説明

高周波伝送線路

【課題】上下伝送線路間の結合容量の変動を抑制するとともに、自己共振周波数の劣化を押さえる高周波伝送線路を提供することにある。
【解決手段】伝送線路導体6と、伝送線路導体6と接続され、かつ少なくとも一部が伝送線路導体6に対向した伝送線路導体7とが誘電体層2を介して積層されるとともに、伝送線路導体6と伝送線路導体7とが対向する領域の線路幅が互いに異なっている高周波伝送線路において、線路幅が広い伝送線路導体7の伝送線路導体6と対向する領域に切り欠き部10e〜10gを形成した。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体層を積層してなる積層体基板内に、互いに異なる誘電体層間に跨がって接続される高周波伝送線路に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、携帯電話などの普及が飛躍的に広がり、それに伴って携帯電話に使用される電子部品に対する需要も高まっている。また、それら通信機器に使用される部品には小型化、軽量化が同時に要求される。電子部品の小型化を実現する手段の一つとして、高周波信号等を伝送するためのストリップラインやインダクタをセラミックなどの誘電体層を積層した多層構造の回路基板内に配置する方法がある。
【0003】高周波信号等を伝送するためのストリップラインとして、例えば図3及び図4に示すように、複数の誘電体層11〜15間に互いに対向して複数の伝送線路導体16〜19が形成されるとともに、この複数の伝送線路導体16〜19同士が接続されている高周波伝送線路Bが提案されている。
【0004】即ち、誘電体層11、12、13、14及び15を順次積層し、このうち、誘電体層12〜15の表面に、それぞれ伝送線路導体16、17、18及び19を形成すると共に、最上層に位置する誘電体層11には、伝送線路導体16の一端に対応する位置にスルーホール20aが設けられ、図示しない信号入力部から伝送線路導体16に対して電気信号が供給される。また、伝送線路導体16の他端と伝送線路導体17の一端、伝送線路導体17の他端と伝送線路導体18の一端、伝送線路導体18の他端と伝送線路導体19の一端は、それぞれ誘電体層12、13及び14に設けたスルーホール20b、20c及び20dにより積層状態で接続されている。また、伝送線路導体16〜19は、各誘電体層12〜15の積層方向において、一部が対向配置されており、かつ、各伝送線路導体16〜19を伝搬する電気信号が、各伝送線路導体16〜19において同方向に流れるように構成されている。
【0005】高周波伝送線路Bによれば、伝送線路を多層にわたって形成しているので線路長を長く取ることができ、これを用いたLC共振器等の電子部品の小型化が達成できる。
【0006】しかしながら、図3及び図4に示した高周波伝送線路Bにおいて、各伝送線路導体16〜19の線路幅W1は同じ長さに設定されており、誘電体層11〜15を積層する際には、各誘電体層11〜15間で積み重ねずれ等が生じ、それに伴い、図5に示すように、上下に対向する伝送線路導体間、例えば、伝送線路導体16と17との間、或いは、伝送線路導体18と19との間等にずれΔwが生じることがあった。
【0007】このように、高周波伝送線路における上下伝送線路導体の対向位置がずれると、伝送線路導体間の結合容量のバラツキが大きくなって、所望の特性インピーダンスが得られなくなり、ひいては、これを用いた電子部品の特性変動に大きな影響を与えることになる。
【0008】この問題に対する対策として、例えば図6および図7に示すように対向するストリップラインの幅が互いに異なるように構成された高周波伝送線路が提案されている(特開平2000−77911号公報)。
【0009】この高周波伝送線路Cにおいては、誘電体層21、22、23、24及び25を順次積層し、このうち、誘電体層22〜25の表面に、それぞれ伝送線路導体26、27、28及び29が設けられている。そして、最上層に位置する誘電体層21には、伝送線路導体26の一端に対応する位置にスルーホール30aが設けられ、図示しない信号入力部から伝送線路導体26に対して電気信号が供給される。また、伝送線路導体26の他端と伝送線路導体27の一端、伝送線路導体27の他端と伝送線路導体28の一端、伝送線路導体28の他端と伝送線路導体29の一端は、それぞれ誘電体層22、23及び24に設けたスルーホール30b、30c及び30dにより積層状態で接続されている。また、伝送線路導体26〜29は、各誘電体層22〜25の積層方向において、一部が対向配置されており、かつ、各伝送線路導体26〜29を伝搬する電気信号が、各伝送線路導体26〜29において同方向に流れるように構成されている。
