説明

電話装置

【課題】ハンズフリー機能を備えた子機のバッテリー残量が少なくなった場合において、代替用の子機を必要とすることなく、かつバッテリー残量が少なくなった子機が動作に支障をきたすことのない電話装置を提供する。
【解決手段】子機は、通話状態等においてスピーカより出力する音声の音量をパワーアンプにより大幅に増幅させるハンズフリー機能部を備えている。また子機は、子機の各部に電力を供給する充電式のバッテリーを備えている。そしてバッテリーの残容量があらかじめ定められた所定値を下回らないかを監視する残容量確認部を備えている。残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合、動作禁止部がハンズフリー機能部の動作を禁止する。これにより、親機からハンズフリー機能の実施命令が送られてきた場合においても、子機はハンズフリー機能の実施を行わない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NTT等の通信業者が提供する電話回線に接続される電話装置に関するものであり、特に電話装置が備える子機が、内線着信時に自動応答を行いハンズフリー通話状態となるハンズフリー機能を備えた電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信インフラの発達により、通信に関する様々な付加サービスが普及するようになってきた。特に電話回線に接続される電話装置においては、一台の親機(=主装置)と複数台の子機とが電話回線を共有する、いわゆる親子電話が広く普及している。
【0003】
親子電話が備える機能の一つに、ハンズフリー機能(=手放し通話機能)がある。ハンズフリー機能とは、子機が音声をスピーカから出力する際に、音声をパワーアンプにより増幅してスピーカから出力する機能である。これによりユーザは、子機を手に持たない状態(=ハンズフリー状態)で通話を行う、例えば子機をテーブルの上に置いた状態で通話を行うことが可能である。
【0004】
このハンズフリー機能を利用した機能として、内線ボイスコール機能や居留守モニター機能等が存在する。内線ボイスコール機能とは、親機から子機に対して内線通信のリクエストが発生した場合に、子機がユーザ操作を必要とすることなくリクエスト応答を行う。これにより自動的に通話状態に移行する。そしてこの通話状態において、ハンズフリー機能が有効となる。このため、子機がユーザから離れた場所にあっても通話を行うことが可能である。
【0005】
また居留守モニター機能とは、親機が電話回線より着信を検知し、なおかつ留守中であることを相手に通知して通話内容を録音可能な状態にする留守番電話モードに移行した場合に、親機のスピーカから出力される音声を子機のハンズフリー機能を用いて出力する機能である。これにより子機のスピーカからは、例えば留守番電話機能の音声ガイダンスや親機が受信している音声を、ユーザはハンズフリー状態で聞くことが可能である。
【0006】
しかしながら、上記のようなハンズフリー機能、或いはハンズフリー機能を利用した各種機能を用いる場合、子機のパワーアンプにより出力音量の大幅な増幅を行うため、通常の親機との通話処理よりも多くの電力を消費する。このため、子機のバッテリーにかかる負担が増加し、ユーザは頻繁に子機のバッテリー充電を行わねばならない。もし充電を怠った場合、バッテリー電力の不足により子機が様々な機能不全、例えば通話状態において音声が聞き取りにくい等の問題を引き起こす可能性がある。
【0007】
上記に関連して特許文献1には、通話処理をしている移動体電話機が通信不能となる場合であっても他の移動体電話機を使用してハンズフリー通話を再開して、ユーザの利便性を向上させることができるハンズフリー電話装置が開示されている。
【0008】
特許文献1のハンズフリー電話装置は、移動体電話機との間で近距離無線通信を行うことにより、移動体電話機によるハンズフリー通話を可能とする。またこのハンズフリー電話装置は、複数の移動体電話機との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段を備えている。近距離無線通信手段は、複数の移動体電話機のそれぞれのバッテリー残量を示すバッテリー残量情報を受信して記憶しておく。そして、複数の移動体電話機のうち、他の電話装置との間で通話処理を行っている移動体電話機のバッテリー残量が所定値以下にまで低下したことを検出した場合に、当該通話処理を行っている移動体電話機よりもバッテリー残量が多い他の移動体電話機との間で近距離無線通信を行うように近距離無線通信手段を制御する。これにより、他の電話装置との間で通話処理を行う移動体電話機を切り換えることが可能である。
【特許文献1】特開2005−33672号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら特許文献1に開示されているハンズフリー電話装置は、親機の近辺かつユーザの近辺に複数台の子機(=移動体電話機)が存在することが前提となっている。もし子機が一台しか存在しない場合、子機のバッテリー残量が少なくなった場合において、従来と同じく子機が動作に支障をきたす可能性があるという問題があった。また親機は、常に複数台の子機のバッテリー残量を監視して記録しておかなければならず、装置構成および処理内容が複雑になるという問題があった。またユーザは、使用する子機の情報をあらかじめ親機に登録しておかねばならず、ユーザの作業負担が増加するという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ハンズフリー機能を備えた一または複数の子機を備えた電話装置において、特定の子機のバッテリー残量が少なくなった場合において、代替用の子機を必要とすることなく、かつバッテリー残量が少なくなった子機が動作に支障をきたすことのない電話装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明の電話装置は、電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機とからなる電話装置であって、前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記子機が備える各部の動作を禁止する動作禁止部とを備え、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記動作禁止部が前記ハンズフリー機能部の動作を禁止することを特徴としている。
【0012】
この構成によると、本発明の電話装置は、電話回線に接続される親機(=主装置)と、親機に無線通信等で接続される一台以上の子機とから構成される。子機は親機との内線通話、或いは親機を中継しての外線通話を行うことが可能である。子機は、通話状態等においてスピーカより出力する音声の音量をパワーアンプにより大幅に増幅させるハンズフリー機能部を備えている。ハンズフリー機能部によればユーザは、子機を手に持ってスピーカを耳に近づける必要がないため、手放し通話(=ハンズフリー通話)を行うことが可能である。また子機は、子機の各部に電力を供給する充電式のバッテリーを備えている。そしてバッテリーの残容量があらかじめ定められた所定値を下回らないかを監視する残容量確認部を備えている。残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合、動作禁止部がハンズフリー機能部の動作を禁止する。これにより、親機からハンズフリー機能の実施命令が送られてきた場合においても、子機はハンズフリー機能の実施を行わない。なお、バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合は、ハンズフリー機能部の動作禁止が解除される。
【0013】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、前記動作禁止部が、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記内線ボイスコール機能部の動作を禁止することを特徴としている。
