頭部保持具
本発明は、主に椅子の背もたれの上部で人の頭が当接する部分に設置される調節式頭部保持具に関し、「人体工学頭部形状凹部」を備え、前記凹部を人ごとに各々異なる頭の大きさ、頭形状、襟首体形などに適するように調節し、首と頭を楽にすることによって、椅子に座って安楽に休息と睡眠を取ることができるようにすることを特徴とする。本発明による調節式頭部保持具は、椅子に装着される頭部保持具であって、頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックとを含み、前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、互いに相対移動が可能であることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部保持具に関し、頭部保持具を上下または左右のブロックに区分し、各々のブロックが前後左右または上下に移動することができるようにして、人の首と頭を自然に支持させて、楽な姿勢を誘導することによって、安楽さを与えることができる頭部保持具に関する。
【0002】
より詳細には、主に椅子の背もたれの上部で人の頭が当接する部分に設置され、人体工学的な頭形状の凹部を備え、頭が収容される部分が頭部形状または首の厚さによって適切に移動可能にして、首と頭を安定に且つ正確に支持し、首が折れ曲がる現象を防止することができる頭部保持具に関する。
【0003】
また、前記上段ブロックの前面は、前記下段ブロックの前面より後退して位置することによって、人の首と頭を自然に支持し、楽な姿勢を誘導しながらも、耳部分が自由に維持されることができる頭部保持具であって、人の首と頭を自然に支持させて、楽な姿勢を誘導し、安楽さを与えることができる頭部保持具に関する。
【0004】
また, 中央に切欠部を形成し、切欠部を中心に頭部保持具を前後左右に拡張可能にすることで、人の首と頭を自然に支持し、楽な姿勢を誘導し、安楽さを与えることができる調節式頭部保持具に関する。
【背景技術】
【0005】
人の頚椎は、直立状態で活動する時には、少し曲線形(C字形)の形状で立っているが、一般的に椅子に座って頭と背中を椅子にもたれさせて休息と睡眠を取る時には、頚椎部分が宙に浮かぶようになり、頚椎を支える筋肉の弛緩によって前後左右方向に頚椎の折れと歪みをもたらすようになり、頭の後方の丸い形状に起因して頭の固定が困難であり、左右に傾いて首が折れ曲がる現象も発生する。また、首と頭の傾きを適切に調節しなければ、首筋肉の緊張とともに痛みを誘発することがある。
【0006】
このような現象と不便さを考慮しない従来の一般椅子や頭部保持具などを使用した時には、時間が経つほど首と肩に痛みと不便さを感じるようになる。従来、一般椅子は、すべての人の頭と首の大きさと形態に合わせて頭部保持具を調節できる技術を活用できる条件を備えていないので、使用者ごとに頭と頚椎部分の不自然で且つ不便な状態と首が折れ曲がる現象を放置するしかないのが現況であり、椅子における首と頭に対する根本的問題点が解決されていないのが実情だ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述のような問題を解決するために、人体工学的形状と機能を備え、首と頭の不自然で且つ不便な姿勢の支持状態と首が折れ曲がる現象を根本的に解決することができる形状と機能を備えた頭部保持具を提供することを目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例による調節式頭部保持具は上記のような目的を果たすため、椅子に装着される頭部保持具であって、頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックとを含み、前記上段ブロックと前記下段ブロックは、互いに相対移動が可能であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施例による頭部保持具は、椅子に装着される頭部保持具であって、頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックとを含み、前記下段ブロックは、その一部が前記上段ブロックより前方に突出し、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする。
【0010】
本発明による調節式頭部保持具は、頭が保持される上段凹部が前方に形成された上段支持部と、前記上段支持部の下部に位置し、前方に首が保持される下段凹部が形成された下段支持部とを含み、前記上段支持部には、切欠部が形成され、前記切欠部を中心に前記上段支持部が前後左右に拡張及び収縮可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、頭部保持具が上下または左右にブロック化され、各々調節されるので、頭の高さ、頭の左右方向長さ及び前後方向長さ、頭角度、頭の高さなどに合わせて最も楽な状態で頭部保持具を調節することができる。
【0012】
また、本発明によれば、上段ブロックの前面が下段ブロックの前面より後方に位置し、首と頭が充分に固定されながらも、耳部分が自由になることができる。さらに、上段ブロックの前面が下段ブロックより後退し、前記上段ブロックと下段ブロックとの間に傾斜した段差面が形成されるので、使用者がさらに楽に頭と首をもたれさせて、頭と首が適切に支持されるようにすることができる。
【0013】
また、本発明によれば、切欠部が形成されることによって、使用者の頭に相当するように上段凹部の大きさを調節することができるため、 頭をさらに楽に適切に固定させることができ、これにより、首が折れ曲がるのを防止することができる。
また、切欠部が形成された部分が人の頭の重さまたはエアバッグの空気移動によって拡張及び収縮が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例による頭部保持具全体の分離斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを後方から斜めに見た斜視図である。
【図5】上段ブロックと下段ブロックが結合されたメインフレームを後方から斜めに見た斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例によるメインフレームを示す図である。
【図9】本発明の第2実施例による頭部保持具の左右調節手段を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例による頭部保持具の前後調節手段を側面から見た透視図である。
【図11】本発明の第2実施例による頭部保持具の前後調節手段を上方から見た断面図である。
【図12】本発明の第2実施例による角度調節手段及びチルト調節手段を正面から見た断面図である。
【図13】本発明の第2実施例による角度調節手段を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例によるチルト調節手段を示す図である。
【図15】本発明の第3実施例による頭部保持具を示す図である。
【図16】本発明の第3実施例による頭部保持具をブロック別に分離して示す図である。
【図17】本発明の第3実施例による頭部保持具の上段ブロック及び左右調節手段を示す図である。
【図18】本発明の第4実施例による頭部保持具を示す斜視図である。
【図19】本発明の第5実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す斜視図である。
【図20】本発明の第5実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す図である。
【図21】本発明の第5実施例による頭部保持具のチルト調節手段及び角度調節手段を前方側から見た断面図である。
【図22】本発明の第5実施例による頭部保持具のチルト調節手段の内部構造を示す図である。
【図23】本発明の第5実施例による頭部保持具の角度調節手段を示す図である。
【図24】本発明の第5実施例による頭部保持具が結合される前の椅子の様子を示す図である。
【図25】本発明の第6実施例による頭部保持具が椅子に結合された様子を示す図である。
【図26】本発明の第6実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図27】本発明の一実施例による調節式頭部保持具を示す斜視図である。
【図28】本発明の一実施例による調節式頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図である。
【図29】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図である。
【図30】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具においてエアバッグが収縮した様子を上部から見た概略図である。
【図31】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具においてエアバッグが膨脹した様子を上部から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して本発明による頭部保持具の実施例を説明する。
【0016】
[第1実施例]
図1は、本発明の一実施例による頭部保持具が椅子10の上部に形成された収容部11に装着された様子を示す斜視図であり、図2は、上段ブロック100と下段ブロック200を分離して示す図であり、図3は、本実施例による頭部保持具の分離斜視図である。また、図4は、本実施例による頭部保持具の上段ブロック100と下段ブロック200を後方から斜めに見た斜視図であり、図5は、メインフレーム300を後方から斜めに見た斜視図である。
【0017】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100と下段ブロック200を含み、前記上段ブロック100は、右側上段ブロック110と左側上段ブロック120を含み、前記下段ブロック200は、右側下段ブロック210と左側下段ブロック220を含む。
【0018】
前記上段ブロック100の中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、前記下段ブロック200の中央には、略半円筒形状の溝が形成された下段凹部230が設けられる。前記上段凹部130には、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230には、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0019】
前記右側上段ブロック110、左側上段ブロック120、右側下段ブロック210、左側下段ブロック220は、各々フレーム112、122、212、222と、前記フレームに結合される緩衝部材111、121、211、221とを含む。
【0020】
図2を参照すれば、上段ブロック100の上段フレーム112、122は、各々側板114、124と、前記側板114、124の後段に位置する後板113、123と、前記側板114、124及び前記後板113、123の下段に位置する底板115、125とを含み、前記底板115、125は、前記側板114、124から内側に所定長さだけ延長し、前記後板113、123から前方で所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。前記底板115、125の下方には、前後方向に長く延長する前後スライディング突起116、126が突出し、前記後板113、123の後方には、前後方向に長く延長する前後調節ラックギア604が突出する。
【0021】
前記下段ブロック200の下段フレーム212、222は、各々側板214、224と、前記側板214、224の後段に位置する後板213、223と、前記側板214、224及び前記後板213、223の下段に位置する底板215、225とを含み、前記底板215、225は、前記側板214、224から内側に所定長さだけ延長し、前記後板213、223から前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。前記底板215、225の下方には、左右方向に長く延長する左右スライディング突起217、227が突出し、前記側板214、224の上部には、前記前後スライディング突起に対応するように前後方向に長く延長する前後スライディング溝216、226が形成される。
【0022】
なお、前記緩衝部材111、121、211、221は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく, 発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0023】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0024】
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0025】
なお、前記右側上段フレーム112、左側上段フレーム122、右側下段フレーム212、左側下段フレーム222としては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0026】
前記下段ブロック200の下方には、図3のように、メインフレーム300が位置する。
【0027】
前記メインフレーム300は、底板部310と、前記底板部310の後段から上部に延長する後壁部320を含む。
【0028】
前記底板部310の左右端には、左右方向に延長する左右スライディング溝330が各々形成され、この左右スライディング溝330には、前記下段フレーム212、222下部の左右スライディング突起217、227が挿入される。
【0029】
また、前記底板部310の下部には、高さ調節ラックギア403が結合される。
【0030】
前記後壁部320の内側には、後述する左右調節手段500が収容される左右調節手段収容部340が左右に長く形成され、前記左右調節収容部340の上部には、後述する前後調節手段600が収容される前後調節手段収容部350が左右に長く形成される。
【0031】
この際、前記左右調節手段収容部340の中央の所定位置には、前方に右側結合孔341及び左側結合孔342が形成され、前記前後調節手段収容部350の左右両端部の付近には、前後方向に右側通孔351及び左側通孔352が各々形成される。
【0032】
上記のような上段ブロック100及び下段ブロック200は、後述する高さ調節手段400、左右調節手段500及び前後調節手段600によって上下、左右、前後に調節可能である。
【0033】
まず、高さ調節手段400は、図3に示されたように、高さ調節ハンドル401と、前記高さ調節ハンドル401の内側に結合される高さ調節棒402と、前記高さ調節棒402の外側に形成された高さ調節ピニオンギア(図示せず)と、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)と噛合し、且つ上下に長く延長し、その上段が前記底板部310の下部に結合される高さ調節ラックギア403とを含む。
【0034】
したがって、使用者が前記高さ調節ハンドル401を回せば、高さ調節棒402及び高さ調節ピニオンギア(図示せず)が回転し、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)の回転によって高さ調節ラックギア403が上下方向に移動することによって、前記メインフレーム300を上下方向に移動させ、これにより、頭部保持具の高さを上下方向に調節することができる。
【0035】
次に、左右調節手段500は、図3及び図4に示されたように、左右調節ハンドル501と、前記左右調節ハンドル501から内側に長く延長し、中央所定位置には、2つのスクリューギア503、504が形成される左右調節棒502と、前記右側下段フレーム212の後方及び前記左側下段フレーム222の後方に突出し、内側にスクリューギアが形成された左右調節突出部505(図4参照)を含む。前記左右調節棒502に形成される右側スクリューギア503と左側スクリューギア504とは、互いに離隔して形成され、互いに反対方向にギアが形成される。
【0036】
したがって、使用者が左右調節ハンドル501を一方に回せば、左右調節棒502、右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504が回転し、そのため、前記左右調節突出部505間の間隔が広がるか又は狭まるようになり、その結果として、左側下段ブロック210と右側下段ブロック220との間の間隔が広がるか又は狭まるようになる。
【0037】
次に、前後調節手段600は、図3及び図5に示されたように、前後調節ハンドル601と、前記前後調節ハンドル601から内側に延長する前後調節棒602と、前記前後調節棒602の左右両端の付近に形成される2つの前後調節ピニオンギア603と、前記前後調節ピニオンギア603と噛合し、且つ前記上段フレームの後方に突出する前後調節ラックギア604とを含む。前記2つの前後調節ピニオンギア603は、各々図3に示された前記右側通孔351及び左側通孔352に対応する位置に形成され、前記右側通孔351及び前記左側通孔352には、各々前後調節ラックギア604が挿入され、前記前後調節ピニオンギア603と噛合する。
【0038】
したがって、使用者が前記前後調節ハンドル601を回せば、前後調節棒602及び前後調節ピニオンギア603が回転し、これにより、前後調節ラックギア604が前後方向に移動し、上段ブロック100を前後方向に移動させる。
【0039】
なお、上記のような頭部保持具が椅子に装着されるにあたって、収容部11の一側面には、スイッチ収容スリット12が貫通形成され、前記スイッチ収容スリット12を通じて左右調節棒502または前後調節棒602が通過する。前記スイッチ収容スリット12は、前記左右調節棒502及び前後調節棒602が移動することができるように余裕のある空間で形成されることが好ましい。
【0040】
以下、前述のような構成を有する本実施例による頭部保持具の作動原理を説明する。
まず、使用者は、椅子に座って上段凹部130に頭が保持され、下段凹部230に首が保持されるようにする。
【0041】
この際、頭部保持具が頭の位置に比べて高いか又は低い場合には、高さ調節ハンドル401を回し、高さ調節ピニオンギア(図示せず)を回転させることによって、高さ調節ラックギア403及びメインフレーム300が上下移動するようにして、頭部保持具の高さを調節することができる。
【0042】
なお、上段凹部130または下段凹部230の左右幅が多少広いか又は狭い場合には、左右調節ハンドル501を回し、左右調節棒502の外側に形成された右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504が回転するようにして、これと結合された左右調節突出部505が左右方向に広がるか又は狭まることによって、下段フレーム212、222と上段フレーム112、122の左右幅を広げるか又は狭めることができる。
【0043】
なお、使用者の後頭部が相対的に後方に飛び出しているか或いは反対に後頭部が平たくて前後方向の調節が必要な場合には、前後調節ハンドル601を回し、前後調節ピニオンギア603を回転させ、これと結合された前後調節ラックギア604が前後方向に移動するようにして、前記前後調節ラックギア604と結合された上段フレーム112、122を前後方向に移動させて、頭または首が楽な状態に頭部保持具を調節することができる。
【0044】
なお、本実施例では、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)、右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504、前後調節ピニオンギア603などが各々手動のハンドル操作によって回転したが、これを電動モーターで回転させることも可能である。
【0045】
また、センサーを付着し、使用者の頭大きさ及び形状を感知するようにして、自動で頭部保持具を調節することができるようにすることも可能である。
【0046】
なお、本実施例では、頭部保持具を大きく4個のブロックに分け、高さ調節手段400、左右調節手段500、前後調節手段600を各々採用し、上下前後左右のすべての方向への調節が可能にしたが、頭部保持具を左右2つのブロックだけに分けるか又は上下2つのブロックだけに分けることによって、これに必要な調節手段のみを選択的に適用することもでき、上段ブロックだけを左右に分けるか、下段ブロックだけを左右に分けることによって、頭部保持具を3個のブロックで構成し、これに必要な調節手段を取捨選択することも可能である。
【0047】
[第2実施例]
図6は、本実施例による頭部保持具が椅子10aに装着された様子を示す斜視図であり、図7は、上段ブロック100aと下段ブロック200aを分離して示す図であり、図8は、メインフレーム300aを示す図である。
【0048】
前記第1実施例では、椅子10の上部に収容部11が形成され、この収容部11に頭部保持具が内蔵される構造を有していたが、本実施例では、椅子10aの上側に突出するようにメインフレーム300aが結合され、前記メインフレーム300aの内部に頭部保持具のブロックが設置される。
【0049】
本実施例による頭部保持具は、図6及び図7のように、上段ブロック100aと下段ブロック200aを含み、前記上段ブロック100aは、さらに、右側上段ブロック110aと左側上段ブロック120aを含み、前記下段ブロック200aは、右側下段ブロック210aと左側下段ブロック220aを各々含む。
【0050】
前記上段ブロック100aの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130aが設けられ、前記下段ブロック200aの中央には、略円筒形状の溝が形成された下段凹部230aが設けられる。前記上段凹部130aには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230aには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0051】
前記右側上段ブロック110a、左側上段ブロック120a、右側下段ブロック210a、左側下段ブロック220aは、各々フレーム112a、122a、212a、222aと、前記フレームに結合される緩衝部材111a、121a、211a、221aとを含む。
【0052】
図7を参照すれば、上段ブロック100aの上段フレーム112a、122aは、各々側板114a、124aと、前記側板114a、124aの後段に位置する後板113a、123aと、前記側板114a、124a及び前記後板113a、123aの下段に位置する底板115a、125aとを含み、前記底板115a、125aは、前記側板114a、124aから内側に所定長さだけ延長し、前記後板113a、123aから前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0053】
この際、右側上段フレーム112aの後板113aには、左側に向かって突出する左右結合突起118aが突出し、左側上段フレーム122aの後板123aには、前記左右結合突起118aが挿入される左右結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0054】
