説明

CO2分離を組み込んだIGCC発電プロセスの稼働方法

本発明は、CO分離を組み込んだIGCC発電プロセスの稼働方法に関する。本方法では、HおよびCO含有プロセスガスが、圧力スイング吸着法(PSA)により、工業用純水素ならびにCOに富む画分に分けられ、その際、COに富む画分は、圧力低下によりPSAオフガスとして放出される。生じた水素は、電流を発生させるために用いられる少なくとも1つのガスタービン内で燃焼され、このガスタービンの排ガスが、排熱ボイラ内で水蒸気を発生させるために利用され、この水蒸気は、同様に電流を発生させるために利用される蒸気タービンプロセスで減圧される。PSAオフガスは、別のボイラ内で工業用純酸素を使って燃焼され、その際、煙ガスが1000℃超の煙ガス温度で発生する。この煙ガスが、蒸気タービンプロセスのために、蒸気タービンプロセスに供給される蒸気を過熱するため、および/またはより高く加圧された蒸気を発生させるために利用される。ガスタービンの排熱および煙ガスの排熱から、蒸気タービンプロセスのために、圧力が120バール超および温度が520℃超の過熱高圧蒸気を発生させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO分離を組み込んだIGCC発電プロセスの稼働方法に関する。IGCCは「Integrated Gasification Combined Cycle」の略である。IGCC発電とは、化石燃料のガス化ステップ、特に石炭ガス化ステップが前置されている、ガスタービン発電および蒸気タービン発電を組み合わせた発電である。
【背景技術】
【0002】
ガス化とは、化石燃料から、COおよびHを含む合成ガスを生成するプロセスである。この合成ガスにCO転換を実施し、その際、合成ガスに含まれる一酸化炭素が、水蒸気により二酸化炭素と水素に転化される。転換後の合成ガスは、主に二酸化炭素と水素から成る。化学的ガス洗浄または物理的ガス洗浄により、合成ガスから二酸化炭素を取り除くことができる。その後、水素に富む合成ガスをガスタービン内で燃焼させる。二酸化炭素を除去するためのこのコンセプトの場合、COを除去しない従来のガスタービン発電および蒸気タービン発電に比べ、全体効率が約10パーセント悪くなる。
【0003】
EP0262894B1(特許文献1)からは、炭化水素のほかにHおよびCOを含む燃料からCOを分離および回収するための方法が知られており、この方法では、供給ガスを、圧力スイング吸着法(PSA pressure swing adsorption)により、工業用純水素画分ならびにCOに富む画分に分け、その際、COに富む画分には、燃焼可能なガスおよび特にHも含まれており、このPSAプラントからのCOに富む画分を、別のボイラ内で工業用純酸素を使って燃焼させる。その際、排熱を、例えば蒸気を発生させるために利用することができる。
【0004】
US−2007/0178035A1(特許文献2)からは、CO分離を組み込んだIGCC発電プロセスの稼働方法が知られている。この既知の方法では、化石燃料から、COおよびHを含む合成ガスが生成され、その際、この合成ガスの少なくとも1つの部分流が、CO転換ステップで水蒸気によりHとCOに転化される。この発生したHおよびCO含有プロセスガスは、圧力スイング吸着法(PSAプラント)により、工業用純水素画分ならびにCOに富む画分に分けられ、その際、COに富む画分には、COならびにHのような燃焼可能なガスも含まれている。生じた水素は、電流を発生させるために用いられるガスタービン内で燃焼され、その際、このガスタービンの排ガスを、排熱ボイラ内で水蒸気を発生させるために利用し、この水蒸気は、同様に電流を発生させるために利用される蒸気タービンプロセスで減圧される。圧力スイング吸着プラント(PSA)内での周期的な圧力低下により放出された、以下に「PSAオフガス」と言う、圧力スイング吸着法からのCOに富む画分は、別のボイラ内で工業用純酸素を使って燃焼される。その際、COと燃焼生成物から成る煙ガスの排熱が熱交換により利用される。この既知の方法では、この煙ガスの排熱は、ガスタービンプロセスで用いられる水素流を予熱するために使用される。
【0005】
WO2006/112725A1(特許文献3)も同様に、前述の特徴を有する方法を記載している。圧力スイング吸着法からのCOに富む画分は、合成ガスを生成する水蒸気改質装置を加熱するための燃料ガスとして用いられる。燃焼の際に発生する煙ガスは、実質的にはCOと水蒸気から成る。水蒸気を分離して、実質的にCOから成る残留流を最終貯蔵または再利用に送る。
【0006】
従来のIGCCプロセスのガスタービンの排ガス温度は約600℃である。より高い排ガス温度は、従来のガスタービンでは特に材料技術の理由から不可能である。したがってガスタービンの排熱利用では、蒸気タービンプロセスのために、温度が最高で約550℃の蒸気しか準備できない。合成ガスを生成する際の高いガス化温度も、蒸気のより高い過熱に利用することはできない。なぜなら合成ガスが蒸気ボイラの材料を還元し、これによりボイラを継続的に損傷させるおそれがあるからである。従来のIGCC発電プロセスは、近年の石炭火力発電のレベルには相当しない蒸気パラメータ(圧力および過熱温度)で蒸気タービンプロセスを稼働せざるを得ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】EP0262894B1
