説明

電源瞬断対応装置

【課題】瞬断時間を正確に設定することができる電源瞬断対応装置を提供する。
【解決手段】携帯電話1は、電池パック2と、電源瞬断対応装置10と、を備え、電源瞬断対応装置10は、電池パック2からの電力の供給が停止したときにRTC12及び瞬断対応部13に電力を供給するバックアップ電源11と、クロックパルスを出力するRTC12と、瞬断を検出する電圧設定回路16を有する瞬断対応部13と、を備え、電圧設定回路16は、クロックパルスのパルス数により瞬断時間を求め、瞬断時間が閾値よりも小さいときは電源を再度立ち上げ、瞬断時間が閾値と一致したときは電源オフ状態を維持する構成を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源の供給が瞬間的に停止されても、それ以前の状態を保持する電源瞬断対応装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯機器において、落下等の衝撃により電池パック等からの電源の供給が瞬間的に停止する電源瞬断が発生することがある。そのため、従来の携帯機器には電源瞬断対応回路が設けてある。この電源瞬断対応回路は、たとえ瞬断があった場合においても、設定した時間内であれば電源を再度立ち上げ、瞬断する以前の状態を保持する回路である。従来、瞬断した時間を把握する手段としては、抵抗とコンデンサとで時定数回路を構成し、この時定数回路の放電時間を利用していた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−191545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の時定数回路を用いた構成では、時定数回路の抵抗及びコンデンサの値や、時定数回路に接続される回路の入力抵抗等のばらつきにより瞬断時間を正確に設定できないという課題があった。
【0005】
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、瞬断時間を正確に設定することができる電源瞬断対応装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電源瞬断対応装置は、着脱可能な電池と、前記電池の電力がスイッチ素子を介して供給される回路部と、を有し、前記電池からの電力供給が瞬断したときに前記スイッチ素子がオン状態からオフ状態に変化して前記電力供給が停止される電子機器に設けられる電源瞬断対応装置であって、予め定められた周波数のクロックパルスを出力するクロックパルス出力部と、前記電力供給が瞬断した瞬断時間を前記クロックパルスのパルス数により検出する瞬断時間検出部と、前記瞬断時間検出部が検出した瞬断時間に基づいて前記スイッチ素子をオン状態及びオフ状態のいずれか一方に設定するスイッチ素子制御部と、前記瞬断時間中に前記クロックパルス出力部、瞬断時間検出部及び前記スイッチ素子制御部に電力を供給するバックアップ電源と、を備え、前記スイッチ素子制御部は、前記瞬断時間が予め定められた閾値時間未満のとき前記スイッチ素子をオフ状態からオン状態にし、前記瞬断時間が前記閾値時間以上のとき前記スイッチ素子のオフ状態を維持するものである構成を有している。
【0007】
この構成により、本発明の電源瞬断対応装置は、瞬断時間検出部が、クロックパルスのパルス数により瞬断時間を検出するので、瞬断時間を正確に設定することができる。
【0008】
また、本発明の電源瞬断対応装置は、前記クロックパルス出力部は、現在時刻を計時するリアルタイムクロックである構成を有している。
【0009】
この構成により、本発明の電源瞬断対応装置は、瞬断時間検出部が、クロックパルス出力部が生成するクロックパルスのパルス数により瞬断時間を検出するので、瞬断時間を正確に設定することができる。
【0010】
さらに、本発明の電源瞬断対応装置は、前記クロックパルス出力部と、瞬断時間検出部と、前記スイッチ素子制御部とが、1つのICパッケージに内蔵されている構成を有している。
【0011】
