説明

2Hピリダジン−3−オン誘導体、その製造、およびそれらのSCD−1インヒビターとしての使用

本発明は、肥満症、2型糖尿病、および脂質障害の治療のためのSCD−1酵素インヒビターとして用いられる、一般式(I)の化合物であって、式中において特に、Rが、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Clなど)を表しており、n=m=1のとき、WがCHを表し、Yが酸素であり、Uについては、Uが−(C=O)CHNH−であり、およびピリダジノンの4位で分岐しており、R2がHを表しているか、Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐しており、R2がHを表しており、R3が、水素またはメチルを表していること特徴とする化合物、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩、さまざまな異性体、ならびに、それらのいずれかの比率での混合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
技術分野
本発明は、SCD−1酵素の活性を阻害する2Hピリダジン−3−オン誘導体、およびその誘導体のヒト治療での利用に関する。
【0002】
背景技術
メタボリックシンドロームは、末梢のインスリン抵抗性の増大に起因するとともに、肥満症、グルコース不耐性、高血圧および血管の炎症と関連する場合のある特定の脂質異常症によって特徴付けられる。これらの複数の危険因子が組み合わさると、アテローム病状の発現、血栓性発作の原因、ならびに、冠動脈疾患、脳血管疾患、および末梢動脈疾患の発現が促進される(Grundy, S.M. Drug therapy of the metabolic syndrome: minimizing the emerging crisis in polypharmacy. Nat Rev Drug Discov 5, 295-309 (2006))。
【0003】
ステアロイル−CoAデサチュラーゼ−1(SCD−1)(Δ9−デサチュラーゼともいう)は、転写因子SREBP1Cの制御下で、モノ不飽和脂肪酸の合成を制限する酵素である(Miyazaki, M., Kim, Y.C., Ntambi, J.M. A lipogenic diet in mice with a disruption of the stearoyl-CoA desaturase-1 gene reveals a stringent requirement of endogenous monounsaturated fatty acids for triglyceride synthesis. J Lipid Res 42, 1018-1024 (2001))。マウスにおいてSCD−1遺伝子を無力化すると、遺伝的肥満または食事性肥満に対する耐性が付与され、エネルギー消費の増加、体重減少、およびインスリン感受性に対するレプチンの末梢効果は、SCD−1遺伝子の発現および酵素活性と逆相関している(Cohen, P., Miyazaki, M., Socci, N.D. et al. Role for stearoyl-CoA desaturase-1 in leptin-mediated weight loss. Science 297, 240-243 (2002)、Ntambi, J.M., Miyazaki, M., Stoehr, J.P. et al. Loss of stearoyl-CoA desaturase-1 function protects mice against adiposity. Proc Natl Acad Sci 99, 11482-11486 (2002)、Biddinger, S.B., Miyazaki, M., Boucher, J. et al. Leptin suppresses stearoyl-CoA desaturase-1 by mechanisms independent of insulin and sterol regulatory element-binding protein-1c. Diabetes 55, 2032-2041 (2006))。
【0004】
肥満の発症機序へのSCD−1の関与は、小児におけるパルミトオレイン酸の血漿濃度と腹部脂肪蓄積との相関関係(Okada, T., Furuhashi, N., Kuromori, Y. et al. Plasma palmitoleic acid content and obesity in children. Am J Clin Nutr 82, 747-750 (2005))、肥満成人の骨格筋におけるSCD−1の過剰発現と、肝臓でのβ−酸化を阻害する脂肪酸の分布不良との関連性(Hulver, M.W., Berggren, J.R., Carper, M.J. et al. Elevated stearoyl-CoA desaturase-1 expression in skeletal muscle contributes to abnormal fatty acid partitioning in obese humans. Cell Metab 2, 251-261 (2005))によって裏付けられる。18:1/18:0という血漿比(「不飽和化指標」ともいう)は、ヒトのSCD−1活性のバイオマーカーであると思われ、血漿中トリグリセリド値と相関するとともに、HDL値と反比例的に相関している(Attie, A.D., Krauss, R.M., Gray-Keller, M.P. et al. Relationship between stearoyl-CoA desaturase activity and plasma triglycerides in human and mouse hypertriglyceridemia. J Lipid Res 43, 1899-1907 (2002))。
【0005】
近年、ざ瘡、しゅさ、または過脂漏の、皮膚科学における脂質障害の治療法として、SCD−1インヒビター(米国特許出願公開第2008280916号公報)、および皮脂産生の抑制(国際公開第2009019566号公報)についても述べられている。
【0006】
このような背景から、SCD−1の阻害は、メタボリックシンドロームに関連する肥満症、2型糖尿病、および脂質障害の治療のため、かつ、皮膚の脂質障害に関する皮膚学における治療標的の選択肢の一つであると思われる。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、SCD−1酵素の活性を阻害する2Hピリダジン−3−オンの新規誘導体、その製造、およびその誘導体のヒト治療での利用に関する。
【発明の具体的説明】
【0008】
本発明の化合物は、下記の一般式Iを満たすものである:
【0009】
【化1】

上記式中、
−Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Cl、Brなど)、炭素数1〜4(C−C)の直鎖または分岐鎖アルキル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、アセチルなどの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、
・WはCHを表し、Yは酸素、または−CHN(CH)−、または−NHCH−を表すか、
・Wは窒素を表し、YはC=Oを表し、
−n=m=0のとき、WはCHを表し、YはOまたは−OCH−であり
−n=1、かつm=0のとき、WはCHを表し、Yは−OCH−であり、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHO−を表し、ピリダジノンの(4)または(5)位で分岐していてもよく、R2が水素であるか、
・Uが−(C=O)CHRNR−(R=R=Hであるか、RとRとが互いに独立してHまたはMeであってもよい)であり、Uがピリダジノンの(4)位で分岐している場合、R2は(5)位に位置し、HまたはOMeを表し、Uがピリダジノンの(5)位で分岐している場合、R2はHを表すか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)または(5)または(6)位で分岐していてもよく、R2がHを表すか、
・Uが−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)CHCH−であり、およびピリダジノンの(4)位で分岐していてもよく、R2がHを表す。
−Rは、
・水素か、
・炭素数1〜6(C−C)の直鎖もしくは分岐アルキルラジカル(radical)、または、トリフルオロメチル、フェニル、または炭素数3のアルキニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカル
を表す。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、一般式(I)の化合物は、下記のとおりである:
【0011】
【化2】

−Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Cl、Brなど)、炭素数1〜3(C−C)の直鎖または分岐鎖アルキル、またはトリフルオロメトキシなどの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、
・WはCHを表し、Yは酸素、または−CHN(CH)−を表すか、
・Wは窒素を表し、YはC=Oを表し、
−n=m=0のとき、WはCHを表し、Yは−OCH−であり、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHNH−であり、およびピリダジノンの(4)位で分岐している場合、R2は(5)位に位置し、およびHまたはOMeを表し、Uがピリダジノンの(5)位で分岐している場合、Rは(4)位に位置し、およびHを表しているか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびUがピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐してもよく、およびRがHを表しているか、
・Uが−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)CHCH−であり、およびピリダジノンの(4)位で分岐しており、そのときR2がHを表し、
−Rは、
・水素か、
・炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキルラジカル、さらに詳細にはメチル
を表す。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、一般式(I)の化合物は、下記のとおりのものである。
【0013】
【化3】

−Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Clなど)などの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、WはCHを表し、Yは酸素であり、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHNH−であり、およびピリダジノンの4位で分岐しており、そのときR2がHを表しているか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐していてもよく、そのときRがHを表し、
−Rは、水素またはメチルを表す。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、一般式(I)の化合物は、下記のとおりである:
【0015】
【化4】

−Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Clなど)などの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、WはCHを表し、Yは酸素であ、
−Uは−(C=O)CHNH−を表し、およびピリダジノンの4位で分岐しており、R2はHを表し、
−Rは、水素またはメチルを表し、
ならびに、薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、その様々な異性体と、それらのいずれかの比率での混合物を表す。
【0016】
本発明は、下記から選択されたものであることを特徴とする、一般式Iの化合物に関する。
1:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ−2H−ピリダジン−3−オン、
2:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
3:4−{2−[4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
4:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
5:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
6:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
7:4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
8:4−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
9:4−{2−[4−(2−クロロ−5−ニトロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
10:4−{2−[4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
11:4−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
12:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
13:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
14:4−{2−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
15:4−({2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−アミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
16:5−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
17:5−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
18:5−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
19:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
20:2−メチル−4−(2−オキソ−2−{4−[(2−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−エチルアミノ)−2H−ピリダジン−3−オン、
21:4−(2−{4−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
22:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
23:2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−2−オキソ−アセトアミド、
24:4−{(E)−3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロペニル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
25:4−{3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
26:5−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
27:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
28:4−(2−{4−[(3,4−ジクロロ−ベンジル)−メチル−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
29:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
30:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
31:2−メチル−4−(2−オキソ−2−{4−[(2−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−エチルアミノ)−2H−ピリダジン−3−オン、
32:4−(2−{4−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
33:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−アゼチジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
34:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
35:2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−2−オキソ−アセトアミド、
36:4−{(E)−3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロペニル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
37:4−{3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
38:4−{(R)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
39:4−{(S)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
40:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
41:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
42:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
43:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
44:4−{2−[4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
45:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4,4,4−トリフルオロ−ブチル)−2H−ピリダジン−3−オン、
46:2−ブト−2−イニル−4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
47:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4−メチル−ペンチル)−2H−ピリダジン−3−オン、
48:2−ベンジル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
49:2−イソプロピル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
50:2−ブチル−4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
51:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−5−メトキシ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
52:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
53:4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
54:4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)アミド、
55:4−(2,5−ジメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
56:4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
57:4−(2−メチル−5−イソプロピル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
58:4−(5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
59:4−(2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
60:4−(4−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
61:4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
62:4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
63:4−(2−クロロ−5−ブロモ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
64:4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
65:4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
66:4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
67:4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
68:4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
69:4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
70:4−(2,4,5−トリクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
71:4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
72:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
73:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
74:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−アミド。
【0017】
本発明は、一般式(I)の化合物の薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、一般式(I)の化合物のさまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物までも及ぶ。
【0018】
「異性体」とは、本発明においては、鏡像異性体、および、シス型またはトランス型の異性体を意味する。
【0019】
いずれかの比率の異性体の混合物には、鏡像異性体のラセミ混合物も含まれる。
【0020】
本発明は、一般式(I)の化合物を製造する化学的方法にまでも及ぶ。
【0021】
本発明は、SCD−1酵素のインヒビターとして用いられる一般式(I)の化合物と、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、さまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物にも関する。
【0022】
本発明は、医薬品として用いられる一般式(I)の化合物と、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、さまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物にも関する。
【0023】
本発明は、SCD−1酵素活性のインヒビターを必要とする疾患の治療および/または予防のための医薬品として用いられる一般式(I)の化合物と、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、さまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物にも関する。
【0024】
本発明は、肥満症、糖尿病性脂質異常症(diabetic dyslipidaemia)、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、メタボリックシンドローム、アテローム性動脈硬化症およびその合併症、肝臓脂肪症(hepatic steatosis)、心臓血管系リスクなどの疾患の治療および/または予防のための医薬品として用いられる一般式(I)の化合物と、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、さまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物にも関する。
【0025】
本発明は、皮膚の脂質障害に関連する皮膚疾患、ならびに、バリア機能障害に関連する炎症性および細菌性合併症の治療および/または予防のための医薬品として用いられる一般式(I)の化合物と、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩と、さまざまな異性体と、それらのいずれかの比率での混合物にも関する。
【0026】
皮膚の脂質障害に関連する皮膚疾患は、例えば、ざ瘡、乾癬、多毛症、しゅさである。
【0027】
本発明は、有効成分として一般式(I)の化合物を含むことを特徴とする組成物にも及ぶ。
【0028】
本発明は、好適な賦形剤と、一般式(I)の化合物とを含むことを特徴とする医薬組成物にも関する。
【0029】
合成
本発明の化合物は、後述されている合成ルートを用いるか、または、当業者に既知の合成方法を用いて合成することができる。
【0030】
方法1
一般式Iの化合物の合成は、U=−(C=O)CHRNR−が、ピリダジノンの(4)または(5)位で分岐しており、かつ、R2=Hであるとき、下記の一般式IIの誘導体
【0031】
【化5】

(Rは、トリフルオロメチル、Cl、F、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル、トリフルオロメトキシ、アセチルのうちの一つ以上の基を表し、RおよびR、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)
を下記の一般式IIIの誘導体
【0032】
【化6】

(Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、または、トリフルオロメチル、フェニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルである)
と、バックワルドカップリング(Buchwald coupling)などの操作条件で、触媒(酢酸パラジウム、BINAPなどのホスフィン、および炭酸セシウムなどの塩基など)の存在下、トルエンなどの溶媒中で縮合させ、
上記によって得られた下記の一般式IVの誘導体をパラジウム炭素の存在下、水素下、メタノールなどの溶媒中などの操作条件下で脱ハロゲン化することを特徴とする(スキーム1)。
【0033】
【化7】

スキーム1
【0034】
方法2
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)CHRNR−、−(C=O)CHO−、−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)(CH−であるとき(Uの各定義においては、ピリダジノンの置換位置は、一般式Iの定義と同義である)、下記の一般式VIの誘導体
【化8】

(式中、R、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)
を一般式VII、IX、XIII、XVの化合物(式中、R、R、およびRは、一般式Iの定義と同義であり、Rは、水素、または炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチル、フェニルなどなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表す)、あるいは、一般式XIの化合物(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)とトリエチルアミンなどの塩基の存在下、ジクロロメタンなどの溶媒中、ヒドロキシベンゾトリアゾール、EDCIなどの試薬とのペプチドカップリングの条件などの操作条件で縮合させることを特徴とする(スキーム2)。これによってそれぞれ、式VIII、X、XIV、XVI、およびXIIの最終化合物が得られる。
【化9】

スキーム2
【0035】
方法3
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)CHRNR−または−(C=O)CHO−(ピリダジノンの(4)または(5)位で分岐している)であり、R=Hであるとき、下記の一般式の誘導体
【化10】

または
【化11】

(式中、Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチルもしくはフェニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表し、RおよびRは、一般式Iの定義と同義である)
を下記の一般式XIXのフェノール
【化12】

XIX
(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)
と、光延カップリングの条件などの操作条件で、トリフェニルホスフィンの存在下(化合物XXを得る場合)、または、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートの存在下(化合物XXIを得る場合)、THF中で縮合させて、化合物XXおよびXXIを得ることを特徴とする(スキーム3)。
【0036】
【化13】

スキーム3
【0037】
方法4
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)CHRNR−が、ピリダジノンの(4)位で分岐しており、およびR=Hであるとき、一般式IIの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を一般式XXIIの化合物(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)と、トリエチルアミンの存在下、アセトニトリルなどの操作条件で縮合させて、化合物XXIIIを得ることを特徴とする(スキーム4)。
【0038】
【化14】

スキーム4
【0039】
方法5
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)CHRNR−がピリダジノンの(4)位で分岐しており、およびR=Hであるとき、一般式IIの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を一般式XXIIの化合物(式中、Rは、3,4ジメトキシベンジルまたはベンジルオキシメチルなどの保護基である)と、トリエチルアミンの存在下、アセトニトリルなどの操作条件で縮合させて、化合物XXIIIを得ることを特徴とする(スキーム5)。続いて、この化合物をジクロロメタン中、トリフルオロ酢酸(R3=3,4ジメトキシベンジルの場合)、または、パラジウム炭素の存在下、THF中、水素下(R3=ベンジルオキシメチルの場合)などの条件で脱保護して、化合物XXIVを得る。
【0040】
【化15】

スキーム5
【0041】
方法6
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)CHRNR−がピリダジノンの(4)位で分岐しており、R=Hであるとき、KCOの存在下、DMFなどの操作条件で、一般式XXIVの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を、アルキル化剤RX(式中、Xは、塩素、臭素、またはヨウ素などのハロゲンを表し、Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチル、フェニル、または炭素数3のアルキニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表す)で処理して、化合物XXVを得ることを特徴とする(スキーム6)。
【0042】
【化16】

