネル24に接触している指に異なった複数種類の触覚を与えるようにしている。
そして、アイコンの絵柄の種類と、タッチパネル24に接触している指に与える触覚の種類とが対応付けられている。
例えば、ガソリンスタンドのアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20で「ブル」という1回の振動をさせるようにし、レストランのアイコン4Cに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20を「ブルブルブル」といった比較的低い周波数で振動させるようにし、郵便局のアイコン4Dに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20を「ブブブ」といった比較的高い周波数で振動させるようにしている。
【0027】
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、アイコンの絵柄の種類とタッチパネル24に接触している指に与える触覚の種類とが対応付けられているので、アイコンの絵柄の種類が異なることを明確に識別することができ、したがって、詳細データを表示させるために、再度触るべきアイコンを間違えることを防止する上で有利となる。
【0028】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態は、アイコンに関連付けられている詳細データの属性(詳細データに意味付けをするために付け加えられた情報)と、タッチパネル24によって指先に与える触覚の種類とを対応付けたものであり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
図9は第3の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図である。
図9に示すように、表示面2202には、互いに種類が同一の2つのアイコン4E、4Fが表示されている。
本例では、2つのアイコン4E、4Fはレストランを示しており、一方のアイコン4Eに関連付けられた詳細データは電話番号であり、他方のアイコン4Fに関連付けられた詳細データは営業時間である。言い換えると、2つのアイコン4E、4Fに関連付けられている詳細データの属性が相違していることになる。
第3の実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、CPU104がアクチュエータ駆動制御部34に制御指令を与えることで、アクチュエータ駆動制御部34からアクチュエータ20に供給する駆動信号の種類を異ならせることによりタッチパネル24に接触している指に異なった複数種類の触覚を与えるようにしている。
そして、アイコンに関連付けられている前記詳細データの属性と、タッチパネル24に接触している指に与える触覚の種類とが対応付けられている。
例えば、一方のレストランのアイコン4Eに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20を「ブルブルブル」といった比較的低い周波数で振動させるようにし、他方のレストランのアイコン4Fに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20で「ブルッ」という1回の振動をさせるようにしている。
【0029】
第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、アイコンに関連付けられている前記詳細データの属性とタッチパネル24に接触している指に与える触覚の種類とが対応付けられているので、詳細データの属性が異なることを明確に識別することができる。
例えば、詳細データとして電話番号が関係付けられたアイコンのみを絞り込むといったように、特定の属性の詳細データが関連付けられているアイコンのみを絞り込むことができ、目的とするアイコンを迅速に選択する上で有利となる。
【0030】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、アイコンに関連付けられている詳細データの情報量と、タッチパネル24によって指先に与える触覚の種類とを対応付けたものであり、それ以外は第1の実施の形態と同様である。
図10は第4の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図である。
図10に示すように、表示面2202には、互いに種類が異なる施設を示すアイコン4A、4C、4Dが表示されている。
本例では、アイコン4Aがガソリンスタンドを示し、アイコン4Cがレストランを示し、アイコン4Dが郵便局を示している。
そして、ガソリンスタンドを示すアイコン4Aに関連付けられた詳細データの情報量は最も少なく、郵便局4Dに関連付けられた詳細データの情報量は中程度であり、レストランを示すアイコン4Cに関連付けられた詳細データの情報量は最も多い。
言い換えると、各アイコン4A、4D、4Cに関連付けられている詳細データの情報量は、アイコン4A、4D、4Cの順番で多くなっている。
第4の実施の形態でも、第2の実施の形態と同様に、CPU104がアクチュエータ駆動制御部34に制御指令を与えることで、アクチュエータ駆動制御部34からアクチュエータ20に供給する駆動信号の種類を異ならせることによりタッチパネル24に接触している指に異なった複数種類の触覚を与えるようにしている。
そして、アイコンに関連付けられている詳細データの情報量と、タッチパネル24によって指先に与える触覚の種類とが対応付けられている。
例えば、ガソリンスタンドのアイコン4Aに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20で「ブルブル」という2回の振動をさせるようにし、郵便局のアイコン4Dに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20を「ブルブルブル」という3回の振動をさせるようにし、レストランのアイコン4Cに対応するパネル面1602の箇所を触った場合には、アクチュエータ20を「ブルブルブルブルブル」という5回の振動をさせるようにしている。
言い換えると、情報量が多くなるに従って振動継続時間を長くしている。
