電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【課題】電気ポットを利用して玉子や食品が茹でられ、加熱時間とエネルギーを節約し、洗浄と収納が容易で、衛生的で、経済性的で、電気ポット本来の機能を損なわず、市販のどの電気ポットでも使える電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器を提供する。
【解決手段】電気ポットの湯層に入れて用いる玉子や食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は玉子や食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器本体の開口部を封緘する耐熱パッキンを嵌着し、容器本体へ食品を入れ食品を覆う湯水を入れ蓋を装着し電気ポットの湯層給水面に容器を浮遊させ、電気ポットのお湯を再沸騰させることにより食品と湯水を入れた容器全体が加熱され食品を茹で上げる蓋を装着した水面に浮く容器であることを特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【解決手段】電気ポットの湯層に入れて用いる玉子や食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は玉子や食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器本体の開口部を封緘する耐熱パッキンを嵌着し、容器本体へ食品を入れ食品を覆う湯水を入れ蓋を装着し電気ポットの湯層給水面に容器を浮遊させ、電気ポットのお湯を再沸騰させることにより食品と湯水を入れた容器全体が加熱され食品を茹で上げる蓋を装着した水面に浮く容器であることを特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ポットを利用し食品を茹でる容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、玉子や食品を茹でるには鍋にお湯を沸かし食品を入れ加熱器具で煮込んでいた。また、電気ポットを利用して玉子等を茹でる、電気ポットの湯層内へ設置する高足を設けたゆでたまご容器(特許文献1参照)、電気ポットの湯層の上部縁にかけ置くバケツ形のゆで容器(特許文献2参照)、電気ポットの湯層へ玉子を袋に入れて吊り下げるゆで袋(特許文献3参照)があった。
【特許文献1】特開2004−135728号公報
【特許文献2】特開2004−141362号公報
【特許文献3】特開2004−141363号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来からある玉子や食品を茹でたりする鍋や茹で容器には、次のような問題点があった。
(イ)鍋を用い玉子を茹でる場合は加熱器具に合う寸法の鍋を使い玉子を覆う量のお湯が必要なため少ない玉子を茹でる場合でも大量のお湯を沸かさなければならず不経済であった。また、直火を使用する場合はうっかりすると危険なため放置ができなかった。
(ロ)電気ポットを利用し玉子を茹でる電気ポットの湯層内へ設置する高足を設けたたまごゆで容器(特許文献1参照)は、安定性を確保するため大きな器具となり収納性が悪く、容器と突出部材の洗浄が大変で飲料用のお湯の中へ入れるのは衛生上嫌悪感があり、湯水は混じらないが食品の臭いが飲料湯水に写り易く、容器の把手は熱くなり危険であった。
(ハ)電気ポットの湯層の上部縁にかけ置くバケツ形のゆで容器(特許文献2参照)は、電気ポットの湯層の内径がメーカーにより異なるため寸法の設定が難しく、口径が大きくなり容器の収納性が悪く、ポット本来の機能である飲料湯水の給湯量を大きく損ない、湯水は混じらないが食品の臭いが飲料湯水に写り易く、容器の把手は熱くなり危険であった。
(ニ)電気ポットの湯層へ玉子を袋に入れて吊り下げるゆで袋(特許文献3参照)は、袋状の容器であり袋に玉子と水を入れ沈めるため袋の水が加熱されるまで玉子が加熱されず時間を要し、人体に影響を与えず耐熱煮沸できる素材とされているが発熱体に直接触れるため安心な素材がなく衛生性が不安で飲料用のお湯の中へ入れるのは嫌悪感があった。
(ホ)その他、従来からの蓋付き容器では耐熱容器へゴム蓋を冠着した容器があるが、密封するための蓋であるため蓋に穴の開いたものはなく加熱すると容器内の空気の圧力が高まり蓋が外れてしまう。電子レンジ加熱用容器では蒸気抜き可能な開閉する小孔を蓋に設けた密封容器があるが沸騰する熱湯中では湯水が流入したり蓋が外れたりするため給水面に浮遊させることができない。電子レンジでは電気ポットよりも速く加熱できるがダシ味が染み込まずインスタントラーメンやおでんなどをおいしく作ることができない。