スキーム6
【0043】
方法7
一般式Iの化合物のこの合成方法は、U=−(C=O)NH−(ピリダジノンの4、5、または6位で分岐している)であり、RがHを表しているとき、一般式VI(式中、R、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)の誘導体を一般式XXVIの化合物(式中、Rは、一般式Iの定義と同義である)と、4−ニトロフェニルクロロホルメート(nitrophenylchloroformiate)、トリエチルアミンの存在下、THF中などの操作条件で縮合させて、化合物XXVIIを得ることを特徴とする(スキーム7)。
【0044】
【化17】

スキーム7
【0045】
望ましい場合、抽出、ろ過、シリカゲルクロマトグラフィー、順相または逆相分液HPLC、結晶化の中から選択した一つ以上の精製法に従って、中間体と最終化合物を精製してよい。
【0046】
上記の方法で用いる粗原料は、市販のものであるか、または、本文献の方法に従って当業者が簡単に得られるものである。
【0047】
下記の例は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明を例示している。
【0048】
元素分析、質量スペクトル、およびNMRによって、化合物の構造を確認している。
【0049】
中間体1:
a)4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジンヒドロクロリド(1a)
【0050】
【化18】

21.6g(107mモル)のBOC−4−ヒドロキシ−ピペリジンを19.1g(118mモル)の2−トリフルオロメチルフェノール、33.8g(128mモル)のトリフェニルホスフィンの存在下、300mLのTHF中に置く。0℃にて、24.3mL(128mモル)のDEADを滴下する。この反応媒質を1時間、周囲温度で攪拌してから、24時間、70℃で加温する。濃縮後、得られた残渣をエーテルに溶解させ、水酸化ナトリウム溶液(1N)で洗浄してから、飽和NaCl溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固してから、石油エーテル−EtO70:30混合物に溶解させて、トリフェニルホスフィンオキシドを除去する。ろ過後、ろ液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、50分で勾配100:0〜80:20)によって精製する。17.8gの透明な油を得る(収率48%)。メルク製TLCシリガゲル60F254、石油エーテル−AcOet 90:10、Rf=0.26。この油を300mLのジクロロメタン中、23mL(309mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を24時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣をAcOEtに溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(1N)で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。11.9gの透明な油を得る(収率94%)。この油を最小限のEtOHに溶解させてから、9mLのHCl溶液(5N、iPrOH中)で処理する。周囲温度で3時間攪拌後、沈殿物をろ過し、エチルエーテルですすいでから乾燥させる。9.6gの中間体1aを白色固体の形状で得る(収率70%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH、90:9:1、Rf=0.26。
【0051】
b)中間体1b〜1m
【0052】
【化19】

中間体1b〜1mの合成は、1aの合成について説明した操作様式に従って、各種フェノールPh−OHを用いて行う。
【0053】
【表1】



【0054】
c)3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジンヒドロクロリド(1n)
【0055】
【化20】

中間体1nの合成は、3−ヒドロキシメチル−1−BOC−ピロリジンを出発物質として、1aの合成について説明した操作様式に従って行う(白色固体、全収率72%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.10。
【0056】
d)3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジンヒドロクロリド(1o)
【0057】
【化21】

5g(21mモル)のベンズヒドリルアゼタン(benzyhydrylazetan)−3−オルを−20℃で50mLのピリジン中に置き、2.5mL(31mモル)のメシルクロリドを滴下する。この反応媒質を1時間、−20℃で攪拌し、6℃で48時間置いてから氷中に注ぐ。形成された沈殿物をろ過し、水ですすいでから、石油エーテルですすぎ、最後に48時間、40℃で乾燥する。6.59gの浅黄色の固体を得る(収率99%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:80:20、Rf=0.48。1.12g(6.94mモル)の2−トリフルオロメチルフェノールを窒素下、16mLのDMF中に置く。0℃にて、0.38g(9.46mモル)のNaH(パラフィン中60%)を少しずつ加える。この反応媒質を10分間、0℃で攪拌してから、上記で得た固体2g(6.31mモル)を少しずつ加える。この反応媒質を5分間、0℃で攪拌してから、1時間、周囲温度で攪拌し、続いてオーバーナイトで80℃にて攪拌する。5mLの水を加え、濃縮乾固した後、得られた残渣を水に溶解させ、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配40分で100:0〜55:45)によって精製する。2.05gの無色油を得る(収率84%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.63。この油を35mLの1,2−ジクロロエタン中、1.73mL(16mモル)の1−クロロエチル1-クロロエチルクロロホルメートの存在下に置いてから、この溶液を8時間、70℃で攪拌する。続いて、35mLのMeOHを加え、その反応媒質をオーバーナイトで70℃にて攪拌する。濃縮乾固後、得られた残渣を石油エーテル中で砕き、ろ過してから、石油エーテル中ですすぐ。これによって、1.10gの中間体1oを浅黄色固体の形状で得る(収率72%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.38。
【0058】
e)3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−アゼチジンヒドロクロリド(1p)
【0059】
【化22】

3g(11.48mモル)のジフェニルメチル−3−(ヒドロキシメチル)アゼチジンを2.55gの(13.02mモル)の2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェノール、および3.72g(14.20mモル)のトリフェニルホスフィンの存在下、70mLのTHF中に置く。0℃にて、2.23mL(14.20mモル)のDEADを滴下する。この反応媒質を1時間、周囲温度で攪拌してから、24時間、70℃で加温する。濃縮後、得られた残渣をCHClに溶解させ、水酸化ナトリウム溶液(1N)で洗浄する。MgSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配50分で100:0〜85:15)によって精製する。5gの黄色油を得る(収率97%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:80:20、Rf=0.39。この油を75mLの1,2−ジクロロエタン中、3.71mL(34.44mモル)の1−クロロエチルクロロホルメートの存在下に置いてから、この溶液を20時間、70℃で攪拌する。続いて、75mLのMeOHを加え、その反応媒質を24時間、70℃で攪拌する。濃縮乾固後、得られた残渣を石油エーテル中で砕き、ろ過してから、石油エーテル中ですすぐ。得られた固体を水に溶解させ、NaHCOで処理してから、CHClで抽出する。MgSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクトマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配50分で100:0:0〜90:9:1)によって精製する。0.69gのベージュ色固体を得る。この固体を最小限のEtOHに溶解させてから、0.52mLのHCl溶液(iPrOH中、5N)で処理する。周囲温度で3時間、攪拌後、沈殿物をろ過し、エチルエーテルですすぎ、乾燥する。これによって、0.691gの中間体1pを白色固体の形状で得る(収率20%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.15。
【0060】
f)(3,4−ジクロロ−ベンジル)−メチル−ピペリジン−4−イル−アミン(1q)
【0061】
【化23】

9.72g(57mモル)のN−カルべトキシ−4−ピペリドンを10g(57mモル)の3,4−ジクロロベンジルアミンの存在下、170mLの1,2−ジクロロエタン中に置く。16.9g(79mモル)のナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを少しずつ加えてから、3.2mLのAcOHを滴下する。この反応媒質を6時間、周囲温度で攪拌してから、6g(28mモル)のナトリウムトリアセトキシボロヒドリドを加える。オーバーナイトで周囲温度にて攪拌後、その反応媒質を60mLの水酸化ナトリウム水溶液(2N)で処理し、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配50分で100:0〜0:100)によって精製する。19.7gの浅黄色油を得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.59。0.4g(9.96mモル)のNaH(パラフィン中60%)を窒素下、33mLのDMF中に置く。0℃にて、上記で得られた油3g(9.06mモル)15mLのDMF中)を滴下する。15分間、周囲温度で攪拌後、0.62mL(9.96mモル)のヨードメタンを加える。オーバーナイトで周囲温度にて攪拌後、その反応媒質を300mLの水で処理し、AcOEtで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。3.46gの黄色油を得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.78。この油を14mLのEtOH中、1.72g(30.8mモル)の水酸化カリウム(事前に6mLの水に溶解させたもの)の存在下に置く。この反応媒質を還流させながら46時間、攪拌してから、HCl水溶液(6N)によってpHを8にする。濃縮乾固後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配40分で100:0:0〜82:17:1)によって精製する。これによって、1.59gの中間体1qを黄色油の形状で得る(収率64%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.24。
【0062】
g)(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペリジン−4−イルメチル−アミンヒドロクロリド(1r)
【0063】
【化24】

6g(23.12mモル)の2−ブロモ−1−クロロ−4−トリフルオロメチル−ベンゼンを8.65mL(41.61mモル)の1−BOC−4−アミノメチル−ピペリジン、3.05g(31.67mモル)のナトリウムtert−ブチレート、1.06g(2.24mモル)のX−Phos、および1.06(2.24mモル)のPd(dba)の存在下、75mLのトルエン中に置く。この反応媒質をオーバーナイトで80℃にて攪拌してから、セライトでろ過し、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配45分で100:0〜80:20)によって精製する。5.96gの黄色油を得る(収率65%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:80:20、Rf=0.68。この油3.47g(8.83mモル)を4mLのジクロロメタン中、4mL(52.98mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣をCHClに溶解させ、水酸化ナトリウム溶液(2N)で洗浄する。MgSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。1.99gのベージュ固体を得る。この固体を最小限のEtOHに溶解させてから、1.35mLのHCl溶液(iPrOH中5N)で処理する。周囲温度で3時間攪拌後、沈殿物をろ過し、エチルエーテルですすいでから乾燥する。これによって、2gの中間体1rを白色固体の形状で得る(収率68%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.18。
【0064】
h)(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペリジン−4−イルメチル−アミンヒドロクロリド(1s)
【0065】
【化25】

中間体1sの合成は、1−ブロモ−2−トリフルオロメチル−ベンゼンを出発物質として、1rの合成のための操作様式に従って行う(白色固体、全収率47%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.23。
【0066】
i)(2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル−メタノンヒドロクロリド(1t)
【0067】
【化26】

16.20g(86.90mモル)のBOC−ピペラジンを窒素下、120mLのCHCl、および23mL(165mモル)のEtN中に置く。0℃にて、17.27g(82.80mモル)の(2−トリフルオロメチル)−ベンゾイルクロリドを滴下し、その反応媒質を30分間、0℃で攪拌してから、2時間、周囲温度で攪拌する。濃縮乾固後、得られた残渣を水に溶解させ、AcOEtで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣を石油エーテル中で砕いてから、ろ過し、すすぎ、真空乾燥する。28.5gのベージュ色固体を得る(収率96%)。メルク製TLCシリガゲル60F254、ヘキサン−AcOEt:50:50、Rf=0.24。この固体を100mLのHCl溶液(iPrOH中5N)の存在下、60mLのEtOH中に置き、その反応媒質を2時間、65℃で攪拌する。濃縮乾固後、得られた残渣を200mLのジエチルエーテル中で砕いてから、ろ過し、すすぎ、真空乾燥する。これによって、22.6gの中間体1tを白色固体の形状で得る(収率96%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.34。
【0068】
j)(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル)−ピペラジン−1−イル−メタノンヒドロクロリド(1u)
【0069】
【化27】

中間体1uの合成は、(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル)−ベンゾイルクロリドを出発物質として、1tの合成について説明した操作様式に従って行う(白色固体、全収率96%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.28。
【0070】
中間体2
a)2−アミノ−1−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エタノン(2a)
【0071】
【化28】

方法A:2.26g(12.92mモル)のBOC−グリシンを4.56g(14.21mモル)のTBTUの存在下、17mLのDMF中に置く。この反応媒質を15分間、周囲温度で攪拌してから、5.4mLのトリエチルアミン(38.76mモル)を加える。45分間、周囲温度で攪拌後、3.17g(12.92mモル)の塩基型の中間体1a(事前に17mLのDMFに溶解させたもの)を滴下する。この反応媒質を48時間、周囲温度で攪拌してから濃縮乾固する。得られた残渣をAcOEtに溶解させ、水で洗浄してから、飽和NaCl溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配35分で100:0:0〜98:1.8:0.2)によって精製する。3.9gの無色油を得る(収率75%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.72。この油を4mLのジクロロメタン中、4.26mL(57.36mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣をCHClに溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(2N)で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。これによって、2.41gの中間体2aを黄色油の形状で得る(収率83%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH、95:4.5:0.5、Rf=0.10。
【0072】
b)(S)−2−アミノ−1−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−プロパン−1−オン(2b)
【0073】
【化29】

方法B:2.43g(12.86mモル)のBOC−L−アラニンを6mL(42.88mモル)のEtN、1.73g(12.86mモル)のHOBt、3g(10.72mモル)の塩基型の中間体1c、2.46g(12.86mモル)のEDCIの存在下、150mLのCHCl中に置く。この反応媒質を24時間、周囲温度で攪拌してから、水で希釈し、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜94:6)によって精製する。4.12gの無色油を得る(収率85%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97:3、Rf=0.54。この油を5mLのジクロロメタン中、3.9mL(52.56mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣をCHClに溶解させ、水酸化ナトリウム水溶液(2N)で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配45分で100:0:0〜85:13.5:1.5)によって精製する。これによって、2.68gの中間体2bを無色油の形状で得る(収率87%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.39。
【0074】
c)中間体2c、2d
【0075】
【化30】

中間体2cおよび2dの合成は、2aまたは2bの合成について説明した操作様式に従って、各種のR−COOH酸を用いて行う。
【0076】
【表2】

【0077】
中間体3
a)4,5−ジクロロ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(3a)
【0078】
【化31】

25g(151mモル)の4,5−ジクロロピリダジノンをステンレススチール製反応装置中、25.13g(181mモル)のKCO、1g(3.03mモル)のテトラブチルアンモニウムブロミド、および14.2mL(227mモル)のヨードメタンの存在下、150mLのアセトニトリル中に置く。この反応媒質を4時間、115℃で攪拌してから、ろ過する。このろ液を濃縮乾固し、続いてAcOEtに溶解させ、酸性水(pH1)中で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって精製する。これによって、19.1gの中間体3aを黄色固体の形状で得る(収率70%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:70:30、Rf=0.48。
【0079】
b)4,5−ジブロモ−2−メチル−2H−ピリダジン−3(3b)
【0080】
【化32】

中間体3bの合成は、4,5−ジブロモピリダジノンを出発原料として、3aの合成について説明した操作様式に従って行う(固体、収率67%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:90:10、Rf=0.50。
【0081】
中間体4
a)(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸のtertブチルエステル(4a)
【0082】
【化33】

1.44g(8.08mモル)の中間体3aを1.06g(8.08mモル)のグリシンのtert−ブチルエステル、0.09g(0.4mモル)の酢酸パラジウム、0.367g(0.58mモル)のBINAP、および2.63g(0.08mモル)のCsCOの存在下、20mLのトルエン中に置く。この反応媒質をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌してから、5時間、70°で攪拌する。濃縮乾固後、残渣をAcOEtに溶解させ、水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって精製する。0.69gの黄色固体を得る(収率30%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:97.5:2.25:0.25、Rf=0.56。この固体を0.07gのパラジウム(炭素上10%)、および0.35mL(2.52mモル)のEtNの存在下、70mLのTHF中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(6バール)で48時間、周囲温度にて攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、残渣をCHClに溶解させ、水で洗浄する。MgSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、99:0.9:0.1)によって精製する。これによって、0.35gの中間体4aを黄色固体の形状で得る(収率65%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:97.5:2.25:0.25、Rf=0.24。
【0083】
b)4−クロロ−5−メトキシ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(4b)
【0084】
【化34】

10g(55.8mモル)の中間体3aを115g(837mモル)のKCOの存在下、725mLのMeOH中に置く。この反応媒質を1時間、還流させながら攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、残渣をCHClに溶解させ、水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配45分で100:0〜60:40)によって精製する。これによって、9.14gの中間体4bを白色固体の形状で得る(収率94%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.36。
【0085】
c)4−アミノ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(4c)
【0086】
【化35】

9.14g(52mモル)の中間体4bを73mLのヒドラジンモノハイドレート中に置く。この反応媒質を3時間、80℃で攪拌してから、100mLの水で希釈し、CHClで抽出した後、AcOEtで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配50分で100:0〜0:100)によって精製する。これによって、4.17gの中間体4cをオレンジ色様固体の形状で得る(収率63%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.16。
【0087】
d)(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸のエチルエステル(4d)
【0088】
【化36】

