説明

非破壊検査装置

【課題】電源を落とすことなく容易にバッテリ交換が可能な非破壊検査装置を実現する。
【解決手段】被検体内部の状態を検査する非破壊検査装置である超音波非破壊検査装置1は、複数のバッテリとしてA,Bバッテリ21,23の2個のバッテリを収納するバッテリ収納部であるA,Bバッテリコンパートメント22,24と、これらA,Bバッテリコンパートメント22,24に収納されたA,Bバッテリ21,23の残量状態を個別に検知するバッテリ残量検知手段としてのバッテリ用CPUと、電源オンしている際にバッテリ交換モードに移行し、バッテリ用CPUにより検知したA,Bバッテリ21,23の個別の残量状態に応じて交換すべきバッテリを指示するバッテリ交換指示手段としての装置本体3のCPU31とを具備して構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被検体内部の状態を検査する非破壊検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非破壊検査装置は、工業分野等において広く用いられている。非破壊検査装置は、被検体内部の状態を検査する装置である。上記非破壊検査装置は、例えば、航空機の機体や大型プラントの設備検査などで用いられている。このような非破壊検査装置の中には、例えば、超音波、エックス線等の放射線、音響、サーモグラフィーを用いた装置などがある。
【0003】
通常、検査者は、被検体の各部を検査するために、携帯可能な非破壊検査装置を保持しながら動き回って非破壊検査を行う場合が多い。また、検査現場においては、AC電源を利用できない場合が多い。従って、従来の携帯可能な非破壊検査装置は、長時間使用するためにバッテリを内蔵している。
【0004】
しかしながら、非破壊検査装置は、大型バッテリを搭載すると重くなり、検査時に使用するのが不便である。一方、非破壊検査装置は、小型バッテリを搭載すると、携帯に便利になるが、使用時間が短くなる。このため、小型バッテリを搭載した非破壊検査装置は、煩雑にバッテリ交換をする必要がある。
【0005】
上記従来の非破壊検査装置の中には、例えば、特許文献1に記載されているように超音波非破壊検査装置が提案されている。
【0006】
上記超音波非破壊検査装置は、被検体に超音波パルスを送波し、被検体内部から反射してきた超音波パルスを受波することで被検体内部に生じた傷等の状態を検査するようになっている。しかしながら、上記特許文献1には、バッテリパックに関して記述されているがバッテリ交換に関して言及されていない。
【0007】
図14は、従来の超音波非破壊検査装置のバッテリ交換を示す説明図である。
図14に示すように従来の超音波非破壊検査装置100は、図示しない超音波振動子を有するプローブ探触子101と、このプローブ探触子101の上記超音波振動子を制御する装置本体102とを有して構成されている。
【0008】
上記従来の超音波非破壊検査装置100は、上記プローブ探触子101を図示しない被検体表面に押し当て、上記超音波パルスの送受波を行うことにより被検体内部の状態を検査するようになっている。上記装置本体102は、バッテリ収納部103にバッテリ104を1個収納するようになっている。
【特許文献1】特開平11−056838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記従来の非破壊検査装置は、バッテリの残量が少なくなった場合、装置本体の電源を一旦落としてオフした後バッテリ交換を行うようになっている。このため、上記従来の非破壊検査装置は、バッテリ交換作業によって検査の中断を余儀なくさせる。また、上記従来の非破壊検査装置は、検査再開時に初期設定や較正(キャリブレーション)を再びやり直す必要がある。この場合、上記従来の非破壊検査装置は、初期設定や較正(キャリブレーション)等の手間がかかり、煩雑である。尚、非破壊検査においては、装置電源をオンした際に、必ず標準試験片を用いて較正する必要がある。
【0010】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、電源を落とすことなく容易にバッテリ交換が可能な非破壊検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、被検体内部の状態を検査する非破壊検査装置において、複数のバッテリを収納するバッテリ収納部と、前記バッテリ収納部に収納された前記複数のバッテリの残量状態を個別に検知するバッテリ残量検知手段と、電源オンしている際にバッテリ交換モードに移行し、前記バッテリ残量検知手段により検知した複数のバッテリの個別の残量状態に応じて交換すべきバッテリを指示するバッテリ交換指示手段と、を具備したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の非破壊検査装置は、電源を落とすことなく容易にバッテリ交換ができるという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
尚、本発明は、非破壊検査装置として超音波非破壊検査装置に適用した例を示す。
【0014】
以下、図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
【実施例1】
【0015】
