説明

電池配線モジュールのカバー、及び電池配線モジュール

【課題】確実に取り付けることのできる電池配線モジュールのカバーおよび電池配線モジュールを提供する。
【解決手段】本発明は、正極及び負極の電極端子4を有する単電池3を複数並べてなる単電池群2の電極端子4間を電気的に接続するバスバー11と、バスバー11を保持する樹脂プロテクタ20とを備える電池配線モジュール10の樹脂プロテクタ20を覆うカバー30およびこのカバー30を備える電池配線モジュール10に関する。樹脂プロテクタ20は、電極端子4間のピッチのずれに応じて、変形可能または移動可能とされる。本発明は、電池配線モジュール10のカバー30に樹脂プロテクタ20の変形または移動に起因する位置ずれを調整するずれ調整部34が形成されているところに特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池配線モジュールのカバー、及び電池配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車用の電池モジュールにおいては、正極および負極の電極端子を有する複数の単電池が並んで配置されている。このような電池モジュールにおいては、正極の電極端子(正極端子)および負極の電極端子(負極端子)とがバスバー等の接続部材で接続されることにより複数の単電池が電気的に接続されるようになっている。
複数の単電池を電気的に接続するために、例えば、特許文献1に記載されているような電池配線モジュールが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−8955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されている電池配線モジュールでは、バスバー保持部を有する接続ユニットを複数連結し、バスバーを各接続ユニットのバスバー保持部に収容した後、単電池の電極端子が形成されている端子形成面に接続ユニットを配置して各バスバーと電極端子とを接続するようになっている。
【0005】
電池配線モジュールの取り付けられる単電池群を構成する各単電池には、製造公差が設定されており、隣り合う単電池間には、組み付け公差が設定されている。このため、隣り合う電極端子のピッチ間隔は、製造公差、及び組み付け公差の範囲内でずれる。また、単電池の膨張等による変形によっても電極端子間のピッチのずれが生じる。
【0006】
電極端子のピッチのずれが生じると、バスバーを電極端子に取り付けることができなくなることがあるため、ピッチのずれを吸収する公差吸収部を備えた電池配線モジュールが検討されている。
【0007】
電池配線モジュールには、単電池群に装着された後、バスバーや電極端子等を外部と絶縁するため等の目的で樹脂製のカバーが被せ付けられるが、公差吸収部を備えた電池配線モジュールは、ピッチのずれを吸収することにより、その形状が変わることがあるため、取り付けられていたカバーが外れてしまうことがある。
【0008】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、確実に取り付けることのできる電池配線モジュールのカバーおよびこのカバーを備える電池配線モジュールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するものとして本発明は、正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数並べてなる単電池群の電極端子間を電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを保持する樹脂プロテクタとを備える電池配線モジュールの、前記樹脂プロテクタを覆うカバーであって、前記樹脂プロテクタは、前記電極端子間のピッチのずれに応じて、変形可能または移動可能とされ、前記樹脂プロテクタの変形または移動に起因する位置ずれを調整するずれ調整部が形成されていることを特徴とする電池配線モジュールのカバーである。
【0010】
また、本発明は、正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数並べてなる単電池群の電極端子間を電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを保持する樹脂プロテクタと、前記樹脂プロテクタを覆うカバーとを備える電池配線モジュールであって、前記樹脂プロテクタは、前記電極端子間のピッチのずれに応じて、変形可能または移動可能とされ、前記カバーには、前記樹脂プロテクタの変形または移動に起因する位置ずれを調整するずれ調整部が形成されていることを特徴とする電池配線モジュールである。
【0011】