4.17g(33.3mモル)の中間体4cを10mL(50mモル)のエチルグリオキサレート(トルエン中50%)および1.06g(25重量%)のパラジウム(炭素上10%)の存在下、200mLのエタノール、および8.3mLの濃縮HCl中に置く。この反応媒質を水素雰囲気下(6バール)で20時間、周囲温度にて攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固して、残渣を水に溶解させ、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣を石油エーテル中で砕く(この操作を3回繰り返す)。これによって、7.3gの中間体4dを黄色固体の形状で得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.35。
【0089】
e)(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒロド−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4e)
【0090】
【化37】

方法A:0.34g(1.41mモル)の中間体4dを6mLのジクロロメタン中、0.84mL(11.28mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌する。この媒質を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、90:10)によって精製する。これによって、0.15gの中間体4eを固体の形状で得る(収率58%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rd=0.11。
【0091】
方法B:7.3g(34.5mモル)の中間体4dを160mLのメタノール中に置く。0℃にて、41.5mL(41.5mモル)の水酸化ナトリウム水溶液(1N)を滴下し、その反応媒質を1時間、0℃で攪拌してから、2時間30分、周囲温度で攪拌する。濃縮乾固後、残渣を50mLの水に溶解させ、得られた溶液をHCl水溶液(6N)で酸性化する(pH3)。形成された沈殿物をろ過してから、pH3の水中ですすぎ、リン酸の存在下で真空乾燥する。中間体4eの第1のバッチ(4.95g)を得る。このろ液を濃縮乾固してから、60mLの水中(pH3)で砕き、ろ過し、pH3の水ですすぐ。リン酸の存在下で真空乾燥後、中間体4eの第2のバッチ(0.3g)を得る。これらの2つのバッチを合わせることによって、5.25gの中間体4eを灰色固体の形状で得る(収率83%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:70:29:1、Rf=0.33。
【0092】
f)(5−メトキシ−2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4f)
【0093】
【化38】

1g(5.75mモル)の中間体4bを1mL(7.47mモル)のグリシンのtert−ブチルエステル、0.064g(0.29mモル)のパラジウムアセテート、0.270g(0.43mモル)のBINAP、および3.73g(11.5mモル)のCsCOの存在下、58mLのトルエン中に置く。この反応媒質を24時間、80℃で攪拌してから、0.064g(0.29mモル)のパラジウムアセテート、および0.270gのBINAPを加える。24時間、80℃で攪拌後、0.064g(0.29mモル)のパラジウムアセテート、および0.270gのBINAPを加え、この媒質を24時間、80℃で攪拌する。この反応媒質をAcOEtで希釈し、水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配40分で100:0〜50:50)で2回精製する。0.289gのオレンジ色油を得る(収率19%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.32。この油を5mLのジクロロメタン中、0.48mL(6.44mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を48時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮乾固し、得られた残渣をEtOH(2×20mL)と同時蒸発させる。これによって、0.278gの中間体4fをオレンジ色固体の形状で得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.04。
【0094】
g)[メチル−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミノ]−酢酸(4g)
【0095】
【化39】

5.19g(29.03mモル)の中間体4bを6.33g(34.84mモル)のサルコシンのtertブチルエステルのヒドロクロリド、0.325g(1.45mモル)のパラジウムアセテート、1.31g(2.11mモル)のBINAP、および20.80g(63.86mモル)のCsCOの存在下、50mLのトルエン中に置く。この反応媒質をオーバーナイトで80℃にて攪拌してから、0.325g(1.45mモル)のパラジウムアセテート、および40mLのトルエンを加える。24時間、80℃で攪拌後、その反応媒質を濃縮乾固し、残渣をAcOEtに溶解させ、水中で洗浄してから、NaCl飽和溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜99:1)によって精製する。1.88gの黄色固体を得る(収率18%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:97.5:2.25:0.25、Rf=0.61。この固体を0.188gのパラジウム(炭素上10%)、および0.915mL(6.53mモル)のEtNの存在下、40mLのTHF中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(6バール)で24時間、周囲温度にて攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、残渣をCHClに溶解させ、水で洗浄する。MgSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配40分で100:0:0〜97:2.7:0.3)によって精製する。1.14gの黄色固体を得る(収率68%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.80。この油を11mLのジクロロメタン中、2.6mL(35.37mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を24時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮乾固し、得られた残渣をエタノールと同時蒸発させ、CHCl中で砕き、ろ過し、乾燥する。0.419gの中間体4gをベージュ色固体の形状で得る(収率48%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:80:18:2、Rf=0.09。
【0096】
h)(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4h)
【0097】
【化40】

3.14g(11.72mモル)の中間体3bをステンレススチール製反応装置中、3.2(23.44mモル)のグリシンのtertブチルエステルの存在下、30mLのEtOH中に置く。この反応媒質を15時間、110℃で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜99:1)によって精製する。0.825gの黄色油を得る(収率22%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:97.5:2.25:0.25、Rf=0.23。この油を0.08gのパラジウム(炭素上10%)、および0.36mL(2.58mモル)のEtNの存在下、20mLのTHF中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(6バール)、オーバーナイトで周囲温度にて攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、96:3.6:0.4)によって精製する。0.55gの無色油を得る(収率89%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.68。この油を5mLのCHCl中、1.33mL(17.97mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を26時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮乾固し、得られた残渣をCHCl中で砕き、ろ過してから乾燥する。これによって、0.37gの中間体4hをベージュ色固体の形状で得る(収率89%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:80:20、Rf=0.14。
【0098】
i)(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルオキシ)−酢酸(4i)
【0099】
【化41】

5g(123mモル)のNaH(パラフィン中60%)を窒素下、250mLのTHF中に置く。0℃にて、10.26g(113mモル)のメチルグリコレートを20mLのTHFに溶解させた溶液を滴下し、この反応媒質を2時間30分、周囲温度で攪拌する。17g(94.9mモル)の中間体3aを220mLのTHFに溶解させた溶液を0℃で滴下する。20分間、周囲温度で攪拌後、その媒質を濃縮乾固し、得られた残渣を水に溶解させてから、CHClで抽出する。次いで、有機相を水で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣を100mLのジイソプロピルエーテル中で砕く。得られた沈殿物をろ過し、ジイソプロピルエーテルですすぎ、40℃で乾燥する。14.2gの白色固体を得る(収率65%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:70:30、Rf=0.41。この固体を1.1gのパラジウム(炭素上10%)の存在下、200mLのMeOH、および25mLのCHCl中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(6バール)、21時間、周囲温度で攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、得られた残渣を150mLのジイソプロピルエーテル中で砕く。得られた沈殿物をろ過し、ジイソプロピルエーテル中ですすぎ、40℃で乾燥する。12gの白色固体を得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.18。この固体を250mLのMeOH中に置く。0℃にて、75mL(72.6mモル)の水酸化ナトリウム水溶液)を滴下し、その反応媒質を30分間、0℃で攪拌する。濃縮乾固後、その残渣を100mLの水に溶解させ、得られた溶液をHCl水溶液(6N)で酸性化する(pH2)。形成された沈殿物をろ過してから、pH2の水ですすぎ、リン酸の存在下で真空乾燥する。中間体4iの第1のバッチ(5.44g)を得る。上記のろ液を濃縮乾固してから、15mLの水(pH2)中で砕き、ろ過し、pH2の水ですすぐ。リン酸の存在下で真空乾燥後、中間体4iの第2のバッチ(2.3g)を得る。上記のろ液を濃縮乾固してから、20mLのMeOH中で砕く。得られた固体をろ過して除去し、そのろ液を濃縮乾固後、中間体4iの第3のバッチ(3.9g)を得る。これらの3つのバッチを合わせることによって、11.64gの中間体4iをオレンジ色固体の形状で得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:60:40、Rf=0.16。
【0100】
j)(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルオキシ)−酢酸(4j)
【0101】
【化42】

8g(44.6mモル)の中間体3aを32mLのKOH溶液(8N)の存在下、110mLのヘキサメチルホスホラミド中に置く。この反応媒質を4時間、125℃で攪拌してから、100mLの水で希釈する。CHClで洗浄後、水相をHCl水溶液(6N)で酸性化し、続いて、CHClで洗浄する。この水相を濃縮乾固し、得られた残渣をMeOH中で砕いてからろ過する。このろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリガゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、95:5)によって精製する。4gの白色固体を得る(収率56%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:80:20、Rf=0.43。この固体を2.6mL(27.4mモル)のメチルブロモアセテート、および8.6g(62.2mモル)のKCOの存在下、100mLのDMF中に置く。この反応媒質を24時間、周囲温度で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をCHClに溶解させ、水で洗浄してから、NaCl飽和溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、5.7gの黄色油を得る(収率98%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.57。この油を1gのパラジウム(炭素上10%)の存在下、120mLのMeOH、および10mLのCHCl中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(7バール)で20時間、周囲温度にて攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固して、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜95:5)によって精製する。3.9gのベージュ色固体を得る(収率73%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.36。この固体を90mLのMeOH中に置く。0℃にて、25mL(23.6mモル)の水酸化ナトリウム水溶液(1N)を滴下し、その反応媒質を45分間、周囲温度で攪拌する。濃縮乾固後、残渣を50mLの水に溶解させ、HCl水溶液(6N)を用いて、得られた溶液を酸性化する(pH2)。形成された沈殿物をろ過してから、pH2までの水ですすいで、リン酸の存在下で真空乾燥する。中間体4jの第1のバッチ(3.16g)を得る。上記のろ液を濃縮乾固してから、15mLの水(pH2)中で砕き、ろ過し、pH2の水ですすぐ。リン酸の存在下、真空乾燥後、中間体4jの第2のバッチ(0.2g)を得る。これらの2つのバッチを合わせることによって、3.31gの中間体4jをオレンジ色固体の形状で得る(収率91%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:70:30、Rf=0.17。
【0102】
k)N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−オキサミド酸(4k)
【0103】
【化43】

0.69g(5.52mモル)の中間体4cを7.2mLのピリジン、および5mLのCHCl中に置く。0℃にて、1.23mL(11mモル)のエチルオキサリルクロリドを滴下し、その反応媒質を2時間30分、周囲温度で攪拌してから濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配20分で100:0〜95:5)によって精製する。1.11gの黄色固体を得る収率89%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.70。この油を22.5mLのMeOH中に置く。0℃にて、5.8mL(5.8mモル)の水酸化ナトリウム水溶液(1N)を滴下し、その反応媒質を18時間、周囲温度で攪拌してから濃縮乾固する。残渣を水に溶解させ、AcOEtで洗浄する。水相を濃縮乾固し、15mLの水に溶解させてから、HCl水溶液(6N)によってpH4まで酸性化する。形成された沈殿物をろ過してから、pH4の水ですすぎ、リン酸の存在下で真空乾燥する。中間体4kの第1のバッチ(0.57g)を得る。上記のろ液を濃縮乾固してから、MeOH中で砕く。得られた固体をろ過によって除去し、そのろ液を濃縮乾固後、中間体4kの第2のバッチ(0.40g)を得る。これらの2つのバッチを合わせることによって、0.97gの中間体4kをオレンジ色固体の形状で得る(収率64%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:80:20:1、Rf=0.09。
【0104】
l)トリフルオロ−メタンスルホン酸の2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルエステル(4l)
【0105】
【化44】

3.13g(27.9mモル)のカリウムtert−ブチレートを窒素下、75mLのTHF中に置く。0℃にて、1.16mL(27.9mモル)のMeOHを滴下し、その反応媒質を10分間、0℃で攪拌する。窒素下、事前に40mLのTHFに溶解させた5g(27.9mモル)の中間体3aに、この懸濁液を滴下する。この反応媒質を1時間、0℃で攪拌してから、3時間、周囲温度で攪拌する。60mLの水を加え、その媒質をCHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、95:5)によって精製する。4.45gの白色固体を得る(収率91%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:90:10、Rf=0.53。この固体6.75g(38.6mモル)を0.67gのパラジウム(炭素上10%)、および5.4mLのEtNの存在下、300mLのTHF中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(7バール)、48時間、周囲温度で攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配40分で90:10〜10:90)によって精製する。4.7gの白色固体を得る(収率86%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.15。この固体を19.2g(335mモル)のKOHの存在下、500mLの水中に置く。この反応媒質を24時間、100℃で攪拌してから、HCl水溶液(35%)によってpHを1にする。濃縮乾固後、残渣をCHCl−MeOH(90:10)の混合物中で砕いてから、ろ過する。このろ液を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、95:5)によって精製する。3.9gのピンク色固体を得る(収率92%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:80:18:2、Rf=0.20。この固体1g(7.92mモル)を窒素下、15mLのCHCl中に置く。−9℃にて、1.45mL(10.3mモル)のEtN、続いて1.8mL(10.7mモル)のトリフルオロメタホンスルホン酸無水物を滴下する(最高温度−1℃)。この反応媒質を20分間、−7℃で攪拌してから、5mLのHCl水溶液(1N)で処理する。傾斜後、有機相を水で洗浄してから、NaHCO水溶液(1%)で洗浄し、続いて、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。これによって、1.9gの中間体4lをベージュ色固体の形状で得る(収率93%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.78。
【0106】
m)(E)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アクリル酸のtert−ブチルエステル(4m)
【0107】
【化45】

1.51g(5.85mモル)の中間体4lを1.18g(14mモル)のNaHCO、3.42g(11.7mモル)のテトラブチルアンモニウムクロリド、1.71mL(11.7mモル)のtert−ブチルアクリレート、および0.026g(0.12mモル)のパラジウムアセテートの存在下、35mLのDMF中に置く。この反応媒質を3時間、80℃で攪拌してから、濃縮乾固する。この残渣を150mLのAcOEt、および50mLの水に溶解させてから、セライトでろ過する。このろ液を傾斜し、水で洗浄してから、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって精製する。0.9gの中間体4mを黄色油の形状で得る(収率49%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:90:10、Rf=0.42。
【0108】
n)(E)−3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒロド−ピリダジン−4−イル)−アクリル酸(4n)
【0109】
【化46】

0.9g(3.81mモル)の中間体4mを30mLのジクロロメタン中、1.7mL(22.8mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を3時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣を15mLのCHCl中で砕き、ろ過してから真空乾燥する。これによって、0.39gの中間体4nをベージュ色固体の形状で得る(収率57%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.14。
【0110】
o)3−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−プロピオン酸(4o)
【0111】
【化47】

0.7g(2.96mモル)の中間体4nを0.11gのパラジウム(炭素上10%)の存在下、30mLのMeOH、および5mLのCHCl中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(7バール)、17時間、周囲温度で攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固し、残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配40分で100:0〜90:10)によって精製する。0.29gの無色油を得る(収率41%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:90:10、Rf=0.27。この油を30mLのジクロロメタン中、1.1mL(14.56mモル)のTFAの存在下に置いてから、この溶液を8時間、周囲温度で攪拌する。この媒質を濃縮し、得られた残渣をAcOEtと同時蒸発させる。これによって、0.2gの中間体4oをベージュ色固体の形状で得る(収率91%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.21。
【0112】
中間体5
a)4−(tert−ブチル−ジメチル−シリルオキシ)−ピペリジン(5a)
【0113】
【化48】

7.94g(78.57mモル)の4−ヒドロキシピペリジンを窒素下、175mLのCHCl、および35mLのEtN中に置く。25g(165mモル)のtert−ブチルジメチルシランクロリドを350mLのCHClに溶解させた溶液を0℃で滴下する。この反応媒質をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌してから、2.36g(15.7mモル)のtert−ブチルジメチルシランクロリドを加える。4時間、周囲温度で攪拌後、0.69g(0.55mモル)の4−ジメチルアミノピリジン、および2.36g(15.7mモル)のtert−ブチルジメチルシランクロリドを加える。この反応媒質をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌してから、水で希釈し、CHClで抽出する。MgSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH、勾配50分で100:0:0〜90:9:1)によって精製する。これによって、12.71gの中間体5aを黄色油の形状で得る(収率75%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.47。
【0114】
b)4−[2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−2−オキソ−エチルアミノ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(5b)
【0115】
【化49】