図1ないし図13は本発明の一実施例に係り、図1は一実施例の超音波非破壊検査装置を示す全体構成図、図2は図1の超音波非破壊検査装置のバッテリ交換を示す説明図、図3は図1の超音波非破壊検査装置の内部構成を示す回路ブロック図、図4は図1の超音波非破壊検査装置の通常使用時を示す説明図、図5は通信機能を有するバッテリの内部構成を示す回路ブロック図、図6はAバッテリのバッテリ残量が少なくってきた際の超音波非破壊検査装置の説明図、図7は図6の状態からバッテリ交換モード時に移行した際の超音波非破壊検査装置の説明図、図8はパラレル消費モードにおいて、Aバッテリを連続して交換する場合を示す概略説明図、図9はパラレル消費モードにおいて、Aバッテリ→Bバッテリへと交互に交換する場合を示す概略説明図、図10はパラレル消費モードにおいて、AバッテリとBバッテリとを連続して交換する場合を示す概略説明図、図11はシリアル消費モードにおいて、Aバッテリを連続して交換する場合を示す概略説明図、図12はシリアル消費モードにおいて、Aバッテリ→Bバッテリへと連続して交換する場合を示す概略説明図、図13は図3の超音波非破壊検査装置の変形例を示す回路ブロック図である。
【0016】
図1及び図2に示すように一実施例の非破壊検査装置である超音波非破壊検査装置1は、図示しない超音波振動子を有するプローブ探触子2と、このプローブ探触子2の超音波振動子を制御する装置本体3とを有して構成されている。
【0017】
前記プローブ探触子2は、延出する接続ケーブル4のコネクタ5が前記装置本体3のプローブ接続部11に着脱自在に接続されるようになっている。前記プローブ探触子2は、被検体表面に押し当てられて超音波パルスを被検体に送波し、被検体内部から反射してきた超音波パルスを受波するようになっている。
【0018】
装置本体3は、前記プローブ探触子2を制御して超音波パルスを送波させるようになっている。前記装置本体3は、前記プローブ探触子2が受波した反射超音波パルスを信号処理し、被検体内部の状態をグラフ化等して表示するようになっている。
【0019】
前記装置本体3は、フロントパネル3aに前記プローブ接続部11の他に例えば電源スイッチ12と、電源状態表示LED( Light Emitting Diode )13と、メニュースイッチ14と、キャリブレーションスイッチ15と、メモリカードスロット16と、表示部であるLCD( Liquid Crystal Display)ユニット17とが設けられている。
【0020】
前記電源スイッチ12は、前記装置本体3の電源をオンオフするスイッチである。前記電源状態表示LED13は、前記装置本体3が起動状態であることを告知するためのLEDである。尚、この電源状態表示LED13による電源状態の告知は、LEDの点灯及び消灯による告知方法に限るものではなく、装置状態によりLEDの色を変える等の告知方法であっても良い。
【0021】
前記メニュースイッチ14は、各種設定を行うためのスイッチである。このメニュースイッチ14は、オンされると前記LCDユニット17にメニュー画面を表示させるようになっている。前記キャリブレーションスイッチ15は、較正(キャリブレーション)を行うためのスイッチである。
【0022】
前記メモリカードスロット16は、PCカード等のメモリカード18(図3参照)に検査データを読み書きするようになっている。前記LCDユニット17は、表示画面に被検体の測定状況、前記各種設定の設定画面等の表示を行うようになっている。
【0023】
尚、本実施例では、後述するように前記LCDユニット17の表示画面にバッテリ交換指示やバッテリの残量状態を表示するようになっている。
【0024】
前記装置本体3は、複数のバッテリとして2個のバッテリを収納するバッテリ収納部を設けている。このバッテリ収納部は、Aバッテリ21を収納するAバッテリコンパートメント22と、Bバッテリ23を収納するBバッテリコンパートメント24とにより構成されている。尚、バッテリには、Aバッテリ21,Bバッテリ23の他に交換用の予備バッテリ25がある。
【0025】
また、前記装置本体3は、前記Aバッテリ21が前記Aバッテリコンパートメント22に存在しているか否かを告知するAバッテリLED26と、前記Bバッテリ23が前記Bバッテリコンパートメント24に存在しているか否かを告知するBバッテリLED27とが側部に設けられている。
【0026】
また、前記装置本体3は、側部にバッテリ交換扉28が開閉可能に設けられている。このバッテリ交換扉28は、内周面に突起部28aが設けられており、閉じた際にドア検知スイッチ29を押下してオンするようになっている。
【0027】
図3に示すように前記ドア検知スイッチ29は、装置本体3の各部を制御するCPU31及び信号取り込みユニット32にドア検知信号( Door Det Sig. )を出力するようになっている。前記AバッテリLED26は、前記CPU31からのA・LED信号により点灯するようになっている。また、前記BバッテリLED27は、前記CPU31からのB・LED信号により点灯するようになっている。
【0028】
前記メモリカードスロット16は、前記CPU31からのカードI/F(インターフェイス)信号によりPCカード等のメモリカード18に検査データを読み書きするようになっている。また、前記電源スイッチ12は、前記A,Bバッテリコンパートメント22,24に接続されている。この電源スイッチ12がオンされると、前記A,Bバッテリコンパートメント22,24に収納されているA,Bバッテリ21,23からは、各部へVcc電源電力が供給されるようになっている。
前記電源状態表示LED13は、前記CPU31からの電源オン信号に基づき、点灯するようになっている。
【0029】
また、前記装置本体3は、図示しない商用電源からの電源電力を取り込むコンセント33が着脱自在に接続可能になっており、充電回路34を介して前記A,Bバッテリコンパートメント22,24に接続されるようになっている。尚、コンセント33は、ACアダプタ33aを備えている。
