説明

電話システム、サーバ装置及び電話システムで使用される制御方法

【課題】1台のサーバ装置にのみライセンスを登録するのみで、IP電話端末にて任意の機能やハードウェア回路を利用できるようにする。
【解決手段】実施形態によれば、サーバ装置は、ライセンス認証部と、送信制御部と、登録制御部と、サービス制御部とを備える。ライセンス認証部は、登録要求に含まれる端末IDと、前記ライセンス記憶部に記憶される端末IDとを比較してライセンス認証を行う。送信制御部は、ライセンス認証部により端末IDが一致した電話端末に対し、ライセンス記憶部から対応するライセンス認証コードを読み出し、当該コードが正当であることをチェックするためのチェック情報を付加したライセンス認証コードを電話端末に送信する。登録制御部は、ライセンス認証コードに付随するチェック情報に基づいて、端末IDと、ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、または管理テーブルへの記憶を拒否する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ライセンス認証コードにより機能またはハードウェア回路を使用可/不可を変更する電話システム、サーバ装置及び電話システムで使用される制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IP網を介して、双方向に画像や音声をパケットデータとして、リアルタイムに送受信するIP電話システムが普及している。このIP電話システムでは、IP網に接続される各サーバ装置ごとに内線間通信や外線発着信を行えることは勿論のこと、IP網を経由したサーバ装置間での内線通信や外線発着信を行うことができる。
【0003】
ところで、上記IP電話システムでは、サーバ装置を設置している部署において、人員の増加や業務内容の変化等に応じてIP電話端末の機能を追加する必要が生じたり、また不要な機能を削除する必要が生じることがある。このような場合、従来のシステムでは、機能をあらかじめ作りこんでおき、ライセンス認証コードを入力することで機能の一部あるいは全部を利用可能とするような機能提供方法が一般的に行われている。または、機能を利用可能な端末の数や、機能を使う上で利用可能なメモリ容量など、容量に関する利用制限とその解除もライセンス認証コードにより行われることも一般的である。
【0004】
また、上記IP電話システムでは、IP電話端末をIP網上の各サーバ装置に予め登録しておき、IP電話端末にてIP網を使用して通話を行う際に、上記サーバ装置がIP電話端末のライセンス認証を行うようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−297254号公報
【特許文献2】特開2004−295846号公報
【特許文献3】特表2006−521713号公報
【特許文献4】特許登録4332344号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記IP電話システムでは、IP電話端末を利用するためには、サーバ装置にライセンスを登録しなければならない。よってサーバ装置の冗長構成を行っているIP電話システムにおいて、稼動系のサーバ装置と待機系のサーバ装置に別々にライセンスを登録しておかなければならない。または稼動系、待機系の運転状況に影響されずにライセンス認証をおこなうために第3のサーバ装置を用意する必要がある。また、待機系においては登録してきたIP電話端末を無条件に許可する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、1台のサーバ装置にのみライセンスを登録するのみで、他のサーバ装置に対しライセンスを登録することなく、IP電話端末にて任意の機能やハードウェア回路を利用でき、これによりユーザの費用負担の軽減及び機能またはハードウェア回路の不正使用を防止し得る電話システム、サーバ装置及び電話システムで使用される制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態によれば、電話システムは、複数の電話端末と、第1のサーバ装置と、第2のサーバ装置とを備える。第1のサーバ装置は、これら複数の電話端末を登録し、電話端末間の交換処理に係わる複数の機能または複数のハードウェア回路のうち少なくとも1つの機能またはハードウェア回路の使用を許可するため、あるいは容量を拡張するためのライセンス認証コードを前記電話端末を特定する端末IDに対応付けてライセンス記憶部に記憶し、当該ライセンス記憶部に記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とする。また、第1のサーバ装置は、ライセンス認証部と、送信制御部とを備える。ライセンス認証部は、複数の電話端末のいずれかから登録要求が送信された時、登録要求に含まれる端末IDと、前記ライセンス記憶部に記憶される端末IDとを比較してライセンス認証を行う。送信制御部は、このライセンス認証部により端末IDが一致した電話端末に対し、ライセンス記憶部から対応するライセンス認証コードを読み出し、当該コードが正当であることをチェックするためのチェック情報を付加したライセンス認証コードを電話端末に送信する。また、電話端末は、認証コード記憶部と、サーバ切替制御部とを備える。認証コード記憶部は、第1のサーバ装置から送られたチェック情報及びライセンス認証コードを記憶する。サーバ切替制御部は、登録している第1のサーバ装置に異常が発生したときに、第2のサーバ装置に対して登録要求及び認証コード記憶部に記憶されているライセンス認証コード及びチェック情報を送信する。第2のサーバ装置は、登録制御部と、サービス制御部とを備える。登録制御部は、電話端末から登録要求が送られた時に、電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随するチェック情報に基づいて、端末IDと、ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、または管理テーブルへの記憶を拒否する。サービス制御部は、管理テーブルに記憶されたライセンス認証コードに基づいて、電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】第1の実施形態に係るIP電話システムの概略構成図。
【図2】図1に示した稼働系サーバの構成を示すブロック図。
【図3】図2に示したライセンス情報テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図4】図2に示したサービス実行テーブルの記憶内容の一例を示す図。
【図5】図1に示したIP電話端末の機能構成を示すブロック図。
【図6】図1に示した待機系サーバの構成を示すブロック図。
【図7】第1の実施形態において、端末登録を行う際の稼働系サーバと、待機系サーバと、IP電話端末との間の情報の送受信動作を示すシーケンス。
【図8】ライセンス認証コードに発行時刻情報を付加した送信フォーマットの一例を示す図。
【図9】ライセンス認証コードに発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を付加した送信フォーマットの一例を示す図。
【図10】ライセンス認証コードにライセンス有効期間情報を付加した送信フォーマットの一例を示す図。
【図11】第2の実施形態に係る待機系サーバの構成を示すブロック図。
【図12】第2の実施形態において、端末登録を行う際の稼働系サーバと、待機系サーバと、IP電話端末との間の情報の送受信動作を示すシーケンス。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、稼働系サーバでIP電話端末に対しライセンス認証コードを発行する際に、コードが正当であることをチェックするためのチェック情報をライセンス認証コードに付加し、待機系サーバで登録要求元のIP電話端末から送られたライセンス認証コードについてチェック情報に基づいてチェックし、正当な端末であれば登録し、不正な端末であれば登録拒否を行うようにしたものである。
