説明

CB1受容体のアンタゴニストとして使用されるベンゾイミダゾール誘導体

式I:
【化1】


(式中、X、A、R1、R2、R3及びR4は明細書で定義されたとおりであり、塩も同様である)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩、及びこれらの化合物を含む医薬組成物が製造される。これらは治療において、特に疼痛の管理において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1. 発明の分野
本発明は、治療用化合物、これらの化合物を含有する医薬組成物、その製造方法及びそれらの使用に関する。詳細には、本発明は、疼痛、癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンティングトン舞踏病、アルツハイマー病、不安障害、胃腸障害及び/又は心臓血管障害の処置において有効であり得る化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
2. 関連技術の考察
疼痛管理は、長年研究の重要な分野である。アゴニスト、アンタゴニストおよび逆アゴニストを含む、カンナビノイド受容体(例えばCB1受容体、CB2受容体)リガンドが、CB1および/またはCB2受容体との相互作用により、種々の動物モデルにおいて疼痛の軽減をもたらすことがよく知られている。一般的に、CB1受容体は主に中枢神経系に存在し、一方CB2受容体は主に末梢に存在し、免疫系から誘導される細胞および組織に主に限定される。
【0003】
CB1受容体アゴニスト、例えばΔ9−テトラヒドロカンナビノール(Δ9−THC)およびアナダミド(anadamide)は動物の抗侵害モデルにおいて有用であるが、これらは望まれていないCNS副作用、例えば精神的副作用、乱用の可能性(abuse potential)、薬物依存および薬物耐性等を引き起こす傾向がある。これらの望まれていない副作用は、CNSに存在するCB1受容体を介することが知られている。しかしながら、末梢部位で作用するかまたはCNSの暴露が僅かであるCB1アゴニストが、非常に改良された全体的インビボプロフィールにより、ヒトまたは動物において疼痛を管理し得ることを示唆する一連の証拠が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、疼痛管理または望ましくないCNS副作用を減少させるかもしくは最小とする他の関連症状もしくは疾患の処置に有用であり得る新規CB1受容体リガンド、例えばアゴニストが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施態様の説明
本発明は、疼痛及び/又は他の関連症状若しくは疾患において有用であり得るCB1受容体リガンドを提供する。
【0006】
本明細書内で他に明記されていなければ、本明細書において使用される命名法は、Nomenclature of Organic Chemistry, セクションA、B、C、D、E、F及びH、 Pergamon Press, Oxford, 1979(これは、化学構造の命名に関するその典型的化学構造名及び規則に関して本明細書中に参照により加入される)において記載される例及び規則に従う。
【0007】
単独又は接頭辞として使用される用語「Cm−n」又は「Cm−n基」は、m〜n個の炭素原子を有するあらゆる基を指す。
【0008】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「炭化水素」は、炭素原子及び水素原子のみで14個までの炭素原子を含むあらゆる構造を指す。
【0009】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「炭化水素ラジカル」又は「ヒドロカルビル」は、炭化水素から1つ又はそれ以上の水素を除いた結果としてのあらゆる構造を指す。
【0010】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アルキル」は、1〜約12個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の一価飽和炭化水素ラジカルを指す。アルキルの説明のための例としては、限定されないが、C1−6アルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチル−1−プロピル、2−メチル−2−プロピル、2−メチル−1−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−3−ブチル、2,2−ジメチル−1−プロピル、2−メチル−1−ペンチル、3−メチル−1−ペンチル、4−メチル−1−ペンチル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、2,2−ジメチル−1−ブチル、3,3−ジメチル−1−ブチル、2−エチル−1−ブチル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、及びヘキシル、並びにより長鎖のアルキル基、例えばヘプチル、及びオクチルが挙げられる。アルキルは、非置換であっても1つ又は2つの適切な置換基で置換されていてもよい。
【0011】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アルキレン」は、1〜約12個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の二価炭化水素ラジカルを指し、これは2つの構造を一緒に連結するために役立つ。
【0012】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有し、かつ少なくとも2つで約12個までの炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の一価炭化水素ラジカルを指す。アルケニルの二重結合は、別の不飽和基と共役していなくても共役していてもよい。適切なアルケニル基としては、限定されないが、C2−6アルケニル基、例えばビニル、アリル、ブテニル、ペンテニル、へキセニル、ブタジエニル、ペンタジエニル、ヘキサジエニル、2−エチルへキセニル、2−プロピル−2−ブテニル、4−(2−メチル−3−ブテン)−ペンテニルが挙げられる。アルケニルは、非置換であっても1つ又は2つの適切な置換基で置換されていてもよい。
【0013】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有し、かつ少なくとも2つで約12個までの炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖の一価炭化水素ラジカルを指す。アルキニル基の三重結合は、共役していなくても別の不飽和基と共役していてもよい。適切なアルキニル基としては、限定されないが、C2−6アルキニル基、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、メチルプロピニル、4−メチル−1−ブチニル、4−プロピル−2−ペンチニル、及び4−ブチル−2−ヘキシニルが挙げられる。アルキニルは非置換でも1つ又は2つの適切な置換基で置換されていてもよい。
【0014】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「シクロアルキル」は、少なくとも3個で約12個までの炭素原子を含む、環含有飽和一価炭化水素ラジカルを指す。シクロアルキルの例としては、限定されないが、C3−7シクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプチル、並びに飽和環式及び二環式テルペンが挙げられる。シクロアルキルは非置換であっても1つ又は2つの適切な置換基により置換されていてもよい。好ましくは、シクロアルキルは単環式環又は二環式環である。
【0015】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有しかつ少なくとも3個で約12個までの炭素原子を含む環含有一価炭化水素ラジカルを指す。
【0016】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「シクロアルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有しかつ約7個から約12個までの炭素原子を含む、環含有一価炭化水素ラジカルを指す。
【0017】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アリール」は、芳香族特性(例えば4n+2個の非局在化電子)を有しかつ5個から約14個までの炭素原子を含む1つ又はそれ以上の多価不飽和炭素環を有する一価炭化水素ラジカルを指す。
【0018】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アリーレン」は、芳香族特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有しかつ5から約14個までの炭素原子を含む1つ又はそれ以上の多価不飽和炭素環を有する二価炭化水素ラジカルを指し、これは2つの構造を一緒に連結するために役立つ。
【0019】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「複素環」は、環構造の一部としてN、O、P及びSより独立して選択される1つ又はそれ以上の多価ヘテロ原子を有し、かつ少なくとも3個で約20個までの原子を環中に含む、環含有構造又は分子を指す。複素環は飽和でも、1つ又はそれ以上の二重結合を含有する不飽和でもよく、そして複素環は1つより多い環を含有していてもよい。複素環が1つより多い環を含有する場合、それらの環は縮合していても縮合していなくてもよい。縮合環は、一般的にそれらの間で2つの原子を共有する少なくとも2つの環を指す。複素環は、芳香族特性を有していても、芳香族特性を有していなくてもよい。
【0020】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「ヘテロ芳香族」は、環構造の一部としてN、O、P及びSより独立して選択される1つ又はそれ以上の多価ヘテロ原子を有し、かつ少なくとも3個で約20個までの原子を環中に含む環含有構造又は分子を指し、ここでこの環含有構造又は分子は、芳香族特性(例えば、4n+2個の非局在化電子)を有する。
【0021】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「複素環式基」、「複素環式部分」、「複素環式」又は「ヘテロシクロ」は、複素環から1つ又はそれ以上の水素を除くことによりその複素環から誘導されるラジカルを指す。
【0022】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「ヘテロシクリル」は、複素環から1つの水素を除くことによりその複素環から誘導される一価ラジカルを指す。
【0023】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「ヘテロシクリレン」は、複素環から2つの水素を除くことによりその複素環から誘導される二価ラジカルを指し、これは2つの構造を一緒に連結するのに役立つ。
【0024】
接頭辞として使用される用語「6員」は、6個の環原子を含有する環を有する基を指す。
【0025】
接頭辞として使用される用語「5員」は、5個の環原子を含有する環を有する基を指す。
【0026】
5員環ヘテロアリールは、5個の環原子を有し、1、2又は3個の環原子がN、O及びSより独立して選択される環を有するヘテロアリールである。
【0027】
典型的な5員環ヘテロアリールは、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4−オキサジアゾリルである。
【0028】
6員環ヘテロアリールは、6個の環原子を有し、1、2又は3個の環原子がN、O及びSより独立して選択される環を有するヘテロアリールである。
【0029】
典型的な6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル及びピリダジニルである。
【0030】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「ヘテロアリール」は、芳香族特性を有するヘテロシクリルを指す。
【0031】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「ヘテロシクロアルキル(heterocylcoalkyl)」は、炭素原子及び水素原子並びに少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは窒素、酸素及び硫黄より選択される1〜3個のヘテロ原子を含み、そして不飽和を有さない単環式環又は多環式環を指す。ヘテロシクロアルキル基の例としては、ピロリジニル、ピロリジノ、ピペリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、ピペラジノ、モルホリニル、モルホリノ、チオモルホリニル、チオモルホリノ、及びピラニルが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、非置換であっても、1つ又は2つの適切な置換基で置換されていてもよい。好ましくは、ヘテロシクロアルキル基は単環式環又は二環式環であり、より好ましくは3〜6個の炭素原子及び1〜3個のヘテロ原子を含む単環式環であり、本明細書ではC3−6ヘテロシクロアルキルと呼ばれる。
【0032】
複素環は、例えば、単環式複素環、例えば:アジリジン、オキシラン、チイラン、アゼチジン、オキセタン、チエタン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ジオキソラン、スルホラン 2,3−ジヒドロフラン、2,5−ジヒドロフラン テトラヒドロフラン、チオファン、ピペリジン、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ピラン、チオピラン、2,3−ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、1,4−ジヒドロピリジン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキサン、ジオキサン、ホモピペリジン、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン ホモピペラジン、1,3−ジオキセパン、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピン、及びヘキサメチレンオキシドを含む。
【0033】
さらに、複素環は、芳香族複素環、例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、チオフェン、フラン、フラザン、ピロール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、ピラゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、1,2,3−トリアゾール、テトラゾール、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−オキサジアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−トリアゾール、1,3,4−チアジアゾール、及び1,3,4−オキサジアゾールを含む。
【0034】
さらに、複素環は、多環式複素環、例えば、インドール、インドリン、イソインドリン、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、1,4−ベンゾジオキサン、クマリン、ジヒドロクマリン、ベンゾフラン、2,3−ジヒドロベンゾフラン、イソベンゾフラン、クロメン、クロマン、イソクロマン、キサンテン、フェノキサチイン、チアントレン、インドリジン、イソインドール、インダゾール、プリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、プテリジン、フェナントリジン、ペリミジン、フェナントロリン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジン、1,2−ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチオフェン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、ベンゾトリアゾール、チオキサンチン、カルバゾール、カルボリン、アクリジン、ピロリジジン、及びキノリジジンを包含する。
【0035】
上記の多環式複素環に加えて、複素環は、2つ又はそれ以上の環の間の環縮合が両方の環に共通の1つより多い結合及び両方の環に共通の2つより多い原子を含む多環式複素環を含む。このような架橋複素環の例としては、キヌクリジン、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン及び7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタンが挙げられる。
【0036】
ヘテロシクリルは、例えば、単環式ヘテロシクリル、例えば:アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ジオキソラニル、スルホラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チオファニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロ−ピリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラニル、チオピラニル、2,3−ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、ジオキサニル、ホモピペリジニル、2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピニル、ホモピペラジニル、1,3−ジオキセパニル、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピニル、及びヘキサメチレンオキシジルを含む。
【0037】
さらに、ヘテロシクリルは、芳香族ヘテロシクリル又はヘテロアリール、例えば、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、フラザニル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、及び1,3,4 オキサジアゾリルを含む。
【0038】
さらに、ヘテロシクリルは、多環式ヘテロシクリル(芳香族又は非芳香族の両方を含む)、例えば、インドリル、インドリニル、イソインドリニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、1,4−ベンゾジオキサニル、クマリニル、ジヒドロクマリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、キサンテニル、フェノキサチイニル、チアントレニル、インドリジニル、イソインドリル、インダゾリル、プリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、フェナントリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、チオキサンチニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジジニル、及びキノリジジニルを包含する。
【0039】
上記の多環式ヘテロシクリルに加えて、ヘテロシクリルは、2つ又はそれ以上の環の間の環縮合が、両方の環に共通の1つより多い結合及び両方の環に共通の2つより多い原子を含む多環式ヘテロシクリルを含む。このような架橋複素環の例としては、キヌクリジニル、ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプチル;及び7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプチルが挙げられる。
【0040】
単独又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アルコキシ」は、Rが炭化水素ラジカルより選択される一般式−O−Rのラジカルを指す。典型的なアルコキシとしては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシ、イソブトキシ、シクロプロピルメトキシ、アリルオキシ、及びプロパルギルオキシが挙げられる。
【0041】
用語「アミン」又は「アミノ」は−NH2を指す。
【0042】
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素及びヨウ素を含む。
【0043】
基の接頭辞として使用される「ハロゲン化」は、その基の1つ又はそれ以上の水素が1つ又はそれ以上のハロゲンで置き換えられることを意味する。
【0044】
「RT」、「r.t.」又は「rt」は室温を意味する。
【0045】
「DMF」はジメチルホルムアミドを指す。
【0046】
「DIPEA」はN,N−ジイソプロピルエチルアミンを指す。
【0047】
「HATU」は2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを指す。
【0048】
本発明の一局面は、式I:
【化1】