前記メニュースイッチ14は前記CPU31に接続されており、このCPU31に各種設定のための指示信号を出力するようになっている。また、前記キャリブレーションスイッチ15は前記CPU31に接続されており、このCPU31にキャリブレーション開始指示信号を出力するようになっている。
【0030】
また、前記装置本体3は、前記プローブ探触子2内の超音波振動子を発振させるためのクロック信号fを供給する発振器35と、この発振器35からのクロック信号fをN分の1に分周する分周器36と、これら発振器35からのクロック信号f又は分周器36からの分周されたクロック信号f/Nを切り換えるスイッチSW1とが設けられている。
【0031】
このSW1は、前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により切り換えられるようになっている。即ち、前記SW1は、バッテリ交換するために前記バッテリ交換扉28が開けられたとき、前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )が入力されていなければ、分周器36側に切り換えてこの分周器36からのクロック信号f/Nに切り換えるようになっている。
【0032】
一方、前記SW1は、前記バッテリ交換扉28が閉まっていることによる前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )が入力されていると、発振器35側に切り換えて前記発振器35からのクロック信号fに切り換えるようになっている。前記SW1からのクロック信号f又はf/Nは、前記CPU31及び信号取り込みユニット32に出力されるようになっている。
【0033】
また、前記LCDユニット17には、バックライト37が設けられている。前記装置本体3は、前記バックライト37を介して前記LCDユニット17を駆動するための高電圧VH1を供給するインバータ38を設けている。このインバータ38は、供給されるVcc電源電力により前記高電圧VH1を発生するようになっている。
【0034】
前記信号取り込みユニット32は、前記プローブ接続部11を介して前記プローブ探触子2の超音波振動子を制御駆動するようになっている。尚、本実施例では、この信号取り込みユニット32が着脱自在なユニットとして構成されている。
【0035】
前記信号取り込みユニット32は、ボードI/F41と、高圧発生回路42と、パルス発生回路43と、ドライバ44と、アンプ45と、信号処理回路46と、制御部47とを有して構成されている。前記制御部47は、前記ボードI/F41を介して前記CPU31と通信し、ユニット内の各部を制御するようになっている。
【0036】
前記高圧発生回路42は、前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )に基づき、前記プローブ探触子2の超音波振動子へ供給するための高電圧VH2を生成するようになっている。
即ち、この高圧発生回路42は、前記バッテリ交換扉28が閉まっていることによる前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )が入力されていると、高電圧VH2を発生して前記ドライバ44に供給するようになっている。一方、前記高圧発生回路42は、バッテリ交換するために前記バッテリ交換扉28が開けられたとき、前記ドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )が入力されていなければ、所定の低電圧を発生して前記ドライバ44に供給するようになっている。
【0037】
前記パルス発生回路43は、前記SW1からのクロック信号f又はf/Nに基づいてパルス信号を発生し、前記ドライバ44に出力するようになっている。前記ドライバ44は、前記高圧発生回路42からの高電圧VH2をドライバ44の電源として前記パルス発生回路43からのパルス信号をレベル増幅して前記プローブ探触子2の超音波振動子を駆動するための駆動パルス信号を生成し、出力するようになっている。
これにより、前記プローブ探触子2の超音波振動子は、前記ドライバ44からの駆動パルス信号によって駆動され、超音波パルスを発生するようになっている。
【0038】
一方、前記アンプ45は、前記プローブ接続部11を介して入力された前記プローブ探触子2の超音波振動子からの反射超音波パルス信号を増幅して前記信号処理回路46に出力するようになっている。
前記信号処理回路46は、前記アンプ45からの反射超音波パルス信号を信号処理し、被検体内部の状態をグラフ化等して得た画像データを前記LCDユニット17に出力するようになっている。
【0039】
これにより、前記LCDユニット17は、被検体内部の状態を図4に示すように表示できるようになっている。図4に示すように前記LCDユニット17は、この表示画面の右隅に前記A,Bバッテリ21,23の残量状態を表示するバッテリ残量表示部50が設けられている。
【0040】
ここで、従来の非破壊検査装置は、バッテリの残量が少なくなった場合、装置本体の電源を一旦落としてオフした後バッテリ交換を行うようになっている。
本実施例では、バッテリの残量状態を個別に検知するとともに、電源オンしている際にバッテリ交換モードに移行し、検知したバッテリの個別の残量状態に応じて交換すべきバッテリを指示するように構成している。
【0041】
上記構成を更に詳細に説明する。
図5に示すように前記A,Bバッテリ21,23は、バッテリ残量検知手段として通信機能を有するバッテリ用CPU51を備えている。前記バッテリ用CPU51は、A/D変換器52を介して複数のバッテリセル53の残量状態を取得可能に構成されている。
【0042】