【0014】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は内線ボイスコール機能部を備えている。内線ボイスコール機能部によれば、子機は内線通話のリクエストを親機から受けた際に、ユーザの応答操作を必要とすることなく自動的に通話状態に移行する。そして通話状態において受信した音声を、パワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する。これによりユーザは、内線着信時に子機に一切触れることなく通話状態に入ることが可能である。ただし子機の残容量判定部により、バッテリーの残容量が所定値を下回ると判定されている場合においては、動作禁止部が内線ボイスコール機能部の動作を禁止する。このためユーザが内線ボイスコール機能を有効に設定している状態で内線着信があったとしても、内線ボイスコール機能部が動作せず通常の内線着信処理、例えば呼び出し音の出力等のみが行われる。なお、バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合は、内線ボイスコール機能部の動作禁止が解除される。
【0015】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、前記動作禁止部が、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記モニター機能部の動作を禁止することを特徴としている。
【0016】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は留守番電話モニター部(=モニター機能部)を備えている。留守番電話モニター部によれば、親機が留守番電話機能により伝言メッセージを録音している際に、録音中の音声や親機が発するガイダンス音声などを、子機のスピーカから出力する。この際に留守番電話モニター部は、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する。これによりユーザは、親機において留守番電話機能が動作している際に、子機に一切触れることなく通話内容の確認を行うことができる。ただし子機の残容量判定部により、バッテリーの残容量が所定値を下回ると判定されている場合においては、動作禁止部により留守番電話モニター部の動作が禁止される。このため、ユーザが留守番電話モニター機能を有効に設定している状態で留守番電話機能が動作したとしても、留守番電話モニター部が動作せず通常の処理、例えば留守番電話機能動作中であることを示すランプが点灯する等のみが行われる。なお、バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合は、留守番電話モニター部の動作禁止が解除される。
【0017】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機とからなる電話装置であって、前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記主装置に対して前記残容量が所定値を下回ることを通知する残容量通知部とを備え、前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記ハンズフリー機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0018】
この構成によると、本発明の電話装置は、電話回線に接続される親機と、親機に無線通信等で接続される一台以上の子機とから構成される。子機は親機との内線通話、或いは親機を中継しての外線通話を行うことが可能である。子機はハンズフリー機能部を備えており、これによりユーザはハンズフリー通話を行うことが可能である。また子機は、子機の各部に電力を供給する充電式のバッテリーを備えている。そしてバッテリーの残容量があらかじめ定められた所定値を下回らないかを監視する残容量確認部を備えている。残容量確認部により子機バッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。この通知を受信した親機は、子機が備えるハンズフリー機能部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。これにより、子機はハンズフリー機能の実施を行わない状態となる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、子機は親機に対して残容量不足解消の通知を行う。この通知を受信した親機は、ハンズフリー機能部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【0019】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記内線ボイスコール機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0020】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は内線ボイスコール機能部を備えている。ただし子機の残容量判定部により、子機バッテリーの残容量が所定値を下回ると判定された場合に、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。この通知を受信した親機は、子機が備える内線ボイスコール機能部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。このためユーザが内線ボイスコール機能を有効に設定している状態で子機に内線着信があったとしても、内線ボイスコール機能部が動作せず通常の内線着信処理、例えば呼び出し音の出力等のみが行われる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、子機は親機に対して残容量不足解消の通知を行う。この通知を受信した親機は、内線ボイスコール機能部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【0021】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記モニター機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0022】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は留守番電話モニター部(=モニター機能部)を備えている。ただし子機の残容量判定部により、子機バッテリーの残容量が所定値を下回ると判定された場合に、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。この通知を受信した親機は、子機が備える留守番電話モニター部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。このため、ユーザが留守番電話モニター機能を有効に設定している状態で留守番電話機能が動作したとしても、留守番電話モニター部が動作せず通常の処理、例えば留守番電話機能動作中であることを示すランプが点灯する等のみが行われる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、子機は親機に対して残容量不足解消の通知を行う。この通知を受信した親機は、留守番電話モニター部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【0023】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機とからなる電話装置であって、前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記主装置からの通信リクエストを検知し、かつ前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回っていると判定されている場合において、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を前記主装置に送信する通信機能部とを備え、前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記ハンズフリー機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0024】