また、前記右側上段フレーム112a及び前記左側上段フレーム122aの側板114a、124aの外側には、前後スライディング突起116a、126aが設けられ、前記前後スライディング突起116a、126aには、左右方向に締結孔117a、127aが形成される。
【0055】
なお、前記下段ブロック200aの下段フレーム212a、222aは、各々側板214a、224aと、前記側板214a、224aの後段に位置する後板213a、223aと、前記側板214a、224a及び前記後板213a、223aの下段に位置する底板215a、225a、前記底板215a、225aの上部から離隔され、略平行に位置する中間板216a、226aとを含み、前記底板215a、225a及び中間板216a、226aは、前記側板214a、224aから内側に所定長さだけ延長し、前記後板213a、223aから前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0056】
この際、前記側板214a、224aには、中間板216a、226aの上部に、前方から前後スライディングスリット217a、227aが切り込まれて形成される。また、前記側板214a、224aには、中間板216a、226aと底板215a、225aとの間に、内側にスクリューギアが形成された左右調節孔503aが設けられる。
【0057】
また、右側下段フレーム212aの後板213aには、左側に向かって左右結合突起219aが突出し、左側下段フレーム222aの後板223aには、前記左右結合突起219aが挿入される左右結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0058】
また、前記底板215a、225aの下部には、各々左右方向に長く延長する左右スライディング突起218a、228aが突出する。
【0059】
なお、緩衝部材111a、121a、211a、221aは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0060】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0061】
なお、前記フレームとしては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0062】
このような緩衝部材のうち、上部緩衝部材111a、121aは、上部フレーム112a、122aの底板115a、125aの上に結合され、下部緩衝部材211a、221aは、下部フレーム212a、222aの中間板216a、226aと底板215a、225aとの間に挿入されて結合される。
【0063】
前記下段フレーム212a、222aの中間板216a、226aの上には、前記上段フレーム112a、122aが載置される。
【0064】
このような頭部保持具の上段ブロック100a及び下段ブロック200aは、メインフレーム300aの内側に結合され、前記メインフレーム300aは、図8に示されたように、左右両側の側板部310aと、前記側板部310aの後段に位置する後板部320aと、前記側板部310a及び前記後板部320aの下段に位置する底板部330aとを含む。
【0065】
前記側板部310aの外側には、後述する前後調節ハウジング604aが結合され、前記前後調節ハウジングの前方側には、前後方向に長く前後スライディングスリット311aが形成される。
【0066】
また、前記側板部310aには、後述する左右調節棒502aが通過することができる通孔312aが形成される。また、前記側板部310aには、メインフレーム300aの角度調節のための角度調節手段700aが結合される。
【0067】
また、前記底板部には、下段フレーム212aの底板部215a、225aの下部左右スライディング突起218a、228aと結合される各々左右方向に長く延長する左右スライディングスリット331aが形成される。
【0068】
なお、本実施例による頭部保持具は、図8、図9〜図14に示されたような左右調節手段500a、前後調節手段600a、角度調節手段700a、チルト調節手段800aを含み、左右方向に調節が可能であり、前後方向に調節が可能であり、角度調節が可能であり、チルト調節が可能である。
【0069】
まず、左右調節手段500aは、図8及び図9に示されたように、左右調節ハンドル501aと、外周面にスクリューギアが形成された左右調節棒502aと、下段フレーム212、222aの側板214a、224aに形成され、内側にスクリューギアが設けられた左右調節孔503aとを含む。
【0070】
したがって、使用者が左右調節ハンドル501aを回転させれば、左右調節棒502aが回転し、これにより、左右調節棒502aの外周面のスクリューギアと左右調節孔503aの内周面のスクリューギアとが噛合し回転することによって、下段フレーム212a、222aが左右移動する。したがって、左側、右側に各々設けられた左右調節手段500aを調節することによって、右側下段ブロック210aと左側下段ブロック220aとの間を広く広げるか又は狭く狭めることができるようになる。
【0071】
この際、下段フレーム212a、222aの左右スライディング突起218a、228aは、メインフレーム300aの左右スライディングスリット331aによってスライディングがガイドされる。
【0072】
次に、前後調節手段600aは、図10及び図11に示されているが、図10は、前記前後調節手段600aを側面から見た概略的な透視図であり、図11は、前記前後調節手段600aを上部から見た断面図である。
【0073】
前記前後調節手段600aは、前後調節ハンドル601aと、前記前後調節ハンドル601aの内側に結合された前後調節ピニオンギア602aと、前記前後調節ピニオンギア602aに結合され、前後方向に延長する前後調節ラックギア603aと、前記前後調節ラックギア603aの一端と前記上段フレーム112a、122aの側板114a、124a外側の前後スライディング突起116a、126aとを連結する連結ピン605aとを含む。
【0074】
この際、前記前後調節ピニオンギア602a及び前記前後調節ラックギア603aの一部は、側板部310aに付着した前後調節ハウジング604aの内部に収容される。また、前記前後スライディング突起116a、126aは、前記下段フレーム212a、222aの前後スライディングスリット217a、227aとメインフレーム300の前後スライディングスリット311aに挿入され、前後方向にスライディングされる。
【0075】
したがって、使用者が前後調節ハンドル601aを回せば、前記前後調節ピニオンギア602aが回転し、これにより、前記前後調節ラックギア603aが前方または後方に移動し、前記前後調節ラックギア603aと連結ピン605aを介して連結された前記上段フレーム112a、122aが前後方向に移動する。
【0076】
なお、角度調節手段700aは、図12に正面から見た断面図が示されていて、図13の左側には、側面から見た外部の様子が示されていて、図13の右側には、側面から見た内部構造が示されている。
【0077】
前記角度調節手段700aは、ハウジング701aと、前記ハウジング701aの内側に形成された収容部702aと、前記収容部702aに収容された鋸歯部703aと、前記鋸歯部703aの下部に配置され、スイッチングレバー707aの操作に連動して回転し、且つ角部が丸められた略三角形のスイッチング部材704aと、前記スイッチング部材704aの左右両側に位置する2つのストッパー705aと、前記ストッパー705aを前記スイッチング部材704aの側に加圧するバネ706aとを含む。
【0078】
前記バネ706aは、一端が前記収容部702aの壁面に支持され、他端が前記ストッパー705aに支持され、前記ストッパー705aを常時前記スイッチング部材704aの側に加圧する。したがって、前記ストッパー705aが前記スイッチング部材704aの角部と接触している時には、前記ストッパー705aと前記鋸歯部703aが互いに離隔されているが、前記スイッチング部材704aが回転することによって、角部ではなく、一辺が前記ストッパー705aと接触する場合には、斜めに配置されていた前記ストッパー705aが垂直に配置されるので、鋸歯部703aと接触するようになる。
【0079】
このようにいずれか1つのストッパー705aが前記鋸歯部703aの鋸歯の間に挟持されれば、前記鋸歯部703aは、前記ストッパー705aを前記バネ706aの側に加圧する方向に回転可能であるが、前記ストッパー705aを前記スイッチング部材704aの側に加圧する方向には回転することができない。
【0080】
なお、前記角度調節手段700aのハウジング701aは、上下に長く延長し、上側の一部は、後述する前記チルト調節手段800aのハウジング外側に結合され、その下段は、椅子の上部に挿入され、椅子と結合される。
【0081】
なお、チルト調節手段800aは、図12に正面から見た断面図が示されていて、図14には、側面から見た内部構造が示されている。
【0082】
前記チルト調節手段800aは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用されているもので、後方から前方の側に力を加えれば、前方に所定距離だけ移動し、上方にも所定距離だけ移動する機能を有する。
【0083】
このような機能を有するチルト調節手段800aは、ハウジング801aと前記ハウジング801aの内側に収容される回動部材802a及びバネ805aを備えてなる。ここで、前記回動部材802aの上段は、ヒンジ結合部803aを介して前記ハウジング801aの内側面に回動可能に結合され、その下段は、他のヒンジ結合部804aを介して前記角度調節手段700aに回動可能に結合される。
【0084】
したがって、前記チルト調節手段800aの回動部材802aが図14の上図のように斜めに傾斜した状態で、前記メインフレーム300aに前方に力を加えれば、図14の下図のように、前記回動部材802aが上下に垂直に整列されるように回転しながら、前記上段フレーム120aが前方に所定距離だけ、そして上方に所定距離だけ移動する。
【0085】
このようなチルト調節手段800aの内部構成及び原理は、前述したように、現在自動車のヘッドレストに一般的に広く使用されているもので、本実施例で説明するチルト調節手段800aは、現在自動車に一般的に使用されているチルト調節手段の構成及び原理を借用したものなので、その構成及び作動原理に関するさらに詳しい説明は省略する。
【0086】
以下、上記のような構成を有する本実施例による頭部保持具の作動原理を説明する。
椅子に座って上段凹部130aに頭が保持され、下段凹部230aに首が保持されるようにする。
【0087】
この際、上段凹部130aまたは下段凹部230aの左右幅が多少広いか又は狭い場合には、左右調節ハンドル501aを回し、外側にスクリューギアが形成された左右調節棒502aを回転させ、下段フレーム112a、222aの側板214a、224aの締結孔503aの内側に形成されたスクリューギアが前記左右調節棒502a外側のスクリューギアと噛合し、前記下段フレーム212a、222aと上段フレーム112a、122aが一緒に左右方向に移動し、凹部130a、230aの幅を調節することができる。
【0088】
なお、使用者の後頭部が相対的に後方に飛び出しているか、或いは反対に後頭部が平たくて前後方向の調節が必要な場合には、前後調節ハンドル601aを回し、前後調節ピニオンギア602aを回転させ、これと結合された前後調節ラックギア603aが前後方向に移動するようにして、前記前後調節ラックギア603aと連結ピン605aを介して結合された前後調節突起116a、126aに前後方向に力を加えるようになり、これにより上段フレーム112a、122aが前後方向に移動し、頭または首が楽な状態になるように頭部保持具を調節することができる。
【0089】
また、メインフレーム300aの角度調節が必要な場合には、角度調節手段700aの調節レバー707aを中間位置に操作し、スイッチング部材704aを中立位置となるようにし、鋸歯部704aを前後方に回転可能にした後、楽な角度までメインフレーム300aを回転させた以後には、メインフレーム両側に設置された調節レバー707aを各々異なる方向に操作し、これ以上回転しないように固定する。
【0090】
また、チルト調節が必要な場合には、メインフレーム300aを前方または後方に押圧すれば、前記チルト調節手段800aの回動部材が回転し、メインフレーム300aが上下方向及び前後方向に所定距離だけ移動し、チルト調節が行われるようにすることもできる。
【0091】
これにより、使用者は、自分の体形及び頭部形状に最も適した状態で上段ブロック100及び下段ブロック200を調節し、頭が楽に支持されるようにすることができる。
【0092】
なお、本実施例では、左右調節棒502a及び前後調節ピニオンギア602aが各々手動のハンドル操作によって回転したが、これを電動モーターで回転させることも可能である。なお、椅子10aに対するメインフレーム300aの角度調節も電動モーターを使用して行うことができる。
【0093】
また、本実施例では、頭部保持具を大きく4個のブロックに分け、左右調節手段500a、前後調節手段600aを各々採用し、前後左右のすべての方向への調節が可能にしたが、頭部保持具を左右2つのブロックだけに分けるか、上下2つのブロックだけに分けることによって、これに必要な調節手段を選択的に適用することもでき、上段ブロックだけを左右に分けるか、下段ブロックだけを左右に分けることによって、頭部保持具が3個のブロックで構成されるようにし、これに必要な調節手段を取捨選択することも可能である。
【0094】
また、本実施例では、チルト調節手段を椅子10aと前記メインフレーム300aとの間に1つだけ設置したが、上段フレーム112a、122aと下段フレーム212a、222aとの間に1つをさらに設置し、前記上段フレーム112a、122aと前記下段フレーム212a、222aとの間で追加的な角度調節を可能にすることもできる。
【0095】
[第3実施例]
図15は、本発明の第3実施例による頭部保持具を示す図であり、図16は、これをブロック別に分離して示す図であり、図17は、上段ブロック及び左右調節手段を後方から見た斜視図である。
【0096】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100fと下段ブロック200fを含み、前記上段ブロック100fは、右側上段ブロック110fと左側上段ブロック120fを含み、前記下段ブロック200fは、右側下段ブロック210fと左側下段ブロック220fを含む。
【0097】
前記上段ブロック100fの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130fが設けられ、前記下段ブロック200fの中央には、略半円筒形状の溝が形成された下段凹部230fが設けられる。前記上段凹部130fには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230fには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0098】
前記右側上段ブロック110f、左側上段ブロック120f、右側下段ブロック210f、左側下段ブロック220fは、各々フレーム112f、122f、212f、222fと、前記フレームに結合される緩衝部材111f、121f、211f、221fとを含む。
【0099】
前記フレーム112f、122f、212f、222fは、プラスチック射出物または金属などよりなり、略1/4球形の内側面を有するように形成され、前記緩衝部材111f、121f、211f、221fは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0100】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0101】
なお、前記右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fは、略1/4球形の内側面を有し、前記右側上段フレーム112fの後段では、左側に向かって結合突起113fが突出し、前記左側上段フレーム122fの後段には、前記結合突起113fが挿入され、スライディング可能な結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0102】
また、前記右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fの後方には、左右調節棒502fが結合され、前記左右調節棒502fの外周面には、ねじ山が形成され、後述するメインフレーム300fに前記右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fが結合される場合、メインフレーム300fの後板部320fに形成された前後貫通孔321fを通過する。
【0103】
また、前記右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fの下部には、前後方向に長く前後スライディング突起(図示せず)が突出し、前記前後スライディング突起は、後述する下段フレーム212f、222fの前後ガイド溝214f、224fに挿入され、ガイドされる。
【0104】
なお、右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fは、略直方体の部材の角部を円筒の1/4形状で除去したものと同じ形状を有し、上部には、前後ガイド溝213f、223fが前後方向に長く形成され、前方の所定位置には、上下貫通孔214f、224fが上下に貫通されて形成される。
【0105】
前記上下貫通孔214f、224fには、後述する前後調節手段600fの前後調節棒602fが貫通される。
【0106】
前記右側下段フレーム212fの後段には、左側に向かって突出する結合突起215fが設けられ、前記左側下段フレーム222fの後段には、前記結合突起215fが挿入される結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0107】
メインフレーム300fは、左右両側に2つの側板部310fと、前記側板部の後段に位置する後板部320fと、前記側板部310f及び前記後板部320fの左右下段に設けられる底板部330fとを含む。
【0108】
この際、前記後板部320fには、前後貫通孔321fが前後に貫通されて形成され、前記底板部330fには、上下貫通孔331fが上下に貫通されて形成される。
【0109】
前記前後貫通孔321fには、左右調節手段500fの左右調節棒502fが通過し、前記上下貫通孔331fには、前後調節手段600fの前後調節棒602fが通過する。
【0110】
なお、左右調節手段500fは、左右調節ハンドル501fと左右調節棒502fを含む。下段ブロック200fがメインフレーム300fに結合された状態で、前記左右調節棒502fは、メインフレーム300fの前後調節孔321fを通過し、その一部がメインフレーム300fの後板部320fの外側に突出し、この突出した部分にはねじ山が形成されていて、このねじ山が形成された部分に左右調節ハンドル501fが挟持される。
【0111】
なお、前後調節手段600fは、前後調節ハンドル601fと前後調節棒602fを含む。前記前後調節棒602fは、右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fの下段に各々固定され、下段フレーム212f、222fの上下貫通孔214f、224f及びメインフレーム300fの上下貫通孔331fを順に通過し、その一部が前記メインフレーム300fの底板部330fの下側に突出する。このように突出した部分には、ねじ山が形成され、このねじ山が形成された部分に前後調節ハンドル601fが結合される。
【0112】
前記メインフレーム300fの側板部310fの外側には、チルト調節手段800fが付着され、前記チルト調節手段800fの下段の外側には、角度調節手段700fが結合される。
【0113】
前記角度調節手段700fは、下段の一部が上下に長く延長し、椅子の固定孔に挿入されることによって、椅子と本実施例による頭部保持具とを結合させる。
【0114】
ここで、前記角度調節手段700f及び前記チルト調節手段800fの構成及び機能は、前記第2実施例と同様なので、これに関する繰り返し的な説明は省略する。
【0115】
以下、本実施例による頭部保持具の作動方法を説明する。
使用者は、椅子に座って頭が上段凹部130fに保持され、首が下段凹部230fに保持されるようにする。
【0116】
この際、使用者の頭の左右幅が上段凹部130fの幅に相当しない場合には、前後調節ハンドル501fを緩め、右側下段フレーム212fと左側下段フレーム222fとの間の間隔を調節した後、前後調節ハンドル501fを締め付けると、前記下段ブロック200fが適正な幅に広げられたまま固定される。
【0117】
なお、後頭部の突出程度によって上段ブロック100fを前後に移動したい場合には、前後調節ハンドル601fを緩め、上段ブロック200fの前後移動を自由にした後、適正な位置で、前記前後調節ハンドル601fを回し、上段ブロック100fを前記下段ブロック200fの上部に固定させれば良い。
【0118】
[第4実施例]
図18は、本発明の一実施例による頭部保持具を示す図である。本実施例による頭部保持具は、大きく上段ブロック100cと、前記上段ブロック100cの下部に固定される下段ブロック200cを含む。
【0119】
前記上段ブロック100cは、人の後頭部の形状と同じように前方に略半球形の凹状の溝が形成される上段凹部130cを含み、前記下段ブロック200cは、前方に略半円筒状凹状の溝が形成される下段凹部230cを含む。
【0120】
この際、前記上段凹部130cの左右外側で前記上段ブロック100cの前面は、前記下段ブロック200cの前面より後方に位置するように段差になっている。
【0121】
したがって、前記上段ブロック100cの前面と前記下段ブロック200cの前面との間には、段差面240cが形成され、前記段差面240cは、後方に行くほど高くなるように傾斜した形状を有する。
【0122】
前述のように、前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cの前面を段差で形成することは、使用者の首が下段凹部230cに支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130cの左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことであり、人ごとに各々異なる頭の左右長さに制限されることなく使用することができるようにするものである。
【0123】
前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cは、一体に形成することができる。
【0124】
なお、上記のような上段ブロック100c及び下段ブロック300cは、メインフレーム300cの上部に搭載される。メインフレーム300cは、左右2つの側板310cと、前記側板310cの後段に結合される後板320cと、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板330cとを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0125】