[式中:
R1は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル及びC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−より選択され; ここで該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル又はC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−は、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、−N(R6)−C(=O)R5、−S(=O)2−NR5R6、−C(=O)−NR5R6、−NH−C(=O)−NR5R6及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
【0049】
R2は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル及びC3−6ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、ここでR2の定義において使用される該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル又はC3−6ヘテロシクロアルキルは、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル
−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル及びベンジルより選択され、ここで該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル又はベンジルは、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;そして
【0050】
R4は、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択され;
【化2】

は、示される窒素に加えて、O、S及びNより選択される1個又は2個のさらなるヘテロ原子をその環中に場合により含む4、5又は6員の複素環であり;
Xは、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−NHR7−C(=O)−、−C(=O)−NHCH2−、−NH−C(=O)CH2−、−NH−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−、−NH−(CH2)m−、−O−(CH2)m−、−C(=O)−O−、及び−NH−C(=O)−O−より選択され;
ここでR5及びR6は、−H;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC1−6アルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC3−6シクロアルキル−C0−mアルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC2−6アルケニル;及び別の二価のR5又はR6と共に環の一部を形成し、−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換される二価C1−6アルキレンより独立して選択され;
R7はC1−6アルキルであり、そして
mは0、1、2又は3である]
の化合物、その薬学的に許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、又はそれらの混合物である。
【0051】
特定の実施態様において、R1は、C3−7シクロアルキル−C1−2アルキル及びC2−6ヘテロシクロアルキル−C1−2アルキルより選択され、ここで該C3−7シクロアルキル又はC2−6ヘテロシクロアルキルは、カルボキシ、−C(=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及びアミノより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0052】
別の特定の実施態様において、R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラニルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラニルメチルは、カルボキシ、−C(=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及びアミノより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0053】
さらなる実施態様において、R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラニルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラニルメチルは、メチル、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ及びブロモより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0054】
なおさらなる実施態様において、R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラン−4−イルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラン−4−イルメチルは、クロロ及びフルオロより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0055】
なおさらなる実施態様において、R1は、シクロヘキシルメチル、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル、(4−フルオロシクロヘキシル)メチル及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルより選択される。
【0056】
別の特定の実施態様において、R2は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルキル−C1−2アルキルより選択され、ここで該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、又はC3−6シクロアルキル−C1−2アルキルは、ハロゲン、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、及びヒドロキシより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0057】
さらなる実施態様において、R2は、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、1,1−ジフルオロエチル及び2,2 ジメチル−1−プロピルより選択され、ここで該プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、又は2,2 ジメチル−1−プロピルは、ハロゲン、メトキシ及びエトキシより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される。
【0058】
なおさらなる実施態様において、R2は、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、1,1,−ジフルオロエチル及び2,2 ジメチル−1−プロピルより選択される。
【0059】
なおさらなる実施態様において、R2は、t−ブチル、1,1,−ジフルオロエチル及び1,1−ジメチル−1−プロピルより選択される。
【0060】
特定の実施態様において、R3は、水素、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−2アルキル、メトキシ−C1−4アルキル、エトキシ−C1−4アルキル、及びC2−4アルケニルより選択される。
【0061】
特に、R4は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、イソシアナト、メトキシ、エトキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、フェニル、ベンジル、アミノ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−2アルキル、及びC1−4アルコキシメチルより選択される。
【0062】
特に、
【化3】