この構成によると、本発明の電話装置は、電話回線に接続される親機と、親機に無線通信等で接続される一台以上の子機とから構成される。子機は親機との内線通話、或いは親機を中継しての外線通話を行うことが可能である。子機はハンズフリー機能部を備えており、これによりユーザはハンズフリー通話を行うことが可能である。また子機は、子機の各部に電力を供給する充電式のバッテリーを備えている。そしてバッテリーの残容量があらかじめ定められた所定値を下回らないかを監視する残容量確認部を備えている。残容量確認部により子機バッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知されている状態において、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信すると、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。この返信信号を受信した親機は、子機が備えるハンズフリー機能部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。これにより、子機はハンズフリー機能の実施を行わない状態となる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、通信時に返信部は残容量不足解消の情報を含む返信信号を親機に送信する。この返信信号を受信した親機は、ハンズフリー機能部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【0025】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記内線ボイスコール機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0026】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は内線ボイスコール機能部を備えている。ただし子機の残容量判定部により、子機バッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知されている状態において、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信すると、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。この返信信号を受信した親機は、子機が備える内線ボイスコール機能部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。このためユーザが内線ボイスコール機能を有効に設定している状態で子機に内線着信があったとしても、内線ボイスコール機能部が動作せず通常の内線着信処理、例えば呼び出し音の出力等のみが行われる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、通信時に返信部は残容量不足解消の情報を含む返信信号を親機に送信する。この返信信号を受信した親機は、内線ボイスコール機能部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【0027】
また上記目的を達成するために本発明の電話装置は、前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記モニター機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴としている。
【0028】
この構成によると、本発明の電話装置が備える子機は留守番電話モニター部を備えている。ただし子機の残容量判定部により、子機バッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知されている状態において、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信すると、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。この返信信号を受信した親機は、子機が備える内線ボイスコール機能部に対する動作命令の発行を、親機が備える各部、例えば制御部や無線通信部等に対して禁止する。このため、ユーザが留守番電話モニター機能を有効に設定している状態で留守番電話機能が動作したとしても、留守番電話モニター部が動作せず通常の処理、例えば留守番電話機能動作中であることを示すランプが点灯する等のみが行われる。なお、子機バッテリーを充電することにより残容量が所定を上回ることを残容量確認部が検知した場合、通信時に返信部は残容量不足解消の情報を含む返信信号を親機に送信する。この返信信号を受信した親機は、留守番電話モニター部に対する動作命令発効の禁止を解除する。
【発明の効果】
【0029】
本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、動作禁止部がハンズフリー機能部の動作を禁止する。このため、バッテリー残容量が少ない状態において、バッテリーの消費量を軽減することができる。これにより、ハンズフリー機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。
【0030】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、動作禁止部が内線ボイスコール機能部の動作を禁止する。このため、バッテリー残容量が少ない状態において、バッテリーの消費量を軽減することができる。これにより、内線ボイスコール機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。
【0031】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、動作禁止部が留守番電話モニター部の動作を禁止する。このため、バッテリー残容量が少ない状態において、バッテリーの消費量を軽減することができる。これにより、留守番電話モニター機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。
【0032】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。これにより、ハンズフリー機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側でハンズフリー機能部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理を簡略化できるとともに、子機側の機能追加を最小限に留めることができる。
【0033】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。これにより、内線ボイスコール機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側で内線ボイスコール部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理の実行及び管理を簡略化できる。
【0034】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知された場合に、残容量通知部が親機に対して残容量不足の通知を行う。これにより、留守番電話モニター機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側で留守番電話モニター部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理の実行及び管理を簡略化できる。
【0035】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知され、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信した際に、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。これにより、ハンズフリー機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側でハンズフリー機能部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理を簡略化できる。また、従来の返信信号を流用して残容量情報を送信するため、残容量不足通知の発行、及び受信を行うための機能追加を行う必要がない。
【0036】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知され、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信した際に、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。これにより、内線ボイスコール機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側で内線ボイスコール部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理を簡略化できる。また、従来の返信信号を流用して残容量情報を送信するため、残容量不足通知の発行、及び受信を行うための機能追加を行う必要がない。
