説明

音響用のドレイン

【課題】中空キャビティ用の防音壁アセンブリを提供する。
【解決手段】中空キャビティ用の防音壁アセンブリが開示されている。 この防音壁アセンブリは、曲がりくねったドレイン通路を形成しているラビリンス部を備えている。 防音壁アセンブリは、騒音及びその他の振動の伝達を低減するために、膨張可能な材料と境界を接している垂直部分を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空キャビティ用の防音壁アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の製品は、内部に中空キャビティを有する本体若しくはハウジングを備えている。 例えば、自動車、トラック、その他の車両、及び種々の消費財は、それらの本体若しくはハウジングそれぞれを構成している内側パネルと外側パネルとの間に形成された中空キャビティを有している。 多くの例では、それら中空キャビティを、それらの内部を騒音が伝達されるのを防止するか若しくは最小化するために、シールするか若しくは区画(section off)している。 中空キャビティの部分を完全にシールするか若しくは仕切るために防音壁(acoustic baffle)を使用することが知られている。 これら防音壁は効果的に騒音の伝達を最小化する。 しかしながら、種々の流体が時に中空キャビティ内に蓄積することがある。 このような蓄積が発生した場合、特定の用途においては、中空キャビティから当該流体を排出し、腐食若しくは閉塞流体による望ましくない影響が生じる可能性を防止するか若しくは最小化することが望まれている。 従来の多くの防音壁は、閉塞流体を、防音壁を通じて中空キャビティから逃がすことを許容する機構は備えていなかった。
【特許文献1】米国特許第5,266,133号明細書
【特許文献2】米国特許第5,295,785号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以下に記述されている実施例は、上述した従来の防音壁が有している欠点及び他の欠点に鑑み為されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一の実施例においては、防音壁アセンブリ(baffle assembly)は、上面と下面とを備えた実質的に平面状を為す搬送部と、流体入口と流体出口とを相互に接続するキャビティを有し、前記上面から上方に向けて延在しているドレインハウジングと、前記ドレインハウジングの内部表面から延在し、前記キャビティを通じるドレイン通路の少なくとも一部を形成している略上下方向に向かうウェブ部とを備えていることを特徴としている。
【0005】
更なる実施例においては、内部の音を弱めるためのドレインハウジングは、該ドレインハウジングの内部表面から延在し、前記ドレインハウジングを通じるドレイン通路の少なくとも一部を形成している略上下方向に向かう平面状を為すウェブ部であって、該ウェブ部が前記ドレイン通路の2つの脚部を形成し、前記ドレイン通路の前記2つの脚部内で、流体を反対方向に流していることを特徴としている。
【0006】
また更なる実施例においては、部分的に囲繞されたキャビティを通じて伝播する騒音を低減するための方法は、前記部分的に囲繞されたキャビティ内の所望の位置にドレインハウジングを位置決めし、前記ドレインハウジングに流体入口を設けるステップと、前記ドレインハウジングに隣接して膨張可能な材料を位置決めするステップと、前記膨張可能な材料を、少なくとも部分的に前記防音壁アセンブリを囲繞するように膨張させるステップとを備えていることを特徴としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施例は、添付の図面を参照しつつ例示目的で以下に説明されている。
【0008】
自動車本体10が図1に示されている。 この自動車本体10は、エンジンルーム12と、トランク14と、ドアウェイ(doorway)16と、防火壁18と、車輪格納部20と、構造物であるピラー22と、ロッカー・パネル(rocker panel)24とを形成しているいくつかの相互接続されたフレーム部材を備えている。 音響用のドレイン、すなわち防音壁アセンブリ28は、ピラー22及びロッカー・パネル24内に図示されている。 ピラー22及びロッカー・パネル24は、以下に説明されている防音壁アセンブリ28の実施例を使用することができる中空キャビティの例である。 更に言えば、本明細書においては、防音壁アセンブリ28は自動車を例に説明されているけれども、説明されている防音壁アセンブリ28は、中空キャビティを、騒音が伝達されるのを防止するか若しくは最小化するために、一般にシールするか若しくは区画しつつ、その一方で流体の流通を許容している種々の製造物と共に使用することもできる。