本発明においては、電池配線モジュールのカバーに、電極端子間のピッチのずれに応じて変形または移動する樹脂プロテクタの位置ずれを調整するずれ調整部が形成されているので、単電池群を構成する単電池の製造公差や組み付け公差等に起因する電極端子同士のピッチのずれが生じて樹脂プロテクタが変形したり移動することにより位置ずれを起こしたとしても、カバーにおいて樹脂プロテクタの位置ずれを調整できる。その結果、本発明によれば、樹脂プロテクタが電極端子間のピッチのずれを吸収して位置ずれを起こしたとしても、カバーに形成したずれ調整部により位置ずれが調整されるので、カバーを電池配線モジュールに確実に取り付けることができる。
【0012】
本発明は以下の構成としてもよい。
前記ずれ調整部は、他の部分よりも肉厚が小さい複数の薄肉部と、2つの前記薄肉部の間に形成され前記薄肉部よりも肉厚が大きい肉厚部とからなる構成としてもよい。
このような構成とすると、肉厚が小さい薄肉部が折れ曲がることで伸縮可能とすることができ、簡易な構造で樹脂プロテクタの位置ずれの調整を行うことができる。
【0013】
前記樹脂プロテクタには係止部が設けられ、カバーには前記係止部に係合した状態で、前記薄肉部および前記肉厚部の並び方向と交差する方向に移動可能な被係止部が設けられている構成としてもよい。
【0014】
薄肉部と肉厚部とからなるずれ調整部では、薄肉部と肉厚部の並んでいる方向における位置ずれの調整を行うことができる。そこで、上記のような構成とすると、カバーに設けた被係止部が樹脂プロテクタに設けた係止部に係合した状態で薄肉部および前記肉厚部の並び方向と交差する方向に移動することで、ずれ調整部により調整がされる方向と交差する方向における位置ずれを調整することができる。また、カバーが樹脂プロテクタに対して係合するので、カバーの脱落が防止できる。
【0015】
カバーには前記樹脂プロテクタに対して位置決めされる位置決め部が設けられていてもよい。
このような構成とすると樹脂プロテクタにカバーを取り付ける際の作業効率が向上する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、確実に取り付けることのできる電池配線モジュールのカバーおよび電池配線モジュールを提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施形態1の電池モジュールの平面図
【図2】電池モジュールの正面図
【図3】カバーが取り外された状態の電池モジュールの平面図
【図4】電池配線モジュールの平面図
【図5】第1バスバーの平面図
【図6】第2バスバーの平面図
【図7】樹脂プロテクタの平面図
【図8】カバーの平面図
【図9】カバーと樹脂プロテクタとが係合する前の様子を示す電池モジュールの正面図
【図10】自然状態のカバーの側面図
【図11】ずれ調整部が伸長している状態のカバーの側面図
【図12】図1のA−A線における一部断面図
【発明を実施するための形態】
【0018】
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1を、図1ないし図12を参照しつつ説明する。図1は、実施形態1に係る電池モジュール1の平面図であり、図2は、電池モジュール1の正面図である。また、図3は、カバー30が取り外された状態の電池モジュール1の平面図である。図1における下側が、電池モジュール1の前側(正面側)に対応し、図1における上側が、電池モジュール1の後側(背面側)に対応する。
【0019】
本実施形態の電池モジュール1は、たとえば、電気自動車やハイブリッド車等の車両用の駆動源として用いられる。電池モジュール1は、単電池群2と、この単電池群2に取り付けられる電池配線モジュール10と、この電池配線モジュール10に取り付けられるカバー30とを備える
【0020】
単電池群2は、4個の単電池3を並べてなる単電池列2A,2Bを、間隔をあけて2列に並べたものからなる。ここで、2つの単電池列2A,2Aを区別するときは、図1における左側の単電池列2Aを第1単電池列2Aとし、図示右側の単電池列2Bを第2単電池列2Bとする。
【0021】
単電池群2を構成する各単電池3は、それぞれ内部に発電要素(図示せず)を備えている。単電池3は、発電要素を内部に含む扁平な直方体状の本体部3Aと、この本体部3Aの上面3B(端子形成面3B)に設けられる2つの電極端子4(4A,4B)とを備えている。一方の電極端子4Aが正極端子であり、他方の電極端子4Bが負極端子である。
【0022】
各電極端子4A,4Bは、単電池3の端子形成面3Bにおいて、それぞれ上方に向けて垂直に突出した形をなしている。電極端子4A,4Bは、角筒状のナットからなり、その中心に円形のネジ孔5が貫通形成されている。
【0023】
2つの単電池列2A,2Bを構成する各単電池3は、各々の電極端子4A,4Bが上方を向くように並べられている。そして、単電池列2A,2Bの各単電池3は、隣り合った単電池3同士において、隣接する電極端子4同士が互いに対極同士となるように並べられている。つまり単電池列2A,2Bの前後方向において、各電極端子4が正負交互に並んでいる。