【特許文献2】US−2007/0178035A1
【特許文献3】WO2006/112725A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この背景に基づき、本発明の課題は、CO分離を組み込んだIGCC発電プロセスの全体効率を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の対象および本課題の解決策は、請求項1に記載の方法である。冒頭に述べた、かつ請求項1のプリアンブルに提示した特徴を有する方法を基礎とし、本課題は、本発明に従い、圧力スイング吸着法の際に発生するCOに富む画分を燃焼させることにより、煙ガスを1000℃超の煙ガス温度で発生させ、この煙ガスを、蒸気タービンプロセスのために、ガスタービンの後ろに接続された排熱ボイラ内で発生した蒸気を過熱するため、および/またはより高く加圧された蒸気を発生させるために利用することにより、およびガスタービンの排熱およびCOに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスの排熱から、蒸気タービンプロセスのために、圧力が120バール超で温度が520℃超、好ましくは550℃超の過熱高圧蒸気を発生させることにより解決される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
PSAオフガスを別のボイラ内で酸素を使って燃焼させることにより、実質的にはCOおよび水蒸気から成る1000℃超の温度の煙ガスがもたらされる。この煙ガスの排熱を利用することで、従来のIGCCプロセスより高い、例えば600〜700℃への蒸気過熱が可能であり、これに対応して、本発明による方法に従えばIGCCプラントの蒸気タービンプロセスの効率を著しく改善することができる。好ましいのは550℃超への過熱である。これにより、合成ガスには含まれていないPSAオフガスによって引き起こされるガスタービンプロセスの不可避の効率損失が、少なくとも部分的に補われる。したがって本発明による教示を適用すれば、二酸化炭素の分離を組み込んだIGCC発電の全体効率は、従来の二酸化炭素を分離しないIGCC発電に比べてそれほど悪くはならない。
【0011】
本発明による方法では、転換された合成ガスを二酸化炭素に富む画分および水素に富む画分に分けるため、圧力スイング吸着プラントPSA(pressure swing adsorption)が用いられる。その際、転換された合成ガスは、高圧下で第1の吸着塔に流れ込む。ガスに含まれる二酸化炭素が吸着される。水素は吸着剤との相互作用を少ししか示さず、ほとんど妨げられずに第1の吸着塔を貫流する。吸着剤の吸着容量がいっぱいになると、合成ガス流を第2の吸着塔内へと迂回させる。その間に第1の吸着塔が減圧により再生され、その際、二酸化炭素が吸着剤から脱離する。減圧の際に放出されるこの気体を「PSAオフガス」と言う。供給された合成ガスに含まれる水素の一部、例えば合成ガスにより供給された水素量の15%がPSAオフガスに入り、それにより合成ガスを生成した効果が低下することは避けられない。つまり、PSAオフガスは確かに大部分が二酸化炭素から成るが、水素および一酸化炭素の部分も含んでいる。PSAオフガスは二酸化炭素含有率が高いので、従来の空気を用いた熱による燃焼には利用できない。
【0012】
本発明による方法では、COに富むPSAオフガスを工業用純酸素を使って燃焼させる。二酸化炭素は窒素よりモル熱容量が大きいので、純酸素を使用しても、空気を用いた化石燃料の燃焼温度にほぼ相当する燃焼温度になる。これにより、空気を使った化石燃料の燃焼のために設計された従来の炉を使用することができる。
【0013】
酸素を使ってPSAオフガスを燃焼させることで出る煙ガスは、ほぼ二酸化炭素および水蒸気だけから成る。その際、既に合成ガスを生成する際に、窒素が合成ガスに入るのを回避する場合が特に好都合なことが明らかである。このため、移送工程および掃気工程の際に、窒素の代わりに二酸化炭素を使用することが好ましい。
【0014】
工業用純酸素を使ってCOに富むPSAオフガスを燃焼させ、蒸気タービンプロセスに関する蒸気パラメータを改善するために本発明に従い排熱を利用した後、煙ガスに含まれる水蒸気は冷却されて凝結し、その後これにより純二酸化炭素画分がもたらされる。この純二酸化炭素画分は、最終貯蔵に送ることができ、または「油の増進回収法」に用いることができ、油の増進回収法では、二酸化炭素を油層内に圧入し、これにより圧力が上昇して残油が表面に押される。
【0015】
本発明による排熱利用により、蒸気タービンプロセスを効率よく稼働し得る200バール超の圧力の高圧蒸気を容易に発生させることができる。
【0016】
蒸気タービンプロセスの枠内では、多段階式に形成されており、少なくとも1つの高圧部分および低圧部分を有する蒸気タービンを用いることができる。このような蒸気タービンでは、COに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスを用いて、高圧部分からの減圧蒸気を520℃超、好ましくは550℃超の温度に中間過熱することができる。