は、ピペリジニル、イソオキサゾリジニル、アゼチジニル、モルホリニル、ピラゾリル、ピロリル及びピロリジニルより選択される
【0063】
特定の実施態様において、R4は水素である。
特定の実施態様において、Xは、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−C(=O)−NHCH2−、−NH−C(=O)CH2−、−NH−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−、−NH−、−O−、−C(=O)−O−、及び−NH−C(=O)−O−より選択される。
【0064】
別の特定の実施態様において、−X−R3は、シクロブタニルカルボニルアミノ、ヒドロカルボニル、2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、シクロブタニルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルアミノ、アリルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、アミノカルボニル、2−フルオロエチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、シクロプロピルメチルアミノカルボニル、シクロブチルメチルアミノカルボニル、t−ブトキシカルボニルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、イソシアナト、シクロプロピルアミノカルボニルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルアミノ、エチルアミノカルボキシ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、エチルアミノカルボニルメチル、2−フルオロエチルアミノカルボニルメチル、2,2−ジフルオロエチルアミノカルボニル、2,2−ジフルオロエチルアミノカルボニルメチル、アセチルアミノメチル、シクロプロピルカルボニルアミノメチル、プロピオニルアミノメチル、及びメチルアミノカルボニルメチルより選択される。
【0065】
当然のことながら、本発明の化合物が1またはそれ以上のキラル中心を含む場合、本発明の化合物は、鏡像異性体もしくはジアステレオマー形態で存在し得、そしてそれらの形態としてまたはラセミ混合物として単離することができる。本発明は、式Iの化合物のあらゆる可能な鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物またはこれらの混合物を包含する。本発明の化合物の光学活性形態は、例えばラセミ化合物のキラルクロマトグラフィー分離もしくはキラル分割によるか、光学活性出発物質からの合成によるか、または後述の手順に基づく不斉合成により製造できる。
【0066】
また当然のことながら、本発明の特定の化合物は、幾何異性体、例えばアルケンのEおよびZ異性体として存在し得る。本発明は、式Iの化合物のあらゆる幾何異性体を包含する。更に当然ながら、本発明は、式Iの化合物の互変異性体を包含する。
【0067】
また、当然ながら本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態に加えて、溶媒和形態、例えば水和形態で存在し得る。更に当然のことながら、本発明は式Iの化合物の全てのこのような溶媒和形態を包含する。
【0068】
式Iの化合物の塩もまた、本発明の範囲内である。一般的に、本発明の化合物の薬学的に許容しうる塩は、当該分野で周知の標準的方法を用いて、例えば、十分に塩基性の化合物、例えばアルキルアミンを適切な酸、例えばHClまたは酢酸と反応させて、生理学的に許容し得るアニオンを得ることにより得ることができる。また、対応するアルカリ金属(例えばナトリウム、カリウムまたはリチウム)またはアルカリ土類金属(例えばカルシウム)の塩を、適切な酸性のプロトンを有する本発明の化合物、例えばカルボン酸またはフェノールを、1当量のアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物もしくはアルコキシド(例えばエトキシドもしくはメトキシド)または適切に塩基性の有機アミン(例えばコリンもしくはメグルミン)で水性媒体中において処理し、次いで慣用の精製技術を行うことにより製造することができる。
【0069】
一実施態様において、上記の式Iの化合物は、その薬学的に許容し得る塩または溶媒和物、特に酸付加塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、メタンスルホン酸塩またはp−トルエンスルホン酸塩に変換され得る。
【0070】
本発明者らは、本発明の化合物が医薬としての活性、特にCB1受容体のモジュレーターまたはリガンド、例えばアゴニスト、部分アゴニスト、逆アゴニストまたはアンタゴニストとしての活性を有することを新たに発見した。より詳しくは、本発明の化合物は、CB1受容体のアゴニストとしての活性を示し、そして治療において、特に慢性疼痛、神経障害性疼痛、急性疼痛、癌疼痛、関節リウマチにより生じる疼痛、片頭痛、内臓痛等のような様々な疼痛状態の軽減に有用である。しかしながら、このリストを網羅的なものとして解釈するべきではない。更に、本発明の化合物は、CB1受容体の機能障害が存在するかまたはこれが関与するその他の疾患状態において有用である。更に、本発明の化合物は、癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンティングトン舞踏病、アルツハイマー病、不安障害、胃腸障害および心血管障害の処置に使用することができる。
【0071】
本発明の化合物は免疫調節剤として、特に関節炎のような自己免疫疾患のために、植皮、臓器移植および類似の外科的要求のために、膠原病、種々のアレルギーのために、抗腫瘍剤および抗ウイルス剤として使用するために有用である。
【0072】
本発明の化合物は、そのパラダイムにカンナビノイド受容体の変性または機能障害が存在するかまたはこれが関与するような疾患状態に有用である。これは、診断技術および陽電子放出断層撮影法(PET)のような画像化用途における、本発明の化合物の同位体標識バージョンの使用を包含し得る。
【0073】
本発明の化合物は、下痢、うつ病、不安障害およびストレス関連障害、例えば心的外傷後ストレス障害、パニック障害、全般性不安障害、対人恐怖症および強迫性障害、尿失禁、早漏、種々の精神障害、咳、肺水腫、種々の胃腸障害、例えば便秘、過敏性腸症候群および機能性消化不良のような機能性胃腸障害、パーキンソン病および他の運動障害、外傷性脳損傷、卒中、心筋梗塞後の心臓の保護、脊髄損傷および薬物中毒、(アルコール、ニコチン、オピオイドおよび他の薬物濫用を含む)の処置に有用であり、そして交感神経系の障害、例えば高血圧に有用である。
【0074】
本発明の化合物は、全身麻酔およびモニター麻酔処置中に使用するための鎮痛剤として有用である。異なる特性を有する薬剤の組み合わせが、麻酔状態(例えば、記憶消失、痛覚脱失、筋肉弛緩、および鎮静)を維持することが必要とされる効果のバランスを達成するためにしばしば使用される。この組み合わせには、吸入麻酔剤、睡眠剤、抗不安剤、神経筋遮断剤およびオピオイドが含まれる。
【0075】
本発明の別の局面は、一過性下部食道括約筋弛緩(TLESRs)の阻害のため、したがって胃食道逆流性疾患(GERD)の治療または予防のための、式Iの化合物の使用である。逆流の原因となる主要なメカニズムは低緊張性(hypotonic)下部食道括約筋によると考えられた。しかし、例えばHollowayおよびDent (1990) Gastroenterol. Clin. N. Amer. 19, pp. 517−535は、ほとんどの逆流エピソードが一過性下部食道括約筋弛緩(TLESRs)、すなわち嚥下により引き起こされない弛緩の間に生じることを示した。本発明のなおさらなる実施態様において、式Iの化合物は逆流の予防、吐き戻しの処置または予防、喘息の処置または予防、喉頭炎の処置または予防、肺病の処置または予防に、および成長障害の管理に有用である。
【0076】
本発明のさらなる局面は、一過性下部食道括約筋弛緩の阻害のための、GERDの処置または予防のための、逆流の予防のための、吐き戻しの処置または予防のための、喘息の処置または予防のための、喉頭炎の処置または予防のための、肺病の処置または予防のための、および成長障害の管理のための、医薬の製造のための、式Iの化合物の使用である。
【0077】
本発明のなお別の局面は、機能性胃腸障害、例えば機能性消化不良(FD)の処置または予防のための医薬の製造のための、式Iの化合物の使用である。本発明のさらに別の局面は、過敏性腸症候群(IBS)、例えば便秘型IBS、下痢型IBSまたは交替性排便型(alternating bowel movement predominant)IBSの処置または予防のための医薬の製造のための、式Iの化合物の使用である。例示的過敏性腸症候群(IBS)および機能性胃腸障害(FGD)、例えば機能性消化不良(FD)は、Thompson WG、Longstreth GF、Drossman DA、Heaton KW、Irvine EJ、Mueller−Lissner SA. C. Functional Bowel Disorders and Functional Abdominal Pain. In: Drossman DA、Talley NJ、Thompson WG、Whitehead WE、Coraziarri E、eds. Rome II: Functional Gastrointestinal Disorders: Diagnosis、Pathophysiology and Treatment. 2 ed. McLean、VA: Degnon Associates、Inc.; 2000:351−432及びDrossman DA、Corazziari E、Talley NJ、Thompson WG and Whitehead WE. RomeII: A multinational consensus document on Functional Gastrointestinal Disorders. Gut 45(Suppl.2)、II1−II81.9−1−1999において説明されている。
【0078】
上で考察された状態のいずれかの処置のための医薬を製造するための、上記式Iの化合物のいずれかの使用も本発明の範囲内にある。
【0079】
本発明のさらなる局面は、上で考察された状態のいずれかに罹患した被験者の処置のための方法であって、それによって、上記式Iの化合物の有効量をこのような処置を必要とする患者に投与する。
【0080】
従って、本発明は、治療における使用のための本明細書で以前に定義された式Iの化合物またはその薬学的に許容しうる塩または溶媒和物を提供する。
【0081】
さらなる局面において、本発明は、治療における使用のための医薬の製造における本明細書で以前に定義された式Iの化合物またはその薬学的に許容しうる塩または溶媒和物の使用を提供する。
【0082】
本明細書の文脈において、反対の特定の指示がない限り、用語「治療」には「予防」も含まれる。用語「治療の」および「治療的に」は、それに応じて解釈されるべきである。本発明の文脈における用語「治療」は、さらに、本発明の化合物の有効量を投与して、既存の疾患状態、急性もしくは慢性、または再発状態のいずれかを緩和することを包含する。また、この定義には、再発状態を予防するための予防的治療および慢性障害の継続治療が包含される。
【0083】
本発明の化合物は、治療、特にさまざまな疼痛状態の治療に有用であり、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、癌性疼痛および内臓痛が含まれるがこれらに限定されない。
【0084】
温血動物、例えばヒトの治療における使用において、本発明の化合物は、従来の医薬組成物の形態で、経口、筋内、皮下、局所的、鼻腔内、腹膜内、胸腔内、静脈内、硬膜外、クモ膜下腔内、脳室内を含む任意の経路によって、および関節への注射によって投与され得る。
【0085】
本発明の一実施態様において、投与経路は、経口、静脈内または筋内であり得る。
【0086】
投薬量は、投与経路、疾患の重篤度、患者の年齢および体重、ならびに特定の患者に最も適当な個別の処方計画および投薬レベルを決定する場合に主治医によって通常考慮される他の因子に依存する。
【0087】
本発明の化合物から医薬組成物を製造するために、不活性で薬学的に許容しうる担体は、固体および液体のいずれであってもよい。固体形態の製剤には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。
【0088】
固形担体は、1つまたはそれ以上の物質であってもよく、それらは、希釈剤、矯味矯臭剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作用し得;また、カプセル化材料であってもよい。
【0089】
散剤では、担体は、微粉砕された固体であり、それは微粉砕された本発明の化合物、すなわち活性成分との混合物中に存在する。錠剤では、活性成分を、必要な結合性を有する担体と適切な比率で混合し、所望の形状およびサイズで成形する。
【0090】
坐剤組成物を製造するには、低融点ロウ、例えば脂肪酸グリセリドとカカオ脂の混合物を最初に溶融し、活性成分を、例えば撹拌によってその中に分散させる。次いで溶融した均質な混合物を都合のよい大きさの型中へ注ぎ、そして冷却して凝固させる。
【0091】
適切な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラクトース、糖、ペクチン、デキストリン、デンプン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点ロウ、カカオ脂等である。
【0092】
また、組成物なる用語は、カプセルを生じる担体としてカプセル化材料を用いた活性成分の製剤を含むものとし、その中で活性成分 (他の担体と共にまたはなしで)は担体によって取り囲まれ、このようにしてこれと一体となっている。同様に、カシェ剤が含まれる。
【0093】
錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体投薬形態として使用することができる。
【0094】
液体形態の組成物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。例えば、活性化合物の滅菌水溶液または水プロピレングリコール溶液は、非経口投与に適した液体製剤であり得る。また、液体組成物は、ポリエチレングリコール水溶液中の液剤で処方することができる。
【0095】
経口投与のための水性液剤は、水中に活性成分を溶解し、所望により、適切な着色剤、矯味矯臭剤、安定剤および濃厚化剤を加えることによって製造することができる。経口使用のための水性懸濁剤は、微粉砕された活性成分を粘稠材料、例えば天然合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよび医薬製剤の分野で公知の他の懸濁化剤と共に水中に分散させることによって製造することができる。
【0096】
投与方式に応じて、医薬組成物は、本発明の化合物を0.05%〜99%w(質量パーセント)、より好ましくは0.10〜50%w含むことが好ましく、全ての質量パーセントは、全組成に基づく。
【0097】
本発明の実施のための治療有効量は、個々の患者の年齢、体重および反応を含む、公知の基準を用いて決定することができ、治療されるかまたは予防される疾患の状況内で当業者によって判断され得る。
【0098】
医薬を製造するための上記定義された式Iのいずれかの化合物の使用は、本発明の範囲内にある。
【0099】
また、疼痛の治療のための医薬の製造のための、式Iのいずれかの化合物の使用は、本発明の範囲内にある。
【0100】
さらに、急性疼痛、慢性疼痛、神経因性疼痛、背痛、癌性疼痛および内臓痛が含まれるが、これらに限定されない種々の疼痛状態の治療のための医薬を製造するための、式Iのいずれかの化合物の使用が提供される。
【0101】
本発明のさらなる局面は、上で考察した状態のいずれかに罹患した被験者の治療のための方法であり、それによって上記式Iの化合物の有効量が、このような治療を必要とする患者に投与される。
【0102】
さらに、式Iの化合物またはその医薬上許容しうる塩を、薬学的に許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0103】
特に、治療のため、より詳しくは疼痛の治療のための、式Iの化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0104】
さらに、上で考察された状態のいずれかに使用するための式Iの化合物またはその医薬上許容しうる塩を医薬上許容しうる担体と共に含む医薬組成物が提供される。
【0105】
本発明の別の局面は、本発明の化合物の製造方法である。
【0106】
一実施態様において、本発明の方法は、式I
【化4】

の化合物を製造するための方法であり、該方法は式II
【化5】

の化合物を、式IIIの化合物と、場合により塩基(例えばDIPEA又はトリエチルアミン)、カップリング試薬(例えばHATU)、溶媒(例えばDMF)の存在下で反応させる工程を含み、式中YはCl、Br、F及びOHより選択され;そしてX、A、R1、R2、R3及びR4は上で定義されたとおりである。
【0107】
本発明の化合物は、スキーム1〜3に示される合成経路に従って製造され得る。
【0108】
【化6】

【0109】
【化7】

【0110】
【化8】

【0111】
生物学的評価
hCB1およびhCB2受容体結合
Receptor BiologyからのヒトCB1受容体(hCB1)またはBioSignalからのヒトCB2受容体(hCB2)の膜を37℃で解凍し、25−ゲージブラントエンド型ニードルに3回通過させ、カンナビノイド結合緩衝液(50mM トリス,2.5mM EDTA,5mM MgCl2および脂肪酸を含まない0.5mg/mlBSA,pH7.4)中で希釈し、そして適当な量のタンパク質を含むアリコートを96ウェルプレート中に分配する。hCB1およびhCB2における本発明の化合物のIC50は、最終容積300μl中、1ウェル当たり20000〜25000dpm(0.17〜0.21nM)で3H−CP55,940を用いて行った10点用量応答曲線から評価した。それぞれ0.2μMのHU210の不在下および存在下で総結合および非特異的結合を測定した。プレートをボルテックスし、そして室温で60分間インキューベートし、洗浄緩衝液(50mMトリス,5mM MgCl2,0.5mg BSA pH7.0)3mLを用いてTomtecまたはPackardハーベスターを備えたUnifilters GF/B(0.1%ポリエチレンイミン中に予め浸した)に通して濾過した。フィルタを55℃で1時間乾燥させた。MS−20シンチレーション液65μl/ウェルを加えた後に放射活性(cpm)をTopCount (Packard)でカウントした。
【0112】
hCB1およびhCB2 GTPγS結合
Receptor BiologyからのヒトCB1受容体(hCB1)またはヒトCB2受容体の膜(BioSignal)を37℃で解凍し、25−ゲージのブラントエンド型ニードルに3回通過させ、GTPγS結合緩衝液(50mM Hepes,20mM NaOH,100mM NaCl,1mM EDTA,5mM MgCl2,pH7.4,0.1%BSA)中に希釈した。本発明の化合物のEC50およびEmaxは、ウェル当たり適当な量の膜タンパク質および100000〜130000dpmのGTPg35S(0.11〜0.14nM)の入った300μl中で行った10点用量応答曲線から評価した。基底および最大の刺激された結合を、それぞれ1μM(hCB2)または10μM(hCB1)のWin 55,212−2の不存在下および存在下で測定した。プレート中に分配する前に膜を56.25μM(hCB2)または112.5μM(hCB1)GDPと共に5分間プレインキューベートした(最終的に15μM(hCB2)または30μM(hCB1)GDP)。プレートをボルテックスし、そして室温で60分間インキューベートし、洗浄緩衝液(50mMトリス,5mM MgCl2,50mM NaCl,pH7.0)3mlを用いてTomtecまたはPackardハーベスターを備えたUnifilters GF/B(水中に予め浸した)上で濾過した。フィルタを55℃で1時間乾燥させた。MS−20シンチレーション液65μl/ウェルを加えた後に放射活性(cpm)をTopCount(Packard)でカウントした。アンタゴニスト逆反応研究は、(a)アゴニスト用量応答曲線を一定の濃度のアンタゴニストの存在下で行うか、または(b)アンタゴニスト用量応答曲線を一定の濃度のアゴニストの存在下で行ったことを除いて同じ方法で行った。
【0113】
上記アッセイに基づいて、特定の受容体に対する本発明の特定の化合物についての解離定数(Ki)を以下の等式を用いて決定した:
Ki=IC50/(1+[rad]/Kd)、
ここで、IC50は、50%の置き換えが観察された本発明の化合物の濃度であり;
[rad]は、その時の標準または参照放射性リガンドの濃度であり;そして
Kdは、特定の受容体に対する放射性リガンドの解離定数である。
【0114】
本発明の特定の例示的化合物の特定のヒトCB1受容体に対するKiを、上述のアッセイを使用して試験し、それらは16〜3570nMの範囲であった。
【0115】
本発明の特定の例示的化合物についてのヒトCB1受容体に対するEC50を測定し、それらは約16〜1768nMの範囲であった。本発明の特定の例示的化合物についてのヒトCB1受容体に対するEmaxを測定し、それらは約112−139%であった。
【0116】
以下の表は、例示された化合物のうちのいくつかについて特定の生物学的活性を示す。
【表1】

