説明

4−アミノ−1,5−置換1,5ジヒドロ−イミダゾール−2−オン

本発明は、一般式IまたはIAの化合物、これらを含む医薬組成物ならびに神経疾患および精神神経疾患の処置におけるこれらの使用に関する。一般式IまたはIAの化合物が、グリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好な阻害剤であること、およびこれらが、グリシントランスポーター2(GlyT−2)阻害剤に対する良好な選択性を有することが見い出された。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式I:
【0002】
【化8】

【0003】
[式中、
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲンにより置換されている−O−低級アルキルもしくはモルホリニルからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくは−N(低級アルキル)からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている)、;
は、水素または低級アルキルであり;
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであるか(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲンもしくは低級アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている)、または低級アルキル、−(CH−シクロアルキルであり;或いは
およびRは、N原子と一緒になって複素環を形成し;
nは、0、1または2である]の化合物、ならびにその薬学的に許容しうる酸付加塩に関する。
【0004】
が水素の場合、式Iの構造はまた、式IA:
【0005】
【化9】

【0006】
[式中、
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲンにより置換されている−O−低級アルキルもしくはモルホリニルからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくは−N(低級アルキル)からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであるか(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲンもしくは低級アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている)、または低級アルキル、−(CH−シクロアルキルであり;或いは
nは、0、1または2である]のその互変異性体、ならびにその薬学的に許容しうる酸付加塩を含む。
【0007】
本発明は、一般式IまたはIAの化合物、これらを含む医薬組成物ならびに神経疾患および精神神経疾患の処置におけるこれらの使用に関する。驚くべきことに、一般式IまたはIAの化合物が、グリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好な阻害剤であること、およびこれらが、グリシントランスポーター2(GlyT−2)阻害剤に対する良好な選択性を有することが見い出された。
【背景技術】
【0008】
統合失調症は、一時的陽性症状(例えば、妄想、幻覚、思考障害および精神病)および持続的陰性症状(例えば、感情鈍麻(flattened affect)、注意障害および社会的引きこもり)ならびに認知障害を特徴とする、進行性の破壊的な神経疾患である(Lewis DA および Lieberman JA, Neuron, 28:325-33, 2000)。ここ数十年間、「ドーパミン作動性活動亢進」仮説に研究が集中しており、このことがドーパミン作動系の遮断を伴う治療的介入に導いている(Vandenberg RJ および Aubrey KR., Exp. Opin. Ther. Targets, 5(4): 507-518, 2001; Nakazato A および Okuyama S ら, Exp. Opin. Ther. Patents, 10(1): 75-98, 2000)。この薬理学的アプローチでは、機能性転帰の予測因子である、陰性症状および認知症状への取り組みが不十分である(Sharma T., Br. J. Psychiatry, 174(suppl. 28):44-51, 1999)。
【0009】
1960年代半ばに、非競合NMDA受容体アンタゴニストである、フェンシクリジン(PCP)や関連薬剤(ケタミン)のような化合物による、グルタミン酸系の遮断によって引き起こされる精神異常作用に基づいて、統合失調症の補完モデルが提案された。興味深いことに、健康な被験者では、PCP誘発精神異常作用が、陽性および陰性症状並びに認知障害を併せ持ち、よって患者での統合失調症に酷似している(Javitt DC ら, Biol. Psychiatry, 45: 668-679, 1999)。さらに、NMDAR1サブユニットの発現レベルが減少しているトランスジェニックマウスは、統合失調症を薬理学的に誘発したモデルにおいて観測されるものと同様な行動異常を示しており、このことは、NMDA受容体活性の低下が統合失調症様挙動をもたらすというモデルを支持している(Mohn AR ら, Cell, 98: 427-236, 1999)。
【0010】
グルタミン酸神経伝達、特にNMDA受容体活性は、シナプス可塑性、学習および記憶において決定的に重要な役割を果たし、NMDA受容体は、シナプス可塑性および記憶形成の境界を開閉するための段階的スイッチとして働くようである(Wiley, NY; Bliss TVおよびCollingridge GL, Nature, 361: 31-39, 1993)。NMDA NR2Bサブユニットを過剰発現するトランスジェニックマウスは、シナプス可塑性の増強ならびに学習および記憶における優れた能力を示す(Tang JPら, Nature, 401: 63-69, 1999)。
【0011】
したがって、グルタミン酸欠乏が統合失調症の病態生理に関係しているならば、特にNMDA受容体活性化を介しての、グルタミン酸伝達の増強は、抗精神病作用と認知増強作用の両方を生み出すことが予測されよう。
【0012】
アミノ酸のグリシンは、CNSにおいて少なくとも2つの重要な機能を有することが知られている。これは、阻害性アミノ酸として、ストリキニン感受性グリシン受容体に結合して作用し、そしてまた、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体機能に対するグルタミン酸との必須コアゴニストとして作用して、興奮性活動に影響を及ぼす。グルタミン酸は、シナプス終端から活性依存的に放出されるが、グリシンは、さらに一定レベルで存在しているようであり、そしてグルタミン酸に対する応答の故に受容体を調節/制御していると考えられる。
【0013】
神経伝達物質のシナプス濃度を制御するための最も有効な方法の1つは、シナプスでのその再取り込みに影響を及ぼすことである。神経伝達物質トランスポーターは、細胞外空間から神経伝達物質を除去することにより作用して、その細胞外寿命を制御することができ、それによってシナプス伝達の大きさを調節することができる(Gainetdinov RR ら, Trends in Pharm. Sci., 23(8): 367-373, 2002)。
【0014】
神経伝達物質トランスポーターのナトリウムおよび塩化物ファミリーの一部を形成する、グリシントランスポーターは、シナプス前神経終端および周囲の細かいグリア突起へのグリシンの再取り込みにより、シナプス後グリシン作動性作用の終了および低細胞外グリシン濃度の維持において重要な役割を果たす。
【0015】
2種の別個のグリシントランスポーター遺伝子が、哺乳動物の脳からクローニングされており(GlyT−1およびGlyT−2)、これらは、〜50%のアミノ酸配列相同性を持つ2種のトランスポーターを生み出す。GlyT−1は、択一的スプライシングおよび択一的プロモーター使用法から生じる4種のアイソホーム(1a、1b、1cおよび1d)を提示する。齧歯類の脳では、これらアイソホームのうちの2種のみが見い出されている(GlyT−1aおよびGlyT−1b)。GlyT−2もまた、ある程度の異種性を呈する。2種のGlyT−2アイソホーム(2aおよび2b)が齧歯類の脳において同定されている。GlyT−1は、CNSおよび末梢組織に局在していることが知られているが、一方GlyT−2は、CNSに特異的である。GlyT−1は、大部分グリアに分布しており、そしてストリキニン感受性グリシン受容体に相当する領域だけでなく、その外側の領域(NMDA受容体機能の調節に関係すると仮定されている)にも見い出される(Lopez-Corcuera B ら, Mol. Mem. Biol., 18: 13-20, 2001)。そこで、NMDA受容体活性を増強するための1つの方策は、GlyT−1トランスポーターの阻害により、シナプスNMDA受容体の局所の微環境におけるグリシン濃度を上昇させることである(Bergereon R. ら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95: 15730-15734, 1998; Chen L. ら, J. Neurophysiol., 89(2): 691-703, 2003)。
【0016】
グリシントランスポーター阻害剤は、神経疾患および神経精神疾患の処置に適している。関係する症状の大多数は、精神病、統合失調症(Armer RE および Miller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11 (4): 563-572, 2001)、重症大鬱病性障害のような精神病性気分障害、急性躁病または鬱病のような精神障害に関連する気分障害、双極性障害に関連する気分障害、および統合失調症に関連する気分障害(Pralong ET ら, Prog. Neurobiol., 67: 173-202, 2002)、自閉性障害(Carlsson ML, J. Neural Trans,. 105: 525-535, 1998)、加齢関連認知症およびアルツハイマー病型の老年性認知症を含む認知症のような認知障害、ヒトを含む哺乳動物における記憶障害、注意欠陥障害および疼痛(Armer RE および Miller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11 (4): 563-572, 2001)である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
そこで、GlyT−1阻害を介してNMDA受容体の活性化を増大させることは、精神病、統合失調症、認知症および注意欠陥障害やアルツハイマー病のような認知プロセスが損なわれた他の疾患を治療する薬剤につながるかもしれない。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の目的は、式IおよびIAの化合物それ自体、Glyt−1阻害を介するNMDA受容体の活性化に関連する疾患の処置用医薬の製造のための式IおよびIAの化合物およびその薬学的に許容しうる塩の使用、その製造法、本発明の化合物に基づく医薬およびその製造、ならびに精神病、記憶および学習における機能障害、統合失調症、認知症、および注意欠陥障害やアルツハイマー病のような認知プロセスが損なわれた他の疾患のような疾病の制御または予防における式IおよびIAの化合物の使用である。
【0019】
本発明の化合物を使用する好ましい適応症は、統合失調症、認知障害およびアルツハイマー病である。
【0020】
本発明のさらなる目的は、式Iの化合物のすべての薬学的に活性な塩、すべてのラセミ混合物、それに対応するすべての鏡像異性体および/または光学異性体ならびに互変異性体である。
【0021】
本明細書で用いられる用語「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子を含む、飽和直鎖または分枝鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチルなどを意味する。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を持つ基である。
【0022】
本明細書で用いられる用語「シクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子を含む飽和環を意味する。
【0023】
本明細書で用いられる用語「低級アルコキシ」は、酸素原子を介して結合される、上記のような1〜6個の炭素原子を含む、飽和直鎖または分枝鎖基を意味する。
【0024】
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素および臭素を意味する。
【0025】
用語「アリール」は、少なくとも1個の環が芳香族の性質である1個または2個の縮合環からなる一価の環式芳香族炭化水素基、例えばフェニル、ベンジル、ナフチルまたはビフェニルを意味する。
【0026】
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1個のヘテロ原子を含む1個または2個の縮合環からなる一価の芳香族炭素環式基、例えばピリジル、ピラゾリル、フラニルまたはチオフェニルを意味する。
【0027】
用語「ハロゲンにより置換されているアルキル」は、例えば以下の群:CF、CHF、CHF、CHCF、CHCHF、CHCHF、CHCHCF、CHCHCHCF、CHCHCl、CHCFCF、CHCFCHF、CFCHFCF、C(CHCF、CH(CH)CFまたはCH(CHF)CHFを意味する。
【0028】
用語「複素環」は、N原子が1位に存在する、飽和または部分飽和環系、例えばアゼパン−1−イルまたは3,4−ジヒドロ−イソキノリン−1−イルを意味する。
【0029】
用語「薬学的に許容しうる酸付加塩」は、無機酸および有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩を包含する。
【0030】
本願の好ましい化合物は、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物、例えば、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(−)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0031】
本願の好ましい化合物は、さらに、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rが低級アルキルにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物、例えば、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0032】
本願の好ましい化合物は、RおよびRがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物、例えば、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0033】
本願の好ましい化合物は、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがメトキシにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物、例えば、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3−メトキシ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0034】
本願の好ましい化合物は、さらに、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rがハロゲンにより置換されているベンジルである、式Iの化合物、例えば、
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(4−フルオロベンジルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0035】
本願の好ましい化合物は、さらに、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rが低級アルキルである、式Iの化合物、例えば、
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(3−メチル−ブチルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン、または
(Rac)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−ヘキシルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0036】
本願の好ましい化合物は、さらに、Rがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rが−CH−シクロアルキルである、式Iの化合物、例えば、
(Rac)−4−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである。
【0037】
本発明の式Iの化合物およびその薬学的に許容しうる塩は、当該分野で既知の方法により、例えば、下記の方法(a)または(b)により調製することができ、この方法は、
a)式II:
【0038】
【化10】

