5−シアノニコチンアミド誘導体
【課題】 チロシンキナーゼ阻害作用、特に、Sykキナーゼ阻害作用に優れる5−シアノニコチンアミド誘導体又はその薬理上許容される塩、及び、Sykキナーゼ関連疾患の予防及び/又は治療に優れる、上記5−シアノニコチンアミド誘導体を有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩:
【解決手段】下記一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩:
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】
(I)
[式中、
Aは、
置換基群α及び置換基群βから選択される基で置換されていてもよい、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、若しくは、C2−C6アルキニル基;又は、
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基を示し、
R1、R2、及び、R3は、各々独立に、
水素原子;
置換基群α及び置換基群γから選択される基; 又は、
置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基を示し、
あるいは、R1とR2は、互いに結合して、1乃至3個のヘテロ原子を含んでいてもよい飽和あるいは不飽和の5〜8員環を成して縮環を形成していてもよい。
<置換基群α>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、−SORa、‐SONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、‐OCORa、‐NRaCORa、‐NRaSORa、‐NRaSO2Ra、‐OCOORa、‐OCONRaRa、‐NRaCOORa、‐NRaCONRaRa、‐NRaSONRaRa、‐NRaSO2NRaRa、‐O‐N=CRaRa
<置換基群β>
オキソ基、イミノ基、=N−ORa
Raは、各々独立して、水素原子、又は、置換基群γから選択される基を示す。
<置換基群γ>
置換基群δから選択される基で置換されていてもよい、
C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、5乃至6員ヘテロアリール基、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキルC1−C6アルキル基、5乃至8員ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、C6−C10アリールC1−C6アルキル基、及び、5乃至6員ヘテロアリールC1−C6アルキル基。
<置換基群δ>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORb,‐SRb、‐NRbRb、‐CORb、‐COORb、‐CONRbRb、−SORb、‐SONRbRb、‐SO2Rb、‐SO2NRbRb、‐OCORb、‐NRbCORb、‐NRbSORb、‐NRbSO2Rb、‐OCOORb、‐OCONRbRb、‐NRbCOORb、‐NRbCONRbRb、‐NRbSONRbRb、‐NRbSO2NRbRb、‐O‐N=CRbRb、オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORb。
Rbは、各々独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基である請求項1に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
Aが、2−アミノ−シクロヘキシル基である請求項1に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
R1、R2及びR3が、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、シアノ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、シアノC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシイミノメチル基、及び、モルホリノ基からなる群より選択される基である請求項1乃至3から選択されるいずれか1項に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
R1、R2及びR3が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、アリル基、エチニル基、シアノ基、シアノメチル基、メトキシイミノメチル基、メトキシ基、エトキシ基、及び、モルホリノ基からなる群より選択される基である請求項1乃至3から選択されるいずれか1項に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
請求項1において、下記より選択されるいずれか1つの化合物:
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−エトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−エチニルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−シアノフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−シアノメチルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−メトキシイミノメチルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩及び
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(4−モルホリノフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩。
【請求項7】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物。
【請求項8】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物を含有する医薬組成物。
【請求項9】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物と、製薬学的に許容される担体とを含有する医薬組成物。
【請求項10】
Sykキナーゼ関連疾患の治療及び/又は予防のための請求項8又は請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
請求項10において、Sykキナーゼ関連疾患が、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、癌、又は、骨髄性細胞増殖異常関連疾患である医薬組成物。
【請求項1】
一般式(I):
【化1】
(I)
[式中、
Aは、
置換基群α及び置換基群βから選択される基で置換されていてもよい、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、若しくは、C2−C6アルキニル基;又は、
置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基を示し、