現在自動車のヘッドレストは、金属類でフレームを作り、その外部に薄いスポンジを重ね当てた後、外皮を覆い、椅子本体と結合して使用しているが、本実施例は、図18のように、頭部保持具を首と頭を楽に支持することができる凹面形状をラテックスとメモリーフォームなどのような柔らかい素材で作り、外皮を覆い、メインフレーム300cに搭載した後に、前記メインフレーム300cと椅子本体を結合する構造となっている。
【0126】
椅子本体との結合方法は、図18のように、メインフレーム300cの両側板にチルト調節手段800c、角度調節手段700cを設置し、当該ハウジングから長く延長する当該下段を図24に示されたような、椅子10dの固定孔14dに挿入し、椅子と結合する。
【0127】
前記チルト調節手段800c及び角度調節手段700cは、後述する第5実施例のチルト調節手段800d及び角度調節手段700dとその構成及び機能が同一なので、前記チルト調節手段800d及び角度調節手段700dの構成に関する詳しい説明は、第5実施例を参照して後述する。
【0128】
前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
しかし、前記上段ブロック(100c)及び下段ブロック(200c)に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
[第5実施例]
図19は、本実施例による頭部保持具が椅子10dに装着された様子を示す斜視図であり、図20は、本実施例による頭部保持具を構成する上段ブロック100dと下段ブロック200dを別々に示す図である。
【0129】
本実施例による上段ブロック100dは、上段フレーム120dと、前記上段フレーム120dの上部に結合される上段緩衝部材110dを含む。
【0130】
前記上段フレーム120dは、左右2つの側板と、前記側板の後段に結合される後板と、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板とを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0131】
前記上段緩衝部材110dは、弾性を有する略矩形の部材から前方の一部を略半球形で凹状に除去した形状を有する。前記上段緩衝部材で凹状に除去された部分は、上段凹部130dを形成し、この上段凹部130dには、使用者の後頭部が保持されて支持される。
【0132】
前記下段ブロック200dは、下段フレーム220dと、前記下段フレームの上部に結合される下段緩衝部材210dを含む。
【0133】
前記下段フレーム220dは、左右2つの側板と、前記側板の後段に結合される後板と、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板とを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0134】
前記下段緩衝部材210dは、直方体の弾性部材から前方上側の一部を斜めに除去し、前方中央の一部を略半円筒形状で除去した形状を有する。
【0135】
前記下段緩衝部材210dから前方上側の一部が斜めに除去されて形成された部分には、段差面240dが形成され、前方の一部が凹状に除去されて形成された部分には、下段凹部230dが形成される。
【0136】
前記上段緩衝部材110d及び前記下段緩衝部材210dは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止することができる。
【0137】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0138】
なお、前記フレーム110d、210dとしては、プラスチック射出物または金属などが使用できる。
【0139】
前記上段フレーム120d及び下段フレーム220dは、その外側に付着される上段チルト調節手段900d、下段チルト調節手段800d、及び角度調節手段700dを介して椅子の上部に結合される。
【0140】
まず、上段チルト調節手段900d及び下段チルト調節手段800dは、図21に正面から見た断面図が示されていて、図22に右側から見た内部構造が示されている。前記2つのチルト調節手段800d、900dは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用されているものであって、前後方向に力を加えれば、前後方向に所定距離だけ移動し、上下方向に所定距離だけ移動する機能を有する。
【0141】
このような機能を有する上段チルト調節手段900dは、ハウジング901dと前記ハウジング901dの内側に収容される回動部材902d及びバネ905dを備えてなる。ここで、前記回動部材902dの上段は、ヒンジ結合部903dに回動可能に結合され、ヒンジ結合部903dとハウジング901dは、前記上段フレーム120dの側面下部に結合され、その下段は、他のヒンジ結合部904dと回動可能に結合され、他のヒンジ結合部904dは、下段フレーム220dの側面上部に結合される。
【0142】
したがって、図19のように、前記上段チルト調節手段900dと前記下段チルト調節手段800dが上下に整列されている状態では、前記上段チルト調節手段900dの回動部材902dが図22の左図のように、斜めに傾斜した状態で配置されるが、前記上段フレーム120dに後方に力を加えれば、図22の右図のように、前記回動部材902dが上下に垂直に整列されるように回転しながら、前記上段フレーム120dが後方に所定距離だけ、そして上方に所定距離だけ移動する。
【0143】
このようなチルト調節手段900dの内部構成及び原理は、前述したように、現在自動車のヘッドレストに一般的に広く使用されているものであって、本実施例では、自動車に一般的に使用されるチルト調節手段の構成及び原理を借用したものなので、その構成及び作動原理に関するさらに詳しい説明は省略する。
【0144】
しかし、本実施例で使用するチルト調節手段900dの内部構成は、公知されたものであるが、本実施例によれば、チルト調節手段900dを上段フレームと下段フレームに固定設置して使用し、上段ブロック100dと下段ブロック200dとの間でチルト調節が可能になるようにして、上段フレームの前後調節動作を通じて使用者の後頭部の形状によって最も楽で且つ安定した状態で頭部保持具を調節することができる。チルト調節手段は、既に広く使用される技術であるが、頭部保持具を上段と下段に分離し、頭を調節するのにチルト調節手段を活用した例はまだない。
【0145】
なお、前記下段チルト調節手段800dは、前記上段チルト調節手段900dと同様に、ハウジング801dと、前記ハウジング801dの内側に収容される回動部材802d及びバネ805dを含む。
【0146】
ここで、前記回動部材802dは、その上段がヒンジ結合部803dを介して前記下段フレーム220dの側面下段に結合され、その下段は、角度調節手段700dのハウジングに結合される。したがって、前記下段フレーム220dを前方から後方側に力を加えれば、前記回動部材802dが回転しながら、前記下段フレーム220dが上方に所定距離だけ、そして後方に所定距離だけ移動するので、襟首形状に適するように調節が可能である。
【0147】
ここで、前記下段チルト調節手段800dは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用される公知技術を借用したものなので、これに関する詳しい説明は省略する。本実施例で使用するチルト調節手段800d、900d自体の構成は公知されたものであるが、本実施例によれば、チルト調節手段800d、900dを2個使用し、上段ブロック100dと下段ブロック200dとの間でもチルト調節が追加で可能になるようにして、使用者の後頭部の形状によって最も楽で且つ安定した状態に頭部保持具を調節することができる。
【0148】
なお、角度調節手段700dは、図21及び図23にその構造が示されているが、図21には、正面から見た断面図が示されていて、図23の右側には、側面から見た様子が示されていて、図23の左側には、ハウジングの一部を除去した内部構造が示されている。
【0149】
前記角度調節手段700dは、ハウジング701dと、前記ハウジング701dの内側に形成された収容部702dと、前記収容部702dに収容された鋸歯部703dと、前記鋸歯部703dの下部に配置され、スイッチングレバー707dの操作に連動して回転し、且つ角部が丸められた略三角形のスイッチング部材704dと、前記スイッチング部材704dの左右両側に位置する2つのストッパー705dと、前記ストッパー705dを前記スイッチング部材704dの側に加圧するバネ706dとを含む。
【0150】
前記バネ706dは、一端が前記収容部702dの壁面に支持され、他端が前記ストッパー705dに支持され、前記ストッパー705dを常時前記スイッチング部材704dの側に加圧する。したがって、前記ストッパー705dが前記スイッチング部材704dの角部と接触している時には、前記ストッパー705dと前記鋸歯部703dが互いに離隔しているが、前記スイッチング部材704dが回転することによって、角部ではなく一辺が前記ストッパー704dと接触する場合には、斜めに配置されていた前記ストッパー705dが垂直に配置されるので、鋸歯部703dと接触するようになる。
【0151】
このようにいずれか1つのストッパー705dが前記鋸歯部703dの鋸歯の間に挟持されれば、前記鋸歯部703dは、前記ストッパー705dを前記バネ706dの側に加圧する方向に回転可能であるが、前記ストッパー705dを前記スイッチング部材704dの側に加圧する方向には回転させることができない。
【0152】
なお、前記角度調節手段700dのハウジング701dは、上下に長く延長し、上側の一部は、前記下段チルト調節手段800dのハウジングの外側に結合され、その下段は、図24に示されたような、椅子10dの固定孔14dに挿入され、椅子と結合される。
【0153】
図24は、頭部保持具が椅子に装着される前の様子を示す図である。図24で、参照符号15dは、補強部材であって、車両に適用される場合、交通事故時に強い衝撃により頭部保持具が破損されることを防止するように支持する役目をする。
【0154】
以下、本実施例による頭部保持具の作動方法を説明する。
【0155】
使用者は、図19に示されたような椅子に着席し、前記下段凹部230dに首が保持され、上段凹部130dに頭が保持されるようにする。
【0156】
この際、下段凹部230dによって首が支持され、首が折れ曲がる現象が防止されるので、上段ブロック100dの前面が下段ブロック200dの前面より後方に位置しても、頭の固定及び支持効果が充分に発揮され、使用者の耳部分は、相対的に自由であることができる。
【0157】
なお、使用者は、角度調節手段700d、下段チルト調節手段800d、及び上段チルト調節手段900dを操作し、頭部保持具を楽な状態に調節することができる。
【0158】
まず、下段フレームの両側板に設置された角度調節手段700dの調節レバー707dを中間位置に操作し、スイッチング部材704dを中立位置となるようにし、鋸歯部703dを前後方に回転可能にした後、楽な角度まで下段フレーム220dを回転させた以後には、両側面の調節レバー707dを各々異なる方向に操作し、鋸歯部703dがこれ以上回転しないように固定させる。
【0159】
その後、下段チルト調節手段800dを操作し、下段ブロック200dを適当な位置に移動させ、さらに上段チルト調節手段900dを操作し、上段ブロック100dを適当な位置に移す。
【0160】
これにより、使用者は、自分の体形及び頭部形状に最も適した状態で上段ブロック100及び下段ブロック200を調節し、頭が楽に支持されるようにすることができる。
【0161】
[第6実施例]
図25は、本発明の第6実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【0162】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100eと下段ブロック200eを含み、前記下段ブロック200eは、右側下段ブロック210eと左側下段ブロック220eを含む。
【0163】
前記上段ブロック100eの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130eが設けられ、前記下段ブロック200eの中央には、略円筒形状の溝が形成された下段凹部230eが設けられる。前記上段凹部130eには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230eには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0164】
前記上段ブロック100e、右側下段ブロック210e及び左側下段ブロック220eは、各々フレーム120e、212e、222eと、前記フレームに結合される緩衝部材110e、211e、221eとを含む。
【0165】
図25及び図26を参照すれば、上段ブロック100eの上段フレーム120eは、左右2つの側板と、前記側板の後段に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板とを含み、前記底板は、前記側板から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、略コの字形状を有する。
【0166】
前記上段緩衝部材110eは、弾性を有する略矩形の部材から前方の一部を略半球形で凹状に除去した形状を有する。前記上段緩衝部材で凹状に除去された部分は、上段凹部130eを形成し、この上段凹部130eには、使用者の後頭部が保持されて支持される。
【0167】
前記下段ブロック200eの下段フレーム212e、222eは、各々側板と、前記側板の後段に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板とを含む。前記底板は、前記側板から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0168】
この際、右側下段フレーム212eの後板には、左側に向かって左右挿入突起215eが突出し、左側下段フレーム222eの後板には、前記挿入突起が挿入される挿入溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0169】
また、前記底板の下部には、各々左右方向に長く延長する左右スライディング突起214e、224eが突出する。
【0170】
また、前記側板には、左右調節孔503eが貫通形成され、前記左右調節孔の内周面には、スクリューギアを形成することができる。
【0171】
なお、緩衝部材110e、211e、222eは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0172】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材(110e,211e,222e)に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0173】
なお、前記フレーム120e、212e、222eとしては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0174】
このような緩衝部材のうち、上部緩衝部材110eは、上部フレーム120eの底板上に結合され、下部緩衝部材211e、221eは、下部フレーム212e、222eの底板上に結合される。
【0175】
なお、上記のような上段ブロック100e及び下段ブロック200eは、メインフレーム300eの上部に収容される。
【0176】
前記メインフレーム300eは、左右両側に2つの側板と、前記側板の後方に位置する後板と、前記側板部及び後板部の下段に結合される底板部を含み、前記底板には、左右方向に長く2つの左右スライディング溝301eが形成される。
【0177】
前記左右スライディング溝301eには、前述の前記下部フレーム212e、222eの左右スライディング突起214e、224eが挿入される。
【0178】
なお、前記メインフレーム300eの側板には、左右両側に2つの左右通孔302eが形成され、前記左右通孔302eには、後述する左右調節手段500eの左右調節棒502eが挟持される。
【0179】
また、前記メインフレーム300eの側板外側には、上段チルト調節手段900e、下段チルト調節手段800eが結合され、前記下段チルト調節手段800eの側面部には、角度調節手段700eが結合される。
【0180】
前記上段チルト調節手段900eは、上段の一部が前記上段フレーム120eの側板の外側に結合され、下段の一部は、前記メインフレーム300eの側板の外側に結合される。
【0181】
前記下段チルト調節手段800eは、上段の一部が前記メインフレーム300eの側板の外側で上段チルト調節手段900eの下側に結合され、下段の一部は、角度調節手段700eに結合される。
【0182】
前記角度調節手段700eは、上段の一部が前記下段チルト調節手段800eに結合され、棒形態で延長する下段は、椅子の上部に形成された孔に挿入されて結合される。
【0183】
ここで、前記上段チルト調節手段900e、下段チルト調節手段800e及び角度調節手段700eの構成及び機能は、前記第5実施例と同一なので、これに関する反復的な説明は省略する。
【0184】
なお、前記左右調節手段500eは、左右調節ハンドル501eと、前記左右調節ハンドル501eから内側に延長し、外周面にスクリューギアが形成された左右調節棒502eとを含む。図26のように、前記左右調節ハンドル501eから内側に延長する左右調節棒502eは、前記メインフレーム300eの左右通孔302eを通過し、前記下段フレーム212e、222eの左右調節孔503eの内側に挿入通過され、この際、前記左右調節棒502eの外周面には、スクリューギアが形成されていて、前記下段フレーム212e、222eの左右調節孔503eの内側にもスクリューギアが形成されているので、前記左右調節ハンドル501eが回転することによって、左右調節棒502eの回転によって前記下段フレーム212e、222eが左右側にスライディング可能になる。
【0185】
なお、前記下段フレーム212e、222eが左右方向にスライディングする時には、その下段に突出した左右スライディング突起214e、224eが前記メインフレームの底板に形成された左右スライディング溝301eによってガイドされる。
【0186】
以下、上記のような構成を有する頭部保持具の作動過程を説明する。
【0187】
使用者は、前記上段凹部130eに頭が保持され、前記下段凹部230eに首が保持されるようにして、椅子に座ったまま頭をもたれさせる。この際、角度調節が必要な場合には、前記実施例と同様に、角度調節手段700eを操作し、メインフレーム300eの角度を調節し、チルト調節が必要な場合には、メインフレーム300e全体が後方に移動し、チルト調節が行われるようにすることができ、上段フレームの前後調節動作のために上段ブロック100eだけをチルト調節しようとする場合には、上段ブロック100eに後方に力を加え、前記上段ブロック100eが上方に所定距離だけ、後方に所定距離だけ移動するようにすることができる。
【0188】
また、左右調節ハンドル501を回し、右側下段ブロック210eと左側下段ブロック220eを左右に広げるか又は狭めるように調節することもできる。
【0189】
したがって、使用者は、自分の後頭部の形状や首の長さまたは首の角度などに相当するように頭部保持具を調節し、最も楽な状態で首と頭が支持されるようにすることができる。
【0190】
[第7実施例]
図27は、本発明の一実施例による調節式頭部保持具を示す斜視図である。
【0191】
本実施例による頭部保持具は、上段支持部100と、前記上段支持部100の下部に配置される下段支持部200とを含む。
【0192】
前記上段支持部100の前方には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、後方には、左右方向の中央に行くほど前方に向かって深く溝が形成された後方凹部140が設けられる。
【0193】
したがって、前記上段支持部100は、上部から見た時、中央が前後方向に薄い厚さを有し、左右両端に行くほど前後方向の厚さが大きくなる形状を有する。
【0194】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定の深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定の深さだけ切断する形状を有する。
【0195】
なお、前記上段支持部100の下部に位置する下段支持部200は、前方に略円筒形状の溝で形成された下段凹部230を含む。前記下段凹部230には、使用者の首が保持、固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0196】
前記下段支持部200の下段凹部230の左右外側の前面は、前記上段支持部100の前記上段凹部130左右外側の前面より前方に位置する。すなわち、前記上段支持部100の前面が前記下段支持部200の前面より後退した形状を有する。
【0197】
したがって、前記上段支持部100と前記下段支持部200は、前面が段差形状を有するようになり、段差面240が形成される。前記段差面240は、前方から後方に行くほど斜めに上昇するように傾斜するように形成される。
【0198】
上記のように、前記上段支持部100と前記下段支持部200の前面が段差を有するように形成することは、使用者の首が下段凹部230に支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130の左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことである。
【0199】
なお、上記のような上段支持部100及び下段支持部200は、、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0200】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0201】
しかし、前記 頭部保持具に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0202】
図28は、上記のような構成を有する頭部保持具が椅子10に装着される様子を示す図である。椅子10の背もたれ部分の上部に前記頭部保持具を収容することができる収容部11を形成し、前記収容部11に前記頭部保持具を保持、結合させることによって、前記頭部保持具を使用可能な形態で配置させることができるようになる。
【0203】
以下、本実施例による頭部保持具の作用を説明する。
【0204】
使用者は、椅子に座って前記下段凹部230に首を保持させ、前記上段凹部130に頭を保持させる。
【0205】
これにより、前記下段凹部230に保持された首は、自然に支持された状態を維持し、左右または後方に折れ曲がらないようになり、上段凹部130に後頭部が保持されることによって、頭が左右に移動しないので、首が折れ曲がる現象を完全に防止することができる。
【0206】
この際、使用者の頭部形状がさいづち頭の場合、切欠部150が存在するので、前記上段凹部130が前後に拡張されることができ、使用者の頭が前記上段凹部130に正確に保持され、さらに楽な状態で椅子に座ることができ、首が折れ曲がる現象をも防止することができる。
【0207】
[第8実施例]