【0010】さらに、各伝送線路の線路幅は、対向する上下伝送線路導体26〜29間でそれぞれ異なっている。図7に示すように、誘電体層22上の伝送線路導体26は幅W1、誘電体層23上の伝送線路導体27は幅W2、誘電体層24上の伝送線路導体28は幅W1、誘電体層25上の伝送線路導体29は幅W2をそれぞれ有しており(W1<W2)、各伝送線路導体26、27、28及び29の中心位置はほぼ揃えられている。つまり、対向位置で幅W1、W2、W3、W4、…、W2n-1、W2n(但し、nは任意の自然数であり、W1=W3=…=W2n-1、かつ、W2=W4=…=W2n)を有する複数の伝送線路導体を誘電体層を介して積層する場合、上下に隣接する伝送線路導体間でのずれ量をΔwとすると、Δw<|W2n−W2n-1|が成り立つように各伝送線路導体の幅を異ならせれば、積層時の積み重ねずれや、異なる収縮率による焼成時のずれ等が生じても、線路幅が同じ伝送線路導体を積み重ねた場合に比べて、このずれを十分に吸収することができ、従って、上下伝送線路導体間に生じる結合容量の変動を小さくできる。即ち、上下伝送線路における線路幅の差(|W2n−W2n-1|)が積み重ねずれ量(Δw)よりも大きいので、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制して、所望の特性インピーダンスを有し、特にインダクタンス成分が高い場合、Q値の大きな高周波伝送線路を形成でき、ひいては、各種特性に優れた電子部品を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6及び図7に示した高周波伝送線路Cにおいて、誘電体層23上の伝送線路導体27の幅W2は、誘電体層22上の伝送線路導体26の幅W1に対して大きくなっているため、図3及び図4に示すように線路幅W1が同じ長さに設定されている高周波伝送線路に比べて、伝送線路の結合容量が大きくなり、それによって自己共振周波数が低くなってしまうという問題があった。
【0012】一般的には伝送線路はインダクタの代用として使われるが、自己共振周波数が低くなってしまうということは伝送線路をインダクタとして使用する場合、インダクタとして使用できる周波数範囲が狭くなってしまうことを意味する。
【0013】本発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、その目的は、上下伝送線路間の結合容量の変動を抑制するとともに、自己共振周波数の劣化を押さえる高周波伝送線路を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するために本発明は、第1の伝送線路導体と、該第1の伝送線路導体と接続され、かつ少なくとも一部が前記第1の伝送線路導体に対向した第2伝送線路導体とが誘電体層を介して積層されるとともに、前記第1の伝送線路導体と第2の伝送線路とが対向する領域の線路幅が互いに異なっている高周波伝送線路において、前記第1、第2の伝送線路導体の内、その対向する領域の線路幅が広い伝送線路内に切り欠き部を形成したことを特徴とする高周波伝送線路を提供する。
【0015】本発明の構成によれば、第1、第2の伝送線路導体が対向する領域の線路幅が広い方の伝送線路内に切り欠き部を形成したために、その切り欠き部の箇所だけ第1、第2の伝送線路導体が対向する領域が少なくなり、これによって結合容量が減少することから自己共振周波数の劣化を抑えることができる。その結果、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制するとともに、広い周波数範囲にわたって特性の良いインダクタンス成分をもつ高周波伝送線路を形成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態例を図面を参照に説明する。図1は、本発明の高周波伝送線路による実施の形態の分解斜視図であり、図2は、その概略断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施の形態による高周波伝送線路(高周波伝送線路構造体)Aは、誘電体基板或いは誘電体シートのみからなる保護用の誘電体層1と、伝送線路導体6を有する誘電体層2と、伝送線路導体6にほぼ対向した伝送線路導体7を有する誘電体層3と、同じく伝送線路導体7にほぼ対向した伝送線路導体8を有する誘電体層4と、同じく伝送線路導体8にほぼ対向した伝送線路導体9を有する誘電体層5とを順次積層してなる。
【0018】そして、保護用の誘電体層1には、伝送線路導体6の一端に対応する位置にスルーホール10aが設けられ、図示しない信号入力部から伝送線路導体6に対して電気信号が供給される。
【0019】また、伝送線路導体6の他端と伝送線路導体7の一端、伝送線路導体7の他端と伝送線路導体8の一端、伝送線路導体8の他端と伝送線路導体9の一端は、それぞれ誘電体層2、3及び4に設けたスルーホール10b、10c及び10dにより積層状態で接続されている。また、伝送線路導体6〜9は、各誘電体層1〜5の積層方向においてほぼ対向配置されており、かつ、各伝送線路導体6〜9を伝搬する電気信号は、各伝送線路導体6〜9において同方向に流れるように構成されている。
