説明

CCR−1アンタゴニストとしての化合物

CCR−1のアンタゴニストであり、CCR−1が関与する疾患および状態、例えば炎症性疾患の処置のために医薬的に使用することが判明した、式I
【化1】


〔式中、記号は定義の通りの意味を有する〕の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステル。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

〔式中、
R1、R2およびR3は、独立して水素、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールまたは、結合しているフェニル環が二環の一部を形成している二環系を形成する置換基、例えば、ナフチルを形成するブタジエン、またはキノリニル、キノキサリニルもしくはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエンから成る群から選択され;
R4は、水素、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または結合しているフェニル環が二環の一部を形成している二環系を形成する置換基、例えば、ナフチルを形成するブタジエン、またはキノリニル、キノキサリニルもしくはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエンから成る群から選択され;
Xは−CH=CHCO−であり;
Yは−(CH)−(ここで、nは1−6である)、−CHOCH−または−CHNRCH−であり、それは環炭素原子の二個に結合しており、結合は環炭素原子aとbまたは環炭素原子cとdのいずれかにであり;ここで、Rは、H、所望により置換されていてよい:C1−7アルキル、カルボニル、アシル、アセチルまたはスルホニルから成る群から選択され;
ZはNまたは−CH−であり;
Qは−CH−、−NH−または−O−であり;
ここで、ZがNであるときQがCHであり、そしてZが−CH−であるとき、Qは−NH−または−O−であり;
R1−R4上の所望により存在する置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、硫黄、スルフィニル、スルホニルから成る群から独立して選択される1個以上、例えば1−3個の置換基であり;
ここで、所望により置換されていてよい置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールから成る群から独立して選択される置換基の1個以上、例えば1−6個の置換基で所望により置換されていてよい。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステル。
【請求項2】
R1が所望により置換されていてよいアミノ、アミド、グアニジノ、スルホニル、スルホンアミドまたはヘテロシクロアルキル基であり、所望により存在する置換基は水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、ヘテロシクロアルキル、アミノ、硫黄、スルフィニル、スルホニルから成る群から選択され;
ここで、所望により置換されていてよい置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールから成る群から独立して選択される置換基の1個以上で所望により置換されていてよい、
請求項1記載の式Iの化合物。
【請求項3】
R2が、メトキシ、トリフルオロメトキシ、アリール、ヘテロアリール、C1−7アルキルから成る群から選択される、請求項1または2記載の化合物。
【請求項4】
式II:
【化2】

〔式中、
”およびR”は、水素、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または結合しているフェニル環が二環の一部を形成している二環系を形成する置換基、例えば、ナフチルを形成するブタジエン、またはキノリニル、キノキサリニルもしくはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエン独立してから成る群から選択され;
X”は−CH=CHCO−であり;
Y”は−(CH)−(ここで、nは1−6である)、−CHOCH−または−CHNRCH−であり、それは環炭素原子の二個に結合しており、結合は環炭素原子aとbまたは環炭素原子cとdのいずれかにであり;ここで、Rは、H、所望により置換されていてよい:C1−7アルキル、カルボニル、アシル、アセチルまたはスルホニルから成る群から選択され;
Z”はNまたは−CH−であり;
Q”は−CH−、−NH−または−O−であり;
ここで、Z”がNであるとき、Q”はCHであり、そしてZ”が−CH−であるとき、Q”は−NH−または−O−であり;
”およびR”上の所望により存在する置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、硫黄、スルフィニル、スルホニルから成る群から独立して選択される1個以上、例えば1−3個の置換基であり;
ここで、所望により置換されていてよい置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールから成る群から独立して選択される1個以上、例えば1−6個の置換基で所望により置換されていてよい。〕
を有する請求項1から3のいずれかに記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステル。
【請求項5】
式Ia
【化3】