【0037】
また本発明の構成によれば、残容量確認部によりバッテリーの残容量が所定値を下回ることが検知され、親機から通話リクエスト等の通信信号を受信した際に、子機の返信部は残容量不足を示す情報を返信信号に含めて送信する。これにより、留守番電話モニター機能よりも優先度の高い機能、例えば通常の通話機能等の機能障害を未然に防ぐことができる。また、複数の子機側で留守番電話モニター部の動作を禁止する必要がなく、親機側で一括して禁止するため、禁止処理を簡略化できる。また、従来の返信信号を流用して残容量情報を送信するため、残容量不足通知の発行、及び受信を行うための機能追加を行う必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
【0039】
[実施の形態1]
〈1−1.親機の内部構成について〉
図1は、本発明に係る電話装置の親機1(=主装置)を示す構成図である。親機1は少なくとも、制御部11、メモリ12、電話回線制御部13、音声信号処理部14、音声装置部15、無線通信部16、アンテナ装置17、操作ボタン群18、及び表示部19を含むように構成されている。
【0040】
制御部11は、親機1の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部11は、各装置(例えば表示部19等)の制御やデータの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
【0041】
メモリ12は、親機1が保持する各種データを一時的に記憶する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ12は制御部11によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記憶しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。メモリ12には例えば、後述する子機2のバッテリー残容量を示す子機バッテリー容量情報が記録されている。
【0042】
電話回線制御部13は、親機1と有線通信回線(例えばISDN等)とを接続し、通信規格(例えばISDNの場合はH.320)にのっとって有線通信を行うための入出力インタフェースである。電話回線制御部13は、制御部11からの指示により基地局(不図示)に対して通信リクエストの送信を行う。また、基地局からの通信リクエスト信号を受信した場合に、制御部11に対して通知する役割を持つ。なお電話回線制御部13により入力された信号は、後述する音声信号処理部14に与えられる。
【0043】
音声信号処理部14は、電話回線制御部13や無線通信部16により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号として音声装置部15が備えるスピーカに供給する。また音声信号処理部14は、音声装置部15が備えるマイク装置より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して音声データを作成し、電話回線制御部13や無線通信部16に供給する。これにより音声データは子機2、或いは電話回線を通じて接続される他の電話装置へ送信される。
【0044】
音声装置部15は、音声信号を音声に変換して出力するスピーカと、スピーカにより出力する音声の増幅を行うアンプと、ユーザの音声を入力して音声信号に変換するマイクとを含む。音声装置部15は主に、着信時の着信音の出力や、ユーザが通話時に発する通話音声の入出力を行う役割を持つ。
【0045】
無線通信部16は、後述するアンテナ装置17により接続された無線通信網を介して親機1と子機2とを接続し、通信規格(例えばIEEE 802.11b)にのっとって無線通信を行う。これにより無線通信部16は、制御部11からの指示により子機2に対して通信リクエストの送信を行う。また、子機2からの通信リクエストを受信した場合に、制御部11に対して通知する役割を持つ。
【0046】
アンテナ装置17は、無線通信部16に接続されて無線通信電波の送受信を行う。操作ボタン群18は、ユーザが親機1を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行なうためのものである。操作ボタン群18は通常、数字キーやリダイヤルキー等の複数のキーから構成されている。
【0047】
表示部19は、親機1が保持する各種情報(例えば着信時における発信側電話番号等)をユーザに対して表示する。表示部19は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置が用いられることが多い。
【0048】
〈1−2.子機の内部構成について〉
図2は、本発明に係る電話装置の子機2を示す構成図である。子機2は少なくとも、制御部21、メモリ22、アンテナ装置23、無線通信部24、音声信号処理部25、スピーカ26、パワーアンプ27、操作ボタン群28、表示部29、マイク30、及びバッテリー31を含むように構成されている。
【0049】
制御部21は、子機2の各部を制御することにより通信制御処理(音声データの送受信、発呼の実施、或いは着呼の検知等)を統括制御するための中央処理装置である。また制御部21は、各装置(例えば表示部29等)の制御やデータの計算、加工処理等を行なう中枢部分となっている。
【0050】
メモリ22は、親機2が保持する各種データを一時的に記憶する媒体であり、例えば書込可能なRAM(Random Access Memory)等により構成されている。メモリ22は制御部21によって各種通信制御処理が行われる際の処理データや、ユーザから受けた指示命令等を一時的に記憶しておくためのバッファメモリとしての役割を持つ。メモリ22には例えば、後述するバッテリー31のバッテリー残容量を示す子機バッテリー容量情報や、バッテリー残容量が予め定められた所定値を下回る状態である(=残容量不足状態である)ことを示すための残容量不足フラグ等が記録されている。
【0051】
なお残容量不足フラグは、後述する残容量確認部21aがバッテリー31の残容量不足を検知した際に有効に設定される。またバッテリー31の充電等により残容量不足が解消されたことを残容量確認部21aが検知した際に、無効に設定される。
【0052】
アンテナ装置23は、無線通信部24に接続され、親機1との間で無線通信電波の送受信を行う。無線通信部24は、アンテナ装置23により接続された無線通信網を介して子機2と親機1とを接続し、通信規格(例えばIEEE 802.11b)にのっとって無線通信を行う。これにより無線通信部24は、親機1への通信リクエストの送信を行う。また、親機1からの通信リクエストを受信した場合に、制御部21に対して通知する役割を持つ。
【0053】
音声信号処理部25は、無線通信部16により入力された音声データの復号処理を行い、音声信号としてパワーアンプ27を経由してスピーカ26に供給する。また音声信号処理部25は、マイク30より入力された音声信号に所定の符号化処理を施して音声データを作成し、無線通信部16に供給する。これにより音声データは親機1、或いは親機1により電話回線を通じて接続される他の電話装置へ送信される。
【0054】
スピーカ26は、音声信号を音声に変換して出力する。例えば親機1から受信した通話音声を含む音声信号を音声に変換して出力する。スピーカ26が音声を出力する際に、音声の音量を増幅させるのがパワーアンプ27である。パワーアンプ27を用いれば、子機2がユーザの耳に近接していない状態においても聞き取り可能な音量へ増幅して音声を出力することが可能である。
【0055】
操作ボタン群28は、ユーザが子機2を用いて通信を行うための各種操作(例えば通話を行う相手の電話番号の入力等)を行なうためのものである。操作ボタン群28は通常、数字キーやリダイヤルキー等の複数のキーから構成されている。表示部29は、子機2が保持する各種情報(例えば内線着信の通知等)をユーザに対して表示する。表示部29は例えば、液晶パネル等の小型で消費電力の少ない表示装置が用いられることが多い。
【0056】
マイク30は、音声を入力して音声信号に変換して音声信号処理部25へ与える。音声信号処理部25に与えられた音声信号は、例えば無線通信部24及びアンテナ装置23を用いて親機1に送信される。バッテリー31は、外部電源(不図示)より電力の供給を受け、電力を一時的に備蓄しておく。例えば充電式アルカリ電池やリチウムイオンバッテリ等が用いられる。
【0057】
〈1−3.機能部の構成について〉