このように、従来からの鍋で茹でる場合も電気ポットを利用した場合も少ない食品や玉子を茹でるのに手間と時間がかかり、一人暮らしの人が少量の食品や玉子1個だけを茹でる適当な手段がなく、経済性、衛生性、安全性、収納性、臭い写り、味覚、電気ポット本来の機能低下などの問題点があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
容器本体へ玉子や食品が入り、食品を覆う量の水を入れ蓋をした状態で容器本体が水の浮力により水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器を容器本体とする。蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器の開口部を封緘する耐熱軟質弾性材によるパッキンを嵌着した耐熱蓋とする。容器へ食品を入れ、必用であれば電気ポットの熱湯を入れ、蓋を装着し、電気ポットの湯層に入れ給水面に容器を浮遊させる。電気ポットのお湯を再沸騰させることにより食品と湯水を入れた容器全体が加熱され食品を茹で上げる。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、断面の丸い環状パッキンを用い容器本体の開口する外側上端に嵌着させ、蓋の天面に通気孔となる穴を設けた蓋を嵌合させ給水面に浮く。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、耐熱軟質弾性材から成る蓋の天面に通気孔となる穴或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴を設け、容器開口部を封緘する蓋を容器本体へ装着し給水面に浮く。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、茹でる食品の臭い写りを確実に防止する脱臭フィルターを蓋に装着したことを特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
【発明の効果】
【0005】
電気ポットの湯層内へ蓋をした容器を浮遊させ加熱することにより、時間とエネルギーの節約ができる。市販のどの電気ポットでも使用でき単純構造であるので洗浄し易く衛生的で収納が容易である。浮遊する容器は蓋により湯水が混じらず、安全で、臭い写りも防止するので嫌悪感がない。長時間の煮込み料理が容易にできるため、温野菜、茶碗蒸、野菜のうま煮、おでん、豚肉の角煮など、料理や温め直し、少量ご飯の蒸しなおしができる。平型形状を用いレトルト食品の加熱やインスタントラーメンをおいしく作ることができる。食品に合う形状にすることができるので特に一人料理に無駄が無く経済的である。ポット本来の機能である給湯湯水の安全を確保し給湯量の減少も極めて少ない。万一取り出しを忘れて放置しても危険がなく安全である。容器を取り出し蓋を外せばそのまま食器として使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
有底上方開口筒状体の容器(3)は、玉子(6)などの食品を入れ電気ポット(9)
から食品を覆う量の湯水(7)を入れ蓋(1)をした状態で容器(3)本体が水面に浮く高さとし開口部に顎(5)を設けた軽量な耐熱容器である。
蓋(1)は、天面に通気孔となる穴(4)が設けられ、容器(3)の開口部に合致
し容器(3)を封緘するパッキン(2)が装着された耐熱蓋である。
(ハ)パッキン(2)は、衛生試験に適合し繰り返しの煮沸に耐える耐熱軟質弾性材によるパッキンである。
【0007】
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、容器(3)へ玉子(6)などの食品を入れ、電気ポット(9)から食品を覆う量の湯水(7)を注ぎ、パッキン(2)を嵌着した蓋(1)を容器(3)へ装着し、電気ポット(9)の湯層給水面(11)に容器(3)を浮遊させ、電気ポット(9)のお湯を再沸騰させることにより食品と湯水(7)を入れた容器(3)全体が加熱され、玉子(6)であれば約10分間で茹で上げることができる。電気ポット(9)の熱湯(10)で加熱され給水面に容器(3)の空洞(8)の浮力で浮遊する容器(3)は、電気ポット(9)の発熱体から発生する水蒸気の泡を避けながら給水面(11)に浮遊し、パッキン(2)で固定された蓋(1)が電気ポット(9)の熱湯(10)から発生する煮沸水蒸気の容器(3)への進入を防ぐ。一方容器(3)の中で食品と共に加熱される湯水(7)は湯煎状態のため水蒸気は出ない。しかし、浮きとなる空洞(8)の空気は加熱膨張するので蓋(1)に設けられた天面の穴(4)から膨張した空気を逃がし容器(3)の中の気圧を上昇させず空気の圧力による蓋(1)の外れを防止する。穴(4)を設けた蓋(1)により容器(3)の中で発生する臭気の放出を低減し水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0008】
