説明

電気光学装置および該電気光学装置における表示方法

【課題】一方方向に3枚以上の電気光学パネルを繋げてもスムーズに折り畳むことができ、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることのない電気光学装置および該電気光学装置における表示方法を提供すること。
【解決手段】電気光学装置100において、表示パネル10は、X方向およびY方向の双方で3列以上配列された電気光学パネル1を備え、電気光学パネル1同士は、折り曲げ自在部2で繋がっている。折り曲げ自在部2のうち、X方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するX側折り曲げ自在部2xは、Y方向で同一列に並ぶX側折り曲げ自在部2x同士の折り曲げ方向が同一であって、X方向においては山折用と谷折用とが交互に配列されている。また、Y方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するY側折り曲げ自在部2yは、X方向およびY方向の双方において山折用と谷折用とが交互に配列されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、畳んだ状態と展開した状態とに切り換えられる表示パネルを備えた電気光学装置、および該電気光学装置における表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、パーソナルコンピューター等の電気機器は、表示部として、有機エレクトロルミネッセンス装置や液晶装置等の電気光学装置を備えており、かかる電気光学装置は、表示パネルを備えている。ここで、表示パネルを折り畳み式にすれば、携帯等に便利であるとともに、大量の情報を表示することができる。そこで、複数枚の電気光学パネルを折り曲げ自在部を介して一方方向に2枚、接続したものを表示パネルとして用いることが提案されている(特許文献1〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−230250号公報
【特許文献2】特開2004−109382号公報
【特許文献3】特開2004−118803号公報
【特許文献4】特開2009−122189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、折り畳み式の表示パネルにおいて、一方方向に3枚以上の電気光学パネルが並んだ構成では、折り畳み順序を間違うと、所定の状態に折り畳めなくなり、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることがある。このため、特許文献1〜4で提案されているように、折り畳み式の表示パネルでは、従来、一方方向に配列できる電気光学パネルの枚数は2枚が限度であり、表示パネルのさらなる拡大が困難であるという問題点がある。
【0005】
なお、特許文献1の図3には、一方方向に3枚の電気光学パネルが繋がった構成が記載されているが、かかる構成は、別々の電気光学パネルをコネクターで着脱する方式であり、折り畳み構造になっていない。
【0006】
以上の問題点に鑑みて、複数枚の電気光学パネルを繋げて折り畳み式の表示パネルを構成するにあたって、一方方向に3枚以上の電気光学パネルを繋げてもスムーズに折り畳むことができ、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることのない電気光学装置および該電気光学装置における表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、畳んだ状態と展開した状態とに切り換えられる表示パネルを備えた電気光学装置であって、前記表示パネルは、少なくとも一方方向に3枚以上配列された電気光学パネルと、前記電気光学パネル同士を接続する折り曲げ自在部と、を有し、前記折り曲げ自在部は、前記一方方向で山折用と谷折用とが交互に配列されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、畳んだ状態と展開した状態とに切り換えられる表示パネルを備えた電気光学装置における表示方法であって、前記表示パネルは、少なくとも一方方向に3枚以上配列された電気光学パネルと、前記電気光学パネル同士を接続する折り曲げ自在部と、を有し、前記折り曲げ自在部は、前記一方方向で山折用と谷折用とが交互に配列されており、前記表示パネルは、前記電気光学パネルの全てによって1画面分の画像を表示するとともに、前記電気光学パネルの一枚毎あるいは一部によって1画面分の画像を表示することを特徴とする。
【0009】
本発明において、表示パネルは、一方方向に3枚以上配列された電気光学パネルを備え、電気光学パネル同士は、折り曲げ自在部で繋がっている。このため、表示パネルを畳んだ状態と展開した状態とに切り換えて用いることができる。従って、表示パネルを携帯等に便利なサイズまで小型化できるとともに、展開すれば、大量の情報を表示することができる。また、3枚以上の電気光学パネル全体で1つの画像を表示する一方、3枚以上の電気光学パネルの一部のパネル毎で画像表示するという表示方法を実現することができる。ここで、折り曲げ自在部は、一方方向で山折用と谷折用とが交互に配列されているため、折り畳む順序を間違えても、所定の状態にスムーズに折り畳むことができる。また、一方方向に折り畳む過程では、隣り合う電気パネル同士が重なるだけで、折り曲げた電気光学パネルの間に他の電気光学パネルが挟まるという事態が発生しない。従って、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることがないので、電気光学装置の信頼性が高いとともに、折り曲げ自在部の構成を簡素化することができる。