ここで、本発明の第一の実施形態に係る子機2が備えるハンズフリー機能の動作禁止処理を構成する各機能部の関係を、図3の機能ブロック図を用いながら説明する。
【0058】
図3に示すように本発明のハンズフリー機能の動作禁止処理は少なくとも、制御部21が備える残容量確認部21a、残容量判定部21b、動作禁止部21c、及びハンズフリー機能部21dと、パワーアンプ27と、バッテリー31とにより構成される。
【0059】
残容量確認部21aは、バッテリー31が蓄えている電力の残容量を定期的に確認する。そして確認結果を、残容量判定部21bに与える。残容量確認部21aよりバッテリー残容量の確認結果を与えられた残容量判定部21bは、残容量があらかじめ定められた所定値よりも下回るかどうかの判定を行う。なお、所定値を定める基準としては、子機2がハンズフリー機能を除くその他の機能、例えば通話機能や通信リクエスト送受信機能等を支障なく実施可能である容量とすることが望ましい。
【0060】
残容量が所定値を下回ると判定された場合、残容量判定部21bはメモリ22に記録されている残容量不足フラグを有効状態に設定する。逆に上回ると判定された場合は、メモリ22に記録されている残容量不足フラグを無効状態に設定する。この残容量不足フラグは、ハンズフリー機能部21dによるハンズフリー通話の実施を行う際に、動作禁止部21cにより参照される。
【0061】
動作禁止部21cは、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認し、残容量不足フラグが有効状態に設定されている場合にハンズフリー機能部21dの動作を禁止する。これによりハンズフリー機能部21dは、例えば親機からハンズフリー通話リクエストを受信した場合であっても、出力音声を増幅する指示をパワーアンプ27に対して行なわない。なお、ハンズフリー機能部21dは動作禁止部21cからの動作禁止指示が解除された段階で、通常通りパワーアンプ27に対する音声の増幅指示を与えることが可能となる。
【0062】
〈1−4.ハンズフリー機能の動作禁止処理について〉
ここで、本発明の第一の実施形態における子機2の、ハンズフリー機能の動作禁止処理を、図1〜図3のブロック図と、図4のフロー図とを用いながら説明する。
【0063】
図4に示す処理フローは、子機2の電源が起動し、親機1との通信が可能な状態において任意のタイミングで開始可能である。本処理の開始後、残容量確認部21aはステップS110において、バッテリー31が蓄えている電力の残容量の確認を行う。確認結果は、残容量判定部21bに対して与えられる。上記確認結果を与えられた残容量判定部21bはステップS120において、バッテリー31の残容量があらかじめ定められた所定値を下回るかどうかの判定を行う。
【0064】
ステップS120において所定値を下回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS130において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが無効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS140において、残容量不足フラグを有効に設定する。残容量不足フラグが無効に設定されている場合、ステップS140の処理を行わず、後述するステップS150に移行する。
【0065】
逆にステップS120において所定値を上回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS121において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが有効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS122において、残容量不足フラグを無効に設定する。残容量不足フラグが無効に設定されている場合、ステップS122の処理を行わず、次のステップS150に移行する。
【0066】
ステップS150において制御部21は、ハンズフリー通話機能の実施命令を検知したかどうかの判定を行う。なおハンズフリー通話機能の実施命令は、例えば子機2と親機1との間で内線通話接続が確立され、かつ子機側の設定でハンズフリー通話機能が有効に設定されている場合等に発行される。ハンズフリー通話機能の実施命令を検知していない場合、ステップS110に再び移行する。
【0067】
逆にステップS150においてハンズフリー通話機能の実施命令を検知した場合、動作禁止手段21cはステップS160において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが有効に設定されている場合、動作禁止手段21cはステップS170において、ハンズフリー機能部21cに対して動作禁止指示を与える。これによりハンズフリー機能部21cはハンズフリー機能の実施、例えばパワーアンプ27に対する音声の増幅指示等が行えない状態となる。このため、スピーカ26からは通常音量の音声が出力される。なおステップS170の実施後、再びステップS110に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0068】
逆に残容量不足フラグが無効に設定されている場合、ハンズフリー機能部21cはステップ161において、ハンズフリー機能の実施、例えばパワーアンプ27に対する音声の増幅指示を行う。このため、スピーカ26からは音量が増幅された音声が出力される。なおステップS161の実施後、再びステップS110に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0069】
以上のように本処理は通常、子機2の電源停止時やバッテリー切れの発生時等に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
【0070】
次に、本発明の電話装置の第二の実施形態ついて、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態2]
〈2−1.親機の内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0071】
〈2−2.子機の内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0072】
〈2−3.機能部の構成について〉
ここで、本発明の第二の実施形態に係る子機2が備える内線ボイスコール機能の動作禁止処理を構成する各機能部の関係を、図5の機能ブロック図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の機能部については、同一の符号を付加することにより説明を省略するものとする。
【0073】
図5に示すように本発明の内線ボイスコール機能の動作禁止処理は少なくとも、制御部21が備える残容量確認部21a、残容量判定部21b、残容量通知部21d、及び内線ボイスコール機能部21eと、無線通信部24と、パワーアンプ27と、バッテリー31とにより構成される。
【0074】
残容量確認部21a、及び残容量判定部21bについては実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。
【0075】
残容量通知部21dは、残容量判定部21bにより残容量不足フラグの状態が変更された際に、親機1に対して残容量不足フラグの状態変化通知を無線通信部24を用いて送信する。なおこの際、併せてバッテリー31の残容量を示す情報も送信することが望ましい。残容量通知部21dにより送信された情報は親機1の無線通信部16により受信され、メモリ12に記録される。
【0076】
内線ボイスコール機能部21eは、親機1より内線通話リクエストを受信した際に、内線通話リクエストに対してユーザ操作を必要とすることなく自動応答し、なおかつ出力音声の増幅をパワーアンプ27に対して指示する。なお内線ボイスコール機能部21は、あらかじめユーザ設定により内線ボイスコール機能が有効に設定されている場合のみ動作する。有効/無効の設定は、例えば子機2のメモリ22に記録されている。或いは、親機から内線通話リクエストと共に内線ボイスコール機能の実施命令が送られてきた場合のみ、内線ボイスコール機能部21eが動作する形態であってもよい。
【0077】
〈2−4.内線ボイスコール機能の動作禁止処理について〉
ここで、本発明の第二の実施形態における親機1及び子機2の、内線ボイスコール機能の動作禁止処理を、図1、図2、及び図5のブロック図と、図6、及び図7のフロー図とを用いながら説明する。なお図6が子機2の、図7が親機1の処理フローを示している。
【0078】