【0009】
代表的な防音壁アセンブリ28が、図2から図7に示されている。 この防音壁アセンブリ28は、ピラー内、キャビティ内若しくはその他の中空空間内に適合するように構成された支持部材30と、シール材32と、搬送部(carrier portion)36とを備えている。 支持部材30は、以下に説明されるように、搬送部36を構造的に支持するための車両本体パネルの一部を為している(図4から図6参照)。 図4から最も理解できるように、搬送部36は、上面38と下面40とを備えている。 搬送部36は、この搬送部36を通過して音が中空空間を通じて伝播(travel)されるのを実質的に防止するためのロッカー・パネル24を形成しているパネルの間にぴったりと適合するような形状、サイズとされている。 搬送部36は、硬質樹脂を含む種々の材料から作成され得る。 シール材32は以下に説明するように、搬送部36が、中空空間を形成しているパネルに接着され、シールされるように構成されて、一層の吸音特性(sound dissipation)を発揮するように構成されている。
【0010】
防音壁アセンブリ28は更にドレインハウジング42を備えており、このドレインハウジング42は、内部を流体が流通し、防音壁アセンブリ28を通過できる一方で、音が内部を伝播するのを実質的に防止するように構成されている。 ドレインハウジング42は、内部に形成された流体入口46を有する上面44と、前記下面40に隣接している流体出口開口部48と、図3において一般に参照符号50で示されている略中空のキャビティ50とを備えている。
【0011】
図3から図7を参照して一層明らかに理解されるように、ドレインハウジング42は、このドレインハウジング42の内部表面54から垂直に延在している千鳥状のウェブ部(staggered web portions)52を更に備えている。 このようにして、千鳥状のウェブ部52は支持部材30に対してシートしており、略中空のキャビティ50をラビリンス状と為し、流体の流れが内部を通過できるようにされている。 キャビティ50は、ドレインハウジング42を貫通する略水平なラビリンス状のドレイン通路を形成しており、このドレイン通路は図7において矢印Pで示されている。 ドレイン通路Pはウェブ部52によって分割されたセグメントLによって形成されている。 このようにして、流体入口46に流入する(図示しない)流体は、ドレインハウジング42内で流れの方向を変えつつ、略水平な流路を矢印Pの方向に流れて開口部48へ至る。
【0012】
図4を参照すると、搬送部36はシール材32内に形成された受容穴62に受容された複数のボス60を備えている。 これにより、防音壁アセンブリ28と自動車本体10とを組み立てる際に、シール材32は搬送部36に固定されている。
【0013】
図6において最も良く理解されるように、搬送部36は、ドレインハウジング42の流体出口開口部48が流体の排出を許容するように、支持部材30の上面66に境界を接している。 更に、ドレインハウジング42は、接着剤若しくは他の適宜な手段によって、支持部材30に固定されている。
【0014】
特に図4及び図5を参照してシール材32について更に詳細に説明する。 予め選択された厚さTを有するシール材32は、搬送部36の上面38の上に設けられている。 以下に説明するように、シール材32は自動車本体10内に防音壁アセンブリ28を設置した後に膨張される。 図4は、防音壁アセンブリ28が自動車本体10内に設置された後であって、シール材32が膨張される前の様子を示している。 シール材32は図4に示されており、上面70と下面72とを備えている。 図5は、シール材が結果として膨張された様子を示しており、この場合において、シール材32は、下面72から高さHだけ離れている膨張した上面74によって部分的に定義されている。 シール材32の元の厚さTと、膨張係数及び焼付温度(baking temperature)といった他の特性は、シール材32が膨張した後に所望の高さHとなるように決定されている。 図示するように、上下方向の距離は、流体入口46とシール材32の下面72との間で与えられている。 このようにして、ドレインハウジング42の上下方向の構成部品は、流体入口46がシール材32の膨張によって塞がれたり詰まったりしないように設けられている。
【0015】