図29〜図31は、本発明の他の実施例による頭部保持具を説明するための図であり、 図29、本実施例による頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図であり、図30及び 図31、本実施例による頭部保持具を上部から見た様子を示す平面図である。
【0208】
本実施例を説明するにあたって、前記実施例と同一の構成については、同一の参照符号を使用する。
【0209】
本実施例による頭部保持具は、上段支持部100と、前記上段支持部100の下部に配置される下段支持部200とを含む。
【0210】
前記上段支持部100の前方には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、後方には、前記上段凹部130と対称になる略半球形の溝が形成された後方凹部140が設けられる。
【0211】
したがって、前記上段支持部100は、上部から見た時、中央が前後方向に薄い厚さを有し、左右両端に行くほど前後方向の厚さが大きくなる形状を有する。
【0212】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定深さだけ切断する形状を有する。
【0213】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定深さだけ切断する形状を有する。
【0214】
なお、前記上段支持部100の下部に位置する下段支持部200は、前方に略円筒形状の溝で形成された下段凹部230を含む。前記下段凹部230には、使用者の首が挿入固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0215】
前記下段支持部200の下段凹部230左右外側の前面は、前記上段支持部100の前記上段凹部130左右外側の前面より前方に位置する。すなわち、前記上段支持部100の前面が前記下段支持部200の前面より後退した形状を有する。
【0216】
したがって、前記上段支持部100と前記下段支持部200は、前面が段差形状を有するようになり、段差面240が形成される。前記段差面240は、前方から後方に行くほど斜めに上昇するように傾斜するように形成される。
【0217】
上記のように、前記上段支持部100と前記下段支持部200の前面が段差を有するように形成することは、使用者の首が下段凹部230に支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130の左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことである。
【0218】
前記後方凹部140には、エアバッグ160が配置される。前記エアバッグ160は、空気供給手段(図示せず)から空気を供給されて膨脹するか、空気を排出して収縮する構成を有する。
【0219】
この際、空気供給手段としては、前記エアバッグ160の内部に空気を供給することができる手動のゴムポンプまたは自動ポンプなどいずれの手段を使用してもよい。
【0220】
図30は、エアバッグ160が収縮した状態を示し、 図31、前記エアバッグ160が膨脹した状態を示す。エアバッグ160が収縮した状態では、人の頭の重さによって切欠部150の左右幅が広くなり、後方に押されるので、頭の径が大きいかまたはさいづち頭の使用者が使用するに適した形態を有する。これに対し、エアバッグ160が膨脹した状態では、切欠部150の左右幅が狭くなり、後方凹部140が元々の形態を維持するので、相対的に頭の径が小さいかまたは後頭部が平たい使用者に適した形態を有する。
【0221】
なお、前記後方凹部140の後方には、隔壁部170が位置する。前記隔壁部170は、前記上段支持部100から後方凹部140に挿入されたエアバッグが離脱しないように前記後方凹部140の後方に別途の硬い板を重ね当てて結合させた部材であってもよい。
【0222】
なお、上記のような上段支持部100及び下段支持部200は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0223】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0224】
しかし、前記頭部保持具に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0225】
以下、本実施例による頭部保持具の作用を説明する。
【0226】
使用者は、椅子10に座って前記下段凹部230に首を保持させ、前記上段凹部130に頭を保持させる。
【0227】
これにより、前記下段凹部230に保持された首は、自然に支持された状態を維持し、左右または後方に折れ曲がらないようになり、上段凹部130に後頭部が保持されることによって、頭も左右に移動しないので、首が折れ曲がる現象を完全に防止することができる。
【0228】
この際、使用者の頭の径が大きいかまたはさいづち頭の場合には、エアバッグ160内部の空気を抜いて、切欠部150の左右幅を広げ、後方に押されるようにして、上段凹部130の面積を広げることによって、使用者の頭が上段凹部130に正確に保持され、楽な状態を維持することができる。
【0229】
なお、使用者の頭の径が小さいかまたは後頭部が平たい場合には、エアバッグ160内部に空気を満たし、切欠部150の左右幅を狭め、後方凹部140と上段凹部130の形態を元のように維持することによって、使用者の頭が前記上段凹部130に正確に保持されるようにする。
【0230】
したがって、使用者は、さらに楽な状態で椅子に座ることができるので、首が折れ曲がる現象を防止することができる。
【0231】
なお、エアバッグ160を設置した本実施例では、頭部保持具の後方凹部140の後方に隔壁部が設けられたことを例示して説明したが、前記頭部保持具には、後方隔壁部が設けられなくてもよく、椅子10の収容部11の前面が隔壁部の役目をすることもできる。
【0232】
なお、前記実施例において方向を指示する前方は、頭部保持具に頭が支持される時、使用者の顔が向かう方向を意味する。
【符号の説明】
【0233】
10:椅子、11:収容部、12:スイッチ収容スリット、100:上段ブロック、110:右側上段ブロック、111:緩衝部材、112:上段フレーム、113:後板、114:側板、115:底板、116:前後スライディング突起、120:左側上段ブロック、121:緩衝部材、122:左側上段フレーム、123:後板、124:側板、125:底板、126:前後スライディング突起、130:上段凹部、200:下段ブロック、210:右側下段ブロック、211:緩衝部材、212:下段フレーム、213:後板、214:側板、215:底板、216:前後スライディング溝、217:左右スライディング突起、220:右側下段ブロック、221:緩衝部材、222:左側下段フレーム、223:後板、224:側板、225:底板、226:前後スライディング溝、227:左右スライディング突起、230:下段凹部、300:メインフレーム、310:側板部、320:後板部、330:左右スライディング溝、340:左右調節手段収容部、341:右側結合孔、342:左側結合孔、350:前記前後調節手段収容部、351:右側通孔、352:左側通孔、400:高さ調節手段、401:高さ調節ハンドル、402: 高さ調節棒、403:高さ調節ラックギア、500:左右調節手段、501:左右調節ハンドル、502:左右調節棒、503:右側スクリューギア、504:左側スクリューギア、505:左右調節突出部、600:前後調節手段、601:前後調節ハンドル、602:前後調節ピニオンギア、603:前後調節ラックギア、604:前後調節ハウジング、 100a:上段ブロック、110a: 右側上段ブロック、111a:緩衝部材、112a、上段フレーム、113a:後板、114a:側板、115a:底板、116a:前後スライディング突起、117a:締結孔、118a:上段左右結合突起、120a:左側上段ブロック、121a:緩衝部材、122a:左側上段フレーム、123a:後板、124a:側板、125a:底板、126a:前後スライディング突起、127a: 締結孔、130a:上段凹部、200a:下段ブロック、210a:右側下段ブロック、211a:緩衝部材、212a:右側下段フレーム、213a:後板、214a:側板、215a:底板、216a:中間板、217a:前後スライディングスリット、218a:左右スライディング突起、219a: 左右結合突起、220a:左側下段ブロック、221a:緩衝部材、222a:左側下段フレーム、223a:後板、224a:側板、225a:底板、226a:中間板、227a:前後スライディングスリット、230a:下段凹部、300a:メインフレーム、310a:側板部、311a:前後スライディングスリット、312a:通孔、320a:後板部、330a:底板部、331a:左右スライディングスリット、500a:左右調節手段、501a:左右調節ハンドル、502a:左右調節棒、503a:左右調節孔、600a:前後調節手段、601a:前後調節ハンドル、602a:前後調節ピニオンギア、603a:前後調節ラックギア、604a:前後調節ハウジング、605a:連結ピン、700a:角度調節手段、701a:ハウジング、702a:収容部、703a:鋸歯部、704a:スイッチング部材、705a:ストッパー、706a:バネ、707a:調節レバー、800a:チルト調節手段、801a:ハウジング、802a:回動部材、803a:ヒンジ結合部、804a:ヒンジ結合部、805a:バネ、100f:上段ブロック、110f:右側上段ブロック、111f:緩衝部材、112f:右側上段フレーム、113f:結合突起、120f:左側上段ブロック、121f:緩衝部材、122f:左側上段フレーム、200f:下段ブロック、210f:右側下段ブロック、211f:緩衝部材、212f:右側下段フレーム、213:前後ガイド溝、214f:上限貫通孔、220f:左側下段ブロック、221f:緩衝部材、222f:左側下段フレーム、223f:前後スライディング溝、224f:上限貫通孔、300f:メインフレーム、310f:側板部、320f:後板部、330f:底板部、331f:上限貫通孔、500f:左右調節手段、501f:左右調節ハンドル、502f:左右調節棒、600f:前後調節手段、601f:前後調節ハンドル、602f:前後調節ピニオンギア、700f:角度調節手段、800f:チルト調節手段、14d:固定孔、15d:補強部材、100d:上段ブロック、110d:上段緩衝部材、120d:上段フレーム、130d:上段凹部、200d:下段ブロック、210d:下段緩衝部材、220d:下段フレーム、230d:下段凹部、240d:段差面、700d:角度調節手段、701d:ハウジング、704d:スイッチング部材、705d:ストッパー、706d:バネ、707d:調節レバー、800d:下段チルト調節手段、801d:ハウジング、802d:回動部材、803d:ヒンジ結合部、804d:ヒンジ結合部、805d:バネ、900d:上下チルト調節手段、901d:ハウジング、902d:回動部材、903d:ヒンジ結合部、904d:ヒンジ結合部、905d:バネ、100e:上段ブロック、110e:上段緩衝部材、120e:上段フレーム、130e:上段凹部、200e:下段ブロック、210e:右側下段ブロック、211e:緩衝部材、212e:下段フレーム、214e:左右スライディング突起、220e:左側下段ブロック、221e:緩衝部材、222e:下段フレーム、224e:左右スライディング溝、230e:下段凹部、240e:段差面、300e:メインフレーム、301e:前記左右スライディング溝、302e:左右通孔、500e:左右調節手段、501e:左右調節ハンドル、502e:左右調節棒、503e:左右調節孔、700e:角度調節手段、800e:下段チルト調節手段、900e:上段チルト調節手段、10b:椅子、11b:収容部、100b:上段支持部、130b:上段凹部、140b:後方凹部、150b:切欠部、160b:エアバッグ、170b:隔壁部、200b:下段支持部、230b:下段凹部、240b:段差面
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部保持具に関し、頭部保持具を上下または左右のブロックに区分し、各々のブロックが前後左右または上下に移動することができるようにして、人の首と頭を自然に支持させて、楽な姿勢を誘導することによって、安楽さを与えることができる頭部保持具に関する。
【0002】
より詳細には、主に椅子の背もたれの上部で人の頭が当接する部分に設置され、人体工学的な頭形状の凹部を備え、頭が収容される部分が頭部形状または首の厚さによって適切に移動可能にして、首と頭を安定に且つ正確に支持し、首が折れ曲がる現象を防止することができる頭部保持具に関する。
【0003】
また、前記上段ブロックの前面は、前記下段ブロックの前面より後退して位置することによって、人の首と頭を自然に支持し、楽な姿勢を誘導しながらも、耳部分が自由に維持されることができる頭部保持具であって、人の首と頭を自然に支持させて、楽な姿勢を誘導し、安楽さを与えることができる頭部保持具に関する。
【0004】
また, 中央に切欠部を形成し、切欠部を中心に頭部保持具を前後左右に拡張可能にすることで、人の首と頭を自然に支持し、楽な姿勢を誘導し、安楽さを与えることができる調節式頭部保持具に関する。
【背景技術】
【0005】
人の頚椎は、直立状態で活動する時には、少し曲線形(C字形)の形状で立っているが、一般的に椅子に座って頭と背中を椅子にもたれさせて休息と睡眠を取る時には、頚椎部分が宙に浮かぶようになり、頚椎を支える筋肉の弛緩によって前後左右方向に頚椎の折れと歪みをもたらすようになり、頭の後方の丸い形状に起因して頭の固定が困難であり、左右に傾いて首が折れ曲がる現象も発生する。また、首と頭の傾きを適切に調節しなければ、首筋肉の緊張とともに痛みを誘発することがある。
【0006】
このような現象と不便さを考慮しない従来の一般椅子や頭部保持具などを使用した時には、時間が経つほど首と肩に痛みと不便さを感じるようになる。従来、一般椅子は、すべての人の頭と首の大きさと形態に合わせて頭部保持具を調節できる技術を活用できる条件を備えていないので、使用者ごとに頭と頚椎部分の不自然で且つ不便な状態と首が折れ曲がる現象を放置するしかないのが現況であり、椅子における首と頭に対する根本的問題点が解決されていないのが実情だ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述のような問題を解決するために、人体工学的形状と機能を備え、首と頭の不自然で且つ不便な姿勢の支持状態と首が折れ曲がる現象を根本的に解決することができる形状と機能を備えた頭部保持具を提供することを目的にする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例による調節式頭部保持具は上記のような目的を果たすため、椅子に装着される頭部保持具であって、頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックとを含み、前記上段ブロックと前記下段ブロックは、互いに相対移動が可能であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施例による頭部保持具は、椅子に装着される頭部保持具であって、頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックとを含み、前記下段ブロックは、その一部が前記上段ブロックより前方に突出し、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする。
【0010】
本発明による調節式頭部保持具は、頭が保持される上段凹部が前方に形成された上段支持部と、前記上段支持部の下部に位置し、前方に首が保持される下段凹部が形成された下段支持部とを含み、前記上段支持部には、切欠部が形成され、前記切欠部を中心に前記上段支持部が前後左右に拡張及び収縮可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、頭部保持具が上下または左右にブロック化され、各々調節されるので、頭の高さ、頭の左右方向長さ及び前後方向長さ、頭角度、頭の高さなどに合わせて最も楽な状態で頭部保持具を調節することができる。
【0012】
また、本発明によれば、上段ブロックの前面が下段ブロックの前面より後方に位置し、首と頭が充分に固定されながらも、耳部分が自由になることができる。さらに、上段ブロックの前面が下段ブロックより後退し、前記上段ブロックと下段ブロックとの間に傾斜した段差面が形成されるので、使用者がさらに楽に頭と首をもたれさせて、頭と首が適切に支持されるようにすることができる。
【0013】
また、本発明によれば、切欠部が形成されることによって、使用者の頭に相当するように上段凹部の大きさを調節することができるため、 頭をさらに楽に適切に固定させることができ、これにより、首が折れ曲がるのを防止することができる。
また、切欠部が形成された部分が人の頭の重さまたはエアバッグの空気移動によって拡張及び収縮が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【図2】本発明の第1実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例による頭部保持具全体の分離斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを後方から斜めに見た斜視図である。
【図5】上段ブロックと下段ブロックが結合されたメインフレームを後方から斜めに見た斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図8】本発明の第2実施例によるメインフレームを示す図である。
【図9】本発明の第2実施例による頭部保持具の左右調節手段を示す図である。
【図10】本発明の第2実施例による頭部保持具の前後調節手段を側面から見た透視図である。
【図11】本発明の第2実施例による頭部保持具の前後調節手段を上方から見た断面図である。
【図12】本発明の第2実施例による角度調節手段及びチルト調節手段を正面から見た断面図である。
【図13】本発明の第2実施例による角度調節手段を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例によるチルト調節手段を示す図である。
【図15】本発明の第3実施例による頭部保持具を示す図である。
【図16】本発明の第3実施例による頭部保持具をブロック別に分離して示す図である。
【図17】本発明の第3実施例による頭部保持具の上段ブロック及び左右調節手段を示す図である。
【図18】本発明の第4実施例による頭部保持具を示す斜視図である。
【図19】本発明の第5実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す斜視図である。
【図20】本発明の第5実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す図である。
【図21】本発明の第5実施例による頭部保持具のチルト調節手段及び角度調節手段を前方側から見た断面図である。
【図22】本発明の第5実施例による頭部保持具のチルト調節手段の内部構造を示す図である。
【図23】本発明の第5実施例による頭部保持具の角度調節手段を示す図である。
【図24】本発明の第5実施例による頭部保持具が結合される前の椅子の様子を示す図である。
【図25】本発明の第6実施例による頭部保持具が椅子に結合された様子を示す図である。
【図26】本発明の第6実施例による頭部保持具の上段ブロックと下段ブロックを示す分離斜視図である。
【図27】本発明の一実施例による調節式頭部保持具を示す斜視図である。
【図28】本発明の一実施例による調節式頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図である。
【図29】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図である。
【図30】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具においてエアバッグが収縮した様子を上部から見た概略図である。
【図31】本発明の他の実施例による調節式頭部保持具においてエアバッグが膨脹した様子を上部から見た概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して本発明による頭部保持具の実施例を説明する。
【0016】
[第1実施例]
図1は、本発明の一実施例による頭部保持具が椅子10の上部に形成された収容部11に装着された様子を示す斜視図であり、図2は、上段ブロック100と下段ブロック200を分離して示す図であり、図3は、本実施例による頭部保持具の分離斜視図である。また、図4は、本実施例による頭部保持具の上段ブロック100と下段ブロック200を後方から斜めに見た斜視図であり、図5は、メインフレーム300を後方から斜めに見た斜視図である。
【0017】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100と下段ブロック200を含み、前記上段ブロック100は、右側上段ブロック110と左側上段ブロック120を含み、前記下段ブロック200は、右側下段ブロック210と左側下段ブロック220を含む。
【0018】
前記上段ブロック100の中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、前記下段ブロック200の中央には、略半円筒形状の溝が形成された下段凹部230が設けられる。前記上段凹部130には、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230には、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0019】
前記右側上段ブロック110、左側上段ブロック120、右側下段ブロック210、左側下段ブロック220は、各々フレーム112、122、212、222と、前記フレームに結合される緩衝部材111、121、211、221とを含む。
【0020】
図2を参照すれば、上段ブロック100の上段フレーム112、122は、各々側板114、124と、前記側板114、124の後段に位置する後板113、123と、前記側板114、124及び前記後板113、123の下段に位置する底板115、125とを含み、前記底板115、125は、前記側板114、124から内側に所定長さだけ延長し、前記後板113、123から前方で所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。前記底板115、125の下方には、前後方向に長く延長する前後スライディング突起116、126が突出し、前記後板113、123の後方には、前後方向に長く延長する前後調節ラックギア604が突出する。
【0021】
前記下段ブロック200の下段フレーム212、222は、各々側板214、224と、前記側板214、224の後段に位置する後板213、223と、前記側板214、224及び前記後板213、223の下段に位置する底板215、225とを含み、前記底板215、225は、前記側板214、224から内側に所定長さだけ延長し、前記後板213、223から前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。前記底板215、225の下方には、左右方向に長く延長する左右スライディング突起217、227が突出し、前記側板214、224の上部には、前記前後スライディング突起に対応するように前後方向に長く延長する前後スライディング溝216、226が形成される。