【0012】
図1は、第1の実施形態に係るIP電話システムの概略構成図である。
【0013】
このIP電話システムは、IPネットワーク1を有する。IPネットワーク1には、稼働系サーバSV1と、待機系サーバSV2が接続されている。また、稼働系サーバSV1には、複数のIP電話端末T11〜T1n(nは自然数)がIPネットワーク1を介して登録される。なお、IP電話端末T11〜T1nは、通話処理機能と映像等のメディア情報処理機能とを備えている。
【0014】
稼働系サーバSV1は、複数のIP電話端末T11〜T1n間またはIP電話端末T11〜T1nと公衆網(図示せず)との間で、例えばSIPに従ってセッションを確立する交換制御機能を備える。そして、セッション確立後は、発信側と着信側のIP電話端末間でピアツーピア接続でIPパケットを送受信することで、音声通信を行なう。
【0015】
また、稼働系サーバSV1は、発着信に応じてIP電話端末T11〜T1n相互間及びこれらIP電話端末T11〜T1nと公衆網の加入者線との間を交換接続する機能を基本サービス機能とし、その他にこの交換接続処理に関係する複数のオプションサービス機能を有する。これら複数のオプションサービス機能としては、例えばコールピックアップ機能やコールフォワード機能、マルチアピアランス機能等がある。
【0016】
さらに、稼働系サーバSV1は、IP電話端末T11〜T1nに対し、ライセンス認証コードを送って機能またはハードウェア回路の追加設定または制限を行う機能を有する。このライセンス認証コードには、機能またはハードウェア回路をアクティブにするための指示コードまたはメモリ容量を拡張するための指示コードと、システムIDとが挿入される。
【0017】
図2は、上記稼働系サーバSV1の構成を示すブロック図である。
【0018】
稼働系サーバSV1は、制御部21、ノースブリッジ22、主メモリ23、ビデオコントローラ24、表示部25、サウスブリッジ26、HDD(Hard Disk Drive)27、マルチドライブ28、LANコントローラ29、インタフェース部30、PCカードコントローラ31、BIOS−ROM(Basic Input/Output System ROM)33、EC/KBC(Embedded Controller/Keyboard Controller)34、電源コントローラ(PSC)35、電源部36、キーボード(KB)37、マウス用インタフェース(I/F)38、マウス39、I/Oコントローラ40などを備える。
【0019】
制御部21は、(CPU:Central Processing Unit)を主体として交換機サーバSV全体の制御を司るものであり、主メモリ23をワークエリアとして使用し、HDD27から主メモリ23にロードされる、オペレーティングシステム(OS)23a、ドライバ23b、交換プログラム23cなどを実行する。
ノースブリッジ22は、制御部21とサウスブリッジ26との間のブリッジ処理、主メモリ23の制御、ビデオコントローラ24の制御などを行う各種コントローラを備えている。
ビデオコントローラ24は、AGP(Accelerated Graphics Port)を介してノースブリッジ22に接続されており、表示部25に表示すべきデータの制御を行う。表示部25は、ビデオコントローラ24から送られてくるデータを画面上に表示するものであり、LCD(Liquid Crystal Display)を備えている。
【0020】
サウスブリッジ26は、ハブリンクを介してノースブリッジ22に接続されており、LPC(Low Pin Count)バス上の各種デバイス(EC/KBC34、I/Oコントローラなど)や、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各種PCIデバイス(LANコントローラ29、インタフェース部30、PCカードコントローラ31など)や、IDE(Integrated Drive Electronics)対応のディスクドライブや、USBデバイスなどの制御を行う各種コントローラを備える。
【0021】
HDD27は、プライマリIDEに対応するデバイスとしてサウスブリッジ26に接続されており、OSや交換プログラム等の各種プログラム、各種データ23dなどを記憶する内蔵のハードディスクである。マルチドライブ28は、セカンダリIDEに対応するデバイスとしてサウスブリッジ26に接続されており、リムーバブルな記録媒体であるCD−ROM、DVD−ROM、CD−R/RWを駆動する。
【0022】
LANコントローラ29は、PCIデバイスとしてサウスブリッジ26に接続されており、有線LANの仕様に準拠する通信機能を備え、同じ通信機能を備えた通信装置との間で通信を行うものである。
インタフェース部30は、PCIデバイスとしてサウスブリッジ26に接続されており、IPネットワーク1の仕様に準拠する通信機能を備え、IPパケットの授受に係わる処理を行う。
PCカードコントローラ31は、PCIデバイスとしてサウスブリッジ26に接続されており、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)の仕様に準拠し、各種のPCカードを制御するものである。BIOS−ROM33は、LPCバスに接続されており、電源が投入された際に主に交換機サーバSV内のハードウェアに対する設定処理などを行うBIOS(Basic Input/Output System)を格納している。EC/KBC34は、LPCバスに接続されており、電源コントローラ35やキーボード37等の入力装置の制御などを行う。このEC/KBC34は、組み込みコントローラであるEC(Embedded Controller)とキーボードコントローラとを一体化したものである。
【0023】
電源コントローラ35は、I2Cバスを介してEC/KBC34に接続されており、交換機サーバSV内の各部に供給する電圧を制御する。電源部36は駆動電力を生成し、交換機サーバSV内の各部に供給する。キーボード37は、EC/KBC34に接続されており、各種キーの押下に対応した入力信号をKBCに通知するものである。マウス用インタフェース38は、マウス39とEC/KBC34との間の信号のインタフェースを行うものである。マウス39は、マウス用インタフェース38に接続されており、クリック操作などにより入力を行うものである。I/Oコントローラ40は、LPCバスに接続されており、外部とシリアル信号やパラレル信号の入出力制御を行うと共に、マウス39との入出力制御をも行う。
【0024】
この稼働系サーバSV1においては、制御部21の制御のもとで、主メモリ23上に展開した交換プログラム23cがLANコントローラ29などと協働して所定の交換処理機能を実現する。稼働系サーバSV1は汎用のコンピュータサーバに交換プログラム23cをロードし、このプログラムを実行させることで電話端末間の交換機能を実現する。稼働系サーバSV1は、汎用コンピュータと同様に、データが記憶された領域が物理的には不連続なメモリ領域であっても、ソフトウェア(プロセスなど)から見て連続になるように見せかける仮想記憶システムを採用する。
【0025】
ところで、制御部21は、ライセンス実行部21aと、ライセンス認証部21bと、ライセンス認証コード生成部21cと、ライセンス認証コード送信部21dと、端末登録制御部21eと、サービス制御部21fとを備えている。
【0026】