【0039】
の化合物を臭素化し、続いて式:
【0040】
【化11】

【0041】
のアミンと反応させて、式I:
【0042】
【化12】

【0043】
[式中、置換基R、R、RおよびRは上記と同義である]の化合物を得る工程、または
b)式RNH(III)の第一級アミンを1工程で、シアン化カリウム、式(V):
【0044】
【化13】

【0045】
のイソニトリルおよび式RC(O)H(IV)のアルデヒドと共に反応させて、式I−1:
【0046】
【化14】

【0047】
[式中、置換基R、RおよびRは上記と同義である]の化合物を得る工程、及び
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程
を含む。
【0048】
式Iの化合物は、可変な方法(a)または(b)に従い、以下のスキーム1または2に従って調製しうる。出発物質は、市販されているか、または化学文献において既知であるかのいずれかであるか、あるいは当該分野で周知の方法に従って調製しうる。
【0049】
【化15】

【0050】
1)塩基の存在下でイソシアネートをアミノケトンと反応させて、3−(2−オキソ)−尿素誘導体を得る。
2)濃塩酸の存在下で3−(2−オキソ)−尿素誘導体を環化して、1,5−置換−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン誘導体を形成する。
3)1,5−置換−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン誘導体を臭素化し、
4)続いて、第一級アミンと反応させて、一般構造Iの化合物を形成する。
【0051】
工程1:式IXの尿素の合成
式VIIIの化合物および式VIIの化合物の懸濁液に、炭酸ナトリウム水溶液を加える。反応混合物を室温で一晩撹拌して、沈殿物を得て、それを濾別する。沈殿物を定法により処理する。
【0052】
工程2:式IIの1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンの合成
濃塩酸を式IXの化合物に加えて、室温で懸濁液を形成する。懸濁液が式IIの対応化合物に変換されるまで、反応混合物を1週間撹拌する。
【0053】
工程3および4:1,5−ジフェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンの臭素化およびアミノ化
乾燥クロロホルム中の式IIの化合物の溶液に、モレキュラーシーブ(4Å)の存在下で、クロロホルム中の臭素の溶液をシリンジを用いて滴下する。TLCにより臭素化の完了を観察するまで、反応混合物を0℃で撹拌する。次に、シリンジにより式NHRのアミンを加え、反応物を室温に温め、次に約65℃に24時間加熱する。全体を通して、反応を窒素下で実施する。
【0054】
式Iの化合物をさらに、ウギ反応(Liebigs Ann. Chem., 1963, 80, 670 または Chem. Ber., 1964, 97, 2276, または Angew. Chem., 1962, 74, 9)により調製することができる。これは、スキーム2に示されるように、第一級アミン、シアン化カリウム、イソニトリルおよびアルデヒドまたはケトンの1工程の反応である。
【0055】
【化16】