【0010】
本発明において、前記表示パネルにおいて、互いに交差する2方向をX方向およびY方向としたとき、前記電気光学パネルは、前記折り曲げ自在部を介してX方向およびY方向の双方において3列以上配列され、前記折り曲げ自在部のうち、X方向で隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するX側折り曲げ自在部は、Y方向で同一列に並ぶX側折り曲げ自在部同士の折り曲げ方向が同一であって、X方向においては山折用と谷折用とが交互に配列され、Y方向で隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するY側折り曲げ自在部は、X方向およびY方向の双方において山折用と谷折用とが交互に配列されていることが好ましい。このように構成すると、X方向およびY方向の双方において3枚以上の電気光学パネルを繋げても、折り畳む順序が明確である。また、X側折り曲げ自在部については、折り畳む順序を間違えても所定の状態に折り畳むことができる。また、X方向に折り畳む過程では、隣り合う電気パネル同士が重なるだけで、折り曲げた電気光学パネルの間に他の電気光学パネルが挟まることがないので、Y方向への折り曲げが容易である。また、Y側折り曲げ自在部についても、折り畳む順序を間違えても所定の状態に折り畳むことができる。従って、表示パネルをスムーズに折り曲げることができるので、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることがない。それ故、電気光学装置の信頼性が高いとともに、折り曲げ自在部の構成を簡素化することができる。
【0011】
本発明において、前記折り曲げ自在部は、隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するシート状部材によって構成されていることが好ましい。本発明では、折り曲げ自在部に過大な負荷が加わることがないため、折り曲げ自在部をシート状部材によって構成する等、折り曲げ自在部の構成を簡素化することができる。
【0012】
本発明において、前記シート部材として、隣り合う前記電気光学パネル同士を電気的に接続するフレキシブル配線基板を用いることができる。
【0013】
本発明において、前記シート部材として、前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側の表面側に接着された表面側シート状部材、および前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側に接着された裏面側シート状部材のうちの少なくとも一方のシート状部材が設けられていることが好ましい。このように構成すると、表示パネル全体を共通のシート状部材で繋げることができるので、製造工程中の取り扱いが容易である等の利点があるとともに、かかるシート状部材を折り曲げ自在部として利用することができる。
【0014】
本発明において、前記シート部材として、前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側の表面側に接着された表面側シート状部材、および前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側に接着された裏面側シート状部材のうちの少なくとも一方のシート状部材が設けられ、当該一方のシート状部材には、隣り合う前記電気光学パネル同士を電気的に接続する配線が設けられていることが好ましい。このように構成すると、フレキシブル配線基板を用いなくても、隣り合う電気光学パネル同士を電気的に接続することができる。
【0015】
本発明において、少なくとも前記表面側シート状部材を備え、当該表面側シート状部材には、前記電気光学パネルから出射された光を着色する複数色の着色層が設けられていることが好ましい。このように構成すると、電気光学パネルから白色の光が出射される場合でも、表面側シート状部材に設けた着色層によってカラー画像を表示することができる。
【0016】
本発明において、前記表面側シート状部材は、反射防止機能を備えていることが好ましい。このように構成すると、画像の視認性を向上することができる。かかる反射防止機能は、表面側シート状部材の表面側に設けた反射防止膜や、表面側シート状部材を構成するシート材料自身によって実現することができる。
【0017】
本発明において、前記表示パネルが展開された際に、前記表示パネルにおいてX方向に延在するY方向側の端部、および前記表示パネルにおいてY方向に延在するX方向側の端部のうちの少なくとも一方の端部を補強する補強部材を備えていることが好ましい。