ライセンス実行部21aは、初期の端末登録時に、IP電話端末T11〜T1nを特定する端末識別子と、ライセンス認証コード中のシステムIDとを対応付けてHDD27のライセンス情報テーブル271に記憶する。ライセンス情報テーブル271は、図3に示すように、IP電話端末T11〜T1nの電話番号となる端末識別子と、ライセンス情報の「あり/なし」を示す情報及びシステムIDとを対応付けたテーブルとなる。
【0027】
そして、ライセンス実行部21aは、例えば登録中のIP電話端末T11から「ボイスメール装置」の使用要求が到来した場合に、IP電話端末T11の端末識別子「2000」をキーとして、ライセンス情報テーブル271を参照して端末識別子「2000」に対応するシステムID「12345」を検索し、このシステムID「12345」をキーとしてサービス実行テーブル272を参照して「ボイスメール装置」が「使用可」に設定されているか否かを判定する。そして、「使用可」であるならば、「ボイスメール装置」の使用を許可する。
【0028】
サービス実行テーブル272は、図4に示すように、システムID毎に、オプションサービス機能の設定状態を管理するためのテーブルであり、各オプションサービス機能に対応付けて使用の可否を表すフラグが記憶されている。この使用可不可フラグが「使用可」に設定されている場合にはその機能は実行可能で、一方「使用不可」に設定されている場合にはその機能は実行不可能となる。また、メモリ容量については、50%まで拡張することもできる。
【0029】
ライセンス認証部21bは、IP電話端末T11〜T1nのいずれかから登録要求が送信された時、登録要求に含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う。
【0030】
ライセンス認証コード生成部21cは、上記ライセンス認証部21bにより端末識別子が一致した例えばIP電話端末T11に対し、サービス実行テーブル272から対応するライセンス認証コードを生成し、当該コードが正当であることをチェックするための発行時刻情報、有効期限情報といったチェック情報をライセンス認証コードに付加する。
【0031】
ライセンス認証コード送信部21dは、チェック情報を付加したライセンス認証コードを登録要求元のIP電話端末T11へ送信する。
【0032】
端末登録制御部21eは、上記ライセンス認証部21bにより端末識別子が一致しない例えばIP電話端末T14に対し、ライセンス認証コード要求を送信し、この要求に対しライセンス認証コードが送られ、当該コードが正当なものであることが判定された場合に、IP電話端末T14の端末識別子と、ライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に記憶する。また、上記要求に対しライセンス認証コードが所定時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードがNGである場合には、IP電話端末T14に対し登録を受け付けられない旨のメッセージを送信する。
【0033】
サービス制御部21fは、ライセンス情報テーブル271に登録されていないIP電話端末T14から「テレビ会議」の使用要求が到来した場合に、端末登録テーブル273中のIP電話端末T14の端末識別子に対応するシステムIDを参照し、このシステムIDをキーとしてサービス実行テーブル272を参照して「テレビ会議」が「使用可」に設定されているか否かを判定する。そして、「使用可」であるならば、「テレビ会議」の使用を許可する。
【0034】
一方、図5は、IP電話端末T11〜T1nの機能構成を示すブロック図である。ここでは、IP電話端末T11を代表して説明する。
【0035】
図5において、IP電話端末T11は、伝送部51、通話処理部52、主制御部53、操作パネル部54、ハンドセット55を有している。
【0036】
伝送部51は、外部の機器との間で伝送により種々のデータの授受を行なう。また、伝送部51は、外部の機器から送られてきたIPパケットから通話信号や制御信号を抽出し、通話信号を通話処理部52へ、制御信号を主制御部53へとそれぞれ与える。さらに伝送部51は、通話処理部52や制御部53から与えられるシリアルデータ信号を時分割多重してIPパケットを生成し、IPネットワーク1へ送信する。
【0037】
通話処理部52は、伝送部51から与えられる通話信号に含まれる通話データを取り出して、この通話データからアナログの受話音声信号を再生する。そして、通話処理部52は、この再生した受話音声信号によりハンドセット55の受話器を駆動し、受話音声の出力を行なわせる。また、通話処理部52には、ハンドセット55の送話器で生成されたアナログの送話音声信号が入力される。通話処理部52は、この送話音声信号を所定形態の通話信号に変換して、伝送部51へと与える。
【0038】
主制御部53は、CPU、ROM、RAMなどを有して構成され、ソフトウェア処理によりIP電話端末T11の各部の制御を行なう。
操作パネル部54は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部541と、キー入力部542とを備えている。表示部541には、主制御部53から出力された自装置の動作状態を表す種々情報、電話帳なども表示される。
【0039】
ところで、主制御部53は、ライセンス認証コード保存部531と、サーバ切替制御部532とを備えている。ライセンス認証コード保存部531は、稼働系サーバSV1から送られたライセンス認証コード及びチェック情報を記憶する。
【0040】
サーバ切替制御部532は、登録している稼働系サーバSV1に異常が発生したときに、待機系サーバSV2に対して登録要求及びライセンス認証コード保存部531に記憶されているライセンス認証コード及びチェック情報を送信する。
【0041】
一方、図6は、上記待機系サーバSV2の構成を示すブロック図である。なお、図6において、上記図2と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
待機系サーバSV2の制御部61には、端末登録制御部61aと、ライセンス実行制御部61bとが備えられる。
【0042】
端末登録制御部61aは、例えばIP電話端末T11から登録要求が送られた時に、登録要求に含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う。ここでは、IP電話端末T11の端末識別子「2000」は、ライセンス情報テーブル271に登録されていないので、ライセンス認証コード要求を送信し、この要求に対しライセンス認証コードが送られ、当該コードが正当なものであることが判定された場合に、IP電話端末T11の端末識別子と、ライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に記憶する。また、上記要求に対しライセンス認証コードが所定時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードがNGである場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージを送信する。
【0043】
ライセンス実行制御部61bは、IP電話端末T11から例えば「ボイスメール装置」の使用要求が到来した時に、端末登録テーブル273に記憶されたIP電話端末T11の端末識別子「2000」に対応するシステムID「12345」を参照し、このシステムIDをキーとしてサービス実行テーブル272を参照して「ボイスメール装置」が「使用可」に設定されているか否かを判定する。そして、「使用可」であるならば、「ボイスメール装置」の使用を許可する。
【0044】
次に、上記構成における動作について説明する。
図7は、端末登録を行う際の稼働系サーバSV1と、待機系サーバSV2と、IP電話端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンスである。
【0045】