6.32g(34.50mモル)の中間体4eを19.3mL(138mモル)のEtN、5.59g(41.4mモル)のHOBt、および7.93g(41.4mモル)のEDCIの存在下、630mLのCHCl中に置く。9.66g(44.85mモル)の中間体5aを加え、その反応媒質を20時間、周囲温度で攪拌してから、水で希釈し、CHClで抽出する。MgSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配50分で100:0〜94:6)によって精製する。5.75gの無色油を得る(収率43%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.64。この油を11.19g(302mモル)のフッ化アンモニウムの存在下、220mLのMeOH中に置く。この反応媒質を48時間、還流させながら攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配50分で100:0〜90:10)によって精製する。これによって、2.98gの中間体5bを黄色固体の形状で得る(収率74%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.34。
【0116】
c)4−[2−(4−ヒドロキシ−ピペリジン−1−イル)−2−オキソ−エトキシ]−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(5c)
【0117】
【化50】

11.1g(60.2mモル)の中間体4iを窒素下、250mLのDMF中に置く。0℃にて、21.3g(66.3mモル)のTBTU、16.8mL(120mモル)のEtN、6.1g(60.2mモル)の4−ヒドロキシピペリジンの順に加える。この反応媒質を20時間、周囲温度で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜90:10)によって精製する。これによって、10.14gの中間体5cを黄色固体の形状で得る(収率63%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:80:20、Rf=0.59。
【0118】
中間体6
a)6−アミノ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(6a)
【0119】
【化51】

22.47g(150mモル)の3,6−ジクロロピリダジンを50mLの酢酸中に置き、9時間、還流させながら攪拌する。この反応媒質を50mLの水で希釈し、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−AcOEt、勾配45分で100:0〜50:50)によって精製する。16.35gの白色固体を得る(収率82%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.31。この固体8g(61.3mモル)をステンレススチール製反応装置中、10.15g(73mモル)のKCO、0.39g(1.2mモル)のテトラブチルアンモニウムブロミド、および5.8mL(91.9mモル)のヨードメタンの存在下、100mLのアセトニトリル中に置く。この反応媒質を5時間、115℃で攪拌してから、セライトでろ過する。このろ液を濃縮乾固してから、水に溶解させ、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を蒸発させ、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配40分で100:0〜55:45)によって精製する。7.68gの黄色固体を得る(収率87%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:95:5、Rf=0.28。この固体3g(20.7mモル)をステンレススチール製反応装置中、60mLの32%アンモニア中に置く。この反応媒質を60時間、150℃で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配40分で100:0〜90:10)によって2回精製する。これによって、1.35gの中間体6aを黄色固体の形状で得る(収率52%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.31。
【0120】
b)5−アミノ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(6b)
【0121】
【化52】

5g(27.9mモル)の4,5−ジクロロピリダジノンを162mLのヨウ化水素酸(57%)中に置き、その反応媒質を6時間、137℃で攪拌する。ナトリウムチオサルフェート(64g)を500mLの水に溶解させた溶液上に、この反応媒質を注いでから、CHClで抽出する。有機相を水で洗浄してから、NaCl飽和溶液で洗浄し、NaSO上で乾燥する。蒸発後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl)によって2回精製する。5−ヨード誘導体53%と5−クロロ誘導体47%からなる4.3gの白色固体を得る(収率84%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:70:30、Rf=0.45。この固体2g(9.68mモル)をステンレススチール製反応装置中、70mLのアンモニア(32%)の存在下に置き、反応媒質を17時間、110℃で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、勾配50分で100:0〜90:10)2回精製する。これによって、0.45gの中間体6bを白色固体の形状で得る(収率37%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90−10、Rf=0.42。
【0122】
中間体7
a)(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(7a)
【0123】
【化53】

2g(12.20mモル)の4,5−ジクロロピリダジン−3−オンを2.4g(14.29mモル)の(2,4−ジメトキシフェニル)メタノール、4g(15.27mモル)のトリフェニルホスフィンの存在下、100mLのTHF中に置く。0℃にて、2.24mL(14.29mモル)のDEADを滴下し、その反応媒質を7時間、周囲温度で攪拌してから、200mLの水で希釈し、AcOEtで抽出する。有機相をNaCl飽和溶液で洗浄してから、NaSO上で乾燥し、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配50分で90:10〜75:15)によって精製する。1.5gの無色油を得る(収率37%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:80:20、Rf=0.44。0.54g(4.77mモル)のカリウムtert−ブチレートを窒素下、20mLのTHF中に置く。0℃にて、0.19mL(4.77mモル)のMeOHを滴下し、その反応媒質を10分間、0℃で攪拌する。上で得られた油を窒素下、30mLのTHFに事前に溶解させた溶液に、この懸濁液を滴下する。この反応媒質を1時間、0℃で攪拌してから、3時間、周囲温度で攪拌する。12mLの水を加え、その媒質をCHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配40分で100:0〜80:20)によって精製する。1.18gのベージュ色固体を得る(収率80%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:90:10、Rf=0.37。この固体5.5gを1gのパラジウム(炭素上10%)、および2gのEtNの存在下、200mLのTHF中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(1バール)、2時間、周囲温度で攪拌する。セライトでろ過後、そのろ液を濃縮乾固する。4.5gの白色固体を得る(収率87%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.22。この固体を39g(696mモル)のKOHの存在下、600mLの水中に置く。この反応媒質をオーバーナイトで100℃にて攪拌してから、0℃まで冷却し、HCl水溶液(1N)を用いてpHを4〜5にする。得られた沈殿物をろ過してから、真空乾燥する。4gの白色固体を得る(収率89%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.15。この固体を窒素下、150mLのCHCl中に置く。−5℃にて、2.8mL(20mモル)のEtN、3.5mL(20mモル)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物の順に滴下する(最高温度−1℃)。この反応媒質を10分間、−5℃で攪拌してから、200mLの氷水で希釈する。傾斜後、有機相をNaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。6gの黄色油を得る(収率90%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:80:20、Rf=0.37。この油を3.3g(19.76mモル)のグリシンのtert−ブチルエステルの存在下、63mLのEtN、および200mLのCHCN中に置く。この反応媒質を24時間、85℃で攪拌してから、濃縮乾固する。残渣を200mLのCHClに溶解させ、続いて、水で洗浄してから、NaHCO飽和溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配40分で90:10〜75:15)によって精製する。1.5gの無色油を得る(収率26%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.33。この油を50mLのCHCl中、50mLのTFAの存在下に置く。この反応媒質を4時間、40℃で攪拌してから、濃縮乾固する。得られた残渣をジエチルエーテル中で再結晶させてからろ過し、真空乾燥する。これによって、0.8gの中間体7aを白色固体の形状で得る(収率67%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:70:30、Rf=0.40。
【0124】
b)4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(7b)
【0125】
【化54】

4g(100mモル)のNaH(パラフィン中60%)を窒素下、290mLのDMF中に置く。0℃にて、15g(90.9mモル)の4,5−ジクロロピリダジン−3−オンを少しずつ加える。45分間、周囲温度で攪拌後、17g(109mモル)のベンジルオキシメチルクロリドを滴下し、その反応媒質をオーバーナイトで周囲温度にて攪拌する。3mLの水を加え、その反応媒質を濃縮乾固する。残渣を水に溶解させ、CHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。22.8gの白色固体を得る(収率88%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.70。5.74g(51.2mモル)のカリウムtert−ブチレートを窒素下、70mLのTHF中に置く。0℃にて、2.1mL(51.2mモル)のMeOHを滴下し、その反応媒質を20分間、0℃で攪拌する。上で得た白色固体14.6g(51.2mモル)を窒素下、70mLのTHFに事前に溶解させたものに、この懸濁液を滴下する。この反応媒質を1時間、0℃で攪拌してから、2時間30分、周囲温度で攪拌する。100mLの水を加え、その媒質をCHClで抽出する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、勾配50分で95:5〜90:10)によって精製する。10.3gの白色固体を得る(収率72%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:95:5、Rf=0.63。この固体を21g(366mモル)のKOHの存在下、900mLの水中に置く。この反応媒質を3時間、100℃で攪拌してから、HCl水溶液(35%)によってpHを1にする。得られた沈殿物をろ過してから、水ですすぎ、通風オーブンで24時間、40℃にて乾燥する。8.5gの薄いピンク色固体を得る(収率87%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.51。この固体8gを窒素下、100mLのCHCl中に置く。−10℃にて、5.45mL(39mモル)のEtN、6.8mL(40.5mモル)のトリフルオロメタンスルホン酸無水物の順に滴下する(最高温度−2℃)。この反応媒質を15分間、−5℃で攪拌してから、10mLのHCl水溶液(1N)で処理する。傾斜後、有機相を水で洗浄してから、NaHCO水溶液(1%)で洗浄し、NaCl飽和水で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固する。12gのオレンジ色固体を得る(定量的な収率)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.85。この固体9.6g(24mモル)を8.9g(26.4mモル)の中間体1cの存在下、33.5mL(240mモル)のEtN、および600mLのアセトニトリル中に置く。この反応媒質を3時間、85℃で攪拌してから、濃縮乾固する。この残渣を150mLのCHClに溶解させ、水で洗浄し、NaHCO飽和溶液で洗浄してから、NaCl飽和溶液で洗浄する。NaSO上で乾燥後、有機相を濃縮乾固し、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、60:40)によって精製する。8.9gの浅黄色油を得る(収率63%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、石油エーテル−AcOEt:60:40、Rf=0.49。この油を1.75gのパラジウム(炭素上10%)の存在下、300mLのEtOH中に置く。この反応媒質を水素雰囲気中(3バール)、5時間、周囲温度で攪拌してから、セライトでろ過する。蒸発後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH、97:3)によって2回精製する。これによって、3.8gの中間体7bを白色固体の形状で得る(収率58%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.22。
【0126】
逆相フラッシュクロマトグラフィー(C18、水−アセトニトリル、勾配50分で70:30〜0:100)を用いて、0.4gの中間体7bを精製することによって、分析的に純粋なサンプルを得る。
mp=222℃
H NMR(DMSO)ppm:1.56−1.79(m,2H),1.84−2.05(m,2H),3.39−3.57(m,2H),3.61−3.79(m,2H),4.03(d,2H,J=4.40Hz),4.94−5.01(m,1H),6.12(d,1H,J=4.8Hz),6.53−6.59(m,1H),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.59(d,1H,J=4.40Hz),7.62(s,1H),7.69(d,1H,J=8.00Hz),10.62(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【実施例】
【0127】
実施例1:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(1)
【0128】
【化55】

化合物1は、合成方法1に従って製造する。すなわち、0.87g(2.88mモル)の誘導体2aと、0.51g(2.88mモル)の3aを10mLのトルエン中、Pd(OAc)(32mg、0.14mモル)、BINAP(130mg、0.21mモル)、および炭酸セシウム(0.94g、2.88mモル)の存在下に置く。この混合物を還流させながら5時間30分、攪拌する。この反応媒質を濃縮乾固後、得られた残渣をAcOEtに溶解させ、水で洗浄する。MgSO上で乾燥後、有機相を濃縮する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH−NHOH:97.5:2.25:0.25)によって精製する。0.46gの透明油が単離され、結晶化する(収率36%)。メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.61。続いて、この油をステンレススチール製反応装置中、46mgのPd/C、および25mlのMeOHの存在下に置く。この混合物を6バールのH下、周囲温度で17時間置く。ろ過し、濃縮乾固した後、油を回収し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(CHCl−MeOH:97:3)によって精製する。0.29gの黄色固体が単離される(収率71%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.37
mp=50℃
H NMR(CDCl)ppm:1.82−1.96(m,2H),1.97−2.10(m,2H),3.41−3.52(m,2H),3.59−3.69(m,1H),3.78(s,3H),3.90(d,2H,J=4.55Hz),4.11−4.19(m,1H),4.77−4.84(m,1H),5.89(d,1H,J=5.05Hz),6.66−6.74(m,1H),6.98(d,1H,J=8.59Hz),7.03(t,1H,J=7.58Hz),7.49(td,1H,J=7.83Hz,J=1.26Hz),7.54(d,1H,J=4.08Hz),7.60(dd,1H,J=7.83Hz,J=1.26Hz)
MS(+ESI) m/z 411(MH+)
【0129】
実施例2:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(2)
【0130】
【化56】

化合物2は、合成方法2に従って製造する。すなわち、0.50g(2.72mモル)の中間体4eと、塩基型の中間体1b(0.857g、3.26mモル)を30mLのCHCl中、EDCI(0.625g、3.26mモル)、HOBt(0.441g、3.26mモル)、およびEtN(1.51mL、10.88mモル)の存在下に置く。この反応媒質を周囲温度にてオーバーナイトで攪拌してから、水に溶解させ、CHClで抽出する。有機相をMgSO上で乾燥してから、濃縮乾固した後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(勾配CHCl−MeOH:40分で100:0〜93:7)によって精製する。白色固体が単離される(0.807g、収率69%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.49
mp=140℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.57−1.80(m,2H),1.84−2.05(m,2H),3.41−3.51(m,1H),3.52−3.68(m,6H),4.04(d,2H,J=4.54Hz),4.88−4.96(m,1H),6.15(d,1H,J=4.92Hz),6.61−6.68(m,1H),6.93(t,1H,J=8.08Hz),7.36(d,1H,J=11.37Hz),7.59(d,1H,J=4.67Hz),7.69(t,1H,J=7.45Hz)
MS(+ESI) m/z 429(MH+)
【0131】
実施例3:4−{2−[4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(3)
【0132】
【化57】

化合物3は、合成方法3に従って製造する。すなわち、0.7g(2.62mモル)の中間体5bを30mlのTHF中、0℃にて、1.64g(6.28mモル)のPPh、および0.943g(5.24mモル)の3−フルオロ,5−トリフルオロメチルフェノールの存在下に置く。続いて、1.23ml(6.28mモル)のDIADを加え、その反応媒質を5分間、0℃で攪拌してから、周囲温度にてオーバーナイトで攪拌する。濃縮乾固後、得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(勾配CHCl−AcOEt:45分で100:0〜40:60)によって精製してから、C18逆相シリカゲルクロマトグラフィー(勾配CHCN−HO:40分で30:70〜70:30)によって精製する。0.352gの白色固体が単離される(収率15%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.25
mp=175℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.49−1.72(m,2H),1.89−2.06(m,2H),2.31−2.42(m,2H),3.63(s,3H),3.67−3.76(m,1H),3.85−3.94(m,1H),4.03(d,2H,J=4.67Hz),4.78−4.86(m,1H),6.16(d,1H,J=4.92Hz),6.66(t,1H,J=4.42Hz),7.18−7.24(m,2H),7.31(d,1H,J=10.73Hz),7.60(d,1H,J=4.92Hz)
MS(+ESI) m/z 429(MH+)
【0133】
実施例4:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(4)
【0134】
【化58】

化合物4は、塩基型の中間体1c、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率62%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:80:20、Rf=0.13
mp=158℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.57−1.80(m,2H),1.85−2.05(m,2H),3.40−3.56(m,2H),3.59−3.79(m,5H),4.04(d,2H,J=4.9Hz),4.93−5.02(m,1H),6.15(d,1H,J=5.05Hz),6.62−6.68(m,1H),7.34(d,1H,J=8.33Hz),7.60(d,1H,J=4.92Hz),7.62(s,1H),7.69(d,1H,J=8.46Hz)
MS(+ESI) m/z 445(MH+)
【0135】
実施例5:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(5)
【0136】
【化59】

化合物5は、塩基型の中間体1e、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率71%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.40
mp=137℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.57−1.77(m,2H),1.81−2.01(m,2H),3.39−3.58(m,2H),3.59−3.73(m,5H),4.03(d,2H,J=4.40Hz),4.73−4.80(m,1H),6.15(d,1H,J=4.80Hz),6.62−6.67(m,1H),7.52(dd,1H,J=12.80HzおよびJ=7.60Hz),7.59(d,1H,J=4.80Hz),7.84(t,1H,J=9.6Hz)
MS(+ESI) m/z 457(MH+)
【0137】
実施例6:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(6)
【0138】
【化60】