【0056】
メタノール中の式IVのアルデヒドおよび対応する式Vのイソシアニドの混合物を水中の式VIのシアン化カリウムの溶液で処理する。式IIIの化合物およびピリジニウム塩酸塩を加え、混合物を室温で約48時間撹拌する。形成された固体を濾別し、ジエチルエーテルで粉砕して、式I−1の化合物または対応する互変異性体を得る。
【0057】
化合物の単離および精製
本明細書中に記載の化合物および中間体の単離および精製は、所望であれば、任意の適切な分離または精製手順、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、分取低圧もしくは高圧液体クロマトグラフィー、またはこれらの手順の組み合わせにより達成することができる。適切な分離および単離手順の具体例は、以下の調製例および実施例に参照として掲げられている。しかしながら、他の同等な分離または単離手順も、当然のことながら、使用しうる。式Iのキラル化合物のラセミ混合物は、キラルHPLCを用いて分離することができる。
【0058】
式Iの化合物の塩
式Iの化合物は、例えば、残基Rが脂肪族または芳香族アミン部分のような塩基性基を含んでいる場合には、塩基性であってもよい。そのような場合、式Iの化合物は、対応する酸付加塩に変換しうる。
【0059】
変換は、少なくとも化学量論量の適切な酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などおよび有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸などで処理することにより達成される。典型的には、遊離塩基を不活性有機溶媒、例えばジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノールまたはメタノールなどに溶解し、同様の溶媒中の酸を加える。温度は、0℃〜50℃の間に維持する。得られた塩は、自然に析出するか、またはより極性の低い溶媒を用いて溶液から析出させることができる。
【0060】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論当量の適切な塩基、例えば水酸化ナトリウムまたはカリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなどで処理することにより、対応する遊離塩基に変換することができる。
【0061】
式Iの化合物およびその薬学的に利用できる付加塩は、有用な薬理学的性質を有する。具体的には、本発明の化合物は、グリシントランスポーターI(GlyT−1)の良好な阻害剤であることが見い出された。
【0062】
本化合物は、後述の試験に従って検討した。
【0063】
溶液および材料
DMEM完全培地:栄養混合物F−12(Gibco Life-technologies)、ウシ胎仔血清(FBS)5%(Gibco Life-technologies)、ペニシリン/ストレプトマイシン1%(Gibco Life-technologies)、ハイグロマイシン0.6mg/ml(Gibco Life-technologies)、グルタミン1mM(Gibco Life-technologies)。
【0064】
取り込み緩衝液(UB):150mM NaCl、10mM Hepes−トリス(pH7.4)、1mM CaCl、2.5mM KCl、2.5mM MgSO、10mM(+)D−グルコース。
mGlyT1b cDNAで安定にトランスフェクトしたFlp−in(商標)−CHO(インビトロジェン(Initrogen)カタログ番号R758−07)細胞。
【0065】
グリシン取り込み阻害アッセイ(mGlyT−1b)
1日目に、mGlyT−1b cDNAでトランスフェクトした哺乳動物細胞(Flp−in(商標)−CHO)を、96ウェル培養プレートでハイグロマイシンを含まない完全F−12培地に40,000細胞/ウェルの密度でまいた。2日目に、培地を吸引して、細胞を取り込み緩衝液(UB)で2回洗浄した。次いで、細胞を、(i)潜在的競合物質なし、(ii)10mM非放射活性グリシン、(iii)ある濃度の潜在的阻害剤のいずれかと一緒に、22℃で20分間インキュベートした。ある範囲の濃度の潜在的阻害剤を使用して、50%の作用をもたらす阻害剤の濃度(例えば、50%のグリシン取り込みを阻害する競合物質の濃度であるIC50)を計算するためのデータを生成した。次いで、[H]−グリシン60nM(11〜16Ci/mmol)および25μM非放射活性グリシンを含む溶液を直ちに加えた。穏やかに振とうしながらプレートをインキュベートして、混合物の吸引と氷冷UBでの洗浄(3回)により反応を停止させた。細胞をシンチレーション液で溶解して、3時間振とうし、そしてシンチレーションカウンターを用いて細胞中の放射活性を計測した。
【0066】
下表に示すように、好ましい化合物は、GlyT−1で、0.007〜0.1の範囲のIC50(μM)を示す。
【0067】
【表1】

【0068】
式IおよびIAの化合物ならびに式IおよびIAの化合物の薬学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。この医薬製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬および軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤または懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし、投与はまた、例えば、坐剤の剤形で直腸内に、または例えば、注射液の剤形で非経口的に行うことができる。
【0069】
式IおよびIAの化合物は、医薬製剤の製造のために薬学的に不活性な無機または有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプンまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩などを、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠および硬ゼラチンカプセル剤用のこのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体および液体ポリオールなどである。しかし、活性物質の性質にもよるが、軟ゼラチンカプセル剤の場合には、通常は担体を必要としない。液剤およびシロップ剤の製造に適した担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤に適切な担体は、例えば、天然油または硬化油、ロウ、脂肪、半液体または液体ポリオールなどである。
【0070】
医薬製剤はさらに、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、着香料、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤または酸化防止剤を含むことができる。これらはまた、さらに他の治療上有益な物質を含むことができる。
【0071】
式IおよびIAの化合物またはその薬学的に許容しうる塩と治療上不活性な担体とを含む医薬もまた、本発明の目的である。また、1種以上の式IおよびIAの化合物および/または薬学的に許容しうる酸付加塩、および所望であれば、1種以上の他の治療上有益な物質を、1種以上の治療上不活性な担体と一緒にしてガレヌス製剤の投与剤形にすることを含む、その製造方法も本発明の目的である。
【0072】
本発明の最も好ましい適応症は、中枢神経系の疾患を含むもの、例えば、統合失調症、認知障害およびアルツハイマー病の治療または予防である。
【0073】
用量は、広い範囲内で変化させることができ、当然のことながら、各特定の症例における個々の要求に適応させるべきである。経口投与の場合に、成人の用量は、一般式IまたはIAの化合物を約0.01mg〜約1000mg/日、またはその薬学的に許容しうる塩を対応する量の範囲で変化させることができる。1日用量は、単回投与としてまたは分割投与で投与することができ、加えて、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
【0074】
錠剤の処方(湿式顆粒化)
項目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式IまたはIAの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0075】
製造手順
1.項目1、2、3および4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.項目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
【0076】
カプセル剤の処方
項目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式IまたはIAの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0077】
製造手順
1.項目1、2および3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.項目4および5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【実施例】
【0078】
下記の実施例は本発明を説明するが、その範囲を制限するものではない。
以下の略語を実施例に使用した:
【0079】
実施例1
4−ベンジルアミノ−1−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0080】
【化17】

【0081】
メタノール1ml中のベンズアルデヒド2.32mmolおよびベンジルイソシアニド2.32mmolの混合物を、水0.5ml中のシアン化カリウム2.32mmolの溶液で処理した。2,4−ジフルオロアニリン2.32mmolおよびピリジニウム塩酸塩2.32mmolを加え、混合物を室温で48時間を撹拌した。形成された固体を濾別し、ジエチルエーテルで粉砕して、標記化合物103mgを、わずかに褐色の固体として得た。収率 = 12%. MS (m/e): 378.5 (100%; M+H+), 400.1 (46%; M+Na).
【0082】
実施例2
rac−4−ベンジルアミノ−1,5−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0083】
【化18】

【0084】
標記化合物を、実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソシアニドおよびアニリンから調製することができる。MS (m/e): 340.3 (M-H).
【0085】
実施例3
rac−4−ベンジルアミノ−5−フェニル−1−p−トリル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0086】
【化19】

【0087】
標記化合物を、実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソシアニドおよび4−メチルアニリンから調製することができる。MS (m/e): 354.3 (M-H).
【0088】
実施例4
rac−4−ベンジルアミノ−5−フェネチル−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0089】
【化20】

【0090】
標記化合物を、実施例1と同様にして、3−フェニルプロピオンアルデヒド、ベンジルイソシアニドおよびアニリンから調製することができる。MS (m/e): 368.3 (M-H).
【0091】
実施例5
rac−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェネチル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0092】
【化21】

【0093】
標記化合物を、実施例1と同様にして、3−フェニルプロピオンアルデヒド、ベンジルイソシアニドおよび3,4−ジクロロアニリンから調製することができる。MS (m/e): 436.1 (M-H).
【0094】
実施例6
rac−1−ベンジル−4−ベンジルアミノ−5−フェネチル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0095】
【化22】

【0096】
標記化合物を、実施例1と同様にして、3−フェニルプロピオンアルデヒド、ベンジルイソシアニドおよびベンジルアミンから調製することができる。MS (m/e):384 (M+H+).
【0097】
実施例7
4−ベンジルアミノ−5−フェニル−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0098】
【化23】

【0099】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソシアニド、シアン化カリウム、4−アミノベンゾトリフルオリドおよびピリジニウム塩酸塩から、明褐色の固体として調製した。収率 = 51%. MS (m/e): 410.3 (100%; M+H+), 432.3 (21%; M+Na).
【0100】
実施例8
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−メトキシ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0101】
【化24】

【0102】
化合物1と同様にして、p−アニシジン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を黒色の固体として得た(130mg、41%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.38-7.18 (10H, m, H 芳香族), 6.76 (4H, d, J = 9.1 Hz, H 芳香族), 5.51 (1H, s, C5H), 5.20 (1H, br シグナル, NH), 4.72 (1H, dd, J = 14.9, 6.1 Hz, CHAHBPh), 4.54 (1H, dd, J = 14.7, 5.3 Hz, CHAHBPh), 3.71 (3H, s, OCH3); m/z (EI) 372.1 (100 %, M+H+).
【0103】
実施例9
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−メトキシ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン塩酸塩
【0104】
【化25】

【0105】
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−メトキシ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン20mgを、メタノール中の3N HClの溶液中で、室温にて2時間撹拌した。溶媒を蒸発して、標記化合物を得た。m/z (EI) 372.2 (100 %, M+H+).
【0106】
実施例10
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0107】
【化26】

