説明

面光源装置およびその製造方法、該面光源装置を含む液晶表示装置およびその製造方法

【課題】水銀を使用しない光源およびこれを用いた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】下部基板と、少なくとも2つの層を含み、上層は銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含む、前記下部基板上に形成されたカソード電極と、前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、前記下部基板に対向し位置して、蛍光物質と透明電極を含む上部基板と、を含むことを特徴とする面光源装置およびその製造方法、前記面光源装置を用いた液晶表示装置およびその製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面光源装置およびこれを含む液晶表示装置に係り、より詳細には、電界放出形式の面光源装置およびその製造方法と、前記面発光装置を含む液晶表示装置およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、従来のCRTに代わって、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、有機発光ダイオード(OLED)等の平板表示装置が多く開発されている。
【0003】
このうち、様々な分野で広く使用されている液晶表示装置は、薄膜トランジスタ(TFT)基板、カラーフィルター基板、および前記薄膜トランジスタ(TFT)基板と前記カラーフィルター基板の間に挿入されている液晶を含む液晶表示パネルを有している。液晶表示パネルは非発光型のディスプレイ装置であるので、TFT基板の後面には、LCDパネルに光を供給するためのバックライトユニットが必要となる。液晶層の液晶は、印加された電界によって配列が変化し、そのため液晶層の光透過度が変化し、それにより所定のグレイスケールを有する画像を映し出す。
【0004】
バックライトユニットの光源としては、冷陰極蛍光ランプ(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)、外部電極蛍光ランプ(EEFL:External Electrode Fluorescent Lamp)、面光源である平板蛍光ランプ(FFL:Flat Fluorescent Lamp)等がある。これらの光源はプラズマ放電を利用して、発光する。ランプの電極に高電圧が印加されると、電極間に、電界が形成され電子が放出される。放出された電子は水銀分子を励起させ、励起された水銀分子から紫外線が発生する。蛍光層は紫外線を可視光線変換し、可視光がランプから放出される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、最近、水銀が環境規制の対象とされ、水銀を使用しない光源が必要とされてきている。
【0006】
そこで本発明は、水銀を使用しない光源および前記光源を用いた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題に鑑み、鋭意研究を積み重ねた結果、少なくとも2つの層を含み、上層は銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含む、前記下部基板上に形成されたカソード電極と、前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、を用いることにより、水銀を使用しない光源が形成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下部基板と、少なくとも2つの層を含み、上層は銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含む、前記下部基板上に形成されたカソード電極と、前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、前記下部基板に対向し位置して、蛍光物質と透明電極を含む上部基板と、を含むことを特徴とする面光源装置である。
【0009】
また、本発明は、下部基板上にカソード電極を形成する段階と、前記カソード電極の上部に、前記カソード電極と絶縁され、前記カソード電極の表面の一部を露出させる開口部を有するゲート電極を形成する段階と、前記ゲート電極の上部の、前記ゲート電極の開口部から露出された前記カソード電極の表面に触媒金属層を形成する段階と、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上にカーボンナノチューブを、前記触媒金属層を利用して成長させる段階と、前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板を形成する段階と、を含むことを特徴とする、面光源装置の製造方法である。
【0010】
さらに、本発明は、下部基板上にカソード電極を形成する段階と、前記カソード電極の上部に前記カソード電極と絶縁され前記カソード電極表面の一部を露出させる開口部を有するゲート電極を形成する段階と、前記ゲート電極の上部表面の、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極の表面に触媒金属層を形成する段階と、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上で前記触媒金属層を利用してカーボンナノチューブを成長させる段階と、前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板を形成する段階と、前記上部基板上に液晶表示パネルを形成する段階と、を含む液晶表示装置の製造方法である。