【0031】
第4の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の効果が奏されることは無論のこと、アイコンに関連付けられている前記詳細データの情報量とタッチパネル24に接触している指に与える触覚の種類とが対応付けられているので、詳細データの情報量が異なることを明確に識別することができる。
例えば、詳細データの情報量が多いアイコンのみを絞り込むことができ、詳細データの情報量が多いアイコンを迅速に選択する上で有利となる。
【0032】
(第5の実施の形態)
次に、第5の実施の形態について説明する。
図11は第5の実施の形態におけるタッチパネルディスプレイ装置12の断面図である。
第1乃至第4の実施の形態では、ディスプレイパネル22とタッチパネル24とが一体に結合されて可動パネルユニット16が構成されている場合について説明したが、本発明はそれらが一体化されていない場合にも無論適用可能である。
すなわち、図11に示すように、ディスプレイパネル22は、タッチパネル24の下方に離間した箇所に配置されている。
タッチパネル24がディスプレイパネル22の上方の離れた箇所においてディスプレイパネル22に重なる位置にくるように配置されて可動パネルユニット16が構成されている。
なお、筐体14の底壁14Aにはディスプレイパネル22に対応した開口1402が形成されている。
また、タッチパネル24は透明で硬質なガラス板などのような基材40上に接合された形態のものが用いられている。
図11において符号42はナビゲーション装置10の筐体14の部分を示している。この場合、筐体14の部分42と筐体14を一体化し、あるいは、別体化するなど任意である。
したがって、第5の実施の形態では、可動パネルユニット16が支持機構18によって筐体14(筐体14の部分42)上で変位可能に支持され、ディスプレイパネル22は筐体14(筐体14の部分42)に固定されており、したがって、筐体14の部分42が、すなわち、筐体14が、可動パネルユニット16の支持構造体を構成している。
このようにディスプレイパネル22とタッチパネル24とが離れて配置されたタッチパネルディスプレイ装置12を用いたナビゲーション装置10にも本発明は無論適用され、第1の実施の形態と同様な効果が奏される。
【0033】
なお、実施の形態では、可動パネルユニット16をタッチパネル24の表面と平行な面に沿って変位可能に底壁14A上に支持する支持機構18として、弾性部材17を用いた場合について説明したが、このような支持機構18としては、従来公知のさまざまな機構が採用可能である。
例えば、可動パネルユニット16の背面1604と底壁14Aとの間にコロを配置することで、前記コロによって可動パネルユニット16をタッチパネル24の表面と平行な面に沿って変位可能に底壁14A上に支持してもよい。その場合、可動パネルユニット16の端面16Aと下フレーム20の側壁14Bとの間にばねを配設することで、前記ばねによってタッチパネル24が所定位置(初期位置)に復帰するように付勢すればよい。
【0034】
また、実施の形態では、支持機構18は可動パネルユニット16を該可動パネルユニット16のパネル面1602に平行な平面に沿って変位可能に支持し、アクチュエータ20によって可動パネルユニット16をパネル面1602に平行な平面に沿って振動させる場合について説明したが、支持機構18によって可動パネルユニット16を該可動パネルユニット16の厚さ方向に沿って変位可能に支持し、アクチュエータ20によって可動パネルユニット16を厚さ方向に沿って振動させるようにしてもよい。
この場合にも、可動パネルユニット16を振動させることでパネル面1602に触れた指先に触覚を与えることができることは第1乃至第5の実施の形態と同様である。
【0035】
また、上述した実施の形態では、電子機器がナビゲーション装置10である場合について説明したが、本発明は、携帯電話機、携帯情報端末装置(PDA(Personal Digital Assistant))、ATM(現金自動預け払い機)、POS(販売時点情報管理システム)におけるレジ、アーケードゲームなどの遊技機器、家庭用ゲーム機器、携帯ゲーム機器、その他種々のゲーム機器などさまざまな電子機器に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本実施の形態のナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。
【図2】タッチパネルディスプレイ装置12の構成を示す斜視図である。
【図3】タッチパネルディスプレイ装置12の構成要素である制御部及び電子回路を示すブロック図である。
【図4】(A)〜(D)は波形生成機構40で生成される波形の具体例を示す説明図である。
【図5】ナビゲーション装置10の動作説明図である。
【図6】ナビゲーション装置10の動作説明図である。
【図7】ナビゲーション装置10の動作フローチャートである。
【図8】第2の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図である。
【図9】第3の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図である。
【図10】第4の実施の形態におけるナビゲーション装置10の動作説明図である。
【図11】第5の実施の形態におけるタッチパネルディスプレイ装置12の断面図である。
【符号の説明】
【0037】
10……ナビゲーション装置、16……可動パネルユニット、20……アクチュエータ、22……ディスプレイパネル、24……タッチパネル、34……アクチュエータ駆動制御部、114……DVD−ROM。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを有し変位可能に支持された平板形状の可動パネルユニットと、
前記タッチパネルの下方に設けられたディスプレイパネルと、
駆動信号が供給されることで前記可動パネルユニットを振動させるアクチュエータと、
前記駆動信号を生成して前記アクチュエータに供給するアクチュエータ駆動制御部と、
前記ディスプレイパネルに表示すべきアイコンと、前記アイコンに関連付けられた詳細データとを格納する記憶部と、
前記ディスプレイパネルに前記アイコンを表示させる第1の表示制御部と、