【0022】
なお、前記緩衝部材111、121、211、221は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく, 発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0023】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0024】
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0025】
なお、前記右側上段フレーム112、左側上段フレーム122、右側下段フレーム212、左側下段フレーム222としては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0026】
前記下段ブロック200の下方には、図3のように、メインフレーム300が位置する。
【0027】
前記メインフレーム300は、底板部310と、前記底板部310の後段から上部に延長する後壁部320を含む。
【0028】
前記底板部310の左右端には、左右方向に延長する左右スライディング溝330が各々形成され、この左右スライディング溝330には、前記下段フレーム212、222下部の左右スライディング突起217、227が挿入される。
【0029】
また、前記底板部310の下部には、高さ調節ラックギア403が結合される。
【0030】
前記後壁部320の内側には、後述する左右調節手段500が収容される左右調節手段収容部340が左右に長く形成され、前記左右調節収容部340の上部には、後述する前後調節手段600が収容される前後調節手段収容部350が左右に長く形成される。
【0031】
この際、前記左右調節手段収容部340の中央の所定位置には、前方に右側結合孔341及び左側結合孔342が形成され、前記前後調節手段収容部350の左右両端部の付近には、前後方向に右側通孔351及び左側通孔352が各々形成される。
【0032】
上記のような上段ブロック100及び下段ブロック200は、後述する高さ調節手段400、左右調節手段500及び前後調節手段600によって上下、左右、前後に調節可能である。
【0033】
まず、高さ調節手段400は、図3に示されたように、高さ調節ハンドル401と、前記高さ調節ハンドル401の内側に結合される高さ調節棒402と、前記高さ調節棒402の外側に形成された高さ調節ピニオンギア(図示せず)と、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)と噛合し、且つ上下に長く延長し、その上段が前記底板部310の下部に結合される高さ調節ラックギア403とを含む。
【0034】
したがって、使用者が前記高さ調節ハンドル401を回せば、高さ調節棒402及び高さ調節ピニオンギア(図示せず)が回転し、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)の回転によって高さ調節ラックギア403が上下方向に移動することによって、前記メインフレーム300を上下方向に移動させ、これにより、頭部保持具の高さを上下方向に調節することができる。
【0035】
次に、左右調節手段500は、図3及び図4に示されたように、左右調節ハンドル501と、前記左右調節ハンドル501から内側に長く延長し、中央所定位置には、2つのスクリューギア503、504が形成される左右調節棒502と、前記右側下段フレーム212の後方及び前記左側下段フレーム222の後方に突出し、内側にスクリューギアが形成された左右調節突出部505(図4参照)を含む。前記左右調節棒502に形成される右側スクリューギア503と左側スクリューギア504とは、互いに離隔して形成され、互いに反対方向にギアが形成される。
【0036】
したがって、使用者が左右調節ハンドル501を一方に回せば、左右調節棒502、右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504が回転し、そのため、前記左右調節突出部505間の間隔が広がるか又は狭まるようになり、その結果として、左側下段ブロック210と右側下段ブロック220との間の間隔が広がるか又は狭まるようになる。
【0037】
次に、前後調節手段600は、図3及び図5に示されたように、前後調節ハンドル601と、前記前後調節ハンドル601から内側に延長する前後調節棒602と、前記前後調節棒602の左右両端の付近に形成される2つの前後調節ピニオンギア603と、前記前後調節ピニオンギア603と噛合し、且つ前記上段フレームの後方に突出する前後調節ラックギア604とを含む。前記2つの前後調節ピニオンギア603は、各々図3に示された前記右側通孔351及び左側通孔352に対応する位置に形成され、前記右側通孔351及び前記左側通孔352には、各々前後調節ラックギア604が挿入され、前記前後調節ピニオンギア603と噛合する。
【0038】
したがって、使用者が前記前後調節ハンドル601を回せば、前後調節棒602及び前後調節ピニオンギア603が回転し、これにより、前後調節ラックギア604が前後方向に移動し、上段ブロック100を前後方向に移動させる。
【0039】
なお、上記のような頭部保持具が椅子に装着されるにあたって、収容部11の一側面には、スイッチ収容スリット12が貫通形成され、前記スイッチ収容スリット12を通じて左右調節棒502または前後調節棒602が通過する。前記スイッチ収容スリット12は、前記左右調節棒502及び前後調節棒602が移動することができるように余裕のある空間で形成されることが好ましい。
【0040】
以下、前述のような構成を有する本実施例による頭部保持具の作動原理を説明する。
まず、使用者は、椅子に座って上段凹部130に頭が保持され、下段凹部230に首が保持されるようにする。
【0041】
この際、頭部保持具が頭の位置に比べて高いか又は低い場合には、高さ調節ハンドル401を回し、高さ調節ピニオンギア(図示せず)を回転させることによって、高さ調節ラックギア403及びメインフレーム300が上下移動するようにして、頭部保持具の高さを調節することができる。
【0042】
なお、上段凹部130または下段凹部230の左右幅が多少広いか又は狭い場合には、左右調節ハンドル501を回し、左右調節棒502の外側に形成された右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504が回転するようにして、これと結合された左右調節突出部505が左右方向に広がるか又は狭まることによって、下段フレーム212、222と上段フレーム112、122の左右幅を広げるか又は狭めることができる。
【0043】
なお、使用者の後頭部が相対的に後方に飛び出しているか或いは反対に後頭部が平たくて前後方向の調節が必要な場合には、前後調節ハンドル601を回し、前後調節ピニオンギア603を回転させ、これと結合された前後調節ラックギア604が前後方向に移動するようにして、前記前後調節ラックギア604と結合された上段フレーム112、122を前後方向に移動させて、頭または首が楽な状態に頭部保持具を調節することができる。
【0044】
なお、本実施例では、前記高さ調節ピニオンギア(図示せず)、右側スクリューギア503及び左側スクリューギア504、前後調節ピニオンギア603などが各々手動のハンドル操作によって回転したが、これを電動モーターで回転させることも可能である。
【0045】
また、センサーを付着し、使用者の頭大きさ及び形状を感知するようにして、自動で頭部保持具を調節することができるようにすることも可能である。
【0046】
なお、本実施例では、頭部保持具を大きく4個のブロックに分け、高さ調節手段400、左右調節手段500、前後調節手段600を各々採用し、上下前後左右のすべての方向への調節が可能にしたが、頭部保持具を左右2つのブロックだけに分けるか又は上下2つのブロックだけに分けることによって、これに必要な調節手段のみを選択的に適用することもでき、上段ブロックだけを左右に分けるか、下段ブロックだけを左右に分けることによって、頭部保持具を3個のブロックで構成し、これに必要な調節手段を取捨選択することも可能である。
【0047】
[第2実施例]
図6は、本実施例による頭部保持具が椅子10aに装着された様子を示す斜視図であり、図7は、上段ブロック100aと下段ブロック200aを分離して示す図であり、図8は、メインフレーム300aを示す図である。
【0048】
前記第1実施例では、椅子10の上部に収容部11が形成され、この収容部11に頭部保持具が内蔵される構造を有していたが、本実施例では、椅子10aの上側に突出するようにメインフレーム300aが結合され、前記メインフレーム300aの内部に頭部保持具のブロックが設置される。
【0049】
本実施例による頭部保持具は、図6及び図7のように、上段ブロック100aと下段ブロック200aを含み、前記上段ブロック100aは、さらに、右側上段ブロック110aと左側上段ブロック120aを含み、前記下段ブロック200aは、右側下段ブロック210aと左側下段ブロック220aを各々含む。
【0050】
前記上段ブロック100aの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130aが設けられ、前記下段ブロック200aの中央には、略円筒形状の溝が形成された下段凹部230aが設けられる。前記上段凹部130aには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230aには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0051】
前記右側上段ブロック110a、左側上段ブロック120a、右側下段ブロック210a、左側下段ブロック220aは、各々フレーム112a、122a、212a、222aと、前記フレームに結合される緩衝部材111a、121a、211a、221aとを含む。
【0052】
図7を参照すれば、上段ブロック100aの上段フレーム112a、122aは、各々側板114a、124aと、前記側板114a、124aの後段に位置する後板113a、123aと、前記側板114a、124a及び前記後板113a、123aの下段に位置する底板115a、125aとを含み、前記底板115a、125aは、前記側板114a、124aから内側に所定長さだけ延長し、前記後板113a、123aから前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0053】
この際、右側上段フレーム112aの後板113aには、左側に向かって突出する左右結合突起118aが突出し、左側上段フレーム122aの後板123aには、前記左右結合突起118aが挿入される左右結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0054】
また、前記右側上段フレーム112a及び前記左側上段フレーム122aの側板114a、124aの外側には、前後スライディング突起116a、126aが設けられ、前記前後スライディング突起116a、126aには、左右方向に締結孔117a、127aが形成される。
【0055】
なお、前記下段ブロック200aの下段フレーム212a、222aは、各々側板214a、224aと、前記側板214a、224aの後段に位置する後板213a、223aと、前記側板214a、224a及び前記後板213a、223aの下段に位置する底板215a、225a、前記底板215a、225aの上部から離隔され、略平行に位置する中間板216a、226aとを含み、前記底板215a、225a及び中間板216a、226aは、前記側板214a、224aから内側に所定長さだけ延長し、前記後板213a、223aから前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0056】
この際、前記側板214a、224aには、中間板216a、226aの上部に、前方から前後スライディングスリット217a、227aが切り込まれて形成される。また、前記側板214a、224aには、中間板216a、226aと底板215a、225aとの間に、内側にスクリューギアが形成された左右調節孔503aが設けられる。
【0057】
また、右側下段フレーム212aの後板213aには、左側に向かって左右結合突起219aが突出し、左側下段フレーム222aの後板223aには、前記左右結合突起219aが挿入される左右結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0058】
また、前記底板215a、225aの下部には、各々左右方向に長く延長する左右スライディング突起218a、228aが突出する。
【0059】
なお、緩衝部材111a、121a、211a、221aは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0060】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0061】
なお、前記フレームとしては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0062】
このような緩衝部材のうち、上部緩衝部材111a、121aは、上部フレーム112a、122aの底板115a、125aの上に結合され、下部緩衝部材211a、221aは、下部フレーム212a、222aの中間板216a、226aと底板215a、225aとの間に挿入されて結合される。
【0063】
前記下段フレーム212a、222aの中間板216a、226aの上には、前記上段フレーム112a、122aが載置される。
【0064】
このような頭部保持具の上段ブロック100a及び下段ブロック200aは、メインフレーム300aの内側に結合され、前記メインフレーム300aは、図8に示されたように、左右両側の側板部310aと、前記側板部310aの後段に位置する後板部320aと、前記側板部310a及び前記後板部320aの下段に位置する底板部330aとを含む。
【0065】
前記側板部310aの外側には、後述する前後調節ハウジング604aが結合され、前記前後調節ハウジングの前方側には、前後方向に長く前後スライディングスリット311aが形成される。
【0066】
また、前記側板部310aには、後述する左右調節棒502aが通過することができる通孔312aが形成される。また、前記側板部310aには、メインフレーム300aの角度調節のための角度調節手段700aが結合される。
【0067】
また、前記底板部には、下段フレーム212aの底板部215a、225aの下部左右スライディング突起218a、228aと結合される各々左右方向に長く延長する左右スライディングスリット331aが形成される。
【0068】
なお、本実施例による頭部保持具は、図8、図9〜図14に示されたような左右調節手段500a、前後調節手段600a、角度調節手段700a、チルト調節手段800aを含み、左右方向に調節が可能であり、前後方向に調節が可能であり、角度調節が可能であり、チルト調節が可能である。
【0069】
まず、左右調節手段500aは、図8及び図9に示されたように、左右調節ハンドル501aと、外周面にスクリューギアが形成された左右調節棒502aと、下段フレーム212、222aの側板214a、224aに形成され、内側にスクリューギアが設けられた左右調節孔503aとを含む。
【0070】
したがって、使用者が左右調節ハンドル501aを回転させれば、左右調節棒502aが回転し、これにより、左右調節棒502aの外周面のスクリューギアと左右調節孔503aの内周面のスクリューギアとが噛合し回転することによって、下段フレーム212a、222aが左右移動する。したがって、左側、右側に各々設けられた左右調節手段500aを調節することによって、右側下段ブロック210aと左側下段ブロック220aとの間を広く広げるか又は狭く狭めることができるようになる。
【0071】
この際、下段フレーム212a、222aの左右スライディング突起218a、228aは、メインフレーム300aの左右スライディングスリット331aによってスライディングがガイドされる。
【0072】
次に、前後調節手段600aは、図10及び図11に示されているが、図10は、前記前後調節手段600aを側面から見た概略的な透視図であり、図11は、前記前後調節手段600aを上部から見た断面図である。
【0073】
前記前後調節手段600aは、前後調節ハンドル601aと、前記前後調節ハンドル601aの内側に結合された前後調節ピニオンギア602aと、前記前後調節ピニオンギア602aに結合され、前後方向に延長する前後調節ラックギア603aと、前記前後調節ラックギア603aの一端と前記上段フレーム112a、122aの側板114a、124a外側の前後スライディング突起116a、126aとを連結する連結ピン605aとを含む。
【0074】
この際、前記前後調節ピニオンギア602a及び前記前後調節ラックギア603aの一部は、側板部310aに付着した前後調節ハウジング604aの内部に収容される。また、前記前後スライディング突起116a、126aは、前記下段フレーム212a、222aの前後スライディングスリット217a、227aとメインフレーム300の前後スライディングスリット311aに挿入され、前後方向にスライディングされる。
【0075】
したがって、使用者が前後調節ハンドル601aを回せば、前記前後調節ピニオンギア602aが回転し、これにより、前記前後調節ラックギア603aが前方または後方に移動し、前記前後調節ラックギア603aと連結ピン605aを介して連結された前記上段フレーム112a、122aが前後方向に移動する。
【0076】
なお、角度調節手段700aは、図12に正面から見た断面図が示されていて、図13の左側には、側面から見た外部の様子が示されていて、図13の右側には、側面から見た内部構造が示されている。
【0077】
前記角度調節手段700aは、ハウジング701aと、前記ハウジング701aの内側に形成された収容部702aと、前記収容部702aに収容された鋸歯部703aと、前記鋸歯部703aの下部に配置され、スイッチングレバー707aの操作に連動して回転し、且つ角部が丸められた略三角形のスイッチング部材704aと、前記スイッチング部材704aの左右両側に位置する2つのストッパー705aと、前記ストッパー705aを前記スイッチング部材704aの側に加圧するバネ706aとを含む。
【0078】
前記バネ706aは、一端が前記収容部702aの壁面に支持され、他端が前記ストッパー705aに支持され、前記ストッパー705aを常時前記スイッチング部材704aの側に加圧する。したがって、前記ストッパー705aが前記スイッチング部材704aの角部と接触している時には、前記ストッパー705aと前記鋸歯部703aが互いに離隔されているが、前記スイッチング部材704aが回転することによって、角部ではなく、一辺が前記ストッパー705aと接触する場合には、斜めに配置されていた前記ストッパー705aが垂直に配置されるので、鋸歯部703aと接触するようになる。
【0079】
このようにいずれか1つのストッパー705aが前記鋸歯部703aの鋸歯の間に挟持されれば、前記鋸歯部703aは、前記ストッパー705aを前記バネ706aの側に加圧する方向に回転可能であるが、前記ストッパー705aを前記スイッチング部材704aの側に加圧する方向には回転することができない。
【0080】
なお、前記角度調節手段700aのハウジング701aは、上下に長く延長し、上側の一部は、後述する前記チルト調節手段800aのハウジング外側に結合され、その下段は、椅子の上部に挿入され、椅子と結合される。
【0081】
なお、チルト調節手段800aは、図12に正面から見た断面図が示されていて、図14には、側面から見た内部構造が示されている。
【0082】
前記チルト調節手段800aは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用されているもので、後方から前方の側に力を加えれば、前方に所定距離だけ移動し、上方にも所定距離だけ移動する機能を有する。
【0083】
このような機能を有するチルト調節手段800aは、ハウジング801aと前記ハウジング801aの内側に収容される回動部材802a及びバネ805aを備えてなる。ここで、前記回動部材802aの上段は、ヒンジ結合部803aを介して前記ハウジング801aの内側面に回動可能に結合され、その下段は、他のヒンジ結合部804aを介して前記角度調節手段700aに回動可能に結合される。
【0084】
したがって、前記チルト調節手段800aの回動部材802aが図14の上図のように斜めに傾斜した状態で、前記メインフレーム300aに前方に力を加えれば、図14の下図のように、前記回動部材802aが上下に垂直に整列されるように回転しながら、前記上段フレーム120aが前方に所定距離だけ、そして上方に所定距離だけ移動する。
【0085】
このようなチルト調節手段800aの内部構成及び原理は、前述したように、現在自動車のヘッドレストに一般的に広く使用されているもので、本実施例で説明するチルト調節手段800aは、現在自動車に一般的に使用されているチルト調節手段の構成及び原理を借用したものなので、その構成及び作動原理に関するさらに詳しい説明は省略する。
【0086】
以下、上記のような構成を有する本実施例による頭部保持具の作動原理を説明する。
椅子に座って上段凹部130aに頭が保持され、下段凹部230aに首が保持されるようにする。
【0087】
この際、上段凹部130aまたは下段凹部230aの左右幅が多少広いか又は狭い場合には、左右調節ハンドル501aを回し、外側にスクリューギアが形成された左右調節棒502aを回転させ、下段フレーム112a、222aの側板214a、224aの締結孔503aの内側に形成されたスクリューギアが前記左右調節棒502a外側のスクリューギアと噛合し、前記下段フレーム212a、222aと上段フレーム112a、122aが一緒に左右方向に移動し、凹部130a、230aの幅を調節することができる。
【0088】
なお、使用者の後頭部が相対的に後方に飛び出しているか、或いは反対に後頭部が平たくて前後方向の調節が必要な場合には、前後調節ハンドル601aを回し、前後調節ピニオンギア602aを回転させ、これと結合された前後調節ラックギア603aが前後方向に移動するようにして、前記前後調節ラックギア603aと連結ピン605aを介して結合された前後調節突起116a、126aに前後方向に力を加えるようになり、これにより上段フレーム112a、122aが前後方向に移動し、頭または首が楽な状態になるように頭部保持具を調節することができる。
【0089】
また、メインフレーム300aの角度調節が必要な場合には、角度調節手段700aの調節レバー707aを中間位置に操作し、スイッチング部材704aを中立位置となるようにし、鋸歯部704aを前後方に回転可能にした後、楽な角度までメインフレーム300aを回転させた以後には、メインフレーム両側に設置された調節レバー707aを各々異なる方向に操作し、これ以上回転しないように固定する。
【0090】
また、チルト調節が必要な場合には、メインフレーム300aを前方または後方に押圧すれば、前記チルト調節手段800aの回動部材が回転し、メインフレーム300aが上下方向及び前後方向に所定距離だけ移動し、チルト調節が行われるようにすることもできる。
【0091】