図6に示す子機2の処理フローは、子機2の電源が起動し、親機1との通信が可能な状態において任意のタイミングで開始可能である。本処理の開始後、残容量確認部21aはステップS210において、バッテリー31が蓄えている電力の残容量の確認を行う。確認結果は、残容量判定部21bに対して与えられる。上記確認結果を与えられた残容量判定部21bはステップS220において、バッテリー31の残容量があらかじめ定められた所定値を下回るかどうかの判定を行う。
【0079】
ステップS220において所定値を下回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS230において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが無効に設定されていない、つまり有効である場合、再びステップS210に移行することにより、本処理を継続して行う。逆に残容量不足フラグが無効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS240において、残容量不足フラグを有効に設定する。
【0080】
次に残容量通知部21dがステップS250において、無線通信部24を用いて親機1に対し、変更後の残容量フラグを示す情報、この場合はフラグが有効であることを示す情報を送信する。フラグ情報の送信後、再びステップS210に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0081】
逆にステップS220において所定値を上回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS221において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが無効に設定されている場合、再びステップS210に移行することにより、本処理を継続して行う。逆に残容量不足フラグが有効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS222において、残容量不足フラグを無効に設定する。
【0082】
次に残容量通知部21dがステップS250において、無線通信部24を用いて親機1に対し、変更後の残容量フラグを示す情報、この場合はフラグが無効であることを示す情報を送信する。フラグ情報の送信後、再びステップS210に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0083】
以上のように本処理は通常、子機2の電源停止時やバッテリー切れの発生時等に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
【0084】
次に、子機2のステップS250により送信されたフラグ情報を受信した親機1の処理フローについて、図7を用いて説明する。図7に示す親機1の処理フローは、親機1の電源が起動し、子機2との通信が可能な状態において任意のタイミングで開始可能である。
【0085】
本処理の開始後、制御部11はステップS310において、無線通信部16が子機2のバッテリー残容量を示すフラグ情報を受信したかどうかの判定を行う。フラグ情報を受信した場合、制御部11はステップS320において、受信したフラグ情報をメモリ12に記録する。逆にフラグ情報を受信していない場合、ステップS320を行わず、次のステップS330に移行する。
【0086】
ステップS330において制御部11は、内線ボイスコール機能の実施命令を検知したかどうかの判定を行う。なお内線ボイスコール機能の実施命令は、例えば親機1から子機2に対する内線通話リクエストの送信が行われ、かつ親機側(或いは子機側)の設定で内線ボイスコール機能が有効に設定されている場合に発行される。制御部11が内線ボイスコール機能の実施命令を検知してない場合、ステップS310に移行して本処理を継続して行う。
【0087】
逆にステップS330において、制御部11が内線ボイスコール機能の実施命令を検知した場合、制御部11はステップS340において、メモリ12に記録されている子機2のフラグ情報の読み出しを行う。そして読み出したフラグ情報が含む残容量不足フラグの有効/無効をもとに、ステップS350において、残容量不足フラグが有効、つまり子機2のバッテリー31の残容量が不足状態であるかどうかの判定を行う。
【0088】
ステップS350において、残容量不足フラグが有効であると判定された場合、制御部11はステップS360において、親機1が備える各部に対して、内線ボイスコール機能の実施に関する処理の実行を禁止する。具体的には例えば、制御部11は無線通信部16に対して、内線ボイスコール機能の実施を子機2に要求するリクエスト信号の発効禁止を指示する。
【0089】
これにより無線通信部16は、例えば内線ボイスコール機能が有効に設定され、かつ内線通話が発生した場合であっても、通常の内線通話リクエストしか送信することができない。この結果、内線ボイスコール機能を用いない通常の内線通話が行われ、子機2のパワーアンプ27が出力音声を増幅することもない。なおステップS360の実施後、再びステップS310に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0090】
逆にステップS350において、残容量不足フラグが無効であると判定された場合、制御部11はステップS351において、通常の内線ボイスコール機能の実行処理を行う。なおステップS351の実施後、再びステップS310に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0091】
以上のように本処理は通常、親機1の電源停止時やバッテリー切れの発生時等に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
【0092】
次に、本発明の電話装置の第三の実施形態ついて、図面を参照しつつ説明する。
[実施の形態3]
〈3−1.親機の内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0093】
〈3−2.子機の内部構成について〉
実施の形態1と同内容であるため、ここでは説明を省略する。
【0094】
〈3−3.機能部の構成について〉
ここで、本発明の第三の実施形態に係る子機2が備える留守番電話モニター機能の動作禁止処理を構成する各機能部の関係を、図8の機能ブロック図を用いながら説明する。なお、実施の形態1と同内容の機能部については、同一の符号を付加することにより説明を省略するものとする。
【0095】
図8に示すように本発明の留守番電話モニター機能の動作禁止処理は少なくとも、制御部21が備える残容量確認部21a、残容量判定部21b、通信機能部21f、及び留守番電話モニター部21gと、無線通信部24と、パワーアンプ27と、バッテリー31とにより構成される。
【0096】
残容量確認部21a、及び残容量判定部21bについては実施の形態1と同内容であるため説明を省略する。
【0097】
通信機能部21fは、無線通信部24を用いて、親機1の無線通信部16と行う無線通信の制御を行う。例えば無線通信部16より発行された内線通話リクエストを受信した際に、無線通信部16に対するリクエスト返信を行う。また例えば、親機1が外線着信を検知したことを無線通信部16から通知された際に、親機を中継した外線着信処理、例えばスピーカ26による着信音の出力や表示部29による外線着信情報の表示等の指示を行う。また例えば、親機1より留守番電話モニター機能の実施命令を受けた際に、後述する留守番電話モニター部に対して動作指示を与える役割を持つ。
【0098】
留守番電話モニター部21gは、親機1が外線着信を受けて留守番電話モードに移行した際に、外線通信による通話音声、及び親機1が出力するガイダンス音声などを無線通信部24を用いて受信し、パワーアンプ27を用いて音量を増幅してスピーカ26より出力する。なお留守番電話モニター機能部21は、あらかじめユーザ設定により留守番電話モニター機能が有効に設定されている場合のみ動作する。有効/無効の設定は、例えば子機2のメモリ22に記録されている。或いは、親機から留守番電話モードの移行通知と共に留守番電話モニター機能の実施命令が送られてきた場合のみ、留守番電話モニター部21gが動作する形態であってもよい。
【0099】
〈3−4.留守番電話モニター機能の動作禁止処理について〉
ここで、本発明の第三の実施形態における親機1及び子機2の、留守番電話モニター機能の動作禁止処理を、図1、図2、及び図8のブロック図と、図9、及び図10のフロー図とを用いながら説明する。なお図9が子機2の、図10が親機1の処理フローを示している。