化合物6は、塩基型の中間体1f、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率63%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.50
mp=160℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.77(m,2H),1.84−2.03(m,2H),3.28−3.52(m,2H),3.60−3.79(m,5H),4.04(d,2H,J=4.67Hz),4.82−4.89(m,1H),6.15(d,1H,J=5.05Hz),6.63−6.68(m,1H),7.17(dd,1H,J=8.58HzおよびJ=1.89Hz),7.40(d,1H,J=8.58Hz),7.53(d,1H,J=1.89Hz),7.59(d,1H,J=4.92Hz)
MS(+ESI) m/z 457(MH+)
【0139】
実施例7:4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(7)
【0140】
【化61】

化合物7は、塩基型の中間体1g、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率22%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.59
mp=142℃
H NMR(CDCl)ppm:1.83−2.06(m,4H),3.38−3.49(m,1H),3.59−3.81(m,5H),3.90(d,2H,J=4.04Hz),3.97−4.05(m,1H),7.64−4.71(m,1H),5.89(d,1H,J=4.80Hz),6.67−6.73(m,1H),6.91−6.99(m,2H),7.22(t,1H,J=7.83Hz),7.39(d,1H,J=7.83Hz),7.53(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 377(MH+)
【0141】
実施例8:
4−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(8)
【0142】
【化62】

化合物8は、塩基型の中間体1d、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率33%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.69
mp=159℃
H NMR(CDCl)ppm:1.85−2.05(m,4H),3.41−3.50(m,1H),3.56−3.66(m,1H),3.66−3.75(m,1H),3.78(s,3H),3.90(d,2H,J=4.8Hz),4.04−4.08(m,1H),4.62−4.67(m,1H),5.89(d,1H,J=5.2Hz),6.64−6.72(m,3H),7.33(dd,1H,J=8.8HzおよびJ=6.4Hz),7.54(d,1H,J=5.2Hz)
MS(+ESI) m/z 395(MH+)
【0143】
実施例9:4−{2−[4−(2−クロロ−5−ニトロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(9)
【0144】
【化63】

化合物9は、中間体5b、および2−クロロ−5−ニトロ−フェノールから、合成方法3に従って製造する(収率7%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.19
mp=162℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.60−1.82(m,2H),1.89−2.08(m,2H),3.43−3.57(m,2H),3.60−3.78(m,5H),4.05(d,2H,J=4.80Hz),5.01−5.08(m,1H),6.16(d,1H,J=5.05Hz),6.65(t,1H,J=4.80Hz),7.60(d,1H,J=4.80Hz),7.77(d,1H,J=8.71Hz),7.85(dd,1H,J=8.58HzおよびJ=2.14Hz),8.04(d,1H,J=1.89Hz)
MS(+ESI) m/z 422(MH+)
【0145】
実施例10:4−{2−[4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(10)
【0146】
【化64】

化合物10は、塩基型の中間体1h、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:56%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.58
mp=169℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.46−1.69(m,2H),1.86−2.03(m,2H),3.27−3.40(m,2H),3.63(s,3H),3.65−3.75(m,1H),3.83−3.92(m,1H),4.02(d,2H,J=4.42Hz),4.67−4.75(m,1H),6.15(d,1H,J=4.92Hz),6.65(t,1H,J=4.42Hz),7.03(dd,1H,J=8.84HzおよびJ=2.52Hz),7.33(d,1H,J=2.40Hz),7.52(d,1H,J=8.84Hz),7.59 d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 411(MH+)
【0147】
実施例11:4−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(11)
【0148】
【化65】

化合物11は、塩基型の中間体1i、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:82%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.55
mp=152℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.78(m,2H),1.83−2.04(m,2H),3.38−3.54(m,2H),3.59−3.78(m,5H),4.00−4.07(m,2H),4.73−4.81(m,1H),6.14−6.18(m,1H),6.62−6.68(m,1H),7.29−7.41(m,2H),7.57−7.63(m,2H)
MS(+ESI) m/z 411(MH+)
【0149】
実施例12:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(12)
【0150】
【化66】

化合物12は、塩基型の中間体1j、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:61%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.66
mp=162℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.77(m,2H),1.84−2.04(m,2H),3.38−3.53(m,2H),3.59−3.79(m,5H),4.04(d,2H,J=4.54Hz),4.81−4.89(m,1H),6.16(d,1H,J=5.05Hz),6.62−6.68(m,1H),7.04(dd,1H,J=8.46HzおよびJ=1.76Hz),7.43(d,1H,J=1.76Hz),7.47(d,1H,J=8.46Hz),7.59(d,1H,J=5.05Hz)
MS(+ESI) m/z 411(MH+)
【0151】
実施例13:4−{2−[4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(13)
【0152】
【化67】

化合物13は、塩基型の中間体1k、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:84%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.58
mp=160℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.50−1.62(m,1H),1.63−1.74(m,1H),1.89−2.06(m,2H),3.27−3.41(m,2H),3.63(s,3H),3.66−3.75(m,1H),3.84−3.93(m,1H),4.03(d,2H,J=4.67Hz),4.66−4.74(m,1H),6.16(d,1H,J=5.05Hz),6.65(t,1H,J=4.29Hz),6.74−6.82(m,1H),7.23−7.31(m,2H),7.59(d,1H,J=4.92Hz)
MS(+ESI) m/z 379(MH+)
【0153】
実施例14:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(14)
【0154】
【化68】

化合物14は、中間体5b、および5−フルオロ−2−メチル−フェノールから、合成方法3に従って製造する(収率:15%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.16
mp=176℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.53−1.75(m,2H),1.83−2.03(m,2H),2.12(s,3H),3.38−3.52(m,2H),3.60−3.70(m,4H),3.71−3.81(m,1H),4.00−4.07(m,2H),4.65−4.74(m,1H),6.16(d,1H,J=4.67Hz),6.62−6.70(m,2H),6.96(d,1H,J=11.49Hz),7.12−7.19(m,1H),7.60(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 375(MH+)
【0155】
実施例15:2−メチル−4−{2−[4−(2−ニトロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(15)
【0156】
【化69】

化合物15は、中間体5b、および2−ニトロ−フェノールから、合成方法3に従って製造する(収率:24%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:80:20、Rf=0.22
mp=160℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.59−1.80(m,2H),1.83−2.03(m,2H),3.42−3.51(m,1H),3.53−3.66(m,6H),4.04(d,2H,J=4.4Hz),4.90−4.98(m,1H),6.15(d,1H,J=5.2Hz),6.65(t,1H,J=4.8Hz),7.12(t,1H,J=8.0Hz),7.47(d,1H,J=8.4Hz),7.59(d,1H,J=5.2Hz),7.64(t,1H,J=8.0Hz),7.86(d,1H,J=8.0Hz)
MS(+ESI) m/z 388(MH+)
【0157】
実施例16:4−{2−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(16)
【0158】
【化70】

化合物16は、4−(5−イソプロピル−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン(1aについて説明した方法に従って得たもの)、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:18%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、AcOEt:100、Rf=0.52
mp=159℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.18(d,6H,J=6.8Hz),1.55−1.75(m,2H),1.83−2.01(m,2H),2.11(s,3H),2.82(spt,1H,J=7.2Hz),3.39−3.54(m,2H),3.60−3.76(m,5H),4.03(d,2H,J=5.2Hz),4.63−4.70(m,1H),6.15(d,1H,J=5.2Hz),6.66(t,1H,J=4.4Hz),6.71(dd,1H,J=7.6HzおよびJ=1.2Hz),6.85(d,1H,J=1.2Hz),7.04(d,1H,J=8.0Hz),7.60(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+APCI) m/z 399(MH+)
【0159】
実施例17:4−({2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−アミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(17)
【0160】
【化71】

化合物17は、塩基型の中間体1c、および中間体4gから、合成方法2に従って製造する(収率:63%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97:3、Rf=0.16
H NMR(DMSO−d)ppm:1.50−1.63(m,1H),1.66−1.78(m,1H),1.80−1.91(m,1H),1.94−2.04(m,1H),2.91(s,3H),3.33−3.42(m,2H),3.51−3.71(m,5H),4.86−5.05(m,3H),6.20(d,1H,J=5.2Hz),7.33(d,1H,J=8.4Hz),7.57(d,1H,J=5.2Hz),7.59−7.61(m,1H),7.69(d,1H,J=8.4Hz)
MS(+ESI) m/z 459(MH+)
【0161】
実施例18:4−({2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−アミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(18)
【0162】
【化72】

化合物18は、塩基型の中間体1g、および中間体4gから、化合物法2に従って製造する(収率:47%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97:3、Rf=0.15
H NMR(DMSO−d)ppm:1.50−1.62(m,1H),1.64−1.76(m,1H),1.78−1.80(m,1H),1.91−2.02(m,1H),2.91(s,3H),3.32−3.40(m,2H),3.52−3.69(m,5H),4,71−4.77(m,1H),4.90(d,1H,J=16.80Hz),5.02(d,1H,J=16.80Hz),6.21(d,1H,J=5.30Hz),6.94−6.98(m,1H),7.23−7.32(m,2H),7.43(dd,1H,J=8.08HzおよびJ=1.14Hz),7.57(d,1H,J=5.17Hz)
MS(+ESI) m/z 391(MH+)
【0163】
実施例19:2−メチル−5−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(19)
【0164】
【化73】

化合物19は、塩基型の中間体1a、および中間体4hから、合成方法2に従って製造する(収率:40%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.55
mp=245〜260℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.79(m,2H),1.83−2.04(m,2H),3.39−3.50(m,5H),3.51−3.65(m,2H),3.97(d,2H,J=4.8Hz),4.86−4.93(m,1H),5.60(d,1H,J=2.4Hz),6.91(t,1H,J=4.8Hz),7.09(t,1H,J=7.6Hz),7.36(d,1H,J=8.8Hz),7.59−7.65(m,2H),7.73(d,1H,J=2.8Hz)
MS(+ESI) m/z 411(MH+)
【0165】
実施例20:5−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(20)
【0166】
【化74】

化合物20は、塩基型の中間体1d、および中間体4hから、合成方法2に従って製造する(収率:27%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.70
mp=224℃
RMN H NMR(DMSO−d)ppm:1.54−1.77(m,2H),1.84−2.03(m,2H),3.37−3.52(m,5H),3.60−3.78(m,2H),3.97(d,2H,J=4.80Hz),4.76−4.84(m,1H),5.60(d,1H,J=2.40Hz),6.83(td,1H,J=8.46HzおよびJ=2.77Hz),6.91(t,1H,J=4.67Hz),7.27(dd,1H,J=10.99HzおよびJ=2.77Hz),7.47(dd,1H,J=8.71HzおよびJ=6.18Hz),7.73(d,1H,J=2.52Hz)
MS(+APCI) m/z 395(MH+)
【0167】
実施例21:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメトキシ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エトキシ}−2H−ピリダジン−3−オン(21)
【0168】
【化75】

化合物21は、中間体5cおよび2−トリフルオロメトキシ−フェノールから、合成方法3に従って製造する(収率:20%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.35
mp=126℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.52−1.63(m,1H),1.66−1.78(m,1H),1.86−2.05(m,2H),3.33−3.44(m,2H),3.53−3.75(m,5H),4.71−4.80(m,1H),5.01(s,2H),6.68(d,1H,J=4.80Hz),6.99−7.06(m,1H),7.32−7.38(m,3H),7.74(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 428(MH+)
【0169】
実施例22:4−{2−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(22)
【0170】
【化76】

化合物22は、中間体5cおよび2−クロロ−4−フルオロ−フェノールから、合成方法3に従って製造する(収率:18%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.35
mp=135℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.54−1.66(m,1H),1.68−1.79(m,1H),1.81−1.91(m,1H),1.93−2.03(m,1H),3.32−3.46(m,2H),3.55−3.74(m,5H),4.65−4.73(m,1H),5.01(s,2H),6.68(d,1H,J=5.20Hz),7.17(td,1H,J=8.40HzおよびJ=2.80Hz),7.30(dd,1H,J=9.20HzおよびJ=5.20Hz),7.45(dd,1H,J=8.40HzおよびJ=3.20Hz),7.74(d,1H,J=5.20Hz)
MS(+APCI) m/z 396(MH+)
【0171】
実施例23:4−{2−[4−(2−アセチル−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(23)
【0172】
【化77】

化合物23は、中間体5cおよび1−(4−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−エタノンから、合成方法3に従って製造する(収率:17%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.25
mp=192℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.70(m,1H),1.73−1.85(m,1H),1.93−2.12(m,2H),2.54(s,3H),3.32−3.41(m,2H),3.59−3.69(m,4H),3.77−3.86(m,1H),4.82−4.90(m,1H),5.02(s,2H),6.68(d,1H,J=4.80Hz),6.85(td,1H,J=8.00HzおよびJ=2.00Hz),7.22(dd,1H,J=11.60HzおよびJ=1.60Hz),7.66−7.72(m,1H),7.74(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 404(MH+)
【0173】
実施例24:5−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオトメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(24)
【0174】
【化78】

化合物24は、塩基型の中間体1c、および中間体4jから、合成方法2に従って製造する(収率:53%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.40
mp=176℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.68(m,1H),1.70−1.82(s,1H),1.85−1.94(m,1H),1.95−2.06(m,1H),3.32−3.51(m,2H),3.52−3.63(m,4H),3.64−3.75(m,1H)4.92−5.05(m,3H),6.32(d,1H,J=2.90Hz),7.34(d,1H,J=8.21Hz),7.61(s,1H),7.69(d,1H,J=8.33Hz),7.80(d,1H,J=2.78Hz)
MS(+APCI) m/z 446(MH+)
【0175】
実施例25:5−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(25)
【0176】
【化79】

化合物25は、塩基型の中間体1j、および中間体4jから、合成方法2に従って製造する(収率:86%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.30
mp=163℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.54−1.65(m,1H),1.68−1.79(m,1H),1.84−1.93(m,1H),1.94−2.04(m,1H),3.33−3.46(m,2H),3.52−3.62(m,4H),3.65−3.75(m,1H),4.80−4.87(m,1H),5.00(s,2H),6.31(d,1H,J=2.8Hz),7.04(dd,1H,J=8.8HzおよびJ=2.4Hz),7.42(d,1H,J=2.4Hz),7.47(d,1H,J=8.4Hz),7.80(d,1H,J=2.8Hz)
MS(+APCI) m/z 412(MH+)
【0177】
実施例26:5−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(26)
【0178】
【化80】

化合物26は、塩基型の中間体1i、および中間体4jから、合成方法2に従って製造する(収率:83%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.30
mp=140℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.52−1.66(m,1H),1.67−1.79(m,1H),1.82−2.04(m,2H),3.31−3.47(m,2H),3.52−3.61(m,4H),3.62−3.72(m,1H),4.72−4.80(m,1H),5.00(s,2H),6.31(d,1H,J=2.8Hz),7.30(d,1H,J=8.8Hz),7.37(dd,1H,J=9.2HzおよびJ=2.4Hz),7.59(d,1H,J=2.4Hz),7.79(d,1H,J=2.8Hz)
MS(+APCI) m/z 412(MH+)
【0179】
実施例27:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(27)
【0180】
【化81】

化合物27は、塩基型の中間体1o、および中間単4eから、合成方法2に従って製造する(収率:35%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.52
mp=122℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.72−1.85(m,2H),1.93−2.04(m,2H),3.45−3.56(m,2H),3.63−3.75(m,5H),4.97−5.04(m,1H),7.33(d,1H,J=8.21Hz),7.60−7.63(m,1H),7.70(d,1H,J=8.33Hz),7.89(d,1H,J=4.67Hz),8.02(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 383(MH+)
【0181】
実施例28:4−(2−{4−[(3,4−ジクロロ−ベンジル)−メチル−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(28)
【0182】
【化82】