【0108】
式中の数字は、NMRスペクトルを特徴付けることを目的とする。
メタノール(0.6mL)中のベンズアルデヒド(1当量、0.85mmol、94μL)およびベンジルイソシアニド(1当量、0.85mmol、92μL)の溶液に、HO(0.3mL)中のKOCN(1当量、0.85mmol、68mg)を加え、続いて4−クロロアニリン(1当量、0.85mmol、98mg)およびピリジニウム塩酸塩(1当量、0.85mmol)を加えた。反応物を室温で3日間撹拌し、沈殿物を濾過した。処理し、精製して、(rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン(117mg、37%)を琥珀色の固体として得た。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.45-7.10 (14H, m, H 芳香族), 5.54 (1H, s, C5H), 5.35 (1H, br シグナル, NH), 4.71 (1H, dd, J = 14.5, 5.6 Hz, CHAHBPh), 4.52 (1H, dd, J = 14.5, 4.1 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 378.3 (37 %), 377.3 (26), 376.3 (100, M+H+).
【0109】
実施例11
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジメチル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0110】
【化27】

【0111】
化合物1と同様にして、3,4−ジメチルアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を暗緑色の固体として得た(77mg、25%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.41-7.26 (9H, m, H 芳香族), 7.17 (2H, dd, J = 7.4, 3.4 Hz, H 芳香族), 7.02 (1H, dd, J = 8.2, 2.3 Hz, H 芳香族), 6.94 (1H, d, J = 8.2 Hz, H 芳香族), 5.54 (1H, s, C5H), 5.23 (1H, app t, J = 6.5 Hz, NH), 4.71 (1H, dd, J = 14.6, 5.9 Hz, CHAHBPh), 4.53 (1H, dd, J = 14.6, 5.5 Hz, CHAHBPh), 2.16 (3H, s, CH3), 2.12 (3H, s, CH3); m/z (EI) 371.2 (31 %), 370.2 (100, M+H+).
【0112】
実施例12
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−イソプロピル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0113】
【化28】

【0114】
化合物1と同様にして、4−イソプロピルアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を明褐色の固体として得た(50mg、15%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.39-7.26 (10H, m, H 芳香族), 7.17-7.14 (2H, m, H 芳香族), 7.07-7.05 (2H, app d, J = 9.3 Hz, H 芳香族), 5.56 (1H, s, C5H), 5.37 (1H, app t, J = 6.2 Hz, NH), 4.68 (1H, dd, J = 14.8, 6.1 Hz, CHAHBPh), 4.51 (1H, dd, J = 14.6, 5.5 Hz, CHAHBPh), 2.78 (1H, sept, J = 7.1 Hz, CH(CH3)2), 1.15 (6H, d, J = 7.0 Hz, 2 × CH3); m/z (EI) 384.2 (100 %, M+H+).
【0115】
実施例13
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0116】
【化29】

【0117】
化合物1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリルおよび3,4−ジクロロアニリンにより、標記化合物を得た。
δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.85 (1H, app t, J = 6.0 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.5 Hz, H 芳香族), 7.46-7.25 (11H, m, H 芳香族), 7.15 (1H, dd, J = 7.9, 1.9 Hz, H 芳香族), 6.17 (1H, s, CH), 4.46 (2H, d, J = 6.0 Hz, CH2Ph); m/z (EI) 413.2 (14 %), 412.2 (43), 411.1 ...410.1 (M+H+),M - H 408.1,M+H 410.3
【0118】
実施例14
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0119】
【化30】

【0120】
化合物1と同様にして、5−アミノ−2−クロロベンジル−トリフルオリド、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を暗褐色の固体として得た(26mg、7%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.77 (1H, d, J = 2.7 Hz, H 芳香族), 7.66 (1H, dd, J = 8.8, 2.6 Hz, H 芳香族), 7.43-7.35 (3H, m, H 芳香族), 7.34-7.23 (6H, m, H 芳香族), 7.14-7.10 (2H, m, H 芳香族), 5.92 (1H, br シグナル, NH), 5.60 (1H, s, C5H), 4.65 (1H, dd, J = 14.9, 5.5 Hz, CHAHBPh), 4.45 (1H, dd, J = 14.7, 4.7 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 446.2 (26 %), 445.2 (28), 444.3 (100, M+H+).
【0121】
実施例15
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−イソプロピル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0122】
【化31】

【0123】
化合物1と同様にして、4−イソプロピルアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を明褐色の固体として得た(50mg、15%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.39-7.26 (10H, m, H 芳香族), 7.17-7.14 (2H, m, H 芳香族), 7.07-7.05 (2H, app d, J = 9.3 Hz, H 芳香族), 5.56 (1H, s, C5H), 5.37 (1H, app t, J = 6.2 Hz, NH), 4.68 (1H, dd, J = 14.8, 6.1 Hz, CHAHBPh), 4.51 (1H, dd, J = 14.6, 5.5 Hz, CHAHBPh), 2.78 (1H, sept, J = 7.1 Hz, CH(CH3)2), 1.15 (6H, d, J = 7.0 Hz, 2 × CH3); m/z (EI) 384.2 (100 %, M+H+).
【0124】
実施例16
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−エチル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0125】
【化32】

【0126】
化合物1と同様にして、4−エチルアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を明褐色の固体として得た(60mg、19%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.26-7.23 (10H, m, H 芳香族), 7.15-7.12 (2H, m, H 芳香族), 7.02 (2H, d, J = 8.5 Hz, H 芳香族), 5.66 (1H, app t, J = 5.5 Hz, NH), 5.57 (1H, s, C5H), 4.64 (1H, dd, J = 14.9, 6.4 Hz, CHAHBPh), 4.46 (1H, dd, J = 14.8, 5.5 Hz, CHAHBPh), 2.51 (2H, q, J = 7.6 Hz, CH3CH2), 1.13 (3H, t, J = 7.6 Hz, CH3CH2); m/z (EI) 370.2 (100 %, M+H+).
【0127】
実施例17
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,5−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0128】
【化33】

【0129】
化合物1と同様にして、3,5−ジクロロアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を暗褐色の油状物として得た(16mg、5%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.45-7.37 (5H, m, H 芳香族), 7.35-7.25 (5H, m, H 芳香族), 7.14-7.11 (2H, m, H 芳香族), 6.96 (1H, t, J = 1.7 Hz, H 芳香族), 5.65 (1H, br シグナル, NH), 5.53 (1H, s, C5H), 4.68 (1H, dd, J = 14.9, 5.9 Hz, CHAHBPh), 4.49 (1H, dd, J = 14.9, 5.6 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 412.2 (39 %), 410.1 (100, M+H+).
【0130】
実施例18
(Rac)−4−(4−ベンジルアミノ−2−オキソ−5−フェニル−2,5−ジヒドロ−イミダゾール−1−イル)−ベンゾニトリル
【0131】
【化34】

【0132】
化合物1と同様にして、4−アミノベンゾニトリル、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を褐色の固体として得た(45mg、14%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.64 (2H, d, J = 7.9 Hz, H 芳香族), 7.48-7.39 (5H, m, H 芳香族), 7.33-7.26 (5H, m, H 芳香族), 7.16-7.12 (2H, m, H 芳香族), 5.65 (1H, br シグナル, NH), 5.60 (1H, s, C5H), 4.70 (1H, dd, J = 14.8, 6.1 Hz, CHAHBPh), 4.50 (1H, dd, J = 14.7, 5.5 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 337.2 (100 %, M+H+).
【0133】
実施例19
(Rac)−4−ベンジルアミノ−5−フェニル−1−(5−トリフルオロメチル−ピリジン−2−イル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0134】
【化35】

【0135】
化合物1と同様にして、3−アミノ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を黒色の固体として得た(31mg、9%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 8.52 (1H, dd, J = 8.7, 2.4 Hz, H 芳香族), 8.44 (1H, d, J = 2.5 Hz, H 芳香族), 7.56 (1H, d, J = 8.7 Hz, H 芳香族), 7.45-7.24 (8H, m, H 芳香族), 7.15-7.09 (2H, m, H 芳香族), 5.92 (1H, app t, J = 5.3 Hz, NH), 5.67 (1H, s, C5H), 4.68 (1H, dd, J = 14.8, 6.1 Hz, CHAHBPh), 4.49 (1H, dd, J = 14.8, 5.5 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 411.2 (100 %, M+H+).
【0136】
実施例20
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−ニトロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0137】
【化36】