【0011】
さらに、本発明は、下部基板と、前記下部基板上に形成されクロム層およびチタン層を含むカソード電極と、前記カソード電極の上部に、前記カソード電極と絶縁され前記カソード電極の表面の一部を露出させる開口部を有するクロムを含むゲート電極と、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極を有する上部基板とを含む面光源装置と、前記面光源装置の上部に位置する液晶表示パネルと、前記面光源装置と液晶表示パネルとの間に配置された光学シートと、を含む液晶表示装置である。
【0012】
本発明の一実施形態による電界放出型の面光源装置は、カーボンナノチューブで形成されたエミッタチップ、および単位面積当たりの電荷変化率が10−6.1A/cm以下である金属を含むカソード電極を含むことが好ましい。
【0013】
本発明の他の一実施形態による電界放出型の面光源装置は、カーボンナノチューブで形成されたエミッタチップ、前記エミッタチップの上部周辺を取り囲んでいるゲート電極、および前記ゲート電極上に存在するカーボンナノチューブの成長のための触媒金属を含むことが好ましい。
【0014】
前記カソード電極の一実施形態として、前記カソード電極は、単位面積当たりの電荷の変化率が10−6.1A/cm以下である物質を含むことが好ましい。前記カソード電極は、下部カソード電極層および上部カソード電極層を含む2重層を含むことが好ましく、前記下部カソード電極層は、ゲート電極と同じ物質を含むことが好ましい。
【0015】
前記ゲート電極は、単位面積当たりの電荷の変化率が10−6.0A/cm以上である物質を含むことが好ましい。
【0016】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、面光源装置および前記面光源装置上に液晶表示パネルを含むことが好ましい。
【0017】
前記面光源装置のゲート電極に印加される電圧の周波数は、液晶表示パネルのフレーム周波数と実質的に同一であるか、またはその整数倍であることが好ましい。
【0018】
本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法は、チャンバ内で選択的に下部基板のカソード電極上にカーボンナノチューブを成長させる段階を含むことが好ましい。
【0019】
前記触媒金属層を形成する段階の一実施形態において、前記触媒金属層は、アンモニア(NH)ガス雰囲気下で前処理されることが好ましい。
【0020】
前記カーボンナノチューブを成長させる段階の一実施形態において、前記カーボンナノチューブはアンモニア(NH)ガスとアセチレン(C)ガスとの混合雰囲気下で成長させることが好ましい。
【0021】
前記面光源装置の製造方法の一実施形態として、フォト工程が1回であり、前記ゲート電極パターンが前記フォト工程を経て形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0022】
本発明によると、水銀を使用しない電界発光形式の面光源装置および前記面光源装置を含む液晶表示装置が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。
【0024】
多様な実施形態において、同じ構成要素には同じ参照符号を付与する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の分解斜視図である。
【0026】
図1を参照すると、液晶表示装置1000は、LCDパネル200、LCDパネル200の背面に位置した光学部材300、および光学部材300に光を供給する面光源装置400を含む。LCDパネル200、光学部材300、および面光源装置400は、上部シャーシ100と下部シャーシ500との間に収容されている。
【0027】
液晶表示(LCD)パネル200は、薄膜トランジスタ(TFT)が形成されている薄膜トランジスタ(TFT)基板213、TFT基板213と対面しているカラーフィルター基板223、シーラント、および液晶層を含む。TFT基板213は、シーラントを通してカラーフィルター基板223と接合されている。液晶層は、TFT基板213およびカラーフィルター基板223と、シーラントとの間に挿入されている。LCDパネル200の液晶層は非発光素子であるため、LCDパネル200の背面に位置した面光源装置400から光の供給を受ける必要がある。薄膜トランジスタ基板213の一の側には、駆動信号を印加する駆動部250が設けられている。
【0028】
駆動部250は、フレキシブル印刷回路基板(FPC)260、フレキシブル印刷回路基板260に装着されている駆動チップ270、およびフレキシブル印刷回路基板260と電気的に連結されている印刷回路基板(PCB)280を含む。駆動部250の構造は特に制限はなく、チップオンフィルム(COF)構造、テープキャリアパッケージ(TCP)構造、またはチップオンガラス(COG)構造等を取りうる。また、駆動部250は、配線および画素とともに薄膜トランジスタ基板213に形成されることも可能である。
【0029】
