説明

電子素子用積層基板、電子素子、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、電子ペーパー、および電子素子用積層基板の製造方法

【課題】本発明は、バリア性および狭額縁を同時に実現することが可能であり、さらには放熱性にも優れる電子素子用積層基板を提供することを主目的とする。
【解決手段】本発明は、電子素子に用いられる電子素子用積層基板であって、絶縁層貫通孔を有する絶縁層と、上記絶縁層貫通孔に充填された第1導通部と、上記絶縁層上にパターン状に形成され、上記第1導通部上に開口部を有する金属層と、上記電子素子用積層基板の厚み方向に形成され、上記電子素子用積層基板の表裏を導通し、少なくとも上記第1導通部を有する導通部とを有し、上記導通部が上記金属層と導通していないことを特徴とする電子素子用積層基板を提供することにより、上記目的を達成する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子素子に用いられる電子素子用積層基板であって、
絶縁層貫通孔を有する絶縁層と、
前記絶縁層貫通孔に充填された第1導通部と、
前記絶縁層上にパターン状に形成され、前記第1導通部上に開口部を有する金属層と、
前記電子素子用積層基板の厚み方向に形成され、前記電子素子用積層基板の表裏を導通し、少なくとも前記第1導通部を有する導通部と
を有し、前記導通部が前記金属層と導通していないことを特徴とする電子素子用積層基板。
【請求項2】
前記絶縁層がポリイミドを含有することを特徴とする請求項1に記載の電子素子用積層基板。
【請求項3】
前記絶縁層がポリイミドを主成分とすることを特徴とする請求項2に記載の電子素子用積層基板。
【請求項4】
前記絶縁層の吸湿膨張係数が0ppm/%RH〜15ppm/%RHの範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項5】
前記絶縁層の線熱膨張係数が0ppm/℃〜30ppm/℃の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項6】
前記絶縁層の線熱膨張係数と前記金属層の線熱膨張係数との差が15ppm/℃以下であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項7】
前記金属層の線熱膨張係数が0ppm/℃〜25ppm/℃の範囲内であることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項8】
前記金属層のパターンの端部が被覆層で絶縁されていることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項9】
前記金属層が形成されている領域全体の面積が、前記電子素子用積層基板全体の面積を100%としたとき、80%以上100%未満であることを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項10】
前記金属層の開口部内に形成され、前記導通部上に配置され、前記金属層と同一材料からなる導通部用金属部をさらに有し、
前記導通部が前記第1導通部と前記導通部用金属部とを有することを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項11】
前記金属層上に形成され、前記導通部用金属部上に配置された第2絶縁層貫通孔を有する第2絶縁層をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の電子素子用積層基板。
【請求項12】
前記第2絶縁層貫通孔に充填された第2導通部をさらに有し、
前記導通部が前記第1導通部と前記導通部用金属部と前記第2導通部とを有することを特徴とする請求項11に記載の電子素子用積層基板。
【請求項13】
前記金属層上に形成され、前記第1導通部上に配置された第2絶縁層貫通孔を有する第2絶縁層と、前記第2絶縁層貫通孔に充填された第2導通部とをさらに有し、
前記導通部が前記第1導通部と前記第2導通部とを有することを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項14】
前記金属層のパターンの端部が前記絶縁層または前記第2絶縁層で絶縁されていることを特徴とする請求項11から請求項13までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項15】
前記第2絶縁層上に形成され、前記金属層の開口部を覆うように配置され、前記第2導通部と導通する第3金属層をさらに有することを特徴とする請求項11から請求項14までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項16】
前記絶縁層の前記金属層側とは反対側の面に形成され、前記金属層の開口部を覆うように配置され、前記第1導通部と導通する第2金属層をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項15までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項17】