これにより、前記装置本体3のCPU31は、前記A,Bバッテリコンパートメント22,24にそれぞれ前記A,Bバッテリ21,23が収納された際に、前記バッテリ用CPU51からのA通信信号( A Det Sig. ),B通信信号( B Det Sig. )を受けて、これらA,Bバッテリ21,23の残量状態を検知することが可能となる。
【0043】
尚、前記バッテリ用CPU51は、各バッテリ自身の個別情報(充放電回数、バッテリー自身の温度情報など)も記憶している。従って、上記通信により前記装置本体3のCPU31は、上記各バッテリ自身の個別情報(充放電回数、バッテリー自身の温度情報など)を取得して更にバッテリ状態に応じて制御することが可能である。
【0044】
前記装置本体3のCPU31は、前記検知した前記A,Bバッテリ21,23の残量状態を、前記バッテリ残量表示部50に表示するようになっている。この場合、前記装置本体3のCPU31は、前記A,Bバッテリ21,23の残量状態データを含むグラフィック信号を、前記信号取り込みユニット32の前記信号処理回路46に出力し、この信号処理回路46が生成する画像データに重畳して前記LCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
【0045】
また、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換指示手段として前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ残量が少なくってきた(例えば、バッテリ残量が20%を下回った)とき、電源オンしている際にバッテリ交換モードに移行し、検知した前記A,Bバッテリ21,23の残量状態に応じて交換すべきバッテリを指示するようになっている。
【0046】
この場合、前記装置本体3のCPU31は、上記指示内容データを含むグラフィック信号を、前記信号取り込みユニット32の前記信号処理回路46に出力し、この信号処理回路46が生成する画像データに重畳してLCDユニット17の表示画面に表示する。
【0047】
ここで、例えば、Aバッテリ21のバッテリ残量が少なくってきたときに、前記装置本体3のCPU31は、図6に示すように、LCDユニット17の表示画面に「Aバッテリ21が残りわずかです。」と表示する。更に、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに移行し、図7に示すようにLCDユニット17の表示画面に「Aバッテリ21を交換してください」と表示する。尚、このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ残量表示部50に表示されている交換すべきバッテリ(図6及び図7中では、Aバッテリ21)を点滅表示するようになっている。
【0048】
また、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、上述したようにバッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフ又は低電圧化する制御を行うようになっている。
尚、AバッテリLED26と、BバッテリLED27の代わりに、画面上にバッテリの有無を表示しても良い。
【0049】
尚、バッテリ消費モードには、パラレル消費モードとシリアル消費モードとがある。
パラレル消費モードとは、AB二つのバッテリ容量(=電圧)が同じ場合には、AB二つのバッテリを並列接続して使用するモードである。一方、シリアル消費モードとは、AB二つのバッテリのうちどちらかを優先して順次バッテリ消費していくモードである。
【0050】
検査者は、メニュースイッチの押下操作によって、上記パラレル消費モードとシリアル消費モードとのうち、どちらかのモードを選べるようになっている。
【0051】
尚、上記パラレル消費モードは、並列接続となるので各バッテリから流れ出る電流が少なくなる。よって、上記パラレル消費モードは、バッテリ部自身の温度上昇を小さく抑えられるために、高温環境下での使用に有利である。
【0052】
一方、シリアル消費モードは、どちらか片方が優先してバッテリ消費される。
このため、シリアル消費モードにおいて、消費されるバッテリの電流は、パラレル消費モードに比べて約2倍となる。
【0053】
このシリアル消費モードの例では、バッテリの電流が増えるために温度的、及びバッテリ自身の内部インピーダンスによる電圧降下は不利となる。
しかしながら、上記シリアル消費モードは、最初に2本フル充電のバッテリさえ入れておけば、バッテリ交換の時には必ず1本はフル充電の状態で交換可能であるので、バッテリの管理がし易い。
【0054】
次に、図8ないし図11を参照して上記パラレル消費モード及びシリアル消費モードにおけるバッテリ交換の具体例を説明する。尚、A,Bバッテリ21,23と各回路の状態は、表1に示すようになっている。
【表1】

【0055】
図8は、パラレル消費モードにおいて、Aバッテリ21を連続して交換する場合を示している。装置本体3が電源オンしてからA,Bバッテリ21,23は、パラレルでAB同時消費される。
ここで、前記装置本体3のCPU31は、前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
【0056】
検査中、A,Bバッテリ21,23が消費されてバッテリ残量が少なくなってきた(例えば、バッテリ残量が20%を下回った)とき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに移行する。
前記装置本体3のCPU31は、上述した図6及び図7で説明したようにLCDユニット17の表示画面にバッテリ残量が残りわずかであることを告知すると共に、交換すべきバッテリを指示する。