図5から理解されるように、ロッカー・パネル24内で収集される水蒸気若しくは液体は、流体入口46の方へ向けられている。 液体は、膨張された上面74が略水平方向となっているときは直接的に流体入口46の方向へ流れるか、あるいは、自動車が動いているときに略水平方向を経て上面74が繰り返し傾斜しているときに流体入口46の方向へ流れていくであろう。 ボス60とシール材32との間の接続は、シール材32の膨張によっても解消されることはない。
【0016】
シール材32は、型から所望の形状に切り出され、上面70と、この上面70に対向してシール材32の厚さTだけ隔てられている下面72を備えている。 受容穴62は、シール材32内に成形若しくは他の方法によって形成されている。 シール材32は、膨張すると粘着性(tacky)となるが、初期的には乾燥した非粘着性(non-tacky)の材料から形成されており、図5に示されるように、防音壁アセンブリ28が、シール材32が膨張する活性化温度まで加熱されたときに、シール材32は、ロッカー・パネル24に接着される。 代表的なシール材は、Hanleyらによる特許文献1(参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。)に開示されている。 そのような材料はSika社(NJ州Lyndhurst)によって「SIKALASTOMER240」の商品名で市販されているが、活性化されて防音壁アセンブリ28が位置決めされているところの中の中空キャビティをシールするように十分に膨張するものであれば、他の任意の材料を採用することができる。
【0017】
シールの材料に必要とされる一の特性は、自動車本体が製造の際に加熱される(baked)温度以下の活性化温度を有していなければならないという点にある。 例えば、従来、自動車の製造においては約177℃(355°F)の加熱温度が採用されている。 従って、自動車の製造において使用する好適なシールの材料は、この値よりも低い、例えば149℃(300°F)の活性化温度を有していなければならない。
【0018】
これにより、シール材32はドレインハウジング42を部分的に囲繞し、ドレインハウジング42の上下方向の外表面に隣接してシール材32の緊密な密着を形成する。 このようにドレインハウジング42を囲繞することにより、ドレインハウジング42がピラー22若しくはロッカー・パネル24を通じて伝播するあらゆる共振振動を低減することができる。 作動時に、自動車のフレーム若しくは同種の物の振動によって上方に伝播する振動は、ピラー22若しくはロッカー・パネル24を通じて防音壁アセンブリ28に至る。 防音壁アセンブリ28がこれらのいくつかの振動周波数で共振している一方で、シール材32は減衰搬送部36によって、これらの振動を弱めている(dissipate)。 ドレインハウジング42は、これらの振動周波数のいくつかで共振する場合があるが、ドレインハウジング42と緊密に密着するように膨張されたシール材32が、ドレインハウジング42の振動を減衰させ、従って、これら周波数を弱めている。 流体出口開口部48に入るあらゆる振動は、ウェブ部52及びドレインハウジング42の他の内部の垂直面で偏向されることによってドレイン通路を流れるにつれて、振幅が減少される。 この場合もやはり、流体出口開口部48に入る振動によってウェブ部52若しくはドレインハウジング42内へ誘起されるあらゆる振動は、上述したようにドレインハウジング42に関して弱められている。 音を弱めるための代表的な曲がりくねった(tortuous)が、特許文献2(参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。)に開示されている。
【0019】
搬送部36は、シール材32の活性化温度及び自動車本体が曝される加熱温度の双方よりも高い融点を有する材料から形成されている。 搬送部36の材料が軟化する温度も前記曝露温度よりも高いことが好ましい。 従って、搬送部36は、加熱工程の前、加熱工程の途中、及び加熱工程の後にその形状を実質的に保持することができ、シール材32が膨張してピラー22若しくはロッカー・パネル24の一部を密に充填するようにドレインハウジング42を支持している。
【0020】
搬送部36は曲げやすい成形可能な材料から形成されており、そのような材料を使用しないと防音壁アセンブリ28に曲げ力が加わって、割れや永久変形が生じてしまうような用途であっても、特別な取り扱いを必要としない。 搬送部36の代表的な材料としては、黒色で加熱安定化されており、180MPaで240℃(464°F)の熱変形温度を有する33%ガラス繊維強化の6−6ナイロンが挙げられ、この材料の融点は262℃(504°F)である。 このような材料は、「NYLIND 51HSL BK001」の商品名でデュポン社から市販されている。 しかしながら、他の同様な材料を、その所望の物理的特性に応じて使用することができる。