LCDパネル200の背面に位置する光学部材300は、ベースフィルム、およびベースフィルムに形成されている光学パターンを含みうる。光学部材300は、特に制限はなく、光拡散プレート、プリズムシート、リサイクルフィルム、半透過型フィルム、輝度上昇フィルム、または二重輝度上昇フィルムなどを含むことができる。
【0030】
液晶表示パネル200と平行に配置されているベースフィルムは、透明材料を含む。光学パターンは、液晶表示パネル200に向かうベースフィルム上に形成される複数のレンズを含む。ベースフィルムに使われうる透明材料の例は、特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、環状オレフィンポリマー(COP)等を含む。これら透明材料は、単独でもまたは2種以上混合して使用することもできる。光学パターンは、ベースフィルムと実質的に同じ材質を含むことができ、ベースフィルムと一体化して形成されることも可能である。光学パターンは、光学部材300へ入射する光を拡散させる。光学パターンはビーズ形態も可能である。光学パターンは、実質的にベースフィルムの全表面に形成されうる。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態による面光源装置の断面図である。
【0032】
図2を参照すると、面光源装置400は、電界放出効果を利用して光を発する。面光源装置400は、互いに密封され放出空間を形成する下部基板10と上部基板90とを含む。下部基板10および上部基板90は、透明絶縁材料を含む。前記透明絶縁材料の例としては、ガラス、石英等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0033】
下部基板10上には、カソード電極20が形成されている。カソード電極20は、少なくとも2つの層を含む多層構造であり、金属などの導電性物質を含むことができる。
【0034】
下部基板10上には、支持部30およびゲート電極40が形成されている。支持部30は、下部基板10の上部のほうに突き出ている。ゲート電極40は、支持部30上に形成されている。複数の溝が、支持部30に隣接した位置に形成されている。
【0035】
カソード電極20の表面は、前記の溝を通して部分的に露出されている。即ち、ゲート電極40が形成されている領域、および隣接したゲート電極40の間の開口部を通してカソード電極20が露出された領域が、下部基板10の上に存在する。前記カソード電極20およびゲート電極40は、下部基板10の実質的に全表面上に形成される金属層であっても良い。例えば、前記面光源装置から発生する光は単色光であってもよく、LCDパネル200は、複数の画素を組み立てることによって形成される画像を映し出す。
【0036】
前記支持部30は絶縁物質を含む。絶縁物質の例としては酸化シリコン、窒化シリコン、および有機物質を含むが、これらに限定されるものではない。
【0037】
カーボンナノチューブ50は、カソード電極20上の溝に、エミッタチップとして形成されている。前記カーボンナノチューブ50は、カソード電極20から電圧の印加を受けて、電子を放出する。カーボンナノチューブ50は、前記カソード電極20上で成長することもできる。カーボンナノチューブ物質と高分子との混合物を利用して、カーボンナノチューブ50を形成させることもできる。
【0038】
ゲート電極40は支持部30上に位置する。ゲート電極40の高さは、カーボンナノチューブ50の高さよりも高いことが好ましい。
【0039】
下部基板10と上部基板90との間の放出空間は真空状態であるので、下部基板10と上部基板90との間には、相互の間隔を維持するスペーサ60を必要とする場合がある。
【0040】
上部基板90の上部には、アノード電極80と蛍光層70とが、望ましくは順次に形成されている。アノード電極80は、カーボンナノチューブ50から放出される電子を加速するために、透明導電性物質を含む。アノード電極80に用いられうる透明導電性物質の例としてはインジウムスズ酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)等が挙げられるが、これらに限定されない。蛍光層70は、複数のりん光体を含む。蛍光層70は、りん光体を励起させる電子によって発光する。蛍光層70から発生する光は白色光でありうる。赤色、緑色、および青色の蛍光物質が混合されて、蛍光層70を形成し、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の光が混合されて、赤色、緑色、および青色の3種の色を含む白色光が形成される。したがって、3種の色を含む白色光は、面光源装置の前面に存在する。また、赤色、緑色、および青色の蛍光物質が一定の間隔ごとに配置され、面光源装置400は3種類の色相の光を発することもできる。この際、3種類の色相の光は、面光源装置400と液晶表示パネル200との間の空間で混合され白色光になる。
【0041】
また、アノード電極80は、上部基板90の上部に形成され得、この際、アノード電極80上には保護膜が形成される。保護膜の例としては、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、または透明な高分子膜が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0042】