このように構成すると、多数枚の電気光学パネルを繋げて表示パネルとした場合でも、表示パネルを展開した際に表示パネルが撓むことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置において表示パネルを折り畳む様子を示す説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る電気光学装置における電気光学パネル同士の接続状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る電気光学装置に用いた表示パネルの断面構成を模式的に示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る電気光学装置に用いた表示パネルの断面構成を模式的に示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態4に係る電気光学装置に用いた表示パネルの断面構成を模式的に示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態5に係る電気光学装置に用いた表示パネルの断面構成を模式的に示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態6に係る電気光学装置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、添付図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、表示パネルの面内方向で互い交差する方向をX方向およびY方向として説明する。なお、以下の説明では、便宜上、横方向をX方向とし、縦方向をY方向として示してあるが、Y方向が横方向でX方向が縦方向であってもよい。
【0020】
[実施の形態1]
(電気光学装置の全体構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置を示す説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、電気光学装置において、表示パネルを展開した状態の説明図、表示パネルを最小サイズとなるまで折り畳んだ状態の説明図、および表示パネルの一部分のみを利用している状態の説明図である。なお、図1および後述する図2において、折り曲げ自在部については、山折用を一点鎖線で示し、谷折用を二点鎖線で示してある。
【0021】
図1(a)に示す電気光学装置100は、装置本体110と、装置本体110に接続された表示パネル10とを備えており、装置本体110は、表示パネル10に対する駆動制御部、電源等を内蔵している。また、装置本体110は、表示パネル10に対する収納ケースとして構成される場合もある。なお、装置本体110の電源としては、ACアダプタを使って家庭用電源を利用することもできる。
【0022】
本形態の電気光学装置100において、表示パネル10は、図1(a)に示すように展開して表面側10aで画像を表示する状態と、図1(b)に示すように折り畳んで装置本体110に重ねた状態とに切り換えることができる。また、本形態の電気光学装置100において、表示パネル10は、図1(b)に示す状態から1回開いて、図1(c)に示すように、折り畳んだ状態の表示パネル10の表面側10aの一部の領域で表示された画像を視認することもできる。
【0023】
このような構成の電気光学装置100を構成するにあたって、表示パネル10は、X方向およびY方向において複数枚の矩形の電気光学パネル1が折り曲げ自在部2を介してX方向およびY方向の双方において3列以上配列された構成になっている。本形態において、表示パネル10は、計16枚の電気光学パネル1が折り曲げ自在部2を介して繋がっており、電気光学パネル1は、X方向およびY方向の双方において4列ずつ配列された構成になっている。
【0024】
また、本形態では、図1(b)に示すように、表示パネル10を折り畳み可能にするにあたって、図1(a)に示すように、折り曲げ自在部2のうち、X方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するX側折り曲げ自在部2xは、Y方向で同一列に並ぶX側折り曲げ自在部2x同士の折り曲げ方向が同一であり、X方向においては山折用と谷折用とが交互に設けられている。より具体的には、X方向において装置本体110が位置する側を一方側とし、装置本体110が位置する側とは反対側を他方側としたとき、X方向には、計3列のX側折り曲げ自在部2xが存在するが、その折り曲げ方向は、X方向の一方側から他方側に向かって、山折用、谷折用、山折用の順になっている。
【0025】
また、折り曲げ自在部2のうち、Y方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するY側折り曲げ自在部2yは、X方向およびY方向の双方において山折用と谷折用とが交互に配列されている。なお、Y側折り曲げ自在部2yは、X方向に直線的に延在している。
【0026】
さらに、表示パネル10において角部分に位置する電気光学パネル1は、折り曲げ自在部2を介してX方向で装置本体110に接続されており、かかる折り曲げ自在部2zは、谷折用になっている。このため、計3列のX側折り曲げ自在部2xと折り曲げ自在部2zを含めると、その折り曲げ方向は、X方向の一方側から他方側に向かって、山折用、谷折用、谷折用、山折用の順になっている。
【0027】
(折り畳み動作の説明)
図2は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100において表示パネル10を折り畳む様子を示す説明図である。
【0028】
本形態では、図1(a)に示す展開状態から図1(b)に示す折り畳み状態にするには、まず、図2(a)に示すように、表示パネル10をX側折り曲げ自在部2xでX方向で折り曲げると、図2(b)に示すように、表示パネル10は、短冊状に折り畳まれた状態となる。その際、X側折り曲げ自在部2xは複数本あるが、山折用と谷折用とが交互に配置されているので、折り畳む順序を間違えても、図2(b)に示す所定の状態に折り畳むことができる。また、X方向に折り畳む過程では、X方向で隣り合う電気光学パネル1同士が重なるだけで、折り曲げた電気光学パネル1の間に他の電気光学パネル1が挟まるという事態が発生しない。