【0020】さらに、各伝送線路の線路幅は、対向する上下伝送線路導体間でそれぞれ異なっている。本実施の形態では、図2に示すように、誘電体層2上の伝送線路導体6は幅W1、誘電体層3上の伝送線路導体7は線路幅W2、誘電体層4上の伝送線路導体8は幅W1、誘電体層4上の伝送線路導体9は線路幅W2をそれぞれ有しており(W1<W2)、各伝送線路導体6〜9の中心位置は略揃えられている。
【0021】さらに、線幅の太いほうの伝送線路導体7内には幅Wtの切り欠き部10e、10fおよび10gが形成されており、伝送線路導体7のちょうど中心位置に揃えられている。同様に伝送線路導体9内には幅Wtの切り欠き部10h、10iおよび10jが形成されており、各切り欠き部10e〜10jは伝送線路導体7、9と伝送線路導体6、8とが各対向する領域の個所に形成されており、これにより、両者の結合容量を減少させている。
【0022】即ち、本発明において、対向位置で線路幅W1、W2、W3、W4、…、W2n−1、W2n(但し、nは上層から数えた積層番号を示し、任意の自然数である。)で、W2n-1<W2nを有する複数の伝送線路導体が誘電体層を介して積層する場合、W2nの幅を持つ各伝送線路導体7,9の略中心位置にW2n-1<Wtなる幅を持つ矩形の切り欠き部を据えてやれば、上下の伝送線路は、それぞれ切り欠き部の箇所だけ重なりがなくなり、結合容量がそれだけ少なくなることになる。よって、図6および図7で示したような場合よりも自己共振周波数の劣化を抑えることができる。
【0023】なお、本発明では線路幅W1=W3=…=W2n-1、かつ、W2=W4=…=W2nとなっているが、これに限定されることはない。また、本発明では各伝送線路導体6〜9の中心位置は略揃えられて形成しているが、これに限定されず、互いに隣接する各伝送線路導体6〜9と重なって対向する領域に切り欠き部10e〜10jを形成できれば良い。さらに、伝送線路導体6〜9は渦巻き状に形成しているがこれに限定されることなく蛇行状に形成しても良い。
【0024】ちなみに、上下に隣接する伝送線路導体間でのずれ量をΔwとすると、ずれ量Δwと切り欠き部の幅Wtとの関係において、|Δw+W2n-1|≦Wtが成り立つように各伝送線路導体の幅を異ならせれば、積み重ねずれにより上下伝送線路導体間に生じる結合容量の変動を小さくする効果は保ったままにすることができる。
【0025】このようにして、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制するとともに、自己共振周波数の劣化を抑えることができるので、特に伝送線路をインダクタンスとして使用する場合、広い周波数範囲にわたって特性の良いインダクタンス成分をもつ高周波伝送線路を形成でき、ひいては、各種特性に優れた電子部品を得ることができる。
【0026】以上、本発明を望ましい実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではない。
【0027】例えば、誘電体層上の伝送線路導体の形状は、図示したようにコ字状のものに限定されるものではなく、円状、楕円状、矩形状、ミアンダ状など任意の形状が適用可能である。同様に、伝送線路導体の中央に形成される切り欠き部は図示したような矩形のものに限らず、任意の形状が適用可能である。また、誘電体層も、例えば、シート状、板状など様々な形状が適用可能である。また、図示省略したが、各伝送線路導体は、グランド電極(グランドパターン)間に配されていることが望ましい。また、誘電体層は、セラミック誘電体層、特に低温焼結セラミック層であることが望ましいが、樹脂、半導体などからなる誘電体層であってもよい。また、伝送線路導体についても、銀、パラジウム、銀−パラジウム合金、銅、金など任意の導電材料を用いることができる。さらに、所定パターンの伝送線路導体を誘電体層上に形成する方法としては、スクリーン印刷法、スパッタリング法、真空蒸着法など任意の方法を適用できる。
【0028】また、本発明の高周波伝送線路は、4層や5層の伝送線路構造に限定されず、2層や3層、さらには、6層以上の伝送線路を積層した高周波伝送線路構造に対しても適用可能である。また、本発明の伝送線路導体6,8よりも伝送線路導体7,9の方が線路幅を大きく形成しているがこれに限定されず、伝送線路導体7,9よりも伝送線路導体6,8の方が線路幅を大きく形成してもよい。即ち、伝送線路導体6〜9のうち、互いに隣接する伝送線路導体6〜9で線路幅を異なるように形成すると良いものである。さらに、本発明の高周波伝送線路は、コイル等のインダクタ成分の高い伝送線路に限定されるものではなく、ストリップライン、マイクロストリップラインなど任意の伝送線路に適用できる。また、本発明の電子部品は、高周波スイッチ、高周波遅延回路、高周波フィルタにおける伝送線路など、様々な用途に対応可能である。
【0029】