ゲート電極40には所定の周波数を有する電圧が印加されうる。カーボンナノチューブチップ50は、ゲート電極40とカーボンナノチューブ50との間の電圧差によって電子が放出される。電子は、アノード電極80に印加されている電圧によって加速され、蛍光層70に衝突する。ゲート電極40に印加される電圧の周波数fVgは、LCDパネル200のフレーム周波数fFqと同じであるか、その整数倍でありうる。すなわち、fVgとfFqとの関係は下記の式で表される。
【0043】
【数1】

【0044】
例えば、LCDパネル200のフレーム周波数が約60Hzまたは約120Hzである場合、前記ゲート電極40に印加される電圧の周波数も約60Hzまたは約120Hzであるか、その整数倍であることが好ましい。LCDパネル200のフレーム周波数とゲート電極40に印加される電圧の周波数とを一致させると、隣接した画像間の領域に黒い画像を挿入することができる。挿入された黒い画像は、隣接した画像間を明確に区別して、液晶表示装置1000の画質を改善することができる。
【0045】
通常、カソード電極20には負の電圧が印加され、ゲート電極40およびアノード電極80には正の電圧が印加される。電圧差は、カソード電極20とゲート電極40との間に形成され、それにより電界が形成され、カーボンナノチューブ50により電子が放出されるようにする。カーボンナノチューブ50から放出された電子は、カソード電極20とアノード電極80との間の形成された電界によって、アノード電極80に向かって加速される。
【0046】
図3ないし図13は、本発明の一実施形態によるカソード電極上のカーボンナノチューブを示す電子顕微鏡写真である。
【0047】
様々なカソード電極上でカーボンナノチューブを成長させた。まず、基板上にカソード電極とカーボンナノチューブ形成のための触媒金属とを形成させた。カソード電極および触媒金属をチャンバ内で前処理し、カーボンナノチューブを成長させた。カーボンナノチューブ成長のための触媒金属としてニッケル(Ni)を使用した。カソード電極および触媒金属の前処理は、アンモニア雰囲気下でアンモニアプラズマを用いて行った。カーボンナノチューブはアンモニア(NH)とアセチレン(C)との混合物を含むプラズマを用いて成長させた。カーボンナノチューブの成長に使われうる触媒金属の例としては、鉄(Fe)、コバルト(Co)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。基板はガラス基板であり、成長工程は約500℃以下で行われた。
【0048】
図3ないし図5を参照すると、カソード電極としてそれぞれ白金(Pt)(図3)、クロム(Cr)(図4)、およびタングステン(W)(図5)を使用した。図6ないし図10を参照すると、カソード電極としてそれぞれモリブデン−タングステン合金(Mo−W)(図6)、モリブデン(Mo)(図7)、銀(Ag)(図8)、銅(Cu)(図9)、およびアルミニウム(Al)(図10)を使用した。図11ないし図13を参照すると、カソード電極としてそれぞれチタン−白金合金(Ti−Pt)(図11)、チタン−クロム合金(Ti−Cr)(図12)、およびチタン(Ti)(図13)を使用した。前記の図3ないし図13において、触媒金属はニッケル(Ni)であり、ガラスとニッケル(Ni)との間の金属はカソード電極を示す。
【0049】
金属を、電流密度およびカーボンナノチューブの成長の有無で整理すると、下記の表1のようになる。
【0050】
【表1】

【0051】
表1において、金属は、単位面積当たりの電荷の変化率が10−6.0A/cm以上の金属である第1グループと、10−6.1A/cm以下の金属である第2グループとに分類できる。第1グループは、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、金(Au)、タングステン(W)、およびクロム(Cr)を含む。第2グループは、銀(Ag)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタニウム(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金(Mo−W)を含む。
【0052】
表1において、×はカソード電極上でカーボンナノチューブが成長しないことを示し、○はカソード電極上でカーボンナノチューブが成長したことを示す。カーボンナノチューブの成長が確認できなかった場合は、表1では空欄とした。
【0053】
表1において、電流密度は、電気的に孤立している金属の、単位面積当たりの電荷の変化を示している。すなわち、プラズマガスによって帯電された金属表面の電荷の変化率を表す。電流密度はA/cmのlog scaleで表しているため、例えば、電流密度が10−3.0である場合、対応する電流密度のlog scaleは−3.0となる。
【0054】
図3ないし図5において、カーボンナノチューブはカソード電極上では成長しなかったが、図6ないし図13においては、カーボンナノチューブはカソード電極上で成長した。
【0055】
図11ないし図13を参照すると、図11のカソード電極は、白金(Pt)、クロム(Cr)などの前記第1グループに属する金属を含む下部金属層と、チタン(Ti)などの第2グループに属する金属を含む上部金属層とを有する。図13において、カソード電極はチタン(Ti)層を有する。カーボンナノチューブは、前記第2グループの上部金属層上で成長した。すなわち、カーボンナノチューブの成長は、下部金属層の種類とは関係なく、上部表面の金属層の種類に依存する。
【0056】
図14ないし図17は、原料ガスの体積比を変化させることによって、カソード電極上のカーボンナノチューブの成長が異なることを示す電子顕微鏡写真である。