ここで、IP電話端末T11と稼働系サーバSV1との間で初期の登録処理を行う際に、予めライセンスを購入し、ライセンス情報を稼働系サーバSV1のサービス実行テーブル272中にシステムIDに対応付けて登録しておく必要がある。このとき、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス情報のシステムIDとを対応づけてサービス情報テーブル271に登録されることになる。
【0046】
ここで、SIPの場合、起動時にIP電話端末T11から稼働系サーバSV1に対し一定周期でREGISTERメッセージ、つまり「端末登録要求」信号が送信され(図7(1))、REGISTERメッセージを受信した稼働系サーバSV1は、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子をHDD27のライセンス情報テーブル271に登録する。なお、例えばIP電話端末T14が一定周期でREGISTERメッセージを送信しない場合には、稼働系サーバSV1はIP電話端末T14が存在しないものと認識し、これによりIP電話端末T14は通信できないものとなる。
【0047】
稼働系サーバSV1は、IP電話端末T11からREGISTERメッセージを受信すると、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致するか否かの判断を行う(ステップST71a)。そして、一致した場合(Yes)、稼働系サーバSV1はIP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する(図7(2))。
【0048】
さらに、稼働系サーバSV1は、図8に示すように、サービス実行テーブル272中のシステムID「12345」に対応する機能またはハードウェア回路をアクティブにするための指示コードと、当該システムIDとを組み合わせてライセンス認証コードを生成すると共に、IP電話端末T11の登録時刻に対応する発行時刻情報をライセンス認証コードに付加する(ステップST71b)。そして、稼働系サーバSV1は、発行時刻情報を付加したライセンス認証コードをIP電話端末T11に送信する(図7(3))。
【0049】
IP電話端末T11は、稼働系サーバSV1から送られたライセンス認証コード及び発行時刻情報をライセンス認証コード保存部531に保存し、稼働系サーバSV1に対しライセンス認証コード受信完了の旨を通知する(図7(4))。ここでIP電話端末T11が稼動系サーバSV1に対して登録が完了となる。
【0050】
一方、上記ステップST71aにおいて、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致しない場合(No)、稼動系サーバSV1は登録要求元のIP電話端末T11に対しライセンス認証コード要求を送信する(図7(5))。この要求に対し、IP電話端末T11から発行時刻情報を付加したライセンス認証コードが送られた場合に(図7(6))、稼動系サーバSV1は発行時刻が予め決められた時間を超過していないか否かをチェックし(ステップST71c)、超過していない場合(Yes)、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する(図7(7))。
【0051】
一方、上記ステップST71cにおいて、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードの発行時刻が予め決められた期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する(図7(8))。
【0052】
なお、ライセンス認証コードは有効期限が決まっており、有効期限が失効する前にライセンス認証コードが稼動系サーバSV1で更新され、IP電話端末T11に対して送信される(図7(9))。このライセンス認証コードの更新に関しては、稼動系サーバSV1から送信されてきてもよいし、IP電話端末T11から更新の要求信号を送出し、稼動系サーバSV1が要求信号を受信してから更新したライセンス認証コードをIP電話端末T11に対して送信してもよい。
【0053】
IP電話端末T11は、稼働系サーバSV1から送られたライセンス認証コード及び発行時刻情報をライセンス認証コード保存部531に上書き保存し、稼働系サーバSV1に対しライセンス認証コード受信完了の旨を通知する(図7(10))。
【0054】
その後、何らかの理由で稼動系サーバSV1に異常が発生した際に、IP電話端末T11がその異常を検知し、待機系サーバSV2に対してREGISTERメッセージつまり「端末登録要求」を送信する(図7(11))。
【0055】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11から送られたREGISTERメッセージに含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う(ステップST72a)。ここでは、IP電話端末T11の端末識別子「2000」は、ライセンス情報テーブル271に登録されていないので(No)、IP電話端末T11にライセンス認証コード要求を送信する(図7(12))。
【0056】
そして、IP電話端末T11は、上記要求に対しライセンス認証コード保存部531に記憶されているライセンス認証コード及び発行時刻情報を読み出して、待機系サーバSV2へ送信する(図7(13))。
【0057】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11からライセンス認証コード及び発行時刻情報を受信すると、発行時刻が予め決められた時間を超過していないか否かをチェックし(ステップST72b)、超過していない場合(Yes)、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する(図7(14))。
【0058】
一方、上記ステップST72bにおいて、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードの発行時刻が予め決められた期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する(図7(15))。これに対し、IP電話端末T11は、「端末削除」メッセージを受信した旨の応答メッセージを待機系サーバSV2に返送する(図7(16))。
【0059】
ここで、IP電話端末T11から例えば「ボイスメール装置」の使用要求が到来した時に、待機系サーバSV2は端末登録テーブル273に記憶されたIP電話端末T11の端末識別子「2000」に対応するシステムID「12345」を参照し、このシステムIDをキーとしてサービス実行テーブル272を参照して「ボイスメール装置」が「使用可」に設定されているか否かを判定する。そして、「使用可」であるならば、「ボイスメール装置」の使用を許可する。
【0060】
このような手段を用いることによって、待機系サーバSV2にライセンス情報を入力していなくても、待機系サーバSV2に接続して、IP電話端末T11を利用することが可能となる。
【0061】
さらに待機系サーバは、IP電話端末T11を登録した後、ライセンス認証コードの有効期間を定期的に確認し、ライセンス認証コードの有効期間が経過したと判断されると、待機系サーバSV2から「端末削除通知」がIP電話端末T11に対して送信され、IP電話端末T11の登録が待機系サーバSV2から削除され、IP電話端末が通信することが出来なくなる。よって、ライセンス認証コードを利用して不正に端末を利用しようとした場合にも、それらを防止することが可能である。
【0062】
(認証コードに発行時刻と有効期間が含まれている場合)