【0138】
化合物1と同様にして、4−ニトロアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を黄色の油状物として得た(37mg、11%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 8.09 (1H, ddd, J = 9.1, 3.1, 1.9 Hz, H 芳香族), 7.70 (1H, ddd, J = 9.4, 3.2, 2.2 Hz, H 芳香族), 7.47-7.38 (4H, m, H 芳香族), 7.36-7.14 (8H, m, H 芳香族), 5.62 (1H, s, C5H), 5.51 (1H, br シグナル, NH), 4.71 (1H, dd, J = 14.8, 5.9 Hz, CHAHBPh), 4.53 (1H, dd, J = 14.8, 5.5 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 387.2 (100 %, M+H+).
【0139】
実施例21
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3−メトキシ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0140】
【化37】

【0141】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、p−イソプロピルベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(47mg、12%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.75 (1H, d, J=2.2 Hz, H 芳香族), 7.31-7.14 (11H, m, H 芳香族), 5.49 (1H, s, C5H), 5.32 (1H, br シグナル, NH), 4.73 (1H, dd, J = 14.7 ,6.1 Hz, CHACHBPh), 4.53 (1H, dd, J = 14.8, 5.4 Hz, CHAHBPh), 2.90 (1H, sept, J = 6.7 Hz, CH(CH3)2), 1.27 (6H, d, J = 7.0 Hz, 2 × CH3); m/z (EI) 454.3 (100 %), 453.3 (38), 452.2 (94, M+H+).
【0142】
実施例22
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−チオフェン−3−イル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン
【0143】
【化38】

【0144】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、3−チオフェンカルボキシアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を明褐色の固体として得た(18mg、5%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.87 (1H, app t, J = 5.6 Hz, NHCH2Ph), 7.94 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.72 (1H, dd, J = 2.8, 1.1 Hz, H チオフェン), 7.54 (1H, dd, J = 5.1, 3.0 Hz, H チオフェン), 7.48-7.41 (2H, m, H 芳香族), 7.33-7.18 (5H, m, H 芳香族), 6.95 (1H, dd, J = 5.1, 1.3 Hz, H チオフェン), 6.27 (1H, s, C5H), 4.49 (2H, d, J = 5.6 Hz, CH2Ph); m/z (EI) 419.2 (17 %), 418.2 (61), 417.2 (21), 416.3 (100, M+H+).
【0145】
実施例23
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0146】
【化39】

【0147】
化合物1と同様にして、3,4−ジフルオロアニリン、ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(68mg、21%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.50 (1H, ddd, J = 20.5, 7.0, 2.5 Hz, H 芳香族), 7.44-7.35 (3H, m, H 芳香族), 7.33-7.11 (7H, m, H 芳香族), 6.96 (1H, dd, J = 8.9, 8.7 Hz, H 芳香族), 6.75 (1H, dd, J = 9.0, 8.5 Hz, H 芳香族), 5.51 (1H, s, C5H), 5.47 (1H, app t, J = 5.1 Hz, NH), 4.69 (1H, dd, J = 14.7, 6.0 Hz, CHAHBPh), 4.51 (1H, dd, J = 14.7, 5.4 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 378.3 (100 %, M+H+).
【0148】
実施例24
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0149】
【化40】

【0150】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、p−トリルアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(9mg、3%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.72 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.30-7.15 (11H, m, H 芳香族), 5.45 (1H, s, C5H), 5.37 (1H, br シグナル, NH), 4.72 (1H, dd, J = 14.8, 6.2 Hz, CHACHBPh), 4.51 (1H, dd, J = 14.5, 5.2 Hz, CHAHBPh), 2.33 (3H, s, CH3); m/z (EI) 427.2 (16 %), 426.1 (52), 425.1 (22), 424.2 (100 , M+H+).
【0151】
実施例25
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0152】
【化41】

【0153】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、3,4−ジメチルベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を得た。(EI) 418.3 (M+H+)
【0154】
実施例26
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(4−イソプロピル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0155】
【化42】

【0156】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、m−アニスアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(100mg、27%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.81 (1H, br シグナル, NH), 7.91 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.47-7.38 (2H, m, 2H, arom), 7.32-7.17 (7H, m, H 芳香族), 6.94 (2H, d, J = 8.7 Hz, H 芳香族), 6.10 (1H, s, C5H), 4.46 (2H, br s, CH2Ph), 3.72 (3H, s, OCH3); m/z (EI) 444.3 (14 %), 443.3 (14), 442.3 (62), 441.3 (22), 440.2 (100, M+H+).
【0157】
実施例27
(Rac)−4−ベンジルアミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1−(4−エチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0158】
【化43】

【0159】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、p−エチルベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(53mg、14%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.73 (1H, br s, H 芳香族), 7.30-7.05 (11H, m, H 芳香族), 5.49 (1H, s, C5H), 5.30 (1H, br シグナル, NH), 4.73 (1H, dd, J = 14.2, 5.1 Hz, CHACHBPh), 4.52 (1H, dd, J = 14.5, 5.2 Hz, CHAHBPh), 2.64 (2H, q, J = 7.4 Hz, CH2CH3), 1.22 (3H, t, J = 7.6 Hz, CH2CH3); m/z (EI) 440.2 (100 %), 439.3 (30), 438.3 (60, M+H+).
【0160】
実施例28
(Rac)−4−ベンジルアミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン1
【0161】
【化44】

【0162】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、4−クロロベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(16mg、4%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.68 (1H, s, H 芳香族), 7.18-7.14 (11H, m, H 芳香族), 5.50 (1H, s, C5H), 5.29 (1H, br シグナル, NH), 4.74 (1H, dd, J = 14.3, 5.9 Hz, CHACHBPh), 4.53 (1H, dd, J = 14.3, 5.8 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 446.1 (86 %), 445.2 (28), 444.2 (100, M+H+).
【0163】
実施例29
rac−4−ベンジルアミノ−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0164】
【化45】

【0165】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および3−クロロ−4−フルオロアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 394.1
【0166】
実施例30
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(3−フルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0167】
【化46】

【0168】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および3−フルオロアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 360.0
【0169】
実施例31
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0170】
【化47】

【0171】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および5−アミノ−2−メトキシピリジンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 373.3
【0172】
実施例32
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0173】
【化48】

【0174】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および3−フルオロ−4−メチルアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 374.4
【0175】
実施例33
rac4−ベンジルアミノ−1−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0176】
【化49】

【0177】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および3,5−ジフルオロアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 378.5
【0178】
実施例34
rac−4−ベンジルアミノ−1−(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0179】
【化50】

【0180】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリルおよび5−アミノ−2−クロロピリジンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M-H) 375.3
【0181】
実施例35
rac−4−ベンジルアミノ−5−フェニル−1−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0182】
【化51】

【0183】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリル、および4−(トリフルオロメトキシ)アニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 426.1
【0184】
実施例36
rac−4−ベンジルアミノ−5−フェニル−1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0185】
【化52】

【0186】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリルおよび3−アミノベンゾトリフルオリドの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 410.4.
【0187】
実施例37
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(2H−ピラゾール−3−イル)−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン
【0188】
【化53】

【0189】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、2H−ピラゾール−3−カルボアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(17mg、4%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 12.97 (1H, br s, NH ピラゾール), 8.85 (1H, br シグナル, NHCH2Ph), 7.91 (1H, s, H 芳香族), 7.71 (1H, s, H 芳香族), 7.48 (2H, s, H 芳香族), 7.30-7.22 (5H, m, H 芳香族), 6.19 (2H, s, H ピラゾール + C5H), 4.57-4.41 (2H, m, CH2Ph); m/z (EI) 402.3 (71 %), 401.2 (20), 400.2 (100, M+H+).
【0190】
実施例38
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−ピリジン−3−イル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0191】
【化54】