【0057】
ここで、前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21を連続して交換するようになっているので、図7で示したのと同様に「Aバッテリ21を交換してください」とLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査者は、バッテリ交換扉28を開け、Aバッテリ21を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換する。
【0058】
このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、バッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行う。
【0059】
バッテリ交換が終了して、バッテリ交換扉28が閉じられたとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードを解除して前記発振器35からのクロック信号fに切り換えると共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオンにする。同時に、前記装置本体3のCPU31は、交換したばかりの電圧の高いAバッテリ21を消費するように制御する。
【0060】
前記装置本体3のCPU31は、再び上記したように前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
【0061】
その後、Aバッテリ21が消費されてバッテリ残量が少なくなってきたとき、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行し、以降上記動作を繰り返す。
【0062】
尚、ここでは、Aバッテリ21を連続して交換するモードを示したが、パラレル消費モードでBバッテリ23を優先して交換するようにしても良い。
【0063】
また、図9は、パラレル消費モードにおいて、Aバッテリ21→Bバッテリ23へと交互に交換する場合を示している。
尚、図9に示すパラレル消費モードは、Aバッテリ21を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換し、この電圧の高いAバッテリ21を消費していくまでは上記図8で説明したのと同様であるので説明を省略し、次のバッテリ交換モードから説明する。
【0064】
交換されたAバッテリ21が消費されてバッテリ残量が少なくなってきたとき、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行する。
前記装置本体3のCPU31は、LCDユニット17の表示画面にバッテリ残量が残りわずかであることを告知すると共に、交換すべきバッテリを指示する。
【0065】
ここで、前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21→Bバッテリ23と交互に交換するようになっているので、「Bバッテリ23を交換してください」とLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査者は、バッテリ交換扉28を開け、Bバッテリ23を取り外してさらなる交換用の予備バッテリ25と交換する。
【0066】
このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、バッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行う。
【0067】
バッテリ交換が終了して、バッテリ交換扉28が閉じられたとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードを解除して前記発振器35からのクロック信号fに切り換えると共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオンにする。同時に、前記装置本体3のCPU31は、交換したばかりの電圧の高いBバッテリ23を消費するように制御する。
【0068】
前記装置本体3のCPU31は、再び上記したように前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
その後、Bバッテリ23が消費されてバッテリ残量が少なくなってきたとき、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行し、以降上記動作を繰り返す。
【0069】
また、図10は、パラレル消費モードにおいて、Aバッテリ21とBバッテリ23とを連続して交換する場合を示している。
尚、図10に示すパラレル消費モードは、Aバッテリ21を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換し、この電圧の高いAバッテリ21を消費していくまでは上記図8で説明したのと同様であるので説明を省略し、次のバッテリ交換モードから説明する。
【0070】
交換されたAバッテリ21が消費されていく途中で、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行する。
前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21とBバッテリ23とを連続して交換するようになっているので、「Bバッテリ23を交換してください」とLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査者は、バッテリ交換扉28を開け、Bバッテリ23を取り外してさらなる交換用の予備バッテリ25と交換する。