【0057】
カーボンナノチューブは、アンモニアガスと炭化水素ガスの混合プラズマを用いて成長させた。図14ないし図17では、炭化水素ガスはアセチレン(C)ガスであった。
【0058】
図14ないし図17に示したように、アンモニア(NH)ガスとアセチレン(C)ガスの体積比を変化させて、カーボンナノチューブの成長実験を行った。
【0059】
アンモニア(NH)ガスとアセチレン(C)ガスの体積比の単位は、SCCM(Standard Cubic Centimeter)である。1SCCMは、標準状態(0℃、1気圧)で1cmであることを意味する。図14ないし図17において、アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比は、それぞれ、1:1、2:1、4:1、6:1である。例えば、2:1の比は、2個のアンモニア分子に対して1個のアセチレン分子が存在することを示している。アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が1:1〜4:1の場合、カーボンナノチューブは、成長する傾向が見られた。特に、アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が2:1の場合、カーボンナノチューブは垂直方向に成長することが観察された。
【0060】
図18および図19は、プラズマ電圧を変化させて、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。図18では、プラズマ電圧は400Vであり、図19では、プラズマ電圧は40Vであった。
【0061】
図18および図19を参照すると、40Vのプラズマ電圧を印加して成長させたカーボンナノチューブは、400Vのプラズマ電圧を印加して成長させたカーボンナノチューブよりも垂直方向の高さが低かった。したがって、400V以上のプラズマ電圧が好ましい。
【0062】
図20ないし図25は、本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【0063】
図20を参照すると、下部基板2000上にカソード電極211が形成されている。下部基板2000上に、下部カソード電極層205および上部カソード電極層210が順次に形成され、カソード電極211を形成している。この際、カソード電極211の上部カソード電極層210は、前記第2グループに属する金属を含む。上部カソード電極層210に使われうる金属の例としては、例えば、銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン−タングステン合金(Mo−W)などが挙げられるが、これらに限定されない。前記第2グループの金属の電流密度は、典型的には10−6.1A/cm以下である。図20ないし図25の下部基板2000は、LCDパネル200の構成要素であることが好ましい。
【0064】
カソード電極211が下部カソード電極層205および上部カソード電極層210を含む2層構造を有する場合、下部カソード電極層205は前記第1グループまたは前記第2グループに属する金属を含み、上部カソード電極層210は前記第2グループに属する金属を含む。例えば、下部カソード電極層205はクロム(Cr)を含み、上部カソード電極層210はチタン(Ti)を含む。
【0065】
通常、下部カソード電極層205および上部カソード電極層210は、スパッタリング法で形成されうる。
【0066】
図8において、カソード電極211は、孤立された領域を有しないように、導体で一体的に形成されうる。
【0067】
カソード電極211が形成された下部基板2000上に、絶縁層215、ゲート電極層220、およびフォトレジスト層225が順次形成される。
【0068】
図21を参照すると、ゲート電極層220はフォトリソグラフィ工程を経てパターニングされる。ゲート電極層220の上部に形成されたフォトレジスト層225は、露光機を用いて露光される。フォトレジスト層225は、現像され、フォトレジストパターン225’を形成する。ゲート電極層220は、エッチングマスクとしてフォトレジストパターン225’を用いて部分的にエッチングされる。ゲート電極220’は、第1グループに属する金属を含むが。下部カソード電極層205と同じ金属を使用することができる。ゲート電極220’が下部カソード電極層205と同じ金属を含む場合、製造コストが低減されうる。前記絶縁層215に用いられうる絶縁物質の例としては、有機金属膜、酸化シリコン膜、または窒化シリコン膜等が挙げられ、これらは単独でもまたは2種以上の組み合わせで使用してもよい。
【0069】
ゲート電極220’は、孤立された領域を有しないように、導体で一体的に形成されうる。図1および図9において、本発明の面光源装置は均一な輝度を有する光を発生し、個別に駆動する画素は含まない。
【0070】
図22を参照すると、前記パターンされたゲート電極220’をエッチングマスクとして用いで絶縁層215は部分的にエッチングされて、カソード電極210は部分的に露出される。前記絶縁層215のエッチングにおいて、ドライエッチング法またはウェットエッチング法が用いられうる。ウェットエッチング法を使用する場合、絶縁層215は等方的にエッチングされるため、ゲート電極220’の側面下部の絶縁層215がエッチングされ、アンダーカットが発生する場合がある。
【0071】