【0029】
次に、短冊状に重なった表示パネル10をY側折り曲げ自在部2yでY方向に折り曲げると、図2(c)に示すように、表示パネル10は、1枚の電気光学パネル1のサイズまで折り畳まれた状態となる。その際、Y側折り曲げ自在部2yは複数本あるが、山折用と谷折用とが交互に配置されているので、折り畳む順序を間違えても、図2(c)に示す所定の状態に折り畳むことができる。
【0030】
しかる後に、Y側折り曲げ自在部2yでY方向に折り曲げると、図1(b)に示すように、表示パネル10は、1枚の電気光学パネル1のサイズまで折り畳まれた状態で、装置本体110に重なった状態となる。
【0031】
(電気光学装置100の詳細な構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100の分解斜視図である。図4は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100における電気光学パネル1同士の接続状態を示す説明図であり、図4(a)、(b)は電気光学パネル1同士をフレキシブル配線基板で接続した状態の平面的な構成を模式的に示す説明図、および表示パネル10の断面構成を模式的に示す説明図である。
【0032】
図3に示すように、本形態の電気光学装置100は、互いに隙間を介して配列された複数枚の電気光学パネル1と、電気光学パネル1の全てに対して表示光出射側の表面側1aに粘着剤により接着された透光性の表面側シート状部材4と、電気光学パネル1の全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側1bに接着された裏面側シート状部材5とを備えている。従って、電気光学パネル1は、表面側シート状部材4と裏面側シート状部材5との間に挟持された状態にある。
【0033】
ここで、表面側シート状部材4の表面側には、傷防止膜や反射防止膜等の機能膜を形成しておくことが好ましい。反射防止膜としては、単層の誘電体膜や誘電体多層膜、さらにはシリカ粒子などが分散したコーティング層などを表面側シート状部材4の表面側に設けることにより実現することができる。また、シリカ粒子などが分散したシートにより表面側シート状部材4を構成すれば、表面側シート状部材4自身が反射防止機能を有することになる。このようにして、表面側シート状部材4が反射防止機能を備えた構成を採用すれば、画像の視認性を高めることができる。また、隣り合う電気光学パネル1の間の隙間寸法については、電気光学パネル1の厚さ寸法の2倍以下であれば、隙間が目立つことを防止することができる。
【0034】
本形態において、電気光学パネル1は、ボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルであり、図4(a)、(b)に示すように、ガラス製やプラスチック製の透光性の素子基板11の両面のうち、電気光学パネル1の裏面側1bの側に複数の有機エレクトロルミネッセンス素子12がマトリクス状に形成されている。かかるボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネル(電気光学パネル1)では、表示光を矢印Lで示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子12から出射された光は、透光性の素子基板11の側から出射される。本形態の電気光学パネル1において、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子12は各々、所定色の光を出射する。また、電気光学パネル1において、素子基板11に所定色の着色層(カラーフィルター)が形成されており、有機エレクトロルミネッセンス素子12から出射された白色の光が着色層によって着色されて出射される場合もある。
【0035】
このように構成した電気光学パネル1において、素子基板11の裏面側1bの端部に端子が形成されており、X方向およびY方向で隣接する電気光学パネル1同士は、素子基板11の裏面側1bに接続されたフレキシブル配線基板6(シート状部材)によって電気的に接続されている。また、表示パネル10の角部分に位置する電気光学パネル1は、フレキシブル配線基板7(シート状部材)によって装置本体110に電気的に接続されている。このため、装置本体110から走査信号や画像信号がフレキシブル配線基板7を介して表示パネル10の角部分に位置する電気光学パネル1に出力されると、信号の伝達経路を矢印S1、S2で示すように、X方向およびY方向で隣り合う電気光学パネル1の間で走査信号や画像信号が順次伝達される結果、全ての電気光学パネル1に信号が伝達されることになる。従って、複数の電気光学パネル1の各々で有機エレクトロルミネッセンス素子12から変調光が出射される結果、各電気光学パネル1で画像が表示される。その結果、表示パネル10では、各電気光学パネル1で表示された画像が結合されるので、表示パネル10に画像が表示されることになる。それ故、本形態の電気光学装置100では、電気光学パネル1の全てによって1画面分の画像を表示するとともに、電気光学パネル1の一枚毎あるいは一部によって1画面分の画像を表示することもできる。
【0036】