【実施例】
【0117】
本発明はさらに、以下の実施例により詳細に記載され、これらは、それにより本発明の化合物が、製造され、精製され、分析され、そして生物学的に試験され得る方法を記載し、そしてこれらは本発明を限定すると解釈されるべきではない。
【0118】
実施例1
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
【化9】

【0119】
工程A: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド
【化10】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸(製造については以下の工程B〜Gを参照のこと) (0.030g、0.069mmol)及びDIPEA(18μL、0.10mmol)のDMF(5mL)中混合物に、HATU (0.032g、0.084mmol)及びメチルアミンのTHF中2M溶液(0.042mL、0.084mmol)を加えた。この混合物を室温で0.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。DCMを生じた残留物に加え、そして有機相を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2をを減圧下で除去した。生じた残留物を、10−70% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 15mg (39%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.48−1.84(m,6H),1.67(s,9H),1.99−2.11(m,2H),2.20−2.33(m,1H),2.75(s,3H),3.41−3.50(m,1H),4.20−4.26(m,1H),4.35 (t、J=9.57Hz,1H),4.43−4.52(m,2H),4.55(d,J=7.62Hz,2H),7.82 (dd、J=8.79、1.56Hz,1H),7.96(d,J=8.59Hz,1H),8.00−8.02(m,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 447.3; C24H32N4O2F2+ 1.8 TFA + 1.5 H2Oについての計算値: C、48.84; H、5.46; N、8.25. 実測値:C、48.83; H、5.38; N、8.51。
【0120】
工程B: 4−{[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]アミノ}−3−ニトロ安息香酸メチル
【化11】

4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル (2.0g、10mmol)及びDMSO(40mL)の混合物に、DIPEA (5.2mL、30mmol)及び[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]アミン HCl塩(2.2g、12mmol)を加えた。この混合物を終夜75℃で撹拌した。DCMを反応混合物に加え、そして有機層を5%KHSO4水溶液で1回洗浄した。水層をCH2Cl2で2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20:80〜30:70 EtOAc/ヘキサン)により精製して黄色固体を得た。収量: 3.0g (92%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.37−1.50(m,2H),1.68−1.87(m,3H),1.90−1.99(m,2H),2.11−2.23(m,2H),3.29 (dd、J=6.84、5.66Hz,2H),3.91(s,3H),6.86(d,J=9.18Hz,1H),8.07 (ddd、J=9.03、2.10、0.59Hz,1H),8.43−8.49(m,1H),8.90(d,J=2.15Hz,1 H)。
【0121】
工程C: 3−アミノ−4−{[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]アミノ}安息香酸メチル
【化12】

10% Pd/C (触媒量)及び酢酸エチル(約10mL)の混合物に、4−{[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]アミノ}−3−ニトロ安息香酸メチル(3.0g、9.2mmol)の酢酸エチル(約50mL)溶液を室温で加えた。混合物を2日間室温で水素雰囲気下(50 psi)にて撹拌した。混合物をCeliteパッドを通してろ過した。酢酸エチルを減圧下で除去した。収量: 2.2g (88%)。 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.31−1.46(m,2H),1.60−1.83(m,6H),1.88−1.97(m,2H),2.07−2.20(m,2H),3.11(d,J=6.84Hz,2H),3.85(s,3H),6.57(d,J=8.40Hz,1 H,) 7.42(d,J=1.95Hz,1H),7.59 (dd、J=8.40、1.95Hz,1 H)。
【0122】
工程D: 2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチル
【化13】

3−アミノ−4−{[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]アミノ}安息香酸メチル(2.4g、8.1mmol)及びジクロロメタン(50mL)の混合物に、DMAP (1.5g、12mmol)及び塩化トリメチルアセチル (1.1mL、8.9mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。DCMを反応混合物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、そしてブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を60mLの酢酸に溶解した。混合物をPersonal Chemistryマイクロ波機器で150℃にて3時間加熱した。酢酸を減圧下で除去した。DCMを生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を10mLの酢酸エチルに溶解した。不溶性部分をろ過し、これは非環化化合物と思われた。可溶性部分をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(5:95〜10:90 Et2O/CH2Cl2)により精製した。ろ過及びカラムから回収されて合わせた非環化部分を再び酢酸に溶解し、マイクロ波中に置いて3時間150℃にした。後処理を上記のように行い、そして生成物を同じようにして精製した。それ以上非環化物質が観察されなくなるまでこの手順に従って反応を行った。収量: 1.15g (34%). 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.40−1.75(m,6H),1.57(s,9H),2.07−2.20(m,3H),3.93(s,3H),4.24(d,J=7.42Hz,2H),7.32 (dd、J=8.50、0.49Hz,1H),7.96 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),8.48(d,J=1.17Hz,1 H)。
【0123】
工程E: 2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸
【化14】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチル(1.15g、3.16mmol)を1M LiOH水溶液及びジオキサン(1:1)の1:1混合物80mLに溶解した。この混合物を75℃で3時間撹拌した。混合物をpH 5−6まで5%KHSO4水溶液を用いて酸性化した。この混合物をEt2Oで2回抽出した。有機層をブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。Et2Oを減圧下で除去した。生成物を次の工程にそのまま使用した。収量: 1.0g (95%). 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.44−1.77(m,6H),1.59(s,9H),2.08−2.21(m,3H),4.26(d,J=7.42Hz,2H),7.36(d,J=8.59Hz,1H),8.04 (dd、J=8.50、1.66Hz,1H),8.58−8.59(m,1 H)。
【0124】
工程F: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル
【化15】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(0.130g、0.371mmol)、DIPEA (162μL、0.927mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.155g、0.408mmol)及びアゼチジン−3−カルボン酸メチル HCl塩(0.062g、0.41mmol)を加えた。この混合物を室温で終夜撹拌した。出発物質の一部消費がLC−MSにより観察された。追加のアゼチジン−3−カルボン酸メチル HCl塩(0.030、0.20mmol)、DIPEA (180μL、1.03mmol)及びHATU(0.150g、0.395mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 166mg (99%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.34−1.76(m,6H),1.57(s,9H),2.07−2.21(m,3H),3.44−3.54(m,1H),3.77(s,3H),4.24(d,J=7.42Hz,2H),4.31−4.65(m,4H),7.35(d,J=8.59Hz,1H),7.68 (dd、J=8.40、1.56Hz,1H),7.94(d,J=1.37Hz,1 H)。
【0125】
工程G: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸
【化16】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(0.166g、0.371mmol)を1M LiOH水溶液及びジオキサンの1:1混合物10mLに溶解した。この混合物を75℃で2時間撹拌した。混合物をpH 5−6に5% KHSO4水溶液を用いて酸性化した。混合物をEt2Oで2回抽出した。有機層をブラインで1回洗浄し、そして無水MgSO4で乾燥した。Et2Oを減圧下で除去した。生成物を次の工程にそのまま使用した。収量: 122mg (76%). MS (ESI) m/z434.1 (M+H)+
【0126】
実施例2
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−3−カルボキサミド
【化17】

【0127】
工程A: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−3−カルボキサミド
【化18】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(製造については以下の工程B〜Cを参照のこと) (0.047g、0.10mmol)、DIPEA (35μL、0.20mmol)及びDMF (5mL)の混合物に、HATU(0.043g、0.11mmol)及びシクロプロピルアミン (8μL、0.11mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄して無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を15−60% CH3CN/H2Oを使用するHPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。
収量: 15mg (24%). 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.27−0.40(m,1H),0.43−0.53(m,1H),0.58−0.77(m,2H),1.49−1.84(m,8H),1.67(s,9H),1.89−2.00(m,1H),2.00−2.12(m,2H),2.19−2.34(m,2H),2.38−2.55(m,1H),2.62−2.71(m,1H),3.08−3.40(m,3H),3.53−3.68(m,1H),4.30−4.47(m,1H),4.55(d,J=7.42Hz,2H),7.59 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.77(s,1H),7.96(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+501.3; C28H38N4O2F2+ 1.8 TFA + 0.8 H2Oについての計算値: C、52.69; H、5.79; N、7.78. 実測値:C、52.77; H、5.93; N、7.41。
【0128】
工程B: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸エチル
【化19】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと)(0.103g、0.294mmol)、DIPEA (102μL、0.588mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.123g、0.323mmol)及びニペコチン酸エチル(50μL、0.32mmol)を0℃で加えた。混合物をゆっくりと室温まで昇温させて3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを移動相として使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 101mg (70%). MS (ESI) (M+H)+490.3。
【0129】
工程C: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸
【化20】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸エチル(0.101g、0.206mmol)を、LiOH 1M水溶液及びジオキサンの1:1混合物10mLに溶解した。混合物を75℃で2時間撹拌した。混合物をpH 5−6まで5%KHSO4水溶液を用いて酸性化した。混合物をEt2Oで2回抽出した。有機層をブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。Et2Oを減圧下で除去した。生成物を次の工程にそのまま使用した。収量:95mg (99%). MS (ESI)
m/z 462.3 (M+H)+
【0130】
実施例3
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチルピペリジン−3−カルボキサミド
【化21】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−3−カルボン酸(製造については実施例2を参照のこと) (0.047g、0.10mmol)、DIPEA (35μL、0.20mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.043g、0.11mmol)及びエチルアミンのTHF中2M溶液(56μL、0.11mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 10mg (16%)。 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4) δ 0.94−1.17(m,2H),1.45−1.83(m,8H)、1.65(s,9H),1.91−2.21(m,3H),2.17−2.52(m,2H),2.91−3.38(m,6H)、3.56−3.73(m,1H)、4.36−4.59(m,1H),4.51(d,J=7.42Hz,2H),7.54(d,J=9.18Hz,1H),7.75(s,1H),7.90(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+489.3。
【0131】
実施例4
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド
【化22】