【0024】
また、第1単電池列2Aの各単電池3と第2単電池列2Bの各単電池3との間においても、異なった単電池列2A,2B間で隣り合った単電池3同士において隣接する電極端子4同士も、互いに対極同士となっている。なお、第1単電列2A及び第2単電池列2Bの各電極端子4(4A,4B)は、同一平面上に配されている。第1単電池列2A及び第2単電池列2Bは、各単電池3の下面側(端子が形成されている面とは反対側の面)に配されている保持板(図示せず)に載置された状態で、それぞれ固定されている。
【0025】
電池配線モジュール10は、図3に示すように、第1単電列2A及び第2単電池列2Bの上に載せられる形で、単電池群2に取り付けられている。つまり、単電池群2を構成する複数の単電池3は、電池配線モジュール10によって接続されている。このような電池配線モジュール10は、図4に示すように、複数本のバスバー11と、これらのバスバー11を収容する容器状の樹脂プロテクタ20とを備えている。
【0026】
バスバー11は、銅、銅合金、ステンレス鋼(SUS)、アルミニウム等の金属材料を所定形状に加工したものからなる。本実施形態の場合、バスバー11として、長さが異なる2種類のものが用いられる。これらのうち、長い方を第1バスバー11Aと称し、短い方を第2バスバー11Bと称する。なお、第1バスバー11Aと第2バスバー11Bを総括するときはバスバー11とする。
【0027】
図5は、第1バスバー11Aの平面図である。図5に示されるように、第1バスバー11Aは、長尺状をなし、その長手方向における両端部には、それぞれ、固定用ボルト6の軸部6Aが挿通される通し孔12が設けられている。また第1バスバー11Aの各端部には、それぞれ通し孔12を挟むように、切欠部13が設けられている。
【0028】
図6は、第2バスバー11Bの平面図である。図6に示されるように、第2バスバー11Bは、第1バスバー11Aよりも長さが短いものの、その基本的な構成は、第1バスバー11Aと同じである。具体的には、第2バスバー11Bは、略長方形状をなし、その長手方向における両端部には、固定用ボルト6の軸部6Aが挿通される通し孔12と、通し孔12を挟むように切欠部13が設けられている。
【0029】
各バスバー11は、単電池群2に複数個所ある対極同士の電極端子4A,4B間を電気的に接続するように架け渡される。そして、各バスバー11によって、単電池群2を構成する各単電池3が、互いに直列接続される。第1バスバー11Aは、第1単電池列2Aと第2単電池列2Bとの間において、隣り合った単電池3同士が有する対極同士の電極端子4A,4B間を、電気的に接続するために用いられる。これに対して、第2バスバー11Bは、第1単電池列2A及び第2単電池列2Bのそれぞれにおいて、前後方向で隣り合った単電池3同士が有する対極同士の電極端子4A,4B間を、電気的に接続するために用いられる。なお各バスバー11は、樹脂プロテクタ20に保持された状態で用いられる(図3及び図4を参照)。
【0030】
バスバー11の端部は、電極端子4上に重ね合わせられた状態で、電極端子4に固定される。その際、各バスバー11の端部にある通し孔12の位置と、電極端子4が有するネジ孔5の位置とが合わせられる。そして、バスバー11の通し孔12及び電極端子4のネジ孔5に、それぞれ固定用ボルト6の軸部6Aが挿入され、バスバー11及び電極端子4が互いに密着するように前記固定用ボルト6がネジ孔5に螺着される。
【0031】
なお、バスバー11に設けられている通し孔12の形状は、上面視長穴状となっており、電極端子4のネジ穴5よりも大きく設定されている。そして、通し孔12はバスバー11の長手方向に拡がった形をなしている。バスバー11は、このような長穴状の通し孔12を備えているため、電極端子4の位置が、本来あるべき位置からずれてしまったとしても、固定用ボルト6を挿入できるように、その電極端子4のネジ孔5に、バスバー11の通し孔12を位置合わせすることができる。なお、このような電極端子4の位置ずれは、例えば、単電池3における電極端子4の取付誤差、単電池3の膨張等による変形、第1単電池列2A及び第2単電池列2Bにおける配置間隔の誤差等によって生じる。
【0032】
樹脂プロテクタ20は、絶縁性を有する合成樹脂材料を、所定形状に加工したものからなる。図7は、樹脂プロテクタ20を構成する各連結ユニット21A,21B,21C,21Dの平面図である。本実施形態の樹脂プロテクタ20は、図7に示される4つの連結ユニット21A,21B,21C,21Dが、互いに組み合せられたものからなる。
【0033】
連結ユニット21Aは、連結ユニット21Bと組み合せられる。そして、これらの連結ユニット21A,21Bによって、第1バスバー11Aを保持し収容するバスバー収容部22(22A)が2つ形成される。バスバー収容部22Aは、図7の左右方向に沿って延びた小型の容器状をなしており、その内側で第1バスバー11Aを保持する。また、バスバー収容部22Aは、第1バスバー11Aの長手方向に沿って伸縮可能に構成されている。