【0100】
図9に示す子機2の処理フローは、子機2の電源が起動し、親機1との通信が可能な状態において任意のタイミングで開始可能である。本処理の開始後、残容量確認部21aはステップS410において、バッテリー31が蓄えている電力の残容量の確認を行う。確認結果は、残容量判定部21bに対して与えられる。上記確認結果を与えられた残容量判定部21bはステップS420において、バッテリー31の残容量があらかじめ定められた所定値を下回るかどうかの判定を行う。
【0101】
ステップS420において所定値を下回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS430において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが無効に設定されていない、つまり有効である場合、後述するステップS450に移行する。逆に残容量不足フラグが無効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS440において、残容量不足フラグを有効に設定する。
【0102】
逆にステップS420において所定値を上回ると判定された場合、残容量判定部21bはステップS421において、メモリ22に記録されている残容量不足フラグの状態を確認する。残容量不足フラグが無効に設定されている場合、後述するステップS450に移行する。逆に残容量不足フラグが有効に設定されている場合、残容量判定部21bはステップS422において、残容量不足フラグを無効に設定する。
【0103】
次に通信機能部21fはステップS450において、無線通信部24が親機1から何らかの通信リクエスト、例えば内線通話リクエスト等を受信したかどうかの確認を行う。通信リクエストが検知されていない場合、再びステップS410に移行することにより、本処理を継続して行う。逆に通信リクエストが検知された場合、通信機能部21fはステップS450において、通信リクエストに対する返信信号の内部に、バッテリー31の残容量不足フラグの状態を示すフラグ情報を埋め込んで送信する。
【0104】
なお、返信信号にフラグ情報を埋め込む際には、返信信号において仕様的に未使用であるリザーブ領域等にフラグ情報を埋め込むことが望ましい。通信機能部21fによりフラグ情報が埋め込まれた返信信号は、無線通信部24より親機1に送られる。その後、再びステップS410に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0105】
以上のように本処理は通常、子機2の電源停止時やバッテリー切れの発生時等に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
【0106】
次に、親機1の処理フローについて、図10を用いて説明する。図10に示す親機1の処理フローは、親機1の電源が起動し、子機2との通信が可能な状態において任意のタイミングで開始可能である。
【0107】
本処理の開始後、制御部11はステップS510において、無線通信部16を用いて子機2と通信を行うための通信リクエストの発行指示を受け付けたかどうかの判定を行う。なお通信リクエストの発行指示は、例えばユーザが操作ボタン群18を用いて子機2との内線通話を開始するためのダイヤル操作を行った場合等に発行される。
【0108】
制御部11が通信リクエストの発行指示を検知していない場合、後述するステップS530に移行する。逆に通信リクエストの発行指示を検知した場合、制御部11は無線通信部16を用いて子機2に通信リクエストの送信を行い、返信を待ち受ける状態になる。この通信リクエストに対して、前述の図9のステップS450及びステップS460により子機2の返信処理が行われる。返信を受けた親機1の制御部11はステップS520において、返信信号よりバッテリー残容量を示すフラグ情報を抽出してメモリ12に記録する。
【0109】
なお、返信信号に含まれるフラグ情報のデータ形式や返信信号内部における記録領域は、あらかじめ親機1と子機2との間で取り決めが行なわれ、ROM(不図示)等の記録媒体に記録されている。また、通信障害等により子機2より返信が得られなかった場合や、返信にフラグ情報が含まれていない場合は、メモリ12へのフラグ情報の記録は行われない。
【0110】
次にステップS530において制御部11は、留守番電話モニター機能の実施命令を検知したかどうかの判定を行う。なお留守番電話モニター機能の実施命令は、例えば親機1の電話回線制御部13が外線着信を検知して留守番電話モードに移行し、かつ親機1の設定で留守番電話モニター機能が有効に設定されている場合に発行される。ステップS530において制御部11が留守番電話モニター機能の実施命令を検知していない場合、ステップS510に再び移行して本処理を継続して行う。
【0111】
逆にステップS530において、制御部11が留守番電話モニター機能の実施命令を検知した場合、制御部11はステップS540において、メモリ12に記録されている子機2のフラグ情報の読み出しを行う。そして読み出したフラグ情報が含む残容量不足フラグの有効/無効をもとに、ステップS550において、残容量不足フラグが有効、つまり子機2のバッテリー31の残容量が不足状態であるかどうかの判定を行う。
【0112】
ステップS550において、残容量不足フラグが有効であると判定された場合、制御部11はステップS560において、親機1が備える各部に対して、留守番電話モニター機能の実施に関する処理の実行を禁止する。具体的には例えば、制御部11は無線通信部16に対して、留守番電話モニター機能による外線通話音声やガイダンス音声の子機2への送信処理を禁止する。或いは、子機2に対する留守番電話モニター機能の処理開始リクエストの送信を禁止する形態であってもよい。
【0113】
これにより無線通信部16は、例えば親機1が外線着信を検知して留守番電話モードに移行し、かつ留守番電話モニター機能が有効に設定されている場合であっても、子機2との間で留守番電話モニター機能に関連する通信を行わない。この結果、親機1においては留守番電話機能による外線通話音声の録音処理等は行われるが、子機2においてはスピーカ26及びパワーアンプ27を用いた外線通話音声の出力処理は行われない。
【0114】
なお、留守番電話モニター機能に含まれる処理のうち、スピーカ26及びパワーアンプ27による音声出力処理以外の処理、例えば親機1が現在留守番電話モードであることを示す文字情報を子機2の表示部29に行う処理等は実施する形態であってもよい。なおステップS560の実施後、再びステップS510に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0115】
逆にステップS550において、残容量不足フラグが無効であると判定された場合、制御部11はステップS551において、通常の留守番電話モニター機能の実行処理を行う。なおステップS551の実施後、再びステップS510に移行することにより、本処理を継続して行う。
【0116】
以上のように本処理は通常、親機1の電源停止時やバッテリー切れの発生時等に終了される。ただし、処理中断指示を受け付ける指示受付部を設けることにより、任意のタイミングで本処理を中断可能とする形態であってもよい。
【0117】
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0118】
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
(A)本実施形態では、子機2のバッテリー残容量不足時に動作禁止する機能としてハンズフリー機能、内線ボイスコール機能、及び留守番電話モニター機能を例としているが、パワーアンプ27を用いて音声の増幅を行う機能であれば、上記以外の機能を子機2のバッテリー残容量不足時に本発明を用いて禁止する形態であってもよい。
【0119】
(B)本実施形態では、ハンズフリー機能等の禁止処理に関わる親機1及び子機2の各機能部が制御部11及び制御部21内部に備わっている構成を例として説明したが、これらの機能部の一部が電話網やLAN等のネットワークを介して接続された外部装置により実現される形態であってもよい。例えば、残容量判定部21bや動作禁止部21dがネットワーク上に存在する情報処理装置(ネットワークサーバ等)に実装されている形態であってもよい。これにより例えば、残容量不足であるかどうかを判定するための所定値の変更を複数の子機2に対して一括して行う、或いは複数の子機2ごとに異なる所定値を設定すること等が可能である。
【0120】