また、本形態の電気光学装置100では、フレキシブル配線基板6、表面側シート状部材4、および裏面側シート状部材5からなる3枚のシート状部材によって、電気光学パネル1同士を折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2(X側折り曲げ自在部2x、Y側折り曲げ自在部2y)が構成されることになる。また、フレキシブル配線基板7によって、電気光学パネル1と装置本体110とを折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2zが構成されることになる。なお、表面側シート状部材4および裏面側シート状部材5を装置本体110まで延在させれば、フレキシブル配線基板7、表面側シート状部材4、および裏面側シート状部材5からなる3枚のシート状部材によって、電気光学パネル1と装置本体110とを折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2zを構成することができる。
【0037】
このような構成の電気光学パネル1を製造するには、例えば、複数枚の電気光学パネル1を製造した後、電気光学パネル1同士をフレキシブル配線基板6で接続し、しかる後に、粘着剤付きフィルムを電気光学パネル1の両面に接着して、電気光学パネル1が表面側シート状部材4と裏面側シート状部材5との間に挟持された状態とすればよい。
【0038】
その際、電気光学パネル1については、素子基板11としてガラス基板を用いた場合には、有機エレクトロルミネッセンス素子12等を素子基板11に形成した後、素子基板11に研磨や全面エッチングを行ない、素子基板11(電気光学パネル1)の薄板化を図ることが好ましい。また、電気光学パネル1においては、素子基板11の角部分で表面側シート状部材4および裏面側シート状部材5が破断されないように、大型基板から電気光学パネル1を切断する際、あるいは後工程において、レーザー加工やウォータージェット等によって素子基板11の角部分をC面やR面とする面取り加工を行なうことが好ましい。
【0039】
また、表面側シート状部材4および裏面側シート状部材5を電気光学パネル1と接着する際、真空中で接着工程を行なえば、貼り合せ面に気泡が残ることを防止することができる。なお、電気光学パネル1が1インチ以下の小型のものであれば、気泡の残留が発生しにくいので、大気中で接着工程を実施してもよい。
【0040】
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の電気光学装置100において、表示パネル10は、X方向およびY方向の双方で3列以上配列された電気光学パネル1を備え、電気光学パネル1同士は、折り曲げ自在部2で繋がっている。このため、表示パネル100を畳んだ状態と展開した状態とに切り換えて用いることができる。従って、表示パネル10を携帯等に便利なサイズまで小型化できるとともに、展開すれば、大量の情報を表示することができる。また、3枚以上の電気光学パネル1全体で1つの画像を表示する一方、電気光学パネル1の1枚毎あるいは一部の電気光学パネル毎に画像を表示するという表示方法を実現することができる
【0041】
また、折り曲げ自在部2のうち、X方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するX側折り曲げ自在部2xは、Y方向で同一列に並ぶX側折り曲げ自在部2x同士の折り曲げ方向が同一であって、X方向においては山折用と谷折用とが交互に配列されている。また、Y方向で隣り合う電気光学パネル1同士を接続するY側折り曲げ自在部2yは、X方向およびY方向の双方において山折用と谷折用とが交互に配列されている。このため、X方向およびY方向の双方において3枚以上の電気光学パネル1を繋げても、折り畳む順序が明確である。また、折り畳んだ状態の表示パネル10を展開するのも容易であり、折り曲げ自在部2に過大な負荷が加わらない。
【0042】
また、X側折り曲げ自在部2については、折り畳む順序を間違えても所定の状態に折り畳むことができる。また、X方向に折り畳む過程では、隣り合う電気光学パネル1同士が重なるだけで、折り曲げた電気光学パネル1の間に他の電気光学パネル1が挟まることがないので、Y方向への折り曲げが容易である。さらに、Y側折り曲げ自在部2yでも、Y方向においては山折用と谷折用とが交互に配列されているため、折り畳む順序を間違えても所定の状態に折り畳むことができる。それ故、折り曲げ自在部2に過大な負荷が加わらないので、表示パネル10の展開と折り畳みを繰り返しても、折り曲げ自在部2が破損しにくい。よって、X方向およびY方向の双方で電気光学パネル1を3列以上配列した場合でも、電気光学装置100の信頼性が高い。
【0043】
また、折り曲げ自在部2の構成を簡素化することができるので、折り曲げ自在部2については、隣り合う電気光学パネル1同士を接続する3枚のシート状部材(フレキシブル配線基板6、表面側シート状部材4、および裏面側シート状部材5)によって構成することができる。
【0044】
また、フレキシブル配線基板6、7、表面側シート状部材4、および裏面側シート状部材5からなる3枚のシート状部材によって、折り曲げ自在部2(X側折り曲げ自在部2x、Y側折り曲げ自在部2y)および折り曲げ自在部2zが構成されているため、一度折り曲げれば、折り癖がつくため、折り曲げ自在部2および折り曲げ自在部2zを各々、確実に山折用および谷折用とすることができる。
【0045】
また、本形態では、全ての電気光学パネル1の両面に共通の表面側シート状部材4および共通の裏面側シート状部材5を接着してあるので、製造工程中の取り扱いが容易である。
【0046】