【0034】
バスバー収容部22Aは、第1バスバー11Aが載せられる底板部23Aと、この底板部23Aの周りを囲む周壁部23Bとを備えている。底板部23A及び周壁部23Bは、それぞれ連結ユニット21A側と、連結ユニット21B側とに分かれている。底板部23Aにおける長手方向の両端には、それぞれ開口部24が設けられている。この開口部24においては、第1バスバー11Aの端部を、電極端子4と接触できるようにバスバー収容部22Aから露出させている。
【0035】
周壁部23Bの内面側には、第1バスバー11Aがその厚み方向に浮き上がるのを規制する規制突起26が複数個設けられている。この規制突起26は、周壁部23Bの内面から突出した形状をなしており、第1バスバー11Aをその上面側から底板部23A側に向かって押さえている。また、周壁部23Bの内面側には、第1バスバー11Aの各切欠部13とそれぞれ係合する係合突起27が複数個設けられている。図4に示されるように、係合突起27は、周壁部23Bの内面から突出した形状をなすと共に、第1バスバー11Aの長手方向に沿って延びた形状をなしている。また、係合突起27は、切欠部13よりも小さく設定されており、そして、係合突起27の長手方向における両端部分と切欠部13との間に、予め隙間が設けられている。
【0036】
バスバー収容部22Aの連結ユニット21A側は、その係合突起27が切欠部13内を移動できる範囲内において、第1バスバー11Aの長手方向に沿って左右方向に移動することができる。同様に、バスバー収容部22Aの連結ユニット21B側も、その係合突起27が切欠部13内を移動できる範囲内において、第1バスバー11Aの長手方向に沿って左右方向に移動することができる。このようにして、バスバー収容部22Aは、第1バスバー11Aの長手方向に沿って伸縮可能(スライド可能)となっている。
【0037】
また、連結ユニット21Cは、連結ユニット21Dと組み合せられる。そして、これらの連結ユニット21C,21Dによって、第1バスバー11Aを収容するバスバー収容部22Aが2つ形成される。これらの連結ユニット21C,21Dによって形成されるバスバー収容部22Aの基本的な構成は、上述した2つの連結ユニット21A,21Bによって形成されるバスバー収容部22Aと同様である。これらの連結ユニット21C,21Dによって形成されるバスバー収容部22Aも、第1バスバー11Aの長手方向に沿って伸縮可能(スライド可能)となっている。
【0038】
また、上述した連結ユニット21Aは、連結ユニット21Cとも組み合せられる。そして、これらの連結ユニット21A,21Cによって、第2バスバー11Bを保持し収容するバスバー収容部22(22B)が1つ形成される。バスバー収容部22Bは、図7の上下方向に沿って延びた小型の容器状をなしており、その内側で第2バスバー11Bを保持する。また、バスバー収容部22Bは、第2バスバー11Bの長手方向に沿って伸縮可能に構成されている。
【0039】
バスバー収容部22Bは、第2バスバー11Bが載せられる底板部23Aと、この底板部23Aの周りを囲む周壁部23Bとを備えている。底板部23A及び周壁部23Bは、それぞれ連結ユニット21A側と、連結ユニット21C側とに分かれている。底板部23Aにおける長手方向の両端には、それぞれ開口部24が設けられている。この開口部24においては、第2バスバー11Bの端部を、電極端子4と接触できるようにバスバー収容部22から露出させている。
【0040】
周壁部23Bの内面側には、第2バスバー11Bがその厚み方向に浮き上がるのを規制する規制突起26が複数個設けられている。この規制突起26は、周壁部23Bの内面から突出した形状をなしており、第2バスバー11Bをその上面側から底板部23A側に向かって押さえている。また、周壁部23Bの内面側には、第2バスバー11Bの各切欠部13とそれぞれ係合する係合突起27が複数個設けられている。図4に示されるように、係合突起27は、周壁部23Bの内面から突出した形状をなすと共に、第2バスバー11Bの長手方向に沿って延びた形状をなしている。また、係合突起27は、切欠部13よりも小さく設定されており、そして、係合突起27の前記長手方向における両端部分と切欠部13との間に、予め隙間が設けられている。
【0041】
バスバー収容部22Bの連結ユニット21A側は、その係合突起27が切欠部13内を移動できる範囲内において、第2バスバー11Bの長手方向に沿って図7の上下方向に移動することができる。同様に、バスバー収容部22Bの連結ユニット21C側も、その係合突起27が切欠部13内を移動できる範囲内において、第2バスバー11Bの長手方向に沿って図7の上下方向に移動することができる。このようにして、バスバー収容部22Bは、第2バスバー11Bの長手方向に沿って伸縮可能(スライド可能)となっている。
【0042】