(C)本実施形態では、ハンズフリー機能、内線ボイスコール機能、及び留守番電話モニター機能の禁止処理を行う電話装置として、親子1と、親機1に無線接続される子機2とから構成される電話装置を例にあげているが、電話機能を備えたこれ以外の装置において本発明を実施する形態でもよい。例えば、車載用電話、ファクシミリ装置、IP電話やインターネット電話、電話装置に接続可能な携帯電話やPDAやパソコン等の情報処理装置において実施する形態であってもよい。
【0121】
(D)本実施形態では、ハンズフリー機能、内線ボイスコール機能、及び留守番電話モニター機能の禁止処理に関わる親機1及び子機2の各種機能部が、マイクロプロセッサ等の演算処理装置上でプログラムを実行することにより実現されているが、各種機能部が複数の回路により実現される形態でもよい。
【0122】
(E)本実施形態では子機2は一台のみであるが、子機2を複数台備える電話装置において本発明を実施する形態であってもよい。この場合、実施の形態2及び実施の形態3においては、親機1はフラグ情報を子機2ごと個別に記録、管理することにより、バッテリーの残容量不足が検知された子機2に対してのみハンズフリー通話等の禁止を行う。それ以外の子機2に対してはハンズフリー通話等を許可する。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】図1は、本発明の電話装置が備える親機の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の電話装置が備える子機の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本発明の第一の実施形態に係る子機が備える機能部の構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の第一の実施形態に係る子機の処理フローを示したフロー図である。
【図5】図5は、本発明の第二の実施形態に係る子機が備える機能部の構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図6は、本発明の第二の実施形態に係る子機の処理フローを示したフロー図である。
【図7】図7は、本発明の第二の実施形態に係る親機の処理フローを示したフロー図である。
【図8】図8は、本発明の第三の実施形態に係る子機が備える機能部の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図9は、本発明の第三の実施形態に係る子機の処理フローを示したフロー図である。
【図10】図10は、本発明の三の実施形態に係る親機の処理フローを示したフロー図である。
【符号の説明】
【0124】
1 親機(主装置)
2 子機
11 制御部
21 制御部
21a 残容量確認部
21b 残容量判定部
21c ハンズフリー機能部
21d 動作禁止部
21e 内線ボイスコール機能部
21f 通信機能部
21g 留守番電話モニター部(モニター機能部)
26 スピーカ
27 パワーアンプ
31 バッテリー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機と、からなる電話装置であって、
前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記子機が備える各部の動作を禁止する動作禁止部とを備え、
前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記動作禁止部が前記ハンズフリー機能部の動作を禁止することを特徴とする電話装置。
【請求項2】
前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、
前記動作禁止部が、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記内線ボイスコール機能部の動作を禁止することを特徴とする請求項1に記載の電話装置。
【請求項3】
前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、
前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、
前記動作禁止部が、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記モニター機能部の動作を禁止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電話装置。
【請求項4】
電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機と、からなる電話装置であって、
前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回ると判定された場合において、前記主装置に対して前記残容量が所定値を下回ることを通知する残容量通知部と、を備え、
前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記ハンズフリー機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする電話装置。
【請求項5】
前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、
前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記内線ボイスコール機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする請求項4に記載の電話装置。
【請求項6】
前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、
前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、
前記主装置が、前記残容量通知部から前記残容量が所定値を下回ることを示す通知を受信した場合に、前記モニター機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電話装置。
【請求項7】
電話回線に接続される主装置と、前記主装置に接続される一または複数の子機と、からなる電話装置であって、
前記子機が、音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するハンズフリー機能部と、前記子機が備えるバッテリーの残容量を確認する残容量確認部と、前記残容量確認部により確認された前記残容量が所定値を下回るかどうかを判定する残容量判定部と、前記主装置からの通信リクエストを検知し、かつ前記残容量判定部により前記残容量が所定値を下回っていると判定されている場合において、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を前記主装置に送信する通信機能部と、を備え、
前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記ハンズフリー機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする電話装置。
【請求項8】
前記子機が、前記主装置から内線通話のリクエストを受けた際に、前記子機が備える操作ボタン群による応答操作の実施を必要とすることなく前記主装置との通話状態に移行するとともに、前記主装置から受信した音声をパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力する内線ボイスコール機能部を備え、
前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記内線ボイスコール機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする請求項7に記載の電話装置。
【請求項9】
前記主装置が、外線通話により受信した音声を記録媒体に録音する留守番電話機能を備え、
前記子機が、前記主装置において前記留守番電話機能が実行されている状態において、前記主装置が受信した音声、及び前記主装置が出力するガイダンス音声を通信回線を通じて受信してパワーアンプを用いて増幅してスピーカから出力するモニター機能部を備え、
前記主装置が、前記残容量が所定値を下回ることを示す情報を含む返信を受信した場合に、前記モニター機能部に対する動作指示の発行を前記主装置の各部に対して禁止することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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