この構成により、本発明の電源瞬断対応装置は、クロックパルス出力部、瞬断時間検出部及びスイッチ素子制御部のワンチップ化が容易となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、瞬断時間を正確に設定することができるという効果を有する電源瞬断対応装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態における携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態における電源瞬断対応装置の動作説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態における携帯電話の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の電源瞬断対応装置を携帯電話に適用した例を挙げて説明する。
【0015】
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態における携帯電話の構成について説明する。
【0016】
図1に示すように、本実施形態における携帯電話1は、電池パック2、接続端子3、トランジスタ4〜6、電源スイッチ7、回路部8、電源瞬断対応装置10を備えている。電源瞬断対応装置10は、バックアップ電源11、リアルタイムクロック(以下「RTC」と記す。)12、瞬断対応部13を備える。瞬断対応部13は、瞬断監視回路14、メモリ15、電圧設定回路16を備えている。
【0017】
電池パック2は、電池2a、接続端子2bを有する。接続端子2bは、本体側の接続端子3と接触して電気的に接続されている。
【0018】
トランジスタ4は、PNP型トランジスタで構成され、エミッタ電極、コレクタ電極、ベース電極を有する。トランジスタ4において、エミッタ電極は接続端子3に接続され、コレクタ電極は回路部8に接続されている。ベース電極は、トランジスタ5及び6、電源スイッチ7に接続されている。ここで、トランジスタ4は、本発明に係るスイッチ素子を構成する。
【0019】
トランジスタ5及び6は、それぞれ、NPN型トランジスタで構成され、エミッタ電極、コレクタ電極、ベース電極を有する。
【0020】
トランジスタ5のコレクタ電極は、トランジスタ4のベース電極に接続されている。トランジスタ5のベース電極は、電源瞬断対応装置10に接続されている。トランジスタ5のエミッタ電極は、接地されている。
【0021】
トランジスタ6のコレクタ電極は、トランジスタ4のベース電極に接続されている。トランジスタ6のベース電極は、回路部8に接続されている。トランジスタ6のエミッタ電極は、接地されている。
【0022】
電源スイッチ7は、例えば、2つの接点を有する押しボタンスイッチで構成される。電源スイッチ7の一方の接点はトランジスタ4のベース電極に接続され、他方の接点は接地されている。
【0023】
回路部8は、詳細な図示は省略したが、CPU8aをはじめ、CPU8aが起動時にプログラムを読み出すプログラムROM、RAM、送受信回路等の携帯電話機能を実現するための回路を備えている。CPU8aは、電源スイッチ7が所定時間以上押し続けられたとき(以下「長押し」という。)、トランジスタ4をオン状態に維持して電源の供給を保持するためのパワーホールド信号(図ではPH信号)をトランジスタ6のベース電極に出力するようになっている。また、CPU8aは、電源スイッチ7が長押しされたとき、電源がオンにされた旨を示す電源オン信号を電圧設定回路16に出力するようになっている。
【0024】
バックアップ電源11は、例えば、一次電池又は二次電池で構成され、電池パック2からの電源の供給が停止した場合でも、RTC12及び瞬断対応部13に電源を供給することができるようになっている。このバックアップ電源11は、トランジスタ5をオン状態にするのに十分な電圧を出力するものである。
【0025】
RTC12は、例えば、周波数32.768kHzのクロックパルスに基づいて現在時刻を計時する機能を有するICで構成されている。また、RTC12は、周波数32.768kHzのクロックパルスを電圧設定回路16に出力するようになっている。このRTC12は、本発明に係るクロックパルス出力部を構成する。
【0026】
瞬断監視回路14は、接続端子3に接続され、電池パック2の電池2aの電池電圧Vccを監視するようになっている。また、瞬断監視回路14は、電池電圧Vccが予め定められた閾値電圧Vth以上のときその旨を示すハイレベルの信号と、電池電圧Vccが閾値電圧Vth未満のときその旨を示すローレベルの信号と、を電圧設定回路16に出力するようになっている。