また、連結ユニット21Bは、連結ユニット21Dとも組み合せられる。そして、これらの連結ユニット21B,21Dによって、第2バスバー11Bを収容するバスバー収容部22Bが1つ形成される。これらの連結ユニット21B,21Dによって形成されるバスバー収容部22Bの基本的な構成は、上述した連結ユニット21A,21Cによって形成されるバスバー収容部22Bと同様である。これらのユニット21B,21Dによって形成されるバスバー収容部22Bも、第2バスバー11Bの長手方向に沿って伸縮可能(スライド可能)となっている。
【0043】
なお、連結ユニット21Cには、第2バスバー11Bを保持し収容するバスバー収容部22(22C)が設けられている。このバスバー収容部22Cは、第2バスバー11Bの長手方向に沿って伸縮しないものの、バスバー収容部22Bと同様、底板部23Aと、この底板部23Aを取り囲む周壁部23Bとを備えている。また、バスバー収容部22Cは、バスバー収容部22Bと同様、開口部24,規制突起26等を備えている。
【0044】
また、連結ユニット21Bと連結ユニット21Dとには、それぞれ開口部25が設けられている。これらの開口部25からは、電池配線モジュール10が単電池群2に載せられた際に、直列接続された各単電池3の端部に位置する電極端子4がそれぞれ露出される。
【0045】
連結ユニット21Bの開口部25からは、第2単電池列2Bの最も後方(図3の最も上側)にある単電池3の電極端子4が露出される(図3参照)。これに対して、連結ユニット21Dの開口部25からは、第2単電池列2Bの最も前方(図3の最も下側)にある単電池3の電極端子4が露出される(図3参照)。なお、これらの開口部25から露出した電極端子4には、それぞれ外部接続端子(図示せず)が接続される。そして、これらの外部接続端子には、外部のインバータ等に繋がる電線端末が接続される。
【0046】
このような樹脂プロテクタ20は、電極端子4の取付誤差等によって生じるバスバー11の端部と電極端子4との位置ずれ等に応じて、左右方向(第1バスバー11Aの長手方向)及び前後方向(第2バスバー11Bの長手方向)に、それぞれある程度、伸長し、又は収縮して、変形(伸縮変形)することができる。
【0047】
また、樹脂プロテクタ20は、4つの連結ユニット21A,21B,21C,21Dを連結してなる樹脂プロテクタ20は、全体的に見て、1つの角筒状の周壁20Aを備えているとも言える(図3を参照)。周壁20Aは、上面から見て概ね矩形状であり、各連結ユニット21A,21B,21C,21Dにおいて外側に配されているバスバー収容部22A,22B,22Cの周壁部23Bと、それ以外の各連結ユニット21A,21B,21C,21Dの壁状の部分とから構成されている。なお、周壁20Aの高さは、電池配線モジュール10が単電池群2に取り付けられる際に、工具を不要にバスバー11と接触させないことなどが考慮され、適宜、設定される。本実施形態の場合、周壁20Aの高さは、全周に亘って同じになるように設定されている。周壁20Aのうち単電池列2A,2Bの並び方向(図3における左右方向)の周壁を201Aとし、図3における上下方向の周壁を202Aとする。
【0048】
樹脂プロテクタ20内には、バスバー11以外に、各単電池3の電圧を検知するための複数個の電圧検知端子(図示せず)が設けられている。電圧検知端子は、各バスバー11上に重ねられ、そして各電圧検知端子には、電圧検知用電線(図示せず)が圧着等によってそれぞれ接続されている。なお、これらの電圧検知用電線は、図示しない電池ECUに接続されている。この電池ECUは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、各単電池3の電圧、電流、温度等の検知や、各単電池3の放充電制御コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0049】
樹脂プロテクタ20の周壁20Aのうち2つの単電池列2A,2Bの並び方向(図3における左右方向)に配される2つの周壁201A、201Aには図3に示すように、複数の係止部28と、位置決め突部29が、それぞれ設けられている。位置決め突部29は図2に示すように、第1単電池列2Aに対応する位置に配される周壁201Aに設けた2つの係止部28の間に設けられている。
【0050】
係止部28にはカバー30に設けた被係止部32が係合するようになっており、位置決め突部29にはカバー30に設けた位置決め凹部33(位置決め部の一例)が嵌合するようになっている。この位置決め突部29が位置決め凹部33に嵌合することによって、カバー30を樹脂プロテクタ20に取り付ける際に、カバー30が樹脂プロテクタ20に対して位置決めされる。
【0051】
係止部28および位置決め突部29は周壁201Aから外側方向に突出するように設けられている。係止部28の上端側の面は上側から下側に向かって傾斜する傾斜面28Aとされこの傾斜面28Aにより被係止部32が案内されるようになっている。係止部28の傾斜面28Aの下側の面は、被係止部32と接触して、係止部28を被係止部32に係止された状態とする係止面28Bである(図12を参照)。