これにより、使用者は、自分の体形及び頭部形状に最も適した状態で上段ブロック100及び下段ブロック200を調節し、頭が楽に支持されるようにすることができる。
【0092】
なお、本実施例では、左右調節棒502a及び前後調節ピニオンギア602aが各々手動のハンドル操作によって回転したが、これを電動モーターで回転させることも可能である。なお、椅子10aに対するメインフレーム300aの角度調節も電動モーターを使用して行うことができる。
【0093】
また、本実施例では、頭部保持具を大きく4個のブロックに分け、左右調節手段500a、前後調節手段600aを各々採用し、前後左右のすべての方向への調節が可能にしたが、頭部保持具を左右2つのブロックだけに分けるか、上下2つのブロックだけに分けることによって、これに必要な調節手段を選択的に適用することもでき、上段ブロックだけを左右に分けるか、下段ブロックだけを左右に分けることによって、頭部保持具が3個のブロックで構成されるようにし、これに必要な調節手段を取捨選択することも可能である。
【0094】
また、本実施例では、チルト調節手段を椅子10aと前記メインフレーム300aとの間に1つだけ設置したが、上段フレーム112a、122aと下段フレーム212a、222aとの間に1つをさらに設置し、前記上段フレーム112a、122aと前記下段フレーム212a、222aとの間で追加的な角度調節を可能にすることもできる。
【0095】
[第3実施例]
図15は、本発明の第3実施例による頭部保持具を示す図であり、図16は、これをブロック別に分離して示す図であり、図17は、上段ブロック及び左右調節手段を後方から見た斜視図である。
【0096】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100fと下段ブロック200fを含み、前記上段ブロック100fは、右側上段ブロック110fと左側上段ブロック120fを含み、前記下段ブロック200fは、右側下段ブロック210fと左側下段ブロック220fを含む。
【0097】
前記上段ブロック100fの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130fが設けられ、前記下段ブロック200fの中央には、略半円筒形状の溝が形成された下段凹部230fが設けられる。前記上段凹部130fには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230fには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0098】
前記右側上段ブロック110f、左側上段ブロック120f、右側下段ブロック210f、左側下段ブロック220fは、各々フレーム112f、122f、212f、222fと、前記フレームに結合される緩衝部材111f、121f、211f、221fとを含む。
【0099】
前記フレーム112f、122f、212f、222fは、プラスチック射出物または金属などよりなり、略1/4球形の内側面を有するように形成され、前記緩衝部材111f、121f、211f、221fは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0100】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤20%、抗菌防臭剤10%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0101】
なお、前記右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fは、略1/4球形の内側面を有し、前記右側上段フレーム112fの後段では、左側に向かって結合突起113fが突出し、前記左側上段フレーム122fの後段には、前記結合突起113fが挿入され、スライディング可能な結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0102】
また、前記右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fの後方には、左右調節棒502fが結合され、前記左右調節棒502fの外周面には、ねじ山が形成され、後述するメインフレーム300fに前記右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fが結合される場合、メインフレーム300fの後板部320fに形成された前後貫通孔321fを通過する。
【0103】
また、前記右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fの下部には、前後方向に長く前後スライディング突起(図示せず)が突出し、前記前後スライディング突起は、後述する下段フレーム212f、222fの前後ガイド溝214f、224fに挿入され、ガイドされる。
【0104】
なお、右側下段フレーム212f及び左側下段フレーム222fは、略直方体の部材の角部を円筒の1/4形状で除去したものと同じ形状を有し、上部には、前後ガイド溝213f、223fが前後方向に長く形成され、前方の所定位置には、上下貫通孔214f、224fが上下に貫通されて形成される。
【0105】
前記上下貫通孔214f、224fには、後述する前後調節手段600fの前後調節棒602fが貫通される。
【0106】
前記右側下段フレーム212fの後段には、左側に向かって突出する結合突起215fが設けられ、前記左側下段フレーム222fの後段には、前記結合突起215fが挿入される結合溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0107】
メインフレーム300fは、左右両側に2つの側板部310fと、前記側板部の後段に位置する後板部320fと、前記側板部310f及び前記後板部320fの左右下段に設けられる底板部330fとを含む。
【0108】
この際、前記後板部320fには、前後貫通孔321fが前後に貫通されて形成され、前記底板部330fには、上下貫通孔331fが上下に貫通されて形成される。
【0109】
前記前後貫通孔321fには、左右調節手段500fの左右調節棒502fが通過し、前記上下貫通孔331fには、前後調節手段600fの前後調節棒602fが通過する。
【0110】
なお、左右調節手段500fは、左右調節ハンドル501fと左右調節棒502fを含む。下段ブロック200fがメインフレーム300fに結合された状態で、前記左右調節棒502fは、メインフレーム300fの前後調節孔321fを通過し、その一部がメインフレーム300fの後板部320fの外側に突出し、この突出した部分にはねじ山が形成されていて、このねじ山が形成された部分に左右調節ハンドル501fが挟持される。
【0111】
なお、前後調節手段600fは、前後調節ハンドル601fと前後調節棒602fを含む。前記前後調節棒602fは、右側上段フレーム112f及び左側上段フレーム122fの下段に各々固定され、下段フレーム212f、222fの上下貫通孔214f、224f及びメインフレーム300fの上下貫通孔331fを順に通過し、その一部が前記メインフレーム300fの底板部330fの下側に突出する。このように突出した部分には、ねじ山が形成され、このねじ山が形成された部分に前後調節ハンドル601fが結合される。
【0112】
前記メインフレーム300fの側板部310fの外側には、チルト調節手段800fが付着され、前記チルト調節手段800fの下段の外側には、角度調節手段700fが結合される。
【0113】
前記角度調節手段700fは、下段の一部が上下に長く延長し、椅子の固定孔に挿入されることによって、椅子と本実施例による頭部保持具とを結合させる。
【0114】
ここで、前記角度調節手段700f及び前記チルト調節手段800fの構成及び機能は、前記第2実施例と同様なので、これに関する繰り返し的な説明は省略する。
【0115】
以下、本実施例による頭部保持具の作動方法を説明する。
使用者は、椅子に座って頭が上段凹部130fに保持され、首が下段凹部230fに保持されるようにする。
【0116】
この際、使用者の頭の左右幅が上段凹部130fの幅に相当しない場合には、前後調節ハンドル501fを緩め、右側下段フレーム212fと左側下段フレーム222fとの間の間隔を調節した後、前後調節ハンドル501fを締め付けると、前記下段ブロック200fが適正な幅に広げられたまま固定される。
【0117】
なお、後頭部の突出程度によって上段ブロック100fを前後に移動したい場合には、前後調節ハンドル601fを緩め、上段ブロック200fの前後移動を自由にした後、適正な位置で、前記前後調節ハンドル601fを回し、上段ブロック100fを前記下段ブロック200fの上部に固定させれば良い。
【0118】
[第4実施例]
図18は、本発明の一実施例による頭部保持具を示す図である。本実施例による頭部保持具は、大きく上段ブロック100cと、前記上段ブロック100cの下部に固定される下段ブロック200cを含む。
【0119】
前記上段ブロック100cは、人の後頭部の形状と同じように前方に略半球形の凹状の溝が形成される上段凹部130cを含み、前記下段ブロック200cは、前方に略半円筒状凹状の溝が形成される下段凹部230cを含む。
【0120】
この際、前記上段凹部130cの左右外側で前記上段ブロック100cの前面は、前記下段ブロック200cの前面より後方に位置するように段差になっている。
【0121】
したがって、前記上段ブロック100cの前面と前記下段ブロック200cの前面との間には、段差面240cが形成され、前記段差面240cは、後方に行くほど高くなるように傾斜した形状を有する。
【0122】
前述のように、前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cの前面を段差で形成することは、使用者の首が下段凹部230cに支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130cの左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことであり、人ごとに各々異なる頭の左右長さに制限されることなく使用することができるようにするものである。
【0123】
前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cは、一体に形成することができる。
【0124】
なお、上記のような上段ブロック100c及び下段ブロック300cは、メインフレーム300cの上部に搭載される。メインフレーム300cは、左右2つの側板310cと、前記側板310cの後段に結合される後板320cと、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板330cとを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0125】
現在自動車のヘッドレストは、金属類でフレームを作り、その外部に薄いスポンジを重ね当てた後、外皮を覆い、椅子本体と結合して使用しているが、本実施例は、図18のように、頭部保持具を首と頭を楽に支持することができる凹面形状をラテックスとメモリーフォームなどのような柔らかい素材で作り、外皮を覆い、メインフレーム300cに搭載した後に、前記メインフレーム300cと椅子本体を結合する構造となっている。
【0126】
椅子本体との結合方法は、図18のように、メインフレーム300cの両側板にチルト調節手段800c、角度調節手段700cを設置し、当該ハウジングから長く延長する当該下段を図24に示されたような、椅子10dの固定孔14dに挿入し、椅子と結合する。
【0127】
前記チルト調節手段800c及び角度調節手段700cは、後述する第5実施例のチルト調節手段800d及び角度調節手段700dとその構成及び機能が同一なので、前記チルト調節手段800d及び角度調節手段700dの構成に関する詳しい説明は、第5実施例を参照して後述する。
【0128】
前記上段ブロック100cと前記下段ブロック200cは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
しかし、前記上段ブロック(100c)及び下段ブロック(200c)に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
[第5実施例]
図19は、本実施例による頭部保持具が椅子10dに装着された様子を示す斜視図であり、図20は、本実施例による頭部保持具を構成する上段ブロック100dと下段ブロック200dを別々に示す図である。
【0129】
本実施例による上段ブロック100dは、上段フレーム120dと、前記上段フレーム120dの上部に結合される上段緩衝部材110dを含む。
【0130】
前記上段フレーム120dは、左右2つの側板と、前記側板の後段に結合される後板と、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板とを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0131】
前記上段緩衝部材110dは、弾性を有する略矩形の部材から前方の一部を略半球形で凹状に除去した形状を有する。前記上段緩衝部材で凹状に除去された部分は、上段凹部130dを形成し、この上段凹部130dには、使用者の後頭部が保持されて支持される。
【0132】
前記下段ブロック200dは、下段フレーム220dと、前記下段フレームの上部に結合される下段緩衝部材210dを含む。
【0133】
前記下段フレーム220dは、左右2つの側板と、前記側板の後段に結合される後板と、前記側板及び前記後板の下段に結合される底板とを含み、前記底板は、左右両側板の下段から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、全体として略コの字形状を有する。
【0134】
前記下段緩衝部材210dは、直方体の弾性部材から前方上側の一部を斜めに除去し、前方中央の一部を略半円筒形状で除去した形状を有する。
【0135】
前記下段緩衝部材210dから前方上側の一部が斜めに除去されて形成された部分には、段差面240dが形成され、前方の一部が凹状に除去されて形成された部分には、下段凹部230dが形成される。
【0136】
前記上段緩衝部材110d及び前記下段緩衝部材210dは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止することができる。
【0137】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0138】
なお、前記フレーム110d、210dとしては、プラスチック射出物または金属などが使用できる。
【0139】
前記上段フレーム120d及び下段フレーム220dは、その外側に付着される上段チルト調節手段900d、下段チルト調節手段800d、及び角度調節手段700dを介して椅子の上部に結合される。
【0140】
まず、上段チルト調節手段900d及び下段チルト調節手段800dは、図21に正面から見た断面図が示されていて、図22に右側から見た内部構造が示されている。前記2つのチルト調節手段800d、900dは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用されているものであって、前後方向に力を加えれば、前後方向に所定距離だけ移動し、上下方向に所定距離だけ移動する機能を有する。
【0141】
このような機能を有する上段チルト調節手段900dは、ハウジング901dと前記ハウジング901dの内側に収容される回動部材902d及びバネ905dを備えてなる。ここで、前記回動部材902dの上段は、ヒンジ結合部903dに回動可能に結合され、ヒンジ結合部903dとハウジング901dは、前記上段フレーム120dの側面下部に結合され、その下段は、他のヒンジ結合部904dと回動可能に結合され、他のヒンジ結合部904dは、下段フレーム220dの側面上部に結合される。
【0142】
したがって、図19のように、前記上段チルト調節手段900dと前記下段チルト調節手段800dが上下に整列されている状態では、前記上段チルト調節手段900dの回動部材902dが図22の左図のように、斜めに傾斜した状態で配置されるが、前記上段フレーム120dに後方に力を加えれば、図22の右図のように、前記回動部材902dが上下に垂直に整列されるように回転しながら、前記上段フレーム120dが後方に所定距離だけ、そして上方に所定距離だけ移動する。
【0143】
このようなチルト調節手段900dの内部構成及び原理は、前述したように、現在自動車のヘッドレストに一般的に広く使用されているものであって、本実施例では、自動車に一般的に使用されるチルト調節手段の構成及び原理を借用したものなので、その構成及び作動原理に関するさらに詳しい説明は省略する。
【0144】
しかし、本実施例で使用するチルト調節手段900dの内部構成は、公知されたものであるが、本実施例によれば、チルト調節手段900dを上段フレームと下段フレームに固定設置して使用し、上段ブロック100dと下段ブロック200dとの間でチルト調節が可能になるようにして、上段フレームの前後調節動作を通じて使用者の後頭部の形状によって最も楽で且つ安定した状態で頭部保持具を調節することができる。チルト調節手段は、既に広く使用される技術であるが、頭部保持具を上段と下段に分離し、頭を調節するのにチルト調節手段を活用した例はまだない。
【0145】
なお、前記下段チルト調節手段800dは、前記上段チルト調節手段900dと同様に、ハウジング801dと、前記ハウジング801dの内側に収容される回動部材802d及びバネ805dを含む。
【0146】
ここで、前記回動部材802dは、その上段がヒンジ結合部803dを介して前記下段フレーム220dの側面下段に結合され、その下段は、角度調節手段700dのハウジングに結合される。したがって、前記下段フレーム220dを前方から後方側に力を加えれば、前記回動部材802dが回転しながら、前記下段フレーム220dが上方に所定距離だけ、そして後方に所定距離だけ移動するので、襟首形状に適するように調節が可能である。
【0147】
ここで、前記下段チルト調節手段800dは、現在自動車のヘッドレストに一般的に使用される公知技術を借用したものなので、これに関する詳しい説明は省略する。本実施例で使用するチルト調節手段800d、900d自体の構成は公知されたものであるが、本実施例によれば、チルト調節手段800d、900dを2個使用し、上段ブロック100dと下段ブロック200dとの間でもチルト調節が追加で可能になるようにして、使用者の後頭部の形状によって最も楽で且つ安定した状態に頭部保持具を調節することができる。
【0148】
なお、角度調節手段700dは、図21及び図23にその構造が示されているが、図21には、正面から見た断面図が示されていて、図23の右側には、側面から見た様子が示されていて、図23の左側には、ハウジングの一部を除去した内部構造が示されている。
【0149】
前記角度調節手段700dは、ハウジング701dと、前記ハウジング701dの内側に形成された収容部702dと、前記収容部702dに収容された鋸歯部703dと、前記鋸歯部703dの下部に配置され、スイッチングレバー707dの操作に連動して回転し、且つ角部が丸められた略三角形のスイッチング部材704dと、前記スイッチング部材704dの左右両側に位置する2つのストッパー705dと、前記ストッパー705dを前記スイッチング部材704dの側に加圧するバネ706dとを含む。
【0150】
前記バネ706dは、一端が前記収容部702dの壁面に支持され、他端が前記ストッパー705dに支持され、前記ストッパー705dを常時前記スイッチング部材704dの側に加圧する。したがって、前記ストッパー705dが前記スイッチング部材704dの角部と接触している時には、前記ストッパー705dと前記鋸歯部703dが互いに離隔しているが、前記スイッチング部材704dが回転することによって、角部ではなく一辺が前記ストッパー704dと接触する場合には、斜めに配置されていた前記ストッパー705dが垂直に配置されるので、鋸歯部703dと接触するようになる。
【0151】
このようにいずれか1つのストッパー705dが前記鋸歯部703dの鋸歯の間に挟持されれば、前記鋸歯部703dは、前記ストッパー705dを前記バネ706dの側に加圧する方向に回転可能であるが、前記ストッパー705dを前記スイッチング部材704dの側に加圧する方向には回転させることができない。
【0152】
なお、前記角度調節手段700dのハウジング701dは、上下に長く延長し、上側の一部は、前記下段チルト調節手段800dのハウジングの外側に結合され、その下段は、図24に示されたような、椅子10dの固定孔14dに挿入され、椅子と結合される。
【0153】
図24は、頭部保持具が椅子に装着される前の様子を示す図である。図24で、参照符号15dは、補強部材であって、車両に適用される場合、交通事故時に強い衝撃により頭部保持具が破損されることを防止するように支持する役目をする。
【0154】
以下、本実施例による頭部保持具の作動方法を説明する。
【0155】
使用者は、図19に示されたような椅子に着席し、前記下段凹部230dに首が保持され、上段凹部130dに頭が保持されるようにする。
【0156】
この際、下段凹部230dによって首が支持され、首が折れ曲がる現象が防止されるので、上段ブロック100dの前面が下段ブロック200dの前面より後方に位置しても、頭の固定及び支持効果が充分に発揮され、使用者の耳部分は、相対的に自由であることができる。
【0157】
なお、使用者は、角度調節手段700d、下段チルト調節手段800d、及び上段チルト調節手段900dを操作し、頭部保持具を楽な状態に調節することができる。
【0158】
まず、下段フレームの両側板に設置された角度調節手段700dの調節レバー707dを中間位置に操作し、スイッチング部材704dを中立位置となるようにし、鋸歯部703dを前後方に回転可能にした後、楽な角度まで下段フレーム220dを回転させた以後には、両側面の調節レバー707dを各々異なる方向に操作し、鋸歯部703dがこれ以上回転しないように固定させる。
【0159】
その後、下段チルト調節手段800dを操作し、下段ブロック200dを適当な位置に移動させ、さらに上段チルト調節手段900dを操作し、上段ブロック100dを適当な位置に移す。
【0160】
これにより、使用者は、自分の体形及び頭部形状に最も適した状態で上段ブロック100及び下段ブロック200を調節し、頭が楽に支持されるようにすることができる。
【0161】
[第6実施例]
図25は、本発明の第6実施例による頭部保持具が椅子に装着された様子を示す図である。
【0162】
本実施例による頭部保持具は、上段ブロック100eと下段ブロック200eを含み、前記下段ブロック200eは、右側下段ブロック210eと左側下段ブロック220eを含む。
【0163】
前記上段ブロック100eの中央には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130eが設けられ、前記下段ブロック200eの中央には、略円筒形状の溝が形成された下段凹部230eが設けられる。前記上段凹部130eには、使用者の後頭部が保持され、前記下段凹部230eには、使用者の首が保持固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0164】