起動時にIP電話端末T11から稼働系サーバSV1に対し一定周期でREGISTERメッセージが送信され、REGISTERメッセージを受信した稼働系サーバSV1は、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子をHDD27のライセンス情報テーブル271に登録する。
【0063】
稼働系サーバSV1は、IP電話端末T11からREGISTERメッセージを受信すると、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致するか否かの判断を行う。そして、一致した場合、稼働系サーバSV1はIP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送するとともに、図9に示すように、サービス実行テーブル272中のシステムID「12345」に対応する機能またはハードウェア回路をアクティブにするための指示コードと、当該システムIDとを組み合わせてライセンス認証コード(ライセンス認証基本情報)を生成すると共に、IP電話端末T11の登録時刻に対応する発行時刻情報と、ライセンスの有効期間を示すライセンス有効期間情報をライセンス認証コードに付加する。そして、稼働系サーバSV1は、発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を付加したライセンス認証コードをIP電話端末T11に送信する。
【0064】
IP電話端末T11は、稼働系サーバSV1から送られたライセンス認証コード及び発行時刻情報及びライセンス有効期間情報をライセンス認証コード保存部531に保存し、稼働系サーバSV1に対しライセンス認証コード受信完了の旨を通知する。ここでIP電話端末T11が稼動系サーバSV1に対して登録が完了となる。
【0065】
一方、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致しない場合、稼動系サーバSV1は登録要求元のIP電話端末T11に対しライセンス認証コード要求を送信する。この要求に対し、IP電話端末T11から発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を付加したライセンス認証コードが送られた場合に、稼動系サーバSV1は発行時刻がライセンス有効期間を超過していないか否かをチェックし、超過していない場合、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する。
【0066】
一方、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードの発行時刻がライセンス有効期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する。
【0067】
その後、何らかの理由で稼動系サーバSV1に異常が発生した際に、IP電話端末T11がその異常を検知し、待機系サーバSV2に対してREGISTERメッセージつまり「端末登録要求」を送信する。
【0068】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11から送られたREGISTERメッセージに含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う。ここでは、IP電話端末T11の端末識別子「2000」は、ライセンス情報テーブル271に登録されていないので、IP電話端末T11にライセンス認証コード要求を送信する。
【0069】
そして、IP電話端末T11は、上記要求に対しライセンス認証コード保存部531に記憶されているライセンス認証コード及び発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を読み出して、待機系サーバSV2へ送信する。
【0070】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11からライセンス認証コード及び発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を受信すると、発行時刻がライセンス有効期間を超過していないか否かをチェックし、超過していない場合、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する。
【0071】
一方、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードの発行時刻がライセンス有効期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する。これに対し、IP電話端末T11は、「端末削除」メッセージを受信した旨の応答メッセージを待機系サーバSV2に返送する。
【0072】
(認証コードに有効期間が含まれている場合)
起動時にIP電話端末T11から稼働系サーバSV1に対し一定周期でREGISTERメッセージが送信され、REGISTERメッセージを受信した稼働系サーバSV1は、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子をHDD27のライセンス情報テーブル271に登録する。
【0073】
稼働系サーバSV1は、IP電話端末T11からREGISTERメッセージを受信すると、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致するか否かの判断を行う。そして、一致した場合、稼働系サーバSV1はIP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送するとともに、図10に示すように、サービス実行テーブル272中のシステムID「12345」に対応する機能またはハードウェア回路をアクティブにするための指示コードと、当該システムIDとを組み合わせてライセンス認証コード(ライセンス認証基本情報)を生成すると共に、ライセンスの有効期間を示すライセンス有効期間情報をライセンス認証コードに付加する。そして、稼働系サーバSV1は、ライセンス有効期間情報を付加したライセンス認証コードをIP電話端末T11に送信する。
【0074】
IP電話端末T11は、稼働系サーバSV1から送られたライセンス認証コード及びライセンス有効期間情報をライセンス認証コード保存部531に保存し、稼働系サーバSV1に対しライセンス認証コード受信完了の旨を通知する。ここでIP電話端末T11が稼動系サーバSV1に対して登録が完了となる。
【0075】
一方、REGISTERメッセージに含まれる端末識別子がライセンス情報テーブル271中の端末識別子に一致しない場合、稼動系サーバSV1は登録要求元のIP電話端末T11に対しライセンス認証コード要求を送信する。この要求に対し、IP電話端末T11からライセンス有効期間情報を付加したライセンス認証コードが送られた場合に、稼動系サーバSV1は図示しないタイマで計時される現在時刻がライセンス有効期間を超過していないか否かをチェックし、超過していない場合、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する。
【0076】
一方、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、タイマで計時される現在時刻が送られたライセンス認証コードのライセンス有効期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する。
【0077】
その後、何らかの理由で稼動系サーバSV1に異常が発生した際に、IP電話端末T11がその異常を検知し、待機系サーバSV2に対してREGISTERメッセージつまり「端末登録要求」を送信する。