本発明の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器は、図4に示すように、電気ポット(9)を利用し湯層内で給水面(11)に容器(3)を浮遊させ大量の熱湯(10)により加熱されるため時間とエネルギーを節約し市販のどの電気ポット(9)でも使用でき洗浄し易く衛生的で収納が容易である。容器(3)の中の湯水(7)と電気ポット(9)の熱湯(10)は混じらず、蓋(1)があるため臭い写りせず安全である。玉子(6)1個や料理の茹でなおしなどは小型サイズの蓋付き容器、温野菜料理やレトルト食品であれば平型形状の蓋付き容器など用途に合う形状にでき特に少人数家族に無駄が無く経済性に優れ、平型形状の蓋付き容器ではおいしいインスタントラーメン(17)が作れそのまま食器として使用することができる。電気ポット(9)の給湯湯水(7)の安全を確保し給湯量の減少も極めて少なくでき電気ポット(9)本来の機能を低下させたり損なうことがない。容器(3)の素材は、耐熱ガラス・樹脂・金属等を用いることができ、蓋(1)の素材は、耐熱ガラス・樹脂・金属・耐熱弾性材等を用いることができ、パッキン(2)の素材は耐熱弾性材を用いる。
【0009】
図5、図12に示すように、煮沸された熱湯(10)からの容器(3)の取り出しは危険であるため専用の挟み具(12)を用いる。図5に示す挟み具(12)は、容器(3)本体の開口部に設けた顎(5)を左右外側から挟み保持する掴み部(15)を設けた2本のワイヤー(13)から成り、止め金具(14)により2本のワイヤー(13)の先端4箇所を遊嵌させ差し止め動く方向(16)を支持している。図12に示す挟み具(12)は、容器(3)の外側面を経由し底面の3箇所を支持できる掴み部(15)を設けた3本のワイヤー(13)から成り、遊嵌する止め金具(14)により3本のワイヤー(13)の先端を差し止め動く方向(16)を支持し、給水面(11)に浮遊する容器(3)の外側から3本のワイヤー(13)を束ねて熱湯(10)内へ差し入れ3本のワイヤー(13)を均等に広げ容器(3)の底面を掴むことができる。
【0010】
図13に示すように、容器(3)から湯水(7)に触れず玉子(6)や食品を安全に取り出すことができる把手のあるの編み籠状の内容器(18)、或いは湯水を抜く底部に穴の開いた把手のある内容器(18)を、容器(3)の中に装備することができる。
【0011】
また、図9に示すように、容器(3)本体の開口する上端に断面の丸い環状のパッキン(2)を嵌着させ、容器(3)の外側から蓋(1)を嵌合した水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0012】
また、図6、図7、図8に示すように、耐熱軟質弾性材を用いた蓋(1)の天面に通気孔となる穴(4)或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴(4)を設け、容器開口部を封緘する蓋(1)を容器(3)へ装着させ水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0013】
また、図14に示すように、容器(3)内から発生する加熱による膨張空気に含まれる茹でる食材の臭いを脱臭し電気ポット(9)の飲料用の熱湯(10)への臭い写りを防止する脱臭フィルター(19)を蓋(1)に装着することができる。膨張空気をフィルター(19)のフィルター通気口(23)を経由し小孔板(24)に設けた小孔(25)により脱臭用の水(21)の中へ微細な泡(22)として放出させ臭を水(21)へ取り込む。フィルター(19)は、蓋(1)の内側上部にOリングパッキン(20)により装着し容易に脱着できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の断面を表わす正面図
【図3】本発明の実施例を示す断面を表わす正面図
【図4】本発明の実施例を示す断面を表わす説明図
【図5】本発明の容器を取り出す挟み具の斜視図
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図8】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図9】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図10】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図11】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図12】本発明の容器を取り出す挟み具の斜視図