【0192】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、3−ピリジンカルボキシアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を琥珀色の固体として得た(36mg、10%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 9.03 (1H, br シグナル, NH), 8.71 (1H, d, J = 1.9 Hz, H 芳香族), 8.54 (1H, dd, J = 4.8, 1.3 Hz, H 芳香族), 7.94 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.66 (1H, d, J = 7.9 H 芳香族), 7.48-7.17 (8H, m, H 芳香族), 6.28 (1H, s, C5H), 4.48 (2H, s, CH2Ph); m/z (EI) 413.2 (86 %), 411.1 (100, M+H+).
【0193】
実施例39
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−ピリジン−4−イル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0194】
【化55】

【0195】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、4−ピリジンカルボキシアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を明黄色の固体として得た(21mg、6%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 9.01 (1H, br シグナル, NH), 8.59 (2H, d, J = 5.2 Hz, H 芳香族), 7.48-7.15 (9H, m, H 芳香族), 6.26 (1H, s, C5H), 4.47 (2H, s, CH2Ph); m/z (EI) 414.3 (22 %), 413.2 (85), 412.2 (23), 411.2 (100, M+H+).
【0196】
実施例40
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フラン−2−イル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0197】
【化56】

【0198】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、2−フルアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を琥珀色の固体として得た(22mg、7%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 9.04 (1H, app t, J = 5.6 Hz, NH), 7.91 (1H, d, J = 1.1 Hz, H 芳香族), 7.65 (1H, d, J = 1.0 Hz, H 芳香族), 7.50 (2H, s, H 芳香族), 7.35-7.22 (5H, m, H 芳香族), 6.73 (1H, d, J = 3.2 Hz, H フラン), 6.46 (1H, dd, J = 3.2, 1.9 Hz, H フラン), 6.38 (1H, s, C5H), 4.55 (1H, dd, J = 15.7, 6.4 Hz, CHAHBPh), 4.49 (1H, dd, J = 15.3, 6.0 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 403.3 (15 %), 402.3 (74), 401.1 (29), 400.1 (100, M+H+).
【0199】
実施例41
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3−メトキシ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0200】
【化57】

【0201】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、p−アニスアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(52mg、14%)。δH NMR (CDCl3, 300 MHz) 7.75 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.36-7.16 (8H, m, H 芳香族), 6.92-6.87 (2H, m, H 芳香族), 6.75 (1H, s, H 芳香族), 5.47 (1H, s, C5H), 5.36 (1H, app t, J = 4.4 Hz, NH), 4.72 (1H, dd, J = 14.8, 5.9 Hz, CHACHBPh), 4.53 (1H, dd, J = 14.9, 5.6 Hz, CHAHBPh), 3.76 (3H, s, OCH3); m/z (EI) 442.3 (56 %), 441.3 (19), 440.2 (100, M+H+).
【0202】
実施例42
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(4−ジメチルアミノ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0203】
【化58】

【0204】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、4−(ジメチルアミノ)ベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を金色の固体として得た(36mg、9%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.82 (1H, app t, J = 5.6 Hz, NH), 7.90 (1H, d, J = 1.7 Hz, H 芳香族), 7.46-7.38 (2H, m, H 芳香族), 7.31-7.11 (7H, m, H 芳香族), 6.68 (2H, d, J = 8.5 Hz, H 芳香族), 6.00 (1H, s, C5H), 4.46 (2H, d, J = 5.7 Hz, CH2Ph), 2.86 (6H, s, N(CH3)2); m/z (EI) 456.4 (19 %), 455.3 (74), 454.3 (29), 453.3 (100, M+H+).
【0205】
実施例43
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0206】
【化59】

【0207】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、4−フルオロベンズアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を白色の固体として得た(72mg、20%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.89 (1H, app t, J = 5.8 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.47-7.38 (4H, m, H 芳香族), 7.30-7.16 (7H, m, H 芳香族); 6.21 (1H, s, C5H), 4.47 (2H, d, J = 5.6 Hz, CH2Ph); m/z (EI) 431.2 (16 %), 430.3 (59), 429.3 (23), 428.3 (100, M+H+).
【0208】
実施例44
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0209】
【化60】

【0210】
実施例1と同様にして、4−フルオロベンズアルデヒドおよび3−クロロ−4−フルオロベンジルアミンおよびベンジルイソニトリルの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M-H) 375.31;H NMR (DMSO, 300 MHz) 8.84 (1H, app t, J = 5.8 Hz, NH), 7.84 (1H, dd, J = 6.6, 2.1 Hz, H 芳香族), 7.43-7.36 (4H, m, H 芳香族), 7.32-7.16 (7H, m, H 芳香族), 6.19 (1H, s, CH), 4.47 (2H, d, J = 5.7 Hz, CH2Ph; m/z (EI) 412.2 (M+H+).
【0211】
実施例45
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−チオフェン−2−イル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン
【0212】
【化61】

【0213】
化合物1と同様にして、3,4−ジクロロアニリン、2−チオフェンカルボキシアルデヒドおよびベンジルイソシアニドにより、標記化合物を褐色の固体として得た(7mg、2%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 9.00 (1H, app t, J = 5.9 Hz, NHCH2Ph), 7.90 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.53 (1H, d, J = 5.1 Hz, H チオフェン), 7.50-7.47 (2H, m, H 芳香族), 7.42 (1H, dd, J = 3.6, 1.1 Hz, H チオフェン), 7.34-7.20 (5H, m, H 芳香族), 7.03 (1H, dd, J = 5.0, 3.5 Hz, H チオフェン), 6.57 (1H, s, C5H), 4.51 (1H, d, J = 5.4 Hz, CHACHBPh), 4.49 (1H, dd, J = 5.5 Hz, CHAHBPh); m/z (EI) 419.1 (18 %), 418.2 (63), 417.2 (21), 416.2 (100, M+H+).
【0214】
実施例46
Rac−4−ベンジルアミノ−1−(4−フルオロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0215】
【化62】

【0216】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリルおよび4−フルオロアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 360.4.
【0217】
実施例47
rac−4−ベンジルアミノ−1−(4−モルホリン−4−イル−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0218】
【化63】

【0219】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、ベンジルイソニトリルおよび4−モルホリノアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 427.5.
【0220】
実施例48
rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−[2−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−エチルアミノ]−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0221】
【化64】

【0222】
実施例1と同様にして、ベンズアルデヒド、4−(2−イソシアノ−エチル)−1,2−ジメトキシ−ベンゼンおよび3,4−ジクロロアニリンの反応により、標記化合物を得た。(EI) (M+H) 484.5.
【0223】
実施例49および実施例50
(+)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンおよび(−)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0224】
【化65】

【0225】
ヘプタン−イソプロパノール4:1で溶離するChiralpak ADでの実施例10のキラルクロマトグラフィーにより、両鏡像異性体をキラル分離した(実施例49および50)。実施例49の質量スペクトルは376.4(M+H)の質量ピークを示し、実施例50の質量スペクトルは376.5(M+H)を示した。
【0226】
実施例51
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(4−フルオロベンジルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
工程1:1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0227】
【化66】

【0228】
濃HCl 250mLを、室温で、1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−(2−オキソ−2−フェニル−エチル)尿素(1当量、56mmol、18.0g)に加えた。出発物質が消失するまで、反応混合物を1週間撹拌して、白色の泡状物を得て、それを濾別した。エタノール中での再結晶化により、この泡状物を精製して、1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン(14.4g,85%)を白色の固体として得た。Rf 0.2(n−ヘプタン/酢酸エチル2:1)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 10.68 (1H, br s, NH), 7.62 (1H, d, J = 8.6 Hz, H 芳香族), 7.53 (1H, d, J = 2.4 Hz, H 芳香族), 7.32-7.20 (3H, m, H 芳香族), 7.09-7.06 (2H, m, H 芳香族), 7.03 (1H, dd, J = 8.6, 2.5 Hz, H 芳香族), 6.89 (1H, s, =CH); m/z (EI) 309.2 (21 %), 307.2 (97), 306.1 (24), 305.1 (100, M+H+).
【0229】
工程2:Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(4−フルオロベンジルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0230】
【化67】