【0078】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11から送られたREGISTERメッセージに含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う。ここでは、IP電話端末T11の端末識別子「2000」は、ライセンス情報テーブル271に登録されていないので、IP電話端末T11にライセンス認証コード要求を送信する。
【0079】
そして、IP電話端末T11は、上記要求に対しライセンス認証コード保存部531に記憶されているライセンス認証コード及びライセンス有効期間情報を読み出して、待機系サーバSV2へ送信する。
【0080】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11からライセンス認証コード及びライセンス有効期間情報を受信すると、図示しないタイマで計時される現在時刻がライセンス有効期間内に入っているか否かをチェックし、入っている場合、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する。
【0081】
一方、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、タイマで計時される現在時刻が送られたライセンス認証コードのライセンス有効期間を超えていた場合には、IP電話端末T11に対し登録を受け付けられない旨のメッセージ、つまり「端末削除」メッセージを送信する。これに対し、IP電話端末T11は、「端末削除」メッセージを受信した旨の応答メッセージを待機系サーバSV2に返送する。
【0082】
以上のように上記第1の実施形態では、IP電話端末T11の稼働系サーバSV1への登録時に、稼働系サーバSV1のライセンス情報テーブル271に、IP電話端末T11の端末識別子と、IP電話端末T11に対し発行されるライセンス認証コードのシステムIDとを対応付けて記憶するとともに、登録要求元のIP電話端末T11に対しライセンス認証コードに発行時刻情報を付加して送信し、登録要求元のIP電話端末T11にて発行時刻情報付きのライセンス認証コードをライセンス認証コード保存部531に保持しておくようにしている。
【0083】
そして、万一、稼働系サーバSV1が異常となった場合に、IP電話端末T11から待機系サーバSV2へ端末登録要求を送信するとともに、ライセンス認証コード保存部531に保持されている発行時刻情報付きのライセンス認証コードを送信し、待機系サーバSV2にて発行時刻情報に基づいて、端末識別子とライセンス認証コードのシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に記憶し、端末登録テーブル273に記憶されたライセンス認証コードのシステムIDに基づいて、任意の機能または任意のハードウェア回路を継続して利用できるようにしている。
【0084】
従って、各IP電話端末T11〜T1nを稼働系サーバSV1に対しライセンス登録を行うだけで、待機系サーバSV2へはライセンス登録を行う必要がなく、万一、登録先の稼働系サーバSV1に異常が発生しても、待機系サーバSV2に登録し直してIP電話端末T11にて任意の機能または任意のハードウェア回路を継続して利用することができる。
【0085】
また、待機系サーバSV2で、ライセンス認証コードに付随する発行時刻情報を利用して、登録要求元のIP電話端末T11が正当な端末であるか否かをチェックでき、これにより他のユーザが故意に他の電話端末宛てのライセンス認証コードを盗用しても、誤った端末登録や不正な端末登録が行われないようにすることができる。
【0086】
また、上記第1の実施形態では、待機系サーバSV2で、ライセンス認証コードに付随する発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を利用して、登録要求元のIP電話端末T11が有効期限切れの機能またはハードウェア回路を使用しているか否かをチェックでき、これによりユーザがいつまでも古い機能または古いハードウェア回路を使用することを防ぐことができ、また、他のユーザが故意に他の電話端末宛てのライセンス認証コードを盗用しても、誤った端末登録や不正な端末登録が行われないようにすることができる。
【0087】
さらに、上記第1の実施形態では、待機系サーバSV2で、ライセンス認証コードに付随するライセンス有効期間情報のみを利用して、登録要求元のIP電話端末T11が有効期限切れの機能またはハードウェア回路を使用しているか否かをチェックでき、これによりユーザがいつまでも古い機能または古いハードウェア回路を使用することを防ぐことができ、また、他のユーザが故意に他の電話端末宛てのライセンス認証コードを盗用しても、誤った端末登録や不正な端末登録が行われないようにすることができる。
【0088】
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、待機系サーバにて、ライセンスNGのIP電話端末に対し、登録拒否を行うことなく、特定の通信サービスのみ利用できるようにしたものである。
【0089】
図11は、第2の実施形態に係る待機系サーバSV2の構成を示すブロック図である。なお、図11において、上記図6と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0090】
制御部61には、サービス制御部61cが新たに備えられる。サービス制御部61cは、上記端末登録制御部61aにより端末管理テーブル273への登録を拒否された例えばIP電話端末T14に対し、予め指定された機能または予め指定されたハードウェア回路を使用した通信サービスを許可する。例えば、緊急発信サービスなどが挙げられる。
【0091】
次に上記構成における動作について説明する。
図12は、端末登録を行う際の稼働系サーバSV1と、待機系サーバSV2と、IP電話端末T11との間の情報の送受信動作を示すシーケンスである。
【0092】
何らかの理由で稼動系サーバSV1に異常が発生した際に、IP電話端末T11がその異常を検知し、待機系サーバSV2に対してREGISTERメッセージつまり「端末登録要求」を送信する(図12(1))。
【0093】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11から送られたREGISTERメッセージに含まれる端末識別子と、ライセンス情報テーブル271に記憶される端末識別子とを比較してライセンス認証を行う(ステップST122a)。ここでは、IP電話端末T11の端末識別子「2000」は、ライセンス情報テーブル271に登録されていないので(No)、IP電話端末T11にライセンス認証コード要求を送信する(図12(2))。
【0094】
そして、IP電話端末T11は、上記要求に対しライセンス認証コード保存部531に記憶されているライセンス認証コード及び発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を読み出して、待機系サーバSV2へ送信する(図12(3))。
【0095】
待機系サーバSV2は、IP電話端末T11からライセンス認証コード及び発行時刻情報及びライセンス有効期間情報を受信すると、発行時刻がライセンス有効期間を超過しているか否かをチェックし(ステップST122b)、超過していない場合(Yes)、IP電話端末T11の端末識別子とライセンス認証コードに含まれるシステムIDとを対応付けて端末登録テーブル273に登録し、IP電話端末T11にACK、つまり「端末登録応答」信号を返送する(図12(4))。
【0096】
一方、上記ステップST122bにおいて、要求に対しライセンス認証コードが予め決められた時間経過しても送られない場合や、送られたライセンス認証コードの発行時刻がライセンス有効期間を超えていた場合には、登録要求元のIP電話端末T11の端末識別子に非ライセンスを示すフラグを付加して端末登録テーブル273に登録する。