【0021】
搬送部36及びドレインハウジング42は、シール材32の活性化温度及び自動車本体が曝される加熱温度の双方よりも高い融点を有する材料から形成されている。 ドレインハウジング42の材料が軟化する温度も前記曝露温度よりも高いことが好ましい。 従って、ドレインハウジング42は、加熱工程の前、加熱工程の途中、及び加熱工程の後にそれらの形状を実質的に保持することができる。 図3から図6に示されているように、ドレインハウジング42及び搬送部36は、同一の成形可能な材料により一体物として形成されることが好ましい。
【0022】
従って、自動車の組立ての際に、防音壁アセンブリ28は、自動車本体10のピラー22内に挿入され、その後の組立工程の間、所定位置にとどまっている。 組立ての際にピラー22内に集まる洗浄液、前処理液(pre-preparation)または下塗り液(priming)等のあらゆる流体が排出され得る。 自動車が典型的には約177℃(約350°F)の加熱温度に曝される場合、シール材32は活性化し、本明細書に説明されると共に図4及び図5に示されているように膨張する。 製造工程の後に、防音壁アセンブリ28は、これが無いとピラー22を通じて伝達されてしまうであろう音を弱めるための防音機能を有効に発揮する。 同時に、防音壁アセンブリ28に衝突する水若しくは他の流体を、キャビティ50を通じて排出することができる。 このように、防音壁アセンブリ28は、その内部を流体が流通することを許容する一方で、自動車本体10の中空キャビティを通じて伝達された音を弱める防音壁構造も提供している。 従って、防音壁アセンブリ28は、消音部材として機能する一方で、流体の排出という2つの機能を達成しているのである。
【0023】
本発明は特に、前述の好適な実施例及び代替実施例を参照しつつ説明されているけれども、当業者であれば、ここに記載されている本発明の実施例に対して、冒頭の特許請求の範囲で明らかにされている本発明の精神と技術的範囲を逸脱することなしに、実用化に際して種々の改変を施すことができるであろうことは理解されるべきである。 冒頭の特許請求の範囲は、本発明の技術的範囲を定義すると共に、これら特許請求の範囲の技術的範囲に属する方法及び装置と、それらの均等物をカバーしている。 本発明の説明は、本願に記載されている構成要素の新規及び非自明な組み合わせを含むように理解されるべきであり、特許請求の範囲は、本願及び後願において、これら構成要素の新規及び非自明なあらゆる組み合わせに対して提示される場合がある。 前述の実施例は説明のためのものであって、いかなる単一の構成要素も、本願及び後願において請求されるかもしれない全ての可能な組み合わせに対して本質的なものではない。 特許請求の範囲で「一つの(a)」または「第1の(a first)」構成要素という場合、そのような特許請求の範囲は、一以上の当該構成要素の組み合わせも含むものであって、2以上の当該構成要素を具備することを必要ともせず、排除するものでもないように理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】自動車本体の斜視図であって、種々のピラーにおいて、防音壁が本発明の実施例によるドレインアセンブリを組み込んでいる様子を示す図である。
【図2】本発明による防音壁アセンブリの一実施例の斜視図である。
【図3】図2の3−3線視断面であって、明瞭化のためシール材を省略した図である。
【図4】図2の4−4線視断面である。
【図5】図4と同様の断面図であって、膨張可能な発泡体が膨張した後の防音壁アセンブリを示し、明瞭化のため前記発泡体を防音壁アセンブリから僅かに分離させた図である。
【図6】図5の防音壁アセンブリの断面の端面図である。
【図7】図2の防音壁アセンブリであって、ドレイン流路を視認可能とした図である。
【符号の説明】
【0025】
10 自動車本体
22 ピラー
24 ロッカー・パネル
28 防音壁アセンブリ
30 支持部材
32 シール材
36 搬送部
42 ドレインハウジング
46 流体入口
48 流体出口開口部
50 中空キャビティ
52 ウェブ部
60 ボス
62 受容穴
P ドレイン通路
L セグメント
T シール材32の元の厚さ
H シール材32の膨張した後の高さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防音壁アセンブリであって、
上面と下面とを備えた実質的に平面状を為す搬送部と、
流体入口と流体出口とを相互に接続するキャビティを有し、前記上面から上方に向けて延在しているドレインハウジングと、