【0027】
メモリ15は、予め定められる瞬断時間の閾値を設定するためのパルス数のカウント値(以下「設定カウント値」という。)のデータを記憶するようになっている。この設定カウント値は、例えば、携帯電話1の電源投入時にCPU8aがプログラムROMから読み込むプログラムによって設定されるようになっている。
【0028】
電圧設定回路16は、カウンタ回路16aを有する。このカウンタ回路16aは、RTC12が出力するクロックパルスのパルス数をカウントするようになっている。また、電圧設定回路16は、瞬断監視回路14からの信号に基づいて、トランジスタ5のベース電極に印加する電圧を設定するようになっている。ここで、トランジスタ5のベース電極に印加する電圧は、電圧設定回路16によって生成されるものである。なお、電圧設定回路16は、本発明に係る瞬断時間検出部及びスイッチ素子制御部を構成する。
【0029】
具体的には、電圧設定回路16は、CPU8aから電源オン信号を受信した後において、以下のように動作するものである。なお、電圧設定回路16がCPU8aから電源オン信号を受信する前においては、電圧設定回路16がトランジスタ5のベース電極に印加する電圧はローレベルであり、トランジスタ5はオフ状態である。
【0030】
まず、電圧設定回路16は、瞬断監視回路14からハイレベルの信号を入力している期間では、トランジスタ5をオン状態とするハイレベルの電圧をトランジスタ5のベース電極に印加するようになっている。
【0031】
一方、電圧設定回路16は、瞬断監視回路14からローレベルの信号を入力した後におけるカウンタ回路16aのカウント値が、メモリ15から読み出した設定カウント値よりも小さい期間は、トランジスタ5をオン状態とするハイレベルの電圧をトランジスタ5のベース電極に印加するようになっている。
【0032】
また、電圧設定回路16は、瞬断監視回路14からローレベルの信号を入力している期間であって、カウンタ回路16aのカウント値が、メモリ15から読み出した設定カウント値と一致したとき、トランジスタ5をオフ状態とする電圧をトランジスタ5のベース電極に印加するようになっている。
【0033】
次に、本実施形態における携帯電話1の動作について説明する。なお、以下の説明では、RTC12が周波数32.768kHzのクロックパルスを電圧設定回路16に出力するものとし、メモリ15には設定カウント値として65000カウント(約2秒間相当)を示すデータが記憶されているものとする。
【0034】
ユーザによる電源スイッチ7の長押しにより電源スイッチ7が閉じられると、トランジスタ4のベース電極が接地され、トランジスタ4がオフ状態からオン状態になり、電池2aの電力が回路部8に供給される。
【0035】
回路部8のCPU8aは、電源オン信号を電圧設定回路16に出力する。その結果、電圧設定回路16は、トランジスタ5のベース電極にハイレベルの電圧を印加することとなる。
【0036】
また、CPU8aは、パワーホールド信号を生成してトランジスタ6のベース電極に出力する。その結果、トランジスタ6はオフ状態からオン状態になり、その後、電源スイッチ7が開いてもトランジスタ4はオン状態を維持し、電池2aの電力が回路部8に継続して供給されることとなる。
【0037】
この状態では、瞬断監視回路14は、電池パック2の接続端子2bと本体側の接続端子3とが接続されているので、ハイレベルの電圧を電圧設定回路16に出力する。
【0038】
ここで、瞬断監視回路14が監視している電池電圧が閾値電圧未満になった場合を想定する。例えば、携帯電話1に落下等による衝撃が加わり、電池パック2の接続端子2bと本体側の接続端子3とが瞬間的に離れた場合や、携帯電話1のユーザが電源断動作を行った場合である。この場合、トランジスタ4がオン状態からオフ状態になり、電池2aの電力が回路部8には供給されない状態(以下「電源非供給状態」という。)となる。その結果、CPU8aは、パワーホールド信号の出力を停止するので、トランジスタ6はオン状態からオフ状態になる。
【0039】
一方、電源瞬断対応装置10では、電源非供給状態において、バックアップ電源11からRTC12及び瞬断対応部13に電力が供給されるので、次のように動作する。