【0017】
本発明による方法の後には、実質的にCOから成る残留流が生じる。これに関し、生じたCOの一部分を排出させることができ、そして例えば化石燃料から合成ガスを生成する際に、燃料の搬送および/または洗浄および不活化のために用いることができる可能性がある。
【0018】
本発明によれば、COに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスは、蒸気タービンプロセスのために、ガスタービンの後ろに接続された排熱ボイラ内で発生した蒸気を過熱するため、および/またはより高く加圧された蒸気を発生させるために利用される。その後でまだCOに富む画分が内包している残留熱は、効率をさらに高めるため、燃焼前のCOに富む画分の予熱および/または燃焼のために供給された工業用純酸素の予熱に利用することができる。
【0019】
純酸素を使ってCOに富むPSAオフガスを燃焼させた際に放出される熱の熱利用は、蒸気を発生させるためのボイラ内で行われることが好ましい。PSAオフガスが燃焼する際の燃焼温度が必要なボイラ温度に対応していない場合、請求項6〜13に記載の、以下に説明する複数の措置によってこれを修正することができる。
【0020】
合成ガスのうちCO転換に送る分率を介して燃焼温度を調整するのが特に好都合なことが明らかである。ボイラ温度が低すぎる場合は、合成ガスのうち転換に送る分率を減らし、これにより合成ガスのより大きな分率が、部分迂回によりCO転換されずに移送される。ボイラ温度が高すぎる場合は、合成ガスのうち転換に送る分率を増やし、合成ガスのより小さな分率が、部分迂回によりCO転換されずに移送される。ボイラ温度が高すぎる場合は、全部の合成ガスを転換させてもよい。
【0021】
さらに、1段階、2段階、または3段階のCO転換を実施することにより、CO転換の転化率を介して燃焼温度を調整することができる。転換反応器内の温度を変えることで転化率に影響を及ぼすことも可能である。一酸化炭素から二酸化炭素への転化率が大きければ大きいほど、酸素を使ってPSAオフガスを燃焼させた際に生じる燃焼温度は低くなる。
【0022】
燃焼温度に影響を及ぼすさらなる可能性は、酸素を使ってPSAオフガスを燃焼させることで出る燃焼ガスの部分返送にある。燃焼ガスのうち燃焼に返送される分率が大きければ大きいほど、燃焼温度はより大きく低下する。
【0023】
本発明による方法のさらなる変形形態では、PSAオフガスの燃焼による煙ガス温度が、合成ガスの供給または別の燃料ガス源からの燃料ガスの供給によって高められる。同様に、燃焼のために水素に富む画分の一部分を供給することでも、酸素によるCOに富む画分の転化温度を上げることができる。さらに、IGCCプロセスで発生する低カロリーガスを、酸素を使ってPSAオフガスを燃焼させる燃焼プロセスに供給することができる。
【0024】
有用には、既に合成ガスを精製する際に脱硫が行われる。その際、脱硫はCO転換の前または後に行うことができる。この場合、既に合成ガスを精製する際に脱硫が実施されたので、酸素を使ってPSAオフガスを燃焼させた排ガスは、ほぼ二酸化炭素と水蒸気だけから成る。
【0025】
CO含有画分を燃焼させた際に発生する排ガスが実質的には二酸化炭素と水しか含まないようにするには、既に粗合成ガスが窒素を含まずに生成されることが好ましい。粗合成ガスを製造するために、窒素が関与しない水蒸気分解反応を用いること、または粗合成ガスを製造するための部分的な酸化の際に純酸素を使用することが有利なことが明らかである。これに加え、移送工程および掃気工程の際に、窒素の代わりに二酸化炭素を使用することが好ましい。石炭のガス化により合成ガスを製造する際に、石炭の搬送および掃気のために二酸化炭素を用いることが特に好都合なことが明らかである。
【0026】
本発明の枠内では、合成ガスの経路内では脱硫せず、PSAオフガスを燃焼させた際に発生する煙ガスを、従来の煙ガス脱硫により脱硫してもよい。この変形形態では合成ガスが脱硫されないので、すべての硫黄成分が、PSAオフガスのほかの成分と一緒にPSAオフガスに入る。PSAオフガスを燃焼させることで硫黄成分がSOに転化される。このSO成分は、従来の煙ガス脱硫、例えば石膏生成を伴う石灰洗浄により、CO含有排ガスから分離される。代替策として、PSAオフガスに含まれる硫黄成分を、工業用純酸素を使った燃焼の前に取り除くことも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
CO分離を組み込んだIGCC発電プロセスの稼働方法であって、
化石燃料から、COおよびHを含む合成ガスが生成され、
合成ガスの少なくとも1つの部分流が、CO転換ステップで水蒸気によりHとCOに転化され、
発生したHおよびCO含有プロセスガスが、圧力スイング吸着法(PSA)により、工業用純水素、ならびにCOおよびHのような燃焼可能なガスも含んでいるCOに富む画分とに分けられ、
生じた水素が、電流を発生させるために用いられる少なくとも1つのガスタービン内で燃焼され、
ガスタービンの排ガスが、排熱ボイラ内で水蒸気を発生させるために利用され、前記水蒸気が、同様に電流を発生させるために利用される蒸気タービンプロセスで減圧され、
圧力スイング吸着法からのCOに富む画分が、別のボイラ内で工業用純酸素を使って燃焼され、COと燃焼生成物から成る煙ガスの排熱が熱交換により利用され、