化合物28は、中間体1qおよび中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:49%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、RF=0.24
mp=155℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.27−1.42(m,1H),1.43−1.58(m,1H),1.72−1.84(m,2H),2.10(s,3H),2.57−2.74(m,2H),2.93−3.05(m,1H),3.55(s,2H),3.62(s,3H),3.86−4.08(m,3H),4.37−4.48(m,1H),6.13−6.19(m,1H),6.61−6.68(m,1H),7.28−7.34(m,1H),7.53−7.63(m,3H)
MS(+ESI) m/z 438(MH+)
【0183】
実施例29:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(29)
【0184】
【化83】

化合物29は、塩基型の中間体1u、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:68%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.65
mp=210℃
H NMR(DMSO−d)ppm:3.03−3.26(m,2H),3.34−3.80(m,9H),3.98−2.03および4.05−4.10(2つのピーク,2H),6.06および6.15(2つの二重線,1H,J=4.2Hz),6.62−6.67(m,1H),7.49−7.62(m,3H),7.60−7.96(m,1H)
MS(+ESI) m/z 442(MH+)
【0185】
実施例30:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(30)
【0186】
【化84】

化合物30は、塩基型の中間体1t、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:69%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.57
mp=170℃
H NMR(DMSO−d)ppm:3.01−3.22(m,2H),3.34−3.48(m,3H),3.51−3.81(m,6H),3.96−4.01および4.05−4.10(2つのピーク、2H),6.05および6.16(2つの二重線、1H,J=4.2Hz),6.62−6.67(m,1H),7.50−7.62(m,2H),7.64−7.70(m,1H),7.73−7.80(m,1H),7.81−7.86(m,1H)
MS(+ESI) m/z 424(MH+)
【0187】
実施例31:2−メチル−4−(2−オキソ−2−{4−[(2−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−エチルアミノ)−2H−ピリダジン−3−オン(31)
【0188】
【化85】

化合物31は、塩基型の中間体1s、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:63%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.71
mp=182℃
H NMR(DMSO−d)ppm:0.95−1.21(m,2H),1.65−1.79(m,2H),1.83−1.97(m,1H),2.56−2.68(m,1H),2.91−3.02(m,1H),3.05−3.14(m,2H),3.62(s,3H),3.82−4.06(m,3H),4.31−4.41(m,1H),5.45−5.53(m,1H),6.15(d,1H,J=5.2Hz),6.61−6.70(m,2H),6.84(d,1H,J=8.4Hz),7.35−7.43(m,2H),7.59(d,1H,J=4.2Hz)
MS(+ESI) m/z 424(MH+)
【0189】
実施例32:4−(2−{4−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(32)
【0190】
【化86】

化合物32は、中間体1rおよび中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:46%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.50
mp=64℃
H NMR(DMSO−d)ppm:0.98−1.26(m,2H),1.68−1.81(m,2H),1.82−1.96(m,1H),2.58−2.69(m,1H),2.93−3.04(m,1H),3.06−3.18(m,2H),3.62(s,3H),3.82−4.06(m,3H),4.32−4.42(m,1H),5.87(t,1H,J=5.6Hz),6.15(d,1H,J=4.2Hz),6.65(t,1H,J=4.4Hz),6.85(d,1H,J=8.0Hz),6.92(s,1H),7.46(d,1H,J=8.0Hz),7.59(d,1H,J=5.2Hz)
MS(+ESI) m/z 458(MH+)
【0191】
実施例33:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−アゼチジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(33)
【0192】
【化87】

化合物33は、塩基型の中間体1p、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:47%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.70
mp=174℃
H NMR(DMSO−d)ppm:3.05−3.15(m,1H),3.62(s,3H),3.75−3.83(m,3H),4.00−4.10(m,2H),4.28−4.38(m,3H),6.04(d,1H,J=5.2Hz),6.68(t,1H,J=4.8Hz),7.34(dd,1H,J=8.0HzおよびJ=1.2Hz),7.50(d,1H,J=1.6Hz),7.57(d,1H,J=4.8Hz),7.68(dd,1H,J=8.4HzおよびJ=0.8Hz)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0193】
実施例34:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(34)
【0194】
【化88】

化合物34は、塩基型の中間体1n、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:16%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−AcOH:90:9:1、Rf=0.71
mp=183℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.72−2.19(m,2H),2.65−2.83(m,1H),3.34−3.42(m,2H),3.47−3.75(m,5H),3.87−3.99(m,2H),4.12−4.23(m,2H),6.10(d,1H,J=4.8Hz),6.62(t,1H,J=5.2Hz),7.31−7.36(m,1H),7.45−7.49(m,1H),7.57(dd,1H,J=4.8HzおよびJ=3.6Hz),7.68(d,1H,J=8.0Hz)
MS(+ESI) m/z 445(MH+)
【0195】
実施例35:2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−2−オキソ−アセトアミド(35)
【0196】
【化89】

化合物35は、塩基型の中間体1c、および中間体4kから、合成方法2に従って製造する(収率:27%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:80:20、Rf=0.51
mp=205℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.72−1.85(m,2H),1.93−2.04(m,2H),3.45−3.56(m,2H),3.63−3.75(m,5H),4.97−5.04(m,1H),7.33(d,1H,J=8.21Hz),7.60−7.63(m,1H),7.70(d,1H,J=8.33Hz),7.89(d,1H,J=4.67Hz),8.02(d,1H,J=4.80Hz),10.78(s,1H)
MS(+ESI) m/z 459(MH+)
【0197】
実施例36:4−{(E)−3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロペニル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(36)
【0198】
【化90】

化合物36は、塩基型の中間体1c、中間体4nから、合成方法2に従って製造する(収率:82%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.45
mp=154℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.59−1.78(m,2H),1.89−2.05(m,2H),3.52−3.68(m,2H),3.72(s,3H),3.75−3.88(m,2H),4.94−5.03(m,1H),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.45(d,1H,J=15.20Hz),7.62(s,1H),7.70(d,1H,J=8.40Hz),7.78(d,1H,J=4.40Hz),7.89(d,1H,J=15.20Hz),7.97(d,1H,J=4.40Hz)
MS(+ESI) m/z 442(MH+)
【0199】
実施例37:4−{3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(37)
【0200】
【化91】

化合物37は、塩基型の中間体1c、および中間体4oから、合成方法2に従って製造する(収率:88%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.45
H NMR(DMSO−d)ppm:1.51−1.71(m,2H),1.81−1.98(m,2H),2.60−2.72(m,4H),3.38−3.48(m,2H),3.61−3.75(m,5H),4.90−4.98(m,1H),7.28(d,1H,J=4.40Hz),7.33(dd,1H,J=8.00HzおよびJ=0.80Hz),7.60(d,1H,J=1.20Hz),7.69(d,1H,J=8.40Hz),7.80(d,1H,J=4.00Hz)
MS(+ESI) m/z 444(MH+)
【0201】
実施例38:4−{(R)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(38)
【0202】
【化92】

化合物38は、合成方法4に従って製造する。すなわち、0.5g(1.93mモル)の中間体4lを2.69ml(19.3mモル)のEtNの存在下の0.742g(2.12mモル)の中間体2dの存在下、30mLのアセトニトリル中に置く。この反応媒質を85℃まで3時間、加温する。濃縮乾固後、残渣をジクロロメタンに溶解させ、水で洗浄してから、重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄し、続いて食塩水で洗浄する。有機相をMgSO上で乾燥してから、濃縮乾固する。得られた残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル−AcOEt、45分で100:0〜10:90)によって精製する。0.201gの白色固体が単離される(収率:23%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.43
mp=70℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.26(d,3H,J=6.4Hz),1.54−1.77(m,2H),1.84−2.05(m,2H),3.36−3.55(m,2H),3.56−3.89(m,5H),4.58−4.69(m,1H),4.91−5.03(m,1H),6.23(t,1H,J=4.4Hz),6.66(d,1H,J=7.6Hz),7.34(d,1H,J=8.4Hz),7.58−7.63(m,2H),7.69(d,1H,J=8.0Hz)
MS(+ESI) m/z 459(MH+)
【0203】
実施例39:4−{(S)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(39)
【0204】
【化93】

化合物39は、中間体4lおよび中間体2bから、合成方法4に従って製造する(収率:22%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.43
mp=70℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.26(d,3H,J=6.4Hz),1.54−1.77(m,2H),1.84−2.05(m,2H),3.36−3.55(m,2H),3.56−3.89(m,5H),4.58−4.69(m,1H),4.91−5.03(m,1H),6.23(t,1H,J=4.4Hz),6.66(d,1H,J=7.6Hz),7.34(d,1H,J=8.4Hz),7.58−7.63(m,2H),7.69(d,1H,J=8.4Hz)
MS(+ESI) m/z 459(MH+)
【0205】
実施例40:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(40)
【0206】
【化94】

化合物40は、中間体7bについて説明した合成方法5に従って、製造する(収率:59%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.40
mp=222℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.68(m,1H),1.69−1.79(m,1H),1.86−1.95(m,1H),1.96−2.05(m,1H),3.41−3.56(m,2H),3.62−3.78(m,2H),4.03(d,2H,J=4.40Hz),4.94−5.01(m,1H),6.12(d,1H,J=4.80Hz),6.56(t,1H,J=3.60Hz),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.59(d,1H,J=4.40Hz),7.62(s,1H),7.70(d,1H,J=8.00Hz),12.62(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0207】
実施例41:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(41)
【0208】
【化95】

化合物41は、中間体7aおよび中間体1jから、合成方法2に従って製造する(収率:50%)。
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.77(m,2H),1.84−2.04(m,2H),3.53−3.37(m,2H),3.61−3.80(m,2H),3.98−4.07(m,2H),4.80−4.89(m,1H),6.10−6.16(m,1H),6.52−6.59(m,1H),7.04(d,1H,J=8.80Hz),7.43(s,1H),7.37(d,1H,J=8.40Hz),7.56−7.62(m,1H),12.62(s,1H)
MS(+ESI) m/z 398(MH+)
【0209】
実施例42:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(42)
【0210】
【化96】

化合物42は、中間体7aおよび中間体1fから、合成方法2に従って製造する(収率41%)。
H NMR(DMSO−d)ppm:1.54−1.77(m,2H),1.84−2.02(m,2H),3.37−3.52(m,2H),3.60−3.79(m,2H),3.98−4.06(m,2H),4.81−4.90(m,1H),6.10−6.15(m,1H),6.52−6.59(m,1H),7.17(d,1H,J=8.40Hz),7.40(d,1H,J=8.80Hz),7.53(s,1H),7.57−7.61(m,1H),12.63(s,1H)
MS(+ESI) m/z 441(MH+)
【0211】
実施例43:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(43)
【0212】
【化97】

化合物43は、中間体7aおよび中間体1eから、合成方法2に従って製造する(収率:36%)。
H NMR(DMSO−d)ppm:1.56−1.76(m,2H),1.81−2.01(m,2H),3.45−3.74(m,4H),3.99−4.06(m,2H),4.72−4.79(m,1H),6.09−6.15(m,1H),6.51−6.58(m,1H),7.48−7.56(m,1H),7.62−7.56(m,1H),7.80−7.87(m,1H),12.62(s,1H)
MS(+ESI) m/z 444(MH+)
【0213】
実施例44:4−{2−[4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(44)
【0214】
【化98】

化合物44は、中間体7aおよび4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン(1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法2を適用して製造する(収率:36%)。
RMN H(DMSO−d)ppm:1.50−1.73(m,2H),1.88−2.05(m,2H),3.33−3.44(m,2H),3.66−3.77(m,1H),3.83−3.92(m,1H),3.99−4.05(m,2H),4.74−4.84(m,1H),6.13(d 1H,J=4.4Hz),6.63−6.60(m,1H),7.26−7.36(m,3H),7.52(t,1H,J=7.20Hz),7.59(d,1H,J=4.4Hz),12.63(s,1H)
MS(+ESI) m/z 396(MH+)
【0215】
実施例45:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4,4,4−トリフルオロ−ブチル)−2H−ピリダジン−3−オン(45)
【0216】
【化99】

化合物45は、合成方法6に従って製造する。すなわち、0.3g(0.7mモル)の中間体7bを10mLのDMF中、0.13g(0.94mモル)のKCOの存在下に置いてから、0.222g(0.90mモル)の1,1,1−トリフルオロ−4−ヨード−ブタンの存在下に置き、80℃で32時間攪拌する。濃縮乾固後、残渣を水に溶解させ、AcOEtで抽出する。有機相を食塩水中で洗浄し、NaSO上で乾燥してから、濃縮乾固する。この残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(勾配CHCl−MeOH:30分で100:0〜99:1)によって精製する。0.250gの化合物45が回収される(収率:67%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.70
H NMR(DMSO−d)ppm:1.56−1.80(m,2H),1.87−2.06(m,4H),2.22−2.38(m,2H),3.40−3.57(m,2H),3.62−3.80(m,2H),4.02−4.08(m,2H),4.12(t,2H,J=7.07Hz),4.94−5.05(m,1H),6.16(d,1H,J=5.05Hz),6.65−6.71(m,1H),7.34(d,1H,J=8.34Hz),7.62(s,1H),7.65(d,1H,J=4.80Hz),7.70(d,1H,J=8.33Hz)
MS(+ESI) m/z 541(MH+)
【0217】
実施例46:2−ブト−2−イニル−4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(46)
【0218】
【化100】

化合物46は、中間体7b、および1−ブロモ−ブト−2−インから、合成方法6に従って製造する(収率:9%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.65
H NMR(DMSO−d)ppm:1.57−1.69(m,1H),1.69−1.80(m,4H),1.85−2.05(m,2H),3.40−3.55(m,2H),3.62−3.79(m,2H),4.05(d,2H,J=4.40Hz),4.77(s,2H),4.94−5.02(m,1H),6.15(d,1H,J=4.80Hz),6.67−6.72(m,1H),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.60−7.66(m,2H),7.70(d,1H,J=8.40Hz)
MS(+ESI) m/z 483(MH+)
【0219】
実施例47:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4−メチル−ペンチル)−2H−ピリダジン−3−オン(47)
【0220】
【化101】

化合物47は、中間体7b、および1−ブロモ−4−メチル−ペンタンから、合成方法6に従って製造する(収率:33%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.70
H NMR(DMSO−d)ppm:0.84(d,6H,J=6.80Hz),1.11−1.19(m,2H),1.47−1.79(m,5H),1.86−2.04(m,2H),3.41−3.55(m,2H),3.62−3.79(m,2H),3.96−4.07(m,4H),4.93−5.02(m,1H),6.14(d,1H,J=4.80Hz),6.65(t,1H,J=4.40Hz),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.60−7.64(m,2H),7.69(d,1H,J=8.40Hz)
MS(+ESI) m/z 515(MH+)
【0221】
実施例48:2−ベンジル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−2−オン(48)
【0222】
【化102】

化合物48は、(2−ベンジル−3−オキソ−2,3−ジヒロド−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4eについての操作様式に従って、ベンジルブロミドを用いて、ピリダジノンの2位の窒素をアルキル化して得たもの)、および塩基型の中間体1aから、合成方法2に従って製造する(収率:30%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.41
mp=80℃
RMN H(DMSO−d)ppm:1.58−1.80(m,2H),1.83−2.05(m,2H),3.42−3.52(m,1H),3.53−3.67(m,3H),4.05(d,2H,J=4.55Hz),4.87−4.94(m,1H),5.53(s,2H),6.17(d,1H,J=5.05Hz),6.66−6.72(m,1H),7.09(t,1H,J=7.70Hz),7.23−7.39(m,6H),7.58−7.67(m,3H)
MS(+ESI) m/z 487(MH+)
【0223】
実施例49:2−イソプロピル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(49)
【0224】
【化103】

化合物49は、(2−イソプロピル−3−オキソ−2,3−ジヒロド−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4eについての操作様式に従って、2−ヨード−プロパンを用いてピリダジノンの2位の窒素をアルキル化して得たもの)、および塩基型の中間体1aから、合成方法2に従って製造する(収率:69%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:95:4.5:0.5、Rf=0.40
mp=180℃
H NMR(CDCl)ppm:1.30(d,6H,J=6.57Hz),1.81−1.96(m,2H),1.97−2.12(m,2H),3.37−3.51(m,2H),3.56−3.67(m,1H),3.77−3.82(m,2H),4.12−4.20(m,1H),4.82(s br.,1H),5.24(spt,1H,J=6.56Hz),5.54−5.63(m,2H),6.99(d,1H,J=8.33Hz),7.04(t,1H,J=7.57Hz),7.45−7.53(m,2H),7.61(d,1H,J=7.57Hz)
MS(+ESI) m/z 439(MH+)
【0225】
実施例50:2−ブチル−4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン(50)
【0226】
【化104】