【0040】
RTC12は、周波数32.768kHzのクロックパルスを電圧設定回路16に出力する。電圧設定回路16のカウンタ回路16aは、クロックパルスのパルス数をカウントする。電圧設定回路16は、メモリ15から設定カウント値を読み出す。また、電圧設定回路16は、瞬断監視回路14からの信号に基づいてトランジスタ5のベース電極に印加する電圧を設定する。以下、図2を用いて説明する。
【0041】
まず、図2(a)に示すように、電源非供給状態が時刻t1からt2までの期間であった場合について説明する。
【0042】
この場合、瞬断監視回路14は、時刻t1において、電池電圧が通常時の電圧Vccから0ボルトになったことを検出し、時刻t2において、電池電圧が0ボルトから電圧Vccになったことを検出する。すなわち、瞬断監視回路14からの出力レベルは、時刻t1まではハイレベル、時刻t1からt2までの期間ではローレベル、時刻t2以降はハイレベルとなる。
【0043】
時刻t1からt2までの期間において、カウント値は3カウント(約92μs相当)であり、設定カウント値(65000カウント)よりも小さい。したがって、電源非供給状態において、バックアップ電源11から電力供給を受けている電圧設定回路16の出力レベルは、ハイレベルのままであり、トランジスタ5はオン状態を維持することとなる。その結果、時刻t2において、電池パック2の接続端子2bと本体側の接続端子3とが再度接続されると、トランジスタ4はオン状態となって電池2aの電力が回路部8に供給される。そして、CPU8aからトランジスタ6のベース電極にパワーホールド信号が出力され、トランジスタ4がオン状態に維持されて回路部8への電源の供給が保持される。
【0044】
次に、図2(b)に示すように、電源非供給状態が時刻t1からt3までの期間であった場合について説明する。ここで、時刻t1からt3までの期間におけるクロックパルス数は設定カウント値(65000カウント)である。
【0045】
この場合、瞬断監視回路14は、時刻t1において、電池電圧が通常時の電圧Vccから0ボルトになったことを検出し、電圧設定回路16に出力する信号レベルはハイレベルからローレベルになる。
【0046】
電圧設定回路16は、時刻t1以降にカウンタ回路16aのカウント値が設定カウント値(=65000カウント)と一致した時刻t3において、出力信号のレベルをハイレベルからローレベルに切り替える。その結果、トランジスタ5はオフ状態となって、電池2aの電力は回路部8に供給されない状態(電源オフの状態)が継続される。図2(b)に示した動作は、例えば、ユーザが電源断動作を行った場合の動作である。
【0047】
以上のように、本実施形態における携帯電話1によれば、電圧設定回路16がクロックパルスのパルス数により瞬断時間を検出する構成としたので、瞬断時間を正確に設定することができる。
【0048】
また、本実施形態における携帯電話1では、瞬断時間の閾値を設定するためのパルス数の設定カウント値をメモリ15が記憶する構成としたので、瞬断時間の設定や変更をソフトウェアにより容易に変更することができる。
【0049】
(第2実施形態)
まず、本発明に係る携帯電話の第2実施形態における構成について説明する。なお、本実施形態における携帯電話9は、第1実施形態における携帯電話1(図1参照)の一部の構成を変更したものであり、携帯電話1と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0050】
図3に示すように、本実施形態における携帯電話9は、電池パック2、接続端子3、トランジスタ4、電源スイッチ7、回路部8、電源瞬断対応装置20を備えている。
【0051】
電源瞬断対応装置20は、バックアップ電源11、RTC12、瞬断対応部13、NOR(否定論理和)回路21を備える。ここで、RTC12、瞬断対応部13及びNOR回路21は、1つのICパッケージに内蔵されている。
【0052】
NOR回路21は、バックアップ電源11に接続されており、電池パック2からの電源の供給が停止した場合でも、バックアップ電源11から電力が供給されるようになっている。また、NOR回路21は、電圧設定回路16の出力信号と、CPU8aからのパワーホールド信号とを入力し、両信号の信号レベルに基づいてトランジスタ4をオン状態又はオフ状態に設定するようになっている。