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置100に用いた表示パネル10の断面構成を模式的に示す説明図である。なお、本形態の基本的な構成は実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
【0047】
図5に示すように、本形態の電気光学装置100も、実施の形態1と同様、互いに隙間を介して配列された複数枚の電気光学パネル1と、電気光学パネル1の全てに対して表示光出射側の表面側1aに粘着剤により接着された透光性の表面側シート状部材4と、電気光学パネル1の全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側1bに接着された裏面側シート状部材5とを備えている。
【0048】
ここで、電気光学パネル1は、実施の形態1では、ボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルであったが、本形態では、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルである。このため、本形態では、素子基板11の両面のうち、電気光学パネル1の表面側1aの側に複数の有機エレクトロルミネッセンス素子12がマトリクス状に形成されている。かかるトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネル(電気光学パネル1)では、表示光を矢印Lで示すように、有機エレクトロルミネッセンス素子12から出射された光は、素子基板11が位置する側とは反対側から出射される。
【0049】
このように構成した電気光学パネル1において、素子基板11の表面側1aの端部には端子が形成されており、X方向およびY方向で隣接する電気光学パネル1同士は、素子基板11の表面側1aに接続されたフレキシブル配線基板6(シート状部材)によって電気的に接続されている。このため、本形態でも、実施の形態1と同様、フレキシブル配線基板6、表面側シート状部材4、および裏面側シート状部材5からなる3枚のシート状部材によって、電気光学パネル1同士を折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2(X側折り曲げ自在部2x、Y側折り曲げ自在部2y)が構成されることになる。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0050】
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る電気光学装置100に用いた表示パネル10の断面構成を模式的に示す説明図であり、図6(a)、(b)は、電気光学パネル1がボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルである場合の説明図、および電気光学パネル1がトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルである場合の説明図である。
【0051】
実施の形態1、2では、隣り合う電気光学パネル1同士をフレキシブル配線基板で電気的に接続したが、本形態では、図6(a)、(b)に示すように、表面側シート状部材4または裏面側シート状部材5に形成された配線41、51によって、隣り合う電気光学パネル1同士を電気的に接続する。
【0052】
より具体的には、図6(a)に示す電気光学パネル1は、ボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルであり、素子基板11の裏面側1bの端部に端子1sが形成されている。また、裏面側シート状部材5において素子基板11に対向する側の面には配線51が形成されており、かかる配線51によって、隣り合う電気光学パネル1同士が電気的に接続されている。このため、本形態では、フレキシブル配線基板が使用されていないので、表面側シート状部材4および裏面側シート状部材5からなる2枚のシート状部材によって、電気光学パネル1同士を折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2(X側折り曲げ自在部2x、Y側折り曲げ自在部2y)が構成されることになる。
【0053】
また、図6(b)に示す電気光学パネル1は、トップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルであり、素子基板11の表面側1aの端部に端子1sが形成されている。また、表面側シート状部材4において素子基板11に対向する側の面には配線41が形成されており、かかる配線41によって、隣り合う電気光学パネル1同士が電気的に接続されている。このため、本形態では、フレキシブル配線基板が使用されていないので、表面側シート状部材4および裏面側シート状部材5からなる2枚のシート状部材によって、電気光学パネル1同士を折り曲げ可能に接続する折り曲げ自在部2(X側折り曲げ自在部2x、Y側折り曲げ自在部2y)が構成されることになる。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る電気光学装置100に用いた表示パネル10の断面構成を模式的に示す説明図である。
【0055】