【0132】
工程A: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド
【化23】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については以下の工程B〜Cを参照のこと) (0.043g、0.093mmol)、DIPEA (32μL、0.186mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.039g、0.10mmol)及びシクロプロピルアミン (7μL、0.10mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 23mg (40%). 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.42−0.47(m,2H),0.67−0.74(m,2H),1.49−1.93(m,11H),1.68(s,9H),2.00−2.12(m,2H),2.20−2.33(m,1H),2.38−2.49(m,1H),2.59−2.67(m,1H),2.87−3.01(m,1H),3.07−3.22(m,1H),3.65−3.79(m,1H),4.57(d,J=7.42Hz,2H),4.60−4.71(m,1H),7.61 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.77−7.80(m,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+501.3; C28H38N4O2F2 + 1.5 TFA + 0.3 H2Oについての計算値: C、54.99; H、5.97; N、8.27. 実測値:C、55.04; H、5.94; N、8.08。
【0133】
工程B: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル
【化24】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.050g、0.14mmol)、DIPEA (50μL、0.29mmol)及びDMF(3mL)の混合物に、HATU(0.060g、0.16mmol)及びイソニペコチン酸メチル(21μL、0.16mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 52mg (80%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.35−1.83(m,10H),1.57(s,9H),1.86−2.03(m,2H),2.08−2.19(m,3H),2.55−2.64(m,1H),3.02−3.14(m,2H),3.71(s,3H),4.23(d,J=7.42Hz,2H),7.31−7.38(m,2H),7.74−7.76(m,1 H)。
【0134】
工程C: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸
【化25】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸メチル(0.052g、0.11mmol)を、1M LiOH水溶液及びジオキサンの1:1混合物5mLに溶解した。混合物を75℃で2時間撹拌した。この混合物を5% KHSO4水溶液を用いてpH 5−6に酸性化した。混合物をEt2Oで2回抽出した。有機層をブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。Et2Oを減圧下で除去した。生成物を次の工程にそのまま使用した。収量: 43mg (85%)。 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.40−1.76(m,9H),1.58(s,9H),1.83−1.98(m,2H),2.02−2.20(m,4H),2.59−2.70(m,1H),2.94−3.08(m,2H),4.25(d,J=7.42Hz,2H),7.34−7.39(m,1H),7.44−7.49(m,1H),7.90(s,1 H)。
【0135】
実施例5
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチルピペリジン−4−カルボキサミド
【化26】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.043g、0.093mmol)、DIPEA (32μL、0.186mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.039g、0.10mmol)を加え、続いてエチルアミンのTHF中2M溶液(51μL、0.10mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 30mg (53%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.09 (t、J=7.32Hz,3H),1.48−1.83(m,10H),1.66(s,9H),1.83−1.95(m,1H),1.99−2.11(m,2H),2.19−2.33(m,1H),2.43−2.55(m,1H),2.82−3.01(m,1H),3.18 (q、J=7.29Hz,2H),3.67−3.81(m,1H),4.54(d,J=7.62Hz,2H),4.59−4.73(m,1H),7.57 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.76−7.78(m,1H),7.94(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+489.3。
【0136】
実施例6
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド
【化27】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.043g、0.093mmol)、DIPEA (32μL、0.186mmol)及びDMF(5mL) の混合物に、HATU(0.039g、0.10mmol)を加え、続いてメチルアミンのTHF中2M溶液(51μL、0.10mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 23mg (42%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.45−1.83(m,9H),1.65(s,9H),1.82−1.96(m,1H),1.97−2.12(m,2H),2.16−2.34(m,1H),2.42−2.54(m,1H),2.70(s,3H),2.87−3.02(m,1H),3.08−3.22(m,1H),3.68−3.85(m,1H),4.51(d,J=7.62Hz,2H),4.58−4.73(m,1H),7.54 (dd、J=8.40、1.37Hz,1H),7.76(d,J=0.78Hz,1H),7.90(d,J=8.40Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+475.3。
【0137】
実施例7
N−(tert−ブチル)−1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【化28】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.047g、0.10mmol)、DIPEA (35μL、0.20mmol)及びDMF(4mL)の混合物に、HATU(0.046g、0.12mmol)及びtert−ブチルアミン(13μL、0.12mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 28mg (44%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.30(s,9H),1.49−1.92(m,8H),1.67(s,9H),1.99−2.12(m,2H),2.18−2.33(m,1H),2.40−2.51(m,1H),2.82−2.99(m,1H),2.83−2.99(m,1H),3.06−3.23(m,2H),3.65−3.78(m,1H),4.56(d,J=7.62Hz,2H),4.60−4.72(m,1H),7.60 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.78(d,J=0.98Hz,1H),7.92−8.01(m,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 517.1。
【0138】
実施例8
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロブチルピペリジン−4−カルボキサミド
【化29】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.050g、0.108mmol)、DIPEA (28μL、0.162mmol)及びDMF(3mL)の混合物に、HATU(0.049g、0.130mmol)及びシクロブチルアミン (11μL、0.130mmol)を加えた。混合物を室温で1.5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 70mg (99%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.51−1.66(m,4H),1.68(s,9H),1.69−1.80(m,7H),1.82−1.98(m,3H),2.00−2.12(m,3H),2.19−2.32(m,3H),2.41−2.51(m,1H),2.94(s,1H),3.16(s,1H),3.71(s,1H),4.20−4.32(m,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.79(d,J=0.78Hz,1H),8.01(d,J=8.79Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+515.3。
【0139】
実施例9
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−イソオキサゾール−3−イルピペリジン−4−カルボキサミド
【化30】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.034g、0.0737mmol)を、1滴のDMFを含有する5mLのDCMに0℃にて窒素下で溶解した。塩化オキサリル(0.008mL、0.0884mmol)を加え、そして溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物を3mLのDCMに溶解し、そして3−アミノイソオキサゾール (0.011mL、0.147mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(26μL、0.184mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回洗浄し、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量:10mg (21%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.51−1.63(m,2H),1.68(s,9H),1.69−1.85(m,7H),2.00−2.13(m,3H),2.27(s,1H),2.75(s,1H),3.04(s,1H),3.22(s,1H),3.77(s,1H),4.56(d,J=7.62Hz,2H),4.66(s,1H),6.90(d,J=1.56Hz,1H),7.62 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.80(d,J=0.78Hz,1H),7.99(d,J=8.59Hz,1H),8.50(d,J=1.76Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+528.3。
【0140】
実施例10
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−1,3−チアゾール−2−イルピペリジン−4−カルボキサミド
【化31】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.050g、0.108mmol)を、1滴のDMFを含有する5mLのDCMに0℃で窒素下にて溶解した。塩化オキサリル(0.011mL、0.130mmol)を加え、そして溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物を3mLのCH2Cl2に溶解し、そして2−アミノチアゾール(0.032g、0.324mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.045mL、0.324mmol)
を加えた。この溶液を室温で2時間撹拌した。有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 26mg (37%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.51−1.64(m,2H),1.66−1.70(m,9H),1.70−1.87(m,6H),2.00−2.12(m,3H),2.27(s,1H),2.84(s,1H),3.07(s,1H),3.23(s,1H),3.77(s,1H),4.58(d,J=7.42Hz,2H),4.67(s,1H),7.11(d,J=3.32Hz,1H),7.42(s,1 H,) 7.65 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.82(d,J=0.78Hz,1H),8.02(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+544.3; C28H35N5O2SF2 + 2.2 TFA + 0.1 H2Oについての計算値: C、48.87; H、4.73; N、8.73。実測値:C、48.91; H、4.67; N、8.33。
【0141】
実施例11
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【化32】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については実施例4を参照のこと) (0.050g、0.108mmol)を、1滴のDMFを含有する5mLのDCMに0℃で窒素下にて溶解した。塩化オキサリル(0.012mL、0.130mmol)を加え、そしてこの溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物を3mLのDCMに溶解し、そして3−アミノ−5−メチルイソオキサゾール (0.032g、0.324mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(0.045mL、0.324mmol)及び触媒量のDMAPを加えた。溶液を50℃で3時間撹拌した。有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 31mg (44%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.51−1.63(m,2H),1.68(m,10H),1.69−1.84(m,6H),1.97−2.11(m,3H),2.22−2.32(m,1H),2.37(d,J=0.98Hz,3H),2.68−2.78(m,1H),3.03(s,1H),3.21(s,1H),3.75(s,1H),4.56(d,J=7.42Hz,2H),4.66(s,1H),6.56(s,1H),7.62 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.80(d,J=0.78Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+542.3; C29H37N5O3F2 + 1.9 TFA + 0.1 H2Oについての計算値: C、51.83; H、5.19; N、9.21。実測値:C、51.91; H、5.26; N、9.03。
【0142】
実施例12
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチル−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド
【化33】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については以下の実施例4を参照のこと) (0.050g、0.108mmol)、DIPEA (0.028mL、0.162mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.049g、0.130mmol)及びN−エチルメチルアミン(0.011mL、0.130mmol)を室温で加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 51mg (77%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.08 (t、J=7.13Hz,1.5H),1.21 (t、J=7.13Hz,1.5H),1.51−1.66(m,4H),1.69(s,9H),1.71−1.81(m,5H),1.80−1.93(m,1H),2.01−2.12(m,2H),2.22−2.33(m,1H),2.90(s,1.5H),2.96−3.06(m,2H),3.10(s,1.5H),3.23(s,1H),3.34−3.43(m,1H),3.44−3.52(m,1H),3.71(s,1H),4.58(d,J=7.62Hz,2H),4.67(s,1H),7.63 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.80(s,1H),8.02(d,J=9.18Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+503.3; C28H40N4O2F2 + 2.2 TFA + 1.4 H2Oについての計算値: C、49.97; H、5.82; N、7.19。実測値:C、49.90; H、5.74; N、7.57。
【0143】
実施例13
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−カルボキサミド
【化34】

1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(製造については以下の実施例4を参照のこと) (0.050g、0.108mmol)、DIPEA (0.028mL、0.162mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.049g、0.130mmol)及びシクロプロパンメチルアミン(0.011mL、0.130mmol)を室温で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物対応するTFA塩として得た。収量: 41mg (60%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.14−0.21(m,2H),0.43−0.51(m,2H),0.89−0.99(m,1H),1.51−1.64(m,2H),1.69(s,12H),1.71−1.81(m,4H),1.90(s,1H),2.01−2.12(m,2H),2.22−2.32(m,1H),2.48−2.58(m,1H),2.95(s,1H),3.02(d,J=6.84Hz,2H),3.17(s,1H),3.71(s,1H),4.58(d,J=7.62Hz,2H),4.66(s,1H),7.63 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.79(d,J=0.98Hz,1H),8.01(d,J=8.79Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+515.3; C29H40N4O2F2 + 1.9 TFA + 2.0 H2Oについての計算値: C、51.10; H、6.05; N、7.31。実測値:C、51.05; H、5.95; N、7.71。
【0144】
実施例14
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキサミド
【化35】

【0145】
工程A: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキサミド
【化36】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.050g、0.14mmol)、DIPEA(62μL、0.36mmol)及びDMF(4mL)の混合物に、HATU(0.065g、0.17mmol)及びN−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキサミド HCl塩(製造については以下の工程B及びCを参照のこと)(0.037g、0.17mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 12mg (14%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.35−0.53(m,2H),0.62−0.76(m,2H),1.47−1.82(m,6H),1.64(s,9H),1.98−2.32(m,5H),2.56−2.71(m,1H),2.86−3.09(m,1H),3.49−3.84(m,4H),4.50(d,J=7.62Hz,2H),7.62−7.68(m,1H),7.83−7.91(m,2 H); MS (ESI) (M+H)+ 487.0。
【0146】
工程B: 3−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化37】

1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(0.100g、0.465mmol)、DIPEA (121μL、0.697mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.212g、0.557mmol)及びシクロプロピルアミン(39μL、0.557mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、有機層を5% KHSO4水溶液で1回、飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた生成物を、次の工程にそのまま使用した。収量:115mg (97%)。MS (ESI) (M−C4H9)+ 198、(M−C4H9O)+181、(M−C5H9O2)+ 153。
【0147】
工程C: N−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキサミド
【化38】

3−[(シクロプロピルアミノ)カルボニル]ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.115g、0.452mmol)をHClの酢酸中1M溶液5mLに溶解した。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を加圧下で除去した。Et2Oを生じた残留物に加えた。生成物をろ過し、そしてポンプ下に置いた。生成物を次の工程にそのまま使用した。収量: 43mg (85%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.45−0.50(m,2H),0.68−0.75(m,2H),2.03−2.13(m,1H),2.20−2.31(m,1H),2.61−2.69(m,1H),3.04−3.13(m,1H),3.31−3.42(m,3H),3.43−3.49(m,1 H)。
【0148】
実施例15
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化39】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.050g、0.143mmol)、DIPEA (0.063mL、0.358mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.065g、0.172mmol)及び4−メトキシピペリジン塩酸塩(0.026g、0.172mmol)を加えた。混合物を室温1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 80mg (99%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.49−1.63(m,4H),1.66−1.69(m,10H),1.71−1.86(m,5H),1.97−2.11(m,3H),2.21−2.32(m,1H),3.36(s,3H),3.49−3.60(m,3H),4.02(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.61 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.78(d,J=0.78Hz,1H),7.99(d,J=8.79Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+448.3; C25H35N3O2F2 + 1.7 TFA + 0.5 H2Oについての計算値: C、52.45; H、5.84; N、6.46。実測値:C、52.37; H、5.80; N、6.60。
【0149】
実施例16
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−エトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化40】

【0150】
工程A.2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−エトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化41】