【図13】本発明の容器から食品を取り出す内容器の斜視図
【図14】本発明の容器の蓋に装着するフィルターの説明図
【符号の説明】
【0015】
1 蓋
2 パッキン
3 容器
4 穴
5 顎
6 玉子
7 湯水
8 空洞
9 電気ポット
10 熱湯
11 給水面
12 挟み具
13 ワイヤー
14 止め金具
15 掴み部
16 動く方向
17 インスタントラーメン
18 内容器
19 フィルター
20 Oリングパッキン
21 水
22 泡
23 フィルター通気口
24 小孔板
25 小孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気ポットを利用し食品を茹でる容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、玉子や食品を茹でるには鍋にお湯を沸かし食品を入れ加熱器具で煮込んでいた。また、電気ポットを利用して玉子等を茹でる、電気ポットの湯層内へ設置する高足を設けたゆでたまご容器(特許文献1参照)、電気ポットの湯層の上部縁にかけ置くバケツ形のゆで容器(特許文献2参照)、電気ポットの湯層へ玉子を袋に入れて吊り下げるゆで袋(特許文献3参照)があった。
【特許文献1】特開2004−135728号公報
【特許文献2】特開2004−141362号公報
【特許文献3】特開2004−141363号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来からある玉子や食品を茹でたりする鍋や茹で容器には、次のような問題点があった。
(イ)鍋を用い玉子を茹でる場合は加熱器具に合う寸法の鍋を使い玉子を覆う量のお湯が必要なため少ない玉子を茹でる場合でも大量のお湯を沸かさなければならず不経済であった。また、直火を使用する場合はうっかりすると危険なため放置ができなかった。
(ロ)電気ポットを利用し玉子を茹でる電気ポットの湯層内へ設置する高足を設けたたまごゆで容器(特許文献1参照)は、安定性を確保するため大きな器具となり収納性が悪く、容器と突出部材の洗浄が大変で飲料用のお湯の中へ入れるのは衛生上嫌悪感があり、湯水は混じらないが食品の臭いが飲料湯水に写り易く、容器の把手は熱くなり危険であった。
(ハ)電気ポットの湯層の上部縁にかけ置くバケツ形のゆで容器(特許文献2参照)は、電気ポットの湯層の内径がメーカーにより異なるため寸法の設定が難しく、口径が大きくなり容器の収納性が悪く、ポット本来の機能である飲料湯水の給湯量を大きく損ない、湯水は混じらないが食品の臭いが飲料湯水に写り易く、容器の把手は熱くなり危険であった。
(ニ)電気ポットの湯層へ玉子を袋に入れて吊り下げるゆで袋(特許文献3参照)は、袋状の容器であり袋に玉子と水を入れ沈めるため袋の水が加熱されるまで玉子が加熱されず時間を要し、人体に影響を与えず耐熱煮沸できる素材とされているが発熱体に直接触れるため安心な素材がなく衛生性が不安で飲料用のお湯の中へ入れるのは嫌悪感があった。
(ホ)その他、従来からの蓋付き容器では耐熱容器へゴム蓋を冠着した容器があるが、密封するための蓋であるため蓋に穴の開いたものはなく加熱すると容器内の空気の圧力が高まり蓋が外れてしまう。電子レンジ加熱用容器では蒸気抜き可能な開閉する小孔を蓋に設けた密封容器があるが沸騰する熱湯中では湯水が流入したり蓋が外れたりするため給水面に浮遊させることができない。電子レンジでは電気ポットよりも速く加熱できるがダシ味が染み込まずインスタントラーメンやおでんなどをおいしく作ることができない。
このように、従来からの鍋で茹でる場合も電気ポットを利用した場合も少ない食品や玉子を茹でるのに手間と時間がかかり、一人暮らしの人が少量の食品や玉子1個だけを茹でる適当な手段がなく、経済性、衛生性、安全性、収納性、臭い写り、味覚、電気ポット本来の機能低下などの問題点があった。
本発明は、これらの問題点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