【0231】
クロロホルム(5mL)中の1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン(1当量、0.33mmol、100mg)の撹拌溶液に、クロロホルム(2mL)中のBr(1.1当量、0.36mmol、19μL)を、窒素下、0℃で滴下した。10分後、4−フルオロベンジルアミン(10当量、3.28mmol、372μL)をインサイチュで0℃で加えた。反応混合物を室温に温め、一晩加熱還流した。溶媒の蒸発後、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO、n−ヘプタン/酢酸エチル:0〜100%)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(32mg、23%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.83 (1H, br, s, NH), 7.91 (1H, d, J = 2.4 Hz, H 芳香族), 7.46-7.08 (11H, m, H 芳香族), 6.16 (1H, s, C5H), 4.44 (2H, s, CH2Ph); m/z (EI) 431.0 (12 %), 430.0 (74), 429.1 (26), 428.0 (100, M+H+).
【0232】
実施例52
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−イソブチルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン
【0233】
【化68】

【0234】
化合物51と同様にして、イソプロピルアミンにより、標記化合物を白色の固体として得た(88mg、71%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.34 (1H, app t, J = 5.6 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.42-7.31 (7H, m, H 芳香族), 6.06 (1H, s, C5H), 3.17-3.08 (1H, m, NH-CHAHB-iPr), 3.03-2.97 (1H, m, NH-CHAHB-iPr), 1.80 (1H, non, J = 6.7 Hz, CH(CH3)2), 0.74 (3H, d, J = 6.6 Hz, CH3), 0.71 (3H, d, J = 6.8 Hz, CH3); m/z (EI) 379.2 (13 %), 378.2 (65), 377.3 (22), 376.3 (100, M+H+).
【0235】
実施例53
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(3−メチル−ブチルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン
【0236】
【化69】

【0237】
化合物51と同様にして、イソアミルアミンにより、標記化合物を白色の固体として得た(52mg、41%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.28 (1H, br シグナル, NH), 7.91 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.45-7.30 (7H, m, H 芳香族), 6.05 (1H, s, C5H), 3.25 (2H, br t, J = 6.9 Hz, NH-CH2), 1.43 (1H, non, J = 6.0 Hz, CH(CH3)2), 1.36-1.29 (2H, m, CH2CH(CH3)2), 0.81 (6H, d, J = 6.4 Hz, 2 × CH3); m/z (EI) 393.2 (15 %), 392.2 (66), 391.1 (19), 390.2 (100, M+H+).
【0238】
実施例54
(Rac)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−4−[(ピリジン−4−イルメチル)−アミノ]−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0239】
【化70】

【0240】
化合物51と同様にして、4−アミノメチル)ピリジンにより、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(23mg、17%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.83 (1H, br シグナル, NH), 8.46 (2H, d, J = 6.0 Hz, H pyridine), 7.92 (1H, d, J = 2.2 Hz, H 芳香族), 7.47-7.33 (7H, m, H 芳香族), 7.12 (2H, d, J = 5.9 Hz, H pyridine), 6.23 (1H, s, C5H), 4.48 (2H, s, CH2Ph); m/z (EI) 413.0 (30 %), 411.0 (52, M+H+), 200.2 (100).
【0241】
実施例55
rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(メチル−プロピル−アミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0242】
【化71】

【0243】
化合物51と同様にして、N,N−メチルプロピルアミンにより、標記化合物を得た。(EI) 376.3 (M+H+)
【0244】
実施例56
(Rac)−4−アゼパン−1−イル−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0245】
【化72】

【0246】
化合物51と同様にして、ヘキサメチレンイミンにより、標記化合物を白色の固体として得た(65mg、49%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 7.49 (1H, d, J = 2.4 Hz, H 芳香族), 7.56-7.28 (7H, m, H 芳香族), 6.47 (1H, s, C5H), 3.78-3.71 (2H, m, CH2), 3.36-3.33 (4H, m, 2 × CH2), 1.56-1.45 (4H, m, 2 × CH2), 1.32-1.13 (2H, m, CH2); m/z (EI) 405.2 (16 %), 404.2 (78), 403.2 (24), 402.1 (100, M+H+), 200.1 (59).
【0247】
実施例57
(Rac)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−ヘキシルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0248】
【化73】

【0249】
化合物51と同様にして、ヘキシルアミンにより、標記化合物を白色の固体として得た(57mg、49%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.30 (1H, app t, J = 5.7 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.45-7.28 (7H, m, H 芳香族), 6.05 (1H, s, C5H), 3.25 (1H, d, J = 5.4 Hz, NH-CHAHB), 3.21 (1H, d, J = 5.4 Hz, NH-CHAHB), 1.42 (2H, qt, J = 6.7 Hz, NH-CH2-CH2), 1.23-1.07 (6H, m, CH2-CH2-CH2-CH3), 0.81 (3H, t, J = 6.5 Hz, CH3); m/z (EI) 406.2 (49 %), 405.1 (22), 404.2 (100, M+H+), 200.1 (87).
【0250】
実施例58
(Rac)−4−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0251】
【化74】

【0252】
化合物51と同様にして、(アミノメチル)シクロヘキサンにより、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(41mg、30%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.31 (1H, app t, J = 5.6 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.3 Hz, H 芳香族), 7.45-7.31 (7H, m, H 芳香族), 6.06 (1H, s, C5H), 3.14-3.03 (2H, m, NH-CH2-Cy), 1.59-1.44 (6H, m, 3 × CH2), 1.11-1.04 (3H, m, CH + CH2), 0.80-0.60 (2H, m, CH2); m/z (EI) 419.1 (16 %), 418.1 (64), 417.1 (26), 416.1 (100, M+H+), 200.2 (34).
【0253】
実施例59
(Rac)−4−ブチルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0254】
【化75】

【0255】
化合物51と同様にして、n−ブチルアミンにより、標記化合物を白色の固体として得た(18mg、15%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.30 (1H, app t, J = 5.5 Hz, NH), 7.92 (1H, d, J = 2.1 Hz, H 芳香族), 7.45-7.29 (7H, m, H 芳香族), 6.05 (1H, s, C5H), 3.26 (1H, d, J = 6.6 Hz, NH-CHAHB), 3.21 (1H, d, J = 6.8 Hz, NH-CHAHB), 1.42 (2H, qt, J = 7.4 Hz, NH-CH2-CH2), 1.16 (2H, sext, J = 7.5 Hz, CH2-CH2-CH3), 0.81 (3H, t, J = 7.4 Hz, CH3); m/z (EI) 378.1 (47 %), 376.1 (68, M+H+), 200.1 (100).
【0256】
実施例60
(Rac)−4−(シクロプロピルメチル−アミノ)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0257】
【化76】

【0258】
化合物51と同様にして、アミノメチルシクロプロパンにより、標記化合物を明褐色の固体として得た(31mg、25%)。δH NMR (DMSO, 300 MHz) 8.44 (1H, app t, J = 4.8 Hz, NH), 7.91 (1H, br s, H 芳香族), 7.45-7.21 (7H, m, H 芳香族), 6.07 (1H, s, C5H), 3.25-3.16 (1H, m, NH-CHAHB), 3.10-3.01 (1H, m, NH-CHAHB), 0.97 (1H, br sept, J = 8.3 Hz, CH), 0.37 (2H, br d, J = 7.7 Hz, CH2), 0.16 (2H, br d, J = 3.5 Hz, CH2); m/z (EI) 377.2 (15 %), 376.1 (75), 375.1 (16), 373.9 (100, M+H+).
【0259】
実施例61
rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−ジメチルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0260】
【化77】

【0261】
化合物51と同様にして、N,N−ジメチルアミンにより、標記化合物を得た。(EI) 348.2 (M+H+)
【0262】
実施例62
rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−メチルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0263】
【化78】

【0264】
化合物51と同様にして、N−メチルアミンにより、標記化合物を得た。(EI) 334.0 (M+H+)
【0265】
実施例63
rac−4−シクロブチルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0266】
【化79】

【0267】
化合物51と同様にして、シクロプロピルアミンにより、標記化合物を得た。(EI) 373.9 (M+H+)
【0268】
実施例64
rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0269】
【化80】

【0270】
化合物51と同様にして、1,2,3,4−テトラヒドロキノリンにより、標記化合物を得た。(EI) 436.0 (M+H+).
【0271】
実施例65
rac−4−シクロペンチルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0272】
【化81】

