説明

電気部品用ソケット

【課題】コンタクトピンの電路長を短くできると共に、位置決め精度を向上させることができる電気部品用ソケットを提供する。
【解決手段】イメージセンサ11が収容されるソケット本体13と、ソケット本体13に収容されるイメージセンサ11及び配線基板18の間を電気的に接続する複数のコンタクトピン16とを備えたイメージセンサ検査ソケット10において、コンタクトピン16は、長手方向の中間部に設けられた回動軸19を中心に回動自在に設けられ、一方向へ回動させられることにより、一端部16cがイメージセンサ11に当接すると共に、他端部16dが配線基板18に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部16cがイメージセンサ11から離間すると共に、他端部16dが配線基板18から離間するように構成されたイメージセンサ検査ソケット10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気部品を配線基板に電気的に接続させるコンタクトピン等に改良が加えられた電気部品用ソケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、この種のものとしては、例えば特許文献1に記載されたようなものがある。この特許文献1には、「ソケット本体が基板の下面から取り付けられると共に、操作部材が基板に形成された貫通孔を介して基板の上側に位置しており、ソケット本体に導通用コンタクトピンが取り付けられ、この導通用コンタクトピンの略円弧状弾性部が基板の下側に位置し、略円弧状弾性部の先端部には、操作部材に形成された第1押圧部にて押圧される第1被押圧部が上方に向けて延設されると共に、CCDの収容状態で、CCDの上面に形成された端子に接触する導通用接触部がコンタクトピンに設けられた電気部品用ソケットを構成した。」旨記載されている。
【特許文献1】特開2008−135341号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような従来のものにあっては、既存のコンタクトピンでは、弾性変形するばね部(略円弧状弾性部)が設けられているため、その分だけ電路長が長くなってしまうことから、測定時の波形と理論値との間にズレが生じる虞がある。また、その略円弧形状をしたばね部が弾性変形することにより、導通用接触部が変位するようになっているため、変位する位置を正確に位置決めすることが難しく、位置決め精度が低下する、という問題があった。
【0004】
そこで、この発明は、コンタクトピンの電路長を短くできると共に、位置決め精度を向上させることができる電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電気部品が収容されるソケット本体と、該ソケット本体に収容される電気部品の端子及び配線基板の間を電気的に接続する複数のコンタクトピンとを備えた電気部品用ソケットにおいて、前記コンタクトピンは、長手方向の中間部に設けられた回動軸を中心に回動自在に設けられ、一方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品の端子に当接すると共に、他端部が前記配線基板に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品から離間すると共に、他端部が前記配線基板から離間するように構成された電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記複数のコンタクトピンは、回動部材に取り付けられて、該回動部材と前記複数のコンタクトピンとでコンタクトピンユニットが構成され、該回動部材が、前記ソケット本体に前記回動軸を介して回動自在に設けられたことを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加え、前記コンタクトピンは、長板状の弾性変形可能なコンタクトピン本体と、該コンタクトピン本体から突設され、前記回動部材に圧入される圧入部とを有し、一方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品に当接すると共に、他端部が前記配線基板に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品から離間すると共に、他端部が前記配線基板から離間するように構成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載の構成に加え、前記コンタクトピンを前記一方向へ回動させるように付勢する付勢手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一つに記載の構成に加え、前記ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられ、該操作部材を下降させることにより、回動手段を介して、前記コンタクトピンを前記他方向へ回動させるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、コンタクトピンを回動式とし、コンタクトピンの一端部をイメージセンサの端子に離接させるようにしたため、従来のような弾性変形する略円弧形状をしたばね部が必要ないことから、コンタクトピンの全長を短くできる。従って、電路長を極力短くできるため、高周波特性を従来より向上させることができる。
【0011】