NaH(0.012g、0.288mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については工程Bを参照のこと)のDMF溶液(5mL)(0.050g、0.115mmol)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。ヨードエタン(0.023mL、0.288mmol)を滴下し、そして溶液を室温で3時間撹拌した。反応を0℃にて飽和NaHCO3水溶液を加えることによりクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 55mg (83%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.18 (t、J=7.03Hz,3H),1.49−1.63(m,2H),1.68(s,10H),1.70−1.85(m,5H),1.98(s,1H),2.01−2.12(m,3H),2.27(m,1H),3.24(s,1H),3.47−3.60(m,3H),3.60−3.68(m,2H),4.07(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.61 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.78(d,J=0.78Hz,1H),7.99(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+462.3; C26H37N3O2F2 + 1.7 TFA + 0.3 H2Oについての計算値: C、53.44; H、5.99; N、6.36。実測値:C、53.41; H、5.87; N、6.43。
【0151】
工程B.1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール
【化42】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.250g、0.713mmol)、DIPEA (0.185mL、1.07mmol)及びDMF(8mL)の混合物に、HATU(0.325g、0.856mmol)及び4−ヒドロキシピペリジン (0.086g、0.856mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、5% MeOH/DCMを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量: 310mg (99%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.45(s,1H),1.50−1.64(m,4H),1.68(s,9H),1.70−1.85(m,4H),1.96(s,1H),2.01−2.12(m,2H),2.27(s,1H),3.24(s,1H),3.40(s,1H),3.62(s,1H),3.87−3.95(m,1H),4.19(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.61 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.78(d,J=0.78Hz,1H),7.99(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+434.2; C24H33N3O2F2 + 1.8 TFA + 0.3 H2Oについての計算値: C、51.46; H、5.54; N、6.52. 実測値:C、51.44; H、5.37; N、6.71。
【0152】
実施例17
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロプロピルメトキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化43】

NaH (0.011g、0.218mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.079g、0.182mmol)のDMF溶液(5mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。(シクロプロピルメチル)ブロミド (0.027mL、0.218mmol)を滴下し、そして溶液を室温で3時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えることにより反応を0℃でクエンチし、溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 95mg (87%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.16−0.22(m,2H),0.47−0.54(m,2H),0.98−1.07(m,1H),1.50−1.63(m,4H),1.68(s,11H),1.71−1.85(m,4H),1.95−2.11(m,3H),2.27(s,1H),3.31−3.37(m,2H),3.51(s,1H),3.59(s,1H),3.63−3.70(m,1H),4.08(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.78(d,J=0.98Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+488.3; C28H39N3O2F2 + 1.6 TFA + 0.1 H2Oについての計算値: C、55.78; H、6.12; N、6.25。実測値:C、55.71; H、6.07; N、6.32。
【0153】
実施例18
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロブチルメトキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化44】

NaH (0.012g、0.288mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.050g、0.115mmol)のDMF溶液(5mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。(ブロモメチル)シクロブタン(0.032mL、0.288mmol)を滴下し、そして溶液を室温で3時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えることにより0℃で反応をクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、無水でNa2SO4乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 20mg (29%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.50−1.64(m,4H),1.67(s,9H),1.69−1.80(m,7H),1.84−1.98(m,3H),2.00−2.09(m,5H),2.26(s,1H),2.49−2.58(m,1H),3.46(s,2H),3.56(s,1H),3.58−3.65(m,2H),4.03(s,1H),4.56(d,J=7.62Hz,2H),7.60 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.77(d,J=0.98Hz,1H),7.98(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+502.3; C29H41N3O2F2 + 1.7 TFA + 0.4 H2Oについての計算値: C、55.38; H、6.24; N、5.98。実測値:C、55.36; H、6.21; N、5.90。
【0154】
実施例19
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−プロポキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化45】

NaH (0.012g、0.288mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.050g、0.115mmol)のDMF溶液(5mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。ヨードプロパン(0.028mL、0.288mmol)を滴下し、そしてこの溶液を室温で3時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えることにより0℃にて反応をクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 40mg (59%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.93 (t、J=7.42Hz,3H),1.50−1.63(m,6H),1.67(s,10H),1.69−1.77(m,3H),1.76−1.86(m,2H),1.97(s,1H),2.01−2.11(m,2H),2.20−2.32(m,1H),3.42−3.48(m,2H),3.50−3.58(m,1H),3.59−3.66(m,2H),4.04(s,1H),4.55(d,J=7.62Hz,2H),7.59 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.77(d,J=0.98Hz,1H),7.96(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+476.3。
【0155】
実施例20
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−イソプロポキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化46】

NaH (0.010g、0.252mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.044g、0.101mmol)のDMF溶液(3mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。2−ヨードプロパン (0.026mL、0.252mmol)を滴下し、そして溶液を75℃で24時間撹拌した。0℃にて飽和NaHCO3水溶液を加えることにより反応をクエンチし、溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 15mg (25%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.14(d,J=5.66Hz,6H),1.48(s,1H),1.50−1.64(m,4H),1.65−1.71(m,10H),1.71−1.83(m,4H),1.96(s,1H),2.01−2.12(m,2H),2.21−2.33(m,1H),3.49(s,1H),3.60(s,1H),3.70−3.75(m,1H),3.74−3.82(m,1H),4.09(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.78(d,J=0.78Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+476.3。
【0156】
実施例21
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−{[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ベンゾイミダゾール
【化47】

NaH(0.017g、0.414mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.060g、0.138mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。1−ブロモ−2,2−ジメチルプロパン (0.035mL、0.276mmol)を滴下し、そして溶液を100℃で終夜撹拌した。0℃にて飽和NaHCO3水溶液を加えることにより反応をクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 45mg (53%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.89−0.93(m,9H),1.51−1.64(m,2H),1.65−1.70(m,10H),1.70−1.85(m,6H),1.94(s,1H),2.01−2.12(m,2H),2.20−2.32(m,1H),3.14(d,J=8.59Hz,2H),3.32(s,1H),3.54−3.62(m,2H),3.67(s,1H),3.93(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.62 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.78(d,J=0.98Hz,1H),7.99(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+504.3。
【0157】
実施例22
5−{[4−(ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化48】

NaH(0.014g、0.345mmol)の2mLのDMF中溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.050g、0.115mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。臭化ベンジル(0.027mL、0.230mmol)を滴下し、そして溶液を室温で2時間撹拌した。0℃にて飽和NaHCO3水溶液を加えることにより反応をクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 50mg (68%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.51−1.64(m,3H),1.68(s,10H),1.70−1.80(m,4H),1.84(s,1H),1.99−2.11(m,3H),2.27(s,1H),3.60(s,2H),3.73−3.80(m,1H),4.06(s,1H),4.55−4.59(m,4H),7.22−7.29(m,1H),7.29−7.36(m,4H),7.62 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.79(d,J=0.78Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+524.3。
【0158】
実施例23
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−イソブトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化49】

【0159】
工程A: 2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−イソブトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化50】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−({4−[(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール (製造については以下の工程Bを参照のこと) (0.048g、0.0984mmol)を、触媒量の10% Pd/Cを含有する15mLのEtOAc中でH2雰囲気下(45 psi)にて室温でParr水素添加装置で12時間振盪した。溶液をセライトのパッドを通してろ過し、そして溶媒をエバポレートした。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 49mg (83%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.91(d,J=6.64Hz,6H),1.51−1.63(m,3H),1.65−1.71(m,11H),1.71−1.77(m,3H),1.77−1.86(m,3H),1.96(s,1H),2.01−2.13(m,2 H、2.22−2.32(m,1H),3.25 (t、J=5.66Hz,2H),3.55−3.65(m,3H),4.00(s,1H),4.57(d,J=7.42Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.78 (dd、J=1.56、0.59Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+490.3。
【0160】
工程B: 2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−({4−[(2−メチルプロパ−2−エン−1−イル)オキシ]ピペリジン−1−イル}カルボニル)−1H−ベンゾイミダゾール
【化51】

NaH(0.017g、0.414mmol)の2mLのDMF中の溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−オール(製造については実施例16、工程Bを参照のこと) (0.060g、0.138mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。3−ブロモ−2−メチルプロペン(0.028mL、0.276mmol)を滴下し、そして溶液を室温で2時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えることにより0℃で反応をクエンチし、そして溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、50%〜100% EtOAc/ヘキサンを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量: 51mg (76%); 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.43−1.53(m,2H),1.57(s,13H),1.60−1.73(m,5H),1.75(s,3H),1.88(s,1H),2.07−2.20(m,3H),3.42(s,2H),3.57−3.66(m,1H),3.93(s,2H),4.23(d,J=7.42Hz,2H),4.89(s,1H),4.98(s,1H),7.30−7.39(m,2H),7.76(s,1 H)。
【0161】
実施例24
2−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド
【化52】

N−Boc−3−アゼチジン酢酸(0.050g、0.232mmol)、HATU (0.105g、0.278mmol)及びシクロプロピルアミン(0.020mL、0.278mmol)をDIPEA (0.061mL、0.348mmol)を含有する3mLのDMF中で室温にて1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生成物を5mLの1M HCl/AcOHに溶解し、そして室温で2時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、そして生成物をエーテルですすぎ、そして真空下で乾燥した。生成物を3mLのDMFに溶解し、そして2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.030g、0.0856mmol)、DIPEA (22μL、0.128mmol)及びHATU(0.039g、0.102mmol)の混合物に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物対応するTFA塩として得た。収量: 17mg (33%). 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.40−0.47(m,2H),0.65−0.72(m,2H),1.50−1.62(m,2H),1.68(s,9H),1.69−1.82(m,4H),2.00−2.10(m,3H),2.26(s,1H),2.51 (dd、J=7.71、3.03Hz,2H),2.57−2.64(m,1H),2.99−3.08(m,1H),3.90 (dd、J=10.35、6.05Hz,0.5H),4.14 (dd、J=8.69、5.96Hz,0.5H),4.33 (t、J=9.67Hz,0.5H),4.51 (t、J=8.79Hz,0.5H),4.56(d,J=7.42Hz,2H),7.83 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.96−8.01(m,2 H); MS (ESI) (M+H)+ 487.0。
【0162】
実施例25
N−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
【化53】

【0163】
工程A: N−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
【化54】

[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(製造については以下の工程Bを参照のこと) (0.065g、0.122mmol)を、5mLの1M HCl/AcOH中、室温にて1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。減圧下で除去した。生成物をトリエチルアミン(0.025mL、0.183mmol)を含有する3mLのCH2Cl2に溶解し、シクロプロパンカルボニルクロリド(0.015mL、0.159mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。溶液を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 50mg (67%). 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.73(m,2H),0.81(m,2H),1.40(s,1H),1.49−1.64(m,3H),1.68(s,9H),1.70−1.80(m,4H),1.79−1.92(m,1H),2.00−2.13(m,3H),2.21−2.32(m,1H),3.11(s,1H),3.24(s,1H),3.67(s,1H),3.89−3.98(m,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.79(d,J=1.17Hz,1H),8.01(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 501.3。
【0164】
工程B: [1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル
【化55】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと)(0.050g、0.143mmol)、DIPEA (37μL、0.215mmol)及びDMF(2mL)の混合物に、HATU(0.065g、0.172mmol)及び4−(N−Boc−アミノ)−ピペリジン (0.035g、0.172mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 68mg (89%). 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.34−1.42(m,2H),1.45(s,9H),1.46−1.54(m,3H),1.57(s,9H),1.60−1.66(m,2H),1.66−1.74(m,4H),1.98(s,2H),2.08−2.19(m,3H),3.06(s,2H),4.23(d,J=7.42Hz,2H),4.44−4.51(m,1H),7.33−7.35(m,2H),7.73−7.75(m,1 H)。
【0165】
実施例26
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−アミン
【化56】