前記ドレインハウジングの内部表面から延在し、前記キャビティを通じるドレイン通路の少なくとも一部を形成している略上下方向に向かうウェブ部と、
を備えていることを特徴とする防音壁アセンブリ。
【請求項2】
前記ドレインハウジングが、該ドレインハウジングの内部表面から延在し、ラビリンス状のドレイン通路を形成している複数の千鳥状のウェブ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記キャビティが、ラビリンス状のドレイン通路を形成していることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ラビリンス状のドレイン通路が、前記上面の上に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記ドレイン通路の前記少なくとも一部が、略水平面に対して平行に向けられていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記ドレイン通路の前記少なくとも一部のいかなる部分も、前記搬送部の下には設けられていないことを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記ウェブ部が、前記ドレイン通路の2つの脚部を形成し、前記ドレイン通路の前記2つの脚部内で、流体を反対方向に流していることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記流体出口が前記搬送部内に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項9】
内部の音を弱めるためのドレインハウジングであって、
該ドレインハウジングの内部表面から延在し、前記ドレインハウジングを通じるドレイン通路の少なくとも一部を形成している略上下方向に向かう平面状を為すウェブ部であって、該ウェブ部が前記ドレイン通路の2つの脚部を形成し、前記ドレイン通路の前記2つの脚部内で、流体を反対方向に流していることを特徴とするドレインハウジング。
【請求項10】
前記ドレインハウジングが、該ドレインハウジングの内部表面から延在し、ラビリンス状のドレイン通路を形成している複数の千鳥状のウェブ部を備えていることを特徴とする請求項9に記載のドレインハウジング。
【請求項11】
低位の内部表面を更に備えており、前記ドレイン通路の少なくとも一部が、前記低位の内部表面によって少なくとも部分的に形成されていることを特徴とする請求項9に記載のドレインハウジング。
【請求項12】
部分的に囲繞されたキャビティを通じて伝播する騒音を低減するための方法であって、
前記部分的に囲繞されたキャビティ内の所望の位置にドレインハウジングを位置決めし、前記ドレインハウジングに流体入口を設けるステップと、
前記ドレインハウジングに隣接して膨張可能な材料を位置決めするステップと、
前記膨張可能な材料を、少なくとも部分的に前記ドレインハウジングを囲繞するように膨張させるステップと、
を備えていることを特徴とする方法。
【請求項13】
前記膨張可能な材料を位置決めするステップが更に、前記膨張可能な材料を、ドレインハウジングによって形成された略垂直な表面に隣接して位置決めし、前記略垂直な表面に対向している第2の垂直表面からウェブ部を延在させるステップを備えていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記略垂直な表面が、前記膨張可能な材料をドレイン通路から隔てるためのバリアを形成するステップを備えていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ウェブ部がドレイン通路の2つの脚部を形成し、前記ドレイン通路の前記2つの脚部内で、流体を反対方向に流すステップを備えていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記ドレインハウジング内に設けられた略水平のラビリンス状の通路内の音の振動を弱めるステップを更に備えていることを特徴とする請求項12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−168716(P2006−168716A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−339378(P2005−339378)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(504274505)シーカ・テクノロジー・アーゲー (227)
【Fターム(参考)】