前記上段ブロック100e、右側下段ブロック210e及び左側下段ブロック220eは、各々フレーム120e、212e、222eと、前記フレームに結合される緩衝部材110e、211e、221eとを含む。
【0165】
図25及び図26を参照すれば、上段ブロック100eの上段フレーム120eは、左右2つの側板と、前記側板の後段に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板とを含み、前記底板は、前記側板から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、略コの字形状を有する。
【0166】
前記上段緩衝部材110eは、弾性を有する略矩形の部材から前方の一部を略半球形で凹状に除去した形状を有する。前記上段緩衝部材で凹状に除去された部分は、上段凹部130eを形成し、この上段凹部130eには、使用者の後頭部が保持されて支持される。
【0167】
前記下段ブロック200eの下段フレーム212e、222eは、各々側板と、前記側板の後段に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板とを含む。前記底板は、前記側板から内側に所定長さだけ延長し、前記後板から前方に所定長さだけ延長し、略L字形状を有する。
【0168】
この際、右側下段フレーム212eの後板には、左側に向かって左右挿入突起215eが突出し、左側下段フレーム222eの後板には、前記挿入突起が挿入される挿入溝(図示せず)が右側に向かって開口されて形成される。
【0169】
また、前記底板の下部には、各々左右方向に長く延長する左右スライディング突起214e、224eが突出する。
【0170】
また、前記側板には、左右調節孔503eが貫通形成され、前記左右調節孔の内周面には、スクリューギアを形成することができる。
【0171】
なお、緩衝部材110e、211e、222eは、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0172】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
しかし、前記緩衝部材(110e,211e,222e)に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0173】
なお、前記フレーム120e、212e、222eとしては、プラスチック射出物または金属などを使用することができる。
【0174】
このような緩衝部材のうち、上部緩衝部材110eは、上部フレーム120eの底板上に結合され、下部緩衝部材211e、221eは、下部フレーム212e、222eの底板上に結合される。
【0175】
なお、上記のような上段ブロック100e及び下段ブロック200eは、メインフレーム300eの上部に収容される。
【0176】
前記メインフレーム300eは、左右両側に2つの側板と、前記側板の後方に位置する後板と、前記側板部及び後板部の下段に結合される底板部を含み、前記底板には、左右方向に長く2つの左右スライディング溝301eが形成される。
【0177】
前記左右スライディング溝301eには、前述の前記下部フレーム212e、222eの左右スライディング突起214e、224eが挿入される。
【0178】
なお、前記メインフレーム300eの側板には、左右両側に2つの左右通孔302eが形成され、前記左右通孔302eには、後述する左右調節手段500eの左右調節棒502eが挟持される。
【0179】
また、前記メインフレーム300eの側板外側には、上段チルト調節手段900e、下段チルト調節手段800eが結合され、前記下段チルト調節手段800eの側面部には、角度調節手段700eが結合される。
【0180】
前記上段チルト調節手段900eは、上段の一部が前記上段フレーム120eの側板の外側に結合され、下段の一部は、前記メインフレーム300eの側板の外側に結合される。
【0181】
前記下段チルト調節手段800eは、上段の一部が前記メインフレーム300eの側板の外側で上段チルト調節手段900eの下側に結合され、下段の一部は、角度調節手段700eに結合される。
【0182】
前記角度調節手段700eは、上段の一部が前記下段チルト調節手段800eに結合され、棒形態で延長する下段は、椅子の上部に形成された孔に挿入されて結合される。
【0183】
ここで、前記上段チルト調節手段900e、下段チルト調節手段800e及び角度調節手段700eの構成及び機能は、前記第5実施例と同一なので、これに関する反復的な説明は省略する。
【0184】
なお、前記左右調節手段500eは、左右調節ハンドル501eと、前記左右調節ハンドル501eから内側に延長し、外周面にスクリューギアが形成された左右調節棒502eとを含む。図26のように、前記左右調節ハンドル501eから内側に延長する左右調節棒502eは、前記メインフレーム300eの左右通孔302eを通過し、前記下段フレーム212e、222eの左右調節孔503eの内側に挿入通過され、この際、前記左右調節棒502eの外周面には、スクリューギアが形成されていて、前記下段フレーム212e、222eの左右調節孔503eの内側にもスクリューギアが形成されているので、前記左右調節ハンドル501eが回転することによって、左右調節棒502eの回転によって前記下段フレーム212e、222eが左右側にスライディング可能になる。
【0185】
なお、前記下段フレーム212e、222eが左右方向にスライディングする時には、その下段に突出した左右スライディング突起214e、224eが前記メインフレームの底板に形成された左右スライディング溝301eによってガイドされる。
【0186】
以下、上記のような構成を有する頭部保持具の作動過程を説明する。
【0187】
使用者は、前記上段凹部130eに頭が保持され、前記下段凹部230eに首が保持されるようにして、椅子に座ったまま頭をもたれさせる。この際、角度調節が必要な場合には、前記実施例と同様に、角度調節手段700eを操作し、メインフレーム300eの角度を調節し、チルト調節が必要な場合には、メインフレーム300e全体が後方に移動し、チルト調節が行われるようにすることができ、上段フレームの前後調節動作のために上段ブロック100eだけをチルト調節しようとする場合には、上段ブロック100eに後方に力を加え、前記上段ブロック100eが上方に所定距離だけ、後方に所定距離だけ移動するようにすることができる。
【0188】
また、左右調節ハンドル501を回し、右側下段ブロック210eと左側下段ブロック220eを左右に広げるか又は狭めるように調節することもできる。
【0189】
したがって、使用者は、自分の後頭部の形状や首の長さまたは首の角度などに相当するように頭部保持具を調節し、最も楽な状態で首と頭が支持されるようにすることができる。
【0190】
[第7実施例]
図27は、本発明の一実施例による調節式頭部保持具を示す斜視図である。
【0191】
本実施例による頭部保持具は、上段支持部100と、前記上段支持部100の下部に配置される下段支持部200とを含む。
【0192】
前記上段支持部100の前方には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、後方には、左右方向の中央に行くほど前方に向かって深く溝が形成された後方凹部140が設けられる。
【0193】
したがって、前記上段支持部100は、上部から見た時、中央が前後方向に薄い厚さを有し、左右両端に行くほど前後方向の厚さが大きくなる形状を有する。
【0194】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定の深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定の深さだけ切断する形状を有する。
【0195】
なお、前記上段支持部100の下部に位置する下段支持部200は、前方に略円筒形状の溝で形成された下段凹部230を含む。前記下段凹部230には、使用者の首が保持、固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0196】
前記下段支持部200の下段凹部230の左右外側の前面は、前記上段支持部100の前記上段凹部130左右外側の前面より前方に位置する。すなわち、前記上段支持部100の前面が前記下段支持部200の前面より後退した形状を有する。
【0197】
したがって、前記上段支持部100と前記下段支持部200は、前面が段差形状を有するようになり、段差面240が形成される。前記段差面240は、前方から後方に行くほど斜めに上昇するように傾斜するように形成される。
【0198】
上記のように、前記上段支持部100と前記下段支持部200の前面が段差を有するように形成することは、使用者の首が下段凹部230に支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130の左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことである。
【0199】
なお、上記のような上段支持部100及び下段支持部200は、、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0200】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0201】
しかし、前記 頭部保持具に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0202】
図28は、上記のような構成を有する頭部保持具が椅子10に装着される様子を示す図である。椅子10の背もたれ部分の上部に前記頭部保持具を収容することができる収容部11を形成し、前記収容部11に前記頭部保持具を保持、結合させることによって、前記頭部保持具を使用可能な形態で配置させることができるようになる。
【0203】
以下、本実施例による頭部保持具の作用を説明する。
【0204】
使用者は、椅子に座って前記下段凹部230に首を保持させ、前記上段凹部130に頭を保持させる。
【0205】
これにより、前記下段凹部230に保持された首は、自然に支持された状態を維持し、左右または後方に折れ曲がらないようになり、上段凹部130に後頭部が保持されることによって、頭が左右に移動しないので、首が折れ曲がる現象を完全に防止することができる。
【0206】
この際、使用者の頭部形状がさいづち頭の場合、切欠部150が存在するので、前記上段凹部130が前後に拡張されることができ、使用者の頭が前記上段凹部130に正確に保持され、さらに楽な状態で椅子に座ることができ、首が折れ曲がる現象をも防止することができる。
【0207】
[第8実施例]
図29〜図31は、本発明の他の実施例による頭部保持具を説明するための図であり、 図29、本実施例による頭部保持具が椅子に装着される様子を示す図であり、図30及び 図31、本実施例による頭部保持具を上部から見た様子を示す平面図である。
【0208】
本実施例を説明するにあたって、前記実施例と同一の構成については、同一の参照符号を使用する。
【0209】
本実施例による頭部保持具は、上段支持部100と、前記上段支持部100の下部に配置される下段支持部200とを含む。
【0210】
前記上段支持部100の前方には、人の後頭部の形状と同じように凹状に略半球形の溝が形成された上段凹部130が設けられ、後方には、前記上段凹部130と対称になる略半球形の溝が形成された後方凹部140が設けられる。
【0211】
したがって、前記上段支持部100は、上部から見た時、中央が前後方向に薄い厚さを有し、左右両端に行くほど前後方向の厚さが大きくなる形状を有する。
【0212】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定深さだけ切断する形状を有する。
【0213】
なお、前記上段支持部100の左右方向の中央部分には、上段から下方に向かって所定深さだけ切開された切欠部150が形成される。前記切欠部150は、前記上段支持部100を左右方向に中央で所定深さだけ切断する形状を有する。
【0214】
なお、前記上段支持部100の下部に位置する下段支持部200は、前方に略円筒形状の溝で形成された下段凹部230を含む。前記下段凹部230には、使用者の首が挿入固定され、首が折れ曲がる現象が防止される。
【0215】
前記下段支持部200の下段凹部230左右外側の前面は、前記上段支持部100の前記上段凹部130左右外側の前面より前方に位置する。すなわち、前記上段支持部100の前面が前記下段支持部200の前面より後退した形状を有する。
【0216】
したがって、前記上段支持部100と前記下段支持部200は、前面が段差形状を有するようになり、段差面240が形成される。前記段差面240は、前方から後方に行くほど斜めに上昇するように傾斜するように形成される。
【0217】
上記のように、前記上段支持部100と前記下段支持部200の前面が段差を有するように形成することは、使用者の首が下段凹部230に支持され、首が折れ曲がる現象がある程度充分に防止されるので、頭が保持される上段凹部130の左右外側を少し切削し、耳を自由にするためのことである。
【0218】
前記後方凹部140には、エアバッグ160が配置される。前記エアバッグ160は、空気供給手段(図示せず)から空気を供給されて膨脹するか、空気を排出して収縮する構成を有する。
【0219】
この際、空気供給手段としては、前記エアバッグ160の内部に空気を供給することができる手動のゴムポンプまたは自動ポンプなどいずれの手段を使用してもよい。
【0220】
図30は、エアバッグ160が収縮した状態を示し、 図31、前記エアバッグ160が膨脹した状態を示す。エアバッグ160が収縮した状態では、人の頭の重さによって切欠部150の左右幅が広くなり、後方に押されるので、頭の径が大きいかまたはさいづち頭の使用者が使用するに適した形態を有する。これに対し、エアバッグ160が膨脹した状態では、切欠部150の左右幅が狭くなり、後方凹部140が元々の形態を維持するので、相対的に頭の径が小さいかまたは後頭部が平たい使用者に適した形態を有する。
【0221】
なお、前記後方凹部140の後方には、隔壁部170が位置する。前記隔壁部170は、前記上段支持部100から後方凹部140に挿入されたエアバッグが離脱しないように前記後方凹部140の後方に別途の硬い板を重ね当てて結合させた部材であってもよい。
【0222】
なお、上記のような上段支持部100及び下段支持部200は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジなどの弾性を有する部材を含んでなることが好ましく、発泡成形方式(Foaming expansion molding system)で製作した後、後加工処理をし、弾性部材の外周面に軟質のポリウレタン樹脂がコーティングされるようにして、水分の浸透を防止し、汚染を防止するようにすることができる。
【0223】
前記ポリウレタン外周面には、繊維吸着剤70%、防水剤200%、抗菌防臭剤100%を混合したコーティング液を塗布し、細菌防止と清潔を維持することができる。
【0224】
しかし、前記頭部保持具に外皮を使用する時には、後加工処理を省略することができる。
【0225】
以下、本実施例による頭部保持具の作用を説明する。
【0226】
使用者は、椅子10に座って前記下段凹部230に首を保持させ、前記上段凹部130に頭を保持させる。
【0227】
これにより、前記下段凹部230に保持された首は、自然に支持された状態を維持し、左右または後方に折れ曲がらないようになり、上段凹部130に後頭部が保持されることによって、頭も左右に移動しないので、首が折れ曲がる現象を完全に防止することができる。
【0228】
この際、使用者の頭の径が大きいかまたはさいづち頭の場合には、エアバッグ160内部の空気を抜いて、切欠部150の左右幅を広げ、後方に押されるようにして、上段凹部130の面積を広げることによって、使用者の頭が上段凹部130に正確に保持され、楽な状態を維持することができる。
【0229】
なお、使用者の頭の径が小さいかまたは後頭部が平たい場合には、エアバッグ160内部に空気を満たし、切欠部150の左右幅を狭め、後方凹部140と上段凹部130の形態を元のように維持することによって、使用者の頭が前記上段凹部130に正確に保持されるようにする。
【0230】
したがって、使用者は、さらに楽な状態で椅子に座ることができるので、首が折れ曲がる現象を防止することができる。
【0231】
なお、エアバッグ160を設置した本実施例では、頭部保持具の後方凹部140の後方に隔壁部が設けられたことを例示して説明したが、前記頭部保持具には、後方隔壁部が設けられなくてもよく、椅子10の収容部11の前面が隔壁部の役目をすることもできる。
【0232】
なお、前記実施例において方向を指示する前方は、頭部保持具に頭が支持される時、使用者の顔が向かう方向を意味する。
【符号の説明】
【0233】
10:椅子、11:収容部、12:スイッチ収容スリット、100:上段ブロック、110:右側上段ブロック、111:緩衝部材、112:上段フレーム、113:後板、114:側板、115:底板、116:前後スライディング突起、120:左側上段ブロック、121:緩衝部材、122:左側上段フレーム、123:後板、124:側板、125:底板、126:前後スライディング突起、130:上段凹部、200:下段ブロック、210:右側下段ブロック、211:緩衝部材、212:下段フレーム、213:後板、214:側板、215:底板、216:前後スライディング溝、217:左右スライディング突起、220:右側下段ブロック、221:緩衝部材、222:左側下段フレーム、223:後板、224:側板、225:底板、226:前後スライディング溝、227:左右スライディング突起、230:下段凹部、300:メインフレーム、310:側板部、320:後板部、330:左右スライディング溝、340:左右調節手段収容部、341:右側結合孔、342:左側結合孔、350:前記前後調節手段収容部、351:右側通孔、352:左側通孔、400:高さ調節手段、401:高さ調節ハンドル、402: 高さ調節棒、403:高さ調節ラックギア、500:左右調節手段、501:左右調節ハンドル、502:左右調節棒、503:右側スクリューギア、504:左側スクリューギア、505:左右調節突出部、600:前後調節手段、601:前後調節ハンドル、602:前後調節ピニオンギア、603:前後調節ラックギア、604:前後調節ハウジング、 100a:上段ブロック、110a: 右側上段ブロック、111a:緩衝部材、112a、上段フレーム、113a:後板、114a:側板、115a:底板、116a:前後スライディング突起、117a:締結孔、118a:上段左右結合突起、120a:左側上段ブロック、121a:緩衝部材、122a:左側上段フレーム、123a:後板、124a:側板、125a:底板、126a:前後スライディング突起、127a: 締結孔、130a:上段凹部、200a:下段ブロック、210a:右側下段ブロック、211a:緩衝部材、212a:右側下段フレーム、213a:後板、214a:側板、215a:底板、216a:中間板、217a:前後スライディングスリット、218a:左右スライディング突起、219a: 左右結合突起、220a:左側下段ブロック、221a:緩衝部材、222a:左側下段フレーム、223a:後板、224a:側板、225a:底板、226a:中間板、227a:前後スライディングスリット、230a:下段凹部、300a:メインフレーム、310a:側板部、311a:前後スライディングスリット、312a:通孔、320a:後板部、330a:底板部、331a:左右スライディングスリット、500a:左右調節手段、501a:左右調節ハンドル、502a:左右調節棒、503a:左右調節孔、600a:前後調節手段、601a:前後調節ハンドル、602a:前後調節ピニオンギア、603a:前後調節ラックギア、604a:前後調節ハウジング、605a:連結ピン、700a:角度調節手段、701a:ハウジング、702a:収容部、703a:鋸歯部、704a:スイッチング部材、705a:ストッパー、706a:バネ、707a:調節レバー、800a:チルト調節手段、801a:ハウジング、802a:回動部材、803a:ヒンジ結合部、804a:ヒンジ結合部、805a:バネ、100f:上段ブロック、110f:右側上段ブロック、111f:緩衝部材、112f:右側上段フレーム、113f:結合突起、120f:左側上段ブロック、121f:緩衝部材、122f:左側上段フレーム、200f:下段ブロック、210f:右側下段ブロック、211f:緩衝部材、212f:右側下段フレーム、213:前後ガイド溝、214f:上限貫通孔、220f:左側下段ブロック、221f:緩衝部材、222f:左側下段フレーム、223f:前後スライディング溝、224f:上限貫通孔、300f:メインフレーム、310f:側板部、320f:後板部、330f:底板部、331f:上限貫通孔、500f:左右調節手段、501f:左右調節ハンドル、502f:左右調節棒、600f:前後調節手段、601f:前後調節ハンドル、602f:前後調節ピニオンギア、700f:角度調節手段、800f:チルト調節手段、14d:固定孔、15d:補強部材、100d:上段ブロック、110d:上段緩衝部材、120d:上段フレーム、130d:上段凹部、200d:下段ブロック、210d:下段緩衝部材、220d:下段フレーム、230d:下段凹部、240d:段差面、700d:角度調節手段、701d:ハウジング、704d:スイッチング部材、705d:ストッパー、706d:バネ、707d:調節レバー、800d:下段チルト調節手段、801d:ハウジング、802d:回動部材、803d:ヒンジ結合部、804d:ヒンジ結合部、805d:バネ、900d:上下チルト調節手段、901d:ハウジング、902d:回動部材、903d:ヒンジ結合部、904d:ヒンジ結合部、905d:バネ、100e:上段ブロック、110e:上段緩衝部材、120e:上段フレーム、130e:上段凹部、200e:下段ブロック、210e:右側下段ブロック、211e:緩衝部材、212e:下段フレーム、214e:左右スライディング突起、220e:左側下段ブロック、221e:緩衝部材、222e:下段フレーム、224e:左右スライディング溝、230e:下段凹部、240e:段差面、300e:メインフレーム、301e:前記左右スライディング溝、302e:左右通孔、500e:左右調節手段、501e:左右調節ハンドル、502e:左右調節棒、503e:左右調節孔、700e:角度調節手段、800e:下段チルト調節手段、900e:上段チルト調節手段、10b:椅子、11b:収容部、100b:上段支持部、130b:上段凹部、140b:後方凹部、150b:切欠部、160b:エアバッグ、170b:隔壁部、200b:下段支持部、230b:下段凹部、240b:段差面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
椅子に装着される頭部保持具であって、
頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、
前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックと、を含み、
前記上段ブロックと下段ブロックは、相対移動が可能である頭部保持具。
【請求項2】
前記上段ブロックの下部または前記下段ブロックの上部のうちいずれか一方には、前後スライディング突起が設けられ、他方には、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディング溝が前後方向に長く形成され、