また、コンタクトピンの一端部は、回動軸を中心に回動するようになっているため、常に同じ動きをすることから、従来と異なり、その略円弧形状をしたばね部が弾性変形することにより、接触部が変位するものでないため、その一端部の、電気部品の端子に対する位置精度を向上させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、複数のコンタクトピンは、回動部材に取り付けられて、回動部材と複数のコンタクトピンとでコンタクトピンユニットが構成され、回動部材が、ソケット本体に回動軸を介して回動自在に設けられたため、コンタクトピンを容易に回動自在とすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の効果に加え、コンタクトピンは、長板状の弾性変形可能なコンタクトピン本体と、コンタクトピン本体から突設され、回動部材に圧入される圧入部とを有し、一方向へ回動させられることにより、一端部が電気部品に当接すると共に、他端部が配線基板に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部が電気部品から離間すると共に、他端部が配線基板から離間するように構成されたため、圧入部により、コンタクトピンを回動部材に容易に取り付けることができると共に、コンタクトピン本体を弾性変形可能とすることにより、電気部品や配線基板に所定の接圧で、接触させることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一つに記載の効果に加え、コンタクトピンを一方向へ回動させるように付勢する付勢手段を有するため、この付勢手段により、コンタクトピンを回動させて、一端部を電気部品に接触させることができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一つに記載の効果に加え、ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられ、操作部材を下降させることにより、回動手段を介して、コンタクトピンを他方向へ回動させるように構成したため、操作部材を下降させるだけで、コンタクトピンを容易に回動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0017】
[発明の実施の形態1]
【0018】
図1乃至図6には、この発明の実施の形態1を示す。
【0019】
まず構成について説明すると、図中符号10は、「電気部品用ソケット」としてのイメージセンサ検査ソケットで、このイメージセンサ検査ソケット10は、「電気部品」としてのイメージセンサ(例えばCCD)11を保持し、このイメージセンサ11に光源12から光を照射することにより、イメージセンサ11の製品検査に使用されるものである。
【0020】
そのイメージセンサ11は、図6に示すように、略四角形のセンサ本体11aの下面に受光部11bが形成されると共に、この受光部11bの上面の周縁部に、4辺に渡って複数の端子11cが形成されている。
【0021】
このイメージセンサ検査ソケット10は、大略すると、イメージセンサ11を収容するソケット本体13と、このソケット本体13に設けられたコンタクトピンユニット14と、そのソケット本体13に上下動自在に配設されて、コンタクトピンユニット14を回動させる操作部材17とを有している。
【0022】
そのソケット本体13は、図2に示すように、配線基板18の下面の所定位置に位置決めピン13aにて位置決めされて着脱自在に取り付けられると共に、中央部側にイメージセンサ11が収容される収容部13bが形成されている。この収容部13bは、四角形の筒形状を呈し、光源12からの光がその内部空間を通過してイメージセンサ11の受光部11bで受光されるようになっている。
【0023】
また、コンタクトピンユニット14は、四角形の収容部13bの周囲に4個所配設され、各コンタクトピンユニット14は、絶縁部材から成る「回動部材」としての1つのホルダー15と、このホルダー15に所定のピッチで配設された複数のコンタクトピン16とを有している。
【0024】
そのホルダー15は、図5に示すように、回動軸19により、ソケット本体13に回動自在に設けられ、このホルダー15には、コンタクトピン16が配設される配設溝15aが複数所定ピッチで形成されている。この配設溝15aの長手方向の中央部には、圧入孔15bがその配設溝15aの底面部に略垂直に形成されている。
【0025】
また、コンタクトピン16は、導電性及び弾力性を有する材料で長板状に形成され、配設溝15aに沿って配設されるコンタクトピン本体16aと、このコンタクトピン本体16aから垂直に延長されて、圧入孔15bに圧入される圧入部16bとを有している。そのコンタクトピン本体16aは、略S字状を呈し、弾性変形可能に設けられ、一端部16cがイメージセンサ11の端子11cに離接し、又、他端部16dが配線基板18の下面のパッド18aに離接するように構成されている。
【0026】
このコンタクトピンユニット14は、図2に示すように、「付勢手段」としてのスプリング20により、コンタクトピン16の一端部16cがイメージセンサ11の端子11cに、又、他端部16dが配線基板18のパッド18aに接触する方向に付勢されている。
【0027】
一方、操作部材17は、図1に示すように、略四角形の枠形状を呈し、中央部側に平面視で四角形の開口部17aが形成され、この開口部17aを介してイメージセンサ11が収容・取出し可能となっている。この開口部17aの内壁は、図2に示すように、下部側に、テーパ面17bが形成され、イメージセンサ11の収容時に、このイメージセンサ11を所定の位置に案内して収容するように形成されている。そして、この操作部材17には、コンタクトピンユニット14を押圧する「回動手段」としての押圧部17cが形成されると共に、この操作部材17は、図3に示すように、スプリング21により、上方に付勢されている。
【0028】
次に、作用について説明する。
【0029】
まず、イメージセンサ11を収容する場合について説明する。図2中左半分に示すように、操作部材17が上昇した状態から、この操作部材17をスプリング21の付勢力に抗して押し下げると、図2中右半分に示すように、この操作部材17の下端部に形成された押圧部17cにより、ホルダー15の被押圧部15cが押圧され、コンタクトピンユニット14がスプリング20の付勢力に抗して回動軸19を中心に回動される。
【0030】
これにより、コンタクトピンユニット14のソケット中央部側(コンタクトピン一端部16c側)が上昇して、コンタクトピンユニット14が開かれ、この一端部16c側がイメージセンサ11の収容範囲から退避される。また、コンタクトピン16の他端部16d側は、配線基板18のパッド18aから離間することとなる。