【0052】
カバー30は、図1に示すように、上面視略矩形状をなしている。カバー30は、工具等がバスバー11に接触して電池モジュール1が短絡すること等を防止するために、樹脂プロテクタ20の開口(周壁20Aの上端部分が囲む部分)を覆うように、樹脂プロテクタ20に対して着脱可能に取り付けられる。カバー30は、樹脂プロテクタ20と同様、絶縁性の合成樹脂材料からなる。
【0053】
カバー30は、板状のカバー本体部31と、カバー本体部31の長辺側の端部に設けられる複数個の被係止部32および位置決め凹部33とを備えている。カバー30の被係止部32は樹脂プロテクタ20の係止部28に係合するようになっており、位置決め凹部33は、樹脂プロテクタ20の位置決め突部29に嵌合して、位置決めされるようになっている。
【0054】
カバー30の被係止部32は枠状(環状)をなしており、係止部28に対応して長辺側の2つの側面にそれぞれ複数個(4個)設けられている。被係止部32は、図2に示す上下方向に配される2つの縦枠部32Aと2つの縦枠部32Aをつなげる横枠部32Bとを備える。被係止部32の縦枠部32Aと横枠部32Bに囲まれた部分は係止部28を挿入可能に開口する開口部32Cである。
【0055】
被係止部32の開口部32Cの大きさは、係止部28と縦枠部32Aとの間に一定の大きさを有する隙間32Dが形成されるように設定される。そして、被係止部32は、係止部28に対して相対的に、樹脂プロテクタ20の長辺方向(図1の左右方向)に移動することができるようになっている。
【0056】
さて、本実施形態において、カバー30の略中央部には、図10〜図12に示すように、他の部分よりも肉厚が小さい複数の薄肉部34A(本実施形態では3つ)と、2つの薄肉部34Aの間に形成され薄肉部34Aよりも肉厚が大きい肉厚部34B(本実施形態では2つ)とが形成されている。薄肉部34Aおよび肉厚部34Bは、図8に示すように、カバー30の長手方向に沿って、一端部(図8の左端部)から他端部(図8の右端部)にかけて、帯状に形成されている。
【0057】
本施形態では薄肉部34Aのところでカバー30が折れ曲がることで、カバー30を短辺方向に伸縮可能とすることができる(図12を参照)。つまり、本実施形態では、カバー30が、樹脂プロテクタ20に対して、図1における左右方向に移動することができ、この薄肉部34Aと肉厚部34Bとからなる部分がずれ調整部34として機能する。
【0058】
次に、電池配線モジュール10を単電池群2に組み付ける工程について説明する。図1に示すように、4つの単電池3を並べてなる単電池列2Aを2つ、左右方向に並べる。2つの単電池列2A.2Bの電極端子4が形成された面の上に、図4に示す電池配線モジュール10を載せる。その際、電池配線モジュール10の各バスバー11の端部が、各単電池列2A,2Bの各電極端子4上にそれぞれ重ねられる。各バスバー11は所定の電極端子4A,4B間に、それぞれ架け渡される。
【0059】
そして、バスバー11の通し孔12と、電極端子4に設けられているネジ孔5との位置合わせが行われる(図3参照)。この位置合わせを行う際に、電池配線モジュール10(樹脂プロテクタ20)は、電極端子4の取付誤差等に応じて、外観形状が変化する。電池配線モジュール10が変形して、樹脂プロテクタ20が短辺方向(電池モジュール1の前後方向)に伸長すると、隣り合った一部の係止部28同士の間隔が広くなる。これに対して、電池配線モジュール10が変形して、樹脂プロテクタ20が短辺方向(電池モジュール1の前後方向)に収縮すると、隣り合った一部の係止部28同士の間隔が狭くなる。
【0060】
次に、互いに位置合わせされた通し孔12とネジ孔5に、固定用ボルト6の軸部6Aを通して、固定用ボルト6をネジ孔5に螺着することにより、バスバー11が電極端子4に密着した状態で固定される。全てのバスバー11を、固定用ボルト6を用いて電極端子4に固定することによって、単電池群2を構成する単電池3同士が互いに直列接続されると共に、電池配線モジュール10自身が単電池群2に取り付けられる。
【0061】
次に、電池配線モジュール10にカバー30を取り付ける工程について説明する。まずカバー30を、図9に示すように、単電池群2に取り付けられた電池配線モジュール10を覆うように、電池配線モジュール10の上方に配する。そして、カバー本体部31に形成した位置決め凹部33を、樹脂プロテクタ20の周壁20Aに設けられている位置決め突部29に嵌合させて、カバー30を、樹脂プロテクタ20に位置決めする。
【0062】