図23を参照すると、ゲート電極220’を有する下部基板2000上に、カーボンナノチューブのための触媒金属層227が形成され、カソード電極210は、ゲート電極220’の隣接部の間の開口部を通して露出されている。触媒金属層227として用いられる触媒金属の例としては、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、コバルト(Co)等が挙げられる。触媒金属層227はスパッタリング法で形成されうる。
【0072】
図24を参照すると、触媒金属層227が形成された下部基板2000は前処理される。下部基板2000は、触媒金属シーズ227’が存在する領域と、触媒金属シーズ227’が存在しない領域とに分けられる。例えば、触媒金属層を有する下部基板2000は、アンモニアプラズマを用いて前処理される。触媒金属シーズ227’は、カーボンナノチューブを成長させるためのシーズとして機能する。
【0073】
図25を参照すると、触媒金属シーズ227’によって、カーボンナノチューブ230が成長する。カーボンナノチューブ230は、アンモニアと炭化水素との混合プラズマを利用して成長する。炭化水素は、アセチレンが好ましい。カーボンナノチューブ230は、触媒金属シーズ227’に対応する、前記第2グループに属する金属の表面上で成長する。しかし、触媒金属シーズ227’が、前記第2グループに属する金属上に存在する場合、カーボンナノチューブは成長しない。したがって、ゲート電極220’の隣接部で囲まれたカソード電極210の領域でのみ、カーボンナノチューブ230は成長する。
【0074】
前記図24および図25に示される工程は、イン サイチュ(in situ)で行われうる。すなわち、この工程は、外部の空気に曝されることなく、チャンバ内で行われうる。さらに、図24および図25の工程は、1回のフォト工程を含みうる。
【0075】
透明電極と蛍光層とを有する上部基板は、カーボンナノチューブを有する下部基板を組み合わされて、面光源装置を形成する。この際、上部基板と下部基板との間にスペーサが形成されうる。
【0076】
以上、本発明を、実施形態を例示しながら詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の思想と精神から逸脱することなく、様々な応用や変化が本発明においてなされうることが、容易に理解できるであろう。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明による面光源装置400は、液晶表示装置1000のバックライトの部品のみならず、例えば、一般的な照明など、様々な分野で使用されうる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の一実施形態による液晶表示装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による面光源装置の断面図である。
【図3】カソード電極として白金(Pt)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図4】カソード電極としてクロム(Cr)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図5】カソード電極としてタングステン(W)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図6】カソード電極としてモリブデン−タングステン合金(Mo−W)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図7】カソード電極としてモリブデン(Mo)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図8】カソード電極として銀(Ag)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図9】カソード電極として銅(Cu)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図10】カソード電極としてアルミニウム(Al)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図11】カソード電極としてチタン−白金合金(Ti−Pt)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図12】カソード電極としてチタン−クロム合金(Ti−Cr)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図13】カソード電極としてチタン(Ti)を用いた場合の、カーボンナノチューブの成長を示す電子顕微鏡写真である。
【図14】アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が1:1である混合プラズマを用いて、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図15】アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が2:1である混合プラズマを用いて、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図16】アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が4:1である混合プラズマを用いて、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図17】アンモニアガスとアセチレンガスとの体積比が6:1である混合プラズマを用いて、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図18】400Vのプラズマ電圧を印加して、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図19】40Vのプラズマ電圧を印加して、カソード電極上でカーボンナノチューブを成長させたことを示す電子顕微鏡写真である。