[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]カルバミン酸tert−ブチル(製造については実施例25、工程Bを参照のこと) (0.076g、0.143mmol)を5mLのDMFに0℃にて窒素下で溶解した。NaH (0.022g、0.572mmol)を加え、そして溶液を0℃で10分間撹拌した。(シクロプロピルメチル)ブロミド(0.021mL、0.215mmol)を加え、そして溶液を室温で2時間撹拌した。数滴の飽和NaHCO3水溶液を用いて反応をクエンチし、溶媒をエバポレートした。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生成物を3mLの1M HCl/AcOH中で室温にて1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。得られた生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 58mg (68%). 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.36−0.43(m,2H),0.66−0.75(m,2H),1.02−1.12(m,1H),1.50−1.64(m,4H),1.68(s,9H),1.70−1.85(m,4H),2.01−2.13(m,3H),2.26(s,2H),2.95(d,J=7.42Hz,2H),3.23(s,1H),3.37−3.50(m,1H),3.82(s,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),4.77(s,1H),7.61 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.81(d,J=0.98Hz,1 H,) 8.00(d,J=8.79Hz,1 H); MS (E
SI) (M+H)+ 487.3。
【0166】
実施例27
4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化57】

【0167】
工程A: 4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペラジン−1−カルボキサミド
【化58】

4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(製造については以下の工程Bを参照のこと) (105mg、0.202mmol)を2mLの1M HCl/AcOH中にて室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。トリホスゲン(0.060g、0.202mmol)の3mLのDCM中溶液に、シクロプロピルアミン(0.042mL、0.606mmol)及びDIPEA(0.175mL、1.01mmol)の2mLのDCM中溶液を0℃で加えた。次いで2mLのDCM中のアミンを加え、そして溶液を室温で20分間撹拌した。溶液混合物を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 100mg (80%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.41−0.46(m,2H),0.62−0.68(m,2H),0.70−0.75(m,1H),0.81−0.87(m,1H),1.51−1.62(m,2H),1.67(s,9H),1.70−1.82(m,4H),2.01−2.11(m,2H),2.21−2.30(m,1H),2.49−2.56(m,1H),2.57−2.63(m,1H),3.36−3.51(m,4H),3.71−3.80(m,1H),4.56(d,J=7.42Hz,2H),7.62 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.80(d,J=0.78Hz,1H),7.98(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 502.0。
【0168】
工程B: 4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化59】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.075g、0.214mmol)、DIPEA (56μL、0.321mmol)及びDMF(3mL)の混合物に、HATU(0.098g、0.257mmol)及び1−Boc−ピペラジン(0.049g、0.257mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 100mg (99%). 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.41−1.48(m,11H),1.56(s,9H),1.59−1.65(m,2H),1.65−1.73(m,4H),2.08−2.18(m,3H),3.45(s,4H),3.62(s,2H),4.23(d,J=7.42Hz,2H),7.34−7.36(m,2H),7.75(s,1 H)。
【0169】
実施例28
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化60】

4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(製造については工程B、実施例27を参照のこと) (0.074g、0.143mmol)を3mLの1M HCl/AcOH中で室温にて1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生成物を、トリエチルアミン(0.030mL、0.215mmol)を含有する5mLのCH2Cl2に溶解し、そしてシクロプロパンカルボニルクロリド(0.017mL、0.186mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。溶液混合物を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。得られた生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、そして凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 58mg (68%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.80−0.85(m,2H),0.85−0.91(m,2H),1.50−1.63(m,2H),1.69(s,9H),1.70−1.84(m,4H),1.99−2.12(m,3H),2.20−2.34(m,1H),3.38−3.65(m,4H),3.68−3.98(m,4H),4.58(d,J=7.62Hz,2H),7.68 (dd、J=8.59、1.37Hz,1H),7.84(s,1H),8.03(d,J=8.79Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 487.3。
【0170】
実施例29
2−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド
【化61】

【0171】
工程A: 2−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド
【化62】

[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]酢酸メチル(製造については以下の工程B及びCを参照のこと) (0.049g、0.100mmol)を、1mLの1M LiOHを含有する5mLのジオキサン中にて75℃で2時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物を、5% KHSO4水溶液を用いてpH=5−6に酸性化し、そしてエーテル(2X)及びCH2Cl2(2X)で抽出した。有機相を合わせて、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した。生成物を、DIPEA (0.026mL、0.150mmol)及びシクロプロピルアミン(0.008mL、0.120mmol)を含有する3mLのDMFに溶解し、そしてHATU(0.046g、0.120mmol)を加えた。溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。得られた生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 46mg (74%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.41−0.47(m,2H),0.66−0.73(m,2H),1.14−1.32(m,1H),1.51−1.64(m,2H),1.67−1.70(m,11H),1.72−1.87(m,5H),2.00−2.13(m,5H),2.21−2.31(m,1 H,) 2.58−2.67(m,1H),2.91 (t、J=13.77Hz,1H),3.14 (t、J=13.57Hz,1H),3.62−3.72(m,1H),4.57(d,J=7.62Hz,2H),4.61 (dd、1 H,) 7.61 (dd、J=8.59、1.56Hz,1H),7.76(d,J=0.98Hz,1H),8.00(d,J=8.79Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+515.3; C29H40N4O2F2 + 2.1 TFA + 2.4 H2Oについての計算値: C、50.01; H、5.93; N、7.03。実測値:C、49.97; H、5.83; N、7.39。
【0172】
工程B: ピペリジン−4−イル酢酸メチル塩酸塩
【化63】

Boc−(4−カルボキシメチル)−ピペリジン (0.100g、0.411mmol)を3mLのMeOHに0℃で溶解した。2M TMSCHN2/ヘキサンを0℃で淡黄色が維持されるまで滴下した。溶液を室温で30分間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物をEtOAcに溶解し、そして5% KHSO4水溶液、飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した溶媒をエバポレートした。残留物を5mLの1M HCl/AcOHに溶解し、そして溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒をエバポレートした。残留物をエーテル中で粉砕し、ろ過し、そして真空下で乾燥した。収量: 70mg (89%); 1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 1.37−1.52(m,2H),1.95(d,J=13.87Hz,2H),2.00−2.14(m,1H),2.34(d,J=7.03Hz,2H),2.98 (t、J=12.89Hz,2H),3.35(d,J=12.69Hz,2H),3.65(s,3 H)。
【0173】
工程C: [1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]酢酸メチル
【化64】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.045g、0.128mmol)、DIPEA (0.056mL、0.320mmol)及びDMF(3mL)の混合物に、HATU (0.059g、0.154mmol)及びピペリジン−4−イル酢酸メチル塩酸塩(0.030g、0.154mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% EtOAcを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 52mg (84%); 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.21−1.36(m,2H),1.42−1.55(m,2H),1.57(s,9H),1.63−1.84(m,7H),2.06−2.19(m,4H),2.29(d,J=6.84Hz,2H),2.94(s,1H),3.68(s,3H),4.23(d,J=7.42Hz,2H),7.32−7.36(m,2H),7.74(s,1 H)。
【0174】
実施例30
2−tert−ブチル−5−{[3−(シクロプロピルメトキシ)アゼチジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化65】

【0175】
工程A: 2−tert−ブチル−5−{[3−(シクロプロピルメトキシ)アゼチジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール
【化66】

NaH (0.010g、0.266mmol)の2mLのDMF中の溶液に、0℃にて窒素下で、1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−オール(製造については以下の工程Bを参照のこと) (0.054g、0.133mmol)のDMF溶液(2mL)を滴下した。溶液を0℃にて窒素下で30分間撹拌した。(シクロプロピルメチル)ブロミド(0.026mL、0.266mmol)を滴下し、そして溶液を室温で3時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を加えることにより0℃で反応をクエンチし、溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。生成物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 60mg (79%); 1H
NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.18−0.23(m,2H),0.49−0.55(m,2H),0.98−1.06(m,1H),1.51−1.63(m,2H),1.68(s,9H),1.69−1.76(m,4H),1.76−1.84(m,1H),2.01−2.11(m,2H),2.20−2.30(m,1H),3.31(d,J=1.76Hz,1H),4.02−4.08(m,1H),4.22−4.27(m,1H),4.38−4.45(m,2H),4.51−4.54(m,1H),4.56(d,J=7.62Hz,2H),7.84 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.98(d,J=8.79Hz,1H),8.01(d,J=1.17Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+460.3; C26H35N3O2F2 + 1.7 TFA + 0.3 H2Oについての計算値: C、53.60; H、5.71; N、6.38。実測値:C、53.60; H、5.69; N、6.16。
【0176】
工程B: 1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−オール
【化67】

2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(製造については実施例1を参照のこと) (0.100g、0.285mmol)、DIPEA (0.125mL、0.712mmol)及びDMF(5mL)の混合物に、HATU(0.130g、0.342mmol)及び3−ヒドロキシアゼチジン塩酸塩(0.037g、0.342mmol)を加えた。この混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。得られた生成物を、溶離液としてEtOAcを使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量: 110mg (96%); 1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.43−1.55(m,2H),1.57(s,9H),1.60−1.64(m,1H),1.64−1.75(m,3H),2.08−2.19(m,3H),4.07−4.17(m,1H),4.24(d,J=7.62Hz,2H),4.29(s,1H),4.54(s,2H),4.70−4.78(m,1H),7.36(d,J=8.40Hz,1H),7.69 (dd、J=8.50、1.66Hz,1H),7.93(d,J=1.17Hz,1 H)。
【0177】
実施例31
1−{[2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルボニル}−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド
【化68】

【0178】
工程A: 1−{[2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルボニル}−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド
【化69】

1−{[2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルボニル}ピペリジン−4−カルボン酸メチル(製造については以下の工程B〜Fを参照のこと) (0.068g、0.155mmol)を、ジオキサン: 1M LiOHの5:1混合物6mL中で75℃にて3時間加熱した。溶媒をエバポレートした。残留物を水に溶解し、そして5% KHSO4水溶液を用いてpH 5−6に酸性化した。混合物をEt2Oで2回抽出した。有機層をブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。Et2Oを減圧下で除去した。生成物をDIPEA (0.040mL、0.233mmol)、シクロプロピルアミン (0.013mL、0.186mmol)及びHATU(0.070g、0.186mmol)を含有する5mLのDMFに溶解し、そして溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで1回洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、20−50% CH3CN/H2Oを使用する逆相HPLCにより精製し、凍結乾燥して表題化合物を対応するTFA塩として得た。収量: 70mg (78%)。1H NMR (400 MHz、メタノール−D4)δ 0.42−0.48(m,2H),0.66−0.74(m,2H),1.19−1.29(m,5H),1.61−1.66(m,3H),1.66−1.71(m,11H),1.77(s,3H),1.86(s,1H),2.13(s,1H),2.40−2.49(m,1H),2.59−2.67(m,1H),2.94(s,1H),3.15(s,1H),3.70(s,1H),4.49(d,J=7.62Hz,2H),4.66(s,1H),7.62 (dd、J=8.69、1.46Hz,1H),7.79(d,J=1.17Hz,1H),8.00(d,J=8.59Hz,1 H); MS (ESI) (M+H)+ 465.3。
【0179】
工程B: 4−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]−3−ニトロ安息香酸メチル
【化70】

実施例1、工程Bと同じ手順に従って、4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸メチル(225mg、1.13mmol)及びシクロヘキシルメチルアミン(0.175mL、1.36mmol)を使用した。生成物を通例の洗浄の後次の工程でそのまま使用した。収量: 329mg (99%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.06(m,2H)、1.26(m,3H)、1.72(m,3H)、1.72(m,2H)、1.86(m,2H)、3.20 (dd、J=6.64、5.47Hz、2H)、3.90(s,3H)、6.86(d,J=8.98Hz、1H)、8.04 (ddd、J=9.03、2.10、0.78Hz、1H)、8.47(s,1H)、8.89(d,J=1.95Hz、1H)。
【0180】
工程C: 3−アミノ−4−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]安息香酸メチル
【化71】

実施例1、工程Cと同じ手順を使用して、4−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]−3−ニトロ安息香酸メチル(325mg、1.11mmol)を使用した。溶液をCeliteを通してろ過し、そして次の工程にそのまま使用した。収量: 285mg (98%)。MS (ESI) (M+H)+ 263.0。
【0181】
工程D: 2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチル
【化72】