カバー30を、樹脂プロテクタ20に対して位置決めすると、カバー本体部31に形成された各被係止部32の位置が、樹脂プロテクタ20に形成された各係止部28の位置にそれぞれ合せられる。被係止部32の横枠部32Bは、係止部28の傾斜面28A上に沿って移動しながら、下方へ移動する。被係止部32は、案内部51a上を沿って下方へ移動する際、外側に向かって拡開する。そして、被係止部32の横枠部32Bが、係止部28の傾斜面28Aと係止面28Bとを通過すると、被係止部32が弾性復帰して、係止部28が被係止部32の開口部32C内に入り込んだ状態となる。係止部28が開口部32C内に入り込むと、係止部28の係止面28Bが、被係止部32の横枠部32Bと係合した状態となる。つまり、枠状の被係止部32は、突起状の係止部28に対して引っ掛けられた状態となる。
【0063】
なお、係止部28が被係止部32と係合した状態では、係止部28の係止面28Bが、被係止部32の開口部32Cよりも外側にはみ出した形となっており、カバー30が上方に移動して外れることが抑制されている。このようにして、各係止部28と各被係止部32とを、それぞれ互いに係合させることによって、カバー30が電池配線モジュール10に取り付けられる。
【0064】
このとき、本実施形態では、被係止部32の開口部32Cは、係止部28と比べて大きく設定されており、係止部28と被係止部32との間には、図2に示すように、隙間32Dが形成されているため、被係止部32は、係止部28と係合した状態で、樹脂プロテクタ20の長辺方向にある程度、移動することができる。つまり、本実施形態では、樹脂プロテクタ20の形状が、電極端子4間のピッチのずれを吸収するなどにより、その長辺方向に変化して、隣り合った係止部28同士の間隔が変化したとしても、被係止部32は樹脂プロテクタ20の長辺方向に沿って係止部28に対して相対的に移動しつつ係合することができる。
【0065】
また、本実施形態では、単電池3の製造公差や組み付け公差などに起因して、樹脂プロテクタ20が短辺方向に伸縮変形したとしても、カバー30に設けた薄肉部34Aと肉厚部34Bとから構成されるずれ調整部34が伸縮することで、カバー30は樹脂プロテクタ20の短辺方向に相対的に移動させることができるので、樹脂プロテクタ20に確実に取り付けることができる(図10および図11を参照)。
【0066】
次に本実施形態の効果について説明する。
本実施形態においては、電池配線モジュール10のカバー30に、電極端子4間のピッチのずれに応じて変形または移動する樹脂プロテクタ20の位置ずれを調整するずれ調整部34が形成されているので、単電池群2を構成する単電池3の製造公差や組み付け公差や単電池群2を構成する各単電池3の膨張等により電極端子4のピッチのずれが生じて樹脂プロテクタ20が変形したり移動することにより位置ずれを起こしたとしても、カバーにおいて樹脂プロテクタ20の短辺方向への位置ずれを調整できる。
その結果、本実施形態によれば、電池配線モジュール10(樹脂プロテクタ20)が電極端子4間のピッチのずれを吸収して位置ずれを起こしたとしても、カバー30に形成したずれ調整部34により位置ずれが調整されるので、カバー30を電池配線モジュール10に確実に取り付けることができる。
【0067】
特に、本実施形態によれば、ずれ調整部34は、複数の薄肉部34Aと、2つの薄肉部34Aの間に形成され薄肉部34Aよりも肉厚が大きい肉厚部34Bとからなる構成であるから、肉厚が小さい薄肉部34Aが折れ曲がることで伸縮可能とすることができ、簡易な構造でずれ調整を行うことができる(図10および図11を参照)。
【0068】
また、本実施形態によれば、樹脂プロテクタ20には係止部28が設けられ、カバー30には係止部28に係合した状態で、樹脂プロテクタ20の長辺方向に移動可能な被係止部32が設けられているから、カバー30に設けた被係止部32が樹脂プロテクタ20に設けた係止部28に係合した状態で樹脂プロテクタ20の長辺方向に移動することで、ずれ調整部34により樹脂プロテクタ20の短辺方向と交差する方向における位置ずれを調整することができる。また、本実施形態によれば、カバー30が樹脂プロテクタ20に対して係合するので、カバー30の脱落が確実に防止できる。
【0069】
さらに、本実施形態によれば、カバー30には樹脂プロテクタ20に対して位置決めされる位置決め凹部33が設けられていているから、樹脂プロテクタ20にカバー30を取り付ける際の作業効率が向上する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、樹脂プロテクタ20の長辺方向に沿って薄肉部34Aと肉厚部34Bとを交互に設けることでずれ調整部34を設けたが、ずれ調整部34を樹脂プロテクタ20の短辺方向に沿って設けてもよい。また薄肉部34Aと肉厚部34Bの数は図1等に示す数に限定されない。
(2)上記実施形態では、樹脂プロテクタ20の単電池列2A,2Bの並び方向に沿った周壁201Aに係止部28を4つずつ設けたが、樹脂プロテクタ20の短辺方向に配される周壁202Aに係止部28を形成してもよい。また係止部28の数は2つの周壁201A,201Aで相違していてもよい。