R1、R2、及び、R3は、各々独立に、
水素原子;
置換基群α及び置換基群γから選択される基; 又は、
置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、若しくは、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基を示し、
あるいは、R1とR2は、互いに結合して、1乃至3個のヘテロ原子を含んでいてもよい飽和あるいは不飽和の5〜8員環を成して縮環を形成していてもよい。
<置換基群α>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、‐CORa、‐COORa、‐CONRaRa、−SORa、‐SONRaRa、‐SO2Ra、‐SO2NRaRa、‐OCORa、‐NRaCORa、‐NRaSORa、‐NRaSO2Ra、‐OCOORa、‐OCONRaRa、‐NRaCOORa、‐NRaCONRaRa、‐NRaSONRaRa、‐NRaSO2NRaRa、‐O‐N=CRaRa
<置換基群β>
オキソ基、イミノ基、=N−ORa
Raは、各々独立して、水素原子、又は、置換基群γから選択される基を示す。
<置換基群γ>
置換基群δから選択される基で置換されていてもよい、
C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、5乃至6員ヘテロアリール基、C3−C10シクロアルキルC1−C6アルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキルC1−C6アルキル基、5乃至8員ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリルC1−C6アルキル基、C6−C10アリールC1−C6アルキル基、及び、5乃至6員ヘテロアリールC1−C6アルキル基。
<置換基群δ>
ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、‐ORb,‐SRb、‐NRbRb、‐CORb、‐COORb、‐CONRbRb、−SORb、‐SONRbRb、‐SO2Rb、‐SO2NRbRb、‐OCORb、‐NRbCORb、‐NRbSORb、‐NRbSO2Rb、‐OCOORb、‐OCONRbRb、‐NRbCOORb、‐NRbCONRbRb、‐NRbSONRbRb、‐NRbSO2NRbRb、‐O‐N=CRbRb、オキソ基、イミノ基、及び、=N−ORb。
Rbは、各々独立して、水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C3−C10シクロアルキル基、C3−C10不飽和シクロアルキル基、5乃至8員ヘテロシクリル基、5乃至8員不飽和ヘテロシクリル基、C6−C10アリール基、又は、5乃至6員ヘテロアリール基を示す。]
で表される5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、置換基群α、置換基群β及び置換基群γから選択される基で置換されていてもよい、C3−C10シクロアルキル基である請求項1に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項3】
Aが、2−アミノ−シクロヘキシル基である請求項1に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項4】
R1、R2及びR3が、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、シアノ基、‐ORa,‐SRa、‐NRaRa、シアノC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシイミノメチル基、及び、モルホリノ基からなる群より選択される基である請求項1乃至3から選択されるいずれか1項に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項5】
R1、R2及びR3が、各々独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、アリル基、エチニル基、シアノ基、シアノメチル基、メトキシイミノメチル基、メトキシ基、エトキシ基、及び、モルホリノ基からなる群より選択される基である請求項1乃至3から選択されるいずれか1項に記載の5−シアノニコチンアミド誘導体、又は、その薬理学的に許容される塩。
【請求項6】
請求項1において、下記より選択されるいずれか1つの化合物:
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−メトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−エトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,5−ジメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,4,5−トリメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3,4−ジメトキシフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−エチニルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−シアノフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−シアノメチルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩、
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(3−メトキシイミノメチルフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩及び
6−(シス−2−アミノシクロヘキシルアミノ)−5−シアノ−2−(4−モルホリノフェニルアミノ)ニコチンアミド・塩酸塩。
【請求項7】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物。
【請求項8】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物を含有する医薬組成物。
【請求項9】
請求項1乃至6から選択されるいずれか1項に記載の化合物、その薬理学的に許容される塩、その薬理上許容されるプロドラッグ体、又は、その薬理学的に許容される水和物、若しくは、溶媒和物と、製薬学的に許容される担体とを含有する医薬組成物。
【請求項10】
Sykキナーゼ関連疾患の治療及び/又は予防のための請求項8又は請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
請求項10において、Sykキナーゼ関連疾患が、アレルギー性疾患、自己免疫疾患、癌、又は、骨髄性細胞増殖異常関連疾患である医薬組成物。
【公開番号】特開2008−13499(P2008−13499A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−186957(P2006−186957)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】
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