図7において、本形態では、電気光学パネル1としてボトムエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルが用いられている。ここで、有機エレクトロルミネッセンス素子12は白色光を出射するが、表面側シート状部材4において有機エレクトロルミネッセンス素子12と重なる領域には、各色((赤色(R)、緑色(G)、青色(B))の着色層45(R)、(G)、(B)が形成されている。このため、本形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子12が白色光を出射する場合でも、カラー画像を表示することができる。その他の構成は実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。なお、電気光学パネル1としてトップエミッション型の有機エレクトロルミネッセンスパネルを用いた場合にも、本形態の構成を適用してもよい。
【0056】
[実施の形態5]
図8は、本発明の実施の形態5に係る電気光学装置100に用いた表示パネル10の断面構成を模式的に示す説明図であり、図8(a)、(b)は、電気光学パネル1が反射型の液晶パネルである場合の説明図、および電気光学パネル1が透過型の液晶パネルである場合の説明図である。
【0057】
実施の形態1〜5では、電気光学パネル1が有機エレクトロルミネッセンスパネルの例であったが、本形態では、図8(a)、(b)に示すように、電気光学パネル1は液晶パネルである。
【0058】
より具体的には、図8(a)に示す電気光学パネル1は、反射型の液晶パネルであり、透光性の画素電極や画素トランジスター等が形成された素子基板16と、素子基板16に対して表示光(矢印Lで示す)の出射側とは反対側に配置された対向基板17とを備えており、素子基板16と対向基板17との間には液晶層18が保持されている。ここで、対向基板17には対向電極や反射層が形成されている。このため、素子基板16の側から入射した外光は、対向基板17の側で反射して再び、素子基板16の側から出射される間に光変調される。このように構成した電気光学パネル1でも、素子基板16に形成された端子にフレキシブル配線基板6が接続されており、隣り合う電気光学パネル1同士は、フレキシブル配線基板6によって電気的に接続されている。かかる反射型の液晶パネルを電気光学パネル1として用いれば、バックライト装置を必要としないので、携帯機器に用いるのに適している。
【0059】
なお、図8(a)に示す構成では、表示光の出射側に素子基板16を配置し、表示光の出射側とは反対側に対向基板17を配置したが、表示光の出射側に対向基板17を配置し、表示光の出射側とは反対側に素子基板16を配置してもよい。かかる構成の場合、素子基板16の側に反射層が形成される。
【0060】
図8(b)に示す電気光学パネル1は、透過型の液晶パネルであり、透光性の画素電極や画素トランジスター等が形成された素子基板16と、素子基板16に対して表示光(矢印Lで示す)の出射側とは反対側に配置された対向基板17とを備えており、素子基板16と対向基板17との間には液晶層18が保持されている。ここで、対向基板17には、透光性の対向電極が形成されており、対向基板17に対して素子基板16とは反対側にはバックライト装置(図示せず)が配置される。このため、対向基板17の側から入射した照明光は、素子基板16の側から出射される間に光変調される。このように構成した電気光学パネル1でも、素子基板16に形成された端子にフレキシブル配線基板6が接続されており、隣り合う電気光学パネル1同士は、フレキシブル配線基板6によって電気的に接続されている。
【0061】
なお、図8(b)に示す構成では、表示光の出射側に素子基板16を配置し、表示光の出射側とは反対側に対向基板17を配置したが、表示光の出射側に対向基板17を配置し、表示光の出射側とは反対側に素子基板16を配置してもよい。
【0062】
また、電気光学パネル1として液晶パネルを用いた場合でも、実施の形態3、4を参照して説明した構成を採用してもよい。
【0063】
[実施の形態6]
図9は、本発明の実施の形態6に係る電気光学装置100を示す説明図であり、図9(a)、(b)は、電気光学装置100において、表示パネル10を展開した状態の説明図、および展開した表示パネル10に対する補強構造を示す説明図である。
【0064】
図9に示すように、本形態の電気光学装置100は、表示パネル10が展開された際に、表示パネル10においてX方向に延在するY方向側の端部10yを補強する補強部材8を備えている。また、電気光学装置100は、表示パネル10が展開された際に、表示パネル10においてY方向に延在するX方向側の端部10xを補強する補強部材8を備えている。かかる補強部材8は、例えば、ステンレス等といった金属製のピンからなり、表示パネル10の端部10x、10yに形成された複数の筒部81を貫通している。かかる筒部81は、図3を参照して説明した表面側シート状部材4あるいは裏面側シート状部材5の端部に形成されている。
【0065】
このため、本形態によれば、多数枚の電気光学パネル1を繋げて表示パネル10とした場合でも、表示パネル10を展開した際に表示パネル10が撓むことを防止することができる。また、筒部81から補強部材8を抜けば、表示パネル10を折り畳むこともできる。
【0066】
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、表示パネル10において、電気光学パネル1がX方向およびY方向の双方で3列以上配列されていたが、電気光学パネル1がX方向(一方方向)で3例以上配列され、Y方向では電気光学パネル1が1列あるいは2列配列されている場合に本発明を適用してもよい。この場合、折り曲げ自在部2は、X方向で山折用と谷折用とが交互に配列されている構成を採用すれば、電気光学パネル1を多数繋げても表示パネル10をスムーズに折り畳むことができ、折り曲げ自在部2に過大な負荷が加わることを防止することができる。