前記第2絶縁層がポリイミドを含有することを特徴とする請求項11から請求項15までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項18】
前記第2絶縁層がポリイミドを主成分とすることを特徴とする請求項17に記載の電子素子用積層基板。
【請求項19】
前記絶縁層の前記金属層側とは反対側の面に、無機化合物を含む密着層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項18までのいずれかに記載の電子素子用積層基板。
【請求項20】
請求項1から請求項19までのいずれかに記載の電子素子用積層基板と、
前記電子素子用積層基板の絶縁層上に形成された電子素子部と、
前記電子素子部上に配置された透明封止基板と
を有することを特徴とする電子素子。
【請求項21】
前記電子素子部が薄膜トランジスタ素子部であることを特徴とする請求項20に記載の電子素子。
【請求項22】
前記電子素子部が、前記絶縁層上に形成された背面電極層と、前記背面電極層上に形成され、少なくとも有機発光層を含むエレクトロルミネッセンス層と、前記エレクトロルミネッセンス層上に形成された透明電極層とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子部であり、
前記電子素子用積層基板の導通部が、前記透明電極層に接続された透明電極層用導通部と、前記背面電極層に接続された背面電極層用導通部とを有することを特徴とする請求項20に記載の電子素子。
【請求項23】
前記電子素子部が、前記絶縁層上に形成された背面電極層と、前記背面電極層上に形成された表示層と、前記表示層上に形成された透明電極層とを有する電子ペーパー素子部であり、
前記電子素子用積層基板の導通部が、前記透明電極層に接続された透明電極層用導通部と、前記背面電極層に接続された背面電極層用導通部とを有することを特徴とする請求項20に記載の電子素子。
【請求項24】
請求項1から請求項19までのいずれかに記載の電子素子用積層基板と、
前記電子素子用積層基板の絶縁層上に形成された薄膜トランジスタ素子部と、
前記電子素子用積層基板の絶縁層上に形成され、前記薄膜トランジスタ素子部に接続された背面電極層、前記背面電極層上に形成され、少なくとも有機発光層を含むエレクトロルミネッセンス層、および、前記エレクトロルミネッセンス層上に形成された透明電極層を有する有機エレクトロルミネッセンス素子部と、
前記有機エレクトロルミネッセンス素子部上に配置された透明封止基板と
を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
【請求項25】
請求項1から請求項19までのいずれかに記載の電子素子用積層基板と、
前記電子素子用積層基板の絶縁層上に形成された薄膜トランジスタ素子部と、
前記電子素子用積層基板の絶縁層上に形成され、前記薄膜トランジスタ素子部に接続された背面電極層、前記背面電極層上に形成された表示層、および、前記表示層上に形成された透明電極層を有する電子ペーパー素子部と、
前記電子ペーパー素子部上に配置された透明封止基板と
を有することを特徴とする電子ペーパー。
【請求項26】
少なくとも絶縁層および金属層が順に積層された積層体を準備する積層体準備工程と、
前記絶縁層に絶縁層貫通孔を形成する絶縁層貫通孔形成工程と、
前記金属層をパターニングして、前記絶縁層貫通孔上に開口部を有する金属層と、前記絶縁層貫通孔上に配置された導通部用金属部とを同時に形成する金属層パターニング工程と
を有し、前記絶縁層貫通孔形成工程および前記金属層パターニング工程を順不同に行うことを特徴とする電子素子用積層基板の製造方法。
【請求項27】
前記絶縁層貫通孔形成工程後であり、前記金属層パターニング工程の前または後に、前記絶縁層貫通孔に第1導通部を充填する第1導通部形成工程をさらに有することを特徴とする請求項26に記載の電子素子用積層基板の製造方法。
【請求項28】
前記金属層パターニング形成工程後に、前記金属層上に第2絶縁層を形成する第2絶縁層形成工程と、前記第2絶縁層に第2絶縁層貫通孔を形成する第2絶縁層貫通孔形成工程とをさらに有し、
前記絶縁層貫通孔形成工程の前、後または同時に、前記第2絶縁層貫通孔形成工程を行うことを特徴とする請求項26または請求項27に記載の電子素子用積層基板の製造方法。
【請求項29】
前記第2絶縁層貫通孔形成工程後に、前記第2絶縁層貫通孔に第2導通部を充填する第2導通部形成工程をさらに有し、
前記第1導通部形成工程の前、後または同時に、前記第2導通部形成工程を行うことを特徴とする請求項28に記載の電子素子用積層基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2012−212522(P2012−212522A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76498(P2011−76498)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】