【0097】
いま例えばIP電話端末T11のユーザが公衆網上の外部電話端末に対する発信操作を行ったとする(図12(5))。そうすると、IP電話端末T11からその通話発信要求が待機系サーバSV2に送られる(図12(6))。
【0098】
この通話発信要求を受信すると待機系サーバSV2は、通話発信要求に含まれる端末識別子「2000」に基づいて、端末登録テーブル273を参照し、この参照結果から端末識別子「2000」に非ライセンスを示すフラグが付加されている場合に、通話サービスを受け付けられない旨を示す「サービス拒否」メッセージを発信元のIP電話端末T11へ返送する(図12(7))。
【0099】
一方、例えばIP電話端末T11のユーザが、緊急通報を行うために例えば「110」のダイヤル操作を行って緊急発信を行ったとする(図12(8))。そうすると、IP電話端末T11からその緊急発信要求が待機系サーバSV2に送られる(図12(9))。
【0100】
この緊急発信要求を受信すると待機系サーバSV2は、緊急発信要求に含まれる着信先のダイヤル番号を分析し、この分析結果から緊急通報であるか否かの判断を行う(図12(10))。ここでは緊急通報の発信要求であるので、待機系サーバSV2は、緊急通報先を呼び出すとともに、サービス受付の旨のメッセージをIP電話端末T11へ返送する(図12(11))。
【0101】
上記呼び出しに対し緊急通報先が応答すると、待機系サーバSV2はIP電話端末T11と緊急通報先との間を接続する。従って、IP電話端末T11のユーザは、緊急通報先との間で緊急通話を行うことができる。
【0102】
以上のように上記第2の実施形態では、待機系サーバSV2で、例えばIP電話端末T11のライセンス認証コードが期限切れになっていたとしても、例えば緊急を要するような通話などを許可することによって、稼働系サーバSV1の異常が復旧するまで待つ必要がなく、これによりユーザの利便性を向上できる。
【0103】
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、運用系、待機系のような冗長構成システムを例としたが、これ以外に他のサーバへ移動して端末を利用するモビリティの際の複数サーバ構成にも適用可能である。
【0104】
また、第1、第2のサーバは物理的に分離している必要はなく、物理的に1台のサーバ上に仮想サーバを複数構成しても良い。
【0105】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0106】
1…IPネットワーク、21…制御部、22…ノースブリッジ、23…主メモリ、24…ビデオコントローラ、25…表示部、26…サウスブリッジ、27…HDD、28…マルチドライブ、29…LANコントローラ、30…インタフェース部、31…PCカードコントローラ、33…BIOS−ROM、21a…ライセンス実行部、21b…ライセンス認証部、21c…ライセンス認証コード生成部、21d…ライセンス認証コード送信部、21e…端末登録制御部、21f…サービス制御部、51…伝送部、52…通話処理部、53…制御部、54…操作パネル、55…ハンドセット、531…ライセンス認証コード保存部、532…サーバ切替制御部、61a…端末登録制御部、61b…ライセンス実行制御部、61c…サービス制御部、SV1…稼働系サーバ、SV2…待機系サーバ、T11〜T1n…IP電話端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電話端末と、
これら複数の電話端末を登録し、電話端末間の交換処理に係わる複数の機能または複数のハードウェア回路のうち少なくとも1つの機能またはハードウェア回路の使用を許可するため、あるいは容量を拡張するためのライセンス認証コードを前記電話端末を特定する端末IDに対応付けてライセンス記憶部に記憶し、当該ライセンス記憶部に記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とする第1のサーバ装置と、
この第1のサーバ装置に対する待機系とする第2のサーバ装置とを具備し、
前記第1のサーバ装置は、
前記複数の電話端末のいずれかから登録要求が送信された時、登録要求に含まれる端末IDと、前記ライセンス記憶部に記憶される端末IDとを比較してライセンス認証を行うライセンス認証部と、
このライセンス認証部により端末IDが一致した電話端末に対し、前記ライセンス記憶部から対応するライセンス認証コードを読み出し、当該コードが正当であることをチェックするためのチェック情報を付加したライセンス認証コードを前記電話端末に送信する送信制御部とを備え、
前記電話端末は、
前記第1のサーバ装置から送られたチェック情報及びライセンス認証コードを記憶する認証コード記憶部と、
登録している第1のサーバ装置に異常が発生したときに、前記第2のサーバ装置に対して登録要求及び前記認証コード記憶部に記憶されているライセンス認証コード及びチェック情報を送信するサーバ切替制御部とを備え、
前記第2のサーバ装置は、
前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随するチェック情報に基づいて、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、または前記管理テーブルへの記憶を拒否する登録制御部と、
前記管理テーブルに記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とするサービス制御部とを備える電話システム。
【請求項2】
前記第1のサーバ装置の送信制御部は、前記チェック情報として登録時刻情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置の登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が所定期間以内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が所定期間を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項1記載の電話システム。
【請求項3】
前記第1のサーバ装置の送信制御部は、前記チェック情報として登録時刻情報及び前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置の登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項1記載の電話システム。
【請求項4】
前記第1のサーバ装置の送信制御部は、前記チェック情報として前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置の登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、現在時刻が前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記現在時刻が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項1記載の電話システム。
【請求項5】
前記第2のサーバ装置は、前記登録制御部により前記管理テーブルへの記憶を拒否された電話端末に対し、予め指定された機能または予め指定されたハードウェア回路を使用した通信サービスを許可するサービス割り当て部をさらに備える請求項1記載の電話システム。
【請求項6】
複数の電話端末を登録し、電話端末間の交換処理に係わる複数の機能または複数のハードウェア回路のうち少なくとも1つの機能またはハードウェア回路の使用を許可するため、あるいは容量を拡張するためのライセンス認証コードを前記電話端末を特定する端末IDに対応付けてライセンス記憶部に記憶し、当該ライセンス記憶部に記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とするサーバ装置であって、