(3)上記実施形態では、位置決め部としてカバー30に位置決め凹部33を設けたが、カバー30に突起状の位置決め部を設けて、カバー30の突起状の位置決め部を嵌合あるいは係止可能な位置決め凹部33を樹脂プロテクタ20に設けてもよい。
(4)上記実施形態では、1つのカバー30を備える電池配線モジュール10を示したが、2以上のカバー30を備える電池配線モジュールであってもよい。
なお、実施形態1のように1つのカバー30を備える構成とすると、取り付け作業を簡易なものとすることができるので好ましい。
(5)上記実施形態では4つの単電池3を並べて1つの単電池列を構成したが、単電池列を構成する単電池3の数は3以下あるいは5以上であってもよい。
(6)上記実施形態では単電池列2A,2Bを2列に並べてなる単電池群2を示したが、単電池列を1列としてもよいし3列以上としてもよい。
(7)上記実施形態では、複数の連結ユニットを連結させてなる樹脂プロテクタを示したが、これに限定されない。樹脂プロテクタは連結しない複数のユニットからなるものであってもよい。複数のユニットからなる樹脂プロテクタを備える場合、カバーはユニットごとに設けてもよいし、複数のユニットに対して1のカバーを設けてもよい。
【符号の説明】
【0070】
1…電池モジュール
2…単電池群
3…単電池
4…電極端子
4A…正極の電極端子
4B…負極の電極端子
10…電池配線モジュール
11…バスバー
20…樹脂プロテクタ
21A,21B,21C,21D…連結ユニット
22…バスバー収容部
28…係止部
29…位置決め突部
30…カバー
32…被係止部
32D…隙間
33…位置決め凹部(位置決め部)
34…ずれ調整部
34A…薄肉部
34B…肉厚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数並べてなる単電池群の電極端子間を電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを保持する樹脂プロテクタとを備える電池配線モジュールの、前記樹脂プロテクタを覆うカバーであって、
前記樹脂プロテクタは、前記電極端子間のピッチのずれに応じて、変形可能または移動可能とされ、
前記樹脂プロテクタの変形または移動に起因する位置ずれを調整するずれ調整部が形成されていることを特徴とする電池配線モジュールのカバー。
【請求項2】
前記ずれ調整部は、他の部分よりも肉厚が小さい複数の薄肉部と、2つの前記薄肉部の間に形成され前記薄肉部よりも肉厚が大きい肉厚部とからなることを特徴とする請求項1に記載の電池配線モジュールのカバー。
【請求項3】
前記樹脂プロテクタには係止部が設けられ、
前記係止部に係合した状態で、前記薄肉部および前記肉厚部の並び方向と交差する方向に移動可能な被係止部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電池配線モジュールのカバー。
【請求項4】
前記樹脂プロテクタに対して位置決めされる位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の電池配線モジュールのカバー。
【請求項5】
正極及び負極の電極端子を有する単電池を複数並べてなる単電池群の電極端子間を電気的に接続するバスバーと、前記バスバーを保持する樹脂プロテクタと、前記樹脂プロテクタを覆うカバーとを備える電池配線モジュールであって、
前記樹脂プロテクタは、前記電極端子間のピッチのずれに応じて、変形可能または移動可能とされ、
前記カバーには、前記樹脂プロテクタの変形または移動に起因する位置ずれを調整するずれ調整部が形成されていることを特徴とする電池配線モジュール。
【請求項6】
前記ずれ調整部は、他の部分よりも肉厚が小さい複数の薄肉部と、2つの前記薄肉部の間に形成され前記薄肉部よりも肉厚が大きい肉厚部とからなることを特徴とする請求項5に記載の電池配線モジュール。
【請求項7】
前記樹脂プロテクタには係止部が設けられる一方、
前記カバーには前記係止部に係合した状態で、前記薄肉部および前記肉厚部の並び方向と交差する方向に移動可能な被係止部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の電池配線モジュール。
【請求項8】
前記カバーには、前記樹脂プロテクタに対して位置決めされる位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれか一項に記載の電池配線モジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−37878(P2013−37878A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172855(P2011−172855)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】