COに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスから水蒸気が分離され、実質的にCOから成る残留流が最終貯蔵または再利用に送られる方法において、
圧力スイング吸着法の際に発生するCOに富む画分を燃焼させることにより、煙ガスが1000℃超の煙ガス温度で発生し、前記煙ガスが、蒸気タービンプロセスのために、ガスタービンの後ろに接続された排熱ボイラ内で発生した蒸気を過熱するため、および/またはより高く加圧された蒸気を発生させるために利用されること、ならびにガスタービンの排熱およびCOに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスの排熱から、蒸気タービンプロセスのために、圧力が120バール超で温度が520℃超の過熱高圧蒸気を発生させることを特徴とする方法。
【請求項2】
蒸気タービンプロセスのために、圧力が200バール超の高圧蒸気を発生させることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
蒸気タービンプロセスのために、少なくとも1つの高圧部分および低圧部分を有する蒸気タービンが用いられること、およびCOに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスを用いて、高圧部分からの減圧蒸気が520℃超の温度に中間過熱されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
合成ガスが窒素を含まずに生成されるよう、化石燃料から合成ガスを生成する際に、COが、燃料の搬送および/または洗浄および不活化のために用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項5】
COに富む画分を燃焼させた際に発生する煙ガスが、蒸気タービンプロセスのために、ガスタービンの後ろに置かれた排熱ボイラ内で発生した蒸気を過熱した後に、もしくはより高く加圧された蒸気を発生させた後に、燃焼前のCOに富む画分の予熱および/または供給された工業用純酸素の予熱に利用されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
COに富む画分が燃焼する際の燃焼温度が、COに富む画分中の燃焼可能なガスの含有率によって調節されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の方法。
【請求項7】
合成ガスの部分流が、CO転換ステップを通らないバイパス内を案内されること、およびバイパス内を案内される流量を制御することにより、COに富む画分を燃焼させた際に生じる燃焼温度が調節されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
煙ガス温度を下げるため、COに富む画分からの排ガスの部分流が、COに富む画分を燃焼させるためのボイラ内に返送されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の方法。
【請求項9】
COに富む画分を燃焼させた際に生じる煙ガス温度が、合成ガスの供給または別の燃料ガス源からの燃料ガスの供給によって高められることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
合成ガスが、CO転換の前に脱硫されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
合成ガスが、CO転換の後に脱硫されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
合成ガスに含まれる硫黄成分が、圧力低下により、圧力スイング吸着法で生じるCOに富む画分に入り、その際、COに富む画分が、工業用純酸素を使った燃焼の前に脱硫されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
合成ガスに含まれる硫黄成分が、圧力低下により、圧力スイング吸着法で生じるCOに富む画分に入り、COに富む画分が燃焼される際にSOに転化されること、および前記SO成分が、煙ガス脱硫により、CO含有煙ガスから分離されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。

【公表番号】特表2013−506781(P2013−506781A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−531319(P2012−531319)
【出願日】平成22年9月17日(2010.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063670
【国際公開番号】WO2011/039059
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(597014730)ティッセンクルップ・ウーデ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (20)
【Fターム(参考)】