3−アミノ−4−[(シクロヘキシルメチル)アミノ]安息香酸メチル(285mg、1.09mmol)を、DMAP (33mg、0.272mmol)を含有する10mLのDCMに溶解した。トリメチルアセチルクロリド(0.145mL、1.20mmol)を滴下し、そして溶液を室温で2時間撹拌した。溶媒を濃縮した。残留物を15mLの氷AcOHに溶解し、そして100℃で24時間撹拌した。溶媒を濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、そして溶液を飽和NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、そして無水MgSO4で乾燥した。生成物を、7:3 / ヘキサン:EtOAcを使用するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収量: 170mg (47%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.10(m,2H)、1.16(m,2H)、1.57(s,9H)、1.62(m,3H)、1.69(m,1H)、1.73(m,2H)、2.03(m,1H)、3.93(s,3H)、4.15(d,J=7.62Hz、2H)、7.34(d,J=8.59Hz、1H)、7.94 (dd、J=8.59、1.56Hz、1H)、8.47(d,J=0.98Hz、1H)。
【0182】
工程E: 2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸
【化73】

2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸メチル(165mg、0.502mmol)を、2mLの1M LiOHを含有する10mLのEtOに溶解した。溶液を3時間還流させた。溶液を室温まで冷却し、濃縮した。溶液を、1M HClを用いて中和し、そしてCH2Cl2及びEtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、そして無水MgSO4で乾燥した。有機相を合わせて濃縮した。収量: 140mg (87%)。MS (ESI) (M+H)+ 315.0。
【0183】
工程F: 1−{[2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルボニル}ピペリジン−4−カルボン酸メチル
【化74】

2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸(0.075g、0.238mmol)、DIPEA (0.080mL、0.476mmol)及びDMF (5mL)にHATU(0.110g、0.286mmol)及びイソニペコチン酸メチル(0.039mL、0.286mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。CH2Cl2を生じた残留物に加え、そして有機層を飽和NaHCO3水溶液で1回、ブラインで洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。CH2Cl2を減圧下で除去した。生じた残留物を、100% 酢酸エチルを使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。収量: 71mg (68%)。1H NMR (400 MHz、クロロホルム−D)δ 1.05−1.22(m,5H),1.56(s,9H),1.59−1.67(m,4H),1.67−1.81(m,5H),1.93(s,2H),2.00−2.08(m,1H),2.54−2.63(m,1H),3.01−3.12(m,2H),3.71(s,3H),4.14(d,J=7.62Hz,2H),7.31−7.35(m,1H),7.35−7.38(m,1H),7.74(s,1 H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中:
R1は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル及びC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−より選択され;ここで該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル又はC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−は、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、−N(R6)−C(=O)R5、−S(=O)2−NR5R6、−C(=O)−NR5R6、−NH−C(=O)−NR5R6及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
R2は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル及びC3−6ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、ここでR2の定義において使用される該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル又はC3−6ヘテロシクロアルキルは、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル及びベンジルより選択され、ここで該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル又はベンジルは、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;そして
R4は、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択され;
【化2】

は、示されている窒素に加えて、O、S及びNより選択される1個又は2個のさらなるヘテロ原子をその環中に場合により含む4、5又は6員の複素環であり;
Xは、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−NHR7−C(=O)−、−C(=O)−NHCH2−、−NH−C(=O)CH2−、−NH−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−、−NH−(CH2)m−、−O−(CH2)m−、−C(=O)−O−、及び−NH−C(=O)−O−より選択され;
ここでR5及びR6は、−H;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC1−6アルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC3−6シクロアルキル−C0−mアルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC2−6アルケニル;及び別の二価のR5又はR6と共に環の一部を形成し、−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換される二価のC1−6アルキレンより独立して選択され;
R7はC1−6アルキルであり、そして
mは0、1、2又は3である]
の化合物、その薬学的に許容しうる塩、ジアステレオマー、鏡像異性体、又はそれらの混合物。
【請求項2】
R1は、C3−7シクロアルキル−C1−2アルキル及びC2−6ヘテロシクロアルキル−C1−2アルキルより選択され、ここで該C3−7シクロアルキル又はC2−6ヘテロシクロアルキルは、カルボキシ、−C(=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及びアミノより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラニルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラニルメチルは、カルボキシ、−C(=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及びアミノより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラニルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラニルメチルは、メチル、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ及びブロモより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
R1は、シクロヘキシルメチル及びテトラヒドロピラン−4−イルメチルより選択され、ここで該シクロヘキシルメチル又はテトラヒドロピラン−4−イルメチルは、クロロ及びフルオロより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
R1は、シクロヘキシルメチル、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル、(4−フルオロシクロヘキシル)メチル及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチルより選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R2は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルキル−C1−2アルキルより選択され、ここで該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、又はC3−6シクロアルキル−C1−2アルキルは、ハロゲン、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、及びヒドロキシより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
R2は、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、及び2,2 ジメチル−1−プロピルより選択され、ここで該プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、又は2,2 ジメチル−1−プロピルは、ハロゲン、メトキシ及びエトキシより選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
R2は、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、1−ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、1,1−ジメチル−1−プロピル、3−メチル−1−ブチル、1,1,−ジフルオロエチル及び2,2 ジメチル−1−プロピルより選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項10】
R2は、t−ブチル、1,1,−ジフルオロエチル及び1,1−ジメチル−1−プロピルより選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物
【請求項11】
R3は、水素、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、ヒドロキシ−C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−2アルキル、メトキシ−C1−4アルキル、エトキシ−C1−4アルキル、及びC2−4アルケニルより選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
R4は、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、イソシアナト、メトキシ、エトキシ、C1−4アルキル、ハロゲン化C1−4アルキル、フェニル、ベンジル、アミノ、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−2アルキル、及びC1−4アルコキシメチルより選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
【化3】

は、ピペリジニル、イソオキサゾリジニル、アゼチジニル、モルホリニル、ピラゾリル、ピロリル及びピロリジニルより選択される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
R4が水素である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
Xは、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−C(=O)−NHCH2−、−NH−C(=O)CH2−、−NH−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−、−NH−、−O−、−C(=O)−O−、及び−NH−C(=O)−O−より選択される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
−X−R3は、シクロブタニルカルボニルアミノ、ヒドロカルボニル、2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル、イソプロピルアミノカルボニル、シクロブタニルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、シクロプロピルアミノカルボニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルアミノ、アリルアミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、アミノカルボニル、2−フルオロエチルアミノカルボニル、プロピルアミノカルボニル、シクロプロピルメチルアミノカルボニル、シクロブチルメチルアミノカルボニル、t−ブトキシカルボニルアミノ、エチルアミノカルボニルアミノ、イソシアナト、シクロプロピルアミノカルボニルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノカルボニルアミノ、エチルアミノカルボキシ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、エチルアミノカルボニルメチル、2−フルオロエチルアミノカルボニルメチル、2,2−ジフルオロエチルアミノカルボニル、2,2−ジフルオロエチルアミノカルボニルメチル、アセチルアミノメチル、シクロプロピルカルボニルアミノメチル、プロピオニルアミノメチル、及びメチルアミノカルボニルメチルより選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−メチルアゼチジン−3−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−3−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチルピペリジン−3−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチルピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
N−(tert−ブチル)−1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロブチルピペリジン−4−カルボキサミド;
s1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−イソオキサゾール−3−イルピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−1,3−チアゾール−2−イルピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(5−メチルイソオキサゾール−3−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−エチル−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−カルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピロリジン−3−カルボキサミド;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−メトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−エトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロプロピルメトキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロブチルメトキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−プロポキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−イソプロポキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−{[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−1H−ベンゾイミダゾール;
5−{[4−(ベンジルオキシ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−5−[(4−イソブトキシピペリジン−1−イル)カルボニル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)アゼチジン−3−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド;
N−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド;
1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−(シクロプロピルメチル)ピペリジン−4−アミン;
4−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)−N−シクロプロピルピペラジン−1−カルボキサミド;
2−tert−ブチル−5−{[4−(シクロプロピルカルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
2−[1−({2−tert−ブチル−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル}カルボニル)ピペリジン−4−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド;
2−tert−ブチル−5−{[3−(シクロプロピルメトキシ)アゼチジン−1−イル]カルボニル}−1−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール;
1−{[2−tert−ブチル−1−(シクロヘキシルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]カルボニル}−N−シクロプロピルピペリジン−4−カルボキサミド;
より選択される化合物及びその薬学的に許容しうる塩。
【請求項18】
医薬としての使用のための、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
疼痛の治療のための医薬の製造における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項20】
機能性胃腸障害の治療のための医薬の製造における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項21】
過敏性腸症候群の処置のための医薬の製造における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項22】
不安、癌、多発性硬化症、パーキンソン病、ハンティングトン舞踏病、アルツハイマー病、及び心血管障害の処置のための医薬の製造における、請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項23】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物及び薬学的に許容しうる担体を含む医薬組成物。
【請求項24】
温血動物における機能性胃腸障害の治療方法であって、該治療を必要とする該動物に治療有効量の請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項25】
温血動物における過敏性腸症候群の治療方法であって、該治療を必要とする該動物に、治療有効量の請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項26】
式I:
【化4】

の化合物を製造する方法であって、
式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させる工程:
【化5】

[式中、
Yは、Cl、Br、F及びOHより選択され;
R1は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル及びC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−より選択され; ここで該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C1−10アルコキシ、C6−10アリール−C1−6アルキル、C6−10アリール−C(=O)−C1−6アルキル、C3−10シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクリル−C(=O)−C1−6アルキル、C6−10アリール、C6−10アリール−C(=O)−、C3−10シクロアルキル、C4−8シクロアルケニル、C3−6ヘテロシクリル又はC3−6ヘテロシクリル−C(=O)−は、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、−N(R6)−C(=O)R5、−S(=O)2−NR5R6、−C(=O)−NR5R6、−NH−C(=O)−NR5R6及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
R2は、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル及びC3−6ヘテロシクロアルキルからなる群より選択され、ここでR2の定義において使用される該C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C2−10アルキニル、C3−8シクロアルキル、C3−8シクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル−C1−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキル−C1−6アルキル、C4−8シクロアルケニル又はC3−6ヘテロシクロアルキルは、カルボキシ、−(C=O)−NH2、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、メチル、エチル、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;
R3は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル及びベンジルより選択され、ここで該C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキル−C1−4アルキル、C2−5ヘテロアリール、C2−5ヘテロアリール−C1−4アルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル、C2−5ヘテロシクロアルキル−C1−4アルキル、フェニル又はベンジルは、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択される1つ又はそれ以上の基で場合により置換され;そして
R4は、C1−6アルキル、カルボキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、及び−NR5R6より選択され;
【化6】

は、示されている窒素に加えて、O、S及びNより選択される1つ又は2つのさらなるヘテロ原子をその環に場合により含有する4、5又は6員の複素環であり;
Xは、−O−C(=O)−、−C(=O)−NH−、−NH−C(=O)−、−NHR7−C(=O)−、−C(=O)−NHCH2−、−NH−C(=O)CH2−、 −NH−C(=O)−NH−、−O−C(=O)−NH−、−O−(CH2)m−、−C(=O)−O−、及び−NH−C(=O)−O−より選択され;
ここでR5及びR6は、−H;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC1−6アルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC3−6シクロアルキル−C0−mアルキル;−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換されるC2−6アルケニル;及び別の二価のR5又はR6と共に環の一部を形成し、−OH、メトキシ、エトキシ又はハロゲンで場合により置換される二価のC1−6アルキレンより独立して選択され;
R7はC1−6アルキルであり、そして
mは0、1、2又は3である]
を含む上記方法。

【公表番号】特表2009−539972(P2009−539972A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515341(P2009−515341)
【出願日】平成19年6月11日(2007.6.11)
【国際出願番号】PCT/SE2007/000562
【国際公開番号】WO2007/145563
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】