【0031】
この状態で、イメージセンサ11が自動機等により搬送されて、操作部材17の開口部17aを介してソケット本体13の収容部13bに収容されることとなる。この際には、イメージセンサ11は、操作部材17のテーパ面17bにて案内されて、収容部13bの所定位置に収容されることとなる。
【0032】
その後、操作部材17に対する押圧力を解除すると、操作部材17がスプリング21の付勢力にて上昇することにより、操作部材17によるコンタクトピンユニット14への押圧力が解除されて、コンタクトピンユニット14がスプリング20の付勢力により、閉じる方向に回動される。
【0033】
そして、コンタクトピン16の一端部16cが、イメージセンサ11の端子11cに上方から当接すると共に、コンタクトピン16の他端部16dが、配線基板18のパッド18aに下方から当接することとなる。この際には、コンタクトピン16が図6中二点鎖線に示す状態から実線に示す状態まで弾性変形するため、イメージセンサ端子11cとコンタクトピン一端部16cとの接圧を、所定の値に確保することができる。
【0034】
このようなものにあっては、コンタクトピンユニット14を回動式として、コンタクトピン16の一端部16cをイメージセンサ11の端子11cに離接させるようにしたため、従来のような弾性変形する略円弧形状をしたばね部が必要ないことから、コンタクトピン16の全長を短くできる。従って、電路長を極力短くできるため、高周波特性を従来より向上させることができる。
【0035】
また、コンタクトピン16の一端部16cは、回動軸19を中心に回動するようになっているため、常に同じ動きをすることから、従来と異なり、その略円弧形状をしたばね部が弾性変形することにより、接触部が変位するものでないため、一端部16cの、イメージセンサ11の端子11cに対する位置精度を向上させることができる。
【0036】
さらに、複数のコンタクトピン16は、ホルダー15に取り付けられて、ホルダー15と複数のコンタクトピン16とでコンタクトピンユニット14が構成され、ホルダー15が、ソケット本体13に回動軸19を介して回動自在に設けられたため、コンタクトピン16を容易に回動自在とすることができる。
【0037】
さらにまた、圧入部16bにより、コンタクトピン16をホルダー15に容易に取り付けることができると共に、コンタクトピン本体16aを弾性変形可能とすることにより、イメージセンサ11や配線基板18に所定の接圧で、接触させることができる。
【0038】
また、ソケット本体13に対して操作部材17が上下動自在に設けられ、操作部材17を下降させることにより、押圧部17cで、ホルダー15を押圧して、コンタクトピン16を他方向へ回動させるように構成したため、操作部材17を下降させるだけで、コンタクトピン16を容易に回動させることができる。
【0039】
さらに、コンタクトピン16の他端部16dを、配線基板18のパッド18aに直接接触させることができるため、配線基板18上の電子部品との距離を短くでき、信号の補正がし易い。
[発明の実施の形態2]
【0040】
図7には、この発明の実施の形態2を示す。
【0041】
この実施の形態2は、「回動手段」としてカム作動タイプを示すものである。すなわち、概略的に示す図7のように、コンタクトピンユニット14には、作動ピン15dが形成され、又、操作部材17の押圧部17cには、傾斜するカム面17dが形成され、このカム面17dが作動ピン15dに摺接するようになっている。
【0042】
そして、操作部材17を図中左半分に示すように、上昇した状態から、図中右半分に示すように下降させると、ホルダー15の作動ピン15dが、操作部材17のカム面17dを摺動しながら押圧され、コンタクトピンユニット14がスプリング21の付勢力により、回動される。
【0043】
これによれば、操作部材17の押し下げ力が弱くても、コンタクトピンユニット14を開く方向に容易に回動させることができる。
【0044】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、重複した説明を省略する。
[発明の実施の形態3]
【0045】
図8には、この発明の実施の形態3を示す。
【0046】
この実施の形態3は、「回動手段」としてリンク作動タイプを示すものである。すなわち、概略的に示す図8のように、ホルダー15とソケット本体13とが一対のリンク部材23,24を介して連結されている。この一対のリンク部材23,24の連結部には、連結作動軸25が設けられ、この連結作動軸25には、操作部材17のカム面17dが摺動するようになっている。そして、この連結作動軸25とソケット本体13との間には、その連結作動軸25を付勢するスプリング26が設けられている。
【0047】
そして、操作部材17を図中左半分に示すように、上昇した状態から、図中右半分に示すように下降させると、リンク部材23,24の連結作動軸25が、操作部材17のカム面17dに摺動しながら押圧され、連結作動軸25がスプリング26の付勢力に抗して、ソケット本体13の外側に向けて移動させられる。これにより、一対のリンク部材23,24が図に示すように折曲げられ、コンタクトピンユニット14が開く方向に回動させられる。
【0048】
これによれば、操作部材17の押し下げ力が弱くても、コンタクトピンユニット14を開く方向に容易に回動させることができる。
【0049】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので、重複した説明を省略する。
[発明の実施の形態4]
【0050】
図9には、この発明の実施の形態4を示す。
【0051】
この実施の形態4は、「回動手段」としてギヤ(ラック・ピニオン)作動タイプを示すものである。すなわち、概略的に示す図9のように、コンタクトピンユニット14の回動軸19には、ピニオン19aが形成される一方、このピニオン19aが噛合するラック17eが操作部材17に形成されている。
【0052】