【実施例】次に、本発明の高周波伝送線路を以下のように作製して自己共振周波数(MHz)、積層ズレに対するインダクタンスの変動量(nH)を調べた。測定結果を表1に示す。ここで、本実施例では、伝送線路導体6および8の幅W1を100μmとし、伝送線路導体7および9の幅W2を300μmとした。また、各誘電体層の厚みを40μmとし、切り欠き部の幅Wtを200μmとした。伝送線路の長さ、あるいは積層数は1GHzにおけるインダクタが約3.6nHになるように調節し、積層ずれによる変動距離ΔW=100μmとした。誘電体はガラスセラミックで、比誘電率は18.7である。ちなみに、表1に載せられているインダクタンス値は1GHzにおける値である。
【0030】また、これに対して、比較例1として伝送線路導体の線路幅がW1=W2とした場合、比較例2としてW1<W2かつ切り欠き部なしにした場合以外は本実施例と同様の構成として実験を行った。
【0031】
【表1】


【0032】表1より、従来の高周波伝送線路のうち、比較例2のものは比較例1のものに対して、積層ずれに対するインダクタンスの変動量が−9.25%から0.25%と大きく改善されているものの、自己共振周波数が3610MHzから3360MHzと250MHz低くなり劣化していることがわかる。これに対して本発明にかかる伝送線路の場合、自己共振周波数が3580MHzと比較例1の自己共振周波数とは30MHzしか変わらない。この値はほとんど誤差の範囲内である。また本発明の積層ずれに対するインダクタンスの変動量は1.18%であり、これも比較例1の−9.25%に対して大きく改善されている。なお、比較例2のものに対して、積層ずれに対するインダクタンスの変動量が少し悪くなっているが、変動量の絶対値(インダクタンス値)で見ると、0.01nHに対して0.04nHであり、大きな差ではないと考えられる。
【0033】このように、本発明を実施することによって、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制できるとともに、自己共振周波数の劣化を抑えることができることが理解できる。実施例では2層の誘電体層で実験したが、それ以上の誘電体層に対しても同様の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の構成によれば、第1、第2の伝送線路導体が対向する領域の線路幅が広い方の伝送線路内に切り欠き部を形成したために、その切り欠き部の箇所だけ第1、第2の伝送線路導体が対向する領域が無くなり、これによって結合容量がそれだけ少なくなることから自己共振周波数の劣化を抑えることができる。その結果、伝送線路の結合容量の変動を最小限に抑制するとともに、広い周波数範囲にわたって特性の良いインダクタンス成分をもつ高周波伝送線路を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による高周波伝送線路の層構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第施の形態による高周波伝送線路の各層の概略断面図である。
【図3】従来の高周波伝送線路の一例を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示した従来の高周波伝送線路の概略断面図である。
【図5】図3に示した従来の高周波伝送線路において伝送線路導体に積み重ねずれが生じたときの概略断面図である。
【図6】従来の高周波伝送線路について別の一例の層構成を示す分解斜視図である。
【図7】図6に示した従来の高周波伝送線路の概略断面図である。
【符号の説明】
A:高周波線路導体
1〜5:誘電体層
6〜9:伝送線路導体
10a〜10c:ビアホール導体
10e〜10j:切り欠き部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の伝送線路導体と、該第1の伝送線路導体と接続され、かつ少なくとも一部が前記第1の伝送線路導体に対向した第2伝送線路導体とが誘電体層を介して積層されるとともに、前記第1の伝送線路導体と第2の伝送線路とが対向する領域の線路幅が互いに異なっている高周波伝送線路において、前記第1、第2の伝送線路導体の内、その対向する領域の線路幅が広い伝送線路内に切り欠き部を形成したことを特徴とする高周波伝送線路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2002−198710(P2002−198710A)
【公開日】平成14年7月12日(2002.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−390681(P2000−390681)
【出願日】平成12年12月22日(2000.12.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】