化合物50は、(2−ブチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イルアミノ)−酢酸(4eについての操作様式に従って、1−ヨード−ブタンを用いてピリダジノンの2位の窒素をアルキル化して得たもの)、および塩基型の中間体1gから、合成方法2に従って製造する(収率:34%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH−NHOH:90:9:1、Rf=0.75
mp=82℃
H NMR(CDCl)ppm:0.95(t,3H,J=7.32Hz),1.38(m,2H),1.79(qt,2H,J=7.58Hz),1.83−2.05(m,4H),3.39−3.49(m,1H),3.59−3.78(m,2H),3.89(d,2H,J=4.54Hz),3.96−4.05(m,1H),4.15(t,2H,J=7.32Hz),4.64−4.70(m,1H),5.87(d,1H,J=4.80Hz),6.66−6.73(m,1H),6.91−6.99(m,2H),7.21(t,1H,J=7.83Hz),7.39(d,1H,J=7.58Hz),7.55(d,1H,J=4.80Hz)
MS(+ESI) m/z 419(MH+)
【0227】
実施例51:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−5−メトキシ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン(51)
【0228】
【化105】

化合物51は、塩基型の中間体1c、および中間体4eから、合成方法2に従って製造する(収率:21%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、AcOEt:100、Rf=0.26
mp=60℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.56−1.77(m,2H),1.84−2.03(m,2H),3.34−3.40(m,1H),3.41−3.50(m,1H),3.53−3.63(m,4H),3.68−3.79(m,4H),4.33(d,2H,J=5.68Hz),4.94−5.01(m,1H),6.04(t,1H,J=5.68Hz),7.33(dd,1H,J=8.00HzおよびJ=0.8Hz),7.61(d,1H,J=0.8Hz),7.69(d,1H,J=8.00Hz),7.85(s,1H)
MS(+ESI) m/z 475(MH+)
【0229】
実施例52:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(52)
【0230】
【化106】

化合物52は、合成方法7に従って製造する。すなわち、中間体4c(0.5g、4mモル)を窒素下、84mlのTHF中に置き、1g(4.8mモル)の4−ニトロフェニルクロロホルメート(nitrophenylchloroformiate)を滴下してから、その反応媒質を周囲温度で2時間攪拌する。1.7g(6mモル)の中間体1c、および2.23ml(16mモル)のトリエチルアミンを加えてから、その反応媒質を50℃まで24時間加温する。濃縮乾固後、得られた残渣を水に溶解させ、ジクロロメタンで抽出する。有機相を乾燥して濃縮乾固後、残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(勾配CHCl−AcOEt:30分で100:0〜85:15)によって精製する。0.695gの白色固体が単離される(収率:40%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−AcOEt:50:50、Rf=0.47
mp=148℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.65−1.77(m,2H),1.93−2.03(m,2H),3.42−3.51(m,2H),3.62−3.73(m,5H),4.92−5.00(m,1H),7.34(d,1H,J=8.33Hz),7.61(s,1H),7.67−7.73(m,2H),7.81(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0231】
実施例53:4−(2−クロロ‐5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(53)
【0232】
【化107】

化合物53は、中間体4c、および塩基型の中間体1dから、合成方法7に従って製造する(収率:25%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5−2.5、Rf=0.35
mp=116℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.63−1.75(m,2H),1.92−2.02(m,2H),3.39−3.48(m,2H),3.61−3.72(m,5H),4.74−4.82(m,1H),6.83(td,1H,J=8.40HzおよびJ=2.80Hz),7.26(dd,1H,J=10.80HzおよびJ=2.80Hz),7.47(dd,1H,J=8.80HzおよびJ=6.00Hz),7.70(d,1H,J=5.20Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 381(MH+)
【0233】
実施例54:4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(54)
【0234】
【化108】

化合物54は、中間体4c、および4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:41%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=102℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.60−1.72(m,2H),1.95−2.04(m,2H),3.32−3.41(m,2H),3.67−3.78(m,5H),4.79−4.88(m,1H),7.34−7.40(m,1H),7.44(m,1H),7.65(dd,1H,J=7.60HzおよびJ=1.60Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 415(MH+)
【0235】
実施例55:4−(2,5−ジメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(55)
【0236】
【化109】

化合物55は、中間体4c、および4−(2,5−ジメチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:43%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=108℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.61−1.72(m,2H),1.89−1.99(m,2H),2.10(s,3H),2.25(s,3H),3.37−3.46(m,2H),3.61−3.71(m,5H),4.57−4.64(m,1H),6.64(d,1H,J=7.20),6.83(s,1H),7.00(d,1H,J=7.60Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.47(s,1H)
MS(+ESI) m/z 357(MH+)
【0237】
実施例56:4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(56)
【0238】
【化110】

化合物56は、中間体4c、および4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:28%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=133℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.63−1.74(m,2H),1.91−2.00(m,2H),2.29(s,3H),3.39−3.48(m,2H),3.62−3.72(m,5H),4.67−4.74(m,1H),6.78(dd,1H,J=8.00HzおよびJ=1.20Hz),7.09(s,1H),7.28(d,1H,J=8.00Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.48(s,1H)
MS(+ESI) m/z 377(MH+)
【0239】
実施例57:4−(2−メチル−5−イソプロピル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(57)
【0240】
【化111】

化合物57は、中間体4c、および4−(5−イソプロピル−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:51%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.25
mp=104℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.17(d,6H,J=6.80Hz),1.63−1.73(m,2H),1.89−1.99(m,2H),2.11(s,3H),2.76−2.88(m,1H),3.40−3.49(m,2H),3.61−3.72(m,5H),4.61−4.68(m,1H),6.70(dd,1H,J=7.60HzおよびJ=0.80Hz),6.85(s,1H),7.03(d,1H,J=7.60Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.46(s,1H)
MS(+ESI) m/z 385(MH+)
【0241】
実施例58:4−(5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(58)
【0242】
【化112】

化合物58は、中間体4c、および4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:36%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.45
mp=101℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.70(m,2H),1.94−2.04(m,2H),3.33−3.41(m,2H),3.67−3.78(m,5H),4.72−4.80(m,1H),7.25−7.34(m,3H),7.49−7.55(m,1H),7.70(d,1H,J=5.20Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.48(s,1H)
MS(+ESI) m/z 397(MH+)
【0243】
実施例59:4−(2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(59)
【0244】
【化113】

化合物59は、中間体4c、および4−o−トリルオキシ−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:50%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.25
mp=124℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.73(m,2H),1.89−2.00(m,2H),2.16(s,3H),3.38−3.47(m,2H),3.61−3.71(m,5H),4.58−4.67(m,1H),6.83(t,1H,J=7.60Hz),7.00(d,1H,J=8.00Hz),7.11−7.16(m,2H),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.47(s,1H)
MS(+ESI) m/z 343(MH+)
【0245】
実施例60:4−(4−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(60)
【0246】
【化114】

化合物60は、中間体4c、および4−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:51%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.25
mp=127℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.56−1.69(m,2H),1.91−2.02(m,2H),3.30−3.40(m,2H),3.66−3.78(m,5H),4.67−4.74(m,1H),7.30−7.48(m,3H),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.48(s,1H)
MS(+ESI) m/z 415(MH+)
【0247】
実施例61:4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(61)
【0248】
【化115】

化合物61は、中間体4c、および塩基型の中間体1bから、合成方法7に従って製造する(収率:43%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.45
mp=145℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.65−1.76(m,2H),1.92−2.02(m,2H),3.43−3.52(m,2H),3.53−3.62(m,2H),3.70(s,3H),4.86−4.93(m,1H),6.93(td,1H,J=8.40HzおよびJ=2.00Hz),7.35(dd,1H,J=11.20HzおよびJ=1.60Hz),7.66−7.72(m,2H),7.80(d,1H,J=5.20Hz),8.50(s,1H)
MS(+ESI) m/z 415(MH+)
【0249】
実施例62:4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(62)
【0250】
【化116】

化合物62は、中間体4c、および塩基型の中間体1jから、合成方法7に従って製造する(収率:34%)。
メルク製TLSシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5−2.5、Rf=0.45
mp=125℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.74(m,2H),1.91−2.01(m,2H),3.38−3.48(m,2H),3.61−3.72(m,5H),4.78−4.86(m,1H),7.04(dd,1H,J=8.40HzおよびJ=2.40Hz),7.42(d,1H,J=2.00Hz),7.47(d,1H,J=8.40Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.50(s,1H)
MS(+ESI) m/z 397(MH+)
【0251】
実施例63:4−(2−クロロ−5−ブロモ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(63)
【0252】
【化117】

化合物63は、中間体4c、および塩基型の中間体1fから、合成方法7に従って製造する(収率:44%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.45
mp=124℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.73(m,2H),1.90−2.01(m,2H),3.38−3.48(m,2H),3.61−3.72(m,5H),4.79−4.87(m,1H),7.16(dd,1H,J=8,40HzおよびJ=2.00Hz),7.40(d,1H,J=8.40Hz),7.52(d,1H,J=2.00Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.50(s,1H)
MS(+ESI) m/z 441(MH+)
【0253】
実施例64:4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)アミド(64)
【0254】
【化118】

化合物64は、中間体4c、および塩基型の中間体1gから、合成方法7に従って製造する(収率:45%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.40
mp=124℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.64−1.74(m,2H),1.91−2.01(m,2H),3.39−3.48(m,2H),3.61−3.73(m,5H),4.70−4.77(m,1H),6.97(td,1H,J=8.00HzおよびJ=1.60Hz),7.24−7.33(m,2H),7.44(dd,1H,J=8.00HzおよびJ=1.60Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 363(MH+)
【0255】
実施例65:4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(65)
【0256】
【化119】

化合物65は、中間体4c、および塩基型の中間体1hから、合成方法7に従って製造する(収率:49%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5−2.5、Rf=0.40
mp=154℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.55−1.67(m,2H),1.91−2.02(m,2H),3.29−3.39(m,2H),3.66−3.78(m,5H),4.64−4.72(m,1H),7.02(dd,1H,J=8.80HzおよびJ=2.80Hz),7.33(d,1H,J=2.80Hz),7.52(d,1H,J=8.80Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.48(s,1H)
MS(+ESI) m/z 397(MH+)
【0257】
実施例66:4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒロド−ピリダジン−4−イル)−アミド(66)
【0258】
【化120】

化合物66は、中間体4c、および塩基型の中間体1iから、合成方法7に従って製造する(収率:43%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=140℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.63−1.75(m,2H),1.90−2.01(m,2H),3.38−3.48(m,2H),3.60−3.72(m,5H),4.70−4.78(m,1H),7.30(d,1H,J=8.80Hz),7.37(dd,1H,J=8.80HzおよびJ=2.40Hz),7.59(d,1H,J=2.40Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 397(MH+)
【0259】
実施例67:4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(67)
【0260】
【化121】

化合物67は、中間体4c、および4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:42%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=115℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.69(m,2H),1.94−2.05(m,2H),3.39−3.31(m,2H),3.66−3.79(m,5H),4.76−4.84(m,1H),7.16−7.24(m,2H),7.30(d,1H,J=11.20Hz),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 415(MH+)
【0261】
実施例68:4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(68)
【0262】
【化122】

化合物68は、中間体4c、および4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:46%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.35
mp=142℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.61−1.72(m,2H),1.90−2.00(m,2H),2.11(s,3H),3.38−3.47(m,2H),3.61−3.72(m,5H),4.63−4.71(m,1H),6.65(td,1H,J=8.40HzおよびJ=2.40Hz),6.95(dd,1H,J=11.60HzおよびJ=2.40Hz),7.15(t,1H,J=7.60Hz),7.70(d,1H,J=5.30Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.48(s,1H)
MS(+ESI) m/z 361(MH+)
【0263】
実施例69:4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(69)
【0264】
【化123】

化合物69は、中間体4c、および塩基型の中間体1kから、合成方法7に従って製造する(収率:51%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.30
mp=138℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.59−1.70(m,2H),1.94−2.04(m,2H),3.31−3.38(m,2H),3.67−3.78(m,5H),4.64−4.72(m,1H),6.74−6.82(m,1H),7.22−7.30(m,2H),7.70(d,1H,J=5.20Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),8.49(s,1H)
MS(+ESI) m/z 365(MH+)
【0265】
実施例70:4−(2,4,5−トリクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(70)
【0266】
【化124】

化合物70は、中間体4c、および4−(2,4,5−トリクロロ−フェノキシ)−ピペリジン(中間体1aについて説明した方法に従って得たもの)から、合成方法7を適用して製造する(収率:46%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.40
mp=154℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.73(m,2H),1.91−2.02(m,2H),3.38−3.48(m,2H),3.60−3.72(m,5H),4.80−4.89(m,1H),6.64(s,1H),7.70(d,1H,J=4.80Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),7.83(s,1H),8.50(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0267】
実施例71:4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(71)
【0268】
【化125】

化合物71は、中間体4c、および塩基型の中間体1eから、合成方法7に従って製造する(収率:47%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:97.5:2.5、Rf=0.40
mp=143℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.75(m,2H),1.88−1.99(m,2H),3.41−3.60(m,2H),3.57−3.67(m,2H),3.70(s,3H),4.70−4.78(m,1H),7.52(dd,1H,J=11.60HzおよびJ=7.20Hz),7.70(d,1H,J=5.20Hz),7.80(d,1H,J=4.80Hz),7.84(dd,1H,J=9.60HzおよびJ=8.8Hz),8.50(s,1H)
MS(+ESI) m/z 445(MH+)
【0269】
実施例72:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(72)
【0270】
【化126】

化合物72は、4−アミノ−2−ベンジルオキシメチル−2H−ピリダジン−3−オン(中間体4cについて説明した方法に従って製造したもの)、および中間体1cから、合成方法7に従って製造する(収率:49%)。続いて、得られた化合物を3バールのH下で、EtOH中、Pd/Cの存在下に11時間置く。ろ過および濃縮乾固後、化合物72を得る(収率:61%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.38
mp=158℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.64−1.76(m,2H),1.92−2.02(m,2H),3.39−3.51(m,2H),3.60−3.72(m,2H),4.90−4.99(m,1H),7.33(dd,1H,J=8.0HzおよびJ=1.2Hz),7.60(d,1H,J=1.2Hz),7.67−7.71(m,2H),7.79(d,1H,J=4.8Hz),8.42(s,1H),13.20(s,1H)
MS(+ESI) m/z 417(MH+)
【0271】
実施例73:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド(73)
【0272】
【化127】

化合物73は、中間体6bおよび中間体1cから、合成方法7に従って製造する(収率:36%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:90:10、Rf=0.45
mp=136℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.62−1.73(m,2H),1.91−2.01(m,2H),3.41−3.50(m,2H),3.55(s,3H),3.65−3.75(m,2H),4.90−4.99(m,1H),6.97(d,1H,J=2.00Hz),7.34(d,1H,J=8.40Hz),7.61(s,1H),7.70(d,1H,J=8.40Hz),8.00(d,1H,J=2.00Hz),9.07(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0273】
実施例74:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−アミド(74)
【0274】
【化128】