【符号の説明】
【0067】
1・・電気光学パネル、2・・折り曲げ自在部、2x・・X側折り曲げ自在部、2y・・Y側折り曲げ自在部、4・・表面側シート状部材、5・・裏面側シート状部材、6・・フレキシブル配線基板、8・・補強部材、10・・表示パネル、100・・電気光学装置、110・・装置本体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
畳んだ状態と展開した状態とに切り換えられる表示パネルを備えた電気光学装置であって、
前記表示パネルは、少なくとも一方方向に3枚以上配列された電気光学パネルと、前記電気光学パネル同士を接続する折り曲げ自在部と、を有し、
前記折り曲げ自在部は、前記一方方向で山折用と谷折用とが交互に配列されていることを特徴とする電気光学装置。
【請求項2】
前記表示パネルにおいて、互いに交差する2方向をX方向およびY方向としたとき、
前記電気光学パネルは、前記折り曲げ自在部を介してX方向およびY方向の双方において3列以上配列され、
前記折り曲げ自在部のうち、X方向で隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するX側折り曲げ自在部は、Y方向で同一列に並ぶX側折り曲げ自在部同士の折り曲げ方向が同一であって、X方向においては山折用と谷折用とが交互に配列され、
Y方向で隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するY側折り曲げ自在部は、X方向およびY方向の双方において山折用と谷折用とが交互に配列されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
【請求項3】
前記折り曲げ自在部は、隣り合う前記電気光学パネル同士を接続するシート状部材によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
【請求項4】
前記シート状部材として、隣り合う前記電気光学パネル同士を電気的に接続するフレキシブル配線基板を備えていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
【請求項5】
前記シート状部材として、前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側の表面側に接着された表面側シート状部材、および前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側に接着された裏面側シート状部材のうちの少なくとも一方のシート状部材が設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の電気光学装置。
【請求項6】
前記シート状部材として、前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側の表面側に接着された表面側シート状部材、および前記電気光学パネルの全てに対して表示光出射側とは反対側の裏面側に接着された裏面側シート状部材のうちの少なくとも一方のシート状部材が設けられ、
当該一方のシート状部材には、隣り合う前記電気光学パネル同士を電気的に接続する配線が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学装置。
【請求項7】
少なくとも前記表面側シート状部材を備え、
当該表面側シート状部材には、前記電気光学パネルから出射された光を着色する複数色の着色層が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の電気光学装置。
【請求項8】
前記表面側シート状部材は、反射防止機能を備えていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の電気光学装置。
【請求項9】
前記表示パネルが展開された際に、前記表示パネルにおいてX方向に延在するY方向側の端部、および前記表示パネルにおいてY方向に延在するX方向側の端部のうちの少なくとも一方の端部を補強する補強部材を備えていることを特徴とする請求項2乃至8の何れか一項に記載の電気光学装置。
【請求項10】
畳んだ状態と展開した状態とに切り換えられる表示パネルを備えた電気光学装置における表示方法であって、
前記表示パネルは、少なくとも一方方向に3枚以上配列された電気光学パネルと、前記電気光学パネル同士を接続する折り曲げ自在部と、を有し、
前記折り曲げ自在部は、前記一方方向で山折用と谷折用とが交互に配列されており、
前記表示パネルは、前記電気光学パネルの全てによって1画面分の画像を表示するとともに、前記電気光学パネルの一枚毎あるいは一部によって1画面分の画像を表示することを特徴とする電気光学装置における表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−128192(P2011−128192A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283740(P2009−283740)
【出願日】平成21年12月15日(2009.12.15)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】