【図20】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【図21】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【図22】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【図23】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【図24】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【図25】本発明の一実施形態による面光源装置の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0079】
10、2000 下部基板、
20、211 カソード電極、
30 支持部、
40 ゲート電極、
50、230 カーボンナノチューブ、
60 スペーサ、
70 蛍光層、
80 アノード電極、
90 上部基板、
100 上部シャーシ、
200 液晶表示(LCD)パネル、
205 下部カソード電極層、
210 上部カソード電極層、
213 薄膜トランジスタ(TFT)基板、
215 絶縁層、
220、220’ ゲート電極層、
223 カラーフィルター基板、
225 フォトレジスト層、
225’ フォトレジストパターン、
227 触媒金属層、
227’ 触媒金属シーズ、
250 駆動部、
260 フレキシブル印刷回路(FPC)基板、
270 駆動チップ、
280 印刷回路基板(PCB)、
300 光学部材、
400 面光源装置、
500 下部シャーシ、
1000 液晶表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部基板と、
少なくとも2つの層を含み、上層は銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含む、前記下部基板上に形成されたカソード電極と、
前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、
前記下部基板に対向し位置して、蛍光物質と透明電極を含む上部基板と、
を含むことを特徴とする面光源装置。
【請求項2】
前記カソード電極と絶縁され、前記カソード電極の上部に形成されるゲート電極を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の面光源装置。
【請求項3】
前記ゲート電極は、鉛(Pb)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、金(Au)、タングステン(W)、およびクロム(Cr)からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含むことを特徴とする、請求項2に記載の面光源装置。
【請求項4】
2層構造のカソード電極が、クロムを含む下部カソード電極層と、チタンを含む上部カソード電極層とを含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の面光源装置。
【請求項5】
下部カソード電極層は、ゲート電極と同じ物質を含むことを特徴とする、請求項4に記載の面光源装置。
【請求項6】
下部基板と、少なくとも2つの層を含み、上層は銀(Ag)、鉛(Pb)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、銅(Cu)、タンタル(Ta)、ビスマス(Bi)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、およびモリブデン−タングステン合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属を含む、前記下部基板上に形成されたカソード電極と、前記カソード電極上に成長されたエミッタチップ用カーボンナノチューブと、前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板を含む面光源装置と、
前記面光源装置の上部に配置された液晶表示パネルと、
を含むことを特徴とする、液晶表示装置。
【請求項7】
下部基板と、
前記下部基板上に形成され、少なくとも2つの層を含むカソード電極と、
前記カソード電極の上部に形成され、前記カソード電極と絶縁され開口部を通して前記カソード電極の表面の一部を露出させるゲート電極と、
前記ゲート電極の上部に形成される触媒金属層と、
前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上に位置し、前記触媒金属層を利用して成長したカーボンナノチューブと、
前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板と、