従って、この操作部材17を下方へ押圧して下降させることにより、ラック17eが下降することにより、ピニオン19aが回動し、コンタクトピンユニット14が開く方向へ回動するようになっている。また、この操作部材17への押圧力を解除すると、スプリング21により、操作部材17が上昇させられると共に、スプリング20により閉じる方向に回動させられるようになっている。
【0053】
このようなものにあっては、ラック17e及びピニオン19aにより、操作部材17の動きに応じて精度良く、コンタクトピンユニット14を回動させることができる。
【0054】
他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0055】
なお、上記実施の形態では、イメージセンサ検査ソケット10にこの発明を適用しているが、これに限らず、他のソケットでも良いことは勿論である。また、操作部材17を下降させることにより、コンタクトピンユニット14を回動させるようにしているが、これに限らず、自動機等により直接、回動させるようにしても良いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】この発明の実施の形態1に係るイメージセンサ検査ソケットの平面図である。
【図2】同実施の形態1に係る図1のA−A線に沿う断面図で、図中中心線より左半分がカバーが上昇している状態、右半分がカバーが下降している状態を示す図である。
【図3】同実施の形態1に係るイメージセンサ検査ソケットの正面図である。
【図4】同実施の形態1に係るイメージセンサ検査ソケットのカバーを取り外した状態の平面図である。
【図5】同実施の形態1に係るコンタクトピンユニットを示す図である。
【図6】同実施の形態1に係るコンタクトピンユニットとイメージセンサとを示す拡大図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るイメージセンサ検査ソケットの概略断面図で、図中中心線より左半分がカバーが上昇している状態、右半分がカバーが下降している状態を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態3に係るイメージセンサ検査ソケットの概略断面図で、図中中心線より左半分がカバーが上昇している状態、右半分がカバーが下降している状態を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態4に係るイメージセンサ検査ソケットの概略断面図で、図中中心線より左半分がカバーが上昇している状態、右半分がカバーが下降している状態を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
10 イメージセンサ検査ソケット(電気部品用ソケット)
11 イメージセンサ(電気部品)
13 ソケット本体
13b 収容部
14 コンタクトピンユニット
15 ホルダー(回動部材)
15c 被押圧部
15d 作動ピン
16 コンタクトピン
16a コンタクトピン本体
16b 圧入部
16c 一端部
16d 他端部
17 カバー(操作部材)
17a 開口部
17b テーパ面
17c 押圧部
17d カム面
17e ラック
19 回動軸
19a ピニオン
20 スプリング
21 スプリング
23,24 リンク部材
25 連結作動軸
26 スプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品が収容されるソケット本体と、該ソケット本体に収容される電気部品の端子及び配線基板の間を電気的に接続する複数のコンタクトピンとを備えた電気部品用ソケットにおいて、
前記コンタクトピンは、長手方向の中間部に設けられた回動軸を中心に回動自在に設けられ、一方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品の端子に当接すると共に、他端部が前記配線基板に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品から離間すると共に、他端部が前記配線基板から離間するように構成されたことを特徴とする電気部品用ソケット。
【請求項2】
前記複数のコンタクトピンは、回動部材に取り付けられて、該回動部材と前記複数のコンタクトピンとでコンタクトピンユニットが構成され、該回動部材が、前記ソケット本体に前記回動軸を介して回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の電気部品用ソケット。
【請求項3】
前記コンタクトピンは、長板状の弾性変形可能なコンタクトピン本体と、該コンタクトピン本体から突設され、前記回動部材に圧入される圧入部とを有し、一方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品に当接すると共に、他端部が前記配線基板に当接し、他方向へ回動させられることにより、一端部が前記電気部品から離間すると共に、他端部が前記配線基板から離間するように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケット。
【請求項4】
前記コンタクトピンを前記一方向へ回動させるように付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。
【請求項5】
前記ソケット本体に対して操作部材が上下動自在に設けられ、該操作部材を下降させることにより、回動手段を介して、前記コンタクトピンを前記一方向へ回動させるように構成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一つに記載の電気部品用ソケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−140880(P2010−140880A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318871(P2008−318871)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000208765)株式会社エンプラス (403)
【Fターム(参考)】