【0053】
具体的には、NOR回路21は、電圧設定回路16の出力信号及びパワーホールド信号の少なくとも一方がハイレベルのときは、ローレベルの信号を出力して、トランジスタ4をオン状態にするようになっている。また、NOR回路21は、電圧設定回路16の出力信号がローレベル、かつ、パワーホールド信号がローレベルのときのみハイレベルの信号を出力して、トランジスタ4をオフ状態にするようになっている。
【0054】
以上のように、本実施形態における携帯電話9によれば、電圧設定回路16がクロックパルスのパルス数により瞬断時間を検出し、検出した瞬断時間に基づいてNOR回路21がトランジスタ4をオン状態又はオフ状態に設定する構成としたので、瞬断時間を正確に設定することができるとともに、RTC12、瞬断対応部13及びNOR回路21をワンチップ化することができる。
【0055】
また、前述の構成により、本実施形態における携帯電話9において、RTC12、瞬断対応部13及びNOR回路21をASIC(Application Specific Integrated Circuit)として作製することもできる。また、RTC12、瞬断対応部13及びNOR回路21をCPU8aとワンチップ化することもできる。また、NOR回路21をトランジスタやFETなどのスイッチング素子としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
以上のように、本発明に係る電源瞬断対応装置は、瞬断時間を正確に設定することができるという効果を有し、電源の供給が瞬間的に停止されても、それ以前の状態を保持する電源瞬断対応装置等として有用である。
【符号の説明】
【0057】
1、9 携帯電話
2 電池パック
2a 電池
2b、3 接続端子
4 トランジスタ(スイッチ素子)
5、6 トランジスタ
7 電源スイッチ
8 回路部
8a CPU
10 電源瞬断対応装置
11 バックアップ電源
12 RTC(クロックパルス出力部)
13 瞬断対応部
14 瞬断監視回路
15 メモリ
16 電圧設定回路(瞬断時間検出部、スイッチ素子制御部)
16a カウンタ回路
20 電源瞬断対応装置
21 NOR回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着脱可能な電池と、前記電池の電力がスイッチ素子を介して供給される回路部と、を有し、前記電池からの電力供給が瞬断したときに前記スイッチ素子がオン状態からオフ状態に変化して前記電力供給が停止される電子機器に設けられる電源瞬断対応装置であって、
予め定められた周波数のクロックパルスを出力するクロックパルス出力部と、
前記電力供給が瞬断した瞬断時間を前記クロックパルスのパルス数により検出する瞬断時間検出部と、
前記瞬断時間検出部が検出した瞬断時間に基づいて前記スイッチ素子をオン状態及びオフ状態のいずれか一方に設定するスイッチ素子制御部と、
前記瞬断時間中に前記クロックパルス出力部、瞬断時間検出部及び前記スイッチ素子制御部に電力を供給するバックアップ電源と、を備え、
前記スイッチ素子制御部は、前記瞬断時間が予め定められた閾値時間未満のとき前記スイッチ素子をオフ状態からオン状態にし、前記瞬断時間が前記閾値時間以上のとき前記スイッチ素子のオフ状態を維持するものである電源瞬断対応装置。
【請求項2】
前記クロックパルス出力部は、現在時刻を計時するリアルタイムクロックである請求項1に記載の電源瞬断対応装置。
【請求項3】
前記クロックパルス出力部と、瞬断時間検出部と、前記スイッチ素子制御部とが、1つのICパッケージに内蔵されている請求項1又は請求項2に記載の電源瞬断対応装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−130188(P2012−130188A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280631(P2010−280631)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(000004330)日本無線株式会社 (1,186)
【Fターム(参考)】