容器本体へ玉子や食品が入り、食品を覆う量の水を入れ蓋をした状態で容器本体が水の浮力により水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器を容器本体とする。蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器の開口部を封緘する耐熱軟質弾性材によるパッキンを嵌着した耐熱蓋とする。容器へ食品を入れ、必用であれば電気ポットの熱湯を入れ、蓋を装着し、電気ポットの湯層に入れ給水面に容器を浮遊させる。電気ポットのお湯を再沸騰させることにより食品と湯水を入れた容器全体が加熱され食品を茹で上げる。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、断面の丸い環状パッキンを用い容器本体の開口する外側上端に嵌着させ、蓋の天面に通気孔となる穴を設けた蓋を嵌合させ給水面に浮く。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、耐熱軟質弾性材から成る蓋の天面に通気孔となる穴或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴を設け、容器開口部を封緘する蓋を容器本体へ装着し給水面に浮く。以上を特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
また、茹でる食品の臭い写りを確実に防止する脱臭フィルターを蓋に装着したことを特徴とする電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器である。
【発明の効果】
【0005】
電気ポットの湯層内へ蓋をした容器を浮遊させ加熱することにより、時間とエネルギーの節約ができる。市販のどの電気ポットでも使用でき単純構造であるので洗浄し易く衛生的で収納が容易である。浮遊する容器は蓋により湯水が混じらず、安全で、臭い写りも防止するので嫌悪感がない。長時間の煮込み料理が容易にできるため、温野菜、茶碗蒸、野菜のうま煮、おでん、豚肉の角煮など、料理や温め直し、少量ご飯の蒸しなおしができる。平型形状を用いレトルト食品の加熱やインスタントラーメンをおいしく作ることができる。食品に合う形状にすることができるので特に一人料理に無駄が無く経済的である。ポット本来の機能である給湯湯水の安全を確保し給湯量の減少も極めて少ない。万一取り出しを忘れて放置しても危険がなく安全である。容器を取り出し蓋を外せばそのまま食器として使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
有底上方開口筒状体の容器(3)は、玉子(6)などの食品を入れ電気ポット(9)
から食品を覆う量の湯水(7)を入れ蓋(1)をした状態で容器(3)本体が水面に浮く高さとし開口部に顎(5)を設けた軽量な耐熱容器である。
蓋(1)は、天面に通気孔となる穴(4)が設けられ、容器(3)の開口部に合致
し容器(3)を封緘するパッキン(2)が装着された耐熱蓋である。
(ハ)パッキン(2)は、衛生試験に適合し繰り返しの煮沸に耐える耐熱軟質弾性材によるパッキンである。
【0007】
本発明は以上のような構成で、これを使用するときは、容器(3)へ玉子(6)などの食品を入れ、電気ポット(9)から食品を覆う量の湯水(7)を注ぎ、パッキン(2)を嵌着した蓋(1)を容器(3)へ装着し、電気ポット(9)の湯層給水面(11)に容器(3)を浮遊させ、電気ポット(9)のお湯を再沸騰させることにより食品と湯水(7)を入れた容器(3)全体が加熱され、玉子(6)であれば約10分間で茹で上げることができる。電気ポット(9)の熱湯(10)で加熱され給水面に容器(3)の空洞(8)の浮力で浮遊する容器(3)は、電気ポット(9)の発熱体から発生する水蒸気の泡を避けながら給水面(11)に浮遊し、パッキン(2)で固定された蓋(1)が電気ポット(9)の熱湯(10)から発生する煮沸水蒸気の容器(3)への進入を防ぐ。一方容器(3)の中で食品と共に加熱される湯水(7)は湯煎状態のため水蒸気は出ない。しかし、浮きとなる空洞(8)の空気は加熱膨張するので蓋(1)に設けられた天面の穴(4)から膨張した空気を逃がし容器(3)の中の気圧を上昇させず空気の圧力による蓋(1)の外れを防止する。穴(4)を設けた蓋(1)により容器(3)の中で発生する臭気の放出を低減し水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0008】
本発明の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器は、図4に示すように、電気ポット(9)を利用し湯層内で給水面(11)に容器(3)を浮遊させ大量の熱湯(10)により加熱されるため時間とエネルギーを節約し市販のどの電気ポット(9)でも使用でき洗浄し易く衛生的で収納が容易である。容器(3)の中の湯水(7)と電気ポット(9)の熱湯(10)は混じらず、蓋(1)があるため臭い写りせず安全である。玉子(6)1個や料理の茹でなおしなどは小型サイズの蓋付き容器、温野菜料理やレトルト食品であれば平型形状の蓋付き容器など用途に合う形状にでき特に少人数家族に無駄が無く経済性に優れ、平型形状の蓋付き容器ではおいしいインスタントラーメン(17)が作れそのまま食器として使用することができる。電気ポット(9)の給湯湯水(7)の安全を確保し給湯量の減少も極めて少なくでき電気ポット(9)本来の機能を低下させたり損なうことがない。容器(3)の素材は、耐熱ガラス・樹脂・金属等を用いることができ、蓋(1)の素材は、耐熱ガラス・樹脂・金属・耐熱弾性材等を用いることができ、パッキン(2)の素材は耐熱弾性材を用いる。