を含むことを特徴とする、面光源装置。
【請求項8】
前記カソード電極が、下部カソード電極層および上部カソード電極層を含むことを特徴とする、請求項7に記載の面光源装置。
【請求項9】
前記下部カソード電極層が、前記ゲート電極と同じ物質を含むことを特徴とする、請求項8に記載の面光源装置。
【請求項10】
下部基板上にカソード電極を形成する段階と、
前記カソード電極の上部に、前記カソード電極と絶縁され、前記カソード電極の表面の一部を露出させる開口部を有するゲート電極を形成する段階と、
前記ゲート電極の上部の、前記ゲート電極の開口部から露出された前記カソード電極の表面に触媒金属層を形成する段階と、
前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上にカーボンナノチューブを、前記触媒金属層を利用して成長させる段階と、
前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板を形成する段階と、
を含むことを特徴とする、面光源装置の製造方法。
【請求項11】
前記カソード電極の上部に前記カソード電極と絶縁されたゲート電極を形成する段階は、
前記カソード電極上に絶縁層を形成する段階と、
前記絶縁層上にゲート電極パターンを形成する段階と、
前記ゲート電極パターンをマスクとして、前記絶縁層を部分的にエッチングしてカソード電極を部分的に露出させる段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項12】
前記カソード電極を形成する段階は、
前記下部基板にクロム層を形成する段階と、
前記クロム層上にチタン層を形成する段階と、
を含むことを特徴とする、請求項10または11に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項13】
前記ゲート電極は、クロム層を含むことを特徴とする、請求項11または12に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項14】
アンモニア(NH)ガス雰囲気下で、前記触媒金属層を前処理する段階を更に含むことを特徴とする、請求項10〜13のいずれか1項に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項15】
カーボンナノチューブを成長させる段階は、アンモニア(NH)ガスおよびアセチレン(C)ガスの混合雰囲気下で行われることを特徴とする、請求項10〜14のいずれか1項に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項16】
前記アンモニア(NH)ガスと前記アセチレン(C)ガスの体積比(NH:C)は、2:1であることを特徴とする、請求項15に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項17】
カーボンナノチューブを400V以上のプラズマ電圧が印加された状態で成長させることを特徴とする、請求項15または16に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項18】
フォト工程が1回であり、前記ゲート電極パターンが前記フォト工程を経て形成されることを特徴とする、請求項11〜17のいずれか1項に記載の面光源装置の製造方法。
【請求項19】
下部基板上にカソード電極を形成する段階と、
前記カソード電極の上部に前記カソード電極と絶縁され前記カソード電極表面の一部を露出させる開口部を有するゲート電極を形成する段階と、
前記ゲート電極の上部表面の、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極の表面に触媒金属層を形成する段階と、
前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上で前記触媒金属層を利用してカーボンナノチューブを成長させる段階と、
前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極とを有する上部基板を形成する段階と、
前記上部基板上に液晶表示パネルを形成する段階と、
を含む液晶表示装置の製造方法。
【請求項20】
下部基板と、前記下部基板上に形成されクロム層およびチタン層を含むカソード電極と、前記カソード電極の上部に、前記カソード電極と絶縁され前記カソード電極の表面の一部を露出させる開口部を有するクロムを含むゲート電極と、前記ゲート電極の開口部に対応する前記カソード電極上で成長したエミッタチップ用カーボンナノチューブと、前記下部基板に対向して位置し、蛍光物質と透明電極を有する上部基板とを含む面光源装置と、
前記面光源装置の上部に位置する液晶表示パネルと、
前記面光源装置と液晶表示パネルとの間に配置された光学シートと、
を含む液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2007−12619(P2007−12619A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−180087(P2006−180087)
【出願日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【出願人】(505150235)財団法人ソウル大学産学協力財団 (5)
【Fターム(参考)】