前記上段ブロックと前記下段ブロックを前後方向に相対移動するようにスライディングさせる前後調節手段を,さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項3】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックが搭載されるメインフレームをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の頭部保持具。
【請求項4】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記前後調節手段は、前記メインフレームに設けられる前後調節ピニオンギアと、前記前後調節ピニオンギアと噛合するように前記上段フレームに結合される前後調節ラックギアと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の頭部保持具。
【請求項5】
前記メインフレームは、底板部と、前記底板部の後方から上部に延長する後壁部と、を含み、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、前記後壁部の前方から前記底板部の上部に設置され、
前記後壁部には、前後方向に貫通する通孔が形成され、
前記前後調節ラックギアは、前記通孔を貫通し、前記前後調節ピニオンギアと噛合することを特徴とする請求項4に記載の頭部保持具。
【請求項6】
前記上段ブロックの下部または、前後スライディング突起が設けられ、前記下段ブロックの上部または、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディング溝が前後方向に長く形成されることを特徴とする請求項5に記載の頭部保持具。
【請求項7】
前記上段ブロックまたは前記下段ブロックの左右幅を調節する左右調節手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項8】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックが搭載されるメインフレームをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の頭部保持具。
【請求項9】
前記下段ブロックは、右側下段ブロックと左側下段ブロックとを含み、
前記左側下段ブロックは、左側下段フレームと、前記左側下段フレームに結合される緩衝部材とを含み
前記右側下段ブロックは、右側下段フレームと、前記右側下段フレームに結合される緩衝部材とを含み、
前記左右調節手段は、前記メインフレームに内蔵され、互いに反対方向に形成される2個のスクリューギアが外周面に設けられた左右調節棒と、前記左右調節棒のスクリューギアと噛合するスクリューギアが内周面に形成され、前記右側下段フレーム及び前記左側下段フレームに各々結合される左右調節突出部と、を含み、
前記左右調節棒の回転によって前記右側下段フレームの左右調節突出部と前記左側下段フレームの左右調節突出部が互いに反対方向に移動することを特徴とする請求項8に記載の頭部保持具。
【請求項10】
前記メインフレームは、底板部と、前記底板部の後段から上部に延長する後壁部と、を含み、
前記メインフレームの後壁部には、前記左右調節棒が内蔵され、
前記メインフレームの後壁部には、前記左右調節棒の2個のスクリューギアに対応する位置に左側結合孔及び右側結合孔が形成され、
前記左右調節突出部は、前記左側下段フレーム及び前記右側下段フレームの後方に突出し、前記左側結合孔及び前記右側結合孔に挿入されることを特徴とする請求項9に記載の頭部保持具。
【請求項11】
前記メインフレームには、左右スライディング溝が左右方向に長く形成され、
前記右側下段フレーム及び前記左側下段フレームには、前記左右スライディング溝に挿入される左右スライディング突起が外側に突出することを特徴とする請求項9に記載の頭部保持具。
【請求項12】
前記メインフレームの下部には、高さ調節ラックギアが垂直に結合され、
前記高さ調節ラックギアは、高さ調節ピニオンギアと噛合し、前記高さ調節ピニオンギアの回転によって前記メインフレームが上下に移動することを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項13】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段フレームは、側板と、前記側板の後方に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板と、前記底板の上部に前記底板から離隔して位置する中間板と、を含み、
前記下段フレームの中間板の上部には、前記上段フレームが位置し、前記下段フレームの中間板と前記底板との間に緩衝部材が位置することを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項14】
前記上段フレームの側板の外側には、前後スライディング突起が突出形成され、
前記下段フレームの側板には、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディングスリットが形成されることを特徴とする請求項13に記載の頭部保持具。
【請求項15】
前記メインフレームとの側板には、下段フレームの前後スライディングスリットに対応する形状で前後スライディングスリットが形成されることを特徴とする請求項14に記載の頭部保持具。
【請求項16】
椅子と前記 頭部保持具の角度調節を可能にする角度調節手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項17】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項18】
前記下段ブロック及び前記メインフレームには、互いに対応する位置に上下貫通孔が各々形成され、
前記前後調節手段は、前記下段ブロック及び前記メインフレームの上下貫通孔を通過し、上段が前記上段ブロックに結合され、下段が前記メインフレームの下部に突出する前後調節棒と、前記メインフレームの下部で前記前後調節棒に螺合する前後調節ハンドルと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の頭部保持具。
【請求項19】
前記下段ブロックは、左側下段ブロックと右側下段ブロックとを含み、
前記メインフレームには、前後方向に貫通形成される前後貫通孔が左右方向に長く形成され、
前記左右調節手段は、前記メインフレームの前後貫通孔を通過し、前段が前記左側下段ブロック及び前記右側下段ブロックに各々結合され、後段は、前記メインフレームの後方に突出する左右調節棒と、前記メインフレームの後方で前記左右調節棒に螺合する左右調節ハンドルと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の頭部保持具。
【請求項20】
椅子に装着される頭部保持具であって、
頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、
前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックと、を含み、
前記下段ブロックは、一部が前記上段ブロックより前方に突出し、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする頭部保持具。
【請求項21】
前記上段ブロックの前面と前記下段ブロックの前面は、段差を有するように形成され、段差面が設けられ、
前記段差面は、後方に行くほど上昇して傾斜することを特徴とする請求項20に記載の頭部保持具。
【請求項22】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、一体に形成する請求項21に記載の頭部保持具。
【請求項23】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記緩衝部材は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする請求項20に記載の頭部保持具 。
【請求項24】
前記上段フレームに上部が結合され、前記下段フレームに下部が結合されるチルト調節手段をさらに含み、
前記チルト調節手段は、前後方に前記上段フレームと前記下段フレームの相対移動が可能であることを特徴とする請求項23に記載の頭部保持具。
【請求項25】
前記頭部保持具の角度調節が可能にする角度調節手段をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の頭部保持具。
【請求項26】
前記下段ブロックは、右側下段ブロックと左側下段ブロックとを含み、
前記左側下段ブロック及び右側下段ブロックは、左右方向に移動可能であることを特徴とする請求項24に記載の頭部保持具。
【請求項27】
前記上段ブロックと下段ブロックは、相対移動が可能である 請求項20に記載の頭部保持具。
【請求項28】
頭が保持される上段凹部が前方に形成された上段支持部と、
前記上段支持部の下部に位置し、首が保持される下段凹部が前方に形成された下段支持部と、を含み、
前記上段支持部には、切欠部が形成され、前記切欠部を中心にして前記上段支持部が左右拡張及び収縮可能であることを特徴とする頭部保持具。
【請求項29】
前記上段支持部の後方には、後方凹部が形成する 請求項28に記載の頭部保持具。
【請求項30】
前記上段支持部の前段は、前記上段凹部の左右外側が前記下段支持部の前段より後方に位置することを特徴とする請求項28に記載の頭部保持具。
【請求項31】
前記後方凹部には、エアバッグが結合され、
前記エアバッグに空気が満たされるかまたは抜かれることによって、前記切欠部が前後に移動し、左右方向に広がるか又は狭まることを特徴とする請求項29に記載の頭部保持具。
【請求項32】
前記上段支持部及び下段支持部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含んで形成されることを特徴とする請求項28または29に記載の頭部保持具。
【請求項33】
前記上段支持部と前記下段支持部の間には、段差を有するように形成され、前記段差面は、後方に行くほど上昇して傾斜することを特徴とする請求項30に記載の頭部保持具。
【請求項1】
椅子に装着される頭部保持具であって、
頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、
前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックと、を含み、
前記上段ブロックと下段ブロックは、相対移動が可能である頭部保持具。
【請求項2】
前記上段ブロックの下部または前記下段ブロックの上部のうちいずれか一方には、前後スライディング突起が設けられ、他方には、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディング溝が前後方向に長く形成され、
前記上段ブロックと前記下段ブロックを前後方向に相対移動するようにスライディングさせる前後調節手段を,さらに含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項3】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックが搭載されるメインフレームをさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の頭部保持具。
【請求項4】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記前後調節手段は、前記メインフレームに設けられる前後調節ピニオンギアと、前記前後調節ピニオンギアと噛合するように前記上段フレームに結合される前後調節ラックギアと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の頭部保持具。
【請求項5】
前記メインフレームは、底板部と、前記底板部の後方から上部に延長する後壁部と、を含み、
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、前記後壁部の前方から前記底板部の上部に設置され、
前記後壁部には、前後方向に貫通する通孔が形成され、
前記前後調節ラックギアは、前記通孔を貫通し、前記前後調節ピニオンギアと噛合することを特徴とする請求項4に記載の頭部保持具。
【請求項6】
前記上段ブロックの下部または、前後スライディング突起が設けられ、前記下段ブロックの上部または、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディング溝が前後方向に長く形成されることを特徴とする請求項5に記載の頭部保持具。
【請求項7】
前記上段ブロックまたは前記下段ブロックの左右幅を調節する左右調節手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項8】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックが搭載されるメインフレームをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の頭部保持具。
【請求項9】
前記下段ブロックは、右側下段ブロックと左側下段ブロックとを含み、
前記左側下段ブロックは、左側下段フレームと、前記左側下段フレームに結合される緩衝部材とを含み
前記右側下段ブロックは、右側下段フレームと、前記右側下段フレームに結合される緩衝部材とを含み、
前記左右調節手段は、前記メインフレームに内蔵され、互いに反対方向に形成される2個のスクリューギアが外周面に設けられた左右調節棒と、前記左右調節棒のスクリューギアと噛合するスクリューギアが内周面に形成され、前記右側下段フレーム及び前記左側下段フレームに各々結合される左右調節突出部と、を含み、
前記左右調節棒の回転によって前記右側下段フレームの左右調節突出部と前記左側下段フレームの左右調節突出部が互いに反対方向に移動することを特徴とする請求項8に記載の頭部保持具。
【請求項10】
前記メインフレームは、底板部と、前記底板部の後段から上部に延長する後壁部と、を含み、
前記メインフレームの後壁部には、前記左右調節棒が内蔵され、
前記メインフレームの後壁部には、前記左右調節棒の2個のスクリューギアに対応する位置に左側結合孔及び右側結合孔が形成され、
前記左右調節突出部は、前記左側下段フレーム及び前記右側下段フレームの後方に突出し、前記左側結合孔及び前記右側結合孔に挿入されることを特徴とする請求項9に記載の頭部保持具。
【請求項11】
前記メインフレームには、左右スライディング溝が左右方向に長く形成され、
前記右側下段フレーム及び前記左側下段フレームには、前記左右スライディング溝に挿入される左右スライディング突起が外側に突出することを特徴とする請求項9に記載の頭部保持具。
【請求項12】
前記メインフレームの下部には、高さ調節ラックギアが垂直に結合され、
前記高さ調節ラックギアは、高さ調節ピニオンギアと噛合し、前記高さ調節ピニオンギアの回転によって前記メインフレームが上下に移動することを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項13】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段フレームは、側板と、前記側板の後方に位置する後板と、前記側板及び前記後板の下段に位置する底板と、前記底板の上部に前記底板から離隔して位置する中間板と、を含み、
前記下段フレームの中間板の上部には、前記上段フレームが位置し、前記下段フレームの中間板と前記底板との間に緩衝部材が位置することを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項14】
前記上段フレームの側板の外側には、前後スライディング突起が突出形成され、
前記下段フレームの側板には、前記前後スライディング突起が挿入されてガイドされる前後スライディングスリットが形成されることを特徴とする請求項13に記載の頭部保持具。
【請求項15】
前記メインフレームとの側板には、下段フレームの前後スライディングスリットに対応する形状で前後スライディングスリットが形成されることを特徴とする請求項14に記載の頭部保持具。
【請求項16】
椅子と前記 頭部保持具の角度調節を可能にする角度調節手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項17】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする請求項1に記載の頭部保持具。
【請求項18】
前記下段ブロック及び前記メインフレームには、互いに対応する位置に上下貫通孔が各々形成され、
前記前後調節手段は、前記下段ブロック及び前記メインフレームの上下貫通孔を通過し、上段が前記上段ブロックに結合され、下段が前記メインフレームの下部に突出する前後調節棒と、前記メインフレームの下部で前記前後調節棒に螺合する前後調節ハンドルと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の頭部保持具。
【請求項19】
前記下段ブロックは、左側下段ブロックと右側下段ブロックとを含み、
前記メインフレームには、前後方向に貫通形成される前後貫通孔が左右方向に長く形成され、
前記左右調節手段は、前記メインフレームの前後貫通孔を通過し、前段が前記左側下段ブロック及び前記右側下段ブロックに各々結合され、後段は、前記メインフレームの後方に突出する左右調節棒と、前記メインフレームの後方で前記左右調節棒に螺合する左右調節ハンドルと、を含むことを特徴とする請求項8に記載の頭部保持具。
【請求項20】
椅子に装着される頭部保持具であって、
頭が保持されるように前方に凹状に上段凹部が形成された上段ブロックと、
前記上段ブロックの下部に位置し、首が保持されるように前方に凹状に凹部が形成された下段ブロックと、を含み、
前記下段ブロックは、一部が前記上段ブロックより前方に突出し、前記上段ブロック及び前記下段ブロックの少なくとも一部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする頭部保持具。
【請求項21】
前記上段ブロックの前面と前記下段ブロックの前面は、段差を有するように形成され、段差面が設けられ、
前記段差面は、後方に行くほど上昇して傾斜することを特徴とする請求項20に記載の頭部保持具。
【請求項22】
前記上段ブロック及び前記下段ブロックは、一体に形成する請求項21に記載の頭部保持具。
【請求項23】
前記上段ブロックは、上段フレームと、前記上段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記下段ブロックは、下段フレームと、前記下段フレームに収容されて結合される緩衝部材と、を含み、
前記緩衝部材は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含む材質よりなることを特徴とする請求項20に記載の頭部保持具 。
【請求項24】
前記上段フレームに上部が結合され、前記下段フレームに下部が結合されるチルト調節手段をさらに含み、
前記チルト調節手段は、前後方に前記上段フレームと前記下段フレームの相対移動が可能であることを特徴とする請求項23に記載の頭部保持具。
【請求項25】
前記頭部保持具の角度調節が可能にする角度調節手段をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の頭部保持具。
【請求項26】
前記下段ブロックは、右側下段ブロックと左側下段ブロックとを含み、
前記左側下段ブロック及び右側下段ブロックは、左右方向に移動可能であることを特徴とする請求項24に記載の頭部保持具。
【請求項27】
前記上段ブロックと下段ブロックは、相対移動が可能である 請求項20に記載の頭部保持具。
【請求項28】
頭が保持される上段凹部が前方に形成された上段支持部と、
前記上段支持部の下部に位置し、首が保持される下段凹部が前方に形成された下段支持部と、を含み、
前記上段支持部には、切欠部が形成され、前記切欠部を中心にして前記上段支持部が左右拡張及び収縮可能であることを特徴とする頭部保持具。
【請求項29】
前記上段支持部の後方には、後方凹部が形成する 請求項28に記載の頭部保持具。
【請求項30】
前記上段支持部の前段は、前記上段凹部の左右外側が前記下段支持部の前段より後方に位置することを特徴とする請求項28に記載の頭部保持具。
【請求項31】
前記後方凹部には、エアバッグが結合され、
前記エアバッグに空気が満たされるかまたは抜かれることによって、前記切欠部が前後に移動し、左右方向に広がるか又は狭まることを特徴とする請求項29に記載の頭部保持具。
【請求項32】
前記上段支持部及び下段支持部は、ラテックスフォーム、メモリーフォーム、ウレタンフォーム、スポンジのうちいずれか1つ以上を含んで形成されることを特徴とする請求項28または29に記載の頭部保持具。
【請求項33】
前記上段支持部と前記下段支持部の間には、段差を有するように形成され、前記段差面は、後方に行くほど上昇して傾斜することを特徴とする請求項30に記載の頭部保持具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
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【図5】
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【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公表番号】特表2013−503686(P2013−503686A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527806(P2012−527806)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000457
【国際公開番号】WO2011/027953
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(510126483)
【氏名又は名称原語表記】NAM,Hae−hyun
【住所又は居所原語表記】Rm.B102,278−55,Sadang−4−dong,Dongjak−ku,Seoul 156−821,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/KR2010/000457
【国際公開番号】WO2011/027953
【国際公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【出願人】(510126483)
【氏名又は名称原語表記】NAM,Hae−hyun
【住所又は居所原語表記】Rm.B102,278−55,Sadang−4−dong,Dongjak−ku,Seoul 156−821,Republic of Korea
【Fターム(参考)】
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