【0071】
このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、バッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行う。
【0072】
バッテリ交換が終了して、バッテリ交換扉28が閉じられたとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードを解除して前記発振器35からのクロック信号fに切り換えると共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオンにする。同時に、前記装置本体3のCPU31は、A,Bバッテリ21,23をパラレルでAB同時消費するように制御する。
【0073】
前記装置本体3のCPU31は、再び上記したように前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
その後、A,Bバッテリ21,23が消費されてバッテリ残量が少なくなってきたとき、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行し、以降上記動作を繰り返す。
【0074】
また、図11は、シリアル消費モードにおいて、Aバッテリ21を連続して交換する場合を示している。
図11に示すように装置本体3が電源オンしてからAバッテリ21は、優先して消費される。
【0075】
ここで、前記装置本体3のCPU31は、前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査中、Aバッテリ21が消費されてバッテリ残量が少なくなってきた(例えば、バッテリ残量が20%を下回った)とき、前記装置本体3のCPU31は、Bバッテリ23を優先して消費する。
【0076】
検査中、Bバッテリ23が消費されてバッテリ残量が少なくなってきた(例えば、バッテリ残量が20%を下回った)とき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに移行する。
前記装置本体3のCPU31は、上述した図6及び図7で説明したようにLCDユニット17の表示画面にバッテリ残量が残りわずかであることを告知すると共に、交換すべきバッテリを指示する。
【0077】
ここで、前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21を連続して交換するようになっているので、図7で示したのと同様に「Aバッテリ21を交換してください」とLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査者は、バッテリ交換扉28を開け、Aバッテリ21を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換する。
【0078】
このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、バッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行う。
【0079】
バッテリ交換が終了して、バッテリ交換扉28が閉じられたとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードを解除して前記発振器35からのクロック信号fに切り換えると共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオンにする。同時に、前記装置本体3のCPU31は、交換したばかりの電圧の高いAバッテリ21を優先して消費するように制御する。
【0080】
前記装置本体3のCPU31は、再び上記したように前記A,Bバッテリ21,23のバッテリ用CPU51と所定間隔で通信を行い、得られたA,Bバッテリ21,23の残量状態データをLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
その後、Aバッテリ21が消費されてバッテリ残量が少なくなってきた(例えば、バッテリ残量が20%を下回った)とき、前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21を優先して消費する。以後、繰り返しAバッテリ21を優先して使用する。
【0081】
また、図12は、シリアル消費モードにおいて、Aバッテリ21→Bバッテリ23へと連続して交換する場合を示している。
尚、図12に示すシリアル消費モードは、Aバッテリ21を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換し、この電圧の高いAバッテリ21を消費していくまでは上記図11で説明したのと同様であるので説明を省略し、次のバッテリ交換モードから説明する。
【0082】
交換されたAバッテリ21が消費されていく途中で、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行する。
前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21とBバッテリ23とを連続して交換するようになっているので、「Bバッテリ23を交換してください」とLCDユニット17のバッテリ残量表示部50に表示する。
検査者は、バッテリ交換扉28を開け、Bバッテリ23を取り外して交換用の予備バッテリ25と交換する。
【0083】
このとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードに入った際、バッテリ交換扉28が開けられたことをドア検知スイッチ29からのドア検知信号( Door Det Sig. )により検知し、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行う。
【0084】
バッテリ交換が終了して、バッテリ交換扉28が閉じられたとき、前記装置本体3のCPU31は、バッテリ交換モードを解除して前記発振器35からのクロック信号fに切り換えると共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオンにする。同時に、前記装置本体3のCPU31は、Aバッテリ21を優先して消費する。
Aバッテリ21が消費されてバッテリ残量が少なくなってきたとき、前記装置本体3のCPU31は、再びバッテリ交換モードに移行し、以降上記動作を繰り返す。
【0085】
この結果、超音波非破壊検査装置1は、上記図8ないし図11で説明したパラレル消費モード又はシリアル消費モードにおいて、バッテリ交換モードを実行することにより、電源を落とすことなく容易にバッテリ交換が可能となる。
【0086】
尚、非破壊検査装置は、図13に示すように通信機能を有していないA,Bバッテリを用いて構成してもよい。
図13に示すように超音波非破壊検査装置1Bは、通信機能を有していないA,Bバッテリ21B,23Bを収納可能な装置本体3Bを備えて構成されている。
【0087】
前記装置本体3Bは、前記Aバッテリ21Bが収納された際にこのAバッテリ21Bが収納されたことを検知するAバッテリ検知スイッチ61を前記Aバッテリコンパートメント22に設けると共に、前記Bバッテリ23Bが収納された際にこのBバッテリ23Bが収納されたことを検知するBバッテリ検知スイッチ62を前記Bバッテリコンパートメント24に設けている。
【0088】
前記Aバッテリ検知スイッチ61は、前記Aバッテリ21Bが前記Aバッテリコンパートメント22に収納された際にオンしてAバッテリ検知信号を前記装置本体3BのCPU31Bに出力するようになっている。同様に、前記Bバッテリ検知スイッチ62は、前記Bバッテリ23Bが前記Bバッテリコンパートメント24に収納された際にオンしてBバッテリ検知信号を前記装置本体3BのCPU31Bに出力するようになっている。
【0089】
これにより、前記装置本体3BのCPU31Bは、前記A,Bバッテリ21B,23Bが収納されたことを検知可能となっている。
また、前記装置本体3Bは、バッテリ残量検知手段として前記A,Bバッテリ21B,23Bの電圧を個別に検知するバッテリ電圧検知部63を設けている。
【0090】
このバッテリ電圧検知部63は、検知した前記A,Bバッテリ21B,23Bの電圧データをバッテリ電圧検知信号として個別に前記装置本体のCPU31Bに出力するようになっている。
これにより、前記装置本体のCPU31Bは、入力されたバッテリ電圧検知信号に基づき、前記A,Bバッテリ21B,23Bの残量状態を個別に算出することで、これらA,Bバッテリ21B,23Bの残量状態を検知することが可能となる。
【0091】
尚、前記装置本体3Bは、前記LCDユニット17のバッテリ残量表示部50の代わりにバッテリ残量インジケータ64をフロントパネル3aに設けている。このバッテリ残量インジケータ64は、前記装置本体のCPU31Bからのバッテリ残量信号により制御されるようになっている。
それ以外の構成及び動作は、上記第1実施例とほぼ同様なので説明を省略する。
【0092】
従って、変形例の超音波非破壊検査装置1Bは、上記第1実施例と同様な効果を得ることに加え、通信機能を有していないA,Bバッテリ21B,23Bを用いて構成することが可能である。
尚、上記非破壊超音波検査装置1,1Bは、バッテリ交換扉28を有し、このバッテリ交換扉28の開閉を検知することで、分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行うように構成しているが、本発明はこれに限定されず、バッテリ交換扉28を有していない検査装置においても本発明を適用可能である。
【0093】
この場合、前記装置本体3又は3BのCPU31,31Bは、バッテリ交換モードに移行した際に、前記分周器36による1/Nの分周を行うと共に、内部回路の高圧部(前記信号取り込みユニット32の高圧発生回路42又は前記LCDユニット17のインバータ38)をオフする制御を行うように構成する。
【0094】
また、前記Aバッテリ21,21B及び前記Bバッテリ23,23Bを収納する前記A,Bバッテリコンパートメント22,24は、前記装置本体3,3B内に設けて構成しているが、本発明はこれに限定されず、前記A,Bバッテリコンパートメント22,24を前記装置本体3,3Bとは別体に設けて構成してもよい。
【0095】
尚、本発明は、非破壊検査装置として超音波非破壊検査装置に適用した例を説明したが非破壊検査装置として渦流探傷装置、エックス線等の放射線、音響、サーモグラフィーを用いた装置などに適用してももちろん構わない。
また、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明の非破壊検査装置は、電源を落とすことなく容易にバッテリ交換を可能にしたことにより、医療分野、工業分野、その他被検体内部の状態を検査するような場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】一実施例の超音波非破壊検査装置を示す全体構成図である。
【図2】図1の超音波非破壊検査装置のバッテリ交換を示す説明図である。
【図3】図1の超音波非破壊検査装置の内部構成を示す回路ブロック図である。