前記ディスプレイパネルに前記詳細データを表示させる第2の表示制御部と、
前記アイコンに対応する位置の前記タッチパネル箇所に手が接触されたことを検出する検出部とを備える電子機器であって、
前記検出部が前記アイコンに対応する位置の前記タッチパネル箇所に対する手の接触を検出したときに、前記記憶部を検索して前記アイコンに関連付けられた前記詳細データの有無を判断し、前記詳細データが有ると判定された場合に前記アクチュエータ駆動制御部を制御して前記アクチュエータを駆動させ、前記タッチパネルに接触している手に触覚を与える振動制御部を設けた、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第2の表示部による前記詳細データの前記ディスプレイパネルへの表示は、前記検出部が前記手の前記タッチパネル箇所に対する接触を検出したのち、所定時間内に再度前記タッチパネル箇所に対する手の接触を検出したときになされる、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記振動制御部による前記アクチュエータ駆動制御部の制御は、前記アクチュエータ駆動制御部から前記アクチュエータに供給する前記駆動信号の種類を異ならせることにより前記タッチパネルに接触している指に異なった種類の触覚を与えるようになされる、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記駆動信号の種類は、前記駆動信号の波形形状を変えることによって設定される、
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記駆動信号の種類は、前記駆動信号の継続時間、周波数、振幅の少なくとも1つを変化させることによって設定される、
ことを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項6】
前記振動制御部による前記アクチュエータ駆動制御部の制御は、前記アクチュエータ駆動制御部から前記アクチュエータに供給する前記駆動信号の種類を異ならせることにより前記タッチパネルに接触している指に異なった種類の触覚を与えるようになされ、
前記アイコンの絵柄の種類と前記触覚の種類とが対応付けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
前記振動制御部による前記アクチュエータ駆動制御部の制御は、前記アクチュエータ駆動制御部から前記アクチュエータに供給する前記駆動信号の種類を異ならせることにより前記タッチパネルに接触している指に異なった種類の触覚を与えるようになされ、
前記アイコンに関連付けられている前記詳細データの属性と前記触覚の種類とが対応付けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記振動制御部による前記アクチュエータ駆動制御部の制御は、前記アクチュエータ駆動制御部から前記アクチュエータに供給する前記駆動信号の種類を異ならせることにより前記タッチパネルに接触している指に異なった種類の触覚を与えるようになされ、
前記アイコンに関連付けられている前記詳細データの情報量と前記触覚の種類とが対応付けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
前記詳細データは、前記ディスプレイパネルに文字、記号、絵文字、画像のうちの何れか1つの形態で表示される、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項10】
前記記憶部は、電子地図を前記ディスプレイパネルに表示させるための地図データを格納しており、
前記アイコンと前記詳細データとは前記地図データに含まれる、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項11】
前記記憶部は、電子地図を前記ディスプレイパネルに表示させるための地図データを格納しており、
前記アイコンと前記詳細データとは前記地図データに含まれ、
前記アイコンは前記ディスプレイパネルに表示される電子地図に含まれる施設を示すものである、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項12】
前記詳細データは前記施設の営業時間および電話番号の少なくとも一方を含む、
ことを特徴とする請求項11記載の電子機器。
【請求項13】
前記電子機器はナビゲーション装置であることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項14】
前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの面に平行な平面に沿って変位可能に支持する支持機構を設け、
前記アクチュエータは前記可動パネルユニットを前記タッチパネルの面に平行な平面に沿って振動させる、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項15】
前記可動パネルユニットを該可動パネルユニットの厚さ方向に沿って変位可能に支持する支持機構を設け、
前記アクチュエータは前記可動パネルユニットを前記厚さ方向に沿って振動させる、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項16】
前記ディスプレイパネルと前記タッチパネルとが一体に結合されて前記可動パネルユニットが構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項17】
前記可動パネルユニットは支持構造体上で変位可能に支持され、
前記ディスプレイパネルは前記支持構造体上に固定されており、
前記タッチパネルが前記ディスプレイパネルに重なる位置にくるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−282125(P2008−282125A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124247(P2007−124247)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】