【0009】
図5、図12に示すように、煮沸された熱湯(10)からの容器(3)の取り出しは危険であるため専用の挟み具(12)を用いる。図5に示す挟み具(12)は、容器(3)本体の開口部に設けた顎(5)を左右外側から挟み保持する掴み部(15)を設けた2本のワイヤー(13)から成り、止め金具(14)により2本のワイヤー(13)の先端4箇所を遊嵌させ差し止め動く方向(16)を支持している。図12に示す挟み具(12)は、容器(3)の外側面を経由し底面の3箇所を支持できる掴み部(15)を設けた3本のワイヤー(13)から成り、遊嵌する止め金具(14)により3本のワイヤー(13)の先端を差し止め動く方向(16)を支持し、給水面(11)に浮遊する容器(3)の外側から3本のワイヤー(13)を束ねて熱湯(10)内へ差し入れ3本のワイヤー(13)を均等に広げ容器(3)の底面を掴むことができる。
【0010】
図13に示すように、容器(3)から湯水(7)に触れず玉子(6)や食品を安全に取り出すことができる把手のあるの編み籠状の内容器(18)、或いは湯水を抜く底部に穴の開いた把手のある内容器(18)を、容器(3)の中に装備することができる。
【0011】
また、図9に示すように、容器(3)本体の開口する上端に断面の丸い環状のパッキン(2)を嵌着させ、容器(3)の外側から蓋(1)を嵌合した水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0012】
また、図6、図7、図8に示すように、耐熱軟質弾性材を用いた蓋(1)の天面に通気孔となる穴(4)或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴(4)を設け、容器開口部を封緘する蓋(1)を容器(3)へ装着させ水面に浮く電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器ができる。
【0013】
また、図14に示すように、容器(3)内から発生する加熱による膨張空気に含まれる茹でる食材の臭いを脱臭し電気ポット(9)の飲料用の熱湯(10)への臭い写りを防止する脱臭フィルター(19)を蓋(1)に装着することができる。膨張空気をフィルター(19)のフィルター通気口(23)を経由し小孔板(24)に設けた小孔(25)により脱臭用の水(21)の中へ微細な泡(22)として放出させ臭を水(21)へ取り込む。フィルター(19)は、蓋(1)の内側上部にOリングパッキン(20)により装着し容易に脱着できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の断面を表わす正面図
【図3】本発明の実施例を示す断面を表わす正面図
【図4】本発明の実施例を示す断面を表わす説明図
【図5】本発明の容器を取り出す挟み具の斜視図
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図7】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図8】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図9】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図10】本発明の他の実施例を示す斜視図
【図11】本発明の他の実施例を示す断面を表わす正面図
【図12】本発明の容器を取り出す挟み具の斜視図
【図13】本発明の容器から食品を取り出す内容器の斜視図
【図14】本発明の容器の蓋に装着するフィルターの説明図
【符号の説明】
【0015】
1 蓋
2 パッキン
3 容器
4 穴
5 顎
6 玉子
7 湯水
8 空洞
9 電気ポット
10 熱湯
11 給水面
12 挟み具
13 ワイヤー
14 止め金具
15 掴み部
16 動く方向
17 インスタントラーメン
18 内容器
19 フィルター
20 Oリングパッキン
21 水
22 泡
23 フィルター通気口
24 小孔板