化合物74は、中間体6aおよび中間体1cから、合成方法7に従って製造する(収率:49%)。
メルク製TLCシリカゲル60F254、CHCl−MeOH:95:5、Rf=0.09
mp=155℃
H NMR(DMSO−d)ppm:1.58−1.73(m,2H),1.87−2.00(m,2H),3.36−3.48(m,2H),3.58(s,3H),3.64−3.75(m,2H),4.89−4.97(m,1H),6.87(d,1H,J=9.6Hz),7.33(d,1H,J=7.6Hz),7.56−7.74(m,3H),9.33(s,1H)
MS(+ESI) m/z 431(MH+)
【0275】
薬理学的評価
インビトロ:当該インヒビター化合物で処理後のHepG2細胞のミクロソーム由来のヒトSCD−1酵素活性(阻害率(%))
ヒト肝細胞癌のHepG2細胞(ATCC、HB−8065)をコンフルエントに培養してから、トリプシン処理する。その細胞残渣を10mMのトリス緩衝液(pH7.4)、ショ糖(250mM)、DTT(1mM)に溶解させてから、その細胞を音波破砕によって溶解する。10,000gで20分間、4℃にて遠心分離してから、その上清を100,00gで60分間、4℃にて遠心分離した後、ミクロソームが得られる。この残渣を10mMのトリス緩衝液(pH7.4)、ショ糖(250mM)に4℃にて溶解させ、このミクロソームタンパクをアッセイし、−196℃(液体窒素)で保管する。
【0276】
酵素反応は、SCD−1によるステアリン酸(C18:0脂肪酸)のオレイン酸(C18:1脂肪酸)への転換を測定する。この酵素反応は、7.2mMのATP、0.54mMのCoA、6mMのMgCl、0.8mMのNADH、および、当該インヒビター化合物または担体(0.1%DMSO)を含む100mMのリン酸緩衝液(pH7.16)中に62μMのステアリン酸(45μMのステアリン酸および17μMの[14C]ステアリン酸)の入った試験管(総反応体積500μl)に、HepG2細胞のミクロソーム画分125μgを加えることによって開始する。この試験管を20分間、37℃でインキュベートしてから、KOH(12%)を加え、30分間、80°Cでけん化することによって、酵素反応を停止させる。けん化(3NのHCl)後、脂肪酸をエチルエーテルで2回抽出し、窒素下で蒸発させてから、メタノール/ジクロロメタン(3:1)に溶解させる。直列の放射能検出器(FlowOne)を備えたHPLC(パーキンエルマー、C18逆相カラム)によって、この反応性生物(C18:1)を反応基質(C18:0)から分離する。酵素活性は、オレイン酸に転換されたステアリン酸をピコモル単位で、1分間当たり、かつタンパク1mg当たりで測定する。各インヒビター化合物について、対照酵素活性(ビヒクル0.1%DMSO)と比較して、IC50値を割り出す。ステルクリン酸が対照インヒビター化合物である(Gomez F.E., Bauman D.E., Ntambi J.M., Fox B.G. Effects of sterculic acid on stearoyl-CoA desaturase in differentiating 3T3-L1 adipocytes. Biochem Biophys Res Commun. 300 316-326 (2003)。
【0277】
表10:ヒトSCD−1酵素活性
【表3】



【0278】
得られた結果によって、一般式(I)の化合物がSCD−1酵素の酵素活性を阻害することが示されている。
【0279】
一般式(I)の化合物は、SCD−1酵素のインヒビターとして用いることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の一般式(I)の化合物、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩、さまざまな異性体、ならびにそれらのいずれかの比率での混合物:
【化1】

(上記式中、
−Rは、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Cl、Brなど)、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、アセチルなどの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、
・WはCHを表し、Yは酸素、−CHN(CH)−、または−NHCH−を表すか、または
・Wは窒素を表し、YはC=Oを表し、
−n=m=0のとき、WはCHを表し、YはOまたは−OCH−であり、
−n=1、かつm=0のとき、WはCHを表し、Yは−OCH−であり、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHO−を表し、およびピリダジノンの(4)または(5)位で分岐していてもよく、R2が水素を表すか、
・Uが−(C=O)CHRNR−(ここで、R=R=Hであるか、Rと、Rとが互いに独立してHまたはMeであってもよい)であり、およびUがピリダジノンの(4)位で分岐している場合、R2は(5)位に位置し、およびHまたはOMeを表し、並びにUがピリダジノンの(5)位で分岐している場合、R2はHを表すか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐していてもよく、R2がHを表すか、
・Uが−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)CHCH−であり、およびピリダジノンの(4)位で分岐していてもよく、R2がHを表し、
−Rは、
・水素、または
・炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチル、フェニル、または炭素数3のアルキニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表す)。
【請求項2】
【化2】

−Rが、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Cl、Brなど)、炭素数1〜3の直鎖または分岐鎖アルキル、トリフルオロメトキシなどの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、
・WがCHを表し、Yが酸素または−CHN(CH)−を表すか、または
・Wが窒素を表し、YがC=Oを表し、
−n=m=0のとき、WがCHを表し、Yが−OCH−であり、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHNH−であり、およびUがピリダジノンの(4)位で分岐している場合、R2が(5)位に位置し、およびHまたはOMeを表し、Uがピリダジノンの(5)位で分岐している場合、R2が(4)位に位置し、およびHを表すか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐してもよく、およびR2がHを表すか、
・Uが−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)CHCH−であり、およびUがピリダジノンの(4)位で分岐し、そのときR2がHを表し、
−Rが、
・水素か、
・炭素数1〜4の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、さらに詳細にはメチル
を表す、
請求項1に記載の一般式(I)の化合物、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩、さまざまな異性体、ならびに、それらのいずれかの比率での混合物。
【請求項3】
【化3】

−Rが、トリフルオロメチル、ハロゲン(F、Clなど)などの一つ以上の基を表し、
−n=m=1のとき、WはCHを表し、Yは酸素を表し、
−Uについては、
・Uが−(C=O)CHNH−であり、およびピリダジノンの4位で分岐しており、そのときR2がHを表すか、
・Uが−(C=O)NH−であり、およびピリダジノンの(4)、(5)、または(6)位で分岐していてもよく、そのときR2がHを表し、
−Rが、水素またはメチルを表す、
請求項1〜2のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物、その薬学上許容可能な塩基および酸との付加塩、さまざまな異性体、ならびにそれらのいずれかの比率での混合物。
【請求項4】
下記から選択されるものである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の一般式Iの誘導体:
1:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
2:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
3:4−{2−[4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
4:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
5:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
6:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
7:4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
8:4−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
9:4−{2−[4−(2−クロロ−5−ニトロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
10:4−{2−[4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
11:4−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
12:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
13:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
14:4−{2−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
15:4−({2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチル}−メチル−アミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
16:5−{2−[4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
17:5−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
18:5−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
19:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
20:2−メチル−4−(2−オキソ−2−{4−[(2−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−エチルアミノ)−2H−ピリダジン−3−オン、
21:4−(2−{4−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
22:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
23:2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−2−オキソ−アセトアミド、
24:4−{(E)−3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロペニル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
25:4−{3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
26:5−{2−[4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エトキシ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
27:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[3−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−アゼチジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
28:4−(2−{4−[(3,4−ジクロロ−ベンジル)−メチル−アミノ]−ピペリジン−1−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
29:4−{2−[4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
30:2−メチル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−ピペラジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
31:2−メチル−4−(2−オキソ−2−{4−[(2−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−1−イル}−エチルアミノ)−2H−ピリダジン−3−オン、
32:4−(2−{4−[(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルアミノ)−メチル]−ピペリジン−イル}−2−オキソ−エチルアミノ)−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
33:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−アゼチジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
34:4−{2−[3−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシメチル)−ピロリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
35:2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−N−(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−2−オキソ−アセトアミド、
36:4−{(E)−3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピニル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
37:4−{3−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−3−オキソ−プロピル}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
38:4−{(R)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
39:4−{(S)−2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−1−メチル−2−オキソ−エチルアミノ}−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
40:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
41:4−{2−[4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
42:4−{2−[4−(5−ブロモ−2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
43:4−{2−[4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
44:4−{2−[4−(3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
45:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4,4,4−トリフルオロ−ブチル)−2H−ピリダジン−3−オン、
46:2−ブト−2−イニル−4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
47:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2−(4−メチル−ペンチル)−2H−ピリダジン−3−オン、
48:2−ベンジル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
49:2−イソプロピル−4−{2−オキソ−2−[4−(2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
50:2−ブチル−4−{2−[4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−2H−ピリダジン−3−オン、
51:4−{2−[4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−オキソ−エチルアミノ}−5−メトキシ−2−メチル−2H−ピリダジン−3−オン、
52:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
53:4−(2−クロロ−5−フルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
54:4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)アミド、
55:4−(2,5−ジメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
56:4−(2−クロロ−5−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
57:4−(2−メチル−5−イソプロピル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
58:4−(5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
59:4−(2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
60:4−(4−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
61:4−(5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
62:4−(2,5−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
63:4−(2−クロロ−5−ブロモ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
64:4−(2−クロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
65:4−(3,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
66:4−(2,4−ジクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
67:4−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
68:4−(5−フルオロ−2−メチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
69:4−(2,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
70:4−(2,4,5−トリクロロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
71:4−(2−ブロモ−4,5−ジフルオロ−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(2−メチル−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
72:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
73:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−4−イル)−アミド、
74:4−(2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェノキシ)−ピペリジン−1−カルボン酸(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリダジン−3−イル)−アミド。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法であって、U=−(C=O)CHRNR−が、ピリダジノンの(4)または(5)位で分岐しており、かつ、R2=Hであるとき(スキーム1)、
下記の一般式IIの誘導体:
【化4】

(上記式中、Rは、トリフルオロメチル、Cl、F、炭素数1〜4の直鎖または分岐鎖アルキル、トリフルオロメトキシ、アセチルのうちの一つ以上の基を表し、RおよびR、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)
を下記の一般式IIIの誘導体:
【化5】

(上記式中、Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、または、トリフルオロメチル、フェニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルである)
と、バックワルドカップリングなどの操作条件で、触媒(酢酸パラジウム、BINAPなどのホスフィン、および炭酸セシウムなどの塩基など)の存在下、トルエンなどの溶媒中で縮合させ、
上記によって得られた一般式IVの誘導体をパラジウム炭素の存在下、水素下、メタノールなどの溶媒中などの操作条件下で脱ハロゲン化する、方法。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法であって、U=−(C=O)CHRNR−、−(C=O)CHO−、−(C=O)(C=O)NH−、−(C=O)CH=CH−、−(C=O)(CH−であるとき(Uの各定義においては、ピリダジノンの置換位置は、一般式Iの定義と同義である)(スキーム2)、下記の一般式VIの誘導体:
【化6】

(式中、R、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)
を一般式VII、IX、XIII、XVの化合物(式中、R、R、およびRは、一般式Iの定義と同義であり、Rは、水素、または炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチル、フェニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表す)、あるいは、一般式XIの化合物(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)とトリエチルアミンなどの塩基の存在下、ジクロロメタンなどの溶媒中、ヒドロキシベンゾトリアゾール、EDCIなどの試薬とのペプチドカップリングの条件などの操作条件で縮合させ、これによってそれぞれ、式VIII、X、XIV、XVI、およびXIIの最終化合物が得られる、方法。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法(スキーム3)であって、U=−(C=O)CHRNR−または−(C=O)CHO−(ピリダジノンの(4)または(5)位で分岐する)であり、R=Hであるとき、下記の一般式XVIIまたはXVIIIの誘導体:
【化7】

または
【化8】

(式中、Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチルもしくはフェニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表し、RおよびRは、一般式Iの定義と同義である)
を下記の一般式XIXのフェノール:
【化9】

(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)
と、光延カップリングの条件などの操作条件で、トリフェニルホスフィンの存在下(化合物XXを得る場合)、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートの存在下(化合物XXIを得る場合)、THF中で縮合させて、化合物XXおよびXXIを得る、方法。
【請求項8】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法(スキーム4)であって、U=−(C=O)CHRNR−が、ピリダジノンの(4)位で分岐しており、R=Hであるとき、一般式IIの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を一般式XXIIの化合物(式中、Rは一般式Iの定義と同義である)と、トリエチルアミンの存在下、アセトニトリルなどの操作条件で縮合させて、化合物XXIIIを得る、方法。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法(スキーム5)であって、U=−(C=O)CHRNR−がピリダジノンの(4)位で分岐し、R=Hであるとき、一般式IIの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を、一般式XXIIの化合物(式中、Rは、3,4ジメトキシベンジルまたはベンジルオキシメチルなどの保護基である)と、トリエチルアミンの存在下、アセトニトリルなどの操作条件で縮合させて、化合物XXIIIを得て、その後、前記化合物をジクロロメタン中、トリフルオロ酢酸(R=3,4ジメトキシベンジルの場合)、または、パラジウム炭素の存在下、THF中、水素下(R=ベンジルオキシメチルの場合)などの条件で脱保護して、化合物XXIVを得る、方法。
【請求項10】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法(スキーム6)であって、U=−(C=O)CHRNR−がピリダジノンの(4)位で分岐し、およびR=Hであるとき、KCOの存在下、DMFなどの操作条件で、一般式XXIVの誘導体(式中、R、R、R、n、m、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)をアルキル化剤RX(式中、Xは、塩素、臭素、またはヨウ素などのハロゲンを表し、Rは、炭素数1〜6の直鎖もしくは分岐鎖アルキルラジカル、またはトリフルオロメチル、フェニル、または炭素数3のアルキニルなどの基によって置換された炭素数1〜3のアルキルラジカルを表す)で処理して、化合物XXVを得る、方法。
【請求項11】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を製造する方法(スキーム7)であって、U=−(C=O)NH−(ピリダジノンの4、5、または6位で分岐する)であり、RがHを表しているとき、一般式VIの誘導体(式中、R、m、n、Y、Wは、一般式Iの定義と同義である)を一般式XXVIの化合物(式中、Rは、一般式Iの定義と同義である)と、4−ニトロフェニルクロロホルメート、トリエチルアミンの存在下、THF中などの操作条件で縮合させて、化合物XXVIIを得る、方法。
【請求項12】
医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の般式(I)の化合物。
【請求項13】
酵素SCD−1のインヒビターとして用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の般式(I)の化合物。
【請求項14】
SCD−1酵素活性のインヒビターを必要とする疾患の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の般式(I)の化合物。
【請求項15】
肥満症、2型糖尿病、糖尿病性脂質異常症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、メタボリックシンドローム、アテローム性動脈硬化症、肝臓脂肪症、または心臓血管系リスクなどの疾患の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項16】
癌の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項17】
液状腫瘍および固形腫瘍、例えば黒色腫、結腸直腸癌、肺癌、前立腺癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、食道がん、胃癌、膵臓癌、肝癌、卵巣癌、白血病、特にリンパ腫および骨髄腫、耳鼻咽喉癌(ENT)、ならびに脳腫瘍の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項18】
皮膚の脂質障害に関連する皮膚疾患の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項19】
ざ瘡、乾癬、多毛症、しゅさ、脂漏性湿疹、過脂漏、または湿疹の治療および/または予防のための医薬品として用いる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式(I)の化合物。
【請求項20】
有効成分として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一般式Iの化合物を含む、医薬組成物。
【請求項21】
好適な賦形剤と、請求項1〜4のいずれか一項に記載のた一般式Iの化合物とを含む、医薬組成物。
【請求項22】
ビグアニド、さまざまな形状のインスリン、スルホニル尿素薬、メグリチニド、PPARモジュレーター、α−グルコシダーゼインヒビター、DPP−4インヒビター、アミリン類似体、グルカゴン様ペプチド−1類似体、SGLT2インヒビター、または11β−HSD1インヒビターなどの糖尿病治療薬と併用される、請求項19または20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項23】
オルリスタットまたはシブトラミンなどの抗肥満薬と併用される、請求項19または20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項24】
通常の治療では難治性の腫瘍の治療の治療効率を向上させるために、その他の抗癌治療(細胞傷害性か増殖抑制性かは問わない)、例えば、白金誘導体、タキセン、ビンカ、5−FUと併用される、請求項19または20に記載の医薬組成物。
【請求項25】
皮膚の脂質障害に関連する皮膚疾患の治療または予防のために用いることができる化合物、例えばレチノイド、抗生物質、抗菌剤、または抗男性ホルモンと併用される、請求項19または20に記載の医薬組成物。

【公表番号】特表2013−501031(P2013−501031A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−523342(P2012−523342)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/061426
【国際公開番号】WO2011/015629
【国際公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(500033483)ピエール、ファーブル、メディカマン (73)
【Fターム(参考)】