前記複数の電話端末のいずれかから登録要求が送信された時、登録要求に含まれる端末IDと、前記ライセンス記憶部に記憶される端末IDとを比較してライセンス認証を行うライセンス認証部と、
このライセンス認証部により端末IDが一致した電話端末に対し、前記ライセンス記憶部から対応するライセンス認証コードを読み出し、当該コードが正当であることをチェックするためのチェック情報を付加したライセンス認証コードを前記電話端末に送信する送信制御部と、
前記ライセンス認証部により端末IDが一致せずしかも前記電話端末から前記ライセンス認証コード及びチェック情報が送られた時に、前記チェック情報に基づいて、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、または前記管理テーブルへの記憶を拒否する登録制御部と、
前記管理テーブルに記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とするサービス制御部とを具備するサーバ装置。
【請求項7】
前記送信制御部は、前記チェック情報として登録時刻情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が所定期間以内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が所定期間を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項6記載のサーバ装置。
【請求項8】
前記送信制御部は、前記チェック情報として登録時刻情報及び前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項6記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記送信制御部は、前記チェック情報として前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記登録制御部は、前記電話端末から登録要求が送られた時に、現在時刻が前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記現在時刻が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項6記載のサーバ装置。
【請求項10】
前記登録制御部により前記管理テーブルへの記憶を拒否された電話端末に対し、予め指定された機能または予め指定されたハードウェア回路を使用した通信サービスを許可するサービス割り当て部をさらに備える請求項6記載のサーバ装置。
【請求項11】
複数の電話端末と、
これら複数の電話端末を登録し、電話端末間の交換処理に係わる複数の機能または複数のハードウェア回路のうち少なくとも1つの機能またはハードウェア回路の使用を許可するため、あるいは容量を拡張するためのライセンス認証コードを前記電話端末を特定する端末IDに対応付けてライセンス記憶部に記憶し、当該ライセンス記憶部に記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とする第1のサーバ装置と、
この第1のサーバ装置に対する待機系とする第2のサーバ装置とを備える電話システムで使用される制御方法において、
前記第1のサーバ装置において、前記複数の電話端末のいずれかから登録要求が送信された時、登録要求に含まれる端末IDと、前記ライセンス記憶部に記憶される端末IDとを比較してライセンス認証を行い、
端末IDが一致した電話端末に対し、前記ライセンス記憶部から対応するライセンス認証コードを読み出し、当該コードが正当であることをチェックするためのチェック情報を付加したライセンス認証コードを前記電話端末に送信し、
前記電話端末において、前記第1のサーバ装置から送られたチェック情報及びライセンス認証コードを認証コード記憶部に記憶し、
登録している第1のサーバ装置に異常が発生したときに、前記第2のサーバ装置に対して登録要求及び前記認証コード記憶部に記憶されているライセンス認証コード及びチェック情報を送信し、
前記第2のサーバ装置において、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随するチェック情報に基づいて、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、または前記管理テーブルへの記憶を拒否し、
前記管理テーブルに記憶されたライセンス認証コードに基づいて、前記電話端末に対し該当する機能または該当するハードウェア回路を使用可/不可とする制御方法。
【請求項12】
前記第1のサーバ装置において送信することは、前記チェック情報として登録時刻情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置において登録することは、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が所定期間以内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が所定期間を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項11記載の制御方法。
【請求項13】
前記第1のサーバ装置において送信することは、前記チェック情報として登録時刻情報及び前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置において登録することは、前記電話端末から登録要求が送られた時に、前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する登録時刻情報が有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記登録時刻情報が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項11記載の制御方法。
【請求項14】
前記第1のサーバ装置において送信することは、前記チェック情報として前記ライセンス認証コードの有効期限情報を前記ライセンス認証コードに付加して前記電話端末に送信し、
前記第2のサーバ装置の登録することは、前記電話端末から登録要求が送られた時に、現在時刻が前記電話端末から送られた前記ライセンス認証コードに付随する有効期限内である場合に、前記端末IDと、前記ライセンス認証コードとを対応付けて管理テーブルに記憶し、前記現在時刻が前記有効期限を超える場合に、前記管理テーブルへの記憶を拒否する請求項11記載の制御方法。
【請求項15】
前記第2のサーバ装置は、前記登録制御部により前記管理テーブルへの記憶を拒否された電話端末に対し、予め指定された機能または予め指定されたハードウェア回路を使用した通信サービスを許可する請求項11記載の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−253454(P2012−253454A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122673(P2011−122673)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【特許番号】特許第5044710号(P5044710)
【特許公報発行日】平成24年10月10日(2012.10.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】