25 小孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気ポットの湯層に浮かして用いる玉子などの食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で水の浮力により容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器本体の開口部を封緘する耐熱軟質弾性材によるパッキンを嵌着した耐熱蓋とし、蓋が装着された水面に浮く容器であることを特徴とする、電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項2】
容器本体の開口する外側上端に断面の丸い環状パッキンを嵌着させ、蓋を容器の外側から嵌合させることを特徴とする、請求項1の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項3】
電気ポットの湯層に浮かして用いる玉子などの食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で水の浮力により容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は耐熱軟質弾性材から成り天面に通気孔となる穴或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴を設け容器開口部を封緘する蓋とし、蓋が装着された水面に浮く容器であることを特徴とする、電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項4】
脱臭するフィルターを蓋に装着したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項5】
食品を安全に取り出すことができる把手のあるの編み籠状の内容器或いは湯水を抜く底部に穴の開いた把手のある内容器を、容器の中に装備したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項1】
電気ポットの湯層に浮かして用いる玉子などの食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で水の浮力により容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は天面に通気孔となる穴を設け容器本体の開口部を封緘する耐熱軟質弾性材によるパッキンを嵌着した耐熱蓋とし、蓋が装着された水面に浮く容器であることを特徴とする、電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項2】
容器本体の開口する外側上端に断面の丸い環状パッキンを嵌着させ、蓋を容器の外側から嵌合させることを特徴とする、請求項1の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項3】
電気ポットの湯層に浮かして用いる玉子などの食品を茹でる蓋付き耐熱容器であって、容器本体は食品を入れ必用であれば湯水を入れ蓋をした状態で水の浮力により容器本体が水面に浮く高さを有する有底上方開口筒状体を形成する耐熱容器とし、蓋は耐熱軟質弾性材から成り天面に通気孔となる穴或いは膨張した空気を逃がす切り込み穴を設け容器開口部を封緘する蓋とし、蓋が装着された水面に浮く容器であることを特徴とする、電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項4】
脱臭するフィルターを蓋に装着したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【請求項5】
食品を安全に取り出すことができる把手のあるの編み籠状の内容器或いは湯水を抜く底部に穴の開いた把手のある内容器を、容器の中に装備したことを特徴とする、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4の電気ポット用蓋付き耐熱茹で容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2008−376(P2008−376A)
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−173243(P2006−173243)
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(505348784)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【出願人】(505348784)
【Fターム(参考)】
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