【0273】
化合物51と同様にして、シクロペンチルアミンにより、標記化合物を得た。(EI) 388.1 (M+H+)
【0274】
実施例66
Rac−1−(4−クロロ−フェニル)−4−イソブチルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
工程1:1−(2−オキソ−フェニル−エチル)尿素の合成
【0275】
【化82】

【0276】
1−クロロ−4−イソシアナト−ベンゼン(0.033mol)および2−オキソ−2−フェニル−エチル−アンモニウムクロリド(0.033mol、1当量)の懸濁液に、炭酸ナトリウム水溶液([1.3]、50mL、0.065mol、2当量)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌して、白色の沈殿物を得て、それを濾別した。沈殿物をジクロロメタン(10mL)に溶解し、Naで乾燥し、真空下で濃縮して、固体生成物を得た。生成物を、高真空下、60℃で4時間乾燥した。
【0277】
工程2:1,5−ジフェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンの合成
【0278】
【化83】

【0279】
濃塩酸(発煙37%)10mLを1−(4−クロロ−フェニル)−3−(2−オキソ−2−フェニル−エチル)−尿素(0.017mol)に加えて、懸濁液を室温で形成した。LC-MSにより懸濁液が所望の生成物に対応する白色の泡状物に変換するのを確認するまで、反応混合物を1週間撹拌し、それを濾別した。
【0280】
工程3:1,5−ジフェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンのアミノ化
【0281】
【化84】

【0282】
モレキュラーシーブ(4Å)の存在下、乾燥クロロホルム(3mL)中の1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,3−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン(0.37mmol)の溶液に、シリンジを用いて臭素(3mL、クロロホルム中[0.13M])の溶液を滴下した。TLCにより臭素化の完了を観察するまで、反応混合物を0℃で撹拌した。次に、シリンジによりイソブチルアミン(1.8mmol、5当量)を加え、反応物を室温に温め、次に約65℃に24時間加熱した。全体を通して、反応を窒素下で実施した。生成物を減圧下で濃縮し、カラム(アミン官能化SiO、ヘプタン:酢酸エチル=0〜100%)により精製した。
m/z (CI+) 705.2 (22%), 683.5 (35), 364.1 (29), 343.2 (22), 342.2 (100% M+H+)
δHNMR (DMSO, 300 MHz) = 8.22 (1H, m, pos Rb1, NH), 7.54-7.52 (2H, d, J = 8.5 Hz, pos Ra3,5, H 芳香族), 7.44-7.20 (5H, m, pos Rc, H 芳香族), 7.25-7.22 (2H, d, J = 8.5 Hz, pos Ra2,6, H 芳香族), 6.01 (1H, s, pos 5, H アルキル), 3.14-2.99 (2H, m, pos Rb2, H アルキル), 1.80-1.76 (1H, m, pos Rb3, H アルキル), 0.75-0.70 (6H, m, pos Rb4,5, Hアルキル)
【0283】
実施例67
1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−4−イソブチルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン
【0284】
【化85】

【0285】
実施例66と同様にして、標記化合物を1,2−ジフルオロ−4−イソシアナト−ベンゼンから調製した。
m/z (CI+) 709.5 (54%), 687.3 (51), 366.1 (49), 345.2 (21), 344.1 (100% M+H+)
δHNMR (DMSO, 300 MHz) = 8.3-8.27 (1H, t, J = 6.0 Hz, pos Rb1, NH), 7.75-7.67 (1H, t,d, J = 7.5, 3.0 Hz, pos Ra2 H 芳香族), 7.41-7.17 (7H, m, H 芳香族), 6.02 (1H, s, pos 5, H アルキル), 3.17-2.95 (2H, dd, pos Rb2, H アルキル), 1.85-1.73 (1H, m, pos Rb3, H アルキル), 0.75-0.70 (6H, m, pos Rb4,5, H アルキル)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I:
【化1】


[式中、
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲンにより置換されている−O−低級アルキルもしくはモルホリニルからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくは−N(低級アルキル)からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、水素または低級アルキルであり;
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであるか(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲンもしくは低級アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている)、または低級アルキル、−(CH−シクロアルキルであり;或いは
およびRは、N原子と一緒になって複素環を形成し;
nは、0、1または2である]の化合物、ならびにその薬学的に許容しうる酸付加塩。
【請求項2】
請求項1に記載の式IA:
【化2】


[式中、
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲン、ハロゲンにより置換されている低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキル、シアノ、ニトロ、ハロゲンにより置換されている−O−低級アルキルもしくはモルホリニルからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであり(ここで、そのような基は、非置換であるか、または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンもしくは−N(低級アルキル)からなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている);
は、−(CH−アリールまたは−(CH−ヘテロアリールであるか(ここで、そのような基は、非置換であるか、またはハロゲンもしくは低級アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基により置換されている)、または低級アルキル、−(CH−シクロアルキルであり;或いは
nは、0、1または2である]の化合物、ならびにその薬学的に許容しうる酸付加塩。
【請求項3】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物。
【請求項4】
化合物が、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(−)−4−ベンジルアミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項3に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rが低級アルキルにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物。
【請求項6】
化合物が、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3,4−ジメチル−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項5に記載の式Iの化合物。
【請求項7】
およびRがハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物。
【請求項8】
化合物が、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−5−(4−クロロ−フェニル)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オン、または
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項7に記載の式Iの化合物。
【請求項9】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがメトキシにより置換されているフェニルであり、Rがベンジルである、式Iの化合物。
【請求項10】
化合物が、
(Rac)−4−ベンジルアミノ−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−(3−メトキシ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項9に記載の式Iの化合物。
【請求項11】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rがハロゲンにより置換されているベンジルである、式Iの化合物。
【請求項12】
化合物が、
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(4−フルオロベンジルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項11に記載の式Iの化合物。
【請求項13】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rが低級アルキルである、式Iの化合物。
【請求項14】
化合物が、
Rac−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−(3−メチル−ブチルアミノ)−5−フェニル−1,5−ジヒドロイミダゾール−2−オン、または
(Rac)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−ヘキシルアミノ−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項13に記載の式Iの化合物。
【請求項15】
がハロゲンにより置換されているフェニルであり、Rがフェニルであり、Rが−CH−シクロアルキルである、式Iの化合物。
【請求項16】
化合物が、
(Rac)−4−(シクロヘキシルメチル−アミノ)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−5−フェニル−1,5−ジヒドロ−イミダゾール−2−オンである、請求項15に記載の式Iの化合物。
【請求項17】
a)式II:
【化3】


の化合物を臭素化し、続いて式:
【化4】


のアミンと反応させて、式I:
【化5】


[式中、置換基R、R、RおよびRは請求項1と同義である]の化合物を得る工程、または
b)式RNH(III)の第一級アミンを1工程で、シアン化カリウム、式(V):
【化6】


のイソニトリルおよび式RC(O)H(IV)のアルデヒドと共に反応させて、式I−1:
【化7】


[式中、置換基R、RおよびRは請求項1と同義である]の化合物を得る工程、および
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容しうる酸付加塩に変換する工程を含む、請求項1に記載の式Iの化合物の調製方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法または同等な方法により調製される、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
請求項1に記載の1種以上の化合物および薬学的に許容しうる賦形剤を含む医薬。
【請求項20】
グリシン取り込み阻害剤に基づく疾病の処置用の、請求項19に記載の医薬。
【請求項21】
疾病が、精神病、疼痛、記憶および学習における機能障害、統合失調症、認知症、および認知プロセスが損なわれた他の疾患、注意欠陥障害またはアルツハイマー病である、請求項20に記載の医薬。
【請求項22】
精神病、疼痛、記憶および学習における神経変性機能障害、統合失調症、認知症、および認知プロセスが損なわれた他の疾患、注意欠陥障害またはアルツハイマー病の処置用の医薬の製造のための、請求項1に記載の化合物の使用。
【請求項23】
本明細書に記載される発明。

【公表番号】特表2009−529020(P2009−529020A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557718(P2008−557718)
【出願日】平成19年2月27日(2007.2.27)
【国際出願番号】PCT/EP2007/051824
【国際公開番号】WO2007/101802
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】