〔式中、
'、R'およびR'は、独立して水素、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または結合しているフェニル環が二環の一部を形成している二環系を形成する置換基、例えば、ナフチルを形成するブタジエン、またはキノリニル、キノキサリニルもしくはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエンから成る群から選択され;
'は、水素、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、カルボニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、または結合しているフェニル環が二環の一部を形成している二環系を形成する置換基、例えば、ナフチルを形成するブタジエン、またはキノリニル、キノキサリニルもしくはイソキノリニルを形成するヘテロブタジエンから成る群から選択され;
X'は−OCHCO−または−NHCHCO−であり;
Y'は−(CH)−(ここで、nは1−6である)、−CHOCH−または−CHNRCH−であり、それは環炭素原子の二個に結合しており、結合は環炭素原子aとbまたは環炭素原子cとdのいずれかにであり;ここで、Rは、H、所望により置換されていてよい:C1−7アルキル、カルボニル、アシル、アセチルまたはスルホニルから成る群から選択され;
Z'はNであり;
Q'は−CH−であり;
'−R'上の所望により存在する置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロまたは所望により置換されていてよいオキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アミノ、硫黄、スルフィニル、スルホニルから成る群から独立して選択される1個以上の置換基であり;
ここで、所望により置換されていてよい置換基は、水素、オキソ、シアノ、ハロ、ニトロ、オキシ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、アミノ、硫黄、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘテロアリールから成る群から独立して選択される置換基の1個以上で所望により置換されていてよい。〕
の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくはエステル。
【請求項6】
Y'が−CHOCH−または−CHNRCH−である、請求項5記載の式Iaの化合物。
【請求項7】
11C、18F、75Br、76Br、80Br、123I、125I、128I、131I、13N、15Oから成る群から選択される放射性同位体を含む、式I、Ia、II、IbまたはIIbの化合物。
【請求項8】
医薬として使用するための、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
炎症の処置に使用するための、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
神経画像処理におけるマーカーとして使用するための、請求項7記載の化合物。
【請求項11】
処置を必要とする哺乳動物におけるケモカイン受容体を阻害するかまたは炎症を低下させる方法であって、該対象に有効量の請求項1から7のいずれかに記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項12】
神経画像処理におけるマーカーとしての、請求項7記載の化合物の使用。
【請求項13】
請求項1から7のいずれかに記載の化合物を、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、免疫抑制剤または抗炎症剤として使用するための、医薬組成物。
【請求項14】
免疫抑制剤もしくは抗炎症剤として使用するためのまたは自己免疫性炎症疾患または状態を予防、軽減または処置するための医薬の製造における、請求項1から7のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項15】
アルツハイマー病の診断用医薬の製造における、請求項7記載の化合物の使用。
【請求項16】
請求項7記載の化合物を、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、神経画像処理におけるマーカーとして使用するための、医薬組成物。
【請求項17】
式I、II、Ia、IbまたはIIbの化合物の化合物の製造法であって:
(a)該化合物がXが−CH=CHCO−である式IもしくはII、または式IbもしくはIIbであるとき、式IVの化合物と式Vの化合物を、適当なアミドカップリング剤の存在下縮合させ、そして、YがNであるとき、脱保護して所望の式Iの化合物(または対応する式II、IbまたはIIbの化合物)を得るか:
【化4】

(b)該化合物がXが−OCHCO−または−NCHCO−である式IaもしくはII、または式IbまたはIIbの化合物であるとき、式Xの化合物と式IXの化合物を強塩基の存在下、不活性有機溶媒中で反応させるか:
【化5】

または
(c)該化合物がXが−CH=CHCO−である式IもしくはII、または式IbもしくはIIbの化合物であるとき、式Xの化合物と、式XIIの化合物を、所望の式Iの化合物を産生するためのパラジウム触媒および塩基のような適当な試薬の存在下で反応させるか:
【化6】

または
(d)該化合物が、R1、R'またはR”が下記の基:
【化7】

(式中、WはOまたは所望により置換基を担持する窒素であり、そしてW'は所望により存在する置換基である)
により示される化合物であるとき、
対応する式XIIまたはXIII:
【化8】

(式中、Xは脱離基、例えばクロロを意味する)
の化合物を、式XV:
【化9】

の化合物と反応させて、所望の化合物を得る段階を含む、方法。
【請求項18】
さらに任意の妨害する反応性基を一時的に保護しおよび/または次いで得られる本発明の化合物を単離する段階を含む、請求項17記載の方法。

【公表番号】特表2007−534678(P2007−534678A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−508868(P2007−508868)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【国際出願番号】PCT/EP2005/004422
【国際公開番号】WO2005/103054
【国際公開日】平成17年11月3日(2005.11.3)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】