【図4】図1の超音波非破壊検査装置の通常使用時を示す説明図である。
【図5】通信機能を有するバッテリの内部構成を示す回路ブロック図である。
【図6】Aバッテリのバッテリ残量が少なくってきた際の超音波非破壊検査装置の説明図である。
【図7】図6の状態からバッテリ交換モード時に移行した際の超音波非破壊検査装置の説明図である。
【図8】パラレル消費モードにおいて、Aバッテリを連続して交換する場合を示す概略説明図である。
【図9】パラレル消費モードにおいて、Aバッテリ→Bバッテリへと交互に交換する場合を示す概略説明図である。
【図10】パラレル消費モードにおいて、AバッテリとBバッテリとを連続して交換する場合を示す概略説明図である。
【図11】シリアル消費モードにおいて、Aバッテリを連続して交換する場合を示す概略説明図である。
【図12】シリアル消費モードにおいて、Aバッテリ→Bバッテリへと連続して交換する場合を示す概略説明図である。
【図13】図3の超音波非破壊検査装置の変形例を示す回路ブロック図である。
【図14】従来の超音波非破壊検査装置のバッテリ交換を示す説明図である。
【符号の説明】
【0098】
1 超音波非破壊検査装置
2 プローブ探触子
3 装置本体
12 電源スイッチ
14 メニュースイッチ
15 キャリブレーションスイッチ
17 LCDユニット
21 Aバッテリ
22 Aバッテリコンパートメント
23 Bバッテリ
24 Bバッテリコンパートメント
28 バッテリ交換扉
29 ドア検知スイッチ
31 CPU
32 信号取り込みユニット
35 発振器
36 分周器
38 インバータ
42 高圧発生回路
43 パルス発生回路
44 ドライバ
46 信号処理回路
47 制御部
50 バッテリ残量表示部
51 バッテリ用CPU
53 バッテリセル
代理人 弁理士 伊藤 進

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内部の状態を検査する非破壊検査装置において、
複数のバッテリを収納するバッテリ収納部と、
前記バッテリ収納部に収納された前記複数のバッテリの残量状態を個別に検知するバッテリ残量検知手段と、
電源オンしている際にバッテリ交換モードに移行し、前記バッテリ残量検知手段により検知した複数のバッテリの個別の残量状態に応じて交換すべきバッテリを指示するバッテリ交換指示手段と、
を具備したことを特徴とする非破壊検査装置。
【請求項2】
前記バッテリ交換指示手段は、前記複数のバッテリのうち、交換すべきバッテリを1つ指示することを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項3】
前記バッテリ交換指示手段は、前記複数のバッテリのうち、前記バッテリ収納部に1つのバッテリを残すようにして交換すべきバッテリを指示することを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項4】
前記バッテリ検知手段は、通信機能を有するバッテリに設けたことを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項5】
前記バッテリ検知手段は、前記バッテリ収納部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項6】
前記バッテリ残量検知手段により検知した複数のバッテリの個別の残量状態を告知するバッテリ残量表示部を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項7】
前記複数のバッテリをパラレルに消費するパラレル消費モードを有し、バッテリ交換後、この交換したバッテリを優先的に消費するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項8】
前記複数のバッテリをシリアルに消費するシリアル消費モードを有し、バッテリ交換後、この交換したバッテリを優先的に消費するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の非破壊検査装置。
【請求項9】
前記パラレル消費モードにおいて、前記バッテリ交換したバッテリを優先的に消費した後、この優先的に消費したバッテリを交換するよう前記バッテリ交換指示手段が交換すべきバッテリを指示することを特徴とする請求項7に記載の非破壊検査装置。
【請求項10】
前記パラレル消費モードにおいて、前記バッテリ交換したバッテリを優先的に消費した後、前記交換しなかったバッテリを交換するよう前記バッテリ交換指示手段が交換すべきバッテリを指示することを特徴とする請求項7に記載の非破壊検査装置。
【請求項11】
前記パラレル消費モードにおいて、前記バッテリ交換したバッテリを優先的に消費している途中で、前記交換しなかったバッテリを交換するよう前記バッテリ交換指示手段が交換すべきバッテリを指示することを特徴とする請求項7に記載の非破壊検査装置。
【請求項12】
前記シリアル消費モードにおいて、前記バッテリ交換したバッテリを優先的に消費している途中で、前記交換しなかったバッテリを交換するよう前記バッテリ交換指示手段が交換すべきバッテリを指示することを特徴とする請求項8に記載の非破壊検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−17595(P2006−17595A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196066(P2004−196066)
【出願日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】